JP3616770B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスロットマシンは、正面側に開口部を有する筺形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、本体キャビネットの内部に、リールユニット、払い出し装置、及びこれらを制御する制御装置等が固定設置され、全体が構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンにおいては、前扉が一体となってスロットマシンの前面側を開閉しているため、例えば払い出し装置のトラブルや、払い出すための遊技メダルが無くなってしまったときなど、遊技者の目の前で前扉を開放しなければならない場合は、前扉を開くとスロットマシン内部が丸見えとなってしまい、重要部品が遊技者の目に触れて好ましくない。そこで、前扉を上下に分割して、メダル補給に必要な部分、例えば下扉だけを開放して、重要部品を配置した上扉は閉じた状態することができる。しかし、かかる前扉を上扉と下扉とに分割すると、前扉を分割した隙間から、ワイヤ等の異物が挿入されて、制御装置等の重要部品にいたずらがされるという第一の問題点があった。
【0004】
また、上記した従来のスロットマシンにおいては、遊技内容を変更するための台交換の際、遊技を担当しない払い出し装置(例えばホッパーユニット)も同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄となっていたという第二の問題点があった。
一方、類似の遊技機としてパチンコ遊技機があるが、パチンコ遊技機は、正面側に開口部を有する筺形の本体キャビネットと、本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、この前扉に盤面あるいは玉打ち出し装置等が固定され、筺体に玉の循環装置が設けられている。そして、台交換の際には、本体キャビネットを残したままで前扉のみを交換することも可能であったし、更には、盤面のみを交換することもできるように形成されていた。
【0005】
このような、パチンコ遊技機の交換の便に着目し、スロットマシンにおいても、遊技を担当する部分のみを交換可能とする発明はなされてきた。しかし、これまでの発明においては、現実に、交換される部分の固定をどのようにするか、真に交換が必要な部分がどこであるのかといった細かい検討がなされず、もっぱら概念的な発明の提示となっているにすぎなかった。
かくして、スロットマシンを、遊技性に関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に関わる部分、すなわちリールユニット及び制御装置(例えば主基板)等を交換することにより、全体を交換することなく、新しいスロットマシンで遊技しているかのような印象を与えることができる分離型スロットマシンを提供することが求められている。
【0006】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前扉を上下に二分割して、上扉と下扉とによって構成することにより、リールユニット及び制御装置(例えば主基板)等の交換を容易にするとともに、上扉の下扉側端部に、下扉の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部を設けることにより、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、制御装置(例えば主基板)等にいたずら等をされないようにしたスロットマシンを提供しようとするものである。
【0007】
具体的には、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リールユニット及び制御装置等の交換を安全且つ容易にしつつも、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくし、制御装置等にいたずら等をされにくくする。
【0008】
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一及び第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リールユニット及び主基板等の交換を容易にしつつも、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、主基板等にいたずら等をされにくくする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0009】
すなわち、請求項3記載の発明は、隠し部を変形しにくくすることができて、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくし、制御装置等にいたずら等をより一層されにくくする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、スロットマシンの製造工程を減らすことができて、また、隠し部が上扉から外れないようにすることもできて、また、隠し部が上扉から外れなければ、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくし、制御装置等にいたずら等をより一層されにくくする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口部(11)を有する筺形の本体キャビネット(1)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆動モータを有するリールユニット(22)と、遊技メダルを払い出すための払い出し装置(例えばホッパーユニット(5))と、前記回転リール(23)及び払い出し装置(例えばホッパーユニット(5))の作動を制御するための制御装置と、電源装置とを少なくとも備えたスロットマシンであって、支持体に少なくとも前記リールユニット (22) 及び前記制御装置を設置した交換ユニット (2) を、前記本体キャビネット (1) 内部に着脱自在に形成し、前記前扉(3)は、少なくとも、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とから成り、前記上扉 (30) には係合部 (6) の一方が設けられるとともに、前記交換ユニット (2) の支持体には、前記上扉 (30) の係合部 (6) と回転自在に係合する他方の係合部 (6) が設けてあり、前記交換ユニット (2) を前記本体キャビネット (1) に収納した状態で、前記本体キャビネット (1) の開口上部を前記上扉 (30) で開閉可能に形成し、前記上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部(34)を設けたことを特徴とする。
【0012】
つまり、本発明は、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成することにより、リールユニット(22)及び制御装置等の交換を容易にするとともに、上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏側にまで達する隠し部(34)を設けることにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、制御装置等にいたずら等をされにくくしたものである。
また、「リールユニット(22)」は、表面に複数の図柄が表示される回転リール(23)を複数(例えば3個)有し、また、各回転リール(23)の回転軸には、これらを回転させるための駆動モータがそれぞれ設けられているものである。
【0013】
また、「制御装置」としては、例えば、配線基板に制御用電子部品一式が搭載されてなる電子基板(単に基板ということもある)等が挙げられるが、回転リール(23)及び払い出し装置の作動を制御することができる装置であればよい。スロットマシンでは回転リール(40)と払い出し装置との作動を制御することができる基板を、通常、主基板(25)と称している。これは、回転リール(23)と払い出し装置との作動以外(例えば、画像表示装置や、演出用リールや、演出用のその他の表示装置などの演出用装置等)を制御することができる基板として副基板を備えるようにした場合に、この副基板と区別するためである。この制御装置を交換すると、遊技内容を変更することができる。
【0014】
また、「電源装置」は、スロットマシンに電源を供給するためのものである。この電源装置は、例えば、電源基板や操作スイッチ等から成り、電源ユニット(4)として形成することができる。
また、「払い出し装置」は、入賞によりメダルを払い出すとともにメダルを貯留しておくためのものである。この払い出し装置としては、例えばホッパーユニット(5)が挙げられるが、遊技メダルを払い出すことができる装置であればよい。
また、「前扉(3)」は、本体キャビネット(1)の開口部(11)を開塞自在に塞ぐためのものである。この前扉(3)を閉めると、スロットマシンの正面構造となる。すなわち、この前扉(3)には、例えば、回転リール(23)を見ることができる図柄表示窓(32)や、スロットマシンを操作するための操作部(41)等を設けることができるのである。
【0015】
更に、この前扉(3)は、少なくとも、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とから構成される。すなわち、前扉(3)を上下に二分割し、上側に位置するものを上扉(30)とし、下側に位置するものを下扉(40)としたものである。そして、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成することにより、交換ユニット(2)等の交換を容易にすることができるのである。
ただ、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成し、制御装置を上側に配置するような場合、上扉(30)は閉じた状態で下扉(40)だけを開くことができて、重要部品である制御装置の安全性を担保し、部品交換等の作業を安全且つ容易にすることはできる。その一方で、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間から、例えばドライバー等の工具等を挿入されて、制御装置等にいたずら等をされてしまうおそれがある。
【0016】
そこで、本発明に係る分離型スロットマシンは、上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部(34)を設けることにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間をクランク状にし、これにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、制御装置等にいたずら等をされにくくしているのである。
また、「隠し部(34)」は、上扉(30)と一体的に形成してもよく、また、上扉(30)とは別個に形成し、例えばビス等を用いて、上扉(30)に固定してもよい。
【0017】
また、「隠し部(34)」は、プラスチックによって形成してもよく、また、金属によって形成してもよい。
すなわち、上扉(30)と隠し部(34)とをプラスチックによって一体的に形成してもよい。また、上扉(30)についてはプラスチックによって形成するとともに、隠し部(34)については金属によって上扉(30)は別個に形成し、この金属製の隠し部(34)を、例えばビス等を用いて、プラスチック製の上扉(30)に固定してもよいのである。
また、「下扉(40)の裏面」とは、下扉(40)の本体キャビネット(1)側の面を意味するものである。
【0018】
なお、上扉(30)は、例えば、本体キャビネット(1)に軸支させてもよく、また、枠体(21)に軸支させてもよい。また、上扉(30)は、例えば、本体キャビネット(1)又は枠体(21)から分離可能に形成してもよい。
また、下扉(40)は、例えば、本体キャビネット(1)に軸支させることができ、この場合、本体キャビネット(1)から分離可能に形成してもよい。
また、例えばリールユニット(22)と遊技メダルの払い出し装置と、それらの作動を制御する制御装置とからなる交換ユニット(2)を交換可能に構成した分離型スロットマシンに適用する場合は、支持体に少なくともリールユニット(22)及び遊技メダルの払い出し装置の作動を制御する制御装置を設置した交換ユニット(2)を、本体キャビネット(1)内部に着脱自在に設けて構成することができる。ここで、支持体としては例えば枠体(21)等が挙げられるが、リールユニット(22)及び制御装置を支持することができるものであればよい。
【0019】
また、ここで、「上扉(30)の下扉側端部」とは、上扉(30)の下扉(40)側に向かう方の端部である下扉側の端部という意味であり、「下扉(40)の上扉側端部」とは、下扉(40)の上扉(30)側に向かう方の端部である上扉側の端部という意味である。
(作用)
本発明によれば、遊技内容を変えたいときには、交換ユニット (2) のみを取り替えることができる。これにより、交換ユニット (2) 以外の部品はそのままで、交換ユニット (2) のみを取り替えて、スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。また、本発明によれば、遊技内容を変えたいときに、上扉 (30) 及び交換ユニット (2) の2点のみを取り替えることもできる。
【0020】
本発明によれば、リールユニット(22)及び制御装置等の交換を安全且つ容易にしつつも、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、制御装置等にいたずら等をされにくくすることができるのである。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、正面側に開口部(11)を有する筺形の本体キャビネット(1)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転させるための駆動モータを有するリールユニット(22)と、遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット(5)と、前記回転リール(23)及びホッパーユニット(5)の作動を制御するための主基板と、電源装置とを少なくとも有し、支持体に少なくとも前記リールユニット(22)及び主基板を設置した交換ユニット(2)を、本体キャビネット(1)内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンであって、前記前扉(3)は、少なくとも、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とから成り、前記上扉 (30) には係合部 (6) の一方が設けられるとともに、前記交換ユニット (2) の支持体には、前記上扉 (30) の係合部 (6) と回転自在に係合する他方の係合部 (6) が設けてあり、前記交換ユニット (2) を前記本体キャビネット (1) に収納した状態で、前記本体キャビネット (1) の開口上部を前記上扉 (30) で開閉可能に形成し、前記上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部(34)を設けたことを特徴とする。
【0021】
つまり、本発明は、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成することにより、リールユニット(22)及び主基板等の交換を容易にするとともに、上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏側にまで達する隠し部(34)を設けることにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をされにくくしたものである。
ここで、「交換ユニット(2)」は、少なくとも、支持体、リールユニット(22)及び主基板から構成されるものである。この交換ユニット(2)には、他の構成部品、例えば演出を制御するための副基板等が含まれていてもよい。
【0022】
また、「支持体」は、リールユニット(22)及び主基板を一体的に取り扱い可能とするためのものである。例えば、支持体としての枠体(21)に、リールユニット(22)及び主基板を設置することができる。また、支持体としての枠体(21)は、例えば、クリップなどの固定装置(10)により、本体キャビネット(1)内部に固定可能とすることができる。更に、支持体としての枠体(21)は、固定装置(10)を解除することにより、本体キャビネット(1)から取り出し可能とすることができる。
また、「リールユニット(22)」は、表面に複数の図柄が表示される回転リール(23)を複数(例えば3個)有し、また、各回転リール(23)の回転軸には、これらを回転させるための駆動モータがそれぞれ設けられているものである。
【0023】
また、「主基板」は、ROM、RAM、CPU等を有し、主として、当選か否かの抽選や回転リール(23)の停止制御など遊技を制御するものである。そして、この主基板を交換すると、遊技内容を変更することができるのである。
また、遊技内容を変更すると、各回転リール(23)の図柄や図柄配置等を変更する必要もあることから、本発明に係る分離型スロットマシンは、リールユニット(22)も主基板とセットで交換できるようにしているのである。
また、「電源装置」は、スロットマシンに電源を供給するためのものである。この電源装置は、例えば、電源基板や操作スイッチ等から成り、電源ユニット(4)として形成することができる。また、この電源装置は、遊技性には直接関わらないので、例えば、本体キャビネット(1)に固定したままにすることができる。
【0024】
また、「ホッパーユニット(5)」は、入賞によりメダルを払い出すとともにメダルを貯留しておくためのものである。また、このホッパーユニット(5)も、遊技性には直接関わらないので、例えば、本体キャビネット(1)に固定したままにすることができる。
また、「前扉(3)」は、本体キャビネット(1)の開口部(11)を開塞自在に塞ぐためのものである。この前扉(3)を閉めると、スロットマシンの正面構造となる。すなわち、この前扉(3)には、例えば、回転リール(23)を見ることができる図柄表示窓(32)や、スロットマシンを操作するための操作部(41)等を設けることができるのである。
【0025】
更に、この前扉(3)は、少なくとも、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、本体キャビネット(1)の開口部(11)のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉(40)とから構成される。すなわち、前扉(3)を上下に二分割し、上側に位置するものを上扉(30)とし、下側に位置するものを下扉(40)としたものである。そして、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成することにより、交換ユニット(2)等の交換を容易にすることができるのである。
ただ、前扉(3)を上下に二分割して、上扉(30)と下扉(40)とによって構成すると、交換ユニット(2)等の交換を容易にすることはできるものの、その一方で、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間から、例えばドライバー等の工具等を挿入されて、主基板等にいたずら等をされてしまうおそれがある。
【0026】
そこで、本発明に係る分離型スロットマシンは、上扉(30)の下扉側端部に、下扉(40)の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部(34)を設けることにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間をクランク状にし、これにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をされにくくしているのである。
また、「隠し部(34)」は、上扉(30)と一体的に形成してもよく、また、上扉(30)とは別個に形成し、例えばビス等を用いて、上扉(30)に固定してもよい。
【0027】
また、「隠し部(34)」は、プラスチックによって形成してもよく、また、金属によって形成してもよい。
すなわち、上扉(30)と隠し部(34)とをプラスチックによって一体的に形成してもよい。また、上扉(30)についてはプラスチックによって形成するとともに、隠し部(34)については金属によって上扉(30)は別個に形成し、この金属製の隠し部(34)を、例えばビス等を用いて、プラスチック製の上扉(30)に固定してもよいのである。
また、「下扉(40)の裏面」とは、下扉(40)の本体キャビネット(1)側の面を意味するものである。
【0028】
なお、上扉(30)は、例えば、本体キャビネット(1)に軸支させてもよく、また、枠体(21)に軸支させてもよい。また、上扉(30)は、例えば、本体キャビネット(1)又は枠体(21)から分離可能に形成してもよい。
また、下扉(40)は、例えば、本体キャビネット(1)に軸支させることができ、この場合、本体キャビネット(1)から分離可能に形成してもよい。
(作用)
本発明によれば、遊技内容を変えたいときには、交換ユニット (2) のみを取り替えることができる。これにより、交換ユニット (2) 以外の部品はそのままで、交換ユニット (2) のみを取り替えて、分離型スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。また、本発明によれば、遊技内容を変えたいときに、上扉 (30) 及び交換ユニット (2) の2点のみを取り替えることもできる。
【0029】
本発明によれば、リールユニット(22)及び主基板等の交換を容易にしつつも、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、主基板等にいたずら等をされにくくすることができるのである。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0030】
すなわち、請求項3記載の発明は、前記隠し部(34)は、金属によって形成したことを特徴とする。
ここで、「金属」としては、例えば、鉄やステンレス等を用いることができる。
(作用)
本発明によれば、隠し部(34)を変形しにくくすることができ、これにより、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができるので、制御装置(例えば主基板(25))等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
【0031】
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記隠し部は、上扉(30)と一体的に形成したことを特徴とする。
ここで、「一体的に形成」とは、例えばプレス加工や射出成形等により、上扉(30)と隠し部(34)とを一体的に形成することをいう。
【0032】
具体的には、例えば、金属材料を用いて、プレス加工等により、上扉(30)と隠し部(34)とを一体的に形成することができる。
また、例えば、プラスチック材料を用いて、射出成形等により、上扉(30)と隠し部(34)とを一体的に形成することもできる。
(作用)
本発明によれば、スロットマシンの製造工程を減らすことができ、また、隠し部(34)が上扉(30)から外れないようにすることもできる。また、隠し部(34)が上扉(30)から外れなければ、上扉(30)と下扉(40)との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができ、これにより、制御装置(例えば主基板(25))等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1ないし図3は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1及び図2は、本実施の形態に係る分離型スロットマシンを示す分解斜視図、図3は、上扉30及び下扉40の要部を示す側面断面図である。
(分離型スロットマシン)
図1に示すように、本実施の形態に係る分離型スロットマシンは、大きく分けて、正面側に開口部11を有する本体キャビネット1と、本体キャビネット1の内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2と、本体キャビネット1の開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とから構成されている。
【0034】
また、前扉3は、本体キャビネット1の開口部11のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分(開口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(本体キャビネット1)
本体キャビネット1は、底板15、側板16、天板及び裏板から構成され、正面側には開口部11を有する筺体である。また、この本体キャビネット1の高さ方向ほぼ中央には、水平方向に中板12が設けられている。そして、この中板12の下面には、電源ユニット4が設けられ、また、底板15の上面には、ホッパーユニット5が固定されている。なお、ここで、ホッパーユニット5を使用しているが、特にこれに限定されるものではなく、遊技メダルを払い出すことができる他の払い出し装置であっても良い。
【0035】
ここで、電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられている。また、この電源ユニット4には、電源装置が内装されているとともに、遊技店側が種々の設定を行うための店操作部100が設けられている。
また、ホッパーユニット5は、投入されたメダルを貯留しておくとともに、入賞によりメダルを払い出すためのものである。
また、電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際して、必ずしも交換する必要がないため、本体キャビネット1に固定したままにすることができるようになっている。
【0036】
また、側板16の正面左側の下部には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための係合部6としての本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
更に、本体係合部62の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするためのロック機構7としての突出片90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この支持体としての枠体21に固定されたリールユニット22と、基板ユニット24とから構成されている。
【0037】
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータとを有している。
また、基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とが含まれている。
また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を回転自在に係合するための係合部6としての枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
更に、枠体係合部60の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするためのロック機構7としての突出片90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0038】
そして、交換ユニット2は、本体キャビネット1の中板12の上に載置され、開口上部13内部に収納される。そして、この交換ユニット2は、固定装置10により、本体キャビネット1に固着される。
(前扉3)
前扉3は、本体キャビネット1の開口部11を開塞自在に塞ぐためのものでありる。この前扉3を閉めると、分離型スロットマシンの正面構造となる。また、この前扉3は、本体キャビネット1の開口部11のうち上側部分(開口上部13)を開閉自在に塞ぐ上扉30と、本体キャビネット1の開口部11のうち下側部分(開口下部14)を開閉自在に塞ぐ下扉40とから構成されている。
【0039】
(上扉30)
上扉30は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉自在に塞ぐためのものである。この上扉30は、板状の扉であり、交換ユニット2の枠体21に回転自在かつロック可能に形成されている。また、この上扉30のほぼ中央部には、前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31が設けられ、また、この上扉30の周囲には、飾り部33が設けられ、また、この上扉30の正面下部には、種々の表示を行うための表示装置32が設けられている。
ここで、飾り部33は、ランプ等により形成してもよく、また、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。
【0040】
また、表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、例えば、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
また、図2に示すように、上扉30の裏面には、枠体係合部60に係合可能な係合部6としての上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、また、上扉係合部61の対向側には、ロック機構7が設けられている。
また、図1ないし3に示すように、上扉30の下扉側端部には、下扉40の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部34が設けられている。
【0041】
また、上扉30は、主にプラスチックによって形成されているとともに、隠し部34は、金属によって形成されている。そして、隠し部34の上扉30への固定は、ビス及び接着剤等を用いて行われている。
(下扉40)
下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を開閉自在に塞ぐためのものである。この下扉40は、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている。また、この下扉40の上面は、閉扉時には、上扉30よりも前側に突出するように形成されている。また、この下扉40の上部には、スロットマシンを作動させるための操作部41が設けられ、また、この下扉40のほぼ中央部には、遊技内容その他の表示をするための前パネル50が嵌め込まれ、また、この下扉40の下部には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け43が形成されている。
【0042】
また、操作部41としては、下扉40の上面右側には、メダル投入口42が設けられ、また、下扉40の上面左側には、ベットスイッチが設けられ、また、下扉40の正面上部には、スタートスイッチ、ストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。
なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、また、スタートスイッチとは、回転リール23の回転を開始させるためのものであり、また、ストップスイッチとは、回転リール23の回転を停止させるためのものである。
【0043】
また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものである。すなわち、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるのである。
更に、図2に示すように、下扉40の裏面には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。また、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
また、下扉40の裏面には、本体係合部62と係合可能な係合部6としての下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部63の対向側には、ロック機構7が設けられている。
【0044】
(交換ユニット2等の交換)
次に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSにおける、交換ユニット2等の交換について簡単に説明する。
第一に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、交換ユニット2のみを取り替えることができる。すなわち、下扉40を解錠してから上扉30のロックを解除し、その後、枠体21から上扉30を取り外す。その後、固定装置10を外し、本体キャビネット1から交換ユニット2を取り出す。そして、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付け、先ほど外した上扉30を、新たな交換ユニット2の枠体21に取り付ける。このような交換によれば、スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。
【0045】
第二に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、上扉30及び交換ユニット2の二点のみを取り替えることができる。すなわち、上記した第一の手順において、新たな交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付けた後、新たな交換ユニット2の枠体21に、新たな上扉30を取り付ける。このとき、交換ユニット2と上扉30とが一体的に形成されていれば、作業効率がなおよい。このような交換によれば、遊技の変更に伴い、回転リール23の数が変わったり、表示装置32を変更しても、上扉30のデザインを同時に変えることができる。
第三に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、上扉30、交換ユニット2及び前パネル50の三点のみを取り替えることができる。すなわち、上記した第二の手順に加え、下扉40から前パネル50を取り外し、そこに新たな前パネル50を取り付ける。このような交換によれば、前扉30のデザインが変わることにより、最低限のパーツ交換で、あたかも全く異なるスロットマシンをホールに配置したような効果が得られる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、前扉3を上下に二分割して、上扉30と下扉40とによって構成することにより、交換ユニット2の交換を容易にするとともに、上扉30の下扉側端部に、下扉40の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部34を設けることにより、上扉40と下扉30との間の隙間をクランク状にし、これにより、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をされにくくしているのである。
更に、本実施の形態に係る分離型スロットマシンSは、隠し部34を金属によって形成することにより、隠し部34を変形しにくくし、これにより、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくして、主基板等にいたずら等をより一層されにくくしているのである。
【0047】
なお、本実施の形態では、上扉30は、主にプラスチックによって形成されるとともに、隠し部34は、金属によって形成されるとした。また、隠し部34の上扉30への固定は、ビス及び接着剤等を用いて行われるとした。すなわち、上扉30と隠し部34とは別個に形成されるものとした。
ただ、図4に示すように、上扉30と隠し部34とは一体的に形成することもできる。具体的には、例えば、金属材料を用いて、プレス加工等により、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することができる。また、例えば、プラスチック材料を用いて、射出成形等により、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することもできる。
【0048】
そして、上扉30と隠し部34とを一体的に形成することにより、分離型スロットマシンの製造工程を減らすことができ、また、隠し部34が上扉30から外れないようにすることもできる。また、隠し部34が上扉30から外れなければ、上扉30と下扉40との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができ、これによっても、主基板等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
以上、本願発明について、分離型スロットマシンSを例として述べてきたが、本願発明は分離型でないスロットマシンにも適用できるものである。
【0049】
(他の実施の形態)
図5乃至図11に他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部の側面断面図をそれぞれ示す。
隠し部34としては、さらに、図5乃至図8に示すものでもよい。すなわち、上扉30の下扉40側に向かう方の端部である下扉側端部の縦断面形状が、略コ字形のコ字状端部110又は略左右逆L字形の左右逆L字状端部140となっており、一方、下扉40の上扉30側に向かう方の端部である上扉側端部の縦断面形状が、略左右逆コ字形の左右逆コ字状端部120又は略上下逆L字形の上下逆L字状端部130となっているものである。
【0050】
本実施の形態に係る隠し部34は、上扉30の下扉側端部が、下扉40の上扉側端部の裏面にまで達しているとともに、さらに、上扉30の下扉側端部が、下扉40の上扉側端部の全体若しくはその一端に沿って回り込んで、下扉40の上扉側端部と上下方向に重なるように、形成されている。
具体的には、図5に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部のコ字状端部110の凹部空間部170に、下扉40の上扉側端部の左右逆コ字状端部120の凸部180が入り込むように構成することもできる。
また、図6に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部のコ字状端部110の凹部空間部170に、下扉40の上扉側端部の上下逆L字状端部130の一端が入り込むように構成することもできる。
【0051】
また、図7に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部の左右逆L字状端部140の一端が、下扉40の上扉側端部の左右逆コ字状端部120の凹部空間部170に入り込むように構成することもできる。
また、図8に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部の左右逆L字状端部140の一端が、下扉40の上扉側端部の上下逆L字状端部130とが係合するように構成することもできる。
さらに、また、隠し部34としては、同様の要件を満たすものとして、図9乃至図11に示すものでもよい。すなわち、上扉30の下扉40側に向かう方の端部である下扉側端部の縦断面形状が、略円形の右側の半円形からなる右側半円状端部150又は略左右逆L字形の左右逆L字状端部140となっており、一方、下扉40の上扉30側に向かう方の端部である上扉側端部の縦断面形状が、略円形の左側の半円形からなる左側半円状端部160又は略上下逆L字形の上下逆L字状端部130となっているものである。
【0052】
具体的には、図9に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部の右側半円状端部150の凹部空間部170に、下扉40の上扉側端部の左側半円状端部160の上側の端部が入り込むように構成することもできる。
また、図10に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部の右側半円状端部150の凹部空間部170に、下扉40の上扉側端部の上下逆L字状端部130の上側の端部が入り込むように構成することもできる。
また、図11に示すように、隠し部34は、上扉30の下扉側端部の左右逆L字状端部140の端部が、下扉40の上扉側端部の左側半円状端部160の凹部空間部170に入り込むように構成することもできる。
【0053】
上述した図5乃至図11に示すような隠し部34は、上扉30の下扉側端部が、下扉40の上扉側端部の裏面にまで達しているとともに、さらに、上扉30の下扉側端部が、下扉40の上扉側端部の全体若しくはその一端に沿って回り込んで、下扉40の上扉側端部と上下方向に重なるように、形成されている。このため、上扉30と下扉40との間の通路を複雑に折れ曲がった形状にすることができ、針金等の異物を挿入しようとしても、その挿入をより一層、困難なものにすることができる。これにより、異物浸入をより一層、防止することができて、いわゆるゴト対策を強固なものにすることができ、制御装置等へのいたずらを抑えることができる。
【0054】
なお、上述した実施の形態では、隠し部34は、コ字状や、L字状や、半円状のものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、V字状や、U字状のものを90度回転させたものや、半楕円状等の他の形状のものでもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換ユニット以外の部品はそのままで、交換ユニットのみを取り替えて、スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。また、本発明によれば、遊技内容を変えたいときに、上扉及び交換ユニットの2点のみを取り替えることもできる。
【0056】
更に、本発明によれば、リールユニット及び制御装置等の交換を安全且つ容易にしつつも、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、制御装置等にいたずら等をされにくくすることができるのである。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、交換ユニット以外の部品はそのままで、交換ユニットのみを取り替えて、分離型スロットマシンの外観をいっさい変えることなく、遊技内容を変更することができる。また、本発明によれば、遊技内容を変えたいときに、上扉及び交換ユニットの2点のみを取り替えることもできる。
【0057】
更に、本発明によれば、リールユニット及び主基板等の交換を容易にしつつも、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等を挿入されにくくすることができ、これにより、主基板等にいたずら等をされにくくすることができるのである。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、隠し部を変形しにくくすることができ、これにより、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができるので、制御装置(例えば主基板(25))等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
【0058】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、スロットマシンの製造工程を減らすことができ、また、隠し部が上扉から外れないようにすることもできる。また、隠し部が上扉から外れなければ、上扉と下扉との間の隙間からドライバー等の工具等をより一層挿入されにくくすることができ、これにより、制御装置(例えば主基板(25))等にいたずら等をより一層されにくくすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの上扉及び下扉の要部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
S 分離型スロットマシン
1 本体キャビネット
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
2 交換ユニット
22 リールユニット 21 枠体
23 回転リール 24 基板ユニット
3 前扉
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 隠し部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け
44 鍵穴 48 メダルセレクター
49 スピーカ 50 前パネル
4 電源ユニット
5 ホッパーユニット
6 係合部
60 枠体係合部 61 上扉係合部
62 本体係合部 63 下扉係合部
7 ロック機構
90 突出片
100 店操作部
110 コ字状端部 120 左右逆コ字状端部
130 上下逆L字状端部 140 左右逆L字状端部
150 右側半円状端部 160 左側半円状端部
170 凹部空間部 180 凸部
Claims (4)
- 正面側に開口部を有する筺形の本体キャビネットと、
本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、
遊技メダルを払い出すための払い出し装置と、
前記回転リール及び払い出し装置の作動を制御するための制御装置と、
電源装置とを少なくとも備えたスロットマシンであって、
支持体に少なくとも前記リールユニット及び前記制御装置を設置した交換ユニットを、前記本体キャビネット内部に着脱自在に形成し、
前記前扉は、少なくとも、本体キャビネットの開口部のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉と、本体キャビネットの開口部のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉とから成り、
前記上扉には係合部の一方が設けられるとともに、前記交換ユニットの支持体には、前記上扉の係合部と回転自在に係合する他方の係合部が設けてあり、
前記交換ユニットを前記本体キャビネットに収納した状態で、前記本体キャビネットの開口上部を前記上扉で開閉可能に形成し、
前記上扉の下扉側端部に、下扉の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部を設けたことを特徴とするスロットマシン。 - 正面側に開口部を有する筺形の本体キャビネットと、
本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転させるための駆動モータを有するリールユニットと、
遊技メダルを払い出すためのホッパーユニットと、
前記回転リール及びホッパーユニットの作動を制御するための主基板と、
電源装置とを少なくとも有し、
支持体に少なくとも前記リールユニット及び主基板を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成した分離型スロットマシンであって、
前記前扉は、少なくとも、本体キャビネットの開口部のうち上側部分を開閉自在に塞ぐ上扉と、本体キャビネットの開口部のうち下側部分を開閉自在に塞ぐ下扉とから成り、
前記上扉には係合部の一方が設けられるとともに、前記交換ユニットの支持体には、前記上扉の係合部と回転自在に係合する他方の係合部が設けてあり、
前記交換ユニットを前記本体キャビネットに収納した状態で、前記本体キャビネットの開口上部を前記上扉で開閉可能に形成し、
前記上扉の下扉側端部に、下扉の上扉側端部の裏面にまで達する隠し部を設けたことを特徴とする分離型スロットマシン。 - 前記隠し部は、金属によって形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
- 前記隠し部は、前記上扉と一体的に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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