JP4866784B2 - 制御基板ユニット及び遊技機 - Google Patents
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Description
上記問題点を解決すべく、複数機種に共通して使用可能な演出装置を筐体側に据え置くようにし、演出装置に行わせる演出内容のみを変更することが考えられる。すなわち、演出制御装置(制御基板)のうち、演出装置を作動させるための部分は演出装置とともに筐体側に残し、演出データを記憶したROM(ROMを搭載したカセット)のみを交換するものである。このように形成した場合には、交換作業を効率的にするために迅速な着脱方法が求められ、何度も着脱される演出制御装置のROM装着部の損傷を防ぐ必要もある。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、外装箱(基板ケース61)と、この外装箱(61)に収納される基板(プリント基板62)とを備え、前記外装箱(61)の表面に所定のデータを記憶した記憶装置(ROMチップ36)を内蔵するデータ格納部材(ROMカセット35)を装着可能な制御基板ユニット(演出制御基板ユニット60)に係る。前記データ格納部材(35)は、一方の端部に設けられた外部接続部(カセットコネクタ352)と、両側面に突出する突起(円柱突起351)とを備えている。前記基板(62)は、前記データ格納部材(35)の外部接続部(352)と接続可能な基板接続部(基板コネクタ63)を有している。また、前記外装箱(61)は、前記基板接続部(63)に対応する位置に、前記データ格納部材(35)を表面側から挿入可能な挿入口(カセット挿入口61A)を有するとともに、前記挿入口(61A)を挟んで位置し前記データ格納部材(35)の挿入方向と直交する方向に設けられた回動軸(ピン75)に回動自在に取り付けられる二個のガイド板(ガイドプレート73)を備えている。さらに、前記ガイド板(73)は、前記データ格納部材(35)の突起(351)と係合可能なガイド溝(73B)を有し、このガイド溝(73B)は、一方の端部に開放部(U)を有し他方の端部は前記回動軸(75)の近傍に位置するとともに、前記開放部(U)から前記回動軸(75)方向に向かって前記回動軸(75)からの距離が徐々に短くなるよう湾曲して形成されている。
前記挿入口(61A)は、データ格納部材(35)の少なくとも外部接続部(352)側を差し込み可能な横幅及び高さを有する開口部であって、外装箱(61)の表面に設けられた横長の開口部とすることができる。
前記ガイド溝(73B)は、ガイド板(73)の外周端部から回動軸(75)の周囲に沿うような円弧を描いて延びる略S字型の凹部又は開口部とすることができる。
本発明において、データ格納部材(35)を制御基板ユニット(60)に装着する場合には、二つのガイド板(73)のそれぞれのガイド溝(73B)の開放部(U)にデータ格納部材(35)の突起(351)を係合させ、外部接続部(352)側を挿入口(61A)に挿入させる。ここで、挿入口(61A)が横長の開口部でありガイド板(73)が挿入口(61A)の左右に設けられている場合(ガイド板(73)が上下に回動可能に取り付けられている場合)には、このとき、データ格納部材(35)は、挿入口(61A)の下縁部とガイド溝(73B)の開放部(U)に支持されて水平状態になる。次にガイド板(73)を回動軸(75)を中心に回動させる。ガイド板(73)を回動させるには、例えばガイド板(73)に形成された取手やガイド板(73)に一体的に形成された操作レバー(スライドレバー72)を用いることができる。
ここで、データ格納部材(35)を挿入口(61A)に引き寄せる場合のガイド板(73)の回動方向は、ガイド溝(73B)の形状によって異なる。すなわち、ガイド板(73)が上下に回動可能に形成されている場合には、開放部(U)と反対側の端部が回動軸(75)よりも上側となるようガイド溝(73B)を形成すれば、ガイド板(73)を上方から下方に回動させることでデータ格納部材(35)を引き寄せることができ、逆に、開放部(U)と反対側の端部が回動軸(75)よりも下側となるようガイド溝(73B)を形成すれば、ガイド板(73)を下方から上方に回動させることでデータ格納部材(35)を引き寄せることができる。
本発明によれば、データ格納部材(35)をガイド板(73)に支持させてガイド板(73)を回動させることにより、外部接続部(352)と基板接続部(63)が確実に接続される位置まで、データ格納部材(35)が誘導されるようにしてあるので、データ格納部材(35)を確実に装着することができる。また、ガイド板(73)の回転力を利用してデータ格納部材(35)を着脱するようにしてあるので、余計な力をかけずに作業を行うことができる。またデータ格納部材(35)に均等に力を掛けることができるので、装着時に接続部の端子が破損することもない。
さらに、請求項1記載の発明は、上記した特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記ガイド板(73)には、ガイド板(73)を回動させるための操作手段(スライドレバー72)が設けられ、この操作手段(72)は、二個のガイド板(73)にそれぞれ固定されるアーム部(72B)と、二つのアーム部(72B)をつなぐ取手部(72A)とを有し、前記アーム部(72B)は、前記データ格納部材(35)の非装着時に、前記取手部(72A)が外装箱(61)の表面に近接した位置となるよう、前記ガイド板(73)に固定されている。そして、前記操作手段(72)を、前記取手部(72A)が前記外装箱(61)の表面から離れる方向に移動するよう回動させることにより前記ガイド板(72)が回動するように形成されており、前記データ格納部材(35)が前記外装箱(61)に装着されたときには、前記操作手段(72)の取手部(72A)が、データ格納部材(351)の外部接続部(352)の反対側の端部(x)よりもデータ格納部材(35)の挿入方向の反対方向側に位置し、取手部(72A)及びアーム部(72B)が、前記外装箱(61)の表面から表出しているデータ格納部材(35)を取り囲んだ状態となるように形成されていることを特徴とする。
前記操作手段(72)は、ガイド板(73)に形成されていてもよいし、ガイド板(73)とは別個に設けられ、かつガイド板(73)と一体に回動するように形成されていてもよい。例えば、二つのガイド板(73)の外側に固定されるアーム部(73B)を有する門型のレバーである。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
ここで、「本体部」とは、遊技機の遊技場に据え置かれる部分であって、筐体(1)や筐体(1)に取り付けられる前扉(3)あるいは前扉(3)の骨組み部分を含む。
前記分離ユニット(2)は、リールユニット(20)及び主基板(51)を一体的に取り扱い可能とするための支持体(21)を備えたものとすることができ、上記構成の他にも、例えば分離ユニット(2)を筐体(1)に収納固定したときに筐体(1)の開口部(11)の一部(例えば開口上部)を塞ぐことができる扉体や、前扉(3)に形成された透視部(41)から視認可能となるパネルユニット(30)などを備えていてもよい。
前記主基板ユニット(50)は、交換部材のうち主としてリールユニット(20)などの遊技装置の作動を制御するための制御装置として機能するものである。具体的には、スロットマシン(S)の場合には、複数の図柄配列からなる当選役の抽選処理を行なったり、スタートスイッチ(42B)及びストップスイッチ(42C)の操作信号に基づく回転リール(23)の回転及び回転停止処理を行なったり、回転リール(23)の図柄の停止位置から入賞の有無を判定し、入賞の場合にはホッパーユニット(5)を作動させてメダルを払い出したりするためのものである。主基板ユニット(50)は、例えば分離ユニット(2)の支持体(21)の上面部に固定することができる。
本発明においては、演出データを記憶したデータ格納部材(35)を分離ユニット(2)に着脱自在に取り付けてある。遊技機の機種交換の際には、分離ユニット(2)を新しい機種に対応した分離ユニット(2)に取り替えるとともに、演出制御基板ユニット(60)に装着されている旧機種用のデータ格納部材(35)を取り外して、代わりに新しい機種に対応したデータ格納部材(35)を分離ユニット(2)から取り外して装着する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、制御基板に装着されるROMカセット等のデータ格納部材のみを交換する際に、容易かつ確実に交換を行うことができる制御基板ユニットを提供することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の制御基板ユニットを備えた遊技機を提供することができる。
(図面の説明)
図1乃至図11は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンSの斜視図、図3は交換ユニット2の斜視図、図4乃至図7はROMカセット装着ガイド70を示す斜視図、図8はROMカセット35の斜視図、図9乃至図11はROMカセット35の装着手順を示す図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3、前扉3に着脱自在に取り付けられ前扉3を閉めた状態で筐体1内部に収納される交換ユニット2とから構成されている。
筐体1は、図2に示すように、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる前面(遊技者と対峙する正面)側に開口部11を有する箱体であり、二つの側板16の間の高さ方向略中央部には水平方向に中板12が設けられている。そして、底板15には、電源ユニット4及びホッパーユニット5が設置されており、正面左側の側板16には、前扉3を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。
ここで、前記電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、ホール管理者が種々の設定を行うためのスイッチ等を有しているものである。前記ホッパーユニット5は、メダルを貯留可能であるとともに入賞時等にメダルを払い出すためのものである。
(前扉3)
前扉3は、筐体1の開口部11を塞ぐための板状の扉体であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
具体的には、図1に示すように、扉体の骨格を成す扉枠40の高さ方向略中央部に、正面側に張り出すカウンター状の操作部42が設けられ、扉枠40の下端にはホッパーユニット5から払い出されたメダルを貯めておくことができる下皿45が形成されている。また、前記操作部42と下皿45の間には、遊技内容その他の表示をするための下パネル44が嵌め込まれており、扉枠40の上部には、動画等により種々の演出表示を行うための液晶表示装置48と、ランプ等の電飾を含む飾り部49が設けられている。さらに、前記操作部42の上側には、後述するリールユニット2を前扉3に固定した状態で、リールユニット2に設けられたパネルユニット30の正面パネル31を見ることができる透視部41が形成されている。
前記操作部42には、図1に示すように、上面右端にはメダル投入口43が設けられているとともに、スロットマシンSを作動させるための操作スイッチとして、上面左側にはベットスイッチ42A、正面側にはスタートスイッチ42B及びストップスイッチ42C及び精算スイッチ42Dが設けられている。ここで、ベットスイッチ42Aは、クレジットとして貯留されているメダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ42B及びストップスイッチ42Cは、リールユニット2に設けられた回転リール23(図2参照)の回転を開始及び停止させるためのものである。また精算スイッチ42Dは、クレジットを払い戻すためのものである。
前記下パネル44は、扉枠40に着脱自在に取り付けられており、内部には特に図示しない照明装置が設けられ、パネル部分を内側から照射するようになっている。パネル部分には、当該スロットマシンSの名称や遊技方法、キャラクターの表示など、機種に対応した表示がなされている。
そして、前扉3の裏面には、図2に示すように、所定の演出データを格納したROMを固定可能な演出制御基板ユニット60と、後述する交換ユニット2を装着したときに、交換ユニット2に搭載されているリール中継基板51(図3参照)と電気的に接続する前扉中継基板65とが設けられている。
そして、サブ基板ユニット60A及び液晶制御基板ユニット60Bには、後述するROMカセット35を差し込むためのカセット挿入口61A(図4参照)が設けられている。カセット挿入口61Aは、基板ケース61の表面に形成された横長の長方形状の開口部であり、プリント基板62に設けられた基板コネクタ63の位置に対応させて形成されている。演出制御基板ユニット60は、このカセット挿入口61Aに演出データを記録したROMカセット35を差し込むことにより、機種に応じた演出表示を行わせることができるようになっている。
前記前扉中継基板65は、筐体1に据え置かれる非交換部品(電源ユニット4、ホッパーユニット5)及び非交換制御基板(サブ基板ユニット60A、液晶制御基板ユニット60B)と、交換ユニット2に搭載される交換部品(リールユニット20及びパネルユニット30)及び主基板ユニット50との電気的接続をするためのものである。前扉中継基板65は、操作部42の裏側に設けられており、後述するリール中継基板51と基板同士で接続可能に形成されている。すなわち、前扉中継基板65の外装部とリール中継基板51の外装部は接合可能な形状になっており、それらが接合することにより前扉中継基板65の端子部分とリール中継基板51の端子部分が接続されるようになっている。なお、前扉中継基板63の外装部を上下及び左右方向に位置移動可能に形成すると、交換ユニット2の装着の際、リール中継基板51との位置ずれや寸法誤差を吸収できて好ましい。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図3に示すように、正面側及び一方の側面側が開放する側面視コ字型の箱状の支持体21と、支持体21に着脱自在に固定されたリールユニット20と、支持体21に水平方向に回動自在に取り付けられたパネルユニット30とから構成されている。
前記リールユニット20は、スロットマシンSの主たる遊技装置であって、支持体21に収納されるリール枠22と、このリール枠22に支持された3個の駆動モータ(図示せず)と、各駆動モータの駆動軸にそれぞれ取り付けられ周囲に複数の図柄(図示せず)を表示した3個の回転リール23を有している。
前記支持体21の正面左側の側板正面には、特に図示しないがヒンジが設けられており、このヒンジにはパネルユニット30が取り付けられている。パネルユニット30は、図3に示すように、方形枠状のパネル枠33と、パネル枠33に取り付けられる正面パネル31とから構成されている。
また、正面パネル31の正面中央部には、回転リール23の図柄を視認可能な図柄表示窓32が設けられている。図柄表示窓32は、正面パネル31に形成された透明な窓部である。そして、図柄表示窓32の周囲には、特に図示しないが、当選役の種類の表示や当該スロットマシンSの名称、キャラクターなど、その機種に対応する表示がなされている。
なお、前記パネル枠33の例えば側端部には、特に図示しないがパネルユニット30を扉枠40に固定するための固定部が設けられており、扉枠40に設けられた固定部と固定することによりパネル枠33を扉枠40に固定することができる。固定部はネジや、クリップやフックとすることができる。
さらに、交換ユニット2には、主基板ユニット50と、前扉3装着したときに、前扉3に設けられている前扉中継基板65と電気的に接続するリール中継基板51が設けられている。
前記リール中継基板52は、前扉中継基板65と基板同士で接続させることにより、交換ユニット2に搭載されるリールユニット20及び主基板ユニット50と、筐体1に据え置かれる電源ユニット4及びホッパーユニット5及びサブ基板ユニット60A及び液晶制御基板ユニット60Bとの電気的接続をするためのものである。
交換ユニット2は、前扉3に取り付けた状態で前扉3を閉じることにより、支持体21が筐体1の中板12の上方に収納される。そして、機種変更の際には、少なくとも交換ユニット2を交換することにより遊技内容が変更され、筐体1はそのままで新たな遊技機として使用できるものである。
以上のような構成を有するスロットマシンSにおける交換ユニット2の着脱手順を説明する。
まず、交換ユニット2を前扉3に固定する場合には、最初にカセット収納部34からROMカセット35を取り出し、前扉3を開放して、ROMカセット35を演出制御基板ユニット60に装着する。なお、ROMカセット35の装着手順については後述する。ROMカセット35を取り出した後のカセット収納部34は用済みなので、取り外して廃棄するか、又は交換ユニット2の交換の際にROMカセット35を回収して収納するために、例えば筐体1の内部や支持体21の内部など所定の場所に保管しておく。ちなみに、交換ユニット2を前扉3に固定すると、ROMカセット装着ガイド70がカセット収納部34のあった場所に位置するようになっている。
続いて、パネルユニット30の固定部と扉枠40の固定部(図示せず)とを固定する。このとき、支持体21を、筐体1の開口部11内部に戻る方向に回動させてパネルユニット30と支持体21の正面との間に空間を空けるようにすると作業が容易である。パネルユニット30を扉枠40に固定し、支持体21の正面開口21Aがパネルユニット30で塞がれるように支持体21を回動させて、パネルユニット30と支持体21を係止させる。支持体21は、前扉3の裏面側に突出した状態となる。
(ROMカセット装着ガイド70)
ここで、ROMカセット装着ガイド70について詳細に説明する。
前記支持部材71は、図5に示すように、カセット挿入口61Aの下側及び横側を囲むように設けられた凹型部材であり、カセット挿入口61Aの下側から正面側に水平方向に張り出した板状の水平部71Aと、水平部71Aの両側端部から上方に立ち上がる二つの立設片71Bを備えている。そして、相対向する二つの立設片71Bには、スライドレバー72及びガイドプレート73を取り付けるための軸孔71Cが形成されている。
また、アーム部72Bの長さは、支持部材71の奥行き寸法よりも長く形成されており、立設片71Bにスライドレバー72を取り付けた状態で、取手部72Aを上側に回動させる(図4(A)参照)と、取手部72Aが立設片71Bの上端よりも上側となり、取手部72Aを下側に回動させる(図4(B)参照)と、取手部72Aが水平部71Aの前端よりも手前側になるように形成されている。すなわち、スライドレバー72は、支持部材71に取り付けた状態で、取手部72Aを上側から下側、及び下側から上側に操作することができるようになっている。
前記ガイド溝73Bは、軸孔73Aの近傍に形成された円弧部Sと、円弧部Sに連続しガイドプレート73の円周面に向かって軸孔73Aから離れる方向にほぼ直線状に形成された直線部Tと、直線部Tからガイドプレート73の円周面に連続する開放部Uとから構成されている。そして、このガイド溝73Bは、前述したロムカセット35の円柱突起351を嵌入可能となっている。なお、ガイド溝73Bは、図示したようなガイドプレート73の円板面を貫通して形成された溝であってもよいし、ガイドプレート73の円板面の片面に設けられた円柱突起351と係合可能な凹溝であってもよい。
上記構成を有するスライドレバー72及びガイドプレート73を支持部材71に取り付ける場合には、支持部材71の立設片71Bの内側にスライドレバー72のアーム部72Bを配置し、アーム部72Bの内側にガイドプレート73を設置する。このとき、アーム部72Bの角突起73Cをガイドプレート73の角穴73Cに嵌合させ、アーム部72Bとガイドプレート73を一体化させる。そして、立設片71Bの外側から、ピン75を、立設片71B軸孔71C、アーム部72Bの軸孔72D、ガイドプレート73の軸孔73Aに貫通させ、ピン75のガイドプレート側(内側)端部にEリング74を取り付けて固定する。アーム部72Bは立設片71Bとガイドプレート73に挟まれて固定され、スライドレバー72は上下方向に回動自在に支持部材71に取り付けられる。また、ガイドプレート73はスライドレバー72のアーム部72Bと一体で前後方向に回動可能となる。
次に、ROMカセット35の着脱手順を詳述する。
まず、ROMカセット35を装着する場合について述べる。
ROMカセット装着ガイド70は、ROMカセット35を装着していないときには、図4(A)に示すように、スライドレバー72が上側に回動(取手部72Aが上側に位置)した状態、すなわち、取手部72Aが基板ケース61の表面に近接した位置となっており、二つのガイドプレート73の間にカセット挿入口61Aが表出している。また、ガイドプレート73のガイド溝73Bは、開放部U(図7参照)が手前側(着脱操作をする作業者からみて手前側、ROMカセット35の挿入方向の反対方向側)となる配置になっている。
さて、ROMカセット35を装着する際には、ROMカセット35を水平状態にしてカセットコネクタ352をカセット挿入口61Aに向け、左右に突出している円柱突起351をガイドプレート73のガイド溝73Bの開放部Uに正面側から係合させる。このようにROMカセット35をセットすると、押入側(カセットコネクタ352側)端部がカセット挿入口61Aに挿入される。そしてROMカセット35は、押入側端部がカセット挿入口61Aの下縁部に支持され、円柱突起351が開放部Uの下縁部に支持されることにより、ほぼ水平状態に保持される。なおこのとき、カセットコネクタ352と基板コネクタ63とは接触していない(図9参照)。
なお、ROMカセット35を装着したら、図4(B)に示すように、カシメフック80により支持部材71とスライドレバー72を封印してスライドレバー72を固定し、みだりにROMカセット35の着脱ができないようにするとよい。
また、本実施の形態では、演出制御基板ユニット60(サブ基板ユニット60A及び液晶制御基板ユニット60B)を筐体側に据え置き、演出データを記憶したROMだけを交換するようにしたので、交換部品をより少なくすることができるとともに、ROMカセット35を交換ユニット2に取り付けておくことにより、カセットの紛失や付け間違いなどを防ぐことができる。さらに、交換ユニット2と前扉3との電気的接続を、リール中継基板51と前扉中継基板65の接続のみで完了させるようにしてあるので、ハーネスの接続など面倒な作業を行う必要がない。
ところで、本実施の形態におけるスロットマシンSは、演出制御基板ユニット60としてサブ基板ユニット60A及び液晶制御基板ユニット60Bが設けてあり、各基板にROMカセット装着ガイド70を設けたものとしてあったが、例えば液晶表示装置48を備えていないスロットマシンの場合には、演出装置の作動を制御する演出制御基板ユニット60を一つ設け、それにROMカセット装着ガイド70を設けるようにすることができる。
1 筐体 2 交換ユニット(分離ユニット)
3 前扉 4 電源ユニット(非交換部材)
5 ホッパーユニット(非交換部材)
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
19 ヒンジ
20 リールユニット(交換部材) 21 支持体
22 リール枠 23 回転リール
25 ヒンジ
30 パネルユニット 31 正面パネル
32 図柄表示窓 33 パネル枠
34 カセット収納部 35 ROMカセット(データ格納部材)
351 円柱突起(突起) 352 カセットコネクタ(外部接続部)
36 ROMチップ(記憶装置)
40 扉枠 41 透視部
42 操作部 42A ベットスイッチ
42B スタートスイッチ 42C ストップスイッチ
42D 精算スイッチ 43 メダル投入口
44 下パネル 45 メダル皿
46 メダルセレクター 47 スピーカ
48 液晶表示装置
50 主基板ユニット 51 リール中継基板
60 演出制御基板ユニット 61 基板ケース(外装箱)
61A カセット挿入口(挿入口) 62 プリント基板(基板)
63 基板コネクタ(基板接続部) 65 前扉中継基板
70 ROMカセット装着ガイド 71 支持部材
71A 水平部 71B 立設片
71C 軸孔
72 スライドレバー(操作手段) 72A 取手部
72B アーム部 72C 角突起
72D 軸孔
73 ガイドプレート(ガイド板) 73A 軸孔
73B ガイド溝 73C 角孔
74 Eリング 75 ピン
80 カシメフック
Claims (2)
- 外装箱と、この外装箱に収納される基板とを備え、前記外装箱の表面に所定のデータを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材を装着可能な制御基板ユニットにおいて、
前記データ格納部材は、一方の端部に設けられた外部接続部と、両側面に突出する突起とを備え、
前記基板は、前記データ格納部材の外部接続部と接続可能な基板接続部を有し、
前記外装箱は、前記基板接続部に対応する位置に、前記データ格納部材を表面側から挿入可能な挿入口を有するとともに、前記挿入口を挟んで位置し前記データ格納部材の挿入方向と直交する方向に設けられた回動軸に回動自在に取り付けられる二個のガイド板を備え、
前記ガイド板は、前記データ格納部材の突起と係合可能なガイド溝を有し、このガイド溝は、一方の端部に開放部を有し他方の端部は前記回動軸の近傍に位置するとともに、前記開放部から前記回動軸方向に向かって前記回動軸からの距離が徐々に短くなるよう湾曲して形成され、
前記ガイド板は、前記データ格納部材の非装着時には、前記開放部が前記データ格納部材の挿入方向の反対方向側に位置するよう設置されるとともに、前記データ格納部材の突起を前記開放部に係合させた状態で前記外部接続部が前記挿入口に挿入される位置に設置され、
前記ガイド板には、ガイド板を回動させるための操作手段が設けられ、この操作手段は、二個のガイド板にそれぞれ固定されるアーム部と、二つのアーム部をつなぐ取手部とを有し、前記アーム部は、前記データ格納部材の非装着時に、前記取手部が外装箱の表面に近接した位置となるよう、前記ガイド板に固定されており、
前記データ格納部材の突起を前記ガイド溝の開放部に係合させ、前記操作手段を、前記取手部が前記外装箱の表面から離れる方向に移動するよう回動させることにより前記ガイド板が回動して、前記ガイド溝に係合した前記突起の位置移動に伴い前記データ格納部材が前記挿入口側にスライド移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが接続して前記データ格納部材を装着可能に形成されており、
前記データ格納部材が前記外装箱に装着されたときには、前記操作手段の取手部が、データ格納部材の外部接続部の反対側の端面よりもデータ格納部材の挿入方向の反対方向側に位置し、取手部及びアーム部が、前記外装箱の表面から表出しているデータ格納部材を取り囲んだ状態となるように形成されていることを特徴とする制御基板ユニット。 - 複数機種に共通して使用可能な非交換部材を備え遊技場に据え置かれる本体部と、遊技機の機種毎に対応する交換部材を搭載し前記本体部に着脱自在に取り付けられる分離ユニットから構成され、前記本体部は、前記非交換部材として、音声画像その他の表示方法により演出表示を行うための演出表示装置と、前記演出表示装置の作動を制御するための演出制御基板ユニットとを少なくとも備え、前記分離ユニットは、前記交換部材として、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表手段を有するリールユニットと、前記リールユニットの作動を制御するとともに、抽選、遊技機の作動その他の遊技内容に関する制御を行うための主基板ユニットとを少なくとも備える遊技機において、
前記演出制御基板ユニットは、外装箱と、この外装箱に収納される基板とを備え、前記外装箱の表面に所定のデータを記憶した記憶装置を内蔵するデータ格納部材を装着可能であり、
前記データ格納部材は、前記分離ユニットに着脱自在に搭載されており、一方の端部に設けられた外部接続部と、両側面に突出する突起とを備え、
前記基板は、前記データ格納部材の外部接続部と接続可能な基板接続部を有し、
前記外装箱は、前記基板接続部に対応する位置に、前記データ格納部材を表面側から挿入可能な挿入口を有するとともに、前記挿入口を挟んで位置し前記データ格納部材の挿入方向と直交する方向に設けられた回動軸に回動自在に取り付けられる二個のガイド板を備え、
前記ガイド板は、前記データ格納部材の突起と係合可能なガイド溝を有し、このガイド溝は、一方の端部に開放部を有し他方の端部は前記回動軸の近傍に位置するとともに、前記開放部から前記回動軸方向に向かって前記回動軸からの距離が徐々に短くなるよう湾曲して形成され、
前記ガイド板は、前記データ格納部材の非装着時には、前記開放部が前記データ格納部材の挿入方向の反対方向側に位置するよう設置されるとともに、前記データ格納部材の突起を前記開放部に係合させた状態で前記外部接続部が前記挿入口に挿入される位置に設置され、
前記ガイド板には、ガイド板を回動させるための操作手段が設けられ、この操作手段は、二個のガイド板にそれぞれ固定されるアーム部と、二つのアーム部をつなぐ取手部とを有し、前記アーム部は、前記データ格納部材の非装着時に、前記取手部が外装箱の表面に近接した位置となるよう、前記ガイド板に固定されており、
前記データ格納部材の突起を前記ガイド溝の開放部に係合させ、前記操作手段を、前記取手部が前記外装箱の表面から離れる方向に移動するよう回動させることにより前記ガイド板が回動して、前記ガイド溝に係合した前記突起の位置移動に伴い前記データ格納部材が前記挿入口側にスライド移動し、前記外部接続部と前記基板接続部とが接続して前記データ格納部材を装着可能に形成されており、
前記データ格納部材が前記外装箱に装着されたときには、前記操作手段の取手部が、データ格納部材の外部接続部の反対側の端面よりもデータ格納部材の挿入方向の反対方向側に位置し、取手部及びアーム部が、前記外装箱の表面から表出しているデータ格納部材を取り囲んだ状態となるように形成されていることを特徴とする遊技機。
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