JPH11156030A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動入賞玉検出器と遊技制御回路基板との間
に不正な回路基板を接続することが困難である弾球遊技
機を提供する 【構成】 回路基板ボックス１００には、始動入賞口４
３に入賞した打玉が通過し且つ始動入賞玉検出器１３８
が収納される収納部としての検出器収納部材１６０を該
回路基板ボックス１００の遊技制御回路基板１３０より
も取付面側に設ける一方、始動入賞玉検出器１３８を該
回路基板ボックス１００の内側から検出器収納部材１６
０に収納すると共に始動入賞玉検出器１３８と遊技制御
回路基板１３０とのコネクタ１４０を該回路収納ボック
ス１００の内部に設けたので、始動入賞玉検出器１３８
とコネクタとの間に不正回路基板を介装することは困難
になる。また、電子部品に邪魔されることなく検出器収
納部材１６０の位置を自由に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、始動入賞口と、該
始動入賞口に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出手
段と、該始動入賞玉検出手段の出力に基づいて表示結果
を導出する可変表示装置と、該可変表示装置を含む遊技
装置の動作を制御する遊技制御回路基板を収納する回路
基板ボックスと、を備えた弾球遊技機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、打玉が始動入賞口に入賞したこと
を始動入賞玉検出器で検出し、その検出信号に基づいて
可変表示装置の表示結果を導出し、その表示結果が予め
定めた特定表示結果となったときに大当り遊技状態とな
って、例えば、可変入賞球装置を繰り返し開放して多数
の入賞玉を獲得できるチャンスを付与する弾球遊技機が
市場に多数提供されている。このような弾球遊技機にあ
っては、可変表示装置の表示結果が特定表示結果を表示
するか否かを打玉の始動入賞時（始動入賞玉検出器の検
出時）に抽出される大当り決定用のランダム数によって
決定されていた。この大当り決定用のランダム数は、電
源投入時から所定の速度（例えば、２ｍｓｅｃ）で刻々
と変化するものである。

【０００３】ところで、近年、始動入賞玉検出器と遊技
制御回路基板とを接続する配線の途中に、前記大当り決
定用のランダム数と同期して変化するカウンタを内蔵し
且つ始動入賞玉検出器からの検出信号を一旦記憶してお
き、前記カウンタの値が所定値（前記大当り決定用のラ
ンダム数の大当りの数と同じ値）となったときに遊技制
御回路基板にその検出信号を送る不正回路基板が接続さ
れる不正行為が行われていることがわかった。また、上
記のような不正回路基板と同じような不正を働く目的
で、例えば、所定の周波数の電波信号があったときに始
動信号があったかの如く遊技制御回路基板に送る不正回
路基板も用いられていることがわかった。そして、それ
らの不正回路基板を配線の束の中に隠したりして不正行
為が発見され難いようにしていた。

【０００４】そこで、本出願人等は、始動入賞玉検出器
と遊技制御回路基板との間に不正な回路基板を接続する
ことが困難な弾球遊技機として、始動入賞玉検出器と該
検出器と遊技制御回路基板との接続部を回路基板ボック
ス内に設け、始動入賞口から入賞した打玉を回路基板ボ
ックス内に形成される玉通路を通過させるものを提案し
た（例えば、特願平９−２３５４３０号）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に提
案した先願技術は、回路基板ボックスに収納される遊技
制御回路基板の電子部品の実装面側に玉通路が形成され
ているので、玉通路の形成位置が実質的に所定の位置に
決まってしまって設計の自由度がなく、あるいは、遊技
制御回路基板の構成によっては、玉通路を形成すること
が困難な場合もあるという欠点があった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、始動入賞玉検出器と遊技制御回路基板との間に不
正な回路基板を接続することが困難であると共にどのよ
うな構成の回路基板ボックスにも始動入賞玉の通過し得
る玉通路を形成することが可能な弾球遊技機を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項１の発明が採用した解決手段は、図１、図
１１及び図１５に示すように、始動入賞口４３と、該始
動入賞口４３に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出
手段としての始動入賞玉検出器１３８と、該始動入賞玉
検出器１３８の出力に基づいて表示結果を導出する可変
表示装置４１と、該可変表示装置４１を含む遊技装置の
動作を制御する遊技制御回路基板１３０を収納する回路
基板ボックス１００と、を備えた弾球遊技機１におい
て、前記回路基板ボックス１００には、前記始動入賞口
４３に入賞した打玉が通過し且つ前記始動入賞玉検出器
１３８が収納される収納部としての検出器収納部材１６
０を該回路基板ボックス１００の遊技制御回路基板１３
０よりも取付面側に設ける一方、前記始動入賞玉検出器
１３８を該回路基板ボックス１００の内側から前記検出
器収納部材１６０に収納すると共に前記始動入賞玉検出
器１３８と前記遊技制御回路基板１３０との接続部分１
４０を該回路収納ボックス１００の内部に設けたことを
特徴とするものである。このように構成することによ
り、始動入賞玉検出器１３８及びその配線１３９の接続
部分であるコネクタ１４０が回路基板ボックス１００の
内部にあるため、その途中に不正回路基板を介装するこ
とは困難になる。また、始動入賞玉検出器１３８を収納
する検出器収納部材１６０が遊技制御回路基板１３０の
電子部品１３１の実装面と反対側の電子部品が実装され
ないハンダ面であって回路基板ボックス１００の機構板
５０への取付面側に設けられているため、電子部品に邪
魔されることなく検出器収納部材１６０の位置を自由に
設定できると共に、どのような構成の回路基板ボックス
１００でも始動入賞玉の通過し得る玉通路を構成するこ
とが可能である。

【０００７】また、請求項２の発明は、図４に示すよう
に、前記収納部としての検出器収納部材１６０は、前記
回路基板ボックス１００の取付面側で外側に突出してい
ることにより、回路基板ボックス１００側に形成される
始動入賞玉の流下する玉通路の構成を最も簡略化させる
ことができる。

【０００８】また、請求項３の発明は、図４に示すよう
に、前記始動入賞玉検出器１３８及び該始動入賞玉検出
器１３８と前記遊技制御回路基板１３０との接続部分１
４０を該回路基板ボックス１００の外部から視認可能な
ように上板１０２，導電板１１８，底板１５１，検出器
収納部材１６０を透視し得る部材で形成したので、仮に
不正が行われていても、外部から始動入賞玉検出器１３
８、配線１３９、及びコネクタ１４０を視認できるの
で、容易に不正が行われたか否かを発見することができ
る。

【０００９】また、請求項４の発明は、図３、図９乃至
図１１、及び図１２に示すように、前記回路基板ボック
ス１００は、前記遊技制御回路基板１３０を収納する取
付基体１５０と蓋体１０１とで構成されると共に、該取
付基体１５０と蓋体１０１とを取り外したことが容易に
わかる封止手段（例えば、ホログラムシール１２２）又
は取り外すことが困難な封止手段（例えば、溶着突起１
０３、ワンウェイネジ１９１）で封止することにより、
回路基板ボックス１００内に存在する始動入賞玉検出器
１３８、配線１３９、及びコネクタ１４０への不正回路
基板の取付を行うことが困難となり、仮に、封止手段１
２２，１０３，１９１が破損されていれば、不正行為が
行われた可能性が高く、不正行為を容易に発見すること
ができる。

【００１０】また、請求項５の発明は、図１７乃至図１
９に示すように、前記回路基板ボックス１００Ａを弾球
遊技機の裏面に取り付けた状態で前記始動入賞玉検出器
１３８及び該始動入賞玉検出器１３８と前記遊技制御回
路基板１３０との接続部分を弾球遊技機の裏面側から視
認可能となるように前記遊技制御回路基板１３０に透視
部としての透視開口２２０を形成することにより、回路
基板ボックス１００Ａを弾球遊技機から取り外すことな
く、外部から始動入賞玉検出器１３８、配線１３９、及
びコネクタ１４０を視認できるので、容易に不正が行わ
れたか否かを発見することができる。

【００１１】また、請求項６の発明は、図６，図７，図
１５，図１６に示すように、前記弾球遊技機の裏面に配
置される機構板５０に前記始動入賞口４３に入賞した打
玉を分離誘導して最終的にすべての入賞玉を集合せしめ
る入賞玉集合樋６４に導く始動入賞玉誘導径路６６，８
０を形成し、前記回路基板ボックス１００を前記機構板
５０の裏面側に取り付けた状態で前記始動入賞玉検出器
１３８を収納する前記検出器収納部材１６０が前記始動
入賞玉誘導径路６６，８０の途中に挿入されることによ
り、回路基板ボックス１００を機構板５０に装着するだ
けで始動入賞口４３に入賞した打玉を回路基板ボックス
１００に設けられる始動入賞玉検出器１３８で確実に検
出することができる。

【００１２】更に、請求項７の発明は、図２０に示すよ
うに、前記始動入賞口４３や可変表示装置４１が設けら
れる遊技盤４０の裏面に入賞玉集合カバー５２，２３
０，２３１を設けると共に該入賞玉集合カバー５２，２
３０，２３１の内側に前記始動入賞口４３に入賞した打
玉を分離誘導する始動入賞玉誘導径路２３６を形成し、
前記回路基板ボックス１００Ｂを前記入賞玉集合カバー
２３０，２３１の裏面側に取り付けた状態で前記始動入
賞玉検出器１３８を収納する前記収納部としての検出器
収納突起２４１が前記始動入賞玉誘導径路２３６の途中
に挿入されることにより、回路基板ボックス１００Ｂを
入賞玉集合カバー２３０，２３１に装着するだけで始動
入賞口４３に入賞した打玉を回路基板ボックス１００に
設けられる始動入賞玉検出器１３８で確実に検出するこ
とができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図１及び図２を参照
して弾球遊技機１の全体の構成について説明する。図１
は、実施形態に係る弾球遊技機１の正面図であり、図２
は、弾球遊技機１の背面図である。

【００１４】弾球遊技機１は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠２と、該外枠２の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機１の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体３と、該枠基体３の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠４と、から構成されて
いる。枠基体３に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠４、遊技盤４０、上皿１２、灰皿２１を含む
下皿１８、操作ハンドル２２、機構板５０、打球発射装
置９８がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
１の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置３０が付設されている。

【００１５】ガラス板保持枠４には、後述する遊技盤４
０の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓５が開設さ
れ、該円形透視窓５の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠４には、円形透視窓５の外周
に沿って、その上部に装飾ＬＥＤ７が、その左右両側方
に装飾蛍光灯６ａ・６ｂが設けられている。この装飾Ｌ
ＥＤ７や装飾蛍光灯６ａ・６ｂは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、大当り遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠４の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れＬＥＤ８や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出ＬＥＤ９が設
けられ、更に、ガラス板保持枠４の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ１０ａ・１０ｂが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾ＬＥ
Ｄ７や玉切れＬＥＤ８及び払出ＬＥＤ９は、複数のＬＥ
Ｄがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、ＬＥＤから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。

【００１６】次に、ガラス板保持枠４の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿１２の構成について説明すると、
上皿１２は、合成樹脂製の上皿開閉板１１の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板１１には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー１６が設けられている。この玉
抜き操作レバー１６は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿１２に貯留されていた玉を上
皿開閉板１１の裏面に形成される玉抜き路（図示しな
い）を流下させて下皿１８に誘導するものである。ま
た、上皿１２には、その内部に圧電ブザー１７が内蔵さ
れている。この圧電ブザー１７は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき（例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音）、あるいは遊技玉の貸出時（例えば、１００円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音）に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。

【００１７】上記した上皿１２について、さらに詳細に
説明すると、上皿１２は、その上流側に形成される賞球
払出口１４とその下流側に形成される打球供給口１５と
を連絡するように貯留整列路１３が形成されており、そ
の貯留整列路１３の中程底面裏面に上皿玉検出器（図示
しない）が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
１２に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
１２には、弾球遊技機１に隣接して設けられるカードユ
ニット装置３０を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
ＬＥＤ、及び自動玉貸表示ＬＥＤ（共に図示しない）か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置３０によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置３０のカード投入口３３に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示ＬＥＤは、カードユ
ニット装置３０のカード投入口３３に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿１２の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示ＬＥＤが点灯してい
る。

【００１８】しかして、後述する遊技盤４０の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿１２の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置４２の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿１２に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置４２の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス（継続
権の成立）を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿１２に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿１２として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。

【００１９】なお、本発明に係る特定の遊技価値（大当
り遊技状態）は、以下に示す〜の制御のうちいずれ
か１つの制御又は組合せた制御を実行する状態であれば
よい。

【００２０】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景
品玉を直接排出する制御 有価価値を有する記憶媒体（カードやレシート等）
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御。

【００２１】また、枠基体３の下部に取り付けられる下
皿１８は、前記上皿１２から溢れた賞球であって余剰玉
通路（図示しない）を介して余剰玉払出口１９から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿１８
の前面壁には、玉抜き操作レバー２０がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー２０を操作することにより、下皿１８に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿１８の左側には、灰皿２
１が設けられ、右側には、操作ハンドル２２が設けられ
ている。操作ハンドル２２は、後述する打球発射装置９
８の発射装置モータ９９の駆動を開始せしめるメインス
イッチ及びタッチアンテナ（共に図示しない）を内蔵し
ていると共に、弾発力を調節するものである。

【００２２】弾球遊技機１の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機１にカ
ードユニット装置３０が隣接されている。このカードユ
ニット装置３０は、前記上皿１２の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置３０は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器３１と、当該
カードユニット装置３０がいずれの側の弾球遊技機１に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器３２
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口３３とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置３０は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿１２に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示ＬＥＤや、後述
する制御基板ボックス６４内に収納された賞球払出制御
基板６３と接続されている。なお、カードユニット装置
３０を弾球遊技機１に内蔵しても良い。また、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置３０を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。

【００２３】次に、遊技盤４０の正面構造について説明
すると、遊技盤４０は、前記枠基体３の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠（図示しない）に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール（図示しない）が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム状可変表示装置４１や可変入賞球装
置４２やドラム状可変表示装置４１の可変表示を許容す
る始動入賞口４３が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口４４・４５、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口４６が設けられている。

【００２４】一方、弾球遊技機１の裏面側には、図２に
示すように、機構板５０が開閉自在に設けられている。
機構板５０の中央には、窓開口５１が開設され、該窓開
口５１からは、前記遊技盤４０の裏面に取り付けられた
入賞玉集合カバー体５２が臨んでいる。入賞玉集合カバ
ー体５２には、そのほぼ中央に前記ドラム状可変表示装
置４１の後方突出部が突出する開口が形成されると共
に、その開口の一側裏面に中継基板５３が取り付けられ
ている。この中継基板５３には、前記ドラム状可変表示
装置４１に設けられるドラム表示制御回路基板５４から
延びる一部の配線と遊技盤４０上に設けられる各種電気
部品から延びる配線とがコネクタ接続されると共に、後
述する遊技制御回路基板１３０がコネクタ接続されてい
る。また、ドラム表示制御回路基板５４には、前記可変
表示装置４１を構成する各種電気部品（ドラムモータ、
ドラムランプ、ドラムセンサ等）からの配線がコネクタ
接続されると共に、遊技制御回路基板１３０からの集合
配線もコネクタ接続されている。なお、入賞玉集合カバ
ー体５２の前面側には、周知のように各入賞口に入賞し
た打玉を個別に下流側に向かって誘導する誘導径路が形
成されるが、その誘導径路の１つに前記始動入賞口４３
に対応して設けられる始動玉誘導径路５２ａ（図１５，
図１６参照のこと）がある。この始動玉誘導径路５２ａ
については、後に詳述する。

【００２５】また、前記機構板５０には、発生した入賞
玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク５５
と、賞球払出装置５６と、玉タンク５５内の玉を賞球払
出装置５６に送る玉整列レール５７、カーブ樋５８、及
び通路体５９と、玉止め部材６３、払出ソレノイド６
１、及び入賞玉検出器６２を備えた入賞玉処理装置６０
と、遊技制御回路基板１３０を収納した回路基板ボック
ス１００と、賞球払出制御基板９０を収納した制御基板
ボックス９１と、ユニット中継基板９２を収納した中継
基板ボックス９３と、ターミナル基板９４を収納したタ
ーミナル基板ボックス９５と、が設けられている。遊技
制御回路基板１３０は、ＣＰＵ、ＲＡＭ、及びＲＯＭを
備えてドラム式可変表示装置４１や可変入賞球装置４２
等の遊技装置の遊技動作を制御するものである。賞球払
出制御基板９０は、賞球払出装置５６の動作を制御する
ものである。ユニット中継基板９２は、弾球遊技機１の
賞球払出制御基板９０とカードユニット装置３０との配
線を中継するものである。ターミナル基板９４は、遊技
制御回路基板１３０に電源を供給するものである。ま
た、弾球遊技機１の裏面には、上記した機構板５０以外
の領域に、装飾制御基板９６を収納した装飾基板ボック
ス９７と、発射装置モータ９９を備えた打球発射装置９
８とが設けられている。装飾制御基板９６は、遊技制御
回路基板１３０からの指令又はデータに基づいて弾球遊
技機１の前面に設けられる電気的装飾部品（ランプ等）
の動作を制御するものである。

【００２６】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス９５に収納されるターミ
ナル基板９４は、遊技制御回路基板１３０に電源を供給
するだけでなく、弾球遊技機１に設けられる各種電気的
装置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置９８に
も電源を供給すると共に、弾球遊技機１の内部での信号
線の中継、あるいは弾球遊技機１と外部との信号線の中
継を行うための端子も設けられている。

【００２７】以上、弾球遊技機１の概略構成を説明した
が、本実施形態においては、機構板５０の一部の構成に
おいて従来の構成と相違する点があるので、先にこの説
明をする。即ち、図６に示すように、機構板５０の窓開
口５１の下方には、始動入賞玉集合部材６６が一体的に
形成されている。この始動入賞玉集合部材６６は、前記
始動入賞口４３に入賞した打玉を導くものであり、その
後面が閉塞されて内部が中空状となるように形成され、
その底面が一側に向かって傾斜する入賞玉傾斜樋６７と
なっている。また、入賞玉傾斜樋６７には、その奥側の
長さ方向に沿って該傾斜樋６７上を転動する始動玉の流
れをスムーズに行う誘導リブ６８が一体的に取り付けら
れている。なお、始動入賞玉集合部材６６の後面の一側
には、玉入口６９が開設され、この玉入口６９が前記始
動玉誘導径路５２ａの末端に対応している。したがっ
て、始動入賞口４３に入賞した打玉は、始動玉誘導径路
５２ａを流下して玉入口６９から入賞玉傾斜樋６７に落
下して下流側に転動するものである。

【００２８】一方、入賞玉傾斜樋６７の流下端には、始
動玉が１個ずつ落下する玉出口７０が形成され、その玉
出口７０の下方に所定間隔を空けて誘導通路部８０が機
構板５０と一体的に形成されている。この誘導通路部８
０は、機構板５０の前面側下部に傾斜状に突設される入
賞玉集合樋６４に連通するように形成されるものであ
り、前記玉出口７０から落下した打玉を入賞玉集合樋６
４に導くものである。ただし、玉出口７０と誘導通路部
８０との間隔内には、本実施形態の要部を構成する回路
基板ボックス１００の取付面側の外部に突設される検出
器収納部材１６０が挿通されるので、打玉が玉出口７０
から誘導通路部８０に移動する際にその打玉が始動入賞
玉検出器１３８に検出されるようになっている。なお、
本実施形態においては、回路基板ボックス１００を機構
板５０に止着される取付台２１０にスライドさせながら
装着する構造となっており、そのスライド装着時に前記
検出器収納部材１６０が前記玉出口７０と誘導通路部８
０との間隔にスムーズに且つ確実に挿入されるため、誘
導リブ７１と係合突起７２とが上記間隔の後面に形成さ
れている。

【００２９】なお、始動入賞玉集合部材６６の前面側
は、カバー板７５によって閉塞されるようになっている
が、そのカバー板７５をビス止めするために中空部のほ
ぼ中央と中空部の両外側に止めボス７４が突設され、該
止めボス７４に対応する位置に形成されるカバー板７５
の止め穴７６と止めボス７４とを対応させてビス８３で
止着することによりカバー板７５を始動入賞玉集合部材
６６に止着することができる。また、始動入賞玉集合部
材６６の中空部内の始動玉の流下に影響を及ぼさない位
置には、前記取付台２１０を止着するための取付ボス７
３も突設されている。この取付ボス７３と同じボスが始
動入賞玉集合部材６６の下方部にも２つ突設されてい
る。なお、中空部に突設される取付ボス７３に対応する
カバー板７５には、該ボス７３の先端が臨むように貫通
穴７７が形成されている。しかして、取付台２１０を取
り付けるには、取付台２１０の底面に形成される止め穴
２１５を取付ボス７３に対応させてビス２１０を螺着す
ることにより簡単に行うことができる。

【００３０】しかして、上記のように構成される始動入
賞玉集合部材６６は、後に詳述するように前記始動入賞
口４３に入賞した打玉を始動入賞玉検出器１３８で検出
させた後、機構板５０の前面側に形成される入賞玉集合
樋６４に戻すためのものであり、図示の場合には、この
始動入賞玉集合部材６６と誘導通路部８０とは、始動入
賞玉径路を構成するものである。なお、図６に示す実施
形態においては、始動入賞玉集合部材６６の中空部を構
成する後面が一体成型によって閉塞されたものを示した
が、図８に示す始動入賞玉集合部材６６ａのように後面
側もカバー板７５と同様にビス止めし得るように着脱自
在な裏カバー板８１で形成してもよい。このように着脱
自在な裏カバー板８１で始動入賞玉集合部材６６ａの後
面壁を形成した場合には、玉入口６９の開設位置及び数
が異なる場合に容易に対応することができ、始動入賞口
４３の配置位置の異なる各種の遊技盤４０に対して裏カ
バー板８１を交換するだけでよいため、機構板５０の汎
用性が増大し、コストを低減することができる。なお、
裏カバー板８１には、該カバー板８１を始動入賞玉集合
部材６６ａにビスで止着するための止め穴８２及び誘導
リブ６８が一体的に形成されている。また、始動入賞玉
集合部材６６自体を別体に構成して機構板５０に対して
着脱自在にしてもよい。更に、始動入賞玉の通過する部
分、始動入賞玉集合部材６６又はその一部、カバー板７
５，８１等を導電性合成樹脂や金属体などの導電部材で
形成してもよい。これにより静電気の除去が図れる。

【００３１】次に、本実施形態の要部を構成する回路基
板ボックス１００について、図３乃至図１６を参照して
説明する。図３は、回路基板ボックス１００と取付台２
１０との関係を示す斜視図であり、図４は、背面から見
た回路基板ボックス１００の斜視図であり、図５は、回
路基板ボックス１００の正面図であり、図６は、回路基
板ボックス１００を取り付ける位置の機構板５０の部分
斜視図であり、図７は、機構板５０の回路基板ボックス
１００を装着したときに検出器収納部材１６０が始動入
賞玉誘導径路に介装される状態を示す部分拡大図であ
り、図８は、回路基板ボックス１００を取り付ける位置
の図６と異なる構造を有する機構板５０の部分斜視図で
あり、図９は、回路基板ボックス１００を構成する蓋体
１０１の分解斜視図であり、図１０は、蓋体１０１を構
成する上板１０２と蓋枠１１２とを相互に密着する構造
を示す部分断面図であり、図１１は、回路基板ボックス
１００を構成する取付基体１５０の分解斜視図であり、
図１２は、蓋体１０１と取付基体１５０との被覆状態の
解除が困難な構造を示す部分断面図であり、図１３は、
その被覆状態の解除が困難な構造の一例であるワンウェ
イネジ１９１を説明するための説明図であり、図１４
は、蓋体１０１と取付基体１５０とを検査用に開放する
場合についての説明図であり、図１５は、回路基板ボッ
クス１００を機構板５０に取り付けた状態の断面図であ
り、図１６は、始動玉の流下径路を示す機構板５０の背
面図である。

【００３２】回路基板ボックス１００は、図３に示すよ
うに、前記遊技制御回路基板１３０を内部に収納する蓋
体１０１及び取付基体１５０の組付体からなり、この組
付体が取付台２１０を介して前記機構板５０に取り付け
られて構成される。先ず、ボックス１００内に収納され
る遊技制御回路基板１３０について図５及び図１１を参
照して説明する。遊技制御回路基板１３０は、図１１に
示すように、長方形状のプリント配線基板によって構成
されており、その上面の大部分はＲＯＭ等の電子部品１
３１を実装する電子部品実装領域１３２として形成され
る一方、幅方向一側の領域がコネクタ１３３を実装する
コネクタ実装領域１３４として形成されている。また、
遊技制御回路基板１３０には、幅方向一側の両端に止め
穴１３５が穿設される一方、幅方向他側の両端には係合
穴１３６が穿設されている。なお、遊技制御回路基板１
３０の上面及び下面における止め穴１３５の外周には、
メッキ部（図示しない）が設けられている。このメッキ
部は、遊技制御回路基板１３０を後述の本体枠１７０に
ビス２０６で止着する際、遊技制御回路基板１３０のグ
ランドライン（図示しない）と本体枠１７０とを導通さ
せるためのものであり、回路基板ボックス１００内で発
生する静電気から遊技制御回路基板１３０を保護するよ
うになっている。また、各実装領域１３２・１３４が形
成された遊技制御回路基板１３０の上面には、電子部品
１３１とコネクタ１３３を電気的に接続する配線パター
ン１３７が形成されている（図５参照）。なお、図示の
実施形態においては、電子部品実装領域１３２に始動入
賞玉検出器１３８から延びる配線１３９のコネクタ１４
０が接続し得るようになっている。始動入賞玉検出器１
３８については、後に詳述する。

【００３３】また、上記した遊技制御回路基板１３０の
コネクタ実装領域１３４には、図１１に示すように、透
明合成樹脂製の被覆部材２００が取り付けられるように
なっている。被覆部材２００は長板形状をなし、その長
手方向の両端側には、ビス２０６で遊技制御回路基板１
３０と共締めする取付穴２０１が穿設されている。各取
付穴２０１間には、コネクタ実装領域１３４に並設され
たコネクタ１３３を個々に挿通する挿通穴２０２が複数
穿設されている。また、被覆部材２００の幅方向一側の
両端部には、被覆部材２００の長手方向に沿って延びる
規制壁２０３が上方に突設され、その規制壁２０３の内
向側端部分から被覆部材２００の下面にかけて規制壁２
０４が突設されている。規制壁２０４の下端部には、後
述する底板１５１の取付穴１５２に嵌合する取付突起２
０５が突設されている。

【００３４】次に、蓋体１０１について説明すると、蓋
体１０１は、図９に示すように、透視性を有する上板１
０２と、金属製の蓋枠１１２と、透視性及び導電性を有
する導電板１１８と、を備えている。上板１０２は、透
明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の外周端部
には、所定間隔を置いて複数の溶着突起１０３が突設さ
れている。上板１０２の長手方向の両端側には、複数
（実施形態中では、３つ）の取付片部１０４ａ〜１０４
ｃが並設されている。取付片部１０４ａ〜１０４ｃは、
各々、上板１０２の側壁を構成する部分と、上板１０２
の上壁を構成する部分と、を有した断面Ｌ字状をなし、
上板１０２の側壁構成部分には、各取付片部１０４ａ〜
１０４ｃ間を連結する連結部１０５ａ〜１０５ｃが一体
成形され、上板１０２の上壁構成部分には、各取付片部
１０４ａ〜１０４ｃ間を連結する連結部１０６ａ〜１０
６ｃが一体成形されている。各取付片部１０４ａ〜１０
４ｃ間には、スリット状の溝が形成され、連結部１０５
ａ〜１０５ｃ・１０６ａ〜１０６ｃは、取付片部１０４
ａ〜１０４ｃの外壁面から突出した状態で設けられてい
る（図１２参照）。また、取付片部１０４ａ〜１０４ｃ
の上壁構成部分には、それぞれ取付穴１０７ａ〜１０７
ｃが穿設されており、取付片部１０４ｃの隣接部であり
且つ上板１０２の幅方向一側の両端隅角部には、取付穴
１０７ｄが穿設されている。さらに、上板１０２の上面
には、貼付凹部１０９・１１１が形成されている。貼付
凹部１０９には、弾球遊技機１の機種名を記した機種名
シール１０８が貼着され、貼付凹部１１１には、遊技制
御回路基板１３０を検査した際に書き込む「検査者」
「検査日」の各項目を記した検査履歴シール１１０が貼
着されている。

【００３５】なお、上記した各取付穴１０７ａ〜１０７
ｄの上方部分は、取付基体１５０との組み付け状態で組
み付け用のビス１９１を蓋枠１１２の外壁面に入り込ま
せるような凹形状をなしている（図１２（Ａ）参照）。
このため、ビス１９１の頭部を切断してビス止めを解除
する不正行為が防止できる。また、各連結部１０５ａ〜
１０５ｃ・１０６ａ〜１０６ｃには、それぞれ回路基板
ボックス１００の開放手順を示唆するための刻印「１〜
３」が施されている（図５参照）。具体的には、取付片
部１０４ａに対応する連結部１０５ａ・１０６ａには
「１」の刻印が施され、取付片部１０４ｂに対応する連
結部１０５ｂ・１０６ｂには「２」の刻印が施され、取
付片部１０４ｃに対応する連結部１０５ｃ・１０６ｃに
は「３」の刻印が施されている。

【００３６】蓋枠１１２は、上面に開口部１１３を有
し、該開口部１１３以外となる残りの上面領域には、上
板１０２側の複数の溶着突起１０３を個々に挿通する挿
通穴１１４が複数穿設されている。また、蓋枠１１２の
外周縁部には、全周に亘って側壁が垂下形状されてい
る。蓋枠１１２の長手方向両端の側壁は、取付基体１５
０との組み付け状態で後述する取付片１８２の先端部分
と当接する当接壁１１６として形成され（図１２参
照）、その下端側の前後２箇所には、係合爪１１５が突
設されている。蓋枠１１２の幅方向一側の側壁は、回路
基板ボックス１００内に収納される遊技制御回路基板１
３０の電子部品実装領域１３２とコネクタ実装領域１３
４とを蓋枠１１２の内外に仕切る仕切り壁１１７として
形成されている（図９参照）。

【００３７】導電板１１８は、上板１０２と同様に透明
合成樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装
を施した導電性繊維１１９が全域に接合して設けられて
いる。導電板１１８の外周端部には、蓋枠１１２に穿設
された挿通穴１１４と同様に、上板１０２側の溶着突起
１０３を個々に挿通する挿通穴１２０が複数穿設されて
いると共に短辺側のほぼ中央に切欠部１２１が形成され
ている。ここで、導電性繊維について簡単に説明する
と、導電性繊維は、大きく分けて金属製（銅、黄銅、ニ
ッケル、アルミニューム等）のフィラメントを網状に織
ったものと、合成繊維に導電性粒子（銅、カーボン等）
を塗布又は含浸させたものと、があり、いずれの種類の
導電性繊維においても、電磁シールド効果及び光線透過
率の見地から、５０〜２５０メッシュ（特に、１００〜
２００メッシュがよい）程度で、その開口率１０〜９０
％（特に、３０〜８０％がよい）であることが望まし
い。そして、メッシュという構造上、どうしても透視性
が悪くなるが、本実施形態では、これを抑制するため
に、導電性繊維１１９を金属色を避けた濃色（実施形態
中では、黒色）にすることで透視性を向上させている。

【００３８】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維１１９を接合することで導電板１１８を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板（俗
にＣＲＴフィルターなどともいう）を構成してもよい。
この場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより
透視性を向上させることができる。また、透明導電層の
形成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層
について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるい
はアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫
等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、ＣＶＤ等の方法に
より導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の
表面に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通
常５〜１０００ｎｍ程度であり、その電気伝導性は、１
００００Ω／□以下、好ましくは１０００Ω／□以下の
電気抵抗率が適当である。しかして、蓋体１０１は、図
１０（Ａ)(Ｂ）に示すように、蓋枠１１２の挿通穴１１
４及び導電板１１８の挿通穴１２０を挿通した上板１０
２の溶着突起１０３が超音波溶着されることで、上板１
０２、蓋枠１１２、及び導電板１１８の組付体として構
成されている。また、このような溶着突起１０３の溶着
により、導電板１１８の導電性繊維１１９は、蓋枠１１
２と確実に導通される。なお、溶着突起１０３の溶着に
おいて、上板１０２（溶着突起１０３）と導電板１１８
とを同一素材で形成した場合には、溶着突起１０３の溶
着部分が導電板１１８に混じり合い、より一層強固な溶
着が可能になる。また、蓋体１０１の組み付け方法は、
超音波溶着以外にも熱溶着したり、溶剤又は接着剤を用
いてもよい。また、このような蓋体１０１の組み付け状
態において、上板１０２の上面と蓋枠１１２の側面との
間には、長方形状のホログラムシール１２２が貼着さ
れ、これによって蓋体１０１の組み付け状態が担保され
るようになっている。

【００３９】ここで、ホログラムシール１２２について
簡単に説明すると、ホログラムシールは、ホログラム層
と光反射層と接着剤層とを備え、ホログラム層に形成さ
れるホログラム図柄を偽造困難な図柄に構成すること
で、不正行為に伴うシールの貼り替えを防止するように
なっている。このホログラム図柄は、ホログラムシール
の表面に入射したコヒーレント光（レーザー光）がホロ
グラム層のエンボス面を透して光反射層に入り、光反射
層からホログラム干渉光としてホログラムシールの外方
に反射されることで形成される。また、ホログラムシー
ルを剥した場合は、もう一度貼り直してもホログラム図
柄が元の形状にならないので、剥した痕跡が残る。

【００４０】一方、取付基体１５０は、図１１に示すよ
うに、透視性を有する底板１５１と、金属製の本体枠１
７０と、を備えている。底板１５１は、透明合成樹脂の
長方形板からなり、その上面側には、遊技制御回路基板
１３０の下面を支承するためのフランジ片１５３が四隅
近傍部及び幅方向両端の中央部に立設されている。な
お、幅方向一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片１
５３には、後述する係合片１７８との干渉を逃がすため
のスリット部１５４が形成されている。一方、幅方向他
側の二隅近傍部に立設されたフランジ片１５３の近傍に
は、後述する取付片１７６を貫通する貫通穴１５５が穿
設され、その近傍には、被覆部材２００の取付突起２０
５を嵌合する取付穴１５２が穿設されている。また、長
手方向一側のほぼ中央部には、切欠部１５６が穿設され
ている。この切欠部１５６は、回路基板ボックス１００
を取付台２１０に取り付けた状態で後述する係合突起２
１４との干渉を逃がすための切り欠きである。

【００４１】また、底板１５１の中央部よりやや端部寄
りに検出器収納部材１６０を嵌め込むための取付凹部１
５７が形成されている。この取付凹部１５７のほぼ中央
には、挿通開口１５８が形成されると共にその両サイド
に止め穴１５９が形成されている。取付凹部１５７に挿
入される検出器収納部材１６０は、内部を透視し得る合
成樹脂で構成されると共に直方体状の始動入賞玉検出器
１３８を長手方向に沿って受け入れる検出器収納空間１
６１を有するように構成され、その基部が正方形状とな
って前記取付凹部１５７に収納されると共に基部に形成
される取付穴１６３が前記止め穴１５９に嵌合一致し、
その一致した状態でビス１６６を螺着することにより、
検出器収納部材１６０を底板１５１に取り付けることが
できる。しかして、検出器収納部材１６０の取り付け
は、回路基板ボックス１００の内側からしか取り付ける
ことができないようになっている。また、検出器収納部
材１６０を取付凹部１５７に収納固定した状態において
は、検出器収納空間１６１が回路基板ボックス１００の
機構板５０への取付面側から外側に突出した状態となっ
ており、その突出した部分の検出器収納空間の一側端部
寄りに打玉の直径よりもやや大きな玉通過穴１６４が開
設されている。

【００４２】ところで、前記検出器収納空間１６１に始
動入賞玉検出器１３８を挿入したときには、図１５に示
すように、始動入賞玉検出器１３８の長手方向の下部が
係止爪１６２によって係止されて始動入賞玉検出器１３
８が検出器収納空間１６１から簡単に抜け出さないよう
になっているが、抜き取る場合には、係止爪１６２を下
方に押し下げてやれば簡単に引き抜くことができるよう
になっている。但し、始動入賞玉検出器１３８の検出器
収納空間１６１への挿入は、回路基板ボックス１００の
内部からしか行えないので、回路基板ボックス１００が
分解された状態でしか始動入賞玉検出器１３８の脱着を
行うことができない。また、始動入賞玉検出器１３８
は、その一側寄りに打玉が通過し得る検出穴を有する磁
気検出型のものであり、始動入賞玉検出器１３８を検出
器収納空間１６１に完全に収納した状態では、その検出
穴が前記玉通過穴１６４と合致し、打玉が通過し得るよ
うになっている。なお、検出器収納部材１６０の先端面
には、機構板５０に突設される前記係合突起７２と係合
する係合溝１６５（図４参照）が形成されている。この
係合突起７２と係合溝１６５との係合により検出器収納
部材１６０の横方向へのズレがなくなり、玉の通過がス
ムーズになる。

【００４３】上記のようにして底板１５１に取り付けら
れる検出器収納部材１６０に始動入賞玉検出器１３８を
収納させた状態において、始動入賞端検出器１３８が遊
技制御回路基板１３０のハンダ面側に位置するので、始
動入賞玉検出器１３８に接続される配線１３９を遊技制
御回路基板１３０の電子部品の実装面に実装される前記
コネクタ１４０に接続するためには、該配線１３９を遊
技制御回路基板１３０のハンダ面側から実装面側に引き
出さなければならないが、図示の実施形態においては、
遊技制御回路基板１３０の端縁と次に詳述する本体枠１
７０の側壁との間に形成される隙間から引き出すように
している。なお、底板１５１の外側面（裏面）には、補
強用のリブ１６７が突設されている。

【００４４】次に、本体枠１７０の構成について説明す
ると、本体枠１７０は、下面に開口部１７１を有すると
共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有する形状
となっている。開口部１７１の内周縁部には、その長手
方向両側に断面Ｌ字状をなす係合片１７２が所定の条設
長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係止穴
１７４を穿設した係止片１７３が形成されている。ま
た、開口部１７１以外となる残りの下面領域には、複数
の軽減穴１７５が穿設されている。下面領域における長
手方向一側の両端には、取付穴１７７を穿設した取付片
１７６が形成され、下面領域における幅方向他側の両端
には、係合突起１７９を備えた係合片１７８が形成され
ている。また、上記した係合片１７２は、後で詳述する
取付台２１０への取り付け時に取付台２１０側の係合レ
ール２１１と係合し易いように先端部分が若干下方に折
曲されている。

【００４５】また、本体枠１７０の長手方向一側壁に
は、複数の放熱穴１８０が穿設されている。本体枠１７
０の長手方向の両側壁には、その長手方向の両端部に補
強片１８１が延設されている。この補強片１８１は、延
設部分から内向側に折曲されることで本体枠１７０の長
手方向両側壁を内側から押さえ、本体枠１７０の強度を
向上するようになっている。また、側壁間の隙間を塞ぐ
ので、側壁間を広げて不正に改造しようとしてもできな
い。なお、このような補強片は、本体枠１７０に限らず
蓋枠１１２側に設けてもよい。本体枠１７０の長手方向
の両側壁の上端部分は、内向側に折曲された取付片１８
２として形成されており、該取付片１８２には、蓋体１
０１側の取付穴１０７ａ〜１０７ｄと個々に対応する取
付穴１８３〜１８６が穿設されている。取付穴１８４〜
１８６の近傍には、それぞれ装備用のワンウェイネジ１
９１を挿通状態で装備しておく装備穴１８７〜１８９が
穿設されている。また、取付片１８２の先端側の前後２
箇所には、蓋体１０１側の係合爪１１５を係止する係止
溝１９０が形成されている。

【００４６】しかして、上記した蓋体１０１及び取付基
体１５０は、以下に示す組み付けによって遊技制御回路
基板１３０を収納した組付体（回路基板ボックス１０
０）として構成される。先ず、遊技制御回路基板１３０
と底板１５１とを重畳して本体枠１７０に装着し、遊技
制御回路基板１３０の係合穴１３６に係合片１７８の係
合突起１７９を挿通する。次に、遊技制御回路基板１３
０のコネクタ１３３を挿通穴２０２に挿通させて被覆部
材２００をコネクタ実装領域１３４に装着し、被覆部材
２００の取付穴２０１と遊技制御回路基板１３０の止め
穴１３５を取付片１７６の取付穴１７７にビス２０６で
共締めする。これにより、被覆部材２００及び遊技制御
回路基板１３０が底板１５１を挟んで本体枠１７０にビ
ス２０６で止着された状態となる。なお、このような遊
技制御回路基板１３０の取り付け固定において、止め穴
１３５と取付穴１７７との穴位置を合せる際、遊技制御
回路基板１３０が若干ズレることで係合突起１７９と係
合穴１３６とが係合し、ビス止めされない遊技制御回路
基板１３０の長手方向一側も固定される。また、コネク
タ実装領域１３４は、図５に示すように、その上面に被
覆部材２００が取り付けられることで、コネクタ１３３
以外の部分、言い換えれば配線パターン１３７を形成し
た部分が被覆部材２００によって被覆される。このよう
にして配線パターン１３７を被覆した被覆部材２００
は、取付突起２０５が底板１５１の取付穴１５２に嵌合
することで底板１５１に対して位置決めされている。

【００４７】次に、上面が開放している取付基体１５０
に蓋体１０１を被せる。このとき、蓋体１０１側の４つ
の係合爪１１５は、図９及び図１１に示すように、それ
ぞれＣ〜Ｆ方向への挿入によって取付基体１５０側の係
止溝１９０に係止され、取付基体１５０及び蓋体１０１
の位置決め的な取り付けが行われる。なお、このような
係合爪１１５と係止溝１９０の係合は、先ず、係合爪１
１５を係止溝１９０内に挿し込み、次いで蓋体１０１
（係合爪１１５）をスライド移動させて係止溝１９０と
係合させることで行われる。この係合状態は、固着状態
を解除しなければ解除されないので、固着部の代わりに
なる。このため、固着箇所を少なくでき、組み付け易く
コストダウンが招来できる。つまり、四隅にこのような
係合部があれば、四隅を全て固着しなくてもよい（四隅
を開けることができない）。また、蓋枠１１２の仕切り
壁１１７は、遊技制御回路基板１３０の電子部品実装領
域１３２とコネクタ実装領域１３４とを蓋体１０１の内
外に仕切った状態にある。これにより、蓋体１０１を取
り外すことなく、コネクタ１３３への配線取り付け及び
配線取り外しが可能になる。

【００４８】そして、図９及び図１１に示すＡ・Ｂ方向
において、取付片部１０４ａの取付穴１０６ａを本体枠
１７０の取付穴１８３にワンウェイネジ（ビス）１９１
で止める（図１２（Ａ）参照）。これにより、蓋体１０
１と取付基体１５０との内部空間に遊技制御回路基板１
３０を封止状態で収納した組付体（回路基板ボックス１
００）が構成される。なお、このような遊技制御回路基
板１３０の封止状態において、外部に露出して設けられ
るコネクタ実装領域１３４は、配線パターン１３７が被
覆部材２００で被覆されている。このため、コネクタ実
装領域１３４を外部に露出して設けた構成でも、配線パ
ターン１３７を利用した不正行為を防止することができ
る。また、このような組み付け状態で、仕切り壁１１７
の先端部分は、被覆部材２００と当接することにより、
各規制壁２０３・２０４を蓋体１０１の内側に配してい
る。これにより、不正行為でビス２０６が取り外された
場合でも、遊技制御回路基板１３０の封止状態（蓋体１
０１の固着状態）を解除しない限り被覆部材２００が取
り外せないようになっている。

【００４９】また、回路基板ボックス１００内には、導
電板１１８が設けられているので、電磁シールド効果が
得られる。さらに、回路基板ボックス１００は、その上
壁面を構成する上板１０２と導電板１１８、及び下壁面
を構成する底板１５１をそれぞれ透視性を有する素材か
ら形成することで、遊技制御回路基板１３０の実装面
（上面）及びハンダ面（下面）を外部から透視できるよ
うにしている。このため、遊技制御回路基板１３０に不
正な工作（例えば、ジャンパー配線を接続したり、電子
部品を実装したりする不正工作）が施された場合には、
直ちにその不正工作が判るようになっている。

【００５０】また、上記した蓋体１０１と取付基体１５
０との組み付け状態において、各装備穴１８７〜１８９
に挿通されたワンウェイネジ１９１は、その上方から蓋
体１０１が覆いかぶさるようにして取り付けられること
で、装備穴１８７〜１８９から外れることなく回路基板
ボックス１００内に収納されている。即ち、このような
収納状態で、蓋体１０１の各取付片部１０４ｂ・１０４
ｃ及び取付穴１０７ｄ近傍の上壁面が個々にワンウェイ
ネジ１９１の飛び出しを阻止している。なお、ワンウェ
イネジ１９１の装備方法は、実施形態中に記載のものに
限定しない。例えば、回路基板ボックス１００の組み付
け状態で、ワンウェイネジ１９１の頭部を蓋体１０１
（取付片部など）によって完全に押え込む構成とした
り、あるいはワンウェイネジ１９１の径と装備穴１８７
〜１８９の径をほぼ同じ構成としてもよい。このような
構成とした場合には、回路基板ボックス１００の閉塞状
態で、装備されたワンウェイネジ１９１のガタ付きを押
えることができる。

【００５１】ここで、ワンウェイネジ１９１について説
明する。ワンウェイネジ１９１は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
１３（Ａ)(Ｂ）に示すように、その頭部１９２に設けら
れたネジ溝が当接面部１９３と凹部１９４と中心穴部１
９５とから構成されている。そして、図１３（Ｃ)(Ｄ）
に示す特殊マイナスドライバー１９６でネジ締めを行う
場合には、ドライバー１９６の中心軸部１９７を中心穴
部１９５に差し込み、この状態からドライバー１９６の
当接片部１９８を当接面部１９３に当接させて一方向
（図１３（Ａ）の時計回り方向）に頭部１９２を回転さ
せることでネジ締めを行う。一方、ドライバー１９６で
頭部１９２を他方向（図１３（Ａ）の反時計回り方向）
に回転させてネジ１９１を取り外そうとした場合には、
ドライバー１９６が凹部１９４に入り込んで滑ってしま
い頭部１９２を回転させることができずにネジ１９１の
取り外しが行えない。なお、通常のマイナスドライバー
でも頭部１９２を一方向に回転させてネジ締めすること
は可能であるが、特殊マイナスドライバー１９６のよう
に、中心軸部１９７をワンウェイネジ１９１の中心穴部
１９５に差し込んでワンウェイネジ１９１との位置決め
を行った方が締め付け作業が容易に行える。

【００５２】次に、上記した回路基板ボックス１００を
機構板５０に取り付けるための取付台２１０について図
３を参照して説明する。取付台２１０は、図３に示すよ
うに、合成樹脂（金属でもよい）によって形成された長
方形板からなり、その基板中央には断面逆Ｌ字状をなす
一対の係合レール２１１が所定間隔を置いて条設されて
いる。なお、係合レール２１１の条設方向は、取付台２
１０の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台２
１０の各長辺部（前後端縁）には、基板面に対して直交
するガイド片２１２が突設されている。取付台２１０の
右側端部には、弾性変形する解除レバー２１３が形成さ
れており、該解除レバー２１３の基部には、取付基体１
５０側の係止穴１７４と係合する係合突起２１４が突設
されている。また、取付台２１０の基板面には、機構板
５０側の前記取付ボス７３に取付台２１０をビス２１７
で止着するための止め穴２１５が穿設されている。ま
た、取付台２１０には、回路基板ボックス１００をスラ
イド装着したときに前記検出器収納部材１６０が取付台
２１０に当らないように図示左側のほぼ中央に切欠部２
１６が形成されている。

【００５３】しかして、上記した取付台２１０は、止め
穴２１５を介して機構板５０の取付ボス７３にビス止め
されることで機構板５０上の所定部位に固定される。ま
た、この取付台２１０に回路基板ボックス１００を取り
付けるときには、取付台２１０に対して回路基板ボック
ス１００を左側方からスライド装着させる。このとき、
取付台２１０側の係合レール２１１は、回路基板ボック
ス１００側の係合片１７２と係合した状態にあり、ガイ
ド片２１２は、回路基板ボックス１００のスライド移動
を案内する。そして、このような回路基板ボックス１０
０のスライド移動によって取付台２１０側の解除レバー
２１３が下方に弾性変形し、遂には、回路基板ボックス
１００側の係止穴１７４が取付台２１０側の係合突起２
１４と係合して回路基板ボックス１００の装着が完了す
る。一方、回路基板ボックス１００を取付台２１０から
取り外すときには、解除レバー２１３を下方に押して係
止穴１７４と係合突起２１４との係合を解除し、この状
態から回路基板ボックス１００を左側方にスライドさせ
ることで簡単に取り外すことができる。即ち、回路基板
ボックス１００は、機構板５０にビス止め固定された取
付台２１０に対して着脱自在な構成となっている。

【００５４】ところで、上記取付台２１０を介した回路
基板ボックス１００の弾球遊技機１への取り付け状態で
は、図２に示すように、被覆部材２００の配設側が上側
になるように取り付けられる。このため、次に説明する
遊技制御回路基板１３０の検査等によって蓋体１０１と
取付基体１５０との被覆状態を解除した場合でも、蓋体
１０１側の係合爪１１５と取付基体１５０側の係止溝１
９０との係合状態（係合爪１１５が係止溝１９０に引っ
掛かって蓋体１０１が取付基体１５０にぶら下がった状
態）が維持されるので、回路基板ボックス１００の開閉
作業が容易になる。

【００５５】次に、上記した回路基板ボックス１００を
遊技制御回路基板１３０の検査（出荷納入後にＲＯＭが
正規のものか否かを遊技場等で検査する）のために開放
し、その後再度閉塞状態に復元する手順を図１４に基づ
いて説明する。先ず、図１４（Ａ）に示す回路基板ボッ
クス１００の閉塞状態において、刻印「１」を目印に各
連結部１０５ａ・１０６ａをニッパー等の切断工具で切
断する。これにより、取付片部１０４ａは、蓋体１０１
から完全に分離され且つワンウェイネジ１９１によって
取付基体１５０に固着された状態となる。即ち、取付基
体１５０に対する蓋体１０１の固着がホログラムシール
１２２を除いて全て解除されるため、ホログラムシール
１２２を破損すれば、回路基板ボックス１００の開放が
可能になる。そして、図１４（Ｂ）に示すように、取付
基体１５０から蓋体１０１を取り外して遊技制御回路基
板１３０の検査を行う。

【００５６】また、このような蓋体１０１の取り外し
（連結部１０５ａ・１０６ａの切断）によって、各装備
穴１８７〜１８９に挿通されたワンウェイネジ１９１
は、取り出し可能な状態となり、このうち装備穴１８７
に挿通されたワンウェイネジ１９１を回路基板ボックス
１００の復元用に取り出す。その後、回路基板ボックス
１００を閉塞するときには、図１４（Ｃ）に示すよう
に、蓋体１０１を取付基体１５０に被せた状態で、取り
出したワンウェイネジ１９１を刻印「２」を目印に取付
片部１０４ｂの取付穴１０７ｂに螺着する。これによ
り、取付片部１０４ｂの取付穴１０７ｂとこれに対応す
る本体枠１７０の取付穴１８４とがワンウェイネジ１９
１によって共締めされて、回路基板ボックス１００が再
度閉塞状態に復元される。

【００５７】なお、上記した遊技制御回路基板１３０の
検査作業は、回路基板ボックス１００のメーカー側の営
業マンが行い、その営業マンは、検査履歴シール１１０
に自分の氏名（検査者）と検査日を記入することで、検
査した旨を回路基板ボックス１００に明記するようにな
っている。さらには、基板番号、検査者、検査日、及び
データ入力者などをメーカー側の管理コンピュータに入
力しておくことで、検査履歴シール１１０の記載が正規
のものか否か判別できるようにしておく。また、このよ
うな検査履歴のデータ入力方法としては、ホールコンピ
ュータとメーカーの管理コンピュータと営業所の端末コ
ンピュータとの間でネットワークを組み、営業所で入力
したデータ内容を管理コンピュータに記録しておく。そ
して、ホールコンピュータから入力された基板番号など
のデータによってその検査履歴データを管理コンピュー
タから読み出して閲覧できるようにしてもよい。

【００５８】その後、回路基板ボックス１００を再度検
査（２回目の検査）する場合には、刻印「２」を目印に
各連結部１０５ｂ・１０６ｂを切断する。これにより、
取付片部１０４ｂを蓋体１０１から分離させて回路基板
ボックス１００を開放する。後は同様に、各連結部１０
５ｂ・１０６ｂの切断に伴って取り出したワンウェイネ
ジ１９１（装備穴１８８のワンウェイネジ１９１）を刻
印「３」を目印に取付片部１０４ｃの取付穴１０７ｃに
螺着する。これにより、回路基板ボックス１００が再度
閉塞状態に復元される。それ以降、回路基板ボックス１
００を検査（３回目の検査）する場合には、刻印「３」
を目印に各連結部１０５ｃ・１０６ｃを切断すること
で、取付片部１０４ｃを蓋体１０１から分離させて回路
基板ボックス１００を開放する。また、回路基板ボック
ス１００の復元時には、各連結部１０５ｃ・１０６ｃの
切断に伴って取り出したワンウェイネジ１９１（装備穴
１８９のワンウェイネジ１９１）を最後に残った取付穴
１０７ｄに螺着する。

【００５９】ところで、上記した回路基板ボックス１０
０の閉塞状態においては、連結部１０５ａ〜１０５ｃ・
１０６ａ〜１０６ｃを切断して取付片部１０４ａ〜１０
４ｃと上板１０２との連結を解除しない限り、回路基板
ボックス１００が開放できないようになっている。従っ
て、遊技制御回路基板１３０の検査以外で連結部１０５
ａ〜１０５ｃ・１０６ａ〜１０６ｃが切断されるような
場合は、この切断により遊技制御回路基板１３０に不正
が行われたことが即座に且つ確実に判別できるため、回
路基板ボックス１００の防犯効果を高めることができ
る。また、回路基板ボックス１００の構成では、上板１
０２の溶着突起１０３を切り離しても、導電板１１８が
遊技制御回路基板１３０上に落ち込むため、溶着突起１
０３を切り離した隙間から遊技制御回路基板１３０に細
工をしようとしても導電板１１８がそれを阻止する。

【００６０】上記したように、本実施形態に係る回路基
板ボックス１００は、連結部１０５ａ〜１０５ｃ・１０
６ａ〜１０６ｃを破壊しない限り、蓋体１０１と取付基
体１５０とを分離して開放することができないものであ
るところ、前述したように、始動入賞玉検出器１３８が
収納される検出器収納部材１６０が回路基板ボックス１
００の機構板５０への取付面側に突設されている。した
がって、回路基板ボックス１００を機構板５０の裏面に
止着される取付台２１０に装着したときには、図１５に
示すように、検出器収納部材１６０が機構板５０に形成
される始動入賞玉集合部材６６の玉出口７０と誘導通路
部８０との間隔内に挿通され、しかも検出器収納部材１
６０に収納される始動入賞玉検出器１３８の検出穴が玉
出口７０と合致するように係合溝１６５と係合突起７２
とが係合するので、図１６に示すように、始動入賞口４
３に入賞した打玉は、入賞玉集合カバー５２の前面側に
形成される始動玉誘導径路５２ａ、玉入口６９、入賞玉
傾斜樋６７、玉出口７０を通って始動入賞玉検出器１３
８によって検出され、その後、誘導通路部８０、入賞玉
集合樋６４を流下して入賞玉処理装置６０によって処理
されるものである。

【００６１】以上、実施形態に係る回路基板ボックス１
００について説明してきたが、本実施形態においては、
始動入賞口４３に入賞した打玉が通過し且つ始動入賞玉
検出器１３８が収納される検出器収納部材１６０を回路
基板ボックス１００の機構板５０への遊技制御回路基板
１３０よりも取付面側に突設する一方、始動入賞玉検出
器１３８を回路基板ボックス１００の内側から検出器収
納部材１６０に収納すると共に始動入賞玉検出器１３８
と遊技制御回路基板１３０との接続部分であるコネクタ
１４０を分離して開放することが困難な回路基板ボック
ス１００の内部に設けたので、始動入賞玉検出器１３８
の配線１３９と遊技制御回路基板１３０との途中に不正
回路基板を介装することは困難になる。また、始動入賞
玉検出器１３８を収納する検出器収納部材１６０が遊技
制御回路基板１３０の電子部品１３１の実装面と反対側
であって回路基板ボックス１００の機構板５０への取付
面側に突設して設けられているため、その突設位置を自
由に設定できると共に、どのような構成の回路基板ボッ
クス１００でも始動入賞玉の通過し得る玉通路を構成す
ることが可能である。特に、図示の実施形態のように検
出器収納部材１６０を、回路基板ボックス１００の取付
面側で外側に突出させることにより、回路基板ボックス
１００側に形成される始動入賞玉の流下する玉通路の構
成を最も簡略化させることができるという利点がある
。

【００６２】また、本実施形態においては、始動入賞玉
検出器１３８及び該始動入賞玉検出器１３８と遊技制御
回路基板１３０との接続部分であるコネクタ１４０を回
路基板ボックス１００の外部から視認可能なように上板
１０２，底板１５１，検出器収納部材１６０を透視し得
る合成樹脂部材で形成したので、仮に不正が行われてい
ても、外部から始動入賞玉検出器１３８、配線１３９、
及びコネクタ１４０を視認できるので、容易に不正が行
われたか否かを発見することができる。

【００６３】また、本実施形態においては、回路基板ボ
ックス１００を、遊技制御回路基板１３０を収納する取
付基体１５０と蓋体１０１とで構成すると共に、該取付
基体１５０と蓋体１０１とを取り外したことが容易にわ
かる封止手段（例えば、ホログラムシール１２２）又は
取り外すことが困難な封止手段（例えば、溶着突起１０
３、ワンウェイネジ１９１）で封止しているので、回路
基板ボックス１００内に存在する始動入賞玉検出器１３
８、配線１３９、及びコネクタ１４０への不正回路基板
の取付を行うことが困難となり、仮に、封止手段１２
２，１０３，１９１が破損されていれば、不正行為が行
われた可能性が高く、不正行為を容易に発見することが
できる。

【００６４】更に、本実施形態においては、弾球遊技機
の裏面に配置される機構板５０に始動入賞口４３に入賞
した打玉を分離誘導して最終的にすべての入賞玉を集合
せしめる入賞玉集合樋６４に導く始動入賞玉誘導径路５
２ａ，６６，８０を形成し、回路基板ボックス１００を
機構板５０の裏面側に取り付けた状態で始動入賞玉検出
器１３８を収納する検出器収納部材１６０が始動入賞玉
誘導径路５２ａ，６６，８０の途中に挿入されることに
より、回路基板ボックス１００を機構板５０に装着する
だけで始動入賞口４３に入賞した打玉を回路基板ボック
ス１００に設けられる始動入賞玉検出器１３８で確実に
検出することができる。

【００６５】なお、上記した実施形態（以下、第一実施
形態という）においては、回路基板ボックス１００を機
構板５０の取付台２１０から取り外さない限り、不透明
な遊技制御回路基板１３０に邪魔されて始動入賞玉検出
器１３８を視認することができないが、取付台２１０か
ら取り外さなくても始動入賞玉検出器１３８が視認でき
るような構造としても良い。このような構造を有する実
施形態（以下、第二実施形態という）について図１７乃
至図１９を参照して説明する。図１７は、第二実施形態
に係る回路基板ボックス１００Ａの正面図であり、図１
８は、その回路基板ボックス１００Ａを機構板５０の裏
面に装着した状態の断面図であり、図１９は、その回路
基板ボックス１００Ａの取付基体１５０の分解斜視図で
ある。なお、図面中には、必要な符号だけを付したが、
第一実施形態と同じ形態のものは同じ部品である。

【００６６】しかして、第一実施形態と異なる点は、底
板１５１の検出器収納部材１６０が取り付けられる取付
凹部１５７に対応する遊技制御回路基板１３０に透視開
口２２０を形成した点及び該透視開口２２０に配線１３
９が貫通する点だけであり、その他の構成は、第一実施
形態と全く同じである。したがって、この第二実施形態
に係る回路基板ボックス１００Ａは、回路基板ボックス
１００Ａを機構板５０の裏面に取り付けた状態で始動入
賞玉検出器１３８及び始動入賞玉検出器１３８と遊技制
御回路基板１３０との接続部分であるコネクタ１４０を
弾球遊技機の裏面側から視認可能となるように遊技制御
回路基板１３０に透視部としての透視開口２２０を形成
したので、回路基板ボックス１００Ａを弾球遊技機から
取り外すことなく、外部から始動入賞玉検出器１３８、
配線１３９、及びコネクタ１４０を視認できるので、容
易に不正が行われたか否かを発見することができる。な
お、透視部は、開口２２０とは限らず、切欠でもよい
し、透明な合成樹脂でも良い。

【００６７】また、上記した第一実施形態にかかる回路
基板ボックス１００は、弾球遊技機１の背面に配置され
る機構板５０に取り付けられるものを示したが、遊技盤
４０の裏面に着脱自在に取り付けられる構造であっても
よい。このような構造の実施形態（以下、第三実施形態
という）について図２０を参照して説明する。図２０
は、第三実施形態に係る遊技盤４０と回路基板ボックス
１００Ｂとの関係を示す斜視図である。

【００６８】図２０において、遊技盤４０の裏面には、
ドラム式可変表示装置４１の周囲を覆う入賞玉集合カバ
ー５２と、該入賞玉集合カバー５２と連続するようにそ
の下方に入賞玉集合カバー２３０・２３１とが取り付け
られている。下方の入賞玉集合カバー２３０・２３１に
は、回路基板ボックス１００Ｂを係脱する複数の係止爪
２３２が突設されると共に、回路基板ボックス１００Ｂ
の脱落を防止するために回路基板ボックス１００Ｂの下
部側壁に形成される係合溝（図示しない）と係合する係
脱突起２３４を有する係脱片２３３が突設されている。
したがって、回路基板ボックス１００Ｂを取り付けるに
は、係脱片２３３を下方に押圧した状態で回路基板ボッ
クス１００Ｂの周壁上端縁部と係止爪２３２とを係合さ
せ、その後、係脱片２３３の押圧を止めて係脱突起２３
４を係合溝に係合させる。一方、回路基板ボックス１０
０Ｂを入賞玉集合カバー２３０・２３１から取り外すに
は、係脱片２３３を下方に押圧して係脱突起２３４と係
合溝との係合を解除し、そのままのの状態で回路基板ボ
ックス１００Ｂの下部を手前側下方に引き出すことによ
り簡単に取り外すことができる。また、中央の入賞玉集
合カバー２３０には、回路基板ボックス１００Ｂの取付
面側に突設される検出器収納突起２４１が挿入される長
方形状の挿入開口２３５が形成されている。なお、この
挿入開口２３５の上方であって入賞玉集合カバー２３０
の前面側には、始動入賞玉を誘導する始動玉誘導径路２
３６が形成されている。

【００６９】一方、回路基板ボックス１００Ｂの構成
は、第一実施形態の回路基板ボックス１００と概ね同じ
であるが、回路基板ボックス１００Ｂの底板２４０に形
成される始動入賞玉検出器１３８を収納する収納部の構
造の点で若干異なる。即ち、回路基板ボックス１００Ｂ
の裏面壁を構成する透過性の底板２４０には、始動入賞
玉検出器１３８の外形状と合致する空間を有する検出器
収納突起２４１が一体的に突設され、その検出器収納突
起２４１に回路基板ボックス１００Ｂの内側から始動入
賞玉検出器１３８が挿入固定される。そして、検出器収
納突起２４１に始動入賞玉検出器１３８を挿入した状態
でその挿入開口２４２をカバー板２４３で閉塞し、カバ
ー板２４３の両端に形成される取付穴２４４と挿入開口
２４２の外側に形成される止着穴２４５とを一致させて
ビスで螺着する。なお、カバー板２４３には、始動入賞
玉検出器１３８の配線１３９を外に引き出す配線引き出
し穴２４６が形成され、その引き出された配線１３９の
先端のコネクタ１４０は、遊技制御回路基板の実装面側
に導かれて遊技制御回路基板にコネクタ接続されてい
る。

【００７０】しかして、この第三実施形態においては、
始動入賞口４３や可変表示装置４１が設けられる遊技盤
４０の裏面に入賞玉集合カバー５２，２３０，２３１を
設けると共に該入賞玉集合カバー５２，２３０，２３１
の内側始動入賞口４３に入賞した打玉を分離誘導する始
動入賞玉誘導径路２３６を形成し、回路基板ボックス１
００Ｂを入賞玉集合カバー２３０，２３１の裏面側に取
り付けた状態で始動入賞玉検出器１３８を収納する検出
器収納突起２４１が始動入賞玉誘導径路２３６の途中に
挿入されることにより、回路基板ボックス１００Ｂを入
賞玉集合カバー２３０，２３１に装着するだけで始動入
賞口４３に入賞した打玉を回路基板ボックス１００に設
けられる始動入賞玉検出器１３８で確実に検出すること
ができる。

【００７１】以上、説明した実施形態においては、始動
入賞口４３に入賞した打玉が通過し且つ始動入賞玉検出
器１３８が収納される収納部として、長方形状に形成さ
れる始動入賞玉検出器１３８の検出穴部及び検出回路部
のすべてを突出した状態で収納する構造のものを示した
が、検出穴部だけを取付面側から外側に突出させ検出回
路部を回路基板ボックス１００の内部に収納した構造の
ものでも良い。この場合において、始動入賞玉検出器１
３８が回路基板ボックス１００の内側からしか装着でき
ない構造であれば、必ずしも検出穴部の周囲を保護する
収納部は、必要ない。また、図示の実施形態において
は、検出器収納部材１６０の玉通過穴１６４だけが始動
玉が通過する玉通路を構成するものであるが、底板１５
１の裏面側に玉通過穴１６４の上下に角筒状の玉通路が
形成されるように構成してもよい。更に、上記した実施
形態においては、始動入賞玉検出器１３８を収納する検
出器収納部材１６０だけを回路基板ボックス１００の取
付面側から外側に突出したものについて説明したが、遊
技制御回路基板１３０のハンダ面から回路基板ボックス
１００の後方の空間の奥行巾寸法を打玉の直径よりもわ
ずかに大きく形成して、その空間内に始動入賞玉検出器
１３８が臨む玉通路を形成することができる程度の大き
さをもって回路基板ボックス１００全体を構成したもの
でも良い。つまり、始動入賞玉検出器１３８を収納する
検出器収納部材１６０を回路基板ボックス１００の取付
面側から外側に突出させず、遊技制御回路基板１３０の
ハンダ面側に始動入賞玉検出器１３８を収納して設ける
ようなものでも良い。この構成をさらに発展させると、
例えば、始動入賞玉集合部材６６の構成に相当する部材
を回路基板ボックス１００の取付面側に一体的に形成し
た回路基板ボックスでも良い。

【００７２】

【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項１の発明においては、始動入賞口と、該始動
入賞口に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出手段
と、該始動入賞玉検出手段の出力に基づいて表示結果を
導出する可変表示装置と、該可変表示装置を含む遊技装
置の動作を制御する遊技制御回路基板を収納する回路基
板ボックスと、を備えた弾球遊技機において、前記回路
基板ボックスには、前記始動入賞口に入賞した打玉が通
過し且つ前記始動入賞玉検出手段が収納される収納部を
該回路基板ボックスの遊技制御回路基板よりも取付面側
に設ける一方、前記始動入賞玉検出手段を該回路基板ボ
ックスの内側から前記収納部に収納すると共に前記始動
入賞玉検出手段と前記遊技制御回路基板との接続部分を
該回路収納ボックスの内部に設けたので、始動入賞玉検
出手段及びその配線の接続部分が回路基板ボックスの内
部にあるため、その途中に不正回路基板を介装すること
は困難になる。また、始動入賞玉検出手段を収納する収
納部が遊技制御回路基板の電子部品の実装面と反対側の
電子部品が実装されないハンダ面であって回路基板ボッ
クスの取付面側に設けられているため、電子部品に邪魔
されることなく収納部の位置を自由に設定できると共
に、どのような構成の回路基板ボックスでも始動入賞玉
の通過し得る玉通路を構成することが可能である。

【００７３】また、請求項２の発明は、前記収納部は、
前記回路基板ボックスの取付面側で外側に突出している
ことにより、回路基板ボックス側に形成される始動入賞
玉の流下する玉通路の構成を最も簡略化させることがで
きる。

【００７４】また、請求項３の発明は、前記始動入賞玉
検出手段及び該始動入賞玉検出手段と前記遊技制御回路
基板との接続部分を該回路基板ボックスの外部から視認
可能なように形成したので、仮に不正が行われていて
も、外部から始動入賞玉検出手段、及びその接続部分を
視認できるので、容易に不正が行われたか否かを発見す
ることができる。

【００７５】また、請求項４の発明は、前記回路基板ボ
ックスは、前記遊技制御回路基板を収納する取付基体と
蓋体とで構成されると共に、該取付基体と蓋体とを取り
外したことが容易にわかる封止手段又は取り外すことが
困難な封止手段で封止することにより、回路基板ボック
ス内に存在する始動入賞玉検出手段、及びその接続部分
への不正回路基板の取付を行うことが困難となり、仮
に、封止手段が破損されていれば、不正行為が行われた
可能性が高く、不正行為を容易に発見することができ
る。

【００７６】また、請求項５の発明は、前記回路基板ボ
ックスを弾球遊技機の裏面に取り付けた状態で前記始動
入賞玉検出手段及び該始動入賞玉検出手段と前記遊技制
御回路基板との接続部分を弾球遊技機の裏面側から視認
可能となるように前記遊技制御回路基板に透視部を形成
することにより、回路基板ボックスを弾球遊技機から取
り外すことなく、外部から始動入賞玉検出手段、その接
続部分を視認できるので、容易に不正が行われたか否か
を発見することができる。

【００７７】また、請求項６の発明は、前記弾球遊技機
の裏面に配置される機構板に前記始動入賞口に入賞した
打玉を分離誘導して最終的にすべての入賞玉を集合せし
める入賞玉集合樋に導く始動入賞玉誘導径路を形成し、
前記回路基板ボックスを前記機構板の裏面側に取り付け
た状態で前記始動入賞玉検出手段を収納する前記収納部
が前記始動入賞玉誘導径路の途中に挿入されることによ
り、回路基板ボックスを機構板に装着するだけで始動入
賞口に入賞した打玉を回路基板ボックスに設けられる始
動入賞玉検出手段で確実に検出することができる。

【００７８】更に、請求項７の発明は、前記始動入賞口
や可変表示装置が設けられる遊技盤の裏面に入賞玉集合
カバーを設けると共に該入賞玉集合カバーの内側に前記
始動入賞口に入賞した打玉を分離誘導する始動入賞玉誘
導径路を形成し、前記回路基板ボックスを前記入賞玉集
合カバーの裏面側に取り付けた状態で前記始動入賞玉検
出手段を収納する前記収納部が前記始動入賞玉誘導径路
の途中に挿入されることにより、回路基板ボックスを入
賞玉集合カバーに装着するだけで始動入賞口に入賞した
打玉を回路基板ボックスに設けられる始動入賞玉検出手
段で確実に検出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。

【図２】弾球遊技機を示す背面図である。

【図３】回路基板ボックスと取付台との関係を示す斜視
図である。

【図４】背面から見た回路基板ボックスの斜視図であ
る。

【図５】回路基板ボックスの正面図である。

【図６】回路基板ボックスを取り付ける位置の機構板の
部分斜視図である。

【図７】機構板に回路基板ボックスを装着したときに検
出器収納部材が始動入賞玉誘導径路に介装される状態を
示す部分拡大図である。

【図８】回路基板ボックスを取り付ける位置の図６と異
なる構造を有する機構板の部分斜視図である。

【図９】回路基板ボックスを構成する蓋体の分解斜視図
である。

【図１０】蓋体を構成する上板と蓋枠とを相互に密着す
る構造を示す部分断面図である。

【図１１】回路基板ボックスを構成する取付基体の分解
斜視図である。

【図１２】蓋体と取付基体との被覆状態の解除が困難な
構造を示す部分断面図である。

【図１３】その被覆状態の解除が困難な構造の一例であ
るワンウェイネジを説明するための説明図である。

【図１４】蓋体と取付基体とを検査用に開放する場合に
ついての説明図である。

【図１５】回路基板ボックスを機構板に取り付けた状態
の断面図である。

【図１６】始動玉の流下径路を示す機構板の背面図であ
る。

【図１７】第二実施形態に係る回路基板ボックスの正面
図である。

【図１８】その回路基板ボックスを機構板の裏面に装着
した状態の断面図である。

【図１９】その回路基板ボックスの取付基体の分解斜視
図である。

【図２０】第三実施形態に係る遊技盤と回路基板ボック
スとの関係を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 弾球遊技機（遊技機） ４０ 遊技盤 ４１ ドラム式可変表示装置（可変表示装置） ４３ 始動入賞口 ５０ 機構板 ５２ 入賞玉集合カバー ５２ａ 始動玉誘導径路 ６４ 入賞玉集合樋 ６６ 始動入賞玉集合部材（始動入賞玉誘導径路） ８０ 誘導通路部（始動入賞玉誘導径路） １００，１００Ａ，１００Ｂ 回路基板ボックス １０１ 蓋体 １０２ 上板 １０３ 溶着突起（封止手段） １２２ ホログラムシール（封止手段） １３０ 遊技制御回路基板 １３８ 始動入賞玉検出器 １３９ 配線 １４０ コネクタ（接続部分） １５０ 取付基体 １５１ 底板 １６０ 検出器収納部材（収納部） １９１ ワンウェイネジ（封止手段） ２２０ 透視開口（透視部） ２３０ 入賞玉集合カバー ２３１ 入賞玉集合カバー ２３６ 始動玉誘導径路（始動入賞玉誘導径路） ２４１ 検出器収納突起（収納部）

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 始動入賞口と、該始動入賞口に入賞した
   打玉を検出する始動入賞玉検出手段と、該始動入賞玉検
   出手段の出力に基づいて表示結果を導出する可変表示装
   置と、該可変表示装置を含む遊技装置の動作を制御する
   遊技制御回路基板を収納する回路基板ボックスと、を備
   えた弾球遊技機において、 前記回路基板ボックスには、前記始動入賞口に入賞した
   打玉が通過し且つ前記始動入賞玉検出手段が収納される
   収納部を該回路基板ボックスの遊技制御回路基板よりも
   取付面側に設ける一方、前記始動入賞玉検出手段を該回
   路基板ボックスの内側から前記収納部に収納すると共に
   前記始動入賞玉検出手段と前記遊技制御回路基板との接
   続部分を該回路収納ボックスの内部に設けたことを特徴
   とする弾球遊技機。
2. 【請求項２】 前記収納部は、前記回路基板ボックスの
   取付面側で外側に突出していることを特徴とする請求項
   １記載の弾球遊技機。
3. 【請求項３】 前記始動入賞玉検出手段及び該始動入賞
   玉検出手段と前記遊技制御回路基板との接続部分を前記
   回路基板ボックスの外部から視認可能な状態で内部に設
   けたことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の弾
   球遊技機。
4. 【請求項４】 前記回路基板ボックスは、前記遊技制御
   回路基板を収納する取付基体と蓋体とで構成されると共
   に、該取付基体と蓋体とを取り外したことが容易にわか
   る又は取り外すことが困難な封止手段で封止したことを
   特徴とする請求項１乃至請求項３に記載の弾球遊技機。
5. 【請求項５】 前記回路基板ボックスを弾球遊技機の裏
   面に取り付けた状態で前記始動入賞玉検出手段及び該始
   動入賞玉検出手段と前記遊技制御回路基板との接続部分
   を弾球遊技機の裏面側から視認可能となるように前記遊
   技制御回路基板に透視部を形成したことを特徴とする請
   求項１乃至請求項４のいずれかに記載の弾球遊技機。
6. 【請求項６】 前記弾球遊技機の裏面に配置される機構
   板に前記始動入賞口に入賞した打玉を分離誘導して最終
   的にすべての入賞玉を集合せしめる入賞玉集合樋に導く
   始動入賞玉誘導径路を形成し、前記回路基板ボックスを
   前記機構板の裏面側に取り付けた状態で前記始動入賞玉
   検出手段を収納する前記収納部が前記始動入賞玉誘導径
   路の途中に挿入されることを特徴とする請求項１乃至請
   求項５のいずれかに記載の弾球遊技機。
7. 【請求項７】 前記始動入賞口や可変表示装置が設けら
   れる遊技盤の裏面に入賞玉集合カバーを設けると共に該
   入賞玉集合カバーの内側に前記始動入賞口に入賞した打
   玉を分離誘導する始動入賞玉誘導径路を形成し、前記回
   路基板ボックスを前記入賞玉集合カバーの裏面側に取り
   付けた状態で前記始動入賞玉検出手段を収納する前記収
   納部が前記始動入賞玉誘導径路の途中に挿入されること
   を特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の
   弾球遊技機。