JP2004154319A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉のずれを小さくした遊技機を提供する。
【解決手段】回胴式遊技機10は、遊技媒体を貯留可能なホッパー126と、遊技者に有利な状態を発生させるか否かを抽選するためのメインCPU102、メインROM104、乱数発生器116と、の一方又は両方を設けた本体部11と、その本体部11に開閉可能に取り付けられた扉13と、を備えている。扉13が閉状態の場合に本体部11と扉13との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えた。また、この扉13は、本体部11に着脱可能となるものである。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、スロット遊技機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に遊技機では、投入された遊技球、遊技メダル等、遊技媒体に基づく遊技結果に応じて遊技者に付与するための遊技媒体を還元し得る遊技が行われ、加えて遊技者の期待感を高め、遊技の楽しさを増大させるような演出が行われる。
【0003】
このような遊技は、遊技者の手の届かない筐体内部に備えられた制御基板により制御されている。筐体は、本体部と、その本体部に回動自在に軸着された扉と、扉を閉じた状態で施錠させるロック機構と、を備えている。
【0004】
しかし、このような遊技機においては、一般に、ロック機構により施錠されている場合であっても、力を加えることにより、本体部と扉とに「ずれ」を生ずることがあり、「ずれ」により生じた隙間を利用して、遊技機内部を不正な操作、所謂「ゴト行為」が行われる場合があった。不正な操作の例として、前記ロック機構の開錠、ROMの入替えなど様々なケースがある。また、悪質な場合は、扉が取り外されてしまう場合も考えられる。
【0005】
そこで、上述した不正を防止するように構成した球の遊技媒体を用いた遊技装置が考案されている(例えば、特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−271317号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遊技装置では、扉と本体部との装着位置を厳密に決定しなければならず、扉を本体部に容易に閉じることが可能であり、かつ、上述したような不正な操作を防止する、という両者を満たすものではなかった。
【0008】
例えば、上述した遊技装置においては、不正な操作を防止するために、隙間を埋めるような突部と凹部を設けることにより、扉を本体部に閉じた状態においてのき密性を高めたが、その反面、その突部と凹部とを調節しながら嵌合させなければならず、又は、精密に扉を本体部に装着させなければならず、煩雑である。
【0009】
つまり、上述した遊技装置においては、生ずる隙間を如何に埋めて不正な操作を防止するという観点から考案された発明であり、生ずる隙間をなるべく少なくさせ、不正な操作を防止するという観点からの発明ではないからである。
【0010】
本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、扉の「ずれ」を小さくした遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段と、遊技者に有利な状態を発生させるか否かを抽選する抽選手段と、の一方又は両方を設けた本体と、当該本体に開閉可能に取り付けられた扉と、を備えた遊技機において、前記扉が閉状態の場合に前記本体と前記扉との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0012】
このような発明によれば、「前記扉が閉状態の場合に前記本体と前記扉との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えた」ので、本体と扉との間の機密性を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。尚、本実施形態は、本発明を回胴式遊技機に適用し、遊技に必要な複数種類の識別情報画像を可変表示する可変表示装置として複数の機械式回転リールを用いた実施形態により説明するが、本発明はこれに限らず、弾球遊技機、ビデオゲーム、ビデオスロット、ビデオポーカ等、各種の遊技機に採用することができる。
【0014】
[回胴式遊技機の構成]
図1は、本発明の回胴式遊技機の外観を示す斜視図である。この回胴式遊技機は、コイン、メダル又はトークンなどの他、遊技者に付与された遊技媒体、もしくは付与される遊技媒体の情報を記憶したカード等を用いて遊技することが可能な回胴式遊技機であるが、以下では遊技メダルを用いるものとして説明する。
【0015】
回胴式遊技機10の外周を覆う筐体12は、本体部11と扉13とから構成されており、後述する如く、本体部11と扉13とが左側方で着脱自在に軸着されている。回胴式遊技機10の全体を形成している筐体12の正面には、矩形状の表示窓14(14L、14C、14R)が設けられている。
【0016】
回胴式遊技機10の全体を形成している本体部11の正面には、その中央に縦長矩形の表示窓14L、14C、14Rが設けられている。表示窓14L、14C、14Rには、図2にも示す如く、入賞ラインとして水平方向にセンターラインL1、トップラインL2A及びボトムラインL2B、斜め方向にクロスダウンラインL3A及びクロスアップラインL3Bが設けられている。
【0017】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大−BETスイッチ24を操作すること、或いはメダル投入口31に遊技メダルが投入されることにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後述するBETランプ18の点灯で表示される。尚、図2については、図柄をアルファベットで示している。
【0018】
本体部11の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが回転自在に横一列に変動表示及び停止表示可能に設けられている。各リールの図柄は表示窓14L、14C、14Rを通して観察できるようになっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
【0019】
表示窓14L、14C、14Rの左側には、1−BETランプ、2−BETランプ及び最大BETランプからなるBETランプ18が設けられている。BETランプ18は、一のゲームを行うためにベットされた遊技メダルの数(以下「BET数」という)に基づいて点灯する。ここで、本実施形態では、一のゲームは、全てのリールが停止表示されたとき、もしくは遊技媒体の払い出しが行われる場合には、遊技媒体が払い出されたときに終了する。尚、この払い出しとは、実際に遊技メダルが払いだされるものと、クレジット数が増加するものと、を問わない。
【0020】
表示窓14L、14C、14Rの下方には水平面の台座部28が形成され、その台座部28と表示窓14L、14C、14Rとの間には表示装置30が設けられている。この表示装置30の表示画面には、遊技に関する演出や広告等の様々な画像が表示される。
【0021】
尚、本実施形態においては、液晶ディスプレイパネルを採用した表示装置30を用いたが、本発明はこれに限らず、ブラウン管からなるものであってもよい。また、上述した例においては、表示装置30は、回胴式遊技機10における、台座部28と表示窓14L、14C、14Rとの間の略中央に設けられたが、本発明はこれに限らず、遊技者が視認可能な位置であれば回胴式遊技機10の何処の位置に表示装置30を設けることとしてもよい。
【0022】
表示装置30の右側にはメダル投入口31が設けられ、表示装置30の左下位置には、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、および最大BETスイッチ24が設けられている。また、表示装置30の左上位置には、十字ボタン45、○ボタン46、×ボタン47が設けられる。
【0023】
1−BETスイッチ20は、1回の押し操作によりクレジットされている遊技メダルのうちの1枚がゲームにベットされ、2−BETスイッチ22は、1回の押し操作によりクレジットされている遊技メダルのうちの2枚がゲームにベットされ、最大BETスイッチ24は、1回の押し操作により1回のゲームにベットすることが可能な最大枚数の遊技メダルがベットされる。これらのBETスイッチ20、22、24を操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
【0024】
そして、十字ボタン45、○ボタン46、×ボタン47を操作することによって、表示装置30における表示画面の切替及び入力を行うことができる。
【0025】
台座部28の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得した遊技メダルのクレジット/払い出しを押しボタン操作で切り替える貯留メダル精算ボタン36が設けられている。この貯留メダル精算ボタン36の背面には、後述する払出スイッチ162が設けられており、払出スイッチ162の切り替えにより、正面下部の遊技メダル払出口38から遊技メダルが払い出され、払い出された遊技メダルは遊技メダル受け部40に溜められる。
【0026】
貯留メダル精算ボタン36の右側には、遊技者の操作によりリールを回転させ、表示窓14L、14C、14R内での図柄の変動表示を開始(ゲームを開始)するためのスタートレバー32が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
【0027】
また、このメダル受け部40の上側には、スピーカ42(図1においては42L及び42Rと符号を付する。)が設けられており、音声を発することとなる。
【0028】
台座部28の前面部中央で、表示装置30の下方位置には、3個のリール26L、26C、26Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン34L、34C、34Rが設けられている。例えば、この停止ボタン34L、34C、34Rの各々を、停止ボタン34L、停止ボタン34C、停止ボタン34Rの順で停止操作がなされた場合には、停止ボタン34Lが操作されることにより、図2(A)に示す如く、リール26Lが停止表示され、停止ボタン34Cが操作されることにより、図2(B)に示す如く、リール26Cが停止表示され、停止ボタン34Rが操作されることにより、図2(C)に示す如く、リール26Rが停止表示されることとなる。
【0029】
また、本体部11の上方には、回胴式遊技機に関する情報を報知するための装飾パネル44が設けられている。
【0030】
また、本体部11の上方には、3個のリール26L、26C、26Rとは、異なる帯リール71、所謂「4thリール」が設けられており、回胴式遊技機10における遊技の状況に応じて回転可能となっている。
【0031】
[回胴式遊技機内の構成]
また、回胴式遊技機の筐体内部を示す概略図を図3に示す。尚、この図3は、回胴式遊技機10における扉13を開放したものである。
【0032】
回胴式遊技機10には、図3に示す如く、遊技媒体を貯留可能なホッパー126と、遊技者に有利な状態を発生させるか否かを抽選するための乱数値を発生する乱数発生器116(図7参照)、メインCPU102(図7参照)を含む主制御回路100(図7参照)が実装された主制御基板73と、遊技結果が表示されるより前に、内部で当選している入賞役を遊技者に報知することで遊技者がその当選している入賞役を狙えるようにするか否か(有利な状態を発生するか否か)を決定している副制御回路200(図7参照)が実装された演出制御基板75と、を含む各種の装置、各種の制御基板(図示せず)が内蔵されている。前記メインCPU102と、プログラムが記憶されているメインROM104(図7参照)と、前記乱数発生器116と、を少なくとも含んで遊技者に有利な状態を発生させるか否かを抽選する抽選手段を構成している。ここで、遊技者に有利な状態というのは、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役の成立等、どのようなものでもよい。
【0033】
また、この筐体12内部には、鍵(図示せず)を挿入した状態で回転させることにより操作可能な確率設定スイッチ72が備えられており、遊技場の係員の操作に基づいて、予め還元率の設定が行われる。
【0034】
更には、その確率設定スイッチ72の側方には、リセットボタン74が備えられており、そのリセットボタン74を操作することにより、回胴式遊技機10を初期化することが可能である。
【0035】
このような筐体12の本体部11においては、詳細は後述するが、正面から見て左内壁に、扉13を本体部11に対して着脱可能に軸着するための本体側蝶番80が取り付けられている。
【0036】
また、筐体12の扉13においても、詳細は後述するが、正面から見て左側方の裏面に、扉13を本体部11に対して着脱可能に軸着するための扉側蝶番81が取り付けられている。
【0037】
また、これらのような本体側蝶番80、扉側蝶番81は、本体部11、扉13の上下方向、即ち、本体部11に対して扉13が軸着される軸方向に向かって延びており、上述した位置に固定されている。また、これらの本体側蝶番80、扉側蝶番81は、本体部11、扉13の上方から下方に対して一体に装着されている。
【0038】
更には、本体部11においては、正面から見て右内壁に、板形状の支持板76が装着されており、扉13を本体部11に対して開放した状態から閉じた状態にされる場合には、後述する如く、半円形状である補助部材78の下方、即ち半円状の縁端を下方から支持することとなる。
【0039】
また、扉13においては、正面から見て右側方に、後方に突出する半円形状の補助部材78が装着されている。この補助部材78は、下方に半円状の弧が向くように設けられており、扉13を本体部11に対して開放した状態から閉じた状態にされる場合には、補助部材78における半円状の縁端を、上述した如き支持板76の上面に対して当接させることとなる。
【0040】
このため、扉13が本体部11に対して開放した状態から閉じた状態にされる場合には、扉13を上方に僅かに持ち上げるようスムーズに扉13を閉じることが可能である。
【0041】
尚、本実施形態においては、補助部材78を支持する支持板76を平板としたが、本発明はこれに限らず、補助部材78を支持するものであれば形状を問わない。
【0042】
また、本実施形態においては、支持板76に支持される補助部材78を、弧が下方向に向いた半円形状としたが、本発明はこれに限らず、支持板76に支持されるようにするものであれば形状を問わず、半円形状でなくとも、円形状であっても、扉13が本体部11に対して開放した状態から閉じた状態にされる場合には、扉13を上方に僅かに持ち上げるようスムーズに扉13を閉じることが可能となる。
【0043】
上述した本体側蝶番80及び扉側蝶番81について図4から図6を用いて説明する。
【0044】
本体部11に装着された本体側蝶番80は、その上方に、図4に示す如きアーム部83が形成されており、そのアーム部83には、下方に向かって突出した形状の第一の突起部84が形成されている。また、この第一の突起部84は、請求項に記載された「第一の突起部」に該当する。
【0045】
この第一の突起部84は、上述した如く、下方に向かって突出されており、後述する扉13に装着された扉側蝶番81の上方に設けられた係合部86(図5参照)に保持されることにより、扉13が本体部11に着脱可能に軸着されることとなる。また、この係合部86は、請求項に記載された「第一の突起受け部」に該当する。
【0046】
一方、扉13に装着された扉側蝶番81は、その上方に、図5に示す如く、係合部86が備えられており、上述した如く、本体部11に装着された本体側蝶番80における第一の突起部84を係合することにより、扉13が本体部11に軸着されることとなる。
【0047】
係合部86について詳しく説明すると、この係合部86は、回転可能な可動片87と、弾性部材である引張コイルバネ88と、扉側蝶番81に固定された固定部材85と、が備えられている。
【0048】
固定部材85には、切欠き85aが形成されており、この切欠き85aに上述した本体側蝶番80に形成された第一の突起部84が係合されることにより、扉13が本体部11に軸着されることとなる。
【0049】
また、この切欠き85aの両側方には、可動片87を回動自在に軸着するための突起85bと、後述する可動片87の一端87bを係止さあせるための突起85cが形成されている。
【0050】
可動片87は、その中央に開口(図示せず)が形成されており、固定部材85の突起85bに、開口を中心に回動可能に軸着されている。また、可動片87は、その一端87aに引張コイルバネ88が装着されており、上方から見て時計回り方向に付勢されている。
【0051】
また、可動片87の一端87bは、引張コイルバネ88により、上方から見て時計回り方向に付勢されており、上述した固定部材85の突起85cに係止されている。
【0052】
引張コイルバネ88は、引張式のコイルバネであり、その両端を、上述した上述した可動片87の一端87aと、固定部材85の符号85dと、に引っ掛けることにより、可動片87に付勢力が伝えられる。
【0053】
尚、本実施形態においては、引張コイルバネ88を用いたが、本発明はこれに限らず、圧縮コイルバネ、ねじりコイルバネ等のコイルバネ、弾性を有するワイヤ片、薄板バネでもよく、更には、弾性を有するゴムを用いてもよい。
【0054】
固定部材85が変位することなく固定されているため、引張コイルバネ88の付勢により、可動片87が上方から見て時計回りに変位され、更には、可動片87を固定部材85における突起85cに係止させることとなる。
【0055】
また、可動片87の一端87bを、第一の突起部84に対して係止させることにより、引張コイルバネ88の付勢に反して、可動片87が上方から見て時計回りの逆方向に回動される。
【0056】
更には、可動片87の一端87bを第一の突起部84に係止させるとともに第一の突起部84に押し当てるように変位させ続けることによって、切欠き85aに第一の突起部84が挿入され、可動片87の一端87bが第一の突起部84の係止から逃れることにより、引張コイルバネ88の付勢により、可動片87を上方から見て時計回りに変位させる。そして、可動片87を固定部材85における突起85cに係止させることとなる。
【0057】
このように、第一の突起部84は、可動片87の一端87bが固定部材85の突起85cに係止されているため、固定部材85における切欠き85aと、可動片87の一端87bと、により係合されることとなる、即ち、係合部86に保持されるため、扉13が本体部11に軸着されるのである。
【0058】
また、可動片87を付勢されている方向と逆方向、即ち上方から見て時計回りの逆方向に回動変位させることにより、第一の突起部84は切欠き85aから脱することが可能となる。
【0059】
また、図6に示す如く、本体部11に装着される本体側蝶番80には、その下方に水平な面を有する保持板91が形成されており、その保持板91には、上方向に凸形状の第二の突起部95(図8参照)が形成されている。
【0060】
この本体側蝶番80に形成された第二の突起部95は、扉側蝶番81に形成された凹部94(図8参照)に挿入されるものであり、扉側蝶番81が装着された扉13が回動可能に軸着されるためのものである。また、この第二の突起部95は、請求項に記載された「第二の突起部」に該当する。
【0061】
一方、扉13に装着される扉側蝶番81の下方には、上述した如く、下方向に対して凹形状である凹部94が形成されている。この凹部94は、上述した第二の突起部95を挿入することにより扉13を本体部11に対して軸着するのが可能である。また、この凹部94は、請求項に記載された「第二の突起受け部」に該当する。
【0062】
また、本体側蝶番80が装着された本体部11と、扉側蝶番81が装着された扉13と、は上述した構成を採用することにより、着脱可能に軸着されている。
【0063】
扉13が本体部11に対して軸着されている状態においては、可動片87を、引張コイルバネ88の付勢に反して回動させるとともに、扉13を傾斜させることにより、第一の突起部84を切欠き85aから脱することとなる。
【0064】
このように、切欠き85aから第一の突起部84を脱するために、扉13を傾斜させた状態で、扉13を上方に持ち上げることにより、凹部94が第二の突起部95から脱し、扉13を本体部11から取り外すことができる。また、扉13に装着された扉側蝶番81の下方に、第二の突起部95を形成することよりも、凹部94を形成することにより、扉13を取り外した状態で扱い易い。
【0065】
これにより、容易に扉13を本体部11から取り外すことが可能となる。また、取り外した扉13等を交換することにより、他の機種として使用することができ、新たな遊技を提供するとともに、交換可能な扉としてリユース・リサイクルが容易にできる。
【0066】
逆に、この方法とは逆の処理を行うことにより、扉13を本体部11に軸着することが可能となる。
【0067】
まず、扉13を傾斜させた状態で、その扉13に装着された扉側蝶番81に形成された凹部94を、本体部11に装着された本体側蝶番80に形成された第二の突起部95に挿入させる。
【0068】
そして、扉13を傾斜させた状態から垂直にするとともに、扉13に装着された扉側蝶番81に形成された係合部86を、第一の突起部84に押し当てる。係合部86を第一の突起部84に押し当てることにより、可動片87の一端87bが、引張コイルバネ88の付勢に反して、変位される。
【0069】
そして、可動片87を変位させ続けることによって、切欠き85aに第一の突起部84が挿入され、可動片87の一端87bが第一の突起部84の係止から逃れることにより、引張コイルバネ88の付勢により、可動片87を上方から見て時計回りに変位させる。そして、可動片87を固定部材85における突起85cに係止させることとなる。これにより、容易に扉13を本体部11に軸着することが可能となるのである。
【0070】
また、本体側蝶番80の下方には、切欠き92が形成されている。この切欠き92は、本体部11の底面に形成されており、後述する固定片93を挿入可能とするものである。また、この切欠き92は、請求項に記載された「係止受け部」に該当する。
【0071】
一方、扉側蝶番81の下方には、矩形の平板形状の固定片93が形成されている。この固定片93は、扉13が閉じた状態となる場合には、上述した本体部11の底面に形成された切欠き92に挿入されることとなり、扉13が開いた状態となる場合には、上述した本体部11の底面に形成された切欠き92から脱することとなる。また、この固定片93は、請求項に記載された「係止部」に該当する。
【0072】
[回胴式遊技機の電気的構成]
図7は、回胴式遊技機10における遊技処理動作を制御する主制御回路100と、主制御回路100に電気的に接続された周辺装置と、主制御回路100から送信される制御命令に基づいて表示装置30及びスピーカ42を制御する副制御回路200とを含む回路構成を示す。
【0073】
主制御回路100は、図7に示す如く、回路基板上に配置されたメインCPU102、メインROM104、メインRAM106、入出力バス108、クロックパルス発生回路110、分周器112、サンプリング回路114、乱数発生器116を備えたものである。
【0074】
メインCPU102は、メインROM104に記憶されているプログラムに伴い、更には、入出力バス108からデータ信号又はアドレス信号が入出力されることにより、各種の周辺装置を制御することが可能である。また、メインCPU102の内部には、タイマ(図示せず)が備えられている。
【0075】
メインCPU102には、メインROM104が接続されている。このメインROM104には、回胴式遊技機10の遊技全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データ等、各種のプログラムが記憶されている。
【0076】
例えば、スタートレバー32を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止制御テーブル、停止制御テーブルにより停止表示された図柄と対応付けられ、遊技メダルの払出枚数を決定するための入賞図柄組合せテーブルと、副制御回路200へ送信するための各種制御命令(コマンド)等が格納されている。尚、確率抽選テーブル、停止制御テーブル、入賞図柄組合せテーブルの詳細については、後述する。
【0077】
また、各種制御命令には、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「全リール停止コマンド」、「入賞役コマンド」等がある。尚、副制御回路200が主制御回路100へコマンド等を入力することはなく、主制御回路100から副制御回路200への一方向で通信が行われる。主制御回路100から副制御回路200の間は16本のデータ信号線と1本の信号線で接続されている。そして、これらのコマンドは2バイト、4バイトまたは6バイト構成になっており、16本のデータ信号線で送信するために1、2または3シーケンスで1つのコマンドとして送信している。
【0078】
また、メインCPU102には、メインRAM106が接続されており、このRAM70は、上述したプログラムで使用するフラグや変数の値を記憶する。
【0079】
また、メインCPU102には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路110及び分周器112と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器116及びサンプリング回路114と、が接続されている。
【0080】
また、乱数発生器116は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路114は、スタートレバー32が操作された後の適宜のタイミングで1つの乱数をサンプリングする。
【0081】
こうしてサンプリングされた乱数及びメインROM104内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。また、内部当選役が決定された後、「停止制御テーブル」及びそれに含まれる「停止テーブル」を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0082】
尚、乱数発生器116は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生するものである。また、本発明は、この乱数発生器116から乱数を発生させるものには限らず、メインCPU102の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器116及びサンプリング回路114は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0083】
また、メインCPU102が制御命令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ150、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大BETスイッチ24、メダルセンサ152、リール停止信号回路154、リール位置検出回路156、払出完了信号回路158、払出スイッチ162、リセットスイッチ164、設定スイッチ166がある。これらも、入出力バス108を介してメインCPU102に接続されている。
【0084】
リール停止信号回路154は、各停止ボタン34L、34C、34Rの操作を検出するものであり、その検出が行われた場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に停止信号を供給する。
【0085】
スタートスイッチ150は、スタートレバー32の操作を検出するものであり、そのスタートレバー32の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にスタート信号を供給する。
【0086】
メダルセンサ152は、メダル投入口31に投入された遊技メダルを検出するものであり、メダル投入口31に投入された遊技メダルを検知した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にメダル投入信号を供給する。
【0087】
1−BETスイッチ20は、その1−BETスイッチ20の操作を検出するものであり、その1−BETスイッチ20の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に1−BET信号を供給する。
【0088】
2−BETスイッチ22は、その2−BETスイッチ22の操作を検出するものであり、その2−BETスイッチ22の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に2−BET信号を供給する。
【0089】
最大BETスイッチ24は、その最大BETスイッチ24の操作を検出するものであり、その最大BETスイッチ24の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に最大BET信号を供給する。
【0090】
払出スイッチ162は、貯留メダル精算ボタン36の操作を検出するものであり、貯留メダル精算ボタン36の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に貯留メダル精算信号を供給する。
【0091】
リセットスイッチ164は、回胴式遊技機10内部に設けられたリセットボタン74の操作を検出するものであり、リセットボタン74の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にリセット信号を供給する。
【0092】
設定スイッチ166は、回胴式遊技機10内部に設けられた確率設定スイッチ72の操作を検出するものであり、確率設定スイッチ72の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にリセット信号を供給する。
【0093】
リール位置検出回路156は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール26L、26C、26Rの位置を検出するためのリール位置信号を、入出力バス108を介して、メインCPU102に供給する。
【0094】
払出完了信号回路158は、メダル検出部160の計数値(ホッパー126から払い出された遊技メダルの枚数)が指定された枚数データに達したとき、遊技メダル払い出し完了を検出し、その検出の旨を示す払出完了信号を、入出力バス108を介して、メインCPU102に供給する。
【0095】
主制御回路100からの制御信号により動作が制御される主要な装置としては、BETランプ18を含む各種ランプ120と、各種表示部122と、遊技メダルを収納し、ホッパー駆動回路124の命令により所定枚数の遊技メダルを払い出すホッパー(払い出しのための駆動部を含む)126と、リール26L、26C、26Rを回転駆動するステッピングモータ128L、128C、128Rとがある。
【0096】
更に、ステッピングモータ128L、128C、128Rを駆動制御するモータ駆動回路130、ホッパー126を駆動制御するホッパー駆動回路124、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路132、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路134が入出力バス108を介してメインCPU102の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれメインCPU102から出力される駆動命令などの制御信号を受けて、各装置の動作を制御する。
【0097】
また、主制御回路100からの制御信号により動作が制御される装置には、副制御回路200が含まれている。
【0098】
更には、この副制御回路200には、表示装置30、スピーカ42(42L及び42R)、帯リール71、演出ランプ172、十字スイッチ182、○スイッチ184、×スイッチ186が接続されている。尚、図7においては、スピーカ42は、2つのスピーカ42L、42Rをあわせて符号42として表す。
【0099】
表示装置30は、副制御回路200から供給される画像信号を受け取り、画像を表示させるものである。
【0100】
スピーカ42は、副制御回路200から供給される音声信号を受け取り、音声を発するものである。
【0101】
帯リール71は、副制御回路200から供給される駆動信号を受け取り、その駆動信号に基づいて駆動するものである。
【0102】
演出ランプ172は、副制御回路200から供給される駆動信号を受け取り、その駆動信号に基づいて駆動するものである。
【0103】
十字スイッチ182は、十字ボタン45の操作を検出するものであり、十字ボタン45の操作を検出した場合には、副制御回路200に方向操作信号を供給する。
【0104】
○スイッチ184は、○ボタン46の操作を検出するものであり、○ボタン46の操作を検出した場合には、副制御回路200に○操作信号を供給する。
【0105】
×スイッチ186は、×ボタン47の操作を検出するものであり、×ボタン47の操作を検出した場合には、副制御回路200に×操作信号を供給する。
【0106】
[回胴式遊技機の動作説明]
このような構成となった回胴式遊技機10の動作を、図8及び図9を用いて説明する。尚、回胴式遊技機10における扉13は、上述した如く、本体部11に軸着されており、開いた状態から説明する。
【0107】
最初に、扉13は、開いた状態では、図8に示す如く、本体側蝶番80における切欠き92に、固定片93が挿入しないように構成されている。
【0108】
そして、扉13を閉じた状態とした場合には、図9に示す如く、固定片93が切欠き92に挿入されることとなり、扉13が軸着された軸方法、即ち上下方向に対して、固定片93が切欠き92に係止されることとなる。
【0109】
また、この状態においては、補助部材78が支持板76の上面に位置され、扉13が下方から支持されるようになるため、上下方向に対して固定片93が切り欠92に係止するようになる。
【0110】
このように、「前記扉が閉状態の場合に前記本体と前記扉との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えた」ので、本体と扉との間の機密性を向上することができるのである。
【0111】
また、「前記扉は、当該扉が回動する回動面に対して水平な係止面を備えたものであり、かつ、前記本体は、前記扉が回動する回動面に対して水平な係止受け面を備えたものであり、かつ、前記扉が前記本体に対して閉じている場合には、前記扉における前記係止面が前記本体における前記係止受け面に対して係合されることにより、当該扉が回動する回動面に対して垂直な方向に向かう当該扉の変位が制限され、前記扉が前記本体に対して開いている場合には、前記扉における前記係止面が前記本体における前記係止受け面に対して係合されない」ので、扉が軸着されている軸方向に対する本体と扉との機密性を保つことができるのである。
【0112】
このような遊技機においては、一般に、「前記本体と前記扉とを施錠可能とするロック機構」を備えているが、ロック機構により施錠されている場合であっても、軸方向に力を加えることにより、本体と扉とに「ずれ」を生ずることがあり、「ずれ」により生じた隙間を利用した不正な操作が行われるおそれがあった。
【0113】
このように、「ずれ」により生じた隙間を利用した不正な操作が行われることにより、扉を開放し、更には、遊技機に内蔵されている基板上に備えられた、遊技機を制御するためのROM等を交換するという不正な操作が行われるのである。
【0114】
特に、扉が軸着されている場合には、その扉が軸着された軸方向に対して変位され易く、その方向に対して防止策が必要となる。
【0115】
そこで、このような発明によれば、係止部と係止受け部とが係合するため、軸着されている軸方向に対して力を加えた場合であっても、隙間を小さくすることとなり、不正な操作を防止することができる。
【0116】
また、このような遊技機においては、本体と扉とのボディ剛性が強化され、輸送時における振動、衝撃による扉の脱落防止が図ることができる。
【0117】
更には、「前記本体に対して開いている場合には、当該本体に対して着脱自在である」ので、固定式の扉よりも軸方向に変位しやすい着脱自在な扉であっても、係止部と係止受け部とが係合するため、軸着されている軸方向に対して力を加えた場合であっても、隙間を小さくすることとなり、不正な操作を防止することができる。
【0118】
特に、扉が本体部に軸着されている場合には、構造の性質上、その軸着されている軸方向に対して、所謂「遊び」を設けなければならず、この「遊び」を設けることなく設計を行うことにより、扉がスムーズに開閉することができなくおそれがある。
【0119】
このため、軸方向に対しては、特に、「遊び」を設けなければならず、「ずれ」により生じた隙間を利用した不正な操作が行われるおそれがあるのである。その結果、扉を開放し、更には、遊技機に内蔵されている基板上に備えられた、遊技機を制御するためのROM等を交換するという不正な操作が行われるのである。
【0120】
また、近年、扉を着脱可能としたリサイクル、リユースを意識した遊技機も考案されてきており、このような遊技機においては、特に、上述した課題を克服することが望まれている。
【0121】
このような課題を解決すべく、本発明においては、本体と扉とのボディ剛性が強化され、輸送時における振動、衝撃による扉の脱落防止が図ることができる。
【0122】
更にまた、「前記本体若しくは前記扉のいずれかに当該扉を軸着させるための第一の突起部が備えられており、かつ、前記本体若しくは前記扉のいずれかであり、当該第一の突起部が備えられた一とは異なる他に、当該第一の突起部と係合し、当該扉を軸着させるための第一の突起受け部が備えられており、かつ、前記本体若しくは前記扉のいずれかに当該扉を軸着させるための第二の突起部が備えられており、かつ、前記本体若しくは前記扉のいずれかであり、当該第二の突起部が備えられた一とは異なる他に、当該第二の突起部と係合し、当該扉を軸着させるための第二の突起受け部が備えられており、かつ、前記第一の突起受け部は、弾性部材と、当該弾性部材の付勢に反して変位可能な変位部材と、を備え、前記扉が前記本体に対して開いている状態である場合において、当該弾性部材の付勢に反して変位部材を変位させたときには、前記第一の突起部を挿脱可能な状態とするものであり、前記第一の突起部を前記第一の突起受け部から脱した場合には、前記扉を前記本体に対して脱することが可能としてなる」ので、軸着されている軸方向に対する本体と扉との機密性を保つことができる。
【0123】
このような遊技機においては、一般に、「前記本体と前記扉とを施錠可能とするロック機構」を備えているが、ロック機構により施錠されている場合であっても、軸方向に力を加えることにより、本体と扉とに「ずれ」を生ずることがあり、「ずれ」により生じた隙間を利用した不正な操作が行われるおそれがあった。
【0124】
このように、「ずれ」により生じた隙間を利用した不正な操作が行われることにより、扉を開放し、更には、遊技機に内蔵されている基板上に備えられた、遊技機を制御するためのROM等を交換するという不正な操作が行われるのである。
【0125】
特に、扉が軸着されている場合には、その扉が軸着された軸方向に対して変位され易く、その方向に対して防止策が必要となる。
【0126】
そこで、このような発明によれば、係止部と係止受け部とが係合するため、軸着されている軸方向に対して力を加えた場合であっても、隙間を小さくすることとなり、不正な操作を防止することができる。
【0127】
また、このような遊技機においては、本体と扉とのボディ剛性が強化され、輸送時における振動、衝撃による扉の脱落防止が図ることができる。
【0128】
更には、このような構成の扉及び本体においては、前記第一の突起部の長さ及び前記第二の突起部の長さを所定以上の長さとした場合には、着脱可能とはならないことがある。このため、それらの長さを所定未満の長さとしなければ、ならなかったが、本発明によれば、係止部と係止受け部とが係合するため、軸着されている軸方向に対して力を加えた場合であっても、隙間を小さくすることとなり、不正な操作を防止することができるとともに、本体と扉とのボディ剛性が強化され、輸送時における振動、衝撃による扉の脱落防止が図ることができる。また、これに加えて、前記第一の突起部の長さ及び前記第二の突起部の長さを、従来よりも、短くした場合であっても、隙間形成防止手段を備えているので、強引に扉13を持ち上げることを防止可能となる。このため、着脱操作時において、従来よりも、扉13を高く持ち上げる必要がなくなり、誰にでも、容易に着脱可能となり、簡便である。
【0129】
尚、本実施形態においては、矩形の平板形状の固定片93を切欠き92に挿脱可能としたが、本発明はこれに限らず、楔形状としてもよく、この場合には、確実に固定が可能となる。また、この固定片93を爪構造としてもよく、扉を本体部11に閉じる場合には、補助部材78が支持板76の上方に僅かに持ち上げるようになるため、爪部が切欠き92に引っかかり、扉の「ずれ」を、より一層少なくすることが可能である。
【0130】
また、本発明においては、固定片93と、その固定片93が係止される切欠き92の周縁部と、を磁石としてもよく、扉の「ずれ」を、より一層少なくすることが可能である。更には、単なる磁石ではなく、電磁石として、扉を本体部に閉じた状態で、通電させ、扉の「ずれ」を、より一層少なくすることが可能である。
【0131】
更には、本発明においては、切欠き92及び固定片93を上方に設けたりしてもよく、形成位置を問わないが、本実施形態のように、切欠き92及び固定片93を本体部11及び扉13の軸着された側方の下方に設けたほうが、扉13を開放し、作業を行う場合には、邪魔になることがない。
【0132】
更にまた、本実施形態においては、固定片93が本体部11の底面に隠れるように構成されたため、作業者、遊技者の安全を確保できるだけでなく、十分な長さの固定片93を形成することができ、扉の「ずれ」を、より一層少なくすることが可能である。
【0133】
更にまた、本実施形態においては、一対の切欠き92及び固定片93を形成したが、本発明はこれに限らず、複数対の切欠き92及び固定片93を形成してもよく、より一層、扉の「ずれ」を少なくすることが可能である。
【0134】
更にまた、切欠き92、固定片93に、切欠き92と固定片93との距離を検出する、即ち扉を軸着方向に変位させようとしたことを検出するための検出センサを備え、切欠き92と固定片93との距離が所定の距離に至ったときには、検出センサが検出信号を、入出力バス108を介して、メインCPU102に供給し、その検出信号を受け取ったメインCPU102が、表示装置30、スピーカ42等の報知装置にその旨を報知させる、EPROM等の記憶媒体に記録することが可能となる。これにより、隙間をつくろうとしたことを検出、記録することが可能となり、セキュリティが高まるのである。また、回胴式遊技機は、通信可能に接続されたサーバに対して、この報知処理及び記憶処理を行わせる旨の命令を行い、サーバに報知処理及び記憶処理を行わせてもよい。
【0135】
更にまた、本実施形態においては、上下方向に対して係止される切欠き92、固定片93が形成されたが、本発明はこれに限らず、軸着された軸方向に対して、係止されるようにされればよく、例えば、軸方向が水平方向である場合には、その水平方向に対して係止される切欠き92、固定片93が形成されればよい。
【0136】
更にまた、本実施形態においては、本体部11に装着された本体側蝶番80に、第一の突起部74、第二の突起部95を形成し、扉13に装着された扉側蝶番81に、係合部86、凹部94を形成したが、本発明はこれに限らず、これらの形成位置が変更されていてもよく、例えば、本体部11に装着された本体側蝶番80に、係合部86、凹部94を形成し、扉13に装着された扉側蝶番81に、第一の突起部74、第二の突起部95を形成してもよい。
【0137】
このような構成とすることにより、「前記第一の突起部、前記第一の突起受け部、前記第二の突起部、前記第二の突起受け部の中で、前記本体に備えられたものは、一体に設けられている」ので、それらのそれぞれが本体における内壁に軸着されることが可能であり、より一層、扉と本体とのボディ剛性が向上する。また、軸ずれを防止することも可能である。
【0138】
また、「前記第一の突起部、前記第一の突起受け部、前記第二の突起部、前記第二の突起受け部の中で、前記扉に備えられたものは、一体に設けられている」ので、それらのそれぞれが扉における裏面若しくは側面に軸着されることが可能であり、より一層、扉と本体とのボディ剛性が向上する。また、軸ずれを防止することも可能である。
【0139】
更にまた、本実施形態においては、本体部11に、その本体部11前面に開閉可能な1枚の扉13を軸着させたが、本発明はこれに限らず、複数の扉を備え、それら複数の扉の全てに隙間形成防止手段を備えてもよく、更には、それらの複数の扉に含まれる特定の扉に隙間形成防止手段を備えてもよい。
【0140】
例えば、このような複数の扉には、本体部の上方に設けられる上部装飾扉、表示装置30の近傍に設けられた表示扉、操作部近郷に設けられた遊技者操作部扉、操作部の下方に設けられた下部装飾扉、本体部の側方に設けられた横側扉、本体部の上面に設けられた上側扉、本体部の裏面に設けられた裏側扉等、様々な扉が該当する。
【0141】
このように、複数の扉の全てに隙間形成防止手段を備えることにより、内部構造の設計変更にも直ちに対応でき、内部設計の自由度向上に寄与できるのである。
【0142】
一方、上述した特定の扉とは、例えば、その扉を開放した場合に、内部に設けられた抽選手段を操作可能なものであったり、内部に設けられた遊技媒体貯留手段を操作可能とするものであったりする。この場合には、特に注意すべき扉と本体のみに隙間形成防止手段を設けることで、セキュリティを向上させるとともに、コストを削減することができるのである。
【0143】
更にまた、複数の扉を備えた場合において、複数の扉で隙間形成防止手段を共有するように設けてもよく、例えば、上下に隣接された扉の夫々に凸部を設け、本体に一つの凹部を設けるようにして、その凹部を上下に隣接された扉により共有するように設けても良い。
【0144】
この場合には、複数の扉の夫々に対応した凹部を設けなくても済むため、セキュリティを下げることなく、コスト削減が可能である。
【0145】
更にまた、複数の扉のうちの一つは、本体の上面、側面、下面、裏面、いずれの面であってもよく、もちろん面でなくともよい。
【0146】
更にまた、扉が本体部の裏側に設けてある場合には、裏側に扉があると、扉と本体部との間に隙間を作ろうとしていても、前面の扉の場合よりも周りの人から気付かれにくく、内部に不正な操作を施される場合が考えられるが、隙間形成防止手段を設けておくことで、監視していなくても不正な操作を防止することができるようになるのである。
【0147】
もちろん、上述した効果は、本体部の裏面に設けられた扉のみに適用されるものではなく、本体部の上面、側面に設けていても同様の効果が得られる。
【0148】
更にまた、隙間形成防止手段を、本体部及び/又は扉の外部に露出するように設けてもよく、この場合には、不正な操作を考えている人に対して、事前の警告を与えることができるのである。もちろん、このような隙間形成防止手段は、それぞれが別体に設けられていてもよい。例えば、テーパピンを外部に露出するように、隙間形成防止手段を設けてもよい。
【0149】
【発明の効果】
本発明によれば、「前記扉が閉状態の場合に前記本体と前記扉との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えた」ので、本体と扉との間の機密性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明における回胴式遊技機の表示画面を示す概略図である。
【図3】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図4】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図5】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図6】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図7】本発明における回胴式遊技機の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【図9】本発明における回胴式遊技機の概観を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 回胴式遊技機
11 本体部
12 筐体
13 扉
14 表示窓
18 BETランプ
20 1−BETスイッチ
22 2−BETスイッチ
24 最大BETスイッチ
26 リール
28 台座部
30 表示装置
31 メダル投入口
32 スタートレバー
34 停止ボタン
36 貯留メダル精算ボタン
38 遊技メダル払出口
40 遊技メダル受け部
42 スピーカ
45 十字ボタン
46 ○ボタン
47 ×ボタン
71 帯リール
72 確率設定スイッチ
73 主制御基板
74 リセットボタン
75 演出制御基板
76 支持板
78 補助部材
80 本体側蝶番
81 扉側蝶番
83 アーム部
84 第一の突起部
85 固定部材
86 係合部
87 可動片
88 引張コイルバネ
91 保持板
92 切欠き
93 固定片
94 凹部
95 第二の突起部
100 主制御回路
102 メインCPU
104 メインROM
106 メインRAM
108 入出力バス
110 クロックパルス発生回路
112 分周器
114 サンプリング回路
116 乱数発生器
120 各種ランプ
122 各種表示部
124 ホッパー駆動回路
126 ホッパー
128 ステッピングモータ
130 モータ駆動回路
132 ランプ駆動回路
134 表示部駆動回路
150 スタートスイッチ
152 メダルセンサ
154 リール停止信号回路
156 リール位置検出回路
158 払出完了信号回路
160 メダル検出部
162 払出スイッチ
164 リセットスイッチ
166 設定スイッチ
172 演出ランプ
182 十字スイッチ
184 ○スイッチ
186 スイッチ
200 副制御回路
L1、L2A、L2B、L3A、L3B 入賞ライン

Claims (6)

  1. 遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段と、遊技者に有利な状態を発生させるか否かを抽選する抽選手段と、の一方又は両方を設けた本体と、当該本体に開閉可能に取り付けられた扉と、を備えた遊技機において、
    前記扉が閉状態の場合に前記本体と前記扉との間に隙間が形成されることを防ぐ隙間形成防止手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記扉は、前記本体に対して軸着されたものであり、当該扉が前記本体に軸着されている軸方向に対して垂直な係止部を備えたものであり、かつ、前記本体は、前記扉が前記本体に軸着されている軸方向に対して垂直な係止受け部を備えたものであり、かつ、前記扉が前記本体に対して閉じた状態である場合には、前記扉における前記係止部が前記本体における前記係止受け部に対して係止されることにより、当該扉が前記本体に軸着されている軸方向に向かう当該扉の変位が制限され、前記扉が前記本体に対して開いている場合には、前記扉における前記係止部が前記本体における前記係止受け部に対して係止されないことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記扉は、前記本体に対して開いている場合には、当該本体に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記本体若しくは前記扉のいずれかに当該扉を軸着させるための第一の突起部が備えられており、かつ、
    前記本体若しくは前記扉のいずれかであり、当該第一の突起部が備えられた一とは異なる他に、当該第一の突起部と係合し、当該扉を軸着させるための第一の突起受け部が備えられており、かつ、
    前記本体若しくは前記扉のいずれかに当該扉を軸着させるための第二の突起部が備えられており、かつ、
    前記本体若しくは前記扉のいずれかであり、当該第二の突起部が備えられた一とは異なる他に、当該第二の突起部と係合し、当該扉を軸着させるための第二の突起受け部が備えられており、かつ、
    前記第一の突起受け部は、弾性部材と、当該弾性部材の付勢に反して変位可能な変位部材と、を備え、
    前記扉が前記本体に対して開いている状態である場合において、当該弾性部材の付勢に反して変位部を変位させたときには、前記第一の突起部を挿脱可能な状態とするものであり、
    前記第一の突起部を前記第一の突起受け部から脱した場合には、前記扉を前記本体に対して脱することが可能としてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の遊技機。
  5. 前記第一の突起部、前記第一の突起受け部、前記第二の突起部、前記第二の突起受け部の中で、前記本体に備えられたものは、一体に設けられていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 前記第一の突起部、前記第一の突起受け部、前記第二の突起部、前記第二の突起受け部の中で、前記扉に備えられたものは、一体に設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の遊技機。
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