JP4213088B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球などの遊技媒体の投入により遊技を行い、隣接して設置される球貸し機などの遊技媒体供給装置から遊技媒体を受入可能な遊技機に関するものである。
従来より、パチンコ球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行うことができる、いわゆるパロット遊技機が知られている。これは、パチンコ遊技機の「島」と呼ばれる設備にそのままスロットマシン遊技機を設置可能とするために考え出されたものであり、枠状の筐体内部にリール装置や制御基板などを収納し、筐体の正面には、図柄表示窓や、回転リールを回転及び回転停止させるためのスタートスイッチ、ストップスイッチ等のスイッチを有する操作部や、投入球又は入賞により払い出される球を貯留可能な球受け皿などが設けられている。
また、遊技場の島には、遊技機と遊技機の間に、球貸機やカードリーダーなどの台間機が設けられている。これは、いわゆる面替えにより遊技機が交換されても、島に固定されたままとなっているので、パロット遊技機を設置した場合にも、この台間機が使用される。そして、台間機の中には、現金を投入すると所定個数のパチンコ球を払い出す、「現金サンド」と言われるものがある。この「現金サンド」には、パチンコ遊技機の球受け皿に、直接貸し球を払い出すための管状のノズルが設けられている場合がある。
一方、スロットマシン遊技機においても、遊技メダルを直接メダル皿に移送可能なメダル貸出機が考案されている(特許文献1参照)。これは、メダル貸出機のメダル排出口からメダル皿まで遊技メダルを移送可能な樋状の移送ノズルを設けたものである。
特開2003−205163号公報
しかし、上記した従来のパロット遊技機では、台間に球貸し機が配置された島に設置しようとすると、パチンコ機の球受け皿に貸球を直接移送するノズルがスタートスイッチ等の設けられた操作部と干渉してしまうため、操作部の位置を上方や下方にずらさなければならない。そのようにすると、操作部の位置が上すぎたり下すぎたりして、操作するのに適した位置にならず、遊技者は非常に遊技をし難くなるという問題点があった。
また、スロットマシンにおいては、メダル貸出機から延設された移送ノズルが、遊技中や、前扉の開閉の際に邪魔になるという問題点があった。
そこで、本願発明は、隣接する台間機から供給される遊技媒体を、遊技や前扉の開閉の邪魔にならないように受入可能な遊技機を提供することを目的とする。さらには、面替えやメンテナンス作業を行いやすく、かつ不正行為を行いにくい遊技機を提供することを目的とする。
各請求項に記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、少なくとも正面に開口部(10)を有する筐体(1)と、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、及び前記図柄表示手段の作動を制御するための制御装置を少なくとも有し、前記筐体(1)の開口部(10)に収納される遊技ユニット(20)と、前記開口部(10)の少なくとも遊技ユニット(20)の下端部よりも上方を正面側から閉塞可能であり、前記図柄表示手段の図柄を視認可能な図柄表示窓(33)を有するパネルユニット(前扉(30))と、上方に開口し遊技媒体を貯留可能な遊技媒体受け部(球受け皿(50))を少なくとも有し、前記筐体(1)の正面下部に設置される価値ユニット(球皿ユニット(5))と、前記図柄表示手段の図柄表示その他の遊技機の作動を遊技者が操作するための操作手段を有し、前記筐体(1)の正面であって前記図柄表示窓(33)の下方かつ前記価値ユニット(5)の上方に取り付けられる操作ユニット(4)とを備えている。そして、前記操作ユニット(4)の裏面側には、前記筐体(1)の左右いずれかの側方に隣接して設置された遊技媒体供給装置(球貸機(6))から供給される遊技媒体を、前記遊技媒体受け部(50)に案内するための遊技媒体案内部(70)が設けられている。また、前記遊技媒体供給装置(6)は、前記遊技媒体受け部(50)に遊技媒体を移送可能な移送ノズル(60)を有し、前記操作ユニット(4)は、定位置において前記パネルユニット(30)よりも手前側に位置している。そして、前記遊技媒体案内部(70)は、前記操作ユニット(4)の裏面と前記パネルユニット(30)の表面との間に形成された、前記移送ノズル(60)を挟持可能な空間としたことを特徴とする。
本発明に係る遊技機は、遊技場に設置される遊技機であって、例えばパロットやスロットマシンやそれに類する遊技機に適している。
ここで、「図柄表示手段」とは、複数の図柄を表示されモータによって回転する回転リール(23)や、液晶表示装置などを含む。また、「制御装置」は、いわゆる基板といわれるものであり、操作手段の操作に基づく遊技装置の作動や当選抽選などの遊技制御の他、遊技に付随する入賞に係る報知などの演出の制御が可能であってもよい。「制御装置」は、基板を基板ケースに内装した基板ユニット(24)として形成することができる。
またここで、「遊技媒体」とは、遊技に使用する媒体であって、例えば遊技メダルや弾球(パチンコ球)などを含む。そして、「遊技機の作動を遊技者が操作するための操作手段」とは、遊技者が操作することによって遊技機が作動したり作動を停止したりする手段であって、例えば回転リール(23)を回転させるためのスタートスイッチ(42)や、回転している回転リールを停止させるためのストップスイッチ(43)を含む。
本発明においては、前記パネルユニット(30)、操作ユニット(4)、価値ユニット(5)を筐体(1)に取り付けると、筐体(1)の開口部(10)を含む正面が塞がれて、遊技機の正面構造となるように形成されている。
前記遊技ユニット(20)は、遊技を行うのに最低限必要な「図柄表示手段」と「制御装置」を一体的に取り扱い可能としたものであり、「図柄表示手段」及び「制御装置」を固定するための支持体(21)を有していてもよい。遊技ユニット(20)は、開口部(10)内に収納され、固定装置(11)により筐体(1)に固定されている。
前記パネルユニット(30)は、図柄表示窓(33)の他に、電飾などの飾り部(35)や、演出その他に用いられる表示部(34)を有していてもよい。そして、パネルユニット(30)は、開口部(10)の、開口部(10)に収納した遊技ユニット(20)の下端部よりも上方を正面側から塞ぐことができるものであり、収納した遊技ユニット(20)が正面から見えないようにすることができるものである。なお、パネルユニット(30)は、遊技ユニット(20)の下端部よりも下方を塞ぐことができてもよい。また、パネルユニット(30)を、枠体(扉枠31)にパネル部材(正面パネル32)を嵌め込んだ前扉(30)として形成してもよい。
前記価値ユニット(5)は、遊技媒体の払い出しに関わるユニットであって、前記遊技媒体受け部(50)の他に、遊技媒体を払い出すための排出口(球排出口(51))や、遊技媒体を遊技機内部に投入するための投入口や、遊技機の正面デザインの一部となる表示パネル(下パネル(52))を備えていてもよい。価値ユニット(5)は、筐体(1)に固定されていてもよいし、筐体(1)の正面下部を開閉できるように取り付けられていてもよい。また、価値ユニット(5)を、下扉として形成してもよい。
前記操作ユニット(4)は、筐体(1)正面の、前記パネルユニット(30)の図柄表示窓(33)よりも下方であって、価値ユニット(5)よりも上方に取り付けられている。すなわち、遊技機の上方から、パネルユニット(30)の図柄表示窓(33)、操作ユニット(4)の操作手段、価値ユニット(5)の遊技媒体受け部(50)、の順に配置される。操作ユニット(4)は、その上端部が図柄表示窓(33)よりも下方であれば、その下端部がパネルユニット(30)の下端部よりも上方に位置していてもよい。
前記遊技媒体供給装置(6)は、いわゆる台間機であって、現金やプリペイドカードを投入すると遊技媒体を払い出すように形成されているものであり、遊技媒体受け部(50)に遊技媒体を誘導するための移送ノズル(60)などを有していてもよい。
遊技媒体案内部(70)は、例えば操作ユニット(4)の裏面側に設置された遊技媒体を移送可能な管状の通路や、操作ユニット(4)の裏面に設けられた凹部、切り欠き部とすることができる。
また本発明は、隣接する遊技媒体供給装置(6)に移送ノズル(60)が設けられている。前記移送ノズル(60)は、例えば、軸支部側に遊技媒体供給装置(6)から遊技媒体を受け入れる受け口を有し、他端には排出開口を有する管状の移送路とすることができ、排出開口を遊技媒体受け部(50)の上方に位置させて、管内を移送された遊技媒体が遊技媒体受け部(50)に落下するように形成したものとすることができる。
ここで、操作ユニット(4)の「定位置」とは、遊技機が遊技可能状態である場合の位置であって、具体的には、操作ユニット(4)に設けられた操作手段が通常に操作可能な設置位置のことである。
(作用)
本発明によれば、遊技媒体供給装置(6)から供給される遊技媒体が、操作ユニット(4)の裏側に形成された遊技媒体案内部(70)を経て遊技媒体受け部(50)に移送される。従って、遊技機の正面に遊技媒体を移送するための移送ノズルを露出させなくてもよいので、遊技の邪魔にもならず、外観上もすっきりとする。
また、本発明では、遊技ユニット(20)、パネルユニット(30)、操作ユニット(4)、価値ユニット(5)がそれぞれ分離して形成されているので、遊技機交換の際、遊技内容の変更に伴い必ず交換する必要のある遊技ユニット(20)、パネルユニット(30)のみを新たなものと入れ替え、必ずしも交換の必要がない操作ユニット(4)、価値ユニット(5)をそのまま再利用することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記移送ノズル(60)は、前記遊技媒体供給装置(6)正面に軸支部(取り付け部61)を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記パネルユニット(30)は、前記筐体(1)の開口部を開閉自在に形成されており、少なくとも前記遊技ユニット(2)は、前記筐体(1)から着脱自在に形成されており、前記移送ノズル(60)は前記パネルユニット(30)の開閉及び前記遊技ユニット(20)の着脱を妨げない位置まで回動可能であるとともに、前記操作ユニット(4)は、前記パネルユニット(30)の開閉及び前記遊技ユニット(20)の着脱及び前記移送ノズル(60)の回動を妨げない位置まで、移動可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、パネルユニット(30)が開閉自在に形成されている。
また、本発明においては、前記遊技ユニット(20)は、筐体(1)から着脱自在に形成されている。「着脱自在」とは、ただ単に取り付け取り外しができるということではなくて、ドライバなどの工具を使わずに、あるいは工具を使用したとしても極めて簡単な作業で、着脱作業が行えることを意味している。すなわち、遊技機交換の際、遊技機のリサイクル工場に持ち帰って分解するのではなく、遊技場において必要な交換部品(最低限、図柄表示手段、制御装置)を交換することで、あたかも新たな遊技機に取り替えたように使用可能としたものである。例えば、遊技ユニット(20)を筐体(1)に固定する固定装置(11)として、回動式ラッチやクリップなどを用いることができる。なお、前記パネルユニット(30)、操作ユニット(4)、価値ユニット(5)も、筐体(1)から着脱自在に形成してあってもよい。
また、前記パネルユニット(30)が「開口部(10)を開閉可能」とは、パネルユニット(30)が例えばヒンジなどの係合部を介して筐体(1)や筐体(1)内部の装置(例えば遊技ユニットの支持体21)に取り付けられていて、回動、スライドなどにより、開口部(10)の正面側から移動可能なことを意味する。
またここで、前記移送ノズル(60)が回動可能な「パネルユニット(30)の開閉及び前記遊技ユニット(20)の着脱を妨げない位置」とは、パネルユニット(30)を開閉するときにパネルユニット(30)と干渉せず、かつ遊技ユニット(20)を筐体(1)から手前側に引き出しあるいは押し入れる際に遊技ユニット(20)と干渉しない位置のことであり、例えば少なくとも遊技媒体供給装置(6)の正面位置までは回動可能に形成されている。
さらに、前記操作ユニット(4)が「移動可能」の「移動」には、回動、揺動、スライド移動を含み、横方向への移動、上下方向への移動を含む。そして、「移送ノズル(60)の回動を妨げない位置」とは、移送ノズル(60)が、供給位置(定位置にある遊技媒体受け部(50)に遊技媒体を供給可能な位置)からパネルユニット(30)の開閉及び遊技ユニット(20)の着脱を妨げない位置まで回動する際に、移送ノズル(60)と干渉しない位置を意味しているものである。
(作用)
本発明では、定位置(遊技可能状態)において、遊技機の奥側から順に、遊技ユニット(20)、パネルユニット(30)、移送ノズル(60)、操作ユニット(4)及び価値ユニット(5)が配置されている。
そして、パネルユニット(30)を開く場合には、まず操作ユニット(4)を定位置から移動させ、移送ノズル(60)を回動移動させる。このとき、操作ユニット(4)が移送ノズル(60)の回動を妨げることはない。それから、パネルユニット(30)を開く。このとき、移送ノズル(60)や操作ユニット(4)がパネルユニット(30)の開閉を妨げることはない。また、遊技ユニット(20)を交換する場合には、パネルユニット(30)を開いた状態で、固定装置(11)を外して、遊技ユニット(20)を開口部(10)から取り出す。そして、新たな遊技ユニット(20)を開口部(10)に収納して固定する。このとき、移送ノズル(60)や操作ユニット(4)が遊技ユニット(20)の着脱を妨げることはない。
そして、本発明によれば、遊技媒体案内部(70)は、操作ユニット(4)の裏面とパネルユニット(30)の表面との間の隙間(71)であるため、移送ノズル(60)の取り付け高さや長さ、形状が多少異なる場合でも、前記隙間(71)に挟み込める厚みであれば対応可能であり、より多くの遊技場に設置可能な遊技機を提供できる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記パネルユニット(30)は、前記筐体(1)の遊技媒体供給装置(6)側の側方に、第一の軸支部(上扉ヒンジ(25))を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記操作ユニット(4)は、前記筐体(1)の遊技媒体供給装置(6)の対向側の側方に、第二の軸支部(操作ユニットヒンジ(12))を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記操作ユニット(4)と、前記移送ノズル(60)とを、筐体正面から離れる方向に回動させることにより、前記パネルユニット(30)を開閉自在とし、かつ前記遊技ユニット(20)を着脱可能としたことを特徴とする。
本発明は、パネルユニット(30)の開閉態様と操作ユニット(4)の移動態様を限定したものである。
ここで、前記第一の軸支部(25)は、筐体(1)の、遊技媒体供給装置(6)が設置されている側方に設けられていればよく、必ずしも筐体(1)の側板に設けてなくともよい。例えば、筐体(1)に収納固定される遊技ユニット(20)の支持体(21)の遊技媒体供給装置(6)側に設けてもよい。また、前記第二の軸支部(12)も同様に、筐体(1)の、遊技媒体供給装置(6)が設置されている側の反対側の側方に設けられていればよい。
(作用)
本発明において、パネルユニット(30)を開く場合には、まず操作ユニット(4)を遊技媒体供給装置(6)の反対側(遊技媒体供給装置(6)が筐体(1)の左側に設置してある場合には右側)に開く。操作ユニット(4)を開くと移送ノズル(60)が正面に露出するので、次に移送ノズル(60)を遊技媒体供給装置(6)側(上記例では左側)に回動させる。これによりパネルユニット(30)の正面側がすべて開放され、パネルユニット(30)を操作ユニット(4)と反対方向に開くことができる。
本発明によれば、パネルユニット(30)と操作ユニット(4)が互い違いに開くことにより、筐体(1)の開口部10が開放され、遊技ユニット(20)が着脱可能となる。つまり、操作ユニット(4)を全開しないと、パネルユニット(30)を開くことができないので、例えば遊技中にパネルユニット(30)を開いて内部の制御装置などに悪戯をするなどの行為が行いにくくなり、かかるゴト行為の抑制にもつながる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記パネルユニット(4)は、前記筐体(1)の遊技媒体供給装置(6)側の側方に、第一の軸支部(25)を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記価値ユニット(5)は、前記筐体(1)の左右いずれかの側方に、第三の軸支部(球皿ユニットヒンジ(13))を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記操作ユニット(4)は、ガイド手段を介して上下に移動可能に形成され、前記価値ユニット(5)を筐体正面から離れる方向に回動させ、前記操作ユニット(4)を定位置から下方に移動させ、前記移送ノズル(60)を筐体正面から離れる方向に回動させることにより、前記パネルユニット(30)を開閉自在とし、かつ前記遊技ユニット(20)を着脱可能としたことを特徴とする。
本発明は、パネルユニット(30)の開閉態様と操作ユニット(4)の移動態様を限定するとともに、価値ユニット(5)を開閉可能に形成したものである。
ここで、前記第三の軸支部(13)は、筐体(1)のいずれかの側方に設けてある。すなわち、遊技媒体供給装置(6)が設置されている側方、その反対側のいずれに設けてもよい。
また、「ガイド手段」は、操作ユニット(4)を上下動させるための装置であって、操作ユニット(4)の移動態様はスライド、回動、揺動を問わない。例えば筐体(1)の内部に設置されたガイドレール(16)やリンク機構とすることができる。
(作用)
本発明において、パネルユニット(30)を開く場合には、まず価値ユニット(5)を左右いずれかの方向に開き、筐体(1)の正面下部を開放する。そして、操作ユニット(4)を、価値ユニット(5)を開いたことで空間が生じた筐体(1)の正面下部に下降させる。このとき、操作ユニット(4)は、その上端部と、パネルユニット(30)の下端部とが干渉しない位置まで下降するようになっている。操作ユニット(4)を移動させたことにより移送ノズル(60)が正面に露出するので、こんどは移送ノズル(60)を遊技媒体供給装置(6)側に回動させて、パネルユニット(30)を開くことができる。
本発明においては、価値ユニット(5)を開かないと操作ユニット(4)を下方に移動させることができず、操作ユニット(4)を下降させないとパネルユニット(30)を開くことができないので、請求項3記載の発明と同様に、遊技中にパネルユニット(30)を開いての不正行為を抑制することができる。
本願発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、隣接する台間機から供給される遊技媒体を、遊技や前扉の開閉の邪魔にならないように受入可能な遊技機を提供することができる。また、請求項2記載の発明によれば、既存の台間機に備えられた遊技媒体移送用のノズルをそのまま利用可能であり、面替えやメンテナンス作業を行いやすい遊技機を提供することができる。さらに、請求項3及び4記載の発明によれば、不正行為を行いにくい遊技機を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、遊技機としてパロットを例に、第一及び第二の実施の形態に分けて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はパロットの分解斜視図、図2はパロットの平断面図、図3乃至図5はパロットの斜視図、図6及び図7は、操作ユニットヒンジ及び固定装置をそれぞれ示す斜視図である。
本実施の形態におけるパロットPは、図1に示すように、大きく分けて、正面及び背面に開口する筐体1、筐体1に着脱自在に形成された上部ユニット2、筐体1に回動自在に取り付けられる操作ユニット4、及び筐体1の正面下部に固定される価値ユニットとしての球皿ユニット5とから構成されている。そして、前記上部ユニット2は、筐体1の開口部10内に収納される遊技ユニット20と、筐体1の開口部10を閉塞可能な前扉30とから構成されている。また、前記操作ユニット4は、前記前扉30よりも手前側に位置しており、前扉30の開く方向と反対側に開くようになっている。
(球貸機6)
ここで、パロットPの正面左側には、図3に示すように、球貸機6が設置されている。球貸機6は、特に図示しない紙幣又は硬貨投入口から現金を投入すると、所定個数の遊技球が払い出されるものであり、球貸機6の正面には、貸し球をパロットPに供給するための移送ノズル60が、取り付け部61を介して取り付けられている。
移送ノズル60は、図4に示すように、横L字形の薄型管状の通路であり、取り付け部61は、移送ノズル60の端部の上下を挟んで水平方向に回動自在に支持する円筒形の軸支部である。そして、取り付け部61の上側の円筒下面は、特に図示しないが移送ノズル60の上面に設けられた受入開口と連通していて、球貸機6の排出する遊技球が前記上側の円筒部分を通って移送ノズル60に移送されるようになっている。移送ノズル60は、前記前扉30の正面と前記操作ユニット4の背面との間に形成された、遊技媒体案内部70としての間隙71に挟まれるように設置され、先端部下方に形成された排出開口から、下側に位置する球受け皿50に向かって遊技球を落下させるようになっている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、正面と背面が開口する枠部材であり、遊技場のいわゆる「島」と呼ばれる設備に並列して固定されているものである。そして、図1に示すように、筐体1の背面には、島に配置されている球循環装置(図示せず)からの遊技球を排出したり、投入された遊技球を球循環装置に移送したりするための球通路15が設けられており、開口部10の上方には、スピーカ14が固定されている。また、図3に示すように、筐体1の開口部10の下方には、球皿ユニット5が固定されている。球皿ユニット5及びスピーカ14は、いわゆる「面替え」に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、遊技機交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
開口部10の左右の縦枠には、図1に示すように、上部ユニット2を固定するための固定装置11が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。さらに、開口部10の下方右側には、操作ユニット4を水平方向に回動自在に支持するための操作ユニットヒンジ12が設けられている。
(上部ユニット2)
上部ユニット2は、遊技機交換の際に最低限交換する必要のある構成部品を一体的に取り扱い可能としたものであり、本実施の形態おいては、遊技ユニット20と、前扉30とからなる。
(遊技ユニット20)
遊技ユニット20は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから構成されている。
支持体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24を筐体内部に着脱自在に固定するとともに、リールユニット22及び基板ユニット24を一体的に取り扱い可能とするものである。なお、支持体21は、他の構成部品(例えば演出用の表示装置)を固定設置可能であってもかまわない。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール23と、特に図示しないが、各回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24には、遊技及びパロットPの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が内装されている。主基板及び副基板は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、例えば当選役を決定する抽選や回転リール23の回転及び停止を制御する制御装置として機能する。なお、前記副基板は、例えば入賞したことを報知する演出機能を有しており、主基板とは別の基板ユニットとして配置してもよい。
前記支持体21の正面左側の縦枠上下端部には、前扉30を回動自在に係合するための上扉ヒンジ25が設けられている。また、筐体1の正面左右の縦枠には、上部ユニット2を筐体1に固定するための固定装置11が、上下方向に間隔をおいて二つずつ設けられている。
ここで、固定装置11は、図7に示すようなラッチ装置とすることができる。これは、筐体1側に設けた突起110に、遊技ユニット20の支持体21に軸111を中心に回転自在に取り付けられた係止片112を係合させて固定するものである。ただ、固定装置11としてはこのような形態に限られない。また、固定装置11の設置位置及び個数も、図示したものに限られない。
(前扉30)
前扉30は、扉枠31に遊技ユニット20の支持体21に回転自在に形成されている板状の扉であり、図1に示すように、正面パネル32の略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓33を有し、周囲に飾り部35を設けてある。そして、前記図柄表示窓33の上方には、液晶表示装置などの表示部34が設けられている。また、前記扉枠31の正面左側の上下端部には、前記遊技ユニット2の支持体21に設けられた上扉ヒンジ25と係合可能な係合部36が設けられている(図5参照)。
前扉30は、遊技ユニット20と一体的に取り付け取り外しができるようになっているとともに、遊技ユニット20を筐体1内部に収納固定した状態で、開口部10を開閉することができるようになっている。
さらに、前扉30の下端部は、閉扉時において、後述する操作ユニット4の上端よりも下方となるよう形成されている。具体的には、図4に示すように、前扉30の下端部は、閉扉時において球皿ユニット5の上端とほぼ一致するか、又は球皿ユニット5の上端よりも下方になるように形成されている。そして、操作ユニット4の下端と球皿ユニット5の上端との間を、前扉30が正面側から塞ぐようになっている。
なお、前扉30の正面右側の下端部には、切り欠き部37が形成されている。これは、後述する操作ユニット4を筐体1に取り付けた状態で回動可能とするためのものである。
(操作ユニット4)
操作ユニット4は、パロットPを作動させるための操作手段をひとかたまりにして筐体1に取り付けたものであり、図1に示すように、略直方体形の箱体40に種々のスイッチ類が設けられている。
箱体40は、正面側に向かって下り傾斜に形成された上面40Aに、投入スイッチ41が設けられているとともに、正面40Bの左側にはスタートスイッチ42が、正面40Bのほぼ中央部には三個のストップスイッチ43が、それぞれ設けられている。ここで、スタートスイッチ42及びストップスイッチ43は、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものであり、投入スイッチ41は、球皿ユニット5の球受け皿50に貯留されている遊技球を遊技機内に投入させるためのものである。
また、箱体40の正面右側の後端部には、図6に示すように、筐体1の操作ユニットヒンジ12と係合可能な係合部44が設けられており、操作ユニット4が筐体1に回動自在に取り付けられるようになっている。これにより、操作ユニット4は、筐体1の開口部10の下方正面部を開閉することができるようになっている。
そして、操作ユニット4は、図2に示すように、閉じた状態において、前扉30の正面パネル32との間に、隣接する球貸機6の移送ノズル60を挟み込むことができる間隙71をあけて設置される。さらに、操作ユニット4は、特に図示しないロック機構により、ロック可能に形成されている。ロック機構は、例えばシリンダー錠などの鍵とすることができるが、操作ユニット4を閉じた状態で、操作ユニット4と前扉30とをロックするものであってもよいし、操作ユニット4と筐体1とをロックするものでもよい。あるいは、一つのロックで、操作ユニット4と前扉30とが筐体1にロックされるようなものでもよい。
なお、操作ユニット4と前扉30とは、互い違いに開くようになっており、操作ユニット4が前扉30よりも手前側にあるので、前扉30は操作ユニット4のロックを解除して開かない限り開くことはない。従って、前扉30を筐体にロックするためのロック装置は設けなくともよいのであるが、前扉30を開く必要があるのは、基板の検査時や、開店前又は閉店後にリールの図柄を合わせる時などと限られていることから、セキュリティーの万全を期すために、操作ユニット5のロックと前扉30のロックを別々に設けてもよい。
(球皿ユニット5)
球皿ユニット5は、筐体1の正面下部に設置された箱形のブロックであり、図1に示すように、上方に開口する球受け皿50、球排出口51、下パネル52を有している。球排出口51は、球通路15を介して球循環装置から供給される入賞球や払い戻し球を排出するためのものであり、球受け皿50は前記球排出口51から排出された球を貯留するための受け皿である。また、下パネル52は、球皿ユニット5に着脱自在に取り付けられている。
前記球受け皿50の底部は、球排出口51の位置から正面右側に向かって下り傾斜を形成しており、下り傾斜下端の底面又は奥面には、特に図示しないが、遊技球を遊技機内部に取り込むための球投入部と、球投入口から取り込まれる遊技球の数をカウントするための球検知装置が設けられている。そして、投入スイッチ41を操作することにより、所定個数(例えば15個)の遊技球が球投入部から取り込まれ、スタートスイッチ42の操作が有効化するように形成されている。
なお、特に図示しないが、球皿ユニット5の背面側上端部に、前扉30を閉めたときに前扉30よりも奥側に位置し、かつその上端が前扉30の下端部よりも上方となる立設片を設けると、前扉30と球皿ユニット5の隙間から針金などを進入させるゴト行為を効果的に防止することができる。このような正面側からの異物進入によるゴト行為は、操作ユニット4の下端部に垂下片を設けて、球皿ユニット5の上端部に重ね合わせることによっても防止できる。この場合には、上扉30の下端部は、操作ユニット4の上端よりも下方に位置していれば足りる。
(前扉30の開閉と上部ユニット2の交換)
次に、以上のように形成されたパロットPについて、メンテナンス作業やいわゆる面替えの際における交換作業の手順を説明する。
設置状態のパロットPは、図2及び図3に示すように、前扉30が筐体1の開口部10を正面側から塞ぎ、前扉30の手前側には、正面パネル32に沿って移送ノズル60がセットされ、移送ノズル60を挟んで操作ユニット4がロックされている。
前扉30を開く場合には、まず、操作ユニット4のロックを解除し、図2に二点鎖線で示すように、操作ユニット4を右側に回動させて開いてから、移送ノズルを左側に回動させる。このとき、図4に示すように、球受け皿50の上方が開放されるので、球受け皿50や移送ノズル60の球つまりなどのトラブルは、この状態で解消することができる。またこれにより、前扉30の正面側が開放され、前扉30を開くことができる。なお、前扉30と移送ノズル60は同じ方向に回動可能であるから、前扉30を移送ノズル60を一緒に開いてもよい。
次に、上部ユニット2を交換する場合には、図5に示すように前扉30を開けて、固定装置11を解除して、前扉30と一体で遊技ユニット20を筐体1から取り出す。このとき、操作ユニット4と移送ノズル60は、少なくとも開口部10の正面からは外れた位置にあるので(図2参照)、容易に遊技ユニット2を取り出すことができる。
それから、新しい上部ユニット2を筐体1に収納して取り付け固定し、球皿ユニット5の下パネル52を取り替える。上部ユニット2の収納時にも、操作ユニット4と移送ノズル60が干渉することがないので、容易に上部ユニット2を押入することができる。こうして、筐体1とその内部に設置されている球通路15や、球皿ユニット5はそのままに、上部ユニット2と下パネル52の交換によりパロットPの正面デザインを新たなものとすることができ、リールユニット20及び基板ユニット24を新たな機種に対応したものに変更することができる。上部ユニット2を装着し終えたら、前扉30を閉めた後、移送ノズル60を元の位置に戻し、操作ユニット4を閉めてロックする。
このように、本実施の形態によれば、球貸機6に装備されている移送ノズル60をパロット用に付け替えなくても、操作部の邪魔になることなく球受け皿50に貸し球を移送させることができる。そして、移送ノズル60を配置させる遊技媒体案内部70を、操作ユニット4と前扉30との間の間隙71としたことから、当該間隙71で移送ノズル60の厚さだけ確保できれば、移送ノズル60の形状や取り付け部61からノズル先端までの長さ、設置高さが多少異なる場合であっても、対応させることができる。
また、遊技場において上部ユニット2と下パネル52を交換するだけで、容易に面替えを行うことができるとともに、前扉30と操作ユニット4とが、互い違いに開くように形成してあるので、操作ユニット4を全開しないと前扉30を開くことができず、遊技中にこっそり隠れて前扉30を開け、基板に不正なROMを取り付けるなどのゴト行為は行いにくくなる。
なお、部品の破損や機種デザインの全面変更など、必要に応じて操作ユニット4や球皿ユニット5を新しいものと交換することができるのは言うまでもない。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図8乃至図11は、本発明の第二の実施の形態を示すものであり、図8乃至図10はパロットの斜視図、図11はガイド手段を示す斜視図である。
ここで、本実施の形態におけるパロットPの基本的構成は、第一の実施の形態と同様であるので重複する部分は省略し、本実施の形態の特徴点のみ詳述する。
(筐体1)
筐体1の正面左側下方には、球皿ユニット5を水平方向に回動可能に支持するための球皿ユニットヒンジ13(図9参照)が、上下方向に間隔をおいて二個設けられている。
また、筐体1の開口部10の下方には、図10に示すように、ガイド装置としてのガイドレール16が設けられている。ガイドレール16は、図11に示すように、断面略コ字状の長尺部材であり、溝部16aが相対向するように二つ並列して設置されている。
(操作ユニット4)
操作ユニット4の箱体40の背面40Cには、図10及び図11に示すように、前記ガイドレール16に係合可能な張り出し片45aを有するスライド板45が二枚設けられている。スライド板45は、張り出し片45aが二つのガイドレール16の溝部16aにそれぞれ噛み合う間隔をあけて背面方向に向かって設けられており、張り出し片45aが溝部16aを摺動することにより、操作ユニット4が上下に移動可能となるよう形成されている。
また、スライド板45は、背面40Cの上端部よりも上方に突出しない高さに形成されており、操作ユニット4を、その上端部が前扉30の下端部と干渉しない位置まで下降させることができるようになっている(図10参照)。
なお、スライド板45又は前記ガイドレール16には、特に図示しないストッパーが設けてあり、操作ユニット4が定位置(図8に示す位置)にあるときに、下方に下がらないように固定することができる。そして、ストッパーを外すと操作ユニット4を下方にスライドさせることができるようになっている。ストッパーとしては、特に図示しないが、例えば、スライド板45とガイドレール16に貫通する穴を設け、そこにピンを挿入して係止するものや、回動式フックを突部や孔に引っ掛けて固定するものなどとすることができる。また、操作ユニット4は、前扉30を閉めてから定位置に固定するものであり、箱体40の上方は前扉30の正面パネル32で遮蔽されてしまうので、ストッパーは箱体40の底面より下方に設けるのがよい。
(前扉30)
前扉30の正面パネル32には、図9に示すように、前記スライド板45が嵌入可能なスリット38が形成されている。これは、操作ユニット4が定位置(図8に示す位置)にあるとき、スライド板45と正面パネル32が干渉しないようにするためである。
また、前扉30の下端部は、閉じた状態で、球皿ユニット5の上端部と一致するかそれよりも下側となるよう形成されている。球皿ユニット5の上端部との隙間から異物を進入されないよう、前扉30の下端部には、前扉30を閉めたときに球皿ユニット5の背面よりも奥側に位置し、かつその下端が球皿ユニット5の上端部よりも下方となる垂下片を設けると好ましい。
(球皿ユニット5)
球皿ユニット5は、正面左側の後端部に、特に図示しないが、前記球皿ユニットヒンジ13(図9参照)と係合可能な係合部を有し、筐体1の正面下方に、左側に開くように取り付けられている。
また、球皿ユニット5には、特に図示しないロック装置が設けられており、このロック装置により、球皿ユニット5が閉じた状態で筐体1にロックされるようになっている。
(前扉30の開閉と上部ユニット2の交換)
次に、以上のように形成されたパロットPについて、メンテナンス作業やいわゆる面替えの際における交換作業の手順を説明する。
設置状態のパロットPは、図8示すように、前扉30が筐体1の開口部10を正面側から塞ぎ、前扉30の手前側には、正面パネル32に沿って移送ノズル60がセットされ、移送ノズル60を挟んで操作ユニット4がロックされている。このときの操作ユニット4は、最上位置にある。また、筐体1の正面下部には、球皿ユニット5がロックされている。
前扉30を開く場合には、まず、球皿ユニット5のロックを解除し、球皿ユニット5を左側に回動させて開く(図9参照)。なお、球受け皿50の球つまりなどのトラブルは、この状態で解消することができる。それから、ガイドレール16とスライド板45のストッパーを外し、操作ユニット4を下方にスライドさせる。操作ユニット4は、球皿ユニット5を開くことにより空いた空間に下降する。操作ユニット4を最下位置まで下降させると、移送ノズル60が露出するので、この移送ノズル60を左側に回動させる。これにより、図9に示すように、前扉30の正面側が開放され、前扉30を開くことができる。
上部ユニット2を交換する場合には、図10に示すように前扉30を開け、固定装置11を解除して、前扉30と一体で遊技ユニット20を筐体1から取り出す。このとき、操作ユニット4と移送ノズル60は、少なくとも開口部10の正面からは外れた位置にあるので、容易に遊技ユニット2を取り出すことができる。
本実施の形態によれば、操作ユニット4を最下位置までスライドさせないと前扉30を開くことができず、操作ユニット4は球皿ユニット5を開かないと下降させることができないので、遊技中に隠れて前扉30を開けることは難しくなる。
なお、本実施の形態においては、操作ユニット4はガイド手段としてのガイドレール16に沿って上下にスライド可能に形成してあるが、ガイド手段としては、操作ユニット4が上下に移動可能なものであれば、操作ユニット4をスライド移動させるものに限られない。例えば、リンク機構により操作ユニット4が支点を中心に上下に回動又は揺動するように形成してもよいものである。
(遊技媒体案内部70の他の形態)
上記第一及び第二の実施の形態では、遊技媒体案内部70として前扉30と操作ユニット4の間に間隙71を形成し、この間隙71に球貸機6に取り付けられている移送ノズル60を設置したものであったが、本発明における遊技媒体案内部70としては、そのような形態に限られない。
例えば、パロットPの平断面図である図12(A)に示すように、操作ユニット4の箱体40の背面40Cに、移送ノズル60の厚さ程度の切り欠き部72を設け、ここに移送ノズル60を挟み込むようにしてもよい。また、操作ユニット4の背面図である図12(B)に示すように、操作ユニット4の背面40Cに、移送ノズル60を収納可能な凹部73を設け、ここに移送ノズル60を設置することもできる。
さらに、操作ユニット4の背面図である図12(C)に示すように、移送ノズル60の先端が操作ユニット4の側面に位置するように形成し、操作ユニット4の背面40Cには、側方から下方に連通する移送路74を設けて、移送ノズル60から排出された遊技球が、この移送路74を通って球受け皿50に落下するように形成しても良い。この場合、移送路74を背面40Cに形成した凹部とし、前扉30の正面パネル32と前記凹部とにより形成される空間を遊技球が通過可能にしたものとすることもできるし、背面40Cに管状の移送路74を埋め込み又は取り付けたものであってもよい。
なお、上記第一及び第二の実施の形態では、遊技ユニット20に前扉30を取り付けて、両者を一体で着脱自在とする構成になっているが、本発明としては、遊技ユニット20と前扉30とが別々に着脱できるように形成してもよいものである。すなわち、筐体1に前扉ヒンジを設けて、前扉30を筐体1に着脱自在に取り付けてもよい。面替えの際には、前扉30を外してから遊技ユニット20を取り外し、新たな遊技ユニット20及び前扉30を取り付ければよい。あるいは、前扉30は筐体1に残したまま、遊技ユニット20と前扉30の前パネル32のみを交換するようにしてもよい。
また、本願発明は、スロットマシンにも応用できる。具体的には、特に図示しないが、価値ユニットとして、球皿ユニット5の代わりに、メダル受け皿及び下パネルとメダルセレクターを有し筐体に水平方向に回動自在に取り付けられる下扉を設ける。そして、下扉を開けることにより操作ユニット4が移動(回動又はスライド)可能となり、操作ユニット4を移動させると移送ノズル60が回動可能となり、前扉30(上扉)を開けることができるように形成することができる。あるいは、操作ユニット4を移動させることにより移送ノズル60が回動可能となり、下扉及び上扉を開くことができるように形成してもよい。
本発明の第一の実施の形態であって、パロットの分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、パロットの平断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、パロットの外観斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、操作ユニット及び移送ノズルを開いた斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、操作ユニット及び前扉を開いた斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、操作ユニットヒンジの斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、固定装置の斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、パロットの斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、価値ユニット及び移送ノズルを開き、操作ユニットを下方にスライドさせた斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、価値ユニット及び前扉を開いた斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、スライド装置の部分斜視図である。 本発明の他の実施の形態であって、遊技媒体案内部を示す図である。
符号の説明
P パロット 1 筐体
2 上部ユニット 4 操作ユニット
5 球皿ユニット(価値ユニット) 6 球貸機
10 開口部 11 固定装置
12 操作ユニットヒンジ(第二の軸支部)13 球皿ユニットヒンジ(第三の軸支部)
14 スピーカ 15 球通路
16 ガイドレール(ガイド手段)
20 遊技ユニット 21 支持体
22 リールユニット 23 回転リール(図柄表示手段)
24 基板ユニット(制御装置) 25 上扉ヒンジ(第一の軸支部)
30 前扉(パネルユニット) 31 扉枠
32 正面パネル 33 図柄表示窓
34 表示部 35 飾り部
36 係合部 37 切り欠き部
38 スリット
40 箱体 41 投入スイッチ
42 スタートスイッチ 43 ストップスイッチ
44 係合部 45 スライド板
50 球受け皿(遊技媒体受け部) 51 球排出口
52 下パネル
60 移送ノズル 61 取り付け部(軸支部)
70 遊技媒体案内部 71 間隙
72 切り欠き部 73 凹部
74 球通路

Claims (4)

  1. 少なくとも正面に開口部を有する筐体と、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、及び前記図柄表示手段の作動を制御するための制御装置を少なくとも有し、前記筐体の開口部に収納される遊技ユニットと、
    前記開口部の少なくとも遊技ユニットの下端部よりも上方を正面側から閉塞可能であり、前記図柄表示手段の図柄を視認可能な図柄表示窓を有するパネルユニットと、
    上方に開口し遊技媒体を貯留可能な遊技媒体受け部を少なくとも有し、前記筐体の正面下部に設置される価値ユニットと、
    前記図柄表示手段の図柄表示その他の遊技機の作動を遊技者が操作するための操作手段を有し、前記筐体の正面であって前記図柄表示窓の下方かつ前記価値ユニットの上方に取り付けられる操作ユニットとを備え、
    前記操作ユニットの裏面側には、前記筐体の左右いずれかの側方に隣接して設置された遊技媒体供給装置から供給される遊技媒体を、前記遊技媒体受け部に案内するための遊技媒体案内部が設けられ
    前記遊技媒体供給装置は、前記遊技媒体受け部に遊技媒体を移送可能な移送ノズルを有し、
    前記操作ユニットは、定位置において前記パネルユニットよりも手前側に位置し、
    前記遊技媒体案内部は、前記操作ユニットの裏面と前記パネルユニットの表面との間に形成された、前記移送ノズルを挟持可能な空間としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記移送ノズルは、前記遊技媒体供給装置正面に軸支部を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、
    前記パネルユニットは、前記筐体の開口部を開閉自在に形成されており、
    少なくとも前記遊技ユニットは、前記筐体から着脱自在に形成されており、
    前記移送ノズルは前記パネルユニットの開閉及び前記遊技ユニットの着脱を妨げない位置まで回動可能であるとともに、前記操作ユニットは、前記パネルユニットの開閉及び前記遊技ユニットの着脱及び前記移送ノズルの回動を妨げない位置まで、移動可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記パネルユニットは、前記筐体の遊技媒体供給装置側の側方に、第一の軸支部を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、
    前記操作ユニットは、前記筐体の遊技媒体供給装置の対向側の側方に、第二の軸支部を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、
    前記操作ユニットと、前記移送ノズルとを、筐体正面から離れる方向に回動させることにより、前記パネルユニットを開閉自在とし、かつ前記遊技ユニットを着脱可能としたことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記パネルユニットは、前記筐体の遊技媒体供給装置側の側方に、第一の軸支部を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、
    前記価値ユニットは、前記筐体の左右いずれかの側方に、第三の軸支部を介して水平方向に回動自在に取り付けられ、
    前記操作ユニットは、ガイド手段を介して上下に移動可能に形成され、
    前記価値ユニットを筐体正面から離れる方向に回動させ、前記操作ユニットを定位置から下方に移動させ、前記移送ノズルを筐体正面から離れる方向に回動させることにより、前記パネルユニットを開閉自在とし、かつ前記遊技ユニットを着脱可能としたことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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