JP2007020596A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
扉検出センサを用いずに設定変更ゴトを防止することができる遊技機の提供。
【解決手段】
遊技機は、設定値を変更するときに必ず操作を要する設定値変更操作部を備える。設定値変更操作部の一は、筐体内に設けられる。遊技機は、筐体内の設定値変更操作部を操作不能にするための防御カバーと、前扉と防御カバーとを連結する連結機構とを備える。防御カバーは、筐体内の設定値変更操作部を操作不能にする位置である操作不能位置、または筐体内の設定値変更操作部を操作可能にする位置である操作可能位置に変位可能に形成される。連結機構は、前扉が閉じられた状態では、防御カバーを操作不能位置に変位させ、前扉が開かれた状態では、防御カバーを操作可能位置に変位させるように形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技の当選確率を複数段階に設定することができる遊技機に関するものである。
従来、スロットマシンなどの遊技機においては、当選役に当選する確率(当選確率)の異なる複数の当選判定テーブルを、それぞれ設定値なる数字に対応させて記憶するとともに、この設定値を変更する場合、すなわち、当選確率を異なるものとすることにより、そのスロットマシンが払い出し可能なメダル枚数を調節する場合には、筐体内部に設けられた設定値変更操作部を操作することによって行っていた。
前記設定値は、例えば設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選確率が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「当選」となる確率が大きくなるように形成されているものである。
ここで、従来の遊技機としてスロットマシンを例に、設定値を変更する場合の操作の一例を、図9を用いて説明する。
従来のスロットマシンにおける設定値変更のための操作は、図9に示す電源スイッチ83、設定キースイッチ82、数値変更スイッチ81及び、特に図示しないがスロットマシンのスタートスイッチを用いて行っていた。
前記電源スイッチ83は、スロットマシンの主電源の入切を行うためのものである。前記設定キースイッチ82は、スロットマシンを設定値変更モードに切り替えるためのものであり、鍵穴を有していてここに所定のキーを差し込んで回すことによりスイッチを入切する。前記数値変更スイッチ81は、遊技の設定値を決定するためのもので、押圧する毎に設定値を変更可能に形成したものである。具体的には、スロットマシンが設定値変更モードになっているときには、遊技時においては払い出し枚数などを表示する表示部に、設定値が表示されるようになる。そして、数値変更スイッチ81を押圧すると、設定値を示す数字が順次インクリメントされて表示される。
スタートスイッチは、遊技時には回転リールの回転を開始させるための操作スイッチとして機能するが、設定値変更モード状態では、前記数値変更スイッチ81の操作により表示部に表示されている設定値を、そのスロットマシンの設定値として確定させるため手段として機能する。
そして、設定値変更操作は、以下のような手順で行う。
まず、電源スイッチ83をOFFにし、設定キースイッチ82に所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。しかる後に、電源スイッチ83をONにする。ここまでの操作により、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定値変更モードに切り替わる。次に、数値変更スイッチ81を押圧して、希望の設定値を表示部に表示させる。希望の設定値が表示されたら、スタートスイッチを一回押下する。この操作により、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定値として確定する。その後、設定キースイッチ82をOFFにしてキーを抜き取り、スロットマシンを遊技モードに戻す。このようにして設定値変更作業を終了する。
この設定値変更の操作は、通常は遊技場の管理者などが、開店前、閉店後などに行うものである。しかし、遊技機の隙間や、遊技機の前扉に開けた穴などから不正器具を挿入して、設定値変更操作部を操作したり、電源装置や周辺回路をショートさせたりして、当選確率を不正に高めるという、いわゆる設定変更ゴトと呼ばれる不正行為が知られている。このような不正行為を防止するため、特許文献1に示すように、遊技機の筐体内部に、閉じ位置にある前扉を検知する扉検知センサと、扉検知センサからの前扉の検知信号の有無に応じて、設定値変更操作部の操作による設定値変更信号が無効であるか否かを判定する信号判定手段とを設け、扉検知センサの検知信号が出力された場合に、信号判定手段では設定値変更装置の操作による設定値変更信号を無効とすることを特徴とする遊技機の発明がなされている。
特開2004−135844号公報
上述した遊技機によれば、扉検知センサの検知信号が出力された場合には、設定値変更操作部の操作による設定値変更信号が無効とされることから、前扉を閉めた状態での不正な設定値変更は防止することができる。しかし、前扉を僅かに開いて不正器具を挿入する設定変更ゴトを十分に防止することができなかった。
また、前扉の開閉検知に扉検知センサを用いるため、消費電力が増大する、という問題が生じていた。
さらに、扉検知センサの誤動作や故障により、前扉の開閉を検知できなくなる、という問題が生じていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、扉検出センサを用いずに設定変更ゴトを効果的に防止することができる遊技機を提供することである。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、正面側に開口する箱形に形成された筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)とから成り、筐体(1)には、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、変動を停止した図柄の組み合わせからなる当選役を、当選判定テーブル(131)を用いて変動開始前に予め抽選により決定するための当選抽選手段(130)と、遊技機の制御を行うための制御装置(90)とが内蔵され、前扉(3)は、停止表示されている図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段と、変動表示されている図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段とを備え、遊技媒体の遊技機内への投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段(130)による抽選の結果、所定の当選役に当選し、且つ停止表示された図柄表示手段の図柄の組み合わせが、当該当選に係る予め定められた入賞の態様と一致する場合には、遊技媒体を払い出すように形成された遊技機において、制御装置(90)は、当選役に当選する確率の異なる複数の当選判定テーブル(131)を有し、且つこれら確率の異なった各々の当選判定テーブル(131)を設定値なる数字に対応して記憶され、更に設定値を変更するための設定値変更手段(140)を備え、遊技機は、設定値を変更するときに必ず操作を要する一または複数の設定値変更操作部(80)を備え、設定値変更操作部(80)の少なくとも一は、筐体(1)内に設けられ、遊技機は、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の少なくとも一を操作不能にするための防御カバー(61)と、前扉(3)と防御カバー(61)とを連結する連結機構(70)とを備え、防御カバー(61)は、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の少なくとも一を操作不能にする位置である操作不能位置、または筐体(1)内の全ての設定値変更操作部(80)を操作可能にする位置である操作可能位置に変位可能に形成され、連結機構(70)は、前扉(3)が閉じられた状態では、防御カバー(61)を操作不能位置に変位させ、前扉(3)が開かれた状態では、防御カバー(61)を操作可能位置に変位させるように形成されていることを特徴とする。
「前扉(3)」は、閉めると遊技機の正面構造となるように形成されている。
なお、前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
「図柄表示手段」は、複数の図柄を変動表示又は停止表示するためのものである。ここで、「複数の図柄を変動表示又は停止表示するため」には、図柄表示手段として表面に複数の図柄が表示された回転リール(23)を用いた場合は駆動モータにより行い、液晶表示装置やCRTを用いた場合は画像制御によって行うものである。
「変動を停止した図柄の組み合わせからなる当選役」は、変動を停止した図柄表示手段に、予め定めた図柄が予め定めた並びとなっているときに、それらの図柄の並びを当選役と呼ぶものである。
「当選判定テーブル(131)」は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選役についての「当選」の領域を有するものである。また、当選判定テーブル(131)は、当選役が当選する確率(当選確率)の異なるものが複数設けられている。
「当選抽選手段(130)」は、変動を停止した図柄の組み合わせからなる当選役を、当選判定テーブル(131)を用いて変動開始前に予め抽選により決定するためのものである。具体的には、当選抽選手段(130)は、例えば、特別遊技当選か、小役当選か、再遊技当選か、あるいはハズレかの抽選を行うように形成することができる。
「図柄変動開始手段」は、停止表示された図柄表示手段の図柄を変動表示させるためのものであり、例えば、スタートスイッチ(53)の押下によって変動表示が開始される。
「図柄変動停止手段」は、変動表示された図柄表示手段の図柄を停止表示させるためのものであり、例えば、ストップスイッチ(54)の押圧によって停止表示される。
「制御装置(90)」は、遊技機が備える装置の動作やゲーム内容を制御するためのものである。制御装置(90)としては、例えば、CPU、ROM及びRAM等の電子部品を備えた基板等が挙げられる。
「遊技媒体」は、遊技機内に投入されることにより遊技開始の条件となり、また、入賞により所定数が遊技者へ払い出される価値物である。遊技媒体としては、例えば、スロットマシンのメダルや、パチンコ機の球が挙げられる。
「設定値」は、当選確率の異なる複数の当選判定テーブル(131)を記憶させた値である。具体的には、例えば、各々の設定値に、遊技の状態や遊技媒体の賭け数に応じた複数の当選判定テーブル(131)が記憶されている。
「設定値変更手段(140)」は、設定値を変更するためのものである。
ここで、スロットマシンを一例として説明すると、設定値は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「当選」となる確率が大きくなるように形成されているものである。当選確率が高ければ、入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
「設定値変更操作部(80)」は、設定値変更の際に必ず操作を要する一または複数の部分である。また、設定値変更操作部(80)は、少なくとも1つは筐体(1)内に設けられている。
ここで、設定値変更操作部(80)は、遊技機に単数設けてもよいし、複数設けてもよい。そして、設定値変更操作部(80)を単数設けた場合には、設定値変更操作部(80)は筐体(1)内に設けられている。また、設定値変更操作部(80)を複数設けた場合には、少なくとも1つは筐体(1)内に設けられていればよく、全てが筐体(1)内に設けられていなくてもよい。また、設定値変更操作部(80)は、設定値変更時以外は他の機能を果たすもの(例えば、遊技時に回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(53))が含まれてもよい。
「防御カバー(61)」は、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の少なくとも一を操作不能にするためのものである。そして、防御カバー(61)は、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の少なくとも一を操作不能にする位置である操作不能位置、または筐体(1)内の全ての設定値変更操作部(80)を操作可能にする位置である操作可能位置に変位可能に形成されている。つまり、防御カバー(61)は、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の前に立ち塞がって操作を妨げたり、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)を露出させて操作可能にしたりするように形成されている。
「連結機構(70)」は、前扉(3)と防御カバー(61)とを連結するためのものである。連結機構(70)は、前扉(3)が閉じられた状態では、防御カバー(61)を操作不能位置に変位させ、前扉(3)が開かれた状態では、防御カバー(61)を操作可能位置に変位させるように形成されている。つまり、前扉(3)の開閉動作に連動して防御カバー(61)が移動するように形成されている。したがって、前扉(3)が閉じられているとき、防御カバー(61)は筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の前に立ち塞がった状態になっており、前扉(3)が開かれる動作に従って連結機構(70)が変位するとともに、防御カバー(61)が移動する。そして、前扉(3)が一定角度以上開かれると、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)が露出されるようになる。また、前扉(3)が閉じられる動作に従って連結機構(70)が変位するとともに、防御カバー(61)が移動し、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の前に立ち塞がるようになる。
なお、防御カバー(61)及び連結機構(70)は、前扉(3)が閉じられた状態では、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の少なくとも一は操作不能になり、前扉(3)が一定角度以上開かれた状態では、筐体(1)内の全ての設定値変更操作部(80)は操作可能になるように形成されていればよく、その形態は問わない。
また、設定値変更操作部(80)が筐体(1)内に複数設けられた場合、前扉(3)が閉じられた状態のとき、防御カバー(61)は、筐体(1)内に設けられた全ての設定値変更操作部(80)を操作不能にするように形成してもよいし、筐体(1)内に設けられた設定値変更操作部(80)のうち少なくとも1つは操作不能にするように形成してもよい。
(作用)
本発明によれば、前扉(3)が閉じられた状態では、防御カバー(61)は筐体(1)内の設定値変更操作部(80)の前に立ち塞がるようになる。また、前扉(3)を一定角度以上開かなければ、防御カバー(61)は筐体(1)内の設定値変更操作部(80)を露出させないので、設定値変更操作部(80)を操作することができない。そのため、前扉(3)を僅かに開いて設定値変更を行うことができなくなる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加え、連結機構(70)は、前扉(3)の略全開時に、防御カバー(61)を操作可能位置に変位させるように形成されていることを特徴とする。
ここで、「略全開」とは、前扉(3)を限界まで開いた状態の八割程度までの開放状態を含むものである。
「連結機構(70)」は、前扉(3)を略全開しなければ、防御カバー(61)が操作可能位置に変位しないように形成されている。つまり、防御カバー(61)を操作可能位置に変位させるためには、前扉(3)を略全開しなければならないように形成されている。
(作用)
本発明によれば、前扉(3)を略全開しなければ、防御カバー(61)は設定値変更操作部(80)を露出させないので、設定値変更操作部(80)を操作することができない。そのため、前扉(3)を僅かに開いて設定値変更を行うことができなくなる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前扉(3)は、左右のいずれか一方の側部を軸支点として回動可能に形成され、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)は、筐体(1)において前扉(3)を回動させるための軸に近い側に位置する側板(16)の方向へ向いて設けられていることを特徴とする。
「前扉(3)」は、左右のいずれか一方の側部を軸支点として回動可能に形成されている。
ここで、前扉(3)は、筐体(1)の開口部(11)を閉鎖可能かつ開閉自在であれば、筐体(1)に直接取り付けられていなくてもよい。例えば、筐体(1)内部に収納される交換ユニット(2)の枠体(21)に取り付けてもよい。また、前扉(3)は、筐体(1)等に固定されてもよいし、分離可能に形成されてもよい。
「筐体(1)内の設定値変更操作部(80)」は、筐体(1)において前扉(3)を回動させるための軸に近い側に位置する側板(16)の方向へ向いて設けられている。つまり、前扉(3)を回動させるための軸が筐体(1)の右側板(16A)側に位置する場合、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)は筐体(1)の右側板(16A)方向へ向いて設けられ、また、前扉(3)を回動させるための軸が筐体(1)の左側板(16B)側に位置する場合、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)は筐体(1)の左側板(16B)方向へ向いて設けられる。
具体的には、例えば、前扉(3)を回動させるための軸が筐体(1)の左側板(16B)側に位置する場合において、電源ユニット(4)に設定値変更操作部(80)を設けるとき、設定値変更操作部(80)は電源ユニット(4)の左側面に形成される。
(作用)
本発明によれば、筐体(1)内の設定値変更操作部(80)は、筐体(1)において前扉(3)を回動させるための軸に近い側に位置する側板(16)の方向へ向いて設けられている。そのため、設定値変更操作部(80)は、筐体(1)の戸当たりから離れた場所に位置するようになる。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、前扉を一定角度以上開かれなければ、防御カバーは操作可能位置に変位しない。そのため、筐体内の設定値変更操作部を操作することができず、設定値変更を行うことができなくなる。したがって、前扉を僅かに開けて設定値変更操作部を操作することができないので、設定変更ゴトを防止することができる。
また、本発明によれば、機械的機構により設定変更ゴトを防止しており、特に電力を必要としない。そのため、電力の消費を抑制することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、前扉を略全開しなければ、防御カバーは操作可能位置に変位しない。そのため、筐体内の設定値変更操作部を操作することができず、設定値変更を行うことができなくなる。したがって、前扉を僅かに開けて設定値変更操作部を操作することができないので、設定変更ゴトをより効果的に防止することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、筐体内の設定値変更操作部は、筐体において前扉を回動させるための軸に近い側に位置する側板の方向へ向いて設けられている。そのため、筐体内の設定値変更操作部は、筐体の戸当たりから離れた場所に位置するようになる。したがって、前扉を僅かに開けて設定値変更操作部を操作することが困難となるので、設定変更ゴトをより効果的に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を2例挙げて、図面を参照しつつ順次説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図5は、第1の実施の形態を示すものである。図1は、第1の実施の形態に係るスロットマシンSの分解斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る前扉3を取り外したスロットマシンSの斜視図である。図3は、第1の実施の形態に係る電源ユニット4及びゴト防止機構60の斜視図である。図4は、第1の実施の形態に係る電源ユニット4及びゴト防止機構60の拡大正面図である。図5は、第1の実施の形態に係るゴト防止機構60の動作を示す概略図である。図6は、第1の実施の形態に係る制御装置90の入力及び出力の概略を示すブロック図である。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2と、筐体1の開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15、左右の側板16、天板17及び背板18からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、左右の側板16には、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、中板12の下面には、電源ユニット4が固定されているとともに、底板15にはホッパーユニット5が設置されている。電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
ここで、電源ユニット4は、各部品に電気を供給するための電源装置と、電源装置等を内蔵するための箱形に形成されたハウジングとを備えている。また、電源ユニット4の正面には、図3に示すように、スロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチ83が設けられている。また、電源ユニット4の左側面には、設定キースイッチ82と数値変更スイッチ81とが設けられている。これらは、スロットマシンSの設定値変更の際に必ず操作を要する設定値変更操作部80として機能する。
また、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁には、図1及び図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、右側板16Aの中板12よりも下方の手前側端縁には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための筐体突出片20が設けられている。
また、右側板16Aの中板12よりも上方の内面及び、左側板16Bの中板12よりも上方の内面には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ28が設けられている。
なお、中板12の下面には、ゴト防止機構60が設けられている。ゴト防止機構60は、下扉40が閉じられた状態では、設定値変更操作部80を操作不能にするためのものである。ゴト防止機構60は、図4に示すように、防御カバー61、連結機構70及び案内レール64を備えているが、これらについては後述する。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24を支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。また、枠体21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための枠体突出片26が設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ28に固定するためのフック部27がそれぞれ設けられている。なお、枠体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。
また、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータとを備えている。
また、基板ユニット24は、特に図示しないが、基板ケースに電子基板を内装したものであり、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置90として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、フック部27を係合クリップ28に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。また、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在かつロック可能に形成されている。また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。
そして、図柄表示窓31の周囲には、報知などを行うためのランプ33が形成されている。また、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための数値表示部32が設けられている。さらに、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。また、上扉30の左側裏面端部には、枠体21に設けられた枠体側蝶番25に係合可能な上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、上扉30の右側裏面端部には、上扉ロック機構37が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1内部に収納固定した状態で上扉30を閉じると、上扉ロック機構37と枠体突出片26とが係合することにより上扉30と交換ユニット2とがロックされる。これにより、筐体1の開口上部13を密閉することができる。
なお、上扉30を筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。また、下扉40は、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁に回動自在かつロック可能に形成されている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30よりも前側に突出するようになっている。
そして、下扉40の上部には、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。また、下扉40の上部右側には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。
ここで、操作部50としては、図1に示すように、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
なお、スタートスイッチ53は、設定値変更操作部80としても機能するが、これについては後述する。
また、下扉40の下部には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル48が取り付けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。また、メダルセレクター45には、投入された遊技メダルを検知するための投入スイッチ(図6参照)が設けられている。また、下扉40の左側裏面端部には、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番19に係合可能な下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、下扉40の右側裏面端部には、下扉ロック機構47が設けられている。そして、下扉40を閉じると、下扉ロック機構47と筐体突出片20とが係合することにより下扉40と筐体1とがロックされる。これにより、筐体1の開口下部14を密閉することができる。
また、下扉40の上部右側には、鍵穴44が設けられている。鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉ロック機構47と筐体突出片20との係合が解除され、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
また、下扉40の裏面上部には、後述する連結機構70の連結板71と係合可能な下扉係合部49が設けられている。そして、特に図示しないが、下扉係合部49には、連結機構70の固定軸73を鉛直方向に貫通させて連結板71と係合させるための下扉連結孔が設けられている。
(制御装置90)
次に、スロットマシンSの制御装置90について、図6を用いて説明する。
制御装置90は、スタートスイッチ53及びストップスイッチ54の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するための遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの諸信号に基づいて演出を行わせるための演出制御装置150を有している。
そして、遊技制御装置100は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段110、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段120、当選に係る抽選を行うための当選抽選手段130、遊技の設定を変更するための設定値変更手段140を有している。遊技制御装置100としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
演出制御装置150は、演出用のランプ33やスピーカ35等の表示装置を制御するためのものである。
(入力段)
制御装置90の入力段には、図6に示すように、投入スイッチ41、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、設定キースイッチ82、数値変更スイッチ81、電源スイッチ83、の8つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(出力段)
制御装置90の出力段には、図6に示すように、リールユニット22、ホッパーユニット5、数値表示部32、演出表示装置38(ランプ33、スピーカ35及び画像表示部34)、の4つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
ここで、遊技制御装置100の各手段のうち、当選抽選手段130について説明する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、乱数を用いて当選に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段130による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール23の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞の態様と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
当選抽選手段130は、図6に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)当選判定テーブル131
(2)当選判定手段132
(3)設定値対応当選判定テーブル取得手段133
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(当選判定テーブル131)
当選判定テーブル131は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、各当選役についての「当選」の領域と、「ハズレ」の領域を有している。
そして、この当選判定テーブル131は、特に図示しないが、各々の設定値に、通常遊技用、特別遊技用などの複数の当選判定テーブル131が設けられていて、これらの当選判定テーブル131の当選確率を平均したものが、各設定の当選確率となる。従って、設定値を変更するときには、設定値毎に設けられた複数の当選判定テーブル131のグループをまるごと変更することになる。
(当選判定手段132)
当選判定手段132は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル131を対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データと、前記抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
(設定値対応当選判定テーブル取得手段133)
設定値対応当選判定テーブル取得手段133は、設定値に応じた当選判定テーブル131のグループからなる設定値対応当選判定テーブルを取得するためのものである。すなわち、以下に述べる設定値変更手段140からの出力信号に応じ、設定値毎に設けられた設定値対応当選判定テーブルを選択可能に形成されている。そして、設定値対応当選判定テーブル取得手段133の取得した設定値対応当選判定テーブルに係る当選判定テーブル131を用いて前記当選判定手段132が当選判定を行う。
(設定値変更操作部80)
次に、スロットマシンSの設定値変更操作部80について説明する。
設定値変更操作部80は、スロットマシンSの遊技の設定値変更を行うときに必ず操作を要するものであり、本実施の形態においては、筐体1内に設けられた操作スイッチ(後述する(1)ないし(3))と、筐体1外に設けられた操作スイッチ(後述する(4))とがある。
(1)数値変更スイッチ81
(2)設定キースイッチ82
(3)電源スイッチ83
(4)スタートスイッチ53
ここで、スロットマシンSの遊技の設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「当選」となる確率が大きくなるように形成されているものである。具体的には、当選確率が高ければ、入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機から払い出されるメダルの量は相対的に変わってくる。
(数値変更スイッチ81)
数値変更スイッチ81は、スロットマシンSの遊技の設定値を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチであり、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成されている。なお、変更された設定値は、上扉30の数値表示部32に表示されるようにすることができるが、数値変更スイッチ81の近傍に別の表示部を設けてもよい。あるいは、数値変更スイッチ81をダイヤル式又はスライド式のスイッチに形成し、設定値の表示された目盛りにつまみを合わせることにより、設定がその数値に変更されるように形成してもよい。
(設定キースイッチ82)
設定キースイッチ82は、数値変更スイッチ81による設定値変更を可能な状態とするためのキースイッチであり、鍵穴にキーを差し込んで回転させることでON、OFFの切り替えができるようになっている。そして、この設定キースイッチ82がONとなっていなければ、数値変更スイッチ81による設定値の変更ができないようになっている。
具体的には、設定キースイッチ82をONとすることにより、スロットマシンSが遊技モードから設定値変更モードに切り替わり、その後の電源スイッチ83をONとすることにより、数値表示部32に設定値が表示されたり、数値変更スイッチ81の操作で設定値が変更されたりするように形成されている。
さらに、設定値変更確定後、設定キースイッチ82をOFFとすることにより、スロットマシンSが設定値変更モードから遊技モードに切り替わる。
(電源スイッチ83)
電源スイッチ83は、スロットマシンSの主電源を入れるためのものであるが、設定値変更時においては、設定値変更操作部80としても機能する。具体的には、電源スイッチ83をOFFとした後、設定キースイッチ82をONにし、その後電源スイッチ83をONとすることにより、設定値変更操作を行うことができるようになっている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、遊技時において、回転リール23の回転を開始させるためのものであるが、設定値変更時においては、数値変更スイッチ81により変更した設定値をスロットマシンSの遊技の設定値として確定させるためのスイッチとしても機能する。具体的には、スロットマシンSが設定値変更モードになっている場合には、数値変更スイッチ81の操作後、スタートスイッチ53を操作することにより、そのとき数値表示部32に表示されていた数値が、スロットマシンSの遊技の設定値に確定するようになっている。
なお、電源ユニット4に、設定値変更時にスロットマシンSの設定値を確定させるための専用スイッチを設けても構わない。
(スロットマシンSの設定値変更制御)
次に、スロットマシンSの遊技の設定値変更制御について説明する。
本実施の形態においては、スロットマシンSの遊技の設定値変更は、設定値変更操作部の操作に基づいて、制御装置90に設けられた設定値変更手段140が制御する。
(設定値変更手段140)
設定値変更手段140は、設定値変更操作部80としての各操作スイッチからの操作信号に基づき、遊技の設定を変更するためのものである。そして、設定値変更手段140は、図6に示すように、以下の手段を有している。
(1)設定値変更許可手段141
(2)数値変更手段142
(3)設定値確定手段143
なお、設定値変更手段140としては、上記(1)ないし(3)の手段に限られない。
(設定値変更許可手段141)
設定値変更許可手段141は、設定値変更許可処理を行うための手段、すなわち、設定キースイッチ82からの信号に基づき、設定値変更操作や操作に基づく設定値変更に関する制御を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ82がONである信号を受信した場合に、スロットマシンSの状態を遊技モードから設定値変更モードに切り替え、数値変更スイッチ81の操作により実際に設定値変更が可能となるように制御を行う。また、設定値の数値表示部32への表示も可能とさせる。
なお、設定値変更許可手段141は、設定キースイッチ82がOFFとなることにより設定値変更モードを遊技モードに切り替える、遊技開始許可処理を行うための手段としても機能するものである。
(数値変更手段142)
数値変更手段142は、数値変更処理を行うための手段、すなわち、数値変更スイッチ81からの出力信号に基づき、設定に係る数値を変更するためのものである。
具体的には、数値変更スイッチ81が操作され、その操作信号を受信した場合に、1乃至6までの数値のなかから一の数値を決定し、記憶するものである。例えば、数値変更スイッチ81の操作信号を受信するたびに記憶されている数値を順次インクリメントしてゆく。すなわち、設定値変更前の設定値が例えば「3」であった場合、数値変更スイッチ81の押圧毎に、「4」「5」「6」と記憶する数値を変え、「6」の次には「1」を記憶する。
また、数値変更手段142が記憶した数値は、数値表示部32に表示される。
(設定値確定手段143)
設定値確定手段143は、設定値確定処理を行うための手段、すなわち、スタートスイッチ53からの出力信号に基づき、設定に係る数値を確定するためのものである。
具体的には、スタートスイッチ53が操作され、その操作信号を受信した場合に、数値変更手段142が記憶している設定値を、設定に係る数値として決定し、当該数値データを当選抽選手段130に送出する。なお、この数値データに基づいて、設定値対応当選判定テーブル取得手段133が設定値に対応する設定値対応当選判定テーブルを選択し、使用可能とすることにより、設定値変更が行われたものとなる。
(設定値変更操作手順)
スロットマシンSの設定値変更の操作手順を説明する。
(1)設定値変更許可処理(設定値変更の開始)
まず、電源スイッチ83をOFFにして、設定キースイッチ82に所定のキーを差し込んでONにする。それから電源スイッチ83をONにすることにより、スロットマシンSが設定値変更モードに切り替わる。このとき、複数の数値表示部32のうちいずれかの数値表示部32に、現在の設定値が、例えば「−3−」のように表示される。
(2)数値変更処理(設定値の選択)
次に、数値変更スイッチ81を操作することにより、設定値が変更される。変更後の設定値は、数値表示部32に表示される。
(3)設定値確定処理(設定値の確定)
数値表示部32に設定したい数値が表示されたら(例えば「−5−」)、スタートスイッチ53を押下する。これにより、そのとき数値表示部32に表示されていた数値が、スロットマシンSの遊技の設定値に確定し、数値表示部32の表示が、例えば「5」のように、設定が確定されたことを示す表示に変わる。
(4)遊技開始許可処理(設定値変更の終了)
最後に、設定キースイッチ82をOFFに戻す。これにより、設定値変更モードが遊技モードに切り替わり、数値表示部32に表示されていた設定値が消灯し、遊技が開始可能な状態となる。
(ゴト防止機構60)
次に、スロットマシンSのゴト防止機構60について説明する。
ゴト防止機構60は、設定変更ゴトを防止するための機構で、図1、図3及び図4に示すように、電源ユニット4の左側面に近接するようにして、中板12の下面に設けられている。
そして、ゴト防止機構60は、図4に示すように、中板12の下面に電源ユニット4の左側面と平行に延びた案内レール64と、案内レール64に沿って変位して設定値変更操作部80を操作不能にするための防御カバー61と、下扉40と防御カバー61とを連結させて下扉40の開閉動作に連動して防御カバー61を変位させるための連結機構70とから成っている。また、連結機構70は、図3ないし図5に示すように、案内レール64に摺動可能に係合された移動軸72と、移動軸72と下扉係合部49との間に渡された連結板71と、連結板71と下扉係合部49とを回動可能に係合させるための固定軸73とから成っている。
案内レール64は、図4及び図5に示すように、電源ユニット4の左側面に近接するようにして、中板12の下面に設けられている。また、案内レール64は、電源ユニット4の左側面と平行に延びたリップ溝形のレールである。そして、案内レール64には、移動軸72が摺動可能に取り付けられ、且つこの移動軸72には、連結板71及び防御カバー61が取り付けられている。
防御カバー61は、設定値変更操作部80を操作不能にするためのものである。そして、防御カバー61は、図3及び図5に示すように、設定値変更操作部80を操作不能にする位置である操作不能位置、または設定値変更操作部80を操作可能にする位置である操作可能位置に変位可能に形成されている。具体的には、本実施の形態では、防御カバー61は、電源ユニット4の左側面と平行方向に変位し、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81の前に立ち塞がったり、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81を露出させたりするように形成されている。
また、防御カバー61は、図3及び図4に示すように、水平となるように移動軸72に設けられたカバー係合部63と、カバー係合部63の右側端縁から鉛直方向下方に向けて延びた防御板62とから成っている。
防御板62は、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81の前に立ち塞がって操作を妨げるための板材である。また、防御板62は、電源ユニット4の左側面の形状に応じた長方形に形成されている。また、特に図示しないが、カバー係合部63には、移動軸72を鉛直方向に貫通させるためのカバー連結孔が設けられている。
連結機構70は、前扉3と防御カバー61とを連結するためのものである。連結機構70は、図3及び図5に示すように、前扉3が閉じられた状態では、防御カバー61を操作不能位置に変位させ、前扉3が開かれた状態では、防御カバー61を操作可能位置に変位させるように形成されている。つまり、前扉3の開閉動作に連動して防御カバー61が移動するように形成されている。
具体的には、本実施の形態では、下扉40が閉じられているとき、防御カバー61は設定値変更操作部80の前に立ち塞がった状態になっており(図3参照)、下扉40が開かれる動作に従って連結機構70が変位するとともに、防御カバー61が案内レール64に沿って移動する(図3の二点差線参照)。そして、下扉40を略全開すると、設定値変更操作部80が露出されるようになる。また、下扉40が閉じられる動作に従って連結機構70が変位するとともに、防御カバー61が案内レール64に沿って移動し、設定値変更操作部80の前に立ち塞がるようになる。
連結機構70は、図3ないし図5に示すように、案内レール64に摺動可能に係合された移動軸72と、移動軸72と下扉係合部49との間に渡された連結板71と、連結板71と下扉係合部49とを回動可能に連結させるための固定軸73とが連結されている。
移動軸72は、連結板71とカバー係合部63とを回動可能に連結させるためのものであり、案内レール64に摺動可能に取り付けられている。
また、移動軸72は、案内レール64に摺動可能に係合された摺動部74と、摺動部74の下面から鉛直方向へ向かって突出した軸心部75と、軸心部75の下端に設けられた保持部76とか成っている。
連結板71は、移動軸72と下扉係合部49との間に渡された板材である。また、連結板71は、一方の端部を移動軸によりカバー係合部63と回動可能に連結され、他方の端部を固定軸73により下扉係合部49と回動可能に連結されている。
なお、特に図示しないが、連結板71の一方の端部には、移動軸72を鉛直方向に貫通させる移動軸孔が形成され、他方の端部には、固定軸73を鉛直方向に貫通させる固定軸孔が形成されている。
また、固定軸73は、連結板71の固定軸孔と下扉係合部49の下扉連結孔とを貫通させて、連結板71と下扉係合部49とを回動可能に連結している。
ここで、移動軸72は、連結板71の移動軸孔とカバー係合部63のカバー連結孔とを軸心部75で貫通させるとともに、連結板71及び防御カバー61をカバー係合部63の下面側から保持部76で支えた状態で案内レール64に係合される。そして、移動軸72が案内レール64をスライド移動すると、移動軸72に貫通された防御カバー61は、案内レール64に沿って、電源ユニット4の左側面と平行方向に変位するようになっている。
なお、設定値変更操作部80が筐体1内に複数設けられた場合、前扉3が閉じられた状態のとき、防御カバー61は、筐体1内に設けられた全ての設定値変更操作部80を操作不能にするように形成してもよいし、筐体1内に設けられた設定値変更操作部80のうち少なくとも1つは操作不能にするように形成してもよい。
また、防御カバー61及び連結機構70は、前扉3が閉じられた状態では、設定値変更操作部80は操作不能になり、前扉3が開かれた状態では、設定値変更操作部80は操作可能になるように形成されていればよく、その形態は問わない。
(ゴト防止機構60の動作)
スロットマシンSのゴト防止機構60の動作について説明する。
下扉40が閉じられた状態のとき、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81の前には、防御カバー61の防御板62が立ち塞がった状態になっている。このとき、連結機構70の移動軸72は、背板18に近接した筐体1内部に位置している(図5(A)参照)。
そして、下扉40の鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉ロック機構47と筐体突出片20との係合が解除され、下扉40のロックが解除される。そして、下扉40のロックが解除されて下扉40が開かれると、下扉40に係合された連結板71により移動軸72が引っ張られる。これにより、移動軸72が案内レール64を開口下部14方向へ向かって摺動するとともに、防御カバー61が開口下部14方向へ向かって移動し、防御板62が開口下部14より筐体1外部に突出してくる(図5(B)の二点差線参照)。さらに、下扉40が略全開位置である約90度に開かれると、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81が露出される位置まで防御カバー61が変位され、設定値変更等の操作を行うことができるようになる(図5(B)参照)。
また、開かれた状態の下扉40を閉じていくと、下扉40に係合された連結板72により移動軸72が押される(図5(B)の二点差線参照)。そして、移動軸72が案内レール64を筐体1の背板18方向へ向けて摺動するとともに、防御カバー61が筐体1内部へ向かって移動し、設定値変更操作部80の前に立ち塞がり、設定値変更ができないようになる(図5(A)参照)。
このように、本実施の形態によれば、下扉40を略全開しなければ、防御カバー61は操作可能位置に変位しない。そのため、数値変更スイッチ81の前に防御カバー61が立ち塞がり、防御カバー61の隙間から指などを差し入れて数値変更スイッチ81を操作することができない。また、設定キースイッチ82の前に防御カバー61が立ち塞がり、設定キースイッチ82の鍵穴にキーを差し込むことができないので、遊技モードから設定値変更モードへ切り替えることができない。したがって、下扉40を僅かに開けて数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82を操作することができないので、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
また、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82は、電源ユニット4の左側面に設けられている。つまり、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82は、下扉40を回転自在に支持するための筐体側蝶番19を備えた側板16Bの方向へ向いて設けられている。そのため、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82は、筐体1の戸当たりから離れた場所に位置するようになる。したがって、下扉40を僅かに開けて数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82を操作することが困難となるので、設定変更ゴトをより効果的に防止することができる。
また、本実施の形態よれば、機械的機構により設定変更ゴトを防止しており、特に電力を必要としない。そのため、電力の消費を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
図7及び図8は、第2の実施の形態を示すものである。図7は、第2の実施の形態に係る電源ユニット4の拡大正面図である。図8は、第2の実施の形態に係るゴト防止機構60の動作を示す概略図である。
(特徴点)
第1の実施の形態では、電源ユニット4は、筐体1の中板12の下面に固定されているが、第2の実施の形態では、電源ユニット4は、筐体1の左側板16Bに近接して底板15の上面に設置されている。また、第2の実施の形態では、電源ユニット4は、下扉40を回動自在に支持するための筐体側蝶番19寄りに位置し、筐体1の戸当たりから離れた位置に設置されている。
また、第1の実施の形態では、電源ユニット4の正面に電源スイッチ83が設けられ、電源ユニット4の左側面に、設定キースイッチ82及び数値変更スイッチ81が設けられているが、第2の実施の形態では、電源ユニット4の正面に、電源スイッチ83、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82が設けられている。
そして、第2の実施の形態では、ゴト防止機構60は、底板15の上面に電源ユニット4の正面と平行方向に延びたガイド溝(図示せず)と、ガイド溝に設けられてガイド溝を移動する防御カバー61と、下扉40と防御カバー61とを連結させて下扉40の開閉動作に連動して防御カバー61を変位させるための連結機構70とを備えている。
特に図示しないが、ガイド溝は、底板15の上面に、電源ユニット4の正面に近接して設けられている。また、ガイド溝は、電源ユニット4の正面と平行方向に延びた溝である。また、ガイド溝は、防御カバー61の下部に応じた形状に形成され、防御カバー61がガイド溝に沿ってスライド移動されるように形成されている。
防御カバー61は、ガイド溝に摺動可能に設けられている。また、防御カバー61は、電源ユニット4の正面形状に応じた長方形に形成されている。また、防御カバー61は、下扉40が閉じられた状態では、電源スイッチ83、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82の前に立ち塞がるように形成されている。また、防御カバー61の右側部には、連結機構70が係合される。
また、特に図示しないが、防御カバー61には、防御カバー61の左側部と筐体1の左側板16Bとの間に渡されたスプリングが設けられている。そして、スプリングは、防御カバー61が左側板16B方向へ向かって移動するように付勢するためのものである。
連結機構70は、防御カバー61と下扉係合部49との間に渡された連結バンド77と、開口下部14側の底板15の右端部に設けられて防御カバーより延びた連結バンド77を引っ掛けて折り返すための折り返し軸78と、開口下部14側の底板15の左端部に設けられて折り返し軸78で折り返された連結バンド77を引っ掛けるための転換軸79とを備えている。
折り返し軸78は、開口下部14側の底板15の右端部に、鉛直方向へ向かって立設されている。そして、折り返し軸78は、防御カバー61より延びた連結バンド77を引っ掛けて転換軸79方向へ向けて折り返させるためのものである。
転換軸79は、開口下部14側の底板15の左端部に、鉛直方向へ向かって立設されている。そして、転換軸79は、折り返し軸78で折り返された連結バンド77を引っ掛けて下扉係合部49方向へ向かわせるためのものである。
連結バンド77は、一方の端部を防御カバー61と係合させて折り返し軸78方向へ向けて延び、折り返し軸78で手前側に折り返される。そして、折り返し軸78で折り返された連結バンド77は、転換軸79方向へ向けて延び、転換軸79で手前側に曲げられる。そして、転換軸79で曲げられた連結バンド77は、下扉40の下扉係合部49へ向かって延び、連結バンド77の他方の端部と下扉係合部49とが係合されている。また、連結バンド77は、張った状態で防御カバー61と下扉係合部49との間に渡されている。
(ゴト防止機構60の動作)
下扉40が閉じられた状態のとき、電源ユニット4の正面には、防御カバー61が立ち塞がった状態になっている(図8(A)参照)。
そして、下扉40が開かれると、下扉係合部49により連結バンド77が引っ張られるとともに、連結バンド77により防御カバー61が引っ張られる。これにより、防御カバー61は、ガイド溝を右側板16A方向へ向かって移動する(図8(B)の二点差線参照)。そして、下扉40が一定角度以上開かれると、電源ユニット4の正面が露出され、電源スイッチ83、数値変更スイッチ81及び設定キースイッチ82を操作することができるようになる(図8(B)参照)。
また、下扉40が開かれた状態のとき、防御カバー61はスプリングにより左側板16B方向に移動するように付勢されている。そのため、下扉40を閉じていくと、連結バンド77の張りが緩むに従って、防御カバー61はスプリングに引き寄せられる(図8(B)の二点差線参照)。そして、防御カバー61は、連結バンド77が張られた状態になるまで左側板16B方向へ向かって移動し、電源ユニット4の正面に立ち塞がり、設定値変更ができないようになる(図8(A)参照)。
なお、スプリングの付勢力は、開かれた状態の下扉40が自然に閉じられることはないが、下扉40の閉じる動作に連動して防御カバー61が左側板16B方向へ向かって移動させる程度の力である。
このように、本実施の形態によれば、下扉40を一定角度以上開かれなければ、防御カバー61は操作可能位置に変位しない。そのため、電源ユニット4の正面に防御カバー61が立ち塞がり、防御カバーの隙間から指などを差し入れて数値変更スイッチ81及び電源スイッチ83を操作することができない。また、電源ユニット4の正面に防御カバー61が立ち塞がり、設定キースイッチ82の鍵穴にキーを差し込むことができないので、遊技モードから設定値変更モードへ切り替えることができない。したがって、下扉40を僅かに開けて、電源ユニット4に設けられた設定値変更操作部80を操作することができないので、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
また、電源ユニット4は、筐体1の左側板16Bに近接して底板15に設置されている。そして、電源ユニット4に設けられた設定値変更操作部80は、筐体側蝶番19寄りに位置し、筐体1の戸当たりから離れた場所に位置している。そのため、下扉40を僅かに開けて、電源ユニット4に設けられた設定値変更操作部80を操作することが困難となるので、設定変更ゴトをより効果的に防止することができる。
また、本実施の形態よれば、機械的機構により設定変更ゴトを防止しており、特に電力を必要としない。そのため、電力の消費を抑制することができる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る前扉を取り外したスロットマシンの斜視図である。 第1の実施の形態に係る電源ユニット及びゴト防止機構の斜視図である。 第1の実施の形態に係る電源ユニット及びゴト防止機構の拡大正面図である。 第1の実施の形態に係るゴト防止機構の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る電源ユニットの拡大正面図である。 第2の実施の形態に係るゴト防止機構の動作を示す概略図である。 従来のスロットマシンに係る電源ユニットの斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 背板
19 筐体側蝶番 20 筐体突出片
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 枠体突出片
27 フック部 28 係合クリップ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 上扉ロック機構
38 演出表示装置
40 下扉 41 投入スイッチ
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 メダルセレクター
46 下扉側蝶番 47 下扉ロック機構
48 前パネル 49 下扉係合部
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
60 ゴト防止機構 61 防御カバー
62 防御板 63 カバー係合部
64 案内レール
70 連結機構 71 連結板
72 移動軸 73 固定軸
74 摺動部 75 軸心部
76 保持部 77 連結バンド
78 折り返し軸 79 転換軸
80 設定値変更操作部 81 数値変更スイッチ
82 設定キースイッチ 83 電源スイッチ
90 制御装置 100 遊技制御装置
110 通常遊技制御手段 120 特別遊技制御手段
130 当選抽選手段 131 当選判定テーブル
132 当選判定手段 133 設定値対応当選判定テーブル取得手段
140 設定値変更手段 141 設定値変更許可手段
142 数値変更手段 143 設定値確定手段
150 演出制御装置

Claims (3)

  1. 正面側に開口する箱形に形成された筐体と、筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉とから成り、
    筐体には、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための図柄表示手段と、
    変動を停止した図柄の組み合わせからなる当選役を、当選判定テーブルを用いて変動開始前に予め抽選により決定するための当選抽選手段と、
    遊技機の制御を行うための制御装置とが内蔵され、
    前扉は、停止表示されている図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段と、変動表示されている図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段とを備え、
    遊技媒体の遊技機内への投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段による抽選の結果、所定の当選役に当選し、且つ停止表示された図柄表示手段の図柄の組み合わせが、当該当選に係る予め定められた入賞の態様と一致する場合には、遊技媒体を払い出すように形成された遊技機において、
    制御装置は、当選役に当選する確率の異なる複数の当選判定テーブルを有し、且つこれら確率の異なった各々の当選判定テーブルを設定値なる数字に対応して記憶され、更に設定値を変更するための設定値変更手段を備え、
    遊技機は、設定値を変更するときに必ず操作を要する一または複数の設定値変更操作部を備え、
    設定値変更操作部の少なくとも一は、筐体内に設けられ、
    遊技機は、筐体内の設定値変更操作部の少なくとも一を操作不能にするための防御カバーと、前扉と防御カバーとを連結する連結機構とを備え、
    防御カバーは、筐体内の設定値変更操作部の少なくとも一を操作不能にする位置である操作不能位置、または筐体内の全ての設定値変更操作部を操作可能にする位置である操作可能位置に変位可能に形成され、
    連結機構は、前扉が閉じられた状態では、防御カバーを操作不能位置に変位させ、前扉が開かれた状態では、防御カバーを操作可能位置に変位させるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 連結機構は、前扉の略全開時に、防御カバーを操作可能位置に変位させるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前扉は、左右のいずれか一方の側部を軸支点として回動可能に形成され、
    筐体内の設定値変更操作部は、筐体において前扉を回動させるための軸に近い側に位置する側板の方向へ向いて設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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