JP4849559B2 - 遊技機の施錠装置 - Google Patents

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この発明は、スロットマシン等の遊技機の施錠装置に関する。
従来、遊技機の施錠装置にあっては、図9に示されるように、施錠装置46の本体フレーム460に揺動可能に軸支された上下2つの開閉フック461,462に連なった連結杆463を、シリンダ錠464のキー操作により回動するカム板465によって上方にスライド移動させて、筐体側の施錠受け金具(図示せず)から開閉フック461,462を離脱させることによって、前扉を解錠状態にするように構成されていた(特許文献1参照)。
特開2006−20927号公報
ところで、近年では、このような施錠装置46に、非常用として、遊技機の筐体裏側から施錠装置46を解錠するためのリリース部を設ける傾向にある。
図10,11に示されるように、リリース部466aは、連結杆463に対して前後方向に揺動可能、かつ連結杆463と共に一体的に上方向にスライド移動するように設けられた板金スライド部材466の後部(筐体の背板部に臨んだ面部のこと)を、前扉4の左右中心に向かって横向きに折り曲げることによって一体形成されている。そして、このリリース部466aを、筐体の背板部に設けられた挿通孔を通して、筐体裏側から上方に向かって押し上げると、カム板465とは無関係に、連結杆463が板金スライド部材466と共に上方にスライド移動して、2つの開閉フック461,462を筐体側の施錠受け金具から離脱させるというものである。
しかしながら、前扉4と筐体との隙間や、筐体右横にドリル等であけられた孔から挿入された針金等の異物によってリリース部446aが不正操作され、前扉4が開けられてしまうという問題があった。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、非常解錠用のリリース部の不正操作を防止することができる遊技機の施錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、前面が開放した筐体と、該筐体に開閉可能に取り付けられた前扉とを備えた遊技機の施錠装置であって、前記前扉の裏面に取り付けられる取付面部と、支持面部とが断面L字状に屈曲形成された本体フレームと、前記支持面部に揺動可能に軸支された開閉フックに連なり、かつ前記取付面部に配設されたシリンダ錠のキー操作により回動するカム板によってスライド移動して、前記筐体側の施錠受け金具から前記開閉フックを離脱させる連結杆と、前記連結杆に連なり、前記シリンダ錠のキー操作により回動する前記カム板によって前記連結杆と共にスライド移動する一方、後部に前記筐体側に臨むように一体形成されたリリース部の操作により前記カム板とは無関係に、前記連結杆をスライド移動させる板金スライド部材と、前記リリース部を覆うリリース部用保護カバーと、を備え、前記リリース部用保護カバーは、半割筒状に形成され、前記シリンダ錠に弾性力によって圧着する圧着部と、該圧着部の基部と接続するとともに、前記取付面部と前記支持面部とに連続して当接するように平面視L字状に屈曲形成され、かつ外面が前記前扉側から前記筐体側に向かって前記リリース部を覆うように湾曲或いは傾斜形成された本体部と、前記支持面部の前記筐体側に臨む後部に係止する係止爪とが一体に形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、非常解錠用のリリース部を備えた施錠装置に、シリンダ錠に弾性力によって圧着して、後方側からしかリリース部を操作することができないように形成されたリリース部用保護カバーを備えた。これにより、リリース部は、後方側、例えば、筐体背板側からしか操作することができなくなるので、前扉と筐体との隙間や、筐体右横にドリル等であけられた孔から挿入された針金等の異物によってリリース部を上方に押し上げることはできなくなる。従って、リリース部が不正操作されるのを防止することができるようになる。
本発明の遊技機の施錠装置によれば、非常解錠用のリリース部を備えた施錠装置に、シリンダ錠に弾性力によって圧着して、後方側からしかリリース部を操作することができないように形成されたリリース部用保護カバーを備えた。これにより、不正操作によってリリース部を上方に押し上げることはできなくなるので、リリース部の不正操作を防止することができるようになる。
以下、本発明の好適な一実施形態を、スロットマシンを例に図面を参照して説明する。図1は、スロットマシンの正面図、図2は、前扉を開放した状態におけるスロットマシンの内部構造を示した正面図である。なお、従来と同様の構成部材については、同一の符号を付している。
スロットマシン1は、図1,2に示されるように、前面が開放した矩形状箱体の筐体(所謂キャビネット、図2に図示)2と、この筐体2にスライドヒンジ3,3を介して開閉可能に取り付けられた右開き(左ヒンジ)の前扉(所謂フロントマスク)4と、を備えて構成されている。
まず、筐体2の内部構造について説明する。
筐体2は、図2に示されるように、いずれも木製の上板部2a、左右側板部2b,2c、底板部2d、背板部2eを備えて構成されている。
筐体2内の背板部2eの上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えた主制御基板20が、硬質プラスチック製のカバー21内に収容された状態で取り付けられている。カバー21は、主制御基板側に設けられた基板側カバーに蓋側カバーが重ね合わされた状態で、両カバー上部間に跨った2つのかしめ具としてのかしめキャップ22により内部封止がなされている。かしめキャップ22は、ほぼ円筒状の本体部の左右側部に一体形成された前後2つの固定係止爪が、それぞれ基板側カバー或いは蓋側カバーの所定位置に係止することにより、基板側カバーと蓋側カバーとを抜け止め固定し、カバー21を封止するようになっている。
また、筐体2内の右側板部2cの上部には、スロットマシン1からホールコンピュータに向かって所定の情報データ(例えば、大当たり、払い戻し数等)を出力するための外部出力端子を備えた外部集中端子基板23が取り付けられている。さらに、この右側板部2cには、前扉4の施錠装置46の開閉フック461,462及び回転ローラ460b2を係止させるための板金製の施錠受け金具24a,24b,24cが取り付けられている。
筐体2内の中央には、リール101a,101b,101cを備えた可変表示装置を構成するリールユニット100が配設されている。このリールユニット100は、左右側板部2b,2c、背板部2eによって支持された金属製のフレーム板部2fの上面に載置されているものであって、前扉4が筐体2側に閉じられると、前扉4のパネル面50の表示窓51に、複数種類の図柄や数字等による識別情報が描かれたリール101a,101b,101cが位置するようになっている。
リール101a,101b,101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動されるものであって、リールユニット100の上面には、ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板25が取り付けられている。そして、主制御基板20が回胴装置基板25に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、リールl01a,101b,101cの回転、制動及び停止の制御が行われるようになっている。
リールユニット100の下方側、つまり筐体2内の底板部2dの上面中央には、筐体2内に投入されたメダル等の遊技媒体(以下、メダルという)を一時的に貯留し、必要に応じて払い出すメダル払出装置としてのホッパー装置26が取り付けられている。このホッパー装置26の右側には、このホッパー装置26から溢れたメダルを収容するためのサブタンク27が取り付け固定されている。また、ホッパー装置26の左側には、外部から電力供給を受けて内部装置に必要な電力を供給する主電源装置28がアースされた状態で取り付け固定されている。この主電源装置28には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板が内蔵されている。
次に、前扉4の外部構成について説明する。
前扉4の前面側は、図1に示されるように、遊技者に面する「前面パネル部」として視覚効果を高めるようにデザインされた所謂化粧板として硬質プラスチックにより一体形成されているものであって、上部パネル部5、下部パネル部6、操作卓7にほぼ区分されるようになっている。
上部パネル部5の中央には、パネル面50が設けられている。このパネル面50のほぼ中央には、略矩形状の透明な表示窓51が設けられており、この表示窓51を通して、筐体2内に設けられたリールユニット100の3個のリール101a,101b,101cを目視できるようになっている。
上部パネル部5の上部や左右側部には、レンズパネルの内部に蛍光灯や高輝度発光ダイオード等の光源を内蔵する照明手段としての照明演出装置52、演出用照明部53a〜53fが配設されている。これら照明演出装置52、演出用照明部53a〜53fは、ゲームの進行に応じて点灯或いは点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるようになっている。また、照明手段としての照明演出装置52は、スロットマシン1の遊技状態を報知する手段としても機能するようになっている
照明演出装置52の下方には、ゲームに係る効果音を発生するスピーカ42a,42b(図2に図示)を内蔵した左右一対の演出用放音部54a,54bと、液晶表示演出装置55とが配設されている。液晶表示演出装置55は、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれることによって形成されたスロットマシン1の演出装置であって、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示するようになっている。
下部パネル部6には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの意匠等を表示するパネル61が設けられている。このパネル61の下方には、受皿ユニット62、入賞時にメダルを排出するメダル払出口63、演出効果音を発生するスピーカ45a,45b(図2に図示)を内蔵した演出用放音部64a,64b等が配設されている。さらに、受皿ユニット62には、メダル払出口63から払い出されたメダルを貯留する受皿部62aが一体形成されていると共に、遊技者の喫煙の用に供するための灰皿部材65が設けられている。
また、パネル61の左右両側には、レンズパネルの内部に高輝度発光ダイオード等の光源を内蔵する演出用照明部66a,66bが配設されている。これら演出用照明部66a,66bは、照明演出装置52、演出用照明部53a〜53fと同様に、ゲームの進行に応じて点灯或いは点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるようになっている。
操作卓7は、その上面側に、メダル投入部71、ベットボタン72,73が配設されていると共に、前面側に、スタートレバー74、ストップボタン75a,75b,75c、精算ボタン76、イジェクトボタン77、鍵穴78が配設されている。
メダル投入部71には、ゲームに賭けるメダルを筐体2内に投入するためのメダル投入口が一体的に形成されている。
ベットボタン72,73は、スロットマシン1の1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。すなわち、ゲームを開始する際に、ベットボタン72を1回押圧操作すると、貯留されているメダルのなかから1枚のメダルがゲームに対して賭けられ、また、ベットボタン73を1回押圧操作すると、3枚のメダルが当該ゲームに賭けられる。このため、ベットボタン72は、「1ベットボタン」、ベットボタン73は、最大枚数のメダルを賭けることができるので、「マックスベットボタン」と呼ばれている。
スタートレバー74は、リール101a〜101cの回転開始を指示するためのレバースイッチである。
ストップボタン75a,75b,75cは、スタートレバー74によって回転動しているリール101a,101b,101cの回転停止をそれぞれ指示するためのボタンスイッチであって、各リールの配列に対応して並設されている。
精算ボタン76は、ゲームに賭けたメダルの払い出しを指示すると共に、メダルクレジット手段(図示せず)が内部保留したメダルの払い出しを指示するためのボタンスイッチである。
イジェクトボタン77は、メダル投入後に詰まったメダルを排出するボタンスイッチである。
鍵穴78は、前扉4を開錠するための鍵が挿入されるものであって、この鍵穴78にスロットマシン1の管理者などが所定の鍵を挿入して開錠操作すると、スライドヒンジ3,3を介して筐体2に取り付けられた前扉4を前方へ開くことができるようになっている。また、前扉4を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
次に、前扉4の裏面構造について説明する。
図2に示されるように、前扉4の裏面側上部、つまり、液晶表示演出装置55の裏面側にあたる位置には、電気回路基板によって形成されたサブ制御基板40が、カバー21と同様の態様とされた硬質プラスチック製のカバー41に収納された状態で配設されている。このサブ制御基板40は、液晶表示演出装置55による演出映像の表示制御、照明演出装置52及び演出用照明部53a〜53f、66a,66bを用いた演出効果照明制御、演出用放音部54a,54b,64a,64bを用いた演出効果音制御等、ゲームの演出に係る制御を主に行う。また、このサブ制御基板40の左右側、つまり演出用放音部54a,54bの裏面側にあたる位置には、左右一対のスピーカ42a,42bが配設されている。
サブ制御基板40の下方側、すなわち、パネル面50の裏面側にあたる位置には、図示はしないが、リールl01a,101b,101cの外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプと、冷陰極蛍光ランプを駆動するインバータと、硬質プラスチック製の中央制御基板カバーに収納された中央制御基板とが、ユニット化された状態で取り付けられるようになっている。
操作卓7の裏面側の、メダル投入部71の下方側にあたる位置には、メダル選別装置43が配設されている。このメダル選別装置43は、メダル投入部71から投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。さらに、このメダル選別装置43は、メダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入されてメダルセンサがこのメダルを検出すると、メダル投入の受け付けを示す信号を中央制御基板へ送出するようになっている。
また、メダル選別装置43には、メダル選別装置43の右側面から排出された正規のメダルを筐体2内に設けられたホッパー装置26へ案内する紙面奥側から手前側に延びた平面視J字状のガイド部材44aと、メダル選別装置43により排除されたメダル(或いは異物)を下方のメダル払出口63へ案内するガイド部材44bとが連なっている。さらに、ガイド部材44bの下部には、ホッパー装置26から排出されたメダルをメダル払出口63へ案内するガイド部材44cが連なっている。
また、前扉4の裏面側下部、つまり、演出用放音部64a,64bの裏目側にあたる位置には、左右一対のスピーカ45a,45bが配設されている。
また、鍵穴78の裏面側には、不正操作防止構造が施された施錠装置46が配設されている。
ここで、本発明のスロットマシンの施錠装置の不正操作防止構造について図2〜8を用いて説明する。
図3は、本発明の施錠装置の不正操作防止構造を説明するための斜視図、図4は、同例におけるリリース部用保護カバーを説明するための斜視図、図5は、図3中のA矢視図、図6は、図3中のB矢視図、図7は、前扉に取り付けられた施錠装置の状態を示す平断面図、図8は、図7中のC矢視図である。
図2に示されるように、施錠装置46は、本体フレーム460、開閉フック461,462、連結杆463、シリンダ錠464(図3〜7に図示)、カム板465、板金スライド部材466(図7,8に図示)、リリース部466a、リリース部用保護カバー467を備えて構成されている。
詳述すると、本体フレーム460は、図3に示されるように、断面L字状となるように屈曲形成された長尺状の板金部材であって、前扉4の裏面左側に沿って取り付けられる取付面部460aと、開閉フック461,462、連結杆463、板金スライド部材466を支持する支持面部460bとを備えている。
取付面部460aには、図3,4に示されるように、この本体フレーム460を前扉4の裏面側に取り付けるためのボルト孔460a1やボルト挿通孔460a2が長手方向に沿って複数穿設されている。さらに、この取付面部460aには、シリンダ錠464を取り付けるための挿入孔460a3(図4に図示)及びネジ孔460a4,460a4が穿設されていると共に、連結杆463の上下方向の進退移動を案内するための複数の切りおこし部460a5が、筐体2側(後側)に向かって突出した状態で一体的に形成されている。
この取付面部460aに取り付けられるシリンダ錠464は、図8に示されるように、その基部側に、挿入孔460a3よりも拡径された取付フランジ部464aと、シリンダ錠464のキー操作により回動するカム板465とが設けられている。さらに、このカム板465には、2つのカム部465a,465bが適宜角度をあけた状態で一体的に形成されている。カム部465aは、左回しのキー操作により、後述する第2の板金スライド部材468に接合して下方にスライド移動させるようになっている。また、カム部465bは、右回しのキー操作により、連結杆463及び板金スライド部材466に接合して上方にスライド移動させるようになっている。
なお、連結杆463及び板金スライド部材466には、カム部465aが接合しないように、図示しない切り欠き部が設けられていると共に、第2の板金スライド部材468には、カム部456bが接合しないように、図示しない切り欠き部が設けられている。
また、カム部465a,465bの回動軌跡が互い違いとなるように、カム部465bには紙面手前側に向かった段部465b1が設けられている。
そして、シリンダ錠464は、図3,4に示されるように、取付面部460aの裏面側において挿入孔460a3に抜け止めされた状態で、フランジ部464aを挿通してネジ孔460a4,460a4に螺合する固定ネジ472,472(図8に図示)によって、取付面部460aに共締め固定されるようになっている。
なお、ネジ孔460a4,460a4に螺合した固定ネジ472,472は、図6に示されるように、その軸部先端が、後述するリリース部用保護カバー467の前面よりも前方に位置するようになっている。
ところで、支持面部460bには、図3,4に示されるように、開閉フック461,462が上下に離間した状態で揺動可能に軸支されていると共に、これら開閉フック461,462の基端部間には、連結杆463(図7,8に図示、図9参照)の上下端部が揺動可能に連なっている。さらに、連結杆463は、支持面部460bに横向きに取り付けられた固定ピン460b1(図7,8に図示)によって、上方向にスライド移動可能となるように支持されている。
さらに、この支持面部460bには、図3,4に示されるように、開閉フック462の下方側において回転ローラ460b2が回転可能に軸支されている。この回転ローラ460b2は、施錠受け金具24c(図2に図示)の上面を転動することにより、開閉フック461,462を施錠受け金具24a,24bに精度良く係合させるようになっている。
また、支持面部460bには、複数の切りおこし部460b3が一体的に形成されており、開閉フック461,462の揺動を規制したり、第2の板金スライド部材468の下方へのスライド移動を規制したりするようになっている。
さらには、この支持面部460bには、横向きのフランジ部460b4が一体形成されており、このフランジ部460b4の上面側にフォトセンサ460b5が取り付けられている。
そして、支持面部460bと連結杆463との対向面間には、板金スライド部材466が上方向にスライド移動可能、かつ第2の板金スライド部材468が下方向にスライド移動可能となるように配設されている。
ここで、第2の板金スライド部材468について説明する。
第2の板金スライド部材468は、シリンダ錠464が左回しにキー操作がなされると、カム部465aにより下方に向かってスライド移動する板金部材である。この第2の板金スライド部材468の下端部には、図3〜8に示されるように、横向きのフランジ部468aが一体形成されており、第2の板金スライド部材468が下方にスライド移動したことが、フォトセンサ460b5によって検出されるようになっている。フォトセンサ460b5が検出した検出値は、エラーや打ち止めなどのリセットデータとして供される。
また、この第2の板金スライド部材468と連結杆463との間には、引っ張りバネ470が張架されており、連結杆463及び第2の板金スライド部材468を元の状態(スライド前の状態)に復帰させるようになっている。このため、連結杆463は、常に、開閉フック461,462を筐体2側の施錠受け金具24a,24bに係止させる状態を維持するようになっている。
以上、第2の板金スライド部材468について説明した。
板金スライド部材466は、図7,8に示されるように、支持面部460bに固定ピン460b1を介して上方向にスライド移動可能に支持されていると共に、連結杆463に揺動ピン469を介して前後方向に揺動可能に支持されている。また、図8に示されるように、この板金スライド部材466のフック部466bと連結杆463との間には、引っ張りバネ471が張架されており、揺動ピン469周りに揺動した板金スライド部材466を元の状態に復帰させるようになっている。また、この引っ張りバネ471は、カム部465bが板金スライド部材466等に接合する際のダンパーとして機能するようになっている。
さらに、板金スライド部材466には、板金スライド部材466の後部(筐体2側に臨む面部のこと)を、前扉4の左右中心に向かって横向きに折り曲げることによって、筐体2の裏側から施錠装置46を解錠するための、非常用のリリース部466aが一体形成されている。このリリース部466aは、上方に押し上げられることによって、カム板465とは無関係に、板金スライド部材466と共に連結杆463を上方に向かってスライド移動させ、筐体2側の施錠受け金具24a,24bから開閉フック461,462を離脱させて、前扉4を解錠状態とする。このため、リリース部466aが不正操作されると、前扉4が解錠状態となってしまう。
そこで、図3〜8に示されるように、リリース部466aを不正操作から保護するためのリリース部用保護カバー(以下、カバーという)467を備えた。
このカバー467は、汎用プラスチック、例えば、PC(ポリカーボネート)樹脂により形成されているものであって、図4に示されるように、圧着部467a、本体部467b、係止爪467cを備えている。
圧着部467aは、半割筒状に形成されており、シリンダ錠464に弾性力によって圧着するようになっている。
本体部467bは、平面視L字状、側面視矩形状に形成されており、この本体部467bに対向配置される支持面部460bと協働して、リリース部466aの横方向からのアクセスを塞ぎ、かつ筐体2の背板部2e側からのみリリース部466aの操作を可能とするように形成されている。
係止爪467cは、本体部467bの下方側に形成されており、支持面部460bの後部に係止することにより、カバー467を前後方向にずれないようにすると共に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動を規制するようになっている。
さらに、本体部467bの外面は、前方から後方に向かってリリース部466aを覆うように湾曲或いは傾斜形成されており、前扉4の前面側からリリース部466aに対して差し込まれた針金等の異物を、リリース部466aから遠ざけるようになっている。
また、図5に示されるように、この本体部467bの前面に形成された係合孔467b1には、取付面部460aに螺合した下側の固定ネジ472の軸部が係合するようになっている。これにより、カバー467を取り付ける際の位置決め精度を向上させることができると共に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動を阻止することができる。また、カバー467が、そのような状態において回動したとしても、取付面部460aから突出している上側の固定ネジ472によって、そのカバー467の回動が阻止されるようになっている。
また、本体部467bの内面には、図4に示されるように、リブ部467b2が棚状に一体形成されている。このリブ部467b2は、本体部467bを補剛すると共に、係合孔467b1と同様に、シリンダ錠464を回動中心としたカバー467の回動をしづらくさせるようになっている。さらには、前扉4と筐体2との横の隙間から差し込まれた針金等の異物に対し、リリース部466aが上方に押し上げられるのを阻止するようになっている。
なお、このカバー467は、全体を不透明として、前方及び横方向からリリース部466aの位置を分かりにくくするのが好ましいが、これに限定されるものではなく、本体部467bのみを不透明としてもよい。
以上説明したように本発明によれば、非常解錠用のリリース部466aを備えた施錠装置46に、シリンダ錠464に弾性力によって圧着して、後方側からしかリリース部466aを操作することができないように形成されたリリース部用保護カバー467を備えた。これにより、リリース部466aは、後方側、例えば、筐体2の背板部2e側からしか操作することができなくなるので、前扉4と筐体2との隙間や、筐体2の右横にドリル等であけられた孔から挿入された針金等の異物によってリリース部466aを上方に押し上げることはできなくなる。従って、リリース部466aが不正操作されるのを防止することができるようになる。
スロットマシンの正面図である。 前扉を開放した状態におけるスロットマシンの内部構造を示した正面図である。 本発明の施錠装置の不正操作防止構造を説明するための斜視図である。 同例におけるリリース部用保護カバーを説明するための斜視図である。 図3中のA矢視図である。 図3中のB矢視図である。 前扉に取り付けられた施錠装置の平断面図である。 図7中のC矢視図である。 従来の施錠装置の側面図である。 非常用のリリース部を備えた施錠装置の閉断面図である。 図10中のD矢視図である。
符号の説明
1…スロットマシン(遊技機)
2…筐体
24a,24b…施錠受け金具
4…前扉
46…施錠装置
460…本体フレーム
461,462…開閉フック
463…連結杆
464…シリンダ錠
465…カム板
466…板金スライド部材
466a…リリース部
467…カバー(リリース部用保護カバー)

Claims (1)

  1. 前面が開放した筐体と、該筐体に開閉可能に取り付けられた前扉とを備えた遊技機の施錠装置であって、
    前記前扉の裏面に取り付けられる取付面部と、支持面部とが断面L字状に屈曲形成された本体フレームと、
    前記支持面部に揺動可能に軸支された開閉フックに連なり、かつ前記取付面部に配設されたシリンダ錠のキー操作により回動するカム板によってスライド移動して、前記筐体側の施錠受け金具から前記開閉フックを離脱させる連結杆と、
    前記連結杆に連なり、前記シリンダ錠のキー操作により回動する前記カム板によって前記連結杆と共にスライド移動する一方、後部に前記筐体側に臨むように一体形成されたリリース部の操作により前記カム板とは無関係に、前記連結杆をスライド移動させる板金スライド部材と
    記リリース部を覆うリリース部用保護カバーと、を備え、
    前記リリース部用保護カバーは、半割筒状に形成され、前記シリンダ錠に弾性力によって圧着する圧着部と、該圧着部の基部と接続するとともに、前記取付面部と前記支持面部とに連続して当接するように平面視L字状に屈曲形成され、かつ外面が前記前扉側から前記筐体側に向かって前記リリース部を覆うように湾曲或いは傾斜形成された本体部と、前記支持面部の前記筐体側に臨む後部に係止する係止爪とが一体に形成されていることを特徴とする遊技機の施錠装置。
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