JP4749245B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、前扉を備えたスロットマシン等の遊技機に関し、さらに詳しくは、前扉が不正に開かれることを防止した遊技機に関するものである。
従来、正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、筐体内部には、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置や、遊技や演出を制御するための制御装置や、電力を供給するための電源ユニット等を備えたスロットマシン等の遊技機において、前扉の裏面側部に設けられた施錠装置を、筐体の側板端縁に設けられた突出片に係合させることにより、前扉は施錠される。
具体的には、施錠装置は、前扉の裏面側部に設けられた固定板と、固定板に上下方向に摺動可能に取り付けられた摺動板とを備えている。また、施錠装置は、所定の鍵を挿入することにより回転可能となるシリンダー錠と、シリンダー錠と摺動板とを連結して、シリンダー錠の回転に連動して摺動板を摺動させるためのカム板とを備えている。
また、摺動板には、上下に2つの係止爪が突出片に対応する位置に設けられており、この係止爪には、突出片と係合するための溝部が形成されている。そして、摺動板は、上方向に引き上げられるようにバネ等で付勢されており、突出片を係止爪の溝部に引っ掛けることにより、前扉は施錠されるようになっている。
また、シリンダー錠に所定の鍵を差し込んで回転させると、シリンダー錠の奥側先端部に設けられたカム板が回転する。そして、摺動板はカム板により押し下げられて、バネの付勢力に抗して下方へ摺動する。これにより、施錠装置の係止爪が変位して、係止爪の溝部から突出片が外れ、前扉は解錠されるようになっている(特許文献1参照)。
特開2005−40637号公報
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機は、抽選により大当たりに当選し、所定の入賞の態様で停止すると、多くの払い出しが行われる。この大当たり当選確率は、筐体内部に設置された制御装置のプログラムにより決定される。そのため、前扉の施錠装置を不正に解錠して前扉を開き、制御装置の電子部品を不正な電子部品と交換して、有利な条件で遊技を行うことにより、多くの遊技メダルやパチンコ玉等の払い出しを得るような不正行為が発生している。
具体的には、例えば、営業時間外に遊技場へ侵入した者により、遊技機の隙間から挿入された針金やピアノ線等の不正器具で、係止爪の溝部から突出片が外されて施錠装置が不正に解錠されたり、不正に複製された合鍵を用いて施錠装置が解錠されたりして、前扉が不正に開かれるというような問題があった。
そこで、本発明は、施錠された前扉が、営業時間外に遊技場へ侵入した者により、不正に解錠されて開かれることを防止した遊技機を提供することを第1の課題とする。
また、本発明は、上記した第1の課題に加え、施錠された前扉が、営業時間中に、針金やピアノ線等の不正器具を用いて、不正に解錠されて開かれることを防止した遊技機を提供することを第2の課題とする。
さらに、本発明は、上記した第2の課題に加え、前扉に施錠した施錠装置を、ホールコンピュータからの信号によって解錠することができる遊技機を提供することを第3の課題とする。
第1の発明
(特徴点)
第1の発明は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形の筐体(1)と、正面開口部(11)を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)と、筐体(1)の所定位置に設けられた突出片(19)と、前扉(3)における突出片(19)に対応する位置に設けられるとともに、所定の鍵(78)の挿入により操作可能なシリンダー錠(62)と、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動する摺動板(70)と、摺動板(70)の摺動に連動して突出片(19)と係合する位置または突出片(19)との係合が解除される位置へ変位する係止爪(80)とを備えた第一施錠装置(60)と、筐体(1)の外部に設けられている外部電源装置と、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から電気が供給されていないときには筐体(1)と前扉(3)とを係合させ、外部電源装置から電気が供給されているときには筐体(1)と前扉(3)との係合を解除する第二施錠装置(9)とを備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。
「遊技機」とは、例えば、スロットマシンやパチンコ機等が挙げられる。
「筐体(1)」は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形に形成されている。
また、筐体(1)の内部には、例えば、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置(5)や、遊技や演出を制御するための制御装置(10)や、電力を供給するための電源ユニット(4)等を設けることができる。
「前扉(3)」は、筐体(1)の正面開口部(11)を開閉自在に閉塞するためのものである。
また、前扉(3)は、閉じると遊技機の正面構造となるように形成されている。
また、前扉(3)は、その左右のいずれか一方の端部を、蝶番を介して、筐体(1)側に取り付けられている。
なお、前扉(3)は、筐体(1)に固定されていてもよいし、筐体(1)と分離可能に形成されていてもよい。また、前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
「突出片(19)」は、筐体(1)側に設けてあればよく、前扉(3)を筐体(1)にロック可能であれば、筐体(1)に直接設けなくともよい。例えば、筐体(1)内部に設けられた交換ユニット(2)の枠体(21)に突出片(19)を設けることもできる。
「シリンダー錠(62)」は、所定の鍵(78)を差し込むための鍵穴(47)が設けられ、この鍵穴(47)より所定の鍵(78)を差し込むことにより、回転操作が可能となる。
「摺動板(70)」は、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動するものである。また、摺動板(70)は、その摺動により係止爪(80)を変位させるためのものである。
「係止爪(80)」は、摺動板(70)の摺動に連動して、突出片(19)と係合する位置に変位したり、突出片(19)との係合が解除される位置に変位したりするものである。そして、係止爪(80)が突出片(19)に係合すると、前扉(3)が筐体(1)にロックされ、前扉(3)を開放することができないようになっている。
なお、本発明では、摺動板(70)と係止爪(80)とを一体に形成してもよいし、摺動板(70)と係止爪(80)とをそれぞれ別の部材として形成してもよい。
「外部電源装置」は、筐体(1)の外部に設けられた電源装置である。具体的には、例えば、複数の遊技機を並列して設置するための遊技機設置島の電源装置や、遊技場に設置されている電源装置等が挙げられる。
「第二施錠装置(9)」は、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から電気が供給されていないときには筐体(1)と前扉(3)とを係合させ、外部電源装置から電気が供給されているときには筐体(1)と前扉(3)との係合を解除する。
換言すると、第二施錠装置(9)は、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されていないときには、前扉(3)を筐体(1)にロックして、前扉(3)を開放できないようにし、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されているときには、前扉(3)のロックを解除して、前扉(3)を開放できるようにする。
(作用)
第1の発明によれば、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されていないときには、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されるため、第一施錠装置(60)を解錠しても、前扉(3)を開放することができない。また、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されているときには、第二施錠装置(9)による前扉(3)と筐体(1)との係合が解除されるため、第一施錠装置(60)を解錠することにより、前扉(3)を開放することができるようになる。
第2の発明
(特徴点)
第2の発明は、第1の発明の特徴に加え、第二施錠装置(9)は、筐体(1)の所定位置に設けられるとともに、貫通孔(93)を備えた筐体側係合片(92)と、前扉(3)における筐体側係合片(92)に対応する位置に設けられるとともに、貫通孔(93)に対応する位置に連結孔(95)を備えた前扉側係合片(94)と、外部電源装置から電気が供給されるときには励磁し、外部電源装置から電気が供給されないときには励磁しない電磁石(96)と、電磁石(96)が励磁しないときには、貫通孔(93)及び連結孔(95)の双方に入って筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)とを係合させる係合位置へ変位し、電磁石(96)が励磁するときには、係合位置から退避して筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)との係合を解除する解除位置へ変位する強磁性体(97)とを備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。
「電磁石(96)」は、鉄心にコイルを巻きつけたものであり、コイルに電気を供給すると、鉄心が一時的に磁化される。
また、電磁石(96)は、筐体(1)と前扉(3)とのうち、いずれか一方に設けられる。つまり、電磁石(96)は、筐体(1)に設けてもよいし、前扉(3)に設けてもよい。
「強磁性体(97)」は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、またはこれらの合金等を用いることができる。
また、強磁性体(97)は、筐体(1)と前扉(3)とのうち電磁石(96)が設けられる方の、筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)と電磁石(96)とに対応する位置に設けられる。したがって、電磁石(96)が筐体(1)に設けられた場合には、強磁性体(97)は、筐体(1)における筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)と電磁石(96)とに対応する位置に設けられ、電磁石(96)が前扉(3)に設けられた場合には、強磁性体(97)は、前扉(3)における筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)と電磁石(96)とに対応する位置に設けられる。
また、強磁性体(97)は、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、電磁石(96)が励磁しないときには、強磁性体(97)は、貫通孔(93)及び連結孔(95)の双方に入って筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)とを係合させる係合位置へ変位する。さらに詳しくは、外部電源装置から電気が供給されずに電磁石(96)が励磁しなくなると、電磁石(96)は強磁性体(97)を引き寄せる磁力を失い、強磁性体(97)は解除位置から係合位置に変位するようになっている。このとき、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞した状態ならば、第二施錠装置(9)は、前扉(3)と筐体(1)とを連結するようになる。
また、強磁性体(97)は、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、電磁石(96)が励磁するときには、係合位置から退避して筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)との係合を解除する解除位置へ変位する。さらに詳しくは、外部電源装置から電気が供給されて電磁石(96)が励磁すると、強磁性体(97)は、電磁石(96)に引き寄せられて、係合位置から解除位置へ変位するようになっている。このとき、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞した状態ならば、第二施錠装置(9)は、筐体(1)と前扉(3)との連結を解除するようになる。
ここで、「解除位置」とは、例えば、電磁石(96)及び強磁性体(97)を筐体(1)に設けた場合には、電磁石(96)が励磁しているときに、強磁性体(97)が少なくとも前扉側係合片(94)の連結孔(95)から抜け出て、筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)との係合が解除される位置を意味する。したがって、強磁性体(97)は、電磁石(96)が励磁しているときに、前扉側係合片(94)の連結孔(95)からのみ抜け出る位置に変位するように形成してもよいし、筐体側係合片(92)の貫通孔(93)及び前扉側係合片(94)の連結孔(95)の双方から抜け出る位置に変位するように形成してもよい。
また、例えば、電磁石(96)及び強磁性体(97)を前扉(3)に設けた場合には、電磁石(96)が励磁しているときに、強磁性体(97)が少なくとも筐体側係合片(92)の貫通孔(93)から抜け出て、筐体側係合片(92)と前扉側係合片(94)との係合が解除される位置を意味する。したがって、強磁性体(97)は、電磁石(96)が励磁しているときに、筐体側係合片(92)の貫通孔(93)からのみ抜け出る位置に変位するように形成してもよいし、筐体側係合片(92)の貫通孔(93)及び前扉側係合片(94)の連結孔(95)の双方から抜け出る位置に変位するように形成してもよい。
なお、強磁性体(97)は、自重で解除位置から係合位置へ変位するように形成してもよいし、バネ等で付勢して解除位置から係合位置へ変位するように形成してもよい。
(作用)
第2の発明によれば、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から電磁石(96)へ電気が供給されていないときには、強磁性体(97)が貫通孔(93)及び連結孔(95)の双方に入り、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが連結されるため、第一施錠装置(60)を解錠しても、前扉(3)を開放することができない。
また、電磁石(96)及び強磁性体(97)を筐体(1)に設けた場合において、外部電源装置から電磁石(96)へ電気が供給されているときには、強磁性体(97)が少なくとも連結孔(95)から抜け出て、第二施錠装置(9)による前扉(3)と筐体(1)との連結が解除されるため、第一施錠装置(60)を解錠することにより、前扉(3)を開放することができるようになる。
また、電磁石(96)及び強磁性体(97)を前扉(3)に設けた場合において、外部電源装置から電磁石(96)へ電気が供給されているときには、強磁性体(97)が少なくとも貫通孔(93)から抜け出て、第二施錠装置(9)による前扉(3)と筐体(1)との連結が解除されるため、第一施錠装置(60)を解錠することにより、前扉(3)を開放することができるようになる。
第3の発明
(特徴点)
第3の発明は、第1または第2の発明の特徴に加え、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されている場合において、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたことを検出するための不正閉塞解除検出手段(190)と、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたことが不正閉塞解除検出手段(190)により検出されたときに、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させる給電停止手段(140)とを備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。
「不正閉塞解除検出手段(190)」は、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されている場合において、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたことを検出するためのものである。
「給電停止手段(140)」は、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたことが不正閉塞解除検出手段(190)により検出されたときに、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させるためのものである。さらに詳しくは、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたことが不正閉塞解除検出手段(190)により検出されると、給電停止手段(140)は、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させるため、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されるようになっている。
(作用)
第3の発明によれば、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されている場合において、所定の鍵(78)を用いずに第一施錠装置(60)を解錠して、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞を解除すると、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給が給電停止手段(140)により停止される。これにより、第一施錠装置(60)を解錠しても、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されているため、前扉(3)を開放することができない。
第4の発明
(特徴点)
第4の発明は、第3の発明の特徴に加え、不正閉塞解除検出手段(190)は、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を検出するための給電検出手段(191)と、所定の鍵(78)がシリンダー錠(62)に挿入されたことを検出するための鍵挿入検出手段(192)と、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が解除されたことを検出するための閉塞解除検出手段(193)と、給電検出手段(191)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段(192)が鍵(78)の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段(193)が前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞の解除を検出したときに、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたと判断するための給電時閉塞解除判断手段(194)とを備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。
「給電検出手段(191)」は、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を検出するためのものである。例えば、第二施錠装置(9)が請求項3に記載された構成を備えている場合において、給電検出手段(191)は、外部電源装置から電磁石(96)への電気の供給の有無を検出するように形成することができる。
「鍵挿入検出手段(192)」は、所定の鍵(78)がシリンダー錠(62)に挿入されたことを検出するためのものである。例えば、鍵78の挿入による磁界の変化の測定、鍵78の挿入による押圧の測定、鍵78の挿入の物理的検出等によって行うことができる。
「閉塞解除検出手段(193)」は、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が解除されたことを検出するためのものである。例えば、筐体(1)または前扉(3)にセンサを設け、前扉(3)の開扉を検出するように形成することができる。
また、筐体(1)に設けられた突出片(19)と、第一施錠装置(60)の備える係止爪(80)との係合の有無を検出することによって、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞の有無の検出に代えることもできる。
「給電時閉塞解除判断手段(194)」は、給電検出手段(191)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段(192)が鍵(78)の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段(193)が前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞の解除を検出したときに、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたと判断するためのものである。そして、給電時閉塞解除判断手段(194)が、前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞が所定の鍵(78)を用いずに解除されたと判断すると、給電停止手段(140)は、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させる。
(作用)
第4の発明によれば、給電検出手段(191)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段(192)が鍵(78)の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段(193)が前扉(3)による正面開口部(11)の閉塞の解除を検出すると、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給が給電停止手段(140)により停止される。これにより、第一施錠装置(60)を解錠しても、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されているため、前扉(3)を開放することができない。
第5の発明
(特徴点)
第5の発明は、第3または第4の発明の特徴に加え、複数の遊技機を管理するためのホールコンピュータと通信するための通信手段と、給電停止手段(140)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させた場合において、ホールコンピュータからの所定の信号を通信手段により受信したときに、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開させる給電再開手段(150)とを備えたことを特徴とする遊技機に関するものである。
「ホールコンピュータ」は、遊技場に設置された複数の遊技機を管理するためのものである。例えば、ホールコンピュータは、各遊技機を監視して、稼働状況の把握、故障の検出、不正行為の検出などを行う。
また、ホールコンピュータは、給電停止手段(140)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させた場合において、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開させるための所定の信号を送信することができる。換言すると、前扉(3)が正面開口部(11)を閉塞している場合において、外部電源装置から第二施錠装置(9)へ電気が供給されずに、第二施錠装置(9)により筐体(1)と前扉(3)とが係合されているときに、この係合を解除させるための所定の信号を送信することができる。
「通信手段」は、ホールコンピュータと通信するために遊技機に設けられたものである。具体的には、例えば、通信手段は、遊技機の稼働状況、故障の発生、不正行為の検出などのデータを、ホールコンピュータに送信する。また、通信手段は、遊技機の大当たりの回数や、スタート回数などの履歴データを、遊技機に送信する。
また、通信手段は、ホールコンピュータから送信され、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開させるための所定の信号を、遊技機に送信する。
「給電再開手段(150)」は、給電停止手段(140)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を停止させた場合において、ホールコンピュータからの所定の信号を通信手段により受信したときに、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開させるためのものである。
さらに詳しくは、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給が給電停止手段(140)により停止されると、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されるようになる。この状態のときに、ホールコンピュータからの所定の信号を通信手段により受信すると、給電再開手段(150)が、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開させるようになっている。
(作用)
第5の発明によれば、外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給が給電停止手段(140)により停止されると、第二施錠装置(9)により前扉(3)と筐体(1)とが係合されるため、第一施錠装置(60)を解錠しても、前扉(3)を開放することができない。この状態のときに、ホールコンピュータからの所定の信号を通信手段により受信すると、給電再開手段(150)が外部電源装置から第二施錠装置(9)への電気の供給を再開される。これにより、第二施錠装置(9)による前扉(3)と筐体(1)との係合が解除されるため、所定の鍵(78)を用いて第一施錠装置(60)を解錠することにより、前扉(3)を開放することができる。
第1の発明
第1の発明によれば、前扉が正面開口部を閉塞している場合において、外部電源装置から第二施錠装置へ電気が供給されていないときには、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されるため、第一施錠装置を解錠しても、前扉を開放することができないようになっている。また、外部電源装置から第二施錠装置へ電気が供給されているときには、第二施錠装置による前扉と筐体との係合が解除されるため、第一施錠装置を解錠することにより、前扉を開放することができるようになっている。
ここで、外部電源装置は、営業時間外になると電源が切られるため、第二施錠装置は外部電源装置から電気が供給されなくなる。これにより、営業時間外に遊技場へ侵入し、第一施錠装置を解錠してしても、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されているため、前扉が不正に開放されることを防止することができる。
第2の発明
第2の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第2の発明によれば、前扉が正面開口部を閉塞している場合において、外部電源装置から電磁石へ電気が供給されていないときには、強磁性体が貫通孔及び連結孔の双方に入り、第二施錠装置により前扉と筐体とが連結されるため、第一施錠装置を解錠しても、前扉を開放することができないようになっている。
また、電磁石及び強磁性体を筐体に設けた場合において、外部電源装置から電磁石へ電気が供給されているときには、強磁性体が少なくとも連結孔から抜け出て、第二施錠装置による前扉と筐体との連結が解除されるため、第一施錠装置を解錠することにより、前扉を開放することができるようになる。
また、電磁石及び強磁性体を前扉に設けた場合において、外部電源装置から電磁石へ電気が供給されているときには、強磁性体が少なくとも貫通孔から抜け出て、第二施錠装置による前扉と筐体との連結が解除されるため、第一施錠装置を解錠することにより、前扉を開放することができるようになる。
ここで、外部電源装置は、営業時間外になると電源が切られるため、電磁石は外部電源装置から電気が供給されなくなる。これにより、営業時間外に遊技場へ侵入し、第一施錠装置を解錠してしても、第二施錠装置により前扉と筐体とが連結されているため、前扉が不正に開放されることを防止することができる。
第3の発明
第3の発明によれば、上記した第1または第2の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第3の発明によれば、前扉が正面開口部を閉塞している場合において、所定の鍵を用いずに第一施錠装置を解錠し、前扉による正面開口部の閉塞を解除すると、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給が給電停止手段により停止される。これにより、第一施錠装置を解錠しても、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されているため、前扉を開放することができないようになっている。
ここで、営業時間中は外部電源装置の電源が入れられるため、外部電源装置から電気が供給されて、第二施錠装置による前扉と筐体との係合が解除されているが、所定の鍵を用いずに第一施錠装置を解錠しても、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されるため、前扉が不正に開放されることを防止することができる。
第4の発明
第4の発明によれば、上記した第3の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第4の発明によれば、給電検出手段が外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段が鍵の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段が前扉による正面開口部の閉塞の解除を検出すると、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給が給電停止手段により停止される。これにより、第一施錠装置を解錠しても、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されているため、前扉を開放することができないようになっている。
ここで、営業時間中は外部電源装置の電源が入れられるため、外部電源装置から電気が供給されて、第二施錠装置による前扉と筐体との係合が解除されているが、所定の鍵を用いずに第一施錠装置を解錠しても、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されるため、前扉が不正に開放されることを防止することができる。
第5の発明
第5の発明によれば、上記した第3または第4の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第5の発明によれば、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給が給電停止手段により停止され、第二施錠装置により前扉と筐体とが係合されて、前扉を開放することができない場合に、ホールコンピュータから遊技機へ所定の信号を送信して、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給が給電再開手段により再開されることで、第二施錠装置による前扉と筐体との係合を解除することができるようになっている。これにより、所定の鍵を用いて第一施錠装置を解錠し、前扉を開放することができるようになる。
本発明を実施するための最良の形態を2例挙げて、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図14は、第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを示す斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、図柄表示窓31及び入賞有効ライン38を示す正面図である。図4は、第一施錠装置60を示す分解斜視図である。図5は、摺動板70が施錠位置に位置するときの第一施錠装置60を示す斜視図である。図6は、摺動板70が解錠位置へ摺動したときの第一施錠装置60を示す斜視図である。図7は、第一施錠装置60の係止爪80の動作を示す概略図である。図8は、第二施錠装置9の、取り付け部材89と電磁石96と強磁性体97とを示す斜視図である。図9は、下扉40が閉じられた場合における、電磁石96が励磁していないときの第二施錠装置9を示す概略図である。図10は、下扉40が閉じられた場合における、電磁石96が励磁しているときの第二施錠装置9を示す概略図である。図11は、鍵挿入検出手段192の動作を示す概略図である。図12は、制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図13は、当選抽選手段130を示すブロック図である。図14は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。また、「手前側」とは、スロットマシンSの正面側を意味し、「奥側」とは、スロットマシンSの背面側を意味する。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、少なくとも正面側に正面開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在かつ固定可能に設けられる交換ユニット2と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電気を供給するため電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ等が設けられている。また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
また、右側板16Aの内面における中板12よりも上方の位置、及び左側板16Bの内面における中板12よりも上方の位置には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ26が設けられている。
また、右側板16A内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片19が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。またここで、上側に位置する突出片19を第一突出片19Aとし、下側に位置する突出片19を第二突出片19Bとする。
また、図2及び図8に示すように、右側板16A内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置には、取り付け部材89が固定されている。そして、取り付け部材89には、電磁石96及び強磁性体97が設けられている。
取り付け部材89は、右側板16A内面に固定されるベース90と、ベース90上部から突出された固定片91と、ベース90下部から突出された筐体側係合片92とを備えている。また、図8ないし図10に示すように、筐体側係合片92には、強磁性体97を挿入可能な貫通孔93が設けられている。
なお、取り付け部材89、電磁石96及び強磁性体97については、後述する。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24Aとを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。また、枠体21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための上扉用突出片28が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ26に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。なお、枠体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。
また、リールユニット22は、枠体21に固定された3個のステッピングモータ(図示せず)と、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ26に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。
また、上扉30の左側裏面端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示されるように形成されている。また、図柄表示窓31には、横方向の上段、中段及び下段の3本と、対角線上の右下がり及び右上がりの2本の入賞有効ライン38が形成されている。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、入賞図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像などを表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶表示装置やCRT等を用いることができる。
また、画像表示装置34の外枠の右側には、切り替えスイッチ37が設けられている。切り替えスイッチ37は、画像表示装置34に表示された画像を変更するためのものである。また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器や液晶表示装置などを用いて、設定値やクレジットメダルの枚数を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置200として機能する。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
また、上扉30の右側裏面端部には、上扉施錠装置39が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1内部に収納固定した状態で上扉30を閉じると、上扉施錠装置39と上扉用突出片28とが係合される。これにより、筐体1の開口上部13を閉塞した状態で、上扉30に施錠することができる。
また、特に図示しないが、上扉施錠装置39の下端には、上扉30の下面から下方に突出する解除フックが設けられている。そして、解除フックを下方に引っ張ると、上扉施錠装置39と上扉用突出片28との係合が解除され、上扉30を開くことができるようになっている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。
また、下扉40の左側裏面端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも手前側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。ここで、操作部50としては、クレジットメダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の上部右側には、メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の裏面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル導出部44が設けられている。
また、図2及び図5に示すように、下扉40の右側裏面端部には、第一施錠装置60が設けられている。そして、下扉40を閉じると、第一施錠装置60と突出片19とが係合されるようになっている。これにより、筐体1の開口下部14を閉塞した状態で、下扉40に施錠することができる。
また、図2に示すように、下扉40の右側裏面端部における、筐体側係合片92と電磁石96と強磁性体97とに対応する位置に、前扉側係合片94が設けられている。また、図9及び図10に示すように、前扉側係合片94は、下扉40を閉じたときに、筐体側係合片92の下方に位置するように設けられている。また、前扉側係合片94には、筐体側係合片92の貫通孔93に対応する位置に、強磁性体97を挿入可能な連結孔95が設けられている。
(第一施錠装置60)
第一施錠装置60は、図4ないし図6に示すように、下扉40の右側裏面端部に設けられた固定板61と、固定板61に取り付けられたシリンダー錠62と、シリンダー錠62の操作に連動して回動するカム板64と、カム板64の回動に連動して上下方向に摺動する摺動板70と、摺動板70の摺動に連動して突出片19と係合する位置または突出片19との係合が解除される位置へ変位する係止爪80とを備えている。また、固定板61には、上下に2つの係止爪80が設けられている。ここで、2つの係止爪80のうち、上側に位置する係止爪80を第一係止爪80Aとし、下側に位置する係止爪を第二係止爪80Bとする。またここで、係止爪80が突出片19と係合するときの摺動板70の位置を施錠位置とし、係止爪80と突出片19との係合が解除されるときの摺動板70の位置を解錠位置とする。
固定板61は、図5に示すように、下扉40の右側裏面端部に設けられている。また、図4ないし図6に示すように、固定板61の中央よりもやや上部には、摺動板70を保持するための上側保持板66が設けられている。また、固定板61の略中央には、摺動板70を保持するための中央保持板67が設けられている。また、固定板61の中央よりもやや下部には、摺動板70を保持するための下側保持板68が設けられている。そして、摺動板70は、上側保持板66と中央保持板67と下側保持板68との間を摺動可能となっている。
また、固定板61には、摺動板70の摺動を案内するために、上下に2つのガイドピン86が、摺動板70方向へ向かって水平に突設されている。
また、固定板61の中央部には、摺動板70を付勢するための摺動板用ばね75を係止するための掛止片63が設けられている。
また、固定板61には、図4及び図7に示すように、係止爪80を付勢するための係止爪用ばね85を係止するための係止鉤69が、係止爪80に対応するように上下に2つ設けられている。
また、図4ないし図6に示すように、固定板61における筐体側係合片92と電磁石96と強磁性体97とに対応する位置に、前扉側係合片94が設けられている。また、固定板61及び前扉側係合片94は一体に形成されている。
シリンダー錠62の手前側端部には、図1に示すように、所定の鍵78を差し込むための鍵穴47が設けられている。そして、シリンダー錠62は、鍵穴47に所定の鍵78を差し込むことで、回転操作することができるようになっている。
カム板64は、図4ないし図6に示すように、シリンダー錠62の奥側端部に設けられている。そして、シリンダー錠62に所定の鍵78を差し込んで回転させると、カム板64も回転するようになっている(図6参照)。また、カム板64には、摺動板70に係合して、摺動板70を解錠位置へ向けて下方向に摺動させるための突起部65が設けられている。
摺動板70には、図4に示すように、上下方向に延びるガイド孔72が上下に2つ形成されている。そして、このガイド孔72を通るように固定板61から突設したガイドピン86等により、摺動板70は固定板61に上下方向に摺動可能に取り付けられている。
また、摺動板70の中央部には、図4ないし図6に示すように、摺動板70を付勢するための摺動板用ばね75を係止するための掛止フック74が設けられている。そして、摺動板用ばね75の一端は、固定板61の掛止片63に係合され、摺動板用ばね75の他端は、摺動板70の掛止フック74に係合されている。これにより、摺動板70は、摺動板用ばね75により施錠位置へ向けて上方向に引き上げられるように付勢されている。また、摺動板70は、施錠位置が常態となっている。
また、摺動板70の手前側には、固定板61の下側保持板68に対応する位置に切り欠き部76が形成されている。図6に示すように、摺動板70が摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動してきた際、切り欠き部76と下側保持板68の上縁とが当接して、摺動板70の摺動可能な下限を形成している。
また、摺動板70の上部には、図4ないし図6に示すように、カム板64の突起部65が当接する受け部77が設けられている。シリンダー錠62の鍵穴47に鍵78を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が回転する。そして、摺動板70は、受け部77に当接したカム板64の突起部65により解錠位置へ向けて押し下げられて、摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動する(図6参照)。
図4ないし図6に示すように、摺動板70における各係止爪80に対応する位置には、押動片71が突出して設けられている。具体的には、第一係止爪80Aに対応する位置には、第1押動片71Aが設けられ、第二係止爪80Bに対応する位置には、第2押動片71Bが設けられている。また、各押動片71は、摺動板70の下方への摺動にともない、対応する係止爪80を押圧して変位させるためのものである。
また、各押動片71の下縁は、図4に示すように、摺動板70が施錠位置から下方へ摺動するときに、対応する係止爪80を押圧する押圧部73となっている。また、押圧部73は、略水平に形成されている。
また、固定板61の上部には、第一係止爪80Aが、右側板16Aに設けられた第一突出片19Aに対応する位置に設けられている。また、固定板61の下部には、第二係止爪80Bが、右側板16Aに設けられた第二突出片19Bに対応する位置に設けられている。
各係止爪80は、ガイドピン86によりそれぞれ単独で回動可能に軸支されている。また、各係止爪80は、図4に示すように、摺動板70のガイド孔72及び係止爪80の挿入孔87にガイドピン86を貫通させた状態で、固定板61に設けられている。また、各係止爪80には、奥側先端部から手前側へいくに従って高さが高くなるように傾斜する斜辺部81が設けられている。また、各係止爪80には、斜辺部81の手前側に連続して、上方に開口した溝部82が設けられている。また、各係止爪80の奥側先端部は、僅かに左側に折り曲げられている。
また、各係止爪80の上側には、溝部82の手前側に近接した位置に、押動片71の押圧部73が当接するための窪み部84が形成されている。また、各係止爪80は、係止爪用ばね85により、係止爪80の奥側先端部が上方へ移動する方向に付勢されている。そして、図3及び図7(A)に示すように、各係止爪80は、常態では略水平になっている。また、第一係止爪80Aは、下扉40を閉じたとき、第一突出片19Aが溝部82に入り込むことにより、第一突出片19Aと係合するようになっている。また、第二係止爪80Bは、下扉40を閉じたとき、第二突出片19Bが溝部82に入り込むことにより、第二突出片19Bと係合するようになっている。
なお、各係止爪80の奥側上端部には、図4及び図7に示すように、フック部83が設けられている。そして、係止爪用ばね85の一端は、係止爪80のフック部83に係合され、係止爪用ばね85の他端は、固定板61の係止鉤69に係合されている。
また、各係止爪80の下端の略中央には、鉤部88が設けられている。また、図4に示すように、固定板61における各係止爪80に対応する位置には貫通口79が形成されており、この貫通口79に鉤部88が貫通した状態で、各係止爪80は固定板61に設けられている。
(第一施錠装置60の動作)
開いた状態の下扉40を閉じようとすると、係止爪80の斜辺部81は突出片19の下端に当接する。ここで、係止爪80の奥側先端部が上方へ移動する方向を係合方向とし、係止爪80の奥側先端部が下方へ移動する方向を離脱方向とすると、斜辺部81が突出片19の下端に当接した状態から、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、係止爪80が徐々に離脱方向へ回動し、斜辺部81が突出片19の下に潜り込む。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、係止爪80がさらに離脱方向へ回動し、斜辺部81が突出片19の下をくぐり抜ける。そうすると、係止爪80が、係止爪用ばね85の付勢力により係合方向へ回動するとともに、係止爪80の溝部82に突出片19が入り込む(図7(A)参照)。これにより、下扉40を閉じると、自動的にロックされる。
また、ロックを解除して下扉40を開くためには、まずシリンダー錠62の鍵穴47に鍵78を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板70は、受け部77に当接したカム板64の突起部65により押し下げられ、摺動板用ばね75の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板70が下方へ摺動すると、摺動板70の押動片71が係止爪80の窪み部84を押し下げるので、係止爪80が離脱方向へ回動し、突出片19が係止爪80Aの溝部82から外れる(図6及び図7(B)参照)。これにより、係止爪80と突出片19との係合が一斉に解除されて、第一施錠装置60が解錠されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
また、摺動板70が施錠位置にある場合において、一方の係止爪80を離脱方向へ回動させても、摺動板70は解錠位置に向かって摺動しないで、施錠位置を維持するようになっている。換言すると、摺動板70が施錠位置にあるとき、各係止爪80は、それぞれ単独で離脱方向へ回動可能であり、いずれか一の係止爪80を離脱方向へ回動させても、他方の係止爪80はこれに連動しないようになっている。そのため、一方の係止爪80に針金やピアノ線等を引っ掛けて離脱方向へ回動させて、突出片19との係合を解除させても、他方の係止爪80は突出片19と係合した状態が維持されるので、下扉40を開くことができないようになっている。
なお、第一施錠装置60と上扉施錠装置39とは、基本的な構造は共通である。また、第一施錠装置60は、鍵穴47に所定の鍵78を差し込んで、シリンダー錠62を回動させることにより、摺動板70が解錠位置に摺動されるように形成されているが、上扉施錠装置39は、シリンダー錠の代わりに、摺動板の下端に解除フックを備え、この解除フックを下方に引っ張ることで、摺動板が解錠位置に摺動されるように形成されている点が異なっている。
(第二施錠装置9)
第二施錠装置9は、筐体1の所定位置に設けられた筐体側係合片92と、前扉3における筐体側係合片92に対応する位置設けられた前扉側係合片94と、筐体1における筐体側係合片92及び前扉側係合片94に対応する位置に設けられるとともに、外部電源装置から電気が供給されるときには励磁し、外部電源装置から電気が供給されないときには励磁しない電磁石96と、筐体1における筐体側係合片92と前扉側係合片94と電磁石96とに対応する位置に設けられるとともに、電磁石96の励磁の有無に応じて変位する強磁性体97とを備えている。
具体的には、図2及び図8に示すように、第二施錠装置9は、右側板16Aの内面に固定された取り付け部材89と、取り付け部材89に設けられている電磁石96及び強磁性体97と、下扉40における取り付け部材89に対応する位置に設けられた前扉側係合片94とを備えている。そして、取り付け部材89は、右側板16A内面に固定されるベース90と、ベース90上部から突出された固定片91と、ベース90下部から突出された筐体側係合片92とを備えている。
(取り付け部材89)
取り付け部材89は、図8に示すように、右側板16A内面の手前側の端部における中板12よりも下方の位置に設けられている。
また、取り付け部材89の詳細は、右側板16A内面に固定され、長方形の板状に形成されたベース90と、ベース90上部から左側板16B方向へほぼ水平に突出した固定片91と、ベース90下部から左側板16B方向へほぼ水平に突出した筐体側係合片92とを備えている。
また、ベース90、固定片91、及び筐体側係合片92は、一体に形成されている。
また、筐体側係合片92には、強磁性体97と係合するための貫通孔93が形成されている。
(前扉側係合片94)
前扉側係合片94は、図2に示すように、下扉40の右側裏面端部における、筐体側係合片92と電磁石96と強磁性体97とに対応する位置に設けられている。
また、図9及び図10に示すように、前扉側係合片94には、強磁性体97を挿入可能な連結孔95が設けられている。
(電磁石96)
電磁石96は、図8に示すように、取り付け部材89の固定片91の下面に固定されている。
また、電磁石96は、鉄心にコイルを巻きつけたものであり、コイルに電気を供給すると、鉄心が一時的に磁化される。
また、電磁石96は、外部電源装置から電気が供給されると励磁し、外部電源装置から電気が供給されないときは励磁しないようになっている。
(強磁性体97)
強磁性体97は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、またはこれらの合金等を用いることができる。
また、強磁性体97は、図8ないし図10に示すように、円柱状の吸着部98と、吸着部98の下面より下方に向けて突出した円柱状の連結部99とから成っている。
連結部99の外径は、筐体側係合片92の貫通孔93及び前扉側係合片94の連結孔95に挿入可能となるように、貫通孔93及び連結孔95の内径よりも小さくなるように形成されている。また、吸着部98の外形は、貫通孔93の内径よりも大きくなるように形成されている。
そして、連結部99は、筐体側係合片92の上方から貫通孔93に挿入され、吸着部98は、貫通孔93を通過できずに、筐体側係合片92に係止可能となるように、強磁性体97は筐体1に設けられている。
また、図10に示すように、強磁性体97を電磁石96の下端に接するまで上方へ移動させると、強磁性体97の連結部99は、前扉側係合片94の連結孔95から抜け出るが、筐体側係合片92の貫通孔93に挿入された状態を維持するように形成されている。
(外部電源装置)
外部電源装置は、筐体1の外部に設けられた電源装置である。具体的には、例えば、複数の遊技機を並列して設置するための遊技機設置島の電源装置や、遊技場に設置されている電源装置等である。
そして、外部電源装置から供給される電気は、スロットマシンSの筐体1の内部に設けられた電源ユニット4を経由して、スロットマシンSに設けられている各装置に供給されるようになっている。また、外部電源装置から電源ユニット4へ電気が供給されている場合は、電源ユニット4の電源スイッチがON及びOFFのどちらのときも、電源ユニット4から電磁石96へ電気が供給されるように形成されている。
(第二施錠装置9の動作)
下扉40が開口下部14を閉塞している場合において、電磁石96が励磁しないときには、強磁性体97は、貫通孔93及び連結孔95の双方に入って筐体側係合片92と前扉側係合片94とを係合させる係合位置へ変位するようになっている。さらに詳しくは、外部電源装置から電気が供給されずに電磁石96が励磁しなくなると、電磁石96は強磁性体97を引き寄せる磁力を失い、強磁性体97は解除位置から係合位置に変位するようになっている。このとき、下扉40が開口下部14を閉塞した状態ならば、強磁性体97は、貫通孔93及び連結孔95の双方に入って、第二施錠装置9は、下扉40と筐体1とを連結するようになる(図9参照)。
また、強磁性体97は、下扉40が開口下部14を閉塞している場合において、電磁石96が励磁するときには、強磁性体97は、係合位置から退避して筐体側係合片92と前扉側係合片94との係合を解除する解除位置へ変位するようになっている。さらに詳しくは、外部電源装置から電気が供給されて電磁石96が励磁すると、強磁性体97は、電磁石96に引き寄せられて、係合位置から解除位置へ変位するようになっている。このとき、下扉40が開口下部14を閉塞した状態ならば、強磁性体97は、連結孔95を抜け出て、第二施錠装置9は、下扉40と筐体1との連結を解除するようになる(図10参照)。
なお、本実施の形態では、強磁性体97は、自重で解除位置から係合位置へ変位するように形成されているが、バネ等で付勢して解除位置から係合位置へ変位するように形成してもよい。
また、強磁性体97は、電磁石96が励磁しているとき、前扉側係合片94の連結孔95からのみ抜け出る位置に変位するように形成したが、筐体側係合片92の貫通孔93及び前扉側係合片94の連結孔95の双方から抜け出る位置に変位するように形成してもよい。
(鍵挿入検出手段192)
鍵挿入検出手段192は、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことを検出するためのものである。
本実施の形態では、鍵挿入検出手段192は、シリンダー錠62の鍵穴47の周囲に設けられたピン状の操作体55と、操作体55の奥に設けられたマイクロスイッチ56とを備えている(図11参照)。
操作体55は、鍵穴47の上下に2つ設けられている。また、操作体55は、図11(A)に示すように、操作体用ばね57により、鍵穴47に突出するように付勢されている。そして、鍵穴47に所定の鍵78を挿入されると、図11(B)に示すように、操作体55は、押圧されて鍵穴47から退避するとともに、マイクロスイッチ56を押圧するようになっている。
マイクロスイッチ56は、操作体55に対応してそれぞれ2つ設けられている。また、マイクロスイッチ56は、操作体55により押圧されると、スイッチがONとなるようになっている。そして、マイクロスイッチ56がONとなると、ON信号が遊技制御装置100に送信されるようになっている。
なお、鍵挿入検出手段192は、上述した以外にも、鍵78の挿入による磁界の変化の測定、鍵78の挿入による押圧の測定、鍵78の挿入の物理的検出等のように、他の手段によって行うこともできる。
(閉塞解除検出手段193)
閉塞解除検出手段193は、前扉3による正面開口部11の閉塞が解除されたことを検出するためのものである。
本実施の形態では、閉塞解除検出手段193として、中板12の下面に光電センサ48(図2参照)が設けられている。また、下扉40の裏面における光電センサ48に対応する位置には、反射板(図示せず)が設けられている。
光電センサ48の受光素子は、下扉40により開口下部14が閉塞されているときには、反射板が反射した発光素子からの光を検出することができるようになっている。そして、光電センサ48から遊技制御装置100へON信号が送信されることで、下扉40による開口下部14の閉塞を検出するようになっている。
また、下扉40による開口下部14の閉塞が解除されると、光軸がずれるため、光電センサ48の受光素子は、発光素子からの光を検出することができなくなる。そして、光電センサ48から遊技制御装置100へON信号が送信されないことで、下扉40による開口下部14の閉塞の解除を検出するようになっている。
なお、光電センサ48及び反射板は、上述した以外の位置に適宜設けてもよい。また、閉塞解除検出手段193は、光電センサ48に限らず、磁気センサやリミットスイッチ等を用いてもよい。
(通信手段)
通信手段は、ホールコンピュータと通信するためにスロットマシンSに設けられたものである。具体的には、例えば、通信手段は、スロットマシンSの稼働状況、故障の発生、不正行為の検出などのデータを、スロットマシンSからホールコンピュータに送信する。また、通信手段は、スロットマシンSの大当たり回数やスタート回数、または他のスロットマシンSの稼働状況などのデータを、ホールコンピュータからスロットマシンSに送信する。
(ホールコンピュータ)
ホールコンピュータは、遊技場に設置された複数の遊技機を管理するためのものである。例えば、ホールコンピュータは、各スロットマシンSを監視して、稼働状況の把握、故障の検出、不正行為の検出などを行う。
また、ホールコンピュータは、外部電源装置の電源がONの場合において、外部電源装置から電磁石96への電気の供給が停止されているときに、外部電源装置から電磁石96への電気の供給を再開させるための所定の信号(給電再開信号)を、通信手段を介してスロットマシンSに送信することができるようになっている。
(制御装置10)
次に、スロットマシンSの制御装置10について、図12及び図13を用いて説明する。
制御装置10は、回転リール23の回転及び停止や払い出し装置5のメダルの払い出し等を制御するための遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの諸信号に基づいて演出出力装置8の出力を制御するための演出制御装置200とを有している。
そして、遊技制御装置100は、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段110と、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段120と、当選役を抽選で決定するための当選抽選手段130と、当選抽選手段130の抽選結果及びストップスイッチ54の操作に基づいて回転リール23の回転停止を制御するための停止制御手段160と、当選抽選手段130の抽選結果及び回転リール23の停止位置に基づいて入賞判定を行うための入賞判定手段180と、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出するための給電検出手段191と、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたか否かを判断するための給電時閉塞解除判断手段194と、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を停止させるための給電停止手段140と、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を再開させるための給電再開手段150とを有している。なお、遊技制御装置100は、上記以外の手段を有していてもかまわない。
演出制御装置200は、演出出力装置8に出力させる演出に関するデータを記憶する演出データ記憶手段210と、演出データ記憶手段210の記憶するデータに基づいて、演出出力装置8の出力を制御するための演出出力制御手段220とを有している。なお、演出制御装置200は、上記以外の手段を有していてもかまわない。
また、演出出力装置8は、所定の演出を出力するためのものである。本実施の形態においては、演出出力装置8として、ランプ33、スピーカ35及び画像表示装置34が設けられている。
(入力段)
制御装置10の入力段には、図12に示すように、メダルセレクター6、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、鍵挿入検出手段192、閉塞解除検出手段193の7つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(出力段)
制御装置10の出力段には、図12に示すように、回転リール23、払い出し装置5、数値表示部32、継電器7、演出出力装置8(ランプ33、スピーカ35及び画像表示装置34)の5つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ51の押下を条件に、または、「再遊技(リプレイ)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ53を操作すると、ステッピングモータが駆動され、3個の回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54の1個を操作すると、対応する回転リール23の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ54を3個全て操作し終わると、3個の回転リール23の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓31の入賞有効ライン38上に、予め設定された図柄が停止すると、遊技者に所定の利益が付与される。
当選役には、入賞有効ライン38上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば10枚)のメダルが払い出される「ベル当選役」と、入賞有効ライン38上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、所定枚数(例えば6枚)のメダルが払い出される「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、所定枚数(例えば2枚)のメダルが払い出される「チェリー当選役」と、「7(赤色)」の図柄が3個または「7(青色)」の図柄が3個入賞有効ライン38上に揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、特定導入遊技が開始される「BB当選役」と、「BAR」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、特定遊技が開始される「RB当選役」と、「R」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、メダルの払い出しは無いが、メダルを新たに投入することなく再度遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ)当選役」とがある。
なお、メダルの払い出しは、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出しても良いし、メダルを払い出す代わりにクレジットしても良い。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときに単独で行われる場合とがある。また、JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)ないし(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、図5に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段121
(2)特定遊技制御手段122
(特定導入遊技制御手段121)
特定導入遊技制御手段121は、BBゲームを制御するためのものである。
本実施の形態では、通常遊技において、「7(赤色)」または「7(青色)」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、払い出し装置5を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール23の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン38上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン38上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段122)
特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
本実施の形態では、「BAR」の図柄が入賞有効ライン38上に3個揃うと、払い出し装置5を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、RBゲームが開始される。
RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール23の所定の図柄が中央の入賞有効ライン38上に揃った場合に入賞となるJACゲームが行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、当選役を抽選で決定するためのものである。そして、当選抽選手段130による抽選の結果、いずれかの当選役に当選すると、この当選役に対応した当選フラグが成立する。さらに、この当選フラグの成立中に、回転リール23の図柄が、この当選役に対応した態様で入賞有効ライン38上に停止表示されることを条件に、入賞となるように設定されている。
また、本実施の形態では、当選役抽選手段130の抽選結果には、「ベル当選役」を入賞可能にする「ベル当選」と、「スイカ当選役」を入賞可能にする「スイカ当選」と、「チェリー当選役」を入賞可能にする「チェリー当選」と、「7(赤色)当選役」を入賞可能にする「7(赤色)当選」と、「7(青色)当選役」を入賞可能にする「7(青色)当選」と、「BAR当選役」を入賞可能にする「BAR当選」と、「リプレイ当選役」を入賞可能にする「リプレイ当選」と、いずれの当選役にも入賞不可能にする「ハズレ」とがある。
当選抽選手段130は、図13に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)乱数発生手段131
(2)乱数抽出手段132
(3)当選判定テーブル133
(4)当選判定テーブル選択手段134
(5)当選判定手段135
なお、当選抽選手段130としては、上記手段に限定されるものではない。
(乱数発生手段131)
乱数発生手段131は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段132)
乱数抽出手段132は、乱数発生手段131が発生する乱数から、所定の条件(例えば、スタートスイッチ53の操作)で1つの数値を抽出するためのものである。なお、この抽出した数値を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段131」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段132」としては、スタートスイッチ53を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段131」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段132」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数値が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段131」あるいは「乱数抽出手段132」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル133)
当選判定テーブル133は、乱数発生手段131が発生させる各乱数について、いずれかの当選役に当選かまたはハズレかを割り振ったテーブルである。具体的には、当選判定テーブル133は、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「7(赤色)当選」、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の領域が割り振られている。
また、この当選判定テーブル133は、特に図示しないが、通常遊技用の当選判定テーブルと、特別遊技用の当選判定テーブルとが設けられている。また、当選判定テーブル113は、スロットマシンSの遊技の設定値や、メダルの賭け枚数ごとに、当選役に当選かまたはハズレかの割り振り方が異なるものが複数設けられている。
(当選判定テーブル選択手段134)
判定テーブル選択手段134は、遊技の設定値、メダルの賭け枚数、遊技状態に応じて当選判定テーブル133を選択するためのものである。例えば、RBゲーム中は、RBゲーム用の当選判定テーブル133が選択される。
(当選判定手段135)
当選判定手段135は、乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル選択手段134が選択した当選判定テーブル133とを対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、各当選役の当選領域からなる当選判定領域データと、抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データがいずれかの当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、回転リール23の回転停止を制御するためのものである。すなわち、ストップスイッチ54を押下した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール23の図柄を基準図柄として、基準図柄から4コマ移動した時の図柄までの範囲で回転リール23を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選抽選手段130の抽選結果に基づいて決定する。
ここで、ストップスイッチ54が押下されてから回転リール23が停止するまでの間に所定位置を通過する図柄の数を「滑りコマ数」とする。したがって、滑りコマ数が「0」は、所定位置に基準図柄が停止することを意味する。
そして、この停止制御手段160は、図12に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)停止テーブル161
(2)停止テーブル選択手段162
(3)滑りコマ数決定手段163
また、停止制御手段160としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(停止テーブル161)
停止テーブル161は、ストップスイッチ54を押下した時に直ちに停止可能な位置にある基準図柄から、何コマ滑らせて回転リール23を停止させるかを、所定条件に応じて図柄毎にテーブル上に規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄(当選図柄)が入賞有効ライン38上に揃いえるように、且つその他の図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定された停止テーブル161が設けられている。また、当選フラグが成立していないときには、図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定された停止テーブル161が設けられている。
本実施の形態では、具体的には、7(赤色)停止テーブル、7(青色)停止テーブル、BAR停止テーブル、ベル停止テーブル、スイカ停止テーブル、チェリー停止テーブル、リプレイ停止テーブル、ハズレ停止テーブル等の停止テーブル161が設けられている。
また、7(赤色)停止テーブルは、7(赤色)の図柄が入賞有効ライン38上に揃いえるように、且つその他の図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。また、7(青色)停止テーブル、BAR停止テーブル、ベル停止テーブル、スイカ停止テーブル、及びリプレイ停止テーブルについても同様である。
また、チェリー停止テーブルは、チェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止しえるように、且つその他の図柄が入賞有効ライン38上に揃わないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。
また、ハズレ停止テーブルは、いずれの当選役も入賞しないように、回転リール23の回転停止までの滑りコマ数が予め設定されている。
(停止テーブル選択手段162)
停止テーブル選択手段162は、当選抽選手段130の抽選結果に応じて、いずれかの停止テーブル161を選択するためのものである。
具体的には、例えば、当選抽選手段130の抽選の結果、「7(赤色)当選」となった場合には、停止テーブル選択手段162は、7(赤色)停止テーブルを選択する。また、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「ベル当選」、「スイカ当選」、「チェリー当選」、「リプレイ当選」及び「ハズレ」の場合も同様である。
(滑りコマ数決定手段163)
滑りコマ数決定手段163は、停止テーブル選択手段162により選択された停止テーブル161と、ストップスイッチ54が押下されたときの回転リール23の回転位置とに基づき、滑りコマ数を決定し、基準図柄から決定した滑りコマ数の図柄を滑らせて回転リール23を停止させる。
換言すると、滑りコマ数決定手段163は、ストップスイッチ54が押下されて直ちに停止可能な位置にある基準図柄から、所定位置を通過する図柄の数を決定し、回転リール23の回転位置から必要なステップ数回転した位置で、回転リール23を停止させる。
(入賞判定手段180)
入賞判定手段180は、当選抽選手段130の抽選結果及び回転リール23の停止位置に基づいて、入賞の判定を行うためのものである。すなわち、当選抽選手段130の抽選結果、いずれかの当選役に当選し、回転リール23の図柄が、この当選役に対応した態様で入賞有効ライン38上に停止している場合には、当該当選役に入賞と判定するように形成されている。
具体的には、例えば、当選抽選手段130の抽選の結果、「7(赤色)当選」となった場合において、すべての回転リール23の回転が停止したときに、7(赤色)の図柄が入賞有効ライン38上に揃うと、入賞判定手段180は「7(赤色)当選役に入賞」と判定する。また、「7(青色)当選」、「BAR当選」、「ベル当選」、「スイカ当選」及び「リプレイ当選」についても同様である。
また、当選抽選手段130の抽選の結果、「チェリー当選」となった場合において、すべての回転リール23の回転が停止したときに、チェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止すると、入賞判定手段180は「チェリー当選役に入賞」と判定する。
また、当選抽選手段130の抽選の結果、「ハズレ」となった場合において、すべての回転リール23の回転が停止したときに、入賞有効ライン38上にいずれの図柄も3個揃わず、チェリーの図柄が左回転リール23Lの入賞有効ライン38上に停止していないと、入賞判定手段180は「入賞なし」と判定する。
(演出データ記憶手段210)
演出データ記憶手段210は、演出出力装置8に出力させる演出データを記憶するためのものである。「演出データ」とは、具体的には、例えば、画像表示装置34に表示される画像データ、スピーカ35から発生されるサウンドのデータ、ランプ33の点滅パターンのデータ等が挙げられる。
(演出出力制御手段220)
演出出力制御手段220は、演出データ記憶手段210の記憶するデータに基づいて、演出出力装置8の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、演出データ記憶手段210の記憶する演出データを選択し、この演出データに従って演出出力装置8の出力を制御するようになっている。
(給電検出手段191)
給電検出手段191は、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出するためのものである。
本実施の形態では、給電検出手段191は、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を検出することにより、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されているものとして検出している。
そして、給電検出手段191は、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が検出されているときには、ON信号を送信し、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が検出されないときには、ON信号を送信しないように形成されている。
(給電時閉塞解除判断手段194)
給電時閉塞解除判断手段194は、給電検出手段191が外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段192が鍵78の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段193が前扉3による正面開口部11の閉塞の解除を検出したときに、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと判断するためのものである。
本実施の形態では、給電時閉塞解除判断手段194は、給電検出手段191からのON信号を受信し、かつマイクロスイッチ56からのON信号を受信していない場合において、光電センサ48からのON信号を受信しなくなったときに、下扉40による開口下部14の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと判断するようになっている。
ここで、図12に示すように、給電検出手段191、鍵挿入検出手段192、閉塞解除検出手段193、及び給電時閉塞解除判断手段194により、不正閉塞解除検出手段190が構成される。
不正閉塞解除検出手段190は、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されている場合において、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたことを検出するためのものである。
(給電停止手段140)
給電停止手段140は、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたことが不正閉塞解除検出手段190により検出されたときに、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を停止させるためのものである。
本実施の形態では、給電検出手段191が電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段192が鍵78の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段193が下扉40による開口下部14の閉塞の解除を検出して、下扉40による開口下部14の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと給電時閉塞解除判断手段194により判断されたとき、給電停止手段140は、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を停止させるようになっている。これにより、強磁性体97が、解除位置から係合位置へ変位するようになる。
なお、下扉40による開口下部14の閉塞の解除が閉塞解除検出手段193により検出される時間と、下扉40による開口下部14の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと給電時閉塞解除判断手段194により判断される時間によっては、下扉40が開き始めたときに、強磁性体97が筐体側係合部の貫通孔93及び前扉側係合部の連結孔95の双方に入って、筐体側係合片92と前扉側係合片94とを係合させるため、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されて、下扉40を開放することができないように形成することができる。
また、電源ユニット4には、外部電源装置からの電気を、電磁石96へ供給させたり停止させたりする継電器7が設けられており、給電停止手段140が、継電器7をOFFにすることにより、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が停止されるようになっている。
(給電再開手段150)
給電再開手段150は、給電停止手段140が外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を停止させた場合において、ホールコンピュータからの所定の信号を通信手段により受信したときに、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を再開させるためのものである。
本実施の形態では、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止されると、強磁性体97が、解除位置から係合位置へ変位し、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるようになる。この状態のときに、ホールコンピュータからの給電再開信号を通信手段により受信すると、給電再開手段150が、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を再開させるようになっている。これにより、強磁性体97が、解除位置から係合位置へ変位し、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるようになる。
また、給電再開手段150が、給電停止手段140によりOFFにされた継電器7をONにすることにより、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が再開されるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
次に、本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図14に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ100において、外部電源装置の電源がONになると、ステップ101に進む。
ステップ101において、電源ユニット4の電源がONになると、ステップ102に進む。
ステップ102において、所定の鍵78がシリンダー錠に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解除判断手段194により行われる。具体的には、所定の鍵78がシリンダー錠に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されていないとき、つまり、マイクロスイッチ56からのON信号を受信していないときには、ステップ103に進む。また、所定の鍵78がシリンダー錠に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されているとき、つまり、マイクロスイッチ56からのON信号を受信しているときには、ステップ102に戻る。
ステップ103において、下扉40による開口下部14の閉塞の解除が閉塞解除検出手段193により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解除判断手段194により行われる。具体的には、下扉40による開口下部14の閉塞の解除が閉塞解除検出手段193により検出されているとき、つまり、光電センサ48からのON信号を受信していないときには、ステップ104に進む。また、下扉40による開口下部14の閉塞の解除が閉塞解除検出手段193により検出されていないとき、つまり、光電センサ48からのON信号を受信しているときには、ステップ102に戻る。
ステップ104において、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を給電検出手段191により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解錠判断手段194により行われる。具体的には、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を給電検出手段191により検出されているとき、つまり、給電検出手段191からのON信号を受信しているときには、ステップ105に進む。また、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を給電検出手段191により検出されていないとき、つまり、給電検出手段191からのON信号を受信していないときには、ステップ102に戻る。
ステップ105において、給電停止手段140により、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が停止される。具体的には、給電停止手段140からの信号により、継電器7がONからOFFに切り替わり、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が停止される。これにより、強磁性体97が、解除位置から係合位置へ変位し、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されて、下扉40を開くことができないようになる。そして、ステップ106に進む。
ステップ106において、通信手段により給電再開信号を受信したか否かの判断が行われる。そして、給電再開信号を受信したと判断されたときには、ステップ107に進む。また、給電再開信号を受信していないと判断したときは、ステップ106に戻る。
ステップ107において、給電再開手段150により、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が再開される。具体的には、給電再開手段150からの信号により、継電器7がOFFからONに切り替わり、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が再開される。これにより、強磁性体97が、係合位置から解除位置へ変位し、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるようになる。そしてステップ102に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、下扉40が開口下部14を閉塞している場合において、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されていないときには、強磁性体97が貫通孔93及び連結孔95の双方に入って、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるため、第一施錠装置60を解錠しても、下扉40を開放することができないようになっている。また、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されているときには、強磁性体97が前扉側係合片94の連結孔95から抜け出て、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるため、第一施錠装置60を解錠することにより、下扉40を開放することができるようになっている。
ここで、外部電源装置は、営業時間外になると電源が切られるため、第二施錠装置9は外部電源装置から電気が供給されなくなる。これにより、営業時間外に遊技場へ侵入し、第一施錠装置60を解錠してしても、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されているため、下扉40が不正に開放されることを防止することができる。
また、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されている場合において、所定の鍵を用いずに第一施錠装置60を解錠し、下扉40による開口下部14の閉塞を解除すると、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止される。これにより、第一施錠装置60を解錠しても、強磁性体97が貫通孔93及び連結孔95の双方に入って、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるため、下扉40を開放することができないようになっている。
ここで、営業時間中は外部電源装置の電源が入れられるため、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されて、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されているが、所定の鍵78を用いずに第一施錠装置60を解錠しても、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるため、下扉40が不正に開放されることを防止することができる。
また、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止され、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されて、下扉40を開放することができない場合に、ホールコンピュータからスロットマシンSへ所定の信号を送信して、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電再開手段150により再開されることで、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結を解除することができるようになっている。これにより、所定の鍵78を用いて第一施錠装置60を解錠し、下扉40を開放することができるようになる。
(第2の実施の形態)
(図面の説明)
図15及び図16は、第2の実施の形態を示すものである。
図15は、制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図16は、スロットマシンSの動作の概略を示すフローチャートである。なお、第2の実施の形態に係る鍵挿入検出手段192の構成は、第1の実施の形態と同様なので、図11を用いて説明する。
(スロットマシンS)
第1の実施の形態に係るスロットマシンSは、前扉3が開かれたことを検出するための閉塞解除検出手段193を備えるものであるが、第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、閉塞解除検出手段193に代えて、突出片19と係止爪80との係合の解除を検出するための係合解除検出手段195を備えるものである。
(不正閉塞解除検出手段190)
不正閉塞解除検出手段190は、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されている場合において、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたことを検出するためのものである。
また、不正閉塞解除検出手段190は、図15に示すように、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出するための給電検出手段191と、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことを検出するための鍵挿入検出手段192と、突出片19と係止爪80との係合の解除を検出するための係合解除検出手段195と、給電検出手段191が外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段192が鍵78の挿入を検出していない場合において、係合解除検出手段195が突出片19と係止爪80との係合の解除を検出したときに、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと判断するための給電時閉塞解除判断手段194とを備えている。
(鍵挿入検出手段192)
鍵挿入検出手段192は、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことを検出するためのものである。
本実施の形態では、鍵挿入検出手段192は、シリンダー錠62の鍵穴47の周囲に設けられたピン状の操作体55と、操作体55の奥に設けられたマイクロスイッチ56とを備えている(図11参照)。
操作体55は、鍵穴47の上下に2つ設けられている。また、操作体55は、図11(A)に示すように、操作体用ばね57により、鍵穴47に突出するように付勢されている。そして、鍵穴47に所定の鍵78を挿入されると、図11(B)に示すように、操作体55は、押圧されて鍵穴47から退避するとともに、マイクロスイッチ56を押圧するようになっている。
マイクロスイッチ56は、操作体55に対応してそれぞれ2つ設けられている。また、マイクロスイッチ56は、操作体55により押圧されると、スイッチがONとなるようになっている。そして、マイクロスイッチ56がONとなると、ON信号が遊技制御装置100に送信されるようになっている。
なお、鍵挿入検出手段192は、上述した以外にも、鍵78の挿入による磁界の変化の測定、鍵78の挿入による押圧の測定、鍵78の挿入の物理的検出等のように、他の手段によって行うこともできる。
(係合解除検出手段195)
係合解除検出手段195は、第一施錠装置60に用いられる突出片19と係止爪80との係合の解除を検出するためのものである。
具体的には、係合解除検出手段195は、第一突出片19Aに接続されて微弱な電気を出力するための微弱電気出力装置と、第一係止爪80Aに接続されて微弱な電気を検出するための微弱電気検出装置とを備えている。
第一突出片19Aと第一係止爪80Aとが係合すると、微弱電気出力装置から出力される微弱な電気が、第一突出片19Aから第一係止爪80Aに流れて、微弱電気検出装置に検出される。そして、微弱電気検出装置から遊技制御装置100へON信号が送信されるようになっている。
また、第一突出片19Aと第一係止爪80Aとの係合が解除されると、微弱電気出力装置から出力される微弱な電気が、第一係止爪80Aに流れなくなり、微弱電気検出装置に検出されなくなる。そして、微弱電気検出装置から遊技制御装置100へON信号が送信されないようになっている。
なお、係合解除検出手段195は、上述した以外にも、例えば、下扉40が開口下部14を閉塞している場合において、係止爪80を監視し、突出片19と係合する位置からの変位を検出することにより、突出片19と係止爪80との係合の解除を検出するように形成してもよい。
(給電検出手段191)
給電検出手段191は、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出するためのものである。
本実施の形態では、給電検出手段191は、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を検出することにより、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されているものとして検出している。
そして、給電検出手段191は、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が検出されているときには、ON信号を送信し、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が検出されないときには、ON信号を送信しないように形成されている。
(給電時閉塞解除判断手段194)
給電時閉塞解除判断手段194は、給電検出手段191が外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段192が鍵78の挿入を検出していない場合において、係合解除検出手段195が突出片19と係止爪80との係合の解除を検出したときに、前扉3による正面開口部11の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと判断するためのものである。
本実施の形態では、給電時閉塞解除判断手段194は、給電検出手段191からのON信号を受信し、かつマイクロスイッチ56からのON信号を受信していない場合において、微弱電気検出手段からON信号を受信しなくなったときに、下扉40による開口下部14の閉塞が所定の鍵78を用いずに解除されたと判断するようになっている。
(スロットマシンSの動作)
次に、本実施の形態に係るスロットマシンSの動作の概略について、図16に示したフローチャートを用いて説明する。
ステップ200において、外部電源装置の電源がONになると、ステップ201に進む。
ステップ201において、電源ユニット4の電源がONになると、ステップ202に進む。
ステップ202において、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解除判断手段194により行われる。具体的には、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されていないとき、つまり、マイクロスイッチ56からのON信号を受信していないときには、ステップ203に進む。また、所定の鍵78がシリンダー錠62に挿入されたことが、鍵挿入検出手段192により検出されているとき、つまり、マイクロスイッチ56からのON信号を受信しているときには、ステップ202に戻る。
ステップ203において、突出片19と係止爪80との係合の解除を係合解除検出手段195により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解除判断手段194により行われる。具体的には、第一突出片19Aと第一係止爪80Aとの係合の解除を係合解除検出手段195により検出されているとき、つまり、微弱電気検出装置からのON信号を受信していないときには、ステップ204に進む。また、第一突出片19Aと第一係止爪80Aとの係合の解除を係合解除検出手段195により検出されていないとき、つまり、微弱電気検出装置からのON信号を受信しているときには、ステップ202に戻る。
ステップ204において、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を給電検出手段191により検出されたか否かの判断が、給電時閉塞解錠判断手段194により行われる。具体的には、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を給電検出手段191により検出されているとき、つまり、給電検出手段191からのON信号を受信しているときには、ステップ205に進む。また、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を給電検出手段191により検出されていないとき、つまり、給電検出手段191からのON信号を受信していないときには、ステップ202に戻る。
ステップ205において、給電停止手段140により、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が停止される。具体的には、給電停止手段140からの信号により、継電器7がONからOFFに切り替わり、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が停止される。これにより、強磁性体97が、解除位置から係合位置へ変位し、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されて、下扉40を開くことができないようになる。そして、ステップ206に進む。
ステップ206において、通信手段により給電再開信号を受信したか否かの判断が行われる。そして、給電再開信号を受信したと判断されたときには、ステップ207に進む。また、給電再開信号を受信していないと判断したときは、ステップ206に戻る。
ステップ207において、給電再開手段150により、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が再開される。具体的には、給電再開手段150からの信号により、継電器7がOFFからONに切り替わり、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が再開される。これにより、強磁性体97が、係合位置から解除位置へ変位し、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるようになる。そしてステップ202に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されている場合において、所定の鍵を用いずに第一施錠装置60を解錠し、下扉40による開口下部14の閉塞を解除すると、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止される。これにより、第一施錠装置60を解錠しても、強磁性体97が貫通孔93及び連結孔95の双方に入って、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるため、下扉40を開放することができないようになっている。
ここで、営業時間中は外部電源装置の電源が入れられるため、外部電源装置から第二施錠装置9へ電気が供給されて、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されているが、所定の鍵78を用いずに第一施錠装置60を解錠しても、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるため、下扉40が不正に開放されることを防止することができる。
また、本実施の形態では、給電検出手段191が外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段192が鍵78の挿入を検出していない場合において、係合解除検出手段195が突出片19と係止爪80との係合の解除を検出すると、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止され、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されるようになっている。これにより、下扉40が手前側に引かれる(下扉40が開く方向へ回動する)前に、強磁性体97を貫通孔93及び連結孔95の双方に挿入させて、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とを連結させることができるため、下扉40が不正に開放されることをより効果的に防止することができる。
(他の実施の形態)
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、筐体側係合片92を、取り付け部材89の一部として形成したが、筐体側係合片92を、取り付け部材89から独立した部品として形成してもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、筐体1に電磁石96及び強磁性体97を設けたが、前扉3に電磁石96及び強磁性体97を設けてもよい。
具体的には、例えば、下扉40が開口下部14を閉塞しているときに、筐体側係合片92が前扉側係合片94の下方に位置するように、筐体側係合片92と前扉側係合片94とをそれぞれ設け、下扉40が備えている固定板61の、前扉側係合片94の上方の位置に電磁石96を設ける。また、強磁性体97の連結部99が前扉側係合片94の上方から連結孔95に挿入され、強磁性体97の吸着部98が前扉側係合片94に係止可能となるように、強磁性体97を下扉40に設ける。そして、下扉40が開口下部14を閉塞している場合において、電磁石96が励磁しないときには、強磁性体97は、貫通孔93及び連結孔95の双方に入って筐体側係合片92と前扉側係合片94とを係合させる係合位置へ変位して、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結され、電磁石96が励磁するときには、係合位置から退避して筐体側係合片92と前扉側係合片94との係合を解除する解除位置へ変位し、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるように形成することができる。
ここで、強磁性体97は、電磁石96が励磁しているときに、筐体側係合片92の貫通孔93からのみ抜け出る位置に変位するように形成してもよいし、筐体側係合片92の貫通孔93及び前扉側係合片94の連結孔95の双方から抜け出る位置に変位するように形成してもよい。
また、スロットマシンSには、外部電源装置の電源がOFFになったときも、外部電源装置から第二施錠装置9への電気の供給が給電停止手段140により停止された状態を記憶する給電停止記憶手段を設けてもよい。
具体的には、例えば、給電停止記憶手段は、外部電源装置の電源がOFFになったときも記憶を保持するバックアップメモリーと、外部電源装置の電源がOFFになったときにバックアップメモリーに電気を供給するバックアップバッテリーと、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止されたことをバックアップメモリーに書き込むメモリー書き込み手段と、外部電源装置の電源がOFFからONになったときに、バックアップメモリーのデータを読み出すメモリー読み出し手段と、外部電源装置の電源がOFFからONになった場合において、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止された状態を記憶しているときは、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給を遮断する給電遮断手段と、ホールコンピュータからの給電再開信号を受信したときに、バックアップメモリーをクリアにするメモリークリア手段とを備えるように形成することができる。
これにより、外部電源装置の電源をONからOFFにした後に、再び電源をONに戻したとしても、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電停止手段140により停止された状態をバックアップメモリーが記憶しており、電源ユニット4から電磁石96への電気の供給が給電遮断手段により遮断されるため、第二施錠装置9により下扉40と筐体1とが連結されて、下扉40を開くことができないようにすることができる。
そして、ホールコンピュータからの給電再開信号を受信すると、メモリークリア手段によりバックアップメモリーがクリアされて、電源ユニット4から電磁石96へ電気が供給されることにより、第二施錠装置9による下扉40と筐体1との連結が解除されるように形成することができる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る図柄表示窓及び入賞有効ラインを示す正面図である。 第1の実施の形態に係る第一施錠装置を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態における、摺動板が施錠位置に位置するときの第一施錠装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態における、摺動板が解錠位置へ摺動したときの第一施錠装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る第一施錠装置の係止爪の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る第二施錠装置の、取り付け部材と電磁石と強磁性体とを示す斜視図である。 第1の実施の形態における、下扉が閉じられた場合に、電磁石が励磁していないときの第二施錠装置を示す概略図である。 第1の実施の形態における、下扉が閉じられた場合に、電磁石が励磁しているときの第二施錠装置を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る鍵挿入検出手段の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る当選抽選手段を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る当選抽選手段を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンの動作の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 継電器
8 演出出力装置 9 第二施錠装置
10 制御装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 筐体側蝶番 19 突出片
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 係合クリップ
27 フック部 28 上扉用突出片
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 切り替えスイッチ
38 入賞有効ライン 39 上扉施錠装置
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル導出部 45 前パネル
46 下扉側蝶番 47 鍵穴
48 光電センサ
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ 55 操作体
56 マイクロスイッチ 57 操作体用ばね
60 第一施錠装置 61 固定板
62 シリンダー錠 63 掛止片
64 カム板 65 突起部
66 上側保持板 67 中央保持板
68 下側保持板 69 係止鉤
70 摺動板 71 押動片
72 ガイド孔 73 押圧部
74 掛止フック 75 摺動板用ばね
76 切り欠き部 77 受け部
78 鍵 79 貫通口
80 係止爪 81 斜辺部
82 溝部 83 フック部
84 窪み部 85 係止爪用ばね
86 ガイドピン 87 挿入孔
88 鉤部 89 取り付け部材
90 ベース 91 固定片
92 筐体側係合片 93 貫通孔
94 前扉側係合片 95 連結孔
96 電磁石 97 強磁性体
98 吸着部 99 連結部
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 121 特定導入遊技制御手段
122 特定遊技制御手段
130 当選抽選手段 131 乱数発生手段
132 乱数抽出手段 133 当選判定テーブル
134 当選判定テーブル選択手段 135 当選判定手段
140 給電停止手段 150 給電再開手段
160 停止制御手段 161 停止テーブル
162 停止テーブル選択手段 163 滑りコマ数決定手段
180 入賞処理手段 190 不正閉塞解除検出手段
191 給電検出手段 192 鍵挿入検出手段
193 閉塞解除検出手段 194 給電時閉塞解除判断手段
195 係合解除検出手段
200 演出制御装置 210 演出データ記憶手段
220 演出出力制御手段

Claims (2)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、
    正面開口部を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
    筐体の所定位置に設けられた突出片と、
    前扉における突出片に対応する位置に設けられ、所定の鍵の挿入により操作可能なシリンダー錠、シリンダー錠の操作に連動して摺動する摺動板、及び摺動板の摺動に連動して突出片と係合する位置または突出片との係合が解除される位置へ変位する係止爪を備え、前扉が正面開口部を閉塞している場合に係止爪が突出片に係合することにより前扉を施錠する第一施錠装置と、
    筐体の外部に設けられている外部電源装置と、
    前扉が正面開口部を閉塞している場合において、外部電源装置から電気が供給されていないときには筐体と前扉とを係合させ、外部電源装置から電気が供給されているときには筐体と前扉との係合を解除する第二施錠装置と、
    外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を検出するための給電検出手段と、
    所定の鍵がシリンダー錠に挿入されたことを検出するための鍵挿入検出手段と、
    前扉による正面開口部の閉塞が解除されたことを検出するための閉塞解除検出手段と、
    給電検出手段が外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段が鍵の挿入を検出していない場合において、閉塞解除検出手段が前扉による正面開口部の閉塞の解除を検出したときに、所定の鍵を用いずに第一施錠装置が解錠されて前扉による正面開口部の閉塞が解除されたと判断するための給電時閉塞解除判断手段と、
    所定の鍵を用いずに第一施錠装置が解錠されて前扉による正面開口部の閉塞が解除されたと給電時閉塞解除判断出手段により判断されたときに、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を停止させる給電停止手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、
    正面開口部を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
    筐体の所定位置に設けられた突出片と、
    前扉における突出片に対応する位置に設けられ、所定の鍵の挿入により操作可能なシリンダー錠、シリンダー錠の操作に連動して摺動する摺動板、及び摺動板の摺動に連動して突出片と係合する位置または突出片との係合が解除される位置へ変位する係止爪を備え、前扉が正面開口部を閉塞している場合に係止爪が突出片に係合することにより前扉を施錠する第一施錠装置と、
    筐体の外部に設けられている外部電源装置と、
    前扉が正面開口部を閉塞している場合において、外部電源装置から電気が供給されていないときには筐体と前扉とを係合させ、外部電源装置から電気が供給されているときには筐体と前扉との係合を解除する第二施錠装置と、
    外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を検出するための給電検出手段と、
    所定の鍵がシリンダー錠に挿入されたことを検出するための鍵挿入検出手段と、
    突出片と係止爪との係合の解除を検出するための係合解除検出手段と、
    給電検出手段が外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を検出し、かつ鍵挿入検出手段が鍵の挿入を検出していない場合において、係合解除検出手段が突出片と係止爪との係合の解除を検出したときに、所定の鍵を用いずに第一施錠装置が解錠されて前扉による正面開口部の閉塞が解除されたと判断するための給電時閉塞解除判断手段と、
    所定の鍵を用いずに第一施錠装置が解錠されて前扉による正面開口部の閉塞が解除されたと給電時閉塞解除判断出手段により判断されたときに、外部電源装置から第二施錠装置への電気の供給を停止させる給電停止手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
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