以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図20は本発明をスロットマシンに採用した一実施形態を例示している。なお、以下の説明における上下左右の方向については、特に基準を示さない限り遊技機本体を前側から見た場合の上下左右をいうものとする。
図1及び図2において、1は遊技機本体を構成する筐体(遊技機筐体)であり、本体ケース2と、この本体ケース2の前側に配置された矩形状の前面パネル3とを備えている。本体ケース2は例えば木製で、左右一対の側板4a,4bと、それら左右の側板4a,4bの上下両端側を左右に連結する上板5及び底板6と、背面側を略塞ぐ背板7とにより前側が開放する箱形に形成されており、その前側を開閉自在に閉鎖するように前面パネル3が装着されている。
本体ケース2内には、図2に示すように、複数個の図柄表示リール8a〜8cが左右方向に配列された表示リールユニット9の他、メダル払い出し装置10、メダル補助ケース11、電源基板が格納された電源基板ケース12、主制御基板13が搭載された主制御基板ユニット14等が配置されている。表示リールユニット9は、左右の側板4a,4b間に架設された中間棚15上に着脱自在に装着されている。
メダル払い出し装置10は、払い出し用のメダルを貯留するメダルホッパー16、メダルホッパー16内のメダルを払い出すメダル払い出し手段17、メダルホッパー16から溢れたメダルをメダル補助ケース11側に排出する余剰メダル排出口18等を備え、底板6上に着脱自在に装着されている。メダル補助ケース11は側板4bに近接して底板6上に装着され、電源基板ケース12はメダル補助ケース11と反対側で側板4aの下部側に装着されている。また、主制御基板ユニット14は、本体ケース2内の縦壁面、例えば背板7の前面側で且つ表示リールユニット9の上側近傍に配置されている。
図1に示すように、前面パネル3は左右一端側、例えば左側に配置されたヒンジ手段 (図示省略)を介して本体ケース2に対して開閉自在に装着されており、その上部側には第1表示窓21と第2表示窓22とが上下に配置されている。第1表示窓21は、前面パネル3の裏側に装着された液晶表示ユニット(図示省略)の表示画面23に対応して矩形状に形成されており、遊技者はこの第1表示窓21を介して表示画面23を前側から視認可能となっている。第2表示窓22は、本体ケース2側の図柄表示リール8a〜8cに対応して、第1表示窓21よりも大型の矩形状に形成されており、遊技者はこの第2表示窓22を介して図柄表示リール8a〜8cを前側から視認可能となっている。
また第2表示窓22の下側には、横長状の操作パネル部24が設けられている。この操作パネル部24の上面側には、遊技媒体としてのメダルを投入可能なメダル投入口25の他、1ベットボタン26、マックスベットボタン27及びキャンセルボタン28が設けられている。操作パネル部24の前面側には、図柄表示リール8a〜8cの回転を開始させるためのスタートレバー31、回転中の図柄表示リール8a〜8cを夫々個別に停止させるためのストップボタン32a〜32c、メダル投入口25内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン33等が設けられている。
前面パネル3の下端部前側には、メダル払い出し手段17から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するための排出口34が設けられ、その前側に、排出口34から排出されたメダルを受けるメダル受け皿35が横長状に配置されている。
主制御基板ユニット14は、主制御基板13を保護しつつ本体ケース2内に装着するためのもので、図3,図4等に示すように、主制御基板(基板)13と、互いに嵌め合わせ可能な第1ケース体41と第2ケース体42とで開閉自在に構成され且つ内部に主制御基板13を格納可能な主基板ケース(基板ケース)43と、この主基板ケース43に装着され且つ主制御基板13上の所定のコネクタをカバーするコネクタカバー44と、本体ケース2に固定され且つ主基板ケース43を保持する主基板ケース取付台(基板ケース取付台)45と、主基板ケース43を閉状態でロックする閉鎖ロック手段46と、主基板ケース43と主基板ケース取付台45とを装着状態でロックする装着ロック手段47と、主基板ケース43を閉状態で封止する閉鎖封止手段48と、主基板ケース43と主基板ケース取付台45とを装着状態で封止する装着封止手段49とを備えており、例えば背板7の前側に主基板ケース取付台45が装着され、更にその主基板ケース取付台45の前側に主基板ケース43が装着されている。
ここで、閉鎖ロック手段46は、第1ケース体41側の閉鎖係合手段51と第2ケース体42側の閉鎖被係合手段52とで構成され、装着ロック手段47は、主基板ケース取付台45側の装着係合手段53と主基板ケース43側の装着被係合手段54とで構成されている。また、閉鎖封止手段48と装着封止手段49とは、主基板ケース43側の封止装着部55に装着される同一の封止部材56上に設けられている。
主制御基板13は、スタートレバー31、ストップボタン32a〜32c等の操作に応じて図柄表示リール8a〜8cの回転、停止その他の遊技動作を制御するためのもので、図3,図4等に示すように例えば横長矩形状に形成され、その一面側の電子部品装着面13aには、外縁に沿って配置される複数個のコネクタ57、それらコネクタ57よりも内側の部分に配置されるROM58等、多数の電子部品が装着されている。
主基板ケース43は、第1ケース体41と第2ケース体42とを主制御基板13の両面側から互いに嵌め合わせることにより略箱形となるように形成されており、主制御基板13を格納するための基板格納部59と、例えばこの基板格納部59の外側に設けられ且つ封止部材56による封止を行うための被封止部60とを備えている。本実施形態では、被封止部60は基板格納部59の右縁部に沿ってその外側に設けられているものとする。
第1ケース体41は、主制御基板13の裏面13b側に対応するもので、図4〜図13、特に図4に示すように、基板格納部59を形成する裏蓋部61と、被封止部60を形成する第1被封止部62とを一体に備えている。裏蓋部61は、主制御基板13の裏面13bに対向する例えば横長矩形状の底壁63と、この底壁63の四辺のうち、互いに対向する一対の辺、例えば上辺及び下辺に沿って第2ケース体42側に向けて立設される一対の嵌合壁64,65と、底壁63の四辺のうち、被封止部60側の例えば右辺に沿って第2ケース体42側に向けて立設される封止側起立壁66と、他の一辺に沿って第2ケース体42側に向けて立設される非封止側起立壁67とを一体に備えている。
底壁63の内面(基板格納部59の内側に対応する面)側の例えば外縁部近傍には、主制御基板13の裏面13bに略当接する基板支持リブ68が所定高さで突設されている。また、底壁63の外面側には、例えば底壁63の上下両縁部及び被封止部60とは反対側の左縁部に沿って摺動壁69が一定高さで突設されている。
嵌合壁64,65には、閉鎖ロック手段46を構成する閉鎖係合手段51が長手方向に沿って夫々1又は複数、例えば4つずつ設けられている。この閉鎖係合手段51は、図5〜図7等に示すように、嵌合壁64,65の縁部から第2ケース体42側に向けて突出する係合脚部51aと、この係合脚部51aの先端側から嵌合壁64,65の長手方向に沿って所定の向き、例えば被封止部60から遠ざかる向き(ここでは左向き)に突出する係合爪部51bとで略L字型に形成されている。
なお、本実施形態では、この第1ケース体41に対して第2ケース体42を嵌合壁64,65に沿って相対的にスライドさせることにより、互いに嵌め合わせた状態が保持される閉鎖ロック状態と保持されない閉鎖アンロック状態とを切り換え可能となっており、また主基板ケース取付台45に対して主基板ケース43を同じく嵌合壁64,65に沿って相対的にスライドさせることにより、装着状態が保持される装着ロック状態と保持されない装着アンロック状態とを切り換え可能となっていることから、以下の説明では嵌合壁64,65に沿った方向(ここでは左右方向)を「スライド方向」というものとする。
第1被封止部62は、裏蓋部61の例えば右側に一体に設けられており、図5,図6等に示すように、例えば裏蓋部61側の底壁63の外縁側から封止側起立壁66の外側に向けて延設された裏カバー板71と、この裏カバー板71上に設けられた第1封止装着部72と、第1封止装着部72を挟んで封止側起立壁66と対向するように裏カバー板71の内面側に立設された対向起立板74と、その対向起立板74の両端側と封止側起立壁66との間を接続するように裏カバー板71の内面側に立設された一対の側方起立板75と、第2ケース体42側の係合部76が係合する被係合部77とを一体に備えている。
裏カバー板71は、スライド方向に直交する方向、即ち封止側起立壁66に沿う方向に細長略矩形状に形成され、その内面側で且つ封止側起立壁66、対向起立板74及び側方起立板75により取り囲まれた領域内に、封止側起立壁66に沿って第1封止装着部72が複数、例えば二つ配置されている。なお、封止側起立壁66は、第1被封止部62に対応する範囲、即ち一対の側方起立板75で挟まれた範囲に切欠が形成されており、その範囲内の部分、即ち被封止部60と基板格納部59とを区分する区分壁66aの部分の高さがそれ以外の部分よりも低くなっている。また、対向起立板74は、例えば封止側起立壁66の区分壁66a以外の部分と略同じ高さに形成されている。
第1封止装着部72は、封止装着部55を構成するもので、図5〜図13等に示すように、例えば四角形の筒状に形成され且つその軸方向が裏カバー板71に略直交するように裏カバー板71に一体に設けられた筒状部72aと、この筒状部72aの外端部を略閉鎖する底板部72bとで構成されている。
第1封止装着部72の筒状部72aは、その外端部の底板部72bが裏カバー板71の外面側に若干突出するように裏カバー板71の内外両面側に向けて突設されており、その内周面上には、軸方向に配置される複数の突条78と、内端部から外端部側に向けて形成され且つ互いに対向する一対の爪嵌合溝79とが形成されている。なお、第1封止装着部72の内側への突出高さは封止側起立壁66の区分壁66aと略同じである。
また、第1封止装着部72の外端部には、底板部72bに沿ってスライド方向に直交する方向に突出する一対の嵌合鍔部80が、また第1封止装着部72の内端部には、筒状部72aの外周面に沿って軸方向に突出する囲い壁81が、夫々一体に設けられている。なお、この囲い壁81は、少なくともスライド方向の一方側、例えば裏蓋部61側に向けて開放するように欠落部81aが形成されている。また、第1封止装着部72の底板部72bには、例えばスライド方向に長い細長状の貫通孔82が形成されている。
また、一対の側方起立板75上には、閉鎖ロック手段46を構成する閉鎖係合手段51が夫々1又は複数、例えば1つずつ設けられている。この閉鎖係合手段51は、図5,図6等に示すように、裏蓋部61側の嵌合壁64,65に設けられているものと同様、側方起立板75の縁部から第2ケース体42側に向けて突出する係合脚部51aと、この係合脚部51aの先端側から側方起立板75の長手方向(スライド方向)に沿って所定の向き、例えば左向きに突出する係合爪部51bとで略L字型に形成されている。
被係合部77は、例えば各第1封止装着部72の間で且つ裏カバー板71の内側に配置されている。即ち、裏カバー板71には、2つの第1封止装着部72の間に対応して内向きに凹入する凹入部83が形成され、その凹入部83の底板83a上には封止側起立壁66寄りの位置に嵌合孔84が形成されており、この嵌合孔84における対向起立板74側の縁部が被係合部77となっている。また、凹入部83内には、底板83aよりも外側で且つ嵌合孔84に対応する位置に、裏カバー板71と平行な固定壁85が凹入部83に一体に設けられており、この固定壁85にねじ挿通孔86が形成されている。なお、凹入部83の凹入高さは封止側起立壁66の区分壁66aの高さと略同じである。
第2ケース体42は、主制御基板13の電子部品装着面13a側に対応するもので、図4〜図13、特に図4に示すように、基板格納部59を構成する表蓋部91と、被封止部60を構成する第2被封止部92とを一体に備えている。表蓋部91は、主制御基板13の外縁を取り囲む上下左右の周壁93〜96と、主制御基板13の電子部品装着面13aに対向する上壁97とを一体に備え、第1ケース体41側が開放されて開口98を形成している。
上壁97は、その外周に沿って設けられた低壁部97aと、その低壁部97aの内側で外向きに膨出する膨出部97bとを備えている。低壁部97a上には、主制御基板13のコネクタ57に対応して内向きに凹入する複数の凹部99a〜99cが設けられ、それら凹部99a〜99cには主制御基板13側のコネクタ57が嵌合するコネクタ嵌合孔100が夫々1又は複数設けられている。膨出部97bは、主制御基板13の電子部品装着面13aとの間に電子部品の収容空間を確保するためのもので、例えばROM58に対応する位置にはROM58を不正に交換する行為等を防止するための凹部102等が形成されている。
また、表蓋部91には、閉鎖ロック手段46を構成する閉鎖被係合手段52と、装着ロック手段47を構成する装着被係合手段54とが、例えばその上下の周壁93,94に沿って配置されている。即ち、図5,図11等に示すように、上下の周壁93,94の内側及び外側には夫々若干の隙間を挟んで内ガイド板93a,94a及び外ガイド板93b,94bが上壁97の裏側に向けて立設されており、周壁93,94と内ガイド板93a,94aとの間の閉鎖ガイド溝103内に閉鎖被係合手段52が、周壁93,94と外ガイド板93b,94bとの間の装着ガイド溝104内に装着被係合手段54が、夫々設けられている。
閉鎖被係合手段52は、第1ケース体41側の嵌合壁64,65上に設けられた複数、例えば各4つの閉鎖係合手段51に対応して閉鎖ガイド溝103内に複数、例えば各4つ設けられており、図5に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42とを互いに嵌め合わせたときに閉鎖係合手段51の係合爪部51bが嵌合する嵌合部52aと(閉鎖アンロック状態)、その状態から第2ケース体42を第1ケース体41に対して閉鎖ガイド溝103に沿って所定の向き(ここでは右向きとする)に相対的にスライドさせることにより係合爪部51bが係合する被係合部52bと(閉鎖ロック状態)で構成されている。
嵌合部52aは、例えば閉鎖ガイド溝103に対応して上壁97に形成されたスリットにより構成されている。また、被係合部52bは、上壁97よりも内側の位置でスライド方向に沿って嵌合部52a内に突出しており、周壁93,94と内ガイド板93a,94aとを連結するように一体に設けられている。
また、装着被係合手段54は、装着ガイド溝104内に複数、例えば各4つ設けられており、図5に示すように、閉鎖被係合手段52と同様、主基板ケース43を主基板ケース取付台45に嵌め込んだときに装着係合手段53の係合爪部53bが嵌合する嵌合部54aと(装着アンロック状態)、その状態から主基板ケース43を主基板ケース取付台45に対して装着ガイド溝104に沿って所定の向き(ここでは右向きとする)に相対的にスライドさせることにより係合爪部53bが係合する被係合部54bと(装着ロック状態)で構成されている。
嵌合部54aは、例えば装着ガイド溝104に対応して上壁97に形成されたスリットにより構成されている。また、被係合部54bは、上壁97よりも内側の位置でスライド方向に沿って嵌合部54a内に突出しており、周壁93,94と外ガイド板93b,94bとを連結するように一体に設けられている。
このような表蓋部91に対し、主制御基板13は、コネクタ57をコネクタ嵌合孔100に嵌合させつつ開口98側から嵌め込まれ、電子部品装着面13aを凹部99a〜99cの内面側に当接させた状態でねじ止め等により着脱自在に固定されている。なお、表蓋部91内に装着された主制御基板13は、その上下の縁部が一対の内ガイド板93a,94aよりも内側にくるようになっている。
また、この表蓋部91には、コネクタカバー44が着脱自在に装着されている。このコネクタカバー44は、主制御基板13に設けられた複数のコネクタ57のうち、例えば下側の凹部99c内に配置されるコネクタ57a,57bを、これらに結合されたハーネス側コネクタ105a,105bと共に覆うもので、図3,図4等に示すように、その一端側には表蓋部91側の軸保持部106により着脱自在且つ回転自在に保持されるヒンジピン107が、他端側には表蓋部91側のケース側結束部108に対応するカバー側結束部109が夫々一体に設けられている。
コネクタカバー44を表蓋部91に装着する際には、コネクタカバー44のヒンジピン107を表蓋部91側の軸保持部106に係合させ、そのヒンジピン107廻りに回転させることによりコネクタ57a,57b及びこれらに結合されたハーネス側コネクタ105a,105bに覆い被せ、カバー側結束部109とケース側結束部108とを結束バンド(図示省略)等により抜脱不能に結束する。これにより、結束バンドを切断してコネクタカバー44を取り外さない限り、ハーネス側コネクタ105a,105bをコネクタ57a,57bから抜き取ることができなくなり、コネクタ57a,57bへの不正部品の接続による不正行為を効果的に防止できる。
第2被封止部92は、第1ケース体41側の第1被封止部62に対応して表蓋部91の例えば右側に一体に設けられており、図5,図6等に示すように、例えば表蓋部91側の低壁部97aの外縁側から右周壁96の外側に向けて延設された表カバー板111と、この表カバー板111上の開口部112内に配置された第2封止装着部113と、第2封止装着部113を挟んで右周壁96と対向するように表カバー板111の裏側に立設された対向起立板114と、その対向起立板114の両端側と右周壁96との間を接続するように表カバー板111の裏側に立設された一対の側方起立板115と、第1ケース体41側の被係合部77に係合する係合部76とを備えている。
表カバー板111は、第1被封止部62側の裏カバー板71と同様の略矩形状で、例えば表蓋部91の右周壁96に沿って開口部112が1又は複数、例えば2つ形成されており、それら各開口部112内に夫々1個ずつ第2封止装着部113が配置されている。
第2封止装着部113は、第1ケース体41側の第1封止装着部72と共に封止装着部55を構成するもので、例えば第1封止装着部72の筒状部72aに対応する四角形の筒状に形成されており、図8〜図13等に示すように、第1ケース体41と第2ケース体42とが閉鎖ロック状態となったときに、その内端部が第1封止装着部72の内端部に合致して軸方向に連通し、その第1封止装着部72と共に1本の筒体を形成するように配置されている。
この第2封止装着部113には、図3,図6等に示すように、例えばその内周側の一箇所に軸方向の溝116が形成されており、またその外端部には外周側に所定厚さの囲い壁を残して軸方向の凹部117が、内端部には外周面に沿って第1封止装着部72側の囲い壁81が嵌合可能な嵌合溝118が夫々形成されている。なお、第2封止装着部113は、その軸方向長さが表蓋部91側の低壁部97aの高さ、即ち右周壁96の高さよりも小さく(例えば略半分)となっており、外端部が表カバー板111と略一致するか又はそれよりも若干内側に配置されている。
また第2封止装着部113は、図3、図5,図6等に示すように、この第2封止装着部113と開口部112との隙間を横切るように配置される1又は複数、例えば3つの支持リブ(損壊部)119a〜119cを介して第2ケース体42に一体に支持されている。支持リブ119aは、第2封止装着部113の4つの周壁のうち、対向起立板114に対向する周壁113a上の略中央と対向起立板114との間を接続するように設けられている。なお、対向起立板114の高さは右周壁96の高さよりも小さく、例えば第2封止装着部113の軸方向長さと略同じに形成されている。
また、支持リブ119b,119cは、第2封止装着部113の4つの周壁のうち、表蓋部91側の右周壁96に対向する周壁113b上の両端側と右周壁96との間を接続するように設けられている。なお、開口部112には、支持リブ119b,119cの両側に十分な隙間を確保すべく、右周壁96に沿って拡幅部112aが形成されている。
係合部76は、第1ケース体41側の被係合部77に対応して例えば各開口部112の間で且つ表カバー板111の裏側に配置され、図6等に示すように、例えば表カバー板111の裏側に突設された支持手段から対向起立板114側に向けて表カバー板111と平行に突設されている。本実施形態では、各開口部112の間に対応して表カバー板111の裏側に第1ケース体41側のねじ挿通孔86に対応するねじ止め基部121が突設されており、このねじ止め基部121が係合部76の支持手段を構成している。なお、係合部76とその両側の開口部112との間には、一対の側壁122が、表カバー板111の裏側から例えば右周壁96と略同じ高さで立設されている。
また、第2被封止部92には、閉鎖ロック手段46を構成する閉鎖被係合手段52が、例えば側方起立板115に沿って配置されている。即ち、図5,図6等に示すように、各側方起立板115の内側には夫々若干の隙間を挟んで内ガイド板115aが表カバー板111の裏側に向けて立設されており、側方起立板115と内ガイド板115aとの間の閉鎖ガイド溝123内に閉鎖被係合手段52が設けられている。
閉鎖被係合手段52は、第1ケース体41側の側方起立板75上に設けられた閉鎖係合手段51に対応して閉鎖ガイド溝123内に例えば1つ設けられており、図5等に示すように、閉鎖アンロック状態のときに閉鎖係合手段51の係合爪部51bが嵌合する嵌合部52aと、閉鎖ロック状態のときに係合爪部51bが係合する被係合部52bとで構成されている。嵌合部52aは、例えば閉鎖ガイド溝123に対応して表カバー板111に形成されたスリットにより構成されている。また、被係合部52bは、表カバー板111よりも内側の位置でスライド方向に沿って嵌合部52a内に突出しており、側方起立板115と内ガイド板115aとを連結するように一体に設けられている。
封止部材56は、主基板ケース43を閉状態で封止する閉鎖封止手段48と、主基板ケース43と主基板ケース取付台45とを装着状態で封止する装着封止手段49とを構成するもので、主基板ケース43等とは別体に形成され、例えば1つの主制御基板ユニット14に対して1個設けられている。
封止部材56は、図5,図6,図8,図11等に示すように、挿通軸部(挿通部)131と、この挿通軸部131の後端側に設けられた鍔部132と、挿通軸部131の先端側に設けられた突起部133と、挿通軸部131上に設けられた抜け止め係合爪(抜け止め部)134とを一体に備えている。
挿通軸部131は、主基板ケース43が閉鎖ロック状態のときに第1封止装着部72と第2封止装着部113とに跨るように封止装着部55内に挿通されて閉鎖アンロック状態側へのスライドを阻止するもので、封止装着部55の内側に略隙間なく挿通可能な形状、例えば四角形の筒状に形成されており、その軸方向長さは封止装着部55の内部長さと略一致している。また、挿通軸部131の外周面上には、第2封止装着部113側の溝116に対応して軸方向の突条135が設けられており、この突条135を溝116に嵌合させた状態でなければ挿通軸部131が封止装着部55に挿通不可能とすることで封止装着部55に装着する際の封止部材56の方向が規定されている。
鍔部132は、例えば筒状に形成された挿通軸部131の後端側を閉鎖すると共に、その外縁側が挿通軸部131の外周面よりも外側に鍔状に突出しており、挿通軸部131を封止装着部55内に挿通させたとき、第2封止装着部113の外端部に略当接して挿入方向への移動を所定位置で規制するようになっている。なお、鍔部132が第2封止装着部113の外端部に略当接したとき、鍔部132は凹部117内に収容されて第2封止装着部113の外端部と略面一となる。
突起部133は、第1封止装着部72の底板部72bに形成された貫通孔82に対応するもので、挿通軸部131の先端部略中央から軸方向に突出しており、封止部材56が封止装着部55に装着されたとき、図7,図9,図12に示すように貫通孔82を介して第1ケース体41の裏側に突出するようになっている。また、突起部133の先端部はスライド方向のロック側(右側)からアンロック側(左側)に向けて徐々に突出量が大きくなる傾斜状に形成されている。なお、突起部133は貫通孔82の形状に対応して例えばスライド方向に沿った板状に形成され、例えば挿通軸部131内に軸方向に配置された補強リブ136を介して挿通軸部131に一体に設けられている。
抜け止め係合爪134は、封止装着部55に挿通された挿通軸部131の抜けを阻止するもので、例えば挿通軸部131の外周側に1又は複数、例えば軸を挟んで互いに対称な位置に2つ設けられている。この抜け止め係合爪134は、挿通軸部131の外周面よりも外側に突出する突出状態と突出しない待避状態とに切り換え可能で且つ突出状態側に弾性付勢され、挿通軸部131の軸方向に沿ってその後端側が係合面134a、外面側が傾斜状の案内面134bとなっており、挿通軸部131が封止装着部55に挿通されたときに係合面134aが第2封止装着部113の例えば内端部に係合するように(図12)、挿通軸部131の軸方向中間位置に配置されている。
なお、以上のような封止部材56の構成部分のうち、挿通軸部131と抜け止め係合爪134とが閉鎖封止手段48を、突起部133が装着封止手段49を夫々構成している。
主基板ケース取付台45は、図4,図7,図9,図10,図12,図13、特に図4に示すように、第1ケース体41側の底壁63及び裏カバー板71に対応する形状に形成されたベース板141と、主基板ケース43の閉鎖ガイド溝103に対応してベース板141の上下両縁に沿って前向き突出状に設けられる装着レール板142,143と、主基板ケース43の被封止部60及びその近傍の外周に対応してベース板141の右側縁部に沿って前向き突出状に設けられる封止カバー板144と、主基板ケース43における被封止部60とは反対側の端部(左端部)に対応してベース板141の左側縁部に沿って前向き突出状に設けられる非封止側立設板145とを一体に備えており、ベース板141に設けられた複数の固定孔141aにおいて本体ケース2の背板7の内面側にねじ止め固定されている。なお、主基板ケース取付台45に主基板ケース43を装着した状態ではその主基板ケース43によって固定孔141a及び固定ねじ(図示省略)が覆われてしまうため、本体ケース2から主基板ケース取付台45ごと主基板ケース43を取り外すことはできない。
装着レール板142,143には、装着ロック手段47を構成する装着係合手段53が長手方向に沿って夫々1又は複数、例えば主基板ケース43側の装着被係合手段54に対応して4つずつ設けられている。この装着係合手段53は、図6,図7等に示すように、例えば閉鎖係合手段51と同様、装着レール板142,143の縁部から主基板ケース43側(前側)に向けて突出する係合脚部53aと、この係合脚部53aの先端側から装着レール板142,143の長手方向に沿ってスライド方向のアンロック側(ここでは左側)に突出する係合爪部53bとで略L字型に形成されており、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に嵌め込まれて装着アンロック状態となったときに装着係合手段53の係合爪部53bが装着被係合手段54の嵌合部54aに嵌合し、その状態から主基板ケース43を主基板ケース取付台45に対して装着ガイド溝104に沿って右向きに相対的にスライドさせることにより係合爪部53bが装着被係合手段54の被係合部54bに係合して装着ロック状態となるように構成されている。
非封止側立設板145は、ベース板141からの高さが例えば第1ケース体41の摺動壁69の高さと略同じに形成され、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態となったときに第1ケース体41の左摺動壁69aの左側(スライド方向のアンロック側)に近接又は当接する位置に設けられている。また、非封止側立設板145上には、第1ケース体41の突条70に対応する嵌合溝145aが設けられており、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態と装着ロック状態との間で相対的にスライドされる際に突条70がこの嵌合溝145a内で摺動するようになっている。
また、ベース板141上には、装着封止係合爪(係合部)146と一対の装着嵌合溝147とが、主基板ケース43側の各封止装着部55に対応して例えば2組設けられている。装着封止係合爪146は、封止部材56の突起部133に対応するもので、例えばベース板141上にスライド方向に沿って設けられた凹入部148内に設けられている。この装着封止係合爪146は、図9,図10等に示すように、封止部材56の突起部133に係合可能な係合位置と係合不可能な待避位置とに切り換え可能で且つ係合位置側に弾性付勢され、スライド方向に沿ってそのロック側(右端側)が係合面146a、前面側が傾斜状の案内面146bとなっており、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態から装着ロック状態にスライドされたときに係合面146aが封止部材56の突起部133のスライド方向アンロック側(左側)に係合して装着アンロック状態側へのスライドを規制するようになっている(図10)。
装着嵌合溝147は、第1ケース体41の嵌合鍔部80に対応するもので、図12,図13等に示すように、例えば装着封止係合爪146を挟んでその両側に配置されており、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態から装着ロック状態にスライドされたときに第1ケース体41の嵌合鍔部80が嵌合してベース板141から離間する方向の移動を規制するようになっている。
以上のような主制御基板ユニット14を本体ケース2内に装着する際には、まず主制御基板13を主基板ケース43内に格納した状態で封止し、更にその封止された状態の主基板ケース43を、予め本体ケース2内の背板7に固定された主基板ケース取付台45に対して装着・封止するという手順で行う。以下、図14〜図20等を参照しつつその手順を簡単に説明する。
主基板ケース43を閉状態で封止する際には、予め主制御基板13が装着された状態の第2ケース体42を、図14に矢印で示すように第1ケース体41に対して前側から嵌め合わせ、第1ケース体41側の閉鎖係合手段51を、第2ケース体42側の閉鎖ガイド溝103,113内の嵌合部52aに夫々嵌合させて閉鎖アンロック状態とする(図14→図15)。このとき、図15(b)に示すように、第2ケース体42側の第2封止装着部113と第1ケース体41側の第1封止装着部72とは互いの軸がスライド方向にずれた状態となっている。
続いて、第2ケース体42を第1ケース体41に対して図15に矢印で示すように右向きにスライドさせる。これにより、第1ケース体41側の閉鎖係合手段51が第2ケース体42側の被係合部52bに係合し、主基板ケース43は閉鎖ロック状態となると共に、第2ケース体42側の第2封止装着部113と第1ケース体41側の第1封止装着部72とがスライド方向に直交する前後方向に互いに合致した状態となる(図15→図16)。
またこのとき、第2封止装着部113側の内端部に形成された嵌合溝118に、第1封止装着部72側の囲い壁81が嵌合し、第2封止装着部113の内端部が囲い壁81により外周側から被われた状態になると共に、それら第2封止装着部113及び第1封止装着部72の近傍で、第2ケース体42側の係合部76が第1ケース体41側の被係合部77に係合して(図7)、第2封止装着部113と第1封止装着部72が離間する方向への変形が規制される。
続いて、複数の第2封止装着部113のうちの1つに対して、図16に矢印で示すように封止部材56をその挿通軸部131の先端側から挿入し、後端側の鍔部132が第2封止装着部113の凹部117内に収まるまで押し込む(図16→図17)。このとき、封止部材56の抜け止め係合爪134は、第2封止装着部113の内周面に押されて待避状態まで弾性変形しつつ第2封止装着部113内を通過する。なお、挿通軸部131を第2封止装着部113に挿入する際、挿通軸部131に設けられている突条135を第2封止装着部113の内周側に設けられている溝116に合わせなければ挿入できないため、封止部材56を誤った向きに挿入する心配はない。
鍔部132が凹部117内に収まるまで封止部材56が押し込まれたとき、挿通軸部131は第2封止装着部113を通過して第1封止装着部72側に到達する(図9)。これにより、第1封止装着部72と第2封止装着部113とはスライド方向に相対移動不可能となるため、第2ケース体42と第1ケース体41とは閉鎖ロック状態で規制される。なおこのとき、挿通軸部131の先端側の突起部133が第1封止装着部72の貫通孔82を介して第1ケース体41の裏側に突出した状態となる。
また、図12に示すように、挿通軸部131上の抜け止め係合爪134が第2封止装着部113の内端部に係合して挿通軸部131の抜けが阻止されると共に、その抜け止め係合爪134は、第1封止装着部72側の内端部(この部分を抜け止めカバー部151とする)によって外側から被われた状態となるため、外部から抜け止め係合爪134の係合を解除して封止部材56を抜き取ることはできず、従って主基板ケース43は閉鎖アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された閉鎖封止状態となる。
この時点では、主基板ケース43は本体ケース2側への装着及び封止は行われておらず、閉状態での封止のみが行われた状態であるため、内部の主制御基板13に対するセキュリティが確保された状態でその主基板ケース43のみを単体で搬送することが可能である。
なお、運搬時等における過大な負荷による封止部材56の損傷を防止するため、図12に示すように、主基板ケース43の裏側から第1ケース体41側のねじ挿通孔86を介して第2ケース体42側のねじ止め基部121に固定ねじ152をねじ込むことにより第1ケース体41と第2ケース体42とを固定することが望ましい。
その閉鎖封止状態の主基板ケース43を、予め本体ケース2内の背板7に固定された主基板ケース取付台45に装着する際には、図17に矢印で示すように主基板ケース43を裏面側から主基板ケース取付台45内に嵌め込み、主基板ケース取付台45側の装着係合手段53を、第2ケース体42側の装着ガイド溝104内の嵌合部54aに夫々嵌合させて装着アンロック状態とする(図17→図18)。
続いて、主基板ケース43を主基板ケース取付台45に対して図18に矢印で示すように右向きにスライドさせる(図18→図19)。これにより、主基板ケース取付台45側の装着係合手段53が第2ケース体42側の被係合部54bに係合し、主基板ケース43は主基板ケース取付台45に対して装着ロック状態となる。また、そのスライド中、主基板ケース取付台45側の装着封止係合爪146は、主基板ケース43の裏側に突出した封止部材56の突起部133に押されて待避位置側へ弾性変形することにより突起部133の通過を許容すると共に、主基板ケース43が装着ロック状態となったとき、突起部133のスライド方向アンロック側に係合し、装着アンロック状態側へのスライドを規制する(図18)。
またこのとき、突起部133の近傍に配置されている主基板ケース43側の嵌合鍔部80が主基板ケース取付台45の装着嵌合溝147に嵌合して前側、即ち突起部133が係合部146から外れる方向への移動が確実に規制され、しかも装着封止係合爪146は、主基板ケース取付台45のベース板141上に設けられており、主基板ケース取付台45が本体ケース2の背板7に固定された状態では外部からその係合を解除することはできず、従って主基板ケース43は主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態側へのスライドが解除不能に阻止された装着封止状態となる。
このように、本実施形態では、主基板ケース43の閉状態での封止とその主基板ケース43の主基板ケース取付台45に対する封止とを一の封止部材56により行うことができる。
なお、コネクタカバー44は、主基板ケース43を主基板ケース取付台45に装着し、主基板ケース43側のコネクタ57a,57bにハーネス側コネクタ105a,105bを夫々接続した後に装着すればよい。
検査等のために主基板ケース43を開封する場合には、封止部材56が装着されている第2封止装着部113を支持している支持リブ119a〜119cをニッパー等の切断工具を用いて切断し、図20に示すように封止部材56ごと第2ケース体42から取り外す。これにより、装着封止係合爪146に係合していた突起部133がなくなって装着封止状態が解除されるため、主基板ケース43を主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態側にスライドさせることにより主基板ケース取付台45から取り外すことができる。
また、第2封止装着部113が封止部材56と共に主基板ケース43から除去されたことにより、主基板ケース43の閉鎖封止状態も解除されるため、第1ケース体41を第2ケース体42に対して閉鎖アンロック状態側にスライドさせることにより主基板ケース43を開封することができる。
このように、封止に用いている第2封止装着部113に関する支持リブ119a〜119cを損壊するだけで、装着封止状態と閉鎖封止状態との両方を同時に解除することができる。また、第2封止装着部113が封止部材56ごと主基板ケース43から除去されたことにより、第1封止装着部72側の抜け止めカバー部151により被われていた抜け止め係合爪134が露出するため(図20(b))、その抜け止め係合爪134を操作することにより封止部材56を第2封止装着部113から完全な状態で取り外し、次回の封止に用いることができる。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシンは、閉鎖封止手段48と装着封止手段49とを一の封止部材56上に設け、この封止部材56は、装着封止手段49による封止を行うことなく閉鎖封止手段48による封止を行うことができ、その状態から更に装着封止手段49による封止を行うことが可能に構成されているため、主基板ケース43の封止とその主基板ケース43の主基板ケース取付台45に対する封止とを一の封止部材56により行うことができると共に、その封止部材56により主基板ケース43のみの封止も行うことができ、内部の主制御基板13に対するセキュリティが確保された状態でその主基板ケース43のみを単体で搬送することが可能である。
また、主基板ケース43は互いに嵌め合わせ可能な第1ケース体41と第2ケース体42とを備え、それら第1ケース体41と第2ケース体42とは、互いに嵌め合わせた状態が保持される閉鎖ロック状態と保持されない閉鎖アンロック状態との間で相対的にスライド可能に構成されており、封止部材56が閉鎖ロック状態にある主基板ケース43の封止装着部55に装着されたとき、閉鎖封止手段48が閉鎖アンロック状態側へのスライドを解除不能に阻止する閉鎖封止状態となるように構成されているため、閉鎖封止手段48は閉鎖ロック状態から閉鎖アンロック状態へのスライドのみを阻止できればよく、簡単な構造で十分な封止強度を得られると共に、その配置位置も比較的自由に設定できるという利点がある。
また、主基板ケース43は主基板ケース取付台45に対して装着状態が保持される装着ロック状態と保持されない装着アンロック状態との間でスライド可能に構成されており、閉鎖封止手段48により閉鎖封止状態となっている主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着アンロック状態から装着ロック状態までスライドしたとき、装着封止手段49が装着アンロック状態側へのスライドを解除不能に阻止する装着封止状態となるように構成されているため、装着封止手段49も装着ロック状態から装着アンロック状態へのスライドのみを阻止できればよく、簡単な構造で十分な封止強度を得られると共に、その配置位置も比較的自由に設定できる。
封止装着部55は、第1ケース体41側の第1封止装着部72と第2ケース体42側の第2封止装着部113とを備え、第1ケース体41と第2ケース体42とが閉鎖ロック状態となったとき、第1封止装着部72と第2封止装着部113とがスライド方向に略直交する方向に互いに合致するように構成されており、閉鎖封止手段48は、第1封止装着部72と第2封止装着部113とに跨るように挿通されて閉鎖アンロック状態側へのスライドを阻止する挿通軸部131と、この挿通軸部131の抜けを阻止する抜け止め係合爪134とを備えているため、挿通軸部131に十分な剪断剛性を持たせることにより封止強度を容易に確保することができ、また抜け止め係合爪134には過大な負荷がかかることがないため構造を簡略化できる。
第2封止装着部113は損壊容易な支持リブ119a〜119cを介して第2ケース体42に一体に設けられ、抜け止め係合爪134は第2封止装着部113側に係脱自在に係合するように構成され、第1封止装着部72には第2封止装着部113側に係合した抜け止め係合爪134を係合解除不能に覆う抜け止めカバー部151が設けられ、支持リブ119a〜119cが損壊されて第2封止装着部113が封止部材56と共に第2ケース体42から除去されることにより、挿通軸部131が第1封止装着部72から抜けて閉鎖封止状態が解除されると共に、抜け止め係合爪134が抜け止めカバー部151から離れて第2封止装着部113への係合を容易に解除可能となるように構成されているため、封止状態では外部からの抜け止め係合爪134の解除操作を完全に防止でき、しかも開封時には封止部材56を完全な状態で取り出して次回以降の封止に用いることができる。
装着封止手段49は、閉鎖封止手段48が閉鎖封止状態となったときに主基板ケース43側から主基板ケース取付台45側に突出する突起部133を備え、主基板ケース43が主基板ケース取付台45に対して装着ロック状態にあるとき、突起部133が主基板ケース取付台45側の装着封止係合爪146に係合して装着封止状態となるように構成されているため、主基板ケース43が閉状態で封止されていることを条件に主基板ケース43を主基板ケース取付台45に封止可能とすることができ、逆に主基板ケース43の閉状態での封止を解除することにより同時に主基板ケース43の主基板ケース取付台45に対する封止を解除することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、封止部材56上の抜け止め部134が第2ケース体42側の第2封止装着部113側にのみ係合し、開封する際には第2封止装着部113のみを封止部材56と共に除去するように構成したが、封止部材56が第2封止装着部113と第1封止装着部72とに挿通された状態で第1封止装着部72側に係合し、開封する際には第1封止装着部72と第2封止装着部113とを共に除去するように構成してもよい。
実施形態では、閉鎖封止手段48による閉鎖封止状態が解除されることにより装着封止手段49による装着封止状態も解除されるように構成したが、閉鎖封止手段48による閉鎖封止状態と装着封止手段49による装着封止状態とを個別に解除可能に構成してもよい。例えば、基板ケース43を基板ケース取付台45に装着・封止した状態で装着封止係合爪146を損壊可能に構成すれば、この装着封止係合爪146のみを損壊することにより、基板ケース43は閉鎖封止状態のままで装着封止状態のみを解除することが可能である。
また、実施形態では本発明をスロットマシンに適用した例を示したが、パチンコ機、アレンジボール機等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。