JP2004049347A - 遊技機 - Google Patents

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Takayuki Sakanaka
坂中 隆之
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Olympia:Kk
株式会社オリンピア
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Abstract

【課題】運搬時における作業者の負担が軽減されるうえ、「ゴト」を行うことが困難な遊技機の提供。
【解決手段】カバー部材7に設けた鍔部72で、カバー部材7と長孔18との間の隙間19を覆って隠蔽し、カバー部材7を長孔18にぴったりさせる必要をなくし、運搬の際に作業者の手と接触する接触面88の面積を充分大きくし、且つ、接触面88の形状を丸みを帯びたものにする。これにより、重いスロットマシン1を運ぶ作業者の手が強く押圧されないようにし、運搬の際の苦痛から作業者を解放し、作業者の負担を軽減する。また、カバー部材7で長孔18を塞ぐことにより、長孔18から異物を入れる「ゴト」を防止する。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用の筐体の側板に、運搬用の手掛かりが形成されている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機が利用されている。このうち、スロットマシンは、回転駆動させた複数の回転リールを適宜停止させた際に、これらの回転リールに表示された図柄が特定の組合せとなったときに当選とする遊技機である。
また、遊技機としては、正面側に開口する筺体である本体キャビネットの内部に、遊技のために装置や機構を設けたものが一般的である。
【0003】
例えば、スロットマシンとしては、筺形の本体キャビネットの内部に、前述の回転リールを有するリールユニット、遊技用のメダルを貯めておくホッパーユニット、及び、リールユニットやホッパーユニット等の動作を制御するための基板等の内部装置を設置したものが一般的である。
【0004】
ここで、前述のようなスロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機においては、ビッグボーナス等の役に当選した際、その当選を盛り上げるために、色鮮やかな照明の点滅やファンファーレ等の効果音を利用した演出が行われている。そして、このような演出は、遊技機の新規開発とともに進歩している。演出の進歩により、遊技機には、新たな演出を行う新たなデバイスが追加され、これにより、遊技機は、その重量がますます増える傾向にある。
【0005】
現在の遊技機は、把手やハンドル等の手掛かりがない場合には、もはや運搬が困難となる程、重いものとなっている。このため、遊技機の本体キャビネットの両側に設けられた側板には、当該側板を貫通する長孔が設けられている。これらの長孔は、遊技機を運搬する際に、手が掛けられる手掛かりとして利用されるものである。これにより、重い遊技機を運搬するための便宜が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような遊技機では、運搬の際に利用する手掛かりが、側板を貫通する単なる長孔であり、運搬する作業者の手に当たる接触面は、その形状が角張ったものとなっているうえ、面積を充分確保することが困難となっている。このため、遊技機がこれ以上重くなると、遊技機の重量により作業者の手が強く押圧され、運搬の際に苦痛を感じる等、作業者の負担が増えるという問題点がある。
また、長孔を通じて遊技機の内部と外部とが連通しているので、長孔から異物を入れて遊技機を不正に操作する不正行為、いわゆる、「ゴト」が行われやすいという問題点もある。
【0007】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、運搬時における作業者の負担が軽減されるうえ、「ゴト」を行うことが困難な遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0009】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機(1)用の筐体(10)の側板(13)に、運搬用の手掛かりを形成するための長孔(18)と、前記筐体(10)の内部を密封状態とするために前記筐体(10)の外側から前記長孔(18)に遊嵌されるカバー部材(7)とが設けられ、前記カバー部材(7)は、一端が塞がれて袋部(73A) を形成し、他端が開口され、且つ途中に角部(71A) を有し、全体が略L字状に折れ曲がった本体(71)と、前記他端近傍の側面から突出するとともに前記開口の周縁から略直角に外方に向かって設けられた鍔部(72)とを備え、前記長孔(18)は、略L字状に折れ曲がったカバー部材(7)の角部(71A) が挿通可能な寸法を有し、前記カバー部材(7)の前記鍔部(72)は、前記筐体(10)の側面に沿って配置されるとともに、前記カバー部材(7)の前記本体(71)と前記長孔(18)の内周面(18A) との間に形成される隙間(19)を覆って隠蔽するものであることを特徴とする。
【0010】
(作用)
本発明によれば、カバー部材(7)に設けた鍔部(72)がカバー部材(7)と長孔(18)との間の隙間(19)を覆って隠蔽するので、カバー部材(7)は、長孔(18)に挿通できれば、当該長孔(18)にぴったりなものとする必要がなく、運搬の際に作業者の便宜を図れるように、その寸法や形状を適宜設定・選択することができる。例えば、カバー部材(7)の表面のうち、運搬の際に作業者の手と接触する接触面(88)の面積が充分大きくなるように設定し、かつ、当該接触面(88)の形状を丸みを帯びたものにすることができる。これにより、遊技機(1)がさらに重くなっても、遊技機(1)の重量により作業者の手が強く押圧されることがなく、運搬の際の苦痛から作業者が解放され、作業者の負担が軽減される。
また、カバー部材(7)により長孔(18)が塞がれ、遊技機(1)の内部が密封されるので、長孔(18)から異物を入れることができず、遊技機(1)内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を行うことが困難となる。
【0011】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記カバー部材(7)の塞がれた一端側の袋部(73A) に前記筐体(10)の内側面に固定される被固定部(75)を設けたことを特徴とする。
【0012】
(作用)
本発明によれば、カバー部材(7)の被固定部(75)が筐体(10)の内部に配置され、しかも、カバー部材(7)の鍔部(72)でカバー部材(7)と長孔(18)との間の隙間(19)を覆って隠蔽するので、筐体(10)の開口を開閉する扉(40)を開けなければ、カバー部材(7)は、筐体(10)から取り外すことが困難となる。これにより、長孔(18)は、簡単には開放できず、そこから異物を入れることも容易に行えなくなるので、この点からも、遊技機(1)内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を行うことが困難となる。
【0013】
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記カバー部材(7)が、複数に分割された部品(78A, 78B)を組み合わせたものであり、前記複数に分割された部品(78A, 78B)として、略L字状の開口部(77)を有する略容器状部品(7A)と、前記略L字状の開口部(77)を塞ぐ蓋部品(7B)とを有するものであることを特徴とする。
【0014】
(作用)
本発明によれば、略L字状の開口部(77)を有する略容器状部品(7A)と、この略L字状の開口部(77)を塞ぐ蓋部品(7B)とにカバー部材(7)を分割できるので、金型を利用する射出成形法等の製造法を採用するにあたり、製造すべき成形品を適宜分割することにより、アンダーカット等の製造困難な部位を解消することができる。
このため、カバー部材(7)は、その寸法や形状の設定範囲及び選択範囲を広くでき、運搬の際に作業者の手と接触する接触面(88)の面積を充分大きく設定でき、かつ、当該接触面(88)の形状として、丸みを帯びたものを選択でき、これにより、運搬の際に作業者に苦痛を感じさせないカバー部材(7)を実現でき、作業者の負担の軽減が確実に行えるようになる。
【0015】
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記カバー部材(7)として、全体が一体に成形されたものを採用したことを特徴とする。
【0016】
(作用)
本発明によれば、全体が一体に成形されたカバー部材(7)を採用したので、カバー部材(7)を複数の部品に分割する場合と異なり、カバー部材(7)を組み立てる作業を行う必要がなく、カバー部材(7)の製造工程の簡略化が図れ、しかも、ブロー成形法等の製造法で製造することにより、カバー部材(7)の大量生産が可能となり、カバー部材(7)の製造コスト、ひいては遊技機の製造コストの低減を図ることができるようになる。
【0017】
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記カバー部材(7)の上向きとなった上面(70B) と、前記筐体(10)の前記長孔(18)の下向きとなった下面(18B) とは、前記カバー部材(7)を前記長孔(18)に遊嵌させた状態では、互いに面接触していることを特徴とする。
【0018】
(作用)
本発明によれば、重い遊技機(1)を運搬する際に、遊技機(1)の重量は、カバー部材(7)を介して作業者の手に伝達される。ここで、カバー部材(7)の上面(70B) と、長孔(18)の下面(18B) とが面接触しているので、遊技機(1)の重量により大きな押圧力がカバー部材(7)に加わっても、カバー部材(7)が変形したりせず、カバー部材(7)の損傷が未然に防止される。
【0019】
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、前述した請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記長孔(18)の内周面(18A) と、前記筐体(10)の前記側板(13)の内側面(13A) とが交差する部分は、少なくとも前記長孔(18)の下向きとなった下面の端縁を含む部分にアールが付けられて曲面となっていることを特徴とする。
【0020】
(作用)
本発明によれば、角部(71A) が略L字状に折れ曲がったカバー部材(7)を採用しても、前述のようなアールが筐体(10)側の長孔(18)に形成され、当該長孔(18)の内側端縁部分における内法が拡張されるので、カバー部材(7)の他の部分よりも断面寸法が大きい角部(71A) が長孔(18)全体を通過でき、カバー部材(7)の長孔(18)への挿通作業が容易になる。
【0021】
(請求項7)
(特徴点)
請求項7記載の発明は、前述した請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記長孔(18)の内周面(18A) と、前記筐体(10)の前記側板(13)の内側面(13A) とが交差する部分は、少なくとも前記長孔(18)の下向きとなった下面(18B) の端縁を含む部分が凹まされて外側へ向かって拡張されていることを特徴とする。
【0022】
(作用)
本発明によれば、請求項6記載の発明と同様に、角部(71A) が略L字状に折れ曲がったカバー部材(7)を採用しても、前述のように凹まされた部分が筐体(10)側の長孔(18)に形成され、当該長孔(18)の内側端縁部分における内法が拡張されるので、カバー部材(7)の他の部分よりも断面寸法が大きい角部(71A) が長孔(18)全体を通過でき、カバー部材(7)の長孔(18)への挿通作業が容易になる。
【0023】
(請求項8)
(特徴点)
請求項8記載の発明は、前述した請求項1乃至7のいずれかにおいて、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項8記載の発明は、前記筺形として正面側に開口する筺形の本体キャビネット(10)を備え、前記本体キャビネット(10)の開口部(11)を開閉自在に塞ぐ前扉(30, 40)と、前記複数の回転リール(24)及びこれらの回転リール(24)を回転させるための駆動モータが設けられたリールユニット(22)と、前記回転リール(24)及びホッパーユニット(3)の作動を制御するための主基板と、前記本体キャビネット(10)に設けられた装置及びユニットに電力の供給を行う電源装置とが設けられ、前記本体キャビネット(10)には、当該内部空間を上下に仕切る中板(16)が設けられるとともに、この中板(16)の上方及び下方にそれぞれ収納空間としての上段部(10A) 及び下段部(10B) が形成され、前記前扉は、前記上段部(10A) 及び前記下段部(10B) に応じて、前記上段部(10A) 側の開口部(11A) を開閉する上部前扉(30)と、前記下段部(10B) 側の開口部(11B) を開閉する下部前扉 (40) とに分割され、前記長孔(18)は、前記上段部(10A) 側に設けられ、前記リールユニット(22)及び主基板と、少なくとも前記リールユニット(22)及び主基板を支持する支持体(21)とを備えた交換ユニット(20)が設けられ、この交換ユニット(22)が前記上段部(10A) の内部に着脱可能に設置されていることを特徴とする。
【0024】
(作用)
本発明によれば、交換ユニット(20)、換言すれば、スロットマシン(1)のうち遊技を担当する遊技担当部分が分離可能となるので、遊技担当部分となる交換ユニット(20)のみが交換可能な分離型スロットマシンが得られるようになる。このため、交換の必要のない部分はそのまま残しておくことができることから交換費用がかからず、加えて省資源、リサイクルにも貢献することができる。
また、遊技担当部分である交換ユニット(20)を収納する本体キャビネット(10)の上段部(10A) の開口部(11A) は、上部前扉(30)で塞がれるようになり、且つ、長孔(18)は、カバー部材(7)で塞がれるようになり、上段部(10A) が完全に閉鎖されることとなる。このため、遊技機(1)の管理者以外の者が遊技担当部分である交換ユニット(20)に触れることが不可能となり、上段部(10A) 内への異物挿入による不正行為も防止され、この点からも、いわゆる、「ゴト」の防止をより一層図ることが可能となる。
【0025】
(請求項9)
(特徴点)
請求項9記載の発明は、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項9記載の発明は、遊技機(1)用の筐体(10)の側板(13)に、運搬用の手掛かりを形成するための長孔(18)と、前記筐体(10)の内部を密封状態とするために前記筐体(10)の内側から前記長孔(18)に嵌め込まれるカバー部材(9)とが設けられ、前記カバー部材(9)は、一端(93)が塞がれて袋部(93A) を形成し、他端(94)が開口され、且つ途中に角部(91A) を有し、全体が略L字状に折れ曲がった本体(91)を備え、前記本体(91)の開口された他端(94)は、当該他端(94)の外周面(90A) と前記長孔(18)の内周面(18A) とが密着するように、前記長孔(18)に嵌合していることを特徴とする。
【0026】
(作用)
本発明によれば、カバー部材(9)を形成する本体(91)の前記他端(94)が長孔(18)にぴったりと嵌合するので、カバー部材(9)の外周面(90A) と長孔(18)の内周面(18A) との間の隙間が形成されず、これより、カバー部材(9)で長孔(18)が閉鎖され、遊技機(1)の内部が密封される。このため、長孔(18)から異物を入れることができず、遊技機(1)内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を行うことが困難となる。
ここで、カバー部材を筐体(10)の内側から長孔(18)に嵌め込むようにしたので、カバー部材(9)の角部(91A) を長孔(18)に挿通させる必要がなく、その他端(94)を長孔(18)に嵌め込むことができればよく、カバー部材(9)は、寸法や形状についての設定範囲及び選択範囲が広がる。そして、例えば、運搬の際に作業者の手と接触するカバー部材(9)の接触面(88)の面積を充分大きく設定し、かつ、当該接触面(88)の形状として、丸みを帯びたものを選択することにより、運搬の際に作業者に苦痛を感じさせないカバー部材(9)を実現でき、作業者の負担の軽減が確実に行えるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の実施の一形態を示すものである。図1は本実施形態に係るスロットマシンの全体を示す斜視図、図2及び図3は前記スロットマシンを示す分解斜視図、図4は前記本実施形態に係る筐体としての本体キャビネットを示す一部破断した斜視図、図5は本実施形態に係るカバー部材を示す断面図、図6は本実施形態に係るカバー部材を示す分解斜視図である。
【0028】
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、図1乃至図3に示すように、正面側に開口部11を有する筐状の本体キャビネット10と、本体キャビネット10の内部に着脱自在に設けられる交換ユニット20と、本体キャビネット10の開口部11を開閉する前扉30,40とを備えている。開口部11を開閉する前扉は、上部前扉30と下部前扉40とに分割されている。すなわち、開口部11の上半分である開口部11A を開閉可能に塞ぐ上部前扉30と、開口部11の下半分である開口部11B を開閉可能に塞ぐ下部前扉40とに分割されている。
【0029】
(本体キャビネット10)
本体キャビネット10は、底部に配置された底板12、両側に配置された一対の側板13、頂部に配置された天板14及び裏側に配置された裏板15を有する筺体である。本体キャビネット10の高さ方向における略中央部分には、一対の側板13の間に水平に架け渡された中板16が設けられている。そして、この中板16の上方及び下方にそれぞれ収納空間としての上段部10A 及び下段部10B が形成されている。下段部10B には、換言すると、中板16の下面には電源ユニット2が設けられ、底板12にはホッパーユニット3が固定されている。また、左方の側板13の正面側の端縁には、下部前扉40を回動自在に支持する回動支持部17が設けられている。
【0030】
ここで、電源ユニット2は、中板16の下面に、取り付け板等を介して取り付けられている。電源ユニット2には、図示しない電源装置と、遊技店の操作員が種々の設定を行うために、図示しない設定用操作卓とが設けられている。
電源ユニット2及びホッパーユニット3は、異なる交換ユニット20に対しても共通に利用できるものである。換言すれば、交換ユニット20を他の種類の交換ユニット20に交換するにあたり、電源ユニット2及びホッパーユニット3は、別のものへの交換が不要となっている。
【0031】
また、本体キャビネット10の両側に設けられた側板13の各々には、運搬用の手掛かりを形成するための長孔18が設けられている。長孔18の各々には、本体キャビネット10の内部を密封状態とするために、後で詳述するカバー部材7が遊嵌されている。
【0032】
(交換ユニット20)
交換ユニット20は、図3に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体21と、この枠体21に固定されたリールユニット22と、各種の電子回路が形成されている基板ユニット23とを備えたものである。
このうち、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール24と、これらの回転リール24を回転駆動する図示しない駆動モータとを有している。また、基板ユニット23には、スロットマシン1の遊技動作等を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板とが設けられている。
【0033】
ここで、本体キャビネット10に設けられた各側板13の内側の面には、交換ユニット20の枠体21を係止可能な固定装置5が設けられている。交換ユニット20は、本体キャビネット10の中板16の上に載置され、この状態で固定装置5に係止されることにより、本体キャビネット10の上段部10A の内部に収納・固定されるものである。そして、固定装置5は、所定の操作が行われることにより、本体キャビネット10との係止が解除されるようになっている。固定装置5は、所定の操作が行われることにより、本体キャビネット10との係止が解除可能となっている。本体キャビネット10は、固定装置5による係止が解除されると、本体キャビネット10から取り外して分離することが可能となっている。また、交換ユニット20の枠体21には、上部前扉30を回動自在に支持する回動支持部25が設けられている。この回動支持部25により、交換ユニット20は、上部前扉30が装着された状態で、本体キャビネット10に対して着脱することが可能となっている。
【0034】
(上部前扉30)
上部前扉30は、図2及び図3に示すように、交換ユニット20の枠体21に一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側がラッチ装置31によりロック可能となった扉体である。また、上部前扉30は、図1乃至図3に示すように、回転リール24の図柄を正面側から見るために、略中央部に形成された図柄表示窓32と、この図柄表示窓32の周囲に設けられた飾り部33と、種々の表示を行うための表示装置34とを備えている。このうち、飾り部33としては、ランプ等の発光体を含んで構成され、入賞の報知等の演出時に発光体を点滅させるものを採用することが好ましい。また、表示装置34としては、7セグメントLED等により数字の表示が可能となった表示装置、あるいは、数字や文字だけでなく、画像の表示までもが可能となった液晶パネルやCRTを利用した表示装置が採用できる。
【0035】
(下部前扉40)
下部前扉40は、図2及び図3に示すように、本体キャビネット10の側板13に一端縁側が回動自在に支持され、且つ、他端縁側がラッチ装置41によりロック可能となった扉体である。下部前扉40の奥行き寸法、換言すると、厚さは、上部前扉30よりも大きくされている。
ここで、前扉を構成する上部前扉30及び下部前扉40のうち、下部前扉40に、後述する下パネル装置60が装着されている。
また、図1に示すように、閉鎖状態においては、下部前扉40は、前面が上部前扉30の前面よりも前方に迫り出している。このため、下部前扉40の上面は、上部前扉30の前面から水平に突出した略水平面となっている。この下部前扉40の上面付近には、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部50が設けられている。操作部50の下方には、当該下部前扉40の正面部分を覆うように装着された下パネル装置60が設けられている。さらに、下パネル装置60の下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け42が設けられている。
【0036】
操作部50には、右側から、下部前扉40の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴51と、遊技用メダルが投入されるメダル投入口52と、回転リール24の回転を停止させるストップスイッチ53と、メダル投入口52に投入されたメダルのうち該ゲームに賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ54と、回転リール24の回転を開始させるスタートスイッチ55とが設けられている。
【0037】
また、下部前扉40の裏面側には、図2に示すように、メダル投入口52から投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判定するためのメダルセレクタ43が設けられている。そして、下部前扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ44が設けられている。
【0038】
(カバー部材)
図5に示すように、カバー部材7は、前述の如く、本体キャビネット10の各側板13に形成された長孔18に遊嵌されたものである。カバー部材7には、途中に角部71A を有し、全体が略L字状に折れ曲がった本体71と、この本体71の端部側面から略直角に外方に向かって突出する鍔部72とが設けられている。
【0039】
このうち、本体71は、一端73が塞がれて、この一端73が袋部73A を形成し、他端74が開口され、この他端74に開口部74A が形成されたものとなっている。そして、本体71の袋部73A には、本体キャビネット10の側板13の内側面13A に固定される被固定部75が設けられている。この被固定部75は、本体71の側壁のうち、本体キャビネット10の側板13に接した側壁71B を、側板13の内側面13A に沿って、袋部73A よりもさらに外側へ延長したものである。また、被固定部75は、当該被固定部75を貫通するネジ76により、本体キャビネット10の側板13に取り付けられている。
【0040】
一方、鍔部72は、開口部74A の開口周縁に沿って、本体71に一体成形されたものとなっている。また、カバー部材7の本体71の外周面70A の下方部分と、長孔18の内周面18A の下方部分との間には、隙間19が形成されている。鍔部72は、本体キャビネット10に設けられた側板13の外側面13B に沿って配置され、且つ、前述の隙間19を覆って隠蔽している。ここで、図5の如く、隙間19の形成により、長孔18には、カバー部材7が遊嵌されている。この状態で、カバー部材7が本体キャビネット10の側板13に固定されている。一方、カバー部材7の外周面70A の上向きとなった上面70B と、本体キャビネット10の長孔18の下向きとなった下面18B とは、互いに面接触している。
【0041】
長孔18の内周面18A と、本体キャビネット10の側板13の内側面13A とが交差する部分は、長孔18の下向きとなった下面18B の端縁をも含む部分全体が凹まされて段付部19A となっている。段付部19A の内周面19B は、長孔18の内周面18A よりも外側へ向かって拡張されている。ここで、段付部19A の内周面19B の互いに対向する面の面間寸法Lは、カバー部材7の縦断面における最も太い部分である角部71A の外法寸法Mよりも大きくされている。このような段付部19A の形成により、略L字状に折れ曲がったカバー部材7の角部71A が長孔18に挿通可能となっている。換言すれば、長孔18は、カバー部材7の角部71A が挿通可能な面間寸法Lを有している。
【0042】
ここで、カバー部材7は、図6に示すように、複数に分割された部品を組み合わせたものである。すなわち、カバー部材7は、複数に分割された部品として、略L字状の開口部77を有する略容器状部品7Aと、略L字状の開口部77を塞ぐ蓋部品7Bと有するものである。
【0043】
蓋部品7Bは、略容器状部品7A側に向かって延びる立ち上がり部78が、その周縁部分に設置されたものとなっている。なお、略容器状部品7Aの開口部74A に対応する部位については、立ち上がり部78の設置が省略されている。立ち上がり部78の先端縁には、立ち上がり部78からさらに略容器状部品7A側に向かって延びるとともに、互いに対向する2組の係止突起79が設けられている。互いに対向する係止突起79の各々には、その相手に向かって突出する鉤部80が設けられている。また、蓋部品7Bの入隅部分には、内側に向かって扇形状に張り出した張り出し部81が設けられている。張り出し部81には、ビス82を挿通させる挿通孔83が形成されている。
【0044】
一方、略容器状部品7Aの周縁部分には、蓋部品7B側の立ち上がり部78に対応するように階段状突部84が設けられている。この階段状突部84は、蓋部品7B側の立ち上がり部78の内側に嵌り込むものとなっている。また、略容器状部品7Aには、蓋部品7B側の係止突起79に対応するとともに、内部に係止突起79が収納可能な係止溝部85が設けられている。係止溝部85の底面には、係止突起79の鉤部80を係止させる係止凹部86が設けられている。また、略容器状部品7Aの入隅部分には、蓋部品7B側の張り出し部81に対応した厚肉部87が設けられている。この厚肉部87には、張り出し部81の挿通孔83に挿通されたビス82が螺合されるようになっている。
【0045】
ここで、略容器状部品7Aの周縁部分の階段状突部84に、蓋部品7Bの立ち上がり部78を嵌め込むとともに、蓋部品7B側の係止突起79を略容器状部品7A側の係止溝部85に収納させて、係止突起79の鉤部80を係止溝部85の係止凹部86に係止させた状態で、略容器状部品7Aの厚肉部87に、張り出し部81の挿通孔83に挿通されたビス82を螺合することにより、略容器状部品7Aと蓋部品7Bとが強固に一体化されて、カバー部材7が形成されるようになっている。この際、カバー部材7において、作業者の手と接触する接触面88は、その面積が充分大きく設定されるとともに、その形状として、角張った部分がない丸みを帯びたものが選択されている。また、略容器状部品7Aには、鍔部72の裏面と他端74の外周面とにまたがる三角形状のリブ89が設けられている。このリブ89により、鍔部72が補強されている。
【0046】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、本体キャビネット10の側板13に設けられた長孔18にカバー部材7を遊嵌するようにし、且つ、カバー部材7に設けた鍔部72でカバー部材7と長孔18との間の隙間19を覆って隠蔽するようにしたので、カバー部材7の形状や寸法は、長孔18にぴったりしたものにする必要がない。このため、カバー部材7は、スロットマシン1を運搬する際に、作業者の手と接触する接触面88の面積が充分大きく設定でき、かつ、当該接触面88の形状を、丸みを帯びたものにすることができる。従って、スロットマシン1がさらに重くなっても、スロットマシン1の重量により作業者の手が強く押圧されることがなく、スロットマシン1の運搬の際の苦痛から作業者を解放でき、作業者の負担を軽減することができる。
しかも、カバー部材7の設置により長孔18が塞がれ、スロットマシン1の内部が密封されるので、長孔18から異物を入れることができず、スロットマシン1内への異物挿入による不正行為を防止でき、いわゆる、「ゴト」を行うことを未然に防止することができる。
【0047】
また、カバー部材7の被固定部75を本体キャビネット10の内部に配置し、しかも、カバー部材7の鍔部72で隙間19を覆って隠蔽するようにしたので、本体キャビネット10の開口部11を開閉する前扉30, 40を開けなければ、カバー部材7を本体キャビネット10から取り外すことが著しく困難となる。このため、長孔18を簡単には開放することができず、そこから異物を入れることも容易に行えなくなるので、この点からも、スロットマシン1内への異物挿入による不正行為を防止でき、いわゆる、「ゴト」を行うことを未然に防止することができる。
【0048】
さらに、略L字状の開口部77を有する略容器状部品7Aと、この略L字状の開口部77を塞ぐ蓋部品7Bとにカバー部材7を分割し、カバー部材7の寸法や形状の設定範囲及び選択範囲を広くし、運搬の際に作業者の手と接触する接触面88の面積を充分大きく設定し、且つ、当該接触面88の形状として、丸みを帯びたものを選択したので、運搬の際に作業者に苦痛を感じさせないカバー部材7を実現でき、作業者の負担を確実に軽減することができる。
【0049】
また、カバー部材7を長孔18に遊嵌させた状態において、カバー部材7の上向きとなった上面70B と、本体キャビネット10の長孔18の下向きとなった下面18B とを互いに面接触させ、スロットマシン1の重量により大きな押圧力がカバー部材7に加わっても、カバー部材7が変形しないようにしたので、スロットマシン1の運搬時に、カバー部材7の損傷を未然に防止することができる。
【0050】
さらに、長孔18の内周面18A と、本体キャビネット10の側板13の内側面13A とが交差する部分に、長孔18の内周面18A よりも外側へ向かって拡張された段付部19A を設け、段付部19A の内周面19B の互いに対向する面の面間寸法Lを、カバー部材7の縦断面における最も太い部分である角部71A の外法寸法Mよりも大きくしたので、略L字状に折れ曲がったカバー部材7の角部71A を長孔18に挿通することができ、カバー部材7の本体キャビネット10への取付作業を容易に行うことができる。
【0051】
また、複数の回転リール24及びこれらの回転リール24を回転させるための駆動モータが設けられたリールユニット22と、回転リール24等の作動を制御するための主基板が設けられた基板ユニット23とを枠体21に設置した構成の交換ユニット20を採用し、この交換ユニット20を本体キャビネット10内部に着脱可能に設けたので、スロットマシン1のうち遊技を担当する遊技担当部分である交換ユニット20のみを本体キャビネット10から分離することができ、交換ユニット20のみが交換可能な分離型スロットマシン1を得ることができる。このため、スロットマシンを別の機種に交換する作業を行うにあたり、交換の必要のない本体キャビネット10等の部分はそのまま残しておくことができ、交換作業が容易に行うことができるうえ、交換費用が軽減でき、加えて省資源、リサイクルにも貢献することができる。
【0052】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、長孔の内周面と、筐体に設けられている側板の内側面とが交差する部分を凹まして段付部19A を設けたが、当該部分に設けられるのは、角張った段付部19A に限らず、図7に示すように、長孔18の内周面18A と、筐体としての本体キャビネット10の側板13の内側面13A とが交差する部分は、少なくとも長孔18の下向きとなった下面18B の端縁を含む部分にアールが付けられて曲面とされた曲面部19C でもよい。
【0053】
このような曲面部19C を形成すれば、図8に示すように、長孔18の内側端縁部分における内法が拡張されるので、カバー部材7の入隅側の面を曲面部19C に沿わせながら、カバー部材7を長孔18に挿入すれば、カバー部材7の角部71A の断面寸法が他の部分よりも大きくても、角部71A を長孔18に通すことができ、これにより、カバー部材7を長孔18に容易に設置することができる。
【0054】
さらに、カバー部材としては、筐体の外側から長孔に遊嵌されるものに限らず、筐体の内側から長孔に嵌め込まれるものでもよい。
すなわち、図9に示すように、本体キャビネット10の各側板13に形成された長孔18には、本体キャビネット10の内側からカバー部材9が嵌め込まれている。カバー部材9は、途中に角部91A を有するとともに、全体が略L字状に折れ曲がった本体91を備えたものとなっている。この本体91の一端93は、塞がれて袋部93A を形成している。また、本体91の他端94は開口されている。そして、本体91の開口された他端94の外周面90A が、長孔18の内周面18A の全体と密着するように、本体91の他端94が長孔18に嵌合している。
【0055】
ここで、本体91は、本体キャビネット10の側板13の内側面13A に固定するための被固定部として、袋部93A に設けられた被固定部95だけでなく、角部91A の近傍に設けられた被固定部96をも備えている。これらの被固定部95,96は、当該被固定部95,96を貫通するネジ76により、本体キャビネット10の側板13に取り付けられている。
また、カバー部材9において、作業者の手と接触する接触面88は、前述のカバー部材7と同様に、その面積が充分大きく設定されるとともに、その形状として、角張った部分がない丸みを帯びたものが選択されている。
このようなカバー部材9を採用しても、前述のカバー部材7を採用した場合と同様の作用、効果を得ることができる。
【0056】
また、遊技機としては、遊技を担当する遊技担当部分が分離・交換可能となった分離型のスロットマシンに限らず、遊技を担当する遊技担当部分のみの交換が不可能な一体型の遊技機でもよい。
この際、前扉としては、上部前扉及び下部前扉の二つに分割されているものに限らず、一枚に形成されているものであってもよい。
【0057】
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、蛍光灯を備えたパチンコ遊技機や、蛍光灯を有するアーケードゲーム用の遊技機等、他の種類の遊技を行う遊技機でもよく、要するに、本発明は、運搬用の手掛かりが設けられた遊技機であれば、その種類に関係なく適用できる。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1の効果)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、カバー部材に設けた鍔部がカバー部材と長孔との間の隙間を覆って隠蔽するので、カバー部材は、長孔に挿通できれば、当該長孔にぴったりなものとする必要がなく、運搬の際に作業者の便宜を図れるように、その寸法や形状を適宜設定・選択することができる。例えば、カバー部材の表面のうち、運搬の際に作業者の手と接触する接触面の面積が充分大きくなるように設定し、かつ、当該接触面の形状を丸みを帯びたものにすることができる。これにより、遊技機がさらに重くなっても、遊技機の重量により作業者の手が強く押圧されることがなく、運搬の際の苦痛から作業者が解放され、作業者の負担を軽減することができる。
また、カバー部材により長孔が塞がれ、遊技機の内部が密封されるので、長孔から異物を入れることができず、遊技機内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を行うことを困難にすることができる。
【0059】
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、カバー部材の被固定部が筐体の内部に配置され、しかも、カバー部材の鍔部でカバー部材と長孔との間の隙間を覆って隠蔽するので、筐体の開口を開閉する扉を開けなければ、カバー部材は、筐体から取り外すことが困難となる。これにより、長孔は、簡単には開放できず、そこから異物を入れることも容易に行えなくなるので、この点からも、遊技機内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を行うことを困難にすることができる。
【0060】
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、前述した請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、少なくとも略L字状の開口部を有する略容器状部品と、この略L字状の開口部を塞ぐ蓋部品とにカバー部材を分割できるので、金型を利用する射出成形法等の製造法を採用するにあたり、製造すべき成形品を適宜分割することにより、アンダーカット等の製造困難な部位を解消することができる。
このため、カバー部材は、その寸法や形状の設定範囲及び選択範囲を広くでき、運搬の際に作業者の手と接触する接触面の面積を充分大きく設定でき、かつ、当該接触面の形状として、丸みを帯びたものを選択でき、これにより、運搬の際に作業者に苦痛を感じさせないカバー部材を実現でき、作業者の負担を確実に軽減することができる。
【0061】
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、前述した請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、全体が一体に成形されたカバー部材を採用したので、カバー部材を複数の部品に分割する場合と異なり、カバー部材を組み立てる作業を行う必要がなく、カバー部材の製造工程の簡略化が図れ、しかも、ブロー成形法等の製造法で製造することにより、カバー部材の大量生産が可能となり、カバー部材の製造コスト、ひいては遊技機の製造コストの低減を図ることができる。
【0062】
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、前述した請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、重い遊技機を運搬する際に、遊技機の重量は、カバー部材を介して作業者の手に伝達される。ここで、カバー部材の上面と、長孔の下面とが面接触しているので、遊技機の重量により大きな押圧力がカバー部材に加わっても、カバー部材が変形したりせず、カバー部材の損傷を未然に防止することができる。
【0063】
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、前述した請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、角部が略L字状に折れ曲がったカバー部材を採用しても、前述のようなアールが筐体側の長孔に形成され、当該長孔の内側端縁部分における内法が拡張されるので、カバー部材の他の部分よりも断面寸法が大きい角部が長孔全体を通過でき、カバー部材の長孔への挿通作業を容易に行うことができる。
【0064】
(請求項7の効果)
請求項7記載の発明によれば、前述した請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様に、角部が略L字状に折れ曲がったカバー部材を採用しても、前述のように凹まされた部分が筐体側の長孔に形成され、当該長孔の内側端縁部分における内法が拡張されるので、カバー部材の他の部分よりも断面寸法が大きい角部が長孔全体を通過でき、カバー部材の長孔への挿通作業を容易に行うことができる。
【0065】
(請求項8の効果)
請求項8記載の発明によれば、前述した請求項1乃至7に記載の発明の効果に加えて、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8記載の発明によれば、交換ユニット、換言すれば、スロットマシンのうち遊技を担当する遊技担当部分が分離可能となるので、遊技担当部分のみが交換可能な分離型スロットマシンが得られるようになる。このため、交換の必要のない部分はそのまま残しておくことができることから交換費用がかからず、加えて省資源、リサイクルにも貢献することができる。
また、遊技担当部分を収納する本体キャビネットの上段部の開口部は、上部前扉で塞がれるようになり、且つ、長孔は、カバー部材で塞がれるようになり、上段部が完全に閉鎖されることとなる。このため、遊技機の管理者以外の者が遊技担当部分に触れることが不可能となり、上段部内への異物挿入による不正行為も防止され、この点からも、いわゆる、「ゴト」の防止をより一層図ることが可能となる。
【0066】
(請求項9の効果)
請求項9記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9記載の発明によれば、カバー部材を形成する本体の前記他端が長孔にぴったりと嵌合するので、カバー部材の外周面と長孔の内周面との間の隙間が形成されず、これより、カバー部材で長孔が閉鎖され、遊技機の内部が密封される。このため、長孔から異物を入れることができず、遊技機内への異物挿入による不正行為が防止され、いわゆる、「ゴト」を未然に防止できる。
ここで、カバー部材を筐体の内側から長孔に嵌め込むようにしたので、カバー部材の角部を長孔に挿通させる必要がなく、その他端を長孔に嵌め込むことができればよく、カバー部材は、寸法や形状についての設定範囲及び選択範囲が広がる。そして、例えば、運搬の際に作業者の手と接触するカバー部材の接触面の面積を充分大きく設定し、かつ、当該接触面の形状として、丸みを帯びたものを選択することにより、運搬の際に作業者に苦痛を感じさせないカバー部材を実現でき、作業者の負担の軽減を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の一形態の全体を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】前記実施形態を示す、図2とは異なる状態の分解斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る筐体を示す斜視図である。
【図5】前記実施形態に係るカバー部材を示す断面図である。
【図6】図5に示したカバー部材を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の変形例を示す断面図である。
【図8】前記変形例の取付手順を説明するための断面図である。
【図9】本発明の異なる変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機としてのスロットマシン
2 電源装置を備えた電源ユニット
3 ホッパーユニット
7,9 カバー部材
7A 略容器状部品
7B 蓋部品
10 筐体としての本体キャビネット
10A 上段部
10B 下段部
11 開口部
11A 開口部
11B 開口部
13 側板
16 中板
18 長孔
18A 内周面
19 隙間
20 交換ユニット
21 支持体としての枠体
22 リールユニット
23 主基板を備えた基板ユニット
24 回転リール
30 前扉としての上部前扉
40 前扉としての下部前扉
71 本体
71B 角部
72 鍔部
73A 袋部
75 被固定部
90A 外周面
91 本体
91A 角部
93 一端
93A 袋部
94 他端

Claims (9)

  1. 遊技機用の筐体の側板に、運搬用の手掛かりを形成するための長孔と、前記筐体の内部を密封状態とするために前記筐体の外側から前記長孔に遊嵌されるカバー部材とが設けられ、
    前記カバー部材は、一端が塞がれて袋部を形成し、他端が開口され、且つ途中に角部を有し、全体が略L字状に折れ曲がった本体と、前記他端近傍の側面から突出するとともに前記開口の周縁から略直角に外方に向かって設けられた鍔部とを備え、
    前記長孔は、略L字状に折れ曲がったカバー部材の角部が挿通可能な寸法を有し、
    前記カバー部材の前記鍔部は、前記筐体の側面に沿って配置されるとともに、前記カバー部材の前記本体と前記長孔の内周面との間に形成される隙間を覆って隠蔽するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 前記カバー部材は、塞がれた一端側の袋部に前記筐体の内側面に固定される被固定部が設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記カバー部材は、複数に分割された部品を組み合わせたものであり、前記複数に分割された部品として、略L字状の開口部を有する略容器状部品と、前記略L字状の開口部を塞ぐ蓋部品とを有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記カバー部材は、全体が一体に成形されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  5. 前記カバー部材の上向きとなった上面と、前記筐体の前記長孔の下向きとなった下面とは、前記カバー部材を前記長孔に遊嵌させた状態では、互いに面接触していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記長孔の内周面と、前記筐体の前記側板の内側面とが交差する部分は、少なくとも前記長孔の下向きとなった下面の端縁を含む部分にアールが付けられて曲面となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記長孔の内周面と、前記筐体の前記側板の内側面とが交差する部分は、少なくとも前記長孔の下向きとなった下面の端縁を含む部分が凹まされて外側へ向かって拡張されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記筺体として正面側に開口する筺形の本体キャビネットを備え、
    前記本体キャビネットの開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    前記複数の回転リール及びこれらの回転リールを回転させるための駆動モータが設けられたリールユニットと、
    前記回転リール及びホッパーユニットの作動を制御するための主基板と、
    前記本体キャビネットに設けられた装置及びユニットに電力の供給を行う電源装置とが設けられ、
    前記本体キャビネットには、当該内部空間を上下に仕切る中板が設けられるとともに、この中板の上方及び下方にそれぞれ収納空間としての上段部及び下段部が形成され、
    前記前扉は、前記上段部及び前記下段部に応じて、前記上段部側の開口部を開閉する上部前扉と、前記下段部側の開口部を開閉する下部前扉とに分割され、
    前記長孔は、前記上段部側に設けられ、
    前記リールユニット及び主基板と、少なくとも前記リールユニット及び主基板を支持する支持体とを備えた交換ユニットが設けられ、この交換ユニットが前記上段部の内部に着脱可能に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 遊技機用の筐体の側板に、運搬用の手掛かりを形成するための長孔と、前記筐体の内部を密封状態とするために前記筐体の内側から前記長孔に遊嵌されるカバー部材とが設けられ、
    前記カバー部材は、一端が塞がれて袋部を形成し、他端が開口され、且つ途中に角部を有し、全体が略L字状に折れ曲がった本体を備え、
    前記本体の開口された他端は、当該他端の外周面と前記長孔の内周面とが密着するように、前記長孔に嵌合していることを特徴とする遊技機。
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