JP4307366B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、設定変更装置により遊技の仕様を複数段階に設定することができる遊技に関するものである。
従来、スロットマシンなどの遊技機においては、遊技の設定を変更する場合、すなわち、当選抽選において当選となる確率を異なるものとすることにより、そのスロットマシンが払い出し可能なメダル枚数を調節する場合には、筐体内部に設けられた設定変更装置を操作して行っていた。
前記設定は、例えば設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。
ここで、従来の遊技機としてスロットマシンを例に、設定を変更する場合の操作の一例を、図2を用いて説明する。なお、図2は本発明の実施の形態に係る電源ユニットの正面図であるが、従来のスロットマシンと共通している部分のみを説明に用いる。
従来のスロットマシンにおける設定変更のための操作は、図2に示す電源スイッチ63、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61及び、特に図示しないがスロットマシンのスタートスイッチを用いて行っていた。
前記電源スイッチ63は、スロットマシンの主電源の入切を行うためのものである。前記設定キースイッチ62は、スロットマシンを設定変更モードに切り替えるためのものであり、鍵穴を有していてここに所定のキーを差し込んで回すことによりスイッチを入切する。前記設定変更スイッチ61は、遊技の設定値を決定するためのもので、押圧する毎に設定値を変更可能に形成したものである。具体的には、スロットマシンが設定変更モードなっているときには、遊技時においては払い出し枚数などを表示する表示部に、設定値が表示されるようになる。そして、設定変更スイッチ61を押圧すると、設定値を示す数字が順次インクリメントされて表示される。
スタートスイッチは、遊技時には回転リールの回転を開始させるための操作スイッチとして機能するが、設定変更モード状態では、前記設定変更スイッチ61の操作により表示部に表示されている設定値を、そのスロットマシンの設定として確定させるため手段として機能する。
そして、設定変更操作は、以下のような手順で行う。
まず、電源スイッチ63をOFFにし、設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。しかる後に、電源スイッチ63をONにする。ここまでの操作により、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定変更モードに切り替わる。次に、設定変更スイッチ61を押圧して、希望の設定値を表示部に表示させる。希望の設定値が表示されたら、スタートスイッチを一回押下する。この操作により、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定として確定する。その後、設定キースイッチ62をOFFにしてキーを抜き取り、スロットマシンを遊技モードに戻す。このようにして設定変更作業を終了する。
この設定変更の操作は、通常は遊技場の管理者などが、開店前、閉店後などに行うものであるが、遊技中に遊技機の前扉を僅かに開き、針金などの不正器具を挿入して設定変更装置のスイッチを操作し、当選確率を不正に高めるという、いわゆる設定変更ゴトと呼ばれる不正行為が知られている。このような不正行為を防止するため、特許文献1に示すように、設定変更装置を遊技者の目に触れにくい場所に設ける発明がなされている。
特開2003−339938号公報
しかし、遊技機の前扉を開けることができてしまえば、スイッチに触れることも可能であり、従来の単純なスイッチ操作による設定変更のやり方では、上述したような不正行為を効果的に防止するには不十分である。
そこで、本願発明は、設定変更のための操作スイッチを、他の物理的スイッチの投入を条件に有効化することにより、不正な設定変更を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)と、遊技機の制御を行うための制御装置(20)と、遊技の設定を変更するために操作する入力操作装置とを少なくとも有する遊技機に係る。
本発明は、例えばスロットマシン等の遊技機に適している。
前記筐体(1)は、正面側に開口する箱型の筐体であり、内部には、制御装置(20)が少なくとも収納されている。遊技機としては、上記の他にも、表面に複数の図柄が表示された回転リールなどの図柄表示手段や、メダルなどの遊技媒体を払い出すための払い出し装置を有していてもよい。
前記前扉(3)は、ヒンジを介して筐体(1)の開口部(11)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉めると遊技機の正面構造の上側となるように形成されているものである。前扉(3)は、筐体(1)のの開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
前記制御装置(20)は、種々の電子部品を搭載したいわゆる制御基板であり、遊技に関する制御を行う遊技制御装置(20A)や、遊技に付随する演出を行わせるための演出制御装置(20B)を含む。
前記入力操作装置は、制御装置が遊技機の設定を変更するために必要な外部入力を行うための装置であって、複数の操作スイッチとすることができる。この入力操作装置と、その他の設定変更操作を行うために必要な装置を含めて設定変更装置(60)を構成することができる。
ここで、遊技の設定について、スロットマシンを一例として説明すると、設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
そして、本発明においては、前記入力操作装置として、遊技機を遊技可能な状態から設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置(設定キースイッチ(62))、設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置(設定変更スイッチ(61))、設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置(スタートスイッチ(47))、設定変更処理を終了させ遊技機を遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置(設定キースイッチ(62))を備え、前記入力操作装置の操作を有効なものとするための操作部であって、筐体内に設けられた複数の受け部(キャップ装着部64)と、受け部(64)に外部から取り付け可能な単一の装着部材(キャップ70)と、この装着部材(70)が前記受け部(64)に装着されていることを検知するための装着検知装置(キャップ装着検知装置80)とを有する入力操作許可装置(130)を備えている。また、前記制御装置(20)は、前記入力操作装置及び前記入力操作許可装置(130)の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段(120)を備えている。
そして、前記設定変更手段(120)は、前記装着部材(70)が、予め定められた受け部(64)に予め定められた手順で装着されることにより、前記入力操作装置の操作入力に基づいて設定変更に関する処理を行い、前記装着部材(70)が、予め定められた受け部(64)に予め定められた手順で装着されないで前記入力操作装置が操作された場合には、当該操作入力を無効にするように形成されていることを特徴とする。
前記各入力操作装置は、設定変更の各ステップ(設定変更許可、設定変更、設定確定、遊技開始許可)を担当するスイッチが、ステップ毎にそれぞれ設けられていてもよく、複数のステップを担当可能な単一のスイッチが設けられていてもよい。あるいは、複数のスイッチ操作の組み合わせでひとつのステップを担当するように形成されていてもよい。さらに、「入力操作装置」には、設定変更時以外は他の機能を果たすもの(例えば遊技時に回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(47))が含まれていても構わない。すなわち、「入力操作装置」は、すべてが筐体(1)の内部に設置されていなくてもよい。
前記入力操作許可装置(130)は、前記入力操作装置のいずれか又は複数の操作時において、その入力操作装置の操作前、操作後のいずれか又は双方の時に操作を要求される操作手段であって、複数の入力部を有している。「入力部」とは、入力操作許可装置(130)を入力状態にするための部分である。また前記入力操作許可装置(130)は、前記複数の入力部に外部から装着することにより前記入力操作装置の操作を有効とするための入力部材を含む。本発明においては、「入力部」に「入力部材」を装着すること、あるいは「入力部」から「入力部材」を取り外すことが、入力操作許可装置(130)の操作にあたることとなり、受け部(64)及び装着検知装置(80)が「入力部」にあたり、装着部材(70)が「入力部材」にあたることとなる。
ここで、「装着部材」は、例えばネジ式のキャップやピンなどの、「受け部」と係合可能な部材とすることができ、「受け部」としては、前記キャップと螺合可能な凸部や凹部、前記ピンを挿入可能な孔などとすることができる。不正行為防止の観点からは、受け部(64)と装着部材(70)の係合は、なるべく手間の掛かるように、ネジの螺合によるものなどとするとよい。さらに、複数の受け部(64)は、距離的に隔離した場所に配置するのが好ましい。また、受け部(64)のうち少なくとも一つは、筐体(1)の前扉(3)の取り付け側(ヒンジ側)などの、前扉(3)をある程度開かないと操作できない場所に設置するとより好適である。
前記「装着検知装置」は、前記受け部(64)に装着部材(70)がきちんと装着されていることを検知可能であればよく、例えば接触センサやリミットスイッチなどとすることができる。
なお、「設定変更に関する処理」とは、具体的には、設定変更許可入力装置による設定変更許可処理、設定変更入力装置による設定変更処理、設定変更確定入力装置による設定変更確定処理、遊技開始許可入力装置による遊技開始許可処理を含むものである。
(作用)
本発明においては、遊技機の設定変更を行う場合には、まず設定変更許可入力装置を操作して遊技機を設定変更モードにし、設定変更入力装置を操作して設定値を変更する。そして、設定変更確定入力装置を操作して変更された設定値を確定し、最後に遊技開始許可入力装置を操作して遊技機を遊技モードに戻す。これらの全てあるいはいずれかの操作の間に、予め定められた入力操作許可装置(130)の入力部を予め定められた手順で操作しないと、各操作が有効な操作として扱われない。
具体的には、入力操作装置を操作するに当たり、所定の受け部(64)に装着部材(70)を装着すると、装着検知装置(80)がこれを検知し、設定変更手段(120)は、その検知信号と入力操作装置の操作信号とが予め定められた組み合わせであるか、検知信号と操作信号が所定の順序で入力されているか等を判断する。ある入力操作装置の操作と装着部材(70)の装着(あるいは取り外し)が正しい手順でなされている場合には、当該入力操作装置の操作信号を有効なものとして、その入力操作装置の入力に基づく設定変更処理を行う。正しい手順でなされていない場合には、当該入力操作装置の操作信号を無効にし、その入力操作装置の入力に基づく設定変更処理を行わない。
本発明によれば、入力操作許可装置(130)を予め定められた設定通りに操作しながら入力操作装置を操作しないと、当該操作が有効なものとして扱われないので、入力操作許可装置(130)の操作手順を知らないと手間が掛かり、また手順を認知していても通常の設定変更操作に比べて時間を要するので不正が発覚しやすく、前扉をこっそり開けて設定変更スイッチを操作する不正行為を防止することができる。
また本発明によれば、受け部(64)に装着部材(70)を装着する作業が、単純なスイッチ操作に比べて時間や手間を要するので、不正行為の抑制効果がより高まる。
請求項記載の発明によれば、設定変更のための操作スイッチを、他の物理的スイッチの投入を条件に有効化することにより、不正な設定変更を防止可能な遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図9は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンSを示す分解斜視図、図2は設定変更装置の正面斜視図、図3はキャップ及びキャップ装着部を示す断面図、図4はスロットマシン制御装置の入力出力の概略を示すブロック図、図5乃至図9は設定変更制御を示すフローである。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体ユ1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ上扉30とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、底板15及び側板16及び天板及び裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下面には、電源ユニット4が固定されているとともに、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。また、上記側板16の正面左側には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、正面側にはスロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチ63等よりなる店操作部200を有している。店操作部200は、スロットマシンSの設定変更をする際の設定変更装置60として機能するものであるが、これについては後述する。電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっているものである。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。また、前記支持体21の正面縦枠には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、特に図示しないが、基板ケースに電子基板を内装したものであり、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置20として機能する。
交換ユニット2は、筐体1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納されるものである。そして、固定装置10により筐体ユニット1に固着される。
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の支持体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、図柄表示窓31の周囲には、報知などを行うためのランプ33が形成されている。そして、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための数値表示部32が設けられている。さらに、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
なお、特に図示しないが、上扉30の裏面には、前記支持体21に設けられたヒンジに係合可能な上扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、上扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1に収納固定した状態で上扉30を閉めロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉することができるものである。
なお、上扉30を筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。
ここで、前記操作部としては、図1に示すように、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方に内蔵され投入された遊技メダルを検知するための投入スイッチ41、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ45、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ46、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ47、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ48が設けられている。
また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている。下扉40の上部右端には、鍵穴44が設けられている。鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。また、特に図示しないが、下扉40の裏面には、筐体1に設けられたヒンジと係合可能な下扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。
(設定変更装置60)
設定変更装置60は、スロットマシンSの設定変更を行う場合の操作に関する手段である。本実施の形態においては、各操作手段の操作は、所定のキャップ装着部64にキャップ70が嵌合された状態でないと、有効な操作として取り扱われないように形成されている。
ここで、スロットマシンSの設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。具体的には、当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
設定変更装置60は、図2に示すように、電源ユニット4の店操作部200等に設けられた入力操作装置である操作スイッチ及び入力操作許可装置130であり、以下の構成を有する。
(1)設定変更スイッチ61
(2)設定キースイッチ62
(3)電源スイッチ63
(4)設定変更確定スイッチ(スタートスイッチ47)
(5)入力操作許可装置130
(設定変更スイッチ61)
設定変更スイッチ61は、設定変更入力装置であって、スロットマシンの設定を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチであり、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成されている。なお、変更された設定値は、上扉30の数字表示部32に表示されるようにすることができるが、設定変更スイッチ61の近傍に別の表示部を設けてもよいものである。あるいは、設定変更スイッチ61をダイヤル式又はスライド式のスイッチに形成し、設定値の表示された目盛りにつまみを合わせることにより、設定がその数値に変更されるように形成してもよい。
(設定キースイッチ62)
設定キースイッチ62は、前記設定変更スイッチ61による設定変更を有効化するためのスイッチであり、鍵穴にキーを差し込んで回転させることでON、OFFの切り替えができるようになっている。そして、この設定キースイッチ62がONとなっていなければ、設定変更スイッチ61による設定変更ができない。
具体的には、設定キースイッチ62をONとすることにより、スロットマシンSが遊技モードから設定変更モードに切り替わり、その後の電源スイッチ63ONにより、設定変更スイッチ61の操作で数字表示部32に設定値の表示がされたり、設定変更スイッチ61が物理的に作動可能となったりするように形成されている。すなわち、設定キースイッチ62は、設定変更許可入力装置として機能する。
さらに、設定変更確定後、設定キースイッチ62をOFFとすることにより、スロットマシンSが設定変更モードから遊技モードに切り替わる。すなわち、設定キースイッチ62は、遊技開始許可入力装置としても機能する。
(電源スイッチ63)
電源スイッチ63は、スロットマシンSの主電源を入れるためのものであるが、設定変更時においては、設定変更許可入力装置としても機能する。具体的には、電源スイッチ63をOFFとした後、前記設定キースイッチ62をONにし、その後電源スイッチ63をONとすることにより、設定変更操作を行うことができるようになっている。
(設定変更確定スイッチ)
ここで、本実施の形態においては、設定変更スイッチ61により変更した設定値をスロットマシンSの設定として確定させるための、設定変更確定入力装置としての設定変更確定スイッチを、スタートスイッチ47と兼用させている。すなわち、スロットマシンSが設定変更モードになっている場合には、設定変更スイッチ61の操作後、スタートスイッチ47を操作することにより、設定変更が確定するようになっているものである。
なお、店操作部200に、設定変更確定スイッチとしての専用スイッチを設けても構わない。
(入力操作許可装置130)
入力操作許可装置130は、上記各スイッチの入力操作が有効なものとして扱われる前提条件となる操作を行うための装置であり、その構成要素として、電源ユニット4の正面の左右両端部に設けられたキャップ装着部64、このキャップ装着部64に嵌合可能なキャップ70、及びキャップ装着部64にキャップ70が装着されていることを検知するためのキャップ装着検知装置80を有している。
キャップ装着部64は、図2及び図3に示すように、円形の凹部65であり、電源ユニット4の正面右側に装着部64A、正面左側に装着部64Bが設けられている。すなわち、装着部64Bは、筐体1のヒンジ側に位置しており、操作のために下扉40をある程度開放する必要がある場所に設けてある。また、二つの装着部64A,64Bは双方とも同様の構成を有しており、一つのキャップ70をどちらにも装着できるようになっている。前記凹部65の中心からは、周囲に雄ネジ67が形成された円柱状の突部66が正面側に向かって突出しており、突部66の中心部には、正面側から奥側に向かって挿入孔68が設けられている。そして、この挿入孔68の奥端部に、キャップ装着検知装置80が埋設されている。なお、挿入孔68の直径は、異物の挿入を避けるためできるだけ小径にするのがよい。
キャップ70は、図2及び図3(A)に示すように、片側が閉塞された円筒形の蓋部材であり、円筒の内周面に、前記キャップ装着部64の突部66に形成された雄ネジ67と螺合する雌ネジ72が形成してあるとともに、中心部から円筒の開放側に向かって、前記突部66に設けられた挿入孔68に挿入可能な押圧棒71が突出している。また、キャップ70の外径は、凹部65の内径よりも僅かに小さく形成されており、キャップ70の高さは、凹部65の深さよりも長く形成されている。そして、前記雄ネジ67と雌ネジ72を噛み合わせて回転させることにより、凹部65内にねじ込まれるようになっている。この際、押圧棒71が挿入孔68に挿入される。キャップ70を凹部65の最奥部までねじ込むと、キャップ70の頭部(反開放側)は電源ユニット4の正面から突出し、押圧棒71の先端がキャップ装着検知装置80の表面を押圧するようになっている(図3(B)参照)。
ここで、キャップ70は、通常は遊技場の管理者が保管しており、設定変更を行う場合には保管してあるキャップ70を持参していないとできないようにするのが好ましい。もし、このキャップ70なしで設定変更を行おうとすると、小径の挿入孔68の奥端部にあるキャップ装着検知装置80を、先端の細く尖ったもの(針金など)で押圧しながらスイッチ操作をしなければならない。しかも、二つのキャップ装着部64は離れた位置に設置されているので、前扉3を僅かに開けてそのような行為を行うのは甚だ煩わしいので、不正行為を躊躇させることとなる。
キャップ装着検知装置80は、接触スイッチであって、挿入孔68内に表出している部分を押圧棒71が押圧することにより通電し、キャップ70が装着されていることを検知するものである。キャップ装着検知装置80は、図2に示すように、装着部64Aに設けられたスイッチ80Aと、装着部64Bに設けられたスイッチ80Bを有し、いずれのスイッチが検知しているかによりキャップ70が左右どちらのキャップ装着部64に装着されているかを認知できるようになっている。そして、設定変更に関するスイッチ操作時に、どちらのキャップ装着部64にキャップ70を装着すれば当該スイッチ操作が有効なものとして取り扱われるかが予め定められており、その手順に従って操作をしないと設定変更が行えないようになっているものであるが、この詳細については後述する。
なお、キャップ装着部64及びキャップ70の形態は、上述の例に限られず、特に図示しないが、キャップ70の外周に雄ネジ、キャップ装着部64の内周に雌ネジが形成してあってもよい。あるいは上述のような螺合式のものに限られず、例えば、突部66及びキャップ70の内周はただの円筒形であってもよいし、キャップ70に鍵、キャップ装着部64に鍵穴が設けられていてもよいものである。すなわち、キャップ装着部64にキャップ70を装着する行為が、単純なスイッチ押圧や、つまみ部の移動に比べて多少なりとも手間のかかるものであればよい。このように形成することにより、設定変更に係る操作を簡単に行えなくして、所謂設定変更ゴトをやり難くすることができるものである。
(設定変更操作手順)
本実施の形態に係るスロットマシンSの設定変更の操作手順を説明する。
(1)設定変更許可処理(設定変更の開始)
まず、電源スイッチ63をOFFにして、定められた一方のキャップ装着部64(例えば装着部64A)にキャップ70をねじ込んで装着する。それから設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでONにし、電源スイッチ63をONにすることにより、スロットマシンSが設定変更モードに切り替わる。このとき、複数の数値表示部32のうちいずれかの数値表示部32に、現在の設定値が、例えば「−3−」のように表示される。所定のキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には、エラーになる(以下同様)。
(2)設定変更処理(設定値の選択)
次に、キャップ70を装着したまま、設定変更スイッチ61を操作することにより、設定値が変更される。変更後の設定値は、数値表示部32に表示される。
(3)設定変更確定処理(設定値の確定)
数値表示部32に設定したい数値が表示されたら、装着されているキャップ70を摘んでネジを緩めて外し、他方のキャップ装着部64(例えば装着部64B)に付け替える。そして、スタートスイッチ47を押下することにより設定値が確定し、数値表示部32の表示が、例えば「5」のように、設定が確定されたことを示す表示に変わる。
(4)遊技開始許可処理(設定変更の終了)
最後に、再びキャップ70を定められたキャップ装着部64(例えば装着部64A)に付け替え、設定キースイッチ62をOFFに戻す。これにより、設定変更モードが遊技モードに切り替わり、数値表示部32に表示されていた設定値が消灯する。その後、キャップ70を取り外すことにより、遊技が開始可能な状態となる。
(スロットマシンの設定変更制御)
次に、スロットマシンSの設定変更制御について説明する。
本実施の形態においては、スロットマシンSの設定変更は、設定変更装置60の操作又は作動に基づいて、制御装置20に設けられた設定変更手段120が制御する。
(制御装置20)
ここで、制御装置20の概略を説明する。
制御装置20は、スタートスイッチ47及びストップスイッチ48の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するための遊技制御装置20Aと、遊技制御装置20Aからの諸信号に基づいて演出を行わせるための演出制御装置20Bを有している。
そして、遊技制御装置20Aは、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段90、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段100、当選に係る抽選を行うための当選抽選手段110、遊技の設定を変更するための設定変更手段120を有している。遊技制御装置20Aとしては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
演出制御装置20Bは、演出用のランプ33やスピーカ49等の演出表示装置50を制御するためのものである。
(入力段)
前記制御装置20の入力段には、図4に示すように、投入スイッチ41、ベットスイッチ45、精算スイッチ46、スタートスイッチ47、ストップスイッチ48、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61、電源スイッチ63、キャップ装着検知装置80、の9つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図4に示すように、リールユニット23、ホッパーユニット5、数値表示部32、演出表示装置50(ランプ33及びスピーカ49及び画像表示部34)、のつのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
以下、遊技制御装置20Aの各手段のうち、当選抽選手段110、設定変更手段120について、詳細に説明する。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、乱数を用いて当選に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール23の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞の態様と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図4に示すように、大別すると、以下の手段を有している。
(1)抽選テーブル111
(2)判定手段112
(3)設定値対応抽選テーブル取得手段113
なお、当選抽選手段110としては、上記手段に限定されるものではない。
(抽選テーブル111)
抽選テーブル111は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、各当選役についての「当選」の領域と、「ハズレ」の領域を有している。
そして、この抽選テーブル111は、特に図示しないが、各々の設定毎に、通常遊技用、特別遊技用などの複数の抽選テーブル111が設けられていて、これらの抽選テーブル111の当選確率を平均したものが、各設定の当選確率となる。従って、設定を変更するときには、設定毎に設けられた前記複数の抽選テーブル111のグループをまるごと変更することになる。
(判定手段112)
判定手段112は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、前記抽選テーブル111を対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データと、前記抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
(設定値対応抽選テーブル取得手段113)
設定値対応抽選テーブル取得手段113は、設定値に応じた抽選テーブル111のグループからなる設定値対応抽選テーブルを取得するためのものである。すなわち、以下に述べる設定変更手段120からの出力信号に応じ、各設定値毎に設けられた設定値対応抽選テーブルを選択可能に形成されている。そして、設定値対応抽選テーブル取得手段113の取得した設定値対応抽選テーブルに係る抽選テーブル111を用いて前記判定手段92が当選判定を行う。
(設定変更手段120)
設定変更手段120は、設定変更装置60からの操作信号に基づき、遊技の設定を変更するためのものである。そして、設定変更手段120は、図4に示すように、以下の手段を有している。
(1)操作信号有効化手段121
(2)設定変更許可手段122
(3)設定値変更手段123
(4)設定値確定手段124
なお、設定変更手段120としては、上記(1)乃至(4)の手段に限られない。
(操作信号有効化手段121)
操作信号有効化手段121は、操作スイッチの操作信号を受信すると共に、その操作信号受信時に、所定のキャップ装着部64にキャップ70が装着されているか否かを判定し、所定のキャップ70が装着されている場合には当該操作を有効とし、そうでない場合には当該操作を無効にすると共に、所定のエラー表示を行わせるためのものである。
例えば、装着部64Aにキャップ70が装着されている場合に設定キースイッチ62のスイッチ操作を有効なものとして扱う設定となっている場合、スイッチ80Aの検知信号を受信中に設定キースイッチ62の操作信号を受信したかどうかを判定する。スイッチ80Aの検知信号を受信中に設定キースイッチ62が操作されたと判断した場合には、操作信号有効化手段121は、設定変更許可手段122に当該操作信号を出力し、設定変更許可手段122は、設定キースイッチ62の操作信号に基づき設定変更許可処理を行う。一方、スイッチ80Aの検知信号を受信せずにスイッチ操作がなされなかったと判断した場合には、操作信号を設定変更許可手段122に出力しない(無効にする)ので、設定変更許可手段122は設定変更許可処理を行わない。また、所定のキャップ装着部64にキャップ70を装着しないでスイッチ操作がなされた場合には、操作信号有効化手段121は、エラー要請信号を出力し、これに基づいて数値表示部32や、演出表示装置50が所定のエラー表示を行う。
(設定変更許可手段122)
設定変更許可手段122は、設定変更許可処理を行うための手段、すなわち、設定キースイッチ62からの信号に基づき、設定変更操作や操作に基づく設定変更に関する制御を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ62がONである信号を受信した場合に、スロットマシンの状態を遊技モードから設定変更モードに切り替え、設定変更スイッチ61の操作により実際に設定変更が可能となるように制御を行う。また、設定値の数値表示部32への表示も可能とさせる。この場合、設定変更許可手段122は、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には作動しない。すなわち、キャップ装着検知装置80が、予め定められたスイッチ80A,80Bの検知信号を発信していない状態で設定キースイッチ62をONにしても、設定変更モードに切り替わらない。
なお、設定変更許可手段122は、設定キースイッチ62がOFFとなることにより設定変更モードを遊技モードに切り替える、遊技開始許可処理を行うための手段としても機能するものである。だだしこの場合も、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない状態で設定キースイッチ62をOFFにしても、設定変更モードは終了しない。
(設定値変更手段123)
設定値変更手段123は、設定変更処理を行うための手段、すなわち、設定変更スイッチ61からの出力信号に基づき、設定に係る数値を変更するためのものである。
具体的には、設定変更スイッチ61が操作され、その操作信号を受信した場合に、1乃至6までの数値のなかから一の数値を決定し、記憶するものである。例えば、設定変更スイッチ61の操作信号を受信するたびに記憶されている数値を順次インクリメントしてゆく。すなわち、設定変更前の設定値が例えば「3」であった場合、設定変更スイッチ61の押圧毎に、「4」「5」「6」と記憶する数値を変え、「6」の次には「1」を記憶する。
また、設定値変更手段123が記憶した数値は、数値表示部32に表示される。
なお、設定値変更手段123は、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には作動しない。すなわち、キャップ装着検知装置80が所定の検知信号を発信していない状態で設定変更スイッチ61を操作しても、設定変更はできない。
(設定値確定手段124)
設定値確定手段124は、設定変更確定処理を行うための手段、すなわち、設定変更確定入力装置としてのスタートスイッチ47のからの出力信号に基づき、設定に係る数値を確定するためのものである。
具体的には、スタートスイッチ47が操作され、その操作信号を受信した場合に、前記設定値変更手段123が記憶している設定値を、設定に係る数値として決定し、当該数値データを当選抽選手段110に送出する。なお、この数値データに基づいて、設定値対応抽選テーブル取得手段113が設定値に対応する設定値対応抽選テーブルを選択し、使用可能とすることにより、設定変更が行われたものとなる。
なお、設定値確定手段124は、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には作動しない。すなわち、キャップ装着検知装置80が所定の検知信号を発信していない状態でスタートスイッチ47を操作しても、設定の確定はできない。
(設定変更制御)
次に、上記構成を有するスロットマシンSの、設定変更制御の流れの一例を、図5乃至図9のフローに基づき説明する。
まず、電源スイッチ63をONにすることにより、設定変更制御がスタートする。
図5におけるステップ100において、キャップ70の装着及び設定キースイッチ62の操作に基づく設定変更許可処理を行う。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、数値表示部32に、スロットマシンSの現在の設定値を表示する。そして次のステップ102に進む。
ステップ102において、設定変更スイッチ61の操作に基づく設定変更処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、スタートスイッチ47の操作に基づく設定変更確定処理が行われる。そして次のステップ104に進む。
ステップ104において、確定した設定値を数値表示部32に表示する。そして次のステップ105に進む。
ステップ105において、設定キースイッチ62の操作及びキャップ70の着脱に基づく遊技開始許可処理が行われる。そして次のステップ106に進む。
ステップ106において、数値表示部32の設定値の表示を消灯する。そして設定変更制御を終了する。
上記ステップ100の設定変更許可処理について、図6のフローに基づき説明する。
まず、図6のステップ200において、設定キースイッチ62がONとなっているかどうかを判断する。設定キースイッチ62かONとなっていない場合には、ステップ200に戻る。設定キースイッチ62かONとなっている場合には、次のステップ201に進む。
ステップ201において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。すなわち、キャップ装着部64のうち、装着部64Aにキャップ70が嵌合されているかどうかを判断する。スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ202に進む。
ステップ202において、設定キースイッチ62の操作信号を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定変更許可手段122に設定キースイッチ62のON信号を出力する。これにより、スロットマシンSが設定変更モードに切り替わる。そして設定変更許可処理を終了する。
前記ステップ201において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知していない場合、すなわち、いずれのキャップ装着部64にもキャップ70が装着されていない場合又はキャップ70が装着部64Bに装着されている場合には、ステップ203に進む。
ステップ203において、所定のエラー処理を行う。このエラーは、設定変更の操作が正しい手順で行われていないことを喚起する表示とすることができる。そして、設定変更許可処理を終了する。このように、キャップ70を装着部64Aに装着しないで設定キースイッチ62をONとしても、スロットマシンSは設定変更モードに切り替わらない。
上記ステップ102の設定変更処理について、図7のフローに基づき説明する。
まず、図7のステップ300において、設定変更スイッチ61が操作されたかどうかを判断する。設定変更スイッチ61が操作されない場合には、ステップ300に戻る。設定変更スイッチ61が操作された場合には、次のステップ301に進む。
ステップ301において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知していない場合には、ステップ306に進み、所定のエラー処理を行うと共に、設定変更処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Aに装着しないで設定変更スイッチ61を操作しても、設定値の変更はできない。一方、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ302に進む。
ステップ302において、設定変更スイッチ61の操作を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定値変更手段122に設定変更スイッチ61の操作信号を出力する。そして次のステップ303に進む。
ステップ303において、変更された設定値を数値表示部32に表示させる。そしてステップ304に進む。
ステップ304において、設定変更スイッチ61が操作されたかどうかを判断する。設定変更スイッチ61が操作された場合には、ステップ303に戻る。すなわち、スイッチ操作ごとに、数値表示部32の表示が変化する。一方、設定変更スイッチ61が操作されない場合には、次のステップ305に進む。
ステップ305において、スイッチ80AがOFFとなったかどうかを判断する。換言すれば、装着部64Aからキャップ70が取り外された(スイッチ80Aと押圧棒71との接触が離れた)かどうかを判断する。スイッチ80AがOFFでない場合には、ステップ304に戻る。一方、スイッチ80AがOFFとなった場合には、設定変更処理を終了する。このように、設定変更処理は、キャップ70を装着部64Aから取り外すことにより終了するものである。ここで、次の設定変更確定処理においては、キャップ70を装着部64Bに嵌合させることを要求しているので、キャップ70を装着部64Aから取り外すことは、設定変更の次の段階に移行するためにキャップ70を装着部64Aから装着部64Bに付け替えるための行為であるといえる。つまり、設定値をこれ以上変更しないという意思表示をしない限り、設定変更制御が継続する。
上記ステップ103の設定変更確定処理について、図8のフローに基づき説明する。
まず、図8のステップ400において、設定変更確定スイッチとしてのスタートスイッチ47が操作されたかどうかを判断する。タートスイッチ47が操作されない場合には、ステップ400に戻る。一方、スタートスイッチ47が操作された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。すなわち、キャップ装着部64のうち、装着部64Bにキャップ70が嵌合されているかどうかを判断する。スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知していない場合には、ステップ403に進み、所定のエラー処理を行うと共に、設定変更確定処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Bに装着しないでスタートスイッチ47を操作しても、変更した設定値は確定しない。一方、スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ402に進む。
ステップ402において、スタートスイッチ47の操作を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定値確定手段124にスタートスイッチ47の操作信号を出力する。これにより、変更された設定値が、スロットマシンSの設定値として確定される。そして、設定変更確定処理を終了する。
次に、上記ステップ105の遊技開始許可処理について、図9のフローに基づき説明する。
まず、図9のステップ500において、設定キースイッチ62がOFFになったかどうかを判断する。設定キースイッチ62がOFFでない場合には、ステップ500に戻る。設定キースイッチ62がOFFになった場合には、次のステップ501に進む。
ステップ501において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知しているかどうか、換言すれば、キャップ70が装着部64Bから装着部64Aに付け替えられたかどうかを判断する。スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ502に進む。
ステップ502において、設定キースイッチ62の操作を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定変更許可手段122に設定キースイッチ62のOFF信号を出力する。これにより、スロットマシンSは遊技モードに切り替わる。そして次のステップ503に進む。
ステップ503において、スイッチ80A,80Bのいずれかがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。換言すれば、キャップ70がキャップ装着部74に装着されているかどうかを判断する。スイッチ80A,80Bのいずれもがキャップ70の装着を検知していない場合には、遊技開始許可処理を終了する。一方、スイッチ80A,80Bのいずれかがキャップ70の装着を検知している場合には、ステップ504に進む。
前記ステップ501において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知していない場合にも、ステップ504に進む。
ステップ504において、所定のエラー処理を行う。そして、遊技開始許可処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Bから装着部64Aに付け替えてから設定キースイッチ62を操作しないと、遊技モードに切り替えることができず、また設定キースイッチ62の操作後、キャップ70を装着部64Aから取り外さないと、実際に遊技を開始させることができない。
このように、本実施の形態によれば、設定変更のためのスイッチ操作は、所定のキャップ装着部64にキャップ70を装着した状態で行わないと有効な操作として扱われず、キャップ70を装着すべきキャップ装着部64は、操作スイッチ毎に予め定められている。さらに、複数のキャップ装着部64は、場所的に離れた位置に設けてある。加えて、キャップ70は、設定変更を行う管理者等が所持しているので、通常の遊技者などは手にすることができない。従って、前扉3を僅かに開いて不正に設定変更操作をしようとしても、キャップ70を離れた場所にあるキャップ装着部64に手順通りに付け替える行為は容易でなく、手間もかかるため発覚しやすい。また、キャップ70がなければスイッチ操作が有効化せず、キャップ70なしでスイッチ操作を行うのは極めて面倒である。従って、いわゆる設定変更ゴトの実行を躊躇させ、かかる不正行為の防止に役立つものである。
なお、本実施の形態では、一個のキャップ70のキャップ装着部64への装着を、設定変更許可処理、設定変更処理、設定変更確定処理、遊技開始許可処理の4つのステップで要求されるものとしたが、これらのうちいずれか1つあるいは複数のステップで、キャップ70のキャップ装着部64への装着を要するようにしてもよい。また、装着部64A,64Bのいずれにキャップ70を嵌合させてスイッチ操作を行うか、あるいはいずれの処理においてキャップ70の取り替えを行うかは、適宜設定できるものであって、上述した実施の形態で説明したものに限られない。キャップ装着部64を二カ所以上設けてもよい。あるいは、キャップ70を複数設けて、複数のキャップ装着部64に所定のキャップ70を所定の手順で着脱するようにしてもよい。
また、キャップ70を、キャップ装着部64の装着部64A,64Bのいずれか一方に常時装着しておき、電源スイッチ63をOFFにしてから他方のキャップ装着部64に付け替えることにより設定変更可能となるよう形成してもよいものである。この場合には、キャップ70が紛失しないように、キャップ70を電源ユニット4や中板12などにつなぎ止めておくロープや鎖を設けるとよい。
本発明は、分離型スロットマシンに限らず、分離型でないスロットマシンにも使用できるものである。また、スロットマシン以外の遊技機、例えば、遊技メダルの代わりにパチンコ球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に利用することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、電源ユニットの平面図及び正面図である。 本発明の実施の形態であって、指示表示装置の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御のうち、設定変更制御の概略を示すフローである。 本発明の他の実施の形態であって、設定変更制御のうち、指示表示処理を示すフローである。 本発明の他の実施の形態であって、設定変更制御のうち、設定変更処理を示すフローである。 本発明の他の実施の形態であって、設定変更制御のうち、設定変更確定処理を示すフローである。 本発明の他の実施の形態であって、設定変更制御のうち、遊技開始許可処理を示すフローである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
20 制御装置 20A 遊技制御装置
20B 演出制御装置 21 支持体
22 リールユニット 23 回転リール
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部
40 下扉 41 投入スイッチ
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 ベットスイッチ
46 精算スイッチ 47 スタートスイッチ
48 ストップスイッチ 49 スピーカ
50 演出表示装置
60 設定変更装置 61 設定変更スイッチ
62 設定キースイッチ 63 電源スイッチ
64 キャップ装着部(受け部) 64A,64B 装着部
65 凹部 66 突部
67 雄ネジ 68 挿入孔
70 キャップ(装着部) 71 押圧棒
72 雌ネジ 80 キャップ装着検知装置
90 通常遊技制御手段 100 特別遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 抽選テーブル
112 判定手段 113 設定値対応抽選テーブル取得手段
120 設定変可手段 121 操作信号有効化手段
122 設定変更許可手段 123 設定値変更手段
124 設定値確定手段 130 入力操作許可装置
200 店操作部

Claims (1)

  1. 正面側に開口する筐体と、
    筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
    遊技機の制御を行うための制御装置と、
    遊技の設定を変更するために操作する入力操作装置とを少なくとも有する遊技機において、
    前記入力操作装置として、遊技機を遊技可能な状態から設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置、設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置、設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置、及び設定変更処理を終了させ遊技機を遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置を備え、
    前記入力操作装置の操作を有効なものとするための操作部であって、筐体内に設けられた複数の受け部と、受け部に外部から取り付け可能な単一の装着部材と、この装着部材が前記受け部に装着されていることを検知するための装着検知装置とを有する入力操作許可装置を備え、
    前記制御装置は、前記入力操作装置及び前記入力操作許可装置の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段を備え、
    前記設定変更手段は、前記装着部材が、予め定められた受け部に予め定められた手順で装着されることにより、前記入力操作装置の操作入力に基づいて設定変更に関する処理を行い、前記装着部材が、予め定められた受け部に予め定められた手順で装着されないで前記入力操作装置が操作された場合には、当該操作入力を無効にするように形成されていることを特徴とする遊技機。
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