JP2000140348A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000140348A
JP2000140348A JP10318192A JP31819298A JP2000140348A JP 2000140348 A JP2000140348 A JP 2000140348A JP 10318192 A JP10318192 A JP 10318192A JP 31819298 A JP31819298 A JP 31819298A JP 2000140348 A JP2000140348 A JP 2000140348A
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JP
Japan
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control board
ball
box
cover member
board
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Withdrawn
Application number
JP10318192A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
Masato Kosuge
真人 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御基板の新たな取付箇所を提供することに
より、制御基板の取付箇所をめぐる種々の不都合を解消
する。 【解決手段】 前面枠1aの閉塞状態でその前面枠1a
の裏面側全体を覆う箱型外枠1bを設け、少なくともそ
の箱型外枠1bの内側部分に基板ボックス87b,22
0,221,222を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、弾球遊技機の
前面側を構成している前面枠が開閉自在に機枠に取付け
られており、その機枠内に機構板や電気機器を制御する
ための制御基板等の内部装置が設けられていた。そし
て、この従来の弾球遊技機は、前記機枠の後面側が開放
されていたために、前述した種々の内部機器が露出した
状態となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、最近の弾球遊技
機は複雑な制御を行なうために、電気機器を制御する制
御基板が大きくなり、また複数の制御基板が設けられる
傾向にある。その結果、弾球遊技機の前述した前面枠の
裏面側にすべての制御基板を取付けるには、取付構造が
複雑になり、取付交換を容易に行なうための設置スペー
スが確保できにくくなってきている。
【0004】また、制御基板は、玉が流下する遊技盤や
機構板に取付けられるために、玉の流下により帯電が生
じてその静電気に起因したノイズにより制御基板が誤動
作しやすいという不都合が生ずる。さらに、前述したよ
うに取付構造が複雑になると、制御基板等が不正改造さ
れたとしても一瞥しただけでは不正改造されているのか
否か判別がつきにくくなってしまう。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、制御基板の新たな取付箇所を
提供することにより、制御基板の取付箇所をめぐる種々
の不都合を解消することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊
技機であって、前記弾球遊技機に設けられた電気機器
と、該電気機器を制御するための制御基板と、該制御基
板を収容する制御基板収容体と、前記弾球遊技機の前面
側を構成している前面枠と、該前面枠が開閉可能に取付
けられ、閉塞状態で前記前面枠の裏面側全体を覆うカバ
ー部材とを含み、少なくとも前記カバー部材の内側部分
に前記制御基板収容体が取付けられていることを特徴と
する。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記カバー部材の一側に、前
記前面枠を開閉可能に枢支する枢支部が設けられ、前記
制御基板収容体は、前記カバー部材の内側部分における
前記枢支部側に設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記制御基板
は複数設けられており、該複数の制御基板が、前記前面
枠を開放した状態で所定の方向から見たときに互いに重
ならないように配置されていることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記制
御基板は、前記カバー部材の内側部分に複数取付けられ
ており、前記複数の制御基板は、効果音の発生制御を行
なうための効果音制御基板と、装飾のための電気的な発
光を制御するための電飾制御基板と、打玉の払出制御を
行なうための払出制御基板とを含むことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記電
気機器は、表示状態が変化可能であり表示結果が予め定
められた特定の表示態様になった場合に遊技者にとって
有利な特定遊技状態となるように定められた可変表示装
置と、前記遊技領域に打玉を打込むための打球発射装置
とを含み、前記制御基板は、前記可変表示装置を制御す
るための表示制御基板と、前記打球発射装置を制御する
ための発射制御基板とを含み、前記表示制御基板は、前
記可変表示装置に関連して前記前面枠側に設けられ、前
記発射制御基板は、前記打球発射装置に関連して前記前
面枠側に設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記制
御基板収容体は、収容している制御基板の少なくともチ
ップ実装面側が視認可能となるように構成されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記カ
バー部材は、内部が視認可能となるように少なくとも前
記前面枠の裏面側と対向する面が透視可能な材質で構成
されていることを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記複数の制御基板はすべ
て、前記カバー部材の内側部分でかつ前記前面枠の裏面
側と対向する面に取付けられていることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の本発明は、請求項7に記
載の発明の構成に加えて、前記カバー部材の側面内側部
分に前記制御基板収容体が設けられていることを特徴と
する。
【0015】請求項10に記載の本発明は、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記
制御基板収容体を前記カバー部材の内側部分に取付ける
ための導電性の取付部材をさらに含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項11に記載の本発明は、請求項10
に記載の発明の構成に加えて、前記制御基板のグランド
ラインと前記導電性の取付部材とを電気的に接続したこ
とを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の本発明は、請求項1〜
請求項11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記制御基板から出力される情報を弾球遊技機の外部へ出
力するための情報端子板が前記カバー部材の内側部分に
取付けられていることを特徴とする。
【0018】請求項13に記載の本発明は、請求項1〜
請求項12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、交
流電源からの電力を受けて前記複数の制御基板に供給す
るための電力を生成するための電源基板を収容した電源
基板収容体が、前記カバー部材の内側部分に取付けられ
ていることを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、電気機器を
制御するための制御基板が制御基板収容体に収容されて
いる。弾球遊技機の前面側を構成している前面枠が、カ
バー部材に開閉可能に取付けられており、閉塞状態でそ
の前面枠の裏面側全体がカバー部材で覆われるように構
成されている。そして、少なくとも前記カバー部材の内
側部分に前記制御基板収容体が取付けられている。
【0020】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、カバー部材の一側に、
前面枠を開閉可能に枢支する枢支部が設けられており、
制御基板収容体は、前記カバー部材の内側部分における
前記枢支部側に設けられている。
【0021】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、制御基
板は複数設けられており、その複数の制御基板が、前面
枠を開放した状態で所定の方向から見たときに互いに重
ならないように配置されている。
【0022】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
カバー部材の内側部分に制御基板が複数取付けられてお
り、その複数の制御基板は、効果音の発生制御を行なう
ための効果音制御基板と、装飾のための電気的な発光を
制御するための電飾制御基板と、打玉の払出制御を行な
うための払出制御基板とを含んでいる。
【0023】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記電気機器は、表示状態が変化可能であり表示結果が
予め定められた特定の表示態様となった場合に遊技者に
とって有利な特定遊技状態となるように定められた可変
表示装置と、前記遊技領域に打玉を打込むための打球発
射装置とを含んでいる。そして、前記制御基板は、前記
可変表示装置を制御するための表示制御基板と、前記打
球発射装置を制御するための発射制御基板とを含んでい
る。前記表示制御基板は、可変表示装置に関連して前記
前面枠側に設けられており、前記発射制御基板は、前記
打球発射装置に関連して前記前面枠側に設けられてい
る。
【0024】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
制御基板収容体は、収容している制御基板の少なくとも
チップ実装面側が視認可能に構成されている。
【0025】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
カバー部材は、少なくとも前記前面枠の裏面側と対向す
る面が透視可能な材質で構成されているために、内部が
視認可能となる。
【0026】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、複数の制御基板すべて
が、カバー部材の内側部分でかつ前記前面枠の裏面側と
対向する面に取付けられている。
【0027】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
7に記載の発明の作用に加えて、カバー部材の側面内側
部分に制御基板収容体が取付けられている。
【0028】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項9のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、導電性の取付部材によって、制御基板収容体がカバ
ー部材の内側部分に取付けられる。
【0029】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項10に記載の発明の作用に加えて、制御基板のグラン
ドラインと前記導電性の取付部材とが電気的に接続され
ている。
【0030】請求項12に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項11のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、カバー部材の内側部分に取付けられている情報端子
板によって、前記制御基板から出力される情報が弾球遊
技機の外部へ出力される。
【0031】請求項13に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項12のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、交流電源からの電力を受けた電源基板の働きによ
り、制御基板に供給するための電力が生成される。その
電源基板が電源基板収容体に収容されており、その電源
基板収容体が前記カバー部材の内側部分に取付けられて
いる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取り上
げて説明するが、本発明はこれに限らず、たとえばコイ
ン遊技機等であってもよく、打玉を遊技領域に打込んで
遊技が行なわれる弾球遊技機であればすべて対象とな
る。
【0033】図1は、弾球遊技機の一例のパチンコ遊技
機を示す全体斜視図である。この図1に示したパチンコ
1は、遊技機メーカーから出荷される状態のパチンコ遊
技機1を示しており、遊技場に設置された状態を示した
ものではない。
【0034】パチンコ遊技機1は、パチンコ遊技機1の
前面側を構成している前面枠1aと、パチンコ遊技機1
の周囲の面と後面とを構成している箱型外枠1bとを有
している。この箱型外枠1bは、具体的には、パチンコ
遊技機1の上面と下面と両側面と背面とを構成してい
る。従来の外枠は、背面が開放されており、機構板等が
露出した状態となっていたが、この図1に示すパチンコ
遊技機の場合には、箱型外枠1bに背面壁が設けられて
おり、機構板53(図2,図4参照)が覆われた状態と
なっている。
【0035】箱型外枠1bの一側部には、蝶番202〜
205を介して前面枠1aが開閉自在に取付けられてい
る。図中206,207はその回転軸であり、この回転
軸206,207により前面枠1aが枢支されており、
その回転軸206,207を中心として前面枠1aが回
動可能となる。前面枠1aの他端には鍵穴部210が形
成されており、この鍵穴部210に鍵を差し込んで施錠
することにより、前面枠1aと箱型外枠1bとが閉塞状
態でロックされる。また前面枠1aの他端側には、さら
に、上下2箇所に固着部211が設けられている。この
固着部211は、前面板1aと箱型外枠1bとを閉塞状
態で固着した状態にするためのものであり、詳しくは後
述する。
【0036】前面枠1aには、透明板保持枠(ガラス
枠)2が設けられており、この透明板保持枠2によって
保持されたガラス板により、遊技盤6前面側が視認可能
に覆われた状態となる。なお、この透明板保持枠2は、
前面板1aに対し開閉自在に取付けられており、通常は
閉塞状態で施錠されている。
【0037】前面枠1aの前面側には、打球供給皿(上
皿)3と、余剰玉受皿(下皿)4と、打球操作ハンドル
(操作ノブ)5が設けられている。入賞等が発生すれば
この打球供給皿3内に景品玉(賞球)が払出され、打球
供給皿3内の玉が満杯となりそれ以上貯留できない余剰
玉が余剰玉受皿4に払出される。
【0038】遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)5
を回動操作すれば、打球供給皿3内に貯留されている打
玉が1つ遊技領域7内に打込まれる。遊技領域7内に
は、表示状態が変化可能な可変表示装置8,始動口1
4,可変入賞球装置19等が設けられている。遊技領域
7内に打込まれたパチンコ玉が始動口14に入賞すれ
ば、可変表示装置8が可変開始されて停止表示され、そ
の停止時の表示結果が予め定められた特定の表示態様
(たとえば777)となれば、特定遊技状態(大当り状
態)が発生して、可変入賞球装置19が開成して打玉が
入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。こ
の第1の状態となった可変入賞球装置内に打玉が所定個
数(たとえば10個)入賞した場合あるいは所定期間
(たとえば30秒間)経過した場合のいずれか早い方の
条件が成立すれば、可変入賞球装置19が閉成して打玉
が入賞できない遊技者にとって不利な第2の状態とな
る。第1の状態となっている可変入賞球装置19内に進
入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞すれ
ば、可変入賞球装置19が再度第1の状態となる繰返し
継続制御が実行される。
【0039】箱型外枠1bの両側部には、把手開口20
9が設けられており、パチンコ遊技機1を運搬する際に
はこの把手開口209に手をいれることにより容易にパ
チンコ遊技機1を持ち上げることができ、搬送が楽に行
なえる。箱型外枠1bの上面部分には、挿通穴258が
複数(図面では3つ)穿設されており、その挿通穴25
8が蓋部材208により蓋されている。メーカーからの
出荷時には、このように、挿通穴258が蓋部材208
により蓋された状態で出荷されて運搬される。
【0040】挿通穴258は、図8で後述するように、
玉補給用の補給パイプ257が挿入される穴であり、玉
補給メーカーの違いによる補給パイプ257の位置のば
らつきに対応できるように、複数箇所(図面では3カ
所)に挿通穴258が穿設されている。
【0041】図中28a,28b,28cは、枠ランプ
(遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,
28c)であり、特定遊技状態(大当り状態)の発生時
等に点灯または点滅して装飾効果を発揮するとともに、
遊技効果を盛り上げるためのものである。27はスピー
カであり、ステレオ音の音声などの効果音を発生する。
200は玉貸スイッチである。このパチンコ遊技機1に
はカードユニット50(図3,図4参照)が隣接されて
おり、そのカードユニットに遊技用のプリペイドカード
を挿入してこの玉貸スイッチ200を押圧操作すること
により、プリペイドカードに記録されている残高の一部
が引き落とされてそれに相当する個数のパチンコ玉が打
球供給皿3内に払出される。201は返却スイッチであ
り、この返却スイッチ201を押圧操作することによ
り、カードユニットに挿入されているプリペイドカード
が遊技者側に払出されて返却される。
【0042】図2は、前面枠1aを開いた状態の全体斜
視図である。前面枠1aは、前述したように、蝶番20
2〜205により箱型外枠1bに開閉自在に取付けられ
ており、鍵穴部210に鍵を挿入して施錠を解除しかつ
固着部211の切断部252を切断して連結状態を断つ
ことにより(図7参照)、図2に示すように前面枠1a
を開いて前面開口226を開放することができる。図中
234は、鉤部であり、箱型外枠1bに設けられている
係止片235と係合して通常時においてはロック状態と
なっている。そして、遊技場の係員等が鍵穴部210に
鍵を差し込んで解錠操作することにより、この鉤部23
4が上方に移動して係止片235との係合が解除されて
ロックが解除される。
【0043】前面枠1aには、機構板53が取付けられ
ている。この機構板53には、補給機構から補給される
パチンコ玉を受入れて貯留する玉タンク54、その玉タ
ンク内の玉を玉払出装置59(図4参照)に送る玉整列
レール55、可変表示装置8の後方側をカバーするカバ
ー部材217、打球用の駆動モータ94、その打球用の
駆動モータ94を制御する発射制御基板91(図5参
照)をカバーするカバー部材218、全入賞玉検出スイ
ッチ171(図4参照)をカバーかるカバー部材21
9、遊技盤6の裏面側において入賞玉を集合させて全入
賞玉検出スイッチ171(図4参照)に誘導するための
入賞玉集合カバー237、主中継基板241、音声中継
基板242、主ランプ中継基板243、インタフェース
中継基板244、副中継基板245、副ランプ中継基板
246、ターミナル基板250が設けられている。
【0044】箱型外枠1bは、たとえば木製で構成され
ており、その背面壁の内面に、取付板224が木ねじで
四隅をねじ止めされて取付けられている。この取付板2
24に、主制御基板87aを収容している主基板ボック
ス87bと、ランプ制御基板35を収容しているランプ
制御基板ボックス220と、音声制御基板70を収容し
ている音声制御基板ボックス221と、払出制御基板3
7を収容している払出制御基板ボックス222と、電源
基板247(図6参照)を収容している電源基板ボック
ス227とが取付けられている。取付板224は、金属
板で構成されており、主制御基板87a,ランプ制御基
板35,音制御基板70,払出制御基板37のそれぞれ
のグランドラインが、アース線223により取付板22
4に電気的に接続されている。このアース線223は、
それぞれの一端が取付板224にビス止めされ、他端が
各制御基板のグランドラインにビス止めされている。こ
れにより、遊技場でよく発生する静電気に起因したノイ
ズによる悪影響が各制御基板に及ぶ不都合を極力防止す
ることができる。さらに、この取付板224をアース線
により接地してもよい。そのようにすれば、ノイズによ
る悪影響の防止の効果がより一層顕著に発揮できる。
【0045】電源基板ボックス227内に収容されてい
る電源基板247は、遊技機外部の交流電源と電源線2
28により接続される。そして、交流電源の電力を受け
た電源基板247が、各種制御基板等に供給する供給電
力を生成して各種制御基板等に電力供給を行なう。各種
制御基板への電源配線は図示省略してあるが、箱型外枠
1bの内側でコネクタ接続されるものである。図中23
6は配線通し穴であり、この配線通し穴に電源線228
を通して接続する。
【0046】主基板ボックス87bに収容されている主
制御基板87aは、可変入賞球装置19等を制御して遊
技機の遊技状態を制御するためのものである。ランプ制
御基板35は、前述した装飾ランプ25等を点灯または
点滅制御するためのものである。音声制御基板70は、
前述したスピーカ27から音を発生させるための制御を
行なうものである。払出制御基板37は、玉払出装置5
9(図4参照)を制御して玉を打球供給皿(上皿)3に
払出す制御を行なうためのものである。これら各種の制
御基板を収容している各制御基板ボックス87b,22
0,221,222は、箱型外枠1bの内面部分でかつ
蝶番202,205が設けられている側に偏って配設さ
れている。このように偏らせることにより、各種制御基
板87a,35,70,37と各中継基板241,24
3,242およびインタフェース基板244とを電気配
線により電気的に接続する際に、接続しやすくなる利点
がある。つまり、前面枠1aを開放したとしても、各制
御基板87a,35,70,37と各中継基板241,
243,242との距離がそれほど変化しないために、
配線接続が楽となる。また、余分なたるみができにく
く、配線をまとめやすい。なお、図中231,232は
配線押さえであり、各制御基板と各中継基板等を接続し
ている配線をこの配線押さえ231,232により押さ
えて、配線を整理することができる。
【0047】箱型外枠1bの側面の内側には、把手開口
209を閉塞するカバー部材225と、ターミナル基板
248,249とが取付けられている。そして、箱型外
枠1bの側面における上方部分には、開口229が設け
られており、ターミナル基板248,249からの配線
がその開口229を通って外部に接続可能に構成されて
いる。そして、ターミナル基板248に接続されている
配線を介して、後述するように、図柄確定回数情報や確
変情報や大当り情報等が外部出力されて遊技場のホスト
コンピュータであるホール用管理コンピュータへ伝送さ
れる。一方、ターミナル基板249に接続されている配
線を通して、後述する玉貸情報が外部出力され、ホール
用管理コンピュータに伝送される。さらに、箱型外枠1
bの側面における下方部分にも、開口230が設けられ
ており、インタフェース中継基板244に接続されてい
るケーブル配線が外部に延設されている。このケーブル
配線は、このパチンコ遊技機1に隣接するカードユニッ
ト50に接続される。
【0048】前述した各種の中継基板241〜246,
ターミナル基板248〜250は、すべてコネクタ接続
によって配線が接続される。
【0049】箱型外枠1bの下方部分には、打込玉回収
タンク213が設けられており、遊技領域に打込まれて
いずれかの入賞口や入賞球装置に入賞した入賞玉および
いずれにも入賞しなかったアウト玉など排出される玉が
この打込玉回収タンク213に回収されて玉排出口21
4から機外へ排出される。この打込玉回収タンク213
には、排出した玉を計数するためのスイッチが設けられ
ており、そのスイッチの検出出力を情報として外部出力
可能に構成されている。このスイッチの検出出力は、タ
ーミナル基板248,249から外部出力するようにし
てもよく、または、一旦払出制御基板37に入力した後
その払出制御基板37を介して外部出力するようにして
もよい。図中211は前述した固着部であり、箱型外枠
1bの前面開口226の一側部における上下箇所に設け
られた被固着部212とこの固着部211とが後述する
ように固着される。
【0050】箱型外枠1bには、多数の放熱孔(図示せ
ず)が形成されている。ただし、放熱孔から不正用器具
を挿入して不正改造できないように小さな放熱孔に構成
されている。主に、熱を放熱しやすい電源基板を収容し
ている電源基板ボックス227のまわりに多数この放熱
孔が形成されている。なお、それぞれの基板ボックスに
対しても放熱孔が多数形成されている。この放熱孔の直
径はたとえば2mm程度である。たとえば放熱孔や玉排
出口214や挿通穴258などの箱型外枠に形成されて
いる穴はすべて遊技機メーカーからの出荷時にカバー部
材で内側から覆うようにしてもよい。
【0051】図3は、遊技場に設置された状態のパチン
コ遊技機を示しており、パチンコ遊技機1およびこれに
対応して設置されたカードユニット50の正面図であ
る。
【0052】カードユニット50には、カード使用可表
示ランプ111が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態である旨が、このカード使用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0053】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
全国共通カードをカード挿入口165に挿入すると、そ
の全国共通カードに記録されているカード残高が読取ら
れる。次に、遊技者が所定の玉貸操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減算
されるとともに、玉払出装置59が作動してその貸出単
位額分の打玉がパチンコ遊技機1の打球供給皿3に貸出
される。
【0054】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中166はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の本体部分を前面側
に取出せるように構成されている。
【0055】打球供給皿3内にパチンコ玉が払出された
状態で、遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)5を回
動操作することにより、パチンコ玉が1つずつ遊技盤6
前面の遊技領域7に打込まれる。遊技領域7に打込まれ
たパチンコ玉が始動口14へ入賞して始動口スイッチ1
7により検出されれば、可変表示装置8の可変表示部9
により複数種類の識別情報(図柄)が可変表示開始され
た後停止表示され、停止時の表示結果が予め定められた
特定の表示態様(たとえば777)となれば、特定遊技
状態が発生して可変入賞球装置19の開閉板20が開成
して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態
となる。
【0056】この可変入賞球装置19内には、通常入賞
領域と特定入賞領域(Vポケット)とが設けられてお
り、通常入賞口に入賞した入賞玉がカウントスイッチ2
3により検出されてその検出個数が計数される。一方、
特定入賞領域(Vポケット)に入賞した入賞玉がVカウ
ントスイッチ22により検出されてその検出個数が計数
される。カウントスイッチ23とVカウントスイッチ2
2との計数合計すなわち可変入賞球装置19内に入賞し
た全入賞個数が所定個数(たとえば10個)になるかあ
るいは第1の状態となってから所定期間(たとえば30
秒間)経過するかのうちの早い方の条件が成立すること
により、開閉板20が閉成して打玉が入賞不可能な遊技
者にとって不利な第2の状態となる。一方、第1の状態
の可変入賞球装置19内に進入した打玉が1個でもVカ
ウントスイッチ22により検出されておれば、可変入賞
球装置19を再度第1の状態にする繰返し継続制御が実
行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はたとえ
ば16回と定められている。
【0057】遊技領域7には、さらにゲート口を通過す
る玉を検出するゲートスイッチ12が設けられており、
このゲートスイッチにより通過玉が検出されれば普通図
柄が可変表示される可変表示器10により普通図柄が可
変表示された後停止表示される。その停止時の表示結果
が予め定められた特定の表示態様(たとえば7)となっ
た場合には、始動口14を構成している1対の可動片1
5が開成する。これにより始動口14が開放状態となっ
て打玉がより始動入賞しやすくなる。この始動口14が
開放状態となっているときに打玉が1つ始動入賞すれ
ば、可動片15か元の位置まで閉成して打玉が始動入賞
しにくい状態に戻る。また、始動口14が開放状態とな
ってから所定期間経過すれば、始動入賞が発生しなくて
も可動片15が元の位置まで閉成して開放状態は終了す
る。
【0058】可変表示器10が可変表示中に打玉が通過
ゲートを通過してゲートスイッチ12により検出されれ
ば、その始動通過が記憶されて可変表示器10が停止し
て再可変表示可能な状態となってから前記始動通過記憶
に基づいて再度可変表示器10が可変開始される。この
始動通過記憶はたとえば4個まで記憶可能となってお
り、現時点における始動通過記憶個数が通過記憶表示器
10aにより表示される。一方、可変表示装置8が可変
表示中に打玉が始動口14に入賞して始動口スイッチ1
7により検出されれば、その始動入賞が記憶されて、可
変表示装置8の表示が停止して再可変表示可能な状態に
なってからその始動入賞記憶に基づいて可変表示装置8
が再度可変表示を実行する。この始動入賞記憶はたとえ
ば4個まで記憶可能となっており、現時点における始動
入賞記憶数が始動記憶表示器18により表示される。
【0059】遊技領域7には、さらに通常入賞口24
a,24b,24c,24d,24eが設けられてお
り、それぞれの通常入賞口に入賞口スイッチ240a〜
240eが設けられている。そして、各入賞口スイッチ
240a〜240e,始動口スイッチ17,カウントス
イッチ23,Vカウントスイッチ22の検出出力が後述
するように遊技制御用マイクロコンピュータ31に入力
され、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、それぞ
れの入賞玉検出信号に応じた個数の賞球(景品玉)を払
出すための賞球個数信号を払出制御用マイクロコンピュ
ータ32に出力する。そして払出制御用マイクロコンピ
ュータ32が玉払出装置59を作動制御して前記賞球個
数だけ賞球(景品玉)を払出すための制御を行なう。こ
のように、各入賞口にそれぞれ入賞玉検出手段を設け、
その入賞玉検出手段の検出信号に基づいて景品玉の払出
あるいは得点の付与等の価値付与制御を行なうために、
打玉の入賞に伴う価値付与が迅速に行なわれるという利
点がある。
【0060】遊技領域7内には、さらに装飾ランプ25
が設けられており、特定遊技状態(大当り状態)の発生
等に伴って点灯または点滅するように構成されている。
図中51は賞球ランプであり、賞球(景品玉)の払出中
に点灯または点滅する。52は球切れランプであり、玉
タンク54内のパチンコ玉が欠乏した場合に点灯または
点滅する。27は、透明板保持枠2に設けられたスピー
カであり、28aは遊技効果LED、28b,28cは
遊技効果ランプ、3は打球供給皿(上皿)、4は余剰玉
受皿、210は鍵穴部、211は固着部である。また2
6はアウト口であり、遊技領域7内に打込まれた打玉の
うちいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかっ
たアウト玉がこのアウト口26から回収される。
【0061】図4は、パチンコ遊技機の内部構造を示す
全体背面図である。図4では、前面枠1a側に設けられ
た機構板53を背面側から見た状態が示されている。こ
の機構板53は、すべて透明の合成樹脂で構成されてい
る。
【0062】機構板53の下方隅部分には、発射装置ユ
ニット239が取付けられており、この発射装置ユニッ
ト239には、打球発射用の駆動モータ94と、それを
制御するための発射制御基板91をカバーしているカバ
ー部材218とが設けられている。発射制御基板91は
発射装置ユニット239に設けてもよいが、発射装置ユ
ニット239の近傍に設けてもよい。または、駆動モー
タ上に設けるようにしてもよい。この発射装置ユニット
239の働きにより、遊技領域に打込まれた打玉が入賞
すれば、その入賞玉が遊技盤6の裏面側に導かれて遊技
盤6の裏面側の窓開口56に設けられている入賞玉集合
カバー237により集合され、誘導樋73により全入賞
球検出スイッチ171にまで誘導されて、すべての入賞
玉が全入賞球検出スイッチ171により検出された後機
構板53外に排出される。この全入賞球検出スイッチ1
71は、カバー部材219によりカバーされている。こ
のカバー部材219は、開閉できるように構成されてお
り、カバー219を開いて全入賞球検出スイッチ171
を交換できるように構成されている。
【0063】遊技領域7内に打込まれた打玉のうちアウ
ト口26により回収されたアウト玉はアウト玉排出樋2
38により機外に導かれて排出される。図中54は、玉
タンクであり、上方から補給されたパチンコ玉がこの玉
タンク54に貯留され、その貯留されたパチンコ玉が玉
整列レール55により整列されながら玉払出装置59に
導かれるように構成されている。玉払出装置59の後方
側には、前述した主中継基板241,主ランプ中継基板
243,音声中継基板242,インタフェース中継基板
244が設けられている。図中250はターミナル基板
である。なお、ターミナル基板250には、玉タンク5
4の玉切れを検出する玉欠乏検出スイッチ(図示せず)
が接続されて、玉切れ情報として出力可能となるように
構成されている。
【0064】入賞玉集合カバー237が設けられている
箇所には、副中継基板245と副ランプ中継基板246
とが設けられているとともに、可変表示装置8を制御す
る表示制御基板216が設けられている。この表示制御
基板216は、可変表示装置8の後方部分を覆っている
カバー部材217内に設けられている。この表示制御基
板216は、可変表示装置8に設けてもよいが、可変表
示装置8の近傍に設けてもよく、さらに、別のカバー部
材(たとえば入賞玉集合カバー237)で覆うようにし
てもよい。図中50はカードユニットであり、インタフ
ェース中継基板244を介して払出制御基板37と電気
的に接続されている。
【0065】図2でも説明したように、各中継基板24
1〜244が、前面枠1aの枢支部側に偏って設けられ
ているために、各中継基板241〜244に接続される
中継用の配線をまとめやすいという利点がある。また、
従来において主制御基板87aが入賞玉集合カバー23
7の下方位置に設けられていたために、集合された入賞
玉の玉通路がその主制御基板87aにより隠れてしまい
玉通路の玉止まり等が発見しにくいという不都合があっ
たが、本実施の形態においては、主制御基板87aが箱
型外枠1b側に設けられているために(図2参照)、図
4に示すように集合された入賞玉の玉通路部分が後方か
ら視認可能となり、玉通路部分の玉詰まりを容易に発見
できるという利点がある。また、発射制御基板91と表
示制御基板216とが前面枠1a側に設けられているも
のの、機構板53および入賞玉集合カバー237でなく
発射制御基板218を発射装置ユニット239に設け、
表示制御基板216を可変表示装置8またはその近傍に
設けることにより、図4に示すように、集合された入賞
玉の玉通路部分が後方から視認可能となり、前述した利
点を損なうことがない。さらに、制御する装置が1つの
装置としてまとまっているので、そのような装置を制御
する制御基板はその装置自体もしくはその近傍に設け、
カバー部材(箱型外枠1b等)に設けない方が配線接続
しやすく、かつ、配線を短くでき配線が邪魔にならな
い。図中233は施錠装置、235は係止片である。こ
の係止片235に前述した鉤部234が係合してロック
状態となる。
【0066】図5,図6は、パチンコ遊技機1の制御に
用いられる制御回路を示すブロック図である。
【0067】図5,図6には、制御基板として、主制御
基板87a、ランプ制御基板35、発射制御基板91、
表示制御基板216、払出制御基板37、音声制御基板
70が示されている。主制御基板87aには、遊技制御
用マイクロコンピュータ31が実装されている。この遊
技制御用マイクロコンピュータ31は、ゲーム制御用の
プログラム等を記憶しているROM31c、ワークメモ
リとして使用されるRAM31b、制御用のプログラム
に従って制御動作を行なうCPU31a、I/Oポート
(図示せず)が、ワンチップ化されて構成されている。
遊技制御用マイクロコンピュータ31は、電源投入時に
リセットされるとともに定期的(たとえば、2msec
毎)にリセットされる。リセットされる前に、ゲーム制
御用のプログラムが先頭から繰返し実行される。遊技制
御用マイクロコンピュータ31には、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、入賞口スイッチ240(具体
的には240a〜240e)、カウントスイッチ23、
Vカウントスイッチ22、全入賞球検出スイッチ17
1、満タンスイッチ402、玉切れ検出スイッチ16
7、玉切れスイッチ187、賞球カウントスイッチ30
1A、賞球カウントスイッチ301B、賞球モータ位置
センサ300Aからの各検出信号が入力される。満タン
スイッチ402は、余剰玉受皿4に貯留されている玉が
満タンとなったことを検出するスイッチである。玉切れ
検出スイッチ167、玉切れスイッチ187は、玉整列
レール55の箇所に設けられたスイッチで、玉整列レー
ル55を流下する玉が検査されない状態となったことを
検出するためのスイッチである。ただし、玉切れ検出ス
イッチ167は玉貸用通路の玉切れを検出するためのも
ので、玉切れスイッチ187は賞球用通路の玉切れを検
出するためのものである。賞球カウントスイッチ301
A,301Bは、玉払出装置59により払出された賞球
(景品玉)を検出するスイッチであり、玉払出装置59
の賞球払出し口が2箇所あるため、2つのスイッチ30
1A,301Bで構成されている。賞球モータ位置セン
サ300Aは、玉払出装置59を駆動するための賞球モ
ータの回転位置を検出するセンサである。前記ゲートス
イッチ12,始動口スイッチ17,入賞口スイッチ24
0,カウントスイッチ23,Vカウントスイッチ22か
らの各検出信号は、副中継基板245,主中継基板24
1を介して遊技制御用マイクロコンピュータ31のI/
Oポートに入力される。一方、前述した全入賞球検出ス
イッチ171,満タンスイッチ402,玉切れ検出スイ
ッチ167,玉切れスイッチ187,賞球カウントスイ
ッチ301A,賞球カウントスイッチ301B,賞球モ
ータ位置センサ300Aからの各検出信号は、主中継基
板241のみを介して遊技制御用マイクロコンピュータ
31のI/Oポートに入力される。つまり、機構板53
側のスイッチ類は主中継基板241に接続され、遊技盤
6に設けられているスイッチ類は、副中継基板245で
まとめられて接続されるので、配線の接続が容易であ
る。
【0068】遊技制御用マイクロコンピュータ31のR
OM31aには、前記各スイッチのうちの入賞検出用ス
イッチ(240、17、22、23)の検出信号に対応
して払出すべき賞球数を特定可能な賞球個数情報が記憶
されている。遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
各スイッチの検出信号に基づいて、払出すべき賞球数を
特定し、賞球制御用のINT信号を無効状態から有効状
態にするとともに、速やかに賞球個数信号(D0〜D3
の4ビット信号)を払出制御用マイクロコンピュータ3
2のI/Oポート372へ出力する。なお、INT信号
は、無効状態では信号がハイレベル(オン状態)とな
り、有効状態では信号がローレベル(オフ状態)となる
ものである。
【0069】以上のように、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ31は遊技盤6に設けられた各種入賞検出用スイ
ッチ(240、17、22、23)の検出信号が入力さ
れたことに基づいて直ちに賞球個数信号を払出制御用マ
イクロコンピュータ32へ出力可能であるために、打玉
が各種入賞口に進入した後、速やかに賞球が払出され
る。このため、遊技盤裏面の機構板53に設けられた全
入賞玉検出スイッチ171の検出を待って賞球を払出す
従来の遊技機に比較して賞球の払出制御を迅速に行なう
ことができる。さらに、各種入賞検出用スイッチ(24
0、17、22、23)は、各入賞口に対応して遊技盤
6に個々に設けられているため、打玉の入賞をより早く
検出でき、これにより賞球の払出制御をより一層迅速に
行なうことができる。
【0070】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
各種入賞検出用スイッチ(240、17、22、23)
の検出信号が入力されたことに基づいて迅速に賞球払出
制御用マイクロコンピュータ32に賞球個数信号を出力
した後、全入賞球検出スイッチ171で賞球が検出され
るのを待つ。そして、所定時間が経過しても賞球が検出
されない場合には、ランプ制御基板35にランプ制御用
INT信号とともにランプ制御信号を出力する。ランプ
制御基板35は、ランプ制御用INT信号が有効状態と
なっていることを条件としてランプ制御信号に基づいて
遊技効果ランプ28(28a,28b,28c)を所定
の態様で点滅させる制御を行なう。
【0071】遊技効果ランプ28が所定の態様で点滅す
るために、入賞口への打玉の入賞に基づいて迅速に賞球
を払出しつつも、実際には入賞が発生していないにもか
かわらず電波を発生させて各入賞口に対応して設けられ
た入賞検出用スイッチ(240、17、22、23)か
ら検出信号を出力させて不正に賞球を得る行為が行なわ
れていないかどうかをチェックすることができる。な
お、単に遊技効果ランプ28を点滅させるのみならず、
ブザー基板75にブザー信号を出力してブザー75aか
ら警報音が発生されるようにしてもよい。
【0072】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ178
からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、または、
満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態を示
していると、賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
に賞球を払出させるための制御信号を出力しない状態と
なる。
【0073】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
ソレノイド16を制御して始動口14の可動片15を動
作させるとともに、ソレノイド21を制御して可変入賞
球装置15の開閉板20を開閉させる。さらに、ランプ
制御基板35を介して始動の記憶表示器18,通過記憶
表示器10a、可変表示器10、および装飾ランプ25
を制御する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ3
1は、大当りの発生を示す大当り情報、始動入賞球の個
数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情
報、可変表示結果が導出表示された回数を示す図柄確定
回数情報、賞球の払出し個数に関する賞球情報等をター
ミナル基板248を介してホール用管理コンピュータへ
出力する。
【0074】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
主中継基板241を介して表示制御基板216にINT
信号とともに画像表示制御信号を出力する。表示制御基
板216は、INT信号が有効状態となっていることを
条件として、画像表示制御信号に基づいて可変表示装置
8の画像表示制御を行なう。遊技制御用マイクロコンピ
ュータ31は、音声制御基板70にINT信号とともに
音声制御信号を出力する。音声制御基板70は、INT
信号が有効状態となっていることを条件として、音声制
御信号に基づいてスピーカ27から所定の効果音を発生
させるための制御信号を音声中継基板242を介してス
ピーカ27へ与える。
【0075】発射制御基板91には、打球操作ハンドル
(操作ノブ)5、打球発射用の駆動モータ94、遊技者
が打球操作ハンドル(操作ノブ)5に触れた際に静電気
に変化が生じることを利用して遊技が行なわれているか
否かを検出するためのタッチリング168、および単発
発射スイッチ169が接続されている。発射制御用回路
91は、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射
されるように駆動モータ94を駆動制御する。また、単
発発射スイッチ169の検出信号がある場合には打玉が
所定間隔で発射されるように駆動モータ94を駆動制御
する。さらに、発射制御回路91は、払出制御用マイク
ロコンピュータ32から入力される打球禁止信号に応じ
て駆動モータ94を停止させ、打球不能状態に制御す
る。
【0076】払出制御用マイクロコンピュータ32は、
払出制御基板37に実装されている。払出制御用マイク
ロコンピュータ32は、払出制御用のプログラムを記憶
しているROM32b、ワークエリアとして機能するR
AM32c、ROM32bに記憶されているプログラム
に従って動作するCPU32a、I/Oポート372を
有している。また払出制御用基板37には、所定のエラ
ーが検出された場合にその旨を表示するためのエラー表
示用LED374が設けられているこの払出制御用マイ
クロコンピュータ32には玉払出装置59からの各種信
号がインタフェース中継基板244を介してI/Oポー
ト372に入力される。玉払出装置59には、賞球を払
出す賞球機構部分と貸玉を貸出す玉貸機構部分とが独立
した機構部分として設けられており、それぞれの機構部
分には玉を繰出すための玉繰出し用スクリュー(図示省
略)と当該玉繰出し用スクリューを駆動するモータ(賞
球モータ289A、玉貸モータ289C)が設けられて
いる。賞球モータ289A,玉貸モータ289Cには、
払出制御用マイクロコンピュータ32からの駆動信号が
インタフェース中継基板244を介して与えられる。玉
払出装置59は、賞球の払出しと玉貸とを並行して同時
に行なうことが可能である。
【0077】賞球モータ位置センサ300Aは、玉払出
装置59の賞球機構部分に設けられたセンサであり、玉
繰出し用スクリューが180°回転する毎にそれを検出
して検出信号を出力する。玉払出装置59の玉貸機構部
分には、玉繰出し用スクリューが180°回転する毎に
検出信号を出力する玉貸モータ位置センサ300Cと、
玉繰出し用スクリューで繰出された貸玉を検出する玉貸
カウントスイッチ301Cとが設けられている。
【0078】賞球モータ位置センサ300A、玉貸カウ
ントスイッチ301C、玉貸モータ位置センサ300C
からの信号は、インタフェース中継基板244を介して
払出制御用マイクロコンピュータ32のI/Oポート3
72に入力される。払出制御用マイクロコンピュータ3
2は、各種センサやスイッチからの検出信号に基づいて
玉噛みエラー等の所定のエラーが検出された場合には、
ブザー信号をブザー基板75に出力して警報を発する制
御を行なう。この状態で、リセットスイッチ400Aが
遊技場の係員によって操作されれば、その操作信号が払
出制御用マイクロコンピュータ32に入力され、払出制
御用マイクロコンピュータ32は警報を発生する制御を
停止する。
【0079】残高表示基板74には、打球供給皿3の近
傍に設けられている度数表示LED,玉貸スイッチ20
0,返却スイッチ201が接続されている。カードユニ
ット50にはカードユニット制御用マイクロコンピュー
タ(図示省略)が搭載されており、玉貸スイッチ信号お
よび返却スイッチ信号がインタフェース中継基板244
を介してカードユニット制御用マイクロコンピュータに
与えられる。
【0080】また、カードユニット50から残高表示基
板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高
表示信号および玉貸可表示信号がインタフェース中継基
板244を介して与えられる。カードユニット50から
ユニット操作信号(BRDY信号)がインタフェース中
継基板244を介して残高表示基板74に与えられる。
カードユニット50と払出制御基板37との間では、玉
貸要求信号(BRQ信号)、玉貸完了信号(BXS信
号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がやり
とりされる。
【0081】玉貸スイッチが遊技者によって押圧操作さ
れれば、その操作信号が残高表示基板74,インタフェ
ース中継基板244を介してカードユニット50に入力
され、カードユニット50と払出制御用マイクロコンピ
ュータ32との間で前記BQR,BXS,PRDY信号
のやりとりを行ないながら(後述する)払出制御用マイ
クロコンピュータ32は、玉貸モータ289Cを制御し
て玉貸制御を行なう。そして、その貸出すべき貸玉の個
数だけ玉貸モータ289Cが駆動したことが、玉貸モー
タ位置センサ300Cの検出信号に従って判別されれ
ば、払出制御用マイクロコンピュータ32は玉貸制御を
停止する。その玉貸制御中においては、玉貸カウントス
イッチ301Cからの検出信号に基づいて払出制御用マ
イクロコンピュータ32は確実に玉貸が行なわれたか否
かを監視する。そして貸出すべき個数だけの玉貸制御が
終了した段階で、貸出した玉数を特定可能な玉貸情報を
ターミナル基板249を介して外部出力する。この玉貸
情報がホール用管理コンピュータに伝送される。
【0082】賞球(景品玉)の払出しの際にも、払出制
御用マイクロコンピュータ32は、玉貸の場合と同様
に、払出すべき賞球数だけ賞球モータ289Aが回転駆
動したことを賞球モータ位置センサ300Aにより判別
し、その判別に従って賞球モータ289Aを停止させて
賞球払出制御を終了する。また、賞球カウントスイッチ
301A,301Bからの検出信号に従って遊技制御用
マイクロコンピュータ31が所定個数(たとえば10
個)の賞球払出しがなされる毎に1パルスだけ信号をタ
ーミナル基板248に出力する。このパルス信号が賞球
情報であり、その賞球情報がターミナル基板248を介
してホール用管理コンピュータに伝送される。
【0083】払出制御用マイクロコンピュータ32は、
玉貸制御に関する所定のエラーが検出された場合にはブ
ザー信号をブザー基板75に出力するとともに、エラー
表示用LED374にエラー信号を出力し、エラー原因
をエラー表示用LED374に表示させる制御を行な
う。そして、リセットスイッチ400Bでリセット操作
が検出されたことを条件としてブザー信号およびエラー
信号を停止する。
【0084】電源基板247には、AC24Vの交流電
源が接続され、その交流を電源基板247により直流に
変換して、所定の4種類の電圧を生成する。電源基板2
47は、主制御基板87a,表示制御基板216,音制
御基板70,ランプ制御基板35,発射制御基板91,
払出制御基板37に電圧供給を行なう。
【0085】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
払出制御基板37の払出制御用マイクロコンピュータ3
2は、インタフェース中継基板244を介してカードユ
ニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット
50においてカードが受付けられ、玉貸スイッチ200
が操作されて玉貸スイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、インタフェー
ス中継基板244を介して払出制御用マイクロコンピュ
ータ32にBRDY信号を出力する。この時点から所定
の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイク
ロコンピュータは、インタフェース中継基板244を介
して払出制御用マイクロコンピュータ32にDRQ信号
を出力する。そして、払出制御用マイクロコンピュータ
32は、玉貸モータ289Cを駆動し、所定個数の貸玉
を遊技者に払出す。そして、払出しが完了すれば、払出
制御用マイクロコンピュータ32は、インタフェース中
継基板244を介してカードユニット50にBXS信号
を出力する。
【0086】以上のように、カードユニット50からの
信号はすべて払出制御用マイクロコンピュータ32に入
力される構成になっている。したがって、玉貸制御に関
して、カードユニット50から主制御基板87aに信号
が入力されることがなく、主制御基板87aの遊技制御
用マイクロコンピュータ31にカードユニット50の側
から不正に信号が入力される余地がない。
【0087】図7は、前述した固着部211の構成およ
び機能を説明するための構成図である。
【0088】図7(A)は、前面枠1aに設けられた固
着部211を正面から見た図である。図7(C)は、固
着部211を側面から見た図である。(D)は固着部2
11の縦断面図である。そして、図7(B)は、切断部
252を切断した状態での固着部211の正面図であ
る。
【0089】固着部211には、凹部251が形成され
ており、この凹部251内のねじ孔にワンウェイねじ1
40が挿入可能に構成されている。切断部252は、前
面枠1aと固着部211とを連結している部材である。
被固着部212は、箱型外枠1bの側部内面側に取付片
254を介して取付ねじ255によりねじ止め固定され
ている。この状態で、凹部251に形成されたねじ孔に
ワンウェイねじ140を挿入して被固着部212の取付
孔部256にそのワンウェイねじ140をねじ込むこと
により、固着部211と被固着部212とが固着された
状態となる。その結果、固着部211が被固着部212
を介して箱型外枠1bに固着され、その固着部211が
切断部252を介して前面枠1aに連結されている状態
となっているために、前面枠1aと箱型外枠1bとが固
着された状態となる。
【0090】一方、ワンウェイねじ140は、ドライバ
によりねじ込み方向には回転させることができても逆方
向すなわち外す方向には回転することができないように
構成されている。しかも、ワンウェイねじ140の頭部
は、凹部251内に収まっているために、ワンウェイね
じ140の頭部を切断してねじ止めを解除することも非
常に困難である。その結果、このワンウェイねじ140
でねじ止め固定された後には、図7の(B)に示すよう
に、切断部252をニッパー等によって切断したりしな
ければ、前面枠1aと箱型外枠1bとのワンウェイねじ
による閉塞状態を解除することができない。
【0091】切断部252は、図7で示すような形状に
限られるものではないが、ニッパー等で切断しやすいよ
うに薄肉形状の合成樹脂で構成するのが望ましい。ま
た、切断部252は図7(A)に示すように、突出して
いた方が切断しやすい。取付孔部256は、金属製の部
材にねじを切ってあり、たとえば樹脂性の被固着部21
2にインサート成型されている。ワンウェイねじ140
は、取付孔部256のねじが切ってある孔にねじ込まれ
るので強固に螺着される。
【0092】なお、前述した切断部252は、合成樹脂
でなくてもよく、たとえば鉄板等の金属で構成してもよ
い。さらに、切断部252は、前面枠側にあってもよ
く、あるいは箱型外枠側にあってもよく、さらには両方
に設けてもよい。また、別部材同士を一体化して切断部
252を構成してもよい。
【0093】この切断部252があるので、容易に切断
でき、遊技場に納品されてこの切断部252が破断され
た形跡がなければ、不正改造されていないと判断し、こ
の切断部252を切断して遊技機設置島に設置し、使用
できる状態にするのに容易にできる利点がある。
【0094】図8は、玉補給装置から玉タンク54に玉
を補給する場合を示した説明図である。箱型外枠1bの
上面には、図1,図2で説明したように、挿通穴258
が複数箇所(本実施の形態では3箇所)に形成されてい
る。遊技機メーカーから出荷されて遊技場に搬入される
までの間は、その挿通穴258に蓋部材208が嵌め込
まれて蓋した状態となっている。そして、遊技場に搬入
されて遊技機設置島に設置された段階で、その遊技機設
置島に設けられている補給装置の補給パイプ(蛇腹で構
成されている)257の位置に相当する挿通穴258の
蓋部材208を引抜き、その挿通穴258に補給パイプ
257を挿入する。この状態で、補給装置からの補給玉
が補給パイプ257を通って玉タンク54内に補給され
る。
【0095】このように、挿通穴258は複数箇所に形
成されているために、補給機メーカーごとに補給パイプ
257の位置が異なっても極力それに対応することがで
きるとともに、この箱型外枠1bを他の遊技機メーカー
でも使用する場合に、玉タンク54の位置が多少異なっ
てもその玉タンク54に対応する位置の挿通穴258か
ら玉補給をすることにより、玉タンクの位置のばらつき
に極力対応することができる。
【0096】図9は、配線押さえ231の構成を説明す
る説明図である。この図9では、2本の配線押さえ23
1,232のうち231の配線押さえの方を示している
が、232の配線押さえの方も同じ構成であり、ここで
は図示および説明を省略する。
【0097】箱型外枠1bの側部内壁面に、軸部材26
3と係止部材260とがビス止め固定されている。軸部
材263は、回転軸264が設けられており、配線押さ
え231の端部に形成されている軸受部262がこの回
転軸264に嵌合して回転軸264を中心に配線押さえ
231が回動可能な状態となる。その状態で、配線押さ
え231を箱型外枠1bの側部内壁面側に回動させて係
止穴259を係止部材260の係止爪261に押しつけ
る。すると、係止爪261が弾性変形して係止穴259
内に係止爪261が入り込んで係止状態となる。この状
態で、図2に示すように、配線押さえ231により配線
を箱型外枠1bの側部内壁面側に押さえて配線が弛まず
かつ絡まりづらくなる。その結果、前面枠1aで配線を
挟む不都合を防止でき、かつ、基板交換の際にも配線ご
と基板を外すことを容易に行なうことが可能となる。し
かも、係止爪261と係止穴259とが嵌合することに
よって配線押さえ231により配線の押さえを行なうこ
とができるために、配線を押さえる作業が容易となると
ともに、係止爪261を弾性変形させることにより容易
に係止爪261と係止穴259との係合を解除すること
が可能となる。
【0098】図10は、払出制御基板ボックス222を
取付板224に取付けるための取付構造を説明した構成
図である。この図10においては、払出制御基板ボック
ス222を例にとって図示しているが、他の制御基板ボ
ックスにおいても同様の構成で取付けられ、ここでは図
示およびその説明を省略する。
【0099】取付板224には、払出制御基板ボックス
222を取付けるための開口267,268が形成され
ている。一方、払出制御基板ボックス222の四隅に
は、取付片265,266が設けられており、まず上側
の取付片265を開口267に挿入した状態で、下側の
取付片266を係止突片269上をスライドさせながら
取付板224側に移動させて開口268内に取付片26
6を挿入する。下側の取付片266よりも上側の取付片
265の方が突出量が長い取付片となっているために、
下側の取付片266が開口268に挿入されたとしても
上側の取付片265が開口267から抜けてしまうこと
がない。なお、箱型外枠1bにおける開口267,26
8に対応する箇所には、凹部が形成されており、取付片
265を受入れて挿入可能となるように構成されてい
る。
【0100】なお、制御基板ボックスの取付方法は、図
10に示すものに限らず、たとえばビス止めによる取付
や回転させて係止することにより取付けてもよく、さら
にはスライドさせて係止することにより取付けてもよ
い。
【0101】図11(A)は、前述した把手開口209
の部分の断面図であり、図11(B)は、前述した挿通
穴258の箇所の断面図である。
【0102】図11(A)を参照して、把手開口209
が形成されている箇所の箱型外枠1b内側面部分には、
カバー部材225がビス271により取付けられてい
る。その結果、把手開口209から不正操作具等を挿入
して不正に改造する行為を極力防止することができる。
【0103】図11(B)を参照して、箱型外枠1bに
穿設された挿通穴258に挿入される蓋部材208は、
挿入部273の先端がテーパ形状となっており、挿入し
やすいように構成されている。この蓋部材208は合成
樹脂製で構成されている。この蓋部材208を挿通穴2
58に挿入して蓋した状態で、内側からビス止め固定し
て簡単には外れないように構成してもよい。このように
構成すれば、パチンコ遊技機の運搬途中等で挿通穴25
8から不正操作具を挿入して不正に改造する行為を極力
防止することができる。
【0104】図12(A)は第2実施の形態を示し、図
12(B)は第3実施の形態を示している。図12
(A)を参照して、箱型外枠501の回転軸206,2
07を有する蝶番202,205側の側部内壁面に、電
源基板ボックス227、主制御基板ボックス87b、ラ
ンプ制御基板ボックス220、音制御基板ボックス22
1、払出制御基板ボックス222を取付ける。これら基
板ボックスの取付に際しては、図2で説明した取付板2
24を介して取付けるのが望ましい。図中226は前面
開口である。
【0105】図12(B)の第3の実施の形態では、電
源基板ボックス227、主制御基板ボックス87b、ラ
ンプ制御基板ボックス220が、蝶番202,205が
設けられた箱型外枠502の側面内壁部に取付けられ
る。そして、音制御基板ボックス221、払出制御基板
ボックス222は、箱型外枠502の背面側内壁面にお
ける蝶番202,205側に偏った位置に取付けられ
る。
【0106】図12に示した第2実施の形態と第3実施
の形態では、箱型外枠501,502の内壁面への取付
面側がはんだ面となるように取付け、各基板ボックスは
透明合成樹脂で形成されているので、取付状態でチップ
実装面が視認可能となるように構成されている。なお、
基板ボックスが取付けられる箱型外枠の内壁面に対し、
制御基板が垂直になるように取付けてもよく、さらに
は、箱型外枠の取付内壁面側にチップ実装面を向けて取
付けてもよい。
【0107】図13は、第4実施の形態が示されてい
る。この第4実施の形態では、箱型外枠503bを透明
な合成樹脂で成形し、箱型外枠503b全体が透明とな
るように構成されている。なお、透明箇所は箱型外枠5
03bの背面側部分だけであってもよい。さらに、この
箱型外枠503bのたとえば角部分に、金属の棒状部材
で構成された補強枠を骨組みとして格子状に設け、強度
を向上させてもよい。さらには、この箱型外枠503b
を、上面と両側面と下面からなる第1の箱型外枠部分
と、後面壁からなる第2の箱型外枠部分とで構成し、そ
れら両箱型外枠部分を連結して一体に構成してもよい。
この連結をビス止め固定によって実行する場合には、内
側からビス止めして、外側からはビス止め箇所がわから
ないように構成するのがセキュリティ上望ましい。
【0108】このように構成された箱型外枠503b
は、後方への膨出部551を有しており、その側壁内側
部分に、主基板ボックス87b、ランプ制御基板ボック
ス220、音声制御基板ボックス221、払出制御基板
ボックス222が設けられている。このように基板ボッ
クスを取付けることにより、箱型外枠503bの背面側
から基板ボックス内の制御基板を視認することが可能と
なる。また、箱型外枠503bが合成樹脂(たとえばプ
ラスチック)で構成されているために、前面枠の背面す
なわち機構板53の背面の凹凸形状に合わせた形に箱型
外枠503bの背面部分を成形することができる。その
結果、パチンコ遊技機の背面空間(たとえばパチンコ遊
技機を設置するパチンコ島台内部空間)をたとえば紙幣
の搬送レールに有効利用する等、パチンコ遊技機の背面
空間を従来のように有効利用可能となる。なお、各基板
ボックスは、透明合成樹脂で構成されている。
【0109】さらに、箱型外枠503bが合成樹脂で成
形されているために、被固着部513を一体成形するこ
とが可能となる。またこの被固着部513を別に成形し
て箱型外枠503bに設けてもよい。
【0110】この箱型外枠503bの底面は、傾斜面5
12で構成されており、その底面の最下端部にアウト玉
排出口214が形成されている。このアウト玉排出口2
14から排出されたアウト玉がアウト玉検出スイッチに
より検出されて計数可能となるように構成されている。
図中208は蓋部材、226は前面開口である。また、
510はタンク収容凹部であり、玉タンク54がこのタ
ンク収容凹部510に収容される。
【0111】図14は、図13に示した第4の実施の形
態の箱型外枠503bの被固着部513を利用した固着
状態を説明するための説明図である。被固着部513に
は、ワンウェイねじ140が螺合される取付穴517が
形成されている。一方、前面枠503aの側には、切断
部515を介して固着部514が設けられている。この
固着部514には、ワンウェイねじ140が挿通可能な
挿通穴516が穿設されている。
【0112】このように構成された前面枠503aを揺
動させて箱型外枠503bの前面開口226を閉塞させ
れば、固着部514がちょうど被固着部513の凹み部
分に嵌まり込んだ状態となり、取付穴517と挿通穴5
16とが連通状態となる。その状態で、ワンウェイねじ
140を挿通穴516に挿入して取付穴517にねじ込
む。そして、このワンウェイねじ140がねじ込まれた
状態では、図7に基づいて説明したように、切断部51
5をニッパー等により切断などしない限り前面枠503
aを開成することができない。この図14に示したよう
に、被固着部513と固着部514とをパチンコ遊技機
1の側面部分に形成したために、パチンコ遊技機1の美
観が損なわれないという利点がある。
【0113】図15には、第5実施の形態が示されてい
る。この第5実施の形態における箱型外枠504は、図
13に示した箱型外枠503bと同一の形状および材質
で構成されている。第4実施の形態との相違点といえ
ば、主制御基板ボックス87b、ランプ制御基板ボック
ス220、音声制御基板ボックス221、払出制御基板
ボックス222が、後方への膨出部551の内壁面に取
付けられている点である。そして、この各制御基板ボッ
クスに収容されている制御基板は、チップ実装面側を取
付面に向けて配設するのが望ましい。そのようにすれ
ば、透明の合成樹脂で構成された箱型外枠504の後方
側から制御基板のチップ実装面を透視することができ、
チップを差し替える等の不正改造が行なわれた場合の痕
跡を容易に発見することができる。なお、チップ実装面
側とは反対側のはんだ付面を取付面に向けて配設しても
よい。このようにすれば、前面枠1aを開けることによ
り実装面が視認でき、閉めてある状態でも、はんだ面を
外側から視認できる。また、後方への膨出部551に制
御基板ボックスを取付けることにより、その制御基板ボ
ックス内の制御基板が機構板53と極力離れた位置に設
けられることとなり、機構板に発生する静電気に起因し
たノイズの悪影響が制御基板に及びにくくなるという利
点がある。また各制御基板ボックスを金属板を介して膨
出部551内壁面に取付けることにより、ノイズによる
悪影響をより一層防止することができる。さらにその金
属板をアース線でアースすればその効果がより顕著とな
る。
【0114】図16は、第6実施の形態を示している。
この第6実施の形態では、前述した固着部211と被固
着部212とによる固着を行なうのではなく、複数種類
の鍵により前面枠521aと箱型外枠521bとを施錠
するものである。具体的には、従来から存在していた遊
技場で使用される前面枠およびガラス枠を施錠する施錠
装置に加えて、その施錠装置とは異なった種類の鍵等に
より施錠および解錠が可能な施錠装置を設ける。そし
て、遊技機メーカーから出荷されて遊技場に搬入される
搬送途中では、前面枠521aと箱型外枠521bとが
閉鎖されて錠装置519が係止片520に係止されたロ
ック状態(施錠状態)となっている。この錠装置519
のロック状態を解除するための鍵は、たとえば警察など
の公的機関や遊技機メーカーあるいは遊技場のオーナー
に限定して所持できるようにしておく。また遊技場に渡
す場合には、パチンコ遊技機1の納品後に渡すようにす
る。そして、パチンコ遊技機1が遊技場に搬入された
後、前述した錠装置519用の鍵を鍵穴部518に挿入
して解錠操作することにより錠装置519と係止片52
0との係止が解除される。また、この錠装置519が施
錠された状態でパチンコ遊技機1が遊技機メーカーから
出荷され、遊技場に搬入された後にこの錠装置519が
解錠されるが、この錠装置519は、パチンコ遊技機1
の少なくとも搬送途中で施錠状態になっていれば事足り
るのであるが、遊技場の営業終了後に遊技場のオーナー
が施錠してもよい。なお、遊技場での営業中は、錠装置
519ではロックせず解錠状態とし、従来の施錠装置2
33で施錠するようにする。
【0115】鍵と錠装置519は、前述したものに限定
されるものではなく、たとえば特開平3−234275
号公報に記載されているように、解錠および施錠可能な
鍵を記憶する機能を錠装置に持たせ、鍵を変更する場合
には変更後の鍵をその錠装置に記憶させることにより、
記憶したその鍵で施錠および解錠が可能となる。いわゆ
る可変式錠装置であってもよい。さらには、入力キーか
らの暗証番号を入力してその暗証番号を照合して適正な
暗証番号であれば解錠するものや、たとえば赤外線によ
り暗証番号等のデータを入力して照合の結果解錠を行な
うもの、あるいは、指紋照合を行なって指紋が一致した
場合に解錠するもの等、種々のものが考えられる。前述
した可変式錠装置を利用してパチンコ遊技機の搬送中の
セキュリティを高めるように構成してもよい。たとえ
ば、パチンコ遊技機の前面枠1aの錠装置は1つ(可変
式錠装置)にし、出荷時において、遊技機メーカーもし
くはホールのオーナーまたは公的機関に渡しているキー
でしか解錠できないように設定しておき、納品された
後、そのキーで解錠し、その後、遊技場の店員に持たせ
る通常のキーで解錠できるように設定変更する。遊技場
の営業中ではそのキーで解錠する。このようにすること
で、1つの錠装置で搬送中のセキュリティを高めること
ができる。また、同様の方式の錠装置を複数設け、異な
った鍵でそれぞれ解錠できるようにしてもよい。
【0116】この第6実施の形態のように構成すれば、
たとえ遊技場で従来から使用されていた前面枠とガラス
枠とを解除する鍵が盗まれてパチンコ遊技機の搬送途中
でその鍵により不正解除を行なおうとしても、その鍵だ
けでは解錠はできず、警察などの公的機関や遊技機メー
カーあるいは遊技場のオーナーのみが所持している鍵に
より解除操作を行なわない限り解錠できない。その結
果、パチンコ遊技機1の搬送途中でのセキュリティを向
上させることができる。さらに、遊技場のオーナーが鍵
を所持しているのであれば、その不正に関与している可
能性が高いので犯人を特定しやすくなる。
【0117】図17は、第7実施の形態を示し、基板ボ
ックスを取付けるための取付構造を説明する説明図であ
る。図17(A)は、箱型外枠内壁面に基板ボックス5
22が取付けられた状態を示している。図中523は配
線挿通開口である。図17(B)は、箱型外枠内壁面に
基板ボックスを取付けるための取付方法を示した図であ
る。
【0118】図17(B)を参照して、基板ボックス5
22には、そのほぼ中央箇所に溝状の凹部532が形成
されている。この凹部532にボックス固定具524を
嵌め込んで固定する。このボックス固定具524は、金
属で構成されており、その一端に回転軸527を中心に
回転可能な回転軸部材526が設けられ、他端には錠装
置部528が設けられている。
【0119】そして、箱型外枠の基板ボックス取付部
に、まず係止片525をビス止め固定する。次に、その
係止片525に対し取付ける基板ボックス522の横幅
寸法だけ離れた箇所に回転軸部材526を箱型外枠にね
じ止め固定する。この状態で基板ボックス522の凹部
532を係止片525に合わせ、次にボックス固定具5
24を回動させて錠装置部528を係止片525側に押
しつける。錠装置部528は、錠装置部528を覆って
いる覆い部530の前面側に鍵穴部529が形成されて
いる。この錠装置部528は、覆い部530内に係合片
531が設けられており、鍵穴部529から所定の鍵を
挿入して回動操作することにより、この係合片531が
回動するように構成されている。そして、錠装置部52
8を係合片525側に押しつけた状態で所定の鍵を鍵穴
部529に挿入して回動操作することにより、係合片5
31が回動してその係合片531と係合片525とが係
合されてロック状態となる。この鍵穴部529に挿入さ
れて操作される鍵は、警察等の公的機関あるいは遊技機
メーカーなどに限定して所持できるようにしておく。
【0120】係止片525のビス止め部は、基板ボック
ス522が取付けられた状態では基板ボックス522で
隠れた状態となり、回転軸部材526のビス止め部は、
基板ボックス522が取付けられた状態ではボックス固
定具524により隠れた状態となり、取付状態ではとも
にビス止めを外すことができなくなり、係止片525と
回転軸部材526とが取外されない状態となる。その結
果、錠装置部258を解錠することなく基板ボックス5
22を取外すことが不可能となり、セキュリティが向上
する。
【0121】図18は、第8実施の形態を示している。
この第8実施の形態では、基板ボックス533のコネク
タ接続部をカバー536bで覆い、そのコネクタ接続部
にコネクタを接続して制御基板を動作させるためには、
カバー536bを取外さなければならないが、取外すた
めには切断部534を切断せざるを得ず、不正改造のた
めにカバー536bを取外した場合には、痕跡が残るよ
うに構成したものである。
【0122】具体的には、この基板ボックス533は、
収納している制御基板のチップ実装部分がカバー536
aで覆われている。このカバー536aは、四隅がワン
ウェイねじ140がねじ止め固定されており、一旦ねじ
止め固定された後においてはワンウェイねじ140を取
外し方向に回転させることができず、カバー536が取
り外せないように構成されている。また、収納している
制御基板のチップ実装面部分とコネクタ部分とを仕切る
側壁538が形成されている。さらに、コネクタ接続部
の両端部分は、ワンウェイねじ140でねじ止め固定さ
れたコーナ部材540が設けられている。そして、コネ
クタ接続部をカバー536bで覆った状態で、そのカバ
ー536bとコーナ部材540およびカバー536aと
が、切断部534でそれぞれ連結されている。
【0123】そして、図18(B)に示すように、この
切断部534をすべて切断することによって、カバー5
36bを取外すことができ、制御基板のコネクタ接続部
が露出して、コネクタを接続することが可能となる。
【0124】このように構成することにより、パチンコ
遊技機1を遊技場に納品してカバー536bを開封して
初めて収納している制御基板が制御動作を実行すること
ができるようになるのであり、パチンコ遊技機の搬送途
中でのカバー536bの不正開封が行なわれた場合に
は、切断部534の切断により不正開封の痕跡が残る。
その結果、セキュリティを向上することができる。
【0125】次に、図19〜図23を参照して主基板ボ
ックスの他の例(第9実施の形態)を説明する。この主
基板ボックス87b′は、ボックス本体(基体)110
に蓋体90が組付けられて構成されている。
【0126】蓋体90およびボックス本体110は、以
下に示す組付けによって主制御基板87aを収容した主
基板ボックス87b′として構成される。まず、主制御
基板87aをビス139でボックス本体110側にビス
止め固定する。
【0127】次に、上面が開放しているボックス本体1
10に蓋体90を被せる。そして、取付片部80aの取
付穴95aをボックス本体110の取付穴131にワン
ウェイねじ140で止め(図20(A)参照)、そのワ
ンウェイねじ140止め部分を長方形状のホログラムシ
ール105で封印する。これにより、蓋体90とボック
ス本体110との内部空間に主制御基板87aを封入状
態で収容した組付け体(主基板ボックス87b′)が構
成される。これにより、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31(図5参照)が主基板ボックス87b′内に封入
される。
【0128】このように、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ31が主基板ボックス87b′内に封入され、その
封入状態を一旦解除すると元の封入状態を復元すること
が困難にされているために外部から不正信号を入力して
賞球の払出しが行なわれるようにする等の不正行為を極
力防止可能となる。
【0129】蓋体90とボックス本体110との組付け
状態において、各装備穴135〜137に挿通されたワ
ンウェイねじ140は、図20(B)に示すように、そ
の上方から蓋体90が覆い被さるようにして取付けられ
ることで、装備穴135〜137からはずれることなく
主基板ボックス87b′内に収容されている。すなわ
ち、このような収容状態で、蓋体90の各取付片部80
b、80cおよび取付穴95d近傍の上壁面が個々にワ
ンウェイねじ140の飛び出しを阻止している。なお、
ワンウェイねじ140の装備方法は、実施形態中に記載
のものに限定しない。たとえば、主基板ボックス87
b′の組付け状態で、ワンウェイねじ140の頭部を蓋
体90(取付片部など)によって完全に押さえ込む構成
としたり、あるいはワンウェイねじ140の径と装備穴
135〜137の径をほぼ同じ構成としてもよい。この
ような構成とした場合には、主基板ボックス87b′の
閉塞状態で、装備されたワンウェイねじ140のがたつ
きを抑えることができる。
【0130】ここで、図21および図22を参照して、
ワンウェイねじ140について説明する。図21(A)
は、ワンウェイねじ140の平面図であり、図21
(B)は、ワンウェイねじ140の斜視図である。ま
た、図22(A)は、ワンウェイねじ用特殊ドライバを
その先端側から見た平面図であり、図22(B)は、ワ
ンウェイねじ用特殊ドライバを図示a方向から見た一部
平面図である。
【0131】ワンウェイねじ140は、ねじ締め方向に
しか回らない特殊なねじであり、一旦締めつけるとねじ
を破壊しない限り取外すことができない。具体的には、
図21(A),(B)に示すように、その頭部141に
設けられたねじ溝が当接面部142と凹部143と中心
穴部144とから構成されている。そして、図22
(A),(B)に示す特殊マイナスドライバ145でね
じ締めを行なう場合には、ドライバ145の中心軸部1
46を中心穴部144に差込み、この状態からドライバ
145の当接片部147を当接面部142に当接させて
一方向(図21(A)の時計回り方向)に頭部141を
回転させることでネジ締めを行なう。一方、ドライバ1
45で頭部141を他方向(図21(A)の反時計回り
方向)に回転させてねじ140を取外そうとした場合に
は、ドライバ145が凹部143に入り込んで滑ってし
まい頭部141を回転させることができずにねじ140
の取外しが行なえない。なお、通常のマイナスドライバ
でも頭部141を一方向に回転させてねじ140を締め
ることは可能であるが、特殊マイナスドライバ145の
ように、中心軸部146をワンウェイねじ140の中心
穴部144に差し込んでワンウェイねじ140との位置
決めを行なった方が締付け作業が容易に行なえる。
【0132】また、上記した蓋体90およびボックス本
体110の組付けを行なうワンウェイねじ140は、螺
着状態で蓋枠96(図20参照)の外壁面に入り込む構
成となっている。このため、ワンウェイねじ140の止
め部分を封印するホログラムシール105は、突起のな
い平坦面上に貼付され、ホログラムシール105の剥が
れおよび損傷が防止できるとともに、ホログラムシール
105に対する不正行為の判別が容易になる。ホログラ
ムシールは、ホログラム層と光反射層と接着剤層とを備
え、ホログラム層に形成されるホログラム図柄を偽造困
難な図柄に構成することで、不正行為に伴うシールの貼
替えを防止するようになっている。このホログラム図柄
は、ホログラムシールの表面に入射したコヒーレント光
(レーザ光)がホログラム層のエンボス面を透かして光
反射層に入り、光反射層からホログラム干渉光としてホ
ログラムシールの外側に反射されることで形成される。
また、ホログラムシールを剥がした場合は、もう一度貼
り直してもホログラム図柄は元の形状にならないので、
剥がした痕跡が残る。
【0133】以上のように、主基板ボックス87b′
は、蓋体90とボックス本体110とのワンウェイねじ
140止め部分をホログラムシール105で封印するこ
とにより、主制御基板87aの被覆状態を担保してい
る。また、主基板ボックス87b′内に設けられた導電
板100によって電磁シールド効果を奏し得るようにな
っている。さらに、主基板ボックス87b′は、その上
壁面を構成する上板92と導電板100、および下壁面
を構成する底板111をそれぞれ透視性を有する素材か
ら形成することで、主制御基板87aの実装面(上面)
およびハンダ面(下面)を外部から透視できるようにし
ている。このため、主制御基板87aに不正な工作(た
とえば、ジャンパー配線を接続したり、電子部品を実装
したりする不正工作)が施された場合には、直ちにその
不正工作がわかるようになっている。
【0134】次に、図23を参照して、主基板ボックス
87b′を主制御基板87aの検査(出荷納入後にRO
Mが正規のものが否かを検査する)のために開放し、そ
の後再度閉塞状態に復元する手順を説明する。まず、図
23(A)に示す主基板ボックス87b′の閉塞状態に
おいて、取付片部80aのワンウェイねじ140止め部
分に貼着されたホログラムシール105を剥がした後、
刻印「1」を目印に各連結部93a、94aをニッパー
などの切断工具で切断する。すると、取付片部80a
は、ワンウェイねじ140によってボックス本体110
に固着された状態のまま、蓋体90から完全に分離され
る。これにより、ボックス本体110に対する蓋体90
の固着がすべて解除されて、主基板ボックス87b′の
開放が可能になる。そして、図23(B)に示すよう
に、ボックス本体110から蓋体90を取外して主基板
87b′の検査を行なう。また、このような蓋体90の
取外し(連結部94a、93aの切断)によって、各装
備穴135〜137に挿通されたワンウェイねじ140
は、取出し可能な状態となり、このうち装備穴135に
挿通されたワンウェイねじ140を主基板ボックス87
b′の復元用に取出す。その後、主基板ボックス87
b′を閉塞するときには、図23(C)に示すように、
蓋体90をボックス本体110に被せた状態で、取出し
たワンウェイねじ140を刻印「2」を目印に取付片部
80bの取付穴95bに螺着する。これにより、取付片
部80bの取付穴95bとこれに対応する本体枠99の
取付穴132とがワンウェイねじ140によって共締め
されて、蓋体90とボックス本体110とが非可逆的な
固着状態となる。そして、この取付片部80bのワンウ
ェイねじ140止め部分に新しいホログラムシール10
5を貼着することで、主基板ボックス87b′が再度閉
塞状態となる。
【0135】その後、主基板ボックス87b′を再度検
査(2回目の検査)する際には、刻印「2」を目印に各
連結部93b、94bを切断する。これにより、取付片
部80bを蓋体90から分離させて主基板ボックス87
b′を開放する。後は同様に、各連結部93b、94b
の切断に伴って取出したワンウェイねじ140(装備穴
136のワンウェイねじ140)を刻印「3」を目印に
取付片部80cの取付穴95cに螺着して新しいホログ
ラムシール105を貼着する。これにより、主基板ボッ
クス87b′が再度閉塞状態となる。それ以降、主基板
ボックス87b′を検査(3回目の検査)する場合に
は、刻印「3」を目印に各連結部93c、94cを切断
することで、取付片部80cを蓋体90から分離させて
主基板ボックス87b′を開放する。また、主基板ボッ
クス87b′を閉塞状態とする際には、各連結部93
c、94cの切断に伴って取出したワンウェイねじ14
0(装備穴137のワンウェイねじ140)を最後に残
った取付穴95dに螺着して新しいホログラムシール1
05を貼着する。
【0136】ところで、上記した主基板ボックス87
b′の閉塞状態においては、連結部93a〜93c、9
4a〜94cを切断して取付片部80a〜80cと上板
92(図20参照)との連結を解除しない限り、主基板
ボックス87b′が開放できないようになっている。し
たがって、主基板87の検査以外で連結部94a〜94
c、93a〜93cが切断されるような場合は、この切
断により主制御基板87aに不正が行なわれたことが即
座にかつ確実に判別できるため、主基板ボックス87
b′の防犯効果を高めることができる。また、ホログラ
ムシール105を剥がした場合には、ホログラムシール
105の痕跡がしっかりと残るため不正が行なわれたこ
とが即座にわかる。
【0137】図19中、88は主制御基板87aに設け
られたコネクタであり、97bはこの基板ボックス87
b′が取付けられるパチンコ遊技機1の機種名が印刷さ
れた機種名シールである。また、98bは、交換履歴シ
ールであり、主基板ボックス87b′を検査した者が署
名をし検査日を記入する。また、104は、ホログラム
シールであり、ボックス本体110側と蓋体90側とに
亘って貼着されており、このホログラムシール104を
破ることなく主基板ボックス87b′を開封できないよ
うに構成されている。図20中、108は、取付片13
0の先端部分と当接する当接壁である。11bはボック
ス本体110の側壁部分である。
【0138】以上説明した実施の形態における特徴点や
変形例等を以下に列挙する。 (1) 図1,図2に示した箱型外枠1bは、材質は木
製に限らず、たとえば樹脂製や金属製であってもよい。
また、骨組み部分だけを金属で構成してその他の板状部
分は樹脂で構成する等のように、異なった材質を組合せ
て構成してもよい。また、基板ボックスはすべて前面枠
1aの方に取付けられるものであってもよく、逆にすべ
て箱型外枠1bの方に取付けてもよい。
【0139】図2では、箱型外枠1b側に取付けられる
基板ボックスが4個のものを示したが、箱型外枠1b側
に取付けられる基板ボックスが1つあるいは2であって
もよく、その基板ボックスに収容される制御基板の種類
はどのようなものであってもよい。さらに、主制御基板
87aと払出制御基板37とを1枚の制御基板で構成
し、音声制御基板70とランプ制御基板35とを1枚の
制御基板で構成するようにしてもよく、さらには、1枚
の制御基板で兼用構成する制御基板の種類がどのような
種類同士を組合せてもよい。
【0140】図7で説明したように、金属製の取付穴部
256に金属製のワンウェイねじ140をねじ止め固定
するように構成したが、この代わりに、たとえば、ワン
ウェイねじ140をタッピングねじで構成するとともに
取付穴部256を樹脂で構成し、その樹脂の取付穴部2
56にタッピングねじからなるワンウェイねじ140を
ねじ止め固定してもよく、さらには、取付穴部256を
木製にして木ねじで構成されたワンウェイねじ140を
ねじ止め固定してもよい。さらには、ねじの代わりに、
リベットあるいは破断ねじにる固定、さらには接着剤に
よる接着や溶剤による溶着でもよい。溶着の場合には、
超音波溶着でもよい。また、普通のねじで螺着し、その
ねじの頭部を紫外線硬化樹脂で覆って固めてしまうよう
な方法を採用してもよい。
【0141】(2) 前述した各種のスイッチ240,
17,22,23の検出信号の入力に基づいて順次賞球
の払出制御が行なわれている途中で停電が発生した場合
に備えて、主制御基板87aにバックアップ用の電源を
設けてもよい。
【0142】遊技制御と賞球払出制御とが1つのマイク
ロコンピュータで実行されるように構成してもよい。た
とえば、遊技制御用マイクロコンピュータ31が払出制
御用マイクロコンピュータ32の機能をも有するように
構成してもよい。
【0143】(3) 前述した取付片部80a〜80
c、ワンウェイねじ140により、前記制御基板が収容
された前記基体を前記蓋体で閉塞した状態で、該基体と
該蓋体とを非可逆的な固着状態になる組付固着手段が構
成されている。
【0144】蓋体90とボックス本体110との内部空
間に主制御基板87aを収容した上で蓋体90とボック
スの本体110とを蓋体90の表面を構成する上板92
に設けられた取付片部80a〜80cにより互いに組付
けて非可逆的な固着状態とし、さらに、ワンウェイねじ
140止め部分を長方形状のホログラムシール105で
封印した主基板ボックス87bにより構成された封入手
段は、前記払出制御手段と前記遊技制御手段とを封入し
た後にその封入状態を一旦解除するともとの封入状態を
復元することが困難に構成されていることを開示した
が、非可逆的な固着状態とすることなく、単にホログラ
ムシール105等で主基板ボックス87bを封印するの
みであってもよい。この場合であっても、不正を企てる
ものがホログラムシールを剥がして主基板ボックス87
b′を一旦開くと、ホログラム図柄はもとの形状になら
ないので、ホログラムシールをもう一度貼り直しても剥
がした痕跡が残り、もとの封入状態を復原することが困
難となるためである。あるいは、主基板ボックス87
b′を非可逆的な固着状態にするものの、ホログラムシ
ール105等で封印しなくてもよい。この場合であって
も、主基板ボックス87b′を開くためには各連結部9
3a、94aをニッパーなどの切断工具で切断する必要
があり、たとえ、再度、主基板ボックス87b′を閉塞
状態に戻しても切断の痕跡を残るためにもとの封入状態
を復元することが困難となるためである。
【0145】(4) ワンウェイねじ140止め部分を
長方形状のホログラムシール105で封印し、蓋体90
とボックス本体110との内部空間に主制御基板87a
を封入した状態で収容した主基板ボックス87bによ
り、弾球遊技機の電気機器を制御するための制御基板を
封入する封入手段が、制御基板を封入した後その封入状
態を一旦解除するともとの封入状態を復元することが困
難に構成されている。
【0146】前述した固着部211と被固着部212お
よびワンウェイねじ140により、前記前面枠とカバー
部材(箱型外枠)との閉塞状態を解除して一旦開放する
ともとの閉塞状態を復元することが困難となる閉塞手段
が構成されている。
【0147】(5) 前述した鍵穴部210,係止片2
35,鉤部234、または係止片520と施錠装置51
9とにより、前記前面枠と前記カバー部材とを閉塞状態
で施錠する施錠手段が構成されている。固着部211,
被固着部212,ワンウェイねじ140、または、固着
部514,被固着部513,ワンウェイねじ140によ
り、前記前面枠とカバー部材(箱型外枠)とを破壊しな
い限り開放できないように閉塞状態で固着する固着手段
が構成されている。前述した切断部252または515
により、破断するための破断部を有し、該破断部を破断
することによって前記固着手段による閉塞状態を解除し
て前面枠と前記カバー部材とを開放可能にする破断式開
放手段が構成されている。そして、図13,図14,図
15に示した実施の形態では、前記固着手段と破断式開
放手段が、弾球遊技機の側面に設けられている。
【0148】図16に示した係止片520と錠装置51
9とにより、前記前面枠と前記カバー部材とを閉鎖状態
で施錠する施錠手段が構成されている。この施錠手段
は、同一の鍵では解錠できない互いに異なった複数の施
錠装置で構成されている。
【0149】以上の実施の形態で示した技術はすべて例
示にすぎず、本発明はこの例示に限定されるものではな
い。本発明の範囲は、あくまで特許請求の範囲に基づい
て定められ、特許請求の範囲と均等の範囲内のすべての
変更が含まれる。
【0150】
【課題を解決するための手段の具体例】前述したパチン
コ遊技機1により、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行
なわれる弾球遊技機が構成されている。可変表示装置
8,可変入賞球装置19,可変表示器10,スピーカ2
7,装飾ランプ25,駆動モータ94,玉払出装置59
により、前記弾球遊技機に設けられた電気機器が構成さ
れている。主制御基板87a,音声制御基板70,ラン
プ制御基板35,発射制御基板91,払出制御基板3
7,表示制御基板216により、前記電気機器を制御す
るための制御基板が構成されている。
【0151】主基板ボックス87b,ランプ制御基板ボ
ックス220,音制御基板ボックス221,払出制御基
板ボックス222,カバー部材217,218により、
前記制御基板を収容する制御基板収容体が構成されてい
る。前面枠1a,503a,521aにより、前記弾球
遊技機の前面側を構成する前面枠が構成されている。箱
型外枠1b,501,502,503b,504,52
1bにより、前記前面枠が開閉可能に取付けられ、閉塞
状態で前記前面枠の裏面全体を覆うカバー部材が構成さ
れている。そして、図2,図12,図13,図15で説
明したように、少なくとも前記カバー部材の内側部分に
前記制御基板収容体が取付けられている。
【0152】回転軸206,207を有する蝶番202
〜205により、前記カバー部材の一側に、前記前面枠
を回動可能に枢支する枢支部が構成されている。そし
て、前記制御基板収容体は、前記カバー部材の内側部に
おける前記枢支部側に設けられている(図2,図12参
照)。
【0153】図2,図4で説明したように、前記制御基
板は複数設けられており、その複数の制御基板が、前記
前面枠を開放した状態で所定の方向から見たときに互い
に重ならないように配設されている。前記音制御基板ボ
ックス221により、効果音の発生制御を行なうための
効果音制御基板(音声制御基板70)を収容する効果音
制御基板収容体が構成されている。これは、好ましくは
所定の一方向から見たときにすべて重ならないように配
置するのがよいが、少なくとも見る方向を変えることに
より各制御基板をすべて確認できるように配置していれ
ばよい。ランプ制御基板ボックス220により、装飾の
ための電気的な発光を制御するための電飾制御基板(ラ
ンプ制御基板35)を収容する電飾制御基板収容体が構
成されている。払出制御基板ボックス222により、打
玉の払出制御を行なうための払出制御基板37を収容す
る払出制御基板収容体が構成されている。可変表示装置
8により、表示状態が変化可能であり表示結果が予め定
められた特定の表示態様になった場合に遊技者にとって
有利な特定遊技状態となるように定められた可変表示装
置が構成されている。発射装置ユニット239により、
遊技領域に打玉を打込むための打球発射装置が構成され
ている。表示制御基板216により、前記可変表示装置
を制御するための表示制御基板が構成されている。発射
制御基板91により、前記打球発射装置を制御するため
の発射制御基板が構成されている。図2に基づいて説明
したように、前記表示制御基板は、前記可変表示装置に
関連して前記前面枠側に設けられている。図2,図4で
説明したように、前記発射制御基板は、前記打球発射装
置に関連して前記前面枠側に設けられている。この「関
連して」とは、可変表示装置自体または打球発射装置自
体に設ける場合と、可変表示装置の近傍または打球発射
装置の近傍に設けるものと、可変表示装置または打球発
射装置に設けられた制御基板の一部が、可変表示装置ま
たは打球発射装置の外部にはみ出しているものとを含む
概念である。図2等で説明したように、前記制御基板収
容体は、収容している制御基板の少なくともチップ実装
面側が視認可能となるように構成されている。
【0154】図13,図15で説明したように、前記カ
バー部材は、内部が視認可能となるように少なくとも前
記前面枠の裏面側と対向する面が透視可能な材質で構成
されている。図2に基づいた説明で記載したように、前
記複数の制御基板はすべて、前記カバー部材の内側部分
でかつ前記前面枠の裏面側と対向する面に取付けられて
いる。図12(A),図13で説明したように、前記カ
バー部材の側面内側部分に前記制御基板収容体が取付け
られている。取付板224により、前記制御基板収容体
を前記カバー部材の内側部分に取付けるための導電性の
取付部材が構成されている。図2で説明したように、前
記制御基板のグラウンドラインと前記導電性の取付部材
とが電気的に接続されている。
【0155】ターミナル基板248,249により、前
記制御基板から出力される情報を弾球遊技機の外部へ出
力するための情報端子板が構成されている。この情報端
子板は、図2に示すように、前記カバー部材の内側部分
に取付けられている。前記電源基板ボックス227によ
り、交流電源から電力を受けて前記制御基板に供給する
ための電力を生成する電源基板247を収容した電源基
板収容体が構成されている。図2に示すように、この電
源基板収容体は、前記カバー部材の内側部分に取付けら
れている。
【0156】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、閉塞状態で前面枠の裏面側全体わ覆うカバ
ー部材が設けられ、そのカバー部材の内側部分に前記制
御基板収容体が取付けられているために、制御基板収容
体の新たな取付箇所を提供し、制御基板の取付箇所をめ
ぐる種々の不都合を解消し得るに至った。
【0157】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前面枠を開閉可能に枢支する枢支部がカバ
ー部材の一側に設けられ、制御基板収容体が、そのカバ
ー部材の内側部分における前記枢支部側に設けられてい
るために、前面枠側に設けられている電気機器とカバー
部材側に設けられている制御基板との電気配線にそれほ
ど大きな弛みを設けなくても前面枠の開閉を行なうこと
が可能となり、配線がまとめやすくなる。
【0158】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、前面枠を開放した状態で所
定の方向から見たときに複数の制御基板が互いに重なら
ないように配置されているために、複数の制御基板をカ
バー部材から取外したりすることなくその複数の制御基
板すべてを視認することができ、複数の制御基板に不正
が施されているか否かの確認が容易となる。
【0159】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、弾球遊技機の主要基
板である効果音制御基板、電飾制御基板、払出制御基板
の各制御基板がカバー部材の内側部分に取付けられてい
るために、前面枠裏面側の構造が複雑にならなくてす
む。
【0160】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、可変表示装置を制御
するための表示制御基板と、打球発射装置を制御するた
めの発射制御基板とは、それぞれに制御対象となる装置
が多数にわたるものではないために、その制御対象装置
に関連して前面枠側に設けた方が配線処理しやすくなる
のであり、そのような制御基板はカバー部材側に取付け
ることなく制御対象となる装置に関連して前面枠側に取
付けたので、制御基板の取付が容易でかつ構造が複雑化
しない。
【0161】請求項6に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、制御基板収容体に収
容されている制御基板の少なくともチップ実装面側が視
認可能となるために、制御基板収容体に収容されている
状態で制御基板のチップ実装面側に施される不正の有無
を確認することが可能となり、制御基板の監視が容易と
なる。
【0162】請求項7に関しては、請求項1〜請求項6
のいずれかに関する効果に加えて、カバー部材は、内部
が視認可能となるように少なくとも前面枠の裏面側と対
向する面が透視可能な材質で構成されているために、カ
バー部材と前面枠が閉塞状態のまま、カバー部材の背面
側から内部を視認することができ、内部に不正が施され
たか否かの監視が容易にできる。
【0163】請求項8に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、複数の制御基板がすべて、カバー部材の内
側部分でかつ前面枠の裏面側と対向する面に取付けられ
ているために、前面枠を開放したときに複数の制御基板
を一瞥でき、複数の制御基板に対する不正の有無の監視
が容易となる。
【0164】請求項9に関しては、請求項7に関する効
果に加えて、カバー部材の側面内側部分に制御基板収容
体が取付けられているために、カバー部材の背面側から
制御基板収容体を視認することができ、制御基板に対す
る不正の有無の監視が容易となる。
【0165】請求項10に関しては、請求項1〜請求項
9のいずれかに関する効果に加えて、制御基板収容体が
導電性の取付部材に取付けられているために、静電気に
起因したノイズの悪影響が制御基板に及ぶことを極力防
止することができる。
【0166】請求項11に関しては、請求項10に関す
る効果に加えて、制御基板のグラウンドラインと前記導
電性の取付部材とが電気的に接続されているために、静
電気に起因したノイズが制御基板の信号線内に侵入する
ことを極力防止することができ、ノイズによる悪影響を
極力防止できる。
【0167】請求項12に関しては、請求項1〜請求項
11のいずれかに関する効果に加えて、カバー部材の内
側部分に情報端子板が取付けられ、制御基板から出力さ
れる情報がその情報端子板から弾球遊技機の外部へ出力
されるために、情報を外部出力するための情報中継配線
を容易にまとめることができる。
【0168】請求項13に関しては、請求項1〜請求項
12のいずれかに関する効果に加えて、電源基板を収容
した電源基板収容体がカバー部材の内側部分に取付けら
れているために、電源基板からの配線を容易にまとめる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の全体斜視図である。
【図2】前面枠を開放した状態でのパチンコ遊技機の全
体斜視図である。
【図3】カードユニットが隣接されたパチンコ遊技機の
全体正面図である。
【図4】パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図で
ある。
【図5】パチンコ遊技機に用いられている制御回路を示
すブロック図である。
【図6】パチンコ遊技機に用いられている制御回路を示
すブロック図である。
【図7】前面枠と箱型外枠とを固着するための固着部の
構成を示す図である。
【図8】玉タンクへの玉補給部分を示す斜視図である。
【図9】配線押さえの構成を説明する説明図である。
【図10】制御基板ボックスの取付構造を説明する説明
図である。
【図11】(A)は把手開口部分の断面図であり、
(B)は挿通穴部分の断面図である。
【図12】制御基板ボックスの取付位置を変更した他の
実施の形態を示す斜視図である。
【図13】箱型外枠の他の例を示す斜視図である。
【図14】前面枠と箱型外枠との固着を行なうための固
着部の他の例を示した図である。
【図15】他の例の箱型外枠に取付ける制御基板ボック
スの取付箇所を変更した例を示した斜視図である。
【図16】箱型外枠と前面枠との施錠機構を説明するた
めの説明図である。
【図17】基板ボックスを取付けるための取付構造を示
す図である。
【図18】基板ボックスの他の例を示す図である。
【図19】基板ボックスのさらに他の例を示す図であ
る。
【図20】図19に示した基板ボックスの要部を示す断
面図である。
【図21】図19に示した基板ボックスに用いられるワ
ンウェイねじを説明する説明図である。
【図22】図19に示した基板ボックスに用いられるワ
ンウェイねじを説明する説明図である。
【図23】図19に示した基板ボックスの機能を説明す
る説明図である。
【符号の説明】
1は弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機、1a,503
a,521aは前面枠、1b,501,502,503
b,504,521bはカバー部材の一例の箱型外枠、
202〜205は枢支部の一例の蝶番、206,207
は回転軸、208は蓋部材、209は把手開口、21
0,518,529は鍵穴部、233は施錠装置、51
9は錠装置、528は錠装置部、87aは主基板、21
6は表示制御基板、35はランプ制御基板、70は音声
制御基板、91は発射制御基板、37は払出制御基板、
87b,87b′は主基板ボックス、220はランプ制
御基板ボックス、221は音声制御基板ボックス、22
2は払出制御基板ボックス、223はアース線、224
は取付板、247は電源基板、227は電源基板ボック
ス、8は電気機器の一例の可変表示装置、10は電気機
器の一例の可変表示器、25は電気機器の一例の装飾ラ
ンプ、27は電気機器の一例のスピーカ、94は電気機
器の一例の駆動モータ、59は電気機器の一例の玉払出
装置、248,249は情報端子板の一例のターミナル
基板である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 BC41 BC45 BC48 DA09 EA10 EA36

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記弾球遊技機に設けられた電気機器と、 該電気機器を制御するための制御基板と、 該制御基板を収容する制御基板収容体と、 前記弾球遊技機の前面側を構成している前面枠と、 該前面枠が開閉可能に取付けられ、閉塞状態で前記前面
    枠の裏面側全体を覆うカバー部材とを含み、 少なくとも前記カバー部材の内側部分に前記制御基板収
    容体が取付けられていることを特徴とする、弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材の一側に、前記前面枠を
    開閉可能に枢支する枢支部が設けられ、 前記制御基板収容体は、前記カバー部材の内側部分にお
    ける前記枢支部側に設けられていることを特徴とする、
    請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御基板は複数設けられており、 該複数の制御基板が、前記前面枠を開放した状態で所定
    の方向から見たときに互いに重ならないように配置され
    ていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記制御基板は、前記カバー部材の内側
    部分に複数取付けられており、 前記複数の制御基板は、 効果音の発生制御を行なうための効果音制御基板と、 装飾のための電気的な発光を制御するための電飾制御基
    板と、 打玉の払出制御を行なうための払出制御基板とを含むこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記電気機器は、 表示状態が変化可能であり表示結果が予め定められた特
    定の表示態様になった場合に遊技者にとって有利な特定
    遊技状態となるように定められた可変表示装置と、 前記遊技領域に打玉を打込むための打球発射装置とを含
    み、 前記制御基板は、 前記可変表示装置を制御するための表示制御基板と、 前記打球発射装置を制御するための発射制御基板とを含
    み、 前記表示制御基板は、前記可変表示装置に関連して前記
    前面枠側に設けられ、 前記発射制御基板は、前記打球発射装置に関連して前記
    前面枠側に設けられていることを特徴とする、請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記制御基板収容体は、収容している制
    御基板の少なくともチップ実装面側が視認可能となるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記カバー部材は、内部が視認可能とな
    るように少なくとも前記前面枠の裏面側と対向する面が
    透視可能な材質で構成されていることを特徴とする、請
    求項1〜請求項6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記複数の制御基板はすべて、前記カバ
    ー部材の内側部分でかつ前記前面枠の裏面側と対向する
    面に取付けられていることを特徴とする、請求項3に記
    載の弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 前記カバー部材の側面内側部分に前記制
    御基板収容体が設けられていることを特徴とする、請求
    項7に記載の弾球遊技機。
  10. 【請求項10】 前記制御基板収容体を前記カバー部材
    の内側部分に取付けるための導電性の取付部材をさらに
    含むことを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか
    に記載の弾球遊技機。
  11. 【請求項11】 前記制御基板のグランドラインと前記
    導電性の取付部材とを電気的に接続したことを特徴とす
    る、請求項10に記載の弾球遊技機。
  12. 【請求項12】 前記制御基板から出力される情報を弾
    球遊技機の外部へ出力するための情報端子板が前記カバ
    ー部材の内側部分に取付けられていることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項11のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  13. 【請求項13】 交流電源からの電力を受けて前記複数
    の制御基板に供給するための電力を生成するための電源
    基板を収容した電源基板収容体が、前記カバー部材の内
    側部分に取付けられていることを特徴とする、請求項1
    〜請求項12のいずれかに記載の弾球遊技機。
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