JP4849559B2 - 遊技機の施錠装置 - Google Patents
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図10,11に示されるように、リリース部466aは、連結杆463に対して前後方向に揺動可能、かつ連結杆463と共に一体的に上方向にスライド移動するように設けられた板金スライド部材466の後部(筐体の背板部に臨んだ面部のこと)を、前扉4の左右中心に向かって横向きに折り曲げることによって一体形成されている。そして、このリリース部466aを、筐体の背板部に設けられた挿通孔を通して、筐体裏側から上方に向かって押し上げると、カム板465とは無関係に、連結杆463が板金スライド部材466と共に上方にスライド移動して、2つの開閉フック461,462を筐体側の施錠受け金具から離脱させるというものである。
しかしながら、前扉4と筐体との隙間や、筐体右横にドリル等であけられた孔から挿入された針金等の異物によってリリース部446aが不正操作され、前扉4が開けられてしまうという問題があった。
筐体2は、図2に示されるように、いずれも木製の上板部2a、左右側板部2b,2c、底板部2d、背板部2eを備えて構成されている。
筐体2内の背板部2eの上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えた主制御基板20が、硬質プラスチック製のカバー21内に収容された状態で取り付けられている。カバー21は、主制御基板側に設けられた基板側カバーに蓋側カバーが重ね合わされた状態で、両カバー上部間に跨った2つのかしめ具としてのかしめキャップ22により内部封止がなされている。かしめキャップ22は、ほぼ円筒状の本体部の左右側部に一体形成された前後2つの固定係止爪が、それぞれ基板側カバー或いは蓋側カバーの所定位置に係止することにより、基板側カバーと蓋側カバーとを抜け止め固定し、カバー21を封止するようになっている。
前扉4の前面側は、図1に示されるように、遊技者に面する「前面パネル部」として視覚効果を高めるようにデザインされた所謂化粧板として硬質プラスチックにより一体形成されているものであって、上部パネル部5、下部パネル部6、操作卓7にほぼ区分されるようになっている。
ベットボタン72,73は、スロットマシン1の1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。すなわち、ゲームを開始する際に、ベットボタン72を1回押圧操作すると、貯留されているメダルのなかから1枚のメダルがゲームに対して賭けられ、また、ベットボタン73を1回押圧操作すると、3枚のメダルが当該ゲームに賭けられる。このため、ベットボタン72は、「1ベットボタン」、ベットボタン73は、最大枚数のメダルを賭けることができるので、「マックスベットボタン」と呼ばれている。
ストップボタン75a,75b,75cは、スタートレバー74によって回転動しているリール101a,101b,101cの回転停止をそれぞれ指示するためのボタンスイッチであって、各リールの配列に対応して並設されている。
精算ボタン76は、ゲームに賭けたメダルの払い出しを指示すると共に、メダルクレジット手段(図示せず)が内部保留したメダルの払い出しを指示するためのボタンスイッチである。
鍵穴78は、前扉4を開錠するための鍵が挿入されるものであって、この鍵穴78にスロットマシン1の管理者などが所定の鍵を挿入して開錠操作すると、スライドヒンジ3,3を介して筐体2に取り付けられた前扉4を前方へ開くことができるようになっている。また、前扉4を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
図2に示されるように、前扉4の裏面側上部、つまり、液晶表示演出装置55の裏面側にあたる位置には、電気回路基板によって形成されたサブ制御基板40が、カバー21と同様の態様とされた硬質プラスチック製のカバー41に収納された状態で配設されている。このサブ制御基板40は、液晶表示演出装置55による演出映像の表示制御、照明演出装置52及び演出用照明部53a〜53f、66a,66bを用いた演出効果照明制御、演出用放音部54a,54b,64a,64bを用いた演出効果音制御等、ゲームの演出に係る制御を主に行う。また、このサブ制御基板40の左右側、つまり演出用放音部54a,54bの裏面側にあたる位置には、左右一対のスピーカ42a,42bが配設されている。
また、前扉4の裏面側下部、つまり、演出用放音部64a,64bの裏目側にあたる位置には、左右一対のスピーカ45a,45bが配設されている。
また、鍵穴78の裏面側には、不正操作防止構造が施された施錠装置46が配設されている。
図3は、本発明の施錠装置の不正操作防止構造を説明するための斜視図、図4は、同例におけるリリース部用保護カバーを説明するための斜視図、図5は、図3中のA矢視図、図6は、図3中のB矢視図、図7は、前扉に取り付けられた施錠装置の状態を示す平断面図、図8は、図7中のC矢視図である。
また、カム部465a,465bの回動軌跡が互い違いとなるように、カム部465bには紙面手前側に向かった段部465b1が設けられている。
なお、ネジ孔460a4,460a4に螺合した固定ネジ472,472は、図6に示されるように、その軸部先端が、後述するリリース部用保護カバー467の前面よりも前方に位置するようになっている。
第2の板金スライド部材468は、シリンダ錠464が左回しにキー操作がなされると、カム部465aにより下方に向かってスライド移動する板金部材である。この第2の板金スライド部材468の下端部には、図3〜8に示されるように、横向きのフランジ部468aが一体形成されており、第2の板金スライド部材468が下方にスライド移動したことが、フォトセンサ460b5によって検出されるようになっている。フォトセンサ460b5が検出した検出値は、エラーや打ち止めなどのリセットデータとして供される。
以上、第2の板金スライド部材468について説明した。
圧着部467aは、半割筒状に形成されており、シリンダ錠464に弾性力によって圧着するようになっている。
本体部467bは、平面視L字状、側面視矩形状に形成されており、この本体部467bに対向配置される支持面部460bと協働して、リリース部466aの横方向からのアクセスを塞ぎ、かつ筐体2の背板部2e側からのみリリース部466aの操作を可能とするように形成されている。
係止爪467cは、本体部467bの下方側に形成されており、支持面部460bの後部に係止することにより、カバー467を前後方向にずれないようにすると共に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動を規制するようになっている。
また、図5に示されるように、この本体部467bの前面に形成された係合孔467b1には、取付面部460aに螺合した下側の固定ネジ472の軸部が係合するようになっている。これにより、カバー467を取り付ける際の位置決め精度を向上させることができると共に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動を阻止することができる。また、カバー467が、そのような状態において回動したとしても、取付面部460aから突出している上側の固定ネジ472によって、そのカバー467の回動が阻止されるようになっている。
また、本体部467bの内面には、図4に示されるように、リブ部467b2が棚状に一体形成されている。このリブ部467b2は、本体部467bを補剛すると共に、係合孔467b1と同様に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動をしづらくさせるようになっている。さらには、前扉4と筐体2との横の隙間から差し込まれた針金等の異物に対し、リリース部466aが上方に押し上げられるのを阻止するようになっている。
2…筐体
24a,24b…施錠受け金具
4…前扉
46…施錠装置
460…本体フレーム
461,462…開閉フック
463…連結杆
464…シリンダ錠
465…カム板
466…板金スライド部材
466a…リリース部
467…カバー(リリース部用保護カバー)
Claims (1)
- 前面が開放した筐体と、該筐体に開閉可能に取り付けられた前扉とを備えた遊技機の施錠装置であって、
前記前扉の裏面に取り付けられる取付面部と、支持面部とが断面L字状に屈曲形成された本体フレームと、
前記支持面部に揺動可能に軸支された開閉フックに連なり、かつ前記取付面部に配設されたシリンダ錠のキー操作により回動するカム板によってスライド移動して、前記筐体側の施錠受け金具から前記開閉フックを離脱させる連結杆と、
前記連結杆に連なり、前記シリンダ錠のキー操作により回動する前記カム板によって前記連結杆と共にスライド移動する一方、後部に前記筐体側に臨むように一体形成されたリリース部の操作により前記カム板とは無関係に、前記連結杆をスライド移動させる板金スライド部材と、
前記リリース部を覆うリリース部用保護カバーと、を備え、
前記リリース部用保護カバーは、半割筒状に形成され、前記シリンダ錠に弾性力によって圧着する圧着部と、該圧着部の基部と接続するとともに、前記取付面部と前記支持面部とに連続して当接するように平面視L字状に屈曲形成され、かつ外面が前記前扉側から前記筐体側に向かって前記リリース部を覆うように湾曲或いは傾斜形成された本体部と、前記支持面部の前記筐体側に臨む後部に係止する係止爪とが一体に形成されていることを特徴とする遊技機の施錠装置。
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