JP3700137B2

JP3700137B2 - カード対応メダル遊技機

Info

Publication number: JP3700137B2
Application number: JP30905394A
Authority: JP
Inventors: 政治大泉
Original assignee: 株式会社オーイズミ
Priority date: 1994-12-13
Filing date: 1994-12-13
Publication date: 2005-09-28
Anticipated expiration: 2020-09-28
Also published as: JPH08164236A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、現金にてカードを買い、このカードを使用して遊技をすることができるカード対応メダル遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のメダル遊技機は、客が店内に入り、メダル遊技機列の端に設置されているメダル貸機に現金を投入してメダルを借り、このメダルを投入して遊技を行なうようになっている。そして、客が遊技を続けてメダルが無くなると、今度はメダル遊技機間に設置されている台間メダル貸機に現金を投入してメダルを借り、客はこのメダルをメダル遊技機に投入して遊技を続行していた。一方、店側は、設置してあるメダル遊技機が客からあきられ、売上が減少する等のきざしが現われると、メダル遊技機を丸ごと入替えを行なうことで対応していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のメダル遊技機と台間メダル貸機とのシステムでは、店側にとってメダル遊技機が客にあきられたからといって、丸ごと入替えなければならないことは経営的に重大な負担であり、更に、メダル遊技機自体の重量もかなり重く、既設置のメダル遊技機を撤去する前にメダルホッパー内にあるメダルを全て抜き取る必要があり、この抜き取りに長時間かかり、そのあと設置場所から撤去し、店内から搬出し、運搬し、廃棄するまでの一連の作業が厄介である。加えて、新規メダル遊技機の運搬、店内への搬入、据付けの一連の作業もその重量ゆえ厄介であり、今度は新規メダル遊技機のメダルホッパー内に所定量（通常約２０００枚）のメダルを入れる作業もある。従って、メダル遊技機の入替は、その作業時間が長時間にわたり、入替日数が長くかかり、結果的に店の営業日数が減ってしまうことになる。
【０００４】
また、遊技中にメダルが無くなると、客は、台間メダル貸機に現金を入れメダルを払出口から受け取り、そのメダルをメダル遊技機のメダル受皿に入れ、そのメダル受皿からメダルを必要数枚取り出してメダル遊技機に投入する必要があり、客にとって遊技途中であるゆえに煩わしいものである。
【０００５】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、店側にとっては新規メダル遊技機を簡素化して低価格とし、軽量化を図ることで入替えを容易とし、メダルの抜き取り新規詰め込みを必要なくし、入替え作業期間を短縮して営業日数を確保し、客側にとってもメダルを容易に借りることができるようにしたカード対応メダル遊技機を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のカード対応メダル遊技機は、上部ユニットとこれに着脱自在に設けた下部ユニットとからなり、前記上部ユニットは遊技機能の主体であるリールユニット、このリールユニットの制御ボックス、及び、前記リールユニットおよび前記制御ボックスに附属する機器を収納してなり、前記下部ユニットは外部からメダルの払出信号を受けてメダルを払い出す機能を有するメダルホッパー、電源ボックス、及び、前記メダルホッパーおよび前記電源ボックスに附帯する機器を収納してなるとともに、前記上部ユニットの前面には上扉が、また前記下部ユニットの前面には下扉が、それぞれ装着されてなることを特徴とする。
【０００７】
【作用】
上記構成になるカード対応メダル遊技機によれば、入替時はメダルを収容しているメダルホッパーのある下部ユニットから、遊技機能の主体を収納している上部ユニットを、この上部ユニットに装着された上扉とともに取り外し、その下部ユニットに新規の上部ユニットを据付けることで、入替を終了することができ、遊技時は外部からメダルの払出信号を受けてメダルホッパーからメダルを払い出す。
【０００８】
また、上部ユニットと下部ユニットとは、ネジ締結手段によって締結されることによって、あたかも一体形のカード対応メダル遊技機であるかのごとく組みつけられる。
【０００９】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。図１は本発明のカード対応メダル遊技機を示す正面図、図２は本発明のカード対応メダル遊技機を分解した状態を示す斜視図である。両図において、１はカード対応メダル遊技機を示し、このカード対応メダル遊技機１は、上部ユニット２とこれにボルトナット等により着脱自在に設けた下部ユニット３とからなり、上部ユニット２は、遊技機能の主体であるリールユニット４、このリールユニット４の制御ボックス５、及び、リールユニット４および制御ボックス５に附属する機器を収納してなり、下部ユニット３は、外部からメダルの払出信号を受けてメダルを払い出す機能を有するメダルホッパー６、電源ボックス７、及び、メダルホッパー６および電源ボックス７に附帯する機器を収納してなるものである。
【００１０】
本実施例において、上部ユニット２と下部ユニット３とを締結するネジ締結手段としてボルト及びナットが採用されている。そして、前記上部ユニット２は、ボルトナット締付用の４個の孔１０ａを有した上部箱体１０に上扉１１を開閉可能に取り付け、この上部箱体１０内に前記リールユニット４、前記制御ボックス５等を収納してなる。
【００１１】
このリールユニット４は、支持台１２に複数基、通常３基の回転休１３を回転自在に支持し、これら３基の回転体１３をそれぞれ回転させるための３基の駆動モータ（図示せず）を有し、この回転体１３はリール１４に絵柄の入ったシート１５を巻き付けてなる。このシート１５の絵柄は、上扉１１に設けた窓１６から覗けるようになっている。
【００１２】
この上扉１１には上記の窓１６以外にメダル１７の投入口１８が設けられ、更に回転体１３を回転させるためのゲームスタートボタン１９、３基の回転体１３をそれぞれ停止させるための３個のゲームストップボタン２０、メダル１７の掛け数を決めるメダルセレクトボタン２１、最大５０枚までメダルを予め投入できるメダルクレジットボタン２２、投入メダル数を表示するメダル数表示画面２３が設けられている。
【００１３】
前記制御ボックス５は、上記各種ボタン１９、２０、２１、２２、メダル数表示画面２３及び前記投入口１８に近在するメダルカウンター（図示せず）等に電気的に接続して、全体として上部ユニット２内での遊技機能を制御している。
【００１４】
前記下部ユニット３は、ボルトナット締付用の４個の孔３０ａを有した下部箱体３０に下扉３１を開閉可能に取り付け、この下部箱体３０内に前記メダルホッパー６、前記電源ボックス７を収納してなる。
【００１５】
このメダルホッパー６は、従来のメダル遊技機内に設置されていたホッパーと、従来の台間メダル貸機内に設置されていたホッパーと、の双方の機能を持ち合せるものである。すなわち、このメダルホッパー６は、カード対応メダル遊技機１に並設したカード対応の台間メダル貸機３２からのメダルの払出信号に基づき、メダルホッパー６下部からメダル１７を払い出すものである。
【００１６】
一方、この台間メダル貸機３２は、従来例のものからメダルホッパーを取り除き、単にカードをリーダ・ライタする機能のみを有するものである。従って、この台間メダル貸機３２は巾寸法を小さくでき、パチンコ台に使用している玉貸機を流用することができるものである。この台間メダル貸機３２は、前面にカード挿入口３３を有し、更に、そのカード金額表示画面３４を有している。
【００１７】
なお、メダルホッパー６と、前記投入口１８とはメダルシュート３５により接続し、遊技に使用したメダル１７は、メダルホッパー６がメダル１７で満杯になると、オーバーフロー口３６からこぼれ回収器具３７を通って下部のメダル回収通路に落ちる。逆に、メダルホッパー６からメダルが多く払い出されて、メダルホッパー６内のメダル１７の貯留量が所定量以下になると、上部にあるメダル補給器具３８からメダルホッパー６にメダル１７の不足分を補給される。従って、このカード対応メダル遊技機１は、常時下部ユニット３内にメダル１７が一定量貯留されることになる。また、下扉３１には灰皿３９、メダル受皿４０が設置されている。
【００１８】
次に上記構成になるカード対応メダル遊技機１の利用方法について述べる。カード対応メダル遊技機１を入替する場合、遊技機能の主体を収納している上部ユニット２のみを取り替えれば良いから、ボルトナット等を外し下部ユニット３から上部ユニット２を取り外して、上部ユニット２を店外搬出、運搬、廃棄する。そのあと、新規の上部ユニット２を運搬し店内に搬入して、下部ユニット３にボルトナット等により取り付けるだけで良い。一方遊技する場合、客は、台間メダル貸機３２のカード挿入口３３からカードを挿入し、借りるメダル数を指定すると、台間メダル貸機３２からメダル１７の払出信号がメダルホッパー６に出され、このメダルホッパー６からメダル受皿４０に直接メダル１７が払い出される。客は投入口１８にメダル１７を投入して遊技を行なう。投入されたメダル１７はメダルシュート３５からメダルホッパー６に入り、大当りしたりあるいは台間メダル貸機３２からの払出信号などにより、メダルホッパー６からメダル受皿４０に直接メダル１７が払い出され、この間メダル１７は循環することになる。
【００１９】
図３、４は本発明の他の実施例を示すもので、このカード対応メダル遊技機１ａと、図１、２に示す実施例との相違点は、下部ユニット３内にカードを読み込みかつ入力信号に基づきメダルの払出信号を発信するカードユニット４１が着脱可能に設けられ、カード対応メダル遊技機１ａに前記台間メダル貸機３２を並設する必要がない点にある。このカードユニット４１は、台間メダル貸機３２と同様な機能を有し、カード挿入口４２、カード金額表示画面４３等を有している。なお、このカードユニット４１は、使用ずみカードを回収する機能を有すると共に回収カードの収納ケースを有していても良い。このような機能があると、使用ずみカードが店内に散乱することがなくなるというメリットがある。その他の構成・作用については、図１、２の実施例と同様なので、図面に符号を付してその説明を省略する。
【００２０】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のカード対応メダル遊技機によれば、入替時はメダルを収容しているメダルホッパーのある下部ユニットから、遊技機能の主体を収納している上部ユニットを取り外し、その下部ユニットに上扉も含めて新規となった上部ユニットを据付けることで、入替をすることができ、遊技時は外部からメダルの払出信号を受けてメダルホッパーからメダルを払い出すことができる。従って、客に対して、新機種に一新された遊技機として印象づけることができる。そして、遊技機能の主体を収納している上部ユニットのみを入替えするだけであるから、機器費用を低価格にすることが可能になる。また、小型、軽量となるから、撤去、搬出、運搬、廃棄が容易となり、新規上部ユニットの運搬、搬入、据付もきわめて容易となり、更にメダルの抜き取り、新規詰め込みも必要なくなり、全体として入替のための作業期間を短縮でき、営業日数を従来の場合より長くすることができる。更に、客にとってもカードさえあれば、メダルを直接下部ユニットに払い出すことができて、遊技の続行をきわめて容易にすることができる等の効果がある。
【００２１】
また、下部ユニット内にカードユニットが設けられているから、このカードユニットにカードを挿入すると、カードユニットから払出信号をメダルホッパーに発信し、メダルホッパーからメダルを払い出すことができる。従って、上記効果に加えて、台間メダル貸機を並設する必要がないから、その分のスペースを他に活用することが可能になる。
【００２２】
そして、カードユニットは使用ずみカードを回収して収納ケース内に収納することができる。従って、使用ずみカードにより店内を汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカード対応メダル遊技機を示す正面図。
【図２】本発明のカード対応メダル遊技機を分解した状態を示す斜視図。
【図３】本発明の他の実施例を示す図１と同状の正面図。
【図４】本発明の他の実施例を示す図２と同様の斜視図。
【符号の説明】
１、１ａカード対応メダル遊技機
２上部ユニット３下部ユニット
４リールユニット５制御ボックス
６メダルホッパー７電源ボックス
１７メダル４１カードユニット

Claims

上部ユニットとこれに着脱自在に設けた下部ユニットとからなり、前記上部ユニットは遊技機能の主体であるリールユニット、このリールユニットの制御ボックス、及び、前記リールユニットおよび前記制御ボックスに附属する機器を収納してなり、前記下部ユニットは外部からメダルの払出信号を受けてメダルを払い出す機能を有するメダルホッパー、電源ボックス、及び、前記メダルホッパーおよび前記電源ボックスに附帯する機器を収納してなるとともに、前記上部ユニットの前面には上扉が、また前記下部ユニットの前面には下扉が、それぞれ装着されてなることを特徴とするカード対応メダル遊技機。
前記上部ユニットと前記下部ユニットとが、ネジ締結手段によって着脱自在に組みつけられてなることを特徴とする請求項１記載のカード対応メダル遊技機。