JP2008284000A - 制御基板ユニット及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ格納部材(140)の突起(143)を装着溝(151)の開放部(152)に差し込み、スライド板(150)を案内レール(133)に沿って移動させて、突起(143)が曲折部(153)内を制御基板(100)側へ移動することにより、外部接続部(144)と基板接続部(123)とが接続して、データ格納部材(140)を制御基板(100)に装着可能に形成され、装着後、スライド板(150)を案内レール(133)に沿って逆方向に移動させて、突起(143)が曲折部(153)内を反制御基板(100)側へ移動することにより、データ格納部材(140)が制御基板(100)側とは反対方向に移動し、データ格納部材(140)を制御基板(100)から取り外し可能に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
上記問題点を解決すべく、複数機種に共通して使用可能な演出装置を筐体側に据え置くようにし、演出装置に行わせる演出内容のみを変更することが考えられる。すなわち、演出制御装置(制御基板)のうち、演出装置を作動させるための部分は演出装置とともに筐体側に残し、機種毎に異なる演出データを記憶したROM(ROMを搭載したカセット)のみを交換するものである。このように形成した場合には、交換作業を効率的にするために迅速な着脱方法が求められる。しかし、ROMを基板に取り付ける作業は、全ての結合部のピンを一度に均一に挿入する必要があるため、力を有するものであり、また、結合部のピンが変形しないように傾かず均一の大きな力を加えることは繊細且つ慎重な作業を必要とするものであり、かなりの技量を要するものであった。更に、何度も着脱作業が繰り返されるため、不慣れな作業者が行うと、演出制御装置のROM装着部の損傷が発生してしまうという問題点もあった。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、制御基板のROM(データ格納部材)のみを交換する際に、容易かつ確実に交換を行うことができる制御基板ユニットを提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、スライド板を可動できないようにして、不正行為を防止可能な制御基板ユニットを提供しようとするものである。
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、外装箱(130)と、前記外装箱(130)に収納される制御基板(100)と、前記制御基板(100)で使用する所定のデータを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材(140)と、前記データ格納部材(140)を前記制御基板(100)に装着するためのスライド板(150)とを備えた制御基板ユニット(70)であって、前記データ格納部材(140)は、一方の端面に外部接続部(144)を有し、この外部接続部(144)のある端面に隣接する面には外方向に突出する突起(143)を備え、前記制御基板(100)は、前記データ格納部材(140)の前記外部接続部(144)を挿入することにより、前記外部接続部(144)に接続可能な基板接続部(123)を備え、前記外装箱(130)は、前記基板接続部(123)に対応する位置に、前記データ格納部材(140)を挿入可能な挿入口(131)を有するとともに、前記挿入口(131)付近に位置し前記データ格納部材(140)の挿入方向と平行する方向に設けられた案内板(132)を備え、前記案内板(132)は、前記スライド板(150)を、前記データ格納部材(140)の挿入方向に直角な方向に案内する案内レール(133)を備え、前記スライド板(150)は、前記データ格納部材(140)の前記突起(143)を差し込み可能な装着溝(151)を備え、前記装着溝(151)は、一方の端部に開放する開放部(152)と、前記データ格納部材(140)を装着する際、前記制御基板(100)側に臨む端面からの距離が、前記開放部(152)側から他方の端部側に向かって、徐々に短くなるように曲折した曲折部(153)とを少なくとも備え、前記データ格納部材(140)の前記突起(143)を前記装着溝(151)の開放部(152)に差し込み、前記スライド板(150)を前記案内レール(133)に沿って移動させて、前記装着溝(151)に差し込まれた前記突起(143)が前記曲折部(153)内を前記制御基板(100)側へ移動することにより、前記データ格納部材(140)が前記制御基板(100)側に移動し、前記外部接続部(144)と前記基板接続部(123)とが接続して、前記データ格納部材(140)を前記制御基板(100)に装着可能に形成され、装着後、前記スライド板(150)を前記案内レール(133)に沿って逆方向に移動させて、前記装着溝(151)に差し込まれた前記突起(143)が前記曲折部(153)内を反制御基板(100)側へ移動することにより、前記データ格納部材(140)が前記制御基板(100)側とは反対方向に移動し、前記外部接続部(144)と前記基板接続部(123)とが離反して、前記データ格納部材(140)を前記制御基板(100)から取り外し可能に形成されていることを特徴とする。
そして、この曲折部(153)は、制御基板(100)側に臨む端面(前端面(155))からの距離が、開放部(152)から他方の端部側に向かって徐々に短くなるように曲折するように形成されている。すなわち、曲折部(153)は、制御基板(100)側に臨む端面(前端面(155))からの距離が、曲折部(153)側の端部から開放部(152)側へ向かって徐々に長くなるように形成されていることになる。このため、装着溝(151)内部に差し込まれた突起(143)は、装着溝(151)の曲折部(153)の内面に押されて、曲折部(153)の形状に沿って移動して、制御基板(100)側に臨む端面(前端面(155))側から離れていく。これにより、突起(143)の移動とともに、データ格納部材(140)を、反制御基板(100)側へ移動させることができる。そして、データ格納部材(140)が制御基板(100)側とは反対方向に移動し、データ格納部材(140)の外部接続部(144)と、制御基板(100)の基板接続部(123)とが離反して、結果として、データ格納部材(140)を制御基板(100)から取り外すことができる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記データ格納部材(140)を、前記制御基板(100)に装着した後、前記スライド板(150)が可動しないように、前記スライド板(150)と前記外装箱(130)とをロックするためのロック手段(160)を備えたことを特徴とする。
なお、ここで、「スライド板(150)と外装箱(130)とをロックするためのロック手段(160)」とは、スライド板(150)と、外装箱(130)との相互位置が可動しないように鍵のようなもので固定するものや、相互位置が簡単に可動してしまうが、相互位置が可動するとロック状態が解除され、ロック状態が解除されたことが記録に残ってしまうようなもの、いわゆる封印状態のようなものも含むものである。
また、かかるロック手段(160)を、解除したらロック手段(160)が破断する等により再ロックすることができないような封印手段とすることにより、装着したデータ格納部材(140)が不正に取り替えられることのないよう、不正交換を簡単に発見することが可能となり、不正行為を防止することができる。
(請求項3)
(特徴点) 請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数機種に共通して使用可能な非交換部材を備え遊技場に据え置かれる本体部(10)と、遊技機(S)の機種毎に対応する交換部材を搭載し前記本体部(10)に着脱自在に取り付けられる交換ユニット(2)とを備えた遊技機(S)において、前記本体部(10)は、前記非交換部材として、音声画像その他の表示方法により演出表示を行うための演出表示装置(170)と、後述するデータ格納部材(140)を除く、前記演出表示装置(170)の作動を制御するための演出制御基板ユニット(90)とを少なくとも備え、前記交換ユニット(2)は、前記交換部材として、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表手段を有するリールユニット(20)と、前記リールユニット(20)の作動を制御するとともに、抽選、遊技機(S)の作動その他の遊技内容に関する制御を行うための主制御基板ユニット(80)と、後述するデータ格納部材(140)とを少なくとも備え、前記演出制御基板ユニット(90)は、外装箱(130)と、前記外装箱(130)に収納される演出制御基板(120)と、前記演出制御基板(120)で使用する機種に対応する演出データを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材(140)と、前記データ格納部材(140)を前記演出制御基板(120)に装着するためのスライド板(150)とを備え、前記データ格納部材(140)は、一方の端面に外部接続部(144)を有し、この外部接続部(144)のある端面に隣接する面には外方向に突出する突起(143)を備え、前記演出制御基板(120)は、前記データ格納部材(140)の前記外部接続部(144)を挿入することにより、前記外部接続部(144)に接続可能な基板接続部(123)を備え、前記外装箱(130)は、前記基板接続部(123)に対応する位置に、前記データ格納部材(140)を挿入可能な挿入口(131)を有するとともに、前記挿入口(131)付近に位置し前記データ格納部材(140)の挿入方向と平行する方向に設けられた案内板(132)を備え、前記案内板(132)は、前記スライド板(150)を、前記データ格納部材(140)の挿入方向に直角な方向に案内する案内レール(133)を備え、前記スライド板(150)は、前記データ格納部材(140)の前記突起(143)を差し込み可能な装着溝(151)を備え、前記装着溝(151)は、一方の端部に開放する開放部(152)と、前記データ格納部材(140)を装着する際、前記演出制御基板(120)側に臨む端面からの距離が、前記開放部(152)側から他方の端部側に向かって、徐々に短くなるように曲折した曲折部(153)と少なくとも備え、前記データ格納部材(140)の前記突起(143)を前記装着溝(151)の開放部(152)に差し込み、前記スライド板(150)を前記案内レール(133)に沿って移動させて、前記装着溝(151)に差し込まれた前記突起(143)が前記曲折部(153)内を前記演出制御基板(120)側へ移動することにより、前記データ格納部材(140)が前記制御基板(100)側に移動し、前記外部接続部(144)と前記基板接続部(123)とが接続して、前記データ格納部材(140)を前記演出制御基板(120)に装着可能に形成され、装着後、前記スライド板(150)を前記案内レール(133)に沿って逆方向に移動させて、前記装着溝(151)に差し込まれた前記突起(143)が前記曲折部(153)内を反演出制御基板(120)側へ移動することにより、前記データ格納部材(140)が前記制御基板(100)側とは反対方向に移動し、前記外部接続部(144)と前記基板接続部(123)とが離反して、前記データ格納部材(140)を前記演出制御基板(120)から取り外し可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「本体部(10)」とは、遊技機(S)の遊技場に据え置かれる部分であって、筐体(1)や筐体(1)に取り付けられる前扉(3)あるいは前扉(3)の骨組み部分を含む。
前記交換ユニット(2)は、リールユニット(20)及び主制御基板ユニット(80)を一体的に取り扱い可能とするための支持体(21)を備えたものとすることができ、上記構成の他にも、例えば交換ユニット(2)を筐体(1)に収納固定したときに筐体(1)の正面開口部(6)の一部(例えば開口上部(13))を塞ぐことができる前扉(3)(上扉(7))や、前扉(3)(上扉(7))に形成された透視部(41)から視認可能となるパネルユニット(30)などを備えていてもよい。
前記主制御基板ユニット(80)は、交換部材のうち主としてリールユニット(20)などの遊技装置の作動を制御するための制御装置として機能するものである。具体的には、スロットマシン(S)の場合には、複数の図柄配列からなる当選役の抽選処理を行なったり、スタートスイッチ(42B)及びストップスイッチ(42C)の操作信号に基づく回転リール(23)の回転及び回転停止処理を行なったり、回転リール(23)の図柄の停止位置から入賞の有無を判定し、入賞の場合にはホッパーユニット(5)を作動させてメダルを払い出したりするためのものである。主制御基板ユニット(80)は、例えば交換ユニット(2)の支持体(21)の上面部に固定することができる。
本発明においては、演出データを記憶したデータ格納部材(140)を交換ユニット(2)に着脱自在に取り付けてある。遊技機の機種交換の際には、交換ユニット(2)を新しい機種に対応した交換ユニット(2)に取り替えるとともに、演出制御基板ユニット(90)に装着されている旧機種用のデータ格納部材(140)を取り外して、代わりに新しい機種に対応したデータ格納部材(140)を交換ユニット(2)とともに装着する。
なお、演出制御基板ユニット(90)の演出制御基板(120)に、スライド板(150)を移動させてデータ格納部材(140)を装着し、或いは取り外す作用及び効果は、請求項1に記載した発明の作用及び効果と同一であるため、それらの説明は省略する。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、制御基板のROM(データ格納部材)のみを交換する際に、容易かつ確実に交換を行うことができる制御基板ユニットを提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、スライド板を可動できないようにして、不正行為を防止可能な制御基板ユニットを提供することができる。
(図面の説明)
図1から図12までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の外観斜視図、図2は交換ユニットを取り付ける前の前扉を開いた状態の遊技機の外観斜視図、図3は交換ユニットを取り付けて、前扉を開いた状態の遊技機の外観斜視図、図4はスライド板を押し込む前の状態の演出制御基板ユニットの外観斜視図、図5はスライド板を押し込んだ状態の演出制御基板ユニットの外観斜視図、図6は演出制御基板の外観斜視図、図7はスライド板の外観斜視図、図8はデータ格納部材の外観斜視図、図9はスライド板を段階的に押し込んでいる状態の演出制御基板ユニットの外観上面図であって、図9(A)はスライド板を押し込む前の状態の演出制御基板ユニットの外観上面図、図9(B)はスライド板を押し込んでいる途中の状態の演出制御基板ユニットの外観上面図、図9(C)はスライド板を押し込んだ最終状態の演出制御基板ユニットの外観上面図、図10はスライド板を段階的に押し込んでいる状態の演出制御基板ユニットの一部拡大外観上面図であって、図10(A)は、図9(B)の一部拡大図、図10(B)は図9(C)の一部拡大図、図11はスライド板を引き出そうと引っ張っている状態の演出制御基板ユニットの外観上面図であって、図11(A)はスライド板を引き出そうと引っ張っている最初の状態の演出制御基板ユニットの外観上面図、図11(B)はスライド板を引きだそうと引っ張っている途中の状態の演出制御基板ユニットの外観上面図、図12は、スライド板を引き出そうと引っ張っている状態の演出制御基板ユニットの一部拡大上面図であって、図12(A)は図11(A)の一部拡大図、図12(B)は図11(B)の一部拡大図をそれぞれ示すものである。
そして、本形態に係る遊技機Sは、複数機種に共通して使用可能な非交換部材を備え遊技場に据え置かれる本体部10と、遊技機Sの機種毎に対応する交換部材を搭載し本体部10に着脱自在に取り付けられる交換ユニット2とを備えている。
前記本体部10は、非交換部材として、音声画像その他の表示方法により演出表示を行うための演出表示装置170と、後述するデータ格納部材140を除く、演出表示装置170の作動を制御するための演出制御基板ユニット90と、前記筐体1と、前記前扉3と、ホッパーユニット5と、電源ユニット4とを備えている。
なお、ここで、本明細書における「正面」や「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、作業者(或いは遊技者)が、遊技機1の正面側の前に遊技機1の方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、正面側や前面側や前方向や手前方向とは、かかる作業者から見た場合の遊技機1の奥から正面へ向かう方向を意味する。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる前面(遊技者と対峙する正面)側に開口する正面開口部6を有する箱体であり、左右二つの側板16の間の高さ方向略中央部には水平方向に平板状の中板12が渡されている。そして、底板15には、遊技機Sの主電源の入切を行うための電源ユニット4と、遊技開始の条件として投入された遊技メダルや、入賞時に払い出すための遊技メダルを貯留するとともに、入賞時に貯留している遊技メダルをメダル皿45へ払い出すことが可能なホッパーユニット5とが設置されている。そして、向かって正面左側の側板16の手前側には、前扉3を係合させ、回転自在に支持するための扉ヒンジ19が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。
前記筐体1は、電源ユニット4及び演出制御基板120やその他の筐体1内部の部品と電気信号が双方向に送信可能に接続される非交換中継基板63と、この非交換中継基板63の電気信号の出入り口になるとともに、この筐体1の内部奥側に位置して前面側に臨む接続端子(非交換接続端子65)とを備えている。
前記非交換接続端子65は、交換ユニット2を筐体1の正面開口部6から奥側に向かって押し込んで差し込むことにより、この非交換中継基板63の接続端子と後述する交換中継基板64の交換接続端子66とが接続されて、電源ユニット4と、駆動モータ26、主制御基板110その他の部品とが電気信号が双方向に送信可能に接続されるように形成されているものである。なお、部品によっては、双方向に送信可能とせずに、不正行為防止のため、意図的に、電気信号が一方通行のみに送信可能にしても良いものである。
(前扉3)
前記前扉3は、筐体1の左側端に回動自在に軸支されて正面開口部6を開閉自在に塞ぐとともに筐体1内部を正面側から視認可能な透視部41を有するものである。そして、前扉3は、筐体1の正面開口部6を塞ぐための板状の扉体であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
前記前扉3は、前記筐体1の左側端の上部に扉ヒンジ19により回動自在に軸支されて、正面開口部6のうち、中板12の上部の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉7と、前記筐体1の左側端の下部に扉ヒンジ19により回動自在に軸支されて、正面開口部6のうち、中板12の下部の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉8とを備えている。
(上扉7)
前記上扉7は、筐体1の左側端に扉ヒンジ19により回動自在に軸支されて、開口上部13を開閉自在に塞ぐためのものである。
前記上扉7の中央には、後述する交換ユニット2を筐体1内部の中板12の上に固定した状態で、交換ユニット2の正面側に設けられたパネルユニット30の正面パネル31を、遊技機Sの手前側から見ることができる透視部41が形成されている。
ここで、前記透視部41は、図2に示すように、前扉3の正面側から背面側に貫通する開口部として形成されている。なお、前扉3の正面側から背面側を透視可能であれば、透視部41は開口部でなくともよい。例えば上扉7の正面中央に形成された開口部を透明なアクリル板で塞いである構成としてもよい。また、図示した例では、透視部41は、前扉3に装着した交換ユニット2のパネルユニット30のほぼ全面を視認可能な大きさに形成されているが、少なくともパネルユニット30の図柄表示窓32が視認可能であればよい。
ここで、サブ制御基板121は、前扉3に設けられたランプやスピーカ47などの演出表示装置を制御するためのものであり、液晶制御基板122は液晶表示装置48の表示を制御するためのものである。そして、サブ制御基板121及び液晶制御基板122には、後述するデータ格納部材140としてのROMカセット34を差し込むための挿入口131が設けられており、この挿入口131に演出データを記録したROMカセット34を差し込んで、演出制御基板120の基板接続部123と、データ格納部材140の外部接続部144とを接続することにより、機種に応じた演出表示を行わせることができるようになっている。
(下扉8)
前記下扉8は、上扉7の下に位置して、筐体1の左側端に扉ヒンジ19により回動自在に軸支されて、開口下部14を開閉自在に塞ぐためのものである。
前記下扉8は、図1に示すように、その上部に、正面側に張り出すカウンター状の操作部42が設けられている。そして、下扉8の下部にはホッパーユニット5から払い出された遊技メダルを貯めておくことができる下皿45が形成されている。また、前記操作部42と下皿45の間には、遊技内容その他の表示をするための下パネル44が嵌め込まれている。
前記下パネル44は、下扉8の前面側に着脱自在に取り付けられており、内部には特に図示しない照明装置が設けられ、パネル部分を内側から照射するようになっている。パネル部分には、当該遊技機Sの名称や遊技方法、キャラクターの表示など、機種に対応した表示がなされている。もちろん、機種に対応せずに共通のデザインからなる絵柄を表示するようにすることもできる。
前記下扉8は、機種交換に際して、筐体1にそのまま残しておけるものである。そして、機種に対応した下パネル44を交換することにより、異なる機種にも対応させることができるものである。
前記交換ユニット2は、筐体1の開口上部13の内部に着脱自在に取り付けられて機種毎に対応して交換するためのものである。なお、筐体1、前扉3、及び筐体1内部に設置される交換ユニット2以外の部品は、複数機種に共通して使用可能に形成されているものである。
前記交換ユニット2は、複数の図柄が表示された回転リール23及び回転リール23を回転させるための駆動モータ26を備えたリールユニット20と、リールユニット20に取り付けられて、駆動モータ26その他の機器の作動を制御するための主制御基板110と、リールユニット20の正面側の正面から見て向かって左側の側端にパネルヒンジ25(図2)で回動可能に軸支されたパネルユニット30とを備えている。
前記リールユニット20は、骨組み状態の複数の枠部材からなり、リールユニット20内部の部材を支持するための支持体21と、この支持体21に収納されるとともに複数の図柄が周囲に表示される3個の回転リール23と、この回転リール23を回転させるための駆動モータ26とを備えている。
そして、リールユニット20は、特に図示しない中板12の上面に設けられたガイド手段(例えばガイドレール)により、リールユニット20の下面を支持しながらリールユニット20を前後方向にスライド可能となるように形成されている。そして、回転リール23は、支持体21の内部に収納固定した状態で、支持体21の正面側から、回転リール23が3個並んで見えるようになっている。
前記リールユニット20の背面側には、図2に示すように、駆動モータ26及び主制御基板110と電気的に接続される交換中継基板64と、この交換中継基板64の電気信号の出入り口となるとともに交換ユニット2の背面側に臨む接続端子(交換接続端子66)とが形成されている。
(交換中継基板64及び非交換中継基板63)
前記非交換中継基板63は、図2に示すように、筐体1の裏板18の手前側に位置して、筐体1に据え置かれる電源ユニット4、演出制御基板120、ホッパーユニット5と電気的に接続するためのものであり、また、前記非交換接続端子65は、非交換中継基板63の電気信号の出入り口になるとともに、この筐体1の内部奥側に位置して前面側に臨むものである。
交換ユニット2を筐体1の正面開口部6から差し込むことにより、同時に、非交換中継基板63の非交換接続端子65と交換中継基板64の交換接続端子66とが接続されて、筐体1に据え置かれる電源ユニット4、ホッパーユニット5その他の据え置き機器と、機種毎に交換される駆動モータ26、主制御基板110その他の交換機器とが電気的に接続されるように形成されている。
前記主制御基板110は、リールユニット20の上面に回動可能な状態で取り付けられて、駆動モータ26その他の機器の作動を制御するためのものである。また、この主制御基板110は、遊技を中心的に司るものであって、乱数発生手段や当選抽選手段等を内部に備えて、乱数抽選を行い、その結果に従って、駆動モータ26等の制御を進めて、主に遊技を進行させるものである。
前記主制御基板110は、リールユニット20の上面に回動可能な状態で固定されている。図2に示すように、リールユニット20上に水平状態に配置された主制御基板110の奥側には、主制御基板110を水平状態から立設状態まで回動可能な回転軸53をリールユニット20との間に形成している。主制御基板110は、図2の実線で示すような水平状態から、図2の点線で示すように回転軸53の周りに90度回転させて、立設状態へすることができるように形成されている。交換ユニット2を筐体1内部へ装着する前は、主制御基板110を図2の実線に示すように水平状態に維持し、交換ユニット2を筐体1内部へ装着した後は、図2の点線で示すように主制御基板110を回転軸53で回転させて立設状態に回動させることができるものである。
前記パネルユニット30は、リールユニット20の支持体21の正面側の左側の側端の縦枠にパネルヒンジ25で回動可能に軸支されているものである。なお、このパネルユニット30は、前扉3の筐体1への軸支方向と同一方向である左側に軸支されている。
前記パネルユニット30は、方形枠状のパネル枠33と、このパネル枠33に取り付けられる正面パネル31と、前記パネル枠33の上面に可動可能に取り付けられるデータ格納部材140とを備えている。
前記正面パネル31は、前扉3の透視部41から視認可能できるような位置に配置されるものである。更に、正面パネル31は、回転リール23を正面側から視認可能に開口する図柄表示窓32を有している。
また、正面パネル31の正面中央部には、回転リール23の図柄を視認可能な図柄表示窓32が設けられている。図柄表示窓32は、正面パネル31に形成された透明な窓部である。そして、図柄表示窓32の周囲には、特に図示しないが、当選役の種類の表示や当該遊技機Sの名称、キャラクターなど、その機種に対応する表示がなされている。
なお、前記主制御基板110及びROMカセット34に格納された演出データは、機種ごとに異なるものであって、これらを変更することにより遊技内容及びそれに付随する演出が変更される。そして、交換ユニット2を交換することにより、遊技を行わせるためのソフト部分(主制御基板110等)とハード部分(リールの図柄配列等)が同時に交換されることとなる。
(演出制御基板ユニット90) 前記演出制御基板ユニット90は、図2に示すように、上扉7の裏面側の上部に2個、形成されている。この液晶制御基板ユニット92は、上扉7の裏面側の上部の右側に位置してサブ制御基板121を内部に収納したサブ制御基板ユニット91と、上扉7の裏面側の上部の左側に位置して液晶制御基板122を内部に収納した液晶制御基板ユニット92とを備えている。これらの液晶制御基板ユニット92は、外装箱130と、外装箱130に収納される演出制御基板120と、演出制御基板120で使用する機種に対応する演出データを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材140と、データ格納部材140を演出制御基板120に装着するためのスライド板150とを備えているものである。なを、図4及び図5には、演出制御基板ユニット90として、サブ制御基板ユニット91を表示して説明しているが、液晶制御基板ユニット92の場合も、サブ制御基板121の代わりに、液晶制御基板122が収納されているだけで、データ格納部材140の装着の構造や、作用及び効果は同一である。
(外装箱130) 前記外装箱130は、透明樹脂からなり、制御基板100を内部に収納しているものである。この外装箱130は、制御基板100の基板接続部123に対応する位置に、データ格納部材140を挿入可能な挿入口131を有している。この挿入口131にデータ格納部材140としてのROMカセット34が挿入されることにより、ROMカセット34は挿入方向(前後方向)、いわゆる進退方向のみの移動が可能となって、左右方向等のそれ以外の方向への移動を制限することができるように形成されている。そして、この外装箱130は、挿入口131付近の上下にそれぞれ位置して、データ格納部材140の挿入方向と平行する方向に設けられた2枚の長方形の板状の案内板132を備えている。この案内板132は、スライド板150を、データ格納部材140の挿入方向に直角な方向に案内する案内レール133を備えている。この案内レール133は、後述するスライド板150の上下面から突出するスライド凸部134がスライド可能に形成されている。
(スライド板150) 前記スライド板150は、図7に示すように、縦断面が略コ字状に形成されている。このコ字状の内部には、データ格納部材140が入り込み可能な隙間が形成されているものである。前記スライド板150の一方の端部には、手で持つことが可能な取っ手154が形成されている。前記スライド板150は、データ格納部材140の突起143を差し込み可能な装着溝151を備えている。この装着溝151は、スライド板150の長手方向と平行に2本形成されてあり、制御基板100側に臨む端面(前端面155)に近い方の装着溝151が、前端面155から遠い方の装着溝151よりも長手方向に長く形成されている。
スライド板150の上下面には、外方に向かって突出する円柱状のスライド凸部134が形成されている。スライド板150の上面のスライド凸部134は、上方に向かって突出し、上側の案内板132の案内レール133に差し込まれて案内レール133に沿ってスライド可能に形成されている。また、スライド板150の下面のスライド凸部134は、下方に向かって突出し、下側の案内板132の案内レール133に差し込まれた案内レール133に沿ってスライド可能に形成されている。
そして、データ格納部材140の突起143を装着溝151の開放部152に差し込み、スライド板150を案内レール133に沿って移動させて、装着溝151に差し込まれた突起143が曲折部153内を演出制御基板120側へ移動することにより、データ格納部材140が制御基板100側に移動し、外部接続部144と基板接続部123とが接続して、データ格納部材140を演出制御基板120に装着可能に形成されているものである。
また、装着後、スライド板150を案内レール133に沿って逆方向に移動させて、装着溝151に差し込まれた突起143が曲折部153内を反演出制御基板120側へ移動することにより、データ格納部材140が制御基板100側とは反対方向に移動し、外部接続部144と基板接続部123とが離反して、データ格納部材140を演出制御基板120から取り外し可能に形成されているものである。
次に、以上のような構成を有する遊技機Sにおける制御基板ユニット70へのデータ格納部材140の着脱手順を説明する。
先ず、サブ制御基板用ROMカセット141及び液晶制御基板用ROMカセット142からなるデータ格納部材140を装着する際、交換ユニット2のパネルユニット30の上面に載置されているデータ格納部材140を手で取り外す。これらは載置されてあるだけなので簡単に取り外すことができる。そして、次に、図4及び図9(A)に示すように、2枚の案内板132の間にデータ格納部材140を差し込み、データ格納部材140を外装箱130の挿入口131に挿入する。これにより、データ格納部材140は、挿入方向或いは取り外し方向、いわゆる進退方向(前後方向)には自由に可動可能となるが、左右方向や、上下方向等のそれ以外の方向への移動が制限される。その際には、スライド板150は、図9(A)に示すように左方向に引っ張りだしている状態となっている。そして、引っ張りだしてあるスライド板150を案内板132の内部へ押し込んで、データ格納部材140の突起143を、装着溝151の一方の端部に開放する開放部152から差し込む。そして、スライド板150を案内板132の案内レール133に沿って移動させる。具体的には、スライド板150のスライド凸部134が案内レール133の内部に入り込んだ状態となっているので、スライド凸部134が案内レール133内部をスライドするようにスライド板150を右側に押し込む。この案内レール133は、スライド板150をデータ格納部材140の挿入方向に直角な方向に案内する。このため、スライド板150は、データ格納部材140の挿入方向に直角な方向(左右方向)に移動する。そして、このスライド板150を図9(A)から図9(B)及び図10(A)に示すように、右側へ移動させることにより、装着溝151に差し込まれた突起143の装着溝151内部における相対的位置は、装着溝151内部を開放部152側から他方の端部側の曲折部153側へ移動することになる。そして、この曲折部153は、制御基板100側に臨む前端面155からの距離が、開放部152から他方の端部側に向かって徐々に短くなるように曲折するように形成されている。このため、装着溝151内部に差し込まれた突起143は、図9(C)及び図10(B)に示すように、装着溝151の曲折部153の奥側(反前端面155側)の内面に押されて、曲折部153に沿って手前側に移動して、制御基板100側に臨む前端面155側へ近づいていく。このような突起143の手前側への移動とともに、データ格納部材140を、制御基板100側へ移動させることができる。そして、データ格納部材140が手前側の制御基板100側へ移動することにより、データ格納部材140の外部接続部144と、制御基板100の基板接続部123とが接続する。すなわち、外部接続部144のピンが、基板接続部123のピン孔に押し込まれてしっかりと挿入結合されることになる。結果として、データ格納部材140を制御基板100に装着することができ、両者の電気的接続が完了する。
この曲折部153は、制御基板100側に臨む前端面155からの距離が、開放部152から他方の端部側に向かって徐々に短くなるように曲折するように形成されている。すなわち、曲折部153は、制御基板100側に臨む前端面155からの距離が、曲折部153側の端部から開放部152側へ向かって徐々に長くなるように形成されていることになる。このため、装着溝151内部に差し込まれた突起143は、装着溝151の曲折部153の手前側(前端面155側)の内面により奥方向(図11及び図12の矢印方向)に押されて、曲折部153の形状に沿って移動して、制御基板100側に臨む前端面155側から離れていく。これにより、突起143の移動とともに、データ格納部材140を、反制御基板100側へ移動させることができる。したがって、データ格納部材140が制御基板100側とは反対方向に移動し、データ格納部材140の外部接続部144と、制御基板100の基板接続部123とが離反して、外部接続部144のピンが、基板接続部123のピン孔から抜け出して、両者の係合状態が解除されることになる。結果として、データ格納部材140を制御基板100から取り外すことができ、両者の電気的接続状態が解除される。
本形態では、データ格納部材140の上面に2個の突起143を配置し、データ格納部材140の下面に2個の突起143を配置し、合計4個の突起143を形成している。そして、スライド板150の上面側の板には、2個の装着溝151を形成し、スライド板150の下面側の板には、2個の装着溝151を形成し、合計4個の装着溝151を形成している。そして、4個の突起143のそれぞれが、対応する4個の装着溝151に1個ずつ挿入され、装着溝151の曲折部153の形状によって、スライド板150の移動とともに、データ格納部材140を移動させている。そして、突起143の配置や、装着溝151の形状は、上下において一致したものであり、左右においても、スライド板150の移動量と、突起143の移動量とが同一となるような形状に形成されているものである。これにより、データ格納部材140は、上下左右4個の点において、均一の力により、且つ、均一の移動量により、基板接続部123へ押し込み或いは引き抜かれるものである。これにより、ROMカセット34全体が、制御基板100に対して、何れの方向に対しても傾かずに垂直に抜き差しすることができる。また、データ格納部材140を着脱の際、ROMカセット34の左右上下の一部に異なる力が加わることを回避することができ、ROMカセット34の着脱作業を安全且つ確実に実施することができる。また、曲折部153の形状をスライド板150の長手方向の移動量に対して、突起143の進退方向の移動量が例えば10分の1の小さなものにすることにより、スライド板150を10mm左右方向に移動させることで、突起143を1mmだけ進退方向へ移動させるようにすると、一種のてこの理論によりスライド板150を移動させる僅かな力で、データ格納部材140を、大きな力で移動させることができる。
このようにロック手段160が、データ格納部材140を装着した後で、スライド板150と外装箱130とをロックする。これにより、スライド板150を移動させて、データ格納部材140が取り外されることを防止することができる。
本形態においては、演出データを記憶したデータ格納部材140を交換ユニット2に着脱自在に取り付けてある。遊技機の機種交換の際には、交換ユニット2を新しい機種に対応した交換ユニット2に取り替えるとともに、演出制御基板ユニット90に装着されている旧機種用のデータ格納部材140を取り外して、代わりに新しい機種に対応したデータ格納部材140を交換ユニット2とともに装着する。これにより、機種変更が完了する。
(交換ユニット2の着脱)
次に、以上のような構成を有する遊技機Sにおける交換ユニット2の着脱手順を説明する。
まず、交換ユニット2を筐体1に固定する場合には、上扉7を開放してから、中板12の上に交換ユニット2を載置して固定する。その際、交換ユニット2の主制御基板110は、水平状態にしておくと、交換ユニット2全体がコンパクトとなって、交換ユニット2の移動を楽に行うことができる。また、同時に、このとき、パネルユニット30はリールユニット20の前面側を閉じた状態にしてある。なお、パネルユニット30が支持体21に仮固定されるような係止部(例えばフックや板バネによる接合部)を設けると好適である。
次に、交換ユニット2のパネルユニット30を、リールユニット20から開いて、前扉3の裏面側の凹部に押し入れて、パネルユニット30で透視部41を塞ぐ。そして、データ格納部材140を、パネルユニット30の上部から取り外し、既に説明したように、スライド板150を移動させることにより、データ格納部材140を制御基板100へ装着する。これらの接続によって、交換ユニット2の搭載部品と筐体1及び前扉3の設置装置とが電気的に接続される。
一方、前扉3及び筐体1に固定されている交換ユニット2を取り外す場合には、パネルユニット30はリールユニット20に軸支された状態のままで上扉7をパネルユニット30とともに開いて、パネルユニット30と上扉7との固定を解除する。そして、パネルユニット30を軸支された状態のままで回動させて、リールユニット20の前面側を覆うような位置に固定する。そして、データ格納部材140(サブ制御基板用ROMカセット141及び液晶制御基板用ROMカセット142)を、既に説明したようにスライド板150を引き抜くことにより、演出制御基板120から引き抜いて取り外す。そして、取り外したデータ格納部材140は、パネルユニット30の上面の所定位置に嵌め込んで載置する。なお、パネルユニット30上面のデータ格納部材140を嵌め込む箇所の位置は特に図示していないが、上方に向かって、データ格納部材140を載置することができるような寸法形状の凹部が形成されているものである。これにより、データ格納部材140、パネルユニット30、リールユニット20及び主制御基板110が一体となった交換ユニット2を手前側に引き出せば、交換接続端子66は、非交換接続端子65から抜け出るとともに、交換中継基板64と非交換中継基板63との接続が解除され、交換ユニット2を分離することができる。
また、本実施の形態では、サブ制御基板121及び液晶制御基板122を前扉3側に据え置き、演出データを記憶したデータ格納部材140としてのROMカセット34だけを交換するようにしたので、交換部品をより少なくすることができるとともに、ROMカセット34を交換ユニット2の上面に載置しておくことにより、カセットの紛失や付け間違いなどを防ぐことができる。
さらに、前扉3には、パネルユニット30だけを取り付けているため、交換ユニット2全体を前扉3に取り付けるようなものと比較して、前扉3に負荷が掛かり扉ヒンジ19が緩んだり前扉3に歪みが生じることを回避することができる。このため、前扉3に重量がかからず、前扉3を長期間筐体1に据え置いても、前扉3の変形により扉と筐体1との間に隙間が生じることがない。
また、本実施の形態においては、前扉3を、上扉7及び下扉8の2枚の上下分離したもので形成されていたが、このように上扉7及び下扉8のように上下に分離せず、前扉3を、上扉7及び下扉8を一体にしたもので形成しても良い。
本形態では、上扉7と下扉8はそれぞれ筐体1にロック可能とし、下扉8を開放しないと上扉7を解錠及び開放することができない構成となっている。このように形成しているため、ホッパーユニット5への遊技メダル補給やメダルセレクター46のメダル詰まりなどで前扉3を開放する必要がある場合、下扉8だけ開放すれば事足りる。すなわち、主制御基板110を外部に晒すことがないのでセキュリティ上も好ましい。
上述したように、遊技内容を変更する機種変更の際、交換不要な部品を最大限、筐体1側に据え置き可能とし、よりコストパフォーマンスに優れ、また、機種変更の際の作業労力を削減可能な遊技機を提供することができる。
一方、リールユニット20を筐体1へ装着した後は、主制御基板110を回転軸53で回転させて、立設状態にすることができる。これにより、立設した状態の主制御基板110を正面側から見ることができ、主制御基板110のメンテナンス等の維持管理をし易くすることができる。また、主制御基板110を奥側の回転軸53で立設させているため、主制御基板110を筐体1の背面側に沿って立設させることができ、正面側から遠ざけることができ、前扉3の隙間等からワイヤ等の異物を差し込んで行うゴト行為(不正行為)をし難くすることができる。
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 正面開口部 7 上扉
8 下扉 10 本体部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板 19 扉ヒンジ
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 図柄表示手段
25 パネルヒンジ 26 駆動モータ
30 パネルユニット 31 正面パネル
32 図柄表示窓 33 パネル枠
34 ROMカセット 40 扉枠
40A 鍵穴 41 透視部
42 操作部 42A ベットスイッチ
42B スタートスイッチ 42C ストップスイッチ
42D 精算スイッチ 43 メダル投入口
44 下パネル 45 メダル皿
46 メダルセレクター 47 スピーカ
48 液晶表示装置 49 飾り部
53 回転軸 63 非交換中継基板
64 交換中継基板 65 非交換接続端子
66 交換接続端子 70 制御基板ユニット
80 主制御基板ユニット 90 演出制御基板ユニット
91 サブ制御基板ユニット 92 液晶制御基板ユニット
100 制御基板 110 主制御基板
120 演出制御基板 121 サブ制御基板
122 液晶制御基板 123 基板接続部
130 外装箱 131 挿入口
132 案内板 133 案内レール
134 スライド凸部 140 データ格納部材
141 サブ制御基板用ROMカセット 142 液晶制御基板用ROMカセット
143 突起 144 外部接続部
150 スライド板 151 装着溝
152 開放部 153 曲折部
154 取っ手 155 前端面
160 ロック手段 161 案内板ロック用孔
162 スライド板ロック用孔 170 演出表示装置
Claims (3)
- 外装箱と、前記外装箱に収納される制御基板と、前記制御基板で使用する所定のデータを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材と、前記データ格納部材を前記制御基板に装着するためのスライド板とを備えた制御基板ユニットであって、
前記データ格納部材は、一方の端面に外部接続部を有し、この外部接続部のある端面に隣接する面には外方向に突出する突起を備え、
前記制御基板は、前記データ格納部材の前記外部接続部を挿入することにより、前記外部接続部に接続可能な基板接続部を備え、
前記外装箱は、前記基板接続部に対応する位置に、前記データ格納部材を挿入可能な挿入口を有するとともに、前記挿入口付近に位置し前記データ格納部材の挿入方向と平行する方向に設けられた案内板を備え、
前記案内板は、前記スライド板を、前記データ格納部材の挿入方向に直角な方向に案内する案内レールを備え、
前記スライド板は、前記データ格納部材の前記突起を差し込み可能な装着溝を備え、
前記装着溝は、
一方の端部に開放する開放部と、
前記データ格納部材を装着する際、前記制御基板側に臨む端面からの距離が、前記開放部側から他方の端部側に向かって、徐々に短くなるように曲折した曲折部とを少なくとも備え、
前記データ格納部材の前記突起を前記装着溝の開放部に差し込み、前記スライド板を前記案内レールに沿って移動させて、前記装着溝に差し込まれた前記突起が前記曲折部内を前記制御基板側へ移動することにより、前記データ格納部材が前記制御基板側に移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが接続して、前記データ格納部材を前記制御基板に装着可能に形成され、
装着後、前記スライド板を前記案内レールに沿って逆方向に移動させて、前記装着溝に差し込まれた前記突起が前記曲折部内を反制御基板側へ移動することにより、前記データ格納部材が前記制御基板側とは反対方向に移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが離反して、前記データ格納部材を前記制御基板から取り外し可能に形成されていることを特徴とする制御基板ユニット。 - 前記データ格納部材を、前記制御基板に装着した後、前記スライド板が可動しないように、前記スライド板と前記外装箱とをロックするためのロック手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の制御基板ユニット。
- 複数機種に共通して使用可能な非交換部材を備え遊技場に据え置かれる本体部と、遊技機の機種毎に対応する交換部材を搭載し前記本体部に着脱自在に取り付けられる交換ユニットとを備えた遊技機において、
前記本体部は、
前記非交換部材として、音声画像その他の表示方法により演出表示を行うための演出表示装置と、
後述するデータ格納部材を除く、前記演出表示装置の作動を制御するための演出制御基板ユニットとを少なくとも備え、
前記交換ユニットは、
前記交換部材として、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表手段を有するリールユニットと、
前記リールユニットの作動を制御するとともに、抽選、遊技機の作動その他の遊技内容に関する制御を行うための主制御基板ユニットと、
後述するデータ格納部材とを少なくとも備え、
前記演出制御基板ユニットは、外装箱と、前記外装箱に収納される演出制御基板と、前記演出制御基板で使用する機種に対応する演出データを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材と、前記データ格納部材を前記演出制御基板に装着するためのスライド板とを備え、
前記データ格納部材は、一方の端面に外部接続部を有し、この外部接続部のある端面に隣接する面には外方向に突出する突起を備え、
前記演出制御基板は、前記データ格納部材の前記外部接続部を挿入することにより、前記外部接続部に接続可能な基板接続部を備え、
前記外装箱は、前記基板接続部に対応する位置に、前記データ格納部材を挿入可能な挿入口を有するとともに、前記挿入口付近に位置し前記データ格納部材の挿入方向と平行する方向に設けられた案内板を備え、
前記案内板は、前記スライド板を、前記データ格納部材の挿入方向に直角な方向に案内する案内レールを備え、
前記スライド板は、前記データ格納部材の前記突起を差し込み可能な装着溝を備え、
前記装着溝は、
一方の端部に開放する開放部と、
前記データ格納部材を装着する際、前記演出制御基板側に臨む端面からの距離が、前記開放部側から他方の端部側に向かって、徐々に短くなるように曲折した曲折部と少なくとも備え、
前記データ格納部材の前記突起を前記装着溝の開放部に差し込み、前記スライド板を前記案内レールに沿って移動させて、前記装着溝に差し込まれた前記突起が前記曲折部内を前記演出制御基板側へ移動することにより、前記データ格納部材が前記制御基板側に移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが接続して、前記データ格納部材を前記演出制御基板に装着可能に形成され、
装着後、前記スライド板を前記案内レールに沿って逆方向に移動させて、前記装着溝に差し込まれた前記突起が前記曲折部内を反演出制御基板側へ移動することにより、前記データ格納部材が前記制御基板側とは反対方向に移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが離反して、前記データ格納部材を前記演出制御基板から取り外し可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
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