JP2007252490A - 錠装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体(1)に設けられた被係止部(90)に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部(100)と、鍵の挿入によって初めて回転可能となり、鍵の回転動作に伴って係止部(100)を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カム(110)と、回転カム(110)の回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして係止部(100)を係止位置又は解除位置に移動させる移動部(130)とを備え、回転カム(110)は、施錠位置に位置するときに移動部(130)の移動を阻止する阻止部(140)が形成されている。
【選択図】図1
Description
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鍵を使用せずに、外部から移動部を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができるようにした錠装置を提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、鍵を使用せずに、外部から移動部や係止部を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができるようにした錠装置を提供しようとするものである。
(請求項4) 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載した錠装置を備えた遊技機を提供しようとするものである。
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面が開口する正面開口部(11)を有する筐体(1)と、前記筐体(1)の前記正面開口部(11)を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機(S)の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体(1)に施錠するための扉の錠装置(85)であって、前記筐体(1)に設けられた被係止部(90)に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部(100)と、鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部(100)を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カム(110)と、前記回転カム(110)の回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部(100)を係止位置又は解除位置に移動させる移動部(130)とを備え、前記回転カム(110)には、前記施錠位置に位置するときに前記移動部(130)の移動を阻止する阻止部(140)が、形成されていることを特徴とする。
(作用) 本発明は、回転カム(110)は、施錠位置にあるときに移動部(130)の移動を阻止する阻止部(140)が形成されている。このため、回転カム(110)が鍵の回転運動によって回転しない場合に、外部からの差し込まれたワイヤ等の不正行為によって移動部(130)を移動させようとしても、阻止部(140)に阻止されて、移動部(130)は移動しない。この移動部(130)が移動しないことにより、係止部(100)も係止位置から移動せず、被係止部(90)との係止は解除されずに、被係止部(90)との係止状態を維持する。これにより、鍵を使用せずに、外部から移動部(130)を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができる。
(特徴点) 請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面が開口する正面開口部(11)を有する筐体(1)と、前記筐体(1)の前記正面開口部(11)を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機(S)の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体(1)に施錠するための扉の錠装置(85)であって、前記筐体(1)に設けられた被係止部(90)に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部(100)と、鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部(100)を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カム(110)と、前記回転カム(110)の回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部(100)を係止位置又は解除位置に移動させる移動部(130)とを備え、前記係止部(100)は、前記移動部(130)に設けられ、前記回転カム(110)には、前記施錠位置に位置するときに前記移動部(130)の移動を阻止する阻止部(140)が、形成されていることを特徴とする。
(特徴点) 請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面が開口する正面開口部(11)を有する筐体(1)と、前記筐体(1)の前記正面開口部(11)を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機(S)の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体(1)に施錠するための扉の錠装置(85)であって、前記筐体(1)に設けられた被係止部(90)に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部(100)と、鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部(100)を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カム(110)と、前記扉に固定された固定部(120)と、前記回転カム(110)の回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部(100)を係止位置又は解除位置に移動させる移動部(130)とを備え、前記回転カム(110)には、前記施錠位置に位置するときに前記移動部(130)の移動を阻止する阻止部(140)が、形成され、前記係止部(100)は、前記固定部(120)に揺振可能に軸支され、前記移動部(130)には、前記係止部(100)が前記係止位置に位置するときに、前記係止部(100)が揺振不能となるような当て部(145)が設けられ、前記移動部(130)の移動に伴って、前記当て部(145)も移動して前記係止部(100)を前記係止位置から前記解除位置に揺振可能とし、前記係止部(100)の揺振に伴って前記係止部(100)と前記被係止部(90)との係止を解除可能に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る遊技機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載した錠装置を備えたことを特徴とする。本発明に係る遊技機Sは、具体的には、図6及び図7に示すようなスロットマシンを含む。
なお、本発明に係る遊技機の作用は、請求項1から請求項3のいずれか1項の錠装置と同一であり、外部からの不正行為を防止することができる。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、鍵を使用せずに、外部から移動部を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができるようにした錠装置を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、鍵を使用せずに、外部から移動部を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができるようにした錠装置を提供することができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれば、鍵を使用せずに、外部から移動部や係止部を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができるようにした錠装置を提供することができる。
図1乃至図9は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は錠装置の外観斜視図、図2は錠装置の外観側面図、図3は錠装置の外観背面図、図4は錠装置の部分外観斜視図、図5は錠装置の回転カム等の部分外観斜視図、図6は前扉、交換ユニット及び筐体を分解した状態の遊技機の外観斜視図、図7は前扉及び筐体を分解した状態の遊技機の外観斜視図、図8は錠装置及び移動部の外観斜視図、図9は移動部の外観斜視図をそれぞれ示すものである。
(遊技機S)
本実施の形態に係る遊技機Sは、具体的には、スロットマシンであって、図6及び図7に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部11を有する筐体1、筐体1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、筐体1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐための前扉3とから構成されている。そして、筐体1の正面開口部11は、筐体1の上部に開口する開口上部13と、筐体1の下部に開口する開口下部14とを備えている。そして、前記前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐための上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉可能に塞ぐための下扉40とを備えている。そして、交換ユニット2の手前側には、上扉30が取り付けられてあり、この交換ユニット2及び上扉30により、扉一体型交換ユニットを形成している。すなわち、通常のいわゆる新台入れ替えの際には、交換ユニット2及び上扉30が一体となった扉一体型交換ユニット毎に入れ替えることができるものである。もちろん、新台入れ替えの際、上扉30は、そのままで、交換ユニット2だけを交換することもできる。
前記筐体1は、図6及び図7に示すように、全体形状が略箱状であって、底板15、左右の側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体である。そして、この筐体1の高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が渡してある。そして、この中板12は、扉一体型交換ユニットを筐体1の奥側内部に案内するためのガイド73を左右側部に備えている。また、中板12は、金属板からなるものである。そして、底板15には、各部品に電気を供給するための電源装置4と、投入された遊技メダルを貯留するとともにメダル受け43に遊技メダルを払い出し可能なホッパーユニットとも呼ばれる払い出し装置5とが固定されている。
前記電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、正面から向かって右側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための被係止部90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
(ガイド73)
前記ガイド73は、交換ユニット2を筐体1の奥側内部に案内するためのものである。このガイド73は、中板12の左右に位置して、前後方向に形成された2本の帯板レール状のものであって、交換ユニット2の下部に配置されたローラーが回転移動可能なものである。
(扉一体型交換ユニット)
前記扉一体型交換ユニットは、図6に示すように、遊技ホールにおける、いわゆる新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために筐体1に対して交換可能に形成されているものである。この扉一体型交換ユニットは、交換ユニット2と、この交換ユニット2の手前側に開閉可能に取り付けられた上扉30とから形成されているものである。この交換ユニット2及び上扉30は、両者が一体となった状態で、筐体1から取り外し、また、取り付けることができるように形成されている。なお、交換ユニット2から上扉30を取り外せば、いわゆる新台入れ替えの際、上扉30はそのまま交換せずに、交換ユニット2だけを交換することができる。このように、交換ユニット2だけの取り付けや、取り外しも可能となるように形成されている。
前記扉一体型交換ユニットの交換ユニット2は、図6及び図7に示すように、クリップ70及びフック80を介して、筐体1に着脱自在に取り付けられているものである。
前記交換ユニット2は、リールユニット20及び基板ユニット24を装着するための四角枠状の部材を組み合わせた枠21を備えている。すなわち、リールユニット20及び主制御装置25は、これらを装着するための枠21を介して、交換ユニット2に組み込まれているものである。交換ユニット2は、前記枠21の下部に固定されたリールユニット20と、枠21の上部奥側に固定された基板ユニット24とを備えている。
前記枠21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、枠21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするために上扉30の錠装置85に係止可能な被係止部90が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。このように、枠21の左側の枠体係合部60と、枠21の右側の被係止部90とにより、上扉30が枠21に回動可能に固定され、両者を一体のものにすることができる。
(上扉30)
前記上扉30は、筐体1の開口上部13の開閉を行うための扉であって、図6及び図7に示すように、交換ユニット2の枠21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
さらに、上扉30の左側の裏面には、前記枠体係合部60に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の右側の裏面には、扉ロック機構7としての錠装置85が設けられている。そして、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
前記下扉40は、図6及び図7に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
前記下扉40の上部は、遊技機Sを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくための箱状のメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
また、下扉40の左側の裏面には、前記本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉40の右側の裏面には、筐体1の被係止部90にロック可能なアンカー状の係止部100を有する扉ロック機構7としての錠装置85が設けられている。
(クリップ70)
前記クリップ70は、図6及び図7に示すように、筐体1の左右の側板内面にそれぞれ取り付けられているとともに、交換ユニット2の左右のフック80にそれぞれ固定するためのものである。
前記フック80は、図6及び図7に示すように、交換ユニット2の左右の縦方向の枠21の上部にそれぞれ固定されるとともに、前記クリップ70に係止可能に形成されているものである。
(錠装置85)
前記錠装置85は、正面が開口する正面開口部11を有する筐体1と、筐体1の正面開口部11を開閉可能に支持される前扉3と備える遊技機Sの前扉3に取り付けられて、前扉3を筐体1に施錠するためのものである。
この錠装置85は、筐体1に設けた被係止部90に、錠装置85の係止部100を係止させるように形成されているものである。下扉40側の被係止部90は、筐体1下部の上側に設けた上被係止部91と、筐体1下部の下側に設けた下被係止部92とから形成されている。この上被係止部91及び下被係止部92は、四角薄板状の金属板からなるものである。
なお、上扉30及び下扉40のそれぞれの錠装置85の中央には、各扉の閉じる位置の精度を上げて安定した開閉動作を確保するために、筐体1側のローラーガイド(図示せず)上に沿って乗り上げ可能な案内ローラー210が形成されている。
前記回転カム110は、図1から図5に示すように、鍵穴44に差し込んだ鍵の回転運動に伴って錠シリンダー170の回転を経由して回転するものである。そして、前記回転カム110は、鍵の挿入によって初めて回転可能となり、鍵の回転動作に伴って係止部100を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動するものである。そして、この回転カム110は、鍵の回転に伴って錠シリンダー170とともに、鍵及び錠シリンダー170の同軸上で回転するものである。
前記回転カム110は、円板状に形成され、その回転中心が、錠シリンダー170の回転の中心軸と同一となるように形成されている。
また、阻止部140の上端は、略台形状に形成されてあり、その阻止部140の上端が、後述する挿入開口132の凹状当接部131に当接可能に形成されている。この阻止部140は、回転カム110が施錠位置に位置するときに移動部130の移動を阻止するためのものである。すなわち、鍵が掛けられている状態にあるときに、回転カム110がかかる施錠位置にある状態で、外部からの不正操作により移動部130だけを下方に移動させようとしても、移動部130の凹状当接部131が、阻止部140に当接して、移動部130の下方への移動を制限することができるように形成されているものである。
前記固定部120は、図1に示すように、前扉3に固定されるものである。そして、後述する移動部130は、この固定部120に沿って上下方向に移動可能に形成されている。具体的には、この固定部120は、横断面形状が略コ字状に形成され、縦方向に長尺方向を有するものである。そして、この固定部120の上下方向の2箇所には、係止部100が揺振可能に軸支されている。
(係止部100)
前記係止部100は、筐体1に設けられた被係止部90に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能なものである。
前記係止部100は、奥側の先端が三角形状に形成され、その上端面が、奥側から手前側に向かって上り傾斜端面として形成されている。そして、その手前側には、下方向に窪んだ凹溝103が形成されている。この凹溝103に被係止部90が入り込むことにより、係止部100と被係止部90とが係止状態を維持することになり、下扉40を筐体1側にロックすることができるものである。
前記係止部100は、固定部120に揺振可能に軸支されているものであって、その軸よりも手前側(遊技者から遊技機Sの正面を見た場合の手前側、すなわち正面側)の端部がばね220の上端により下方に付勢されている。なお、このばね220の下端は、固定部120に係止されているものである。したがって、係止部100は、その奥側(遊技者から遊技機Sの正面を見た場合の奥側、すなわち筐体の裏板18側)の三角形状の部分を上方向に付勢した状態に形成されている。
そして、係止部100の三角形状側の端部は、上方向に付勢した状態のものを後述する移動部130の押下当て部160によって、上方向の移動が制限されている。移動部130が下方向に押し下げられると、係止部100は、押下当て部160により下方に押し下げられて、凹溝103内の被係止部90が外れるように形成されているものである。
(移動部130)
前記移動部130は、図8及び図9に示すように、回転カム110の回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして係止部100を係止位置又は解除位置に移動させるためのものである。
前記移動部130の上部には、回転カム110から延びる阻止部140が差し込まれる挿入開口132が形成されている。この挿入開口132は、移動部130の上部に四角孔状に開口するものである。そして、この挿入開口132の上部には、側方に向かって台形状に突出するように折り曲げられた凹状当接部131が形成されている。この凹状当接部131の下端面は、挿入開口132内部に差し込まれた回転カム110の阻止部140に当接可能に形成されている。回転カム110が回転せずに、移動部130だけが外部からの不正操作によって下方に移動しようとしても、この凹状当接部131が、回転カム110の阻止部140に当接して、移動部130の下方への移動を阻止することができるように形成されているものである。
前記押下当て部160は、移動部130の下方への移動によって、係止部100を下方に押し下げ可能なものである。また、この押下当て部160は、係止部100の上方向への揺振を制限する。なお、この押下当て部160は、上係止部101を押し下げ可能な上押下当て部161と、下係止部102を押し下げ可能な下押下当て部162とを備えている。この押下当て部160は、移動部130から突出する部分を直角方向に折り曲げることにより形成されている。
前記制限当て部150は、係止部100が係止位置に位置するときに、係止部100の下方向への揺振を制限するものである。この制限当て部150は、上係止部101の揺振を制限する上制限当て部151と、下係止部102の揺振を制限する下制限当て部152とを備えているものである。この制限当て部150も、移動部130から突出する部分を直角方向に折り曲げることにより形成されている。
すなわち、移動部130の移動に伴って、押下当て部160及び制限当て部150の両方が、係止部100を挟んだ状態で移動することになる。結果として、移動部130の移動に伴って、押下当て部160及び制限当て部150からなる当て部145も移動して係止部100を揺振可能とするものである。そして、その係止部100の揺振に伴って係止部100と被係止部90との係止を解除可能に形成しているものである。
(作用)
本形態では、回転カム110には、施錠位置にあるときに移動部130の移動を阻止する阻止部140が形成されている。このため、回転カム110が鍵の回転運動によって錠シリンダー170を介して回転しない場合に、外部からの差し込まれたワイヤ等の不正行為によって移動部130だけを移動させようとしても、阻止部140が移動部130の凹状当接部131に当接することにより阻止されて、移動部130は移動しない。なお、回転カム110及び錠シリンダー170は、鍵により回転させない限り、回転しないように形成されているものである。そして、この移動部130が移動しないことにより、この移動部130の移動に伴って押下当て部160に押下されて係止部100の奥側の三角形状部分の下方への回転移動も発生せず、係止部100は係止位置から移動しない。このため、被係止部90は係止部100の凹溝103内に入ったままの状態を維持し、係止部100と、被係止部90との係止は解除されず、係止部100は、被係止部90との係止状態を維持する。これにより、鍵を使用せずに、外部から移動部130を移動させて解錠させるような不正行為を防止することができる。
上述した形態では、係止部100は、固定部120に揺振可能に軸支され、更に、移動部130は、押下当て部160及び制限当て部150を有しているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、係止部100を、直接、移動部130に固定して一体となった状態のものを形成して、押下当て部160及び制限当て部150を有しないように形成することもできる。すなわち、移動部130から直接、係止部100が奥方向に延びるように形成されているもので、移動部130に一体として、係止部100が形成されているものである。そして、移動部130の上下方向移動により、押下当て部160及び制限当て部150を介することなく、係止部100も同様に上下方向に移動可能に形成されるものである。そして、その他の構成は、上述した形態と同様の構成を有するものである。
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源装置 5 払い出し装置
7 扉ロック機構 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板 20 リールユニット
21 枠 23 回転リール
24 基板ユニット 25 主制御装置
26 基板ケース 30 上扉
31 表示窓 32 表示装置
33 飾り部 40 下扉
41 操作部 42 メダル投入口
43 メダル受け 44 鍵穴
48 メダルセレクター 49 スピーカー
50 前パネル 60 枠体係合部
61 上扉係合部 62 本体係合部
63 下扉係合部 70 クリップ
80 フック 85 錠装置
90 被係止部 91 上被係止部
92 下被係止部 100 係止部
101 上係止部 102 下係止部
103 凹溝 110 回転カム
120 固定部 130 移動部
131 凹状当接部 132 挿入開口
140 阻止部 145 当て部
150 制限当て部 151 上制限当て部
152 下制限当て部 160 押下当て部
161 上押下当て部 162 下押下当て部
170 錠シリンダー 210 案内ローラー
220 ばね 230 ばね
Claims (4)
- 正面が開口する正面開口部を有する筐体と、前記筐体の前記正面開口部を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体に施錠するための扉の錠装置であって、
前記筐体に設けられた被係止部に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部と、
鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カムと、
前記回転カムの回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部を係止位置又は解除位置に移動させる移動部とを備え、
前記回転カムには、前記施錠位置に位置するときに前記移動部の移動を阻止する阻止部が、形成されていることを特徴とする錠装置。 - 正面が開口する正面開口部を有する筐体と、前記筐体の前記正面開口部を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体に施錠するための扉の錠装置であって、
前記筐体に設けられた被係止部に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部と、
鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カムと、
前記回転カムの回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部を係止位置又は解除位置に移動させる移動部とを備え、
前記係止部は、前記移動部に設けられ、
前記回転カムには、前記施錠位置に位置するときに前記移動部の移動を阻止する阻止部が、形成されていることを特徴とする錠装置。 - 正面が開口する正面開口部を有する筐体と、前記筐体の前記正面開口部を開閉可能に支持される扉とを備える遊技機の前記扉に取り付けられて、前記扉を前記筐体に施錠するための扉の錠装置であって、
前記筐体に設けられた被係止部に係止する係止位置とこの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部と、
鍵の挿入によって初めて回転可能となり、前記鍵の回転動作に伴って前記係止部を係止位置に位置させる施錠位置とこの施錠状態を解錠させる解錠位置との相互に回動する回転カムと、
前記扉に固定された固定部と、
前記回転カムの回転運動を、上下方向の直線運動に変換して上下方向に移動可能にして前記係止部を係止位置又は解除位置に移動させる移動部とを備え、
前記回転カムには、前記施錠位置に位置するときに前記移動部の移動を阻止する阻止部が、形成され、
前記係止部は、前記固定部に揺振可能に軸支され、
前記移動部には、前記係止部が前記係止位置に位置するときに、前記係止部が揺振不能となるような当て部が設けられ、
前記移動部の移動に伴って、前記当て部も移動して前記係止部を前記係止位置から前記解除位置に揺振可能とし、前記係止部の揺振に伴って前記係止部と前記被係止部との係止を解除可能に形成されていることを特徴とする錠装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載した錠装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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