JPH10249019A - 遊技機の基板収納ボックス - Google Patents

遊技機の基板収納ボックス

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JPH10249019A
JPH10249019A JP7896897A JP7896897A JPH10249019A JP H10249019 A JPH10249019 A JP H10249019A JP 7896897 A JP7896897 A JP 7896897A JP 7896897 A JP7896897 A JP 7896897A JP H10249019 A JPH10249019 A JP H10249019A
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JP
Japan
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lid
circuit board
box
mounting
storage box
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Application number
JP7896897A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板を検査する場合でも、別の新しい回
路基板ボックスに取り替えることなく、簡単に且つ確実
に防犯効果の高い基板収納ボックスに復元することがで
きる遊技機の基板収納ボックスを提供する。 【解決手段】 蓋体80に形成された取付片部83a〜
83dを破壊しない限りその固着状態を解除することが
できないワンウェイネジ130と、取付片部83b〜8
3dのワンウェイネジ130によって蓋体80とボック
ス本体100とを固着状態に復元するための示唆内容を
表示する復元示唆シール及び刻印131〜134と、を
設ける。これにより、出荷納入後に回路基板61を検査
する場合でも、別の新しい回路基板ボックスに取り替え
ることなく、簡単に且つ確実に防犯効果の高い回路基板
ボックス62を復元することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板を収納す
る基体及び蓋体を備えた遊技機の基板収納ボックスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機やスロットマシン
には、多くの回路基板が設けられている。特に、遊技動
作を制御する遊技制御回路基板には、マイクロコンピュ
ータを構成するMPU、ROM、RAM等の電子素子が
多数実装されている。そして、遊技動作を制御するプロ
グラムが格納されるROMを交換することにより、多く
の場合、異なる遊技内容を実現することが可能である。
このため、遊技制御回路基板は、通常、不正行為を防止
するために樹脂製のボックス内に収納して設けられてい
た。この基板収納ボックスは、回路基板を取り付けたボ
ックス本体と、その上方を覆う蓋体と、から構成され、
該蓋体がワンウェイネジでボックス本体に固着されるこ
とにより、基板収納ボックス自体を破壊しない限り開放
できない構成となり、回路基板に対する不正(ジャンパ
ー配線を接続したり、電子部品を実装したりする不正工
作)を防止する防犯効果を高めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
基板収納ボックスでは、出荷納入後に回路基板を検査す
る際、基板収納ボックスを破壊する必要があったので、
一回の検査で別の新しい基板収納ボックスに取り替えな
ければならなかった。本発明は、上記した事情に鑑みな
されたもので、その目的とするところは、回路基板を検
査する場合でも、別の新しい回路基板ボックスに取り替
えることなく、簡単に且つ確実に防犯効果の高い基板収
納ボックスに復元することができる遊技機の基板収納ボ
ックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、図1、図
7、及び図10に示すように、回路基板(遊技制御回路
基板61)を収納する基体(ボックス本体100)及び
蓋体80を備えた遊技機(弾球遊技機1)の基板収納ボ
ックス(回路基板ボックス62)において、前記ボック
ス本体100及び前記蓋体80のうち少なくとも一方に
は、第一の固着手段(ワンウェイネジ130)により前
記ボックス本体100と前記蓋体80とを固着状態に取
り付ける第一の取付片部83aと、該取付片部83aを
切り離して前記ボックス本体100と前記蓋体80との
固着状態を解除する第一の切断部(連結部81a及び連
結片89a)と、該連結部81a及び連結片89aの切
断状態で第二の固着手段(ワンウェイネジ130)によ
り前記ボックス本体100と前記蓋体80とを再び固着
状態に取り付ける第二の取付片部83b〜83dと、該
取付片部83b〜83dを切り離して前記ボックス本体
100と前記蓋体80との固着状態を解除する第二の切
断部(連結部81b〜81d及び連結片89b・89
c)と、前記ワンウェイネジ130によって前記ボック
ス本体100と前記蓋体80とを固着させる示唆内容を
表示する示唆内容表示部(復元示唆シール84及び刻印
131〜134)と、が形成されていることを特徴とす
る。このように構成することにより、出荷納入後に回路
基板61を検査する場合でも、取付片部83b〜83d
をワンウェイネジ130で固着することにより、別の新
しい回路基板ボックスに取り替えることなく、再度防犯
効果の高い回路基板ボックス62に復元することができ
る。さらに、複数回検査しても防犯効果を高く維持する
ことができる。また、このような構成では、その復元内
容(手順)を示唆する復元示唆シール84及び刻印13
1〜134が設けられているため、作業者は、その復元
手順に従って作業を進めるだけで、簡単に且つ確実に防
犯効果の高い回路基板ボックス62を復元することがで
きる。
【0005】また、本発明の請求項2が採用した解決手
段は、図1、図7、及び図10に示すように、回路基板
(遊技制御回路基板61)を収納する基体(ボックス本
体100)及び蓋体80を備えた遊技機(弾球遊技機
1)の基板収納ボックス(回路基板ボックス62)にお
いて、前記ボックス本体100及び前記蓋体80のうち
少なくとも一方には、第一の固着手段(ワンウェイネジ
130)により前記ボックス本体100と前記蓋体80
とを固着状態に取り付ける第一の取付片部83aと、該
取付片部83aを切り離して前記ボックス本体100と
前記蓋体80との固着状態を解除する第一の切断部(連
結部81a及び連結片89a)と、該連結部81a及び
連結片89aの切断状態で第二の固着手段(ワンウェイ
ネジ130)により前記ボックス本体100と前記蓋体
80とを再び固着状態に取り付ける第二の取付片部83
b〜83dと、該取付片部83b〜83dを切り離して
前記ボックス本体100と前記蓋体80との固着状態を
解除する第二の切断部(連結部81b〜81d及び連結
片89b・89c)と、前記連結部81a〜81d及び
連結片89a〜89cの切断によって前記ボックス本体
100と前記蓋体80との固着状態を解除させる示唆内
容を表示する示唆内容表示部(復元示唆シール84及び
刻印131〜134)と、が形成されていることを特徴
とする。このように構成することにより、出荷納入後に
回路基板61を検査する場合でも、取付片部83b〜8
3dをワンウェイネジ130で固着することにより、別
の新しい回路基板ボックスに取り替えることなく、再度
防犯効果の高い回路基板ボックス62に復元することが
できる。さらに、複数回検査しても防犯効果を高く維持
することができる。また、このような構成では、その復
元内容(手順)を示唆する復元示唆シール84及び刻印
131〜134が設けられているため、作業者は、その
復元手順に従って作業を進めるだけで、簡単に且つ確実
に防犯効果の高い回路基板ボックス62を復元すること
ができる。
【0006】また、図9に示すように、前記取付片部8
3b〜83dを回路基板ボックス62の少なくとも二側
辺に複数並設し、前記復元示唆シール84及び刻印13
1〜134は、固着状態の復元を複数回行う場合、回路
基板ボックス62の一側辺で前記取付片部83a〜83
dを固着していく方向と、回路基板ボックス62の他側
辺で取付片部83a〜83dを固着していく方向と、が
逆方向になるように示唆する構成とした場合には、ワン
ウェイネジ130の締め付け箇所を回路基板ボックス6
2の一側に偏らせることがないので、開放後に復元した
回路基板ボックス62でも防犯効果の高さを維持するこ
とができる。
【0007】また、前記ワンウェイネジ130は、回路
基板ボックス62に複数装備されると共に、前記取付片
部83b〜83dの切り離し毎に1つずつ取り出される
構成とした場合には、蓋体80とボックス本体100と
を固着するためのワンウェイネジ130を事前に用意し
ておく必要がないので、回路基板ボックス62の復元作
業が行い易くなる。
【0008】また、前記ボックス本体100及び前記蓋
体80を固着状態とする前記取付片部83a〜83dの
外壁面が平坦になるようにし、その外壁面に封印部材
(ホログラムシール98)を貼着した場合には、回路基
板ボックス62の閉塞状態をホログラムシール98で担
保することができ、また、そのホログラムシール98
は、突起のない平坦面上に貼付されるのでシール98の
剥れ及び損傷が防止できると共にシール98に対する不
正行為の判別が容易になる。
【0009】また、取付状態において、前記蓋体80が
表面側になるように取り付けられ、その蓋体80にのみ
前記取付片部83a〜83dを形成した場合には、回路
基板ボックス62が取り付けられた状態で、表面側に取
付片部83a〜83dを配した構成となるので、取付片
部83a〜83dを切り離したことがよく分かる。
【0010】また、前記連結片89a〜89cは、その
並設方向と直交する方向に切断し易い構造とした場合に
は、1つの連結片を切断する際、同時に他の連結片まで
切断する虞がない。
【0011】また、前記取付片部83a〜83dは、平
板状で且つ回路基板ボックス62の側面に沿って形成さ
れた構成とした場合には、取付片部83a〜83dが突
出しないので破損などを防止することができる。
【0012】また、前記蓋体80は、金属製の蓋枠86
と合成樹脂製の上板81とを備え、該上板81に前記取
付片部83a〜83dを形成した場合には、取付片部8
3a〜83dを合成樹脂で形成することによりその切り
離し作業を容易にすることができる一方、蓋体80の一
部に金属を使用することで強度を向上することができ
る。また、このように蓋体80の一部に金属を使用する
ことで、静電気に強い回路基板ボックス62を構成する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0014】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0015】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0016】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿24に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0017】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0018】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器18が打玉の不存在を検出
した時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、
上記したような不都合は生じない。なお、上皿12とし
て上記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自
動玉貸スイッチを省略したものでも良い。
【0019】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置71の
発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0020】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス64内に収納された賞球払出制御
基板63と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。なお、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0021】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44・45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0022】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には窓開口51が開設され、該窓開口
51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた入
賞玉集合カバー体52が貫通されている。入賞玉集合カ
バー体52には、中継基板53と、ドラム表示制御回路
基板54を備えた前記ドラム状可変表示装置41と、が
設けられている。なお、各基板53・54は、相互間で
接続されている。また、中継基板53には、遊技盤40
上の各種電気部品が接続されると共に、後述する遊技制
御回路基板61が接続されている。一方、ドラム表示制
御回路基板54には、前記可変表示装置41を構成する
各種電気部品(ドラムモータ、ドラムランプ、ドラムセ
ンサ等)が接続されると共に、遊技制御回路基板61が
接続されている。
【0023】また、前記機構板50には、発生した入賞
玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク55
と、賞球払出装置56と、玉タンク55内の玉を賞球払
出装置56に送る玉整列レール57、カーブ樋58、及
び通路体59と、玉止め部材60a及び入賞玉排出ソレ
ノイド60bを備えた入賞玉処理装置60と、遊技制御
回路基板61を収納した回路基板ボックス62と、賞球
払出制御基板63を収納した制御基板ボックス64と、
ユニット中継基板65を収納した中継基板ボックス66
と、ターミナル基板67を収納したターミナル基板ボッ
クス68と、が設けられている。遊技制御回路基板61
は、CPU、RAM、及びROMを備えてドラム式可変
表示装置41や可変入賞球装置42等の遊技装置の遊技
動作を制御するものである。賞球払出制御基板63は、
賞球払出装置56の動作を制御するものである。ユニッ
ト中継基板65は、弾球遊技機1とカードユニット装置
30との配線を中継するものである。ターミナル基板6
7は、遊技制御回路基板61に電源を供給するものであ
る。また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板5
0以外の領域に、装飾制御基板69を収納した制御基板
ボックス70と、発射装置モータ72を備えた打球発射
装置71とが設けられている。装飾制御基板69は、遊
技制御回路基板61からの指令又はデータに基づいて弾
球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(ランプ
等)の動作を制御するものである。
【0024】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス68に収納されるターミ
ナル基板67は、遊技制御回路基板61に電源を供給す
るだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的装
置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置71にも
電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号線
の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中継
を行うための端子も設けられている。
【0025】次に、各種制御用の回路基板を収納してな
る基板ボックスの構成について回路基板ボックス62を
例に挙げて説明する。回路基板ボックス62は、図3に
示すように、前記遊技制御回路基板61を内部に収納す
る蓋体80及びボックス本体100の組付体からなり、
この組付体が取付台120を介して前記機構板50に取
り付けられて構成される。先ず、ボックス62内に収納
される遊技制御回路基板61について図6を参照して説
明する。回路基板61は、図6に示すように、長方形状
のプリント配線基板によって構成されており、その上面
の大部分はROM等の電子部品73を実装する電子部品
実装領域74として形成される一方、幅方向一側の領域
がコネクタ75を実装するコネクタ実装領域76として
形成されている。また、回路基板61には、幅方向一側
の両端に止め穴77が穿設される一方、幅方向他側の両
端には係合穴78が穿設されている。なお、回路基板6
1の上面及び下面における止め穴77の外周には、メッ
キ部79が設けられている。このメッキ部79は、回路
基板61を後述の本体枠107にビス119止めする
際、回路基板61のグランドライン61aと本体枠10
7とを導通させるためのものであり、ボックス62内で
発生する静電気から回路基板61を保護するようになっ
ている。
【0026】蓋体80は、図4に示すように、透視性を
有する上板81と、金属製の蓋枠86と、透視性及び導
電性を有する導電板94と、を備えている。上板81
は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の外
周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突起82が突
設されている。また、上板81の長手方向の両端には、
複数(実施形態中では、4つ)の取付片部83a〜83
dが並設されている。取付片部83a〜83dには、相
互間を連結する連結片89a〜89cが一体成形されて
いる。なお、各取付片部83a〜83d間には、スリッ
ト状の溝が形成され、連結片89は、取付片部83a〜
83dの外壁面から突出した状態で設けられている。連
結片89の上方に位置する上板81の上壁部分には、溝
部92が形成され、これによって各取付片部83a〜8
3dと対応する上板81の上壁部分は、切断可能な連結
部81a〜81dとして形成されている。また、取付片
部83a〜83dには、それぞれ取付穴99aが穿設さ
れると共に、その取付穴99aの穿設部分を含む内壁側
には係合突起99bが形成されている(図7(B)参
照)。なお、この係合突起99bは、後述する蓋枠86
側の切欠部86bとの係合により上板81と蓋枠86と
の取り付け強度を向上させると共に、ボックス本体10
0との組み付け状態でその内向面(係合突起99bの先
端面)が後述する本体枠107の側壁外面と当接して隙
間をなくすことにより、取付穴99aを止めるワンウェ
イネジ130の切断を防止するようになっている。ま
た、取付片部83a〜83d及び取付片部83a〜83
dと対応する上板81の上壁面には、図9(A)及び図
10に示すように、それぞれ復元示唆用に「1〜4」の
刻印131〜134が施されている。具体的には、取付
片部83aに対応するものが「1」の刻印131であ
り、取付片部83bに対応するものが「2」の刻印13
2であり、取付片部83cに対応するものが「3」の刻
印133であり、取付片部83cに対応するものが
「4」の刻印134である。なお、取付片部83a〜8
3dは、上板81の長手方向の両端で非対称に設けられ
ている。例えば、長手方向一端の取付片部83aと対向
する位置には、長手方向他端の取付片部83dが配され
ており、長手方向一端の取付片部83dと対向する位置
には、長手方向他端の取付片部83aが配されている。
また、上板81の上面側の一部には、凹部85が形成さ
れており、該凹部85には復元示唆シール84が貼着さ
れている。復元示唆シール84には、図9(B)に示す
ように、回路基板ボックス62を開放した後に再度閉塞
状態に復元する手順と、機種名(図9(B)中には
「A」と記載)と、が記されている。なお、機種名シー
ルを別途設けた構成としてもよい。また、回路基板ボッ
クス62の復元手順は後で詳述する。
【0027】蓋枠86は、上面に開口部87を有すると
共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有する形状
となっている。なお、幅方向の一側壁は、その他の側壁
に比べて下方に突出して設けられ、回路基板61の収納
状態で電子部品実装領域74とコネクタ実装領域76と
を蓋枠86の内外に仕切る仕切り壁86aとして形成さ
れている(図7(A)参照)。開口部87以外となる残
りの上面領域には、上板81側の複数の溶着突起82を
個々に挿通する挿通穴88が複数穿設され、長手方向両
端の側壁には、上板81との組み付け状態で取付片部8
3a〜83dの各係合突起99bを個々に係止する切欠
部86bが並設されている。一方、仕切り壁86aが形
成された幅方向側壁には、収納する回路基板61からの
発熱を外部に放出するための放熱穴91が穿設されてい
る。また、仕切り壁86aが形成さない蓋枠86の幅方
向側壁には、取付穴90が穿設されている。この取付穴
90は、後で詳述するボックス本体100との組み付け
時にビス(皿ネジ)93の頭部が蓋枠86の側壁面に入
り込むようなテーパー形状をなしている。
【0028】導電板94は、上板81と同様に透明合成
樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装を施
した導電性繊維95が全域に接合して設けられている。
導電板94の外周端部には、蓋枠86に穿設された挿通
穴88と同様に、上板81側の溶着突起82を個々に挿
通する挿通穴96が複数穿設されている。ここで、導電
性繊維について簡単に説明すると、導電性繊維は、大き
く分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、アルミニューム
等)のフィラメントを網状に織ったものと、合成繊維に
導電性粒子(銅、カーボン等)を塗布又は含浸させたも
のと、があり、いずれの種類の導電性繊維においても、
電磁シールド効果及び光線透過率の見地から、50〜2
50メッシュ(特に、100〜200メッシュがよい)
程度で、その開口率10〜90%(特に、30〜80%
がよい)であることが望ましい。そして、メッシュとい
う構造上、どうしても透視性が悪くなるが、本実施形態
では、これを抑制するために、導電性繊維95を金属色
を避けた濃色(実施形態中では、黒色)にすることで透
視性を向上させている。
【0029】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維95を接合することで導電板94を構成して
いるが、導電板の構成はこれに限定するものではなく、
透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗にC
RTフィルターなどともいう)を構成してもよい。この
場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより透視
性を向上させることができる。また、透明導電層の形成
によって導電板を構成してもよい。この透明導電層につ
いて簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、銀、
錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるいはア
ンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫等の
金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパッタ
リング、イオンプレーティング、CVD等の方法により
導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の表面
に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通常5
〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、100
00Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の電気
抵抗率が適当である。
【0030】しかして、蓋体80は、図5(A)(B)に
示すように、蓋枠86の挿通穴88及び導電板94の挿
通穴96を挿通した上板81の溶着突起82が超音波溶
着されることで、上板81、蓋枠86、及び導電板94
の組付体として構成されている。また、このような溶着
突起82の溶着により、導電板94の導電性繊維95
は、蓋枠86と確実に導通される。なお、溶着突起82
の溶着において、上板81(溶着突起82)と導電板9
4とを同一素材で形成した場合には、溶着突起82の溶
着部分が導電板94に混じり合い、より一層強固な溶着
が可能になる。また、蓋体80の組み付け方法は、超音
波溶着以外にも熱溶着したり、溶剤又は接着剤を用いて
もよい。また、このような蓋体80の組み付け状態にお
いて、上板81側の係合突起99bは、蓋枠86側の切
欠部114と係合した状態にある。また、上板81の上
面と蓋枠86の側面との間には、長方形状のホログラム
シール98が貼着されており、これによって蓋体80の
組み付け状態が担保されている。
【0031】一方、ボックス本体100は、図6に示す
ように、透視性を有する底板101と、金属製の本体枠
107と、を備えている。底板101は、透明合成樹脂
の長方形板からなり、その上面側には、回路基板61の
下面を支承するためのフランジ片102が四隅近傍部及
び幅方向の両端中央部に立設されている。なお、幅方向
一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片102には、
後述する係合片113との干渉を逃がすためのスリット
部103が形成されている。一方、底板101の下面側
には、本体枠107との間で所定間隔を保持するための
フランジ片104が立設されている。また、底板101
には、幅方向他側の各隅角部及び長手方向一側のほぼ中
央部にそれぞれ切欠部105a・105b・106が穿
設されている。切欠部105a・105bは、回路基板
61のビス止め部分との干渉を逃がすための切り欠きで
あり、切欠部106は、取付台120への取り付け状態
で後述する係合突起124との干渉を逃がすための切り
欠きである。
【0032】本体枠107は、下面に開口部108を有
すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有す
る形状となっている。開口部108の内周縁部には、そ
の幅方向両側に断面L字状をなす係合片109が所定の
条設長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係
止穴110aを穿設した係止片110が形成されてい
る。また、開口部108以外となる残りの下面領域に
は、楕円形状をなす複数の透視穴111が穿設されてい
る。下面領域における幅方向一側の両端には、取付穴1
12aを穿設した取付片112が形成され、下面領域に
おける幅方向他側の両端には、係合突起113aを備え
た係合片113が形成されている。また、上記した係合
片109は、後で詳述する取付台120への取り付け時
に取付台120側の係合レール121と係合し易いよう
に先端部分が若干下方に折曲されている。
【0033】一方、本体枠107の幅方向一側壁には、
取付穴114aを穿設した取付片114が断面L字状を
なして内向側に折曲形成されると共に、複数の放熱穴1
15が穿設されている。本体枠107の長手方向の両側
壁には、上板81側の各取付片部83a〜83dの取付
穴99aと対応する複数(4つ)の取付穴116が穿設
されている。また、本体枠107の幅方向の両側壁に
は、その長手方向の両端部に補強片118が延設されて
いる。この補強片118は、延設部分から内向側に折曲
されることで本体枠107の長手方向両側壁を内側から
押さえ、本体枠107の強度を向上するようになってい
る。また、側壁間の隙間を塞ぐので、側壁間を広げて不
正に改造しようとしてもできない。なお、このような補
強片は、本体枠107に限らず蓋枠86側に設けてもよ
い。
【0034】しかして、上記した蓋体80及びボックス
本体100は、以下に示す組み付けによって回路基板6
1を収納した組付体(回路基板ボックス62)として構
成される。先ず、回路基板61と底板101とを重畳し
て本体枠107に装着する。そして、回路基板61の係
合穴78に係合片113の係合突起113aを挿通する
一方、回路基板61の止め穴77を取付片112の取付
穴112aにビス119止めすることで、底板101を
挟んで本体枠107に回路基板61を固定する。また、
このような回路基板61の取り付け固定において、止め
穴77と取付穴112aとの穴位置を合せる際、回路基
板61が若干ズレることで係合突起113aと係合穴7
8とが係合し、ビス止めされない回路基板61の幅方向
一側も固定される。
【0035】次に、上面が開放しているボックス本体1
00に蓋体80を被せる。このとき、蓋体80の仕切り
壁86aは、回路基板61の電子部品実装領域74とコ
ネクタ実装領域76とを蓋枠86の内外に仕切った状態
にある。これにより、蓋体80を取り外すことなく、コ
ネクタ75への配線取り付け及び配線取り外しが可能に
なる。そして、図4及び図6に示すB方向において、蓋
枠86の取付穴90と本体枠107の取付穴114aと
をビス93で共締めし、そのビス93止め部分を長方形
状のホログラムシール98で封印する。また、図4及び
図6に示すA・Cの2方向において、取付片部83aの
取付穴99aと本体枠107の取付穴116とをワンウ
ェイネジ(ビス)130で共締めし(図7(B)参
照)、そのビス130止め部分を長方形状のホログラム
シール98で封印する。これにより、蓋体80とボック
ス本体100との内部空間に回路基板61を止着状態に
て収納した組付体(回路基板ボックス62)が構成され
る。また、このような蓋体80とボックス本体100と
の組み付け状態において、各取付片部83a〜83d間
のスリット状溝には、ワンウェイネジ130が螺着され
ずに予備的に取り付けられている。なお、ワンウェイネ
ジ130は、ネジ130締め方向にしか回らない特殊な
ネジであり、一旦締め付けるとネジ130を破壊しない
限り取り外すことができない。具体的には、図8に示す
ように、その頭部130aに設けられたネジ溝が当接面
部130bと凹部130cとから構成されている。これ
により、マイナスドライバーでネジ130締めを行う場
合には、マイナスドライバーが当接面部130bと当接
することで、一方向(図8(A)の時計回り方向)に頭
部130aが回転してネジ130締めが行われる。一
方、マイナスドライバーで頭部130aを他方向(図8
(A)の反時計回り方向)に回転させてネジ130を取
り外そうとした場合には、マイナスドライバーが凹部1
30cに入り込んで滑ってしまい頭部130aを回転さ
せることができず、ひいてはネジ130を取り外すこと
ができない。
【0036】また、上記した蓋体80及びボックス本体
100の組み付けを行うビス93・130は、それぞれ
螺着状態で蓋枠86の側壁面に入り込む構成となってい
る。このため、ビス93・130止め部分を封印するホ
ログラムシール98は、突起のない平坦面上に貼付さ
れ、シール98の剥れ及び損傷が防止できると共に、シ
ール98に対する不正行為の判別が容易になる。ここ
で、ホログラムシールについて簡単に説明すると、ホロ
グラムシールは、ホログラム層と光反射層と接着剤層と
を備え、ホログラム層に形成されるホログラム図柄を偽
造困難な図柄に構成することで、不正行為に伴うシール
の貼り替えを防止するようになっている。このホログラ
ム図柄は、ホログラムシールの表面に入射したコヒーレ
ント光(レーザー光)がホログラム層のエンボス面を透
して光反射層に入り、光反射層からホログラム干渉光と
してホログラムシールの外方に反射されることで形成さ
れる。また、ホログラムシールを剥した場合は、もう一
度貼り直してもホログラム図柄が元の形状にならないの
で、剥した痕跡が残る。
【0037】以上のように、回路基板ボックス62は、
蓋体80とボックス本体100とのビス93・130止
め部分をホログラムシール98で封印することにより回
路基板61の被覆状態を担保している。また、ボックス
62内に設けられた導電板94によって電磁シールド効
果を奏し得るようになっている。さらに、回路基板ボッ
クス62は、その上壁面を構成する上板81と導電板9
4、及び下壁面を構成する底板101をそれぞれ透視性
を有する素材から形成することで、回路基板61の実装
面(上面)及びハンダ面(下面)を外部から透視できる
ようにしている。このため、回路基板61に不正な工作
(例えば、ジャンパー配線を接続したり、電子部品を実
装したりする不正工作)が施された場合には、直ちにそ
の不正工作が判るようになっている。
【0038】次に、上記した回路基板ボックス62を機
構板50に取り付けるための取付台120について図3
を参照して説明する。取付台120は、図3に示すよう
に、合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方
形板からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一
対の係合レール121が所定間隔を置いて条設されてい
る。なお、係合レール121の条設方向は、取付台12
0の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台12
0の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交す
るガイド片122が突設されている。取付台120の右
側端部には、弾性変形する解除レバー123が形成され
ており、該解除レバー123の基部には、ボックス本体
100側の係止穴110aと係合する係合突起124が
突設されている。また、取付台120の基板面には、機
構板50側の取付ボス(図示しない)に取付台120を
ビス止めするための止め穴125が穿設されている。
【0039】しかして、上記した取付台120は、止め
穴125を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
120に回路基板ボックス62を取り付けるときには、
取付台120に対してボックス62を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台120側の係合レール
121は、ボックス62側の係合片109と係合した状
態にあり、ガイド片122は、ボックス62のスライド
移動を案内する。そして、このようなボックス62のス
ライド移動によって取付台120側の解除レバー123
が下方に弾性変形し、遂には、ボックス62側の係止穴
110aが取付台120側の係合突起124と係合して
ボックス62の装着が完了する。一方、回路基板ボック
ス62を取付台120から取り外すときには、解除レバ
ー123を下方に押して係止穴110aと係合突起12
4との係合を解除し、この状態からボックス62を左側
方にスライドさせることで簡単に取り外すことができ
る。即ち、回路基板ボックス62は、機構板50にビス
止め固定された取付台120に対して着脱自在な構成と
なっている。
【0040】次に、上記した回路基板ボックス62を回
路基板61の検査(出荷納入後にROMが正規のものか
否かを検査する)等で開放した後に再度閉塞状態に復元
する手順を図10に基づいて説明する。先ず、図10
(A)に示す回路基板ボックス62の閉塞状態におい
て、取付穴90に貼着されたホログラムシール98を剥
した後にビス93を取り外し、また、取付片部83aに
貼着されたホログラムシール98を剥した後に「1」の
刻印131を目印に連結部81aと連結片89aとをニ
ッパー等の切断工具で切断する。これにより、取付片部
83aは、蓋体80から完全に分離され且つワンウェイ
ネジ130によってボックス本体100に固着された状
態となる。即ち、ボックス本体100に対する蓋体80
の固着が全て解除されて、回路基板ボックス62の開放
が可能になる。なお、このとき、取付片部83aは、係
合突起99bが本体枠107の外壁面と当接した状態に
あり、ボックス本体100への固着状態がより一層強固
なものとなっている。そして、図10(B)に示すよう
に、ボックス本体100から蓋体80を取り外して回路
基板61の検査等を行う。また、このような蓋体80の
取り外し時(取付片部83aの切断時)、各取付片部8
3a・83b間のスリット状溝に予備的に取り付けられ
たワンウェイネジ130が取り出される。その後、回路
基板ボックス62を閉塞するときには、蓋体80をボッ
クス本体100に被せた状態で、取付穴90にビス93
を螺着し、その螺着部分に新しいホログラムシール98
を貼着する。また、取り出されたワンウェイネジ130
を「2」の刻印132を目印に取付片部83bの取付穴
99aに螺着する。これにより、取付片部83bの取付
穴99aとこれに対応する本体枠107の取付穴116
とがワンウェイネジ130によって共締めされる。そし
て、この取付片部83bの共締め部分に新しいホログラ
ムシール98を貼着することで、回路基板ボックス62
が再度閉塞状態に復元される。
【0041】その後、回路基板ボックス62を再度開放
(2回目の開放)して閉塞状態に復元する場合には、取
付穴90に貼着されたホログラムシール98を剥した後
にビス93を取り外し、「2」の刻印132を目印に連
結部81bと連結片89bとを切断工具で切断すること
で、取付片部83bを蓋体80から分離させて回路基板
ボックス62を開放する。後は同様に、取付穴90にビ
ス93を螺着してその螺着部分に新しいホログラムシー
ル98を貼着し、また、取付片部83bの切断に伴って
取り出されたワンウェイネジ130を「3」の刻印13
3を目印に取付片部83cの取付穴99aに螺着し、新
しいホログラムシール98を貼着する。これにより、回
路基板ボックス62が再度閉塞状態に復元される。それ
以降、回路基板ボックス62を開放(3回目の開放)し
て閉塞状態に復元する場合には、取付穴90に貼着され
たホログラムシール98を剥した後にビス93を取り外
し、「3」の刻印133を目印に連結部81cと連結片
89cとを切断工具で切断することで、取付片部83c
を蓋体80から分離させて回路基板ボックス62を開放
し、取付穴90にビス93を螺着してその螺着部分に新
しいホログラムシール98を貼着すると共に、取付片部
83cの切断に伴って取り出されたワンウェイネジ13
0を「4」の刻印134を目印に取付片部83dの取付
穴99aに螺着して新しいホログラムシール98を貼着
する。その後の回路基板ボックス62の開放(4回目の
開放)については、全ての取付片部83a〜83dが蓋
体80から切り離された状態となるため、回路基板ボッ
クス62を開放するだけで閉塞状態に復元することはで
きない。
【0042】ところで、上記した回路基板ボックス62
の閉塞状態においては、連結部81a〜81d乃至連結
片89a〜89cを切断して取付片部83a〜83dと
上板81との連結を解除しない限り、回路基板ボックス
62が開放できないようになっている。従って、回路基
板61の検査以外で連結部81a〜81d乃至連結片8
9a〜89cが切断されるような場合は、この切断によ
り回路基板61に不正が行われたことが即座に且つ確実
に判別できるため、回路基板ボックス62の防犯効果を
高めることができる。また、回路基板ボックス62の構
成では、上板81の溶着突起82を切り離しても、上板
81は、取付片部83aのビス130止めにより取り外
すことができず、然も導電板94が回路基板61上に落
ち込む。このため、溶着突起82を切り離した隙間から
回路基板61に細工をしようとしても導電板94がそれ
を阻止する。また、ホログラムシール98を剥してビス
93を外した場合には、ホログラムシール98の痕跡が
しっかりと残るため不正が行われたことが即座に分か
る。また、回路基板ボックス62の復元において、蓋体
80のビス130止め箇所は、図9(A)に示すよう
に、蓋体80を平面から見て対角線上になるように設定
されている。このため、ビス130止め箇所を蓋体80
の一側に偏らせることがないので、開放後に復元した回
路基板ボックス62でも防犯効果の高さを維持すること
ができる。
【0043】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、ボックス本体100と蓋体80とを備
え、ボックス本体100及び蓋体80のうち少なくとも
一方には、ワンウェイネジ130により前記ボックス本
体100と前記蓋体80とを固着状態に取り付ける第一
の取付片部83aと、該取付片部83aを切り離して前
記ボックス本体100と前記蓋体80との固着状態を解
除する連結部81a及び連結片89aと、該連結部81
a及び連結片89aの切断状態でワンウェイネジ130
により前記ボックス本体100と前記蓋体80とを再び
固着状態に取り付ける第二の取付片部83b〜83d
と、該取付片部83b〜83dを切り離して前記ボック
ス本体100と前記蓋体80との固着状態を解除する連
結部81b〜81d及び連結片89b・89cと、前記
ワンウェイネジ130によって前記ボックス本体100
と前記蓋体80とを固着させる示唆内容と前記連結部8
1a〜81d及び連結片89a〜89cの切断によって
前記ボックス本体100と前記蓋体80との固着状態を
解除させる示唆内容とを表示する復元示唆シール84及
び刻印131〜134と、が形成されていることを特徴
とする。このように構成することにより、出荷納入後に
回路基板61を検査する場合でも、取付片部83b〜8
3dをワンウェイネジ130で固着することにより、別
の新しい回路基板ボックスに取り替えることなく、再度
防犯効果の高い回路基板ボックス62に復元することが
できる。また、このような構成では、その復元内容(手
順)を示唆する復元示唆シール84及び刻印131〜1
34が設けられているため、作業者は、その復元手順に
従って作業を進めるだけで、簡単に且つ確実に防犯効果
の高い回路基板ボックス62を復元することができる。
【0044】また、前記取付片部83b〜83dを回路
基板ボックス62の少なくとも二側辺に複数並設し、前
記復元示唆シール84及び刻印131〜134は、固着
状態の復元を複数回行う場合、回路基板ボックス62の
一側辺で前記取付片部83a〜83dを固着していく方
向と、回路基板ボックス62の他側辺で取付片部83a
〜83dを固着していく方向と、が逆方向になるように
示唆するので、ワンウェイネジ130の締め付け箇所を
回路基板ボックス62の一側に偏らせることがないの
で、開放後に復元した回路基板ボックス62でも防犯効
果の高さを維持することができる。
【0045】また、前記ワンウェイネジ130は、回路
基板ボックス62に複数装備されると共に、前記取付片
部83b〜83dの切り離し毎に1つずつ取り出される
ので、蓋体80とボックス本体100とを固着するため
のワンウェイネジ130を事前に用意しておく必要がな
いので、回路基板ボックス62の復元作業が行い易くな
る。
【0046】また、前記ボックス本体100及び前記蓋
体80を固着状態とする前記取付片部83a〜83dの
外壁面が平坦になるようにし、その外壁面に封印部材ホ
ログラムシール98を貼着したので、回路基板ボックス
62の閉塞状態をホログラムシール98で担保すること
ができ、また、そのホログラムシール98は、突起のな
い平坦面上に貼付されるのでシール98の剥れ及び損傷
が防止できると共にシール98に対する不正行為の判別
が容易になる。
【0047】また、取付状態において、前記蓋体80が
表面側になるように取り付けられ、その蓋体80にのみ
前記取付片部83a〜83dを形成したので、回路基板
ボックス62が取り付けられた状態で、表面側に取付片
部83a〜83dを配した構成となるので、取付片部8
3a〜83dを切り離したことがよく分かる。
【0048】また、前記連結片89a〜89cは、その
並設方向と直交する方向に切断し易い構造としたので、
1つの連結片を切断する際、同時に他の連結片まで切断
する虞がない。
【0049】また、前記取付片部83a〜83dは、平
板状で且つ回路基板ボックス62の側面に沿って形成さ
れており、取付片部83a〜83dが突出しないので破
損などを防止することができる。
【0050】また、前記蓋体80は、金属製の蓋枠86
と合成樹脂製の上板81とを備え、該上板81に前記取
付片部83a〜83dを形成したので、取付片部83a
〜83dを合成樹脂で形成することによりその切り離し
作業を容易にすることができる一方、蓋体80の一部に
金属を使用することで強度を向上することができる。ま
た、このように蓋体80の一部に金属を使用すること
で、静電気に強い回路基板ボックス62を構成すること
ができる。
【0051】なお、上記した実施形態では、本発明にお
ける複数の取付部(取付片部83a〜83d)の集約箇
所を回路基板ボックスの2箇所(二側辺)としている
が、この構成に限定するものではない。例えば、蓋体の
一側をボックス本体に対して回動自在に軸支し、その開
放側の1箇所に取付部を集約的に設けてもよく、さらに
は2箇所以上の複数箇所に複数の取付部を集約して設け
てもよい。また、集約して設ける部位についても特に限
定しない。例えば、回路基板ボックスの側面部分でなく
上面部分でもよく、切り離し易いように外側に突出して
設けたり、切断部を突出させてもよい。但し、本実施形
態のように取付部を突出させずに設けた場合は、取付部
を破損し難い構成とすることができる。また、取付部は
切断後に回路基板ボックスの一部として残るようにして
もよいし、残らないようにしてもよい。また、ワンウェ
イネジの螺着方向は特に限定しない。
【0052】また、取付部の集約も並列的なものに限定
しない。例えば、回路基板ボックスの閉塞状態で回路基
板のROMの上方に位置する蓋体部分に開口を設けると
共に、該開口を四角形状の平板で閉塞し、その平板の全
側辺に設けた取付部のうち対向する二側辺の取付部を固
着するようにしてもよい。また、取付部の材質は、金属
や合成樹脂などいずれの材質であってもよいが、望まし
くは切断させ易い合成樹脂がよい。また、蓋体とボック
ス本体とを固着する第一及び第二の固着手段は、ワンウ
ェイネジに限らず、溶着であれば溶着するための溶剤で
あり、接着であれば接着剤である。また、切り離し可能
な取付部は、必ずしも蓋体側に設ける必要はなく、ボッ
クス本体側に設けたり、あるいは蓋体とボックス本体と
の両側に設けた構成としてもよい。また、回路基板ボッ
クスに装備されるビスの装備箇所は、例えば、取付部の
裏面側としてもよい。
【0053】また、上記した実施形態では、蓋体80か
ら切断可能な取付片部を4つ並設することで、回路基板
ボックス62の4回の開放と3回の復元とを可能にして
いるが、取付片部は複数であればいずれの並設個数であ
ってもよい。但し、並設個数を多く設定すればする程、
回路基板ボックスの開放回数と復元回数とをより多くす
ることができる。また、本実施形態では、締まる方向に
しか回らないワンウェイネジ130で取付片部83a〜
83dを締め付ける構成となっているが、これに替えて
破断取付ネジやリベット等で取付片部83a〜83dを
締め付ける構成としてもよい。また、取付片部83a〜
83dは、溶着や接着によって取り外しできないように
してもよい。また、取付片部83b〜83dのワンウェ
イネジ130は、必ずしも回路基板ボックス62に装備
させる必要はなく、検査時に支給するものであってもよ
い。また、実施形態中では、復元内容(手順)を示唆す
る本発明の示唆内容表示部を復元示唆シール84及び刻
印131〜134としているが、復元示唆シール84の
内容を回路基板ボックス62の外壁面に刻印したもので
あってもよい。また、実施形態中では、取付片部83a
〜83dが形成された蓋体80の二側辺を平行する二側
辺とすると共に、蓋体80のビス130止め箇所を対角
線上になるように設定しているが、この構成に限定する
ものではない。即ち、固着状態の復元を複数回行う場
合、蓋体の一側辺で取付部を固着していく方向と、蓋体
の他側辺で取付部を固着していく方向と、を逆方向にし
た構成であればよく、この構成にすることで、ビス13
0止め箇所を蓋体80の一側に偏らせることなく、開放
後に復元した回路基板ボックス62でも防犯効果の高さ
を維持することができる。
【0054】また、上記した実施形態では、本発明の基
板収納ボックスを弾球遊技機用の遊技制御回路基板を収
納する回路基板ボックスとしているが、これに限定する
ものではない。例えば、賞球払出制御基板などを収納す
る基板収納ボックスでもよい。即ち、内部の回路基板に
対する不正行為を防止する必要がある基板収納ボックス
であればよい。また、遊技機としては、弾球遊技機以外
の遊技機(例えば、スロットマシンやコインゲーム等)
であってもよい。さらには、各種構成部材を形成する素
材については、取り分け実施形態中に記載のものに限定
するものではない。例えば、透視性を有する上板を透明
合成樹脂ではなく、ガラス素材から形成してもよい。
【0055】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明又は変形例として以下のものがある。 (1)回路基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収
納ボックスにおいて、前記回路基板を取り付けるボック
ス本体と、該ボックス本体を上方から覆う蓋体と、を備
え、前記ボックス本体を金属平板から折曲形成すると共
に、その折曲形成したボックス本体の側壁を溶接するこ
となく前記蓋体の側壁に固着したことを特徴とする遊技
機の基板収納ボックス。このように構成することによ
り、基板収納ボックスとしての強度を保証した上で溶接
コストを削減することができる。 (2)回路基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収
納ボックスにおいて、前記回路基板を取り付けるボック
ス本体と、該ボックス本体を上方から覆う蓋体と、を備
え、前記蓋体を金属平板から折曲形成すると共に、その
折曲形成した蓋体の側壁を溶接することなく前記ボック
ス本体の側壁に固着したことを特徴とする遊技機の基板
収納ボックス。このように構成することにより、基板収
納ボックスとしての強度を保証した上で溶接コストを削
減することができる。 (3)透視板は、蓋枠に取り付けられる方が組み付け易
いので望ましいが、透視板をボックス本体側に取り付け
るようにして、ボックス本体と蓋体とを分離させなけれ
ば透視板が取れないものでも本実施形態と同様の効果が
得られる。蓋体とボックス本体との固着を解除して初め
て透視板をボックス本体から取り外し得る構成としたこ
とを特徴とする遊技機の基板収納ボックス。 (4)本実施形態では、底板を用いて基板の底側を見え
るようにしたが、底板がなくボックス本体の底面に大き
な開口がないもの、つまり、上面を開放した箱状の本体
枠のみのものでもよい。また、導電板がないものでもよ
く、透視板は、蓋枠の上下どちらに取り付けられるもの
でもよい。 (5)封印部材は、ホログラムシールに限定することな
く、痕跡(剥した跡など)が残るものであればよい。例
えば、色が変わったり一部が剥れずに残るものなど。 (6)ホログラムシール(封印部材)が透視板と蓋体と
に跨がって貼付されるか、又は透視板と蓋体と取付基板
(本体枠)とに跨がって貼付されるものであれば、その
シール(封印部材)が固着部に貼付されていないもので
もよく、特に貼付する位置は限定しない。また、固着部
に貼付されるシール(封印部材)と、透視板及び蓋体に
跨がって貼付されるシール(封印部材)と、は別体でも
よい。 (7)ワンウェイネジ以外のネジ止めもしているが、ネ
ジ止めは、ワンウェイネジ(破壊して初めて取り外し可
能な固着手段)のみのものでもよい。また、ネジ止め以
外の係止部があってもよい。 (8)蓋体と透視板との取り付けは、ネジ止めに限ら
ず、はまり込んで係止するものでもよい。 (9)蓋枠及び本体枠は、合成樹脂製のものでもよく、
さらには導電性のものが好ましい。 (10)封印部材は、ビス自体に貼付しないものでもよ
いし、取付片部の連結部に貼付しないものでもよい。 (11)連結片に切断順序を示唆する番号を刻印しても
よく、また切断すべき部分を着色するなどしてもよい。
なお、連結片に切断順序を刻印した場合には、連結片を
切断した時点で刻印が破断し、連結片が切断されている
ことを明確にすることができる。 (12)取り出されるビスの径と取付穴の径とを異なら
せて、1つの取付穴に対して1つのビスしか取り付かな
いようにしてもよい。また、ビスとビス穴に色を付けて
ビス止め部分を分かり易くしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、回路基板を収納する
基体及び蓋体を備えた遊技機の基板収納ボックスにおい
て、前記基体及び前記蓋体のうち少なくとも一方には、
第一の固着手段により前記基体と前記蓋体とを固着状態
に取り付ける第一の取付片部と、該第一の取付片部を切
り離して前記基体と前記蓋体との固着状態を解除する第
一の切断部と、該第一の切断部の切断状態で第二の固着
手段により前記基体と前記蓋体とを再び固着状態に取り
付ける複数の第二の取付片部と、該第二の取付片部を切
り離して前記基体と前記蓋体との固着状態を解除する複
数の第二の切断部と、前記第二の固着手段によって前記
基体と前記蓋体とを固着させる示唆内容を表示する示唆
内容表示部と、が形成されていることを特徴とする。こ
のように構成することにより、出荷納入後に回路基板を
検査する場合でも、第二の取付片部を第二の固着手段で
固着することにより、別の新しい基板収納ボックスに取
り替えることなく、再度防犯効果の高い基板収納ボック
スに復元することができる。さらに、複数回検査しても
防犯効果を高く維持することができる。また、このよう
な構成では、その復元内容(手順)を示唆する示唆内容
表示部が設けられているため、作業者は、その復元手順
に従って作業を進めるだけで、簡単に且つ確実に防犯効
果の高い基板収納ボックスを復元することができる。
【0057】また、本発明の請求項2においては、回路
基板を収納する基体及び蓋体を備えた遊技機の基板収納
ボックスにおいて、前記基体及び前記蓋体のうち少なく
とも一方には、第一の固着手段により前記基体と前記蓋
体とを固着状態に取り付ける第一の取付片部と、該第一
の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との固着状
態を解除する第一の切断部と、該第一の切断部の切断状
態で第二の固着手段により前記基体と前記蓋体とを再び
固着状態に取り付ける複数の第二の取付片部と、該第二
の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との固着状
態を解除する複数の第二の切断部と、前記第一及び第二
の切断部の切断によって前記基体と前記蓋体との固着状
態を解除させる示唆内容を表示する示唆内容表示部と、
が形成されていることを特徴とする。このように構成す
ることにより、出荷納入後に回路基板を検査する場合で
も、第二の取付片部を第二の固着手段で固着することに
より、別の新しい基板収納ボックスに取り替えることな
く、再度防犯効果の高い基板収納ボックスに復元するこ
とができる。さらに、複数回検査しても防犯効果を高く
維持することができる。また、このような構成では、そ
の復元内容(手順)を示唆する示唆内容表示部が設けら
れているため、作業者は、その復元手順に従って作業を
進めるだけで、簡単に且つ確実に防犯効果の高い基板収
納ボックスを復元することができる。
【0058】また、本発明の請求項3においては、前記
第二の取付片部を基板収納ボックスの少なくとも二側辺
に複数並設し、前記示唆内容表示部は、固着状態の復元
を複数回行う場合、基板収納ボックスの一側辺で前記第
二の取付片部を固着していく方向と、基板収納ボックス
の他側辺で第二の取付片部を固着していく方向と、が逆
方向になるように示唆することを特徴とする。このよう
に構成することにより、固着手段の固着箇所を基板収納
ボックスの一側に偏らせることがないので、開放後に復
元した基板収納ボックスでも防犯効果の高さを維持する
ことができる。
【0059】また、本発明の請求項4においては、前記
第二の固着手段は、基板収納ボックスに複数装備される
と共に、前記第二の取付片部の切り離し毎に1つずつ取
り出されることを特徴とする。このように構成すること
により、蓋体と基体とを固着するための第二の固着手段
を事前に用意しておく必要がないので、基板収納ボック
スの復元作業が行い易くなる。
【0060】また、本発明の請求項5においては、前記
基体及び前記蓋体を固着状態とする前記第一又は第二の
取付片部の外壁面が平坦になるようにし、その外壁面に
封印部材を貼着したことを特徴とする。このように構成
することにより、基板収納ボックスの閉塞状態を封印部
材で担保することができ、また、その封印部材は、突起
のない平坦面上に貼付されるので封印部材の剥れ及び損
傷が防止できると共に封印部材に対する不正行為の判別
が容易になる。
【0061】また、本発明の請求項6においては、取付
状態において、前記蓋体が表面側になるように取り付け
られ、その蓋体にのみ前記第一及び第二の取付片部を形
成したことを特徴とする。このように構成することによ
り、基板収納ボックスが取り付けられた状態で、表面側
に取付片部を配した構成となるので、取付片部を切り離
したことがよく分かる。
【0062】また、本発明の請求項7においては、前記
第一及び第二の切断部は、その並設方向と直交する方向
に切断し易い構造としたことを特徴とする。このように
構成することにより、1つの連結片を切断する際、同時
に他の連結片まで切断する虞がない。
【0063】また、本発明の請求項8においては、前記
第一及び第二の取付片部は、平板状で且つ基板収納ボッ
クスの側面に沿って形成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、取付片部が突出しない
ので破損などを防止することができる。
【0064】また、本発明の請求項9においては、前記
蓋体は、金属製の蓋枠と合成樹脂製の上板とを備え、該
上板に前記第一及び第二の取付片部を形成したことを特
徴とする。このように構成することにより、取付片部を
合成樹脂で形成することによりその切り離し作業を容易
にすることができる一方、蓋体の一部に金属を使用する
ことで強度を向上することができる。また、このように
蓋体の一部に金属を使用することで、静電気に強い基板
収納ボックスを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】回路基板ボックス及び取付台を示す斜視図であ
る。
【図4】蓋体を示す分解斜視図である。
【図5】同図(A)(B)はそれぞれ溶着突起の溶着状態
を示す説明図である。
【図6】蓋枠を示す展開図である。
【図7】同図(A)は蓋体とボックス本体との組み付け
状態を示す縦断面図であり、同図(B)はワンウェイネ
ジによって蓋体をボックス本体に組み付けた状態を示す
部分断面図である。
【図8】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを示
す説明図である。
【図9】同図(A)は「1〜4」の刻印が施された回路
基板ボックスを示す平面図であり、同図(B)は復元示
唆シールを示す平面図である。
【図10】同図(A)〜(C)はそれぞれ回路基板ボッ
クスの復元手順を示す側面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 40 遊技盤 50 機構板 61 遊技制御回路基板(回路基板) 62 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 80 蓋体 81 上板 81a 連結部(第一の切断部) 81b〜81d 連結部(第二の切断部) 82 溶着突起 83a 取付片部(第一の取付片部) 83b〜83d 取付片部(第二の取付片部) 84 復元示唆シール(示唆内容表示部) 86 蓋枠 89a 連結片(第一の切断部) 89b・89c 連結片(第二の切断部) 94 導電板 95 導電性繊維 98 ホログラムシール(封印部材) 99a 取付穴 99b 係合突起 100 ボックス本体(基体) 101 底板 107 本体枠 116 取付穴 120 取付台 130 ワンウェイネジ(第一及び第二の固着手段) 131〜134 刻印(示唆内容表示部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を収納する基体及び蓋体を備え
    た遊技機の基板収納ボックスにおいて、 前記基体及び前記蓋体のうち少なくとも一方には、 第一の固着手段により前記基体と前記蓋体とを固着状態
    に取り付ける第一の取付片部と、 該第一の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との
    固着状態を解除する第一の切断部と、 該第一の切断部の切断状態で第二の固着手段により前記
    基体と前記蓋体とを再び固着状態に取り付ける複数の第
    二の取付片部と、 該第二の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との
    固着状態を解除する複数の第二の切断部と、 前記第二の固着手段によって前記基体と前記蓋体とを固
    着させる示唆内容を表示する示唆内容表示部と、が形成
    されていることを特徴とする遊技機の基板収納ボック
    ス。
  2. 【請求項2】 回路基板を収納する基体及び蓋体を備え
    た遊技機の基板収納ボックスにおいて、 前記基体及び前記蓋体のうち少なくとも一方には、 第一の固着手段により前記基体と前記蓋体とを固着状態
    に取り付ける第一の取付片部と、 該第一の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との
    固着状態を解除する第一の切断部と、 該第一の切断部の切断状態で第二の固着手段により前記
    基体と前記蓋体とを再び固着状態に取り付ける複数の第
    二の取付片部と、 該第二の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との
    固着状態を解除する複数の第二の切断部と、 前記第一及び第二の切断部の切断によって前記基体と前
    記蓋体との固着状態を解除させる示唆内容を表示する示
    唆内容表示部と、が形成されていることを特徴とする遊
    技機の基板収納ボックス。
  3. 【請求項3】 前記第二の取付片部を基板収納ボックス
    の少なくとも二側辺に複数並設し、 前記示唆内容表示部は、固着状態の復元を複数回行う場
    合、基板収納ボックスの一側辺で前記第二の取付片部を
    固着していく方向と、基板収納ボックスの他側辺で第二
    の取付片部を固着していく方向と、が逆方向になるよう
    に示唆することを特徴とする請求項1記載の遊技機の基
    板収納ボックス。
  4. 【請求項4】 前記第二の固着手段は、基板収納ボック
    スに複数装備されると共に、前記第二の取付片部の切り
    離し毎に1つずつ取り出されることを特徴とする請求項
    3記載の遊技機の基板収納ボックス。
  5. 【請求項5】 前記基体及び前記蓋体を固着状態とする
    前記第一又は第二の取付片部の外壁面が平坦になるよう
    にし、その外壁面に封印部材を貼着したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機の基
    板収納ボックス。
  6. 【請求項6】 取付状態において、前記蓋体が表面側に
    なるように取り付けられ、その蓋体にのみ前記第一及び
    第二の取付片部を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載の遊技機の基板収納ボック
    ス。
  7. 【請求項7】 前記第一及び第二の切断部は、その並設
    方向と直交する方向に切断し易い構造としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の遊技機
    の基板収納ボックス。
  8. 【請求項8】 前記第一及び第二の取付片部は、平板状
    で且つ基板収納ボックスの側面に沿って形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載の遊技機の基板収納ボックス。
  9. 【請求項9】 前記蓋体は、金属製の蓋枠と合成樹脂製
    の上板とを備え、該上板に前記第一及び第二の取付片部
    を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
    ずれかに記載の遊技機の基板収納ボックス。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002166012A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Heiwa Corp ケース複合体
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