JP2006167126A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
筐体の、遊技機設置場所への固定作業の労力を軽減し、作業効率を向上させるとともに、筐体の天板、遊技機設置場所の天井や設置面の強度低下を防止するような遊技機を提供する。
【解決手段】
天井8及び設置面9を有する遊技機設置場所6の、天井8と設置面9との間に位置させ、かつ、正面側に開口する筐体1と、筐体1の正面開口11を開閉自在に塞ぐ前扉3と、図柄表示手段と、制御装置と、を少なくとも有する遊技機であって、筐体1には、天板17と、この天板17に挿通され、かつ、遊技機設置場所6の天井8の下面に向け上方向に押し付けられるとともに、押し付けた状態で保持可能に形成された押部材50とが備えられ、前記押部材50が遊技機設置場所6の天井8を押し付けることで、筐体1をこの遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技場の遊技機設置場所、いわゆる島への取付けが可能な遊技機に関するものである。
ホール等の遊技場には、スロットマシンやパロット等の遊技機専用の設置場所である、いわゆる島が設けられている。そして、下記の特許文献1に記載されているように、遊技機は、この遊技機設置場所(島)に設置される。
従来、遊技機の、遊技機設置場所(島)への設置は、遊技機設置場所(島)の設置面に筐体を載置した後に、遊技機の前扉を開放し、筐体の天板から遊技機設置場所(島)の天井に向けてネジや釘を打ち付けるとともに、筐体の底板から遊技機設置場所(島)の設置面に向けて、上述と同様にネジや釘を打ち付けて固定することにより行われるのが一般的であった。
特開2003−260170号公報
しかし、遊技機の筐体は、その内部に制御装置や図柄表示装置などの各種装置を備えており、これらを安定して保持する必要がある。また、不正防止の観点から、筐体はできる限り強固に形成する必要がある。したがって、筐体を構成する天板や底板等には、硬度、強度の大きい材質のものが利用される。よって、このような天板や底板等にネジや釘を打ち付けて筐体を遊技機設置場所(島)に固定させるのは大きな労力を有する作業となり、非効率的であるという問題が生じていた。
また、遊技機は、遊技機設置場所(島)に一度固定された後は設置されたままとなっている、というようなものではない。たとえば、遊技機は、同一の遊技場内の別の遊技機設置場所(島)に移動させて再設置されるようなことがある。また、遊技機は中古機として流通することもあるため、他の遊技場に運搬され、その遊技場の遊技機設置場所(島)に再設置されるようなこともある。このように、遊技機は通常、何度も遊技機設置場所(島)に固定されることとなるため、筐体の天板や底板等は、ネジや釘が繰り返し打ち付けられることにより、その強度が低下してしまうという問題が生じていた。また、これに伴って、遊技機設置場所(島)の天井や設置面にも、ネジや釘が打ち付けられることから、これらの強度も低下するという問題も生じていた。
したがって、上記のような事情により、筐体を遊技機設置場所(島)に固定する作業の労力を軽減するとともに、当該作業により、筐体の天板や底板等、及び、遊技機設置場所(島)の天井や床板等の強度が低下するのを防止できるような遊技機の提供が望まれている。
そこで、各請求項に記載された発明は、以下の点を目的とする。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、上記事情によりなされたものであり、筐体の、遊技機設置場所(島)への固定作業の労力を軽減し、かつ、作業効率を向上させるとともに、筐体の天板や、遊技機設置場所(島)の天井、設置面などの強度低下を防止するような遊技機を提供することを目的とする。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、遊技機設置場所(島)の劣化の状況や構造等に応じて、適切に筐体を固定できるような遊技機を提供することを目的とする。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の目的に加え、異物の挿入によるゴト行為を防止できるような遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、天井8及び設置面9を有する遊技機設置場所6の、天井8と設置面9との間に位置させ、かつ、正面側に開口する筐体1と、筐体1の正面開口11を開閉自在に塞ぐ前扉3と、複数の絵柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、遊技機の作動を制御するための制御装置と、を少なくとも有する遊技機であって、筐体1には、天板17と、この天板17に挿通され、かつ、遊技機設置場所6の天井8の下面に向け上方向に押し付けるとともに、押し付けた状態で保持可能に形成された押部材50とが備えられ、前記押部材50が遊技機設置場所6の天井8を押し付けることで、筐体1がこの遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定されることを特徴とする。
ここで、遊技機は、遊技場に設置される遊技機であって、たとえば、スロットマシン、パロット遊技機などが挙げられる。
また、この遊技機には、上記の他に、入賞により遊技媒体を払い出すとともに遊技媒体を貯留しておくための遊技媒体払出ユニット(ホッパーユニット5)を有していてもよい。また、遊技機に電源を入れるための電源装置、遊技機における各種当選役の抽選確率を変更する設定変更部などを有していてもよい。なお、電源装置及び設定変更部は、これらを一体に構成した電源ユニット4として形成することもできる。
また、ここで遊技機設置場所6とは、いわゆる島のことであって、遊技機を設置固定するための天井8及び設置面9がそれぞれ略平行となるように上下に備えられている。また、この遊技機設置場所6には、遊技機以外の装置等が設置固定されていてもよい。たとえば、遊技機に投入して遊技を行うために利用する遊技媒体を貸し出す台間機7等を備えることもできる。
筐体1は、その内部に遊技機の構成部品や装置等を収納する箱体であって、その正面側が開口しており、ここで「正面」とは、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。
また、この筐体1は天板17を有している。天板17は、筐体1の上部に位置している板状体である。また、筐体1は、天板17以外にも、たとえば、底板15、右側板16a、左側板16b及び背板18から構成されるようにすることができる。また、筐体1は、その内部に装置等を収納できれば構造等は限定されない。また、材質についても特に限定されるものではない。たとえば、木板によって構成されていても良く、また、金属板あるいはプラスチック板によって構成されていても良い。
図柄表示手段とは、上述の如く、複数の図柄を変動表示及び停止表示させることができるものであり、リールユニット22や液晶表示ユニットなどが含まれる。リールユニット22とは、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されているものである。
制御装置とは、上述の如く、遊技機の作動を制御するためのものであり、たとえば基板として形成される。基板としては、たとえば、遊技機の各装置の作動を制御することができる電子部品を搭載した基板である主基板が挙げられる。前記主基板は、ROM、RAM、CPU等を有しており、主として、当否を決定するための抽選や、図柄表示手段における図柄変動表示及び停止表示など遊技を制御するものである。また、前記主基板のみを備えるのではなく、たとえば、遊技機に設けられる電飾や液晶などの制御をするものであって、図柄表示手段などの作動以外を制御することができる基板として副基板を備えることも可能である。また、基板は、不正防止等の観点から、密封可能なケースなどに収納するのが望ましい。また、主基板及び副基板などを、上記のようにケースに収納して一体に構成することで、基板ユニット24を形成することもできる。このように、基板は、基板ユニット24として筐体1内に設けることもできる。
前記前扉3は、筐体1の正面開口11を開閉自在であるとともに、この前扉3を閉じた状態でロック可能なものであり、この前扉3を閉じると遊技機の正面構造となるように形成されているものである。また、この前扉3は、筐体1の正面開口11の上部(開口上部13)を開閉自在とする上扉30、及び、筐体1の正面開口11の下部(開口下部14)を開閉自在とする下扉40とから構成されるようにしてもよい。また、前扉3には、図柄表示手段を見ることができる図柄表示窓31や、遊技機を操作するための操作部41等を有していてもよい。また、前扉3は、筐体1の正面開口11を正面側から塞ぐことができる構成であれば、その構造などは特に限定されるものではない。たとえば、前扉3は、筐体1にヒンジ等を介して水平方向に回転自在に取り付けたものとすることができる。
筐体1の天板17には押部材50が設けられる。この押部材50は、天板17に挿通され、かつ、遊技機設置場所6の天井8の下面に向け上方向に押し付けるとともに、押し付けた状態で保持可能に形成された部材である。押部材50は、天井8を上方向に向けて、確実かつ強固に押し付けられるのであれば、その押し付け構造は、特に限定されるものではない。たとえば、押部材50が天板17に螺合できるような構造として、押部材50が天板17に螺合していくと押部材50が天井8方向に移動し、これにより押部材50が天井8を上方向に押し付けるようにすることができる。また、他の押し付け構造を用いることもできる。また、天板17に設けられる押部材50の数は、特に限定されるものではないが、天井8を強固に押し付けるべく、複数個設けるのが望ましい。また、押部材50の、天井8を押し付ける部分は、天井8を確実に押さえられるようにすべく、大きな摩擦力を有するような構造とすることができる。たとえば、押部材50の、天井8を押し付ける部分に、微小な山型の繰り返し形状を設けることができる。また、押部材50は、この天板17を移動できるような構造とすることもできる。
また、筐体1は、押部材50により、遊技機設置場所6の天井8に押し付けられる。すなわち、筐体1の天板17に挿通された押部材50が、筐体1を遊技機設置場所6の天井8に押し付ける。すると、筐体1の天板17に挿通された押部材50は、遊技機設置場所6の天井8に向かって突っ張ることとなる。そして、この突っ張り力により、筐体1を、遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定することができる。
(作用)
本発明によれば、筐体1の天板17には押部材50が挿通されて設けられている。また、この押部材50は、遊技機設置場所6の天井8の下面を上方向に押し付ける。そして、上述の通り、筐体1の天板17に挿通された押部材50が、遊技機設置場所6の天井8に向かって突っ張ることにより、筐体1を遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定することができる。したがって、筐体1の天板17、遊技機設置場所6の天井8や設置面9に、釘やネジの打ち込み等をすることなく、筐体1を遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定することができるため、この筐体1の天板17、遊技機設置場所6の天井8や設置面9の強度が低下するのを防止することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記筐体1には、その内部に横方向に渡されて、筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切る中板12を備え、前記中板12の上部に着脱可能であり、少なくとも図柄表示手段及び制御装置を搭載可能な分離体2を有することを特徴とする。
中板12は、上述の如く、遊技機を構成する筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切る板材であって、筐体1の内部に横方向に渡したものである。ここで「横方向」とは、筐体1の一方の側板から他方の側板に至る方向をいう。すなわち、前記中板12は筐体1の内部を、左側板16bから右側板16aまで渡される。また、前記中板12は、その材質については特に限定されるものではなく、たとえば、木板でもよく、又は、薄板金属板等でもよい。
分離体2は、たとえば直方体状の金属枠などからなる支持体21に、少なくとも図柄表示手段及び制御装置を備えたものであるが、他の構成部品が搭載されていてもよい。この支持体21は、上述の金属枠のような枠状の構造体として形成するのみならず、側板や天板などを備えた箱状の構造体として形成することもできる。また、この支持体21の内部には、複数の仕切り等を設けて、制御装置等を配置しやすくしても良いものである。
なお、この遊技機における筐体1を、押部材50により、遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定するには、固定作業を容易なものとすべく、分離体2を中板12の上部から取り外した後に行えるようにするのが望ましい。
(作用)
本発明によれば、筐体1の内部には中板12が備えられ、その中板12の上部には分離体2を着脱可能となっている。すなわち、分離型遊技機とすることができ、分離型遊技機の場合でも、釘やネジなどの打ち込みをすることなく、筐体1を押部材50により、遊技機設置場所6の天井8と設置面9に固定できるため、筐体1の天板17、遊技機設置場所6の天井8や設置面9の強度が低下するのを防止することができる。
また、上述のような分離型遊技機では、分離体2を中板12の上部から取り外すと、筐体1の内部空間の上部を空にする事ができ、これにより押部材50を遊技機設置場所6の天井8に押し付けさせる作業を容易なものとすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、筐体1の天板17には、この天板17の上面から下面まで貫通し、かつ、当該天板17に挿通された押部材50が当該天板17を水平方向にスライドして移動可能なスライド孔90が形成されていることを特徴とする。
スライド孔90とは、押部材50が天板17を水平方向にスライドして移動するのをガイドする孔であり、上述の如く、天板17の上面から下面に至るまで貫通している。このスライド孔90は、押部材50が天板17を水平方向に移動できるのであれば、その形状や形成される数は、特に限定されるものではない。
また、押部材50は、このスライド孔90に直接ガイドされて、天板17を水平方向に移動できるように形成してもよい。また、このスライド孔90にガイドされて移動可能な別部材(たとえば、板状部材など)を設け、この別部材に押部材50を挿通させて、この別部材がスライド孔9を水平方向に移動することで、押部材50が、このスライド孔90を介して、天板17を水平方向に移動することとなるように形成してもよい。
(作用)
本発明によれば、押部材50は、スライド孔90を介して、天板17を水平方向にスライドして移動できるように形成されている。したがって、遊技機設置場所6の天井8の劣化状況や構造などに応じ、天井8をより押し付けやすい位置まで押部材50を移動させて、その場所で押部材50によって天井8を押し付けることができるため、この押部材50をさらに使い勝手がよいものとすることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の特徴に加え、筐体1の内部空間には、押部材50及びスライド孔90を下方から覆うように形成されたスライド孔閉塞部材93が設けられていることを特徴とする。
スライド孔閉塞部材93は、上述の如く、筐体1の内部空間に設けられ、押部材50及びスライド孔90を下方から覆うものである。具体的には、スライド孔閉塞部材93は、スライド孔90からピアノ線などの異物を筐体1の内部に挿入することで制御装置等が不正に操作されるのを防止すべく、たとえば、制御装置等の装置が備えられている位置よりも上方で、かつ、押部材50による筐体1の固定及び解除ができる程度の間隙が形成されるような位置に設けることができる。
また、このスライド孔閉塞部材93は、スライド孔90からピアノ線などの異物が筐体1の内部空間に挿入されるのを防止することができれば、その構造については特に限定されるものではなく、たとえば、筐体1の内部空間を水平に仕切るような板状部材とすることができる。また、押部材50及びスライド孔90を下方から覆うことができるような、上部が開口した箱状部材とすることもできる。
また、スライド孔閉塞部材93は、押部材50の操作の邪魔とならないようにするため筐体1の内部空間に着脱自在に形成されるものであってもよい。
(作用)
本発明によれば、スライド孔閉塞部材93は、筐体1の内部空間においてスライド孔90及び押部材50を覆うように設けられるため、スライド孔90からピアノ線などの異物を筐体1の内部空間に挿入して、制御装置等を不正に操作しようとしても、スライド孔閉塞部材93によって妨げられるため、上述のようなゴト行為を防止することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明によれば、筐体の、遊技機設置場所(島)への固定作業の労力を軽減し、かつ、作業効率を向上させるとともに、筐体の天板や遊技機設置場所(島)の天井、設置面などの強度低下を防止するような遊技機を提供することができる。
(請求項3)
さらに、請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、遊技機設置場所(島)の劣化の状況や構造等に応じて、適切に筐体を固定できるような遊技機を提供することができる。
(請求項4)
さらに、請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の目的に加え、異物の挿入によるゴト行為を防止するような遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)第1の実施の形態
(図面の説明)
図1ないし図5は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、分離型スロットマシンSを分解した状態を示す斜視図である。図2は、押部材50を示す斜視図(a)、及び、押部材50を示す正面断面図(b)である。図3は、押部材50が取り付けられた筐体1を示す正面断面図である。図4は、遊技機設置場所(島)6の外観正面図である。図5は、筐体1が押部材50により遊技機設置場所(島)6の天井8に押し付けられている状態を示す正面断面図である。
本実施の形態における遊技機は、分離型スロットマシンSである。
この分離型スロットマシンSは、図1に示すように、正面側に開口(正面開口11)を有し、かつ、内部空間を上下方向に仕切る水平状の中板12を有する筐体1と、筐体1内部で中板12上に着脱自在に設けられる分離体2と、筐体1の正面開口11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15、右側板16a、左側板16b、天板17及び背板18からなる正面側に開口する箱体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。
そして、この中板12の下面には電源ユニット4が設けられ、底板15にはホッパーユニット5(遊技媒体払出ユニット)が固定されている。電源ユニット4には、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、遊技における各種当選役の抽選確率を変更するための設定変更部が設けられている。また、設定変更部には、特に図示しないが、設定変更用のキーを挿入するための鍵穴や、設定を切り替える設定変更ボタン等の設定変更操作部が備えられている。電源ユニット4及びホッパーユニット5(遊技媒体払出ユニット)は、遊技性に影響を与える部品ではないことから、分離体2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっている。
また、特に図示しないが、前記右側板16aの、中板12より下方には、集中端子板が取り付けられている。集中端子板とは、総メダル投入枚数、総メダル払い出し枚数、総回転数、大当たり抽選回数などの遊技に関するデータを、ホールコンピュータ等との間で送受信する装置である。この集中端子板は、ホールコンピュータとのネットワーク接続ができるのであれば、たとえば筐体1の右側板16a又は左側板16bに備えても良く、中板12の下面に備えても良い。
また、特に図示しないが、前記右側板16a及び左側板16bには、分離体2を固定するための固定装置がそれぞれ設けられている。固定装置は、分離体2の支持体21に設けられたフックと係合可能なキャッチクリップとすることができる。
また、図1に示すように、筐体1の天板17の上部には、支持枠20が備えられている。この支持枠20は、筐体1の上方から見たときの形状がほぼ「田」の字形状となるように枠組みされた枠体であって、筐体1の天板17の上面から盛り上がるように形成されている。この支持枠20が筐体1の天板17の上面から盛り上がっていることにより、筐体1の天板17の上部には、4つの長方形状の凹部である座部収納部60が形成される(図3参照)。
また、各々の座部収納部60の下部に位置する筐体1の天板17には、その略中央部に、この天板17の上面から下面まで至る貫通孔である天板連通部19がそれぞれ設けられている。
また、筐体1には、後述するように、各々の座部収納部60の天板連通部19に挿通される押部材50が設けられている。
(分離体2)
分離体2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21、この支持体21に固定された図柄表示手段としてのリールユニット22、及び、制御装置としての基板を収納する基板ユニット24から形成されている。
ここで、リールユニット22は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸には、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されている。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とが含まれている。
また、この支持体21の左側には、上扉30を係合させ、回転自在となるように支持するための上部係合部27が上下方向に間隔を置いて二つ設けられている。
分離体2は、筐体1の中板12の上に載置され、開口上部13内部に収納されるものである。そして、筐体1と分離体2とを固定するための固定装置(たとえば、キャッチクリップ)により、筐体1に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1に示すように、分離体2の支持体21の左側に回転自在に支持されるように形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、特に図示しないが、上扉30の裏面には、前記上部係合部27に係合可能な上扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。また、特に図示しないが、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカが設けられている。
前記ロック機構は、上扉30側に設けられた係止片が、分離体2の右側に設けられた凸部(特に図示しておらず)に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、解錠手段によりロックが解除されるように形成されている。
以上のように構成された上扉30は、前記分離体2を筐体1に固着した状態で、扉を閉めロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉することができるものである。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための扉であり、筐体1の左側板16bに回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部41とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている。
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
また、特に図示しないが、下扉40の裏面には、筐体1の左側板16bに係合可能な下扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。このロック機構は、下扉30側に設けられた係止片が、特に図示しないが、筐体1の右側板16aに設けられた突部に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、解錠手段によりロックが解除されるように形成されている。
(押部材50)
上述の通り、筐体1には、各々の収納部60の天板連通部19に挿通される押部材50が設けられている(図1及び図3参照)。
この押部材50は、図2に示すように、略円柱状の棒体部材である回転部58と、この回転部58の上端部に取り付けられている長方形板状部材の座部51とを有しており、この押部材50が天板連通部19に挿通された際に、この押部材50を筐体1の手前方向から見た時の形状が、ほぼ「T」字型となっている。また、座部51は、筐体1の天板17上部に形成された座部収納部55に収納可能となっている。
前記回転部58は、円柱状部材で、かつ、その周面にネジ山を設けたネジ部52を有している。このネジ部52の上端部には、ネジ部52断面の直径よりも大きい直径を有する円板状部材の押付部56が、中心軸を同じにして、固定されている。また、前記ネジ部52の下端部にも、ネジ部52断面の直径よりも大きい直径を有する円板状部材の回転把手53が、中心軸を同じにして、固定されている。この回転把手53の側面には、この側面から水平方向に突出する凸体が二つ、対向するように設けられている。前記回転把手53は、前記凸体を把持して左右両方向に回転可能となっている。そして、この回転把手53を回転させることにより、この回転把手53が固定されているネジ部52、及び、このネジ部52の上端部に固定されている押付部56も同方向に回転することとなる。
前記座部51は、図2に示すように、その下面の略中央部から座部51内部に向けて形成された穴である押付部収納部55を有している。この押付部収納部55は、前記ネジ部52の上端部に固定された押付部56を保持可能とすべく、押付部56と同形状であって、かつ、押付部56の大きさよりも若干大きな空間となっている。また、この押付部収納部55の開口縁は、前記押付部56の直径よりも小さい直径となっている。これにより、押付部収納部55に収納された押付部56は、この押付部収納部55の開口部分で引っ掛かるため、押付部56が押付部収納部55内で保持される。このようにして、前記押付部56を介して、座部51が回転部58に、この回転部58の上端部で取り付けられることとなる。
また、押付部収納部55は、上述の如く、押付部56の大きさよりも若干大きな空間となっていることから、押付部56は押付部収納部55内で、回転及び若干の上下動をすることができる。
また、前記座部51の上面は、図2に示すように、その全面に渡って、山型の凹凸が設けられている。
(天板連通部19)
上述の如く、各々の座部収納部60に対応する筐体1の天板17には、その略中央部に、この天板17の上面から下面まで至る貫通孔である天板連通部19がそれぞれ設けられている(図3及び図5参照)。また、この天板連通部19の内周面には、特に図示していないが、前記押部材50のネジ部52の周面に設けられたネジ山と螺合可能なネジ溝が切られている。
(押部材50の動き)
押部材50の動きについて説明する。
上述の如く、天板連通部19には、押部材50が挿通されている。具体的には、押部材50のネジ部52が、天板連通部19に通されている。また、上述の如く、天板連通部19の側面には、押部材50のネジ部52の周面に設けられたネジ山と螺合可能なネジ溝が切られている。
ネジ部52が天板連通部19に通されている状態で、ネジ部52の下端部に備えられた回転把手53を、ネジ部52が天板連通部19にネジ止めされることとなる方向に回転させる。すると、ネジ部52のネジ山が、天板連通部19のネジ溝に螺合しながら、ネジ部52が天板連通部19を介して、上方向へと移動していく。
ここで、上述の如く、ネジ部52の上端部には押付部56が固定されている。そして、この押付部56が、座部51の押付部収納部55内に保持されることで、座部51がネジ部52の上端部に取り付けられている。したがって、ネジ部52が上方向へ移動していくと、このネジ部52に固定された押付部56も上方向へ移動していくこととなり、さらには、この押付部56が座部51を上方向へ押し上げていくこととなる。
そして、ネジ部52は、回転把手53の上面が、筐体1の天板17の下面と接するまで、上方向へ移動させていくことができる。
また、上述の場合とは逆に、ネジ部52を下方向へと移動させていくためには、回転把手53をネジ止め方向と反対方向に回転させればよい。これにより、ネジ部52は下方向へと移動していく。そして、このネジ部52の上端部に固定された押付部56も下方向へ移動していくこととなるため、座部51も下方向へ移動することとなる。この場合、ネジ部52は、座部51が座部収納部60に収納されるまで、下方向へ移動させていくことができる。
(筐体1の遊技機設置場所6への固定)
遊技場において遊技機設置場所6(島)には、図4に示すように、遊技機などを設置固定するための天井8及び設置面9を有している。そして、この遊技機設置場所6(島)には、メダル貸出機などの台間機7が所定間隔を開けて、天井8と設置面9との間に固定されており、二つの台間機7の間に、本実施の形態における分離型スロットマシンSが設置される。また、遊技機設置場所6(島)の内部には、特に図示しないが、各分離型スロットマシンSにメダルを供給し、ホッパーユニット5から溢れたメダルを吸引するためのメダル循環装置などが内装されている。
本実施の形態における分離型スロットマシンSの筐体1の、遊技機設置場所6への固定について説明する。
筐体1を遊技機設置場所6へ固定する際には、まず、筐体1の中板12上部から分離体2を取り外しておくとともに、押部材50について、この押部材50の座部51が座部収納部60に収納されている状態としておく。そして、この状態で、筐体1を遊技機設置場所6の所定の設置面9に載置する。
筐体1を設置面9に載置した後、押部材50におけるネジ部52の下端部に設けられた回転把手53を、ネジ部52が天板連通部19にネジ止めされることとなる方向に回転させていく。すると、上述の如く、ネジ部52が上方向に移動していくこととなり、これに伴って、座部51も上方向に移動していくこととなる。そして、座部51の上面が、遊技機設置場所6の天井8と接触する。
そして、回転把手53をさらに回転させていくと、さらにネジ部52が上方向へと移動しようとすることにより、前記座部51が、遊技機設置場所6の天井8を、この天井8の下面から上方向に押し付けることとなる。すると、この押し付け力の反力により、筐体1の天板17が下方向に押し付けられる。すなわち、筐体1の天板17に挿通された押部材50が、遊技機設置場所6の天井8に向かって突っ張ることにより、筐体1を遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定されることとなる(図5参照)。なお、筐体1は、確実かつ強固に固定すべく、筐体1に備えられている四つの押部材50の総てを用いて固定する。
そして、筐体1が遊技機設置場所6に固定された後に、分離体2を中板12の上部に載置する。
また、筐体1を遊技機設置場所6から取り外すには、上述と反対の手順を行えばよい。すなわち、分離体2を中板12上部から取り外し、押部材50の回転把手53をネジ止め方向と反対の方向に回転させていく。すると、押部材50による、遊技機設置場所6の天井8と筐体1との間で突っ張る力が解除されるとともに、筐体1の固定も解除される。そして、筐体1を遊技機設置場所6から取り外せばよい。
(総括)
本実施の形態によれば、筐体1は、この筐体1の天板17に挿通された押部材50が、遊技機設置場所6の天井8に向かって突っ張ることで、この遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定される。したがって、筐体1の天板17、遊技機設置場所6の天井8や設置面9は、釘の打ち込みなどにより傷つけられることがなく、強度低下を防止することができる。
また、押部材50は、その回転把手53を回して容易に操作できるため、筐体1の、遊技機設置場所6への固定作業の労力を軽減することができ、作業効率を向上させることができる。
また、押部材50における座部51の上面は、その全面に渡って、山型の凹凸が設けられている。したがって、遊技機設置場所6の天井8を押し付けた際には、摩擦力により滑りづらくなるため、筐体1を、遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に、安定して、かつ、強固に固定することができる。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態は、筐体1の天板17の構造、及び、筐体1の内部空間の構造が、第1の実施の形態と相違し、他については第1の実施の形態と同一である。この相違点について具体的に説明する。
(図面の説明)
図6ないし図9は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図6は、分離型スロットマシンSにおける筐体1の上部を示す斜視図である。図7は、押部材50が移動板71を介して筐体1の天板17に取り付けられた状態を示す斜視図(a)、及び、同状態を示す正面断面図(b)である。図8は、押部材50が移動板71を介して筐体1の天板17に取り付けられた状態を示す平面図である。図9は、本実施の形態における筐体1が押部材50により遊技機設置場所6の天井8に押し付けられている状態を示す正面断面図である。
また、図10及び図11は、本発明の第2の実施の形態の変形例を示すものである。
図10は、移動板71に取り付けられた押部材50を示す斜視図である。図11は、押部材50が移動板71を介して筐体1の天板17に取り付けられた状態を示す側断面図である。
(天板17)
天板17には、図6に示すように、この天板17を上面から下面に至るまで貫通し、かつ、長方形状の長孔であるスライド孔90が形成されている。具体的には、天板17の右側及び左側にそれぞれ、縦長長方形状の縦スライド孔90aが形成されており、また、天板17の略中央部にも、横長長方形状の横スライド孔90bが形成されている。
また、図7に示すように、前記スライド孔90の長手方向の両側に位置する天板17の両面のそれぞれには、この各両面を長手方向の一端から他端に至るまで、断面コ字状に切欠いた案内溝73が形成されている。
また、スライド孔90には、図6及び図7に示すように、天板17の一部を構成し、かつ、スライド孔90をその長手方向にスライド可能な方形状板材である移動板71が設けられている。縦スライド孔90aにはそれぞれ、前後方向に移動する2つの移動板71が設けられており、また、横スライド孔90bには、左右方向に移動する1つの移動板71が設けられている。移動板71には、前記案内溝73と対応する側面に、案内溝73の方向に突出する案内片72が形成されている。そして、案内片72は前記案内溝73に通されて、この案内溝73を移動することができる。したがって、移動板71は、案内片72が案内溝73を移動することで、スライド孔90をその長手方向に移動することができる(図7及び図8参照)。
また、各移動板71には、その略中央部に、この移動板71を上面から下面に至るまで貫通する貫通孔である移動板連通部91がそれぞれ設けられている。そして、各移動板71には、この移動板71に設けられた移動板連通部91に挿通される押部材50が取り付けられている(図6及び図7参照)。上述の通り、移動板71はスライド孔90を移動することができるため、これにより、移動板71に取り付けられた押部材50は、スライド孔90を介して、筐体1の天板17を水平方向にスライドして移動可能となる(図8参照)。
なお、移動板連通部91の内周面には、上述した天板連通部19と同様に、前記押部材50のネジ部52の周面に設けられたネジ山と螺合可能なネジ溝が切られている。これにより、押部材50は第1の実施の形態と同様の動きをすることとなる。
(側板16)
筐体1の右側板16aの上端近傍には、図9に示すように、左側板16bに向けて突出する突条94が2つ、水平となるように設けられており、この2つの突条94により、この突条94と突条94との間に凹条溝92が形成される。また、同様に、前記右側板16aの突条94と対応する筐体1の左側板16bの上端近傍にも、右側板16aに向けて突出する突条94が2つ、水平となるように設けられ、この2つの突条94により、凹条溝92が形成されている。
なお、この凹条溝92は、分離体2を中板12上部に収納した際の、分離体2の上端よりも上方で、かつ、筐体1を遊技機設置場所6から取り外せる状態にした際の、押部材50の下端である回転把手53よりも下方に位置するように形成する。
そして、この筐体1の両方の側板に形成された凹条溝92には、この凹条溝92に着脱可能であり、かつ、筐体1の中板12より上方の内部空間を上下に仕切る板材であるスライド孔閉塞部材93が嵌め込まれる。
押部材50により筐体1を遊技機設置場所6の天井8と設置面9との間に固定した後、スライド孔閉塞部材93を凹条溝92に嵌め込んで取り付ける。すると、スライド孔閉塞部材93によって、筐体1の中板12より上方の内部空間が、分離体2の上端よりも上方で仕切られることとなる。したがって、筐体1の天板17におけるスライド孔90からピアノ線などの異物を挿入しようとしても、スライド孔閉塞部材93より下の内部空間には異物を挿入することができないこととなる(図9参照)。
(総括)
本実施の形態によれば、押部材50が挿通されて取り付けられている移動板71は、スライド孔90を移動することができるため、これにより、押部材50は、スライド孔90を介して、筐体1の天板17をスライド可能となる。したがって、遊技機設置場所6の天井8の劣化状況や構造などに応じ、天井8をより押し付けやすい位置まで押部材50を移動させて、その場所で押部材50によって天井8を押し付けることができるため、この押部材50をさらに使い勝手が良いものとすることができる。
また、筐体1の天板17にスライド孔90を設けると、このスライド孔90からピアノ線などの異物を挿入して、分離体2に設けられた制御装置などが不正に操作される怖れがある。しかし、上述のように、スライド孔閉塞部材93を凹条溝92に嵌め込んで取り付けると、このスライド孔閉塞部材93によって、筐体1の中板12より上方の内部空間が、分離体2の上端よりも上方で仕切られることとなる。したがって、スライド孔90から異物を挿入して、制御装置等を不正に操作しようとしても、スライド孔閉塞部材93によって妨げられるため、上述のようないわゆるゴト行為を防止することができる。
また、スライド孔閉塞部材93は、筐体1の内部空間に着脱自在となっているため、押部材50の操作の邪魔となるのを防止することができる。
(変形例)
本実施の形態では、スライド孔閉塞部材93は、筐体1の内部空間を上下に仕切る板材として形成されているが、このスライド孔閉塞部材93は、特に図示しないが、スライド孔90及び押部材50を下方から覆うことができるような、上部が開口した箱状部材として形成することもできる。
また、上述の如く、本実施の形態では、スライド孔90から異物を挿入して、制御装置等が不正に操作されるのを防止すべくスライド孔閉塞部材93を設けることとしたが、このスライド孔閉塞部材93の代わりとして、図10に示すように、移動板71に、前記スライド孔90を閉塞可能な板材であるシャッター部材95を設けることもできる。このシャッター部材95は、案内片72が設けられていない移動板71の両側面から、スライド孔90の長手方向に出し入れ可能となっているとともに、不使用時には移動板71の内部に収納可能に形成されている。なお、このシャッター部材95は、図11に示すように、その内部に複数の板材を設け、その板材を順次引き出して、複数段階(たとえば、図11では2段階)に渡って伸張できるような構造とすることもできる。
このように、移動板71にシャッター部材95を設け、このシャッター部材95によりスライド孔90を閉塞可能とすることで、スライド孔閉塞部材93を筐体1の内部に取り付けるのと同様に、スライド孔90からピアノ線等の異物を挿入して制御装置等を不正に操作するようなゴト行為を防止することができる。
(他の実施の形態)
本発明は、上述したような遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するスロットマシンに限定されるものではなく、スロットマシン以外の遊技機にも応用することができる。たとえば、遊技媒体として、遊技メダルの代わりにパチンコ玉などの遊技球を用いて、スロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、分離型スロットマシンを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、押部材を示す斜視図(a)、および、押部材を示す正面断面図(b)である。 本発明の第1の実施の形態であって、押部材が取り付けられた筐体を示す正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機設置場所(島)の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、筐体が押部材により遊技機設置場所(島)の天井に押し付けられている状態を示す正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、分離型スロットマシンにおける筐体の上部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態であって、押部材が移動板を介して筐体の天板に取り付けられた状態を示す斜視図(a)、及び、同状態を示す正面断面図(b)である。 本発明の第2の実施の形態であって、押部材が移動板を介して筐体の天板に取り付けられた状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、筐体が押部材により遊技機設置場所の天井に押し付けられている状態を示す正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例であって、移動板に取り付けられた押部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例であって、押部材が移動板を介して筐体の天板に取り付けられた状態を示す側断面図である。
符号の説明
S 分離型スロットマシン
1 筐体 2 分離体
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 遊技機設置場所(島)
7 台間機 8 天井
9 設置面
11 正面開口 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
16a 右側板 16b 左側板
17 天板 18 背板
19 天板連通部 20 支持枠
21 支持体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
27 上部係合部
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴
50 押部材 51 座部
52 ネジ部 53 回転把手
54 座面 55 押付部収納部
56 押付部 58 回転部
60 座部収納部
71 移動板 72 案内片
73 案内溝
90 スライド孔 90a 縦スライド孔
90b 横スライド孔 91 移動板連通部
92 凹条溝 93 スライド孔閉塞部材
94 突条 95 シャッター部材

Claims (4)

  1. 天井及び設置面を有する遊技機設置場所の、天井と設置面との間に位置させ、かつ、正面側に開口する筐体と、
    筐体の正面開口を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の絵柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
    遊技機の作動を制御するための制御装置と、を少なくとも有する遊技機であって、
    筐体には、天板と、
    この天板に挿通され、かつ、遊技機設置場所の天井の下面に向け上方向に押し付けるとともに、押し付けた状態で保持可能に形成された押部材とが備えられ、
    前記押部材が遊技機設置場所の天井を押し付けることで、筐体がこの遊技機設置場所の天井と設置面との間に固定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記筐体には、その内部に横方向に渡されて、筐体の内部空間を上下二つの空間に仕切る中板を備え、
    前記中板の上部に着脱可能であり、少なくとも図柄表示手段及び制御装置を搭載可能な分離体を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 筐体の天板には、この天板の上面から下面まで貫通し、かつ、当該天板に挿通された押部材が当該天板を水平方向にスライドして移動可能なスライド孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 筐体の内部空間には、押部材及びスライド孔を下方から覆うように形成されたスライド孔閉塞部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011130879A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2016083144A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2016168280A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 宮本 成容 パチスロ台取付装置

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