JP2006346017A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の取込作動に生じた不具合や異常を修理した後に行う取込作動確認を、遊技球を紛失することなく、容易に行うことができるスロットマシンを提案する。
【解決手段】取込球貯留皿15から遊技球を取り込む球取込装置50に、取込作動確認用の遊技球を貯留する球貯留領域61と、該球貯留領域61の球流出口62を遊技球流出可能な状態と不能な状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部60を具備するものとした。これにより、確認球貯留部60の遊技球を用いて、取込作動確認を行うことができ、遊技球紛失により生ずる遊技者とのトラブルが発生しない。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンに関する。
遊技媒体として通常使用されるメダルの替わりに、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンが提案されている。かかるスロットマシンは、パチンコ機と併存させて遊技場に備え付けることにより、一種類の遊技媒体でパチンコ機とスロットマシンの両遊技機を遊技可能となるため、遊技者の利便性を向上させることができる。また、パチンコ機用の遊技島に取り付けて、パチンコ機用の球供給装置や球回収装置を利用することができるため、遊技機の設備費や遊技媒体の管理費等を低減させることができる。
こうしたスロットマシンは、一般的に、取込用の遊技球を貯留する取込球貯留皿と、該取込球貯留皿の遊技球を取り込む球取込装置とを備えている。ここで、取込球貯留皿は、回転リールを配設した遊技機本体の前面に開閉可能に設けられた開閉パネルに配設されている。一方、球取込装置は、遊技機本体に配設され、開閉パネルの閉鎖状態で取込球貯留皿に設けられた取込口と連通する球取込口と、該球取込口からの遊技球が流下する球取込路とを具備する取込ケース、及び該取込ケースに設けられ、遊技球を所定個数を一単位として取り込む取込作動手段を具備してなる。
一方、遊技場では、一般的にメダル一枚の価値よりも遊技球一個の価値が低く設定されているため、該メダルを遊技媒体とするスロットマシンがメダル一枚を最小賭数単位としていることに対して、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンでは、例えば遊技球5個を最小賭数単位としている。例えば、最大賭数が三単位に設定されているスロットマシンにあっては、その球取込装置の取込作動手段が、一ゲーム毎に、賭数を一単位(最小単位)とした場合には5個、二単位とした場合には10個、三単位(最大単位)とした場合には15個の遊技球を取込球貯留皿から取り込む作動を行うように制御されている。
ここで、球取込装置の取込作動手段としては、例えばスプロケットを回動制御することにより、取込球貯留皿から遊技球を所定の取込個数まで一個毎繰返し連続して取り込む作動を行うようにしている構成が一般的である。また、例えば特許文献1のように、5個の遊技球を一度に取り込むように可動する可動部材を三つ設け、賭数単位毎に遊技球をほぼ同時的に取込可能とする取込作動手段を備えた構成も提案されている。尚、取込作動手段にあっては、取り込んだ遊技球を検知するセンサ等の検知装置も設けられており、遊技者が設定した賭数単位に相当する数量の遊技球を取り込んだか否かを確認するようにもなっている。
特開2004−305543号公報
上述したように、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにあっては、その球取込装置が一ゲーム毎に複数個の遊技球を取り込む作動を行うことから、該球取込装置の取込作動手段は比較的高い可動率となっている。このため、遊技球を取り込む作動時に、遊技球が流下して生じる振動や衝撃等によって、スプロケット等の部材に変形や欠損を生じたり、各部材の可動軸がズレたり、該スプロケットを駆動するための駆動装置との連結機構が外れたりする等の不具合を生じることもあり得る。さらには、長期間に蓄積される負荷により駆動装置に作動不良等を生じる不具合や異常の発生が懸念される。これは、上述した従来構成ように、一度に5個の遊技球を取り込むことができるものにあっても、その可動部材に一ゲーム毎に遊技球5個分に相当する負荷が生じるため、同様の不具合や異常の発生が懸念される。
上記したような球取込装置の不具合や異常が、遊技者の遊技中に発生すると、一旦遊技を中断して遊技場の係員によって当該球取込装置の修理や交換等が行われることとなる。この時、係員は、不具合や異常の原因を確認するために、球取込装置内で試験的に遊技球を取り込む作動を行うことがある。さらに、修理や交換等の後、球取込装置の取込作動手段が正常に作動するか確認するために、試験的に遊技球を取り込む作動を行う。この作動の確認は、開閉パネルの開放状態で取込作動手段により遊技球を取り込む作動を行い、球取込装置へ流入した遊技球と、該球取込装置から流出する遊技球とを確認するようにしていることが一般的である。さらには、取込ケースを開放して取込作動手段の作動を目視するようにしている場合もある。
ところが、上述したように球取込装置が遊技機本体に設けられているスロットマシンでは、開閉パネルの開放状態で取込作動確認を行うために、係員が手作業で遊技球を直接球取込装置へ入れなければならない。ここで、球取込装置へ遊技球を流入する球取込口は、上記した取込球貯留皿から遊技球を一個毎流入する大きさでしかないため、係員が自らの手作業で一個毎遊技球を流入させることは作業効率が低いと共に、作業し難い。このため、遊技球を誤って落とし易く、床に落ちた遊技球は紛失してしまい易い。そして、この遊技球が後に拾われて遊技に使用されると、遊技場の不利益ともなり得る。また、取込球貯留皿の遊技球を使用した場合に、係員が誤って床面へ落としてしまい、落ちた遊技球が紛失すると、この遊技球は遊技者のものであるため、遊技場が遊技者へ補填する必要が生じる。さらに、この紛失した遊技球の個数が不明であると、遊技者との間でトラブルが生じることもあり得る。
尚、仮に球取込装置が開閉パネルに配設されている構成のスロットマシンにあっては、開閉パネルの開放状態で、球取込装置で取り込んだ遊技球を流下させる流路が、遊技機本体と分断されてしまうこととなる。このため、上述のように取込作動確認を行う場合に、係員は球取込装置から流出する遊技球を手や容器等で受け止めなければならない。そして、上記と同様に、この流出した遊技球が床に落ちた場合、遊技場が遊技者に補填する必要が生じ、また、紛失した個数を原因としてトラブルが生じることもあり得る。
本発明は、かかる問題を解決するために発明されたものであり、遊技球を紛失する等して遊技者との間でトラブルが生じることなく、かつ、比較的容易に球取込装置の取込作動確認を行い得るスロットマシンを提案するものである。
本発明の第一の発明としては、取込球貯留皿を備えた開閉パネルと、遊技機本体に配設された球取込装置とを具備するスロットマシンにおいて、球取込装置は、該装置の取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口が取込作動手段の上流側で球取込路と連通する球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を球取込路への流出可能状態と不能状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部を具備することを特徴とするものである(請求項1)。
ここで、本発明にあって、取込作動確認は、球取込装置の取込作動手段が正常に遊技球を取り込むことができるか否かを、該取込作動手段を作動させることにより遊技場の係員等が確認することであり、該球取込装置に不具合や異常等が生じた場合に、これを修理・交換した後に主に行われる。そして、球取込装置が遊技球を正常に取り込めない不具合や異常等は、上述したように、取込作動手段を構成する構成部材の欠損や変形、該取込作動手段を構成する駆動装置の作動不良等が原因としてある。さらに、この駆動装置の作動不良は、装置自体の故障だけでなく、配線不良や、これを制御する制御不良等もあり得る。したがって、以下、これらを球取込装置の不具合や異常として扱っている。
かかる構成にあっては、遊技中に球取込装置に不具合や異常が発生した場合に、該異常等を遊技場の係員が修理した後、開閉パネルを開放したままの状態で球貯留領域内の遊技球を球取込路へ流下させることによって、球取込装置が正常に遊技球を取り込めるか否かを確認する取込作動確認を実行可能としたものである。そして、確認球貯留部に予め遊技球が貯留していれば、係員は遊技者の遊技球を使用したり、作動確認用の遊技球を携帯しておく必要もなく、修理後直ちに取込作動確認を行うことができ得る。これにより、上述した従来構成のように、取込作動手段の作動確認のために、係員が自らの手作業で遊技球を球取込装置に流入させることを要しないことから、開閉パネルを開放したままで比較的容易かつ確実に取込作動確認を行うことができ得る。さらに、従来構成のように、手作業で遊技球を流入する場合に遊技球を落下させたり、落下した遊技球を紛失することも無いから、遊技者の遊技球を取込作動確認に使用して紛失してしまうことにより生ずる遊技者との間のトラブルや、紛失した遊技球を使用されることにより生ずる遊技場の不利益が発生しない。
本発明は、取込作動確認用の遊技球を貯留する確認球貯留部を設けるようにした構成であるから、取込作動確認に取込球貯留皿内の遊技球を用いることがなく、取込球貯留皿に遊技球を保持したまま、不具合等の修理及び取込作動確認を行うことも可能である。したがって、遊技中に発生した不具合や異常を修理等した後、取込作動手段の作動確認すると、遊技者は直ぐに遊技を再開することができるという優れた利点もある。
尚、本発明にあって、球取込装置の取込ケースが、その球取込路を視認可能とするように、その前面を透明材料から形成してなるものである構成が好適に用い得る。かかる構成により、開閉パネルを開放したまま遊技球の取込作動を行えば、取込作動手段を構成する構成部材の作動状況を目視することができる。したがって、球取込装置に不具合や異常等が生じた場合に、該不具合や異常の発生箇所を、比較的容易に特定することが可能であり、該不具合や異常の修理や交換作業の作業効率も向上する。さらに、この不具合や異常を修理・交換した後に行う取込作動確認で、正常か否かの判断を一層明確化できる。
また、本発明の第二の発明としては、取込球貯留皿を備えた開閉パネルと、遊技機本体に配設された球取込装置とを具備するスロットマシンにおいて、球取込装置は、該装置の取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口から遊技球を流出可能な球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を流出可能な状態と不能な状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部と、確認球貯留部を球取込口の周縁に回動可能に軸支し、該確認球貯留部を、その球流出口が球取込口に連通する導入位置と、該球流出口が球取込口と非連通であり、かつ開閉パネルの閉鎖状態で機内に保持する保持位置とに位置変換する貯留部回動機構とを具備することを特徴とするものである(請求項2)。
かかる構成にあっては、上述の第一発明と同様、遊技中に球取込装置に不具合や異常が発生した場合に、遊技場の係員が該不具合等を修理した後、開閉パネルを開放したままの状態で、保持位置に在る確認球貯留部を回動して導入位置へ位置変換し、確認球導入手段により球貯留領域内に貯留した遊技球を球取込路へ流下させることによって、球取込装置の取込作動確認を行うことができるものである。さらに、作動確認後は、確認球導入手段を遊技球の流入不能状態とし、確認球貯留部を導入位置から保持位置へ回動変換した後、開閉パネルを閉鎖することにより、遊技を再開可能とする。ここで、確認球貯留部に予め遊技球が貯留しておけば、係員は遊技者の遊技球を使用したり、作動確認用の遊技球を携帯したりしておく必要もなく、修理後直ちに作動確認を行うことができ得る。この第二発明の構成にあっても、従来構成のように、取込作動確認のために係員の手作業で遊技球を球取込装置へ流入させる作業を要しないから、該取込作動確認を容易かつ確実に行い得ると共に、遊技球の落下及び紛失もなく、遊技者との間のトラブルや遊技場の不利益が生じないという、上述した第一発明と同様の作用効果を発揮できる。
尚、本第二発明にあっても、上述した第一発明と同様に、球取込装置の取込ケースを、その前面が透明材料から形成されたものとする構成が好適に用い得る。この構成により遊技球の取込作動を目視できるから、上述したように、不具合や異常の原因を比較的容易に特定でき、その修理・交換作業の作業効率と向上できると共に、取込作動確認を一層明確に判断でき得る。
この構成は、確認球貯留部を貯留部回動機構により回動するようにしたものであるから、開閉パネルの閉鎖状態では確認球貯留部は保持位置に在るため、仮に、機台の前面から振動等により確認球導入手段が遊技球を流下可能な状態になる等の誤作動があったとしても、この遊技球は球取込装置へ流入しないという利点もある。
上述した第一発明および第二発明にあって、確認球貯留部の確認球導入手段が、球流出口を開閉可能とするように設けられ、球貯留領域内の遊技球を球取込路へ流出可能とする開放位置と、該遊技球を球取込路へ流下不能とする閉鎖位置とに手動により変換操作可能とした球導入扉から構成されてなるものが提案される(請求項3)。
かかる構成にあっては、球取込装置の不具合等を修理した後、係員が球導入扉を手動で操作することにより、確認球貯留部の球貯留領域内の遊技球を流入可能な開放位置として、取込作動確認を行い得るようにしたものである。そして、当該取込作動確認が終了すると、係員が開放位置にある球導入扉を手動で閉鎖位置へ変換する。このように手動操作する球導入扉にあっては、比較的簡素な構成で配設できる。また、電気的な配線等が不要であると共にメンテナンスも容易である。
尚、この構成にあって、球導入扉を開放位置で保持可能とする保持手段を備えていることが好適である。これにより、球導入扉を開放位置で手動により支えておく必要がなく、作業性に優れる。ここで、保持手段としては、球導入扉が開放位置で閉鎖位置へ動くことができないように、磁石や係止片等により球導入扉を開放位置で停止させる構成等が挙げられる。
また、取込球貯留皿の取込口に、開閉パネルの閉鎖時に該取込口を開口し、かつ該開閉パネルの開放時に取込口を閉鎖する取込口開閉扉が設けられている構成が提案される(請求項4)。
かかる構成にあっては、開閉パネルを開放した場合に、取込球貯留皿内の遊技球が取込口から落ちてしまうことを防ぐものである。ここで、取込口開閉扉としては、手動で開閉操作する構成、電気的に開閉作動する構成、該扉を閉鎖する方向に付勢する付勢手段を設けて開閉パネルの開閉に応じて自動的に開閉する構成等のいずれとすることもできる。
また、確認球貯留部の球貯留領域が、遊技球を一列状に整列して貯留可能とする樋形状を成すものである構成が提案される(請求項5)。
かかる構成にあっては、確認球導入手段により遊技球を流下可能な状態とした場合に、球貯留領域で整列する遊技球が、球流出口から球取込路へ順次一個毎流下するようにしたものである。そして、通常の遊技中における、取込球貯留皿から遊技球が一個毎流入することと、ほぼ同じように遊技球を流下させ得る。これにより、遊技球が球取込通路を円滑に流下して取込作動手段へ到達することから、該取込作動手段が遊技球を連続的に取り込むことができ、取込作動確認が適正に実行し得る。
一方、上述したスロットマシンにあって、球取込装置により取り込まれた遊技球を、取込球貯留皿の下方に配設された下部球貯留皿へ返却する返却通路と、機外へ排出する排出通路とのいずれか一方へ流下可能とするように流路変換する球通路変換手段を備えてなり、遊技球が返却通路へ流下可能となるように球通路変換手段を流路変換すると共に、球取込装置の取込作動手段により遊技球を取り込み、該遊技球を下部球貯留皿へ返却する保守用返却スイッチと、遊技球が排出通路へ流下可能となるように球通路変換手段を流路変換すると共に、球取込装置の取込作動手段により遊技球を取り込み、該遊技球を機外へ排出する保守用作動スイッチとを備えた保守用操作部が、開閉パネルの閉鎖状態で該開閉パネルにより被覆される部位に配設されてなる構成が提案される(請求項6)。
かかる構成にあっては、開閉パネルを開放した状態で、保守用返却スイッチをオン操作することにより、球取込装置の球取込路に残留する遊技者の遊技球を下部球貯留皿へ返却することができる。さらに、保守用作動スイッチをオン操作することにより、確認球貯留部から球取込路へ流下した遊技球を取り込むという取込作動確認を行うことができると共に、該遊技球を機外へ排出することにより、取込作動確認用の遊技球を遊技場が確実に回収できるようにしている。また、この保守用操作部は、開閉パネルの閉鎖状態で被覆される部位に設けられていることから、該開閉パネルを開放した状態での各スイッチの操作性に優れる。したがって、遊技場の係員は、球取込装置の取込作動に不具合や異常が生じた場合に、開閉パネルを開放したままの状態で保守用操作部の各スイッチを夫々操作することにより、当該不具合や異常の原因究明や修理後の取込作動確認を一層容易かつ確実に行うことができ得る。
また、上述したスロットマシンにあって、球取込装置の取込作動手段が、取り込んだ遊技球を検知する取込球検知センサを備えてなり、遊技球の取込途中で球取込装置の取込作動確認をする場合に、当該取込作動確認前に取り込まれ、前記取込球検知センサにより検知された遊技球の取込個数をリセットすると共に、該取込個数の遊技球を返却する取込球リセットスイッチを備えた保守用操作部が、開閉パネルの閉鎖状態で該開閉パネルにより被覆される部位に配設されてなる構成が提案される(請求項7)。
球取込装置に発生する不具合や異常等は、遊技中、例えば遊技者の設定した賭数単位の遊技球を取り込んでいる途中に発生することもあり得る。この場合には、不具合や異常から復帰した後に、該不具合の発生直前に記憶された遊技球の記録を消去して、新たな遊技から再開されることが遊技者にとって望ましいものと言える。このため、かかる構成にあっては、この取込途中で生じた不具合や異常を修理する場合に、取込球リセットスイッチが操作されることにより、この直前に記憶した遊技球数をリセットすると共に、この取り込んだ遊技球を返却するようにしたものである。これにより、遊技者は、不具合や異常が解消された後に、新たな遊技から再開できる。
本第一発明のスロットマシンは、球取込装置が、取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口が取込作動手段の上流側で球取込路と連通する球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を球取込路への流出可能状態と不能状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部を具備するものとしたから(請求項1)、球取込装置に発生した不具合や異常等を修理した後、開閉パネルを開放したまま、確認球貯留部の遊技球を用いて取込作動確認を行うことができる。このため、上述した従来構成のように係員の手作業で遊技球を球取込装置に入れる必要もなく、比較的容易かつ確実に取込作動確認を行うことができる。さらに、取込作動手段の作動確認時に遊技球の落下や紛失もないため、遊技者の遊技球を紛失することによるトラブルや、紛失した遊技球を使用されることによる遊技場の不利益も発生しない。
本第二発明のスロットマシンは、球取込装置が、取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口から遊技球を流出可能な球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を流出可能な状態と不能な状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部と、確認球貯留部を球取込口の周縁に回動可能に軸支し、該確認球貯留部を、その球流出口が球取込口に連通する導入位置と、該球流出口が球取込口と非連通であり、かつ開閉パネルの閉鎖状態で機内に保持する保持位置とに位置変換する貯留部回動機構とを具備するものとしたから(請求項2)、上述した第一発明と同様、比較的容易かつ確実に取込作動確認を行うことができると共に、遊技者の遊技球を紛失することによるトラブルや、紛失した遊技球を使用されることによる遊技場の不利益も発生しない。
また、上述した第一発明および第二発明にあって、確認球貯留部の確認球導入手段が、球流出口を開閉可能とするように設けられ、球貯留領域内の遊技球を球取込路へ流出可能とする開放位置と、該遊技球を球取込路へ流下不能とする閉鎖位置とに手動により変換操作可能とした球導入扉から構成されてなるものとした場合には(請求項3)、球導入扉を比較的簡素な構成として配設できると共に、取込作動手段の作動確認時に、係員が容易に開閉させて球貯留領域内の遊技球を確実に球取込路へ流下でき得る。
また、取込球貯留皿の取込口に、開閉パネルの閉鎖時に該取込口を開口し、かつ該開閉パネルの開放時に取込口を閉鎖する取込口開閉扉が設けられている構成にあっては(請求項4)、開閉パネルを開放した場合に、取込球貯留皿の遊技球が取込口から落下してしまうことを防止できる。したがって、球取込装置の不具合等で開閉パネルを開放したときに、遊技球が床にこぼれ落ちてしまい、該遊技球の紛失により遊技者との間のトラブルが生ずることも発生しない。
また、確認球貯留部の球貯留領域が、遊技球を一列状に整列して貯留可能とする樋形状を成すものである構成にあっては(請求項5)、球貯留領域から球取込路へ遊技球が円滑に流下することとなり、取込作動確認を一層適正に行い得る。
一方、球取込装置により取り込まれた遊技球を下部球貯留皿へ返却する返却通路と、機外へ排出する排出通路とのいずれか一方へ流路変換する球通路変換手段を備えてなるものであって、球通路変換手段が返却通路へ流路変換すると共に、取込作動手段により遊技球を取り込む保守用作動スイッチと、球通路変換手段が排出通路へ流路変換すると共に、取込作動手段により遊技球を取り込む保守用作動スイッチとを備えた保守用操作部が、開閉パネルにより被覆される部位に配設された構成にあっては(請求項6)、球取込装置に不具合や異常等が生じた場合に、遊技者の遊技球を下部球貯留皿へ返却することと、確認球貯留部の遊技球を回収することとを、保守用操作部の各スイッチ操作により容易かつ確実に行い得る。また、開閉パネルを開放したままの状態で、保守用操作部の各スイッチを操作し易く、取込作動確認を一層容易かつ適正に行い得る。
また、球取込装置の取込作動手段が、取り込んだ遊技球の個数を検知する取込球検知センサを備えてなり、遊技球の取込途中で球取込装置の取込作動確認をする場合に、当該取込作動確認前に取り込まれ、前記取込球検知センサにより検知された遊技球の取込個数をリセットすると共に、該取込個数の遊技球を返却する取込球リセットスイッチを備えた保守用操作部が、開閉パネルの閉鎖状態で該開閉パネルにより被覆される部位に配設された構成にあっては(請求項7)、取込球リセットスイッチが操作されることにより、不具合や異常の修理後に、遊技者は新たな遊技から再開できる。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本発明にかかるスロットマシン1は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするものであって、図1に示すように、パチンコ機用の遊技島(図示省略)に固定される木製の外枠2と、該外枠2にヒンジ部材16を介して開閉可能に枢着する遊技機本体3とからなる。ここで、外枠2は、板材を矩形枠状に組み付けて、一般的なパチンコ機の木製外枠と同一形状に形成されてなる。この外枠2の前面下端部には、左右両側間に亘って幕板22が配設されている。この幕板22は、後述する下部球貯留皿13の直下に、該下部球貯留皿13の底面開口から排出される遊技球を回収する球箱を置くスペースを確保するために設けられているものであり、遊技球を遊技媒体とするパチンコ機及びスロットマシンには必須のものとなっている。
遊技機本体3は、図1〜3に示すように、ヒンジ部材16を介して外枠2に直接枢着する前枠4と、該前枠4の上半分に配設され、前面に意匠板6が設けられた遊技盤7と、該遊技盤7の背面側に設けられ、該意匠板6の前面に形成された三つの表示窓8a〜8cから夫々に視認可能とする三つの回転リール30a〜30cを備えたリールユニット31と、前枠4の背面側に開閉可能に取り付けられる裏機構板5等により構成される。
上記した意匠板6には、前面に適宜の絵柄からなる装飾が施されており、三つの表示窓8a〜8cが左右方向に並んで配設されている。さらに左側に位置する表示窓8aの左側には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ(図示省略)が設けられる。また、該表示窓8a〜8cの下方には、遊技盤7に取り付けられた各種表示器9a〜9dが横一列状に配設される。ここで、表示器9aにはレギュラーボーナス中の入賞回数等が表示され、表示器9bには1回の入賞により獲得した賞球数が表示され、表示器9cには払出動作が完了していない遊技球数が表示され、表示器9dには、現時点で設定されている賭数が表示される。
また、遊技盤7の裏側に配設されたリールユニット31は、図柄表示装置を構成するものであり、三つの回転リール30a〜30cと、各回転リール30a〜30cを夫々駆動するための複数のリール駆動モータ(図示省略)とを、堅牢な収納フレーム32の所定位置に組み付けてユニット化してなる。そして、各回転リール30a〜30cの外周面には多種類の図柄(図示省略)が適宜間隔で配列されている。この回転リール30a〜30cの図柄を上述した表示窓8a〜8cに表出し得る状態で、リールユニット31が遊技盤7に配設されている。また、リールユニット31の各リール駆動モータは、該モータを回転制御する表示制御基板102(図5参照)と配線(図示省略)を介して接続されている。
前枠4の前面下部には下部球貯留皿13が配設されており、また該下部球貯留皿13内を臨む位置には球返却口14が形成されている。この下部球貯留皿13は、その内部が余剰の遊技球を貯留する領域となっており、後述する上部球貯留皿15からオーバーフローする遊技球や上部球貯留皿15から移される遊技球が球返却口14から流入して貯留される。また、下部球貯留皿13には、その底面に開口(図示省略)が形成されているとともに、該開口を開閉する球抜スライダ(図示省略)が設けられており、遊技者がこの球抜スライダを移動操作することにより開口が開放され、下部球貯留皿13内に貯留されている遊技球を下方に排出することができる。
一方、遊技機本体3の前枠4の前面側には、図3のように、該前枠4の上半分を覆うように、ヒンジ部材(図示省略)により一側縁が枢結された前扉17が開閉可能に取り付けられている。この前扉17は、ガラス又は合成樹脂からなる透明な被覆板が嵌め込まれた窓部18を備えており、該窓部18から上述した表示窓8a〜8cに表出する回転リール30a〜30cの図柄や各種表示器9a〜9d等を視認し得るようになっている。窓部18の左右両側には装飾ランプやスピーカー(図示省略)等が夫々に配設されている。この装飾ランプやスピーカー等を用いて遊技状態に応じた所定の点滅光や効果音による演出が行われる。また、窓部18の直下にはカード操作部21が配設されている。このカード操作部21には、スロットマシン1の側部に装着されるカードユニット(図示省略)に投入されたプリペイドカードを遊技者に返却するように要求するカード返却ボタン(図示省略)と、所定個数単位の遊技球を貸球として払い出すように要求する球貸ボタン(図示省略)と、カードユニットに投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器(図示省略)とによって構成されている。
また、上記前扉17の直下には、遊技機本体3の前枠4に対して開閉可能となるように、前扉17と同様に一側縁をヒンジ部材29(図12参照)により枢結された開閉パネル10が設けられている。尚、この開閉パネル10は、上述した下部球貯留皿13の直上に位置している。
この開閉パネル10は、前方へ突出する樹脂製の上皿部材12と、前枠4に枢結されたヒンジ部材29を設けたパネル部材11(図12参照)とから構成されている。そして、この上皿部材12には、上方に開口し、遊技球を貯留する上部球貯留皿15が設けられている。この上部球貯留皿15には、払出装置26(図5参照)から払い出される遊技球を排出する球払出口47が、正面視左側端部に開口されている。さらに、正面視右側端部には、この上部球貯留皿15内に貯留する遊技球を機内に取り込む取込口20(図12参照)が、開閉パネル10のパネル部11を貫通するようにして配設されている。また、この取込口20を下流端として、左右方向に沿って遊技球を一列に整列する整列路19が設けられている。この整列路19は、その上流端から下流端に向かって下方へ緩やかに傾斜していると共に、下流端は奥方へ下方傾斜するように形成されており、遊技球が整列路19から順次取込口20へ流入するようになっている。そして、この上部球貯留皿15は、その内部形状を、貯留する遊技球が整列路19の上流端から順に整列するような形状として形成されている。すなわち、上部球貯留皿15に貯留する遊技球は、一旦整列路19に整列した後、順次取込口20へ流入するようになっている。
この開閉パネル10に設けられた上部球貯留皿15が、本発明にかかる取込球貯留皿である。
また、上記した開閉パネル10の上皿部材12には、その前面に、正面視左側から、スタートレバー41、停止ボタン43a〜43cが並設されており、停止ボタン43cの右側には、キャンセルボタン46と放出ボタン45とが上下に並んで設けられている。さらに、上皿部材12の右側上面には、1BETボタン42aとMAXBETボタン42bとが夫々配設されている。そして、遊技者がこれらのレバーやボタンを操作することにより、遊技が実行される。ここで、1BETボタン42aとMAXBETボタン42bは、賭数設定要求を行うためのものであり、これらの押圧操作により、所定個数の遊技球が遊技機内に取り込まれて賭数が設定され、遊技が開始可能となる。また、スタートレバー41は、遊技開始要求を行うためのものであり、賭数の設定により遊技が開始可能となった状態で押し下げ操作されることにより、賭数の設定によって取り込まれた遊技球が遊技島の球回収装置(図示省略)側へ排出されるとともに、各回転リール30a〜30cが回転始動する。また、停止ボタン43a〜43cは、回転リール30a〜30cの停止操作に用いるものであり、回転リール30a〜30cの回転中にこれらのボタンが押圧操作されると、その操作タイミングに基づいて遊技制御手段が各停止ボタン43a〜43cに夫々対応する回転リール30a〜30cを停止させる。また、放出ボタン45は、上部球貯留皿15に貯留されている遊技球を、下部球貯留皿13へ移すためのものであり、キャンセルボタン46は、スタートレバー41の操作前に設定された賭数を取消すためのものであり、BETボタン42a,42bにより設定された賭数に応じて機内に取り込まれた遊技球が返却される。ここで、上記BETボタン42a,42b、停止ボタン43a〜43c、キャンセルボタン46、及び放出ボタン45は夫々内部にランプを備えており、夫々のランプの点灯により操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
尚、遊技機本体3には、図3のように、上記した開閉パネル10により前面を覆われる部位に、該開閉パネル10の閉鎖状態で、その取込口20(図12参照)と連通して遊技球を取り込む球取込装置50が配設されている。そして、この球取込装置50により取り込まれた遊技球は、球通路変換装置36を介して、上述した下部球貯留皿13の球返却口14に連通する返却通路37、機外の球回収装置(図示省略)に連通する排出通路38のいずれかへ流下するようになっている。このように遊技球を上部球貯留皿15から取り込む構成は、球取込装置50が本発明の要部に係ることから、詳しくは後述する。
また、前枠4の背面側には、図3,4に示すように、一側縁が枢結された裏機構板5が開閉可能に取り付けられている。この裏機構板5の背面には、基板ユニット27が装着されており、該基板ユニット27には、電子回路が組み込まれた複数の基板100〜106(図5参照)が内蔵されている。これらの基板100〜106は、相互に接続されると共に、スロットマシン1が備える各種センサ、ボタン、モータ、ランプ等と接続されている。スロットマシン1の各種制御手段はこれらの基板100〜106より構成される。この裏機構板5の上部には、遊技島の球供給装置(図示省略)から遊技球の供給を受ける球タンク23が設けられる。この球タンク23は、裏機構板5の側部に形成される払出通路24を介して、上部球貯留皿15の球払出口47や、下部球貯留皿13の球返却口14と連通しており、該払出通路24の中途位置に設けられた払出装置26が作動すると、球タンク23側に位置する所定数の遊技球が、上部球貯留皿15や下部球貯留皿13へ払い出される。この払出装置26から送出された遊技球は、通常は、上部球貯留皿15へ払い出されるが、該上部球貯留皿15が満杯である場合に下部球貯留皿13へ払い出されるようになっている。尚、この払出装置26は、後述する払出制御基板101に接続されており、該払出制御基板101により作動制御される。
また、上記した球タンク23には、該球タンク23内に貯留する遊技球が所定の下限量以下となったことを検知するための球切スイッチ(図示省略)が配設されている。この球切れスイッチは、後述する払出制御基板101に接続されており、該スイッチの球切れ検知に従って遊技島の球供給装置から遊技球を球タンク23に供給するように制御されている。
上述した構成にあって、原則、以下のように遊技が進行する。
遊技者が、賭数を設定することが可能な所定期間に、1BETボタン42a又はMAXBETボタン42bをボタン操作することにより賭数が設定され、この賭数単位に応じて上部球貯留皿15から遊技球が所定個数取り込まれると共に、所定の入賞ラインランプ(図示省略)が点灯して有効ラインを報知する。ここで、本実施例にあっては、賭数一単位毎に遊技球が5個取り込まれるように設定されている。すなわち、一単位(最小賭数単位)では5個、二単位では10個、三単位(最大賭数単位)では15個の遊技球を取り込むように設定されている。このように賭数が設定されると、次に回転リール30a〜30cを回転始動することができる期間となり、遊技者がスタートレバー41を押し下げると、全リール30a〜30cが一斉に回転始動する。回転リール30a〜30cの回転速度が一定となると、次に回転リール30a〜30cを回転停止することができる期間となる。そして、遊技者が停止ボタン43a〜43cを順にボタン操作することにより、その操作タイミングに基づいて回転リール30a〜30cが順に回転停止する。ここで、有効ライン上に並んだ図柄の組合せが所定の当り組合せであると、予め設定されている個数の賞球が遊技者に払い出される。また、遊技内容についていえば、遊技者に有利なボーナスゲーム等の遊技作動が実行開始されることとなる。一方、停止した図柄の組合せが当り組合せ以外である場合は、ハズレ組合せとして確定表示されることとなる。
ところで、説明中に用いる「ゲーム」は、賭数の設定により進行開始して、有効ライン上で停止した図柄の組合せが所定の当り組合せであった場合は利益の払い出しの終了により、ハズレ組合せの場合はその図柄の確定表示により、満了するものである。
図5は、本発明にかかるスロットマシン1の遊技制御手段を構成する各種基板及び該基板の接続状態を示すブロック図である。
マイクロコンピュータにより構成される主制御基板100には、スロットマシン1の遊技作動を統括的に制御するための主制御用中央制御装置(CPU)を備えた基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101、表示制御基板102、ランプ制御基板103、音声制御基板104、情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるようになっている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー41、各BETボタン42a,42b、停止ボタン43a〜43c、放出ボタン45、キャンセルボタン46等が接続されており、主制御基板100は所定時間毎(例えば2ms毎)にこれらの作動状態を調べ、そのオン作動に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、バス(図示省略)を介して主制御用中央制御装置CPUに接続される。
上記払出制御基板101には、遊技球の払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は、上述した払出装置26等と接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い払出装置26を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニットと、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球の残球データ等のやり取りを行うする。尚、このCR接続基板104には、上記したカード操作部21のカード返却ボタン(図示省略)や球貸ボタン(図示省略)も接続されている。さらに、この払出制御基板101には、上記した球タンク23内の球切れを検知する球切スイッチも接続されている(図示省略)。
上記表示制御基板102は、回転リール30a〜30cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転リール30a〜30cを回転駆動するリール駆動モータと、回転リール30a〜30cの回転角度を検出する基準位置センサ(図示省略)とが接続され、主制御基板100から送出されるコマンドに従ってリール駆動モータを駆動させ、各回転リール30a〜30cを回転させるとともに、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102は、回転リール30a〜30cの下方に設けられた各種表示器9a〜9dと接続されるとともに、効果音や音声の出力制御を行う音声制御基板106を介してスピーカーと接続されている。
上記ランプ制御基板103には、入賞ラインランプ(図示省略)や、開閉パネル10の上皿部材12に設けられる各種ボタン42a、42b,43a〜43c,45,46に内蔵されたランプが接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い各種ランプを点灯制御して、入賞ラインや操作が有効となったボタン等を遊技者に報知する。さらに、ランプ制御基板103には、遊技前面に配設される各種装飾ランプが接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従って遊技状態に応じて所定態様でこれらのランプが点灯、点滅される。
上記音声制御基板104には、遊技前面に配設される各種スピーカが接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従って遊技状態に応じて所定態様でこれらのスピーカから音響を発する。
また、上記情報端子基板105は、遊技島に設備される集中管理装置と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報が、この情報端子基板105を介して集中管理装置へ送信される。
次に、本発明の要部について説明する。
実施例1は、図6のように、球取込装置50が、作動確認用の遊技球を貯留する確認球貯留部60を固定してなる構成としたものである。一方、実施例2は、図のように、球取込装置80が、確認球貯留部90を回動可能に設けてなる構成としたものである。
以下、各構成を詳述する。
実施例1の球取込装置50は、図6のように、前枠4に図示しない固定部材によって固定される固定ケース部51aと、該固定ケース部51aに前方へ開放可能に枢結され、確認球貯留部60が設けられた開閉ケース部51bとからなる取込ケース51から構成されている。この開閉ケース部51bの前面上部には、上述した開閉パネル10の閉鎖状態で、上部球貯留皿15の取込口20(図12参照)に連通する位置に、球取込口53が前方へ突出するようにして設けられている(図3参照)。一方、固定ケース部51aの背面下部には、図7のように、取り込んだ遊技球を流出する取込球流出口54が設けられている。そして、この取込ケース51の内部には、球取込口53から取込球流出口54まで連通する球取込路52が形成されており、球取込口53から流入した遊技球が下方へ流下して取込球流出口54から流出するようになっている。
この取込ケース51には、図6(ロ),図7(ロ)のように、スプロケット55が、その歯部を上記した球取込路52内に突出させるように配設されており、このスプロケット55により球取込路52を流下する遊技球の流れが制限される。さらに、このスプロケット55の回転を規制可能なストッパ56と、該ストッパ56を傾動する取込用ソレノイド57とが配設されている(図6(ハ)参照)。ここで、取込用ソレノイド57は、非通電の状態(図10(イ),(ニ)参照)で、ストッパ56がスプロケット55の回転を停止する位置で保持され、通電されることにより駆動して、ストッパ56をスプロケット55が回転可能な位置へ傾動する(図10(ロ),(ハ)参照)。そして、取込用ソレノイド57の一回の通電により、図10のように、スプロケット55を停止する位置と回転可能な位置とに往復作動させ、この一往復作動によりスプロケット55が所定角度回転して遊技球を一個毎移送できるように、ストッパを傾動させる。このように取込用ソレノイド57が通電されることにより、該通電回数に応じた個数の遊技球が下流側へ移送される。
ここで、取込用ソレノイド57が連続的に通電されると、通電されている間、ストッパ56はスプロケット55の回転可能位置に保持されることとなり、遊技球が連続して下流側へ移送される。
さらに、球取込通路52の、上記したスプロケット55の下流側には、図6,図7のように、遊技球を検知する取込球検知センサ59が配設されている。この取込球検知センサ59は、上述した主制御基板100に接続されており(図5参照)、取り込んだ遊技球数が確認されている。同様に上記した取込用ソレノイド57も主制御基板100に接続されており(図5参照)、該主制御基板100は、遊技者が上述したBETボタン42a,42bを操作した場合に、その所定賭数単位に応じた個数の遊技球を取り込むように、当該個数に相当する回数だけ断続的に通電するようにして当該ソレノイド57を駆動制御している(図10参照)。尚、主制御基板100は、遊技者が上述した放出ボタン45を操作した場合に、上部球貯留皿15内の遊技球を下部球貯留皿13へ移送するように、取込用ソレノイド57を所定時間連続して通電して、遊技球が球取込路を連続して流下するように制御する。
尚、取込ケース51の開閉ケース部51bは、その前面部を透明な樹脂製材料から形成されてなるものとしており、球取込口53を流下する遊技球を視認可能としている(図示省略)。そして、スプロケット55、ストッパ56、取込用ソレノイド57の作動状態も視認できる。また、この球取込装置50には、図11のように、取込用ソレノイド57を強制的に通電した状態とすることができる手動用の操作レバー58も配設されている。この操作レバー58は、一端部が取込ケース51の外側に配され、他端部が取込ケース51の内部で取込用ソレノイド57のプランジャ(図示省略)に挿通されている。すなわち、この操作レバー58は、非操作状態で、取込用ソレノイド57の駆動に関係しない下方位置にあり(図11(イ))、該下方位置から上方へ引き上げ操作されることにより、取込用ソレノイド57を通電した状態と同様にプランジャを昇動させ、スプロケット55を傾動可能とするものである(図11(ロ)〜(ニ))。
上述したスプロケット55、ストッパ56、取込用ソレノイド57、取込用検知センサ59は、取込ケース51の固定ケース部51aに配設されており、開閉ケース部51bを開放することによりこれらが露出し、不具合や異常等が生じた場合にその確認や修理・交換を比較的容易に行うことができるようにしている。このスプロケット55、ストッパ56、取込用ソレノイド57、取込用検知センサ59等から本発明の取込作動手段が構成されている。
一方、この球取込装置50には、図6〜9のように、遊技球の取込作動が正常に行われるか否かを確認する取込作動確認用の遊技球を貯留する確認球貯留部60が配設されている。この確認球貯留部60は、遊技球を整列して貯留する球貯留領域61と、該球貯留領域61の下流端に設けられ、遊技球を流出する球流出口62(図9参照)と、この球流出口62を開閉する球導入扉63とを備えてなる。そして、球流出口62が上記した取込ケース51の球取込口53の直奥位置で連通するように、確認球貯留部60が球取込口53から正面視左方へ向かって設けられている。ここで、確認球貯留部60は、球取込口53より前方へ突出しないように設けられており、開閉パネル10が閉鎖されることにより機内に収納され、該開閉パネル10の開閉を妨げないようにしている。尚、本実施例にあっては、確認球貯留部60は、開閉ケース部51bと一体的に形成されている。
ここで、確認球貯留部60は、その球貯留領域61を球流出口62へ向かって下方傾斜するように設けられており、球流出口62が開口している状態(図9(ロ),(ハ)参照)で、球貯留領域61内に在る遊技球が球取込路52へ流下するようになっている。この球貯留領域61は、本実施例1にあって、球流出口62を閉鎖した状態で15個の遊技球が一列に並ぶように樋形状を成している。さらに、この球貯留領域61は、その正面視左側部分を上方開口する球補充口68が設けられており、ここから遊技球を随時補充できるようになっている。尚、この開口する領域が比較的広く形成されていることから、遊技球を比較的容易に補充可能となっている。
また、確認球貯留部60には、上記した球貯留領域61の正面視右側上部を閉鎖する閉鎖天井部64に、球流出口62を開閉する球導入扉63が上下方向へ移動可能に配される扉挿入孔65が設けられている。この扉挿入孔65は、前後方向を長手方向とする長方形状に形成されており(図8参照)、矩形板状の球導入扉63が挿入されて配されている。この球導入扉63は、図8,図9のように、その下端が球流出口62の底面に接地した状態で、該球流出口62を閉鎖する閉鎖位置とし、ここから上方へ引き上げられることにより球流出口62が開口する。
ここで、球導入扉63は、図8(イ),図9(イ)のように閉鎖位置に在る場合に、その上部が閉鎖天井部64から突出するように形成されてなると共に、その下端に両側に突出する支軸(図示省略)が形成されている。そして、上記した閉鎖天井部64には、扉挿入孔65の両側端に、球導入扉63の支軸を軸支可能な軸受け部67,67が形成されている。球導入扉63は、図8(ロ),図9(ロ)のように、閉鎖位置から上方へ引き上げられ、その支軸が軸受け部67,67に支持されると、球貯留領域61に沿って傾動することができ、正面視左方へ傾動することにより、図8(ハ),図9(ハ)のように、閉鎖天井部64上に倒して球流出口62の開口状態を保持できるようにしている。尚、球導入扉63が、その支軸を軸受け部67,67に支持されているところが(図8(ロ),(ハ),図9(ロ),(ハ))、開放位置となる。
この球導入扉63は、遊技場の係員等が自らの手作業により閉鎖位置から引き上げて球流出口62を開口し、また、該閉鎖位置まで押し下げて閉鎖するように、手動で開閉されるものとなっている。尚、このように球導入扉63を閉鎖位置と開放位置とに変換可能した構成から、本発明にかかる確認球導入手段が構成されている。
一方、上述した球取込装置50には、その取込球流出口54に連通し、取り込まれた遊技球が流下する取込球流下路35(図4参照)が接続されている。この取込球流下路35は、図4のように、球通路変換装置36を介して二股状に分岐されており、その一方は、上述した下部球貯留皿13の球返却口14に連通する返却通路37であり、他方は、遊技島の球回収装置(図示省略)に連通する排出通路38である。そして、球取込装置50の取込球流出口54から流下する遊技球は、球通路変換装置36によって下部球貯留皿13の球返却口14と、遊技島の球回収装置の何れかに放出される。
上記した球通路変換装置36は、図14(イ),(ロ)に示すように、取込球流下路35を遮断可能なスプロケット39と、該スプロケット39を正逆両方向に選択的に回転させる変換用モータ40と、該スプロケット39の直上に設けられて遊技球を検知する停留球検知センサ34とから構成されている。ここで、スプロケット39は、その周部に、遊技球を一個ずつ収容可能な三つの凹部39aを備え、各凹部39aの間が、その外周面で遊技球を停留させる停留部39bとなっている。変換用モータ40は、ステッピングモータからなり、主制御基板100(図5参照)に接続されて、該主制御基板100からの制御信号によって正逆何れかの方向に回転駆動されるとともに、スプロケット39の何れかの停留部39bが上方に向いた状態で停止するように制御される。そして、上述した球取込装置50により取り込まれた遊技球は取込球流下路35を流下して、スプロケット39の停留部39bによって一旦停留され、上述したスタートレバー41が操作されると、主制御基板100からの制御信号に基づいて変換用モータ40が図中反時計回りに回転駆動され、スプロケット39が同方向に回転して、遊技球が排出通路38へ流下して遊技島の球回収装置側へ排出される。この時、変換用モータ40の回転駆動は、スプロケット39の直上に配設されている停留球検知センサ34によって遊技球が検知されなくなるまで、即ち、球取込装置50に取込まれた遊技球が取込球流下路35内になくなるまで継続される。また、球取込装置50により取り込まれた遊技球がスプロケット39の停留部39bにより停留されている場合に、キャンセルボタン46が押圧操作されると、主制御基板100(図10参照)からの制御信号に基づいて変換用モータ40が図中時計回りに回転駆動され、スプロケット39が同方向に回転して、遊技球が返却通路37を流下して球返却口14から下部球貯留皿13へ流出するようになっている。
尚、上記した球通路変換装置36は、上述した放出ボタン45が押圧操作された場合にも、スプロケット39が図中時計回りに回転するように制御される。また、後述する取込球リセットボタン71、保守用作動ボタン72、保守用返却ボタン73が押圧操作された場合にあっても、スプロケット39が回転制御される。この球通路変換装置36により、本発明にかかる球通路変換手段が構成されている。
また、上述した遊技機本体3の前枠4には、図3のように、開閉パネル10の閉鎖状態で、該開閉パネル10により被覆される位置に、保守用操作部70が設けられている。この保守用操作部70には、取込球リセットボタン71、保守用作動ボタン72、保守用返却ボタン73が配設されている。これら各ボタン71,72,73は主制御基板100と接続されており、その操作に従って主制御基板100が所定の制御を実行するようになっている(図5参照)。尚、これら各ボタン71,72,73の操作により取り込まれた遊技球は、開閉パネル10が開放状態であると、取込球検知センサ59、停留球検知センサ34に検知されても無効球として扱い、遊技内で取り込んだ遊技球として記憶されないように制御されている。
ここで、取込球リセットボタン71は、遊技者が上述したBETボタン42a,42bを操作して所定賭数単位の遊技球が球取込装置50により取り込まれている途中で、該球取込装置50に不具合や異常が生じて遊技球が正しく取り込めなくなった場合に、当該賭数単位の既に取り込まれた遊技球を遊技者に返却すると共に、取込球検知センサ59により検知された当該賭数単位の遊技球数をリセットするためのものである。すなわち、この取込球リセットボタン71が操作されると、主制御基板100は、上述した球通路変換装置36のスプロケット39を図中時計回りに回転させて、既に取り込まれて取込球流下路35で停留している遊技球を下部球貯留皿13へ返却する。さらに、賭数設定に従って取り込まれて取込球検知センサ59により検知された遊技球数をリセットして、当該賭数単位の設定を無効とする。
また、上記した保守用返却ボタン73は、遊技者の遊技中に球取込装置50に不具合や異常が生じた場合に、球取込装置50の球取込通路52内に残留している遊技者の遊技球を下部球貯留皿13へ返却するためのものである。すなわち、この保守用返却ボタン73が操作されると、主制御基板100は取込用ソレノイド57通電し、スプロケット55の上流側で停留する遊技球を全て流下させるようにすると共に、上述した球通路変換装置36のスプロケット39を図中時計回りに回転させて、取込球流下路35を流下する遊技球を下部球貯留皿13へ返却する。ここで、主制御基板100は、停留球検知センサ34が遊技球を検知しない時間が所定が経過すると、取込用ソレノイド57及び変換用モータ40を停止する制御を行う。尚、この保守用返却ボタン73が操作されても遊技球を取り込めない場合には、上述した球取込装置50の操作レバー58を操作して、取込用ソレノイド57を強制的に通電位置としてスプロケット55を回動可能な状態とすることにより、遊技球を流下させる。
また、上記した保守用作動ボタン72は、球取込装置50に生じた不具合や異常を修理する等した後、上述した確認球貯留部60の遊技球を使用して、該遊技球を取り込み、この取り込んだ遊技球を排出通路38へ流下させるためのものであり、遊技球を正常に取り込むことができるか否かを確認する取込作動確認を行い得る。すなわち、この保守用作動ボタン72が操作されると、主制御基板100は、一定間隔で断続的に取込用ソレノイド57を通電し、遊技球を一個毎取り込むように、スプロケット55を所定角度毎に回動させる(図10参照)。さらに、球通路変換装置36のスプロケット39を図中反時計回りに回転させて、取り込んだ遊技球を排出通路38へ流下させる。このように主制御基板100が、保守用作動ボタン72の操作に従って、BETボタン42a,42bの操作に従って遊技球を取り込む場合と同様に、遊技球を一個毎取り込むように取込用ソレノイド57を断続的に通電することにより、球取込装置50の作動確認を行うことができるようになっている。ここで、主制御基板100は、取込球検知センサ59が遊技球を検知しなくなると、取込用ソレノイド57への通電を停止すると共に、停留球検知センサ34が遊技球を検知しなくなると、変換用モータ40を停止するように制御する。
尚、上述した取込球リセットボタン71が、本発明にかかる取込球リセットスイッチであり、保守用作動ボタン72が、本発明にかかる保守用作動スイッチであり、保守用返却ボタン73が、本発明にかかる保守用返却スイッチである。
一方、上述した開閉パネル10のパネル部11には、図12,図13のように、その裏面に、上部球貯留皿15の取込口20を開閉する取込口開閉扉75が配設されている。この取込口開閉扉75は、その両側を案内部材77,77に支持されて上下方向へ移動可能となっていると共に、案内部材77,77内に配された弾性バネ等の付勢手段(図示省略)により下方付勢されて設けられている。そして、取込口開閉扉75は、付勢手段の付勢力に従って降下して取込口20から遊技球が流出しない閉鎖位置(図13(ハ))と、該付勢力に抗して上昇させて取込口20から遊技球が流出する開放位置(図13(イ))とに変換される。ここで、取込口開閉扉75は、その背面に、表側へ下方傾斜する開閉案内面76が形成されており、開閉パネル10の開閉により、この開閉案内面76に球取込装置50の球取込口53の口縁上部が当接することにより、当該取込口開閉扉75が開放位置と閉鎖位置とに変換されるようになっている。すなわち、開閉パネル10の開放状態では、取込口開閉扉75がその付勢手段に従って閉鎖位置(図13(イ))にあり、該開閉パネル10が閉鎖されていくことにより、球取込装置50の球取込口53の口縁上部が取込口開閉扉75の開閉案内面76に当接して押し付けられていき、当該取込口開閉扉75がその付勢手段に抗して押し上げられる(図13(ロ))。そして、開閉パネル10が閉鎖状態となると、取込口20と球取込装置50の球取込口53とが連通して、取込口開閉扉75が開放位置に保持される(図13(ハ))。このように、取込口開閉扉75は、開閉パネル10の開閉に従って自動的に開閉作動して、該開閉パネル10の開放状態で上部球貯留皿15の遊技球が取込口20から落ちてしまうことを防止している。
次に、上述した球取込装置50の取込作動を確認する手順について説明する。
例えば、遊技者がBETボタン42a,42bを操作して賭数単位を設定し、球取込装置50により遊技球が取り込まれている途中で、該球取込装置50が遊技球を正常に取り込むことができなくなる不具合が発生したとする。尚、球取込装置50の確認球貯留部60は、球導入扉63により球流出口62が閉鎖されており、予め所定個数の遊技球が貯留されている(図9(イ)参照)。
遊技者から球取込装置50が不具合を生じたことの連絡を受けた遊技場の係員は、開閉パネル10を開放する。この時、上述した取込口開閉扉75が閉鎖して、上部球取込皿15内の遊技球が取込口20から流出することが防止される(図13参照)。そして、保守用操作部70の取込球リセットボタン71(図3参照)を係員が操作すると、球通路変換装置36の変換用モータ40が駆動して、取込球流下路35内に停留する遊技球を下部球貯留皿13へ返却すると共に、主制御基板100が記憶する当該賭数単位に従って取り込んだ遊技球数をリセットする。
この後、係員が保守用返却ボタン73(図3参照)を操作すると、球取込装置50の取込用ソレノイド57が通電されて、スプロケット55を回動可能な状態とする(図10参照)。ここで、取込ケース51の開閉ケース部51bが透明な樹脂製であることから、係員は取込用ソレノイド57、ストッパ56、スプロケット55の作動を目視することができ、同時に不具合の原因を調べることができる。尚、不具合の原因としては、スプロケット55やストッパ56の欠損や変形、作動軸の軸ズレ、取込用ソレノイド57の作動不良、スプロケット55やストッパ56と取込用ソレノイド57の連係不良、取込用ソレノイド57へ通電する配線不良などが、一般的である。これら原因は、目視により特定又は推測可能である。不具合の原因が欠損や変形、軸ズレ等の機構的要因であった場合には、当該保守用返却ボタン73の操作により該ソレノイド57を連続して通電すると、スプロケット55が回動可能状態で保持される可能性が高く、球取込装置50内に停留する遊技球を流下させ得る。ここで、取込球流下路35へ流下した遊技球は、保守用返却ボタン73の操作による球通路変換装置36の作動によって下部球貯留皿13へ返却される。一方、取込用ソレノイド57の作動不良や配線不良が原因である場合には、スプロケット55を回動状態でできないこともあり、この時には操作レバー58を押し上げて取込用ソレノイド57を強制的に通電状態と同じとして、スプロケット55を回動状態として遊技球を下部球貯留皿13へ返却する(図11参照)。このように、保守用返却ボタン73の操作により、不具合の原因を調べることと、球取込装置50内に残留する遊技者の遊技球を返却することができる。
上述のように、球取込装置50と取込球流下路35に残留する遊技者の遊技球を返却した後、係員は、取込ケース51を開放する等して、不具合箇所の修理や部品の交換等を行い、当該不具合を解消させる。尚、上記したように、保守用返却ボタン73の操作により球取込装置50の取込作動を視認して不具合や異常の原因を調べているため、修理や交換作業を効率的に行うことができ得る。この修理又は交換が終了すると、取込ケース51を閉鎖する。この後、係員は、球取込装置50が正常に作動するか否かの確認を行う。
先ず、係員は、確認球貯留部60の球導入扉63を引き上げて閉鎖天井部64上に伏せて、球流出口62を開口状態とする(図8,図9参照)。これにより、球貯留領域61に貯留している遊技球が、球流出口62から順次球取込路52へ流入して、回転停止しているスプロケット55まで流下して停止する(図10(イ))。そして、係員が保守用操作部70の保守用作動ボタン72(図3参照)を操作すると、取込用ソレノイド57へ断続的に通電する。ここで、不具合や異常が解消されているとすると、この取込用ソレノイド57が断続的な通電により繰返し作動して、スプロケット55が遊技球を一個毎流下するように所定角度毎回転し、該遊技球を取り込んで取込球流下路35側へ移送する(図10(ロ)〜(ニ))。この時、係員は、取込用ソレノイド57、ストッパ56、スプロケット55の作動を目視して確認できる。尚、取込球流下路35へ流下した遊技球は、保守用作動ボタン72の操作により駆動する球通路変換装置36により排出通路38へ流下する。
このように、球取込装置50が正常に作動することが確認できたら、係員は球導入扉63により球流出口62を閉鎖して、球貯留領域61から球取込路52へ遊技球が流下することを止める。既に球取込路52に流入した遊技球が、全て取り込まれ、排出通路38へと流下すると、取込用ソレノイド57が非通電状態となると共に、球通路変換装置36の作動も停止する。そして、係員が開閉パネル10を閉じると、上部球貯留皿15の取込口20が開口して球取込装置50へ遊技球が流下する。こうして、遊技者は遊技を再開することができる。尚、不具合が生じた時に設定された賭数単位は、係員が取込球リセットボタン71を操作したことによりクリアされているため、遊技者は新たなゲームを開始することとなる。
ここで、上記した保守用作動ボタン72の操作によって、不具合が解消されない場合や、新たな不具合が見つかった場合には、球流出口62を閉鎖して、球取込路52内の遊技球を排出通路38へ流下させた後、再び取込ケース51を開放して、修理・交換等を実行する。そして、上述と同様に、改めて作動確認を行なって、正常に作動することを確認する。
尚、上述したように、保守用返却ボタン73と保守用作動ボタン72の操作により、取込球検知センサ59及び停留球検知センサ34が検知した遊技球は、BETボタン42a,42bの操作によるものと異なるため、主制御基板100がその検知信号を記憶しないように制御している。これにより、上述した球取込装置50の修理中の遊技球の取り込み作動等は、遊技者によるゲームと関係ないものとして明確に区別されている。
上述したように、本実施例1の構成にあっては、球取込装置50に不具合や異常を生じた場合に、遊技者の遊技球は返却し、該不具合や異常等を修理した後に、確認球貯留部60の遊技球により取込作動確認を行い得るようにしたものである。これにより、遊技者の遊技球は確実に遊技者に返却されることから遊技者との間でトラブルが生じることがない。さらに、球取込装置50に配設された確認球貯留部60内に貯留する遊技球を用いて作動確認を行うことから、遊技球が落下して紛失することもなく、該紛失した遊技球が使用されて遊技場が不利益を被るという懸念も生じない。また、球取込装置50の不具合や異常を解消する場合に、係員は各ボタン操作のみで遊技球を所定場所へ流下させることができるため、一連の修理作業の作業効率が向上するという優れた利点もある。
実施例2の球取込装置80は、図15〜図17のように、確認球貯留部90を、取込ケース81の上部に位置する保持位置(図15(イ))と、該取込ケース81の前面側で、球流出口92と球取込口53とを連通させる導入位置(図15(ロ))とに回動変換可能に設けられた構成である。
ここで、確認球貯留部90には、正面視左右方向に沿った長尺部位と該右側でほぼ直角に屈曲した短尺部位とから構成される略L字状の球貯留領域91が形成され、該短尺部位の下流端に、当該球貯留領域91内の遊技球を流出する球流出口92が設けられている。そして、この球流出口92の口縁には、球貯留領域91に対して略直交するように突出して嵌合雌部93が形成されている。この嵌合雌部93の外面には、その左右両側に夫々に突出するスライド支持部94が形成されている。
一方、取込ケース81は、その球取込口53が前方へ突出するように配設されており、該球取込口53の口縁が嵌入雄部82を成し、上記した確認球貯留部90の嵌合雌部93がこの嵌入雄部82に外嵌されることにより、球取込口53と該確認球貯留部90の球流出口92とが連通するようになっている。さらに、嵌入雄部82の直後位置には、左右両側に所定長さの回動支持片83が回動可能に軸支されており、該回動支持片83の内側面には、その長さ方向に沿って溝部83aが設けられている。そして、この回動支持片83の間に、上記した確認球貯留部90を、スライド支持部94が溝部83aに挿入されるようにして、該回動支持片83の長手方向に沿って移動可能に連結される。ここで、回動支持片83の溝部83aの長さは、確認球貯留部90が該溝部83aに沿って移動することにより、その嵌合雌部93と取込ケース81の嵌入雄部82とを嵌合及び離間することが可能となるように、その形状が設定されている。
このように取込ケース81に連結された確認球貯留部90は、取込ケース81の球取込口53の口縁の上面で球流出口92を下向きとして保持される保持位置(図16(イ),図17(イ))から、一旦上方へ移動させた(図16(ロ),図17(ロ))後に、球取込口53の前方まで回動され(図16(ハ)〜(ニ),図17(ハ)〜(ニ))、さらに後方へ移動させることによって、嵌合雌部93を嵌入雄部82に外嵌して、球流出口92と球取込口53とが連通する導入位置(図16(ホ),図17(ホ))へ変換できるようになっている。また、逆方向へ移動及び回動させることにより、導入位置から保持位置へ変換することもできる。尚、確認球貯留部90は、この保持位置(図15(イ),図16(イ),図17(イ))で、開閉パネル10の閉鎖状態にあって保持されるようになっている(図示省略)。
このように、本実施例2の球取込装置80は、該球取込装置80に生じた不具合や異常を修理した後に、保持位置にある確認球貯留部90を移動及び回動させて導入位置として、この球貯留領域91内の遊技球を用いて作動確認を行い得るようにしたものである。そして、この作動確認が終了すると、確認球貯留部90を導入位置から保持位置へ変換して、開閉パネル10を閉鎖する(図示省略)。尚、この確認球貯留部90は、球取込装置80の作動確認する場合に、開閉パネル10が開放している状態でのみ、導入位置へ変換するものである。そして、確認球貯留部90が導入位置に在る場合には、開閉パネル10を閉鎖することができず、保持位置とすることにより、開閉パネル10を閉鎖し、球取込口53と上部球貯留皿15の取込口20とが連通する(図示省略)。
ここで、確認球貯留部90のスライド支持部94と、取込ケース81に軸支された回動支持片83とから、本発明にかかる貯留部回動機構84(図16参照)が構成されている。
また、確認球貯留部90には、上述した導入位置(図15(イ)参照)とした場合に、上側を向く面の左側が開口されてなる球補充口(図示省略)に、その長手方向に沿って移動可能とする補充口扉95が設けられており、該補充口扉95を移動することにより球補充口を開口状態と閉鎖状態とに変換可能としている。そして、球貯留領域91へ遊技球を補充する場合に補充口扉95を開口し、それ以外の場合は閉鎖状態として遊技球が落下しないようにしている。この球補充口68の右側には閉鎖天井部64が設けられており、ここに、球流出口92を開閉する球導入扉63が、該閉鎖天井部64に左右方向に開口する扉挿入孔96(図17(ホ)参照)に挿入されて配設されている。この球導入扉63は、上述した実施例1と同様に、球流出口92を閉鎖する閉鎖位置から引き上げられて、その支軸(図示省略)を扉挿入孔96の軸受け部67,67で支持して、閉鎖天井部64上に倒して開口状態を保持できるようになっている。
本実施例2にあっては、上述したように、球取込装置80が、確認球貯留部90を保持位置と導入位置とに変換可能とする上記した貯留部回動機構84と、球流出口92の嵌合雌部93及び球取込口53の嵌入雄部82とを備えた構成としたものであり、この他は、上述した実施例1と同じ構成であるため、同じ構成には同じ符号を用い、その説明を省略した。
次に、この球取込装置80の取込作動を確認する手順について説明する。
上述した実施例1と同様に、遊技者が賭数設定を行い、球取込装置80が該賭数に応じた遊技球を取り込んでいる取込途中に、遊技球を正常に取り込むことができなくなったとする。尚、確認球貯留部90は、取込ケース81の上側に載置される保持位置に在り、その球貯留領域91には所定個数の遊技球が貯留され、補充口扉95が閉鎖されているとする。
遊技場の係員は、開閉パネル10を開放して、球取込装置80を視認可能とする。そして、保守用操作部70の取込球リセットボタン71(図3参照)を操作して、取込球流下路35内に停留する遊技球を下部球貯留皿13へ返却すると共に、主制御基板100が記憶する当該賭数単位に従って取り込んだ遊技球数をリセットする。さらに、保守用返却ボタン73(図3参照)を操作して、球取込装置80内に停留する遊技球を下部球貯留皿13へ返却するようにする。ここで、係員は、固定ケース体81aと共に取込ケース81を構成する透明樹脂製の開閉ケース体81bを通して、該取込ケース81内の取込用ソレノイド57、ストッパ56、スプロケット55の作動を目視して、不具合の原因を調べる。尚、取込用ソレノイド57の作動不良が原因である場合には、保守用返却ボタン73の操作によりスプロケット55を回動可能とできないため、この時には操作レバー58(図11参照)を押し上げて取込用ソレノイド57を強制的に通電状態と同じとして、停留する遊技球を返却する。
この後、係員は、取込ケース81を開放する等して、不具合箇所の修理や部品の交換等を行い、当該不具合を解消させる。この修理又は交換が終了すると、係員は、取込ケース81を閉鎖して、球取込装置80が正常に作動するか否かの確認を行う。
係員は、先ず保持位置(図15(イ),図16(イ),図17(イ))に在る確認球貯留部60を、上方へ引き上げて取込ケース81の前側へ回動させ(図16(ロ)〜(ニ),図17(ロ)〜(ニ))、その嵌合雌部93と、該取込ケース81の嵌入雄部82とが互いに対面するようにした後、後方へ押し込むことにより嵌合雌部93を嵌入雄部82に外嵌させる(図15(ロ),図16(ホ),図17(ホ))。これにより、確認球貯留部60の球流出口92と取込ケース81の球取込口53とを連通させる。そして、確認球貯留部60の球導入扉63を引き上げて閉鎖天井部64上に伏せて、球流出口92を開口状態とする。これにより、球貯留領域91に貯留している遊技球が、球流出口92から順次球取込路52へ流入して、回転停止しているスプロケット55まで流下して停止する(図10(イ)参照)。そして、係員が保守用操作部70の保守用作動ボタン72を操作すると、取込用ソレノイド57へ断続的に通電する。ここで、不具合や異常が解消されていれば、この取込用ソレノイド57が断続的な通電により繰返し作動して、スプロケット55が遊技球を一個毎流下するように所定角度毎回転し、該遊技球を取り込んで取込球流下路35側へ移送する(図10(ロ)〜図10(ニ)参照)。この時、係員は、取込用ソレノイド57、ストッパ56、スプロケット55の作動を目視して確認できる。尚、取込球流下路35へ流下した遊技球は、保守用作動ボタン72の操作により駆動する球通路変換装置36により排出通路38へ流下する。
このように、球取込装置80が正常に作動することが確認できたら、係員は球導入扉63を閉鎖位置へ動かして球流出口62を閉鎖する。そして、確認球貯留部90を前方へ移動させることにより、その嵌合雌部93を取込ケース81の嵌入雄部82から離間させる(図16(ホ)〜図16(ニ),図17(ホ)〜図17(ニ))。さらに、この確認球貯留部90を上方へ回動させて、下方移動させることにより、取込ケース81上に載置する(図16(ハ)〜図16(イ),図17(ハ)〜図17(イ))。このように確認球貯留部90を保持位置とした後、開閉パネル10を閉じることにより、上部球貯留皿15の遊技球が取込口20から、球取込装置80の球取込路52へ流入して、遊技を再開可能となる。こうして、球取込装置80に生じた不具合や異常を修理すると共に、該球取込装置80の作動確認が行われる。尚、確認球貯留部90から球取込路52へ流下した遊技球は、取込用ソレノイド52と球通路変換装置36が全て取り込むまで作動して、全て排出通路38へ流下するようになっている。
ここで、上記した保守用作動ボタン72の操作によって、不具合が解消されない場合や、新たな不具合が見つかった場合には、改めて修理と作動確認を行なって、正常に作動することを確認する。
本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様に、球取込装置80に不具合や異常を生じた場合に、遊技者の遊技球は返却し、該不具合や異常を修理した後に、確認球貯留部90の遊技球により作動確認を行うようにしたものである。したがって、遊技者との間でトラブルが生じることがないなど、上述した実施例1と同様の作用効果を発揮し得る。また、本実施例2では、確認球貯留部90を導入位置と保持位置とに移動させるように配設したものであるから、仮に係員が作動確認後に、球導入扉63を閉鎖し忘れても導入位置から保持位置へ変換するときに直ぐに気付くため、確認球貯留部90の遊技球が遊技再開後にそのまま遊技に使用されてしまうようなこともないという利点もある。また、確認球貯留部90が保持位置に在る場合に、外部からの振動等により球導入扉63が開放してしまっても、遊技球が遊技に使用されるということもない。
本発明は、上述した実施例1及び実施例2の構成に限定されず、様々な構成で実施することが可能である。例えば、実施例1及び実施例2にあって、保守用操作部70を設けず、開閉パネル10に設けたBETボタン42a,42b、スタートレバー41、放出ボタン45を操作することにより、球取込装置50,80内の遊技球を返却したり、取込作動確認を行うようにするようにすることもできる。このような構成では、開閉パネル10を開放した場合には、各ボタン等の操作により流動した遊技球を各検知センサが検知してもこれを記憶しないように制御する。また、例えば、開閉パネル10を開放した状態では、キャンセルボタン46が、上述した取込球リセットボタン71と同じ働きをするものとするようにしても良い。
また、上述した球導入扉63は手動で動かすものとしているが、ソレノイド等の駆動装置により開閉するものとしても良い。この場合、保守用操作部に、該扉を開閉するスイッチを配設することができる。または、保守用作動ボタンが開閉作動するスイッチとして制御されるものとしても良い。同様に、開閉パネル10の取込口20を開閉する取込口開閉扉75にあっても、駆動装置により開閉するものとしても良い。
また、上述した実施例2の構成にあっては、確認球貯留部90を取付ケース81に対して保持位置と導入位置とに回動及びスライド移動して変換可能とし、嵌合雌部93と嵌入雄部82とを備えた構成であるが、これ以外の構成とすることも可能である。例えば、確認球貯留部の球流出口の口縁に磁石を配設すると共に、取付ケースの球取込口の口縁にも磁石を配設し、導入位置で両者を磁着するようにしても良い。また、球流出口の口縁にフック形状の係止片を傾動可能に設け、球取込口の口縁に該係止片を引っ掛けることができる部位を設けるようにしても良い。
本発明にかかるスロットマシン1の外観斜視図である。 同上のスロットマシン1の分解斜視図である。 同上のスロットマシン1の前枠4に枢結される開閉パネル10及び前扉17と、該前枠4に配設される球取込装置50を表す分解斜視図である。 同上のスロットマシン1の、裏機構板5を背面からみた斜視図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 実施例1の球取込装置50を前方から見た、(イ)外嵌斜視図、(ロ)取込ケース51を開放した状態の斜視図、(ハ)取込ケース51の分解斜視図である。 同上の球取込装置50を後方から見た、(イ)外嵌斜視図と、(ロ)取込ケース51の断面図である。 同上の、球取込装置50の球導入扉63を開閉させる過程を表す部分説明図である。 同上の球取込装置50の、確認球貯留部60の遊技球を球流出口62から流出させる過程を表す説明図である。 同上の球取込装置50による、遊技球の取込作動を表す説明図である。 同上の球取込装置50の、手動用の操作レバー58を操作されることによって遊技球を取り込む取込作動を表す説明図である。 実施例1の開閉パネル10のパネル部11を表す後方斜視図である。 実施例1の開閉パネル10を開閉することにより、取込口開閉扉75を開閉する過程を表す説明図である。 実施例1の球通路変換装置36を後方から見た、(イ)外観斜視図と、(ロ)断面図である。 実施例2の球取込装置50を前方から見た、(イ)確認球貯留部90が保持位置に在る状態の外嵌斜視図と、(ロ)確認球貯留部90が導入位置に在る状態の外嵌斜視図である。 同上の球取込装置50の、確認球貯留部90を保持位置と導入位置とに変換する過程を説明する側面図である。 同上の球取込装置50の、確認球貯留部90を保持位置と導入位置とに変換する過程を説明する断面図である。
符号の説明
1 スロットマシン
3 遊技機本体
10 開閉パネル
15 上部球貯留皿(取込球貯留皿)
20 取込口
30a〜30c 回転リール
36 球通路変換装置(球通路変換手段)
37 返却通路
38 排出通路
50、80 球取込装置
51、81 取込ケース
52 球取込路
53 球取込口
59 取込球検知センサ
60、90 確認球貯留部
61、91 球貯留領域
62、92 球流出口
63 球導入扉
70 保守用操作部
71 取込リセットボタン(取込球リセットスイッチ)
72 保守用作動ボタン(保守用作動スイッチ)
73 保守用返却ボタン(保守用返却スイッチ)
75 取込口開閉扉
84 貯留部回動機構

Claims (7)

  1. パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするものであって、
    回転ドラムを備えた遊技機本体の前面に開閉可能に設けられ、取込用の遊技球を貯留する取込球貯留皿を具備する開閉パネルと、
    遊技機本体に配設され、開閉パネルの閉鎖状態で取込球貯留皿に設けられた取込口と連通する球取込口と該球取込口からの遊技球が流下する球取込路とを具備する取込ケースと、該取込ケースに設けられ、遊技球を所定個数を一単位として取り込む取込作動手段とを具備する球取込装置と
    を備えたスロットマシンにおいて、
    前記球取込装置は、当該装置の取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口が取込作動手段の上流側で球取込路と連通する球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を球取込路への流出可能状態と不能状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部を具備することを特徴とするスロットマシン。
  2. パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするものであって、
    回転ドラムを備えた遊技機本体の前面に開閉可能に設けられ、取込用の遊技球を貯留する取込球貯留皿を具備する開閉パネルと、
    遊技機本体に配設され、開閉パネルの閉鎖状態で取込球貯留皿に設けられた取込口と連通する球取込口と該球取込口からの遊技球が流下する球取込路とを具備する取込ケースと、該取込ケースに設けられ、遊技球を所定個数を一単位として取り込む取込作動手段とを具備する球取込装置と
    を備えたスロットマシンにおいて、
    前記球取込装置は、
    当該装置の取込作動確認用の遊技球を貯留し、その球流出口から遊技球を流出可能な球貯留領域と、球流出口を開閉して球貯留領域の遊技球を流出可能な状態と不能な状態とに変換する確認球導入手段とを備えた確認球貯留部と、
    確認球貯留部を球取込口の周縁に回動可能に軸支し、該確認球貯留部を、その球流出口が球取込口に連通する導入位置と、該球流出口が球取込口と非連通であり、かつ開閉パネルの閉鎖状態で機内に保持する保持位置とに位置変換する貯留部回動機構と
    を具備することを特徴とするスロットマシン。
  3. 確認球貯留部の確認球導入手段が、球流出口を開閉可能とするように設けられ、球貯留領域内の遊技球を球取込路へ流出可能とする開放位置と、該遊技球を球取込路へ流下不能とする閉鎖位置とに手動により変換操作可能とした球導入扉から構成されてなる請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 取込球貯留皿の取込口に、開閉パネルの閉鎖時に該取込口を開口し、かつ該開閉パネルの開放時に取込口を閉鎖する取込口開閉扉が設けられている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 確認球貯留部の球貯留領域が、遊技球を一列状に整列して貯留可能とする樋形状を成すものである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 球取込装置により取り込まれた遊技球を、取込球貯留皿の下方に配設された下部球貯留皿へ返却する返却通路と、機外へ排出する排出通路とのいずれか一方へ流下可能とするように流路変換する球通路変換手段を備えてなり、
    遊技球が返却通路へ流下可能となるように球通路変換手段を流路変換すると共に、球取込装置の取込作動手段により遊技球を取り込み、該遊技球を下部球貯留皿へ返却する保守用返却スイッチと、
    遊技球が排出通路へ流下可能となるように球通路変換手段を流路変換すると共に、球取込装置の取込作動手段により遊技球を取り込み、該遊技球を機外へ排出する保守用作動スイッチと
    を備えた保守用操作部が、開閉パネルの閉鎖状態で該開閉パネルにより被覆される部位に配設されてなる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスロットマシン。
  7. 球取込装置の取込作動手段が、取り込んだ遊技球を検知する取込球検知センサを備えてなり、
    遊技球の取込途中で球取込装置の取込作動確認をする場合に、当該取込作動確認前に取り込まれ、前記取込球検知センサにより検知された遊技球の取込個数をリセットすると共に、該取込個数の遊技球を返却する取込球リセットスイッチを備えた保守用操作部が、開閉パネルの閉鎖状態で該開閉パネルにより被覆される部位に配設されてなる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスロットマシン。

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