JP4343132B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、筐体と、この筐体に着脱可能な分離体とを備えた分離型遊技機に関するものである。
従来、資源の有効利用、遊技機交換作業の簡易化及び経費削減等の観点から、遊技内容の変更に最低限必要な構成部品のみを交換し、筐体やその他の部品は交換せずにホールに残したままにしておく、いわゆる分離型遊技機が提供されている。
このような分離型遊技機は、筐体と、この筐体の内部空間に着脱自在に収納できるように形成された分離体とを有している。そして、この分離体には、遊技機の作動を制御するための制御装置等、遊技内容の変更に必要な構成部品が備えられている。そして、不正防止の観点から、前記分離体を筐体の内部空間に収納した後は、分離体を自由に筐体から取り外すことができないようにするため、分離体を筐体に固定し、かつ、封印を行っている。このような技術は、下記の特許文献1に開示されている。
具体的には、この分離型遊技機は、分離型スロットマシンであって、正面側に開口する筐形の筐体を有しており、この内部に、前記開口を上下二つの開口に仕切る中板が取付けられているとともに、この中板上部に着脱自在に収納可能な交換ユニット(分離体)を有している。また、筐体の内部の左右側面にはクリップ(固定装置)が備えられ、交換ユニット(分離体)を筐体に収納した際の前記クリップ(固定装置)と対応する交換ユニット(分離体)には、前記クリップ(固定装置)と係止可能なフックが備えられている。そして、クリップ(固定装置)にフックが係止されることで、筐体に交換ユニット(分離体)が固定される。さらに、この分離型スロットマシンには、前記クリップ(固定装置)を封印可能な樹脂製のリング(封印具)が備えられ、筐体に交換ユニット(分離体)が固定された後、このリング(封印具)により封印される。なお、クリップ(固定装置)の固定状態を解除して交換ユニット(分離体)を筐体から取り外すためには、このリング(封印具)の切断が必要となる。
また、従来、この種の遊技機としては、下記の特許文献2に示されているように、交換ユニット(分離体)の交換作業における電気的接続作業は、交換ユニット(分離体)内に設けられた装置から延びる電源ケーブルや、制御ケーブルの接続端子を、作業者が、筐体内部に固定された接続端子に、手で押し込んで接続しているものが知られている。また、このような遊技機において、交換ユニット(分離体)を筐体から取り外すには、交換ユニット(分離体)から延びた電源ケーブル等の接続端子を、筐体内部の接続端子から引き抜く必要がある。
また、上述のように、作業者が手作業で電源ケーブル等を接続端子に接続するのではなく、筐体内に交換ユニット(分離体)を差し込むだけで、筐体に設けられたコネクタと分離体に設けられたコネクタとが連結されて電気的な接続が行われるような遊技機も知られている。
なお、このような遊技機においても、筐体内に交換ユニット(分離体)を差し込んだ後は、上述のような固定装置、及び、封印具を使用して、交換ユニット(分離体)と筐体との固定、及び、封印が行われている。
特開2003−236038号公報 特開2004−141559号公報
しかし、上述のような固定装置及び封印具を用いて、筐体と分離体との固定及び封印を行う遊技機では、面換え、すなわち遊技内容の変更を行う際に、封印具を切断して、分離体を筐体から取り外さなければならない。そして、分離体に備えられた図柄表示手段や制御装置等を交換して、分離体を筐体に収納した後、分離体と筐体とを固定し、再度封印具を取り付けなければならない。このように、上記遊技機では、面換えの際に、逐一、封印具を取り付けるという作業が発生するため、筐体と分離体との固定及び封印作業は手間がかかり非効率であって、作業者の負担が大きいという問題が生じていた。
さらに、面換えにおいては、前述の作業に加えて、作業者が、電源ケーブル等の取外し、接続なども行わなければならないため、作業者にとっての作業負担が極めて大きいものとなっていた。
また、上記遊技機では、筐体と分離体との固定及び封印は、上述のように、それぞれ個別の部材により行う必要があったため、部品点数が多くなり、経済的でないという問題も生じていた。
そこで、各請求項に記載された発明は、上記のような事情によりなされたものであり、交換作業者の作業負担を減らして、経済的かつ容易に、筐体と分離体との固定、及び、筐体内の電気的接続を行うことができるとともに、効率的に、筐体と分離体との封印を行うことができるような遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、四角枠状の四角枠部材、前記四角枠部材の正面側に開口する正面開口部11、及び、前記四角枠部材の奥側を塞ぐ背板18を有する、筐形の筐体1と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3と、筐体1内部の上部に着脱自在な分離体2と、を少なくとも有する遊技機であって、筐体1の背板18の前面側には、筐体コネクター90が備えられ、分離体2の奥側には、筐体コネクター90に接続可能な分離体コネクター100が備えられ、分離体コネクター100の奥側には、奥方向に突出する複数の接続端子102を備え、筐体コネクター90の前面側には、接続端子102を差し込み可能で、かつ、接続端子102と電気的に接触する差込穴94を備え、分離体2を筐体1の正面開口部11の手前から奥に向かって差し込むと、接続端子102を介して、筐体コネクター90及び分離体コネクター100が接続され、分離体2が筐体1に差し込まれた際には、筐体コネクター90及び分離体コネクター100が、接続端子102のうち所定の接続端子102を介して、固定されるとともに、筐体1及び分離体2も固定され、かつ、分離体2を筐体1から抜き出す際には、前記所定の接続端子102が破壊されるように形成されていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、スロットマシン、パロット遊技機などが挙げられる。
筐体1は、その内部に遊技機の構成部品や装置等を収納する箱体である。本発明に係る筐体1は、上述の如く、四角枠状の四角枠部材、前記四角枠部材の正面側に開口する正面開口部11、及び、前記四角枠部材の奥側を塞ぐ背板18を有する。四角枠部材は、たとえば、底部に配置される底板15、底板15の両側に配置される一対の側板16、底板15に対向し、かつ、頂部に配置される天板17により構成することができる。
ここで「正面側」とは、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。また、「手前側」又は「前面側」とは、前述の「正面側」と同義であり、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。また、「奥方向」又は「奥側」とは、前記「手前側」又は「正面側」と反対の方向をいう。
また、筐体1は、その内部に装置等を収納できれば良いものであって、特に材質を限定するものではない。たとえば、木板によって構成されていても良く、また、金属板あるいはプラスチック板によって構成されていても良い。
また、この遊技機には、上記の他に、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3を備えているが、この前扉3は、筐体1の正面開口部11の上部を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の正面開口部11の下部を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成することもできる。さらに、この遊技機には、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段を備えていてもよい。この図柄表示手段としては、リールユニット20や液晶表示ユニットなどが含まれる。ここで、リールユニット20は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されているものである。また、この遊技機には、遊技機内に設置されている各装置の作動や遊技を制御するための基板を備えることができる。基板としては、たとえば、遊技機の各装置の作動を制御することができる電子部品を搭載した基板である主基板が挙げられる。前記主基板は、ROM、RAM、CPU等を有しており、主として、当選の抽選や、図柄表示手段における図柄変動表示及び停止表示など遊技を制御するものである。また、前記主基板のみを備えるのではなく、図柄表示手段などの作動以外を制御することができる基板として副基板を備えることも可能である。また、基板は、不正防止等の観点から、密封可能なケースなどに収納するのが望ましい。また、主基板及び副基板などを、上記のようにケースに収納して一体に構成することで、基板ユニット24を形成することもできる。このように、基板は、基板ユニット24として筐体1内に設けることもできる。また、この遊技機には、遊技機に電源を入れるための電源装置を備えていてもよい。
分離体2は、たとえば直方体状の金属枠などからなる支持体21に、図柄表示手段や基板ユニット24等の遊技機の装置等を備えたものであり、筐体1内部の上部に着脱自在となっている。この支持体21は、金属枠のような枠状の構造体として形成するのみならず、側板や天板などを備えた箱状の構造体として形成することもできる。また、この支持体21の内部には、複数の仕切り等を設けて、制御装置等を配置しやすくしても良いものである。
また、分離体2は筐体1内部の上部に着脱自在であれば、その着脱手段は、特に限定されるものではない。たとえば、筐体1の内部空間に分離体2を載置可能とする載置手段を設け、この載置手段により、分離体2を筐体1に着脱自在とすることができる。この載置手段としては、たとえば、筐体1の内部に横方向に渡されて、この筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切るような板状の中板12が挙げられる。また、分離体2を筐体1に吊り下げ可能とし、かつ、筐体1内部を前後方向に移動可能とする吊り下げ手段を設け、分離体2を筐体1に吊り下げることで、分離体2を筐体1に着脱自在とすることもできる。
筐体コネクター90は、遊技内容の変更作業、いわゆる面換えの作業において、通常、交換をせずに、筐体1に固定されたままの電気部品からの電気ケーブルが接続されている装置である。そして、この筐体コネクター90は、上述の如く、筐体1の背板18の前面側に備えられる。
分離体コネクター100は、遊技内容の変更作業、いわゆる面換えの作業において、分離体2等の交換される電気部品から電気ケーブルが接続されている装置である。そして、この分離体コネクター100は、分離体2の奥側に備えられており、かつ、前記筐体コネクター90に接続可能となっている。
また、上述の如く、分離体コネクター100の奥側には、奥方向に突出する複数の接続端子102を備えている。そして、筐体コネクター90の前面側には、接続端子102を差し込み可能で、かつ、接続端子102と電気的に接触する差込穴94を備えている。そして、分離体2を筐体1の正面開口部11の手前から奥に向かって差し込むと、接続端子102を介して、筐体コネクター90及び分離体コネクター100が接続される。
換言すれば、分離体2を筐体1の内部に差し込んでいくと、分離体コネクター100に備えられた接続端子102が、筐体コネクター90に設けられた差込穴94に差し込まれ、これにより、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが電気的に接続されることとなる。
すなわち、前記筐体コネクター90と、分離体コネクター100とを接続することにより、分離体2等の交換される電気部品と、それ以外の交換をされずに筐体1に固定されたままの電気部品との電気的接続が可能となるものである。
また、上述の如く、分離体2が筐体1に差し込まれた際には、筐体コネクター90及び分離体コネクター100が、接続端子102のうち所定の接続端子102(固定端子150)を介して、固定されるとともに、筐体1及び分離体2も固定される。
すなわち、接続端子102のうち所定の接続端子102(固定端子150)が、筐体コネクター90に設けられた差込穴94に差し込まれた際に、接続端子102及び差込穴94によって、筐体コネクター90及び分離体コネクター100、並びに、筐体1及び分離体2が固定されることとなる。
ここで、所定の接続端子102(固定端子150)としては、分離体コネクター100に複数設けられた接続端子102のうち、いずれか1つ若しくは2つ以上の接続端子102とすることができる。そして、所定の接続端子102(固定端子150)は、筐体コネクター90及び分離体コネクター100、並びに、筐体1及び分離体2を固定することができれば、その固定の構造については特に限定されるものではない。たとえば、所定の接続端子102(固定端子150)に係止凸部を設け、この所定の接続端子102(固定端子150)が差し込まれる差込穴94に係止凹部を設け、この所定の接続端子102(固定端子150)が差込穴94に差し込まれた際には、係止凸部と係止凹部とが係止することで、筐体コネクター90及び分離体コネクター100、並びに、筐体1及び分離体2を固定することができる。
また、分離体2を筐体1から抜き出す際には、前記所定の接続端子102(固定端子150)が破壊されるように形成されている。この接続端子102(固定端子150)は、分離体2を筐体1から抜き出す際に破壊されるのであれば、この接続端子102(固定端子150)を破壊するための構成については特に限定されるものではない。たとえば、差込穴94の内部に、接続端子102(固定端子150)を破壊する手段を設け、分離体2を筐体1から抜き出す際には、この破壊手段が必ず接続端子102(固定端子150)に当接し、かつ、圧力を加えることにより接続端子102(固定端子150)を折るなどして破壊するような構造とすることができる。この破壊手段としては、たとえば、尖った先端を有するエッジ132などを用いることができる。また、特にこのような破壊手段を設けずに接続端子102(固定端子150)が破壊されるような構造としてもよい。
(作用)
本発明によれば、分離体2を筐体1内部の奥方向へ差し込むことで、分離体コネクター100に設けられた接続端子102が、筐体コネクター90に設けられた差込穴94に差し込まれる。したがって、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを容易に接続することできる。すなわち、作業者は、筐体1内の電気的接続を容易に行うことができることとなる。
また、分離体2を筐体1内部に差し込んだ際には、所定の接続端子102(固定端子150)によって、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されるとともに、筐体1と分離体2とが固定される。したがって、分離体2を筐体1内部に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、分離体2と筐体1とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、経済的に固定を行うことができる。
また、上述の通り、分離体2を筐体1から抜き出す際には、所定の接続端子102(固定端子150)は破壊されることとなる。すると、分離体コネクター100を新しいものに交換しない限り、再度、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを電気的に接続することができず、さらに、分離体2を筐体1に固定することができないこととなる。したがって、上述の点から、遊技内容の変更、いわゆる面換えの時以外に、分離体2が自由に筐体1から取り外されることを防止することができるため、筐体1と分離体2とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、筐体1と分離体2との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、所定の接続端子102(固定端子150)により同時に行われる。したがって、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
また、所定の接続端子102は分離体コネクター100に設けられており、所定の接続端子102(固定端子150)が破壊されても筐体1には影響がないため、いわゆる面換えを行う際にも筐体1は据え置いたまま用いることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記所定の接続端子102(固定端子150)は、その先端部が、分離体2を筐体1の正面開口部11から差し込む方向に対して直角方向を向くように設けられ、前記所定の接続端子102(固定端子150)を差し込み可能な差込穴94は、その内奥部が、前記接続端子102(固定端子150)の先端部と同方向を向くように形成され、前記所定の接続端子102(固定端子150)を差し込み可能な差込穴94の内部には、分離体2を筐体1の正面開口部11から差し込む方向に突出するエッジ132が設けられ、前記所定の接続端子102(固定端子150)の先端部には、前記エッジ132と係合可能な切欠部151が形成され、分離体2が筐体1に差し込まれた際には、前記エッジ132が前記切欠部151に係合することを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、所定の接続端子102(固定端子150)が分離体2を筐体1の正面開口部11から差し込む方向に対して直角方向を向くように設けられている。したがって、他の接続端子102との区別がしやすく、所定の接続端子102(固定端子150)が破壊されている場合には、破壊されている旨の視認が容易となる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記所定の接続端子102(固定端子150)は、その先端部が、分離体2を筐体1の正面開口部11から差し込む方向に対して平行な方向を向くように設けられ、前記所定の接続端子102(固定端子150)の先端部の外周には、外方へ向けて突出する突体(上部突出片163、下部突出片164)が設けられ、前記差込穴94の奥部には、前記突体(上部突出片163、下部突出片164)と嵌合可能な嵌合凹部96が形成され、分離体2が筐体1に差し込まれた際には、前記所定の接続端子102(固定端子150)の先端部の突体(上部突出片163、下部突出片164)が前記嵌合凹部96に嵌合することを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、所定の接続端子102(固定端子150)は、分離体2を筐体1の正面開口部11から差し込む方向に対して平行な方向を向くように設けられている。したがって、分離体コネクター100の他の接続端子102とほぼ変わらず、分離体コネクター100や筐体コネクター90の構成の変更が経済的となる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、各請求項に記載された発明によれば、交換作業者の作業負担を減らして、経済的かつ容易に、筐体と分離体との固定、及び、筐体内の電気的接続を行うことができるとともに、効率的に、筐体と分離体との封印を行うことができるような遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)第1の実施の形態
(図面の説明)
図1から図6までは、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを分解した状態を示す斜視図である。図2は、スロットマシンSを示す斜視図である。図3は、分離体2を筐体1内部に差し込む途中の状態を示す側断面図である。図4は、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続する途中の状態を示す側断面図(a)、及び、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続した状態を示す側断面図(b)である。図5は、分離体コネクター100、及び、筐体コネクター90を示す斜視図である。図6は、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続する途中の状態を示す側面図(a)、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続した状態を示す側面図(b)、及び、分離体コネクター100を分離体2から取り外した状態を示す側面図(c)である。
本実施の形態における遊技機は、分離型のスロットマシンSである。
この分離型のスロットマシンSは、図1に示すように、正面側に正面開口部11を有し、かつ、内部空間を上下方向に仕切る水平状の中板12を有する筐体1と、筐体1内部で中板12の上部に着脱自在に設けられる分離体2と、筐体1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらに、この前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
なお、本実施の形態に係る前扉3は、上述のように、上扉30と下扉40とから構成されているが、上扉30と下扉40とが一体となった一枚扉として形成することもできる。
なお、ここで「手前側」又は「正面側」とは、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。また、「奥側」又は「奥方向」とは、前記「手前側」又は「正面側」と反対の方向をいう。
(筐体1)
図2に示すように、筐体1は、底板15、右側板16a、左側板16b、天板17、及び、背板18から構成される正面側に開口する箱体である。そして、筐体1内部の、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。
そして、筐体1内部における底板15の左部には、電源ユニット4が設けられている。電源ユニット4には、特に図示していないが、電源装置が内装されているとともに、遊技における各種当選役の抽選確率を変更するための設定変更部が設けられている。設定変更部には、特に図示していないが、設定変更用のキーを挿入するための鍵穴や、設定を切り替える設定変更ボタン等の設定変更操作部が備えられている。
また、筐体1内部における底板15の略中央部には、遊技者にスロットマシンSの遊技を行うための遊技メダルを払い出すホッパーユニット5が設けられている。このホッパーユニット5は、上方に向けて開口しており、かつ、遊技メダルを貯留可能に形成されている。また、筐体1内部における底板15の右部には、上方に開口した箱状に形成されたオーバーフロータンク6が、前記ホッパーユニット5に近接して、設けられる。
また、特に図示しないが、前記右側板16aの、中板12より下方には、集中端子板が取り付けられている。集中端子板とは、総メダル投入枚数、総メダル払い出し枚数、総回転数、大当たり抽選回数などの遊技に関するデータを、ホールコンピュータ等との間で送受信する装置である。この集中端子板は、ホールコンピュータとのネットワーク接続ができるのであれば、たとえば筐体1の右側板16a又は左側板16bに備えても良く、中板12の下面に備えても良い。
また、筐体1の背板18の前面には、筐体1の各部品へ電力や、制御信号を供給するための、箱状の筐体コネクター90が固定されている。具体的には、筐体コネクター90は、特に図示しないが、金属板からなる支持部材を介して背板18の前面側に固定されている。
そして、この筐体コネクター90は、分離体2の背面に設けられた分離体コネクター100が差し込まれることにより、筐体コネクター90及び分離体コネクター100の間が電気的に接続状態となるものである。この筐体コネクター90は、分離体2を筐体1の内部奥側へ向かって押し込むだけで、分離体コネクター100が筐体コネクター90に差し込まれるような位置に設けられている。
筐体コネクター90については、後で詳述する。
また、筐体1には、特に図示していないが、分離体2を筐体1の奥側内部に案内するためのガイドを設けることができる。たとえば、このガイドは、中板12の左右に位置して、前後方向に伸びる2本のレールとして形成するとともに、分離体2の下部に、前記ガイドを回転移動可能なローラーを設けることができる。これにより、分離体2を筐体1の奥側内部に差し込む際には、分離体2が前記ガイドによって案内される。
(分離体2)
分離体2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21、この支持体21に固定されたリールユニット20、及び、スロットマシンSに関する種々の制御を行う基板を収納する基板ユニット24から構成されている。
ここで、リールユニット20は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸には、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されている。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
前記支持体21は、図2に示すように枠体構造となっている。また、この支持体21の左側には、前記上扉30を係合させ、回転自在となるように支持するための上部係合部25が上下方向に間隔を置いてそれぞれ二つずつ設けられている。
分離体2は、筐体1の中板12の上に載置され、開口上部13内部に収納されるものである。なお、分離体2は、筐体1の天板17に吊り下げられるような形で支持される構造に形成することで、中板12の上方に収納するようにしてもよい。
また、分離体2の背面には、図3及び図4に示すように、前記筐体コネクター90に差し込み可能となるように奥側に突出する略箱形状の分離体コネクター100が形成されている。この分離体コネクター100には、分離体コネクター100から基板ユニット24やリールユニット20へ制御信号を伝達又は電力を供給するための分離体側ケーブル101が接続されている。
また、この分離体コネクター100の背面には、上述の筐体コネクター90と電気的に接続するための複数の接続端子102が奥側に突出するように形成されている。なお、この複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、分離体コネクター100と筐体コネクター90とを固定、封印するための固定端子150として形成されている。この固定端子150の先端は、分離体コネクター100の差し込み方向に対して直角の方向となる上方向を向くように配置されている。
分離体コネクター100については、後で詳述する。
(上扉30)
上扉30は、分離体2の支持体21の左側に回転自在に支持され、かつ、支持体21の右側でロック可能に形成されている板状の扉であり、図1及び図2に示すように、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、図柄表示窓31の下方には、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである(図1参照)。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、特に図示しないが、上扉30の裏面には、前記上部係合部25に係合可能な上扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。そして、特に図示しないが、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカが設けられている。
前記ロック機構は、上扉30側に設けられた係止片が、交換ユニット2の右側に設けられた凸部(特に図示しておらず)に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、解錠手段によりロックが解除されるように形成されている。
以上のように構成された上扉30は、図1に示すように、前記交換ユニット2を筐体1に固着した状態で、扉を閉めロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉することができるものである。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部13を塞ぐための扉であり、筐体1の左側板16bに回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンSを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部41とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている(図1及び図2参照)。また、前記表示パネルの下部には、ホッパーユニット5からメダル受け皿43へ、遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口45が設けられている。
前記操作部41としては、図1及び図2に示すように、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左部に設けられたベットスイッチ、下扉40の正面略中央部にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
(筐体コネクター90)
前記筐体コネクター90は、上述の如く、筐体1の背板18の前面側に支持部材を介して設けられている。すなわち、筐体コネクター90は、筐体1の開口上部13の内部奥側に位置している。
この筐体コネクター90は、底部に配置された下板、下板に対向するように頂部に配置された上板、上板及び下板の両側に配置された一対の側板を有し、かつ、正面側に開口を有している。また、この筐体コネクター90の開口内部には、後述する分離体コネクター100に設けられた接続端子102を差し込んで接続可能な複数の差込穴94からなる差込部97が形成されている。そして、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、分離体コネクター100の背面に設けられた複数の接続端子102が、筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれ、前記接続端子102の先端が、差込穴94の奥部に接触することとなる。ここで、前記差込穴94の奥部は電気的接触が可能となるように形成されており、上述のように接続端子102の先端が差込穴94の奥部に接触することで、筐体コネクター90及び分離体コネクター100の間が電気的に接続状態となる。
また、筐体コネクター90の左上部には、手前側から見た際の形状が下向きコ字状となる箱型の、覆い部92が形成されている。この覆い部92は、前記筐体コネクター90の上板を、上方に向けて盛り上げるようにして形成されており、この覆い部92の内部は、後述する固定端子150を手前側から差し込み可能な孔である固定端子差込部93となっている。
また、この固定端子差込部93には、支持バネ131と、この支持バネ131によって支持される端子固定具130が収納されている。
具体的には、前記支持バネ131の一端、すなわち上端が、固定端子差込部93の上部で、覆い部92に固定されており、この支持バネ131は下向きに伸びた状態となっている。そして、この支持バネ131の他端、すなわち下端に端子固定具130が取り付けられている。
端子固定具130は、前記固定端子150を固定し、かつ、固定端子150と電気的に接続するためのものである。具体的には、この端子固定具130は、頂部に配置された天板と、この天板の手前側に配置された手前板と、この天板の奥側に配置された奥板とから構成されており、この端子固定具130が固定端子差込部93に設置された際、この端子固定具130を筐体1の側面方向から見たときの形状が下向きのコ字状となっている。
また、この端子固定具130の天板の下面は、電気的接触が可能となるように形成されている。具体的には、後述するように、分離体コネクター100の左上部に形成された固定端子150の先端が、この端子固定具130の天板の下面に接触すると、この固定端子150部分における電気的接続が行われる。
また、端子固定部130における手前板の下端面は、手前側から奥側にかけて下向きに傾斜する傾斜面となっている。また、この手前板の奥側面には、奥方向へ突出しているとともに、先端を鋭利な形状としたエッジ132が形成されている。
また、この端子固定具130は、上述の如く、下向きに伸びた状態で、覆い部92に固定された支持バネ131の下端に取り付けられている。すなわち、この端子固定具130は、覆い部92に、支持バネ131により吊るされたような状態で取り付けられている。そして、この状態で、この端子固定具130を固定端子差込部93の上方へ向けて押し上げていくと、この端子固定具130が取り付けられている支持バネ131も同方向へ押し縮められながら、端子固定具130が、同方向へ向けて、固定端子差込部93内を移動していく。また、端子固定具130に加えられた力を解放すると、支持バネ131が付勢され、固定端子差込部93の下方へ向けて伸長する。そして、これに伴って、支持バネ131に取り付けられている端子固定具130にも、固定端子差込部93の下方へ押し出す力が働き、この端子固定具130が固定端子差込部93の下方へ向けて、この固定端子差込部93を移動することとなる。
また、この筐体コネクター90からは筐体側ケーブル91が延びている。この筐体側ケーブル91は、電源ユニット4や、ホッパーユニット5と接続されている。そして、筐体コネクター90及び分離体コネクター100が接続状態となることにより、基板ユニット24に備えられた基板からの制御信号がホッパーユニット5等に出力され、また、電源ユニット4からの電力が、リールユニット20や基板ユニット24に備えられた基板へ供給されるものである。
(分離体コネクター100)
分離体コネクター100は、分離体2の奥側に位置して、前記筐体コネクター90に接続可能なものである。分離体2を筐体1の開口上部13の手前側から奥側に向かって差し込むと、筐体1側の筐体コネクター90と、分離体2の分離体コネクター100とは水平方向に沿って連結するように形成されている。
具体的には、分離体コネクター100は、上述の如く、筐体コネクター90に差し込み可能となるように奥側に突出する略箱形状に形成されている。そして、この分離体コネクター100の背面には、上述の筐体コネクター90と電気的に接続するための複数の接続端子102が奥側に突出するように形成されている。すなわち、この複数の接続端子102は、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、筐体コネクター90の差込部97に形成された差込穴94に差し込み可能に形成されている。
また、上述の如く、分離体コネクター100の背面に形成された複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、分離体コネクター100と筐体コネクター90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
この固定端子150は、その中間部で、分離体コネクター100の差し込み方向(すなわち、筐体1の奥方向)に対して直角の方向となる上方向に折り曲げられて、L字形状となるように形成されている。したがって、この固定端子150の先端は、上方向を向いている。また、この固定端子150は、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、筐体コネクター90の固定端子差込部93に差し込み可能に形成されている。そして、さらに、固定端子150が筐体コネクター90の固定端子差込部93に差し込まれた際には、この固定端子150の先端が、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130における天板の下面に接触するように形成されている。
このように、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、上述の如く、接続端子102が筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれるとともに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれ、かつ、固定端子150の先端が、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の天板の下面に接触することで、筐体コネクター90及び分離体コネクター100の間が電気的に接続状態となるのである。
また、この固定端子150の上部手前側には切欠部151が設けられている。この切欠部151は、後述するように、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込んだ際に、固定端子差込部93に収納されている端子固定具130の手前板に形成されているエッジ132と係止可能となるように形成されている。
また、分離体コネクター100からは分離体側ケーブル101が延びている。この分離体側ケーブル101は、分離体2内部の部品、すなわち、基板ユニット24に備えられた基板や、リールユニット20と接続されている。
上述のように、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むと、分離体2側の分離体コネクター100が筐体1側の筐体コネクター90に接続される。したがって、遊技者は、分離体2の交換作業において、分離体コネクター100と筐体コネクター90とを、直接、手で持って両者を差し込んで接続する作業を行う必要がない。
(固定端子150による固定)
上述の如く、分離体コネクター100の背面に形成された複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、分離体コネクター100と筐体コネクター90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
すなわち、分離体コネクター100と筐体コネクター90とは、この固定端子150を介して、固定される。そして、分離体コネクター100と筐体コネクター90とが固定されることにより、分離体コネクター100が設けられている分離体2、及び、筐体コネクター90が設けられている筐体1も固定されることとなる。
上記分離体コネクター100と筐体コネクター90との接続、固定、及び、分離体2と筐体1との固定について説明する。
まず、分離体コネクター100と筐体コネクター90とを接続、固定するには、上述の如く、分離体2を筐体1の開口上部13から、筐体1内部の奥側、すなわち、中板12より上方の空間に押し込んでいく。
すると、分離体コネクター100の左上部に設けられ、かつ、中間部で折り曲げられて先端が上方向を向く固定端子150が、筐体コネクター90の左上部に形成されている固定端子差込部93に差し込まれていく。そして、この固定端子150が、固定端子差込部93の内部に設けられた端子固定具130の手前板の下端面に接することとなる。
そして、この後、さらに分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいくと、固定端子150の先端は、端子固定具130の手前板の下端面に接したまま奥方向に移動していく。先に述べた通り、この端子固定具130の手前板の下端面は、手前側から奥側にかけて下向きに傾斜する傾斜面となっている。すると、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面を奥方向へ向けて移動していくに伴って、端子固定具130は固定端子150により上方向に押圧される。すなわち、端子固定具130には、固定端子150により、固定端子差込部93の上部へ押し込む力が働くこととなる。したがって、分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいくに連れて、端子固定具130は、固定端子差込部93の上部へ押し込まれていく。
そして、さらに、分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいくと、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面における奥端部まで到達する。
ここで、上述の通り、端子固定具130は、固定端子150によって、固定端子差込部93の上部に押し込まれているため、この端子固定具130が取り付けられている支持バネ131は、固定端子差込部93の上方向へ押し縮められている。そして、固定端子150が、端子固定具130の手前板の下端面における奥端部まで到達すると、固定端子150によって、端子固定具130を固定端子差込部93の上部へ押し込んでいた力が解放される。これにより、支持バネ131が付勢され、固定端子差込部93の下方向へ向けて伸長し、これに伴って、支持バネ131に取り付けられている端子固定具130が、固定端子差込部93の下部へ押し出される。すると、これに伴って、端子固定具130の手前板の奥側面が、固定端子150の手前側の表面を下方向に向けて摺動することとなる。
ここで、先に述べた通り、端子固定具130の手前板の奥側面には、奥方向へ突出しているとともに、先端を鋭利な形状としたエッジ132が形成されている。したがって、上述の如く、端子固定具130の手前板の奥側面が、固定端子150の手前側の表面を下方向に向けて摺動していくと、前記エッジ132が、固定端子150の手前側に形成された切欠部151に到達する。すると、このエッジ132が切欠部151に係止されて、端子固定具130の移動が止まる。
このようにして、端子固定具130に形成されたエッジ132が、固定端子150に形成された切欠部151に係止されることにより、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることとなる。そして、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることで、ひいては、筐体1と分離体2とが固定されることとなる。
また、この際、固定端子150の先端は、端子固定具130の天板の下面に接触するとともに、固定端子150以外の接続端子102は総て、筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれることとなる。したがって、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが電気的に接続されることとなる。
(分離体2の筐体1からの取り外し)
上述の通り、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることで、筐体1と分離体2とが固定されることとなる。また、端子固定具130に形成されたエッジ132は、固定端子150に形成された切欠部151に係止されている。
ここで、上述の如く、前記エッジ132は、奥方向へ突出しているとともに、このエッジ132の先端は鋭利な形状となっている。したがって、分離体2を筐体1から取り外すべく、分離体2を筐体1の手前方向へ向けて引き出そうとすると、エッジ132によって固定端子150が折られて破壊されることとなる。すなわち、分離体2を筐体1から取り外す際には、固定端子150を必ず破壊しなければならないこととなる。
したがって、一度、固定端子150が破壊されてしまうと、この状態で、分離体2を筐体1に差し込んでも、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを電気的に接続することができないこととなる。また、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを固定することもできず、ひいては、筐体1と分離体2との固定もすることができないこととなる。
上述の点から、遊技内容の変更、いわゆる面換えの時以外は、分離体2が筐体1から自由に取り外されることを防止することができ、筐体1と分離体2とが封印されているのと同様の効果を有することとなる。
なお、いわゆる面換えを行う際には、分離体2を筐体1から取り外さなければならないため、上述の通り、固定端子150は破壊される。したがって、分離体コネクター100は新しいものに交換する必要がある。
(総括)
上述の如く、本発明の第1の実施の形態では、分離体2を筐体1の開口上部13から、筐体1の奥方向へ差し込むことで、分離体コネクター100に設けられた接続端子102が、筐体コネクター90に設けられた差込穴94に差し込まれるとともに、分離体コネクター100に設けられた固定端子150が、筐体コネクター90に設けられた固定端子差込部93に差し込まれるため、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを容易に接続することできる。すなわち、作業者は、筐体1内の電気的接続を容易に行うことができることとなる。
また、上述の通り、分離体2を筐体1内部に差し込んだ際には、前記固定端子150が端子固定具130に係止されて、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されるとともに、筐体1と分離体2とが固定される。したがって、分離体2を筐体1内部に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、分離体2と筐体1とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、経済的に固定を行うことができる。
また、上述の通り、分離体2を筐体1から取り外す際には、固定端子150は、端子固定具130に設けられたエッジ132により必ず破壊されることとなる。すると、分離体コネクター100を新しいものに交換しない限り、再度、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを電気的に接続することができず、さらに、分離体2を筐体1に固定することができないこととなる。したがって、上述の点から、遊技内容の変更、いわゆる面換えの時以外に、分離体2が自由に筐体1から取り外されることを防止することができるため、筐体1と分離体2とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、上述の通り、筐体1と分離体2との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、固定端子150により同時に行われる。したがって、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
また、固定端子150は、上方向を向くように設けられているため、他の接続端子102との区別がしやすく、所定の接続端子102が破壊されている場合には、破壊されている旨の視認が容易となる。
また、固定端子150は分離体2の分離体コネクター100に設けられており、固定端子150が破壊されても筐体1には影響がないため、いわゆる面換えを行う際にも筐体1は据え置いたまま用いることができる。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態は、筐体コネクター90の構造、及び、分離体コネクター100の構造が、第1の実施の形態と相違し、他については第1の実施の形態と同一であるため、この相違点について具体的に説明する。
(図面の説明)
図7及び図8は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図7は、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続する途中の状態を示す側面図(a)、分離体コネクター100を筐体コネクター90に接続した状態を示す側面図(b)、及び、分離体コネクター100を分離体2から取り外した状態を示す側面図(c)である。図8は、固定端子150を示す斜視図である。
(筐体コネクター90)
この筐体コネクター90は、第1の実施の形態と同様に、底部に配置された下板、下板に対向するように頂部に配置された上板、上板及び下板の両側に配置された一対の側板を有し、かつ、正面側に開口を有している。また、上述と同様に、この筐体コネクター90の開口内部には、後述する分離体コネクター100に設けられた接続端子102を差し込んで接続可能な複数の差込穴94からなる差込部97が形成されている。そして、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、分離体コネクター100の背面に設けられた複数の接続端子102が、筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれ、前記接続端子102の先端が、差込穴94の奥部に接触することにより、筐体コネクター90及び分離体コネクター100の間が電気的に接続状態となる。
ここで、筐体コネクター90の左上部に位置する差込穴94は、後述する固定端子150を手前側から差し込み可能な孔である固定端子差込部93として形成されている。
この固定端子差込部93の奥部には、固定端子150が差し込まれた際に、この固定端子150の先端が嵌合可能な嵌合凹部96が形成されている。なお、固定端子差込部93の奥部は、他の差込穴94の奥部よりもさらに奥側に位置している。
また、この固定端子差込部93の奥部は、電気的接触が可能となるように形成されている。具体的には、後述するように、分離体コネクター100の左上部に位置する固定端子150の先端が、この固定端子差込部93の奥部に接触すると、この固定端子150部分における電気的接続が行われる。
そして、この固定端子差込部93には、その奥部から、筐体コネクター90の下板の下面まで貫通する孔である落下孔95が形成されている。上述の如く、固定端子差込部93の奥部は、他の差込穴94の奥部よりもさらに奥側に位置しているため、この落下孔95は、差込穴94の奥部よりも奥側に形成されている。
また、容易に固定端子150を差し込めるようにすべく、この固定端子差込部93の開口部分における周縁には、奥方向に進むに連れて内方へ傾斜するテーパー面が形成されている。
(分離体コネクター100)
分離体コネクター100は、第1の実施の形態と同様に、分離体2の奥側に位置して、前記筐体コネクター90に接続可能なものであり、分離体2を筐体1の開口上部13の手前側から奥側に向かって差し込むと、筐体1側の筐体コネクター90と、分離体2の分離体コネクター100とは水平方向に沿って連結するように形成されている。
そして、第1の実施の形態と同様に、この分離体コネクター100の背面には、上述の筐体コネクター90と電気的に接続するための複数の接続端子102が奥側に突出するように形成されている。すなわち、この複数の接続端子102は、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、筐体コネクター90の差込部97に形成された差込穴94に差し込み可能に形成されている。
また、第1の実施の形態と同様に、分離体コネクター100の背面に形成された複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、分離体コネクター100と筐体コネクター90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
この固定端子150は、他の接続端子102と同様に、分離体コネクター100の差し込み方向(すなわち、筐体1の奥方向)に対して平行な方向である奥方向に伸びる略棒状に形成されている。したがって、この固定端子150の先端は、奥方向を向いている。また、固定端子150は、他の接続端子102よりも長くなっている。
また、この固定端子150は、その手前端が分離体コネクター100の背面に固定され、かつ、奥方向に伸びる棒状の固定端子支持部161と、この固定端子支持部161の奥端部に形成された矢羽根状の固定端子先端部162とから構成されている。
また、この固定端子先端部162は、具体的には、固定端子支持部161の奥端から手前側斜め上方向に突出し、かつ、手前側の端部が自由端となる上部突出片163と、固定端子支持部161の奥端から手前側斜め下方向に突出し、かつ、手前側の端部が自由端となる下部突出片164とから構成されている。
具体的には、この上部突出片163は、上方から押圧すると下方に向けて弾性変形し、下部突出片164は下方から押圧すると上方に向けて弾性変形するように形成されている。なお、この上部突出片163の自由端から、下部突出片164の自由端までの距離は、固定端子差込部93の開口距離よりも大きく形成されている。
また、この固定端子150は、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、筐体コネクター90の固定端子差込部93に差し込み可能に形成されている。また、この固定端子150の自由端、すなわち、固定端子150の奥端は、電気的な接触が可能となるように形成されている。さらに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれた際には、この固定端子150の先端が、固定端子差込部93の奥部に接触するように形成されている。そして、この固定端子50の奥端が、固定端子差込部93の奥部に接触すると、この固定端子150部分における電気的接続が行われる。
このように、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むことで、上述の如く、接続端子102が筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれるとともに、固定端子150が固定端子差込部93に差し込まれ、かつ、固定端子150の奥端が、固定端子差込部93の奥部に接触することで、筐体コネクター90及び分離体コネクター100の間が電気的に接続状態となるのである。
したがって、第1の実施の形態と同様に、分離体2を筐体1内部の奥側に押し込むと、分離体2側の分離体コネクター100が筐体1側の筐体コネクター90に接続される。したがって、遊技者は、分離体2の交換作業において、分離体コネクター100と筐体コネクター90とを、直接、手で持って両者を差し込んで接続する作業を行う必要がない。
(固定端子150による固定)
第1の実施の形態と同様に、分離体コネクター100の背面に形成された複数の接続端子102のうち、左上部に位置する接続端子102は、電気的な接続だけでなく、分離体コネクター100と筐体コネクター90との固定、封印を兼ねる固定端子150となっている。
すなわち、分離体コネクター100と筐体コネクター90とは、この固定端子150を介して、固定される。そして、分離体コネクター100と筐体コネクター90とが固定されることにより、分離体コネクター100が設けられている分離体2、及び、筐体コネクター90が設けられている筐体1も固定されることとなる。
上記分離体コネクター100と筐体コネクター90との接続、固定、及び、分離体2と筐体1との固定について説明する。
まず、分離体コネクター100と筐体コネクター90とを接続、固定するには、上述の如く、分離体2を筐体1の開口上部13から、筐体1内部の奥側、すなわち、中板12より上方の空間に押し込んでいく。
すると、分離体コネクター100の左上部に位置する固定端子150の奥端が、筐体コネクター90の左上部に形成されている孔である固定端子差込部93における開口部分の周縁に接することとなる。
そして、この後、さらに分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいく。ここで、上述の如く、固定端子150の固定端子先端部162を構成する上部突出片163の自由端から、下部突出片164の自由端までの距離、すなわち縦方向の距離は、固定端子差込部93の開口の縦方向の距離よりも大きく形成されているが、上部突出片163及び下部突出片164は弾性変形することにより、固定端子150は、開口部分から固定端子差込部93の内部に入り込むことができる。具体的には、分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいくと、固定端子150の奥端が、固定端子差込部93における開口部分の周縁に形成されたテーパー面に接した後、このテーパー面により、上部突出片163が下方に押圧され、かつ、下部突出片164が上方に押圧されて弾性変形することとなる。そして、固定端子150は固定端子差込部93に入り込むことができる。
そして、さらに、分離体2を筐体1の奥方向へ押し込んでいくと、固定端子150の奥端が、固定端子差込部93の奥部に到達する。ここで、先に述べた通り、固定端子差込部93の奥部には、固定端子150の先端が嵌合可能な嵌合凹部96が形成されている。したがって、固定端子150の奥端が、固定端子差込部93の奥部に到達すると、弾性力により、上部突出片163及び下部突出片164は元の状態に戻る。すると、この固定端子150の固定端子先端部162が、固定端子差込部93の嵌合凹部96に嵌合することとなる。
このようにして、固定端子150の固定端子先端部162が、固定端子差込部93の嵌合凹部96に嵌合することにより、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることとなる。そして、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることで、ひいては、筐体1と分離体2とが固定されることとなる。
また、この際、固定端子150の奥端は、固定端子差込部93の奥部に接触するとともに、固定端子150以外の接続端子102は総て、筐体コネクター90の差込穴94に差し込まれることとなる。したがって、第1の実施の形態と同様に、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが電気的に接続されることとなる。
(分離体2の筐体1からの取り外し)
上述の通り、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されることで、筐体1と分離体2とが固定されることとなる。また、固定端子150の固定端子先端部162は、固定端子差込部93の嵌合凹部96に嵌合している。
この状態において、固定端子150を固定端子差込部93から引き抜こうとして、固定端子150に、手前側に向けて力を加えても、固定端子先端部162が嵌合凹部96に嵌合しており、上部突出片163の自由端、及び、下部突出片164の自由端が、嵌合凹部96の手前端に引っ掛かって引き抜くことができない。
そして、無理矢理、固定端子150を引き抜こうとすると、固定端子150の固定端子先端部162が破壊されることとなる。すなわち、分離体2を筐体1から取り外す際には、固定端子150の固定端子先端部162を必ず破壊しなければならないこととなる。なお、分離体2を筐体1から取り外す際に破壊された固定端子先端部162は、固定端子差込部93の奥部から下方に向けて形成されている落下孔95内を落下して、固定端子差込部93の外方へ排出されることとなる。
以上のように、一度、固定端子150の固定端子先端部162が破壊されてしまうと、この状態で、分離体2を筐体1に差し込んでも、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを電気的に接続することができないこととなる。また、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを固定することもできず、ひいては、筐体1と分離体2との固定もすることができないこととなる。
上述の点から、第1の実施の形態と同様に、遊技内容の変更、いわゆる面換えの時以外は、分離体2が筐体1から自由に取り外されることを防止することができ、筐体1と分離体2とが封印されているのと同様の効果を有することとなる。
なお、いわゆる面換えを行う際には、分離体2を筐体1から取り外さなければならないため、上述の通り、固定端子150の固定端子先端部162は破壊される。したがって、分離体コネクター100は新しいものに交換する必要がある。
(総括)
上述の如く、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、分離体2を筐体1の開口上部13から、筐体1の奥方向へ差し込むことで、分離体コネクター100に設けられた接続端子102が、筐体コネクター90に設けられた差込穴94に差し込まれるとともに、分離体コネクター100に設けられた固定端子150が、筐体コネクター90に設けられた固定端子差込部93に差し込まれるため、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを容易に接続することできる。すなわち、作業者は、筐体1内の電気的接続を容易に行うことができることとなる。
また、上述の通り、分離体2を筐体1内部に差し込んだ際には、前記固定端子150の固定端子先端部162が、固定端子差込部93の嵌合凹部96に嵌合して、筐体コネクター90と分離体コネクター100とが固定されるとともに、筐体1と分離体2とが固定される。したがって、分離体2を筐体1内部に差し込むだけで、別段の固定作業をすることなく、分離体2と筐体1とが固定されるため、作業者の作業負担を減らすことができるとともに、経済的に固定を行うことができる。
また、上述の通り、分離体2を筐体1から取り外す際には、固定端子150の固定端子先端部162は、必ず破壊されることとなる。すると、第1の実施の形態と同様に、分離体コネクター100を新しいものに交換しない限り、再度、筐体コネクター90と分離体コネクター100とを電気的に接続することができず、さらに、分離体2を筐体1に固定することができないこととなる。したがって、上述の点から、遊技内容の変更、いわゆる面換えの時以外に、分離体2が自由に筐体1から取り外されることを防止することができるため、筐体1と分離体2とが封印されているのと同様の効果を奏することができる。
また、上述の通り、筐体1と分離体2との固定及び封印は、それぞれ別個の部材によることなく、固定端子150により同時に行われる。したがって、第1の実施の形態と同様に、部品点数を少なくすることができ、経済的に固定及び封印を行うことができる。
また、第1の実施の形態と同様に、固定端子150は分離体2の分離体コネクター100に設けられており、固定端子150が破壊されても筐体1には影響がないため、いわゆる面換えを行う際にも筐体1は据え置いたまま用いることができる。
(他の実施の形態)
本発明は、上述したような遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するスロットマシンに限定されるものではなく、スロットマシン以外の遊技機にも応用することができる。たとえば、遊技媒体として、遊技メダルの代わりにパチンコ玉などの遊技球を用いて、スロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、分離体を筐体内部に差し込む途中の状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、分離体コネクターを筐体コネクターに接続する途中の状態を示す側断面図(a)、及び、分離体コネクターを筐体コネクターに接続した状態を示す側断面図(b)である。 本発明の第1の実施の形態であって、分離体コネクター、及び、筐体コネクターを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、分離体コネクターを筐体コネクターに接続する途中の状態を示す側面図(a)、分離体コネクターを筐体コネクターに接続した状態を示す側面図(b)、及び、分離体コネクターを分離体から取り外した状態を示す側面図(c)である。 本発明の第2の実施の形態であって、分離体コネクターを筐体コネクターに接続する途中の状態を示す側面図(a)、分離体コネクターを筐体コネクターに接続した状態を示す側面図(b)、及び、分離体コネクターを分離体から取り外した状態を示す側面図(c)である。 本発明の第2の実施の形態であって、固定端子を示す斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン
1 筐体 2 分離体
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 オーバーフロータンク
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
16a 右側板 16b 左側板
17 天板 18 背板
19 下部係合部
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
25 上部係合部
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 メダル払い出し口
90 筐体コネクター 91 筐体側ケーブル
92 覆い部 93 固定端子差込部
94 差込穴 95 落下孔
96 嵌合凹部 97 差込部
100 分離体コネクター 101 分離体側ケーブル
102 接続端子
120 分離体支持部材
130 端子固定具 131 支持バネ
132 エッジ 133 案内面
150 固定端子 151 切欠部
161 固定端子支持部 162 固定端子先端部
163上部突出片 164 下部突出片

Claims (3)

  1. 四角枠状の四角枠部材、前記四角枠部材の正面側に開口する正面開口部、及び、前記四角枠部材の奥側を塞ぐ背板を有する、筐形の筐体と、
    筐体の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    筐体内部の上部に着脱自在な分離体と、を少なくとも有する遊技機であって、
    筐体の背板の前面側には、筐体コネクターが備えられ、
    分離体の奥側には、筐体コネクターに接続可能な分離体コネクターが備えられ、
    分離体コネクターの奥側には、奥方向に突出する複数の接続端子を備え、
    筐体コネクターの前面側には、接続端子を差し込み可能で、かつ、接続端子と電気的に接触する差込穴を備え、
    分離体を筐体の正面開口部の手前から奥に向かって差し込むと、接続端子を介して、筐体コネクター及び分離体コネクターが接続され、
    分離体が筐体に差し込まれた際には、筐体コネクター及び分離体コネクターが、接続端子のうち所定の接続端子を介して、固定されるとともに、筐体及び分離体も固定され、
    かつ、分離体を筐体から抜き出す際には、前記所定の接続端子が破壊されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の接続端子は、その先端部が、分離体を筐体の正面開口部から差し込む方向に対して直角方向を向くように設けられ、
    前記所定の接続端子を差し込み可能な差込穴は、その内奥部が、前記接続端子の先端部と同方向を向くように形成され、
    前記所定の接続端子を差し込み可能な差込穴の内部には、分離体を筐体の正面開口部から差し込む方向に突出するエッジが設けられ、
    前記所定の接続端子の先端部には、前記エッジと係合可能な切欠部が形成され、
    分離体が筐体に差し込まれた際には、前記エッジが前記切欠部に係合することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記所定の接続端子は、その先端部が、分離体を筐体の正面開口部から差し込む方向に対して平行な方向を向くように設けられ、
    前記所定の接続端子の先端部の外周には、外方へ向けて突出する突体が設けられ、
    前記差込穴の奥部には、前記突体と嵌合可能な嵌合凹部が形成され、
    分離体が筐体に差し込まれた際には、前記接続端子の先端部の突体が前記嵌合凹部に嵌合することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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