JP2015006468A - 遊技機 - Google Patents

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押見 渉
Wataru Oshimi
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Abstract

【課題】遊技球がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、球止めレバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供する。【解決手段】取込ユニット153を取り外す際には、球止め機構170の球止めレバー160を不許可位置に変更操作することにより、取込ユニット153内への遊技球の流入(遊技球のこぼれ落ち)が抑止された状態で、取込ユニット153を取り外すことができる。また、取込ユニット153を正規に取り付けたが球止めレバー160を取込許可位置に戻し忘れた場合であっても、案内部材190は、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内するので、戻し忘れた球止めレバー160を自動的に取込許可位置に復帰させることができ、取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態に自動的に復帰できる。【選択図】図20

Description

この発明は、遊技球を使用するパチンコ機、メダルまたは遊技球使用の回胴遊技機などの各種の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えば遊技球使用の回胴遊技機がある。この遊技球使用の回胴遊技機は、例えば、当該回胴遊技機の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠と、この外枠の正面視での左端側を開閉軸として当該外枠に対して開閉可能に支持され、後述する回動リールが視認可能な視認窓を備えた前面扉と、この前面扉の裏面側に当該前面扉に対して開閉可能の支持され、遊技者に大当たりの有無を知らせるための各種の図柄が表示されたリールを回動・停止する回動リール装置を備えた裏面側部材と、を備えている。
また、この遊技球使用の回胴遊技機は、所定個数の遊技球を投入装置により遊技機内に取り込むことにより遊技が可能な状態となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−204425号公報(第11頁,第3図)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の遊技球使用の回胴遊技機では、例えば、前述の投入装置は、メンテナンスやトラブルなどを考慮し、取り外すことができるように構成されているものがあり、この投入装置を取り外す場合を考慮して、遊技球がこぼれ落ちないようにするために球止め機構が設けられたものがある。つまり、この球止め機構の球止めレバーを球止め位置に変更操作することにより、投入装置内への遊技球の流入(遊技球のこぼれ落ち)がこの球止め機構によって抑止され、遊技球がこぼれ落ちないようにして投入装置を取り外すことができるようになっているのであるが、投入装置を正規に取り付けたとしても球止めレバーを戻し忘れるというおそれがあった。また、このように球止めレバーの戻し忘れの状態では投入装置での遊技球の取り込みができず、当該取り込み不具合への対応が必要になるという二次的作業が生じるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、遊技球がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、球止めレバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
本体部材と、この本体部材の裏面側で当該本体部材に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
前記本体部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものであり、
さらに、前記本体部材は、前記投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、かつ、前記操作レバーを取込許可位置とすることで前記投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、前記操作レバーを不許可位置とすることで前記投入装置を取り外す際の前記投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる球止め手段を備え、
前記扉部材は、当該扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内する案内手段を備えている
ことを特徴とするものである。
この発明に係る遊技機によれば、投入装置を取り外す際には、球止め手段の操作レバーを不許可位置に変更操作することにより、投入装置内への遊技媒体の流入(遊技媒体のこぼれ落ち)がこの球止め手段によって抑止され、遊技媒体がこぼれ落ちないようにして投入装置を取り外すことができる。また、投入装置を正規に取り付けたが操作レバーを取込許可位置に戻し忘れた場合であっても、案内手段は、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内するので、戻し忘れた操作レバーを自動的に取込許可位置に復帰させることができ、投入装置に遊技媒体が流入可能な状態に自動的に復帰できる。その結果、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することができる。
本発明の一実施の形態における遊技機の全体を示す斜視図である。 遊技機の正面図である。 遊技機の内部開放状態を示す斜視図である。 遊技機の内部開放状態を示す斜視図である。 遊技機の背面図である。 (a)は遊技機本体部を背面側から見た図、(b),(c)はドアブロックに対する遊技盤ブロックと払出ブロックの開放動作状況を示す図である。 ドアブロックを前方から見た分解斜視図である。 ドアブロック4を後方から見た分解斜視図である。 ドアブロックを構成する前扉体と背面枠とを分離してそれらを前方から見た斜視図である。 ドアブロックを構成する前扉体と背面枠とを分離してそれらを後方から見た斜視図である。 受皿ブロックの斜視図である。 遊技盤ブロックの後方斜視図である。 遊技盤ブロックの分解斜視図である。 前面枠体およびベース板とリール装置との斜視図である。 払出ブロックの斜視図である。 払出ブロックの背面図である。 カバー部材が開状態のときの払出ブロックの下部部分を前面側から見た一部破断斜視図である。 カバー部材が閉状態のときの払出ブロックの下部部分を前面側から見た一部破断斜視図である。 カバー部材が閉状態のときの一部破断断面図である。 ドアブロックの球止めレバーを不許可位置としたままの状態で遊技主要ブロックを閉じることを示す部分斜視図である。 (a)〜(d)は遊技主要ブロックを閉じる際に不許可位置の球止めレバーがカバー部材に当接して取込許可位置に戻る様子を前方側と後方側とから見た要部斜視図である。 図21(a)の拡大斜視図である。 図21(b)の拡大斜視図である。 図21(c)の拡大斜視図である。 図21(d)の拡大斜視図である。 (a)〜(d)は、遊技主要ブロックを閉じる際に不許可位置の球止めレバーがカバー部材に当接して取込許可位置に戻る様子を後方側から見た要部斜視図である。 図26(a)の拡大斜視図である。 図26(b)の拡大斜視図である。 図26(c)の拡大斜視図である。 図26(d)の拡大斜視図である。 (a)は球止めレバーを取込許可位置とするで流入規制体が後退した状態を示す図、(b)は球止めレバーを不許可位置とすることで流入規制体が進出した状態を示す図である。 変形例のカバー部材が閉状態のときの一部破断断面図である。
本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(0) 本体部材と、この本体部材の裏面側で当該本体部材に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
前記本体部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものであり、
さらに、前記本体部材は、前記投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、かつ、前記操作レバーを取込許可位置とすることで前記投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、前記操作レバーを不許可位置とすることで前記投入装置を取り外す際の前記投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる球止め手段を備え、
前記扉部材は、当該扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内する案内手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(0)に記載の発明によれば、遊技機は、本体部材と、この本体部材の裏面側で当該本体部材に対して開閉可能に支持される扉部材とを備えている。そして、本体部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものである。さらに、前記本体部材の球止め手段は、投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、この操作レバーを取込許可位置とすることで投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、操作レバーを不許可位置とすることで投入装置を取り外す際の投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる。扉部材の案内手段は、当該扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内する。
したがって、投入装置を取り外す際には、球止め手段の操作レバーを不許可位置に変更操作することにより、投入装置内への遊技媒体の流入(遊技媒体のこぼれ落ち)がこの球止め手段によって抑止され、遊技媒体がこぼれ落ちないようにして投入装置を取り外すことができる。また、投入装置を正規に取り付けたが操作レバーを取込許可位置に戻し忘れた場合であっても、案内手段は、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内するので、戻し忘れた操作レバーを自動的に取込許可位置に復帰させることができ、投入装置に遊技媒体が流入可能な状態に自動的に復帰できる。
その結果、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することができる。
(00) 本体枠と、この本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
前記扉部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものであり、
さらに、前記扉部材は、前記投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、かつ、前記操作レバーを取込許可位置とすることで前記投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、前記操作レバーを不許可位置とすることで前記投入装置を取り外す際の前記投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる球止め手段を備え、
前記本体枠は、前記扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内する案内手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(00)に記載の発明によれば、遊技機は、本体枠と、この本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材とを備えている。そして、扉部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものである。さらに、扉部材の球止め手段は、投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、この操作レバーを取込許可位置とすることで投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、操作レバーを不許可位置とすることで投入装置を取り外す際の投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる。本体枠の案内手段は、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内する。
したがって、投入装置を取り外す際には、球止め手段の操作レバーを不許可位置に変更操作することにより、投入装置内への遊技媒体の流入(遊技媒体のこぼれ落ち)がこの球止め手段によって抑止され、遊技媒体がこぼれ落ちないようにして投入装置を取り外すことができる。また、投入装置を正規に取り付けたが操作レバーを取込許可位置に戻し忘れた場合であっても、案内手段は、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内するので、戻し忘れた操作レバーを自動的に取込許可位置に復帰させることができ、投入装置に遊技媒体が流入可能な状態に自動的に復帰できる。
その結果、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することができる。
(1) 前記(0)または(00)に記載の遊技機において、
前記案内手段は、前記扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内する接触案内面を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、扉部材を閉状態とする際に、不許可位置の操作レバーが案内手段の接触案内面に接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内されるので、扉部材を閉状態とする際に、不許可位置の操作レバーを案内手段の接触案内面に接触させて取込許可位置に戻すように案内する構成を実現でき、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することができる。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
遊技に関する内部状態を可変設定する遊技設定操作手段と、前記遊技設定操作手段の少なくともその操作面を覆うカバー部材とを備え、
前記案内手段は、前記カバー部材に前記接触案内面を備えたものであり、前記扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに前記接触案内面が接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内するものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、遊技に関する内部状態を可変設定する遊技設定操作手段と、この遊技設定操作手段の少なくともその操作面を覆うカバー部材とを備えている。案内手段は、カバー部材に接触案内面を備えたものであり、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーに接触案内面が接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内する。したがって、扉部材を閉状態とする際に、不許可位置の操作レバーが、遊技設定操作手段の操作面を覆うカバー部材の接触案内面に接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内されるので、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーをカバー部材の接触案内面に接触させて取込許可位置に戻すように案内する構成を、遊技設定操作手段のカバー部材を利用して実現することができ、戻し忘れた操作レバーを復帰させる専用品を別途設けるなどの必要がなく、装置構成を複雑化させることなく簡易な構成で実現することができる。
(3) 前記(2)に記載の遊技機において、
前記遊技設定操作手段は、遊技者に対する遊技媒体の払出し率の設定を変更するための遊技設定キースイッチであり、
前記操作面は、前記遊技設定キースイッチのキー挿入面である
ことを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、扉部材を閉状態とする際に、不許可位置の操作レバーが、遊技設定キースイッチのキー挿入面を覆うカバー部材の接触案内面に接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように案内されるので、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーをカバー部材の接触案内面に接触させて取込許可位置に戻すように案内する構成を、遊技設定キースイッチのカバー部材を利用して実現することができ、戻し忘れた操作レバーを復帰させる専用品を別途設けるなどの必要がなく、装置構成を複雑化させることなく簡易な構成で実現することができる。
また、遊技者に対する遊技媒体の払出し率の設定を変更するための遊技設定キースイッチのキー挿入面がカバー部材で覆われているので、このカバー部材を排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないので、一定の不正抑止効果がある。さらに、遊技設定キースイッチのキー挿入面を、扉部材と対向する方向と直交または略直交する方向(例えば横向き)としているので、不正な操作キーを本体部材と扉部材との隙間(あるいは本体枠と扉部材との隙間)から挿入したとしても、その挿入方向(つまり扉部材の厚み方向)とは直交または略直交する方向に向くキー挿入面に向けて不正な操作キーを進めて遊技設定キースイッチに挿入することは困難である。その結果、遊技設定キースイッチに対する不正行為を困難とすることができる遊技機を提供することができる。
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記カバー部材は、前記扉部材が前記本体部材または前記本体枠に対して開いた状態において、前記遊技設定キースイッチに対して開閉自在となっており、
前記カバー部材の一部は、前記扉部材を閉状態とした状態において、前記取込許可位置の前記操作レバーに接触している
ことを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、カバー部材は、扉部材が前記本体部材または本体枠に対して開いた状態において、遊技設定キースイッチに対して開閉自在となっている。カバー部材の一部は、扉部材を閉状態とした状態において、取込許可位置の操作レバーに接触しているので、扉部材を閉状態とした状態において不正物を挿し入れてカバー部材を不正に開いた状態とするような不正行為を防止でき、不正抑止効果がある。
(5) 前記(4)に記載の遊技機において、
前記操作レバーは、正面視で長手形状であり、その基端側の所定箇所を回動軸心とし、前記基端側とは反対の先端側が前記回動軸心を中心として回動するように軸支されたものであり、前記不許可位置としての先端側が所定方向を向いた第1回動位置と、前記扉部材を閉状態とする際に前記カバー部材の前記接触案内面に接触することで前記第1回動位置から所定角度だけ先端側が回動した前記取込許可位置としての第2回動位置とに可変するものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、操作レバーは、正面視で長手形状であり、その基端側の所定箇所を回動軸心とし、基端側とは反対の先端側が回動軸心を中心として回動するように軸支されたものであり、不許可位置としての先端側が所定方向を向いた第1回動位置と、扉部材を閉状態とする際にカバー部材の接触案内面に接触することで第1回動位置から所定角度だけ先端側が回動した取込許可位置としての第2回動位置とに可変するものである。したがって、扉部材を閉状態とする際に、不許可位置の操作レバーが、遊技設定キースイッチのキー挿入面を覆うカバー部材の接触案内面に接触して当該操作レバーを取込許可位置に戻すように回動案内されるので、扉部材を閉状態とする際に不許可位置の操作レバーをカバー部材の接触案内面に接触させて取込許可位置に戻すように回動案内する構成を、遊技設定キースイッチのカバー部材を利用して実現することができ、戻し忘れた操作レバーを復帰させる専用品を別途設けるなどの必要がなく、装置構成を複雑化させることなく簡易な構成で実現することができる。
(6) 前記(0)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記投入装置は、その上部に、遊技媒体が導入される導入通路部を備え、
前記投入装置の上部には、前記導入通路部が視認可能な透明カバーを備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、投入装置は、その上部に、遊技媒体が導入される導入通路部を備えている。投入装置の上部には、導入通路部が視認可能な透明カバーを備えている。したがって、投入装置の導入案内部の汚れ等を、透明カバーを通して目視確認できる。つまり、投入装置を取り外すことなく、当該投入装置の導入案内部を目視確認することができ、投入装置のメンテナンス時期を知ることができる。また、透明カバーを外すことで、投入装置の導入案内部を清掃することができる。
(7) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記遊技設定キースイッチは、そのキー挿入面を、前記扉部材と対向する方向と直交または略直交する方向に向けるように設けられている
ことを特徴とするものである。
前記(7)に記載の発明によれば、遊技設定キースイッチのキー挿入面がカバー部材で覆われているので、このカバー部材を排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないので、一定の不正抑止効果がある。さらに、遊技設定キースイッチのキー挿入面を、扉部材と対向する方向と直交または略直交する方向(例えば横向き)としているので、不正な操作キーを本体部材と扉部材との隙間(あるいは本体枠と扉部材との隙間)から挿入したとしても、その挿入方向(つまり扉部材の厚み方向)とは直交または略直交する方向に向くキー挿入面に向けて不正な操作キーを進めて遊技設定キースイッチに挿入することは困難である。その結果、遊技設定キースイッチに対する不正行為を困難とすることができる遊技機を提供することができる。
(8) 前記(7)に記載の遊技機において、
前記カバー部材は、前記キー挿入面から、前記遊技設定キースイッチに挿入されるキーのキー長さよりも短い外部位置に壁部材を備えたものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、カバー部材は、遊技設定キースイッチのキー挿入面から、当該遊技設定キースイッチに挿入されるキーのキー長さよりも短い外部位置に壁部材を備えているので、この壁部材を排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないので、一定の不正抑止効果がある。
(9) 前記(8)に記載の遊技機において、
前記カバー部材は、前記キー挿入面から、前記遊技設定キースイッチに挿入されるキーのキー長さよりも長い外部位置に、前記壁部材とは異なる離隔壁部材をさらに備えたものである
ことを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の発明によれば、カバー部材は、遊技設定キースイッチのキー挿入面から、当該遊技設定キースイッチに挿入されるキーのキー長さよりも長い外部位置に、壁部材とは異なる離隔壁部材をさらに備えているので、この離隔壁部材を排除し、かつ、キー挿入面に近い壁部材を排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないので、さらなる不正抑止効果がある。
(10) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記カバー部材は、前記壁部材と前記離隔壁部材との間に、単一または複数枚の区画壁部材が形成されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の発明によれば、カバー部材は、壁部材と離隔壁部材との間に、単一または複数枚の区画壁部材が形成されているので、キー挿入面に近い壁部材と、それから離れた離隔壁部材と、単一または複数枚の区画壁部材とを排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないし、これらの壁部材の排除が非常に手間であるので、さらなる不正抑止効果がある。
(11) 前記(10)に記載の遊技機において、
前記カバー部材は、前記壁部材と前記離隔壁部材と前記区画壁部材とについて隣接間隔を、前記キーのキー長さよりも短い間隔としている
ことを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の発明によれば、カバー部材は、壁部材と離隔壁部材と区画壁部材とについて隣接間隔を、キーのキー長さよりも短い間隔としている。つまり、隣接する壁部材と区画壁部材との間隔や、隣接する区画壁部材同士の間隔や、隣接する区画壁部材と離隔壁部材との間隔をキーのキー長さよりも短い間隔としているので、壁部材と区画壁部材と離隔壁部材との全てを排除しない限り、キー挿入面にアクセスできないし、これらの壁部材の排除が非常に手間であるので、さらなる不正抑止効果がある。
(12) 前記(7)から(11)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記カバー部材の前記壁部材は、その所定箇所であって、かつ、前記キー挿入面のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブが形成されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の発明によれば、カバー部材の壁部材は、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブが形成されているので、単に平板状の壁部材とした場合に比べてリブを有する分だけ強度をもたせることができる。つまり、熱した鉄線等を用いて壁部材でのキー挿入面箇所を熱で溶かそうとしても、リブが存在する分だけ溶かすのに時間がかかるし、何らかの部材を押し当てて破壊しようとしても、リブが存在することで簡単には壊れないようにでき、キー挿入面に近い壁部材を排除するのに非常に手間がかかり、キー挿入面にアクセスし辛くなるので、さらなる不正抑止効果がある。
(13) 前記(9)から(11)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記離隔壁部材または前記区画壁部材は、その所定箇所であって、かつ、前記キー挿入面のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブが形成されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(13)に記載の発明によれば、カバー部材の離隔壁部材または区画壁部材は、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブが形成されているので、単に平板状の離隔壁部材または区画壁部材とした場合に比べてリブを有する分だけ強度をもたせることができる。つまり、熱した鉄線等を用いて離隔壁部材または区画壁部材でのキー挿入面に対応する箇所を熱で溶かそうとしても、リブが存在する分だけ溶かすのに時間がかかるし、何らかの部材を押し当てて破壊しようとしても、リブが存在することで簡単には壊れないようにでき、離隔壁部材または区画壁部材を排除するのに非常に手間がかかり、キー挿入面にアクセスし辛くなるので、さらなる不正抑止効果がある。
なお、本明細書は、次の(14)のような遊技機に係る発明も開示している。
つまり、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置は不正行為者によって不正行為がされるおそれのある装置であり、投入装置の不正対策を図ることも課題としている。
(14) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(13)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記扉部材は、前記本体部材の裏面側の前記投入装置を少なくとも覆うものであることを特徴とする遊技機。
前記(14)に記載の発明によれば、扉部材は、本体部材の裏面側の投入装置を少なくとも覆っているので、不正行為者は投入装置に直接に触れることができず、投入装置への不正行為を低減することができる。
(15) 前記(0)から(14)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(15)に記載の遊技機によれば、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(16) 前記(0)から(14)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
前記(16)に記載の遊技機によれば、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できるスロットマシンを提供できる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技用媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
(17) 前記(0)から(14)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
前記(17)に記載の遊技機によれば、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する識別情報変動表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技用媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
(18) 前記(0)から(14)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機は、遊技者による始動操作に基づいて、複数の図柄を外周面に付した回転体の回転を開始させることで図柄の可変表示を開始し、前記回転体の回転停止時の図柄表示態様が所定の表示態様である場合に遊技球の払い出しが行われることを特徴とする遊技球使用の回胴遊技機。
前記(18)に記載の遊技機によれば、遊技媒体がこぼれ落ちることなく投入装置を取り外すことができ、かつ、操作レバーの戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる、遊技球使用の回胴遊技機を提供できる。
以下に、本発明の遊技機(例えば、遊技球を遊技媒体として用いて遊技を行う、遊技球使用回胴遊技機)の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例の遊技機を、図面に基づいて詳細に説明する。実施例の遊技機1は、遊技に際して所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)の取込を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている遊技球使用の回胴遊技機である。本遊技機1には、遊技ホール等においてパチンコ機と共通の遊技球供給システムから遊技球の供給がなされるようになっており、パチンコ機が設置される既存の島設備(パチンコ島)に本遊技機を設置することが可能となっている。つまり、上記のパチンコ機用の島設備を特段に変更することなく、当該島設備に設置されていたパチンコ機に替えて、本遊技機1(遊技球使用の回胴遊技機)を設置することができる。
まず、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は及び図4は遊技機1の内部開放状態を示す斜視図、図5は遊技機1の背面図である。なお以下の説明においては、特に注記しない限りは、遊技機1の正面から見た状態を基準として左右上下などの方向を記載することとする。
遊技機1は、図1,3に示すように、本体枠としての外枠2と、この外枠2に対して前方に片開き可能に取り付けられた遊技機本体部3とを有する。
外枠2は、図1〜3に示すように、木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなしている。本遊技機1を遊技ホールに設置する際には、外枠2が島設備に取り付け固定される。なお、外枠2を合成樹脂やアルミニウム等の金属によって構成することも可能である。図3等では隠れて図示されていないが、外枠2を構成する四辺の板材のうち右辺の板材には、その内側上下2箇所に、後述するドアブロック4に設けた施錠装置120(鉤金具123等を備える)を係止するための鉤受け部(図示省略)が設けられている。
遊技機本体部3は、図4に示すように、扉体ユニットであるドアブロック4と、このドアブロック4の背面側に設けられた遊技主要ブロック5とに大別される。以下に、ドアブロック4と遊技主要ブロック5とをその順に説明する。
図4に示すように、ドアブロック4には上下2箇所にヒンジ金具8が設けられており、このヒンジ金具8と外枠2側の上下2箇所の支持金具9とにより、ドアブロック4(遊技機本体部3)が外枠2に対して開閉可能に支持されている。この場合、遊技機1を正面から見て左側に開閉軸線が設けられる構成となっており、遊技機本体部3は正面から見て右側を開閉先端部として開放される。外枠2に対して遊技機本体部3が閉じた状態では、ドアブロック4の外周縁部の背面が外枠2の前面に当接するようになっている。
また、図4に示すように、ドアブロック4は、その背面側下部に、球受皿ユニットである受皿ブロック10が着脱可能に取り付けられている。
続いて、遊技主要ブロック5について説明する。この遊技主要ブロック5は、図4に示すように、絵柄表示ユニットである遊技盤ブロック6と、遊技球の払出ユニットである払出ブロック7とから構成されている。
具体的には、遊技盤ブロック6は、図4に示すように、ドアブロック4の背面側において受皿ブロック10の上方で片開き自在に取り付けられ、更に遊技盤ブロック6の背面側を覆うようにして払出ブロック7が取り付けられている。この遊技盤ブロック6と払出ブロック7とは、ドアブロック4の一端側(背面視で右端側)を開閉軸としてそれぞれ片開き自在に支持されている。つまり、遊技主要ブロック5(遊技盤ブロック6と払出ブロック7とからなる)は、外枠2に対してドアブロック4と一体で片開き自在となるとともに、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6と払出ブロック7とが各々個別に片開き自在となる構造を有する。
また、図3,図5に示すように、払出ブロック7は、その背面側下部に、払出制御装置157と電源装置156とが当該背面視で左から順に横並びに取り付けられている。
詳しくは、電源装置156は、電源基板(図示省略)と、この電源基板を収容する基板ボックス156aとを備えている。この基板ボックス156aは、例えば合成樹脂材料にて成形されており、特に内部(電源基板)を視認可能とすべく透明ボックスとされている。
また、払出制御装置157は、払出制御基板(図示省略)と、この払出制御基板を収容する基板ボックス157aとを備えている。この基板ボックス157aは、例えば合成樹脂材料にて成形されており、特に内部(払出制御基板)を視認可能とすべく透明ボックスとされている。
ここで、遊技機本体部3を構成する上記の各部材について相対的な位置関係と動作状態を簡単に説明する。図6は遊技機本体部3を模式的に示す図面であり、図6(a)は遊技機本体部3を背面側から見た図、図6(b),(c)はドアブロック4に対する遊技盤ブロック6と払出ブロック7の開放動作状況を示す図である。
図6(a)に示すように、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6や払出ブロック7を開放動作させるための軸線AX1は図の右側(正面から見ると左側)に設けられている。この軸線AX1は、遊技盤ブロック6を支持するための軸線と払出ブロック7を支持するための軸線とを兼ねるものとなっている。この場合、図示のM1,M2は遊技盤ブロック6を支持するための支持手段であり、M3,M4は払出ブロック7を支持するための支持手段である。つまり、遊技盤ブロック6用の支持手段M1,M2は同軸で上下一対に設けられている。また、払出ブロック7用の支持手段M3,M4は、支持手段M1,M2を挟むようにして同軸で上下一対に設けられており、更に支持手段M1,M2に対しても同軸となっている。
上記構成により、図6(b),(c)の各動作が可能となっている。図6(b)では、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6と払出ブロック7とを一体的に開放動作させている。また、図6(c)では、図6(b)の状態から遊技盤ブロック6に対して払出ブロック7を開放動作させている。つまり、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6を閉じた状態では、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に閉じた状態で止めているレバーにアクセスできないことから、ドアブロック4に対して遊技盤ブロック6を開いた状態にしなければ、払出ブロック7を開放動作できないようになっている。
(ドアブロック4の説明)
次に、ドアブロック4を、図7〜図11を用いて詳細に説明する。ここで、図7,図8は、ドアブロック4を前方及び後方から見たそれぞれの分解斜視図である。また、図9,図10は、ドアブロック4を構成する前扉体11と背面枠12とを分離してそれらを前方から及び後方から見た斜視図である。図11は受皿ブロック10の斜視図である。
ドアブロック4において、前扉体11は、外枠2とほぼ同等の大きさ(縦寸法及び横寸法)を有し、その背面側に重なるようにして背面枠12が取り付けられている。背面枠12は、例えばアルミダイキャストにて成形されており、前扉体11を補強する役目を有する他、遊技主要ブロック5(遊技盤ブロック6と払出ブロック7とからなる)を支持する役目を有するものである。
(前扉体11の説明)
前扉体11は、図1に示すように、後述するリール図柄や液晶図柄等を視認可能とする図柄視認部(視認窓21)と、遊技に際し遊技者により手動操作される操作部30と、上皿部151で余剰となった遊技球などを貯留するための下皿71とを備える。
すなわち、図9等に示すように、前扉体11の上半部には、図柄視認部として略台形状をなす視認窓21が形成されている。この視認窓21には、平坦な透明板よりなる透明パネル22がはめ込まれており、この透明パネル22を介してその内方が視認可能となっている。透明パネル22は、後述する液晶表示装置(図13に示す液晶表示装置504)の前面と、後述するリール装置(図13に示すリール装置503)の前面とを覆うものであり、この透明パネル22を介して液晶表示装置504(図13参照)の表示画像やリール装置503(図13参照)の図柄が視認される。
こうした比較的大型に構成される視認窓21(透明パネル22)によれば、大型の液晶表示装置を用いた画像の表示演出によって遊技者に多大なインパクトを与えることが可能になることに加え、本遊技機1の主表示装置たるリール装置503(図13参照)の図柄の視認性が良好なものとなっている。
前扉体11の周縁部には、視認窓21を略囲むようにして、中央ランプ部24と左右一対の側方ランプ部25とが設けられるとともに、前扉体11の右上隅部及び左上隅部にスピーカ部26が設けられている。遊技に際しては、これらランプ部24,25やスピーカ部26により、その都度の遊技状況に応じたランプ演出や音声演出等が行われる。すなわち、ランプ部24,25による発光色や発光パターンを適宜変更したり、スピーカ部26による音声パターンを適宜変質したりすることで、役の成立等が遊技者に告知される。また、このランプ部24,25やスピーカ部26を用いて、エラー告知等を行うことも可能である。
ちなみに、視認窓21は、前扉体11の左右幅に対して左右の側方ランプ部25を除く範囲で設けられており、故に視認窓21は左右に幅広いものとなっている。また言い加えると、視認窓21は、後述するリール装置503(図13参照)や液晶表示装置504(図13参照)の横幅よりも幅広となっている。
視認窓21の下方には、遊技者により操作される各種操作部材等を配備した操作部30が設けられている。この操作部30は、全体として横長状をなしかつ僅かに弧状をなす前面板部31を有し、その前面板部31には、スタートレバー33が設けられるとともに、3連ボタンからなるストップスイッチ35,36,37が設けられている。また、前面板部31の上端部に位置するように、向かって左寄りの位置(概ねスタートレバー33と左側のストップスイッチ35との間)にベットスイッチ取付板部32が形成されており、その取付板部32にボタン状のベットスイッチ38が取り付けられている。
ベットスイッチ38は、遊技者によるベット(賭け数)の設定を行わせるものであり、その押し操作により上皿151に貯留された遊技球が所定個数分取り込まれる。本実施の形態では、ベットスイッチ38として、いわゆるMAXベットスイッチを設けており、有効な1回の押し操作により3ベット相当(15個分)の遊技球が取り込まれる。ベットスイッチ38は、投資価値としての遊技球の投入を指令する投入指令手段を構成する。なお、MAXベットスイッチとしてのベットスイッチ38の他に、本遊技機1では、視認窓21(透明パネル22)と操作部30との間に、左右方向に延びる長板状のサブパネル部50が設けられており、このサブパネル部50に1ベットスイッチ55を備えている。1ベットスイッチ55は、1回の押し操作により1ベット相当(5個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチである。また、2ベットスイッチを設ける構成としても良い。ちなみに、2ベットスイッチは、1回の押し操作により2ベット相当(10個分)の遊技球を取り込ませるためのベットスイッチである。なお、これらの1ベットスイッチ55や2ベットスイッチを備えない構成としてもよい。
スタートレバー33は、後述するリール装置503(図13参照)の各リール(回転体)を回転開始させるための操作部材であり、各リールを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。
ストップスイッチ35〜37は、停止対象となるリール(左、中、右の三列のリール)に対応するよう設けられており、回転中の各リールを個別に停止させるために操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ35〜37は、各リールが定速回転となると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、各リールの回転が停止すると消灯されるようになっている。
操作部30の後方には、図7,図9に示すように、前面板部31とほぼ同じ長さを有し上方に開口した横長状の開口部41が形成されている。この開口部41は、前扉体11に受皿ブロック10を装着した場合に上皿151を配するための開口領域であり,開口部41の左右方向の幅寸法は上皿151の左右方向の幅寸法に概ね合致し、開口部41の前後方向の幅寸法は上皿151の前後方向の幅寸法よりも若干短いものとなっている。
操作部30の前面板部31には、図7,図9に示すように、正面から見て右下部に切欠部42が形成されている。この切欠部42は、排出操作伝達装置(図示省略)の操作レバー188(図2参照)を設置するための設置スペースとなっている。
また、図1,図11に示すように、受皿ブロック10の右側上面部分には、貸球操作部52が設けられている。貸球操作部52は、例えば本遊技機1の側方(例えば左方)に配置された縦長のカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で、球貸し操作、カード等の返却操作及び有効度数の確認を行うものであり、球貸しボタン56と返却ボタン57と度数表示部58とが一体的に並設されている。この場合、球貸しボタン56は、カード(記録媒体)等に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン57は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部58はカード等の残額情報を表示するものである。
さらに、サブパネル部50は、図2に示すように、例えば2個の演出切換ボタン59a,59bとを備えている。例えば、遊技者が演出切換ボタン59aを選択すると、第1種類の演出表示などが行われ、演出切換ボタン59bを選択すると、第2種類の演出表示などが行われるようになっている。
前扉体11において、情報表示部51や貸球繰作部52の左右の側方部には、奥側に後退するようにして弧状の凹み部61が設けられており、その凹み部61には、外枠2に対する遊技機本体部3の施錠及び解錠を行うための施錠装置120の後述する背面枠12に設けたキーシリンダ錠125の前面側を露出して収納されるためのキーシリンダ設置穴62(図9参照)が設置されている。
図1等で確認できるとおり左右の凹み部61は、上皿151の両側で直ぐ上方に位置する。そのため、仮に遊技ホールにおいて球貸しユニットから延びる球貸しノズル(いわゆる象の鼻)を介して上皿151に遊技球が貸し出されるような場合にも、その球貸しノズルと前扉体11との干渉を回避することができる。故に、遊技ホールでの設置状況を考えても有益な構成となっている。
更に、図1に示すように、前扉体11において、操作部30の下方には、凹部61に連続するようにして膨出部70が形成されており、その膨出部70に囲まれるようにして下皿71と灰皿72が形成されている。図9に示すように、膨出部70に囲まれた奥壁部73には、下皿排出口74とスピーカ穴75とが形成されている。上皿151やその上流通路に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に払出装置(後述する図16の払出装置608)から遊技球が払い出される場合、或いは、上皿151内に貯留されている遊技球に対して球抜き操作が行われる場合には、下皿排出口74を介して下皿71に遊技球が排出される。
図9に示すように、下皿71の底部には開口が形成されており、その開口には開閉板76が設けられている。また、膨出部70の略中央部には下皿用の球抜き操作片77が設けられている。球抜き操作片77は、下皿71に貯留している遊技球を下皿71の下方に置かれた球収容箱(いわゆるドル箱)に排出するための操作片であり、図示する通常位置から左方に操作されることで開閉板76が開位置にスライド移動し、下皿71内の遊技球の排出が行われる。その他、膨出部70において下皿71の左右両側方には下皿ランプ部78が設けられている。
図10に示すように、前扉体11の背面側の構成として、視認窓21の左右両側には側方ランプ部25を収容するランプ収容部91が設けられている。
ここで透明パネル22の取り付け手順を説明する。視認窓21の下縁部にはパネル厚み分の幅でパネル受溝93が形成されている。透明パネル22は、前扉体11の後方から、その下端部がパネル受溝93に嵌め込まれるとともに、その上端部が前扉体11の背面部に当接される。そしてその状態で、透明パネル22の前扉体11への取り付けが完了する。
(背面枠12の説明)
図9や図10に示すように、背面枠12は、前扉体11と略相似形をなす矩形状をなしており、概ね等しい細幅の左枠部101、右枠部102及び上枠部103と、それらよりも広幅の下枠部104とを有する。これら各枠部101〜104に囲まれる部位が中央開口部105となっており、背面枠12の背面側には、下枠部104の上縁部の一部を除く範囲で中央開口部105を囲むようにして一定高さのリブ106が形成されている。また、背面枠12において、外周縁部には前方に直角に折れ曲がった返し部107(図9,図10参照)が形成されている。前扉体11に対して背面枠12を組み付けた際には、返し部107は前扉体11の外縁部の内側に重なり、それによって前扉体11と背面枠12との間に空間が形成される。そしてこの空間を利用してランプ装置等が配設されるようになっている。
前述したように本遊技機1は、正面から見て左側に開閉軸線が設けられる構成となっており、上枠部103と下枠部104には前述のヒンジ金具8が上下2箇所に取り付けられている。
また、左枠部101には、リブ106の先端部から後方に延びるようにして上下一対の軸金具110,111が所定間隔を隔てて取り付けられている。この軸金具110,111は、遊技盤ブロック6や払出ブロック7を回動可能に支持するための金具部材である。軸金具110,111は共に略コ字状をなしており、軸金具110には上下に軸受け部110a,110bが形成され、軸金具111には上下に軸受け部111a,111bが形成されている。これら軸金具110,111の各軸受け部110a,110b,111a,111bには軸孔が形成されており、軸金具110,111は全ての軸孔が何れも同一の軸線上に配置されるようリブ106に固定されている。
かかる場合、軸金具110の下側の軸受け部110bと軸金具111の上側の軸受け部111aとが遊技盤ブロック6を支持するための遊技盤ブロック支持手段(図6(a)の支持手段M1,M2)に相当し、軸金具110の上側の軸受け部110aと軸金具111の下側の軸受け部111bと払出ブロック7を支持するための払出ブロック支持手段(図6(a)の支持手段M3,M4)に相当する。
また、右枠部102には、図9,図10に示すように、ドアブロック4と遊技主要ブロック5とを個別に開放不能な施錠状態で保持するための施錠装置120が設けられている。
下枠部104には、図9,図10に示すように、前扉体11に設けた下皿排出口74に連通する連通口131が設けられるとともに、スピーカ穴75から前方に露出するスピーカ132が設けられている。
背面枠12の背面側には、遊技主要ブロック5の固定手段、つまり、操作キーを反時計周りに回動操作にかかわらず遊技主要ブロック5のドアブロック4への固定を維持するための後述するロック部材627(図3参照)が係止する鉤金具137が設けられている。
背面枠12は、前扉体11に対してネジ等の締結具を用いて取り付け固定される。
(受皿ブロック10の説明)
次に、受皿ブロック10について説明する。受皿ブロック10は、図11に示すように、順次に取打込まれる遊技球を一時的に貯留する機能を有する上皿151と、払出装置(後述する図16の払出装置608)などから供給される遊技球を上皿151や下皿71などに流通させる機能を有する球通路形成体152と、遊技球の取込機能を有する取込ユニット153(図7参照)とを備えるものである。
(受皿ブロック10としての動作説明)
上記の如く構成される受皿ブロック10において、上皿151に多数の遊技球が貯留されている状態では、遊技球は上皿151の最下流部での三列に分岐した案内通路(図示省略)で各一列に整列され、その整列状態での遊技球が取込ユニット153の三個の取込装置(図示省略)で並列的に取り込まれる。この取り込まれた遊技球は、所定通路で流れて外部(遊技ホールの島設備)に排出される。また、遊技球排出時(球抜き時)には、遊技球が、三個の取込装置(図示省略)の排出通路に流れて最終的に下皿71に排出される。
一方、後述する図16の払出装置608等から遊技球分配部材(図示省略)に遊技球が供給されると、この遊技球分配部材(図示省略)に設けられた各通路(図示省略)による振り分けによって、遊技球が上皿151、下皿排出通路(図示省略)、外部排出通路(図示省略)のいずれかに分配される。
(遊技盤ブロック6の説明)
次に、遊技盤ブロック6について図12〜図15を用いて説明する。図12は遊技盤ブロック6の後方斜視図である。図13は遊技盤ブロック6の分解斜視図である。図14は、前面枠体501およびベース板502とリール装置503との斜視図である。
遊技盤ブロック6は、図12,図13に示すように、合成樹脂製の前面枠体501と、この前面枠体501の背面側に取り付けられる金属製のベース板502と、図柄表示装置としてのリール装置503と、補助演出装置としての液晶表示装置504と、遊技に関わる主たる各種制御を実施する主制御装置505と、主制御装置505からの指令に基づく従たる表示制御等を実施するサブ制御装置506とを備えている。この場合、遊技盤ブロック6は、本遊技機1の遊技内容を決定する主要部品を全て備える構成となっており、仮に遊技ホール等において機種入替を行う場合には、この遊技盤ブロック6を現機種のものから新たな機種のものに入れ替えることで機種入替を行うことができるようになっている。すなわち、遊技盤ブロック6は機種入替時などにおける交換ユニットとなっている。
(前面枠体501の説明)
前面枠体501は、いずれも横長の矩形状をなす上下2つの開口が設けられており、それぞれ上側表示窓513、下側表示窓514となっている。上側表示窓513は、液晶表示装置504による表示画像を表示するための液晶画像表示部に相当し、下側表示窓514は、リール装置503の外周に付されたリール図柄を表示するためのリール図柄表示部に相当する。
遊技盤ブロック6をドアブロック4に装着した状態を想定すると、上側表示窓513の周囲部分は透明パネル22の上側パネル面22aと同様にはほぼ鉛直方向に設けられ、下側表示窓514の周囲部分は、同透明パネル22の下側パネル面22bと同様に若干上方を向くようにして設けられることとなる。
(ベース板502の説明)
ベース板502は、前面枠体501とほぼ同じ大きさを有している。このべ一ス板502には、各々矩形状をなす上下2つの開口部(上側開口部521,下側開口部522)が形成されている。このうち、上側開口部521は液晶表示装置504を装着するための開口であり、下側開口部522はリール装置503を装着するための開口である。そして、ベース板502は、各開口部521,522の側方部位で前面枠体501への取り付けが行われる。なお、各開口部521,522は、前面枠体501の各表示窓513,514にそれぞれ対応して設けられており、各表示窓513,514よりも一回り大きいものとなっている。
ベース板502の背面側において左右両縁部にはそれぞれ角柱状の柱部531,532が取り付けられている。そのうち、背面側から見て右側の柱部531には支持金具533が取り付けられている。支持金具533には上下一対の支軸534a,534bが設けられている。支持金具533の支軸534a,534bは、遊技盤ブロック6をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸534a,534bがドアブロック4に設けられた軸金具110,111の軸受け部110b,111aの軸孔(図8等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部110b,111aと遊技盤ブロック6側の支軸534a,534bとが図6に示す「遊技盤ブロック6用の支持手段M1,M2」に相当する。
(リール装置503の説明)
リール装置503は、金属製のケース部材540と、そのケース部材540に収容される左・中・右の3つのリール541,542,543とを具備している。ケース部材540は、その内部に3つのリール541〜543を回転可能に収容し、かつ、リール541〜543の一部を前方に現出させるものとなっている。ケース部材540において上面部の前側端部には、上方に折り曲げて形一成された支持固定部545が設けられ、下面部の前側端部には、下方に折り曲げて形成された支持固定部546が設けられている。これら支持固定部545,546は、リール装置503をベース板502に取り付けるための取付手段を構成するものである。
支持固定部545,546にはそれぞれ左右2カ所に孔部545a,546aが設けられており、本リール装置503のベース板502への取り付け固定は、各孔部545a,546aに挿通させたネジをベース板502のネジ穴にネジ止めさせることにより行われている。
各リール541〜543の構成について周知であり、ここでは詳細な図示を省略するが、その構成を簡単に説明する。各リール541〜543は、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材と、その外周に巻回された帯状のベルトとを備えている。ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている(例えば21図柄)。各リール541〜543の中央部には、駆動源としてのステッピングモータが設けられており、該ステッピングモータの駆動により各リール541〜543が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動される。リール装置503には、その他の構成として、各リール541〜543の回転位置を検出するためのリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)が設置されている。また、各リール541〜543の内周側には、蛍光ランプ等よりなるバックライト(後方発光手段)が設けられており、このバックライトにより、リール外周面に付された各図柄が後方より明るく照らされるようになっている。バックライトの発光によって、リール外周面に付された各図柄の視認性の向上や、遊技に際し補助的な演出の多様化を図ることができる。
(主制御装置505等の説明)
次に、主制御装置505やサブ制御装置506等の構成を、図13等を用いて説明する。
主制御装置505は、CPUやメモリ等の電子部品が実装された主制御基板561と、この主制御基板561を収容するための略直方体形状のケース部材(ケース台562及びケースカバー563)と、主制御基板561を収容したケース部材が取り付けられる取付台564とから構成されている。ケース台562及びケースカバー563は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明なケース台562及びケースカバー563によってその内部の主制御基板561が視認可能となっている。
なお、ケース台562及びケースカバー563には、これら各部材を連結する封印手段としての図示しない封印部(いわゆるカシメ部)が設けられている。封印部は、破壊等を伴うことでケース部材を開封可能とするものであり、開封後には破壊などがなされた部材が開封履歴として残るため、その開封履歴によって開封事実の確認が可能となっている。これにより、仮にケース部材が不正に開封された場合などにおいては、封印部の確認によって不正行為の発見が可能となっている。
サブ制御装置506は、CPUやメモリ等の電子部品が実装されたサブ制御基板571と、このサブ制御基板571を収容するための略直方体形状のケース部材(ケース台572及びケースカバー573)とから構成されている。ケース台572及びケースカバー573は透明な合成樹脂材料にて成形されており、この透明なケース台572及びケースカバー573によってその内部のサブ制御基板571が視認可能となっている。
液晶表示装置504は、液晶パネル581と、この液晶パネル581を駆動する液晶ドライバ582とにより構成されている。
(遊技盤ブロック6として完成状態の説明)
遊技盤ブロック6の完成状態を図12を用いて説明する。遊技盤ブロック6としては、前面枠体501とベース板502とを一体化させたものに、背後からリール装置503が取り付けられ、リール装置503の上方に液晶表示装置504が取り付けられている。また、リール装置503の側方に主制御装置505が取り付けられるとともに、同リール装置503の上方にサブ制御装置506が取り付けられている。
遊技盤ブロック6において、前面枠体501の上側表示窓513からは液晶パネル581のパネル面全体が視認できる。また,同前面枠体501の下側表示窓514からはリール装置503の各リール541〜543の一部が視認できる。このとき、各リール541〜543の外周に付された多数(本実施の形態では21個)の図柄のうち、リール毎に3つずつの図柄が下側表示窓514を通じて視認できるようになっている。
なお、遊技盤ブロック6には、図示省略の情報表示部が備えられている。この情報表示部(図示省略)には、小役成立時における獲得球数を表示する獲得球数表示部(図示省略)と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部(図示省略)とが設けられている。これら獲得球数表示部(図示省略)やゲーム数表示部(図示省略)は、7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
(払出ブロック7の説明)
次に、払出ブロック7について図15,図16を用いて説明する。図15は払出ブロック7の斜視図、図16は払出ブロック7の背面図である。
払出ブロック7は、合成樹脂材料にて一体成形された裏カバー部材601と、遊技球を払い出すための払出機構602とが一体化されることにより構成されている。裏カバー部材601は、略平坦状のベース部603と、後方(遊技機1の後方)に突出し略直方体形状をなす保護カバー部604とを有する。保護カバー部604は左右及び上下の各面と背面とが閉鎖された形状をなし、少なくとも遊技盤ブロック6の背面側構成(主制御装置505とリール装置503とサブ制御装置506)を収容するのに十分な大きさを有する。なお、保護カバー部604の背面には、図15,図16に示すように、多数の通気孔が設けられている。
払出機構602は、保護カバー部604を迂回するようにして裏カバー部材601のべース部603に取り付けられている。すなわち、裏カバー部材601の最上部には上方に開口したタンク605が設けられており、タンク605には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク605の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール606が連結され、タンクレール606の下流側には上下方向に延びるケースレール607が連結されている。
払出装置608はケースレール607の最下流部に設けられ、受皿ブロック10に設けた払出制御装置157からの制御信号により払出ソレノイド609が駆動されて必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。払出装置608より払い出された遊技球は払出通路〈図示省略〉等を通じて上皿151に供給される。図示は省略するが、ケースレール607の上流部には、タンク605やタンクレール606から供給される遊技球の有無を検出するタンク球無しセンサが設けられている。また、払出装置608には、遊技球を払い出す払出ソレノイド609と、その払い出される遊技球数をカウントする払出カウントスイッチとが設けられている。
払出機構602には、払出制御装置157から払出装置608への払出指令の信号を中継する払出中継基板611が設置されている。その他、払出機構602には、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板(図示省略)が設置されている。
払出機構602におけるタンクや通路部材類はいずれも導電性を有する合成樹脂材料、例えば導電性ポリカーボネート樹脂にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制されるようになっている。
裏カバー部材601には、図15に示すように、背面側から見て右端部に上下一対の支軸621a,621bが設けられている。この支軸621a,621bは、払出ブロック7をドアブロック4に回動可能に支持するための支持手段を構成するものであり、この支軸621a,621bがドアブロック4に設けられた軸金具110,111の軸受け部110a,111bの軸孔(図10等参照)に差し入れられるようになっている。なお、ドアブロック4側の軸受け部110a,111bと払出ブロック7側の支軸621a,621bとが図6に示す「払出ブロック7用の支持手段M3,M4」に相当する。
また、図3に示すように、払出ブロック7の裏面視で右上隅箇所と下端中央箇所(図示省略)の箇所には、遊技主要ブロック5をドアブロック4に装着した状態で固定するための装着固定手段(ロック部材627)がそれぞれ設けられている。つまり、図3に示すように、遊技機本体部3が外枠2に対して片開きされた状態において、両方のロック部材627を解除することで、ドアブロック4の鉤金具137との固定が解除され、ロック部材627による遊技主要ブロック5のドアブロック4への固定を解除することができるので、後述するように施錠装置120に操作キーを挿入し、反時計周りに回動させることで、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して片開き状態とすることができる。つまり、予めロック部材627を解除し、操作キーを時計周りに回動操作して施錠装置120による遊技主要ブロック5のドアブロック4への施錠を解除することで、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して片開き状態とすることができる。
なお、この片開き状態において遊技主要ブロック5を高さ方向に上げることで、遊技盤ブロック6の支軸534a,534bのドアブロック4の軸受け部110b,111aへの軸支が解除され、かつ、裏カバー部材601の支軸621a,621bのドアブロック4の軸受け部110a,111bへの軸支が解除され、遊技主要ブロック5がドアブロック4から取り外しできるようになっている。
また、図4に示すように、遊技盤ブロック6の裏面視で左上隅と左下隅の箇所には、払出ブロック7を当該遊技盤ブロック6に装着した状態で固定するための装着固定手段(ロック部材625)がそれぞれ設けられている。つまり、図4に示すように、遊技主要ブロック5がドアブロック4に対して片開きされた状態において、ロック部材625を解除することで、払出ブロック7の鉤金具626との固定が解除され、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に対して片開き状態とすることができる。
なお、この片開き状態において払出ブロック7を高さ方向に上げることで、裏カバー部材601の支軸621a,621bのドアブロック4の軸受け部110a,111bへの軸支が解除され、払出ブロック7が遊技盤ブロック6から取り外しできるようになっている。また、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に対して閉じた状態にしてロック部材625でロックする、つまりロック部材625を鉤金具626に係止させることで、払出ブロック7を遊技盤ブロック6に装着した状態で固定することができる。
次に、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図17、図18を用いて説明する。
図17は、カバー部材640が開状態のときの払出ブロック7の下部部分を前面側から見た一部破断斜視図である。図18は、カバー部材640が閉状態のときの払出ブロック7の下部部分を前面側から見た一部破断斜視図である。図19は、カバー部材640が閉状態のときの一部破断断面図である。
本実施例の遊技機1は、前述したように、外枠2と、この外枠2の前面側の開口を塞ぐように設けられて当該外枠2に対して開閉可能に支持されるドアブロック4と、このドアブロック4の裏面側に設けられて当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持される遊技主要ブロック5と、ドアブロック4および遊技主要ブロック5を閉状態に施錠する施錠装置120と、を備えている。
施錠装置120は、図1〜図4に示すように、操作キーが挿入される鍵穴125aを備え、この鍵穴125aに挿入された操作キーが第1の方向(例えば時計方向)に回動操作されることで遊技機本体部3を解錠するとともに、鍵穴125aに挿入された操作キーが第1の方向とは異なる第2の方向(例えば反時計方向)に回動操作されることで遊技主要ブロック5を解錠するものである。
外枠2の内部には、図17に示すように、遊技者に対する遊技球(遊技媒体)の払出し率の設定を変更するための遊技設定キースイッチ630を備えている。さらに、外枠2の内部には、図17,図18に示すように、遊技設定キースイッチ630の少なくともそのキー挿入面631を覆うカバー部材640を備えている。
具体的には、遊技機1は、図4を用いて前述したように、ドアブロック4の裏面側に設けられて当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持される遊技主要ブロック5を備え、遊技主要ブロック5は、ドアブロック4と対向する側にキー挿入面631が存するように遊技設定キースイッチ630を備えるとともに、ドアブロック4と対向する側にカバー部材640を備えている。
また、遊技設定キースイッチ630は、図17に示すように、そのキー挿入面631を、ドアブロック4と対向する方向(遊技機1の前後方向)と直交または略直交する方向(本実施例では右横方向)に向けるように設けられている。
カバー部材640は、図17,図19に示すように、キー挿入面631から、遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも短い外部位置に壁部材641を備えている。つまり、図19に示すように、キー挿入面631から壁部材641までの距離d1は、遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも短い距離となっている。
さらに、カバー部材640は、図17,図19に示すように、キー挿入面631から、遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも長い外部位置に、壁部材641とは異なる離隔壁部材642をさらに備えている。つまり、図19に示すように、キー挿入面631から離隔壁部材642までの距離d2は、遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも長い距離となっている。
また、カバー部材640の壁部材641は、図17,図19に示すように、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面631のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブ641aが形成されている。
また、カバー部材640は、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して開かれた開状態(図4参照)では、図17,図18に示すように、キー挿入面631を覆う閉状態と、キー挿入面631を覆いが解除された開状態とに開閉自在であり、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して閉じられた閉状態(図3参照)では、ドアブロック4の一部がカバー部材640に当接することで、カバー部材640の開状態が抑止されるものである。
具体的には、カバー部材640は、図18に示すように、払出ブロック7の支持部650に開閉自在に軸支されており、キー挿入面631を覆う閉状態と、キー挿入面631を覆いが解除された開状態とに開閉自在となっている。また、図19に示すように、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して閉じられた閉状態(図3参照)では、ドアブロック4の一部がカバー部材640に当接することで、カバー部材640の開状態が抑止されている。
次に、本実施例の遊技機1のさらなる特徴部分の構成について、図20〜図30を用いて説明する。
図20は、ドアブロック4の球止めレバー160を不許可位置としたままの状態で遊技主要ブロック5を閉じることを示す部分斜視図である。図21(a)〜(d)は、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して閉じる際に不許可位置の球止めレバー160がカバー部材640に当接して取込許可位置に戻る様子を前方側と後方側とから見た要部斜視図である。図22は図21(a)の拡大斜視図、図23は図21(b)の拡大斜視図、図24は図21(c)の拡大斜視図、図25は図21(d)の拡大斜視図である。図26(a)〜(d)は、遊技主要ブロック5をドアブロック4に対して閉じる際に不許可位置の球止めレバー160がカバー部材640に当接して取込許可位置に戻る様子を後方側から見た要部斜視図である。図27は図26(a)の拡大斜視図、図28は図26(b)の拡大斜視図、図29は図26(c)の拡大斜視図、図30は図26(d)の拡大斜視図である。図31(a)は球止めレバー160を取込許可位置とすることに連動して流入規制体155が導入通路部154から離れるように後退した状態を示す図であり、図31(b)は球止めレバー160を不許可位置とすることに連動して流入規制体155が導入通路部154に近づくように進出した状態を示す図である。
また、図20では、説明の便宜上の理由から、遊技盤ブロック6の図示を省略している。また、図20〜図25は、取込ユニット153および遊技主要ブロック5を正面斜め方向から見た一部破断図を紙面左側に、取込ユニット153および遊技主要ブロック5を後面斜め方向から見た一部破断図を紙面右側に、それぞれ図示している。
本実施例の遊技機1は、図20に示すように、外枠2と、この外枠2に対して開閉可能に支持されるドアブロック4と、このドアブロック4の裏面側に設けられて当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持される遊技主要ブロック5とを備えている。
なお、上述したドアブロック4は本発明の本体部材に相当し、上述した遊技主要ブロック5は本発明の扉部材に相当する。
また、ドアブロック4は、図8に示すように、その裏面側(遊技主要ブロック5と対向する側)において、所定数の遊技媒体(本実施例では遊技球)を取り込む取込ユニット153を着脱自在としたものである。
さらに、ドアブロック4は、図20に示すように、取込ユニット153への遊技球の流入の可否を操作する球止めレバー160を備え、かつ、この球止めレバー160を図21(d),図26(d)に示す取込許可位置とすることで取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態となり、かつ、球止めレバー160を図21(a),図26(a)に示す不許可位置とすることで取込ユニット153を取り外す際の当該取込ユニット153への遊技球の流入を阻止する状態となる球止め機構170を備えている。この球止め機構170の具体的な構成については後述する。
遊技主要ブロック5は、図20に示すように、当該遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内する案内部材190を備えている。
案内部材190は、図20に示すように、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内する接触案内面645を備えている。
具体的には、図17,図18に示すように、遊技に関する内部状態を可変設定する(実施例では遊技者に対する遊技球の払出し率の設定を変更する)ための遊技設定キースイッチ630と、この遊技設定キースイッチ630の少なくともその操作面(キー挿入面631)を覆うカバー部材640とを備えている。案内部材190は、カバー部材640に接触案内面645を備えたものであり、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触案内面645が接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内するものである。
カバー部材640は、遊技主要ブロック5がドアブロック4に対して開いた状態(例えば図20に示した状態)において、図17に示すように、遊技設定キースイッチ630に対して開閉自在となっている。また、カバー部材640の一部は、図19に示すように、ドアブロック4を閉状態とした状態において、取込許可位置の球止めレバー160に接触している。
球止めレバー160は、図20に示すように、正面視で長手形状であり、その基端側の所定箇所を回動軸心J1とし、その基端側とは反対の先端側が回動軸心J1を中心として回動するように軸支されたものであり、図21(a),図26(a)に示す不許可位置としての先端側が所定方向(実施例では上方)を向いた第1回動位置と、遊技主要ブロック5を閉状態とする際にカバー部材640の接触案内面645に接触することで第1回動位置から所定角度(実施例では80度程度)だけ先端側が回動して横方向を向いた図21(d),図26(d)に示す取込許可位置としての第2回動位置とに可変するものである。
また、取込ユニット153は、図22に示すように、その上部に、遊技球が導入される導入通路部154を備えている。また、取込ユニット153の上部には、図20に示すように、導入通路部154(図22参照)が視認可能な透明カバー158を備えている。つまり、透明カバー158を通して取込ユニット153の導入通路部154が視認可能となっている。
ここで、球止め機構170の具体的な構成について説明する。球止め機構170は、球止めレバー160を図21(d),図26(d)に示す取込許可位置とする、つまり、図25に示す取込許可位置とすることで、球止めレバー160の回動に伴って連動する流入規制体155が導入通路部154から離れるように後退し(図25の二点鎖線矢印および図31(a)の二点鎖線矢印参照)、図31(a)に示すように、透明カバー158と流入規制体155との間に遊技球が導入通路部154へ進出可能な通路空間が生じ、取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態となる。
また、球止め機構170は、前記とは逆に、球止めレバー160を図21(a),図26(a)に示す不許可位置とする、つまり、図22に示す不許可位置とすることで、球止めレバー160の回動に伴って連動する流入規制体155が導入通路部154に近づくように進出し(図22の二点鎖線矢印および図31(b)の二点鎖線矢印参照)、図31(b)に示すように、透明カバー158と流入規制体155との間が狭くなり、遊技球が導入通路部154へ進出不可となり、取込ユニット153を取り外す際の当該取込ユニット153への遊技球の流入を阻止する状態となる。
なお、流入規制体155は、図21〜図25に示すように球止めレバー160の回動に伴って進退するのであるが、図26(b)〜(d)および図28〜図30では、流入規制体155を図26(a)のままで図示している。
上述した取込ユニット153は本発明の投入装置に相当し、上述した球止めレバー160は本発明の操作レバーに相当し、上述した球止め機構170は本発明の球止め手段に相当し、上述した案内部材190は本発明の案内手段に相当し、上述した遊技設定キースイッチ630は本発明の遊技設定操作手段に相当し、上述したキー挿入面631は本発明の操作面に相当する。
ここで、球止めレバー160を図21(a),図26(a)に示す不許可位置としたままで、遊技主要ブロック5を閉じても、自動的に球止めレバー160が図21(d),図26(d)に示す取込許可位置に戻る様子について説明する。
図22及び図27に示すように球止めレバー160が不許可位置のままで、遊技主要ブロック5を閉じていくと、図23に示すように球止めレバー160の先端側の一片側160aがカバー部材640の急勾配の接触案内面645が接触することで、起立姿勢の球止めレバー160が二点鎖線矢印方向にやや回動し、図24に示すように球止めレバー160の先端側の一片側160aがカバー部材640の前記よりも緩やかな勾配の接触案内面645が接触することで、さらに球止めレバー160が二点鎖線矢印方向に回動し(図24,図29参照)、図25及び図30に示すように球止めレバー160がカバー部材640の接触案内面645への接触が解放される程度に回動すると、この球止めレバー160が取込許可位置に戻っていることがわかる。
また、球止めレバー160の基端側の円形面160b(図22参照)は、カバー部材640の受け面646(図22参照)に当接している。つまり、図19に示すように、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して閉じられた閉状態(図3参照)では、ドアブロック4の一部(球止めレバー160の基端側の円形面160b)がカバー部材640の受け面646に当接することで、カバー部材640の開状態が抑止されている。
上述したように、本実施例の遊技機1によれば、ドアブロック4と、このドアブロック4の裏面側で当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持される遊技主要ブロック5とを備え、ドアブロック4は、その裏面側において、所定数の遊技球を取り込む取込ユニット153を着脱自在としたものであり、さらに、ドアブロック4は、取込ユニット153への遊技球の流入の可否を操作する球止めレバー160を備え、この球止めレバー160を取込許可位置とすることで取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態となり、かつ、球止めレバー160を不許可位置とすることで取込ユニット153を取り外す際の取込ユニット153への遊技球の流入を阻止する状態となる球止め機構170を備え、遊技主要ブロック5は、当該遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内する案内部材190を備えている。
したがって、取込ユニット153を取り外す際には、球止め機構170の球止めレバー160を不許可位置に変更操作することにより、取込ユニット153内への遊技球の流入(遊技球のこぼれ落ち)がこの球止め機構170によって抑止され、遊技球がこぼれ落ちないようにして取込ユニット153を取り外すことができる。また、取込ユニット153を正規に取り付けたが球止めレバー160を取込許可位置に戻し忘れた場合であっても、案内部材190は、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内するので、戻し忘れた球止めレバー160を自動的に取込許可位置に復帰させることができ、取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態に自動的に復帰できる。
その結果、遊技球がこぼれ落ちることなく取込ユニット153を取り外すことができ、かつ、球止めレバー160の戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機1を提供することができる。
また、案内部材190は、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内する接触案内面645を備えているので、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に、不許可位置の球止めレバー160が案内部材190の接触案内面645に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内され、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に、不許可位置の球止めレバー160を案内部材190の接触案内面645に接触させて取込許可位置に戻すように案内する構成を実現でき、球止めレバー160の戻し忘れによる二次的作業の発生を防止できる遊技機を提供することができる。
また、遊技主要ブロック5は、ドアブロック4の裏面側の取込ユニット153を少なくとも覆っているので、不正行為者は取込ユニット153に直接に触れることができず、取込ユニット153への不正行為を低減することができる。
また、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に、不許可位置の球止めレバー160が、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631を覆うカバー部材640の接触案内面645に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように案内されるので、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160をカバー部材640の接触案内面645に接触させて取込許可位置に戻すように案内する構成を、遊技設定キースイッチ630のカバー部材640を利用して実現することができ、戻し忘れた球止めレバー160を復帰させる専用品を別途設けるなどの必要がなく、装置構成を複雑化させることなく簡易な構成で実現することができる。
また、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631がカバー部材640で覆われているので、このカバー部材640を排除しない限り、キー挿入面631にアクセスできず、一定の不正抑止効果がある。さらに、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631を、ドアブロック4と対向する方向と直交または略直交する方向(例えば横向き)としているので、不正な操作キーを外枠2とドアブロック4との隙間から挿入したとしても、その挿入方向(つまりドアブロック4の厚み方向)とは直交または略直交する方向に向くキー挿入面631に向けて不正な操作キーを進めて遊技設定キースイッチ630に挿入することは困難である。その結果、遊技設定キースイッチ630に対する不正行為を困難とすることができる遊技機を提供することができる。
また、カバー部材640は、遊技主要ブロック5がドアブロック4に対して開いた状態において、遊技設定キースイッチ630に対して開閉自在となっている。カバー部材640の一部は、遊技主要ブロック5を閉状態とした状態において、取込許可位置の球止めレバー160に接触しているので、遊技主要ブロック5を閉状態とした状態において不正物を挿し入れてカバー部材640を不正に開いた状態とするような不正行為を防止でき、不正抑止効果がある。
また、球止めレバー160は、正面視で長手形状であり、その基端側の所定箇所を回動軸心J1とし、基端側とは反対の先端側が回動軸心J1を中心として回動するように軸支されたものであり、不許可位置としての先端側が所定方向を向いた第1回動位置と、遊技主要ブロック5を閉状態とする際にカバー部材640の接触案内面645に接触することで第1回動位置から所定角度だけ先端側が回動した取込許可位置としての第2回動位置とに可変するものである。したがって、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に、不許可位置の球止めレバー160が、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631を覆うカバー部材640の接触案内面645に接触して当該球止めレバー160を取込許可位置に戻すように回動案内されるので、遊技主要ブロック5を閉状態とする際に不許可位置の球止めレバー160をカバー部材640の接触案内面645に接触させて取込許可位置に戻すように回動案内する構成を、遊技設定キースイッチ630のカバー部材640を利用して実現することができ、戻し忘れた球止めレバー160を復帰させる専用品を別途設けるなどの必要がなく、装置構成を複雑化させることなく簡易な構成で実現することができる。
また、取込ユニット153は、その上部に、遊技球が導入される導入通路部154を備えている。取込ユニット153の上部には、導入通路部154が視認可能な透明カバー158を備えている。したがって、取込ユニット153の導入案内部の汚れ等を、透明カバー158を通して目視確認できる。つまり、取込ユニット153を取り外すことなく、当該取込ユニット153の導入案内部を目視確認することができ、取込ユニット153のメンテナンス時期を知ることができる。また、透明カバー158を外すことで、取込ユニット153の導入案内部を清掃することができる。
また、カバー部材640は、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631から、当該遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも短い外部位置に壁部材641を備えているので、この壁部材641を排除しない限り、キー挿入面631にアクセスできないので、一定の不正抑止効果がある。例えば、操作キーは、通常、鍵穴に挿入されるキー部(鍵部)と、人手に把持される把持部とを備えており、キー部に比して把持部の方が大きくなっているため、操作キーを遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631に不正に挿入するためには、壁部材641がキー挿入面631に近い(キー長さよりも短い間隔である)ことから、壁部材641を操作キーの把持部が入る大きさの孔を不正に開けなければならず、キー部の大きさよりも大きい、把持部が入る大きさの孔を開けるのに手間が掛かり、不正抑止効果がある。
また、カバー部材640は、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631から、当該遊技設定キースイッチ630に挿入されるキーのキー長さよりも長い外部位置に、壁部材641とは異なる離隔壁部材642をさらに備えているので、この離隔壁部材642を排除し、かつ、キー挿入面631に近い壁部材641を排除しない限り、キー挿入面631にアクセスできないので、さらなる不正抑止効果がある。例えば、操作キーを遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631に不正に挿入するためには、離隔壁部材642に操作キー全体が入る程度の孔を不正に開ける必要があるし、操作キーは、通常、鍵穴に挿入されるキー部(鍵部)と、人手に把持される把持部とを備えており、キー部に比して把持部の方が大きくなっているため、壁部材641がキー挿入面631に近い(キー長さよりも短い間隔である)ことから、壁部材641を操作キーの把持部が入る大きさの孔を不正に開けなければならず、これらの孔を開けるのに手間が掛かるし、離隔壁部材642に不正に開けた孔から不正な操作キー全体を入れて、さらに壁部材641に不正に開けた孔を通してキー挿入面631の鍵穴(キー穴)に挿入することは困難であり、不正抑止効果がある。
また、カバー部材640の壁部材641は、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面631のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブ641aが形成されているので、単に平板状の壁部材とした場合に比べてリブ641aを有する分だけ強度をもたせることができる。つまり、熱した鉄線等を用いて壁部材641でのキー挿入面631箇所を熱で溶かそうとしても、リブ641aが存在する分だけ溶かすのに時間がかかるし、何らかの部材を押し当てて破壊しようとしても、リブ641aが存在することで簡単には壊れないようにでき、キー挿入面631に近い壁部材641を排除するのに非常に手間がかかり、キー挿入面631にアクセスし辛くなるので、さらなる不正抑止効果がある。
また、カバー部材640は、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して開かれた開状態(図4参照)では、図17,図18に示すように、キー挿入面631を覆う閉状態と、キー挿入面631を覆いが解除された開状態とに開閉自在であり、ドアブロック4が遊技主要ブロック5に対して閉じられた閉状態(図3参照)では、ドアブロック4がカバー部材640に近接することで、カバー部材640の開状態が抑止されるので、遊技場関係者が遊技設定キースイッチ630を変更したい場合には、ドアブロック4を遊技主要ブロック5に対して開いた開状態にし、カバー部材640を開状態にしてキーを挿入することができるし、ドアブロック4を遊技主要ブロック5に対して閉じた閉状態としているときは、カバー部材640が開状態にできないので、カバー部材640を不正に開状態にするという不正行為を低減できる。
また、遊技主要ブロック5は、ドアブロック4の裏面側で当該ドアブロック4に対して開閉可能に支持されており、ドアブロック4と対向する側にキー挿入面631が存するように遊技設定キースイッチ630を備えるとともに、ドアブロック4と対向する側にカバー部材640を備えているので、このような遊技主要ブロック5においても、遊技設定キースイッチ630に対する不正行為を困難とすることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、ドアブロック4の裏面側に取込ユニット153を備え、遊技主要ブロック5を閉じる際に、取込ユニット153の球止めレバー160を、遊技主要ブロック5のカバー部材640の接触案内面645に当接させて取込許可位置に案内する構成を例に挙げて説明しているが、以下のような構成を採用してもよい。
つまり、本体枠(例えば、内枠や外枠など)と、この本体枠に対して開閉可能に支持される扉部材(ガラス枠や前面扉など)と、を備えた遊技機において、前記扉部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体(例えば遊技球)を取り込む取込ユニット153を着脱自在としたものであり、さらに、前記扉部材は、取込ユニット153への遊技球の流入の可否を操作する球止めレバー160を備え、かつ、球止めレバー160を取込許可位置とすることで取込ユニット153に遊技球が流入可能な状態となり、かつ、球止めレバー160を不許可位置とすることで取込ユニット153を取り外す際の取込ユニット153への遊技球の流入を阻止する状態となる球止め機構170を備え、前記本体枠は、前記扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の球止めレバー160に接触して当該球止めレバー160を前記取込許可位置に戻すように案内する案内手段(例えば、案内部材190)を備えている構成が挙げられる。
(2)上述した実施例では、遊技設定キースイッチ630を例に挙げて説明しているが、このような遊技設定キースイッチ630以外の構成として、操作面に対して所定の操作を施すことで、遊技に関する内部状態の可変設定ができる遊技設定操作手段などを採用してもよい。
(3)上述した実施例では、遊技設定キースイッチ630をドアブロック4と対向する方向と直交または略直交する方向(例えば横向き)に配置した構成を例に挙げて説明しているが、このような遊技設定キースイッチ630がドアブロック4に向く方向(例えば前向き)に向けられ、この遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631を、カバー部材の複数枚の壁部材で覆うような構成としてもよい。
例えば、カバー部材を、遊技設定操作手段(例えば遊技設定キースイッチ630)の操作面(例えばキー挿入面631)に対して複数枚の壁部材を対向配置させ、かつ、前記操作面に対向する方向にそれらの壁部材を順番に並べた構造が挙げられる。つまり、カバー部材が二重壁構造や多重壁構造(各壁が間隔を空けて配置されていてもよいし、隣接する壁同士が当接して配置されてもよい)となっている。
このようにした場合には、カバー部材は、前記遊技設定操作手段の操作面に対して複数枚の壁部材を対向配置させ、かつ、前記操作面に対向する方向にそれらの壁部材を順番に並べた構造としているので、遊技設定操作手段の操作面がカバー部材での2つ以上の壁部材で覆うことができ、この複数枚の壁部材を排除しない限り、操作面にアクセスできないので、一定の不正抑止効果がある。その結果、遊技設定操作手段(例えば遊技設定キースイッチ630)に対する不正行為を困難とすることができる遊技機を提供することができる。
(4)上述した実施例では、本体枠として図3に示すような正面視で矩形状で前後に開口する外枠2を採用しているが、スロットマシンなどの前面側に開口を有する箱状の筐体など、各種の機体、筐体などを採用してもよい。
(5)上述し実施例では、図17に示すように、遊技設定キースイッチ630のキー挿入面631を右横方向に向けるようにしてこの遊技設定キースイッチ630を払出ブロック7に配設しているが、左横方向や上方向や下方向に向けるようにしてもよいし、右横方向と上方向との間に位置する各種の右上斜め方向など種々の斜め方向に向けるようにしてもよい。
(6)上述し実施例では、図17,図19に示すように、カバー部材640は壁部材641と離隔壁部材642とを備えたものとしているが、以下のようなカバー部材640を採用してもよい。
つまり、この変形例のカバー部材640は、図32に示すように、壁部材641と離隔壁部材642との間に、複数枚(図32では3枚)の区画壁部材643が形成されているものである。なお、壁部材641と離隔壁部材642との間に、単一(つまり、一枚)の区画壁部材643が形成されたカバー部材640としてもよい。
この場合には、カバー部材640は、壁部材641と離隔壁部材642との間に、単一または複数枚の区画壁部材643が形成されているので、キー挿入面631に近い壁部材641と、それから離れた離隔壁部材642と、単一または複数枚の区画壁部材643とを排除しない限り、キー挿入面631にアクセスできないし、これらの壁部材641〜643の排除が非常に手間であるので、さらなる不正抑止効果がある。例えば、離隔壁部材642を熱した不正具で溶かす過程でこの不正具が冷め、再び熱した不正具で離隔壁部材642や次の単一または複数枚の区画壁部材643を溶かさなければならず、それらの不正過程途中で不正具が冷えるなど、非常に手間が掛かる状態にできるので、不正抑止効果がある。
また、離隔壁部材642または区画壁部材643は、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面631のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブ(例えばリブ641aのようなもの)が形成されるようにしてもよい。
この場合には、カバー部材640の離隔壁部材642または区画壁部材643は、その所定箇所であって、かつ、キー挿入面631のキー孔が平行投影される箇所に少なくともリブが形成されているので、単に平板状の離隔壁部材または区画壁部材643とした場合に比べてリブを有する分だけ強度をもたせることができる。つまり、熱した鉄線等を用いて離隔壁部材642または区画壁部材643でのキー挿入面631に対応する箇所を熱で溶かそうとしても、リブが存在する分だけ溶かすのに時間がかかるし、何らかの部材を押し当てて破壊しようとしても、リブが存在することで簡単には壊れないようにでき、離隔壁部材642または区画壁部材643を排除するのに非常に手間がかかり、キー挿入面631にアクセスし辛くなるので、さらなる不正抑止効果がある。
(7)上述し実施例では、遊技球使用の回胴遊技機を例に挙げて説明してきたが、パチンコ機やスロットマシンやこれらを融合させた遊技機などに適用可能である。
例えば、スロットマシンなどでは、前面側が開口した箱状の本体筐体の内部に、遊技設定キースイッチ630とカバー部材640とを備えた構成などが挙げられるし、パチンコ機やこれらを融合させた遊技機などでは、正面視で矩形状で板材を四辺に連結した外枠と、この外枠の前面側に設けられ当該外枠に対して片開き自在な内枠と、この内枠の前面側に設けられ当該内枠に対して片開き自在な前面枠(ガラス枠)とを備え、内枠の前面側や外枠の内方に、遊技設定キースイッチ630とカバー部材640とを備えた構成などが挙げられる。
以上のように、この発明は、遊技球を使用するパチンコ機、メダルを使用するスロットマシン及び遊技球使用の回胴遊技機などの各種の遊技機に適している。
1 … 遊技機
2 … 外枠
4 … ドアブロック(本体部材)
5 … 遊技主要ブロック(扉部材)
153 … 取込ユニット(投入装置)
160 … 球止めレバー(操作レバー)
170 … 球止め機構(球止め手段)
190 … 案内部材(案内手段)
630 … 遊技設定キースイッチ(遊技設定操作手段)
631 … キー挿入面(操作面)
640 … カバー部材
645 … 接触案内面

Claims (1)

  1. 本体部材と、この本体部材の裏面側で当該本体部材に対して開閉可能に支持される扉部材と、を備えた遊技機において、
    前記本体部材は、その裏面側において、所定数の遊技媒体を取り込む投入装置を着脱自在としたものであり、
    さらに、前記本体部材は、前記投入装置への遊技媒体の流入の可否を操作する操作レバーを備え、かつ、前記操作レバーを取込許可位置とすることで前記投入装置に遊技媒体が流入可能な状態となり、かつ、前記操作レバーを不許可位置とすることで前記投入装置を取り外す際の前記投入装置への遊技媒体の流入を阻止する状態となる球止め手段を備え、
    前記扉部材は、当該扉部材を閉状態とする際に前記不許可位置の前記操作レバーに接触して当該操作レバーを前記取込許可位置に戻すように案内する案内手段を備えている
    ことを特徴とする遊技機。
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