JP4373945B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前記設定は、例えば設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。
従来のスロットマシンにおける設定変更のための操作は、図2に示す電源スイッチ63、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61及び、特に図示しないがスロットマシンのスタートスイッチを用いて行っていた。
前記電源スイッチ63は、スロットマシンの主電源の入切を行うためのものである。前記設定キースイッチ62は、スロットマシンを設定変更モードに切り替えるためのものであり、鍵穴を有していてここに所定のキーを差し込んで回すことによりスイッチを入切する。前記設定変更スイッチ61は、遊技の設定値を決定するためのもので、押圧する毎に設定値を変更可能に形成したものである。具体的には、スロットマシンが設定変更モードになっているときには、遊技時においては払い出し枚数などを表示する表示部に、設定値が表示されるようになる。そして、設定変更スイッチ61を押圧すると、設定値を示す数字が順次インクリメントされて表示される。
そして、設定変更操作は、以下のような手順で行う。
まず、電源スイッチ63をOFFにし、設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。しかる後に、電源スイッチ63をONにする。ここまでの操作により、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定変更モードに切り替わる。次に、設定変更スイッチ61を押圧して、希望の設定値を表示部に表示させる。希望の設定値が表示されたら、スタートスイッチを一回押下する。この操作により、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定として確定する。その後、設定キースイッチ62をOFFにしてキーを抜き取り、スロットマシンを遊技モードに戻す。このようにして設定変更作業を終了する。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設定変更ゴトを効果的に防止することができる遊技機を提供することである。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(第1の発明)
第1の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、第1の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)と、遊技機の制御を行うための制御装置(20)と、遊技の設定を変更するために操作する入力操作装置とを少なくとも有する遊技機に係る。
前記前扉(3)は、ヒンジを介して筐体(1)の開口部(11)を開閉自在に取り付けられており、扉を閉めると遊技機の正面構造となるように形成されているものである。前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
前記入力操作装置は、制御装置が遊技の設定を変更するために必要な外部入力を行うための装置であって、複数の操作スイッチとすることができる。この入力操作装置と、その他の設定変更操作を行うために必要な装置を含めて設定変更装置(60)を構成することができる。
ここで、遊技の設定について、スロットマシンを一例として説明すると、設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
ここで、前記各入力操作装置は、設定変更の各ステップ(設定変更許可、設定値変更、設定変更確定、遊技開始許可)を担当するスイッチが、ステップ毎にそれぞれ設けられていてもよく、複数のステップを担当可能な単一のスイッチが設けられていてもよい。あるいは、複数のスイッチ操作の組み合わせでひとつのステップを担当するように形成されていてもよい。さらに、「入力操作装置」には、設定変更時以外は他の機能を果たすもの(例えば、遊技時に回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(47))が含まれていても構わない。すなわち、「入力操作装置」は、すべてが筐体(1)の内部に設置されていなくてもよい。
(作用)
本発明においては、遊技の設定変更を行う場合には、まず設定変更許可入力装置を操作して遊技機を設定変更モードにし、設定変更入力装置を操作して設定値を変更する。そして、設定変更確定入力装置を操作して変更された設定値を確定し、最後に遊技開始許可入力装置を操作して遊技機を遊技モードに戻す。これらの操作は、報知装置(50)が表示部に表示する指示に合わせて有効化入力装置(64)の操作を行った場合に、入力操作装置の操作に基づいて設定変更に関する処理が行われる。例えば、報知装置(50)としての報知ランプ(51)の点灯中に、有効化入力装置(64)としての有効化スイッチ(66)をスイッチ操作すると、入力操作装置の操作が有効なものとして扱われ、設定変更に関する処理が行われるように設定されている場合、報知ランプ(51)点灯時に有効化スイッチ(66)を操作せずに入力操作装置を操作しても、設定変更に関する処理が行われず、設定変更を行うことができない。
(第2の発明)
第2の発明は、上記した第1の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第2の発明は、前記報知装置(50)は、操作態様として、前記有効化入力装置(64)の操作のタイミングを報知するように形成されていることを特徴とする。
設定変更確定入力装置の入力操作と遊技開始許可入力装置の入力操作との間のタイミングで有効化入力装置(64)を入力操作すべき旨の報知は、例えば、設定変更確定入力装置の入力操作と遊技開始許可入力装置の入力操作との間に行ってもよく、また、設定変更許可入力装置の入力操作の前に行ってもよい。つまり、設定変更確定入力装置の入力操作と遊技開始許可入力装置の入力操作との間に、今このタイミングで有効化入力装置(64)を操作するように報知を行ってもよく、また、設定変更許可入力装置の入力操作の前に、設定変更確定入力装置の入力操作と遊技開始許可入力装置の入力操作との間のタイミングで有効化入力装置(64)を操作するように、前もって報知を行うようにしてもよい。
(作用)
遊技の設定変更を行う際、報知装置(50)が表示部に表示する指示に合わせて有効化入力装置(64)の操作を行った場合に、入力操作装置の操作に基づいて設定変更に関する処理が行われる。例えば、設定変更許可入力装置としての設定キースイッチ(62)及び電源スイッチ(63)を順次ONにすると、報知装置(50)としての報知ランプ(51)が点灯し、報知ランプ(51)の点灯中に有効化入力装置(64)としての有効化スイッチ(66)をスイッチ操作すると、報知ランプ(51)が消灯し、入力操作装置の操作が有効なものとして扱われ、設定変更に関する処理が行われるように設定されている場合、報知ランプ(51)点灯時に、有効化スイッチ(66)を操作せずに入力操作装置を操作しても、設定変更に関する処理が行われず、設定変更を行うことができない。
第3の発明は、上記した第2の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第3の発明は、前記報知制御手段は、前記有効化入力装置(64)の操作のタイミングを抽選により決定することを特徴とする。
前記有効化入力装置(64)の操作のタイミングは、抽選により決定される。つまり、前記有効化入力装置(64)の操作のタイミングは、前記報知装置(50)によりランダムに指示表示するように形成されている。例えば、あるときは設定変更許可入力装置の入力操作前に有効化入力装置(64)の操作を行うように指示表示したり、あるときは設定変更許可入力装置の入力操作後で、設定変更入力装置の入力操作前に有効化入力装置(64)の操作を行うように指示表示したり、あるときは設定変更入力装置の入力操作後で、設定変更確定入力装置の入力操作前に有効化入力操作装置の操作を行うように指示表示したり、あるときは設定変更確定入力装置の入力操作後で、遊技開始許可入力装置の入力操作前に有効化入力装置(64)の操作を行うように指示表示したり、あるときは遊技開始許可入力装置の入力操作後に有効化入力装置(64)の操作を行うように指示表示したりするように形成してもよい。また、抽選の契機は、設定変更ごと(例えば、設定変更許可入力装置の操作ごと)に行うようにしてもよく、1回の報知ごとに行ってもよい。
本発明によれば、有効化入力装置(64)の操作を行うべきタイミングがランダムに決定され指示表示されるので、有効化入力装置(64)の操作のタイミングは一定ではなくなる。つまり、設定変更の操作手順が一定でなくなる。
(第4の発明)
第4の発明は、上記した第2又は第3の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第4の発明は、前記報知装置(50)は、操作態様として、前記有効化入力装置(64)の操作の継続時間を報知するように形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、報知装置(50)の指示表示する時間を経過するまで、有効化入力装置(64)を操作し続けなければ、設定変更することができなくなる。
(第5の発明)
第5の発明は、上記した第1乃至第4のいずれか1の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(作用)
報知装置(50)は筐体(1)の内部に設けられているので、報知装置(50)の表示部を視認するためには、前扉(3)を開かなければならない。
(第6の発明)
第6の発明は、上記した第5の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
「それ以外の場合」とは、例えば、前記入力操作装置の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されたが、前記有効化入力装置(64)の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されない場合や、前記有効化入力装置(64)の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されたが、前記入力操作装置の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されない場合や、前記入力操作装置の入力操作時に前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されず、前記有効化入力装置(64)の入力操作時にも前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されない場合などが挙げられる。
(作用)
前記入力操作装置の入力操作時に前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知され、かつ、前記有効化入力装置(64)の入力操作時にも前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知された場合には、前記入力操作装置及び前記有効化入力装置(64)の入力操作が有効なものとして扱われ、設定変更に関する処理が行われる。
また、前記入力操作装置の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されたが、前記有効化入力装置(64)の入力操作時には前記前扉開閉検知装置(68)により前記前扉(3)の開放が検知されない場合には、前記入力操作装置及び前記有効化入力装置(64)の入力操作が有効なものとして扱われず、設定変更に関する処理が行われない。
(第7の発明)
第7の発明は、上記した第5又は第6の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
ここで、「略全開」とは、前扉(3)を限界まで開いた状態の八割程度までの開放状態を含むものである。
カバー(65)は、前扉(3)を略全開しないと開かないように形成されている。そして、カバー(65)は、開くと「表示部」を正面側から視認でき、閉じると「表示部」を隠蔽できるように形成されていればよく、その形態は問わない。例えば「表示部」の近傍に設けられた縦方向の回転軸に沿って回動自在な板状の蓋とすることができる。
本発明によれば、前扉(3)を略全開しないと、カバーが開かないので、前記報知装置(50)の表示部が見えない。そのため、前記報知装置(50)の表示する指示に合致した前記有効化入力装置(64)の操作を行うことができなくなる。
(第8の発明)
第8の発明は、上記した第7の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第8の発明は、前記カバー(65)は、その開閉を検知するためのカバー開閉検知装置(69)を備え、前記設定変更手段は、前記入力操作装置の入力操作時に前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知され、かつ、前記有効化入力装置(64)の入力操作時にも前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知された場合には、設定変更に関する処理を行い、それ以外の場合には、設定変更に関する処理を行わないように形成されていることを特徴とする。
(作用)
前記入力操作装置の入力操作時に前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知され、かつ、前記有効化入力装置(64)の入力操作時にも前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知された場合には、前記入力操作装置及び前記有効化入力装置(64)の入力操作が有効なものとして扱われ、設定変更に関する処理が行われる。
また、前記入力操作装置の入力操作時には前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知されたが、前記有効化入力装置(64)の入力操作時には前記カバー開閉検知装置(69)により前記カバー(65)の開放が検知されない場合には、前記入力操作装置及び前記有効化入力装置(64)の入力操作が有効なものとして扱われず、設定変更に関する処理が行われない。
第1の発明によれば、以下のような効果を奏する。
すなわち、報知装置の表示部を視認し、前記報知装置の指示表示に従った操作態様で有効化入力装置の操作をしなければ、入力操作装置の操作が有効な操作として扱われず、設定変更を行うことができない。そのため、設定変更の操作に手間がかかり、従来の設定変更操作に比べて時間を要するので、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
(第2の発明)
第2の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
(第3の発明)
第3の発明によれば、上記した第2の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
すなわち、有効化入力装置の操作を行うべきタイミングがランダムに決定され指示表示されるので、有効化入力装置の操作のタイミングは一定ではなくなる。つまり、設定変更の操作手順が一定でなくなる。そのため、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
第4の発明によれば、上記した第2又は第3の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
すなわち、報知装置の指示表示する時間を経過するまで、有効化入力装置を操作し続けなければ、設定変更することができなくなる。そのため、設定変更の操作に手間がかかり、従来の設定変更操作に比べて時間を要するので、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
(第5の発明)
第5の発明によれば、上記した第1乃至第4のいずれか1の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
(第6の発明)
第6の発明によれば、上記した第5の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
すなわち、前扉が開いていることを、前扉開閉検知装置が検知しないと、前記入力操作装置及び前記有効化入力装置の入力操作は有効なものとして扱われず、設定変更を行うことができないようになる。そのため、前扉を僅かに開けて入力操作装置及び有効化入力装置を操作することができないので、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
第7の発明によれば、上記した第5又は第6の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
すなわち、前扉を略全開しないと、カバーが開かないので、前記報知装置の表示部が見えない。そのため、前記報知装置の表示する指示に合致した前記有効化入力装置の操作を行うことができず、設定変更ゴトを効果的に防止することができる。
(第8の発明)
第8の発明によれば、上記した第7の発明の効果に加え、以下のような効果を奏する。
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンSを示す分解斜視図、図2は電源ユニット4を示す平面図及び正面図、図3は電源ユニット4を示す斜視図、図4は制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図、図5及び図6は設定変更処理を示すフロー、図7は報知処理を示すフローである。
(筐体1)
筐体1は、底板15、側板16、天板及び裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。そして、底板15には電源ユニット4及びホッパーユニット5が載置されている。また、上記側板16の正面左側には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。また、前記支持体21の正面縦枠には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
交換ユニット2は、筐体1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により筐体1に固着される。
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の支持体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、図柄表示窓31の周囲には、報知などを行うためのランプ33が形成されている。そして、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための数値表示部32が設けられている。さらに、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
なお、上扉30を筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
ここで、前記操作部としては、図1に示すように、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方に内蔵され投入された遊技メダルを検知するための投入スイッチ41、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ45、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ46、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ47、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ48が設けられている。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。また、特に図示しないが、下扉40の裏面には、筐体1に設けられたヒンジと係合可能な下扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。
設定変更装置60は、スロットマシンSの遊技の設定変更を行う場合の操作に関する装置である。本実施の形態においては、有効化スイッチ66の操作態様が、報知装置50の表示する指示に合致した場合には、入力操作装置の操作入力に基づいて設定変更に関する処理を行い、有効化スイッチ66の操作態様が、報知装置50の表示する指示と合致しない場合には、設定変更に関する処理を行わないように形成されている。
ここで、スロットマシンSの遊技の設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。具体的には、当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
(1)設定変更スイッチ61
(2)設定キースイッチ62
(3)電源スイッチ63
(4)設定変更確定スイッチ(スタートスイッチ47)
(5)有効化スイッチ66
(6)報知装置50
(設定変更スイッチ61)
設定変更スイッチ61は、設定変更入力装置であって、スロットマシンSの遊技の設定を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチであり、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成されている。なお、変更された設定値は、上扉30の数字表示部32に表示されるようにすることができるが、設定変更スイッチ61の近傍に別の表示部を設けてもよいものである。あるいは、設定変更スイッチ61をダイヤル式又はスライド式のスイッチに形成し、設定値の表示された目盛りにつまみを合わせることにより、設定がその数値に変更されるように形成してもよい。
設定キースイッチ62は、前記設定変更スイッチ61による設定変更を可能な状態とするためのスイッチであり、鍵穴にキーを差し込んで回転させることでON、OFFの切り替えができるようになっている。そして、この設定キースイッチ62がONとなっていなければ、設定変更スイッチ61による設定変更ができない。
具体的には、設定キースイッチ62をONとすることにより、スロットマシンSが遊技モードから設定変更モードに切り替わり、その後の電源スイッチ63ONにより、設定変更スイッチ61の操作で数字表示部32に設定値の表示がされたり、設定変更スイッチ61が物理的に作動可能となったりするように形成されている。すなわち、設定キースイッチ62は、設定変更許可入力装置として機能する。
(電源スイッチ63)
電源スイッチ63は、スロットマシンSの主電源を入れるためのものであるが、設定変更時においては、設定変更許可入力装置としても機能する。具体的には、電源スイッチ63をOFFとした後、前記設定キースイッチ62をONにし、その後電源スイッチ63をONとすることにより、設定変更操作を行うことができるようになっている。
ここで、本実施の形態においては、設定変更スイッチ61により変更した設定値をスロットマシンSの遊技の設定として確定させるための、設定変更確定入力装置としての設定変更確定スイッチを、スタートスイッチ47と兼用させている。すなわち、スロットマシンSが設定変更モードになっている場合には、設定変更スイッチ61の操作後、スタートスイッチ47を操作することにより、設定変更が確定するようになっているものである。
なお、店操作部200に、設定変更確定スイッチとしての専用スイッチを設けても構わない。
有効化スイッチ66は、有効化入力装置64として機能するものである。また、有効化入力装置64は、設定変更許可入力装置、設定変更入力装置、設定変更確定入力装置、及び遊技開始許可入力装置以外の装置であって、遊技機の設定変更に関わる装置である。具体的には、本実施の形態では、有効化入力装置64としての有効化スイッチ66は、押しボタン式のスイッチである。報知装置50の表示する指示に合致するように、有効化スイッチ66の操作が行われた場合には、入力操作装置の操作入力に基づいて、設定変更に関する処理が行われる。
(報知装置50)
報知装置50は、表示部に所定の表示を表示させることにより、有効化入力装置64としての有効化スイッチ66の操作態様を視覚的に報知するためのものである。
具体的には、報知装置50は、図2(B)に示すように、表示部としての報知ランプ51と、報知ランプ51を覆い隠すことができるカバー65とを有している。
報知ランプ51は、縦に並んだ3つのランプから成り、上から順に大ランプ51A、中ランプ51B、小ランプ51Cが設けられている。この報知ランプ51は、後述する報知制御手段100の制御により、点滅するように形成されている。設定変更を行う者が、この点滅のタイミングに合わせて有効化スイッチ66の操作を行うと、有効化入力装置64の操作態様が報知装置50の表示する指示に合致したと判断されて、設定変更に関する処理が行われ、一方、この点滅のタイミングに合わせて有効化スイッチ66の操作を行わないと、有効化入力装置64の操作態様が報知装置50の表示する指示と合致しないと判断されて、設定変更に関する処理が行われずに、エラー扱いとなる。
カバー65は、電源ユニット4の外箱に、報知ランプ51の側方に設けられた回転軸67を中心に水平方向に回動可能に取り付けられた遮蔽部材であり、報知ランプ51を正面側から被覆可能な正面板65aと、正面板65aの上端部に形成された扇形の上覆蓋板65bと、正面板65aの下端部に形成された扇形の下覆蓋板65cとから構成されている。そして、カバー65は、正面板65aが報知ランプ51を正面側から被覆している状態(閉じた状態)では、上覆蓋板65b及び下覆蓋板65cは電源ユニット4の外箱内部に収納され(図2(A)の二点差線参照)、正面板65aが報知ランプ51を正面側から視認可能な位置にある状態(開いた状態)では、上覆蓋板65b及び下覆蓋板65cは、報知ランプ51を上側又は下側から覗き見ることができないよう視界を遮るものとなっている(図3参照)。
さらに、特に図示しないが、電源ユニット4の内部には、カバー65の開閉を検知するためのカバー開閉検知装置69(図4参照)が設けられている。このカバー開閉検知装置69は、例えば上覆蓋板65b又は下覆蓋板65cの、正面板65aと反対側の端部が、最も奥側に位置したとき(閉じたとき)、あるいは逆に最も外側に位置したとき(開いたとき)にこれを検知するリミットスイッチやフォトセンサなどの検知装置とすることができる。すなわち、カバー65が予め定められた角度だけ開いた場合に、カバー開閉検知装置69がカバー65の開放を検知するようになっている。また、このカバー開閉検知装置69が開放を検知する際のカバー65の回動角度は、正面板65aの裏面(閉じたとき報知装置50と対向する面)が電源ユニット4の正面と平行な状態から、電源ユニット4の正面に対して直角若しくは鈍角となる位置まで回動する程度とするのが好ましい。そして、入力操作装置の入力操作時に、このカバー開閉検知装置69によりカバー65の開放が検知され、かつ、有効化スイッチ66の入力操作時に、このカバー開閉検知装置69によりカバー65の開放が検知された場合には、入力操作装置及び有効化スイッチ66の入力操作が有効なものとして扱われて、設定変更に関する処理が行われる。それ以外の場合には、入力操作装置や有効化スイッチ66の入力操作は有効なものとして扱われず、設定変更に関する処理は行われないようになっている。
(設定変更操作手順)
本実施の形態に係るスロットマシンSの設定変更の操作手順を説明する。
(1)設定変更許可処理(設定変更の開始)
まず、電源スイッチ63をOFFにして、設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでONにする。それから電源スイッチ63をONにすることにより、スロットマシンSが設定変更モードに切り替わる。このとき、複数の数値表示部32のうちいずれかの数値表示部32に、現在の設定値が、例えば「−3−」のように表示される。
次に、設定変更スイッチ61を操作することにより、設定値が変更される。変更後の設定値は、数値表示部32に表示される。
(3)設定変更確定処理(設定値の確定)
数値表示部32に設定したい数値が表示されたら、スタートスイッチ47を押下する。これにより、設定値が確定し、数値表示部32の表示が、例えば「5」のように、設定が確定されたことを示す表示に変わる。
(4)遊技開始許可処理(設定変更の終了)
最後に、設定キースイッチ62をOFFに戻す。これにより、設定変更モードが遊技モードに切り替わり、数値表示部32に表示されていた設定値が消灯し、遊技が開始可能な状態となる。
次に、スロットマシンSの遊技の設定変更制御について説明する。
本実施の形態においては、スロットマシンSの遊技の設定変更は、設定変更装置60の操作又は作動に基づいて、制御装置20に設けられた設定変更手段110が制御する。
(制御装置20)
ここで、制御装置20の概略を説明する。
制御装置20は、スタートスイッチ47及びストップスイッチ48の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するための遊技制御装置20Aと、遊技制御装置20Aからの諸信号に基づいて演出を行わせるための演出制御装置20Bを有している。
演出制御装置20Bは、演出用のランプ33やスピーカ35等の表示装置を制御するためのものである。
(入力段)
前記制御装置20の入力段には、図4に示すように、投入スイッチ41、ベットスイッチ45、精算スイッチ46、スタートスイッチ47、ストップスイッチ48、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61、電源スイッチ63、有効化スイッチ66、前扉開閉検知装置68、カバー開閉検知装置69、の11つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
前記制御装置20の出力段には、図4に示すように、リールユニット23、ホッパーユニット5、数値表示部32、報知ランプ51、演出表示装置36(ランプ33、スピーカ35及び画像表示部34)、の5つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
以下、遊技制御装置20Aの各手段のうち、当選抽選手段90、報知制御手段100、設定変更手段110について、詳細に説明する。
(当選抽選手段90)
当選抽選手段90は、乱数を用いて当選に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段90による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール23の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞の態様と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)抽選テーブル91
(2)判定手段92
(3)設定値対応抽選テーブル取得手段93
なお、当選抽選手段90としては、上記手段に限定されるものではない。
(抽選テーブル91)
抽選テーブル91は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、各当選役についての「当選」の領域と、「ハズレ」の領域を有している。
(判定手段92)
判定手段92は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、前記抽選テーブル91を対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データと、前記抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
設定値対応抽選テーブル取得手段93は、設定値に応じた抽選テーブル91のグループからなる設定値対応抽選テーブルを取得するためのものである。すなわち、以下に述べる設定変更手段110からの出力信号に応じ、各設定値毎に設けられた設定値対応抽選テーブルを選択可能に形成されている。そして、設定値対応抽選テーブル取得手段93の取得した設定値対応抽選テーブルに係る抽選テーブル91を用いて前記判定手段92が当選判定を行う。
(報知制御手段100)
報知制御手段100は、設定キースイッチ62からの信号に基づいて、報知ランプ51の点滅を制御するためのものである。すなわち、報知制御手段100は、有効化スイッチ66の操作態様を決定し、その態様を報知ランプ51により指示表示するためのものである。そして、特に図示しないが、報知ランプ51の点滅態様を記憶しているとともに、これらの中からいずれか1の点滅態様を抽選により決定するための点滅態様抽選手段を有している。
図2(B)に示す3つの報知ランプ51は、大ランプ51A、中ランプ51B、小ランプ51Cの順序で点灯するものであり、大ランプ51Aが点灯したときに有効化スイッチ66を操作するように形成されている。報知制御手段100は、大ランプ51Aの点灯するタイミングとして、「設定キースイッチ62がONのとき、電源スイッチ63をONに操作した直後」、「設定変更モード中に、最初に設定変更スイッチ61を操作した直後」、「設定変更モード中に、スタートスイッチ47を操作した直後」のデータを記憶しており、抽選によりランダムに決定される。また、報知制御手段100は、有効化スイッチ66の操作の継続時間として、「1秒」、「2秒」、「3秒」のデータを記憶しており、抽選によりランダムに決定される。
このように、報知ランプ51の点滅態様を固定しないことにより、実際に報知ランプ51を視認しながらスイッチ操作をしないと設定変更ができず、前扉3を僅かに開けて異物を挿入してスイッチ操作を行うことは、ほとんど不可能となる。
また、報知装置50の表示部として、図3(B)に示す回胴表示装置52を設けた場合には、回胴表示装置52が回転し、「2」の数字が正面に位置したところで、有効化スイッチ66を2回操作すると、設定変更に関する処理が行われるように形成することができる。そして、この回胴表示装置52の報知するタイミングや表示部の表示などを、抽選により決定するようにしてもよい。
設定変更手段110は、設定変更装置60からの操作信号に基づき、遊技の設定を変更するためのものである。そして、設定変更手段110は、図4に示すように、以下の手段を有している。
(1)設定変更許可手段111
(2)設定値変更手段112
(3)設定値確定手段113
(4)設定変更有効化手段114
なお、設定変更手段110としては、上記(1)乃至(4)の手段に限られない。
設定変更許可手段111は、設定変更許可処理を行うための手段、すなわち、設定キースイッチ62からの信号に基づき、設定変更操作や操作に基づく設定変更に関する制御を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ62がONである信号を受信した場合に、スロットマシンの状態を遊技モードから設定変更モードに切り替え、設定変更スイッチ61の操作により実際に設定変更が可能となるように制御を行う。また、設定値の数値表示部32への表示も可能とさせる。
(設定値変更手段112)
設定値変更手段112は、設定値変更処理を行うための手段、すなわち、設定変更スイッチ61からの出力信号に基づき、設定に係る数値を変更するためのものである。
具体的には、設定変更スイッチ61が操作され、その操作信号を受信した場合に、1乃至6までの数値のなかから一の数値を決定し、記憶するものである。例えば、設定変更スイッチ61の操作信号を受信するたびに記憶されている数値を順次インクリメントしてゆく。すなわち、設定変更前の設定値が例えば「3」であった場合、設定変更スイッチ61の押圧毎に、「4」「5」「6」と記憶する数値を変え、「6」の次には「1」を記憶する。
(設定値確定手段113)
設定値確定手段113は、設定変更確定処理を行うための手段、すなわち、設定変更確定入力装置としてのスタートスイッチ47のからの出力信号に基づき、設定に係る数値を確定するためのものである。
具体的には、スタートスイッチ47が操作され、その操作信号を受信した場合に、前記設定値変更手段112が記憶している設定値を、設定に係る数値として決定し、当該数値データを当選抽選手段90に送出する。なお、この数値データに基づいて、設定値対応抽選テーブル取得手段93が設定値に対応する設定値対応抽選テーブルを選択し、使用可能とすることにより、設定変更が行われたものとなる。
設定変更有効化手段114は、有効化スイッチ66の操作信号を受信するとともに、その操作が前記報知制御手段100の決定した操作態様で操作されたか否かを判定し、所定の操作態様で操作された場合には、設定変更に関する処理が行われ、所定の操作態様で操作されなかった場合には、設定変更に関する処理を行わず、所定のエラー表示を行わせるためのものである。
具体的には、設定変更有効化手段114は、報知ランプ51の大ランプ51Aが点灯中に、有効化スイッチ66の操作信号を受信したかどうかを判定する。有効化スイッチ66の操作信号を受信しなかったと判断した場合には、設定変更に関する処理を行わず、エラー要請信号を出力し、これに基づいて数値表示部32や、演出表示装置36が所定のエラー表示を行う。
一方、継続して操作信号を受信したと判断した場合には、点滅態様抽選手段により決定された時間経過時より、さらに1秒経過後(つまり中ランプ51Bが消灯し、小ランプ51Cが点灯したとき)、有効化スイッチ66の操作信号を受信したかどうかを判断する。有効化スイッチ66の操作信号を受信したと判断した場合には、設定変更に関する処理を行わず、エラー要請信号を出力し、これに基づいて数値表示部32や、演出表示装置36が所定のエラー表示を行う。一方、有効化スイッチ66の操作信号を受信しなかった場合には、各スイッチの操作信号に基づき所定の設定変更制御を行う。
そして、設定変更有効化手段114は、前扉開放フラグが成立していない場合には、設定変更に関する処理を行わず、所定のエラー表示を行う。すなわち、前扉3が閉じたまま、あるいは十分に開放されていない状態(前扉開放検知装置68が開放検知していない状態)で前記入力操作装置または前記有効化入力装置64の少なくとも一方の入力操作が行われた場合には、設定変更に関する処理を行われず、所定のエラー表示が行われる。
そして、設定変更有効化手段114は、カバー開放フラグが成立していない場合には、設定変更に関する処理を行わず、所定のエラー表示を行う。すなわち、カバー65が閉じたまま、あるいは十分に開放されていない状態(カバー開放検知装置69が開放検知していない状態)で前記入力操作装置または前記有効化入力装置64の少なくとも一方の入力操作が行われた場合には、設定変更に関する処理を行われず、所定のエラー表示が行われる。
次に、上記構成を有するスロットマシンSの設定変更処理を、図5及び図6のフローに基づき説明する。
まず、電源スイッチ63をONにすることにより、設定変更制御がスタートする。
図5におけるステップ100において、設定キースイッチ62がONとなっているかどうかを判断する。設定キースイッチ62がONでない場合には、そのまま設定変更制御を終了する。すなわち、電源スイッチ63がOFF状態の時に設定キースイッチ62をONにしておかないと、設定変更モードに移行しない。設定キースイッチ62がONである場合には、次のステップ101に進む。
ステップ102において、報知ランプ51の点滅態様の抽選を行う。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行うかどうかを判定する。報知ランプ51の点灯を行う場合には、次のステップ104に進む。
ステップ104において、報知制御手段100に基づく報知処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、設定変更スイッチ61が操作されたかどうかを判断する。設定変更スイッチ61が操作されない場合には、ステップ105に戻る。設定変更スイッチ61が操作された場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、ステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行うかどうかを判定する。報知ランプ51の点灯を行う場合には、次のステップ107に進む。
前記ステップ106において、ステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行わない場合には、ステップ108に進む。
ステップ108において、変更された設定値を数値表示部32に表示させる。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、設定変更スイッチ61が操作されたかどうかを判断する。設定変更スイッチ61が操作された場合には、ステップ108に戻る。設定変更スイッチ61が操作されない場合には、次のステップ110に進む。
ステップ111において、確定した設定値を数値表示部32に表示する。そして、次のステップ112に進む。
図6におけるステップ112において、ステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行うかどうかを判定する。報知ランプ51の点灯を行う場合には、次のステップ113に進む。
前記ステップ112において、ステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行わない場合には、ステップ114に進む。
ステップ114において、設定キースイッチ62がOFFになったかどうかを判断する。設定キースイッチ62がOFFでない場合には、ステップ114に戻る。設定キースイッチ62がOFFになった場合には、次のステップ115に進む、
ステップ115において、報知ランプ51の指示表示に従って有効化スイッチ66が操作されたかどうかを判断する。報知ランプ51の指示表示に従って有効化スイッチ66が操作されなかった場合には、所定のエラー処理を行うとともに、設定変更処理を終了する。報知ランプ51の指示表示に従って有効化スイッチ66が操作された場合には、次のステップ116に進む。つまり、ステップ102の抽選の決定に基づき報知ランプ51の点灯が行われ、後述する報知処理が開始された場合に、報知処理が終了したときは、設定変更に関する処理が行われ、最後まで報知処理が行われなかったときは、設定変更に関する処理は行われない。
ステップ117において、カバー開放フラグが成立しているかどうかを判断する。カバー開放フラグがない場合には、所定のエラー処理を行うとともに、設定変更処理を終了する。すなわち、カバーを僅かに開いて入力操作装置及び有効化入力装置64を操作しても、設定変更に関する処理が行われない。カバー開放フラグがある場合、すなわちカバーが十分開いている場合には、次のステップ118に進む。
(報知処理)
次に、上記構成を有するスロットマシンSの報知処理を、図7のフローに基づき説明する。報知処理は、上述した設定変更制御のステップ102の抽選の決定に基づき、報知ランプ51の点灯を行う場合に開始される。
図7におけるステップ200において、大ランプ51Aの点灯を行う。そして、次のステップ201にすすむ。
ステップ202において、ステップ102の抽選の決定に基づき、タイマーのカウントが開始される。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、有効化スイッチ66がOFFとなったかどうか、すなわち有効化スイッチ66の操作信号が無くなったかどうかを判断する。有効化スイッチ66がOFFとなった場合には、次のステップ204に進む。
前記ステップ203において、有効化スイッチ66がOFFとならなかった場合、つまり有効化スイッチ66が操作し続けられた場合には、ステップ205に進む。
ステップ205において、タイマーのカウントが、ステップ102の抽選により決定した時間を経過したかどうかを判断する。抽選により決定した時間を経過していない場合は、ステップ203に戻る。抽選により決定した時間を経過した場合は、次のステップ206に進む。
ステップ207において、タイマーのカウントがリセットされ、新たにカウントが開始される。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、タイマーのカウントが、所定の時間を経過したかどうかを判断する。所定の時間を経過していない場合は、ステップ208に戻る。所定の時間を経過した場合は、次のステップ209に進む。
ステップ209において、中ランプ51Bを消灯させ、小ランプ51Cの点灯を行う。そして、次のステップ210に進む。
ステップ211において、タイマーのカウントが、所定の時間を経過したかどうかを判断する。所定の時間を経過していない場合は、ステップ211に戻る。所定の時間を経過した場合は、次のステップ212に進む。
ステップ212において、小ランプ51Cを消灯させる。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、タイマーのカウントを終了し、カウントがリセットされる。そして、報知処理は終了する。
また、報知装置50は、筐体1内部に設けられており、更には、開閉により表示部を露出又は隠蔽可能なカバー65を備えている。また、カバー65は、前扉3の略全開時に開放できるように形成されている。つまり、前扉3を開放し、カバー65を開放しないと、報知ランプ51を視認できない。
また、設定変更手段110は、入力操作装置の入力操作時に前扉開閉検知装置68により前扉3の開放が検知され、かつ、有効化入力装置64の入力操作時にも前扉開閉検知装置68により前扉3の開放が検知された場合には、設定変更に関する処理を行い、それ以外の場合には、設定変更に関する処理を行わない。また、設定変更手段110は、入力操作装置の入力操作時にカバー開閉検知装置69によりカバー65の開放が検知され、かつ、有効化入力装置64の入力操作時にもカバー開閉検知装置69によりカバー65の開放が検知された場合には、設定変更に関する処理を行い、それ以外の場合には、設定変更に関する処理を行わない。つまり、前扉3及びカバー65が双方とも開放されていなければ、有効化スイッチ66及び入力操作装置の操作は有効な操作として扱われず、所定のエラー表示が行われる。
なお、本発明は、本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。
例えば、本実施の形態では、大ランプ51Aの点灯するタイミング、すなわち有効化スイッチ66を操作するタイミングを、「設定キースイッチ62がONのとき、電源スイッチ63をONに操作した直後」、「設定変更モード中に、最初に設定変更スイッチ61を操作した直後」、「設定変更モード中に、スタートスイッチ47を操作した直後」としたが、本発明の効果を得ることができれば、その他のタイミングで有効化スイッチ66を操作するように設定してもよい。
また、本発明は、分離型スロットマシンに限らず、分離型でないスロットマシンにも使用できるものである。また、スロットマシン以外の遊技機、例えば、遊技メダルの代わりにパチンコ球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に利用することができる。
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
20 制御装置 20A 遊技制御装置
20B 演出制御装置 21 支持体
22 リールユニット 23 回転リール
24 基板ユニット
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部 35 スピーカ
36 演出表示装置
40 下扉 41 投入スイッチ
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 ベットスイッチ
46 精算スイッチ 47 スタートスイッチ
48 ストップスイッチ
50 報知装置 51 報知ランプ
52 回胴表示装置
60 設定変更装置 61 設定変更スイッチ
62 設定キースイッチ 63 電源スイッチ
64 有効化入力装置 65 カバー
66 有効化スイッチ 67 回転軸
68 前扉開閉検知装置 69 カバー開閉検知装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 当選抽選手段 91 抽選テーブル
92 判定手段 93 設定値対応抽選テーブル取得手段
100 報知制御手段 110 設定変更手段
111 設定変更許可手段 112 設定値変更手段
113 設定値確定手段 114 設定変更有効化手段
200 店操作部
Claims (7)
- 正面側に開口する筐体と、
筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
遊技機の制御を行うための制御装置と、
遊技の設定を変更する際に操作する設定変更入力操作装置とを少なくとも有する遊技機において、
前記設定変更入力操作装置として、
設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置、
設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置、
設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置、
及び遊技の設定変更可能な状態を終了させ遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置を備え、
前記遊技機は、前記設定変更許可入力装置、前記設定変更入力装置、前記設定変更確定入力装置及び前記遊技開始許可入力装置以外の装置であって、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にするための有効化入力装置と、
遊技の設定を変更するための前記設定変更入力操作装置の操作手順の中で前記有効化入力装置を操作するタイミングを指示表示することが可能な表示部を有し、表示部に指示表示を行わせることにより、前記有効化入力装置の操作のタイミングを視覚により報知するための報知装置とを備え、
前記制御装置は、前記設定変更入力操作装置及び前記有効化入力装置の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段と、前記報知装置の作動を制御するための報知制御手段とを備え、
前記設定変更手段は、前記表示部の指示表示に合致したタイミングで前記有効化入力装置が操作された場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にし、前記表示部の指示表示に合致したタイミングで前記有効化入力装置が操作されなかった場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を無効にするように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 正面側に開口する筐体と、
筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
遊技機の制御を行うための制御装置と、
遊技の設定を変更する際に操作する設定変更入力操作装置とを少なくとも有する遊技機において、
前記設定変更入力操作装置として、
設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置、
設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置、
設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置、
及び遊技の設定変更可能な状態を終了させ遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置を備え、
前記遊技機は、前記設定変更許可入力装置、前記設定変更入力装置、前記設定変更確定入力装置及び前記遊技開始許可入力装置以外の装置であって、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にするための有効化入力装置と、
遊技の設定を変更するための前記設定変更入力操作装置の操作手順の中のいずれかのタイミングにおける前記有効化入力装置の操作の継続時間を指示表示することが可能な表示部を有し、表示部に指示表示を行わせることにより、前記有効化入力装置の操作の継続時間を視覚により報知するための報知装置とを備え、
前記制御装置は、前記設定変更入力操作装置及び前記有効化入力装置の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段と、前記報知装置の作動を制御するための報知制御手段とを備え、
前記設定変更手段は、遊技の設定を変更するための前記設定変更入力操作装置の操作手順の中のいずれかのタイミングにおいて、前記表示部の指示表示に合致した継続時間で前記有効化入力装置が操作された場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にし、前記表示部の指示表示に合致した継続時間で前記有効化入力装置が操作されなかった場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を無効にするように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 正面側に開口する筐体と、
筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
遊技機の制御を行うための制御装置と、
遊技の設定を変更する際に操作する設定変更入力操作装置とを少なくとも有する遊技機において、
前記設定変更入力操作装置として、
設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置、
設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置、
設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置、
及び遊技の設定変更可能な状態を終了させ遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置を備え、
前記遊技機は、前記設定変更許可入力装置、前記設定変更入力装置、前記設定変更確定入力装置及び前記遊技開始許可入力装置以外の装置であって、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にするための有効化入力装置と、
遊技の設定を変更するための前記設定変更入力操作装置の操作手順の中のいずれかのタイミングにおける前記有効化入力装置の操作回数を指示表示することが可能な表示部を有し、表示部に指示表示を行わせることにより、前記有効化入力装置の操作回数を視覚により報知するための報知装置とを備え、
前記制御装置は、前記設定変更入力操作装置及び前記有効化入力装置の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段と、前記報知装置の作動を制御するための報知制御手段とを備え、
前記設定変更手段は、遊技の設定を変更するための前記設定変更入力操作装置の操作手順の中のいずれかのタイミングにおいて、前記表示部の指示表示に合致した操作回数で前記有効化入力装置が操作された場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を有効にし、前記表示部の指示表示に合致した操作回数で前記有効化入力装置が操作されなかった場合には、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を無効にするように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記報知装置は、筐体内部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記前扉は、その開閉を検知するための前扉開閉検知装置を備え、
前記設定変更手段は、前記設定変更入力操作装置の入力操作時に前記前扉開閉検知装置により前記前扉の開放が検知されなかった場合、及び/又は前記有効化入力装置の入力操作時に前記前扉開閉検知装置により前記前扉の開放が検知されなかった場合には、前記有効化入力装置の入力操作に拘らず、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を無効にするように形成されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。 - 前記報知装置は、開閉により前記表示部を露出又は隠蔽可能なカバーを備え、
前記カバーは、前記前扉の略全開時に開放できるように形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機。 - 前記カバーは、その開閉を検知するためのカバー開閉検知装置を備え、
前記設定変更手段は、前記設定変更入力操作装置の入力操作時に前記カバー開閉検知装置により前記カバーの開放が検知されなかった場合、及び/又は前記有効化入力装置の入力操作時に前記カバー開閉検知装置により前記カバーの開放が検知されなかった場合には、前記有効化入力装置の入力操作に拘らず、前記設定変更入力操作装置の操作入力に基づいた設定変更を無効にするように形成されていることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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