JP5605839B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、箱状に形成されているとともに内部に回路基板を収納する基板ケースと、前記回路基板に取り付けられているとともに、当該基板ケースに開口されたコネクタ挿通孔から外部に露出するコネクタ接栓座と、前記回路基板と電気的に接続されるケーブルの端部に設けられるとともに前記コネクタ接栓座と嵌合するコネクタ接栓と、このコネクタ接栓の周囲を覆う箱状に形成され、当該コネクタ接栓を内部に収納して保護する保護カバーとが設けられている遊技機に関する。
従来から、スロットマシン等の遊技機は、遊技を行うのに必要な遊技装置、遊技装置の動作を制御する制御回路が形成された回路基板や、遊技装置及び制御基板に電力を供給する電源回路が形成されたが形成された回路基板を備えたものとなっている。
このうち、制御回路が形成された回路基板は、遊技動作を制御するプログラムを記憶したROM、及び、高速演算機能を有するLSI等からなるCPUを備え、ROMに記憶されたプログラムをCPUで実行するものとなっている。
このような回路基板は、真正のROMを入賞しやすい不正なプログラムを記憶した不正ROMに交換する等の不正行為を防止するために、箱状に形成された透明な合成樹脂製の基板ケースの内部に収納されている。
このように基板ケースの内部に収納された回路基板を、外部の電気回路に電気的に接続するにあたり、複数のケーブルが束ねられているとともに、これらのケーブルの端部にコネクタ接栓が接続されたケーブルハーネスと、このケーブルハーネスのコネクタ接栓が嵌合させるれるとともに、回路基板に取り付けられたコネクタ接栓座とを利用している。
すなわち、回路基板に取り付けられたコネクタ接栓座に、ケーブルハーネス側のコネクタ接栓を嵌合させ、これらのコネクタ接栓座及びケーブルハーネスを介して、当該回路基板を外部の電気回路と電気的に接続するのが一般的である。
ここで、遊技機の内部においてコネクタ接栓をそのまま露出させておくと、遊技機の外部から内部へ挿入された細長い針金状の器具をコネクタ接栓の端子に接触させ、コネクタ接栓の端子同士を短絡させたり、コネクタ接栓とコネクタ接栓座との電気的導通を遮断したりすることで、遊技機に不正な動作を行わせる不正行為が行われるおそれがあるので、このような不正行為を防止するために、コネクタ接栓座に嵌合させたコネクタ接栓の全体を覆って保護する保護カバーを利用することがある。
このような保護カバーを備えた遊技機の一例として、市販の結束バンドで保護カバーを基板ケースに固定するようにしたものが知られている。
すなわち、遊技機に備えられている基板ケースには、回路基板の上方を覆う天井部が設けられている。そして、この天井部の一端縁近傍には、回路基板に取り付けられたコネクタ接栓座を外側へ露出させるとともに、ケーブルハーネス側のコネクタ接栓を挿通させるために、長方形状に開口されたカバー挿通孔が設けられている。
また、基板ケースにおけるカバー挿通孔の周囲には、コネクタ接栓座周辺の空間と、基板ケースの内部空間とを隔離するために、前述のコネクタ接栓座の周囲を囲むように形成された隔壁が設けられている。
保護カバーは、基板ケース側のカバー挿通孔に嵌め込むように、当該カバー挿通孔に対応した形状の天井板部と、この天井板部の四辺のそれぞれから垂れ下がった四つの側壁部とを有する箱形に形成されたものとなっている。
そして、保護カバーの互いに対向する一対の側壁部には、その外側の面から突出する楔状の爪部が設けられる一方、基板ケース側の隔壁には、保護カバーに設けられた爪部に対応した位置に、当該爪部を係止する段差部が設けられている。
また、保護カバーの天井板部は、基板ケース側の天井部とほほ同一面を形成する位置に配置されている。
そして、この天井板部における基板ケース側の端縁部分は、天井板部の上に重ね合わされるように延長されている。換言すると、天井板部における基板ケース側の端縁部分は、基板ケース側へ延長されたものとされている。この天井板部の延長部分は、保護カバーにおける基板ケース側に臨む側壁部の頂部から突出する鍔部となっている。
ここで、基板ケースの天井部には、保護ケース側の鍔部に重なる面から上方へ突出するとともに、前述の結束バンドを挿通させるバンド挿通孔が形成された固定耳部が立設されている。
一方、保護カバー側の鍔部には、基板ケース側の被固定耳部を挿通させる耳部挿通孔が開口され、且つ、この耳部挿通孔に隣接する部位から上方へ突出するとともに、前述の結束バンドを挿通させるバンド挿通孔が形成された被固定耳部が立設されている。
このような保護カバー側の鍔部を基板ケースの天井部の上に重ね合わせると、保護カバー側の被固定耳部と基板ケース側の固定耳部とが隣接し、これらの被固定耳部及び固定耳部のバンド挿通孔同士が連通するようになっている。
このような遊技機によれば、保護カバーを基板ケースに固定する固定具として、結束バンドを採用したので、保護カバーを基板ケースに強固に固定することができる。
そのうえ、保護カバーを基板ケース側のカバー挿通孔に嵌め込むと、保護カバーに設けられた爪部が基板ケース側の段差部に係止され、これにより、保護カバー側の被固定耳部に形成されたバンド挿通孔と、基板ケース側の固定耳部に形成されたバンド挿通孔とが連通した状態で、保護カバーが基板ケースに仮止めされるので、結束バンドのバンド挿通孔への挿通が容易に行え、結束バンドによる固定作業を容易に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−227691号公報
前述のような結束バンドで固定する保護カバーでは、予め結束バンドを挿通させるバンド挿通孔を保護カバー及び基板ケースに設けておく必要があるので、バンド挿通孔が設けられていない基板カバーを備えた遊技機では、基板カバーに保護カバーを固定することがでない。
ここで、バンド挿通孔を形成する改造を基板ケースに行うことも考えられるが、このような改造は、困難な場合が多く、実際には、基板ケースを改造してまで、保護カバーでコネクタ接栓を保護することは行われていない。
さらに、結束バンドに変えてネジ等の接合具で保護カバーを固定することが考えられるが、ネジ等の接合具でも、予めネジ止めする部位を保護カバー及び基板ケースに設けておく必要があるので、ネジ止めする部位を設ける改造を行う必要があり、このような改造は、困難な場合が多く、実際には、結束バンドで固定する保護カバーと同様に、基板ケースを改造してまで、保護カバーでコネクタ接栓を保護することは行われていない。
このため、基板ケースを改造することなく、基板ケースに保護カバーを容易に固定することができる遊技機が要望されている。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板ケースを改造しなくても、基板ケースに保護カバーを容易に固定できる遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、箱状に形成されているとともに内部に回路基板(33)を収納する基板ケース(30)と、前記回路基板(33)に取り付けられているとともに、当該基板ケース(30)に開口されたコネクタ挿通孔(45)から外部に露出するコネクタ接栓座(41)と、前記回路基板(33)と電気的に接続されるケーブル(42)の端部に設けられるとともに前記コネクタ接栓座(41)と嵌合するコネクタ接栓(44)と、このコネクタ接栓(44)の周囲を覆う箱状に形成され、当該コネクタ接栓(44)を内部に収納して保護する保護カバー(50)とが設けられている遊技機(1)であって、前記保護カバー(50)には、前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に沿って二つに分割されるとともに、一方を他方に対して摺動させることで箱状に組み合わされるように形成された固定カバー部(51)及び摺動カバー部(52)と、前記固定カバー部(51)に対して前記摺動カバー部(52)が前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向にずれないように係止する閂部材(53)とが備えられ、前記基板ケース(30)には、前記コネクタ挿通孔(45)を囲む周縁部と前記コネクタ接栓座(41)との間に隙間(37B, 37A)が形成され、前記固定カバー部(51)には、前記基板ケース(30)の前記隙間(37B, 37A)に挿入される固定舌部(61)と、この固定舌部(61)の先端部分に鉤状に折れ曲がって形成されるとともに、前記基板ケース(30)の内部で前記基板ケース(30)の内面に係止される鉤状係止部(61A) とが設けられ、前記摺動カバー部(52)には、前記基板ケース(30)の前記隙間(37B, 37A)に挿入されるとともに、前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に沿った所定の長さ寸法を有し、前記隙間(37B, 37A)の内部を前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に沿って摺動可能となった摺動舌部(71A) が設けられ、前記固定カバー部(51)及び前記摺動カバー部(52)には、前記固定カバー部(51)に対して前記摺動カバー部(52)を前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に沿って摺動させ、前記固定カバー部(51)及び前記摺動カバー部(52)が箱状の前記保護カバー(50)を形成すると、互いに凹凸嵌合する嵌合部(62B, 73B)がそれぞれ設けられ、前記固定カバー部(51)及び前記摺動カバー部(52)の一方には、前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に交差する方向へ沿って前記閂部材(53)が挿通される閂挿通孔(74)が設けられ、前記固定カバー部(51)及び前記摺動カバー部(52)の他方には、前記固定カバー部(51)及び前記摺動カバー部(52)が箱状の前記保護カバー(50)を形成した状態で、前記閂挿通孔(74)に対向する位置に設けられるとともに、前記閂部材(53)を係止するように形成されている閂係止部(65)が設けられ、前記固定カバー部(51)は、前記基板ケース(30)の前記隙間(37B, 37A)に挿入された前記固定舌部(61)の先端の前記鉤状係止部(61A) が前記基板ケース(30)の内面に係止されることで、前記基板ケース(30)に取り付けられ、前記摺動カバー部(52)は、前記固定カバー部(51)とともに箱状の前記保護カバー(50)を形成する位置まで、当該摺動カバー部(52)を前記固定カバー部(51)に向かい合わせた状態で前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向に沿って摺動することで、その嵌合部(73B) が前記固定カバー部(51)側の前記嵌合部(62B) に凹凸嵌合され、且つ、前記固定カバー部(51)とともに箱状の前記保護カバー(50)を形成した状態で、前記閂挿通孔(74)に挿通された前記閂部材(53)を前記閂係止部(65)に向かって押圧することで、前記閂部材(53)が前記閂係止部(65)に係止され、前記嵌合部(62B, 73B)同士の凹凸嵌合及び前記閂部材(53)の前記閂係止部(65)への係止の両方によって前記固定カバー部(51)に固定され、前記保護カバー(50)は、前記基板ケース(30)に取り付けた前記固定カバー部(51)に前記摺動カバー部(52)を固定することにより、全体が前記基板ケース(30)に固定されるように形成されていることを特徴とするものである。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記固定カバー部(51)に、前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向の後方に向かって開口された嵌合凹部(62B) が前記嵌合部として設けられ、前記摺動カバー部(52)には、前記コネクタ接栓(44)の嵌合方向の前方に向かって突出する嵌合凸部(73B) が前記嵌合部として設けられていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記閂部材(53)及び前記保護カバー(50)の一方に、当該閂部材(53)の径方向に沿って突出する爪部(53B) が形成され、前記閂部材(53)及び前記保護カバー(50)の他方には、前記爪部(53B) を係止する段差を有する係止段部(78)が形成され、前記爪部(53B) 及び前記係止段部(78)は、当該爪部(53B) が当該係止段部(78)に一旦係止されてしまうと、前記閂部材(53)及び前記保護カバー(50)の少なくとも一方が破壊されないと、当該爪部(53B) の当該係止段部(78)への係止が解除されないように形成されていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、コネクタ接栓の嵌合方向に沿って固定カバー部及び摺動カバー部の二つに分割するとともに、固定カバー部に対して摺動カバー部を相対的に摺動させることで箱状に組み合わされるように保護カバーを形成したので、固定カバー部及び摺動カバー部を互いに向かい合わせにして接触させ、この状態で固定カバー部及び摺動カバー部の一方を他方に対して摺動させれば、固定カバー部及び摺動カバー部の一方の他方に対する位置がずれていても、コネクタ接栓を収納する箱状の保護カバーが形成される。
また、固定カバー部及び摺動カバー部のそれぞれに、基板ケースにおけるコネクタ挿通孔の周縁部とコネクタ接栓座との間に形成される隙間に挿入される固定舌部及び摺動舌部を設けたので、固定カバー部及び摺動カバー部は、固定舌部及び摺動舌部が前述の隙間に挿入されると、固定舌部及び摺動舌部の両方がコネクタ接栓の嵌合方向と交差する方向へ移動不可能となる。これにより、固定舌部及び摺動舌部を前述の隙間に挿入し、固定カバー部に対して摺動カバー部を摺動させ、固定カバー部及び摺動カバー部が箱状の保護カバーを形成している状態にすると、固定カバー部及び摺動カバー部における基板ケースに近接する部分が強固に閉鎖される。
さらに、固定カバー部に対して摺動カバー部をコネクタ接栓の嵌合方向に沿って摺動させ、固定カバー部及び摺動カバー部が箱状の保護カバーを形成すると、互いに凹凸嵌合する嵌合部を固定カバー部及び摺動カバー部のそれぞれに設けたので、これらの嵌合部を固定カバー部及び摺動カバー部における基板ケースから離れた部分に設ければ、固定舌部及び摺動舌部を前述の隙間に挿入し、固定カバー部に対して摺動カバー部を摺動させ、固定カバー部及び摺動カバー部が箱状の保護カバーを形成すると、固定カバー部及び摺動カバー部における基板ケースに近接する部分だけでなく、固定カバー部及び摺動カバー部における基板ケースから離れた部分も強固に閉鎖することができ、固定カバー部及び摺動カバー部を強固に閉鎖することができる。
ここで、固定カバー部に設けられている固定舌部の先端に、鉤状に折れ曲がった鉤状係止部を設けたので、この鉤状係止部を基板ケースの内面に係止させた後に、固定カバー部及び摺動カバー部で箱状の保護カバーを形成すると、鉤状係止部は、基板ケースに係止され、コネクタ接栓の嵌合方向に沿って前後方向及コネクタ接栓の嵌合方向と交差する上下方向のいずれについても移動が規制され、これにより、固定カバー部の固定がなされるようになる。
このため、鉤状係止部が基板ケースの内面に係止され、且つ、摺動カバー部とともに箱状の保護カバーを形成している状態の固定カバー部は、摺動カバー部を摺動させて固定カバー部から分離しない限り、基板ケースから抜き取ることができない。
また、コネクタ接栓の嵌合方向に交差する方向へ沿って閂部材が挿通される閂挿通孔を、固定カバー部及び摺動カバー部の一方に設け、固定カバー部及び摺動カバー部が箱状の保護カバーを形成した状態で前述の閂挿通孔に閂部材を挿通すると、この閂部材と係合して当該閂部材を係止する閂係止部を、固定カバー部及び摺動カバー部の他方に設けたので、保護カバーを形成した状態で閂挿通孔に閂部材を挿通し、この閂部材を閂係止部に係止させると、固定カバー部に対して摺動カバー部がコネクタ接栓の嵌合方向へ移動不可能となる。
このため、鉤状係止部を基板ケースの内面に係止させているとともに、固定カバー部及び摺動カバー部が箱状の保護カバーを形成している状態で、閂挿通孔に閂部材を挿入して閂係止部に係止させれば、固定カバー部に対して摺動カバー部を移動させることができず、これにより、固定カバー部及び摺動カバー部は、基板ケースから抜き取ることができず、換言すると、基板ケースに保護カバーを強固且つ容易に固定することができる。
この際、基板ケースにおけるコネクタ挿通孔を囲む周縁部とコネクタ接栓座との間に隙間が形成されていれば、保護カバーの基板ケースへの固定が行えるので、基板ケースを改造しなくても、基板ケースに保護カバーを容易に固定でき、これにより、前記目的が達成される。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、固定カバー部側の嵌合部としてコネクタ接栓の嵌合方向の後方に向かって開口された嵌合凹部を設け、摺動カバー部側の嵌合部としてコネクタ接栓の嵌合方向の前方に向かって突出する嵌合凸部を設けたので、固定カバー部の固定舌部及び摺動カバー部の摺動舌部を基板ケースの隙間に挿入し、固定カバー部に対して摺動カバー部を、コネクタ接栓の嵌合方向の前方に向かって摺動させ、固定カバー部及び摺動カバー部を箱状にすると、固定カバー部側の嵌合凹部と摺動カバー部側の嵌合凸部との嵌合が自動的に行われるようになり、これにより、固定カバー部及び摺動カバー部における基板ケースから離れた部分の閉鎖を容易且つ確実に行うことができ、この点からも、基板ケースに保護カバーを容易に固定することができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、閂部材及び保護カバーの一方に、当該閂部材の径方向に沿って突出する爪部を形成し、且つ、閂部材及び保護カバーの他方に、前述の爪部を係止する段差を有する係止段部を形成し、爪部が係止段部に係止されると、閂部材及び保護カバーの少なくとも一方を破壊しないと、閂部材を保護カバーから抜くことができなくなり、これにより、保護カバーを基板ケースから取り外すことが困難となり、この点からも、基板ケースに保護カバーを強固に固定することができる。
また、閂部材及び保護カバーの少なくとも一方を破壊しないと、当該爪部の当該係止段部への係止を解除できないので、保護カバーを開けるには、前述の爪部又は係止段部を操作できるように、閂部材及び保護カバーの少なくとも一方を破壊した後、その内部に収納されている爪部及び係止段部を操作して、係止段部による係止から爪部を解除し、閂部材を保護カバーから取り外す必要がある。
このため、針金状の器具等でコネクタ接栓に不正行為を行うために、保護カバーを開く際には、閂部材及び保護カバーの少なくとも一方が破壊され、その痕跡が必ず残るので、その痕跡の有無を目視で確認すれば、コネクタ接栓への不正行為が行われたか否かを容易に判定でき、これにより、不正行為を防止する保護カバーにとって必要な封印機能を、当該保護カバーに確保することができる。
本発明の第1実施形態の全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る筐体内部を示す正面図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す分解斜視図である。 前記実施形態に係る基板ケースの要部を示す断面図である。 図4のV−V線における断面図である。 前記実施形態に係る摺動カバー部を示す斜視図である。 前記実施形態に係る固定カバー部を示す斜視図である。 前記実施形態に係る保護カバー取付手順の開始段階を説明する図である。 前記保護カバー取付手順の図8以降の段階を説明する図である。 前記保護カバー取付手順の図9以降の段階を説明する図である。
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が逆台形状に形成された演出用照明装置4Bが設けられている。この演出用照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置されている。演出用照明装置4Bの両端部は、上部パネル部4の角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cの各々は、その上端部が演出用照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、演出用照明装置4Cの下端に接続された別の演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの演出用照明装置4Dの各々は、演出用照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、演出用照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
表示窓4A及び演出用照明装置4Bの間には、遊技の演出用画像を表示する液晶表示装置4Eが設けられている。この液晶表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行に応じて表示するものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、ベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
(筐体2)
次に、筐体2について簡単に説明する。
筐体2は、遊技の進行に必要な機能を有する複数種類の内部装置を内部に収納する箱状のものである。すなわち、筐体2は、図2に示すように、天面、底面、両方の側面、及び、背面の各々に配置される天板2A、底板2B、一対の側板2C、及び、背板2Dを備えているとともに、前面が開口された六面体に形成されたものである。
また、筐体2には、一対の側板2Cの間に架け渡された中板2Eが設けられている。この中板2Eによって、筐体2の内部空間は、上下に仕切られている。
(筐体2に収納されている内部装置)
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた図示しない主制御基板を内蔵する基板ケース2F、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図示しないモータを備えたリールユニット10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパユニット20、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置9等が設けられている。
このうち、リールユニット10は、それぞれが円筒状に形成された複数の回転リール11を有するものである。そして、これらの回転リール11の各外周面には、特に図示していないが、複数種類の図柄が記されている。
以上において、主制御基板は、スロットマシン1の遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板となっている。
前扉3の裏側の面には、表側の面に配置された液晶表示装置4Eに対応して、液晶表示装置4E等を制御する後述するサブ制御基板33を内蔵する基板ケース30が設けられている。
また、前扉3の裏側の面には、表側の面に開口されたメダル投入口7Bに対応して、投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ8が設けられている。
(基板ケース30)
次に、前述のサブ制御基板33を内蔵する基板ケース30について詳しく説明する。
基板ケース30は、図3に示すように、平面形状が長方形状の箱状に形成された箱状部31と、この箱状部31を前扉3に取り付けるための取付ベース32とを備えたものである。
このうち、取付ベース32は、略長方形に形成された底部32A と、この底部32A の周縁部から前扉3側へ突出している立ち上がり部32B と、図3中左右の立ち上がり部32B の外側を向いた側面から突出する取付耳部32C とを備えたものである。
底部32A は、箱状部31をネジ止めするために、立ち上がり部32B の突出方向とは反対側、換言すると、箱状部31側へ突出するボス32D が箱状部31の四隅に対応した位置にそれぞれ設けられたものとなっている。
取付耳部32C は、前扉3側に螺号させる図示しないネジを挿通させるネジ挿通孔32E が開口されたものである。換言すると、取付ベース32は、取付耳部32C に開口されたネジ挿通孔32E に挿通された図示しないネジで、前扉3に取り付けられるようになっている。
一方、箱状部31は、外部から内部の視認が可能な透明な合成樹脂製から形成され、前述のサブ制御基板33を内部に収納して保護するものとなっている。
このような箱状部31には、サブ制御基板33が取り付けられるベース部34と、このベース部34に設置されたサブ制御基板33の上を覆う蓋部35とが備えられている。
ベース部34は、その上にサブ制御基板33が載置される長方形状の底板部34A と、この底板部34A の四つの側縁から蓋部35へ向かって突出している側壁部34B と、図3中左右の側壁部34B の外側を向いた側面から突出する耳部34C とを備えたものとなっている。
底板部34A は、サブ制御基板33及蓋部35をネジ止めするために、その四隅のそれぞれに蓋部35側へ突出するボス34D が設けられたものとなっている。
耳部34C は、取付ベース32側に螺号させるネジ34E を挿通させる図示しない挿通孔が開口されたものである。換言すると、ベース部34は、耳部34C に開口された図示しない挿通孔に挿通されたネジ34E を取付ベース32に螺号させることで、取付ベース32に取り付けられるようになっている。
ここで、サブ制御基板33は、液晶表示装置4E、演出用照明装置4B〜4D及び音声出力部4F, 6C等の演出用装置を制御する制御回路が形成された回路基板である。
このサブ制御基板33の図3中右側の側縁近傍には、筐体2内の他の電気回路や電子装置との電気的な接続を行うためのコネクタ接栓座40, 41が取り付けられている。このうち、コネクタ接栓座41は、前述した主制御基板と電気的な接続を行うためのコネクタ接栓座となっている。
このコネクタ接栓座41は、複数のケーブル42が束ねられたケーブルハーネス43の端部に設けられたコネクタ接栓44を嵌合させるものである。ケーブルハーネス43のケーブル42は、コネクタ接栓座41にコネクタ接栓44を嵌合させることにより、サブ制御基板33と電気的に接続されるようになっている。
蓋部35は、サブ制御基板33の上方を覆う長方形状の天板部35A と、この天板部35A の四つの側縁からベース部34へ向かって突出している側壁部35B, 35Cとを備えている。
天板部35A は、当該蓋部35及びサブ制御基板33をベース部34に固定する図示しないネジを挿通させるために、その四隅の近傍にそれぞれ開口されたネジ挿通孔35D を備えたものとなっている。
蓋部35及びサブ制御基板33は、天板部35A の四隅に開口されたネジ挿通孔35D に挿通された図示しないネジを、ベース部34側の底板部34A の四隅に設けたボス34D に螺号させることにより、ベース部34に取り付けられるようになっている。
側壁部35B, 35Cのうち、側壁部35B は、その先端縁がベース部34側の側壁部34B の先端縁と重なり合う位置まで突出するものである。
一方、側壁部35C は、その突出寸法が側壁部35B よりも短く、その先端縁がベース部34側の側壁部34B の先端縁に到達せず、側壁部34B の先端縁と間に開口を形成するものとなっている。
すなわち、側壁部35C は、ベース部34に取り付けられたコネクタ接栓座40, 41に対応して設けられ、ベース部34側の側壁部34B との間にコネクタ接栓座40, 41を外部に露出するコネクタ挿通孔45, 46を形成するものとなっている。
ここで、コネクタ接栓座41は、基板ケースに開口されたコネクタ挿通孔45から外部に露出し、コネクタ挿通孔45に挿通されたコネクタ接栓44と嵌合するようになっている。
また、コネクタ接栓座41と嵌合するコネクタ接栓44は、箱状に形成された保護カバー50に保護されるにようになっている。
換言すると、保護カバー50は、コネクタ接栓44の周囲を覆う箱状に形成されているとともに、コネクタ接栓44を内部に収納して保護するものとなっている。
保護カバー50は、コネクタ接栓座40にコネクタ接栓44を嵌合する際におけるコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って二つに分割されたものである。
すなわち、保護カバー50には、コネクタ接栓44の嵌合方向に沿って二つに分割されるとともに、一方を他方に対して摺動させることで箱状に組み合わされるように形成された固定カバー部51及び摺動カバー部52とが設けられている。
そして、保護カバー50には、固定カバー部51に組み合わされた摺動カバー部52が固定カバー部51に対してコネクタ接栓44の嵌合方向にずれないように係止する閂部材53が設けられている。
ここで、基板ケース30に備えられている箱状部31には、図4及び図5に示すように、コネクタ挿通孔45を囲む周縁部のうち、図4中、上下に対向する一対の周縁部である側壁部35C 及び側壁部34B と、コネクタ接栓座41との間に隙間37A, 37Bが形成されるようになっている。なお、図4中、上方の側壁部35C とコネクタ接栓座41との間には隙間37A が、図4中、下方の側壁部34B とコネクタ接栓座41との間には隙間37B がそれぞれ形成されるようになっている。
固定カバー部51及び摺動カバー部52は、前述したように、組み合わされると、コネクタ接栓44を収納する略直方体状の箱を形成するものである。
このうち、摺動カバー部52は、コネクタ接栓座41側に臨む面と、図4中、下方を向いた面との二面が開口された略直方体状の部材である。
固定カバー部51は、摺動カバー部52における図4中下方の開口を塞ぐ蓋状の部材となっている。
固定カバー部51には、図4の如く、基板ケース30側の隙間37B に挿入される固定舌部61が設けられている。
この固定舌部61の先端部分には、図4及び図6に示すように、鉤状に折れ曲がって形成されるとともに、基板ケース30の内部であるベース部34の側壁部34B の内面に係止される鉤状係止部61A が設けられている。
また、固定舌部61の先端近傍には、鉤状係止部61A との間にベース部34の側壁部34B を挟み込んで挟持できるように、鉤状係止部61A と対向するように形成された挟持壁部61B が設けられている。
ここにおいて、固定カバー部51は、基板ケース30側の隙間37B の内部に固定舌部61を挿入し、固定舌部61に形成された鉤状係止部61A と挟持壁部61B との間に、ベース部34の側壁部34B を挟み込むことによって、ベース部34に仮固定されるようになっている。
固定カバー部51における摺動カバー部52側に面した上面63には、コネクタ接栓44の嵌合方向(図6中矢印αの示す方向)に沿った両側部分から摺動カバー部52へ向かって突出した一対のガイド片62A が設けられている。
これらのガイド片62A は、摺動カバー部52が固定カバー部51の上面63を摺動する際に、摺動カバー部52の内面に接触し、これにより、摺動カバー部52をコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って案内するものである。
また、これらのガイド片62A は、コネクタ接栓44の嵌合方向の後方側における端縁に、コネクタ接栓44の嵌合方向の後方に向かって開口された嵌合凹部62B がそれぞれ設けられている。
また、固定カバー部51の上面63には、ケーブルハーネス43の通す配線路64A の両側に沿うように延びる一対の線路隔離壁64と、閂部材53の先端部分を嵌合させて閂部材53を係止するように形成されている筒状の閂係止部65とが立設されている。
ここで、閂部材53は、図4及び図5の如く、内部が中空となった略円筒状の部材である。そして、閂係止部65は、閂部材53の内径に応じた筒状に形成され、閂部材53の先端開口の内部に嵌合するようになっている。
また、閂係止部65は、ケーブルハーネス43が引き抜き方向へ引っ張られた際に、コネクタ接栓44がコネクタ接栓座41から引き抜かれないようするために、コネクタ接栓44を係止する係止部でもある。
さらに、固定カバー部51の上面63は、コネクタ接栓44の嵌合方向における後方側の端縁部分が鉤状に折れ曲がって形成される被挟持部66が設けられている。
この被挟持部66は、摺動カバー部52を固定カバー部51の上面63に沿って摺動する際に、その摺動操作を行う操作者が指で挟持する部分である。
摺動カバー部52は、操作者が固定カバー部51側の被挟持部66を挟持することで、固定カバー部51の上面63に沿った摺動が、安定した状態で行えるようになっている。
摺動カバー部52は、前述したように、二面が開口された略直方体状の部材であり、図4及び図7に示すように、図7中上方に位置する上面71に段差が形成されている。
そして、摺動カバー部52における段差の低くなった部位は、図4の如く、基板ケース30側の隙間37A に挿入される摺動舌部71A となっている。
この摺動舌部71A の先端部分には、図4及び図7に示すように、鉤状に折れ曲がって形成されるとともに、蓋部35の天板部35A の内面に当接させる鉤状掛止部71B が設けられている。
このような摺動舌部71A は、基板ケース30の隙間37A に挿入されるとともに、図4の如く、コネクタ接栓44の嵌合方向に沿った所定の長さ寸法Lを有し、隙間37A の内部をコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って摺動可能に形成された部位となっている。
また、摺動カバー部52には、図7に示すように、コネクタ接栓44の嵌合方向(図7中矢印αの示す方向)に沿った両側縁の各々から図7中下方へ突出する側壁部72と、コネクタ接栓44の嵌合方向の後方に位置する側縁から図7中下方へ突出する側壁部73とが設けられている。
このうち、側壁部72は、その内面が固定カバー部51側に設けられているガイド片62A と接触し、摺動カバー部52が固定カバー部51の上面63を摺動する際に、ガイド片62A によってコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って案内される部位となっている。
側壁部73は、保護カバー50の内部に収納されているコネクタ接栓44のケーブルハーネス43を外部へ取り出すための切り欠き部73A を備えたものとなっている。
この側壁部73の内面には、コネクタ接栓44の嵌合方向の前方に向かって突出する嵌合凸部73B が設けられている。
ここにおいて、固定カバー部51の嵌合凹部62B 及び摺動カバー部52の嵌合凸部73B は、固定カバー部51に対して摺動カバー部52をコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って摺動させ、固定カバー部51及び摺動カバー部52で箱状の保護カバー50を形成すると、互いに凹凸嵌合する嵌合部となっている。
また、摺動カバー部52の上面71には、固定カバー部51側の閂係止部65に対応した位置に配置されるとともに、コネクタ接栓44の嵌合方向に交差する方向へ沿って閂部材53が挿通される閂挿通孔74が設けられている。
ここで、摺動カバー部52には、図4及び図7に示すように、閂挿通孔74の周囲を囲む筒状に形成されるとともに、摺動カバー部52の上面71の裏側となる面から下方へ突出する囲繞部75と、閂挿通孔74の周囲を囲むリング状に形成されるとともに、摺動カバー部52の上面71から上方へ突出する受座部76とが設けられている。
このうち、受座部76は、囲繞部75の内径である閂挿通孔74の直径よりも大きい直径を有するものとなっている。これにより、受座部76の内側には、閂挿通孔74の開口を囲むように段付部77が形成されている。
また、囲繞部75は、図5に示すように、閂部材53側の後述する爪部53B を係止する段差を有する係止段部78が内周面に形成されたものとなっている。
閂部材53は、摺動カバー部52に形成された閂挿通孔74の内部に挿入される略円筒状の部材である。また、閂部材53は、二つの端面のうち、閂挿通孔74への挿入方向における後方の端面が閉鎖されたものとなっている。
そして、閂部材53は、図4、図5及び図10に示すように、その外周面における閂挿通孔74への挿入方向の後端縁から径方向へ突出する鍔部53A が、その全周に渡って設けられたものとなっている。
この鍔部53A は、受座部76の内径よりの若干小さな外径を有し、受座部76の内部に収納されるとともに、それ以上、閂挿通孔74の奥へ閂部材53の内部へ進入しないように、段付部77に係止されるものとなっている。
ここで、摺動カバー部52は、閂部材53の鍔部53A が受座部76の内部に収納されると、指等で閂部材53を摘む部位が受座部76の内部に隠蔽され、これにより、閂部材53を摺動カバー部52から摘んで出すことが困難となるように形成されている。
また、閂部材53には、図5及び図10に示すように、その外周面から当該閂部材53の径方向に沿って突出する楔状の爪部53B が、囲繞部75側の係止段部78に対応して形成されている。
この際、閂部材53及び保護カバー50側の摺動カバー部52は、閂部材53側の爪部53B が摺動カバー部52側の係止段部78に一旦係止されてしまうと、閂部材53及び保護カバー50の少なくとも一方を破壊して、爪部53B の係止段部78への係止が解除されないように形成されている。
換言すると、係止段部78に係止された状態にある爪部53B は、例えば、閂部材53又は保護カバー50に孔を開け、且つ、この孔を通じて保護カバー50の内部に入れた先細りとなったプライヤーやヤスリ等で、爪部53B 又は係止段部78を破壊しない限り、係止段部78への係止を解除することができないようになっている。
次に、本実施形態に係る保護カバー50を基板ケース30に取り付ける取付手順について図面をも参照しながら説明する。
保護カバー50を基板ケース30に取り付けるのに先立ち、サブ制御基板33を基板ケース30の内部に収納し、この後、サブ制御基板33に取り付けられたコネクタ接栓座41にコネクタ接栓44を嵌合させ、サブ制御基板33にケーブルハーネス43を接続しておく。
なお、以下の説明で参照する図8〜図10においては、コネクタ接栓座41及びコネクタ接栓44の図示が省略されている。
保護カバー50を基板ケース30に取り付けるにあたり、まず、図8(A)に示すように、固定カバー部51の基板ケース30への仮固定を行う。
この固定カバー部51の基板ケース30への仮固定は、固定カバー部51の先端部分に形成されている鉤状係止部61A と挟持壁部61B とに基板ケース30側の側壁部34B を挟持させることで行われる。
すなわち、基板ケース30に備えられているベース部34の側壁部34B とコネクタ接栓座41との間に形成されている隙間37B に、固定舌部61の鉤状係止部61A の先端を宛がう。この際、鉤状係止部61A が隙間37B の内部にスムースに挿入可能となるように、固定カバー部51の上面63とは反対側の面を基板ケース30側へ傾斜させ、鉤状係止部61A の先端が隙間37B の内部を指すようにする。そして、この状態で、固定舌部61の鉤状係止部61A を隙間37B の内部にこじるようにして差し込み、さらに、固定カバー部51の上面63が水平となるように、固定舌部61の後端側を上方へ持ち上げ、これにより、図8(B)に示すように、鉤状係止部61A と挟持壁部61B との隙間に側壁部34B を押し込む。すると、鉤状係止部61A と挟持壁部61B とで側壁部34B が挟持され、固定カバー部51の基板ケース30への仮固定がなされる。
続いて、摺動カバー部52の基板ケース30への仮取付を行う。
この摺動カバー部52の基板ケース30への仮取付は、摺動カバー部52の摺動舌部71A を基板ケース30の内部に挿入するとともに、固定カバー部51の所定位置に摺動カバー部52を配置することで行われる。
すなわち、基板ケース30に備えられている蓋部35の側壁部35C とコネクタ接栓座41との間に形成されている隙間37A に、摺動カバー部52に備えられている摺動舌部71A の先端部分に形成されている鉤状掛止部71B の先端を宛がう。
この際、鉤状掛止部71B が隙間37A の内部にスムースに挿入できるように、図9に示すように、摺動カバー部52の上面71を基板ケース30側へ傾斜させ、鉤状掛止部71B の先端が隙間37A の内部を指すようにする。そして、この状態で、摺動舌部71A の先端部分に形成されている鉤状掛止部71B を隙間37A の内部にこじるようにして差し込み、さらに、摺動カバー部52の上面71が水平となるように、摺動舌部71A の後端側を下方へ押す。
これにより、図9中、一点鎖線で示すように、摺動カバー部52は、コネクタ接栓44の嵌合方向における後方側の端部52A が固定カバー部51の端部から後方へ離間した位置βに配置される。
その端部52A が固定カバー部51の端部よりも後方の位置βに配置された状態の摺動カバー部52をコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って前進させ、図10に示すように、その端部52A が固定カバー部51の端部に接する位置γまで摺動させる。
すると、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成し、固定カバー部51の嵌合凹部62B に摺動カバー部52の嵌合凸部73B が嵌合し、且つ、摺動カバー部52の閂挿通孔74の直下に固定カバー部51側の閂係止部65が配置された状態となる。
この状態で、閂挿通孔74に閂部材53を挿入し、閂部材53を閂係止部65に係止させれば、固定カバー部51に対して摺動カバー部52を移動させることができなくなる。
また、摺動カバー部52の端部52A が位置γに配置された状態では、図4の如く、摺動カバー部52に設けられた摺動舌部71A 先端の鉤状掛止部71B が蓋部35の天板部35A の内面に当接し、且つ、略箱状にされた摺動カバー部52には剛性が確保されているので、ベース部34の側壁部34B を支点として摺動カバー部52の端部52A を下方へ押圧しても、摺動カバー部52の端部52A が下方へ揺動することがない。
さらに、摺動カバー部52の摺動舌部71A の下方には、コネクタ接栓座41が当該摺動舌部71A に近接して配置され、且つ、前述のように、摺動カバー部52には剛性が確保されているので、ベース部34の側壁部34B を支点として摺動カバー部52の端部52A を上方へ押圧しても、摺動カバー部52の端部52A が上方へ殆ど揺動することがない。
このため、ベース部34の側壁部34B を支点として摺動カバー部52を上下に押圧しても、摺動カバー部52は殆ど揺動せず、摺動カバー部52を揺動することで、側壁部34B から鉤状係止部61A 及び挟持壁部61B を外すこともできなくなるので、固定カバー部51及び摺動カバー部52を基板ケース30から取り外すことが不可能となり、保護カバー50が基板ケース30に強固に固定される。
従って、ネジや結束バンドが不要な容易な取付作業で、保護カバー50が基板ケース30に強固に取り付けられるようになる。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、コネクタ接栓44の嵌合方向に沿って固定カバー部51及び摺動カバー部52の二つに分割するとともに、固定カバー部51に対して摺動カバー部52を相対的に摺動させることで箱状に組み合わされるように保護カバー50を形成したので、固定カバー部51及び摺動カバー部52を互いに向かい合わせにして接触させ、この状態で固定カバー部51及び摺動カバー部52の一方を他方に対して摺動させれば、固定カバー部51及び摺動カバー部52の一方の他方に対する位置がずれていても、コネクタ接栓44を収納する箱状の保護カバー50が形成される。
また、固定カバー部51及び摺動カバー部52のそれぞれに、基板ケース30におけるコネクタ挿通孔45の周縁部とコネクタ接栓座41との間に形成される隙間37B, 37Aに挿入される固定舌部61及び摺動舌部71A を設けたので、固定カバー部51及び摺動カバー部52は、固定舌部61及び摺動舌部71A が隙間37B, 37Aに挿入されると、隙間37B, 37Aの内部に拘束され、固定舌部61及び摺動舌部71A の両方がコネクタ接栓44の嵌合方向と交差する方向へ移動不可能となる。これにより、固定舌部61及び摺動舌部71A を隙間37B, 37Aに挿入し、固定カバー部51に対して摺動カバー部52を摺動させ、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成する状態になると、固定カバー部51及び摺動カバー部52における基板ケース30に近接する部分が強固に閉鎖される。
さらに、固定カバー部51に対して摺動カバー部52をコネクタ接栓44の嵌合方向に沿って摺動させ、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成する位置に摺動カバー部52が到達すると、換言すると、摺動カバー部の端部52A が位置βに到達すると、互いに凹凸嵌合する嵌合凹部62B 及び嵌合凸部73B を固定カバー部51及び摺動カバー部52のそれぞれに設け、且つ、嵌合凹部62B 及び嵌合凸部73B を固定カバー部51及び摺動カバー部52における基板ケース30から離れた部分にそれぞれ設けたので、固定舌部61及び摺動舌部71A を隙間37A, 37Bに挿入し、固定カバー部51に対して摺動カバー部52を摺動させ、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成すると、固定カバー部51及び摺動カバー部52における基板ケース30に近接する部分だけでなく、その反対側である、固定カバー部51及び摺動カバー部52における基板ケース30から離れた部分も強固に閉鎖することができ、従って、固定カバー部51及び摺動カバー部52を強固に閉鎖することができる。
ここで、固定カバー部51に設けられている固定舌部61の先端に、鉤状に折れ曲がった鉤状係止部61A を設け、さらに、この鉤状係止部61A の近傍に挟持壁部61B を並べて設けたので、この鉤状係止部61A を基板ケース30の内面、具体的には、ベース部34に設けられた側壁部34B の内面に係止させて、鉤状係止部61A 及び挟持壁部61B に側壁部34B を挟持させ、さらに、固定カバー部51及び摺動カバー部52で箱状の保護カバー50を形成すると、鉤状係止部61A が基板ケース30に係止され、コネクタ接栓44の嵌合方向に沿って前後方向、及び、コネクタ接栓44の嵌合方向と交差する上下方向のいずれについても移動が規制され、これにより、固定カバー部51の固定がなされるようになる。
このため、鉤状係止部61A が基板ケース30の内面に係止され、且つ、摺動カバー部52とともに箱状の保護カバー50を形成している固定カバー部51は、摺動カバー部52を摺動させて固定カバー部51から分離しない限り、基板ケース30から抜き取ることができない。
また、コネクタ接栓44の嵌合方向に交差する方向へ沿って閂部材53が挿通される閂挿通孔74を摺動カバー部52に設け、摺動カバー部52側の閂挿通孔74に対応する位置で閂部材53と係合する閂係止部65を固定カバー部51に設け、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成した状態で閂挿通孔74に閂部材53を挿通すると、この閂部材53が閂係止部65に係止されるようにしたので、固定カバー部51及び摺動カバー部52で保護カバー50を形成し、この状態で閂挿通孔74に閂部材53を挿通すると、摺動カバー部52は、固定カバー部51に対してコネクタ接栓44の嵌合方向への移動が不可能となる。
このため、鉤状係止部61A を基板ケース30の内面に係止させるとともに、固定カバー部51及び摺動カバー部52が箱状の保護カバー50を形成している状態で、閂挿通孔74に閂部材53を挿入して閂係止部65に係止させれば、固定カバー部51に対する摺動カバー部52の移動が不可能となり、これにより、固定カバー部51及び摺動カバー部52は、基板ケース30から抜き取ることができず、基板ケース30に保護カバー50が強固且つ容易に固定される。
ここで、基板ケース30におけるコネクタ挿通孔45を囲む周縁部と、コネクタ接栓座41との間に隙間37A, 37Bが形成されていれば、保護カバー50の基板ケース30への固定が行えるので、基板ケース30を改造しなくても、基板ケース30に保護カバー50を容易に固定することができる。
また、固定カバー部51側の嵌合部としてコネクタ接栓44の嵌合方向の後方に向かって開口された嵌合凹部62B を設け、摺動カバー部52側の嵌合部としてコネクタ接栓44の嵌合方向の前方に向かって突出する嵌合凸部73B を設け、これにより、固定カバー部51の固定舌部61及び摺動カバー部52の摺動舌部71A を基板ケース30の隙間37A, 37Bに挿入し、固定カバー部51に対して摺動カバー部52を、コネクタ接栓44の嵌合方向の前方に向かって摺動させ、固定カバー部51及び摺動カバー部52を箱状にすると、固定カバー部51側の嵌合凹部62B と摺動カバー部52側の嵌合凸部73B との嵌合が自動的に行われるようにしたので、固定カバー部51及び摺動カバー部52における基板ケース30から離れた部分の閉鎖を容易且つ確実に行うことができ、この点からも、基板ケース30への保護カバー50の取り付けを容易且つ確実に行うことができる。
さらに、閂部材53に当該閂部材53の径方向に沿って突出する爪部53B を形成し、且つ、保護カバー50側の摺動カバー部52に、爪部53B を係止する段差を有する係止段部78を形成し、爪部53B が係止段部78に一旦係止されると、閂部材53及び保護カバー50の少なくとも一方を破壊しなければ、例えば、プライヤーやヤスリ等の工具を挿通する孔を開ける等の破壊行為を行わないと、閂部材53を保護カバー50から抜くことができなくなり、これにより、保護カバー50を基板ケース30から取り外すことができず、この点からも、基板ケース30に保護カバー50を強固に固定することができる。
また、閂部材53及び保護カバー50の少なくとも一方を破壊しないと、当該爪部53B の係止段部78への係止を解除できないので、保護カバー50を開けるには、爪部53B 又は係止段部78を操作又は破壊できるように、閂部材53及び保護カバー50の少なくとも一方に孔を開ける等の破壊行為を行った後、その内部に収納されている爪部53B 及び係止段部78を工具で操作又は破壊して、係止段部78による係止から爪部53B を解除し、閂部材53を保護カバー50から取り外す必要がある。
このため、針金状の器具等でコネクタ接栓44に不正行為を行うために、保護カバー50を開くと、その際に、閂部材53及び保護カバー50の少なくとも一方が破壊され、その痕跡が必ず残るので、その痕跡の有無を目視で確認すれば、コネクタ接栓44への不正行為が行われたか否かを容易に判定でき、これにより、不正行為を防止する保護カバー50にとって必要不可欠な封印機能を、当該保護カバー50に確保することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、固定カバー部側に嵌合部としての嵌合凹部を設け、摺動カバー部側に嵌合部としての嵌合凸部を設けたが、これに限らず、反対に、固定カバー部側に嵌合凸部を設け、摺動カバー部側に嵌合凹部を設けてもよい。
また、前記実施形態では、閂部材が挿通される閂挿通孔を摺動カバー部に設けたが、これに限らず、閂部材が挿通される閂挿通孔は、固定カバー部に設けてもよい。
さらに、前記実施形態では、閂部材に爪部を形成し、保護カバー側に形成した閂挿通孔を囲む内周面に、爪部を係止する係止段部を設けたが、これに限らす、逆に、保護カバー側に形成した閂挿通孔を囲む内周面に爪部を設け、爪部を係止する係止段部を閂部材に形成してもよい。
また、前記実施形態では、閂挿通孔を囲む内周面に、爪部を係止する係止段部を設けたが、これに限らず、閂部材の先端部分を係止する閂係止部に、爪部を係止する係止段部を設けてもよい。
この場合、例えば、閂係止部として、閂部材の外径より大きな内径を有する筒状の部位を採用し、閂係止部の内部に閂部材の先端部分が嵌め込まれるようにし、且つ、筒状の閂係止部の内周面に、閂部材の外周面から突出する爪部を係止する段差部を設け、この段差部を含んで閂係止部を形成すればよい。
あるいは、前記実施形態と同様に、筒状の閂部材の内径より小さい外径を有し、閂部材の内部に嵌め込まれる突起状の部位を閂係止部として採用し、且つ、突起状の閂係止部の外周面に爪部を設けるとともに、閂部材の内周面に段差状の係止段部を形成し、閂部材の内部に閂係止部を嵌め込むと、閂係止部側の爪部が閂部材側の係止段部に係止されるようにしてもよい。
さらに、基板ケースとしては、サブ制御基板を収納するものに限らず、主制御基板や中継回路基板等、サブ制御基板とは異なる用途・種類の回路基板を収納するケースでもよい。
なお、本発明は、スロットマシンに限らず、パチンコ機等の弾球遊技機にも適用でき、要するに、回路基板に収納している基板ケースを備え、基板ケース内の回路基板への電気的接続にコネクタ接栓座及びコネクタ接栓を利用している遊技機全般に適用できる。
1 遊技機としてのスロットマシン
30 基板ケース
33 回路基板としてのサブ制御基板
37B, 37A 隙間
41 コネクタ接栓座
42 ケーブル
44 コネクタ接栓
45 コネクタ挿通孔
50 保護カバー
51 固定カバー部
52 摺動カバー部
53 閂部材
53B 爪部
61 固定舌部
61A 鉤状係止部
62B 嵌合部としての嵌合凹部
65 閂係止部
71A 摺動舌部
73B 嵌合部としての嵌合凸部
74 閂挿通孔
78 係止段部

Claims (3)

  1. 箱状に形成されているとともに内部に回路基板を収納する基板ケースと、前記回路基板に取り付けられているとともに、当該基板ケースに開口されたコネクタ挿通孔から外部に露出するコネクタ接栓座と、前記回路基板と電気的に接続されるケーブルの端部に設けられるとともに前記コネクタ接栓座と嵌合するコネクタ接栓と、このコネクタ接栓の周囲を覆う箱状に形成され、当該コネクタ接栓を内部に収納して保護する保護カバーとが設けられている遊技機であって、
    前記保護カバーには、前記コネクタ接栓の嵌合方向に沿って二つに分割されるとともに、一方を他方に対して摺動させることで箱状に組み合わされるように形成された固定カバー部及び摺動カバー部と、前記固定カバー部に対して前記摺動カバー部が前記コネクタ接栓の嵌合方向にずれないように係止する閂部材とが備えられ、
    前記基板ケースには、前記コネクタ挿通孔を囲む周縁部と前記コネクタ接栓座との間に隙間が形成され、
    前記固定カバー部には、前記基板ケースの前記隙間に挿入される固定舌部と、この固定舌部の先端部分に鉤状に折れ曲がって形成されるとともに、前記基板ケースの内部で前記基板ケースの内面に係止される鉤状係止部とが設けられ、
    前記摺動カバー部には、前記基板ケースの前記隙間に挿入されるとともに、前記コネクタ接栓の嵌合方向に沿った所定の長さ寸法を有し、前記隙間の内部を前記コネクタ接栓の嵌合方向に沿って摺動可能となった摺動舌部が設けられ、
    前記固定カバー部及び前記摺動カバー部には、前記固定カバー部に対して前記摺動カバー部を前記コネクタ接栓の嵌合方向に沿って摺動させ、前記固定カバー部及び前記摺動カバー部が箱状の前記保護カバーを形成すると、互いに凹凸嵌合する嵌合部がそれぞれ設けられ、
    前記固定カバー部及び前記摺動カバー部の一方には、前記コネクタ接栓の嵌合方向に交差する方向へ沿って前記閂部材が挿通される閂挿通孔が設けられ、
    前記固定カバー部及び前記摺動カバー部の他方には、前記固定カバー部及び前記摺動カバー部が箱状の前記保護カバーを形成した状態で、前記閂挿通孔に対向する位置に設けられるとともに、前記閂部材を係止するように形成されている閂係止部が設けられ、
    前記固定カバー部は、前記基板ケースの前記隙間に挿入された前記固定舌部の先端の前記鉤状係止部が前記基板ケースの内面に係止されることで、前記基板ケースに取り付けられ、
    前記摺動カバー部は、前記固定カバー部とともに箱状の前記保護カバーを形成する位置まで、当該摺動カバー部を前記固定カバー部に向かい合わせた状態で前記コネクタ接栓の嵌合方向に沿って摺動することで、その嵌合部が前記固定カバー部側の前記嵌合部に凹凸嵌合され、且つ、前記固定カバー部とともに箱状の前記保護カバーを形成した状態で、前記閂挿通孔に挿通された前記閂部材を前記閂係止部に向かって押圧することで、前記閂部材が前記閂係止部に係止され、前記嵌合部同士の凹凸嵌合及び前記閂部材の前記閂係止部への係止の両方によって前記固定カバー部に固定され、
    前記保護カバーは、前記基板ケースに取り付けた前記固定カバー部に前記摺動カバー部を固定することにより、全体が前記基板ケースに固定されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定カバー部には、前記コネクタ接栓の嵌合方向の後方に向かって開口された嵌合凹部が前記嵌合部として設けられ、
    前記摺動カバー部には、前記コネクタ接栓の嵌合方向の前方に向かって突出する嵌合凸部が前記嵌合部として設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記閂部材及び前記保護カバーの一方には、当該閂部材の径方向に沿って突出する爪部が形成され、
    前記閂部材及び前記保護カバーの他方には、前記爪部を係止する段差を有する係止段部が形成され、
    前記爪部及び前記係止段部は、当該爪部が当該係止段部に一旦係止されてしまうと、前記閂部材及び前記保護カバーの少なくとも一方が破壊されないと、当該爪部の当該係止段部への係止が解除されないように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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