JP4832998B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、基板と、この基板に電気的に接続される電気的接続手段とを備えた遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、たとえば、スロットマシンとしては、複数の図柄が表示された回転リールを有するリールユニット、遊技用のメダルを貯留すると共に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット、前記リールユニットやホッパーユニット等の各種装置に電力を供給するための電源ユニット、並びに、前記リールユニット及びホッパーユニット等の動作を制御するための制御装置としての基板等が設置されているものが知られている。
そして、このようなスロットマシンにおいては、下記の特許文献1に示されているように、リールユニットやホッパーユニット等の各種装置、及び、制御装置としての基板は、電源用ハーネス(又は電源ケーブル)や制御用ハーネス(又は制御ケーブル)などの電気的接続手段により電気的に接続されている。
具体的には、電源用ハーネスや制御用ハーネスの両端にはそれぞれ、接続用のコネクタが設けられている。そして、前記ハーネスの一端における接続用のコネクタを電源ユニットやリールユニット等の装置に設けられたコネクタに差し込み、前記ハーネスの他端における接続用のコネクタを前記基板に設けられたコネクタに差し込むことにより、前記各装置と前記基板とが電気的に接続されるものとなっている。
特開2004−141559号公報
しかし、上述のようなスロットマシンでは、基板に設けられたコネクタと、このコネクタに接続された電源用ハーネスや制御用ハーネスとは、固定及び封印がされておらず、容易に取り外すことが可能であった。
そのため、たとえば、前記コネクタから正規の制御用ハーネスが引き抜かれ、このハーネスの代わりに、スロットマシン内の各装置に対して所定の信号を送ることにより有利に遊技を進めること(たとえば、基板に対して所定の信号を送ることで強制的にボーナスを当選させる等)ができる不正な制御用ハーネスが接続されてしまうというような不正行為が行われる危険性が非常に高かった。
そこで、本発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは次の点にある。
(請求項1又は2
すなわち、請求項1又は2に記載の発明は、経済的かつ容易に、基板と電気的接続手段とを固定及び封印することができるとともに、正規の電気的接続手段が基板から引き抜かれた後に再接続されるのを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
(請求項
すなわち、請求項に記載された発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の目的に加え、正規の電気的接続手段を不正な電気的接続手段に交換するような不正行為を防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技に関する制御を行うための基板26と、前記基板26に設けられた基板コネクタ90に、電気的に接続するための接続コネクタ100を備えた電気的接続手段(制御用ハーネス101)と、を少なくとも有し、接続コネクタ100は、複数の接続端子102を備え、基板コネクタ90は、前記接続端子102を差し込み可能で、かつ、接続端子102と接触することにより電気的に接続される差込穴94を備え、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込むと、接続端子102及び差込穴94を介して、基板26と電気的接続手段(制御用ハーネス101)とが電気的に接続されるとともに、接続端子102のうち所定の接続端子(以下、「固定端子150」とする。)が差込穴94に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が固定され、かつ、基板26及び電気的接続手段(制御用ハーネス101)が固定され、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に、固定端子150が破壊されるように形成されていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、遊技メダルを用いて遊技が行われるスロットマシン、遊技球を用いて遊技が行われるパチンコ機、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技が行われるパロット(登録商標)遊技機などが挙げられる。
また、本発明に係る遊技機には、遊技に関する制御を行うための基板26と、電気的接続手段(制御用ハーネス101)とが備えられているが、これらに限定されるものではなく、
たとえば、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段(リールユニット20や液晶表示ユニットなど)を備えることができる。また、前記遊技機には、遊技用のメダルを貯留すると共に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット5、前記リールユニット20やホッパーユニット5等の各種装置に電力を供給するための電源ユニット4などを備えることもできる。
前記基板26は、遊技に関する制御を行うためのものである。具体的には、基板26は、遊技機内に設置されている各装置(リールユニット20、ホッパーユニット5等)の作動や、スロットマシンやパチンコ機における一般的な遊技である通常遊技、当該通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技等の遊技を制御するものである。基板26としては、たとえば、遊技機の各装置の作動を制御することができる電子部品を搭載した基板である主基板が挙げられる。前記主基板は、ROM、RAM、CPU等を有しており、主として、当選の抽選や、図柄表示手段における図柄変動表示及び停止表示など遊技を制御するものである。また、前記主基板のみを備えるのではなく、図柄表示手段などの作動以外を制御することができる基板として副基板を備えることも可能である。また、基板26は、不正防止等の観点から、密封可能なケース(基板ケース27)などに収納するのが望ましい。また、主基板及び副基板などを、上記のようにケース(基板ケース27)に収納して一体に構成することで、基板ユニット24を形成することもできる。
前記電気的接続手段は、電子部品を電気的に接続するハーネス、コード、ケーブルなどである。たとえば、電気的接続手段としては、基板26と電源ユニット4とを電気的に接続し、基板26に電力を供給するための電源ケーブルや、基板26と遊技機内に設置されている各装置(リールユニット20、ホッパーユニット5等)とを電気的に接続し、制御信号を送受信するための制御用ハーネス101等が挙げられる。また、電気的制御手段としては、基板26と各装置とを電気的に接続する手段に限られるものではなく、各装置同士を電気的に接続する手段も含まれる。
また、基板26や各装置はそれぞれ、電気的接続手段によって直接接続されるように形成されていてもよい。また、基板26や各装置それぞれに接続された電気的接続手段をまとめて電気的に接続する中継基板を備え、この中継基板を介して、基板26や各装置が間接的に接続されるように形成することもできる。
前記接続コネクタ100は、電気的接続手段を基板26に接続するための接続部であって、電気的接続手段に設けられているものである。具体的には、電気的接続手段は、その一端が、遊技機内の各装置(リールユニット20、ホッパーユニット5等)や上述の中継基板等に接続されているとともに、その他端には前記接続コネクタ100が設けられている。
また、前記基板コネクタ90は、電気的接続手段を基板26に接続するための接続部であって、基板26に設けられているものである。
また、前記接続コネクタ100は、複数の接続端子102を備えている。そして、前記基板コネクタ90は、前記接続端子102を差し込み可能で、かつ、接続端子102と接触することにより電気的に接続される差込穴94を備える。そして、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込むと、接続端子102及び差込穴94を介して、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続される。
すなわち、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込んでいくと、接続コネクタ100に備えられた接続端子102が、基板コネクタ90に備えられた差込穴94に差し込まれ、これにより、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが電気的に接続される。すなわち、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続される。そして、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続されることにより、電気的接続手段を介して、基板26及び前記遊技機内の各装置(又は前記中継基板)が、電気的に接続されることとなる。
また、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込むと、接続端子102のうち所定の接続端子(固定端子150)が差込穴94に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が固定され、かつ、基板26及び電気的接続手段が固定される。
なおここで、接続コネクタ100に複数設けられた接続端子102のうち、いずれか1つ若しくは2つ以上の接続端子102を、前記固定端子150とすることができる。そして、固定端子150は、差込穴94に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100、並びに、基板26及び電気的接続手段を固定することができれば、その固定の構造については特に限定されるものではない。たとえば、固定端子150に係止凸部を設け、この固定端子150が差し込まれる差込穴94に係止凹部を設け、この固定端子150が差込穴94に差し込まれた際には、係止凸部と係止凹部とが係止することで、基板コネクタ90及び接続コネクタ100、並びに、基板26及び電気的接続手段を固定することができる。
また、本発明に係る遊技機においては、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に、固定端子150が破壊されるように形成されている。この固定端子150は、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に破壊されるのであれば、固定端子150を破壊するための構成については特に限定されるものではない。たとえば、差込穴94の内部に、固定端子150を破壊する手段を設け、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際には、この破壊手段が必ず固定端子150に当接し、かつ、圧力を加えることにより固定端子150を折るなどして破壊するような構造とすることができる。この破壊手段は、たとえば、尖った先端を有するエッジ132などとすることができる。また、特にこのような破壊手段を設けずに固定端子150が破壊されるような構造としてもよい。
(作用)
本発明によれば、電気的接続手段に設けられた接続コネクタ100を、基板26に設けられた基板コネクタ90に差し込むと、固定端子150が差込穴94に係合することにより、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定される。そして、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることにより、基板26と電気的接続手段とが固定されることとなる。
したがって、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、基板26と電気的接続手段とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、容易に固定を行うことができる。
また、上述の通り、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出すと、固定端子150は破壊されることとなる。すると、接続コネクタ100を新しいものに交換しない限り、基板26に電気的接続手段を再接続することができないこととなる。すなわち、正規の電気的接続手段が基板26から引き抜かれた後に再接続されるのを防止することができる。
また、上述の点から、所定時(たとえば、遊技内容を変更するとき、すなわち面換えのとき等)以外に、電気的接続手段が自由に基板26から取り外されることを防止することができるため、基板26と電気的接続手段とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、基板26と電気的接続手段との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、固定端子150により同時に行われる。したがって、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
(請求項
さらに、請求項記載の発明は、前記接続端子102の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向と平行な方向を向くように形成され、前記固定端子150の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向に対して直角となる方向を向くように形成され、前記固定端子150を差し込み可能な差込穴94は、その内奥部が、固定端子150の先端部と同方向を向くように形成され、前記固定端子150を差し込み可能な差込穴94の内部には、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向に突出する係合凸部(エッジ132)が設けられ、前記固定端子150の先端部には、前記係合凸部(エッジ132)と係合可能な切欠部151が形成され、接続コネクタ100が基板コネクタ90に差し込まれると、前記係合凸部(エッジ132)が前記切欠部151に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が固定され、かつ、基板26及び電気的接続手段が固定され、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に、前記係合凸部(エッジ132)により固定端子150が破壊されることを特徴とする。
前記係合凸部は、差込穴94の内部に設けられており、固定端子150の先端部に形成された切欠部151と係合可能な部分である。そして、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際には、この係合凸部により固定端子150が破壊されるものとなっている。
具体的には、係合凸部は、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際、固定端子150に当接し、さらに、固定端子150に対し、切欠部151を介して圧力を加える。そして、前記固定端子150は、係合凸部により圧力を加えられることによって、破壊されるものとなっている。
この係合凸部は、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に、固定端子150を破壊するものであれば、その形状や構造については特に限定されるものではなく、たとえば、尖った先端を有するエッジ132として形成することができる。
(作用)
本発明によれば、接続端子102の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向と平行な方向を向くように形成され、固定端子150の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向に対して直角となる方向を向くように形成されている。
したがって、固定端子150は、他の接続端子102と区別することが容易であり、固定端子150が破壊されている場合には、破壊されている旨の視認が容易となる。
(請求項
請求項記載の発明は、遊技に関する制御を行うための基板26と、前記基板26に設けられた基板コネクタ90に、電気的に接続するための接続コネクタ100を備えた電気的接続手段(制御用ハーネス101)と、を少なくとも有し、接続コネクタ100は、複数の接続端子102を備え、基板コネクタ90は、前記接続端子102を差し込み可能で、かつ、接続端子102と接触することにより電気的に接続される差込穴94を備え、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込むと、接続端子102及び差込穴94を介して、基板26と電気的接続手段(制御用ハーネス101)とが電気的に接続されるとともに、接続端子102のうち所定の接続端子(以下、「固定端子150」とする。)が差込穴94に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が固定され、かつ、基板26及び電気的接続手段(制御用ハーネス101)が固定され、前記接続端子102の先端部、及び、前記固定端子105の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向と平行な方向を向くように形成され、前記固定端子105の先端部の外周には、外方へ向けて突出する突体(上部突出片163、下部突出片164)が設けられ、前記差込穴94の内奥部には、前記突体(上部突出片163、下部突出片164)と係合可能な係合部96が形成され、接続コネクタ100が基板コネクタ90に差し込まれると、前記固定端子150の先端部の突体(上部突出片163、下部突出片164)が前記係合部96に係合することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が固定され、かつ、基板26及び電気的接続手段が固定され、接続コネクタ90を基板コネクタ100から抜き出す際に、前記係合部96により固定端子150が破壊されることを特徴とする。
前記係合部96は、差込穴94の内奥部に設けられており、固定端子150の先端部に設けられた突体と係合可能な部分である。
(作用)
本発明によれば、接続端子102の先端部、及び、固定端子105の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向と平行な方向を向くように形成されている。したがって、固定端子150に対応する差込穴94の構造等は、他の接続端子102のものとほとんど同じであるため、これらの部品の製造を経済的に行うことができるとともに、製造者の負担を軽減することができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記請求項1又記載の発明の特徴に加え、前記固定端子150が差し込まれる差込穴94の内奥部には、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に破壊される固定端子150の破壊片が残存するための間隙98が設けられていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に破壊される固定端子150の破壊片は、差込穴94の奥部に設けられた間隙98に残存することとなる。
したがって、基板26から電気的接続手段を引き抜いて、正規の電気的接続手段の代わりに、不正な電気的接続手段を接続しようとしても、前記間隙98に残存している固定端子150の破壊片により妨げられることとなる。すなわち、この固定端子150の破壊片により、接続コネクタ100を基板コネクタ90の奥で差し込むことができず、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続しない。
これにより、正規の電気的接続手段を不正な電気的接続手段に交換するような不正行為を防止することができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1又は2
すなわち、請求項1又は2に記載の発明は、経済的かつ容易に、基板と電気的接続手段とを固定及び封印することができるとともに、正規の電気的接続手段が基板から引き抜かれた後に再接続されるのを防止可能な遊技機を提供することができる。
(請求項
すなわち、請求項に記載された発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、正規の電気的接続手段を不正な電気的接続手段に交換するような不正行為を防止可能な遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)第1の実施の形態
(図面の説明)
図1から図5までは、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを分解した状態を示す斜視図である。図2は、スロットマシンSを示す斜視図である。図3は、制御用ハーネス101を基板26に差し込む途中の状態を示す斜視図である。図4は、基板コネクタ90、及び、接続コネクタ100を示す斜視図である。図5は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に接続する途中の状態を示す側断面図(a)、接続コネクタ100を基板コネクタ90に接続した状態を示す側断面図(b)、及び、接続コネクタ100を基板コネクタ90から取り外した状態を示す側断面図(c)である。
本実施の形態における遊技機は、分離型のスロットマシンSである。
この分離型のスロットマシンSは、図1に示すように、正面側に正面開口部11を有し、かつ、内部空間を上下方向に仕切る水平状の中板12を有する筐体1と、筐体1内部で中板12の上部に着脱自在に設けられる分離体2と、筐体1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらに、この前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
なお、本実施の形態に係る前扉3は、上述のように、上扉30と下扉40とから構成されているが、上扉30と下扉40とが一体となった一枚扉として形成することもできる。
なお、ここで「手前側」又は「正面側」とは、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。また、「奥側」又は「奥方向」とは、前記「手前側」又は「正面側」と反対の方向をいう。
(筐体1)
図2に示すように、筐体1は、底板15、右側板16a、左側板16b、天板17、及び、背板18から構成される正面側に開口する箱体である。そして、筐体1内部の、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。
そして、筐体1内部における底板15の左部には、電源ユニット4が設けられている。電源ユニット4には、特に図示していないが、電源装置が内装されているとともに、遊技における各種当選役の抽選確率を変更するための設定変更部が設けられている。設定変更部には、特に図示していないが、設定変更用のキーを挿入するための鍵穴や、設定を切り替える設定変更ボタン等の設定変更操作部が備えられている。
また、筐体1内部における底板15の略中央部には、遊技者にスロットマシンSの遊技を行うための遊技メダルを払い出すホッパーユニット5が設けられている。このホッパーユニット5は、上方に向けて開口しており、かつ、遊技メダルを貯留可能に形成されている。また、筐体1内部における底板15の右部には、上方に開口した箱状に形成されたオーバーフロータンク6が、前記ホッパーユニット5に近接して、設けられる。
また、特に図示しないが、前記右側板16aの、中板12より下方には、集中端子板を取り付けることもできる。集中端子板とは、総メダル投入枚数、総メダル払い出し枚数、総回転数、大当たり抽選回数などの遊技に関するデータを、ホールコンピュータ等との間で送受信する装置である。この集中端子板は、ホールコンピュータとのネットワーク接続ができるのであれば、たとえば筐体1の右側板16a又は左側板16bに備えても良く、中板12の下面に備えても良い。
(分離体2)
分離体2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21、この支持体21に固定されたリールユニット20、及び、スロットマシンSに関する種々の制御を行う基板26を収納する基板ユニット24から構成されている。
ここで、リールユニット20は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸には、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されている。
また、前記基板ユニット24は、スロットマシンSに関する種々の制御を行う基板26と、この基板26を収納するための基板ケース27とから構成されている。また、前記基板26は、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板と、から構成されている。なお、基板26については、後程詳述する。
前記支持体21は、図2に示すように枠体構造となっている。また、この支持体21の左側には、前記上扉30を係合させ、回転自在となるように支持するための上部係合部25が上下方向に間隔を置いてそれぞれ二つずつ設けられている。
また、分離体2は、筐体1の中板12の上に載置され、開口上部13内部に収納されるものである。なお、分離体2は、筐体1の天板17に吊り下げられるような形で支持される構造に形成することで、中板12の上方に収納するようにしてもよい。
(上扉30)
上扉30は、分離体2の支持体21の左側に回転自在に支持され、かつ、支持体21の右側でロック可能に形成されている板状の扉であり、図1及び図2に示すように、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、図柄表示窓31の下方には、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである(図1参照)。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、特に図示しないが、上扉30の裏面には、前記上部係合部25に係合可能な上扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。そして、特に図示しないが、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカが設けられている。
前記ロック機構は、上扉30側に設けられた係止片が、交換ユニット2の右側に設けられた凸部(特に図示しておらず)に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、解錠手段によりロックが解除されるように形成されている。
以上のように構成された上扉30は、図1に示すように、前記交換ユニット2を筐体1に固着した状態で、扉を閉めロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉することができるものである。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部13を塞ぐための扉であり、筐体1の左側板16bに回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンSを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部41とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている(図1及び図2参照)。また、前記表示パネルの下部には、ホッパーユニット5からメダル受け皿43へ、遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口45が設けられている。
前記操作部41としては、図1及び図2に示すように、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左部に設けられたベットスイッチ、下扉40の正面略中央部にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
(基板26)
基板26は、長方形板状部材であって、上述の如く、分離体2に固定された基板ユニット24を構成する箱状の基板ケース27内に収納されるものである。なお、基板26は、上述の如く、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とから構成されている。
また、前記基板26の手前側の面には、ROM、RAM及びCPU等の電子部品が設置されている。
また、図3に示すように、前記手前側の面には、筐体1の各部品へ制御信号を送信すべく、電気的接続手段としての制御用ハーネス101を接続し、又は、電源ユニット4から電力の供給を受けるべく、電気的接続手段としての電源ケーブル(図示しておらず)を接続するための、基板コネクタ90が設けられている。
また、この基板コネクタ90は、図3に示すように、基板ケース27の手前側の面を貫通して、基板ケース27の外側に突出するようになっている。これにより、基板ケース27を開放することなく、基板コネクタ90に電源ケーブルや制御用ハーネス101等を接続することが可能である。
なお、基板コネクタ90については、後程詳述する。
(電気的接続手段)
電気的接続手段は、筐体1内の各装置を電気的に接続するためのものであり、たとえば、電源ユニット4から、基板26、ホッパーユニット5、及びリールユニット20等へ電力を供給するための電源ケーブル(図示しておらず)や、基板26から、ホッパーユニット5やリールユニット20等へ制御信号を送信するための制御用ハーネス101等が挙げられる。
そして、前記電源ケーブル(図示しておらず)の一端が電源ユニット4に接続されるとともに、前記電源ケーブル(図示しておらず)の他端が基板26、ホッパーユニット5、及びリールユニット20等に接続されることにより、電源ユニット4と前記各装置とが電気的に接続されることとなる。
また、前記制御用ハーネス101の一端が基板26に接続されるとともに、前記制御用ハーネス101の他端がホッパーユニット5、及びリールユニット20等に接続されることにより、基板26と前記各装置とが電気的に接続されることとなる。
また、図3又は図4に示すように、前記電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101における、基板26と接続される側の端部には、基板26に設けられた基板コネクタ90に接続される接続コネクタ100が備えられている。
すなわち、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101の接続コネクタ100を基板コネクタ90に接続することにより、電源ケーブルや制御用ハーネス101と、基板26とが電気的に接続されることとなる。^
なお、接続コネクタ100については、後程詳述する。
(基板コネクタ90)
前記基板コネクタ90は、図3に示すように、基板26の手前側の面に形成されている。
この基板コネクタ90は、底部に配置された下板、下板に対向するように頂部に配置された上板、上板及び下板の両側に配置された一対の側板を有し、かつ、正面側に開口を有している。また、この基板コネクタ90の開口内部には、後述する接続コネクタ100に設けられた接続端子102を差し込んで接続可能な複数の差込穴94からなる差込部97が形成されている。そして、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、接続コネクタ100に設けられた複数の接続端子102が、基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれ、前記接続端子102の先端が、差込穴94の内奥端に接触することとなる。そして、上述のように接続端子102の先端が差込穴94の内奥端に接触することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が電気的に接続された状態となる。
また、基板コネクタ90の左上部には、手前側から見た際の形状が下向きコ字状となる箱型の、覆い部92が形成されている。この覆い部92は、前記基板コネクタ90の上板を、上方に向けて盛り上げるようにして形成されており、この覆い部92の内部は、後述する接続コネクタ100の固定端子150を手前側から差し込み可能な孔である固定端子差込部93となっている。
また、この固定端子差込部93には、支持バネ131と、この支持バネ131によって支持される端子固定具130とが収納されている。
具体的には、前記支持バネ131の一端、すなわち上端が、固定端子差込部93の上部で、覆い部92に固定されており、この支持バネ131は下向きに付勢した状態となっている。そして、この支持バネ131の他端、すなわち下端に端子固定具130が取り付けられている。
この端子固定具130は、前記固定端子150を固定し、かつ、固定端子150と電気的に接続するためのものである。具体的には、この端子固定具130は、頂部に配置された天板と、この天板の手前側に配置された手前板と、この天板の奥側に配置された奥板とから構成されており、この端子固定具130が固定端子差込部93に取り付けられた際、この端子固定具130を基板26の側面方向から見たときの断面形状が下向きのコ字状となっている。
また、前記手前板と前記奥板との間は、後述する固定端子150がぎりぎり収まる程度の大きさの間隙98となっている。
また、後述するように、接続コネクタ100の左上部に形成された固定端子150の先端が、この端子固定具130の天板の下面に接触すると、固定端子150と端子固定具130とが電気的に接続されることとなる。
また、端子固定部130における手前板の下端面は、手前側から奥側にかけて下向きに傾斜する傾斜面となっている。また、この手前板の奥側面には、奥方向へ突出しているとともに、先端を鋭利な形状とした係合凸部としてのエッジ132が形成されている。
また、この端子固定具130は、上述の如く、下向きに付勢した状態で、覆い部92に固定された支持バネ131の下端に取り付けられている。すなわち、この端子固定具130は、覆い部92に、支持バネ131により吊るされたような状態で取り付けられている。そして、この状態で、この端子固定具130を固定端子差込部93の上方へ向けて押し上げていくと、この端子固定具130が取り付けられている支持バネ131も同方向へ押し縮められながら、端子固定具130が、同方向へ向けて、固定端子差込部93内を移動していく。また、端子固定具130に加えられた力を解放すると、支持バネ131が付勢され、固定端子差込部93の下方へ向けて伸長する。そして、これに伴って、支持バネ131に取り付けられている端子固定具130にも、固定端子差込部93の下方へ押し出す力が働き、この端子固定具130が固定端子差込部93の下方へ向けて、この固定端子差込部93を移動することとなる。
なお、上述の如く、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101における、基板26に接続される側と反対側の端部は、電源ユニット4、ホッパーユニット5、及び、リールユニット20等と接続されている。そして、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が接続状態となることにより、制御用ハーネス101を介して、基板26からの制御信号がホッパーユニット5等に送信可能となり、また、電源ユニット4からの電力が基板26へ供給可能となる。
(接続コネクタ100)
接続コネクタ100は、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等の電気的接続手段における、基板26と接続される側の端部に備えられており、前記基板コネクタ90に接続可能なものである。
具体的には、図4に示すように、接続コネクタ100は、上述の如く、基板コネクタ90に差し込み可能となるように略箱形状に形成されている。そして、この接続コネクタ100には、上述の基板コネクタ90と電気的に接続するための複数の接続端子102が備えられている。すなわち、この複数の接続端子102は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、基板コネクタ90の差込部97に形成された差込穴94に差し込み可能に形成されている。
また、上述の如く、接続コネクタ100に備えられた複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、接続コネクタ100と基板コネクタ90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
この固定端子150は、その中間部で、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込む方向に対して直角の方向である上方向に折り曲げられて、L字形状となるように形成されている。したがって、この固定端子150の先端部は、上方向を向いている。また、この固定端子150は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、基板コネクタ90の固定端子差込部93に差し込み可能に形成されている。そして、さらに、固定端子150が基板コネクタ90の固定端子差込部93に差し込まれた際には、この固定端子150の先端が、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130における天板の下面に接触するように形成されている。
このように、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、上述の如く、接続端子102が基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれるとともに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれ、接続端子102の先端が差込穴94の内奥端に接触し、かつ、固定端子150の先端が、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の天板の下面に接触することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が電気的に接続された状態となるのである。
また、この固定端子150の上部手前側には切欠部151が設けられている。この切欠部151は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んだ際に、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の手前板に形成されている係合凸部としてのエッジ132と係止可能となるように形成されている。
また、上述の如く、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等の電気的接続手段における、接続コネクタ100と反対側の端部は、電源ユニット4、ホッパーユニット5、及びリールユニット20等と接続されている。
(固定端子150による固定)
上述の如く、接続コネクタ100に備えられた複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、接続コネクタ100と基板コネクタ90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
すなわち、接続コネクタ100と基板コネクタ90とは、この固定端子150を介して、固定される。そして、接続コネクタ100と基板コネクタ90とが固定されることにより、接続コネクタ100が備えられている電気的接続手段(電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等)、及び、基板コネクタ90が設けられている基板26も固定されることとなる。
上記接続コネクタ100と基板コネクタ90との接続、固定、及び、電気的接続手段と基板26との固定について説明する。
まず、接続コネクタ100と基板コネクタ90とを接続、固定するには、上述の如く、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいく。
すると、接続コネクタ100の左上部に設けられ、かつ、中間部で折り曲げられて先端が上方向を向く固定端子150が、基板コネクタ90の左上部に形成されている固定端子差込部93に差し込まれていく。そして、この固定端子150が、固定端子差込部93の内部に設けられた端子固定具130の手前板の下端面に接することとなる。
そして、この後、さらに接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいくと、固定端子150の先端は、端子固定具130の手前板の下端面に接したまま奥方向に移動していく。先に述べた通り、この端子固定具130の手前板の下端面は、手前側から奥側にかけて下向きに傾斜する傾斜面となっている。すると、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面を奥方向へ向けて移動していくに伴って、端子固定具130は固定端子150により上方向に押圧される。すなわち、端子固定具130には、固定端子150により、固定端子差込部93の上部へ押し込む力が働くこととなる。したがって、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいくに連れて、端子固定具130は、固定端子差込部93の上部へ押し込まれていく。
そして、さらに、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいくと、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面における奥端まで到達する。
ここで、上述の通り、端子固定具130は、固定端子150によって、固定端子差込部93の上部に押し込まれているため、この端子固定具130が取り付けられている支持バネ131は、固定端子差込部93の上方向へ押し縮められている。そして、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面における奥端を越えると、固定端子150によって、端子固定具130を固定端子差込部93の上部へ押し込んでいた力が解放される。これにより、支持バネ131が付勢され、固定端子差込部93の下方向へ向けて伸長し、これに伴って、支持バネ131に取り付けられている端子固定具130が、固定端子差込部93の下部へ押し出される。すると、これに伴って、端子固定具130の手前板の奥側面が、固定端子150の手前側の表面を下方向に向けて摺動することとなる。
ここで、先に述べた通り、端子固定具130の手前板の奥側面には、奥方向へ突出しているとともに、先端を鋭利な形状とした係合凸部としてのエッジ132が形成されている。したがって、上述の如く、端子固定具130の手前板の奥側面が、固定端子150の手前側の表面を下方向に向けて摺動していくと、前記エッジ132が、固定端子150の手前側に形成された切欠部151に到達する。すると、このエッジ132が切欠部151に係止されて、端子固定具130の移動が止まる。そして、固定端子150が、上述の端子固定具130における手前板と奥板との間に形成されている間隙98に収まることとなる。
このようにして、端子固定具130に形成されたエッジ132が、固定端子150に形成された切欠部151に係止されることにより、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることとなる。そして、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることで、ひいては、基板26と電気的接続手段とが固定されることとなる。
また、この際、固定端子150の先端は、端子固定具130の天板の下面に接触するとともに、固定端子150以外の接続端子102は総て、基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれ、接続端子102の先端が前記差込穴94の内奥端に接触することとなる。したがって、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが電気的に接続されることとなる。
(接続コネクタ100の基板コネクタ90からの引き抜き)
上述の通り、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることにより、基板26と電気的接続手段(電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等)とが固定されることとなる。また、端子固定具130に形成されたエッジ132は、固定端子150に形成された切欠部151に係止されている。
ここで、上述の如く、前記エッジ132は、奥方向へ突出しているとともに、このエッジ132の先端は鋭利な形状となっている。したがって、電気的接続手段を基板26から取り外すべく、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜こうとすると、固定端子150は、エッジ132により圧力が加えられることにより、破壊されることとなる。すなわち、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜く際には、固定端子150を必ず破壊しなければならないこととなる。
また、接続コネクタ100が基板コネクタ90に差し込まれた際に、固定端子150が収まる端子固定具130の間隙98は、上述の如く、前記固定端子150がぎりぎり収まる程度の大きさとなっている。そのため、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜く際に、破壊される固定端子150の破壊片は、この間隙98に残存することとなる。
そして、この状態で、新規の電気的接続手段の接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでも、前記間隙98に残された固定端子150の破壊片により、新規の電気的接続手段の接続コネクタ100における固定端子150の先端が、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の天板の下面に接触するのを妨げられてしまう。
したがって、一度、固定端子150が破壊されてしまうと、この状態で、新たに接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでも、基板コネクタ90と接続コネクタ100とを電気的に接続することができないこととなる。また、基板コネクタ90と接続コネクタ100とを固定することもできず、ひいては、基板26と電気的接続手段との固定もすることができないこととなる。
上述の点から、たとえば、遊技内容を変更するとき(いわゆる面替えのとき)等の所定時以外に、電気的接続手段が基板26から自由に取り外されることを防止することができ、基板26と電気的接続手段とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
(総括)
上述の如く、本発明の第1の実施の形態では、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等の電気的接続手段に備えられた接続コネクタ100を、基板26に設けられた基板コネクタ90に差し込んだ際には、接続コネクタ100に備えられた固定端子150が、基板コネクタ90に設けられた端子固定具130に係止されて、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されるとともに、基板26と電気的接続手段とが固定される。
したがって、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、基板26と電気的接続手段とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、容易に固定を行うことができる。
また、上述の通り、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際には、固定端子150は、端子固定具130に設けられたエッジ132により必ず破壊されることとなる。すると、接続コネクタ100を新しいものに交換しない限り、基板26に電気的接続手段を再接続することができないこととなる。すなわち、正規の電気的接続手段が基板26から引き抜かれた後に再接続されるのを防止することができる。
また、上述の点から、所定時(たとえば、遊技内容を変更するとき、すなわち面換えのとき等)以外に、電気的接続手段が自由に基板26から取り外されることを防止することができるため、基板26と電気的接続手段とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、基板26と電気的接続手段との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、固定端子150により同時に行われる。したがって、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
また、固定端子150は、上方向を向くように設けられているため、他の接続端子102との区別がしやすく、固定端子150が破壊されている場合には、破壊されている旨の視認が容易となる。
また、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に破壊される固定端子150の破壊片は、端子固定具130に形成された間隙98に残存することとなる。
したがって、たとえば、基板26から電気的接続手段を引き抜いて、正規の電気的接続手段の代わりに、不正な電気的接続手段を接続しようとしても、前記間隙98に残存している固定端子150の破壊片により妨げられることとなる。すなわち、この固定端子150の破壊片により、接続コネクタ100における固定端子150の先端を、基板コネクタ90の固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の天板の下面に接触させることができず、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続されない。
これにより、正規の電気的接続手段を不正な電気的接続手段に交換するような不正行為を防止することができることとなる。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態は、基板コネクタ90の構造、及び、接続コネクタ100の構造が、第1の実施の形態と相違し、他については第1の実施の形態と同一であるため、この相違点について具体的に説明する。
(図面の説明)
図6及び図7は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図6は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に接続する途中の状態を示す側断面図(a)、接続コネクタ100を基板コネクタ90に接続した状態を示す側断面図(b)、及び、接続コネクタ100を基板コネクタ90から取り外した状態を示す側断面図(c)である。図7は、固定端子150を示す斜視図である。
(基板コネクタ90)
基板コネクタ90は、第1の実施の形態と同様に、底部に配置された下板、下板に対向するように頂部に配置された上板、上板及び下板の両側に配置された一対の側板を有し、かつ、正面側に開口を有している。また、上述と同様に、この基板コネクタ90の開口内部には、後述する接続コネクタ100に備えられた接続端子102を差し込んで接続可能な複数の差込穴94からなる差込部97が形成されている。そして、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、接続コネクタ100に備えられた複数の接続端子102が、基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれ、前記接続端子102の先端が、差込穴94の内奥端に接触することにより、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが電気的に接続された状態となる。
ここで、基板コネクタ90の左上部に位置する差込穴94は、後述する固定端子150を手前側から差し込み可能な孔である固定端子差込部93として形成されている。
この固定端子差込部93の内奥部には、固定端子150が差し込まれた際に、この固定端子150の先端部が係合可能な係合部96が形成されている。なお、固定端子差込部93の内奥端は、他の差込穴94の内奥端よりもさらに奥側に位置するように形成されている。すなわち、固定端子差込部93の入り口から内奥端までの長さは、他の差込穴94の入り口から内奥端までの長さよりも長くなるように形成されている。また、固定端子差込部93の内奥部は、固定端子150の先端部がぎりぎり収まる程度の大きさの間隙98となっている。
また、後述するように、接続コネクタ100の左上部に位置する固定端子150の先端が、この固定端子差込部93の内奥端に接触すると、固定端子150と固定端子差込部93とが電気的に接続されることとなる。
そして、この固定端子差込部93には、その内奥部から、基板コネクタ90の下板の下面まで貫通する通路である排出通路95が形成されている。
また、容易に固定端子150を差し込めるようにすべく、この固定端子差込部93の開口部分における周縁には、奥方向に進むに連れて内方へ傾斜するテーパー面が形成されている。
(接続コネクタ100)
接続コネクタ100は、第1の実施の形態と同様に、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等の電気的接続手段における、基板26と接続される側の端部に備えられており、前記基板コネクタ90に接続可能なものである。
そして、第1の実施の形態と同様に、この接続コネクタ100は、上述の基板コネクタ90と電気的に接続するための複数の接続端子102が備えられている(図6参照)。すなわち、この複数の接続端子102は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、基板コネクタ90の差込部97に形成された差込穴94に差し込み可能に形成されている。
また、第1の実施の形態と同様に、接続コネクタ100に備えられた複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、接続コネクタ100と基板コネクタ90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
この固定端子150は、他の接続端子102と同様に、接続コネクタ100の差し込み方向と平行な方向(差し込み方向と同方向)である奥方向に伸びる略棒状に形成されている。したがって、この固定端子150の先端部は、奥方向を向いている。
また、後述するように、固定端子150以外の他の接続端子102の先端は差込穴94の内奥端に接触し、また、固定端子150の先端は固定端子差込部93の内奥端に接触するようになっている。ここで、上述の如く、前記固定端子差込部93の入り口から内奥端までの長さは、前記差込穴94の入り口から内奥端までの長さよりも長くなっているため、これに併せて、固定端子150は、他の接続端子102よりも長くなっている。
また、この固定端子150は、図7に示すように、接続コネクタ100に固定され、かつ、その先端が奥方向に伸びる棒状の固定端子支持部161と、この固定端子支持部161の先端部に形成された矢羽根状の固定端子先端部162とから構成されている。
また、この固定端子先端部162は、具体的には、固定端子支持部161の先端部から手前側斜め上方向に突出し、かつ、手前側の端部が自由端となる上部突出片163と、固定端子支持部161の先端部から手前側斜め下方向に突出し、かつ、手前側の端部が自由端となる下部突出片164とから構成されている(図7参照)。
この上部突出片163及び下部突出片164は、弾性変形可能なプラスチック等の樹脂から形成されている。具体的には、この上部突出片163は、上方から押圧すると下方に向けて弾性変形し、下部突出片164は下方から押圧すると上方に向けて弾性変形するように形成されている。なお、前記突出片が弾性変形していない常態では、この上部突出片163の自由端から、下部突出片164の自由端までの距離は、固定端子差込部93の開口距離よりも大きく形成されている。
また、この固定端子150は、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、基板コネクタ90の固定端子差込部93に差し込み可能に形成されている。また、この固定端子150の自由端、すなわち、奥方向を向いている固定端子150の先端は、電気的な接触が可能となるように形成されている。さらに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれた際には、この固定端子150の先端が、固定端子差込部93の内奥端に接触するように形成されている。そして、この固定端子50の先端が、固定端子差込部93の内奥端に接触すると、この固定端子150部分における電気的接続が行われる。
このように、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むことで、上述の如く、接続端子102が基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれるとともに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれ、接続端子102の先端が差込穴94の内奥端に接触し、かつ、固定端子150の先端が固定端子差込部93の内奥端に接触することにより、基板コネクタ90及び接続コネクタ100が電気的に接続された状態となるのである。
(固定端子150による固定)
第1の実施の形態と同様に、接続コネクタ100に備えられた複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、接続コネクタ100と基板コネクタ90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
すなわち、接続コネクタ100と基板コネクタ90とは、この固定端子150を介して、固定される。そして、接続コネクタ100と基板コネクタ90とが固定されることにより、接続コネクタ100が備えられている電気的接続手段(電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等)、及び、基板コネクタ90が設けられている基板26も固定されることとなる。
上記接続コネクタ100と基板コネクタ90との接続、固定、及び、電気的接続手段と基板26との固定について説明する。
まず、接続コネクタ100と基板コネクタ90とを接続、固定するには、上述の如く、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいく。
すると、接続コネクタ100の左上部に位置する固定端子150の先端が、基板コネクタ90の左上部に形成されている固定端子差込部93における開口の周縁に接することとなる。
そして、この後、さらに接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいく。ここで、上述の如く、固定端子150の固定端子先端部162を構成する上部突出片163の自由端から、下部突出片164の自由端までの長さは、固定端子差込部93の開口の直径よりも大きくなっているが、上部突出片163及び下部突出片164が弾性変形することによって前記長さが縮められ、前記固定端子差込部93の開口の直径よりも小さくなることにより、固定端子150は、固定端子差込部93の開口から固定端子差込部93の内部に入っていくことができる。具体的には、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいくと、固定端子150の先端が、固定端子差込部93における開口の周縁に形成されたテーパー面に接した後、このテーパー面により、上部突出片163が下方に押圧され、かつ、下部突出片164が上方に押圧されて弾性変形することとなる。そして、上部突出片163の自由端から、下部突出片164の自由端までの長さが、固定端子差込部93の開口の直径よりも小さくなることにより、固定端子150は固定端子差込部93内に入っていくことができる。
そして、さらに、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでいくと、固定端子150の先端が、固定端子差込部93の内奥部に到達する。
ここで、先に述べた通り、固定端子差込部93の内奥部には、固定端子150の先端部が係合可能な係合部96が形成されている。この係合部96は、具体的には、上部突出片163の自由端、及び下部突出片164の自由端が引っ掛かることが可能な凹部となっている。
すなわち、固定端子150の先端が、固定端子差込部93の内奥部に形成された係合部96に到達すると、押圧されることにより上部突出片163及び下部突出片164に加えられていた力が、解放される。そして、上部突出片163及び下部突出片164が元の形状に戻ることにより、上部突出片163の自由端、及び下部突出片164の自由端が、凹部である前記係合部96に引っ掛かることとなる。
これにより、固定端子150の固定端子先端部162が、係合部96に係合することとなり、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることとなる。そして、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることで、ひいては、電気的接続手段と基板26とが固定されることとなる。
また、この際、図6に示すように、固定端子150の先端は、固定端子差込部93の内奥端に接触するとともに、固定端子150以外の接続端子102は総て、基板コネクタ90の差込穴94に差し込まれ、接続端子102の先端が前記差込穴94の内奥端に接触することとなる。したがって、第1の実施の形態と同様に、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが電気的に接続されることとなる。
(接続コネクタ100の基板コネクタ90からの引き抜き)
上述の通り、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されることにより、基板26と電気的接続手段(電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等)とが固定されることとなる。また、固定端子150の固定端子先端部162は、固定端子差込部93の係合部96に係合している。
ここで、電気的接続手段を基板26から取り外すべく、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜こうとして、接続コネクタ100に手前方向に向けて力を加えても、固定端子先端部162が係合部96に係合しており、上部突出片163の自由端、及び、下部突出片164の自由端が、係合部96に引っ掛かって引き抜くことができない。
そして、無理矢理、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜こうとすると、固定端子150の固定端子先端部162が破壊されることとなる。すなわち、接続コネクタ100を基板コネクタ90から取り外す際には、固定端子150の固定端子先端部162を必ず破壊しなければならないこととなる。
また、上述の如く、固定端子差込部93の内奥部は、固定端子150の先端部がぎりぎり収まる程度の大きさの間隙98となっている。そのため、接続コネクタ100を基板コネクタ90から引き抜く際に破壊される固定端子150の破壊片は、この間隙98に残存することとなる。
そして、この状態で、新規の電気的接続手段の接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでも、前記間隙98に残された固定端子150の破壊片により、新規の電気的接続手段の接続コネクタ100における固定端子150の先端が、固定端子差込部93の内奥端に接触するのを妨げられてしまう。
したがって、一度、固定端子150が破壊されてしまうと、この状態で、新たに接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込んでも、基板コネクタ90と接続コネクタ100とを電気的に接続することができないこととなる。また、基板コネクタ90と接続コネクタ100とを固定することもできず、ひいては、基板26と電気的接続手段との固定もすることができないこととなる。
上述の点から、第1の実施の形態と同様に、たとえば、遊技内容を変更するとき(いわゆる面替えのとき)等の所定時以外に、電気的接続手段が基板26から自由に取り外されることを防止することができ、基板26と電気的接続手段とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
なお、固定端子150が破壊されることにより間隙98に残存する破壊片は、排出通路95を介して、基板コネクタ90から除去することが可能となっている。
(総括)
上述の如く、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、電源ケーブル(図示しておらず)や制御用ハーネス101等の電気的接続手段に備えられた接続コネクタ100を、基板26に設けられた基板コネクタ90に差し込んだ際には、接続コネクタ100に備えられた固定端子150の固定端子先端部162が、固定端子差込部93の係合部96に係合して、基板コネクタ90と接続コネクタ100とが固定されるとともに、基板26と電気的接続手段とが固定される。
したがって、接続コネクタ100を基板コネクタ90に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、基板26と電気的接続手段とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、容易に固定を行うことができる。
また、上述の通り、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際には、固定端子150の固定端子先端部162は、係合部96により必ず破壊されることとなる。すると、第1の実施の形態と同様に、接続コネクタ100を新しいものに交換しない限り、基板26に電気的接続手段を再接続することができないこととなる。すなわち、正規の電気的接続手段が基板26から引き抜かれた後に再接続されるのを防止することができる。
また、上述の点から、所定時(たとえば、遊技内容を変更するとき、すなわち面換えのとき等)以外に、電気的接続手段が自由に基板26から取り外されることを防止することができるため、基板26と電気的接続手段とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、基板26と電気的接続手段との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、固定端子150により同時に行われる。したがって、第1の実施の形態と同様に、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
また、接続端子102の先端部、及び、固定端子105の先端部は、基板コネクタ90に接続コネクタ100を差し込む方向と平行な方向を向くように形成されている。したがって、固定端子差込部93の構造等は、他の接続端子102が差し込まれる差込穴94とほとんど同じであるため、これらの部品の製造を経済的に行うことができるとともに、製造者の負担を軽減することができる。
また、接続コネクタ100を基板コネクタ90から抜き出す際に破壊される固定端子150の破壊片は、固定端子差込部93の内奥部に形成された間隙98に残存することとなる。
したがって、第1の実施の形態と同様に、たとえば、基板26から電気的接続手段を引き抜いて、正規の電気的接続手段の代わりに、不正な電気的接続手段を接続しようとしても、前記間隙98に残存している固定端子150の破壊片により妨げられることとなる。すなわち、この固定端子150の破壊片により、接続コネクタ100における固定端子150の先端を、基板コネクタ90の固定端子差込部93の内奥端に接触させることができず、基板26と電気的接続手段とが電気的に接続しない。
これにより、正規の電気的接続手段を不正な電気的接続手段に交換するような不正行為を防止することができることとなる。
(他の実施の形態)
本発明は、基板と、電源ケーブルや制御用ハーネス等の電気的接続手段とを備えていれば、スロットマシンに限定されるものではなく、スロットマシン以外の遊技機にも応用することができる。
たとえば、遊技媒体として、遊技メダルの代わりにパチンコ玉などの遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機や、前記遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、制御用ハーネスを基板に差し込む途中の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、基板コネクタ、及び、接続コネクタを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、接続コネクタを基板コネクタに接続する途中の状態を示す側断面図(a)、接続コネクタを基板コネクタに接続した状態を示す側断面図(b)、及び、接続コネクタを基板コネクタから取り外した状態を示す側断面図(c)である。 本発明の第2の実施の形態であって、接続コネクタを基板コネクタに接続する途中の状態を示す側断面図(a)、接続コネクタを基板コネクタに接続した状態を示す側断面図(b)、及び、接続コネクタを基板コネクタから取り外した状態を示す側断面図(c)である。 本発明の第2の実施の形態であって、固定端子を示す斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン
1 筐体 2 分離体
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 オーバーフロータンク
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
16a 右側板 16b 左側板
17 天板 18 背板
19 下部係合部
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
25 上部係合部 26 基板
27 基板ケース
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 メダル払い出し口
90 基板コネクタ 92 覆い部
93 固定端子差込部 94 差込穴
95 排出通路 96 係合部
97 差込部 98 間隙
100 接続コネクタ
101 制御用ハーネス(電気的接続手段)
102 接続端子
130 端子固定具 131 支持バネ
132 エッジ(係合凸部) 150 固定端子
151 切欠部 161 固定端子支持部
162 固定端子先端部 163上部突出片
164 下部突出片

Claims (3)

  1. 遊技に関する制御を行うための基板と、
    前記基板に設けられた基板コネクタに、電気的に接続するための接続コネクタを備えた電気的接続手段と、を少なくとも有し、
    接続コネクタは、複数の接続端子を備え、
    基板コネクタは、前記接続端子を差し込み可能で、かつ、接続端子と接触することにより電気的に接続される差込穴を備え、
    基板コネクタに接続コネクタを差し込むと、
    接続端子及び差込穴を介して、基板と電気的接続手段とが電気的に接続されるとともに、
    接続端子のうち所定の接続端子(以下、「固定端子」とする。)が差込穴に係合することにより、基板コネクタ及び接続コネクタが固定され、かつ、基板及び電気的接続手段が固定され、
    前記接続端子の先端部は、基板コネクタに接続コネクタを差し込む方向と平行な方向を向くように形成され、
    前記固定端子の先端部は、基板コネクタに接続コネクタを差し込む方向に対して直角となる方向を向くように形成され、
    前記固定端子を差し込み可能な差込穴は、その内奥部が、固定端子の先端部と同方向を向くように形成され、
    前記固定端子を差し込み可能な差込穴の内部には、基板コネクタに接続コネクタを差し込む方向に突出する係合凸部が設けられ、
    前記固定端子の先端部には、前記係合凸部と係合可能な切欠部が形成され、
    接続コネクタが基板コネクタに差し込まれると、前記係合凸部が前記切欠部に係合することにより、基板コネクタ及び接続コネクタが固定され、かつ、基板及び電気的接続手段が固定され、
    接続コネクタを基板コネクタから抜き出す際に、前記係合凸部により固定端子が破壊されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技に関する制御を行うための基板と、
    前記基板に設けられた基板コネクタに、電気的に接続するための接続コネクタを備えた電気的接続手段と、を少なくとも有し、
    接続コネクタは、複数の接続端子を備え、
    基板コネクタは、前記接続端子を差し込み可能で、かつ、接続端子と接触することにより電気的に接続される差込穴を備え、
    基板コネクタに接続コネクタを差し込むと、
    接続端子及び差込穴を介して、基板と電気的接続手段とが電気的に接続されるとともに、
    接続端子のうち所定の接続端子(以下、「固定端子」とする。)が差込穴に係合することにより、基板コネクタ及び接続コネクタが固定され、かつ、基板及び電気的接続手段が固定され、
    前記接続端子の先端部、及び、前記固定端子の先端部は、基板コネクタに接続コネクタを差し込む方向と平行な方向を向くように形成され、
    前記固定端子の先端部の外周には、外方へ向けて突出する突体が設けられ、
    記差込穴の内奥部には、前記突体と係合可能な係合部が形成され
    続コネクタが基板コネクタに差し込まれると、前記固定端子の先端部の突体が前記係合部に係合することにより、基板コネクタ及び接続コネクタが固定され、かつ、基板及び電気的接続手段が固定され、
    接続コネクタを基板コネクタから抜き出す際に、前記係合部により固定端子が破壊されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記固定端子が差し込まれる差込穴の内奥部には、
    接続コネクタを基板コネクタから抜き出す際に破壊される固定端子の破壊片が残存するための間隙が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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