JP3718484B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機、さらに詳しくは、前扉が上下二分割されている遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシンなどの遊技機においては、遊技の設定を変更する場合、すなわち、当選抽選において当選となる確率を異なるものとすることにより、そのスロットマシンが払い出し可能なメダル枚数を調節する場合には、筐体内部に設けられた設定変更装置を操作して行っていた。
【0003】
前記設定は、例えば設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。
ここで、従来の遊技機としてスロットマシンを例に、設定を変更する場合の操作の一例を、図7を用いて説明する。なお、図7は電源ユニットの正面図である。
【0004】
従来のスロットマシンにおける設定変更のための操作は、図7に示す電源スイッチ110、設定キースイッチ125、設定変更スイッチ126及び、特に図示しないがスロットマシンのスタートスイッチを用いて行っていた。
前記電源スイッチ110は、スロットマシンの主電源の入切を行うためのものである。
【0005】
前記設定キースイッチ125は、スロットマシンを設定変更モードに切り替えるためのものであり、鍵穴を有していてここに所定のキーを差し込んで回すことによりスイッチを入切する。
前記設定変更スイッチ126は、遊技の設定値を決定するためのもので、押圧する毎に設定値を変更可能に形成したものである。具体的には、スロットマシンが設定変更モードなっているときには、遊技時においては払い出し枚数などを表示する表示部に、設定値が表示されるようになる。そして、設定変更スイッチ126を押圧すると、設定値を示す数字が順次インクリメントされて表示される。
【0006】
スタートスイッチは、遊技時には回転リールの回転を開始させるための操作スイッチとして機能するが、設定変更モード状態では、前記設定変更スイッチ126の操作により表示部に表示されている設定値を、そのスロットマシンの設定として確定させるため手段として機能する。
そして、設定変更操作は、以下のような手順で行う。
【0007】
まず、電源スイッチ110をOFFにし、設定キースイッチ125に所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。しかる後に、電源スイッチ110をONにする。ここまでの操作により、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定変更モードに切り替わる。
次に、設定変更スイッチ126を押圧して、希望の設定値を表示部に表示させる。
【0008】
希望の設定値が表示されたら、スタートスイッチを一回押下する。この操作により、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定として確定する。
その後、設定キースイッチ125をOFFにしてキーを抜き取り、スロットマシンを遊技モードに戻す。このようにして設定変更作業を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技の設定変更は、店の利益に関わる重要な操作であり、その操作スイッチはあまり部外者の目に触れないようにするのが望ましい。しかし、従来のスロットマシンでは、前扉を開けると、内部に収納されている部品がすべて見えてしまうので、遊技中にメダル補給等の作業を行うために前扉を開けると、設定変更などのスイッチも遊技者の目に触れることになる。そこで、前扉を開く場合、比較的頻繁に開け閉めをすることの多いホッパーユニットなどの部品が配置された部分と、基板や設定に関するスイッチ等、あまり人目に晒されない方が好ましい部分とが、別々に開放可能になっていると便利である。
【0010】
また、重要部品が安易に部外者に触れられないようになっていれば、設定変更変更に係る操作装置を一カ所にまとめた方が、操作がし易くなる。
さらに、従来のスロットマシン等の遊技機は、遊技内容を変更するための台交換の際、遊技を担当しないホッパーユニット等も同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄となっていたという問題点があった。従って、これらの問題を解決可能であり、かつ、設置、交換が容易な遊技機が求められている。
【0011】
そこで、各請求項に記載された発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の点にある。
(請求項
すなわち、請求項記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技の設定変更管理を確実に行うことができ、セキュリティー面に優れた遊技機を提供しようとするものである。
【0012】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、台交換の際、交換不要な部分はそのまま再利用することができ、資源の有効利用を図りつつ、経済性、機能性に優れた分離型遊技機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、かっこ内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筺形の筐体ユニット(1)と、筐体ユニット(1)の開口上部(13)に開閉自在かつ施錠可能に取り付けられた上扉(30)と、筐体ユニット(1)の開口下部(14)に開閉自在かつ施錠可能に取り付けられた下扉(40)と、複数の図柄が表示された複数の図柄表示手段を有するリールユニット(20)と、遊技の設定を変更するための設定変更入力手段(120)を少なくとも有し、前記上扉(30)の解錠手段は、前記下扉(40)の解錠手段とは別個に設けられているスロットマシンであって、前記設定変更入力手段 (120) として、遊技の設定を変更するための設定変更スイッチ (121) と、前記設定変更スイッチによる設定変更を有効化する設定変更有効化スイッチ (122) と、前記設定変更スイッチによる設定変更を確定する設定変更確定スイッチ (123) とを設け、前記設定変更スイッチ (121) を、前記筐体ユニット (1) の開口下部 (14) 内に設け、かつ、前記設定変更有効化スイッチ (122) 又は前記設定変更確定スイッチ (123) のうち少なくとも一方を、前記筐体ユニット (1) の開口上部 (13) 内に設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明は、前扉(3)が、上扉(30)、下扉(40)とに分割されている遊技機であり、例えばスロットマシン等に適している。
前記筐体ユニット(1)は、正面側に開口する箱型の筐体であり、内部には、リールユニット(20)及び設定変更入力手段(120)が少なくとも収納されている。この他にも、遊技機の作動を制御する基板を搭載した基板ユニット(24)や、遊技メダルなどの遊技媒体を貯留すると共に払い出すためのホッパーユニット(5)や、遊技機に電源を入れるため電源ユニット(4)などが設置されていてもよい。
【0016】
前記リールユニット(20)は、表面に複数の図柄が表示される複数(例えば3個)の図柄表示手段を有している。ここで、図柄表示手段は、駆動モータを備えた回転リール(23)であってもよいし、液晶表示画面に図柄を変動表示若しくは停止表示可能に形成したものであってもよい。従って、リールユニット(20)には、液晶表示装置などの図柄表示手段を搭載したものも含まれる。
【0017】
前記上扉(30)は、係合部(6)を介して筐体ユニット(1)の開口上部(13)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉めると遊技機の正面構造の上側となるように形成されているものである。すなわち、回転リール(23)の図柄を見ることができる図柄表示窓(31)を少なくとも有しているものである。そして、上扉(30)は、開口上部(13)を施錠可能に形成されている。施錠は、例えばロック機構(7)により行うことができる。
【0018】
ここで、前記上扉(30)は、例えば前記筐体ユニット(1)の側板(16)に係合部(6)を介して取り付けることができるが、開口上部(13)を開塞自在であり、かつ開口上部(13)を施錠により密封可能であれば、筐体ユニット(1)に直接取り付けられていなくてもよい。例えば、開口上部(13)に固定される枠体に取り付けてもよい。
【0019】
前記下扉(40)は、係合部(6)を介して筐体ユニット(1)の開口下部(14)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉めると遊技機の正面構造の下側となるように形成されているものである。例えば、スロットマシンを操作するための操作部(41)と、払い出されたメダルを貯留しておくためのメダル受け皿(43)を少なくとも有しているものとすることができる。そして、下扉(40)は、開口下部(14)を施錠可能に形成されている。施錠は、例えばロック機構(7)により行うことができる。
【0020】
なお、上扉(30)及び下扉(40)は、筐体ユニット(1)に固定されていてもよいし、分離可能に形成されていてもよい。
本発明においては、前記上扉(30)と下扉(40)とは、別個の解錠手段により施錠が解除されるものである。別個の解錠手段としては、同一種類の解錠手段を上下別々に設けてもよいし、上下扉で異なる種類の解錠手段を設けた方が望ましい。
【0021】
前記設定変更入力手段(120)は、遊技の設定を変更可能とする手段であって、設定変更そのものを行う手段の他に、設定変更を有効なものとするための手段や、変更された設定を確定するための手段も含まれる。
ここで、遊技の設定について一例を説明すると、設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
【0022】
前記設定変更スイッチ (121) は、実際に設定変更を行うためのスイッチであって、例えばつまみを所定の設定値の表示された位置に回転または移動させると当該設定値へと変更されるものや、スイッチを押圧するごとに設定値がインクリメントされるように形成したものも含まれる。
【0023】
前記設定変更有効化スイッチ (122) は、設定変更操作を有効なものとさせるスイッチであって、このスイッチを操作しなければ、前記設定変更スイッチ (121) が物理的に作動しないように、あるいは物理的に作動しても設定変更機能を果たさないように形成したものである。例えば、設定変更有効化スイッチ (122) を設定変更キーとし、設定変更スイッチ (121) をボタンスイッチにて構成し、設定変更キーに所定の鍵を差し込んでロックを解除することにより設定変更スイッチ (121) が押圧可能となるように形成したり、設定変更スイッチ (121) の通電状態がオンとなり設定値の変更が可能となるように形成することができる。
【0024】
前記設定変更確定スイッチ (123) は、変更された設定値を確定させるためのスイッチであって、このスイッチを操作しなければ、前記設定変更スイッチ (121) により変更された設定値がその遊技機の設定値として取り扱われないように形成したものである。例えば、設定変更スイッチ (121) の操作により変更された設定値に対応した抽選テーブルを選択するための設定値対応抽選テーブル取得手段 (233) を設け、この設定値対応抽選テーブル取得手段 (233) は、設定変更確定スイッチ (123) の操作により作動可能となるように形成することができる。
【0025】
そして、本発明は、設定変更スイッチ (121) を筐体ユニット (1) の開口下部内 (14) に設け、設定変更有効化スイッチ (122) 又は設定変更確定スイッチ (123) のうちいずれか一つ、又は両方を、筐体ユニット (1) の開口上部 (13) 内に設けたものである。
【0026】
「開口上部(13)内」とは、上扉(30)により施錠可能な空間であり、設定変更入力手段(120)が配置される位置は、正面側から設定変更操作が可能な位置であればどこに配置してもよい。例えば前記リールユニット(20)の側方や上方、筐体ユニット(1)の側板(16)の内側面、天板の下面に取り付けてもよい。なお、側板(16)の内側面であって、上扉(30)の開放側すなわち上扉(30)が取り付けられる係合部(6)の対向側に設けると、扉を全開することなく設定変更操作ができるので、操作がし易く好適である。
【0027】
本発明によれば、比較的頻繁に扉を開閉する必要のある装置が置かれている開口下部(14)と、あまり人目に晒されない方が好ましい装置が置かれている開口上部(13)を、別々に開閉できるとともに、店の利益に重大な影響を与える設定変更操作を行うためには、上扉(30)のロックを解除して開口上部(13)を開放しなければならないので、設定変更手段が部外者の目に晒される機会を減らすことができる。
【0028】
また本発明によれば、上扉 (30) のロックを解除して開口上部 (13) を開け、定変更有効化スイッチ (122) 又は設定変更確定スイッチ (123) が操作されない限り、設定変更スイッチ (121) がいくら操作されても、有効な設定変更を行い、変更した設定を確定させることができない。
【0029】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項記載の発明は、前記上扉(30)を筐体ユニット(1)から着脱自在に取り付け、支持体(21)に少なくとも前記リールユニット(20)を設置した交換ユニット(2)を、前記筐体ユニット(1)の開口上部(13)内に着脱自在に収納したことを特徴とする。
【0030】
本発明は、上扉(30)及びリールユニット(20)を最低限交換可能に形成した分離型遊技機である。
前記交換ユニット(2)は、支持体(21)及びリールユニット(20)とから構成されているが、他の構成部品、例えば、遊技機を制御するための主基板や遊技を制御するための副基板を搭載した基板ユニット(24)が含まれていてもよい。また、設定変更入力手段(120)を搭載可能であってもよい。
【0031】
支持体(21)は、交換ユニット(2)を筐体ユニット内部に固定するためのものである。この支持体(21)は、リールユニット(20)及び主基板等の機器を設置することが可能な強度を有する枠状の構造体であれば良いものであり、具体的には、例えば、図1に示すように、直方体状の枠構造からなる金属枠のようなものを含むものである。そして、支持体(21)の内部には、複数の仕切り等を設けて、基板ユニット(24)等を配置しやすくしても良いものである。支持体(21)は、例えばクリップなどの固定装置(10)により筐体ユニット内部に固定されると共に、固定装置(10)を解除することにより、筐体ユニット(1)から取り出し可能となっている。
【0032】
本発明においては、前記上扉(30)は、筐体ユニット(1)又は前記交換ユニット(2)に着脱自在に取り付けることができる。すなわち、筐体ユニット(1)の側板(16)の上部に設けた上部係合部(61)に上扉係合部(63)を係合させて取り付けてもよいし、交換ユニット(2)の支持体(21)に設けた上部係合部(61)に上扉係合部(63)を係合させて取り付け、交換ユニット(2)が筐体ユニット(1)の開口上部(13)内に収納固定された状態で上扉(30)を閉めると、筐体ユニット(1)の開口上部(13)が閉塞されるようにしてもよい。
【0033】
なお、下扉(40)は筐体ユニット(1)に固着されていてもよいし、分離可能に形成されていてもよい。
本発明によれば、遊技内容を変えたいときには、上扉(30)を開けて交換ユニット(2)を取り外し、新しい交換ユニット(2)を取り付ければ、筐体ユニット(1)をはじめ、遊技内容に直接関係ない部品はそのまま再利用することができる。また、スロットマシンの正面デザインを変えたいときには、上扉(30)を交換すればよい。さらに、上扉(30)を交換ユニット(2)に取り付けた場合には、上扉(30)と交換ユニット(2)とを同時に交換可能である。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(参考発明の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図5は、本発明の参考発明の実施の形態を示すものである。
【0035】
図1は分離型スロットマシンSを示す分解斜視図、図2は分離型スロットマシンの開扉状態を示す斜視図、図3及び図4はロック機構を示す断面図、図5は設定変更入力手段の入力出力の概略を示すブロック図である。
参考発明の実施の形態における分離型スロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体ユニット1、筐体ユニット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体ユニット1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体ユニット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ上扉30とから構成されている。
【0036】
(筐体ユニット1)
筐体ユニット1は、底板15及び側板16及び天板及び裏板からなる正面側に開口する筺体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。そして、この中板12の下面には電源ユニット4が設けられ、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。
【0037】
ここで、電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、正面側にはスロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチ110等よりなる店操作部100を有している。
なお、中板12を設けることにより、筐体ユニット1の開口上部13と開口下部14とを完全に分離することができ、開口下部14が開放された状態で開口上部13に設置されている装置に異物を挿入する等の不正行為を防ぐことができる。
【0038】
上記電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
上記側板16の正面左側には、前記前扉3を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部60(係合部6)が設けられている。この本体係合部60は、前記上扉30を係合させ、回転自在に支持するための上部係合部61と、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための下部係合部62とから構成されており、これらは側板16の正面左側に、上下方向に間隔を置いてそれぞれ二つづつ設けられている。
【0039】
また、側板16の正面側は、図1及び図2に示すように、上方から下方に行くに従って幅広となるよう形成されていて、筐体ユニット1の正面が若干上向きに傾斜するような形となっている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット20及び基板ユニット24及び設定変更ユニット8とから形成されている。
【0040】
ここで、リールユニット20は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
なお、前記主基板は、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置200として機能するが、これについては後述する。
【0041】
前記設定変更ユニット8は、遊技の設定を変更するためのものであり、設定変更入力手段120を有する。設定変更入力手段120の詳細については後述する。
交換ユニット2は、筐体ユニット1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により筐体ユニット1に固着される。
なお、参考発明の実施の形態においては、設定変更ユニット8を交換ユニット2に取り付けてあるが、設定変更入力手段120は台交換の際に必ずしも交換しなくてもよいものである。従って、設定変更ユニット8は、筐体ユニット1に固定されるように形成してもよい。
【0042】
(上扉30)
上扉30は、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである。
【0043】
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面には、前記上部係合部61に係合可能な上扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。なお、ロック機構7については後述する。
【0044】
以上のように構成された上扉30は、前記交換ユニット2を筐体ユニット1に固着した状態で、扉を閉めロックすることにより、筐体ユニット1の開口上部13を密閉することができるものである。
なお、参考発明の実施の形態では、上扉30は、筐体ユニット1の側板16に取り付ける構成としたが、交換ユニット2の支持体21に取り付けるようにしてもよい。この場合は、支持体21に上部係合部61を設け、上扉係合部63を係合させるようにする。このように形成すると、上扉30と交換ユニット2とを同時に交換することができる。
【0045】
(下扉40)
下扉40は、筐体ユニット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体ユニット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部50となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。なお、操作部50については後述する。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている。また、下扉40の上部右端には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42と、鍵穴44が設けられている。
【0046】
鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
【0047】
また、下扉40の裏面には、前記下部係合部62と係合可能な下扉係合部64が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部64の対向側には、ロック機構7が設けられている。ロック機構7の構成は、上扉30のものとほぼ同様である。
(ロック機構7)
ここで、ロック機構7の詳細について、図面に基づき説明する。
【0048】
ロック機構7は、図3又は図4に示すように、上扉30及び下扉40の裏面側部に設けられた固定部70及び可動部80、筐体ユニット1に設けられた突出片90とから構成されている。
まず、上扉30のロック機構7について、図3に基づき詳述する。
図3は、施錠時のロック機構7を示すものである。ロック機構7は、上扉30の裏板に固定された固定部70と、固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けられた可動部80を有する。固定部70は可動部80を支持するためのものであり、可動部80は、筐体ユニット1に設けられた突出片90に係合し上扉30と交換ユニット2とをロックし又はロック解除するためのものである。
【0049】
なお、突出片90は、上扉30を交換ユニット2に取り付ける場合には、交換ユニット2の枠体21に設けるのが望ましい。
固定部70には、ピン73及びストッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げるようにはたらいており、一方可動部80には段部83が設けられ、この段部がストッパー71に当接して可動部80を係止している。
【0050】
そして、可動部80には、斜辺81aと溝部81bを有する係止片81が二つ設けられており、前記溝部81bに突出片90が引っかかり、かつ前記バネ72が可動部80を上方向に引っ張っているので、前扉30と交換ユニット2とがロックされた状態となっているものである。
また、前記可動部80の下端には、ロックを解除するための解除つまみ82が設けられている。解除つまみ82は、上扉30の下面よりも下方に突出しており、この解除つまみ82を下に引っ張ると、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除される。なお、解除つまみ82は、下扉40を開けないと操作できないようになっているが、これについては後述する。
【0051】
さらに、開いた状態の上扉30を閉めるときには、係止片81の斜辺81aが突出片90に当接し、さらに扉を閉める方向に押すと可動部80は徐々に下に下がっていく。そしてさらに扉を閉める方向に押すと、可動部80がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついには突出片90が斜辺81aを乗り越えるような形で溝部81bに嵌り込み、係止片81は突出片90に係止される。すなわち、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているのである。
【0052】
次に、下扉40のロック機構7について、図4に基づき詳述する。ここで、下扉40のロック機構7の構造は、基本的には上扉30のものと同様であるので、詳細の重複する部分は説明を省略し、上扉30と異なる部分の詳細を説明する。
図4は、施錠時のロック機構7の上部を示すものである。下扉40のロック機構7は、上扉30のロック機構7の下端にある解除つまみ82が無い代わりに、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっている。
【0053】
鍵穴44の内部には、特に図示しないが、所定の鍵を差し込むと嵌り合う溝を有する解錠用鍵と、解錠用鍵から扉内側に向かって延びる解錠用シャフト45が設けられている。そして、解錠用シャフト45の先端には、突起部を有する解錠用カム46が形成されている。一方、可動部80の上端部は突出片84となっており、この突出片84には開口部85が設けられている。さらに、開口部85には、前記解錠用カム46の突起が係止されている。この状態で、筐体ユニット1の側壁16に設けられた突出片90が係止片81の溝部81bに嵌り込み、下扉40と筐体ユニット1とがロックされている。
【0054】
このロックを解除するときは、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで所定方向に回すと、前記解錠用シャフト45の先端に設けられた解錠用カム46が、図4における矢印方向に回転する。このとき、開口部85に係止されている解錠用カム46の突起が可動部80を押し下げ、係止片81の溝部81bから突出片90が外れ、ロックが解除される。
【0055】
なお下扉40も、上扉30同様に、扉を閉めれば自動的にロックされるように形成されているものである。
以上のように構成されたロック機構7においては、閉扉時において、上扉30のロック機構7の解除つまみ82は、扉内部に隠れてしまっているので、分離型スロットマシンSの外側から操作可能な解錠手段は、鍵穴44のみである。従って、所定の鍵を用いて下扉40を開けることはできるが、下扉40が施錠されている状態で上扉30を開けることはできない。
【0056】
また、下扉40を解錠して開くと、上扉30のロック機構7の解除つまみ82が操作可能となる。従って、上扉30を解錠するには、下扉40を開けて、解除つまみ82を引き下げてロックを解除しなければならない。
このように、下扉40の鍵がなければ上扉30を解錠できないので、下扉40の鍵の使用を管理することにより、基板等の一般人には手を触れられたくない部品をガードすることができる。ただし、この構成によれば、下扉40が開いてしまえば上扉30も簡単に解錠することができる。
【0057】
そこで、さらにロック管理を厳重に行う場合には、下扉40が解錠されても、それだけでは上扉30を開けることができないように形成することができる。
例えば、上扉30の解除つまみ82を操作するための別の鍵を設け、この鍵は例えばホールマネージャー等の特定の人しか取り扱えないように管理するものである。しかし、この場合は、鍵を複数設けなければならない。
【0058】
その他のロック管理として、遊技場の集中管理システムによるものとすることができる。すなわち、スロットマシンの上扉30のロック機構7をホールコンピュータの管理下におき、ホールコンピュータにより上扉30の解錠をおこなうものである。
具体的には、特に図示しないが、上扉30のロック機構7を所定の解錠指令によりロック解除可能に形成し、各スロットマシンのロック機構7をロック解除手段と接続する。そして、このロック解除手段をホールコンピュータの操作盤により操作し、所定の台の上扉30を解錠できるようにしたものである。
【0059】
このように形成することにより、たとえ下扉40が開いていても、上扉30はホールコンピュータでロック解除しないかぎり開けることができず、より厳重に重要部品をガードすることができる。ちなみに、下扉40については、内部には電源ユニット4やホッパーユニット5など、店の従業員が操作する必要が多いものが収納されているので、外部から解錠可能にしておくほうが好ましいが、下扉40についてもコンピュータ管理としてもかまわない。
【0060】
(スロットマシンの設定変更)
次に、スロットマシンSの設定変更について説明する。
ここで、スロットマシン10の設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。具体的には、当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
【0061】
そして、本実施の形態においては、スロットマシンSの設定変更は、設定変更入力手段120の操作に基づいて、制御装置200に設けられた設定変更手段130を作動させることにより行われる。
(制御装置200)
ここで、制御装置200の概略を説明する。
【0062】
制御装置200は、特に図示しないが、基板ユニット24に内蔵されたCPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置201及び演出制御装置202の装置を構成する。
【0063】
遊技制御装置201は、スタートスイッチ54及びストップスイッチ55の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するためのものである。そして、遊技制御装置201は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段210、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段220、当選に係る抽選を行うための当選抽選手段230、遊技の設定を変更するための設定変更手段130を有している。遊技制御装置201としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。なお、当選抽選手段230及び設定変更手段130の詳細については後述する。
【0064】
演出制御装置202は、演出用のランプ(例えば上扉30の飾り部33)やスピーカ49等の表示装置を制御するためのものである。
(入力段)
前記制御装置200の入力段には、図5に示すように、次のパーツが接続されている。
【0065】
(1)投入スイッチ51
(2)ベットスイッチ52
(3)精算スイッチ53
(4)スタートスイッチ54
(5)ストップスイッチ55
(6)設定変更入力手段120
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
【0066】
投入スイッチ51は、図1又は図2に示すように、メダル投入口42の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
ベットスイッチ52は、図1に示すように、下扉40の上面に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。精算スイッチ53は、前記ベットスイッチ52の近傍に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
【0067】
スタートスイッチ54は、図1に示すように、下扉40の正面側左端に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ52の押下等を条件に、回転リール23の回転を開始させるためのものである。
ストップスイッチ55は、回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ55は、各回転リール23に対応した三個のスイッチから構成され、上扉30及び下扉40を閉めた状態で、図柄表示窓31から視認可能な各回転リール23の下方に配置されるものである。回転リール23に対応したストップスイッチ55の操作により、当該対応した回転リール23が回転を停止するように形成されているものである。
【0068】
(設定変更入力手段120)
ここで、設定変更入力手段120について詳述する。
設定変更入力手段120は、遊技の設定を変更するための操作手段であり、図1又は図2に示すように、交換ユニット2に取り付けられた設定変更ユニット8の正面側に設けられたスイッチである。
【0069】
設定変更入力手段120は、具体的には以下の操作スイッチからなる。
(1)設定変更スイッチ121
(2)設定変更有効化スイッチ122
(3)設定変更確定スイッチ123
(設定変更スイッチ121)
設定変更スイッチ121は、スロットマシンの設定を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチとすることができ、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成することができる。なお、特に図示しないが、変更された設定値を表示するための表示部を設けてもよい。この表示部は、本実施の形態においては、設定変更スイッチ121の近傍に設けるのが望ましい。そのようにすることにより、設定変更作業が効率的に行えるからである。
【0070】
あるいは、設定変更スイッチ121をダイヤル式又はスライド式のスイッチに形成し、設定値の表示された目盛りにつまみを合わせることにより、設定がその数値に変更されるように形成してもよい。
(設定変更有効化スイッチ122)
設定変更有効化スイッチ122は、前記設定変更スイッチ121による設定変更を有効化するためのスイッチであり、例えば所定の鍵穴にキーを差し込んで回転させるキースイッチとすることができる。そして、この設定変更有効化スイッチ122がONとなっていなければ、設定変更スイッチ121による設定変更ができない。
【0071】
具体的には、設定変更有効化スイッチ122がONとなることにより、スロットマシンが遊技モードから設定変更モードに切り替わり、設定変更スイッチ121の操作で表示部32に設定値の表示がされたり、設定変更スイッチ121が物理的に作動可能となったりするように形成されている。
(設定変更確定スイッチ123)
設定変更確定スイッチ123は、前記設定変更スイッチ121により変更した設定値をそのスロットマシンの設定として確定させるためのスイッチである。そして、この設定変更確定スイッチ123を操作しなければ設定値が確定せず、設定変更ができない。
【0072】
(出力段)
前記制御装置200の出力段には、図5に示すように、リールユニット23、ホッパーユニット5、演出表示装置(ランプ及びスピーカ49)が設けられている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
演出表示装置は、演出制御装置202の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、ランプ(飾り部33)及びスピーカ49から構成されている。この他にも、特に図示しないが、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するための演出表示部を設けてもよい。
【0073】
(当選抽選手段230)
次に、遊技制御装置201の当選抽選手段230について説明する。
当選抽選手段230は、乱数を用いて当選に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段230による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール23の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞の態様と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0074】
上記当選抽選手段230は、図5に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)抽選テーブル231
(2)判定手段232
(3)設定値対応抽選テーブル取得手段233
なお、当選抽選手段230としては、上記手段に限定されるものではない。
【0075】
(抽選テーブル231)
抽選テーブル231は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、各当選役についての「当選」の領域と、「ハズレ」の領域を有している。
そして、この抽選テーブル231は、特に図示しないが、各々の設定毎に、通常遊技用、特別遊技用などの複数の抽選テーブル231が設けられていて、これらの抽選テーブル231の当選確率を平均したものが、各設定の当選確率となる。従って、設定を変更するときには、設定毎に設けられた前記複数の抽選テーブル231のグループをまるごと変更することになる。
【0076】
(判定手段232)
判定手段232は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、前記抽選テーブル231を対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データと、前記抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
【0077】
(設定値対応抽選テーブル取得手段233)
設定値対応抽選テーブル取得手段233は、設定値に応じた抽選テーブル231のグループからなる設定値対応抽選テーブルを取得するためのものである。すなわち、以下に述べる設定変更手段130からの出力信号に応じ、各設定値毎に設けられた設定値対応抽選テーブルを選択可能に形成されている。そして、設定値対応抽選テーブル取得手段233の取得した設定値対応抽選テーブルに係る抽選テーブル231を用いて前記判定手段232が当選判定を行う。
【0078】
(設定変更手段130)
続いて、設定変更手段130について説明する。
設定変更手段130は、前記設定変更入力手段120からの操作信号に基づき、遊技の設定を変更するためのものである。そして、設定変能手段130は、図5に示すように、以下の手段を有している。
【0079】
(1)設定変更許可手段131
(2)設定値変更手段132
(3)設定値確定手段133
なお、設定変更手段130としては、上記(1)乃至(3)の手段に限られない。
【0080】
(設定変更許可手段131)
設定変更許可手段131は、設定変更有効化スイッチ122からの信号に基づき、設定変更操作や操作に基づく設定変更に関する制御を可能とさせるための手段である。
具体的には、設定変更有効化スイッチ122がONとなった信号を受信した場合に、スロットマシンの状態を遊技モードから設定変更モードに切り替え、設定変更スイッチ121の操作により実際に設定変更が可能となるように制御を行う。また、設定値を所定の表示部に表示させる場合には、その制御も可能とさせる。
【0081】
(設定値変更手段132)
設定値変更手段132は、設定変更スイッチ121からの出力信号に基づき、設定に係る数値を変更するためのものである。
具体的には、設定変更スイッチ121が操作された場合に、1乃至6までの数値のなかから一の数値を決定し、記憶するものである。例えば、設定変更スイッチ121の操作信号を受信するたびに記憶されている数値を順次インクリメントしてゆく。すなわち、設定変更前の設定値が例えば「3」であった場合、設定変更スイッチ121の押圧毎に、「4」「5」「6」と記憶する数値を変え、「6」の次には「1」を記憶する。
【0082】
また、設定値変更手段132が記憶した数値は、所定の表示部に表示される。
なお、設定変更許可手段131が作動していない場合には、設定値変更手段132は作動しない。すなわち、設定変更スイッチ121を操作しても、設定値の変更は行われない。
(設定値確定手段133)
設定値確定手段133は、設定変更確定スイッチ123からの出力信号に基づき、設定に係る数値を確定するためのものである。
【0083】
具体的には、設定変更確定スイッチ123が操作された場合に、前記設定値変更手段132が記憶している設定値を、設定に係る数値として決定し、当該数値データを当選抽選手段230に送出する。なお、この数値データに基づいて、設定値対応抽選テーブル取得手段233が設定値に対応する設定値対応抽選テーブルを選択し、使用可能とすることにより、設定変更が行われたものとなる。
【0084】
(設定変更の操作)
次に、上記構成を有する参考発明の実施の形態による分離型スロットマシンの、遊技設定の変更操作について述べる。
まず、下扉40の鍵穴44にドアキーを差し込んで下扉40のロックを解除する。下扉40を開けて上扉30のロックを解除し、上扉30を開く。そして、設定変更ユニット8の設定変更有効化スイッチ122をONにする。これによりスロットマシンが遊技モードから設定変更モードに切り替わる。
【0085】
次に、設定変更スイッチ121を操作して、希望の設定値を選択する。表示部に設定値が表示される場合には、その数値が希望の設定値となるまで設定変更スイッチ121を操作する。そして、希望の設定値になったら、設定変更確定スイッチ123を操作して設定を確定させる。このとき、設定値確定手段133は当選抽選手段230の設定値対応抽選テーブル取得手段233に当該設定値データを送出する。
【0086】
最後に、設定変更有効化スイッチ122をOFFにして、設定変更モードを遊技モードに切り替える。このようにして、スロットマシンSの設定変更操作を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、設定変更に係る操作手段を一カ所に配置したことから、設定変更操作が容易に行える。さらに、前扉3を上下に二分割してあることから、メダル詰まりやメダルの補給など、遊技者の目前で下扉40を開放しなければならない状況であっても、設定変更可能手段120は開口上部13内に収納されているため、上扉30を開けない限り見ることや触れることはできない。また、上扉30のロック管理を確実にしておくことにより、設定変更管理も確実に行うことができる。
【0087】
本発明の実施の形態)
図6は、本発明の実施の形態を示す図であり、スロットマシンの開扉状態の正面図である。なお、本実施の形態における分離型スロットマシンSの基本的構成は、参考発明の分離型スロットマシンSの説明で述べたものと同様である。
上述した参考発明の実施の形態においては、設定変更ユニット8に、設定変更スイッチ121及び設定変更有効化スイッチ122及び設定変更確定スイッチ123を設けてあるが、本実施の形態では、図6に示すように、各スイッチを電源ユニット4と設定変更ユニット8に分けて配置してある。
【0088】
すなわち、図6(A)のように、電源ユニット4に設定変更スイッチ121及び設定変更確定スイッチ123を設け、設定変更ユニット8に設定変更有効化スイッチ122を設けることができる。このように形成すると、上扉30を開けなければ設定変更有効化スイッチ122を操作できない。従って、下扉40が開いた状態で設定変更スイッチ121及び設定変更確定スイッチ123に触れられても、設定変更スイッチ121が機能しないので設定変更は行えない。
【0089】
また、図6(B)のように、電源ユニット4に設定変更スイッチ121及び設定変更有効化スイッチ122を設け、設定変更ユニット8に設定変更確定スイッチ123を設けてもよい。このように形成すると、上扉30を開けなければ設定変更確定スイッチ123を操作できない。従って、下扉40が開いた状態で設定変更スイッチ121及び設定変更有効化スイッチ122に触れられても、変更した設定が確定しないので設定変更は行えない。
【0090】
なお、特に図示しないが、上記スイッチの配置として、電源ユニット4に設定変更スイッチ121を設け設定変更ユニット8に設定変更有効化スイッチ 122 及び設定変更確定スイッチ 123を設ける配置としてもよい。
【0091】
以上のように、設定変更スイッチ121及び設定変更有効化スイッチ122及び設定変更確定スイッチ123を、筐体ユニット1の開口上部13と開口下部14とに分けて配置することにより、下扉40を開けただけでは設定変更ができないような構成とすることができる。
ところで、以上述べてきた実施の形態では、設定変更入力手段120のうち設定変更スイッチ121及び設定変更有効化スイッチ122及び設定変更確定スイッチ123のいずれをも、筐体ユニット1の開口部11内に設けるように形成したが、上記スイッチのうちいずれか、例えば設定変更確定スイッチ123を、スロットマシンSの操作手段、例えばスタートスイッチ54と兼用するように形成してもよい。
【0092】
また、特に図示しないが、交換ユニット2の正面右側に、演出用の回転リールを設けたり、演出用の液晶表示装置を設けたりする場合には、設定変更ユニット8を設置するスペースがなくなる場合も考えられる。このような場合には、例えば交換ユニット2の上面や、筐体ユニット1の下面などに取り付けるようにしても良い。あるいは、設定変更入力手段120のスイッチ類のみを搭載したスイッチユニットを、設定変更ユニット8とは別に設けることもできる。スイッチユニットは電子基板等を有さず、それほどスペースを必要としないので、上記のような場合であっても、操作のし易い場所に設置することが可能である。
【0093】
なお、本発明は、分離型スロットマシンに限らず、分離型でないスロットマシンにも使用できるものである。さらに、スロットマシン以外の遊技機にも応用できるものである。
【0094】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技の設定変更管理を確実に行うことができ、セキュリティー面に優れた遊技機を提供することができる。
【0095】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、台交換の際、交換不要な部分はそのまま再利用することができ、資源の有効利用を図りつつ、経済性、機能性に優れた分離型遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの分解斜視図である。
【図2】 本発明の参考発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの、本体から前扉3を外した分解斜視図である。
【図3】 本発明の参考発明の実施の形態であって、上扉ロック機構を示す断面図である。
【図4】 本発明の参考発明の実施の形態であって、下扉ロック機構を示す断面図である。
【図5】 本発明の参考発明の実施の形態であって、設定変更可能手段の入力及び出力の概略を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンの開扉状態の正面図である。
【図7】 従来の電源ユニットを示す正面図である。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン 1 筐体ユニット
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 係合部 7 ロック機構
8 設定変更ユニット
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
40 下扉 42 メダル投入口
43 メダル受け皿 44 鍵穴
45 解錠用シャフト 46 解錠用カム
48 メダルセレクター 49 スピーカ
50 操作部 51 投入スイッチ
52 ベットスイッチ 53 精算スイッチ
54 スタートスイッチ 55 ストップスイッチ
60 本体係合部 61 上部係合部
62 下部係合部 63 上扉係合部
64 下扉係合部
70 固定部 71 ストッパー
72 ばね 73 ピン
80 可動部 81 係止片
82 解除つまみ 83 段部
84 突出片 85 開口部
90 突出片
100 店操作部 110 電源スイッチ
120 設定変更入力手段 121 設定変更スイッチ
122 設定変更有効化スイッチ 123 設定変更確定スイッチ
125 設定キースイッチ 126 設定変更スイッチ
130 設定変更手段 131 設定変更許可手段
132 設定値変更手段 133 設定値確定手段
200 制御装置 201 遊技制御装置
202 演出制御装置 210 通常遊技制御手段
220 特別遊技制御手段 230 当選抽選手段
231 抽選テーブル 232 判定手段
233 設定値対応抽選テーブル取得手段

Claims (2)

  1. 正面側に開口する筺形の筐体ユニットと、
    筐体ユニットの開口上部に開閉自在かつ施錠可能に取り付けられた上扉と、
    筐体ユニットの開口下部に開閉自在かつ施錠可能に取り付けられた下扉と、
    複数の図柄が表示された複数の図柄表示手段を有するリールユニットと、
    遊技の設定を変更するための設定変更入力手段を少なくとも有し、
    前記上扉の解錠手段は、前記下扉の解錠手段とは別個に設けられている遊技機であって、
    前記設定変更入力手段として、遊技の設定を変更するための設定変更スイッチと、前記設定変更スイッチによる設定変更を有効化する設定変更有効化スイッチと、前記設定変更スイッチによる設定変更を確定する設定変更確定スイッチとを設け、
    前記設定変更スイッチを、前記筐体ユニットの開口下部内に設け、かつ、前記設定変更有効化スイッチ又は前記設定変更確定スイッチのうち少なくとも一方を、前記筐体ユニットの開口上部内に設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記上扉を筐体ユニットから着脱自在に取り付け、
    支持体に少なくとも前記リールユニットを設置した交換ユニットを、前記筐体ユニットの開口上部内に着脱自在に収納したことを特徴とする請求項記載の遊技機。
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