JP4030106B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲーム(遊技)を行った際に、入賞を得ることができた場合にその入賞に対する遊技媒体が払い出されるようになっている。このスロットマシンは、リールユニットやホッパー装置等の各種装置と、これら装置を作動制御するための制御回路が、内部に組み込まれた筐体と、この筐体内部を被覆する位置と、筐体内部を露呈する位置との間で回動自在となる前面扉とを有している。前面扉は、スロットマシンの始動時やメンテナンス等を行う場合にのみ開けられるようになっている。なお、筐体と前面扉との継ぎ目には、筐体側にスポンジやゴム等が取り付けられ、前面扉を閉めた時の衝撃を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記筐体に取り付けられるスポンジやゴムは、衝撃吸収材としての機能しか有していないため、筐体と前面扉との継ぎ目には隙間が生じてしまう。このため、筐体と前面扉との継ぎ目に生じた隙間から針金等の異物を無理矢理挿入して、内部に設けられた制御回路の端子や、制御回路と各種装置とを繋ぐハーネス等を短絡させるという不正行為(いわゆるゴト行為)が行われてしまうという問題がある。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、筐体と前面扉との隙間を利用した不正行為を防止できるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、遊技の際に作動される各種装置、及びこれら各種装置を作動制御するための制御回路装置とが組み込まれた筐体と、前記筐体の前面を開閉するように筐体に対して回動自在に取り付けられた前面扉とを備えた遊技機において、前記前面扉が閉じ位置にあることを検知する検知手段と、前記前面扉の側壁面に取り付けられた扉側カバー部材と、前記筐体内部に取り付けられた筐体側カバー部材と、前記扉側カバー部材と前記筐体側カバー部材のうち少なくとも一方を可動自在に保持する保持部、及び前記検知手段により前記前面扉が閉じ位置にあることが検知されたときに、前記少なくとも一方を所定の初期位置から移動させて前記前面扉と前記筐体との間に形成された隙間及びその近傍を筐体の内側から覆わせる駆動部を有するカバー部材移動機構とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、前記扉側カバー部材及び筐体側カバー部材は、それぞれの先端部に少なくとも1つの溝部が形成され、扉側カバー部材と筐体側カバー部材のいずれか一方を前記初期位置から移動させたときに、これら部材の一方の先端が、他方の溝部に挿入されることにより係合されることが好ましい。この場合、前記前面扉と前記筐体とが鍵の操作により係合もしくは係合解除されるとともに、この鍵の操作に連動して前記扉側カバー部材と筐体側カバー部材とが係合もしくは係合解除されるのが好ましい。さらに、前記扉側カバー部材及び筐体側カバー部材を複数設けるとともに、これら複数の扉側カバー部材及び筐体側カバー部材により遊技機の側壁面に形成される隙間を全周にかけて筐体の内側から覆うことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン2は、筐体3の前面に設けられた2枚の前面扉(以下、上部前面扉4及び下部前面扉5とする)を有している。これら前面扉のうち上部前面扉4には表示窓6が設けられ、この表示窓6の奥に第1リール7a,第2リール7b,第3リール7cが回転自在に組み込まれている。周知のように、第1〜第3リール7a〜7cの外周には様々な絵柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では対応する表示窓6を通して1リール当たり3個の絵柄が観察される。これにより、各リールの絵柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞ラインが横3本斜め2本の合計5本設定されている。この第1〜第3リール7a〜7cの側方には液晶表示装置8が設けられ、例えばアニメーション表示を利用した演出を行う。なお、表示窓6の個数は1つに限定する必要はなく、例えば各々のリール毎に表示窓を設けるようにしてもよい。
【0008】
下部前面扉5の上部には、ゲームの開始時に操作される1枚ベットボタン10、MAXベットボタン11、ペイアウトボタンなどの各種の操作ボタンの他に、メダルを投入するためのメダル投入口12が設けられている。なお、これらの操作ボタンの機能はいずれも周知であるので、その詳細については省略する。また、これら操作ボタンの下部には、メダルベットが行われた後に操作されるスタートレバー15や、スタートレバー15の操作により回転するリールを停止させるための第1〜第3ストップボタン16〜18等が設けられる。符号19はメダル受け皿であり、入賞を得た場合に入賞に対応する枚数のメダルが払い出される場所である。なお、上部前面扉4は下部前面扉5を開けないと、開けることができないようになっている。
【0009】
図2は上部前面扉及び下部前面扉を開けた状態を示す斜視図、図3はカバー手段及びその移動機構の一例を示す斜視図である。なお、図2では煩雑さを防ぐため、筐体3の内部に組み付けられるリールユニット、ホッパー装置等の各種装置、又これら装置を作動制御するための制御回路基板等は省略して示すものとする。
【0010】
カバー手段は、第1カバー26(扉側カバー部材),第2カバー27(筐体側カバー部材)の2つのカバーから構成される。第1カバー26の一端の断面は略釣針形状となって溝部26aが形成される。この第1カバー26は、上部前面扉4及び下部前面扉5の側壁面の各面に、その内側に組み付けられる。これにより、第1カバー26はそれぞれの前面扉4,5に対して4個ずつ組み付けられる。なお、上部前面扉4及び下部前面扉5を閉じると、第1カバー26の一部が筐体3の内部に挿入される。なお、前面扉を閉めた場合に第1カバー26の一部が筐体の内部に挿入されなくてもよい。
【0011】
第2カバー27は、上部前面扉4及び下部前面扉5に組み付けられた第1カバー26のそれぞれに対応するように、筐体3の内部に計8個組み込まれる。なお、この第2カバー27は、後述する移動機構28とともに筐体3の内部に組み付けられる。この第2カバー27は断面がクランク形状から構成され、その一端が第1カバー26と同様に、断面が略釣針形状となって溝部27aが形成される。また、この第2カバー27の長手方向の両端は折れ曲がっており、これら折れ曲がった部分27bの内側には、それぞれ2つのガイドピン30が形成されている(図4参照)。このガイドピン30は後述する移動機構28のホルダ40に形成されたガイド穴40d,40eに挿通される。この第2カバー27が移動した場合には、第1カバー26の溝部26aに第2カバー27の先端27cが挿入される。同様に、第1カバー26の先端26bが第2カバー27の溝部27aに挿入される。これにより、前面扉と筐体3との継ぎ目に生じる隙間を内側から覆うことになる。なお、符号27dは当接面であり、第2カバー27が移動した際に筐体3の内壁面と当接する箇所である。なお、第1カバー及び第2カバーの形状や、第1カバー及び第2カバーの先端形状は、本実施形態に限定されるものではなく、適宜形成されるものとする。
【0012】
移動機構28は、支持板35と、この支持板35の両端に設けられた2つの駆動部36とから構成される。なお、駆動部36の構成が同一であるので、以下では、一方の駆動部についてのみ説明する。また、移動機構に組み込まれる駆動部の個数及び配置位置はこれに限定されるものではなく、スロットマシンの内部構成を考慮して適宜配置するようにしてよいものとする。
【0013】
図4に示すように、駆動部36は、ホルダ40、ブラケット41、第1ソレノイド42、第2ソレノイド43から構成される。ホルダ40は略方形状を有しており、内部に第1ソレノイド42が組み付けられる。このホルダ40の前面には舌片40aが設けられ、コイルバネ46の一端が取り付けられる。このホルダ40の左右側面には、ガイドピン40b,40cがそれぞれ形成されている。これらガイドピンのうち、ガイドピン40bはブラケット41に形成されたガイド穴41aに、ガイドピン40cは支持板35に形成されたガイド穴35bにそれぞれ挿入される。また、ホルダ40の右側面(図4中手前側)には、ガイドピン40cの他に、2つのガイド穴40d,40eが形成されている。これらガイド穴40d,40eには、第2カバー27のガイドピン30がそれぞれ挿通される。また、ホルダ40の後面には開口40fが形成され、第2ソレノイド43の駆動鉄芯が挿通される。
【0014】
ブラケット41は、ホルダ40を所定位置に位置決めするために設けられ、支持板35の上面に組み付けられる。このブラケット41にはガイド穴41aが形成されており、このガイド穴41aにホルダ40の側面に形成されたガイドピン40bが挿通される。これにより、ホルダ40の移動方向が筐体3の奥行き方向に規制される。
【0015】
第1ソレノイド42は、ブラケット42aを介してホルダ40の内部に組み付けられる。駆動鉄芯42bの一端は方形状の当接部42cを有しており、この当接部42cが第2カバー27の底面と当接する。この第1ソレノイド42への給電が行われると、駆動鉄芯42bがボビン42dから突出し、第2カバー27を上方にスライドさせる。そして、第1ソレノイド42への給電が停止すると、第2カバーに取り付けられたコイルバネ46の付勢を受けて、駆動鉄芯42がボビン42dの内部へと移動する。
【0016】
第2ソレノイド43は支持板35に組み付けられている。この第2ソレノイド43の駆動鉄芯43aは、ホルダ40の後面に形成された開口40fに挿通され、駆動鉄芯43aの一端に形成された係止部43bがホルダ40の内壁面と当接する。この駆動鉄芯43aはコイルバネ47に挿通されており、このコイルバネ47の一端がホルダ40の後面に、他端が第2ソレノイド43のブラケット43cにそれぞれ当接する。なお、第2ソレノイド43のブラケット43cは支持板35に組み付けられているので、コイルバネ47はホルダ43dを前面扉に向けて付勢する。この第2ソレノイド43に給電が行われると、駆動鉄芯43aがボビン43dの内部に引き込まれる。駆動鉄芯43aの係止部43bはホルダ40の内壁に当接しているので、駆動鉄芯43aがボビン43dに引き込まれると、コイルバネ47の付勢に抗してホルダ40が第2ソレノイド43に向けて移動する。
【0017】
図5は、上記構成を有する移動機構28を作動させるための機能ブロック図を示す。第1検出センサー50は、上部前面扉4が筐体3の前面に位置しているか否かを検出するために設けられる。同様に、第2検出センサー51は下部前面扉5が筐体3の前面に位置しているか否かを検出するために設けられる。これら検出センサー50,51からの出力を受けて、CPU52は第1ソレノイド42に給電を開始する。
【0018】
第1フォトインタラプタ(以下、PI)53は、第1ソレノイド42により上方に移動する第2カバー27が所定の位置まで移動したか否かを検出するために設けられている。この第1PI53により第2カバー27が検出されたことを受けて、CPU52は第2ソレノイド43に給電を開始する。第2PI54は、第2ソレノイド43が作動した際に、第2カバー27が所定位置まで移動しているか否かを検出するためのものである。
【0019】
ロック解除スイッチ55は、下部前面扉5に設けられたキーシリンダに組み込まれている。図6に示すように、キーシリンダ60には、初期位置(図6で示す2点鎖線A)、前記第1ソレノイド42及び第2ソレノイド43への給電を停止する停止位置(図6で示す2点鎖線B)、下部前面扉5と筐体3との係合を解除する解除位置(図6で示す2点鎖線C)が設けられている。例えばキーシリンダ60に鍵61を挿入し、停止位置(図6で示す2点鎖線B)まで回転させると、ロック解除スイッチ55がオンとなる。これを受けて、CPU52は、第2ソレノイド43、第1ソレノイド42の順で給電を停止する。鍵61を回転させ、解除位置(図6で示す2点鎖線C)まで移動させことにより、下部前面扉5と筐体3との係合が解除され、下部前面扉5を開けることが可能となる。すなわち、第1カバー26と第2カバー27との係合及び解除は、鍵61の操作に連動して行われるように構成されているのである。
【0020】
次に、本発明を実施したスロットマシンの作用について説明する。スロットマシンの主電源をオンするために、鍵61をキーシリンダ60に差し込んで解除位置(図6で示す2点鎖線C)まで回転させると、下部前面扉5と筐体4との係合が解除され、下部前面扉5を開けることが可能となる。そして、下部前面扉5を開け、図示しない主電源をオンにし、下部前面扉5を閉じる。主電源をオンにすると、上部前面扉4は閉じているので、第1検出センサ50による検出信号がCPU52に入力される。下部前面扉5を閉じると、第2検出センサ51からCPU52に向けて検出信号が出力される。これにより、第1検出センサ50及び第2検出センサ51からの検出信号が、それぞれCPU52に向けて出力される。これを受けて、CPU52は、第1ソレノイド42に給電を開始する。なお、このとき、第1カバー26の一部は筐体3の内部に挿入されている。
【0021】
図7に示すように、第1ソレノイド42に給電が行われると、第1ソレノイド42の駆動鉄芯42bが駆動して第2カバー27を上方に押し上げる。第2カバー27のガイドピン30は、ホルダ40の側壁面に設けられたガイド穴40d,40eに挿通されているので、ガイドピン30がガイド穴40d,40eに案内され、第2カバーが上方(図7中矢印D方向)に移動する。図8に示すように、ガイドピン30がガイド穴40d,40eの端部とそれぞれ当接すると、第2カバー27の移動が停止する。第2カバーの移動が停止すると、第2カバーの当接面27dが筐体3の内壁面と当接する。そして、第1PI53による第2カバー27の位置検出が行われると、CPU52は第2ソレノイド43に給電を開始する。
【0022】
第2ソレノイド43に給電を開始すると、第2ソレノイド43の駆動鉄芯43aがボビン43dの内部に挿入される方向(図8中矢印E方向)にスライドを開始する。駆動鉄芯43aの係止部43bは、ホルダ40の内壁面と当接しているので、この駆動鉄芯43aがボビン43dの内部に引き込まれると、ホルダ40がコイルバネ47の付勢に抗して図中矢印の方向にスライドする。この際、ホルダ40に設けられたガイドピン40b,40cがブラケット41のガイド穴41a及び支持板35のガイド穴35b内を移動する。そして、これらガイドピン40b,40cが、それぞれのガイド穴の端部41a,35bに当接するとホルダ40のスライドが停止する。
【0023】
図9に示すように、第2カバー27が筐体3の後面にスライドされると、第2カバー27の先端27cが第1カバー26の溝部26aに挿入されるとともに、第2カバー27の溝部27aに第1カバー26の先端26bが挿入される。これにより、第1カバー26と第2カバー27とにより、例えば上部前面扉4と筐体3との間に形成された隙間65を内側から覆うことになる。この場合、第1カバーにより隙間65を内側から覆っているが、これらカバーによってより強固に隙間を覆うことができる。また、隙間65から針金等の異物を第1カバー26を押しのけて強引に挿入させた場合でも、第1カバー26と第2カバーとが複雑に組み合わされているので、針金等の異物の挿入を困難にすることができる。これにより、前面扉と筐体との隙間を利用した不正行為を防止することができる。
【0024】
なお、第1カバー26及び第2カバー27により隙間65を内側から覆っている場合に、スロットマシン2の設定変更及びメンテナンスを行う場合には、まず鍵60をキーシリンダ61に挿入し、停止位置(図6中2点鎖線B)まで回転させる。鍵60を停止位置まで回転させると、ロック解除スイッチ55がオンとなり、第2ソレノイド43への給電を停止する。これを受けて、第2カバー27が、コイルバネ47の付勢を受けてスライドする。これにより、第1PI53により第2カバー27が検出されるので、CPU52は第1ソレノイド42の給電を停止する。第1ソレノイド42への給電が停止すると、コイルバネ46の付勢により、第2カバーが図7に示す位置まで移動する。その後、鍵60を解除位置まで回転させると、下部前面扉5と筐体3とを係合するロック機構が解除され、下部前面扉5を開けることが可能となる。そして、作業が終了し、下部前面扉5を閉じると、再び移動機構28が作動し、筐体3と上部前面扉4、筐体3と下部前面扉5との隙間が第1カバー26及び第2カバー27により内側から覆われる。
【0025】
本実施形態では、第1カバーと、筐体との間に生じる隙間については触れていないが、電磁石を用いて第1カバーと筐体との隙間を無くすようにしてもよい。なお、本実施形態と同様の機能を有する部材には同符号を用いて説明する。この場合、図10に示すように、筐体3の側壁面に、且つ全周にわたって電磁石70を取り付ける。そして、第2カバー27がスライドした後に電磁石70に給電を行って、第1カバー26を磁力により筐体3側に引きつける。これにより、第1カバー26を筐体3に引きつけることができ、強引に異物を挿入することが困難になる。なお、この場合、第1カバー26を筐体の内壁面側へと押圧するソレノイドを前面扉に取り付けても同様である。
【0026】
本実施形態では、第2カバーを上下方向及び前後方向に移動させたが、これに限定する必要はなく、第1カバーと第2カバーのそれぞれを移動させてもよい。この場合、図11〜13に示すように、前面扉75に、第1カバー76及び第1ソレノイド77を組み付ける。前面扉75を閉めると、第1ソレノイド77が作動して、駆動鉄芯77aがコイルバネ78の付勢に抗してボビン77bの内部に引き込まれる。これにより、駆動鉄芯77aの係合部77cに押圧され、第1カバー77が図中X方向に移動する。
【0027】
第1カバー76が所定量移動したことを受けて、第2ソレノイド79が作動する。第2ソレノイド79が作動すると、駆動鉄芯79aがコイルバネ80の付勢に抗してボビン79bの内部に引き込まれる。この際、駆動鉄芯79aの先端に形成された係合部79cに押圧され、第2カバー81が図中Y方向に移動する。これにより、第1カバー76の先端76aが第2カバー81の溝部81bと、第2カバー81の先端81aが第1カバー76の溝部76bと、それぞれ組み合わされる。この場合、一方のカバーを2方向に移動する必要がないので、駆動部の構成を簡略化することができる。なお、前面扉75を閉めた場合に、第1カバー76が筐体82内部に挿入されていなくても同様である。なお、符号83は、ブラケットであり、この場合は、第1及び第2カバー76,81とともに、カバー手段を構成する。また、符号84は支持板である。
【0028】
本実施形態では、上部前面扉及び下部前面扉を閉じることを検出して、移動機構を作動させ、第2カバーを移動させるようにしたが、これに限定する必要はなく、例えば、鍵の操作により、移動機構を作動させ、第1カバー又は第2カバーのいずれかを移動させるようにしてもよい。また、移動機構の駆動部を複数のソレノイドから構成したが、これに限定する必要はなく、カム機構や、ギヤ機構等を使用した機械式の移動機構としてもよい。また、移動機構を第2カバーの個数分設けたが、これに限定する必要はなく、移動機構を駆動部の他に、連動部を設け、第2カバー全てを連動させて移動させるようにしてもよい。
【0029】
本実施形態では、隣りあう第1カバーからなる隅の部分についての記載を省略しているが、隅の部分は、第1及び第2カバーが干渉しないように予め切り欠いておき、異なるカバー手段を用いて、隣接する部分を遮蔽するようにしてもよい。また、それぞれの移動機構の作動開始に時間差を設け、移動する第2カバーの干渉を防止するようにしてもよい。
【0030】
また、この他に、前面扉と筐体との継ぎ目を密着させて、密着させた部分の圧力変化を検出するようにしてもよい。この場合、図14に示すように、筐体90の前面扉91との継ぎ目となる部分を全周にかけて金属部材(図14中符号92)から形成する。この金属部材92に溝部92aを全周にかけて形成する。この溝部92aの内側及び外側にOリングやパッキン等のシール部材93、94を取り付ける。そして、前面扉91を閉じた場合に、筐体90の内部に設けられた真空ポンプ95を作動させて、この溝部92aの内部を真空状態にする。なお、この溝部92aには圧力センサ96が設けられており、例えば、前面扉91と筐体90の隙間から異物が挿入された場合には、溝部92aの圧力が変化する。圧力センサ96からの検出信号は常にCPUに出力されており、CPU97は、圧力変化が所定値を超えた場合に警報装置98を作動させるようにする。このようにすることで、本実施形態と同様の効果が得られるとともに、前面扉91と筐体90との継ぎ目の密閉力を上げることが可能となる。なお、圧力センサ96は、真空から大気圧までを計測できるものとする。また、真空ポンプ95からの導管(パイプ)の個数及び設置箇所については記載しないが、適宜設けられるものとする。
【0031】
本実施形態では、上部前面扉と下部前面扉との2枚の扉を有するスロットマシンの例を取り上げたが、これに限定する必要はなく、1枚の前面扉を有するスロットマシンにも有効である。また、スロットマシンに限定する必要はなく、パチンコ機等の他の遊技機に本発明を用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、以上のように、本発明の遊技機によれば、前面扉が筐体の前面に位置したことを受けて、前面扉と筐体との間に形成された隙間及びその近傍を、扉側カバー部材(第1カバー26)及び筐体側カバー部材(第2カバー27)により筐体の内側から覆うようにしたので、前面扉と筐体との継ぎ目に形成される隙間を利用した不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】上部前面扉及び下部前面扉を開けた状態を示す斜視図である。
【図3】カバー手段及び移動機構の一例を示す斜視図である。
【図4】駆動部の構成を分解して示す斜視図である。
【図5】移動機構を作動させるための構成を示す電気的ブロック図である。
【図6】鍵の初期位置、停止位置及び解除位置を示す斜視図である。
【図7】前面扉を閉めた場合の状態を示す断面図である。
【図8】第1ソレノイドが作動した状態を示す断面図である。
【図9】第2ソレノイドが作動した状態を示す断面図である。
【図10】筐体の側壁面に電磁石を設けた場合を示す断面図である。
【図11】前面扉に第1カバーと第1ソレノイドとを設けた場合に、前面扉を閉じた状態を示す断面図である。
【図12】第1ソレノイドが作動した状態を示す断面図である。
【図13】第2ソレノイドが作動した状態を示す断面図である。
【図14】前面扉と筐体との継ぎ目に、且つ筐体側に金属部材を設け、この金属部材に設けられた溝部の内部の圧力変化から不正行為を検知する場合の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 スロットマシン
3 筐体
4 上部前面扉
5 下部前面扉
26 第1カバー
27 第2カバー
28 移動機構
36 駆動部
42 第1ソレノイド
43 第2ソレノイド
50 第1検出センサー
51 第2検出センサー
52 CPU
53 第1フォトトランジスタ
54 第2フォトトランジスタ
55 ロック解除スイッチ
60 キーシリンダ
61 鍵
Claims (4)
- 遊技の際に作動される各種装置、及びこれら各種装置を作動制御するための制御回路装置とが組み込まれた筐体と、前記筐体の前面を開閉するように筐体に対して回動自在に取り付けられた前面扉とを備えた遊技機において、
前記前面扉が閉じ位置にあることを検知する検知手段と、
前記前面扉の側壁面に取り付けられた扉側カバー部材と、
前記筐体内部に取り付けられた筐体側カバー部材と、
前記扉側カバー部材と前記筐体側カバー部材のうち少なくとも一方を可動自在に保持する保持部、及び前記検知手段により前記前面扉が閉じ位置にあることが検知されたときに、前記少なくとも一方を所定の初期位置から移動させて前記前面扉と前記筐体との間に形成された隙間及びその近傍を筐体の内側から覆わせる駆動部を有するカバー部材移動機構とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記扉側カバー部材及び筐体側カバー部材は、それぞれの先端部に少なくとも1つの溝部が形成され、扉側カバー部材と筐体側カバー部材のいずれか一方を前記初期位置から移動させたときに、これら部材の一方の先端が、他方の溝部に挿入されることにより係合されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記前面扉と前記筐体とが鍵の操作により係合もしくは係合解除されるとともに、この鍵の操作に連動して前記扉側カバー部材と筐体側カバー部材とが係合もしくは係合解除されることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
- 前記扉側カバー部材及び筐体側カバー部材を複数設けるとともに、これら複数の扉側カバー部材及び筐体側カバー部材により遊技機の側壁面に形成される隙間を全周にかけて筐体の内側から覆うことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の遊技機。
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