JP2007130225A - 遊技機 - Google Patents

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伸生 藤井
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Abstract

【課題】筐体と前扉との間の隙間から針金等を挿入し、摺動板を解錠位置へ摺動させて施錠装置を不正に解錠することを防止した遊技機の提供。
【解決手段】遊技機は、前扉を筐体にロックする施錠装置を備える。筐体には、複数の突出片が設けられる。施錠装置は、シリンダー錠と、シリンダー錠の操作に連動して摺動する摺動板と、突出片に係合して前扉を筐体にロックするための複数のロック爪とを備える。摺動板には、押動片が突出して設けられる。摺動板が解錠位置へ摺動すると、各押動片が対応するロック爪を押圧して、各ロック爪と突出片との係合を一斉に解除する。各押動片の外縁は、摺動板が解錠位置へ摺動するときにロック爪を押圧する押圧部と、押圧部以外の押動片の外縁である滑り部とから成る。各滑り部は、これに不正器具を係止して摺動板を解錠位置に牽引しようとしても、不正器具を係止することができないような形状に形成される。
【選択図】図8

Description

本発明は、前扉の施錠装置を備えたスロットマシン等の遊技機に関し、さらに詳しくは、筐体と前扉との間の隙間から針金等を挿入し、摺動板を施錠位置から解錠位置へ摺動させて施錠装置を不正に解錠することを防止した遊技機に関するものである。
従来、正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、筐体内部には、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置や、遊技や演出を制御するための制御装置や、電力を供給するための電源装置等を備えたスロットマシン等の遊技機において、前扉の裏面側部に設けられた施錠装置を、筐体の側板端縁に設けられた突出片に係合させることにより、前扉は施錠される。
具体的には、施錠装置は、前扉の裏面側部に設けられた固定板と、固定板に上下方向に摺動可能に取り付けられた摺動板とを備えている。また、固定板には、上下に2つのロック爪が突出片に対応する位置に設けられており、このロック爪には、突出片を係合させるための溝部が形成されている。また、各々のロック爪は、ガイドピンにより傾動可能に軸支されている。また、摺動板は、下方向へ引き下げられるようにバネで付勢されている。これにより、ロック爪は、突出片と係合可能である略水平状態になるように付勢されている。そして、ロック爪の溝部に突出片を係合させることにより、前扉が施錠されるようになっている。
また、施錠装置は、前扉を解錠するためのシリンダー錠と、シリンダー錠と摺動板とを連結して、シリンダー錠の回動に連動して摺動板を摺動させるためのカム板を備えている。シリンダー錠に鍵を差し込んで回転させると、シリンダー錠の奥側先端部に設けられたカム板が回転する。そして、摺動板はカム板により押し上げられて、バネの付勢力に抗して上方向へ摺動する。さらに、ロック爪は摺動板により押圧されて、下方向へ傾動する。これにより、ロック爪の溝部から突出片が外れ、前扉が解錠されるようになっている。
特開2004−232346号公報
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機は、大当たり入賞状態になると、多くの払い出しが行われる。この大当たり入賞確率は、筐体内部に設置された制御装置のプログラムにより決定される。そのため、前扉の施錠装置を不正に解錠して前扉を開き、制御装置の部品を不正な部品と交換して、有利な条件で遊技を行うことにより、多くの払い出しを得るような不正行為が発生している。
ここで、遊技機の前扉を不正に解錠する際は、筐体と前扉との間の隙間より針金やピアノ線等を挿入し、ロック爪を傾動させてロック爪の溝部から突出片を外す不正な解錠が行われていた。
特開2004−232346号公報において、各々のロック爪は単独で傾動可能に形成され、一方のロック爪に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて傾動させても、連動して他方のロック爪が傾動しないような施錠装置が提案されている。
しかし、図12に示すように、摺動板70に不正器具を引っ掛けて施錠位置から解錠位置へ摺動させることができれば、連動して全てのロック爪80が傾動し、突出片がロック爪80の溝部から外れるので、不正に解錠されるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、筐体と前扉との間の隙間から針金等を挿入し、摺動板を施錠位置から解錠位置へ摺動させて施錠装置を不正に解錠することを防止した遊技機を提供することである。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形の筐体(1)と、正面開口部(11)を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)とを備え、前扉(3)の所定位置には、施錠装置(60)が設けられ、筐体(1)における施錠装置(60)に対応する位置には、複数の突出片(20)が設けられ、施錠装置(60)は、シリンダー錠(62)と、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動する摺動板(70)と、摺動板(70)の摺動に連動して突出片(20)と係合する位置または突出片(20)との係合が解除される位置へ変位する複数のロック爪(80)とを備え、摺動板(70)における各ロック爪(80)に対応する位置には、それぞれ押動片(71)が突出して設けられ、各押動片(71)は、摺動板(70)の摺動にともない、対応するロック爪(80)を押圧して変位させるように形成され、ロック爪(80)が突出片(20)と係合するときの摺動板(70)の位置を施錠位置とし、ロック爪(80)と突出片(20)との係合が解除されるときの摺動板(70)の位置を解錠位置とし、摺動板(70)が施錠位置にあるときには、いずれか一のロック爪(80)と突出片(20)との係合が解除されても、他のロック爪(80)と突出片(20)との係合は維持され、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動するときには、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合は一斉に解除されるように形成され、各押動片(71)の外縁は、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動するときにロック爪(80)を押圧する押圧部(73)と、押圧部(73)以外の押動片(71)の外縁である滑り部(74)とから成り、各滑り部(74)は、これに不正器具を係止して、施錠位置にある摺動板(70)を解錠位置に向かって牽引しようとしても、不正器具を係止することができないような形状に形成されたことを特徴とする。
本発明は、前扉(3)を備えた遊技機に関するものである。ここで、「遊技機」とは、例えば、スロットマシンやパチンコ機等が挙げられる。
「筐体(1)」は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形に形成されている。
また、筐体(1)内部には、例えば、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置(5)や、遊技や演出を制御するための制御装置や、電力を供給するための電源装置(4)等を設けることができる。
「前扉(3)」は、筐体(1)の正面開口部(11)を開閉自在に閉塞するためのものである。
また、前扉(3)は、閉じると遊技機の正面構造となるように形成されている。
また、前扉(3)は、その左右のいずれか一方の端部を、蝶番を介して、筐体(1)側に取り付けられている。
なお、前扉(3)は、筐体(1)に固定されていてもよいし、筐体(1)と分離可能に形成されていてもよい。また、前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
「突出片(20)」は、筐体(1)側に設けてあればよく、前扉(3)を筐体(1)にロック可能であれば、筐体(1)に直接設けなくともよい。例えば、筐体(1)内部に設けられた交換ユニット(2)の枠体(21)に突出片(20)を設けることもできる。
「シリンダー錠(62)」は、所定の鍵を差し込んで回転することにより、施錠及び解錠を行うことができる錠である。
「摺動板(70)」は、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動するものである。また、摺動板(70)は、その摺動によりロック爪(80)を変位させるためのものである。
「ロック爪(80)」は、摺動板(70)の摺動に連動して、突出片(20)と係合する位置に変位したり、突出片(20)との係合が解除される位置に変位したりするものである。そして、ロック爪(80)が突出片(20)に係合すると、前扉(3)が筐体(1)にロックされ、前扉(3)を開くことができないようになっている。
また、摺動板(70)が施錠位置にあるときには、いずれか一のロック爪(80)と突出片(20)との係合が解除されても、他のロック爪(80)と突出片(20)との係合は維持されるように形成されている。換言すると、摺動板(70)が施錠位置にあるとき、各ロック爪(80)は、それぞれ単独で突出片(20)との係合が解除される位置へ変位可能であり、いずれか一のロック爪(80)を突出片(20)との係合が解除される位置へ変位させても、他のロック爪(80)はこれに連動しないように形成されている。
また、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動するときには、各ロック爪(80)は一斉に突出片(20)との係合を解除するように形成されている。換言すると、摺動板(70)の施錠位置から解錠位置へ摺動に連動して、各ロック爪(80)は突出片(20)との係合が解除される位置に変位するように形成されている。
「押動片(71)」は、摺動板(70)における各ロック爪(80)に対応する位置に、突出して設けられている。
また、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動するときには、各押動片(71)は、対応するロック爪(70)を押圧して、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合を一斉に解除するように形成されている。
「押圧部(73)」は、押動片(71)の外縁のうち、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動するときにロック爪(80)を押圧する部分である。このとき、押圧部(73)は、突出片(20)と係合する位置にあるロック爪(80)を、突出片(20)との係合が解除される位置に変位するように押圧する。
「滑り部(74)」は、押動片(71)の外縁のうち、押圧部(73)以外の部分である。
また、滑り部(74)は、これに不正器具を係止して、施錠位置にある摺動板(70)を解錠位置に向かって牽引しようとしても、不正器具を係止することができないような形状に形成されている。つまり、滑り部(74)は、これに摺動板(70)が施錠位置から解錠位置に向けて摺動する方向に不正器具を係止させて引っ張ろうとすると、不正器具が滑り部(72)を滑って離れるような形状に形成されている。
ここで、不正器具とは、摺動板(70)を施錠位置から解錠位置へ摺動させて、ロック爪(80)と突出片(20)との係合を解除し、前扉(3)を不正に開くためのものである。具体的には、例えば、針金やピアノ線等が挙げられる。
(作用)
請求項1記載の発明によれば、開いた状態の前扉(3)を閉じると、ロック爪(80)が突出片(20)と係合して、前扉(3)は筐体(1)にロックされる。
また、前扉(3)が筐体(1)にロックされた状態でシリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(70)の摺動にともない、各押動片(71)は、対応するロック爪(70)を押圧して、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合を一斉に解除する。これにより、前扉(3)のロックが解除され、前扉(3)を開くことができるようになる。
また、前扉(3)が筐体(1)にロックされた状態、つまり摺動板(70)が施錠位置にある場合において、いずれか一のロック爪(80)と突出片(20)との係合を解除させても、他のロック爪(80)は突出片(20)との係合を維持するようになっている。そのため、前扉(3)が筐体(1)にロックされた状態のとき、いずれか一のロック爪(80)に不正器具を係止させて、突出片(20)との係合を解除することができたとしても、前扉(3)を開くことができないようになっている。また、全てのロック爪(80)に同時に不正器具を係止させて、各突出片(20)との係合を一斉に解除することは困難である。
また、摺動板(70)が施錠位置にある場合において、押動片(71)に不正器具を係止して、摺動板(70)を解錠位置に向かって牽引しようとしても、押動片(71)における不正器具を係止する側が滑り部(74)となっていることから、押動片(71)に不正器具を係止することができないようになっている。そのため、不正器具により摺動板(70)を施錠位置から解錠位置へ牽引して、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合を一斉に解除することができない。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点に加え、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動する方向を解錠方向とし、摺動板(70)が解錠位置から施錠位置へ摺動する方向を施錠方向とし、各滑り部(74)は、施錠方向側の先端部から解錠方向へいくに従い、幅広くなるように傾斜して突出した形状に形成されたことを特徴とする。
(作用)
摺動板(70)が施錠位置にある場合において、押動片(71)に不正器具を引っ掛けて、摺動板(70)を解錠位置に向かって牽引しようとしても、不正器具が傾斜した滑り部(74)を滑り、押動片(71)に引っ掛けることができないようになっている。そのため、不正器具により摺動板(70)を施錠位置から解錠位置へ牽引して、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合を一斉に解除することができない。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点に加え、摺動板(70)が施錠位置から解錠位置へ摺動する方向を解錠方向とし、摺動板(70)が解錠位置から施錠位置へ摺動する方向を施錠方向とし、各滑り部(74)は、施錠方向側の先端部から解錠方向へいくに従い、幅広くなるように湾曲して突出した形状に形成されたことを特徴とする。
(作用)
摺動板(70)が施錠位置にある場合において、押動片(71)に不正器具を引っ掛けて、摺動板(70)を解錠位置に向かって牽引しようとしても、不正器具が湾曲した滑り部(74)を滑り、押動片(71)に引っ掛けることができないようになっている。そのため、不正器具により摺動板(70)を施錠位置から解錠位置へ牽引して、各ロック爪(80)と突出片(20)との係合を一斉に解除することができない。
本発明によれば、摺動板が施錠位置にある場合において、押動片に不正器具を係止して、摺動板を解錠位置に向かって牽引しようとしても、押動片における不正器具を係止する側が滑り部となっていることから、押動片に不正器具を係止することができないようになっている。これにより、不正器具により摺動板を施錠位置から解錠位置へ牽引して、各ロック爪と突出片との係合を一斉に解除させることができないため、不正に解錠して前扉を開くことを防止することができる。
また、前扉が筐体にロックされた状態において、いずれか一のロック爪に不正器具を係止させて突出片との係合を解除させても、他のロック爪と突出片との係合は維持されるようになっている。そのため、前扉が筐体にロックされた状態のとき、いずれか一のロック爪と突出片との係合を解除することができたとしても、前扉を開くことができない。また、全てのロック爪に同時に不正器具を係止させて、各突出片との係合を一斉に解除することは困難である。これにより、不正に解錠して前扉を開くことを、より効果的に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図8は、第1の実施の形態を示すものである。図1は、スロットマシンSの分解斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3が開いた状態の斜視図である。図3は、摺動板70が施錠位置にあるときの下扉施錠装置60の斜視図である。図4は、下扉施錠装置60の分解斜視図である。図5は、ロック爪80の取り付け構造を示す拡大斜視図である。図6は、摺動板70が解錠位置に摺動したときの下扉施錠装置の斜視図である。図7は、ロック爪80の動作を示す拡大右側面図である。図8は、下扉施錠装置60の部分拡大背面図である。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。また、「手前側」とは、スロットマシンSの正面側を意味し、「奥側」とは、スロットマシンSの背面側を意味する。
(スロットマシンS)
第1の実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、少なくとも正面側に正面開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在かつ固定可能に設けられる交換ユニット2と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板18からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電気を供給するため電源装置4が固定されている。また、電源装置4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更の可/不可の切り替えを行うための設定キースイッチ、当選確率の設定値を変更するための設定変更スイッチ等が設けられている。また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁には、図1に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、右側板16Aの中板12よりも下方の手前側端縁には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための下扉用突出片20が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。またここで、上側に位置する下扉用突出片20を第1下扉用突出片20Aとし、下側に位置する下扉用突出片20を第2下扉用突出片20Bとする。
また、右側板16Aの中板12よりも上方の内面及び、左側板16Bの中板12よりも上方の内面には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ28が設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24を支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。また、枠体21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための上扉用突出片26が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ28に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。なお、枠体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。
また、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータとを備えている。
また、基板ユニット24は、特に図示しないが、基板ケースに電子基板を内装したものであり、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ28に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。また、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在かつロック可能に形成されている。また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。
そして、図柄表示窓31の周囲には、図1に示すように、報知などを行うためのランプ33が形成されている。また、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、クレジットメダルの枚数等を表示するための数値表示部32が設けられている。ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター47により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。また、上扉30の左側裏面端部には、枠体21に設けられた枠体側蝶番25に係合可能な上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、上扉30の右側裏面端部には、上扉施錠装置37が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1内部に収納固定した状態で上扉30を閉じると、上扉施錠装置37と上扉用突出片26とが係合することにより上扉30と交換ユニット2とがロックされる。これにより、筐体1の開口上部13を密閉することができる。
また、特に図示しないが、上扉施錠装置37の下端には、上扉30の下面から下方に突出する解除フックが設けられている。また、解除フックを下方に引っ張ると、上扉施錠装置37と上扉用突出片26との係合が解除され、上扉30のロックが解除されるようになっている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。また、下扉40は、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁に回動自在かつロック可能に形成されている。そして、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも前側に突出するようになっている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。また、下扉40の上部右側には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
ここで、操作部50としては、図1に示すように、クレジットメダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター47が設けられている。
また、下扉40の裏面には、メダルセレクター47の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル導出部48が設けられている。
また、下扉40の左側裏面端部には、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番19に係合可能な下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、下扉40の右側裏面端部には、下扉施錠装置60が設けられている。そして、下扉40を閉じると、下扉施錠装置60と下扉用突出片20とが係合することにより下扉40と筐体1とがロックされる。これにより、筐体1の開口下部14を密閉することができる。
また、下扉40の上部右側には、鍵穴44が設けられている。鍵穴44は、下扉40を解錠するためのものであり、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉施錠装置60と下扉用突出片20との係合が解除され、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
(下扉施錠装置60)
下扉施錠装置60は、図3に示すように、下扉40の右側裏面端部に設けられた固定板61と、固定板61に取り付けられたシリンダー錠62と、シリンダー錠62の操作に連動して回動するカム板64と、カム板64の回動に連動して上下方向に摺動する摺動板70と、摺動板70の摺動に連動して下扉用突出片20と係合する位置または下扉用突出片20との係合が解除される位置へ変位するロック爪80とを備えている。また、固定板61には、上下に2つのロック爪80が設けられている。ここで、2つのロック爪80のうち、上側に位置するロック爪80を第1ロック爪80Aとし、下側に位置するロック爪を第2ロック爪80Bとする。またここで、ロック爪80が下扉用突出片20と係合するときの摺動板70の位置を施錠位置とし、ロック爪80と下扉用突出片20との係合が解除されるときの摺動板70の位置を解錠位置とする。
固定板61は、図3に示すように、下扉40の右側裏面端部に設けられている。また、図3及び図4に示すように、固定板61の中央よりもやや上部には、摺動板70を保持するための上側保持板66が設けられている。また、固定板61の略中央には、摺動板70を保持するための中央保持板67が設けられている。また、固定板61の中央よりもやや下部には、摺動板70を保持するための下側保持板68が設けられている。そして、摺動板70は、上側保持板66と中央保持板67と下側保持板68との間を摺動可能となっている。
また、固定板61には、摺動板70の摺動を案内するために、上下に2つのガイドピン86が、摺動板70方向へ向かって水平に突設されている。
また、固定板61の中央部には、摺動板70を付勢するための摺動板用ばね75を係止するための掛止片63が設けられている。
また、固定板61には、図4及び図5に示すように、ロック爪80を付勢するためのロック爪用ばね85を係止するための係止鉤69が、ロック爪80に対応するように上下に2つ設けられている。
シリンダー錠62は、所定の鍵を差し込んで回転することにより、施錠及び解錠を行うことができる錠である。また、シリンダー錠62の手前側端部には、図1に示すように、所定の鍵を差し込むための鍵穴44が設けられている。
カム板64は、図3及び図4に示すように、シリンダー錠62の奥側端部に設けられている。そして、図6に示すように、シリンダー錠62に所定の鍵を差し込んで回転させると、カム板64も回転するようになっている。また、カム板64には、摺動板70に係合して、摺動板70を解錠位置へ向けて下方向に摺動させるための突起部65が設けられている。
摺動板70には、図3及び図4に示すように、上下方向に延びるガイド孔72が上下に2つ形成されている。そして、このガイド孔72を通るように固定板61から突設したガイドピン86等により、摺動板70は固定板61に上下方向に摺動可能に取り付けられている。
また、摺動板70は、摺動板用ばね75により施錠位置へ向けて上方向に引き上げられるように付勢されている。そして、摺動板70は、施錠位置が常態となっている。
また、摺動板70の手前側には、固定板61の下側保持板68に対応する位置に切り欠き部76が形成されている。図6に示すように、摺動板70が摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動してきた際、切り欠き部76と下側保持板68の上縁とが当接して、摺動板70の摺動可能な下限を形成している。
また、摺動板70の上部には、カム板64の突起部65が当接する受け部77が設けられている。シリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が回転する。そして、摺動板70は、受け部77に当接したカム板64の突起部65により解錠位置へ向けて押し下げられて、摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動する(図6参照)。
図3及び図4に示すように、摺動板70における各ロック爪80に対応する位置には、押動片71が突出して設けられている。具体的には、第1ロック爪80Aに対応する位置には、第1押動片71Aが設けられ、第2ロック爪80Bに対応する位置には、第2押動片71Bが設けられている。また、各押動片71は、摺動板70の下方への摺動にともない、対応するロック爪80を押圧して変位させるためのものである。
また、各押動片71の下縁は、図4及び図8に示すように、摺動板70が施錠位置から下方へ摺動するときに、対応するロック爪80を押圧する押圧部73となっている。また、押圧部73は、略水平に形成されている。
また、図4及び図8に示すように、押圧部73以外の押動片71の外縁は、滑り部74となっている。滑り部74は、押動片71の上側先端部から下方向へいくに従い、幅広くなるように傾斜して突出した形状に形成されている。そのため、滑り部74に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けようとしても、不正器具は滑り部74を滑って引っ掛けることができないようになっている。
また、固定板61の上部には、図3及び図4に示すように、第1ロック爪80Aが、右側板16Aに設けられた第1下扉用突出片20Aに対応する位置に設けられている。また、固定板61の下部には、第2ロック爪80Bが、右側板16Aに設けられた第2下扉用突出片20Bに対応する位置に設けられている。
各ロック爪80は、ガイドピン86によりそれぞれ単独で回動可能に軸支されている。また、各ロック爪80は、図4に示すように、摺動板70のガイド孔72及びロック爪80の挿入孔87にガイドピン86を貫通させた状態で、固定板61に設けられている。また、各ロック爪80には、図4及び図5に示すように、奥側先端部から手前側へいくに従って高さが高くなるように傾斜する斜辺部81が設けられている。また、各ロック爪80には、斜辺部81の手前側に連続して、上方に開口した溝部82が設けられている。また、各ロック爪80の奥側先端部は、僅かに左側に折り曲げられている。
また、各ロック爪80の上側には、溝部82の手前側に近接した位置に、押動片71の押圧部73が当接するための窪み部84が形成されている。また、各ロック爪80は、ロック爪用ばね85により、ロック爪80の奥側先端部が上方へ移動する方向に付勢されている。そして、図3及び図7(A)に示すように、各ロック爪80は、常態では略水平になっている。また、第1ロック爪80Aは、下扉40を閉じたとき、第1下扉用突出片20Aが溝部82に入り込むことにより、第1下扉用突出片20Aと係合するようになっている。また、第2ロック爪80Bは、下扉40を閉じたとき、第2下扉用突出片20Bが溝部82に入り込むことにより、第2下扉用突出片20Bと係合するようになっている。
なお、各ロック爪80の奥側上端部には、図4及び図5に示すように、フック部83が設けられている。そして、ロック爪用ばね85の一端は、ロック爪80のフック部83に係合され、ロック爪用ばね85の他端は、固定板61の係止鉤69に係合されている。
また、各ロック爪80の下端の略中央には、鉤部88が設けられている。鉤部88は、図5に示すように、ロック爪80の下端の略中央よりほぼ水平に突出した突設部89と、突設部89の先端より下方に向けて延びた接触部90とから成っている。また、図4及び図5に示すように、固定板61における各ロック爪80に対応する位置には貫通口79が形成されており、この貫通口79に突設部89が貫通した状態で、各ロック爪80は固定板61に設けられている。また、接触部90を固定板61に接触させながら、各ロック爪80は回動するように形成されている。
(下扉施錠装置60の動作)
開いた状態の下扉40を閉じようとすると、ロック爪80の斜辺部81は下扉用突出片20の下端に当接する。ここで、ロック爪80の奥側先端部が上方へ移動する方向を係合方向とし、ロック爪80の奥側先端部が下方へ移動する方向を離脱方向とすると、斜辺部81が下扉用突出片20の下端に当接した状態から、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ロック爪80が徐々に離脱方向へ回動し、斜辺部81が下扉用突出片20の下に潜り込む。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ロック爪80がさらに離脱方向へ回動し、斜辺部81が下扉用突出片20の下をくぐり抜ける。そうすると、ロック爪80が、ロック爪用ばね85の付勢力により係合方向へ回動するとともに、ロック爪80の溝部82に下扉用突出片20が入り込む(図7(A)参照)。これにより、下扉40を閉じると、自動的にロックされる。
また、ロックを解除して下扉40を開くためには、まずシリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板70は、受け部77に当接したカム板64の突起部65により押し下げられ、摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板70が下方へ摺動すると、摺動板70の押動片71がロック爪80の窪み部84を押し下げるので、ロック爪80が離脱方向へ回動し、下扉用突出片20がロック爪80Aの溝部82から外れる(図6及び図7(B)参照)。これにより、ロック爪80と下扉用突出片20との係合が一斉に解除されて、下扉施錠装置60が解錠されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
また、摺動板70が施錠位置にある場合において、押動片71の滑り部74に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて、摺動板70を解錠位置に向けて下方向へ牽引しようとしても、不正器具は、傾斜した滑り部74を滑って、押動片71に係止することができないようになっている。そのため、不正器具により摺動板70を施錠位置から解錠位置へ牽引して、ロック爪と下扉用突出片20との係合を一斉に解除することはできない。
また、摺動板70が施錠位置にある場合において、一方のロック爪80を離脱方向へ回動させても、摺動板70は解錠位置に向かって摺動しないで、施錠位置を維持するようになっている。換言すると、摺動板70が施錠位置にあるとき、各ロック爪80は、それぞれ単独で離脱方向へ回動可能であり、いずれか一のロック爪80を離脱方向へ回動させても、他方のロック爪80はこれに連動しないようになっている。そのため、一方のロック爪80に針金やピアノ線等を引っ掛けて離脱方向へ回動させて、下扉用突出片20との係合を解除させても、他方のロック爪80は下扉用突出片20と係合した状態が維持されるので、下扉40を開くことができないようになっている。
以上のように、第1の実施の形態によれば、押動片71に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて、摺動板70を解錠位置に向けて下方向へ牽引しようとしても、不正器具が傾斜した滑り部74を滑って、押動片71に引っ掛けることができないように形成されている。これにより、筐体1内部に不正器具を挿入したとしても、不正器具により摺動板70を施錠位置から解錠位置まで牽引して、各ロック爪80と下扉用突出片20との係合を一斉に解除させることができないため、不正に解錠して下扉40を開くことを防止することができる。
なお、滑り部74にワックス等を塗布しておくと、不正器具が滑り部74をより滑り易くなるので、不正な解錠の防止に好適である。
また、滑り部74に一定以上の力を与えると色落ちする塗料を塗っておくと、不正な解錠を試みたときに滑り部74に痕跡が残るので、不正行為の早期発見に好適である。
また、第1の実施の形態によれば、各ロック爪80は、ガイドピン86によりそれぞれ単独で回動可能に軸支されている。また、摺動板70が施錠位置にある場合において、一方のロック爪80を離脱方向へ回動させても、摺動板70は解錠位置に向かって摺動しないで、施錠位置を維持するようになっている。そのため、一方のロック爪80に針金やピアノ線等を引っ掛けて離脱方向へ回動させて、下扉用突出片20との係合を解除させても、他方のロック爪80は下扉用突出片20と係合した状態が維持されるので、下扉40を開くことができないようになっている。また、全てのロック爪80に同時に不正器具を係止させて、各下扉用突出片20との係合を一斉に解除することは困難である。これにより、不正に解錠して下扉40を開くことを、より効果的に防止することができる。
なお、摺動板70には、押動片71以外に略水平に突出する部分を設けないようにすることが好ましい。また、押動片71以外に略水平に突出する部分を設けたとしても、この部分を不正器具が引っ掛からないような形状に形成することが好ましい。また、押動片71を除く摺動板70全体を覆うカバーを設けて、不正器具を簡単に接触させることができないように形成してもよい。これらにより、摺動板70に不正器具を引っ掛けて下方向に牽引することがさらに困難となり、不正に解錠して下扉40を開くことを、より効果的に防止することができる。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
図9は、第2の実施の形態の下扉施錠装置60の部分拡大背面図である。
(特徴点)
第2の実施の形態は、押動片71の形状が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、押動片71についてのみ説明する。
摺動板70における各ロック爪80に対応する位置には、押動片71が突出して設けられている。各押動片71は、摺動板70の下方への摺動にともない、対応するロック爪80を押圧して変位させるためのものである。
各押動片71の下縁は、摺動板70が施錠位置から下方へ摺動するときに、対応するロック爪80を押圧する押圧部73となっている。また、押圧部73は、略水平に形成されている。
また、押圧部73以外の押動片71の外縁は、滑り部74となっている。滑り部74は、押動片71の上側先端部から下方向へいくに従い、幅広くなるように湾曲して突出した形状に形成されている。そのため、滑り部74に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けようとしても、不正器具は滑り部74を滑って引っ掛けることができないようになっている。
以上のように、第2の実施の形態によれば、押動片71に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて、摺動板70を解錠位置に向けて下方向へ牽引しようとしても、不正器具が湾曲した滑り部74を滑って、押動片71に引っ掛けることができないように形成されている。これにより、筐体1内部に不正器具を挿入したとしても、不正器具により摺動板70を施錠位置から解錠位置まで牽引して、各ロック爪80と下扉用突出片20との係合を一斉に解除させることができないため、不正に解錠して下扉40を開くことを防止することができる。
(第3の実施の形態)
(図面の説明)
図10は、第3の実施の形態の下扉施錠装置60の部分拡大背面図である。
(特徴点)
第3の実施の形態は、押動片71の形状が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、押動片71についてのみ説明する。
摺動板70における各ロック爪80に対応する位置には、押動片71が突出して設けられている。各押動片71は、摺動板70の下方への摺動にともない、対応するロック爪80を押圧して変位させるためのものである。
各押動片71の下縁は、摺動板70が施錠位置から下方へ摺動するときに、ロック爪80を押圧する押圧部73となっている。また、押圧部73は、略水平に形成されている。
また、押圧部73以外の押動片71の外縁は、滑り部74となっている。滑り部74は、押動片71の上側先端部から下方向へいくに従い、幅広くなるように凹形に突出する凹縁部91と、凹縁部91の下端から押圧部73にかけて凸形に突出する凸縁部92とから成っている。そして、凹縁部91及び凸縁部92に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けようとしても、不正器具は凹縁部91及び凸縁部92を滑って引っ掛けることができないようになっている。
以上のように、第3の実施の形態によれば、押動片71に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて、摺動板70を解錠位置に向けて下方向へ牽引しようとしても、不正器具が滑り部74を滑って、押動片71に引っ掛けることができないように形成されている。これにより、筐体1内部に不正器具を挿入したとしても、不正器具により摺動板70を施錠位置から解錠位置まで牽引して、各ロック爪80と下扉用突出片20との係合を一斉に解除させることができないため、不正に解錠して下扉40を開くことを防止することができる。
(第4の実施の形態)
(図面の説明)
図11は、第4の実施の形態の下扉施錠装置60の部分拡大背面図である。
(特徴点)
第4の実施の形態は、押動片71の形状が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、押動片71についてのみ説明する。
摺動板70における各ロック爪80に対応する位置には、押動片71が突出して設けられている。各押動片71は、摺動板70の下方への摺動にともない、対応するロック爪80を押圧して変位させるためのものである。
各押動片71の下縁は、摺動板70が施錠位置から下方へ摺動するときに、対応するロック爪80を押圧する押圧部73となっている。また、押圧部73は、略水平に形成されている。
また、押圧部73以外の押動片71の外縁は、滑り部74となっている。滑り部74は、押動片71の上側先端部から下方向へいくに従い、幅広くなるように傾斜して突出する上勾配部93と、上勾配部93の下端から押圧部73にかけて幅狭くなるように傾斜して突出する下勾配部94とから成っている。そして、上勾配部93及び下勾配部94に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けようとしても、不正器具は上勾配部93及び下勾配部94を滑って引っ掛けることができないようになっている。
以上のように、第4の実施の形態によれば、押動片71に針金やピアノ線等の不正器具を引っ掛けて、摺動板70を解錠位置に向けて下方向へ牽引しようとしても、不正器具が滑り部74を滑って、押動片71に引っ掛けることができないように形成されている。これにより、筐体1内部に不正器具を挿入したとしても、不正器具により摺動板70を施錠位置から解錠位置まで牽引して、各ロック爪80と下扉用突出片20との係合を一斉に解除させることができないため、不正に解錠して下扉40を開くことを防止することができる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの前扉が開いた状態の斜視図である。 第1の実施の形態における、摺動板が施錠位置にあるときの下扉施錠装置の斜視図である。 第1の実施の形態に係る下扉施錠装置の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るロック爪の取り付け構造を示す拡大斜視図である。 第1の実施の形態における、摺動板が解錠位置に摺動したときの下扉施錠装置の斜視図である。 第1の実施の形態に係るロック爪の動作を示す拡大右側面図である。 第1の実施の形態に係る下扉施錠装置の部分拡大背面図である。 第2の実施の形態に係る下扉施錠装置の部分拡大背面図である。 第3の実施の形態に係る下扉施錠装置の部分拡大背面図である。 第4の実施の形態に係る下扉施錠装置の部分拡大背面図である。 従来の遊技機に係る下扉施錠装置の部分拡大背面図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源装置 5 払い出し装置
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 背板
19 筐体側蝶番 20 下扉用突出片
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 上扉用突出片
27 係合フック 28 係合クリップ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 上扉施錠装置
38 演出表示装置
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 前パネル
46 下扉側蝶番 47 メダルセレクター
48 メダル導出部
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
60 下扉施錠装置 61 固定板
62 シリンダー錠 63 掛止片
64 カム板 65 突起部
66 上側保持板 67 中央保持板
68 下側保持板 69 係止鉤
70 摺動板 71 押動片
72 ガイド孔 73 押圧部
74 滑り部 75 摺動板用ばね
76 切り欠き部 77 受け部
78 掛止フック 79 貫通口
80 ロック爪 81 斜辺部
82 溝部 83 フック部
84 窪み部 85 ロック爪用ばね
86 ガイドピン 87 挿入孔
88 鉤部 89 突設部
90 接触部 91 凹縁部
92 凸縁部 93 上勾配部
94 下勾配部

Claims (3)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、
    正面開口部を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉とを備え、
    前扉の所定位置には、施錠装置が設けられ、
    筐体における施錠装置に対応する位置には、複数の突出片が設けられ、
    施錠装置は、シリンダー錠と、シリンダー錠の操作に連動して摺動する摺動板と、摺動板の摺動に連動して突出片と係合する位置または突出片との係合が解除される位置へ変位する複数のロック爪とを備え、
    摺動板における各ロック爪に対応する位置には、それぞれ押動片が突出して設けられ、
    各押動片は、摺動板の摺動にともない、対応するロック爪を押圧して変位させるように形成され、
    ロック爪が突出片と係合するときの摺動板の位置を施錠位置とし、ロック爪と突出片との係合が解除されるときの摺動板の位置を解錠位置とし、
    摺動板が施錠位置にあるときには、いずれか一のロック爪と突出片との係合が解除されても、他のロック爪と突出片との係合は維持され、摺動板が施錠位置から解錠位置へ摺動するときには、各ロック爪と突出片との係合は一斉に解除されるように形成され、
    各押動片の外縁は、摺動板が施錠位置から解錠位置へ摺動するときにロック爪を押圧する押圧部と、押圧部以外の押動片の外縁である滑り部とから成り、
    各滑り部は、これに不正器具を係止して、施錠位置にある摺動板を解錠位置に向かって牽引しようとしても、不正器具を係止することができないような形状に形成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 摺動板が施錠位置から解錠位置へ摺動する方向を解錠方向とし、摺動板が解錠位置から施錠位置へ摺動する方向を施錠方向とし、
    各滑り部は、施錠方向側の先端部から解錠方向へいくに従い、幅広くなるように傾斜して突出した形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 摺動板が施錠位置から解錠位置へ摺動する方向を解錠方向とし、摺動板が解錠位置から施錠位置へ摺動する方向を施錠方向とし、
    各滑り部は、施錠方向側の先端部から解錠方向へいくに従い、幅広くなるように湾曲して突出した形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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