JP2000167202A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000167202A
JP2000167202A JP10346846A JP34684698A JP2000167202A JP 2000167202 A JP2000167202 A JP 2000167202A JP 10346846 A JP10346846 A JP 10346846A JP 34684698 A JP34684698 A JP 34684698A JP 2000167202 A JP2000167202 A JP 2000167202A
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box
covering
cpu
game control
board
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUの種別を表示する種別表示部をCPU
以外となる視認し易い箇所に設けることで、CPUの種
別に応じたチェック項目で確実に制御基板の検査が行い
得る遊技機を提供する。 【構成】 CPUが外部から視認できるように遊技制御
回路基板100を基板被覆ボックス80内に収容すると
共に、CPUの種別を表示する種別表示部(「A−1
型」の記載)を有した種別名シール190を基板被覆ボ
ックス80の外壁面に貼付する。これにより、CPU自
体の小さな文字印刷以外に種別表示部でCPUの種別を
明示することができるので、遊技制御回路基板100を
検査する際には、CPUの種別が容易に分かり、CPU
の種別に応じたチェック項目で遊技制御回路基板100
に対する不正改造の検査を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技動作を制御す
るためのCPUが実装される遊技制御基板を備えた遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機やスロットマ
シン等の遊技機には、多くの制御基板が設けられてい
る。特に、遊技動作を制御する遊技制御基板には、マイ
クロコンピュータを構成するCPU、ROM、RAM等
の電子部品が多数実装されている。そして、遊技動作を
制御するプログラムが格納されるROMを交換すること
により、多くの場合、異なる遊技内容を実現することが
可能である。このため、遊技制御基板は、通常、基板ボ
ックス内に収容して設けられることで、不正行為を防止
するようになっていた。また、このような基板ボックス
は、透視性を有する材料から形成されることにより、収
容した遊技制御基板を外部から視認できるようにして簡
易的な基板検査(基板ボックスを開放せずに行う検査)
を可能にしていた。例えば、実開平6−77785号に
開示された基板ボックス(以下、これを従来技術とい
う)では、遊技制御基板を外部から視認可能に収容する
と共に、ボックスの外壁面には、収容する遊技制御基板
の定格や基板検査の検印欄を記したシールが貼付されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、ボックス内に収容される遊技制御基板のCPU
については何らシールに記していなかったため、不正改
造のチェックが曖昧になる虞があった。具体的に、CP
Uは現状、1つのチップ内にROMを一体的に設けたも
の(以下、これをROM一体型ともいう)と、ROMと
は別体のチップで構成されたもの(以下、これをROM
別体型ともいう)と、の2種類に大別される。従って、
遊技制御基板を検査する際には、必然的にCPUの種別
毎でチェック項目が異なる。しかしながら、CPUの種
別は、CPU自体に小さな文字で印刷されている以外は
取り分け明示されておらず、CPUの種別に対応しない
チェック項目で遊技制御基板(CPU)を検査する虞が
あった。例えば、ROM一体型をROM別体型のチェッ
ク項目で検査したり、ROM別体型をROM一体型のチ
ェック項目で検査する。また、CPUの種類が更に増え
た場合、適切な検査がより一層行えなくなる。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、CPUの種別に応じたチェック項目で確実
に遊技制御基板の検査が行い得る遊技機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明する
と、請求項1の発明は、図1、図2、図10乃至図1
3、図17、図24乃至図26に示すように、遊技動作
を制御するためのCPU104・104’が実装される
遊技制御基板(遊技制御回路基板100・100’・2
61)を備えた遊技機(弾球遊技機1)において、前記
CPUの種別を表示する種別表示部(種別名シール19
0の「A−1型」の記載、又は種別名シール190’の
「B−1型」の記載)をCPU以外となる当該遊技機の
視認し易い箇所に設けたことを特徴とする。このように
構成することにより、CPU自体の小さな文字印刷以外
に種別表示部でCPUの種別を明示することができるの
で、遊技制御基板を検査する際には、CPUの種別が容
易に分かる。このため、CPUの種別に応じたチェック
項目で遊技制御基板に対する不正改造の検査を行うこと
を示唆でき、ひいては遊技制御基板に対する不正改造の
検査が的確に行える。
【0005】また、請求項2の発明においては、図10
及び図12に示すように、前記CPUが不正改造されて
いるか否かを確認するための確認事項を表示する確認事
項表示部(種別名シール190・190’の「チェック
項目」の記載)をCPU以外となる当該遊技機の視認し
易い箇所に設けたことを特徴とする。このように構成す
ることにより、容易にチェック項目が認識でき、より的
確に遊技制御基板に対する不正改造の検査を行うことが
できる。
【0006】また、請求項3の発明においては、図10
及び図12に示すように、前記確認事項表示部に表示さ
れる確認事項は、前記CPUの種別毎に異なることを特
徴とする。このように構成することにより、CPUの種
別に応じた遊技制御基板に対する不正改造の的確な検査
が可能になる。
【0007】また、請求項4の発明においては、図6、
図17、図24乃至図26に示すように、前記CPUが
外部から視認できるように前記遊技制御基板を収容する
基板ボックス(基板被覆ボックス80・262)を備
え、該基板ボックスに前記種別表示部を設けたことを特
徴とする。このように構成することにより、遊技制御基
板に文字印刷されたCPUの種別と種別表示部に記され
たCPUの種別を見比べることが容易なので、正規のC
PUが基板ボックス内に収容されているか否かを簡単に
判別することができる。
【0008】また、請求項5の発明においては、図6、
図17、図24乃至図26に示すように、前記基板ボッ
クスには、さらに前記確認事項表示部を設けたことを特
徴とする。このように構成することにより、基板ボック
ス内における不正改造の検査が容易に行える。つまり、
遊技制御基板に対する不正改造として、基板ボックス内
の遊技制御基板及び実装するROM自体が改造されるこ
とがあるが、そのような不正改造の検査が確認事項を見
ながら行える。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して遊技機の一例としての弾球遊技機1の全体の構成に
ついて説明する。図1は、弾球遊技機1の正面図であ
り、図2は、弾球遊技機1の背面図である。
【0010】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置72がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0011】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0012】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿18に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0013】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モードが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0014】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
【0015】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置72の
発射装置モータ73の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0016】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス67内に収納された賞球払出制御
基板66と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0017】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム式可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム式可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44・45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0018】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には、窓開口51が開設され、該窓開
口51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた
入賞玉集合カバー体52が臨んでいる。入賞玉集合カバ
ー体52には、その裏面一側に中継基板53が取り付け
られており、また、前記前記ドラム式可変表示装置41
の後方突出部が貫通されている。中継基板53には、遊
技盤40上の各種電気部品が接続されると共に、後述す
る遊技制御回路基板100が接続されている。また、ド
ラム式可変表示装置41の後方突出部の下面には、ドラ
ム表示制御回路基板54が一体的に取り付けられている
が、そのドラム表示制御回路基板54には、ドラム式可
変表示装置41に含まれる各種電気部品(ドラムモー
タ、ドラムランプ、ドラムセンサ等)が接続されると共
に、遊技制御回路基板100にも接続されている。
【0019】また、前記機構板50には、多数の賞球を
貯留する玉タンク55と、発生した入賞玉に基づいて所
定個数の賞球を払い出す賞球払出装置56と、玉タンク
55内の玉を賞球払出装置56に送る玉整列レール5
7、カーブ樋58、及び通路体59と、玉止め部材61
と入賞玉排出ソレノイド62と入賞玉検出器63とを備
えた入賞玉処理装置60と、遊技制御回路基板100を
収納した基板被覆ボックス80と、賞球払出制御基板6
6を収納した制御基板ボックス67と、ユニット中継基
板65を収納した中継基板ボックス兼用カバー64と、
ターミナル基板68を収納したターミナル基板ボックス
69と、が設けられている。
【0020】遊技制御回路基板100は、CPU、RA
M、及びROMを備えてドラム式可変表示装置41や可
変入賞球装置42等の遊技装置の遊技動作を制御するも
のである。賞球払出制御基板66は、賞球払出装置56
の動作を制御するものである。ユニット中継基板65
は、弾球遊技機1とカードユニット装置30との配線を
中継するものである。ターミナル基板68は、主として
遊技制御回路基板100に電源を供給するものである。
また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板50以
外の領域に、装飾制御基板70を収納した装飾制御基板
ボックス71と、発射装置モータ73を備えた打球発射
装置72とが設けられている。装飾制御基板70は、遊
技制御回路基板100からの指令又はデータに基づいて
弾球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(前記
装飾蛍光灯6a・6bや装飾LED7等)の動作を制御
するものである。
【0021】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス69に収納されるターミ
ナル基板68は、遊技制御回路基板100に電源を供給
するだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的
装置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置72に
も電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号
線の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中
継を行うための端子も設けられている。
【0022】以上、弾球遊技機1の概略の構成について
説明してきたが、次に本実施形態の要部を構成する基板
被覆ボックス80の構成について図3乃至図12を参照
して説明する。図3は、基板被覆ボックス80と機構板
50に止着される取付台170との関係を示す斜視図で
あり、図4は、基板被覆ボックス80を構成するボック
ス状被覆主体81と回路基板100との関係を示す斜視
図であり、図5は、基板被覆ボックス80を構成する被
覆枠体120と被覆カバー体150との関係を示す分解
斜視図であり、図6は、基板被覆ボックス80の平面図
であり、図7は、被覆枠体120と被覆カバー体150
との取り付けを説明するための部分平面図であり、図8
は、被覆枠体120から被覆カバー体150を一旦分離
して再度取り付ける場合を説明するための部分平面図で
あり、図9は、被覆カバー体150を固着するためのワ
ンウェイネジ138の作用を説明するための説明図であ
り、図10は、A−1型のCPU104を収容する基板
被覆ボックス80の機種名シール190を示す正面図で
あり、図11は、CPU104・104’の種別を説明
するための説明図であり、図12は、B−1型のCPU
104’を収容する基板被覆ボックス80の機種名シー
ル190’を示す正面図である。なお、基板被覆ボック
ス80として、遊技動作を制御する遊技制御回路基板1
00を被覆するものを例示して説明するが、以下に説明
する構造の基板被覆ボックスによって被覆される制御回
路基板は、遊技制御回路基板100に限られるものでは
なく、不正行為がされる可能性のある制御回路基板、例
えば、前記した賞球払出制御基板66、装飾制御基板7
0等であっても良い。
【0023】図3において、基板被覆ボックス80は、
複数の被覆部材を組み付けることにより構成されてお
り、その複数の被覆部材として、遊技制御回路基板10
0(図4参照)を被覆支持する第1の被覆部材としての
ボックス状被覆主体81と該ボックス状被覆主体81に
対して取り外し可能な第1の固着手段としての皿ビス1
29で固着され且つ遊技制御回路基板100の電子部品
面の上方位置に開口部121が形成される第2の被覆部
材としての被覆枠体120と、該ボックス状被覆主体8
1及び被覆枠体120に被覆支持される遊技制御回路基
板100の電子部品実装領域101を少なくとも被覆す
る第3の被覆部材としての被覆カバー体150と、から
構成されている。そして、これらのボックス状被覆主体
81及び被覆枠体120と被覆カバー体150は、すべ
て内部が視認し得る透明合成樹脂で形成されている。な
お、これらの被覆部材81・120・150のすべてを
透明の合成樹脂で形成する必要はなく、一部又は全部の
被覆部材を不透明な合成樹脂で形成してもよい。以下、
基板被覆ボックス80を構成する各被覆部材81・12
0・150と遊技制御回路基板100について、詳細に
説明する。
【0024】まず、ボックス状被覆部材81について図
4を参照して詳細に説明する。図4において、ボックス
状被覆部材81は、上面が開放した直方体状に形成さ
れ、その底面板82の裏面側のやや内側には、一対の底
面垂直リブ83が所定間隔を開けて形成され、その底面
垂直リブ83の一部に後述する取付台170の係合レー
ル171と係合する係合片84が内側に向かって突設さ
れている。また、底面板82の外周にも一側短辺を除い
て周囲リブ85が突設されている。周囲リブ85が突設
されていない短辺中央の裏面には、取付台170の係合
突起174と係合する係合凹部86が形成されている。
また、底面板82の内側(上面)の四隅のやや内側に
は、遊技制御回路基板100を止着支持するための位置
決めボス87と取付ボス88が突設されている。位置決
めボス87は、遊技制御回路基板100の電子部品実装
領域101側に対応する長辺の両端部に突設され、その
頭部に突起が形成され、取付ボス88には、遊技制御回
路基板100のコネクタ実装領域102側に対応する長
辺の両端部に突設され、その中心に取付穴が形成されて
いる。しかして、位置決めボス87には、遊技制御回路
基板100の電子部品実装領域101の長辺側の両端に
形成される取付穴108が嵌合され、取付ボス88に
は、遊技制御回路基板100のコネクタ実装領域102
の長辺側の両端に形成される取付穴108が対応せしめ
られて後述するビス115によって止着されるようにな
っている。
【0025】また、ボックス状被覆主体81の側壁であ
って電子部品実装領域101側の長辺に対応する側壁に
は、多数の放熱穴89が穿設されると共に、そのほぼ中
央に係合穴90が形成されている。この係合穴90は、
被覆枠体120の一側側壁に垂下される係合爪123が
内側から係合するものである。また、コネクタ実装領域
102側の長辺に対応する側壁のほぼ中央内側には、遊
技制御回路基板100を前記位置決めボス87及び取付
ボス88に止着した状態で遊技制御回路基板100の上
面と当接して遊技制御回路基板100の反りを矯正する
基板押さえ突片91が突設形成されると共に、その側壁
の高さが他の側壁の高さよりも低くなるように形成され
ている。この低く形成される部分がコネクタ107に接
続される配線の接続作業が行い易いように配線接続用切
欠92を構成している。
【0026】更に、ボックス状被覆主体81の側壁であ
って短辺側の一方には、そのほぼ中央に逆さT字状の係
止切欠93が形成されていると共にその係止切欠93の
両側に所定の間隔を置いて一対の円筒状部材が側壁内側
に一体的に形成されている。そして、その円筒状部材の
上面に被覆枠体120をネジ止めするための取付穴94
が形成されている。また、短辺側の他方の側壁の内側に
は、更に多数(図示の場合には、6本)の円筒状部材が
一体的に形成され、そのうちの両端部の円筒状部材の上
面に被覆枠体120をネジ止めするための取付穴94が
形成されており、残りの4本の円筒状部材の上面に後述
する固着手段としてのワンウェイネジ138を止着する
ための取付穴95〜98が形成されている。ただし、取
付穴96〜98は、遊技場に設置した後の検査後にワン
ウェイネジ138を止着する場合の取付予備穴として使
用されるものである。
【0027】上記のように構成されるボックス状被覆主
体81に装着される遊技制御回路基板100は、図4に
示すように、長方形状のプリント配線基板によって構成
されており、その上面の大部分はROM(=Read Only
Memory)103、CPU(=Central Processing Unit
;中央演算処理装置)104(RAM(=Random Acces
s Memory)を包含したもの)、電源部106等の電子部
品を実装する電子部品実装領域101として形成される
一方、長辺一側の領域が複数のコネクタ107を実装す
るコネクタ実装領域102として形成されている。な
お、CPUは、セキュリティーチェック機能を有するも
のであってもよい。具体的に、このセキュリティーチェ
ック機能とは、ROMの内容に対する照合データと実装
されるROMのデータとを照合し、その照合でデータが
一致しないときはプログラムを実行しないようにすると
いった機能である。
【0028】また、遊技制御回路基板100には、その
四隅に取付穴108が形成され、前述したようにボック
ス状被覆主体81の底面板82の内側四隅に突設される
位置決めボス87と取付ボス88に係合又はビス115
で止着されるようになっている。なお、遊技制御回路基
板100には、遊技内容に応じて大当りとなる確率を複
数段階に調節する確率調節スイッチ109(図6参照)
が設けられることがあるが、この場合には、後述する被
覆枠体120の突出板部139に対応する位置に設けら
れることが望ましい。何故なら、確率調節スイッチ10
9は、営業中に操作できるようにその頭部が少なくとも
基板被覆ボックス80の上面と同一高さとなるようにす
る必要があり、この場合に、検査時等にスライド移動す
る必要のある被覆カバー体150に対応する位置に設け
た場合には、確率調節スイッチ109の頭部が被覆カバ
ー体150のスライド移動を邪魔することになるからで
ある。つまり、確率調節スイッチ109を設ける場合、
突出板部139に確率調節スイッチ109用の穴を設け
ることとなる。
【0029】ところで、取付ボス88にビス115を止
着する際には、コネクタ周辺被覆部材110も同時にビ
ス115で止着されるようになっている。コネクタ周辺
被覆部材110は、透明な合成樹脂によって形成される
細板状のものであり、その中央に前記コネクタ107が
貫通するコネクタ貫通穴111が形成され、その前端縁
に係合立てリブ112が突設され、その両端に規制片1
13が下方に向けて突設されている。また、両端部にビ
ス115が挿通される取付穴114が形成されている。
しかして、上記のように構成されるコネクタ周辺被覆部
材110をコネクタ実装領域102を被覆するように取
り付けてビス115で取付ボス88に止着したときに
は、コネクタ107周辺の配線パターンを完全に被覆し
た状態となり、また、規制片113が遊技制御回路基板
100とボックス状被覆主体81の側壁内面との間に挿
入され、且つ係合立てリブ112が被覆枠体120の後
述する仕切り壁126の下辺内側に入った状態で当接す
るので、被覆枠体120をボックス状被覆枠体81から
取り外さないとコネクタ周辺被覆部材110も取り外せ
ないので、コネクタ107周辺の配線パターンに不正な
配線のハンダ付け等を行うことを防止することができる
と共に、遊技制御回路基板100とボックス状被覆主体
81の側壁内周面との間及び遊技制御回路基板100の
上面と被覆枠体120の仕切り壁126の下端との間か
ら配線を含む異物を挿入することができず、いずれにし
ても遊技制御回路基板100に対する不正な行為が行え
ないようになっている。
【0030】次に、上記のようにボックス状被覆主体8
1に被覆支持された遊技制御回路基板100の実装面側
を覆う被覆枠体120と被覆カバー体150について図
5を参照して説明する。まず、被覆枠体120の詳細な
構造について説明すると、被覆枠体120は、その上面
にほぼ長方形状の開口部121が開設されるとともに、
長手方向の一側辺には、ボックス状被覆主体81の側壁
内周と当接する内接壁122が下方に向けて突設され、
他側辺には、仕切り壁126が下方に向けて突設されて
いる。内接壁122は、前記放熱穴89と重複しないよ
うに両端部と中央部を除いて垂下幅が短く形成されてい
る。そして、中央部の垂下幅の長い部分の下端には、外
側に向けて係合爪123が形成されており、被覆枠体1
20をボックス状被覆主体81に装着したときに前記係
合穴90に係合するようになっている。なお、内接壁1
22は、被覆枠体120の端辺よりも僅かに内側に突設
形成され、被覆枠体120の端辺のやや両サイドよりの
部分に下方に向かって突設される2つの係合片124と
内接壁122とでボックス状被覆主体81の長手方向側
壁上端部を挟持するようになっている。また、係合爪1
23が形成される部分の端辺には、透明な合成樹脂で係
合爪123を成型する際に必要となる係合爪形成凹部1
25が形成されている。
【0031】一方、仕切り壁126には、多数の放熱穴
127が形成されている。しかして、被覆枠体120を
ボックス状被覆主体81に装着したときには、仕切り壁
126によって遊技制御回路基板100のコネクタ実装
領域102と電子部品実装領域101とが仕切られるよ
うになっており、したがって、仕切り壁126とボック
ス状被覆主体81の前記配線接続用切欠92が形成され
る側壁との間は、外部に露出した接続空間143(図3
及び6参照)を構成している。そして、前述したように
コネクタ周辺被覆部材110によって接続空間143か
ら遊技制御回路基板100の電子部品実装領域101へ
の隙間及び遊技制御回路基板100の裏面(ハンダ面)
への隙間がすべて閉塞されているため、不正配線を含む
異物をいかなる形でも遊技制御回路基板100に接続す
ることができないようになっている。
【0032】また、被覆枠体120の上面の四隅であっ
てボックス状被覆主体81の前記取付穴94に対応する
位置には、取付穴128が形成され、該取付穴128に
取り外し可能な第1の止着手段としての皿ビス129が
止着されるようになっている。皿ビス129は、通常の
ドライバー工具で締着したり緩めたりすることができる
ものである。また、被覆枠体120の短辺一側(図5の
右側)のほぼ中央端縁には、被覆カバー体150の後述
する係止突片154が嵌め込まれる切欠凹部130が形
成され、反対側(図5の左側)の前記取付穴128の間
には、複数の貫通穴131〜134と各貫通穴131〜
134の中間位置に装備穴135〜137が形成されて
いる。貫通穴131〜134は、被覆カバー体150の
後述する固定片部156〜159にワンウェイネジ13
8が止着された場合に貫通するための穴であり、ボック
ス状被覆主体81の前記取付穴95〜98に対応するも
のである。また、装備穴135〜137には、予備のワ
ンウェイネジ138が挿通装備されるものである。な
お、被覆枠体120の短辺他側(図5の左側)の取付穴
128の裏面側には、一対のボスによって凹部130a
が形成され、該凹部130aにボックス状被覆主体81
の前記取付穴94が形成される円筒状部材が嵌挿されて
位置決め手段として機能するものである。
【0033】更に、被覆枠体120の開口部121は、
遊技制御回路基板100の電子部品実装領域101より
やや小さい大きさで形成され、その一隅が開口されるこ
となく突出板部139として残され、全体としてほぼ長
方形状に開設されるものである。しかして、開口部12
1の長手方向開口縁に沿って案内溝140が適宜間隔を
置いて形成され、その各案内溝140の間が切り欠けら
れてコ字状係合部141と嵌め込み用切欠部142とが
形成されている。コ字状係合部141は、下側に向かっ
て開放する断面コ字状の溝部が形成されており、また、
嵌め込み用切欠部142には、被覆カバー体150の後
述するL字型被係合部162が嵌め込まれるようになっ
ている。また、開口部121の短辺他側(図5の左側)
は、テーパー面144として構成され、後述するように
被覆カバー体150が横方向からスライドされたときに
被覆カバー体150の進行先端下面をスムーズに被覆枠
体120上に誘導するものである。
【0034】上記のように構成される被覆枠体120
は、遊技制御回路基板100が止着支持されたボックス
状被覆主体81の上方から、内接壁122とボックス状
被覆主体81の長手方向側壁の内側面とが当接するよう
に挿入され、係合爪123と係合穴90とが係合した状
態で皿ビス129を取付穴128に挿入して取付穴94
に螺着することによりボックス状被覆主体81に組付け
固定される。しかし、皿ビス129を緩めて外した後
に、係合穴90に係合している係合爪123を外側から
内側に向かって押し付けながら被覆枠体120を上方に
引っ張ることにより簡単にボックス状被覆主体81と被
覆枠体120とを分離することができる。そこで、ボッ
クス状被覆主体81と被覆枠体120とが簡単に分離で
きないようにするために次に説明する被覆カバー体15
0が被覆枠体120の開口部121を閉塞するように取
り付けられる。
【0035】被覆カバー体150は、被覆枠体120の
開口部121の形状に沿ったほぼ長方形状に形成され、
その上面に多数の放熱穴151が形成されると共に後述
の機種名シール190を貼付する機種名シール貼付用凹
部152と遊技制御回路基板100を検査した際に書き
込む「検査者」「検査日」の各項目を記した検査履歴シ
ールを貼付する検査履歴シール貼付用凹部153が形成
されている。また、短辺一側(図5の右側)のほぼ中央
には、逆さT字状の係止突片154が垂下されている。
この係止突片154は、ボックス状被覆主体81の前記
係止切欠93に合致するようになっており、係止突片1
54と係止切欠93が合致したときには、基板被覆ボッ
クス80の側面と同一平面となって被覆カバー体150
を横方向(図5の右側方向)にスライドしないかぎり上
方向に外し難い係止構造となっている。
【0036】また、短辺他側(図5の左側)の両端部に
は、前記取付穴128に螺着されて露出している皿ビス
129の上面を覆う皿ビス被覆突片155となってお
り、その皿ビス被覆突片155の間に複数の固着部が形
成されている。固着部としては、第2の止着手段として
のワンウェイネジ138を挿通係止する固定片部156
〜159と各固定片部156〜159と被覆カバー体1
50の短辺側端縁とを連結するコ字状切断部160とか
ら構成されるものである。固定片部156〜159は、
被覆枠体120の前記貫通穴131〜134に対応する
位置に設けられるものであってワンウェイネジ138の
頭部が完全に中に入るように凹状に形成されている。こ
のため、ワンウェイネジ138の頭部を切断してネジ止
めを破壊して基板被覆ボックス80を開放する不正行為
が防止できる。なお、固定片部156〜159にネジ止
めした後にその凹部に紫外線硬化樹脂で覆ったり、ある
いは凹部に埋め込む凸状の合成樹脂を接着剤や溶着技術
で接着したりして、ネジに触れることができないように
してもよい。
【0037】また、固定片部156〜159のうち、出
荷時にワンウェイネジ138が螺着される固定片部15
6を除く固定片部157〜159には、側方に向かって
ネジ押え片157a〜159aが突設され、そのネジ押
え片157a〜159aの裏面に押え凸部157b〜1
59bが一体的に形成されている。このネジ押え片15
7a〜159aは、被覆枠体120の前記装備穴135
〜137に装備される予備のワンウェイネジ138の頭
部を押さえ付けて当該ワンウェイネジ138が装備穴1
35〜137から脱落しないようにするためのものであ
る。
【0038】また、コ字状切断部160は、被覆カバー
体130の上面からやや突出した形状となっている。そ
して、コ字状切断部160の上面には、図6に示すよう
に、それぞれ基板被覆ボックス80の開放手順を示唆す
るための刻印「1〜4」が施されている。具体的には、
固定片部156に対応する切断部160には「1」の刻
印が施され、固定片部157に対応する切断部160に
は「2」の刻印が施され、固定片部158に対応する切
断部160には「3」の刻印が施され、固定片部159
に対応する切断部160には「4」の刻印が施されてい
る。なお、コ字状切断部160は、突出しているが、固
定片部156〜159が基板被覆ボックス80の外周面
に出ていないように構成されている。また、切断部16
0の構造も、必ずしもコ字状でなくてもよく、切断し易
い形状(例えば、肉厚が薄い等)であればよい。ただ
し、本実施形態のように切断部160が僅かでも突出し
た構造の方が切断し易いというメリットはある。
【0039】一方、被覆カバー体150の長手方向の端
縁には、適宜間隔を置いてL字型被係合部162と切欠
部被覆突片164とが隣接し且つ上下方向に段差状に外
側に向かって突設されている。L字型被係合部162
は、被覆枠体120の前記コ字型係合部141の溝部に
係合するレール状突起がその先端に上向きに突設される
ものであり、被覆枠体120のコ字型係合部141の長
さとほぼ同じであって前記嵌め込み用切欠部142に嵌
め込まれる長さに形成されている。なお、レール状突起
の先端部は、図5の左上の円内に拡大して示すようにテ
ーパー面163となっており、レール状突起がコ字型係
合部141の溝部にスムーズに侵入するようになってい
る。また、切欠部被覆突片164は、被覆カバー体15
0を横方向にスライドさせたときに被覆枠体120の前
記嵌め込み用切欠部142を完全に被覆するものであ
る。なお、被覆枠体120の前記突出板部139に対応
する被覆カバー体150の位置には、対応切欠部165
が形成され、その対応切欠部165にも切欠部被覆突片
164とL字型被係合部162に代わる当接片166が
突設形成されている。更に、被覆カバー体150の長手
方向の両端縁下方には、被覆枠体120の前記案内溝1
40と係合する案内突起161が突設されている。
【0040】しかして、上記のように構成される被覆カ
バー体150を被覆枠体120を止着したボックス状被
覆主体81に固定するには、図7(A)に示すように、
まず、予め装備穴135〜137に予備のワンウェイネ
ジ138を装着した状態で、被覆枠体120の上方から
L型被係合部162を嵌め込み用切欠部142に嵌挿す
ると同時に案内突起161と案内溝140とが一致する
ように被覆カバー体150を載置する。この状態におい
ては、図7(B)に示す状態となっており、その後、図
7(B)に示す矢印方向に被覆カバー体150をスライ
ド移動させてコ字型係合部141の溝部とL字型被係合
部162のレール状突起とを係合させる。そして、完全
に係合させた状態では、図6に示すように、被覆カバー
体150の係止突片154がボックス状被覆主体81の
係止切欠93に係止され、被覆カバー体150の長手方
向の両サイドがコ字型係合部141とL字型被係合部1
62とによって複数箇所で係合されると共に嵌め込み用
切欠部142が切欠部被覆突片164で密着被覆され、
更に、四隅に位置する皿ビス129が被覆カバー体15
0の皿ビス被覆突片155及び短辺一側部によって完全
に被覆された状態となる。また、装備穴135〜137
に装着されたワンウェイネジ138の上方もネジ押え片
157a〜159aの押え凸部157b〜159bによ
って脱落しないように押え付けられている。そして、こ
の状態で、固定片部156にワンウェイネジ138を挿
入して取付穴95に螺着することにより、被覆カバー体
150を被覆枠体120及びボックス状被覆主体81に
固定する作業を終了する。
【0041】ここで、ワンウェイネジ138について説
明する。ワンウェイネジ138は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
9(A)(B)に示すように、その頭部180に形成され
たネジ溝が当接面部181と凹部182と中心穴部18
3とから構成されている。そして、図9(C)(D)に示
す特殊マイナスドライバー184でネジ締めを行う場合
には、ドライバー184の中心軸部185を中心穴部1
83に差し込み、この状態からドライバー184の当接
片部186を当接面部181に当接させて一方向(図9
(A)の時計回り方向)に頭部180を回転させること
でネジ締めを行う。一方、ドライバー184で頭部18
0を他方向(図9(A)の反時計回り方向)に回転させ
てネジ138を取り外そうとした場合には、ドライバー
184が凹部182に入り込んで滑ってしまい頭部18
0を回転させることができずにネジ138の取り外しが
行えない。なお、通常のマイナスドライバーでも頭部1
80を一方向に回転させてネジ締めすることは可能であ
るが、特殊マイナスドライバー184のように、中心軸
部185をワンウェイネジ138の中心穴部183に差
し込んでワンウェイネジ138との位置決めを行った方
が締め付け作業が容易に行える。
【0042】以上のようにして遊技制御回路基板100
を基板被覆ボックス80の内部に被覆することができ、
そのように被覆された基板被覆ボックス80は、弾球遊
技機1の機構板50の背面に取付台170を介して取り
付けられる。取付台170は、図3に示すように、合成
樹脂(金属でもよい)によって形成された長方形板から
なり、その基板中央には断面逆L字状をなす一対の係合
レール171が所定間隔を置いて条設されている。な
お、係合レール171の条設方向は、取付台170の長
辺部に沿った左右方向となっている。取付台170の各
長辺部には、基板面に対して直交するガイド片172が
突設されている。取付台170の右側端部には、弾性変
形する解除レバー173が形成されており、該解除レバ
ー173の基部には、ボックス状被覆主体81の係合凹
部86と係合する係合突起174が突設されている。ま
た、取付台170の基板面には、機構板50側の取付ボ
ス(図示しない)に取付台170をビス止めするための
止め穴175が穿設されている。
【0043】しかして、上記した取付台170は、止め
穴175を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
170に基板被覆ボックス80を取り付けるときには、
取付台170に対してボックス80を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台170側の係合レール
171は、ボックス80側の係合片84と係合した状態
にあり、ガイド片172は、ボックス80のスライド移
動を案内する。そして、このようなボックス80のスラ
イド移動によって取付台170側の解除レバー173が
下方に弾性変形し、遂には、ボックス80側の係合凹部
86が取付台170側の係合突起174と係合してボッ
クス80の装着が完了する。一方、基板被覆ボックス8
0を取付台170から取り外すときには、解除レバー1
73を下方に押して係合凹部86と係合突起174との
係合を解除し、この状態からボックス80を左側方にス
ライドさせることで簡単に取り外すことができる。即
ち、基板被覆ボックス80は、機構板50にビス止め固
定された取付台170に対して着脱自在な構成となって
いる。
【0044】次に、遊技場等で基板被覆ボックス80を
遊技制御回路基板100の検査(出荷納入後にROMが
正規のものか否かを検査する)のために開放し、その後
再度閉塞状態に復元する手順を説明する。先ず、基板被
覆ボックス80の閉塞状態において、刻印「1」の目印
の切断部160をニッパー等の切断工具で切断する。こ
れにより、固定片部65は、図8(B)に示すように、
被覆カバー体150から完全に分離され、固定片部65
及びワンウェイネジ138は、ボックス状被覆主体81
側に残存した状態となる。そして、被覆カバー体150
を図8(B)の矢印方向にスライド移動してL字型被係
合部162を嵌め込み用切欠部142に一致させて被覆
カバー体150を上方に持ちあげることにより、基板被
覆ボックス80が開放され、遊技制御回路基板100の
検査を行うことができる。また、このような被覆カバー
体150の取り外し(切断部160の切断)によって、
各装備穴135〜137に挿通されたワンウェイネジ1
38は、取り出し可能な状態となり、このうち装備穴1
35に挿通された予備のワンウェイネジ138をボック
ス80の復元用に取り出す。その後、基板被覆ボックス
80を閉塞するときには、L字型被係合部162を嵌め
込み用切欠部142に一致させた状態で被覆カバー体1
50を被覆枠体120に被せ、次に取り出したワンウェ
イネジ138を刻印「2」を目印に固定片部157に螺
着する。これにより、図8(C)に示すように、固定片
部157とこれに対応するボックス状被覆主体81の取
付穴96とがワンウェイネジ138によって共締めされ
て基板被覆ボックス80が再度閉塞状態に復元される。
以下、同様にして複数回(本実施形態の場合には、4回
だが、4回目は、ワンウェイネジ138で止めることが
できないので実質的には3回)の再検査を行うことがで
きるものである。
【0045】ところで、上記した基板被覆ボックス80
の閉塞状態においては、切断部160を切断して固定片
部156〜159と被覆カバー体150との連結(固着
状態)を解除しない限り、被覆枠体120のコ字型係合
部141と被覆カバー体150のL字型被係合部162
との係合が解除できず、基板被覆ボックス80が開放で
きないようになっている。従って、遊技制御回路基板1
00の検査以外で切断部160が切断されるような場合
は、この切断により遊技制御回路基板100に不正が行
われたことが即座に且つ確実に判別できるため、基板被
覆ボックス80の防犯効果を高めることができる。ま
た、上記した係合部(係合部141及び被係合部16
2)を設けることにより、ボックス80の防犯性を低下
させることなくボックス状被覆主体81及び被覆枠体1
20と被覆カバー体150との固着箇所を必要最小限に
抑えることができ、ひいては基板被覆ボックス80の組
み付け作業性を向上することができる。特に、本実施形
態の場合には、複数のL字型被係合部162を複数の嵌
め込み用切欠部142に嵌め込んで僅かな距離だけスラ
イドさせれば良いので、組付け作業性の迅速化も図るこ
とができる。
【0046】次に、基板被覆ボックス80の機種名シー
ル貼付用凹部152に貼付される機種名シール190に
ついて図10乃至図12を参照して説明する。機種名シ
ール190には、図10に示すように、基板被覆ボック
ス80(遊技制御回路基板100)が取り付けられる弾
球遊技機1の機種名「A」と、遊技制御回路基板100
の定格(電圧:AC24±10%、ヒューズ:5A、基
板容量:100VA、全容量:114VA)と、遊技制
御回路基板100の基板番号「A0001」と、遊技制
御回路基板100を構成するCPU104の種別「A−
1型」と、遊技制御回路基板100のチェック項目と、
が記されている。遊技制御回路基板100のチェック項
目は、「1.ボックスが開封された形跡はありません
か。(切断されている形跡か、シールがはがされた形
跡)」と「2.ROMが不正に改造されている形跡はあ
りませんか。(ROMの上部と下部が結合されている、
またはROMの裏側に特殊な部品が付されている。)」
の2項目である。
【0047】また、上記したCPU104の種別「A−
1型」とは、図11(A)に示すように、CPU104
がROM103とは別体のチップで構成されているRO
M別体型のことを意味する。なお、CPU104のチッ
プ外面にもその種別を表す「A−1型」の文字が印刷さ
れている。これに対して、図11(B)に示す遊技制御
回路基板100’において、1つのチップ内にROMを
一体的に設けたROM一体型のCPU104’は、種別
が「B−1型」となる。このため、例えば、B−1型の
CPU104’を備えた遊技制御回路基板100’が基
板被覆ボックス80内に収容された場合、基板被覆ボッ
クス80には、図12に示す機種名シール190’が貼
付される。機種名シール190’には、遊技制御回路基
板100’が取り付けられる弾球遊技機の機種名「B」
と、遊技制御回路基板100’の定格(電圧:AC24
±10%、ヒューズ:5A、基板容量:100VA、全
容量:114VA)と、遊技制御回路基板100’の基
板番号「B0001」と、遊技制御回路基板100’を
構成するCPU104’の種別「B−1型」と、遊技制
御回路基板100’のチェック項目と、が記される。但
し、遊技制御回路基板100’のチェック項目は、前記
遊技制御回路基板100のチェック項目とは違い、
「1.不正な基板・部品が始動スイッチの配線に接続さ
れていませんか。」と「2.不正な基板・部品が基板ボ
ックスおよびカバーなどに収容されていませんか。」と
「3.ボックスが開封された形跡はありませんか。(切
断されている形跡か、シールがはがされた形跡)」の3
項目となる。即ち、機種名シールに記される遊技制御回
路基板のチェック項目は、その遊技制御回路基板を構成
するCPUの種別に応じたものとなっている。なお、R
OM一体型のCPUとROM別体型のCPUとでは、不
正改造される箇所及び改造パターンが異なるので、これ
に応じてチェック項目を変える必要がある。具体的に
は、ROM別体型では、主にROM自体に不正改造が行
われるのに対して、ROM一体型では、ROMを内蔵し
たCPU自体を不正改造するのが困難なため、CPU
(ROM)自体を不正改造するのではなく、不正な基板
又は部品を接続する不正改造が行われる。
【0048】以上のように、本実施形態に係る弾球遊技
機1は、遊技動作を制御するためのCPU104が実装
される遊技制御回路基板100と、CPU104が外部
から視認できるように遊技制御回路基板100を収容す
る基板被覆ボックス80と、を備え、CPU104の種
別を表示する種別表示部(「A−1型」の記載)を有し
た種別名シール190を基板被覆ボックス80の外壁面
に貼付している。このため、CPU104自体の小さな
文字印刷以外に種別表示部でCPU104の種別を明示
することができるので、遊技制御回路基板100を検査
する際には、CPU104の種別が容易に分かる。この
ため、CPU104の種別に応じたチェック項目で遊技
制御回路基板100に対する不正改造の検査を行うこと
ができ、ひいては遊技制御回路基板100に対する不正
改造の検査が的確に行える。
【0049】また、基板被覆ボックス80に貼付された
種別名シール190には、CPU104が不正改造され
ているか否かを確認するための確認事項を表示する確認
事項表示部(チェック事項)がCPU104の種別に応
じて設けられているので、CPU104の種別に応じて
遊技制御回路基板100に対する不正改造の的確な検査
が可能になると共に、より確実に遊技制御回路基板10
0に対する不正改造の検査を行うことができる。また、
CPU104が外部から視認できるように遊技制御回路
基板100を基板被覆ボックス80内に収容すると共
に、該基板被覆ボックス80に機種名シール190(種
別表示部及び確認事項表示部)を設ける構成とすること
で、遊技制御回路基板100に文字印刷されたCPU1
04の種別と種別表示部に記されたCPU104の種別
を見比べることが容易にでき、正規のCPU104が基
板被覆ボックス80内に収容されているか否かを簡単に
判別することができると共に、基板被覆ボックス80内
における不正改造の検査が容易に行える。
【0050】なお、上記した実施形態(第一実施形態)
の基板ボックス(基板被覆ボックス80)は、遊技制御
基板(遊技制御回路基板100)を被覆する部材(ボッ
クス状被覆主体81、被覆枠体120、被覆カバー体1
50)を全て透明合成樹脂で形成しているが、これに限
定するものではない。但し、第一実施形態のように全て
透明合成樹脂で形成した場合には、基板ボックス内の遊
技制御基板が外部から視認可能になるため、簡易的に遊
技制御基板に対する不正改造を検査(外部から基板ボッ
クス内の不正改造を検査)することができる。以下、そ
の他の実施形態における基板ボックスを図13乃至図2
6を参照して説明する。但し、以下の説明では、第一実
施形態と同様の構成部材については、同一の符号を付記
してその詳細な説明を省略する。先ず、図13乃至図2
3を参照して第二実施形態の基板ボックス(基板被覆ボ
ックス262)について説明する。基板被覆ボックス2
62は、図13に示すように、遊技制御回路基板261
を内部に収納する蓋体280及びボックス本体310の
組付体からなり、この組付体が取付台350を介して前
記機構板50に取り付けられて構成される。ボックス2
62内に収納される遊技制御回路基板261は、図16
に示すように、長方形状のプリント配線基板によって構
成されており、その上面の大部分はCPU104及びR
OM103を含む電子部品273を実装する電子部品実
装領域274として形成される一方、幅方向一側の領域
がコネクタ275を実装するコネクタ実装領域276と
して形成されている。また、回路基板261には、幅方
向一側の両端に止め穴277が穿設される一方、幅方向
他側の両端には係合穴278が穿設されている。なお、
回路基板261の上面及び下面における止め穴277の
外周には、メッキ部(図示しない)が設けられている。
このメッキ部は、回路基板261を後述の本体枠316
にビス319止めする際、回路基板261のグランドラ
イン(図示しない)と本体枠316とを導通させるため
のものであり、ボックス262内で発生する静電気から
回路基板261を保護するようになっている。また、各
実装領域274・276が形成された回路基板261の
上面には、電子部品273とコネクタ275を電気的に
接続する結線パターン279が形成されている(図17
参照)。
【0051】また、上記した回路基板261のコネクタ
実装領域276には、図16に示すように、透明合成樹
脂製の被覆部材361が取り付けられるようになってい
る。被覆部材361は長板形状をなし、その長手方向の
両端側には、ビス339で回路基板261と共締めする
取付穴362が穿設されている。各取付穴362間に
は、コネクタ実装領域276に並設されたコネクタ27
5を個々に挿通する挿通穴363が複数穿設されてい
る。また、被覆部材361の幅方向一側の両端部には、
被覆部材361の長手方向に沿って延びる規制壁364
が上方に突設され、その規制壁364の内向側端部分か
ら被覆部材361の下面にかけて規制壁365が突設さ
れている。規制壁365の下端部には、後述する底板3
11の取付穴311aに嵌合する取付突起366が突設
されている。
【0052】蓋体280は、図14に示すように、透視
性を有する上板281と、金属製の蓋枠293と、透視
性及び導電性を有する導電板300と、を備えている。
上板281は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その
下面側の外周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突
起282が突設されている。また、上板281の長手方
向の両端側には、複数(実施形態中では、3つ)の取付
片部283a〜283cが並設されている。取付片部2
83a〜283cは、各々、上板281の側壁を構成す
る部分と、上板281の上壁を構成する部分と、を有し
た断面L字状をなし、上板281の側壁構成部分には、
各取付片部283a〜283c間を連結する連結部28
4a〜284cが一体成形され、上板281の上壁構成
部分には、各取付片部283a〜283c間を連結する
連結部285a〜285cが一体成形されている。な
お、各取付片部283a〜283c間には、スリット状
の溝が形成され、連結部284a〜284c・285a
〜285cは、取付片部283a〜283cの外壁面か
ら突出した状態で設けられている(図19参照)。ま
た、取付片部283a〜283cの上壁構成部分には、
それぞれ取付穴286a〜286cが穿設されており、
取付片部283cの隣接部であり且つ上板281の幅方
向一側の両端隅角部には、取付穴286dが穿設されて
いる。
【0053】なお、上記した各取付穴286a〜286
d・288の上方部分は、ボックス本体310との組み
付け状態で組み付け用のビスを蓋枠293の外壁面に入
り込ませるような凹形状をなしている(図19(A)参
照)。このため、ビスの頭部を切断してビス止めを解除
する不正行為が防止できる。また、各連結部284a〜
284c・285a〜285cには、それぞれ基板被覆
ボックス262の開放手順を示唆するための刻印「1〜
3」が施されている(図17及び図20参照)。具体的
には、取付片部283aに対応する連結部284a・2
85aには「1」の刻印が施され、取付片部283bに
対応する連結部284b・285bには「2」の刻印が
施され、取付片部283cに対応する連結部284c・
285cには「3」の刻印が施されている。
【0054】また、上板281の上面には、後述の可動
板306を保持するための保持突起291が突設されて
おり(図18(A)参照)、上板281の幅方向一側に
は、取付突起292が下方に突出形成されている。取付
突起292は、図18(B)に示すように、軸受穴29
2aが形成された断面凹形状をなし、その底壁面には、
軸受穴292aと連通する挿通穴292bが穿設されて
いる。そして、この取付突起292には、機種名シール
190(第一実施形態と同様に、機種名、CPUの種別
表示部及びチェック項目が記されている)を貼付した可
動板306が回転可能に取り付けられている。可動板3
06は、機種名シール190を貼付するための凹部30
6aが上面に形成された平板形状をなし、その下面側の
一隅角部には、ビス止め穴306cを備えた回転軸30
6bが突設されている。また、回転軸306bが設けら
れた一隅角部に対して対称位置となる可動板306の隅
角部には、図18(A)に示すように、上板281側の
保持突起291と係合する係合穴306dが穿設されて
いる。
【0055】しかして、可動板306は、取付突起29
2の軸受穴292aに回転軸306bが挿入され、その
回転軸306bのビス止め穴306cに挿通穴292b
を通してビス308が取り付けられることで、回転軸3
06bを中心として回転可能に上板281に取り付けら
れている。なお、このようにして上板281に取り付け
られた可動板306は、後で詳述する基板被覆ボックス
262の組み付け状態を解除(基板被覆ボックス262
を開放)しない限り取り外しが行えないようになってい
る。また、可動板306の回転において、係合穴306
dを上板281側の保持突起291と係合させたときに
は、可動板306全体を上板281の上面に当接させた
状態(図17に示す実線位置)で可動板306を保持す
るようになっている。そして、通常時は、可動板306
を図17に示す実線位置に保持しておき、可動板306
の破損を防止する。一方、透視性を有する上板281か
ら内部の遊技制御回路基板261を確認(遊技制御回路
基板261に不正が行われていないかの確認)する場合
には、図17に示す二点鎖線の方向に可動板306を回
転させる。これにより、遊技制御回路基板261全体が
外部から視認でき、簡易的な基板検査(基板被覆ボック
ス262を開放せずに行う検査)が確実に行える。
【0056】蓋枠293は、上面に開口部294を有
し、該開口部294以外となる残りの上面領域には、上
板281側の複数の溶着突起282を個々に挿通する挿
通穴295が複数穿設されている。また、蓋枠293の
外周縁部には、全周に亘って側壁が垂下形状されてい
る。蓋枠293の長手方向両端の側壁は、ボックス本体
310との組み付け状態で後述する取付片330の先端
部分と当接する当接壁297として形成され(図19参
照)、その下端側の前後2箇所には、係合爪296が突
設されている。蓋枠293の幅方向一側の側壁は、基板
被覆ボックス262内に収納される回路基板261の電
子部品実装領域274とコネクタ実装領域276とを蓋
枠293の内外に仕切る仕切り壁298として形成され
ている(図23参照)。
【0057】導電板300は、上板281と同様に透明
合成樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装
を施した導電性繊維301が全域に接合して設けられて
いる。導電板300の外周端部には、蓋枠293に穿設
された挿通穴295と同様に、上板281側の溶着突起
282を個々に挿通する挿通穴302が複数穿設されて
いる。ここで、導電性繊維について簡単に説明すると、
導電性繊維は、大きく分けて金属製(銅、黄銅、ニッケ
ル、アルミニューム等)のフィラメントを網状に織った
ものと、合成繊維に導電性粒子(銅、カーボン等)を塗
布又は含浸させたものと、があり、いずれの種類の導電
性繊維においても、電磁シールド効果及び光線透過率の
見地から、50〜250メッシュ(特に、100〜20
0メッシュがよい)程度で、その開口率10〜90%
(特に、30〜80%がよい)であることが望ましい。
そして、メッシュという構造上、どうしても透視性が悪
くなるが、本実施形態では、これを抑制するために、導
電性繊維301を金属色を避けた濃色(実施形態中で
は、黒色)にすることで透視性を向上させている。
【0058】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維301を接合することで導電板300を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗
にCRTフィルターなどともいう)を構成してもよい。
この場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより
透視性を向上させることができる。また、透明導電層の
形成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層
について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるい
はアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫
等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、CVD等の方法に
より導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の
表面に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通
常5〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、1
0000Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の
電気抵抗率が適当である。
【0059】しかして、蓋体280は、図15(A)
(B)に示すように、蓋枠293の挿通穴295及び導
電板300の挿通穴302を挿通した上板281の溶着
突起282が超音波溶着されることで、上板281、蓋
枠293、及び導電板300の組付体として構成されて
いる。また、このような溶着突起282の溶着により、
導電板300の導電性繊維301は、蓋枠293と確実
に導通される。なお、溶着突起282の溶着において、
上板281(溶着突起282)と導電板300とを同一
素材で形成した場合には、溶着突起282の溶着部分が
導電板300に混じり合い、より一層強固な溶着が可能
になる。また、蓋体280の組み付け方法は、超音波溶
着以外にも熱溶着したり、溶剤又は接着剤を用いてもよ
い。また、このような蓋体280の組み付け状態におい
て、上板281の上面と蓋枠293の側面との間には、
長方形状のホログラムシール304が貼着され、これに
よって蓋体280の組み付け状態が担保されるようにな
っている。
【0060】一方、ボックス本体310は、図16に示
すように、透視性を有する底板311と、金属製の本体
枠316と、を備えている。底板311は、透明合成樹
脂の長方形板からなり、その上面側には、回路基板26
1の下面を支承するためのフランジ片312が四隅近傍
部及び幅方向両端の中央部に立設されている。なお、幅
方向一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片312に
は、後述する係合片324との干渉を逃がすためのスリ
ット部313が形成されている。一方、幅方向他側の二
隅近傍部に立設されたフランジ片312の近傍には、後
述する取付片322を貫通する貫通穴314が穿設さ
れ、その近傍には、被覆部材361の取付突起366を
嵌合する取付穴311aが穿設されている。また、長手
方向一側のほぼ中央部には、切欠部315が穿設されて
いる。この切欠部315は、基板被覆ボックス262を
取付台350に取り付けた状態で後述する係合突起35
4との干渉を逃がすための切り欠きである。
【0061】本体枠316は、下面に開口部317を有
すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有す
る形状となっている。開口部317の内周縁部には、そ
の幅方向両側に断面L字状をなす係合片318が所定の
条設長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係
止穴320を穿設した係止片319が形成されている。
また、開口部317以外となる残りの下面領域には、複
数の軽減穴321が穿設されている。下面領域における
幅方向一側の両端には、取付穴323を穿設した取付片
322が形成され、下面領域における幅方向他側の両端
には、係合突起325を備えた係合片324が形成され
ている。また、上記した係合片318は、後で詳述する
取付台350への取り付け時に取付台350側の係合レ
ール351と係合し易いように先端部分が若干下方に折
曲されている。
【0062】また、本体枠316の幅方向一側壁には、
複数の放熱穴328が穿設されている。本体枠316の
幅方向の両側壁には、その長手方向の両端部に補強片3
29が延設されている。この補強片329は、延設部分
から内向側に折曲されることで本体枠316の長手方向
両側壁を内側から押さえ、本体枠316の強度を向上す
るようになっている。また、側壁間の隙間を塞ぐので、
側壁間を広げて不正に改造しようとしてもできない。な
お、このような補強片は、本体枠316に限らず蓋枠2
93側に設けてもよい。本体枠316の長手方向の両側
壁の上端部分は、内向側に折曲された取付片330とし
て形成されており、該取付片330には、蓋体280側
の取付穴286a〜286dと個々に対応する取付穴3
31〜334が穿設されている。取付穴332〜334
の近傍には、それぞれ装備用のワンウェイネジ138を
挿通状態で装備しておく装備穴335〜337が穿設さ
れている。また、取付片330の先端側の前後2箇所に
は、蓋体280側の係合爪296を係止する係止溝33
8が形成されている。さらに、本体枠316の長手方向
一側の下端部分には、基板被覆ボックス262を取付台
350に固着状態で取り付けるための取付穴349a〜
349dを個々に穿設した取付突起348a〜348d
が形成されている。
【0063】しかして、上記した蓋体280及びボック
ス本体310は、以下に示す組み付けによって回路基板
261を収納した組付体(基板被覆ボックス262)と
して構成される。先ず、回路基板261と底板311と
を重畳して本体枠316に装着し、回路基板261の係
合穴278に係合片324の係合突起325を挿通す
る。次に、回路基板261のコネクタ275を挿通穴3
58に挿通させて被覆部材361をコネクタ実装領域2
76に装着し、被覆部材361の取付穴362と回路基
板261の止め穴277を取付片322の取付穴323
にビス339で共締めする。これにより、被覆部材36
1及び回路基板261が底板311を挟んで本体枠31
6にビス339止めされた状態となる(図23(A)参
照)。なお、このような回路基板261の取り付け固定
において、止め穴277と取付穴323との穴位置を合
せる際、回路基板261が若干ズレることで係合突起3
25と係合穴278とが係合し、ビス止めされない回路
基板261の幅方向一側も固定される。また、コネクタ
実装領域276は、図17及び図23に示すように、そ
の上面に被覆部材361が取り付けられることで、コネ
クタ275以外の部分、言い換えれば結線パターン27
9を形成した部分が被覆部材361によって被覆され
る。このようにして結線パターン279を被覆した被覆
部材361は、取付突起366が底板311の取付穴3
11aに嵌合することで底板311に対して位置決めさ
れている。
【0064】次に、上面が開放しているボックス本体3
10に蓋体280を被せる。このとき、蓋体280側の
4つの係合爪296は、図14及び図16に示すよう
に、それぞれC〜F方向への挿入によってボックス本体
310側の係止溝338に係止され、ボックス本体31
0及び蓋体280の位置決め的な取り付けが行われる。
なお、このような係合爪296と係止溝338の係合
は、図22(A)(C)に示すように、先ず、係合爪29
6を係止溝338内に挿し込み、次いで図22(B)
(D)に示すように、蓋体280(係合爪296)をス
ライド移動させて係止溝338と係合させることで行わ
れる。この係合状態は、固着状態を解除しなければ解除
されないので、固着部の代わりになる。このため、固着
箇所を少なくでき、組み付け易くコストダウンが招来で
きる。つまり、四隅にこのような係合部があれば、四隅
を全て固着しなくてもよい(四隅を開けることができな
い)。また、蓋枠293の仕切り壁298は、回路基板
261の電子部品実装領域274とコネクタ実装領域2
76とを蓋体280の内外に仕切った状態にある。これ
により、蓋体280を取り外すことなく、コネクタ27
5への配線取り付け及び配線取り外しが可能になる。
【0065】そして、図14及び図16に示すA・B方
向において、取付片部283aの取付穴286aを本体
枠316の取付穴331にワンウェイネジ(ビス)13
8で止め(図19(A)参照)、そのビス138止め部
分を長方形状のホログラムシール305で封印する。こ
れにより、蓋体280とボックス本体310との内部空
間に回路基板261を封止状態で収納した組付体(基板
被覆ボックス262)が構成される。なお、このような
回路基板261の封止状態において、外部に露出して設
けられるコネクタ実装領域276は、結線パターン27
9が被覆部材356で被覆されている。このため、コネ
クタ実装領域276を外部に露出して設けた構成でも、
結線パターン279を利用した不正行為を防止すること
ができる。また、このような組み付け状態で、仕切り壁
298の先端部分は、被覆部材361と当接することに
より、各規制壁364・365を蓋体280の内側に配
している。これにより、不正行為でビス339が取り外
された場合でも、回路基板261の封止状態(蓋体28
0の固着状態)を解除しない限り被覆部材361が取り
外せないようになっている。
【0066】また、上記した蓋体280とボックス本体
310との組み付け状態において、各装備穴335〜3
37に挿通されたワンウェイネジ138は、その上方か
ら蓋体280が覆いかぶさるようにして取り付けられる
ことで、装備穴335〜337から外れることなくボッ
クス262内に収納されている。即ち、このような収納
状態で、蓋体280の各取付片部283b・283c及
び取付穴286d近傍の上壁面が個々にワンウェイネジ
138の飛び出しを阻止している。なお、ワンウェイネ
ジ138の装備方法は、実施形態中に記載のものに限定
しない。例えば、ボックス262の組み付け状態で、ワ
ンウェイネジ138の頭部を蓋体280(取付片部な
ど)によって完全に押え込む構成としたり、あるいはワ
ンウェイネジ138の径と装備穴335〜337の径を
ほぼ同じ構成としてもよい。このような構成とした場合
には、基板被覆ボックス262の閉塞状態で、装備され
たワンウェイネジ138のガタ付きを押えることができ
る。
【0067】また、上記した蓋体280及びボックス本
体310の組み付けを行うビス138は、螺着状態で蓋
枠293の外壁面に入り込む構成となっている。このた
め、ビス138止め部分を封印するホログラムシール3
05は、突起のない平坦面上に貼付され、シール305
の剥れ及び損傷が防止できると共に、シール305に対
する不正行為の判別が容易になる。ここで、ホログラム
シールについて簡単に説明すると、ホログラムシール
は、ホログラム層と光反射層と接着剤層とを備え、ホロ
グラム層に形成されるホログラム図柄を偽造困難な図柄
に構成することで、不正行為に伴うシールの貼り替えを
防止するようになっている。このホログラム図柄は、ホ
ログラムシールの表面に入射したコヒーレント光(レー
ザー光)がホログラム層のエンボス面を透して光反射層
に入り、光反射層からホログラム干渉光としてホログラ
ムシールの外方に反射されることで形成される。また、
ホログラムシールを剥した場合は、もう一度貼り直して
もホログラム図柄が元の形状にならないので、剥した痕
跡が残る。
【0068】以上のように、基板被覆ボックス262
は、蓋体280とボックス本体310とのビス138止
め部分をホログラムシール305で封印することにより
回路基板261の被覆状態を担保している。また、ボッ
クス262内に設けられた導電板300によって電磁シ
ールド効果を奏し得るようになっている。さらに、基板
被覆ボックス262は、その上壁面を構成する上板28
1と導電板300、及び下壁面を構成する底板311を
それぞれ透視性を有する素材から形成することで、回路
基板261の実装面(上面)及びハンダ面(下面)を外
部から透視できるようにしている。このため、回路基板
261に不正な工作(例えば、ジャンパー配線を接続し
たり、電子部品を実装したりする不正工作)が施された
場合には、直ちにその不正工作が判るようになってい
る。このように、第二実施形態の基板ボックス(基板被
覆ボックス262)は、第一実施形態の基板ボックス
(全て透明合成樹脂製)に比べて外部からの視認性は悪
いが、その一方で金属製の部材を用いることで外部ノイ
ズの遮断性が高く、収容する遊技制御基板をノイズから
保護する性能に優れている。
【0069】次に、上記した基板被覆ボックス262を
機構板50に取り付けるための取付台350について図
13を参照して説明する。取付台350は、図13に示
すように、合成樹脂(金属でもよい)によって形成され
た長方形板からなり、その基板中央には断面逆L字状を
なす一対の係合レール351が所定間隔を置いて条設さ
れている。なお、係合レール351の条設方向は、取付
台350の長辺部に沿った左右方向となっている。取付
台350の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して
直交するガイド片352が突設されている。取付台35
0の右側端部には、弾性変形する解除レバー353が形
成されており、該解除レバー353の基部には、ボック
ス本体310側の係止穴320と係合する係合突起35
4が突設されている。また、取付台350の基板面に
は、機構板50側の取付ボス(図示しない)に取付台3
50をビス止めするための止め穴355が穿設されてい
る。
【0070】一方、上記した取付台350の左側端部に
は、複数(本実施形態では、3つ)の取付片部356a
〜356cが並設されている。取付片部356a〜35
6cには、それぞれ取付台350の基板面との間を連結
する連結部357a〜357c・358a〜358cが
一体成形されている。なお、各取付片部356a〜35
6cと取付台350の基板面との間には、スリット状の
溝が形成されており、連結部357a〜357c・35
8a〜358cは、取付台350の基板面から上方に突
出した状態で設けられている。また、取付片部356a
〜356cには、それぞれ取付穴359a〜359cが
穿設されており、取付片部356cに隣接する取付台3
50の基板面には、取付穴359dが穿設されている。
これらの取付穴359a〜359dは、本体枠316の
取付穴349a〜349dと個々に対応するようになっ
ている。
【0071】しかして、上記した取付台350は、止め
穴355を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に取り付けられる。また、この取
付台350に基板被覆ボックス262を取り付けるとき
には、取付台350に対してボックス262を左側方か
らスライド装着させる。このとき、取付台350側の係
合レール351は、ボックス262側の係合片318と
係合した状態にあり、ガイド片352は、ボックス26
2のスライド移動を案内する。その後、このようなボッ
クス262のスライド移動によって取付台350側の解
除レバー353が下方に弾性変形し、遂には、ボックス
262側の係止穴320が取付台350側の係合突起3
54と係合してボックス262が装着される。そして、
基板被覆ボックス262の取付突起348aに穿設され
た取付穴349aを取付片部356aの取付穴359a
にワンウェイネジ138で共締めすることにより、基板
被覆ボックス262を取付台350に対して非可逆的な
固着状態で取り付ける。
【0072】ところで、上記取付台350を介した基板
被覆ボックス262の弾球遊技機への取り付け状態で
は、被覆部材361の配設側が上側になるように取り付
けられる。言い換えれば、図22に示す基板被覆ボック
ス262の左側部分が上側になるように取り付けられ
る。このため、後述する回路基板261の検査等によっ
て蓋体280とボックス本体310との固着状態を解除
した場合でも、蓋体280側の係合爪296とボックス
本体310側の係止溝338との係合状態(係合爪29
6が係止溝338に引っ掛かって蓋体280がボックス
本体310にぶら下がった状態)が維持されるので、基
板被覆ボックス262の開閉作業が容易になる。
【0073】次に、上記した基板被覆ボックス262を
回路基板261の検査(出荷納入後にROMが正規のも
のか否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞
状態に復元する手順を図20に基づいて説明する。先
ず、図20(A)に示す基板被覆ボックス262の閉塞
状態において、取付片部283aのビス138止め部分
に貼着されたホログラムシール305を剥した後、刻印
「1」を目印に各連結部284a・285aをニッパー
等の切断工具で切断する。これにより、取付片部283
aは、蓋体280から完全に分離され且つワンウェイネ
ジ138によってボックス本体310に固着された状態
となる。即ち、ボックス本体310に対する蓋体280
の固着が全て解除されて、基板被覆ボックス262の開
放が可能になる。そして、図20(B)に示すように、
ボックス本体310から蓋体280を取り外して回路基
板261の検査を行う。また、このような蓋体280の
取り外し(連結部284a・285aの切断)によっ
て、各装備穴335〜337に挿通されたワンウェイネ
ジ138は、取り出し可能な状態となり、このうち装備
穴335に挿通されたワンウェイネジ138をボックス
262の復元用に取り出す。その後、基板被覆ボックス
262を閉塞するときには、図20(C)に示すよう
に、蓋体280をボックス本体310に被せた状態で、
取り出したワンウェイネジ138を刻印「2」を目印に
取付片部283bの取付穴286bに螺着する。これに
より、取付片部283bの取付穴286bとこれに対応
する本体枠316の取付穴332とがワンウェイネジ1
38によって共締めされる。そして、この取付片部28
3bのビス340止め部分に新しいホログラムシール3
05を貼着することで、基板被覆ボックス262が再度
閉塞状態に復元される。
【0074】その後、基板被覆ボックス262を再度検
査(2回目の検査)する場合には、刻印「2」を目印に
各連結部284b・285bを切断する。これにより、
取付片部283bを蓋体280から分離させて基板被覆
ボックス262を開放する。後は同様に、各連結部28
4b・285bの切断に伴って取り出したワンウェイネ
ジ138(装備穴336のワンウェイネジ138)を刻
印「3」を目印に取付片部283cの取付穴286cに
螺着して新しいホログラムシール305を貼着する。こ
れにより、基板被覆ボックス262が再度閉塞状態に復
元される。それ以降、基板被覆ボックス262を検査
(3回目の検査)する場合には、刻印「3」を目印に各
連結部284c・285cを切断することで、取付片部
283cを蓋体280から分離させて基板被覆ボックス
262を開放する。また、基板被覆ボックス262の復
元時には、各連結部284c・285cの切断に伴って
取り出したワンウェイネジ138(装備穴337のワン
ウェイネジ138)を最後に残った取付穴286dに螺
着して新しいホログラムシール305を貼着する。
【0075】ところで、上記した基板被覆ボックス26
2の閉塞状態においては、連結部284a〜284c・
285a〜285cを切断して取付片部283a〜28
3cと上板281との連結を解除しない限り、基板被覆
ボックス262が開放できないようになっている。従っ
て、回路基板261の検査以外で連結部284a〜28
4c・285a〜285cが切断されるような場合は、
この切断により回路基板261に不正が行われたことが
即座に且つ確実に判別できるため、基板被覆ボックス2
62の防犯効果を高めることができる。また、基板被覆
ボックス262の構成では、上板281の溶着突起28
2を切り離しても、導電板300が回路基板261上に
落ち込むため、溶着突起282を切り離した隙間から回
路基板261に細工をしようとしても導電板300がそ
れを阻止する。また、ホログラムシール305を剥した
場合には、ホログラムシール305の痕跡がしっかりと
残るため不正が行われたことが即座に分かる。
【0076】次に、回路基板261の不慮の故障等によ
って基板被覆ボックス262を交換する手順を図21に
基づいて説明する。先ず、図21(A)に示す基板被覆
ボックス262と取付台350との固着状態において、
各連結部357a・358aをニッパー等の切断工具で
切断する。これにより、取付片部356aは、取付台3
50から完全に分離され且つワンウェイネジ138によ
って基板被覆ボックス262に固着された状態となる。
即ち、基板被覆ボックス262は、取付台350との固
着が解除されて取付台350からの取り外しが可能にな
る。そして、解除レバー353を下方に押して係止穴3
20と係合突起354との係合を解除し、この状態から
ボックス262を図21(B)に示すG方向にスライド
させることで取付台350から取り外す。その後は、図
21(C)に示すように、新しい基板被覆ボックス26
2’を取付台350にスライド装着し、取付突起348
bを取付片部356bにワンウェイネジ138で止める
ことにより、基板被覆ボックス262’を取付台350
に対して非可逆的な固着状態で取り付ける。
【0077】その後、基板被覆ボックス262’を再度
交換(2回目の交換)する場合には、各連結部357b
・358bを切断して基板被覆ボックス262’と取付
台350との固着を解除し、基板被覆ボックス262’
を取付台350から取り外す。次に、新しい基板被覆ボ
ックスを取付台350にスライド装着し、その後、新し
い基板被覆ボックスの取付突起348cを取付片部35
6cにワンウェイネジ138で止めることにより、基板
被覆ボックスを取付台350に対して非可逆的な固着状
態で取り付ける。それ以降、基板被覆ボックスを交換
(3回目の交換)する場合には、各連結部357c・3
58cの切断によって古い基板被覆ボックスを取付台3
50から取り外す。そして、新しい基板被覆ボックスを
取付台350にスライド装着して、取付突起348dを
取付片部356dにワンウェイネジ138で止める。こ
れにより、基板被覆ボックスの3回目の交換が完了す
る。
【0078】以上のように、第二実施形態の基板被覆ボ
ックス262は、金属製の蓋枠293を備えた蓋体28
0と、金属製の本体枠316を備えたボックス本体31
0と、からなり、その内部に遊技制御回路基板261を
収容するようになっている。また、基板被覆ボックス2
62でも、前記第一実施形態の基板被覆ボックス80と
同様に、遊技制御回路基板261のCPU(電子部品2
73)を外部から視認できるように収容し、CPUの種
別を表示する種別表示部(「A−1型」の記載)を有し
た種別名シール190を基板被覆ボックス262の外壁
面に取り付けられた可動板306に貼付している。この
ため、CPU自体の小さな文字印刷以外に種別表示部で
CPUの種別を明示することができるので、遊技制御回
路基板261を検査する際には、CPUの種別が確実に
分かり、CPUの種別に応じたチェック項目で確実に遊
技制御回路基板261の検査を行うことができる。
【0079】次に、第三実施形態の基板被覆ボックス3
70は、図24に示すように、上板281の幅方向一側
(被覆部材361側)に可動板371を設けている。可
動板371は、その平板面に機種名シール190を貼付
すると共に、幅方向一側には筒状をなした軸受部372
が形成されている。一方、上板281の上面には、左右
一対の回転軸片373・374がワンウェイネジ138
によって固着されている。なお、回転軸片373・37
4には、可動板371の軸受部372と係合する軸突起
373a・374aが形成されている。しかして、機種
名シール190を貼付した可動板371は、軸受部37
2が上板281側の軸突起373a・374aに軸支し
て取り付けられることで、軸突起373a・374aを
回転軸として回転可能に設けられている。
【0080】そして、基板被覆ボックス370を弾球遊
技機に取り付けた状態での通常時は、自重によって可動
板371が図24に示す実線位置に下がり、回路基板2
61(上板281)の一部を覆った状態となる。なお、
この状態では、可動板371の下面側に上板281が当
接して配されるので、可動板371の破損が防止でき
る。一方、透視性を有する上板281から内部の回路基
板261を確認する場合には、図24に示す二点鎖線の
方向に可動板371を回転させる(捲る)。これによ
り、回路基板261全体が外部から視認でき、簡易的な
基板検査が確実に行える。なお、回転軸片373・37
4の上板281に対する固着方法は、ワンウェイネジ1
38に限定せず溶着などでもよい。
【0081】図25(A)(B)に示す第四実施形態の基
板被覆ボックス380は、前記第二実施形態の基板被覆
ボックス262と同様に、回転軸381aを中心として
回転可能に上板281に取り付けられた可動板381を
備えると共に、該可動板381には、上板281に形成
された保持突起382と係合する係合穴381bが穿設
されている。但し、第四実施形態の可動板381では、
回転軸381aと係合穴381bが第二実施形態の可動
板306とは違う位置に形成されている。具体的に、基
板被覆ボックス380を弾球遊技機に取り付けた状態で
の通常時は、可動板381を図25(A)に示す位置
(可動板381が回路基板261を覆わない位置)に回
転させる。このとき、可動板381は、係合穴381b
が上板281側の保持突起382と係合することによ
り、図25(A)に示す回転位置に保持された状態とな
っている。即ち、第四実施形態の基板被覆ボックス38
0では、通常状態で可動板381を保持して機種名シー
ル190と回路基板261を確実に視認できるようにし
ている。これに対して、基板被覆ボックス380の取り
付け時又は取り外し時などでは、可動板381を図25
(B)に示す位置(可動板381が回路基板261を覆
う位置)に回転させる。これにより、可動板381の破
損が防止できる。また、可動板381を保持するための
保持部は、保持突起382と係合穴382bに限定する
ものではなく、係合爪で引っかけたり又はレバーで止め
るようなものであってもよい。
【0082】ところで、上記した第二乃至第四の実施形
態では、回路基板を覆う位置と回路基板を覆わない位置
とに移動可能に可動板(機種名シール)を設けている
が、この構成に限定するものではない。例えば、機種名
シールを貼付した平板を基板ボックス(上板)に対して
着脱自在に設ける構成としてもいいし、基板ボックスの
側壁面(回路基板を覆わない位置)に平板状の突出片を
一体成形して、この突出片に機種名シールを貼付しても
よい。また、このような回路基板を覆わない位置に種別
表示部(機種名シール)を設ける構成として図26
(A)〜(C)に示す第五実施形態の基板被覆ボックス
390が挙げられる。基板被覆ボックス390は、蓋枠
293の幅方向一側(被覆部材361の反対側)の側壁
面に可動板391を設けている。可動板391は、その
平板面に機種名シール190を貼付すると共に、幅方向
一側には筒状をなした軸受部392が形成されている。
一方、蓋枠293の側壁面には、左右一対の回転軸片3
93・394が固着されている。なお、回転軸片393
・394には、可動板391の軸受部392と係合する
軸突起393a・394aが形成されている。しかし
て、機種名シール190を貼付した可動板391は、軸
受部392が蓋枠293側の軸突起393a・394a
に軸支して取り付けられることで、軸突起393a・3
94aを回転軸として回転可能に設けられている。
【0083】そして、基板被覆ボックス390を弾球遊
技機に取り付けた状態での通常時は、図26(A)
(B)に示すように、自重によって可動板391が垂れ
下がり、機種名シール190と回路基板261が確実に
視認できるようになっている。一方、基板被覆ボックス
390の取り付け時又は取り外し時などでは、可動板3
91を図26(C)に示す位置(可動板391が基板被
覆ボックス390の側壁面に当接する位置)に回転させ
る。これにより、可動板381の破損が防止できる。
【0084】なお、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る遊技
機を弾球遊技機としているが、弾球遊技機以外にも、例
えば、スロットマシンやコインゲーム又は映像式パチン
コ遊技機等を本発明の遊技機としてもよい。また、実施
形態中では、CPUの種別表示部及び確認事項表示部を
機種名シールに記し、該機種名シールをCPU(遊技制
御基板)を収容する基板ボックスの外壁面に貼付してい
るが、この構成に限定するものではない。種別表示部及
び確認事項表示部を設ける箇所は、種別表示部及び確認
事項表示部が視認し易い箇所であればよく、当該遊技機
のいずれの箇所であってもよい。例えば、基板ボックス
の取付面側でもよく、基板ボックスの装着時には種別表
示部及び確認事項表示部が見えないような構造にしても
よい。但し、前面枠を開けた状態で種別表示部及び確認
事項表示部が見えるように設けた方が、CPUの種別表
示及びチェック事項が確認し易く、遊技制御基板に対す
る不正改造の検査が行い易いので望ましい。
【0085】また、種別表示部及び確認事項表示部は、
それぞれ1箇所に限定するものではなく、複数箇所に設
けるようにしてもよい。例えば、基板ボックスに設ける
と共に、可変表示装置などの画像表示装置に表示するよ
うにしてもよい。さらには、CPU及びROMが実装さ
れる基板毎に種別表示部及び確認事項表示部を個々に設
けるようにしてもよい。つまり、主基板(遊技制御基
板)だけでなく、払出制御基板などにもその基板に合っ
た表示(CPUの種別表示及びチェック事項)を行って
もよい。また、画像表示によって種別表示及びチェック
事項を表示する構成とした場合には、チェック事項を動
画で説明するようにしてもよい。こうすることで、チェ
ック事項をより一層分かり易くすることができる。
【0086】また、種別表示部と確認事項表示部は、必
ずしも両方設ける必要はなく、少なくとも種別表示部を
設けたものであればよく、これとは逆に基板検査(基板
ボックスを開放してROMの内容をチェックする検査
等)を行った際に検印する欄(検査履歴表示部)やその
他の表示部を一緒に設けるようにしてもよい。なお、前
記第二乃至第四実施形態の構成によれば、可動板(機種
名シール)を基板ボックスに当接させた状態にすれば、
基板ボックスの外壁面が機種名シールの下敷きとなり、
検査履歴表示部がある場合は、検査履歴表示部への検印
あるいは履歴記入がより一層容易に行える。また、実施
形態中では、CPUのチップにも種別表示(型番の文字
印刷)しているが、その種別表示は必ずしも行う必要は
ない。但し、CPUに同一の種別表示を行った方が、よ
り確実に基板検査ができるので、CPUにも種別表示す
ることが望ましい。
【0087】また、CPUの構成として、実施形態中で
はROMを一体的に設けたものと別体で設けたものとの
2種類に大別しているが、これに限らず、例えば、通信
チップをCPUの種類を分ける要素として加えてもよ
い。この場合、CPUの種類は、ROM及び通信チッ
プがそれぞれ別体となるCPU、ROMを一体に備え
る一方で通信チップを別体で設けたCPU、ROM及
び通信チップをそれぞれ一体に備えるCPU、の3種類
に大別される。なお、通信チップは、外部のチェック機
もしくは比較データを送信する機械とデータのやり取り
を行い、外部のチェック機もしくはCPUでROM内容
をセキュリティーチェックするものである。また、通信
チップを一体に備えるCPUに対しては、通信チップや
その配線などが不正されていないかのチェック項目を追
加する必要がある。
【0088】また、本実施形態では、種別表示部として
型番をシールに文字印刷しているが、これに限らない。
例えば、シールを設けることなく、直接的に印刷した
り、刻印、塗装、あるいは画像表示(例えば、遊技機の
裏面に種別表示専用の表示器を設けたり、あるいは遊技
盤上の表示器を兼用する等)などで種別表示を行っても
よく、型番以外にも色やマーク(「☆」など)で種別表
示してもよい。但し、この場合には、CPUのチップに
も同一の色やマークを施す必要がある。また、このよう
に色やマークをCPUに施してCPU自体の種別表示を
視認し易い構成とした場合には、CPUの色やマークを
種別表示部とすることができるので、必ずしもCPU以
外に種別表示部を設ける必要はない。また、遊技制御基
板を基板ボックスに収容した構成とした場合、種別表示
部や確認事項表示部を基板ボックス内に設けるようにし
てもよい。例えば、種別表示部や確認事項表示部を備え
た機種名シールを、基板ボックスを構成する蓋体の裏面
に貼付するなど。こうすることで、基板ボックスを開放
しない限り、種別表示部や確認事項表示部に対する不正
行為が行えず、より一層確実に遊技制御基板に対する不
正が防止できる。
【0089】また、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)遊技動作を制御するためのCPUが実装される遊
技制御基板を備えた遊技機において、前記CPUの種別
を表示する種別表示部をCPUの視認し易い箇所に設け
た(CPUのチップに色やマークを施す)ことを特徴と
する。このように構成することにより、種別表示部でC
PUの種別を明示することができるので、遊技制御基板
を検査する際には、CPUの種別が確実に分かる。この
ため、CPUの種別に応じたチェック項目で確実に遊技
制御基板の検査を行うことができ、ひいては遊技制御基
板に対する不正改造の有無が確実に判別できる。 (2)遊技動作を制御するためのCPUが実装される遊
技制御基板を備えた遊技機において、前記遊技制御基板
を基板ボックス内に収容すると共に、前記CPUの種別
を表示する種別表示部を外部から視認できるように前記
基板ボックスに設け、該基板ボックスは、破壊しない限
り開放しない固着部によって前記遊技制御基板をほぼ密
閉状態に収容すると共に、前記固着部を破壊しない限り
前記種別表示部を取り外せないようにしたことを特徴と
する。このように構成することにより、基板ボックスを
開放しない限り種別表示部が取り外せないので、CPU
の種別表示に対する不正行為が行えず、より一層確実に
遊技制御基板に対する不正が防止できる。基板ボックス
を開放して種別表示に対する不正行為を行った場合は、
固着部の破壊跡が残るため、不正に基板ボックスを開放
したことが容易に分かる。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明は、遊技動作を制御するためのCP
Uが実装される遊技制御基板を備えた遊技機において、
前記CPUの種別を表示する種別表示部をCPU以外と
なる当該遊技機の視認し易い箇所に設けたことを特徴と
する。このように構成することにより、CPU自体の小
さな文字印刷以外に種別表示部でCPUの種別を明示す
ることができるので、遊技制御基板を検査する際には、
CPUの種別が容易に分かる。このため、CPUの種別
に応じたチェック項目で遊技制御基板に対する不正改造
の検査を行うことを示唆でき、ひいては遊技制御基板に
対する不正改造の検査が的確に行える。
【0091】また、請求項2の発明においては、前記C
PUが不正改造されているか否かを確認するための確認
事項を表示する確認事項表示部をCPU以外となる当該
遊技機の視認し易い箇所に設けたことを特徴とする。こ
のように構成することにより、容易にチェック項目が認
識でき、より的確に遊技制御基板に対する不正改造の検
査を行うことができる。
【0092】また、請求項3の発明においては、前記確
認事項表示部に表示される確認事項は、前記CPUの種
別毎に異なることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、CPUの種別に応じた遊技制御基板に対する
不正改造の的確な検査が可能になる。
【0093】また、請求項4の発明においては、前記C
PUが外部から視認できるように前記遊技制御基板を収
容する基板ボックスを備え、該基板ボックスに前記種別
表示部を設けたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、遊技制御基板に文字印刷されたCPUの種
別と種別表示部に記されたCPUの種別を見比べること
が容易なので、正規のCPUが基板ボックス内に収容さ
れているか否かを簡単に判別することができる。
【0094】また、請求項5の発明においては、前記基
板ボックスには、さらに前記確認事項表示部を設けたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、基板
ボックス内における不正改造の検査が容易に行える。つ
まり、遊技制御基板に対する不正改造として、基板ボッ
クス内の遊技制御基板及び実装するROM自体が改造さ
れることがあるが、そのような不正改造の検査が確認事
項を見ながら行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の一例としての弾球遊技機を示
す正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】基板被覆ボックスと機構板に止着される取付台
との関係を示す斜視図である。
【図4】基板被覆ボックスを構成するボックス状被覆主
体と回路基板との関係を示す斜視図である。
【図5】基板被覆ボックスを構成する被覆枠体と被覆カ
バー体との関係を示す分解斜視図である。
【図6】基板被覆ボックスの平面図である。
【図7】被覆枠体と被覆カバー体との取り付けを説明す
るための部分平面図である。
【図8】被覆枠体から被覆カバー体を一旦分離して再度
取り付ける場合を説明するための部分平面図である。
【図9】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを示
す説明図であり、同図(C)(D)はそれぞれ特殊マイナ
スドライバーを示す説明図である。
【図10】A−1型のCPUを収容する基板被覆ボック
スの機種名シールを示す正面図である。
【図11】同図(A)はA−1型のCPUを示す斜視図
であり、同図(B)はB−1型のCPUを示す斜視図で
ある。
【図12】B−1型のCPUを収容する基板被覆ボック
スの機種名シールを示す正面図である。
【図13】第二実施形態における基板被覆ボックス及び
取付台を示す斜視図である。
【図14】第二実施形態における蓋体を示す分解斜視図
である。
【図15】同図(A)(B)はそれぞれ第二実施形態にお
ける溶着突起の溶着状態を示す説明図である。
【図16】第二実施形態における基板被覆とボックス本
体を示す分解斜視図である。
【図17】第二実施形態における基板被覆ボックスを示
す平面図である。
【図18】同図(A)は第二実施形態における可動板の
係合穴が上板の保持突起と係合した状態を示す部分断面
図であり、同図(B)は第二実施形態における可動板の
回転軸が上板の取付突起に取り付けられた状態を示す部
分断面図である。
【図19】同図(A)は第二実施形態における蓋体の取
付片部がボックス本体にビス止めされた状態を示す部分
断面図であり、同図(B)は第二実施形態における基板
被覆ボックス内に装備用のワンウェイネジが収納された
状態を示す部分断面図である。
【図20】同図(A)〜(C)はそれぞれ第二実施形態
における基板被覆ボックスの復元手順を示す側面図であ
る。
【図21】同図(A)〜(C)はそれぞれ第二実施形態
における基板被覆ボックスの交換手順を示す部分平面図
である。
【図22】同図(A)〜(B)はそれぞれ第二実施形態
における蓋体の係合爪とボックス本体の係止溝との係合
関係を示す説明図である。
【図23】同図(A)(B)はそれぞれ第二実施形態にお
ける回路基板の上面を覆う被覆部材を示す縦断面図であ
る。
【図24】第三実施形態における基板被覆ボックスに設
けられた可動板を示す平面図である。
【図25】同図(A)(B)はそれぞれ第四実施形態にお
ける基板被覆ボックスに設けられた可動板を示す平面図
である。
【図26】同図(A)〜(C)はそれぞれ第五実施形態
における基板被覆ボックスに設けられた可動板を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 80・262 基板被覆ボックス(基板ボックス) 81 ボックス状被覆主体 100・100’・261 遊技制御回路基板(遊技制
御基板) 103 ROM 104・104’ CPU 120 被覆枠体 138 ワンウェイネジ 150 被覆カバー体 170 取付台 190・190’ 機種名シール(種別表示部、確認事
項表示部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作を制御するためのCPUが実装
    される遊技制御基板を備えた遊技機において、 前記CPUの種別を表示する種別表示部をCPU以外と
    なる当該遊技機の視認し易い箇所に設けたことを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記CPUが不正改造されているか否か
    を確認するための確認事項を表示する確認事項表示部を
    CPU以外となる当該遊技機の視認し易い箇所に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記確認事項表示部に表示される確認事
    項は、前記CPUの種別毎に異なることを特徴とする請
    求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記CPUが外部から視認できるように
    前記遊技制御基板を収容する基板ボックスを備え、 該基板ボックスに前記種別表示部を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記基板ボックスには、さらに前記確認
    事項表示部を設けたことを特徴とする請求項4記載の遊
    技機。
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