JP2006149732A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 設定変更のための操作を行う入力操作装置の操作を有効なものとするための操作部であり複数の入力部を有する入力操作許可装置130を備え、前記入力操作装置の操作のうちいずれか1又は複数の操作時において、操作前、操作後のいずれか又は双方の時に、前記入力操作許可装置130の入力部のいずれか又は双方について予め定められた手順で操作された場合には、前記入力操作装置の操作入力に基づいて設定変更に関する処理を行い、予め定められた手順で操作されないで前記入力操作装置が操作された場合には、当該操作入力を無効にする。
【選択図】 図2
Description
前記設定は、例えば設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。
従来のスロットマシンにおける設定変更のための操作は、図2に示す電源スイッチ63、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61及び、特に図示しないがスロットマシンのスタートスイッチを用いて行っていた。
前記電源スイッチ63は、スロットマシンの主電源の入切を行うためのものである。前記設定キースイッチ62は、スロットマシンを設定変更モードに切り替えるためのものであり、鍵穴を有していてここに所定のキーを差し込んで回すことによりスイッチを入切する。前記設定変更スイッチ61は、遊技の設定値を決定するためのもので、押圧する毎に設定値を変更可能に形成したものである。具体的には、スロットマシンが設定変更モードなっているときには、遊技時においては払い出し枚数などを表示する表示部に、設定値が表示されるようになる。そして、設定変更スイッチ61を押圧すると、設定値を示す数字が順次インクリメントされて表示される。
そして、設定変更操作は、以下のような手順で行う。
まず、電源スイッチ63をOFFにし、設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでスイッチをONにする。しかる後に、電源スイッチ63をONにする。ここまでの操作により、スロットマシンの制御が、遊技モードから設定変更モードに切り替わる。次に、設定変更スイッチ61を押圧して、希望の設定値を表示部に表示させる。希望の設定値が表示されたら、スタートスイッチを一回押下する。この操作により、表示されていた設定値がそのスロットマシンの設定として確定する。その後、設定キースイッチ62をOFFにしてキーを抜き取り、スロットマシンを遊技モードに戻す。このようにして設定変更作業を終了する。
そこで、本願発明は、設定変更のための操作スイッチを、他の物理的スイッチの投入を条件に有効化することにより、不正な設定変更を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)と、遊技機の制御を行うための制御装置(20)と、遊技の設定を変更するために操作する入力操作装置とを少なくとも有する遊技機に係る。
前記筐体(1)は、正面側に開口する箱型の筐体であり、内部には、制御装置(20)が少なくとも収納されている。遊技機としては、上記の他にも、表面に複数の図柄が表示された回転リールなどの図柄表示手段や、メダルなどの遊技媒体を払い出すための払い出し装置を有していてもよい。
前記前扉(3)は、ヒンジを介して筐体(1)の開口部(11)を開塞自在に取り付けられており、扉を閉めると遊技機の正面構造の上側となるように形成されているものである。前扉(3)は、筐体(1)のの開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
前記入力操作装置は、制御装置が遊技機の設定を変更するために必要な外部入力を行うための装置であって、複数の操作スイッチとすることができる。この入力操作装置と、その他の設定変更操作を行うために必要な装置を含めて設定変更装置(60)を構成することができる。
ここで、遊技の設定について、スロットマシンを一例として説明すると、設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、この設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
前記各入力操作装置は、設定変更の各ステップ(設定変更許可、設定変更、設定確定、遊技開始許可)を担当するスイッチが、ステップ毎にそれぞれ設けられていてもよく、複数のステップを担当可能な単一のスイッチが設けられていてもよい。あるいは、複数のスイッチ操作の組み合わせでひとつのステップを担当するように形成されていてもよい。さらに、「入力操作装置」には、設定変更時以外は他の機能を果たすもの(例えば遊技時に回転リール(23)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(47))が含まれていても構わない。すなわち、「入力操作装置」は、すべてが筐体(1)の内部に設置されていなくてもよい。
なお、「設定変更に関する処理」とは、具体的には、設定変更許可入力装置による設定変更許可処理、設定変更入力装置による設定変更処理、設定変更確定入力装置による設定変更確定処理、遊技開始許可入力装置による遊技開始許可処理を含むものである。
本発明においては、遊技機の設定変更を行う場合には、まず設定変更許可入力装置を操作して遊技機を設定変更モードにし、設定変更入力装置を操作して設定値を変更する。そして、設定変更確定入力装置を操作して変更された設定値を確定し、最後に遊技開始許可入力装置を操作して遊技機を遊技モードに戻す。これらの全てあるいはいずれかの操作の間に、予め定められた入力操作許可装置(130)の入力部を予め定められた手順で操作しないと、各操作が有効な操作として扱われない。例えば、入力操作許可装置(130)のうち一のスイッチAを操作後に設定変更入力装置の操作が有効となるよう設定されている場合、スイッチAを操作せずに、あるいは他のスイッチBを操作した後に設定変更入力装置を操作しても、当該操作は無かったものとして扱われ、設定変更を行うことができない。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
本発明は、入力操作許可装置(130)の態様を限定したものである。本発明においては、「入力部」に「入力部材」を装着すること、あるいは「入力部」から「入力部材」を取り外すことが、入力操作許可装置(130)の操作にあたることとなる。
ここで、「入力部材」とは、「入力部」と接続することにより入力操作許可装置(130)を入力状態とすることができる部品であって、例えば「入力部」としての端子に接続可能なプラグなどとすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記入力操作許可装置(130)は、筐体内に設けられた複数の受け部(キャップ装着部64)と、受け部(64)に外部から取り付け可能な単一の装着部材(キャップ70)と、この装着部材(70)が前記受け部(64)に装着されていることを検知するための装着検知装置(キャップ装着検知装置80)とを備え、前記設定変更手段(120)は、前記装着部材(70)が、予め定められた受け部(64)に予め定められた手順で装着されることにより、前記入力操作装置の操作を有効なものとして取り扱うことを特徴とする。
ここで、「装着部材」は、例えばネジ式のキャップやピンなどの、「受け部」と係合可能な部材とすることができ、「受け部」としては、前記キャップと螺合可能な凸部や凹部、前記ピンを挿入可能な孔などとすることができる。不正行為防止の観点からは、受け部(64)と装着部材(70)の係合は、なるべく手間の掛かるように、ネジの螺合によるものなどとするとよい。さらに、複数の受け部(64)は、距離的に隔離した場所に配置するのが好ましい。また、受け部(64)のうち少なくとも一つは、筐体(1)の前扉(3)の取り付け側(ヒンジ側)などの、前扉(3)をある程度開かないと操作できない場所に設置するとより好適である。
(作用)
入力操作装置を操作するに当たり、所定の受け部(64)に装着部材(70)を装着すると、装着検知装置(80)がこれを検知し、設定変更手段(120)は、その検知信号と入力操作装置の操作信号とが予め定められた組み合わせであるか、検知信号と操作信号が所定の順序で入力されているか等を判断する。ある入力操作装置の操作と装着部材(70)の装着(あるいは取り外し)が正しい手順でなされている場合には、当該入力操作装置の操作信号を有効なものとして、その入力操作装置の入力に基づく設定変更処理を行う。正しい手順でなされていない場合には、当該入力操作装置の操作信号を無効にし、その入力操作装置の入力に基づく設定変更処理を行わない。
(図面の説明)
図1乃至図9は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンSを示す分解斜視図、図2は設定変更装置の正面斜視図、図3はキャップ及びキャップ装着部を示す断面図、図4はスロットマシン制御装置の入力出力の概略を示すブロック図、図5乃至図9は設定変更制御を示すフローである。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体ユ1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ上扉30とから構成されている。
筐体1は、底板15及び側板16及び天板及び裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下面には、電源ユニット4が固定されているとともに、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。また、上記側板16の正面左側には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、正面側にはスロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチ63等よりなる店操作部200を有している。店操作部200は、スロットマシンSの設定変更をする際の設定変更装置60として機能するものであるが、これについては後述する。電源ユニット4及びホッパーユニット5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっているものである。
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とから形成されている。また、前記支持体21の正面縦枠には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジが設けられている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、特に図示しないが、基板ケースに電子基板を内装したものであり、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置20として機能する。
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の支持体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、図柄表示窓31の周囲には、報知などを行うためのランプ33が形成されている。そして、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための数値表示部32が設けられている。さらに、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
なお、上扉30を筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
ここで、前記操作部としては、図1に示すように、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方に内蔵され投入された遊技メダルを検知するための投入スイッチ41、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ45、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ46、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ47、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ48が設けられている。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。そして、下扉40の裏面下部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。また、特に図示しないが、下扉40の裏面には、筐体1に設けられたヒンジと係合可能な下扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部の対向側には、ロック機構が設けられている。
設定変更装置60は、スロットマシンSの設定変更を行う場合の操作に関する手段である。本実施の形態においては、各操作手段の操作は、所定のキャップ装着部64にキャップ70が嵌合された状態でないと、有効な操作として取り扱われないように形成されている。
ここで、スロットマシンSの設定は、設定値1から設定値6までにランク分けされていて、設定値の違いにより、当選役が当選する確率(当選確率)が異なるようになっている。例えば、設定値1よりも設定値6の方が、「あたり」となる確率が大きくなるように形成されているものである。具体的には、当選確率が高ければ、当然入賞の可能性も増えるので、設定値を調整することにより、その遊技機の相対的払い出しメダルの量が変わってくる。
(1)設定変更スイッチ61
(2)設定キースイッチ62
(3)電源スイッチ63
(4)設定変更確定スイッチ(スタートスイッチ47)
(5)入力操作許可装置130
(設定変更スイッチ61)
設定変更スイッチ61は、設定変更入力装置であって、スロットマシンの設定を変更するためのスイッチである。具体的には、押しボタン式のスイッチであり、スイッチを押圧する毎に設定値が変更されるように形成されている。なお、変更された設定値は、上扉30の数字表示部32に表示されるようにすることができるが、設定変更スイッチ61の近傍に別の表示部を設けてもよいものである。あるいは、設定変更スイッチ61をダイヤル式又はスライド式のスイッチに形成し、設定値の表示された目盛りにつまみを合わせることにより、設定がその数値に変更されるように形成してもよい。
設定キースイッチ62は、前記設定変更スイッチ61による設定変更を有効化するためのスイッチであり、鍵穴にキーを差し込んで回転させることでON、OFFの切り替えができるようになっている。そして、この設定キースイッチ62がONとなっていなければ、設定変更スイッチ61による設定変更ができない。
具体的には、設定キースイッチ62をONとすることにより、スロットマシンSが遊技モードから設定変更モードに切り替わり、その後の電源スイッチ63ONにより、設定変更スイッチ61の操作で数字表示部32に設定値の表示がされたり、設定変更スイッチ61が物理的に作動可能となったりするように形成されている。すなわち、設定キースイッチ62は、設定変更許可入力装置として機能する。
(電源スイッチ63)
電源スイッチ63は、スロットマシンSの主電源を入れるためのものであるが、設定変更時においては、設定変更許可入力装置としても機能する。具体的には、電源スイッチ63をOFFとした後、前記設定キースイッチ62をONにし、その後電源スイッチ63をONとすることにより、設定変更操作を行うことができるようになっている。
ここで、本実施の形態においては、設定変更スイッチ61により変更した設定値をスロットマシンSの設定として確定させるための、設定変更確定入力装置としての設定変更確定スイッチを、スタートスイッチ47と兼用させている。すなわち、スロットマシンSが設定変更モードになっている場合には、設定変更スイッチ61の操作後、スタートスイッチ47を操作することにより、設定変更が確定するようになっているものである。
なお、店操作部200に、設定変更確定スイッチとしての専用スイッチを設けても構わない。
入力操作許可装置130は、上記各スイッチの入力操作が有効なものとして扱われる前提条件となる操作を行うための装置であり、その構成要素として、電源ユニット4の正面の左右両端部に設けられたキャップ装着部64、このキャップ装着部64に嵌合可能なキャップ70、及びキャップ装着部64にキャップ70が装着されていることを検知するためのキャップ装着検知装置80を有している。
キャップ装着部64は、図2及び図3に示すように、円形の凹部65であり、電源ユニット4の正面右側に装着部64A、正面左側に装着部64Bが設けられている。すなわち、装着部64Bは、筐体1のヒンジ側に位置しており、操作のために下扉40をある程度開放する必要がある場所に設けてある。また、二つの装着部64A,64Bは双方とも同様の構成を有しており、一つのキャップ70をどちらにも装着できるようになっている。前記凹部65の中心からは、周囲に雄ネジ67が形成された円柱状の突部66が正面側に向かって突出しており、突部66の中心部には、正面側から奥側に向かって挿入孔68が設けられている。そして、この挿入孔68の奥端部に、キャップ装着検知装置80が埋設されている。なお、挿入孔68の直径は、異物の挿入を避けるためできるだけ小径にするのがよい。
キャップ装着検知装置80は、接触スイッチであって、挿入孔68内に表出している部分を押圧棒71が押圧することにより通電し、キャップ70が装着されていることを検知するものである。キャップ装着検知装置80は、図2に示すように、装着部64Aに設けられたスイッチ80Aと、装着部64Bに設けられたスイッチ80Bを有し、いずれのスイッチが検知しているかによりキャップ70が左右どちらのキャップ装着部64に装着されているかを認知できるようになっている。そして、設定変更に関するスイッチ操作時に、どちらのキャップ装着部64にキャップ70を装着すれば当該スイッチ操作が有効なものとして取り扱われるかが予め定められており、その手順に従って操作をしないと設定変更が行えないようになっているものであるが、この詳細については後述する。
本実施の形態に係るスロットマシンSの設定変更の操作手順を説明する。
(1)設定変更許可処理(設定変更の開始)
まず、電源スイッチ63をOFFにして、定められた一方のキャップ装着部64(例えば装着部64A)にキャップ70をねじ込んで装着する。それから設定キースイッチ62に所定のキーを差し込んでONにし、電源スイッチ63をONにすることにより、スロットマシンSが設定変更モードに切り替わる。このとき、複数の数値表示部32のうちいずれかの数値表示部32に、現在の設定値が、例えば「−3−」のように表示される。所定のキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には、エラーになる(以下同様)。
次に、キャップ70を装着したまま、設定変更スイッチ61を操作することにより、設定値が変更される。変更後の設定値は、数値表示部32に表示される。
(3)設定変更確定処理(設定値の確定)
数値表示部32に設定したい数値が表示されたら、装着されているキャップ70を摘んでネジを緩めて外し、他方のキャップ装着部64(例えば装着部64B)に付け替える。そして、スタートスイッチ47を押下することにより設定値が確定し、数値表示部32の表示が、例えば「5」のように、設定が確定されたことを示す表示に変わる。
最後に、再びキャップ70を定められたキャップ装着部64(例えば装着部64A)に付け替え、設定キースイッチ62をOFFに戻す。これにより、設定変更モードが遊技モードに切り替わり、数値表示部32に表示されていた設定値が消灯する。その後、キャップ70を取り外すことにより、遊技が開始可能な状態となる。
(スロットマシンの設定変更制御)
次に、スロットマシンSの設定変更制御について説明する。
本実施の形態においては、スロットマシンSの設定変更は、設定変更装置60の操作又は作動に基づいて、制御装置20に設けられた設定変更手段120が制御する。
ここで、制御装置20の概略を説明する。
制御装置20は、スタートスイッチ47及びストップスイッチ48の操作により、回転リール23の回転及び停止を制御するための遊技制御装置20Aと、遊技制御装置20Aからの諸信号に基づいて演出を行わせるための演出制御装置20Bを有している。
そして、遊技制御装置20Aは、通常遊技を制御するための通常遊技制御手段90、特別遊技を制御するための特別遊技制御手段100、当選に係る抽選を行うための当選抽選手段110、遊技の設定を変更するための設定変更手段120を有している。遊技制御装置20Aとしては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
(入力段)
前記制御装置20の入力段には、図4に示すように、投入スイッチ41、ベットスイッチ45、精算スイッチ46、スタートスイッチ47、ストップスイッチ48、設定キースイッチ62、設定変更スイッチ61、電源スイッチ63、キャップ装着検知装置80、の9つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図4に示すように、リールユニット23、ホッパーユニット5、数値表示部32、タイミングランプ64、演出表示装置50(ランプ33及びスピーカ49及び画像表示部34)、の5つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、乱数を用いて当選に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール23の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞の態様と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)抽選テーブル111
(2)判定手段112
(3)設定値対応抽選テーブル取得手段113
なお、当選抽選手段110としては、上記手段に限定されるものではない。
(抽選テーブル111)
抽選テーブル111は、乱数発生手段が発生する乱数の全領域中に、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、各当選役についての「当選」の領域と、「ハズレ」の領域を有している。
(判定手段112)
判定手段112は、乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、前記抽選テーブル111を対比し、当選の判定を行うためのものである。具体的には、乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データと、前記抽出乱数データとを照合し、当該抽出乱数データが所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、当該抽出乱数データがいずれの当選領域にも属さない場合には、「ハズレ」の決定をするものである。
設定値対応抽選テーブル取得手段113は、設定値に応じた抽選テーブル111のグループからなる設定値対応抽選テーブルを取得するためのものである。すなわち、以下に述べる設定変更手段120からの出力信号に応じ、各設定値毎に設けられた設定値対応抽選テーブルを選択可能に形成されている。そして、設定値対応抽選テーブル取得手段113の取得した設定値対応抽選テーブルに係る抽選テーブル111を用いて前記判定手段92が当選判定を行う。
(設定変更手段120)
設定変更手段120は、設定変更装置60からの操作信号に基づき、遊技の設定を変更するためのものである。そして、設定変更手段120は、図4に示すように、以下の手段を有している。
(2)設定変更許可手段122
(3)設定値変更手段123
(4)設定値確定手段124
なお、設定変更手段120としては、上記(1)乃至(4)の手段に限られない。
(操作信号有効化手段121)
操作信号有効化手段121は、操作スイッチの操作信号を受信すると共に、その操作信号受信時に、所定のキャップ装着部64にキャップ70が装着されているか否かを判定し、所定のキャップ70が装着されている場合には当該操作を有効とし、そうでない場合には当該操作を無効にすると共に、所定のエラー表示を行わせるためのものである。
設定変更許可手段122は、設定変更許可処理を行うための手段、すなわち、設定キースイッチ62からの信号に基づき、設定変更操作や操作に基づく設定変更に関する制御を可能とさせるためのものである。
具体的には、設定キースイッチ62がONである信号を受信した場合に、スロットマシンの状態を遊技モードから設定変更モードに切り替え、設定変更スイッチ61の操作により実際に設定変更が可能となるように制御を行う。また、設定値の数値表示部32への表示も可能とさせる。この場合、設定変更許可手段122は、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には作動しない。すなわち、キャップ装着検知装置80が、予め定められたスイッチ80A,80Bの検知信号を発信していない状態で設定キースイッチ62をONにしても、設定変更モードに切り替わらない。
(設定値変更手段123)
設定値変更手段123は、設定変更処理を行うための手段、すなわち、設定変更スイッチ61からの出力信号に基づき、設定に係る数値を変更するためのものである。
また、設定値変更手段123が記憶した数値は、数値表示部32に表示される。
なお、設定値変更手段123は、予め定められたキャップ装着部64にキャップ70が装着されていない場合には作動しない。すなわち、キャップ装着検知装置80が所定の検知信号を発信していない状態で設定変更スイッチ61を操作しても、設定変更はできない。
設定値確定手段124は、設定変更確定処理を行うための手段、すなわち、設定変更確定入力装置としてのスタートスイッチ47のからの出力信号に基づき、設定に係る数値を確定するためのものである。
具体的には、スタートスイッチ47が操作され、その操作信号を受信した場合に、前記設定値変更手段123が記憶している設定値を、設定に係る数値として決定し、当該数値データを当選抽選手段110に送出する。なお、この数値データに基づいて、設定値対応抽選テーブル取得手段113が設定値に対応する設定値対応抽選テーブルを選択し、使用可能とすることにより、設定変更が行われたものとなる。
(設定変更制御)
次に、上記構成を有するスロットマシンSの、設定変更制御の流れの一例を、図5乃至図9のフローに基づき説明する。
まず、電源スイッチ63をONにすることにより、設定変更制御がスタートする。
図5におけるステップ100において、キャップ70の装着及び設定キースイッチ62の操作に基づく設定変更許可処理を行う。そして、次のステップ101に進む。
ステップ102において、設定変更スイッチ61の操作に基づく設定変更処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、スタートスイッチ47の操作に基づく設定変更確定処理が行われる。そして次のステップ104に進む。
ステップ104において、確定した設定値を数値表示部32に表示する。そして次のステップ105に進む。
ステップ106において、数値表示部32の設定値の表示を消灯する。そして設定変更制御を終了する。
上記ステップ100の設定変更許可処理について、図6のフローに基づき説明する。
まず、図6のステップ200において、設定キースイッチ62がONとなっているかどうかを判断する。設定キースイッチ62かONとなっていない場合には、ステップ200に戻る。設定キースイッチ62かONとなっている場合には、次のステップ201に進む。
ステップ202において、設定キースイッチ62の操作信号を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定変更許可手段122に設定キースイッチ62のON信号を出力する。これにより、スロットマシンSが設定変更モードに切り替わる。そして設定変更許可処理を終了する。
ステップ203において、所定のエラー処理を行う。このエラーは、設定変更の操作が正しい手順で行われていないことを喚起する表示とすることができる。そして、設定変更許可処理を終了する。このように、キャップ70を装着部64Aに装着しないで設定キースイッチ62をONとしても、スロットマシンSは設定変更モードに切り替わらない。
上記ステップ102の設定変更処理について、図7のフローに基づき説明する。
ステップ301において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知していない場合には、ステップ306に進み、所定のエラー処理を行うと共に、設定変更処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Aに装着しないで設定変更スイッチ61を操作しても、設定値の変更はできない。一方、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ302に進む。
ステップ303において、変更された設定値を数値表示部32に表示させる。そしてステップ304に進む。
ステップ304において、設定変更スイッチ61が操作されたかどうかを判断する。設定変更スイッチ61が操作された場合には、ステップ303に戻る。すなわち、スイッチ操作ごとに、数値表示部32の表示が変化する。一方、設定変更スイッチ61が操作されない場合には、次のステップ305に進む。
まず、図8のステップ400において、設定変更確定スイッチとしてのスタートスイッチ47が操作されたかどうかを判断する。タートスイッチ47が操作されない場合には、ステップ400に戻る。一方、スタートスイッチ47が操作された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知しているかどうかを判断する。すなわち、キャップ装着部64のうち、装着部64Bにキャップ70が嵌合されているかどうかを判断する。スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知していない場合には、ステップ403に進み、所定のエラー処理を行うと共に、設定変更確定処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Bに装着しないでスタートスイッチ47を操作しても、変更した設定値は確定しない。一方、スイッチ80Bがキャップ70の装着を検知している場合には、次のステップ402に進む。
次に、上記ステップ105の遊技開始許可処理について、図9のフローに基づき説明する。
まず、図9のステップ500において、設定キースイッチ62がOFFになったかどうかを判断する。設定キースイッチ62がOFFでない場合には、ステップ500に戻る。設定キースイッチ62がOFFになった場合には、次のステップ501に進む。
ステップ502において、設定キースイッチ62の操作を有効化する。すなわち、操作信号有効化手段121が設定変更許可手段122に設定キースイッチ62のOFF信号を出力する。これにより、スロットマシンSは遊技モードに切り替わる。そして次のステップ503に進む。
前記ステップ501において、スイッチ80Aがキャップ70の装着を検知していない場合にも、ステップ504に進む。
ステップ504において、所定のエラー処理を行う。そして、遊技開始許可処理を終了する。すなわち、キャップ70を装着部64Bから装着部64Aに付け替えてから設定キースイッチ62を操作しないと、遊技モードに切り替えることができず、また設定キースイッチ62の操作後、キャップ70を装着部64Aから取り外さないと、実際に遊技を開始させることができない。
さらに、入力操作許可装置130としては、キャップ70とキャップ装着部64に限られず、例えばピンとピン孔、鍵と鍵穴のような、電源ユニット4側に設けられた受け部に外部から装着部品を装着するものであればよく、装着検知装置が装着部品の装着を検知可能に形成されていればよい。
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板
20 制御装置 20A 遊技制御装置
20B 演出制御装置 21 支持体
22 リールユニット 23 回転リール
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部
40 下扉 41 投入スイッチ
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 ベットスイッチ
46 精算スイッチ 47 スタートスイッチ
48 ストップスイッチ 49 スピーカ
50 演出表示装置
60 設定変更装置 61 設定変更スイッチ
62 設定キースイッチ 63 電源スイッチ
64 キャップ装着部(受け部) 64A,64B 装着部
65 凹部 66 突部
67 雄ネジ 68 挿入孔
70 キャップ(装着部品) 71 押圧棒
72 雌ネジ 80 キャップ装着検知装置
90 通常遊技制御手段 100 特別遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 抽選テーブル
112 判定手段 113 設定値対応抽選テーブル取得手段
120 設定変可手段 121 操作信号有効化手段
122 設定変更許可手段 123 設定値変更手段
124 設定値確定手段 130 入力操作許可装置
200 店操作部
Claims (3)
- 正面側に開口する筐体と、
筐体の正面開口を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉と、
遊技機の制御を行うための制御装置と、
遊技の設定を変更するために操作する入力操作装置とを少なくとも有する遊技機において、
前記入力操作装置として、
遊技機を遊技可能な状態から設定変更可能な状態にするための設定変更許可入力装置、
設定変更許可後に設定変更を行うための設定変更入力装置、
設定変更入力装置により入力した設定値を確定するための設定変更確定入力装置、
及び設定変更処理を終了させ遊技機を遊技可能な状態とするための遊技開始許可入力装置を備え、
前記入力操作装置の操作を有効なものとするための操作部であり複数の入力部を有する入力操作許可装置を備え、
前記制御装置は、前記入力操作装置及び前記入力操作許可装置の入力に基づいて遊技の設定を変更するための設定変更手段を備え、
前記設定変更手段は、前記入力操作装置の操作のうちいずれか1又は複数の操作時において、操作前、操作後のいずれか又は双方の時に、前記入力操作許可装置の入力部のいずれか又は双方について予め定められた手順で操作された場合には、前記入力操作装置の操作入力に基づいて設定変更に関する処理を行い、前記入力操作許可装置が予め定められた手順で操作されないで前記入力操作装置が操作された場合には、当該操作入力を無効にするように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記入力操作許可装置は、前記複数の入力部に外部から装着することにより前記入力操作装置の操作を有効とするための入力部材を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記入力操作許可装置は、筐体内に設けられた複数の受け部と、受け部に外部から取り付け可能な単一の装着部材と、この装着部材が前記受け部に装着されていることを検知するための装着検知装置とを備え、
前記設定変更手段は、前記装着部材が、予め定められた受け部に予め定められた手順で装着されることにより、前記入力操作装置の操作を有効なものとして取り扱うことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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