JP6879977B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
この種の遊技機としては、遊技機本体に対して開放可能な扉をドアキーにより開放し、遊技機本体内に設けられた鍵穴に設定キーを挿入して操作することで遊技者にとっての有利度を設定可能な設定変更処理を実行させることが可能なものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−96915号公報
本発明は、鍵を用いた扉の開放操作と鍵を用いた有利度の設定操作に対して改良を施した遊技機を提供することを目的とする。
請求項1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機であって、
枠体と、
前記枠体に対して開閉可能な扉体と、
遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択して設定することが可能な設定状態に制御する設定状態制御手段と、
を備え、
前記扉体に設けられた第1鍵穴に第1鍵を挿入し、挿入した前記第1鍵を第1角度回転させる第1操作を行うことで前記扉体を開放させることが可能であり、
前記扉体を開放した状態において挿入可能な第2鍵穴に第2鍵を挿入し、挿入した前記第2鍵を第2角度回転させる第2操作を行うことで設定状態に移行させることが可能であり、
前記第2鍵穴の左右幅は、前記第1鍵穴の左右幅よりも小寸であり、
前記第2鍵穴の上下幅は、前記第1鍵穴の上下幅よりも小寸であり、
前記第1角度よりも前記第2角度の方が大きく、
前記第1鍵及び前記第2鍵は、いずれも第1面及び第2面を有する板状であり、
前記第1鍵の前記第1面を所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも、前記第1鍵の前記第2面を前記所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも可能であり、
前記第2鍵の前記第1面を特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが可能であるが、前記第2鍵の前記第2面を前記特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが不可能である
ことを特徴としている。
手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、スロットマシン1)であって、
枠体(例えば、筐体1a)と、
前記枠体に対して開閉可能な扉体(例えば、前面扉1b)と、
遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択して設定することが可能な設定状態(例えば、設定変更状態)に制御する設定状態制御手段(例えば、遊技制御部41)と、
を備え、
前記扉体に設けられた第1鍵穴に第1鍵を挿入し、挿入した前記第1鍵による第1操作を行うことで前記扉体を開放させることが可能であり(例えば、キー穴202に挿入した扉キー201を、扉キー201が縦向きとなる基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる第1操作(右回転操作)を行うことにより、係止部206A,206Bの被係止部207A,207Bに対する係止状態が解除(解錠)され、前面扉1bが開放可能な状態となる。)、
前記扉体を開放した状態において挿入可能な第2鍵穴に第2鍵を挿入し、挿入した前記第2鍵による第2操作を行うことで設定状態に移行させることが可能であり(例えば、キー穴202に挿入した扉キー201を、扉キー201が縦向きとなる基準位置から第2位置まで第2方向(正面視左方向)に回転させる第2操作(左回転操作)を行うことで、設定変更状態に移行させることが可能となる。)、
前記第1鍵及び前記第2鍵は、いずれも第1面及び第2面を有する板状であり(例えば、扉キー201及び設定キー301は、左側面(第1面)及び右側面(第2面)を有する板状に形成されている。)、
前記第1鍵の前記第1面を所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも、前記第1鍵の前記第2面を前記所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも可能であり(例えば、扉キー201は、左側面を所定方向(左側)に向けたX1状態でも、右側面を所定方向(左側)に向けたX2状態でも、キー穴202に挿入して回転操作したり、キー穴202から抜き出すことができる。)、
前記第2鍵の前記第1面を特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが可能であるが、前記第2鍵の前記第2面を前記特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが不可能である(例えば、設定キー301は、左側面を特定方向(左側)に向けたY1状態においては、キー穴302に挿入して回転操作したり、キー穴302から抜き出すことができる一方で、右側面を所定方向(左側)に向けたY2状態では、キー穴302に挿入することができない。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、比較的操作される頻度の高い扉体を開放させるための第1操作は、第1鍵の第1面及び第2面のどちらの面が所定方向を向いた状態でも行うことが可能であり、作業者の利便性を高めることができる一方で、遊技者の有利度に直接影響する設定状態へ移行させるための第2操作は、第2鍵の第1面が特定方向を向いた状態でのみ行うことを可能とすることで、不正な操作によって設定状態に移行させることを困難とすることができる。
尚、手段1において枠体とは、底が塞がれないフレームのみの構造でも良いし、有底の箱状の構造でも良い。また、枠体は、内部に遊技機を構成する部品が設置されるものでも良いし、内部に部品が設置されず、単に遊技島等の設備に取り付けるためたけのものでも良い。
手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記第1鍵による第1操作がされている状態においては、前記第1鍵が前記第1鍵穴から抜けない状態となり、前記第1鍵を前記扉体を開放する把手として利用可能となる(例えば、キー穴202に挿入した扉キー201を、第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、扉キー201をキー穴202から抜けない状態となるので、シリンダ錠203の前方に突出した扉キー201の頭部231を、前面扉1bを開放する把手として利用可能となる。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、専用の把手を設けることなく、容易に扉体を開放することが可能となる。
手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記所定方向と前記特定方向とは同一方向である(例えば、扉キー201も設定キー301も一方の側面を所定方向(左側)に向けて挿入して操作を行う。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1鍵を第1鍵穴に挿入するときも、第2鍵を第2鍵穴に挿入するときも、一方の面を同じ方向に向けて挿入すればよいので、鍵の挿入操作が容易となる。
手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記第1鍵穴よりも前記第2鍵穴の方が小さい(例えば、設定キースイッチ37のキー穴302は、シリンダ錠203のキー穴202よりも小さい。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、比較的操作される頻度の高い扉体を開放させるための第1操作をするための第1鍵は大きい鍵穴に挿入すればよいので、作業者の利便性を高めることができる一方で、遊技者の有利度に直接影響する設定状態へ移行させるための第2操作をするための第2鍵は小さい鍵穴に挿入する必要があるので、不正な操作によって設定状態に移行させることを困難とすることができる。
尚、前記第1鍵穴よりも前記第2鍵穴の方が小さいとは、第1鍵穴の開口部の面積が第2鍵穴の開口部の面積よりも小さいもの、第1鍵穴の開口部の対向する辺同士の距離が第2鍵穴の開口部の対向する辺同士の距離よりも短いもの、第1鍵穴に対して第1鍵が挿入される深さが第2鍵穴に対して第2鍵が挿入される深さよりも浅いものなどが該当する。
手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1操作は、前記第1鍵穴(例えば、キー穴202)に前記第1鍵(例えば、扉キー201)を挿入し、挿入した前記第1鍵を一の方向(例えば、正面視右方向)に回転させる操作であり、
前記第2操作は、前記第2鍵穴(例えば、キー穴302)に前記第2鍵(例えば、設定キー301)を挿入し、挿入した前記第2鍵を前記一の方向(例えば、正面視右方向)に回転させる操作である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1鍵による第1操作も、第2鍵による第2操作も、同一方向に回転させる操作であるため、鍵を用いた操作が容易となる。
手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第2鍵(例えば、設定キー301)には、前記第1面(例えば、左側面)及び前記第2面(例えば、右側面)を特定可能な装飾(例えば、装飾部335)が施されている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2鍵の第1面が特定方向を向いた状態でのみ行うことが可能な第2操作を行う際に、第2鍵に施された装飾から第2鍵の向きを特定することができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであってもよいし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであってもよい。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 前面扉を開放した状態の斜視図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 エラー状態の制御状況を示すタイミングチャートである。 管理画面の表示状況を示すタイミングチャートである。 設定変更状態の制御状況を示すタイミングチャートである。 (A)は施解錠装置を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(C)は施解錠装置を示す背面図、(D)は施解錠装置の内部構造を示す背面図である。 (A)は扉キーがキー穴に挿入されていない状態の施解錠装置の内部構造を示す斜視図、(B)は施解錠装置の外部を示す斜視図である。 扉キーがキー穴に挿入された状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。 前面扉を閉鎖した状態でキー穴に挿入された扉キーを第1操作した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。 キー穴に挿入された扉キーを第2操作した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。 キー穴に挿入された扉キーを第1操作して前面扉を開放した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。 (A)は扉キーをキー穴に挿入する前の状態を示す概略斜視図、(B)は扉キーをキー穴に挿入した状態を示す概略斜視図、(C)はキー穴に挿入した扉キーを第1操作した状態を示す概略斜視図、(D)はキー穴に挿入した扉キーを第2操作した状態を示す概略斜視図である。 (A)は電源ボックスの前面を開放して設定キーを設定キースイッチのキー穴に挿入する状態を示す斜視図、(B)は設定キーを設定キースイッチのキー穴に挿入した状態を示す斜視図、(C)は設定キースイッチのキー穴に挿入した設定キーを回転させた状態を示す斜視図である。 (A)は設定キーを示す平面図、左側面図、右側面図、(B)は設定キースイッチを示す正面図、(C)は扉キーを示す平面図、左側面図、右側面図、(D)はシリンダ錠を示す正面図である。 (A)は本発明の変形例としての施解錠装置を解錠した状態を示す斜視図、(B)は前面扉を開放した状態で内筒の回転基準位置から第2回転位置への回転が規制された状態を示す斜視図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用された遊技機としてのスロットマシンの実施例について図面を用いて説明する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジットを用いて賭数を設定する際に操作されるBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、遊技に関する情報が表示される遊技用表示部13が設けられている。また、スロットマシン1の正面には、画像等を表示可能な液晶表示器51が、設けられている。
スロットマシン1の内部には、図2に示すように、後述する扉キー201によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図3参照)、前面扉1bの開放を検出する扉開放検出スイッチ25、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ等が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、遊技制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを駆動させるためのリールユニット2、遊技制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット34、電源基板(図示略)等が収納された電源ボックス351が設けられており、電源ボックス351の前面351Fには、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、設定変更状態において設定値を変更するための設定スイッチ38、電源スイッチ39が設けられている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、マイクロコンピュータによりなる遊技制御部41が搭載されており、遊技制御部41により遊技の制御が行われる。また、遊技制御基板40には、特に前述のスタートスイッチ7、リセットスイッチ23、扉開放検出スイッチ25、設定キースイッチ37、設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が遊技制御部41に入力されるようになっている。また、遊技制御基板40には、特に前述の設定値表示器24が接続されており、遊技制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、演出制御部91が搭載されており、遊技制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出等を行うための各種の制御を行う。演出制御基板90には、前述の液晶表示器51等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御部91により制御される。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率、すなわち遊技者にとっての有利度が変わる構成である。詳しくは、遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、後述する設定キー301を挿入して設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONにする必要がある。図4に示すように、設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、遊技制御部41は、設定値表示器24に現在設定されている設定値を表示値として表示し、設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行させる。設定変更状態においては、設定スイッチ38の操作が検出されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、遊技制御部41は、スタートスイッチ7の操作が検出されることで表示値を設定値として確定し、この状態で設定キースイッチ37のOFFが検出されると、確定した表示値(設定値)を新たな設定値として設定し、遊技の進行が可能な状態に移行させる。
また、遊技制御部41は、図5に示すように、異常を検知したときにエラー状態に制御する。遊技制御部41は、エラー状態に制御することに伴い、遊技の進行を不能化し、エラーコードを表示する制御を行うとともに、演出制御部91に対してエラー発生を通知するコマンドを送信する。これに伴い、演出制御部91は、液晶表示器51によるエラー画面の表示、エラー報知音の出力等の制御を行う。エラー状態に制御されることとなるエラーは、例えば、内部に貯留されたメダルが規定量を超えたことによるホッパーエラー、内部に貯留されたメダルが不足したことによるホッパーエンプティエラー、投入されたメダル詰まりによるセレクタエラー、本来検知しない状況でメダルの投入やメダルの払出が検知されたことによる投入・払出エラー、リールの回転異常が発生したことによるリールエラーなど、エラーを解消するのに前面扉1bを開放することを必要とするエラーを含む。
エラー状態は、扉キー201を挿入してリセット操作を行い、当該リセット操作がリセットスイッチ23により検出されることで解除される。遊技制御部41は、エラー状態においてリセット操作を検出すると、エラーコードの表示を終了する制御を行い、遊技の進行が可能な状態とし、エラー終了を通知するコマンドを演出制御部91に対して送信する。これに伴い、演出制御部91は、液晶表示器51によるエラー画面の表示、エラー報知音の出力等を終了する制御を行う。
尚、複数種類のエラーのいずれについてもリセット操作によってエラー状態が解除される構成でもよいし、一部の種類のエラーについてのみリセット操作によってエラー状態が解除可能であり、他の種類のエラーについてはリセット操作以外の操作が行われることで解除される構成でもよい。
また、遊技制御部41は、図6に示すように、遊技が行われていない状態において、扉キー201を挿入してリセット操作が所定時間以上継続して行われ、リセットスイッチ23により所定時間以上継続してリセット操作が検出されると、管理操作を通知するコマンドを演出制御部91に対して送信する。これに伴い演出制御部91は、液晶表示器51による管理画面の表示を行う制御を行う。管理画面には、前面扉1bの開放履歴、設定値の変更履歴、エラーの発生履歴等が表示される。この状態で、扉キー201を挿入してリセット操作を行い、当該リセット操作がリセットスイッチ23により検出されると、遊技制御部41は、リセット操作を通知するコマンドを演出制御部91に対して送信する。また、この状態でメダルの投入またはBETスイッチ6の操作により賭数が設定されることで、遊技制御部41は、賭数が設定された旨を通知するコマンドを演出制御部91に対して送信する。また、この状態で扉開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されることで、遊技制御部41は、前面扉1bが開放された旨を通知するコマンドを演出制御部91に対して送信する。そして、演出制御部91は、管理画面を表示させている状態でリセット操作を通知するコマンドや賭数が設定された旨を通知するコマンド、前面扉1bが開放された旨を通知するコマンド等、他のコマンドを受信することで、管理画面の表示を終了する制御を行う。このため、管理画面が表示されている状態で、リセット操作がされたり、前面扉1bが開放されたり、賭数が設定されることで管理画面の表示が終了することとなる。
尚、設定キースイッチ37、設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、扉キー201の操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち扉キー201を所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらに設定キー301による操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キー301を所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセット操作は、前面扉1bを開放する必要はないが、扉キー201を用いた操作を必要とするため、扉キー201を所持する店員のみが操作可能となる。
[施解錠装置200]
次に、前面扉1bに設けられた施解錠装置200の構造について、図7〜図13に基づいて説明する。図7は、(A)は施解錠装置を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(C)は施解錠装置を示す背面図、(D)は施解錠装置の内部構造を示す背面図である。図8は、(A)は扉キーがキー穴に挿入されていない状態の施解錠装置の内部構造を示す斜視図、(B)は施解錠装置の外部を示す斜視図である。図9は、扉キーがキー穴に挿入された状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。図10は、前面扉を閉鎖した状態でキー穴に挿入された扉キーを第1操作した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。図11は、キー穴に挿入された扉キーを第2操作した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。図12は、キー穴に挿入された扉キーを第1操作して前面扉を開放した状態の施解錠装置の内部構造を示す右側面図、(B)は施解錠装置の内部構造を示す斜視図である。図13は、(A)は扉キーをキー穴に挿入する前の状態を示す概略斜視図、(B)は扉キーをキー穴に挿入した状態を示す概略斜視図、(C)はキー穴に挿入した扉キーを第1操作した状態を示す概略斜視図、(D)はキー穴に挿入した扉キーを第2操作した状態を示す概略斜視図である。尚、図7〜図13は、説明の便宜上、各種電気部品や一部の部材等の図示を省略している。以下において、図1の手前側をスロットマシン1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、スロットマシン1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるスロットマシン1の前面とは、該スロットマシン1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
先ず、図1及び図2に示すように、スロットマシン1には、前面扉1bの施解錠を行うための施解錠装置200が設けられている。施解錠装置200は、前面扉1bを、筐体1aの前面を開放する開放位置から筐体1aの前面を閉鎖する閉鎖位置まで回動させることで施錠状態となって前面扉1bを開放不能な状態とし、扉キー201(図13参照)を用いて解錠操作を行うことで解錠状態となって前面扉1bを開放可能な状態とする。
図7及び図8に示すように、施解錠装置200は、遊技場が所有する扉キー201と、扉キー201が挿入可能なキー穴202を前面に有するシリンダ錠203と、シリンダ錠203の背面側に回転可能に設けられたカム204と、カム204が第1方向(正面視右方向)に回動することにより下方に移動する第1作動部材205Aと、カム204が第1方向と反対の第2方向(正面視左方向)に回動することにより下方に移動する第2作動部材205Bと、第1作動部材205Aの上下端部に回動可能に設けられ、筐体1aの右側辺の上下位置に設けられた被係止部207A,207Bに係脱可能な係止部206A,206Bと、前面扉1bを開放している状態において、カム204の第2方向への回動を規制可能な規制部材208と、を主に有する。
第1作動部材205A、第2作動部材205B、係止部206A,206B、シリンダ錠203の後部、カム204、規制部材208の一部及びリセットスイッチ23は、外部から接触困難となるように、金属材により形成された被覆部材210により、前後面、左右側面及び上下面が被覆されている。被覆部材210は、第1作動部材205A及び係止部206A,206Bと第2作動部材205Bを主に被覆する第1被覆部210Aと、第1被覆部210Aの左側面に突出するように形成され、シリンダ錠203の後部、カム204、規制部材208の一部及びリセットスイッチ23を主に被覆する第2被覆部210Bと、から構成されている。
被覆部材210は、前面扉1bの背面における右側辺に沿うように固定されている(図2参照)。第1被覆部210Aにおける係止部206A,206Bに対応する位置には、第1被覆部210Aの内部を左右側方及び後方に開放する切欠部213A,213Bが後側から前側に向けて形成されており、前面扉1bを閉鎖するときに、筐体1aの右側辺の上下位置に固設された左右方向を向く柱状の被係止部207A,207Bが切欠部213A,213Bに挿入可能とされている。
第2被覆部210Bの前面には、シリンダ錠203の前部を外部に突出させるための挿通口214が形成されており、シリンダ錠203を保持している。また、第2被覆部210Bの背面には、規制部材208の後部を外部に突出させるための挿通口215が形成されている。
カム204は、二股状形成された係止部204A,204Bを有し、シリンダ錠203の後述する内筒222(回転部)の後部に突設された前後方向を向く回動軸204Cに固着されており、キー穴202に対し扉キー201を挿入可能な状態において、係止部204A,204Bが右側方を向く回転基準位置に維持されている。そして、回動軸204Cを中心として、回転基準位置から第1方向(正面視右方向)または回動軸204Cから第2方向(正面視左方向)に回動可能とされている。
第1作動部材205Aは、上下方向に伸びる金属板により形成され、被覆部材210の内部において、図7に示す基準位置と、該基準位置より下方の下方位置(図10参照)と、の間で移動可能に被覆部材210に支持されている。尚、第1作動部材205Aは、基準位置において図示しない引張バネにより上方に向けて付勢されており、該引張バネの付勢力により下方位置から基準位置へ移動するようになっている。
第1作動部材205Aにおけるカム204に対応する位置には、第1作動部材205Aの一部を切り欠くことにより被係止部216Aが形成されており、カム204の上方の係止部204Aが係止可能とされている。
第1作動部材205Aにおける被係止部216Aの上方には、被覆部材210の内部において該被覆部材210に対し前後方向に移動可能に支持された規制部材208が設けられている。また、規制部材208の上方には、リセットスイッチ23が被覆部材210の所定位置に固設されている。
規制部材208は、金属板を折り曲げ形成することにより形成され、後部には、前面扉1bが閉鎖されたときに筐体1aに設けられた当接部212に当接する被当接部208Aが設けられ、前部には、前面扉1bが開放されたときにカム204の係止部204Aの上方に位置して、カム204の第2方向への回動を当接により規制する規制部208Bが設けられている。被当接部208Aは、挿通口215を介して第2被覆部210Bの背面側(外部)に配置されている。
規制部材208は、図9(B)に示すように、規制部208Bがカム204の係止部204Aよりも前方に位置する規制解除位置と、図12(B)に示すように、規制部208Bがカム204の係止部204Aの上方に当接可能に位置する規制位置と、の間で前後方向にスライド移動可能に被覆部材210に支持されている。
また、規制部材208は、図示しない引張バネの付勢力により後方に向けて付勢されており、前面扉1bが閉鎖されているときには、被当接部208Aが当接部212に当接することで引張バネの付勢力に抗して前方の規制解除位置に維持され、前面扉1bが開放されると、図示しない引張バネの付勢力により後方に向けて付勢され、規制解除位置から規制位置まで移動するようになっている。
尚、規制部材208及びリセットスイッチ23は、第1作動部材205Aとは別個に設けられているため、第1作動部材205Aの上下方向への移動に応じて上下方向に移動することはない。
第2作動部材205Bは、上下方向に伸びる金属板により形成され、被覆部材210の内部における第1作動部材205Aの右側において、図7に示す基準位置と、該基準位置より上方の上方位置(図11参照)と、の間で移動可能に被覆部材210に支持されている。尚、第2作動部材205Bは、基準位置において図示しない引張バネにより下方に向けて付勢されており、該引張バネの付勢力により上方位置から基準位置へ移動するようになっている。
第2作動部材205Bにおけるカム204に対応する位置には、第2作動部材205Bの一部を切り欠くことにより被係止部216Bが形成されており、カム204の下方の係止部204Bが係止可能とされている。
また、第2作動部材205Bの後辺には、基準位置においてリセットスイッチ23の下方に位置し、上方位置においてリセットスイッチ23に検出される被検出部217が形成されている。
シリンダ錠203は、カム204を含む後部が第2被覆部210Bの内部に位置するとともに、前面に設けられたキー穴202が前面扉1bの前面右側に露呈するように被覆部材210に固設されている。
図13に示すように、シリンダ錠203は、被覆部材210に固定される外筒221(固定部)と、外筒221の内部において扉キー201の回転とともに回転する内筒222(回転部)と、の2重管構造になっている。
図13に示すように、扉キー201は、キー穴202に挿入可能な挿入部230と、挿入部230がキー穴202に挿入されたときにシリンダ錠203の前面側に突出されて使用者が把手可能となる頭部231と、から構成され、左側面(第1面)及び右側面(第2面)を有する板状に形成されている。挿入部230の左側面及び右側面には、直線状のキー溝231L,231Rが長手方向に向けて形成されているとともに、上端面及び下端面には、外筒221及び内筒222の境界に設けられたドライバピン(図示略)を、外筒221に対し内筒222が回転可能となる位置まで移動させるためのキー山232H、232Uが同一の形状パターンにて形成されている(図15参照)。
図13(A)に示すように、挿入部230は、キー溝231L,231Rを基準として上下対称形状とされているため、左側面を所定方向(左側)に向けたX1状態でも、右側面を所定方向(左側)に向けたX2状態でも、キー穴202に挿入して回転操作したり、キー穴202から抜き出すことができるようになっている。
シリンダ錠203は、キー穴202が縦方向を向く状態、つまり、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態(内筒222が回転基準位置に位置している状態)で扉キー201の抜き差しが可能となり、内筒222と外筒221とが特定の位置関係以外の状態(内筒222が回転基準位置以外に位置している状態)では扉キー201の抜き差しが不能となるように構成されている。
また、内筒222と外筒221各々の前面には、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態であることを特定可能な印235,236が設けられている。本実施例では、外筒221の印235と内筒222の印236とが近接して上下に並んだ状態となったときに、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態となる。
そして、内筒222は、回転基準位置から第1方向(正面視右方向)に第1角度(例えば、約45度)回転した第1回転位置と、回転基準位置から第2方向(正面視左方向)に第1角度(例えば、約45度)回転した第2回転位置と、の間で外筒221に対し回動可能とされている。
図13(B)に示すように、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態、つまり、内筒222が回転基準位置に位置している状態であるときにキー穴202に挿入した扉キー201を、図13(C)に示すように、扉キー201が縦向きとなる基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に第1角度(例えば、約45度)回転させる第1操作(右回転操作)が可能であるとともに、図13(D)に示すように、基準位置から第2位置まで第2方向(正面視左方向)に第1角度(例えば、約45度)回転させる第2操作(左回転操作)が可能である。尚、第2操作は、前述のリセット操作に相当する。
よって、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態であるときにキー穴202に挿入した扉キー201を、基準位置から第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、内筒222が回転基準位置から第1位置に対応する第1回転位置まで、第1方向(正面視右方向)に第1角度(例えば、約45度)回転し、これに応じて、図10に示すように、カム204が回転基準位置から右方向に回転し、上方の係止部204Aにより被係止部216Aが下方に押圧されて第1作動部材205Aが基準位置から下方位置へ移動することで、係止部206A,206Bの被係止部207A,207Bに対する係止状態が解除(解錠)され、前面扉1bが開放可能な状態となる。
一方で、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態、つまり、内筒222が回転基準位置に位置している状態であるときにキー穴202に挿入した扉キー201を、基準位置から第2位置まで回転させる第2操作を行うことで、内筒222が回転基準位置から第2位置に対応する第2回転位置まで、第2方向(正面視右方向)に第1角度(例えば、約45度)回転し、これに応じて、図11に示すように、カム204が回転基準位置から左方向に回転し、下方の係止部204Bにより被係止部216Bが上方に押圧されて第2作動部材205Bが基準位置から上方位置へ移動することで、被検出部217がリセットスイッチ23により検出されるようになっている。
また、前面扉1bが閉鎖位置に位置している状態において、規制部材208は、被当接部208Aが当接部212に当接することで引張バネの付勢力に抗して前方の規制解除位置に維持されているが、キー穴202に挿入した扉キー201を第1位置まで回転させたまま、前面扉1bを閉鎖位置から開放位置に向けて回動して開放すると、図12に示すように、被当接部208Aが当接部212から離間することで、引張バネの付勢力により規制解除位置から規制位置まで移動し、第1方向に回転しているカム204の上方の係止部204Aの上方に規制部208Bが位置する。
これにより、第1作動部材205Aを基準位置に向けて付勢する引張バネの付勢力により上昇する力がカム204に作用しても、係止部204Bが規制部208Bに当接することでカム204の左方向への回転が規制されるため、内筒222が回転基準位置から右方向に回転した第1回転位置に維持される。よって、前面扉1bが開放されているときは、第1位置まで回転させた扉キー201を第2方向(左方向)に向けて回転させる第2操作が規制部材208により規制される。
また、前面扉1bが閉鎖位置に位置している状態において、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態であるときにキー穴202に挿入した扉キー201を、第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、内筒222と外筒221とが特定の位置関係以外の状態(内筒222が第1回転位置に位置している状態)となることで、扉キー201をキー穴202から抜けない状態となるので、シリンダ錠203の前方に突出した扉キー201の頭部231を、前面扉1bを開放する把手として利用可能となる。
[設定キー301及び設定キースイッチ37]
次に、前面扉1bに設けられた設定キースイッチ37の構造について、図14に基づいて説明する。図14は、(A)は電源ボックスの前面を開放して設定キーを設定キースイッチのキー穴に挿入する状態を示す斜視図、(B)は設定キーを設定キースイッチのキー穴に挿入した状態を示す斜視図、(C)は設定キースイッチのキー穴に挿入した設定キーを回転させた状態を示す斜視図である。図15は、(A)は設定キーを示す平面図、左側面図、右側面図、(B)は設定キースイッチを示す正面図、(C)は扉キーを示す平面図、左側面図、右側面図、(D)はシリンダ錠を示す正面図である。
図2及び図14に示すように、設定キースイッチ37は、電源ボックス351の前面351Fの上部に設けられている。電源ボックス351は、筐体1aの内部に固設されている。尚、特に図示しないが、前面351Fにおける設定キースイッチ37の下方には、設定スイッチ38や電源スイッチ39が設けられている。
電源ボックス351の前面351Fにおける左側辺には、前面351Fを被覆する被覆状態と前面351Fを開放する開放状態とに変位(回動)可能な被覆部352が設けられている。つまり、被覆部352は、電源ボックス351の左側辺を中心として回動可能に設けられている。
尚、特に図示しないが、被覆部352を被覆状態にして前面扉1bにより筐体1aの前面を閉鎖することで、前面扉1bの所定部353が被覆部352の前面に当接または近接することで被覆状態を解除できない、つまり、前面扉1bを開放しない限り被覆部352の被覆状態を解除できないようになっている。また、前面扉1bを開放することで、被覆部352の被覆状態を解除できるようになる。
図14及び図15に示すように、設定キースイッチ37は、前面351Fを構成する前壁に固定される外筒321(固定部)と、外筒321の内部において設定キー301の回転とともに回転する内筒322(回転部)と、の2重管構造になっている。
設定キー301は、キー穴302に挿入可能な挿入部330と、挿入部330がキー穴302に挿入されたときに設定キースイッチ37の前面側に突出されて使用者が把手可能となる頭部331と、から構成され、左側面(第1面)及び右側面(第2面)を有する板状に形成されている。挿入部330には、外筒221及び内筒222の境界に設けられたドライバピン(図示略)を、外筒321に対し内筒322が回転可能となる位置まで移動させるためのキー山332H,332Uとキー溝333とが形成されている。
詳しくは、キー山332Hは挿入部330の上端面に形成され、キー山332Uは挿入部330の下端面に形成されており、これらキー山332H,332Uのパターンは異なっている。また、キー溝333は、挿入部330の右側面にのみ形成されている。
また、頭部331の左側面には、所定の装飾部335が設けられている一方で、頭部331の右側面には、装飾部が設けられていない。このように、左側面にのみ装飾部335が設けられていることで、装飾部335を有する面が設定キー301の左側面であることを特定可能となり、装飾部335を有しない面が設定キー301の右側面であることを特定可能となっている。
尚、装飾部335は、模様、絵柄、記号、文字等であってもよいし、遊技機に関する情報(例えば、製造メーカ名や、機種名、演出に登場するキャラクタなど)が表示された情報表示部であってもよい。
このように、挿入部330は、左右非対称形状とされているため、左側面を特定方向(左側)に向けたY1状態においては、キー穴302に挿入して回転操作したり、キー穴302から抜き出すことができる一方で、右側面を所定方向(左側)に向けたY2状態では、キー穴302に挿入することができないようになっている。
設定キー301は、キー穴302が縦方向を向く状態、つまり、内筒322と外筒321とが特定の位置関係の状態(内筒322が回転基準位置に位置している状態)で設定キー301の抜き差しが可能となり、内筒322と外筒321とが特定の位置関係以外の状態(内筒322が回転基準位置以外に位置している状態)では設定キー301の抜き差しが不能となるように構成されている。
また、図15に示すように、設定キー301の挿入部330の板厚寸法である左右寸法L1は、扉キー201の挿入部230の板厚寸法である左右寸法L11よりも小寸である(L1<L11)。また、設定キー301の挿入部330の上下寸法L2は、扉キー201の挿入部230の上下寸法L12よりも小寸である(L2<L12)。
一方、設定キースイッチ37のキー穴302の左右寸法L1Aは、設定キー301の挿入部330の左右寸法L1よりも大寸であり(L1A>L1)、シリンダ錠203のキー穴202の左右寸法L11Aよりも小寸である(L1A<L11A)。また、設定キースイッチ37のキー穴302の上下寸法L2Aは、設定キー301の挿入部330の上下寸法L2よりも大寸であり(L2A>L2)、シリンダ錠203のキー穴202の上下寸法L12Aよりも小寸である(L2A<L12A)。このように、設定キースイッチ37のキー穴302は、シリンダ錠203のキー穴202よりも小さく構成されている。
尚、キー穴202よりもキー穴302の方が小さいとは、キー穴302の開口部の面積がキー穴202の開口部の面積よりも小さいもの、キー穴302の開口部の対向する辺同士の距離(例えば、L1AやL2A)がキー穴202の開口部の対向する辺同士の距離(例えば、L11AやL12A)よりも短いもの、キー穴302に対して設定キー301が挿入される深さ(例えば、挿入部330の長手方向の長さ)がキー穴202に対して扉キー201が挿入される深さ(例えば、挿入部230の長手方向の長さ)よりも浅いものなどが該当する。
図14(B)に示すように、前面扉1bを開放した状態で、被覆部352を開放状態とすることで、内筒322と外筒321とが特定の位置関係の状態、つまり、内筒322が回転基準位置に位置している状態であるときには、設定キー301をキー穴302に挿入可能である。そして、キー穴302に挿入した設定キー301を、図14(C)に示すように、設定キー301が縦向きとなる基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に第2角度(例えば、約90度)回転させる回転操作(右回転操作)が可能となる。
よって、内筒322と外筒321とが特定の位置関係の状態であるときにキー穴302に挿入した設定キー301を、基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に第2角度(例えば、約90度)回転させる回転操作を行うことで、内筒322が回転基準位置から設定可能位置に対応する回転位置まで、第1方向(正面視右方向)に第2角度(例えば、約90度)回転して、設定変更状態に移行させることが可能となり、前述のようにこの回転操作が行われた状態で電源スイッチ39が操作されて電源が投入されることで設定変更状態に制御される。
また、設定キースイッチ37の内筒322は、回転基準位置及び回転基準位置から第1方向(正面視右方向)に第2角度(例えば、約90度)回転させた回転位置においてその状態が維持されるようになっているため、回転基準位置から回転位置まで回転させた後、設定キー301を離すことにより回転基準位置に向けて復帰したり、回転位置から回転基準位置まで回転させた後、設定キー301を離すことにより回転位置に向けて回転したりすることはない。
また、被覆部352を回転させる方向(例えば、電源ボックス351の左側辺を中心とする水平回転方向)と、回転操作を行うときに設定キー301を回転させる方向(例えば、前後方向を向く回転軸を中心とする縦回転方向)と、が異なることで、被覆部352が回転操作の邪魔となりにくい。
[作用効果1]
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して開閉可能な前面扉1bを備え、解消するのに前面扉1bの開放を必要とする異常の発生によりエラー状態が発生した場合に、その旨が報知されるとともに、前面扉1bに設けられたキー穴202に扉キー201を挿入し、挿入した扉キー201を基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる第1操作を行うことにより前面扉1bを開放させることが可能な状態となり、挿入した扉キー201を基準位置から第2位置まで第2方向(正面視左方向)に回転させる第2操作(リセット操作)を行うことによりエラー状態を解消し、これに伴う報知を終了させることが可能な構成において、前面扉1bが開放されているときは、第1位置まで回転させた扉キー201を左方向に向けて回転させる第2操作(リセット操作)が規制部材208により規制されることを特徴とする。このような構成によれば、前面扉1bが開放されているときにエラー状態に伴う報知を終了させる第2操作が規制されるので、解消するのに前面扉1bを開放することを要するエラーが生じた場合に、エラーを解消した後、前面扉1bが閉じた状態となることでエラー状態に伴う報知を終了させることが可能であり、前面扉1bが開いたままエラー状態に伴う報知だけが終了してしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、前面扉1bが閉鎖位置に位置している状態において、キー穴202に挿入した扉キー201を、第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、扉キー201をキー穴202から抜けない状態となるので、シリンダ錠203の前方に突出した扉キー201の頭部231を、前面扉1bを開放する把手として利用可能となることを特徴とする。このような構成によれば、専用の把手を設けることなく、容易に前面扉1bを開放することができる。
本実施例のスロットマシン1は、前面扉1bには、扉キー201の回転とともに回転する内筒222と、内筒222の周囲において固定された外筒221と、が設けられ、内筒222が回転基準位置に位置している状態で扉キー201の抜き差しが可能であり、内筒222が回転基準位置に位置していない状態では扉キー201の抜き差しが不能となり、キー穴202に挿入した扉キー201を回転基準位置から第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、内筒222が回転基準位置から第1位置に対応する第1回転位置まで、第1方向(正面視右方向)に第1角度(例えば、約45度)回転し、キー穴202に挿入した扉キー201を、回転基準位置から第2位置まで回転させる第2操作(リセット操作)を行うことで、内筒222が回転基準位置から第2位置に対応する第2回転位置まで、第2方向(正面視左方向)に第1角度(例えば、約45度)回転するとともに、内筒222と外筒221にはそれぞれ内筒222が回転基準位置に位置する状態であることが特定される印(例えば、印235,236)が設けられていることを特徴とする。このような構成によれば、内筒222と外筒221にそれぞれ設けられた印によって、第1操作がされた状態であるか、第2操作がされた状態であるか、を特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、キー穴202に挿入した扉キー201を第1位置まで回転させたまま、前面扉1bを閉鎖位置から開放位置に向けて回動して開放すると、係止部204Bが規制部208Bに当接することでカム204の左方向への回転が規制され、内筒222が回転基準位置から右方向に回転した第1回転位置に維持されることを特徴とする。このような構成によれば、前面扉1bが開放している場合に、挿入した扉キー201が第1位置の状態のまま内筒222が固定されるので、内筒222と外筒221の位置関係から前面扉1bが開放していることを認識させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、第2操作(リセット操作)を検出するリセットスイッチ23が、外部から接触困難となるように、被覆部材210により被覆されていることを特徴とする。このような構成によれば、第2操作を検出するリセットスイッチ23が接触困難となるように被覆部材210により被覆されているため、前面扉1bを開放させた状態のまま扉キー201を用いずにエラー状態による報知を終了させることを防止できる。尚、本実施例における被覆部材210は、前面扉1bが開放しているか否かに関わらず、リセットスイッチ23を被覆する構成であるが、少なくとも、前面扉1bが開放している状態、または前面扉1bが開放していない状態のいずれか一方の状態においてリセットスイッチ23が被覆される構成であればよい。
本実施例のスロットマシン1は、第2操作に連動して動作する第2作動部材205Bを備え、キー穴202に挿入した扉キー201を、回転基準位置から第2方向(正面視左方向)に第1角度(例えば、約45度)回転させる第2位置まで回転させる第2操作を行うことにより、カム204が回転基準位置から左方向に回転し、下方の係止部204Bにより被係止部216Bが上方に押圧されて第2作動部材205Bが回転基準位置から上方位置へ移動することで、被検出部217がリセットスイッチ23により検出されるとともに、第2作動部材205B、係止部206B及びリセットスイッチ23が、外部から接触困難となるように、被覆部材210により被覆されていることを特徴とする。このような構成によれば、リセットスイッチ23だけでなく第2作動部材205Bも接触困難となるように被覆されることで、前面扉1bを開放させた状態のまま扉キー201を用いずにエラー状態による報知を終了させることを確実に防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、被覆部材210が金属製であることを特徴とする。このような構成によれば、被覆部材210に穴を開けたり変形させたりすることで、リセットスイッチ23に接触することが困難となる。
[変形例]
本実施例では、図12に示すように、前面扉1bが閉鎖位置に位置している状態において、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態であるときにキー穴202に挿入した扉キー201を、第1操作により第1位置まで回転させたまま、前面扉1bを閉鎖位置から開放位置に向けて回動して開放すると、係止部204Bが規制部208Bに当接することでカム204の左方向への回転が規制され、内筒222が回転基準位置から右方向に回転した第1回転位置にて、左方向への回転が規制される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図16に示す変形例のように、前面扉1bが開放している状態において、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態から第2回転位置への回転が規制されるようにしてもよい。
具体的には、図16(A)に示すように、キー穴202に挿入した扉キー201を、第1操作により第1位置まで回転させたまま、前面扉1bを閉鎖位置から開放位置に向けて回動して開放したときに、図16(B)に示すように、規制部材1208が規制解除位置から規制位置まで後方に移動するが、内筒222が第1回転位置から回転基準位置まで回転したときにカム204の係止部204Aが規制部1208Bに当接することで、内筒222の回転基準位置から左方向に回転した第2回転位置への回転が規制されるようになっている。
このように、前面扉1bが開放している状態において、扉キー201の第1操作により第1回転位置まで回転した内筒222は、リセットスイッチ23にて被検出部217が検出される第2回転位置に回転することが規制されるようになっていれば、前記実施例のように、前面扉1bが開放している状態において第1回転位置にて左方向への回転(扉キー201の第2操作)が規制されてもよいし、前面扉1bが開放している状態において回転基準位置にて左方向への回転(扉キー201の第2操作)が規制されてもよく、いずれの場合においても、扉体が開放している場合に、その旨を認識させることができる。
[作用効果2]
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して開閉可能な前面扉1bを備え、前面扉1bに設けられたキー穴202に扉キー201を挿入し、挿入した扉キー201を基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる第1操作を行うことにより前面扉1bを開放させることが可能な状態となり、挿入した扉キー201を基準位置から第2位置まで第2方向(正面視左方向)に回転させる第2操作(リセット操作)を行うことにより前面扉1bに設けられた液晶表示器51に管理画面を表示させることが可能な構成において、前面扉1bが開放されているときに第2操作(リセット操作)が規制される(例えば、前面扉1bが開放されているときは、第1位置まで回転させた扉キー201を左方向に向けて回転させる第2操作(リセット操作)が規制部材208により規制される)ことを特徴とする。このような構成によれば、エラー発生時等において前面扉1bを開放した状態では、扉キー201が挿入されたままの状態となる。一方、前面扉1bを開放すると、液晶表示器51が隣接する遊技機で遊技を行っている遊技者側を向くこととなる一方、作業をしている遊技場の店員からは液晶表示器51が死角となり、店員の知り得ない状況で管理画面が盗み見される虞がある。これに対して、前面扉1bが開放されているときに前面扉1bに設けられた液晶表示器51に管理画面を表示させる第2操作が規制されるので、前面扉1bが開放している状態で遊技店の店員の死角となる液晶表示器51に管理画面が表示されてしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、液晶表示器51に管理画面が表示されている状態で前面扉1bが開放した場合には、管理画面の表示を終了させることを特徴とする。このような構成によれば、当初は前面扉1bが開放されておらず、液晶表示器51に管理画面が表示されている状態であっても、前面扉1bが開放されて途中から店員の死角となる状況となった場合に液晶表示器51に管理画面が表示されてしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1は、液晶表示器51に管理画面が表示されている状態で前面扉1bが開放した場合には、管理画面の表示を終了させることを特徴とする。このような構成によれば、当初は前面扉1bが開放されておらず、液晶表示器51に管理画面が表示されている状態であっても、前面扉1bが開放されて途中から店員の死角となる状況となった場合に液晶表示器51に管理画面が表示されてしまうことを防止できる。
[作用効果3]
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して開閉可能な前面扉1bを備え、前面扉1bに設けられたキー穴202に挿入した扉キー201を、扉キー201が縦向きとなる基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる第1操作(右回転操作)が可能であり、前面扉1bを開放した状態で、キー穴302に挿入した設定キー301を、設定キー301が縦向きとなる基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる回転操作(右回転操作)を行うことで、遊技者の有利度を設定可能な設定変更状態に移行させることが可能であり、扉キー201及び設定キー301は、左側面(第1面)及び右側面(第2面)を有する板状に形成され、扉キー201は、左側面を所定方向(左側)に向けたX1状態でも、右側面を所定方向(左側)に向けたX2状態でも、キー穴202に挿入して回転操作したり、キー穴202から抜き出すことが可能であるが、設定キー301は、左側面を特定方向(左側)に向けたY1状態においては、キー穴302に挿入して回転操作したり、キー穴302から抜き出すことができる一方で、右側面を所定方向(左側)に向けたY2状態では、キー穴302に挿入することができないことを特徴とする。このような構成によれば、比較的操作される頻度の高い前面扉1bを開放させるための第1操作は、設定変更状態に移行させる場合だけでなく、通常のメンテナンス作業でも頻繁に行われる操作である。このため、扉キー201の左側面(第1面)及び右側面(第2面)のどちらの面が所定方向(左側)を向いた状態でも行うことが可能であり、作業者の利便性を高めることができる。一方で、遊技者の有利度に直接影響する設定変更状態へ移行させるための回転操作を前面扉1bを開放する第1操作と同様の基準で許容すると、不正なキーを用いて設定値が変更されてしまう虞がある。このため、回転操作は、設定キー301の左側面(第1面)が所定方向(左側)を向いた状態でのみ行うことを可能とすることで、不正な操作によって設定変更状態に移行させることを困難とすることができる。
本実施例のスロットマシン1は、扉キー201も設定キー301も縦向きに挿入して操作を行うこと、すなわち扉キー201も設定キー301も一方の側面を所定方向(左側)に向けて挿入して操作を行うことを特徴とする。このような構成によれば、扉キー201をキー穴202に挿入するときも、設定キー301をキー穴302に挿入するときも、一方の側面を操作する方向に向けて挿入すればよいので、キーの挿入操作が容易となる。
本実施例のスロットマシン1は、設定キースイッチ37のキー穴302は、シリンダ錠203のキー穴202よりも小さく構成されていることを特徴とする。このような構成によれば、比較的操作される頻度の高い前面扉1bを開放させるための第1操作をするための扉キー201は大きいキー穴202に挿入すればよいので、作業者の利便性を高めることができる一方で、遊技者の有利度に直接影響する設定変更状態へ移行させるための回転操作をするための設定キー301は小さいキー穴302に挿入する必要があるので、不正な操作によって設定変更状態に移行させることを困難とすることができる。
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して前面扉1bが左側端部を軸に右側端部を開放させるとともに、キー穴202は前面扉1bの右側に設けられ、扉キー201をキー穴202に挿入して右方向に回転する第1操作で扉を開放することが可能となることを特徴とする。このような構成によれば、扉キー201を右方向に回転した状態で扉キー201を手前に引くことで前面扉1bを開放する際に、軸から最も離れた部分を引いて前面扉1bを開放させるため、少ない力で前面扉1bを開放させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して前面扉1bが左側端部を軸に右側端部を開放させるとともに、キー穴302は、筐体1a内の左側に配置された電源ボックス351の前面351Fに設けられており、設定キー301をキー穴302に挿入して右方向に回転する回転操作で設定変更状態に移行させることが可能となることを特徴とする。このような構成によれば、前面扉1bを開放した際に、キー穴302の左側よりも広い空間となる右側の方向に向けて回転操作を行えばよいので、回転操作を無理なく行うことができる。
本実施例のスロットマシン1は、扉キー201により前面扉1bを開放させるための第1操作も、設定キー301により設定変更状態へ移行させるための回転操作も、同一方向(右方向)に回転させる操作であることを特徴とする。このような構成によれば、扉キー201により前面扉1bを開放させるための第1操作も、設定キー301により設定変更状態へ移行させるための回転操作も、同一方向(右方向)に回転させる操作であるため、キーを用いた操作が容易となる。
本実施例のスロットマシン1は、設定キー301に第1面(左側面)及び第2面(右側面)を特定可能な装飾が施された装飾部335が設けられることを特徴とする。このような構成によれば、設定キー301の左側面を特定方向(左側)に向けた状態でのみ行うことが可能な回転操作を行う際に、設定キー301の装飾部335に施された装飾から設定キー301の向きを特定することができる。
[作用効果4]
本実施例のスロットマシン1は、筐体1aに対して開閉可能な前面扉1bを備え、前面扉1bに設けられたキー穴202に挿入した扉キー201を、扉キー201が縦向きとなる基準位置から第1位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる第1操作(右回転操作)が可能であり、前面扉1bを開放した状態で、キー穴302に挿入した設定キー301を、設定キー301が縦向きとなる基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる回転操作(右回転操作)を行うことで、遊技者の有利度を設定可能な設定変更状態に移行させることが可能であり、第1操作に伴い扉キー201を基準位置から第1位置まで回転させる第1角度(約45度)よりも回転操作に伴い設定キー301を基準位置から設定可能位置まで回転させる第2角度(約90度)の方が大きいことを特徴とする。このような構成によれば、比較的操作される頻度の高い前面扉1bを開放させるための第1操作は、扉キー201を小さい角度の回転で行うことが可能であり、作業者の利便性を高めることができる一方で、遊技者の有利度に直接影響する設定変更状態へ移行させるための回転操作は、設定キー301を大きい角度の回転で行う必要があり、不正な操作によって設定変更状態に移行させることを困難とすることができる。
本実施例のスロットマシン1は、前面扉1bが閉鎖位置に位置している状態において、キー穴202に挿入した扉キー201を、第1位置まで回転させる第1操作を行うことで、扉キー201をキー穴202から抜けない状態となるので、シリンダ錠203の前方に突出した扉キー201の頭部231を、前面扉1bを開放する把手として利用可能となるとともに、第1操作に伴い扉キー201を基準位置から第1位置まで回転させる第1角度が鋭角(約45度)であることを特徴とする。このような構成によれば、専用の把手を設けることなく、容易に前面扉1bを開放することができるとともに、前面扉1bを開放させるにあたり、大きく手首をひねることなく手前に引くことで前面扉1bを開放させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、キー穴302に挿入した設定キー301を、基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に第2角度(約90度)回転させる回転操作を行った状態で電源スイッチ39が操作されて電源が投入されることで設定変更状態に移行することを特徴とする。このような構成によれば、設定キー301の角度から設定変更状態に制御されているか否かを特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、回転操作に伴い設定キー301を基準位置から設定可能位置まで回転させる第2角度が90度であることを特徴とする。このような構成によれば、設定キー301の角度が直角に変化した状態であるか否かによって設定変更状態に制御されているか否かを容易に特定することができる。
本実施例のスロットマシン1は、キー穴302を被覆する被覆部352を備え、前面扉1bを開放した状態で、さらに被覆部352を開放状態とし、キー穴302に挿入した設定キー301を設定キー301が縦向きとなる基準位置から設定可能位置まで第1方向(正面視右方向)に回転させる回転操作が可能となるとともに、被覆部352を変位させる方向(電源ボックス351の左側辺を中心とする水平回転方向)と、回転操作を行うときに設定キーを回転させる方向(前後方向を向く回転軸を中心とする縦回転方向)と、が異なることを特徴とする。このような構成によれば、被覆部352を変位させる方向と、回転操作を行うときに設定キー301を回転させる方向と、が異なるため、被覆部352が回転操作の邪魔となりにくい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、遊技が可能な遊技機の一例としてスロットマシン1を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも枠体と、枠体に対して開閉可能な扉体と、を備える遊技機であれば適用可能である。また、枠体とは、底が塞がれないフレームのみの構造でも良いし、有底の箱状の構造でも良い。また、枠体は、内部に遊技機を構成する部品が設置されるものでも良いし、内部に部品が設置されず、単に遊技島等の設備に取り付けるためたけのものでも良い。例えば、パチンコ遊技機等も適用可能であり、この場合、パチンコ遊技機は、遊技場に固設される遊技島に固定可能な外枠と、外枠に対し開閉可能に設けられる遊技機用枠と、遊技機用枠の前面を開閉可能なガラス扉枠と、から構成される場合、枠体は外枠、枠体に対して開閉可能な扉体は遊技機用枠やガラス扉枠であればよい。あるいは、枠体は外枠や遊技機用枠、枠体に対して開閉可能な扉体はガラス扉枠であってもよい。
また、前記実施例では、扉キー201を第1位置に回転させる第1操作を正面視右回転、第2位置に回転させる第2操作を正面視左回転とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1操作が左回転、第2操作が右回転であってもよい。
さらに、前記実施例では、扉キー201の第1操作は右回転、第2操作は第1操作と反対の左回転とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1操作と第2操作とが同一方向(例えば、右方向、左方向)への回転操作であってもよい。つまり、第1位置は、扉キー201を挿入可能な基準位置から一の方向に回転させた位置とし、第2位置は、扉キー201を第1位置からさらに一の方向に回転させた位置であってもよい。
また、前記実施例では、扉キー201の基準位置から第1位置または第2位置への第1角度は約45度とされ、設定キー301の基準位置から設定可能位置までの第2角度は約90度とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1角度や第2角度は任意の角度に変更可能である。
また、前記実施例及び変形例では、前面扉1bが開放されているときに、扉キー201の第1位置から第2位置への第2操作(正面視左回転操作)が、規制部材208,1208が内筒222に固着されたカム204に当接することにより規制される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、規制部材が、第1作動部材205Aや内筒222など他の部材に当接することにより第2操作が規制されてもよい。また、規制部材は、前面扉1bの開放が検知されたことに基づいて所定の駆動源にて規制位置まで移動するようにしてもよい。
また、前記実施例では、シリンダ錠203の内部機構により、第1操作によりキー穴202に挿入した扉キー201が第1位置に位置する場合に扉キー201が抜けない状態となる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、キー穴202に挿入した扉キー201を第1位置や第2位置へ回転操作してもキー穴202から抜き出し可能とされていてもよい。
また、前記実施例では、内筒222(回転部)と外筒221(固定部)にはそれぞれ特定の位置関係であることが特定される印235,236が設けられ、特定の位置関係において印235,236が上下に並ぶ形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の位置関係において印235,236が上下に並ばない状態となってもよい。あるいは、特定の位置関係において所定のマーク、模様、絵柄、装飾部等が構成されるようになっていてもよい。さらに、内筒222と外筒221とが特定の位置関係の状態となったことに基づいて所定の発光部(例えば、LEDなど)が発光するようにしてもよい。
また、前記実施例では、被覆部材210は、第1作動部材205A、第2作動部材205B、係止部206A,206B、シリンダ錠203の後部、カム204、規制部材208の一部及びリセットスイッチ23が外部から接触困難となるように被覆する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも第2操作を検出する検出手段であるリセットスイッチ23が接触困難となるように被覆部により被覆されるようになっていれば、第1作動部材205A、第2作動部材205B、係止部206A,206B、シリンダ錠203の後部、カム204、規制部材208等は被覆されていなくてもよい。また、被覆部材210は金属材以外の素材(例えば、合成樹脂材など)にて構成されていてもよい。
また、前記実施例では、扉キー201については、左側面を所定方向(左側)に向けたX1状態でも、右側面を所定方向(左側)に向けたX2状態でも、キー穴202に挿入して回転操作したり、キー穴202から抜き出すことができるのに対し、設定キー301は、左側面を特定方向(左側)に向けたY1状態においては、キー穴302に挿入して回転操作したり、キー穴302から抜き出すことができる一方で、右側面を所定方向(左側)に向けたY2状態では、キー穴302に挿入することができない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定キー301について、Y1状態でもY2状態でもキー穴302に挿入することができるようにしてもよいし、扉キー201について、X1状態ではキー穴202に挿入できるが、X2状態ではキー穴202に挿入できなくなるようにしてもよい。
また、前記実施例では、扉キー201については、第1面である左側面を所定方向(左側)に向けたX1状態でキー穴202に挿入可能であり、設定キー301についても、第1面である左側面を特定方向(左側)に向けたY1状態でキー穴302に挿入可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、扉キー201と設定キー301のうち一方を第1面が所定方向を向く状態で挿入可能となり、他方を第1面が所定方向とは異なる特定方向を向く状態で挿入可能となるようにしてもよい。つまり、所定方向と特定方向とは異なる方向であってもよい。また、所定方向と特定方向とは左方向であったが、右方向、上方向、下方向など任意の方向でもよい。
また、前記実施例では、第1鍵穴(キー穴202)よりも前記第2鍵穴(キー穴302)の方が小さい形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1鍵穴と第2鍵穴とはほぼ同じ大きさでもよいし、第1鍵穴(キー穴202)よりも第2鍵穴(キー穴302)の方が大きくてもよい。
また、前記実施例では、扉キー201の第1操作と設定キー301の第2操作とは、同一方向(正面視右方向)に回転させる操作である形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、扉キー201の第1操作と設定キー301の第2操作とが各々異なる方向の回転操作であってもよい。
1 スロットマシン
1a 筐体
1b 前面扉
23 リセットスイッチ
37 設定キースイッチ
41 遊技制御部
51 液晶表示器
201 扉キー
202 キー穴
203 シリンダ錠
208 規制部材
210 被覆部材
301 設定キー
302 キー穴

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    枠体と、
    前記枠体に対して開閉可能な扉体と、
    遊技者にとっての有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択して設定することが可能な設定状態に制御する設定状態制御手段と、
    を備え、
    前記扉体に設けられた第1鍵穴に第1鍵を挿入し、挿入した前記第1鍵を第1角度回転させる第1操作を行うことで前記扉体を開放させることが可能であり、
    前記扉体を開放した状態において挿入可能な第2鍵穴に第2鍵を挿入し、挿入した前記第2鍵を第2角度回転させる第2操作を行うことで設定状態に移行させることが可能であり、
    前記第2鍵穴の左右幅は、前記第1鍵穴の左右幅よりも小寸であり、
    前記第2鍵穴の上下幅は、前記第1鍵穴の上下幅よりも小寸であり、
    前記第1角度よりも前記第2角度の方が大きく、
    前記第1鍵及び前記第2鍵は、いずれも第1面及び第2面を有する板状であり、
    前記第1鍵の前記第1面を所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも、前記第1鍵の前記第2面を前記所定方向に向けて前記第1鍵穴に挿入して前記第1操作を行うことも可能であり、
    前記第2鍵の前記第1面を特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが可能であるが、前記第2鍵の前記第2面を前記特定方向に向けて前記第2鍵穴に挿入して前記第2操作を行うことが不可能である、遊技機。
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