JPH10165605A - 遊技機の基板収納ボックス - Google Patents

遊技機の基板収納ボックス

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Publication number
JPH10165605A
JPH10165605A JP34662596A JP34662596A JPH10165605A JP H10165605 A JPH10165605 A JP H10165605A JP 34662596 A JP34662596 A JP 34662596A JP 34662596 A JP34662596 A JP 34662596A JP H10165605 A JPH10165605 A JP H10165605A
Authority
JP
Japan
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circuit board
board
lid
mounting
box
Prior art date
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Pending
Application number
JP34662596A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
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Publication of JPH10165605A publication Critical patent/JPH10165605A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透視上板を備えた基板収納ボックスにおい
て、ボックス内の回路基板に対する不正行為が即座に且
つ確実に判別し得る遊技機の基板収納ボックスを提供す
る。 【解決手段】 上板81と蓋枠86と本体枠107とを
ビス93で共締めすると共に、そのビス93止め部分に
ホログラムシール98を貼付して回路基板ボックスを構
成する。これにより、上板81を蓋枠86から取り外す
ことで回路基板61に不正行為が行われるような場合、
蓋体80とボックス本体100とのビス93止め部分に
貼付されたホログラムシール98を剥す必要があるた
め、ホログラムシール98の痕跡がしっかりと残り即座
に且つ確実に不正が判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板を被覆状
態にて収納する遊技機の基板収納ボックスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機やスロットマシン
には、多くの回路基板が設けられている。特に、遊技動
作を制御する遊技制御回路基板には、マイクロコンピュ
ータを構成するMPU、ROM、RAM等の電子素子が
多数実装されている。そして、遊技動作を制御するプロ
グラムが格納されるROMを交換することにより、多く
の場合、異なる遊技内容を実現することが可能である。
このため、遊技制御回路基板は、通常、不正行為を防止
するために樹脂製のボックス内に収納して設けられてい
た。また、このような基板収納ボックスは、回路基板を
取り付けたボックス本体と、その上方を覆う蓋体と、か
ら構成され、該蓋体は、蓋枠の上面開口部に透視上板が
取り付けられて形成されていた。これにより、蓋体の透
視上板から内部の回路基板が視認でき、回路基板に対す
る不正(ジャンパー配線を接続したり、電子部品を実装
したりする不正工作)が判別し易いようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
透視上板を備えた基板収納ボックスは、特開平7−19
4822号公報に示されているような蓋枠に透視上板を
溶着することで蓋体を形成していた。しかしながら、こ
のような溶着によって透視上板を取り付けた構造では、
ボックス内の回路基板に不正行為が行われても、その不
正を確実に判別することが困難であった。具体的には、
透視上板と蓋枠との溶着部分を切り離してボックスを開
放し、回路基板に不正行為(ROM交換など)を行った
後に再度、透視上板と蓋枠とを溶着又は接着すること
で、不正行為を行う前とほぼ同一の状態にボックスを戻
すことができた。本発明は、上記した事情に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、透視上板を備えた
基板収納ボックスにおいて、ボックス内の回路基板に対
する不正行為(開封によるROM交換など)が即座に且
つ確実に判別し得る遊技機の基板収納ボックスを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、図4、図
7、及び図10に示すように、回路基板(遊技制御回路
基板61)を被覆状態にて収納する遊技機(弾球遊技機
1)の基板収納ボックス(回路基板ボックス62)にお
いて、前記回路基板61を取り付ける取付基板(ボック
ス本体100)と、蓋枠86の開口部87に透視板(上
板81)を取り付けてなると共に前記ボックス本体10
0を上方から覆う蓋体80と、該蓋体80と前記ボック
ス本体100との固着部(ビス93止め部分)に貼付さ
れて前記回路基板61の被覆状態を担保する封印部材
(ホログラムシール98)と、を備え、前記蓋体80と
前記ボックス本体100との固着を解除しない限り前記
上板81を前記蓋枠86から取り外し得ない構成とした
ことを特徴とする。このように構成することにより、上
板81を蓋枠86から取り外すことで遊技制御回路基板
61に不正行為が行われるような場合、蓋体80とボッ
クス本体100とのビス93止め部分に貼付されたホロ
グラムシール98を剥す必要があるため、ホログラムシ
ール98の痕跡がしっかりと残り即座に且つ確実に不正
が判別できる。
【0005】また、図10に示すように、前記上板81
を前記蓋体80と前記ボックス本体100との固着部
(ビス93止め部分)に一体的に固着した場合には、基
板収納ボックスの主要組み付け部分を一点に集約するこ
とで、不正判別が容易に然も確実に行える。
【0006】また、図6に示すように、前記上板81に
前記蓋枠86との溶着部又は接着部(溶着突起82)を
設けた場合には、上板81と蓋枠86との取り付け強度
をより一層向上させることができる。
【0007】また、上記目的を達成するために本発明の
請求項4が採用した解決手段は、図12乃至図14に示
すように、回路基板(遊技制御回路基板61)を被覆状
態にて収納する遊技機(弾球遊技機1)の基板収納ボッ
クス(回路基板ボックス62′)において、前記回路基
板61を取り付ける取付基板(ボックス本体140)
と、蓋枠134の開口部87に透視板(上板131)を
取り付けてなると共に前記ボックス本体140を上方か
ら覆う蓋体130と、を備え、前記上板131と前記蓋
枠134とに跨がって封印部材(ホログラムシール9
8)を貼付したことを特徴とする。このように構成する
ことにより、上板131を蓋枠134から取り外すこと
で回路基板61に不正行為が行われるような場合、ホロ
グラムシール98を剥す必要があるため、ホログラムシ
ール98の痕跡がしっかりと残り即座に且つ確実に不正
が判別できる。
【0008】また、図14(B)に示すように、前記ホ
ログラムシール98を前記上板131と前記蓋枠134
と前記ボックス本体(本体枠141)とに跨がって貼付
した場合には、蓋体をボックス本体から取り外して不正
を行う場合にも、ホログラムシール98の痕跡がしっか
りと残るため不正が確実に判別できる。
【0009】また、上記目的を達成するために本発明の
請求項6が採用した解決手段は、図16乃至図18に示
すように、回路基板(遊技制御回路基板61)を被覆状
態にて収納する遊技機(弾球遊技機1)の基板収納ボッ
クス(回路基板ボックス62″)において、前記回路基
板61を取り付ける取付基板(ボックス本体190)
と、蓋枠180の開口部87に透視板(上板171)を
取り付けてなると共に前記ボックス本体190を上方か
ら覆う蓋体170と、を備え、破壊して初めて取り外し
が可能な固着手段(ビス止め片173及びワンウェイネ
ジ178)によって前記上板171と前記蓋枠180と
前記ボックス本体190とを固着したことを特徴とす
る。このように構成することにより、上板171を蓋枠
180から取り外すことで回路基板61に不正行為が行
われるような場合、固着手段を構成するビス止め片17
3を上板171から切り離す必要があるため、この切り
離しの痕跡がしっかりと残り即座に且つ確実に不正が判
別できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0011】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0012】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0013】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿24に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0014】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0015】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器18が打玉の不存在を検出
した時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、
上記したような不都合は生じない。なお、上皿12とし
て上記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自
動玉貸スイッチを省略したものでも良い。
【0016】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置71の
発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0017】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス64内に収納された賞球払出制御
基板63と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。なお、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0018】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44・45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0019】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には窓開口51が開設され、該窓開口
51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた入
賞玉集合カバー体52が貫通されている。入賞玉集合カ
バー体52には、中継基板53と、ドラム表示制御回路
基板54を備えた前記ドラム状可変表示装置41と、が
設けられている。なお、各基板53・54は、相互間で
接続されている。また、中継基板53には、遊技盤40
上の各種電気部品が接続されると共に、後述する遊技制
御回路基板61が接続されている。一方、ドラム表示制
御回路基板54には、前記可変表示装置41を構成する
各種電気部品(ドラムモータ、ドラムランプ、ドラムセ
ンサ等)が接続されると共に、遊技制御回路基板61が
接続されている。
【0020】また、前記機構板50には、発生した入賞
玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク55
と、賞球払出装置56と、玉タンク55内の玉を賞球払
出装置56に送る玉整列レール57、カーブ樋58、及
び通路体59と、玉止め部材60a及び入賞玉排出ソレ
ノイド60bを備えた入賞玉処理装置60と、遊技制御
回路基板61を収納した回路基板ボックス62と、賞球
払出制御基板63を収納した制御基板ボックス64と、
ユニット中継基板65を収納した中継基板ボックス66
と、ターミナル基板67を収納したターミナル基板ボッ
クス68と、が設けられている。遊技制御回路基板61
は、CPU、RAM、及びROMを備えてドラム式可変
表示装置41や可変入賞球装置42等の遊技装置の遊技
動作を制御するものである。賞球払出制御基板63は、
賞球払出装置56の動作を制御するものである。ユニッ
ト中継基板65は、弾球遊技機1とカードユニット装置
30との配線を中継するものである。ターミナル基板6
7は、遊技制御回路基板61に電源を供給するものであ
る。また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板5
0以外の領域に、装飾制御基板69を収納した制御基板
ボックス70と、発射装置モータ72を備えた打球発射
装置71とが設けられている。装飾制御基板69は、遊
技制御回路基板61からの指令又はデータに基づいて弾
球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(ランプ
等)の動作を制御するものである。
【0021】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス68に収納されるターミ
ナル基板67は、遊技制御回路基板61に電源を供給す
るだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的装
置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置71にも
電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号線
の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中継
を行うための端子も設けられている。
【0022】次に、各種制御用の回路基板を収納してな
る基板ボックスの構成について回路基板ボックス62を
例に挙げて説明する。回路基板ボックス62は、図3に
示すように、前記遊技制御回路基板61を内部に収納す
る蓋体80及びボックス本体100の組付体からなり、
この組付体が取付台120を介して前記機構板50に取
り付けられて構成される。先ず、ボックス62内に収納
される遊技制御回路基板61について図7を参照して説
明する。回路基板61は、図7に示すように、長方形状
のプリント配線基板によって構成されており、その上面
の大部分はROM等の電子部品73を実装する電子部品
実装領域74として形成される一方、幅方向一側の領域
がコネクタ75を実装するコネクタ実装領域76として
形成されている。また、回路基板61には、幅方向一側
の両端に止め穴77が穿設される一方、幅方向他側の両
端には係合穴78が穿設されている。なお、回路基板6
1の上面及び下面における止め穴77の外周には、メッ
キ部79が設けられている。このメッキ部79は、回路
基板61を後述の本体枠107にビス119止めする
際、回路基板61のグランドライン61aと本体枠10
7とを導通させるためのものであり、ボックス62内で
発生する静電気から回路基板61を保護するようになっ
ている。
【0023】蓋体80は、図4に示すように、透視性を
有する上板81と、金属製の蓋枠86と、透視性及び導
電性を有する導電板94と、を備えている。上板81
は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の外
周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突起82が突
設されている。また、下面側における長手方向の両端部
には、取付穴83aを穿設した取付突起83が突設され
ている。一方、上板81の上面側の一部には、機種名シ
ール84を貼着するための凹部85が形成されている。
【0024】蓋枠86は、図5に示す形状に打ち抜き成
型された金属板を図5中の二点鎖線部分で折り曲げるこ
とにより形成されている。これにより、蓋枠86は、上
面に開口部87を有すると共に、その外周縁部には全周
に亘って側壁を有する形状となっている。なお、幅方向
の一側壁は、その他の側壁に比べて下方に突出して設け
られ、回路基板61の収納状態で電子部品実装領域74
とコネクタ実装領域76とを蓋枠86の内外に仕切る仕
切り壁86aとして形成されている(図9(A)参
照)。開口部87以外となる残りの上面領域には、上板
81側の複数の溶着突起82を個々に挿通する挿通穴8
8が複数穿設され、長手方向の上面両端部には、上板8
1側の取付突起83を挿通する挿通穴89が穿設されて
いる。一方、蓋枠86の側壁には、仕切り壁86aを除
いた3つの側壁に取付穴90が穿設され、仕切り壁86
aには、収納する回路基板61からの発熱を外部に放出
するための放熱穴91が穿設されている。また、蓋枠8
6の長手方向の各側壁には、位置決め突起92が内向側
に突設されている。なお、上記した取付穴90は、後で
詳述するボックス本体100との組み付け時にビス(皿
ネジ)93の頭部93aが蓋枠86の側壁面に入り込む
ようなテーパー形状をなしている(図10参照)。
【0025】導電板94は、上板81と同様に透明合成
樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装を施
した導電性繊維95が全域に接合して設けられている。
導電板94の外周端部には、蓋枠86に穿設された挿通
穴88と同様に、上板81側の溶着突起82を個々に挿
通する挿通穴96が複数穿設されている。また、長手方
向の両端部には、上板81及び蓋枠86との組み付け状
態で、上板81側の取付突起83との干渉を逃がすため
の切欠部97が形成されている。ここで、導電性繊維に
ついて簡単に説明すると、導電性繊維は、大きく分けて
金属製(銅、黄銅、ニッケル、アルミニューム等)のフ
ィラメントを網状に織ったものと、合成繊維に導電性粒
子(銅、カーボン等)を塗布又は含浸させたものと、が
あり、いずれの種類の導電性繊維においても、電磁シー
ルド効果及び光線透過率の見地から、50〜250メッ
シュ(特に、100〜200メッシュがよい)程度で、
その開口率10〜90%(特に、30〜80%がよい)
であることが望ましい。そして、メッシュという構造
上、どうしても透視性が悪くなるが、本実施形態では、
これを抑制するために、導電性繊維95を金属色を避け
た濃色(実施形態中では、黒色)にすることで透視性を
向上させている。
【0026】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維95を接合することで導電板94を構成して
いるが、導電板の構成はこれに限定するものではなく、
透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗にC
RTフィルターなどともいう)を構成してもよい。この
場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより透視
性を向上させることができる。また、透明導電層の形成
によって導電板を構成してもよい。この透明導電層につ
いて簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、銀、
錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるいはア
ンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫等の
金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパッタ
リング、イオンプレーティング、CVD等の方法により
導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の表面
に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通常5
〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、100
00Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の電気
抵抗率が適当である。
【0027】しかして、蓋体80は、図6(A)(B)に
示すように、蓋枠86の挿通穴88及び導電板94の挿
通穴96を挿通した上板81の溶着突起82が超音波溶
着されることで、上板81、蓋枠86、及び導電板94
の組付体として構成されている。また、このような溶着
突起82の溶着により、導電板94の導電性繊維95
は、蓋枠86と確実に導通される。なお、溶着突起82
の溶着において、上板81(溶着突起82)と導電板9
4とを同一素材で形成した場合には、溶着突起82の溶
着部分が導電板94に混じり合い、より一層強固な溶着
が可能になる。また、蓋体80の組み付け方法は、超音
波溶着以外にも熱溶着したり、溶剤又は接着剤を用いて
もよい。
【0028】一方、ボックス本体100は、図7に示す
ように、透視性を有する底板101と、金属製の本体枠
107と、を備えている。底板101は、透明合成樹脂
の長方形板からなり、その上面側には、回路基板61の
下面を支承するためのフランジ片102が四隅近傍部及
び幅方向の両端中央部に立設されている。なお、幅方向
一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片102には、
後述する係合片113との干渉を逃がすためのスリット
部103が形成されている。一方、底板101の下面側
には、本体枠107との間で所定間隔を保持するための
フランジ片104が立設されている。また、底板101
には、幅方向他側の各隅角部及び長手方向一側のほぼ中
央部にそれぞれ切欠部105a・105b・106が穿
設されている。切欠部105a・105bは、回路基板
61のビス止め部分との干渉を逃がすための切り欠きで
あり、切欠部106は、取付台120への取り付け状態
で後述する係合突起124との干渉を逃がすための切り
欠きである。
【0029】本体枠107は、図8に示す形状に打ち抜
き成型された金属板を図8中の二点鎖線部分で折り曲げ
ることにより形成されている。これにより、本体枠10
7は、下面に開口部108を有すると共に、その外周縁
部には全周に亘って側壁を有する形状となっている。開
口部108の内周縁部には、その幅方向両側に断面L字
状をなす係合片109が所定の条設長さで形成され、内
周縁部の長手方向一側には、係止穴110aを穿設した
係止片110が形成されている。また、開口部108以
外となる残りの下面領域には、楕円形状をなす複数の透
視穴111が穿設されている。下面領域における幅方向
一側の両端には、取付穴112aを穿設した取付片11
2が形成され、下面領域における幅方向他側の両端に
は、係合突起113aを備えた係合片113が形成され
ている。なお、これら取付片112及び係合片113
は、図8の形状に打ち抜かれた金属板の一部分を上方に
折曲して形成されている。また、上記した係合片109
は、後で詳述する取付台120への取り付け時に取付台
120側の係合レール121と係合し易いように先端部
109aが若干下方に折曲されている(図9(C)参
照)。
【0030】一方、本体枠107の側壁には、幅方向の
一側壁を除いた3つの側壁に取付穴114aを穿設した
取付片114が形成されている。この取付片114は、
断面L字状をなして内向側に折曲されている。本体枠1
07の幅方向の他側壁には、放熱穴115が穿設され、
長手方向の各側壁には、位置決め凹部116が形成され
ている。この位置決め凹部116は、蓋枠86側の位置
決め突起92と係合することで蓋体80との組み付け時
に位置決めを行うようになっている。また、取付片11
4が形成されない一側壁には、内向側に折曲された固定
片117が形成されている。この固定片117は、回路
基板61の取り付け状態でその上面を挟み込むことによ
り回路基板61を固定し、回路基板61からコネクタを
外す等による回路基板61の破損を防止するようになっ
ている。また、本体枠107の幅方向の両側壁には、そ
の長手方向の両端部に補強片118が延設されている。
この補強片118は、延設部分から内向側に折曲される
ことで本体枠107の長手方向両側壁を内側から押さ
え、本体枠107の強度を向上するようになっている。
また、側壁間の隙間を塞ぐので、側壁間を広げて不正に
改造しようとしてもできない。なお、このような補強片
は、本体枠107に限らず蓋枠86側に設けてもよい。
【0031】しかして、上記した蓋体80及びボックス
本体100は、以下に示す組み付けによって回路基板6
1を収納した組付体(回路基板ボックス62)として構
成される。先ず、回路基板61と底板101とを重畳し
て本体枠107に装着する。このとき、回路基板61の
上面は、固定片117に挟み込んだ状態にする。そし
て、図9(A)(B)に示すように、回路基板61の係合
穴78に係合片113の係合突起113aを挿通する一
方、回路基板61の止め穴77を取付片112の取付穴
112aにビス119止めすることで、底板101を挟
んで本体枠107に回路基板61を固定する。また、こ
のような回路基板61の取り付け固定において、止め穴
77と取付穴112aとの穴位置を合せる際、回路基板
61が若干ズレることで係合突起113aと係合穴78
とが係合し、ビス止めされない回路基板61の幅方向一
側も固定される。
【0032】次に、上面が開放しているボックス本体1
00に蓋体80を被せる。このとき、蓋体80の仕切り
壁86aは、回路基板61の電子部品実装領域74とコ
ネクタ実装領域76とを蓋枠86の内外に仕切った状態
にある。これにより、蓋体80を取り外すことなく、コ
ネクタ75への配線取り付け及び配線取り外しが可能に
なる。一方、仕切り壁86a以外の側壁は、その内面が
ボックス本体100側の側壁外面と当接した状態にあ
る。また、この状態で蓋体80側の位置決め突起92が
ボックス本体100側の位置決め凹部116と係合する
ことにより、蓋体80とボックス本体100とは相互間
で位置決めされている。そして、図4及び図7に示すA
・B・Cの3方向において、図10(A)(B)に示すよ
うに、本体枠107の取付穴114aと上板81の取付
穴83aと蓋枠86の取付穴90とをビス93で共締め
し、そのビス93止め部分を長方形状のホログラムシー
ル98で封印する。これにより、蓋体80とボックス本
体100との内部空間に回路基板61を止着状態にて収
納した組付体(回路基板ボックス62)が構成される。
【0033】なお、本体枠107、上板81、及び蓋枠
86を共締めするビス(皿ネジ)93は、前述したよう
に頭部93aが蓋枠86の側壁面に入り込むと共に、締
め付け状態で頭部93aの末端平面が蓋枠86の側壁面
と同一平面上に位置している。このため、ビス93止め
部分を封印するホログラムシール98は、平坦面上に確
実に貼付され、シール98の剥れ及び損傷が防止できる
と共に、シール98に対する不正行為の判別が容易にな
る。また、ビス93は、本体枠107と蓋枠86とを共
締めすることで、各枠107・86間を導通状態にして
いる。これにより、蓋体80に設けられた導電板94
は、蓋枠86、ビス93、及び本体枠107を介して回
路基板61のグランドライン61aに導通される。
【0034】ここで、上記ホログラムシールについて簡
単に説明すると、ホログラムシールは、ホログラム層と
光反射層と接着剤層とを備え、ホログラム層に形成され
るホログラム図柄を偽造困難な図柄に構成することで、
不正行為に伴うシールの貼り替えを防止するようになっ
ている。このホログラム図柄は、ホログラムシールの表
面に入射したコヒーレント光(レーザー光)がホログラ
ム層のエンボス面を透して光反射層に入り、光反射層か
らホログラム干渉光としてホログラムシールの外方に反
射されることで形成される。また、ホログラムシールを
剥した場合は、もう一度貼り直してもホログラム図柄が
元の形状にならないので、剥した痕跡が残る。
【0035】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、蓋体80とボックス本体100とのビ
ス93止め部分をホログラムシール98で封印すること
により回路基板61の被覆状態を担保している。また、
ボックス62内に設けられた導電板94によって電磁シ
ールド効果を奏し得るようになっている。さらに、回路
基板ボックス62は、その上壁面を構成する上板81と
導電板94、及び下壁面を構成する底板101をそれぞ
れ透視性を有する素材から形成することで、回路基板6
1の実装面(上面)及びハンダ面(下面)を外部から透
視できるようにしている。このため、回路基板61に不
正な工作(例えば、ジャンパー配線を接続したり、電子
部品を実装したりする不正工作)が施された場合には、
直ちにその不正工作が判るようになっている。
【0036】また、本実施形態の回路基板ボックス62
の組み付け構成は、以下に示す効果を奏し得る。先ず、
第一の効果としてボックス62に対する不正行為が容易
に判断できる。一般的に、溶着部分を切り離して不正行
為を行う場合、その切り離し部分を再度溶着又は接着す
れば、不正の判別が非常に難しいものとなるが、本実施
形態の場合、上板81の溶着突起82を切り離しても、
上板81は、取付突起83のビス93止めにより取り外
すことができず、然も導電板94が回路基板61上に落
ち込む。このため、溶着突起82を切り離した隙間から
回路基板61に細工をしようとしても導電板94がそれ
を阻止する。また、ホログラムシール98を剥してビス
93を外した場合には、ホログラムシール98の痕跡が
しっかりと残るため不正が行われたことが即座に分か
る。次に、第二の効果としてボックス62のコストが低
減できる。一般的に、折曲形成した金属板の側壁は、強
度を保証するために側壁同志を溶接する必要がある。し
かしなが、本実施形態の場合、蓋枠86の側壁と本体枠
107の側壁とを当接させた状態(ボックス本体100
に蓋体80を被せた状態)でビス93止めすることによ
りボックス62としての強度を保証し、溶接コストを削
減している。なお、蓋体80とボックス本体100との
組み付けにおいて、外方から覆いかぶさる部材(本実施
形態では、蓋体80)の側壁についてのみ溶接を行うこ
とにより、溶接コストを削減した上で、より一層ボック
ス62の強度を向上させることも可能である。
【0037】次に、上記した回路基板ボックス62を機
構板50に取り付けるための取付台120について図3
を参照して説明する。取付台120は、図3に示すよう
に、合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方
形板からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一
対の係合レール121が所定間隔を置いて条設されてい
る。なお、係合レール121の条設方向は、取付台12
0の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台12
0の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交す
るガイド片122が突設されている。取付台120の右
側端部には、弾性変形する解除レバー123が形成され
ており、該解除レバー123の基部には、ボックス本体
100側の係止穴110aと係合する係合突起124が
突設されている。また、取付台120の基板面には、機
構板50側の取付ボス(図示しない)に取付台120を
ビス止めするための止め穴125が穿設されている。
【0038】しかして、上記した取付台120は、止め
穴125を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
120に回路基板ボックス62を取り付けるときには、
取付台120に対してボックス62を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台120側の係合レール
121は、ボックス62側の係合片109と係合した状
態にあり、ガイド片122は、ボックス62のスライド
移動を案内する。そして、このようなボックス62のス
ライド移動によって取付台120側の解除レバー123
が下方に弾性変形し、遂には、ボックス62側の係止穴
110aが取付台120側の係合突起124と係合して
ボックス62の装着が完了する。一方、回路基板ボック
ス62を取付台120から取り外すときには、解除レバ
ー123を下方に押して係止穴110aと係合突起12
4との係合を解除し、この状態からボックス62を左側
方にスライドさせることで簡単に取り外すことができ
る。即ち、回路基板ボックス62は、機構板50にビス
止め固定された取付台120に対して着脱自在な構成と
なっている。
【0039】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、上板81と蓋枠86とボックス本体1
00(本体枠107)とをビス93で共締めすると共
に、そのビス93止め部分にホログラムシール98を貼
付した構成となっている。言い換えれば、蓋体80とボ
ックス本体100とのビス93止めを解除して初めて上
板81を蓋枠86から取り外し得る構成となっている。
このように構成することにより、上板81を蓋枠86か
ら取り外すことで回路基板61に不正行為が行われるよ
うな場合、蓋体80とボックス本体100とのビス93
止め部分に貼付されたホログラムシール98を剥す必要
があるため、ホログラムシール98の痕跡がしっかりと
残り即座に且つ確実に不正が判別できる。また、このよ
うな構成を採用することにより、回路基板ボックス62
の主要組み付け部分を一点に集約することができ、不正
判別が容易に然も確実に行える。また、回路基板ボック
ス62では、上板81に溶着突起82を設けることで、
ビス93止めに加えて溶着によっても蓋枠86との取り
付け強度を向上させている。
【0040】なお、回路基板ボックスの組み付け構成
は、上記した実施形態(第一実施形態)に限定するもの
ではない。以下、その他の組み付け構成を第二乃至第五
の実施形態として説明する。また、以下の説明では、便
宜上、第一実施形態と同一の構成部材及び同一機能を有
する構成部位に対して、第一実施形態のものと同一の符
号を付記すると共に、その詳細な説明を省略する。先
ず、第二実施形態の回路基板ボックス62′を図11乃
至図14を参照して説明する。回路基板ボックス62′
は、図11に示すように、遊技制御回路基板61を内部
に収納する蓋体130及びボックス本体140の組付体
からなり、この組付体が取付台120を介して機構板5
0に取り付けられて構成される。
【0041】蓋体130は、図12に示すように、透視
性を有する上板131と、金属製の蓋枠134と、透視
性及び導電性を有する導電板136と、を備えている。
上板131は、透明合成樹脂の長方形板からなり、前記
上板81と同様に、溶着突起82、取付穴83aを穿設
した取付突起83、及び機種名シール84を貼着する凹
部85、が形成されている。また、上板131の下面側
には、溶着突起82の突設部分の内周に導電板136を
嵌合する嵌合面132が凹面状に形成されている。この
嵌合面132の一隅角は、他の三隅角と異なるR形状を
なして、導電板136を位置決めする位置決め部133
として形成されている。
【0042】蓋枠134は、前記蓋枠86とほぼ同一に
形成され、その上面開口部87の一隅角には、回路基板
61に確率設定用の切換スイッチを設けた場合にも対応
(切換スイッチと蓋枠134との干渉が回避)できるよ
うに円形状の切欠部135が穿設されている。なお、こ
のような切欠部は、第二実施形態の蓋枠134に限らず
第一実施形態の蓋枠86に設けてもよい。
【0043】導電板136は、透明合成樹脂製の長方形
の平板からなり、その上面側には前記導電板94と同様
に導電性繊維95が全域に接合して設けられている。導
電板136の四隅角は、それぞれ上板131側の嵌合面
132の四隅角に対応する形状に形成されている。即
ち、導電板136の一隅角は、他の三隅角と異なるR形
状をなした位置決めR部137として形成されている。
このため、上板131に導電板136を取り付ける場合
には、必ず位置決めR部137を上板131側の位置決
め部133に合せなければならない。これにより、上板
131に対する導電板136の取り付け状態を一義的に
決定することができ、導電板136を裏返しで取り付け
る等の取り付け間違いを回避することができる。
【0044】しかして、蓋体130は、上板131の嵌
合面132に導電板136を取り付けた状態で、上板8
1の溶着突起82を蓋枠134の挿通穴88に挿通し、
その溶着突起82を超音波溶着することで、上板13
1、蓋枠134、及び導電板136の組付体として構成
されている。
【0045】一方、ボックス本体140は、図13に示
すように、透視性を有する底板101と、金属製の本体
枠141と、を備えている。本体枠141は、前記本体
枠107とほぼ同一に形成されており、取付片114が
形成された3つの側壁の上側部分は、断面L字状をなし
て内向側に折曲された当接片部142として形成されて
いる。なお、当接片部142の内向側への折曲量は、蓋
枠134の側壁の厚みと同一の値に設定されている。言
い換えれば、蓋体130とボックス本体140との組み
付け状態で、蓋枠134の側壁面が本体枠141の側壁
面と同一平面上に位置するように設定されている。ま
た、本体枠141の長手方向の各当接片部142には、
本体枠107と同様に位置決め凹部116が形成されて
いる。
【0046】しかして、上記した蓋体130及びボック
ス本体140は、以下に示す組み付けによって回路基板
61を収納した組付体(回路基板ボックス62′)とし
て構成される。先ず、回路基板ボックス62の組み付け
と同様に、回路基板61と底板101とを重畳して、こ
れを本体枠141にビス119止めすることでボックス
本体140を形成する。そして、上面が開放しているボ
ックス本体140に蓋体130を被せる。このとき、蓋
体130の仕切り壁86aは、回路基板61の電子部品
実装領域74とコネクタ実装領域76とを蓋枠134の
内外に仕切った状態にある。一方、仕切り壁86a以外
の側壁は、図14(A)に示すように、その内面がボッ
クス本体140側の当接片部142の外面と当接した状
態にあり、本体枠141の側壁面と同一平面上にある。
また、蓋体130側の位置決め突起92がボックス本体
140側の位置決め凹部116と係合することにより、
蓋体130とボックス本体140とは相互間で位置決め
されている。そして、図12及び図13に示すA・B・
Cの3方向において、図14(B)に示すように、本体
枠141の取付穴114aと上板131の取付穴83a
と蓋枠134の取付穴90とをビス93で共締めし、そ
のビス93止め部分を長方形状のホログラムシール98
で封印する。これにより、蓋体130とボックス本体1
40との内部空間に回路基板61を止着状態にて収納し
た組付体(回路基板ボックス62′)が構成される。
【0047】なお、本体枠141、上板131、及び蓋
枠134を共締めするビス(皿ネジ)93は、第一実施
形態と同様に、頭部93aが蓋枠134の側壁面に入り
込むと共に、締め付け状態で頭部93aの末端平面が蓋
枠134の側壁面と同一平面上に位置している。また、
ビス93止め部分を封印するホログラムシール98は、
長手方向をボックス62′の上下方向と平行に配すと共
に、その上端側が蓋体130の上面(上板131)に位
置する一方、下端側が本体枠141の側壁面に位置する
ように貼付されている。即ち、ホログラムシール98
は、蓋枠134及び本体枠141の各側壁面からなる平
坦面上に確実に貼付されている。このように上板131
と蓋枠134とに跨がってホログラムシール98が貼付
されるので、上板131を蓋枠134から取り外した場
合、ホログラムシール98を剥さなくてはならないので
その痕跡が残る。さらに、ホログラムシール98は、本
体枠141にも跨がっているので、より不正の判別が容
易であり、2枚貼付するよりも取り付け容易でコスト安
となる。
【0048】以上のように、第二実施形態に係る回路基
板ボックス62′は、蓋体130とボックス本体140
とのビス93止め部分をホログラムシール98で封印す
ることにより回路基板61の被覆状態を担保している。
また、第二実施形態の回路基板ボックス62′は、第一
実施形態の回路基板ボックス62と違いビス93止め部
分を形成した側壁面が平坦面形状をなし、その平坦面を
構成する蓋枠134の側壁面及び本体枠141の側壁面
と上板131の上面とに跨がってホログラムシール98
を貼付している。このため、蓋体130とボックス本体
140とのビス93止め部分及び接合面と、上板131
と蓋枠134との接合面と、にホログラムシール98が
貼付されたことになり、より確実に回路基板61の被覆
状態を担保するようになっている。
【0049】次に、第三実施形態では、図15(A)に
示すように、ビス止めボス152を下面に設けた上板1
51と、ビス止めボス152と対応する取付穴154を
穿設した蓋枠153と、導電板94と、から蓋体150
を構成する。そして、蓋枠153の取付穴154を挿通
して上板151のビス止めボス152にビス155止め
することで上板151と蓋枠153とを組み付けると共
に、前記第一実施形態と同様に、上板151の溶着突起
82を導電板94の下面側に超音波溶着することで、上
板151、蓋枠153、及び導電板94を一体的に組み
付ける。また、蓋体150と本体枠156との取り付け
は、蓋枠153の取付穴90と本体枠156の取付穴1
14aとを直接的にビス93で共締めすることで行う。
このように、第三実施形態では、上板151、蓋枠15
3、及び本体枠156をビス93で共締めするのではな
く、上板151を蓋枠153にビス155止めした後
に、これを本体枠156にビス93で止める構成となっ
ている。この構成においても、上板151を蓋枠153
から取り外すことで内部の回路基板に不正行為が行われ
るような場合、透視上板と蓋枠とを溶着によって取り付
けた従来の構成と違い、上板151と蓋枠153との取
り付け状態を元に戻すことができないので、即座に且つ
確実に不正が判別できる。
【0050】次に、第四実施形態では、図15(B)に
示すように、取付突起83の下端部に係合爪162を設
けた上板161と、係合爪162と係合する係止部16
4を側壁の下端部に設けた蓋枠163と、導電板94
と、から蓋体160を構成する。そして、上板161の
取付突起83を蓋枠163の挿通穴89に挿通した状態
で係合爪162を係止部164に係止することにより、
上板161と蓋枠163とを組み付けると共に、前記第
一実施形態と同様に、上板161の溶着突起82を導電
板94の下面側に超音波溶着することで、上板161、
蓋枠163、及び導電板94を一体的に組み付ける。ま
た、蓋体160と本体枠165との取り付けは、蓋枠1
63の取付穴90と上板161の取付穴83aと本体枠
165の取付穴114aとをビス93で共締めすること
で行う。このように、第四実施形態では、上板161及
び蓋枠163をビス93で共締めすると共に、上板16
1を係合爪162によって蓋枠163の係止部164に
係止することで、上板161及び蓋枠163の組み付け
強度を向上している。また、上板161、蓋枠163、
及び本体枠165を共締めするのではなく、上板161
は共締めせずに蓋枠163と本体枠165とをビス93
で止め、上板161は係合爪162で蓋枠163に係止
するのみのものでもよい。この場合でも、取付突起83
を蓋枠163の側壁と本体枠165の側壁で挟み込め
ば、蓋体163と本体枠165とを分離させない限り、
上板161は取り外せない。
【0051】次に、第五実施形態の回路基板ボックス6
2″を図16乃至図18を参照して説明する。回路基板
ボックス62″は、図16に示すように、遊技制御回路
基板61を内部に収納する蓋体170及びボックス本体
190の組付体からなり、この組付体が取付台120を
介して機構板50に取り付けられて構成される。
【0052】蓋体170は、図17に示すように、透視
性を有する上板171と、金属製の蓋枠180と、透視
性及び導電性を有する導電板94と、を備えている。上
板171は、透明合成樹脂の長方形板からなり、前記上
板81と同様に、溶着突起82、取付穴83aを穿設し
た取付突起83、及び機種名シール84を貼着する凹部
85、が形成されている。上板171の長手方向の両端
には、隅角部の近傍を除いた部分に取付側壁172が延
設されている。該取付側壁172には、取付穴83aと
同一軸心の挿入穴172aが穿設されている。また、取
付側壁172の一側端から隅角部までの間には、上壁側
及び側壁側の各連結片174を介してビス止め片173
が一体成形されている。これにより、ビス止め片173
と上板171との間には、スリット状の溝部175が形
成される。ビス止め片173には、取付穴176が穿設
されると共に、その取付穴176の穿設部分を含む内壁
側には係合突起177が形成されている。なお、この係
合突起177は、後述する蓋枠180側の切欠部181
との係合により上板171と蓋枠180との取り付け強
度を向上させると共に、ボックス本体190との組み付
け状態でその内向面(係合突起177の先端面)が後述
する本体枠193の側壁外面と当接して隙間をなくすこ
とにより、取付穴176を止めるワンウェイネジ178
の切断を防止するようになっている。また、ビス止め片
173と上板171とを連結する連結片174の外面に
は、文字(例えば、メーカー名など)が刻印(印刷でも
よい)されている。このため、連結片174を切断して
不正改造し、連結片174を切断したのがよく分からな
いように接着しようとしても、その刻印まで復旧させる
ことができないので、痕跡がしっかり残る。
【0053】蓋枠180は、前記蓋枠86とほぼ同一に
形成され、その長手方向両端の側壁には、上板171と
の組み付け状態で係合突起177を係止する切欠部18
1が穿設されている。しかして、蓋体170は、蓋枠1
80の挿通穴88及び導電板94の挿通穴96を挿通し
た上板171の溶着突起82が超音波溶着されること
で、上板171、蓋枠180、及び導電板94の組付体
として構成されている。なお、このとき、上板171側
の係合突起177は、蓋枠180側の切欠部181と係
合した状態にある。上板171側の取付突起83は、蓋
枠180側の挿通穴89に挿通した状態にある。また、
上板171側の取付側壁172は、蓋枠180の側壁外
面に当接した状態にある。これによって、蓋枠180の
側壁は、取付穴90を取付穴83a及び挿入穴172a
と同一軸心に配した状態で、取付突起83と取付側壁1
72との間に介在される。
【0054】一方、ボックス本体190は、図18に示
すように、透視性を有する底板191と、金属製の本体
枠193と、を備えている。底板191は、前記底板1
01とほぼ同一に形成され、その長手方向における切欠
部106のない一端側にも切欠部192が形成されてい
る。本体枠193は、前記本体枠107とほぼ同一に形
成されており、その長手方向の両側壁には、蓋体170
側の取付穴176と対応する止め穴194が穿設されて
いる。
【0055】しかして、上記した蓋体170及びボック
ス本体190は、以下に示す組み付けによって回路基板
61を収納した組付体(回路基板ボックス62″)とし
て構成される。先ず、回路基板ボックス62の組み付け
と同様に、回路基板61と底板191とを重畳して、こ
れを本体枠193にビス119止めすることでボックス
本体190を形成する。次に、上面が開放しているボッ
クス本体190に蓋体170を被せる。そして、図17
及び図18に示すA・Cの2方向において、上板161
の挿入穴172aから挿入したビス93で本体枠193
の取付穴114aと上板171の取付穴83aと蓋枠1
80の取付穴90とを共締めすると共に、B方向におい
て、本体枠193の取付穴114aと蓋枠180の取付
穴90とをビス93で共締めし、そのビス93止め部分
を長方形状のホログラムシール98で上から覆い封印す
る。また、図17及び図18に示すD・Eの2方向にお
いて、本体枠193の止め穴194と上板171の取付
穴176とをワンウェイネジ178で共締めする。これ
により、蓋体170とボックス本体190との内部空間
に回路基板61を止着状態にて収納した組付体(回路基
板ボックス62″)が構成される。なお、第五実施形態
では、ビス止め片173を締まる方向にしか回らないワ
ンウェイネジ178で締め付ける構成となっているが、
これに替えて破断取付ネジやリベット等でビス止め片1
73を締め付ける構成としてもよい。
【0056】以上のように、第五実施形態に係る回路基
板ボックス62″は、ビス93とワンウェイネジ178
とによって蓋体170とボックス本体190との組み付
けを行っている。そして、出荷納入後に回路基板61を
検査(ROMが正規のものか否かの検査)する際には、
溝部175に沿って連結片174をニッパー等で切断し
てビス止め片173と上板171との連結を解除し、ホ
ログラムシール98を剥してビス93を取り外すことで
ボックス本体190を開放する。そして、正規の回路基
板61である場合は、剥したホログラムシール98と同
様の位置にシール(例えば、新たなホログラムシール)
を貼付する。このように、第五実施形態の回路基板ボッ
クス62″は、連結片174を切断してビス止め片17
3と上板171との連結を解除しない限り、ボックス本
体190が開放できないようになっている。従って、回
路基板61の検査以外で連結片174が切断されるよう
な場合は、この切断により回路基板61に不正が行われ
たことが即座に且つ確実に判別できる。なお、このよう
な連結片174の切断は、連結片174の外面に刻印さ
れた文字によってより明確に判断することができる。ま
た、回路基板ボックス62″の構成では、上板161に
取付側壁172を設けると共に、この取付側壁172
を、本体枠193、上板161の取付突起83、及び蓋
枠180とビス93で共締めしている。このため、ホロ
グラムシール98を剥さずに上板161を蓋枠180か
ら取り外して不正を行うような場合には、取付側壁17
2を切断する必要があるので、回路基板ボックス62″
の外観上、切断された部分を明確に判断することがで
き、不正の判別がより一層分かり易くなる。
【0057】また、上記した各実施形態では、本発明の
基板収納ボックスを弾球遊技機用の遊技制御回路基板を
収納する回路基板ボックスとしているが、これに限定す
るものではない。例えば、賞球払出制御基板などを収納
する基板収納ボックスでもよい。即ち、内部の回路基板
に対する不正行為を防止する必要がある基板収納ボック
スであればよい。また、遊技機としては、弾球遊技機以
外の遊技機(例えば、スロットマシンやコインゲーム
等)であってもよい。さらには、各種構成部材を形成す
る素材については、取り分け実施形態中に記載のものに
限定するものではない。例えば、透視性を有する上板を
透明合成樹脂ではなく、ガラス素材から形成してもよ
い。
【0058】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明又は変形例として以下のものがある。 (1)回路基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収
納ボックスにおいて、前記回路基板を取り付けるボック
ス本体と、該ボックス本体を上方から覆う蓋体と、を備
え、前記ボックス本体を金属平板から折曲形成すると共
に、その折曲形成したボックス本体の側壁を溶接するこ
となく前記蓋体の側壁に固着したことを特徴とする遊技
機の基板収納ボックス。このように構成することによ
り、基板収納ボックスとしての強度を保証した上で溶接
コストを削減することができる。 (2)回路基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収
納ボックスにおいて、前記回路基板を取り付けるボック
ス本体と、該ボックス本体を上方から覆う蓋体と、を備
え、前記蓋体を金属平板から折曲形成すると共に、その
折曲形成した蓋体の側壁を溶接することなく前記ボック
ス本体の側壁に固着したことを特徴とする遊技機の基板
収納ボックス。このように構成することにより、基板収
納ボックスとしての強度を保証した上で溶接コストを削
減することができる。 (3)透視板は、蓋枠に取り付けられる方が組み付け易
いので望ましいが、透視板をボックス本体側に取り付け
るようにして、ボックス本体と蓋体とを分離させなけれ
ば透視板が取れないものでも本実施形態と同様の効果が
得られる。蓋体とボックス本体との固着を解除して初め
て透視板をボックス本体から取り外し得る構成としたこ
とを特徴とする遊技機の基板収納ボックス。 (4)本実施形態では、底板を用いて基板の底側を見え
るようにしたが、底板がなくボックス本体の底面に大き
な開口がないもの、つまり、上面を開放した箱状の本体
枠のみのものでもよい。また、導電板がないものでもよ
く、透視板は、蓋枠の上下どちらに取り付けられるもの
でもよい。 (5)封印部材は、ホログラムシールに限定することな
く、痕跡(剥した跡など)が残るものであればよい。例
えば、色が変わったり一部が剥れずに残るものなど。 (6)ホログラムシール(封印部材)が透視板と蓋体と
に跨がって貼付されるか、又は透視板と蓋体と取付基板
(本体枠)とに跨がって貼付されるものであれば、その
シール(封印部材)が固着部に貼付されていないもので
もよく、特に貼付する位置は限定しない。また、固着部
に貼付されるシール(封印部材)と、透視板及び蓋体に
跨がって貼付されるシール(封印部材)と、は別体でも
よい。 (7)第五実施形態では、ワンウェイネジ以外のネジ止
めもしているが、ネジ止めは、ワンウェイネジ(破壊し
て初めて取り外し可能な固着手段)のみのものでもよ
い。また、ネジ止め以外の係止部があってもよい。 (8)蓋体とボックス本体との固着、及び蓋体と透視板
との取り付けは、ネジ止めに限らず、はまり込んで係止
するものでもよい。 (9)蓋枠及び本体枠は、合成樹脂製のものでもよく、
さらには導電性のものが好ましい。 (10)封印部材は、固着部の固着を解除できないよう
に貼付されればよく、例えば、ビス自体に貼付しないも
のでもよい。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、回路基板を被覆状態
にて収納する遊技機の基板収納ボックスにおいて、前記
回路基板を取り付ける取付基板と、蓋枠の開口部に透視
板を取り付けてなると共に前記取付基板を上方から覆う
蓋体と、該蓋体と前記取付基板との固着部に貼付されて
前記回路基板の被覆状態を担保する封印部材と、を備
え、前記蓋体と前記取付基板との固着を解除しない限り
前記透視板を前記蓋枠から取り外し得ない構成としたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、透視
板を蓋枠から取り外すことで回路基板に不正行為が行わ
れるような場合、蓋体と取付基板との固着部に貼付され
た封印部材を剥す必要があるため、封印部材の痕跡がし
っかりと残り即座に且つ確実に不正が判別できる。
【0060】また、本発明の請求項2においては、前記
透視板を前記蓋体と前記取付基板との固着部に一体的に
固着した構成とすることにより、基板収納ボックスの主
要組み付け部分を一点に集約することで、不正判別が容
易に然も確実に行える。
【0061】また、本発明の請求項3においては、前記
透視板に前記蓋枠との溶着部又は接着部を設けた構成と
することにより、透視板と蓋枠との取り付け強度をより
一層向上させることができる。
【0062】また、本発明の請求項4においては、回路
基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収納ボックス
において、前記回路基板を取り付ける取付基板と、蓋枠
の開口部に透視板を取り付けてなると共に前記取付基板
を上方から覆う蓋体と、を備え、前記透視板と前記蓋枠
とに跨がって封印部材を貼付したことを特徴とする。こ
のように構成することにより、透視板を蓋枠から取り外
すことで回路基板に不正行為が行われるような場合、封
印部材を剥す必要があるため、封印部材の痕跡がしっか
りと残り即座に且つ確実に不正が判別できる。
【0063】また、本発明の請求項5においては、前記
封印部材を前記透視板と前記蓋枠と前記取付基板とに跨
がって貼付した構成とすることにより、蓋体を取付基板
から取り外して不正を行う場合にも、封印部材の痕跡が
しっかりと残るため不正が確実に判別できる。
【0064】また、本発明の請求項6においては、回路
基板を被覆状態にて収納する遊技機の基板収納ボックス
において、前記回路基板を取り付ける取付基板と、蓋枠
の開口部に透視板を取り付けてなると共に前記取付基板
を上方から覆う蓋体と、を備え、破壊して初めて取り外
しが可能な固着手段によって前記透視板と前記蓋枠と前
記取付基板とを固着したことを特徴とする。このように
構成することにより、透視板を蓋枠から取り外すことで
回路基板に不正行為が行われるような場合、固着手段を
破壊する必要があるため、この破壊の痕跡がしっかりと
残り即座に且つ確実に不正が判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】回路基板ボックス及び取付台を示す斜視図であ
る。
【図4】蓋体を示す分解斜視図である。
【図5】蓋枠を示す展開図である。
【図6】同図(A)(B)はそれぞれ溶着突起の溶着状態
を示す説明図である。
【図7】ボックス本体及び回路基板を示す分解斜視図で
ある。
【図8】本体枠を示す展開図である。
【図9】同図(A)(B)はそれぞれ本体枠に回路基板を
取り付けた状態を示す縦断面図であり、同図(C)は係
合片の先端部を示す縦断面図である。
【図10】同図(A)(B)はそれぞれ蓋体とボックス本
体とのビス止め状態を示す縦断面図である。
【図11】第二実施形態の回路基板ボックス及び取付台
を示す斜視図である。
【図12】第二実施形態の蓋体を示す分解斜視図であ
る。
【図13】第二実施形態のボックス本体及び回路基板を
示す分解斜視図である。
【図14】同図(A)は第二実施形態の位置決め突起と
位置決め凹部との係合状態を示す縦断面図であり、同図
(B)は第二実施形態の蓋体とボックス本体とのビス止
め状態を示す縦断面図である。
【図15】同図(A)は第三実施形態の蓋体と本体枠と
のビス止め状態を示す縦断面図であり、同図(B)は第
四実施形態の蓋体と本体枠とのビス止め状態を示す縦断
面図である。
【図16】第五実施形態の回路基板ボックス及び取付台
を示す斜視図である。
【図17】第五実施形態の蓋体を示す分解斜視図であ
る。
【図18】第五実施形態のボックス本体及び回路基板を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 40 遊技盤 50 機構板 61 遊技制御回路基板(回路基板) 62・62′・62″ 回路基板ボックス(基板収納ボ
ックス) 80・130・150・160・170 蓋体 81・131・151・161・171 上板(透視
板) 82 溶着突起 86・134・153・163・180 蓋枠 94・136 導電板 95 導電性繊維 98 ホログラムシール(封印部材) 100・140・190 ボックス本体(取付基板) 101・191 底板 107・141・156・165・193 本体枠 120 取付台 132 嵌合面 142 当接片部 164 係止部 172 取付側壁 173 ビス止め片 174 連結片 178 ワンウェイネジ 194 止め穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を被覆状態にて収納する遊技機
    の基板収納ボックスにおいて、 前記回路基板を取り付ける取付基板と、 蓋枠の開口部に透視板を取り付けてなると共に前記取付
    基板を上方から覆う蓋体と、 該蓋体と前記取付基板との固着部に貼付されて前記回路
    基板の被覆状態を担保する封印部材と、を備え、 前記蓋体と前記取付基板との固着を解除しない限り前記
    透視板を前記蓋枠から取り外し得ない構成としたことを
    特徴とする遊技機の基板収納ボックス。
  2. 【請求項2】 前記透視板を前記蓋体と前記取付基板と
    の固着部に一体的に固着したことを特徴とする請求項1
    記載の遊技機の基板収納ボックス。
  3. 【請求項3】 前記透視板に前記蓋枠との溶着部又は接
    着部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の遊技機の基板収納ボックス。
  4. 【請求項4】 回路基板を被覆状態にて収納する遊技機
    の基板収納ボックスにおいて、 前記回路基板を取り付ける取付基板と、 蓋枠の開口部に透視板を取り付けてなると共に前記取付
    基板を上方から覆う蓋体と、を備え、 前記透視板と前記蓋枠とに跨がって封印部材を貼付した
    ことを特徴とする遊技機の基板収納ボックス。
  5. 【請求項5】 前記封印部材を前記透視板と前記蓋枠と
    前記取付基板とに跨がって貼付したことを特徴とする請
    求項4記載の遊技機の基板収納ボックス。
  6. 【請求項6】 回路基板を被覆状態にて収納する遊技機
    の基板収納ボックスにおいて、 前記回路基板を取り付ける取付基板と、 蓋枠の開口部に透視板を取り付けてなると共に前記取付
    基板を上方から覆う蓋体と、を備え、 破壊して初めて取り外しが可能な固着手段によって前記
    透視板と前記蓋枠と前記取付基板とを固着したことを特
    徴とする遊技機の基板収納ボックス。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003318560A (ja) * 2002-04-19 2003-11-07 Kawamura Electric Inc 電気機器収納用箱体
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