JP2004057469A - 施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間から挿入した針金等によっても昇降杆を係止解除することができない施錠装置を得、施錠信頼性を向上させる。
【解決手段】外枠に対して開閉自在となった前枠を施錠する遊技機の施錠装置において、前枠の背面に固設したフレーム1と、フレーム1に摺動自在に設けられ外枠に係止するロット3と、フレーム1に固着して遊技機前面にキー穴を表出するシリンダー錠21と、シリンダー錠21の解錠によってロット3を係止解除方向に摺動させるシリンダーカムと、フレーム1側に回動自在に支持され前枠が外枠に閉鎖されることで一方向に回転する検知杆と、検知杆の一方向の回転に従動してロット3に係合してロット3の摺動を阻止する一方、シリンダーカムの回転に従動してロット3に対する係合を解除するロックカムとを設けた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス扉を有し外枠に開閉自在となった前枠を施錠する遊技機の施錠装置に関し、さらに詳しくは、不正解錠を防止するとともに、遊技機への着脱を容易とする改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技台等の施錠装置として、例えば実公昭58−4538号公報に開示されているものがある。これは、図23に示すように、前枠100の開放側裏面にシリンダ錠101と、該シリンダ錠101の錠軸102に取付けられたカム板103と、上下一対の鉤片104,104を有する昇降杆105とを基枠体106を介して取り付けるとともに、外枠107の開放側内側面の上下位置に前記鉤片104,104が係脱する係止金具108,108を固着し、シリンダ錠101の回動操作によりカム板103を回動して昇降杆105を上下方向へ摺動させるとともに、係止金具108,108と鉤片104,104との係止を解除して前枠100を解錠するように構成されたものである。この施錠装置は、施錠機構の主要部材をネジ止めすることで前枠100に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の施錠装置は、前枠の開閉端側の裏面に、昇降杆、カム板を配設し、これらの機構部が前枠の開閉端側の木口や背面から露出する状態となっていたため、前枠を閉鎖した場合であっても、前枠と外枠との隙間から針金等を挿入すれば、容易に機構部に接触して不正な行為、悪戯ができた。
【0004】
そして、昇降杆がカム板だけによって上下摺動して係止金具に係脱する機構であったため、上記した隙間から針金等を挿入すれば、昇降杆を係止解除する方向に直接移動することも可能で、高い施錠信頼性を得ることができなかった。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、隙間から挿入した針金等によっても昇降杆を係止解除することができない施錠装置を提供し、施錠信頼性の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の施錠装置は、ガラス扉を有し外枠51に対して開閉自在となった前枠53を施錠する遊技機の施錠装置であって、
前記前枠53の背面に固設したフレーム1と、
該フレーム1に摺動自在に設けられ前記外枠51に係止するロット3と、
前記フレーム1に固着して遊技機前面にキー穴を表出するシリンダー錠21と、
該シリンダー錠21の解錠によって回転し前記ロット3を係止解除方向に摺動させるシリンダーカム28と、
凸部43aを有しフレーム1側に回動自在に支持され前記前枠53が前記外枠51に閉鎖されることで前記凸部43aが押圧されて一方向に回転する検知杆43と、
フレーム1側に回動自在に支持され該検知杆43の一方向の回転に従動して前記ロット3に係合して該ロット3の摺動を阻止する一方、前記シリンダーカム28の回転に従動して前記ロット3に対する係合を解除するロックカム47と、
を具備したことを特徴とする。
【0007】
この施錠装置では、前枠53が外枠51に閉鎖され、ロット3が外枠51に係止した状態となると、このロット3にさらにロックカム47が係合し、ロット3の摺動が規制される。つまり、二重のロック状態となる。従って、ロット3を直接摺動することによるロット3と外枠51との係止解除が阻止される。これにより、前枠53の木口と外枠51との隙間から針金等を挿入して、ロット3の係止を解除する前枠53の不正解錠が防止される。
【0008】
請求項2記載の施錠装置は、請求項1記載の施錠装置において、
前記検知杆43及び前記ロックカム47が、
前記シリンダーカム28の回動軸の軸線方向に対し直交方向の同一軸上に相対回転自在に支持されていることを特徴とする。
【0009】
この施錠装置では、施錠機構の主要部材である検知杆43とロックカム47とが一つの軸回りに配設され、施錠機構の占有スペースが小さくなって、コンパクト化が実現可能となる。また、検知杆43とロックカム47とが同一軸回りで作動されるので、それぞれが別個の軸で作動する機構に比べ、コンパクト化が図れ、部材相互の相対位置精度が高まり、作動信頼性が高まる。
【0010】
請求項3記載の施錠装置は、請求項2記載の施錠装置において、
前記シリンダーカム28、前記検知杆43、前記ロックカム47を覆うユニットカバー29が前記フレーム1に固着され、
該ユニットカバー29に取り付けられた支持軸35に、前記検知杆43及び前記ロックカム47が回動自在に支持されることを特徴とする。
【0011】
この施錠装置では、シリンダーカム28、検知杆43、ロックカム47がユニットカバー29によって覆われ、遊技機の背面側からロックカム47等を解除操作し、前枠53を開放する等の不正行為が行えなくなる。また、防犯性を高めるためのユニットカバー29を利用して検知杆43及びロックカム47が支持され、例えばフレーム1等にこれらを支持するための部材を設ける必要がなくなり、施錠機構の占有スペースが小さくなり、かつ部材の高密度配置が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る施錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施錠装置の分解斜視図、図2は本発明に係る施錠装置の要部分解斜視図、図3は図2に示したシリンダーカムの斜視図、図4は図2に示したベース材の斜視図、図5は図2に示したユニットカバーの斜視図、図6は図2に示した支持軸の斜視図、図7は図2に示した検知杆の斜視図、図8は図2に示したロックカムの斜視図、図9は図2に示した軸受板の斜視図、図10は図2に示したガイド軸の斜視図である。
【0013】
本実施の形態による施錠装置は、遊技機であるパチンコ台に用いる場合を例に説明するが、この他、メダルを遊技媒体として使用するスロット等の遊技機に用いても後述する作用・効果を同様に奏するものである。
パチンコ台は、外枠に開閉自在となった前枠と、この前枠に対してさらに開閉自在となったガラス扉とを有している。これら前枠、ガラス扉の施錠は、前枠に設けて遊技台の表面に表出するシリンダ錠の回動方向によって施解錠操作が選択される。例えば、シリンダ錠を一方向に回転すれば、ガラス扉のみが前枠に対して解錠され、シリンダ錠を他方向に回転すれば前枠のみが外枠に対して解錠される。
【0014】
図示しない前枠の背面には、断面が略コ字状となる図1に示すレール状のフレーム1を固設している。フレーム1の長手方向には同方向に長尺なロット3がピン5a,5b,5cを介して摺動自在に設けられ、ロット3は上下端に、前枠の背面から突出するフック7,7と、後述のシリンダーカム28と係合するカム穴3aとを有している。フック7,7は、上方向へ摺動することで、図示しない外枠の係止部に係止し、下方向へ摺動することで係止を解除するようになっている。ロット3には後述するスライダー9とに亘ってコイルバネ11が張架され、コイルバネ11は付勢力によってロット3を上方向へ摺動させている。ロット3には係合突起13が設けられ、係合突起13は後述するロックカム47と係合可能となる。
【0015】
フレーム1の長手方向には同方向に長尺なスライダー9がピン15a,15bを介して摺動自在に設けられ、スライダー9は上下端に、前枠の前面から突出するフック17,17と、シリンダーカム28と係合するカム穴9aとを有している。フック17,17は、下方向へ摺動することで、図示しないガラス扉の係止部に係止し、上方向へ摺動することで係止を解除するようになっている。スライダー9には前述のロット3とに亘ってコイルバネ11が張架され、コイルバネ11は付勢力によってスライダー9を下方向へ摺動付勢させている。
【0016】
ところで、フレーム1には切欠19が形成され、切欠19にはシリンダー錠21が挿入されている。シリンダー錠21はフレーム1に固着して遊技機前面にキー穴を表出する。このシリンダー錠21の後部にはロックユニット23が固設されている。このロックユニット23は、後に詳述するように、シリンダー錠21のキー穴に挿入された合鍵を回動することによって、ロット3、スライダー9を摺動させるとともに、前枠の開閉状態を検知して、閉状態では、ロット3の摺動を規制する、二重ロックを可能としている。
【0017】
図2に示すように、シリンダー錠21は、フレーム1の背面側から切欠19へ挿入され、後端のフランジ25と、フレーム1との間にベース材27を挟入してフレーム1に取り付けられる。フランジ25は、一対のビス挿通穴25a、25aを有している。ベース材27は、図4に示すように、シリンダー錠21を挿通する抜き穴27aと、一対のビス挿通穴27b、27bとを有している。ベース材27は、例えば樹脂材等の弾性を有する材質からなり、フレーム1とシリンダー錠21との固定性を高めている。
【0018】
シリンダー錠21の後端回動軸21aにはシリンダーカム28が相対回転不能に取り付けられる。シリンダーカム28は、例えば板金加工によって形成された板状部材であり、図3に示すように、外周に、ロット摺動腕28aと、スライダー摺動腕28bと、ロック解除段部28cとを有している。シリンダーカム28は、シリンダー錠21に合鍵が挿入され、合鍵が回動されることで図2の時計回り・反時計回りに回動される。
【0019】
シリンダー錠21のフレーム1への固定は、ロックユニット23と共に行われる。ロックユニット23は、全体を覆うユニットカバー29を有している。図5に示すように、ユニットカバー29には二つのビス挿通穴29a,29aが穿設され、それぞれのビス挿通穴29a,29aに挿入された図示しないビスは、フランジ25、ベース材27を貫通してフレーム1のネジ穴33,33へ螺合するようになっている。つまり、ロックユニット23,フランジ25,ベース材27がビスによって共にフレーム1側へ螺着されるようになっている。
【0020】
図5に示すように、ユニットカバー29は、例えば透明或いは半透明な樹脂材から一体成形され、フレーム1に対向する側の側面を開口させた略直方体箱形状となっている。つまり、ユニットカバー29は、側面の開口部29bがフレーム1に固定されることで、内部のロック機構を覆うようになっている。ユニットカバー29の底面には軸挿通穴29cが穿設され、軸挿通穴29cには支持軸35がユニットカバー29の長手方向(図2の上下方向)に挿入される。
【0021】
図6に示すように、支持軸35には、大径の頭部35aと、固定溝35bが形成されている。ユニットカバー29に挿入された支持軸35は、頭部35aが底面に当接することでそれ以上の挿入が規制される。ユニットカバー29の略中央部には軸受板37が取り付けられる。図9に示すように、軸受板37には、円周の一部分が開放した支持穴37aが形成されている。軸受板37は、ユニットカバー29に取り付けられることで、ユニットカバー29に挿入された支持軸35の固定溝35bに支持穴37aを係止し、支持軸35のユニットカバー29からの抜けを規制する。これにより、支持軸35は、ユニットカバー29から抜脱不能となっている。
【0022】
また、ユニットカバー29の略中部の軸受板37より上方には、ガイド軸41が取り付けられる。ガイド軸41は、図10に示すように、後述のロックカム47を支持するための軸部41aを有している。
【0023】
このようにして、ユニットカバー29に挿通された支持軸35には、検知杆43が回動自在に外挿される。検知杆43は、図7に示すように、凸部43a、ストッパ杆43bを有している。検知杆43の凸部43aは、ユニットカバー29に形成された窓部29dから外方へ突出される。支持軸35には図2に示す検知杆用バネ45が外挿され、検知杆用バネ45は検知杆43へ図2の矢印a方向の回転力を付勢している。また、検知杆43の凸部43aは、前枠が外枠に対して閉鎖されると、外枠に当接し、検知杆用バネ45の付勢力に抗して検知杆43を矢印b方向へ回転させる。
【0024】
ユニットカバー29の内部には、支持軸35とガイド軸41とによってロックカム47が回動自在に支持されている。ロックカム47は、図8に示すように、下部軸穴47a、上部軸穴47b、ロック腕47c、ロック解除斜面47dを有している。ロックカム47は、下部軸穴47aに支持軸35を挿通し、上部軸穴47bにガイド軸41の軸部41aを挿通して、回動自在にユニットカバー29に支持される。すなわち、検知杆43、ロックカム47は、ユニットカバー29を介してフレーム1側に回動自在に支持されている。
【0025】
支持軸35には図2に示すロックカム用バネ49が外挿され、ロックカム用バネ49はロックカム47を図2の矢印b方向へ付勢している。ロックカム用バネ49の付勢力は、検知杆用バネ45の付勢力より小さく設定されている。従って、ロックカム47は、検知杆用バネ45によって検知杆43が矢印a方向へ回転されることで、検知杆43のストッパ杆43bによってロック腕47cが押圧されて、同じく矢印a方向へ回転されている。検知杆43の矢印a方向の回転は、凸部43aが窓部29dに当接することで所定範囲に規制されている。
【0026】
一方、検知杆43の凸部43aが外枠に当接し、検知杆43が矢印b方向へ回転されると、ロックカム47は、ロック腕47cをストッパ杆43bに当接させながら、ロックカム用バネ49の付勢力によって、同じくb方向へ回転する。
【0027】
このような構成において、後述の動作の説明によって明らかとなるように、ロックカム47のロック腕47cは、ロット3に設けた係合突起13と係合・係合解除するようになっている。また、ロックカム47は、後に詳述するように、ロック解除斜面47dがシリンダーカム28に押圧されることで矢印a方向に回転され、ロット3の係合突起13との係合が解除されるようになっている。
【0028】
次に、上記のように構成した施錠装置の動作を説明する。
図11は前枠閉鎖時における要部を背面から見た動作説明図、図12は図1の側面視を(a)、背面視を(b)で示した組立外観図、図13は前枠解錠時における要部を背面から見た動作説明図、図14は図12の前枠解錠状態における組立外観図、図15はガラス扉解錠時における要部を背面から見た動作説明図、図16は図12のガラス扉解錠状態における組立外観図である。
【0029】
先ず、シリンダーカム28の回動に伴う、ロット3及びスライダー9の係止動作について説明する。
前枠の閉鎖時、図11に示すように、シリンダーカム28は、ロット摺動腕28aを、ロット3から離反させている。この状態で、図12に示すように、ロット3が上方へ配置されるとともに、スライダー9が下方へ配置されている。これにより、前枠はロット3を介して外枠へ施錠され、ガラス扉はスライダー9を介して前枠へ施錠されている。
【0030】
合鍵が遊技機の前面側からシリンダー錠21に挿入され、図13に示すように、シリンダーカム28が時計回りに回転されると、ロット摺動腕28aが、ロット3のカム穴3aを介してロット3を同図の下方向へ摺動させる。すると、図14に示すように、フック7,7が下方向へ移動し、ロット3と外枠との係止が解除される。これにより、前枠は、外枠に対して開放可能となる。
【0031】
一方、図11の状態からシリンダーカム28が図15に示す反時計回りに回転されると、スライダー摺動腕28bがスライダー9のカム穴9aを介してスライダー9を同図の上方向へと摺動させる。すると、図16に示すように、フック17,17が上方向へ移動し、スライダー9と前枠との係止が解除される。これにより、ガラス扉は、前枠に対して開放可能となる。
【0032】
次に、検知杆43の開閉検知によって実現するロット3の二重ロック動作について説明する。
図17は前枠閉鎖時のシリンダー錠近傍の水平断面図、図18は前枠解放時のシリンダー錠近傍の水平断面図、図19は前枠閉鎖時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図、図20は前枠解錠時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図、図21は前枠開放時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図、図22は前枠閉動開始時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図である。
【0033】
図17に示すように、検知杆43は、前枠53が閉鎖されると、凸部43aが外枠51に押圧され、矢印b方向へと回転する。これと同時に、図2に示したロックカム47もロックカム用バネ49の付勢力によって矢印b方向へと回転する。また、図18に示すように、前枠53が開放されると、検知杆43への外枠51からの押圧力がなくなり、検知杆43が検知杆用バネ45の付勢力によって矢印a方向へ回転される。このとき、同時に、図2,図7に示した検知杆43のストッパ杆43bが、ロックカム47のロック腕47cを押圧して、ロックカム47も同方向である矢印a方向へと回転される。
【0034】
ここで、図19に示すように、前枠53の閉状態では、検知杆43の矢印b方向の回転に伴ってロックカム47も矢印b方向へと回転しており、ロックカム47のロック腕47cが、ロット3の係合突起13と係合位置となる。ロック腕47cは、係合突起13の下方から当接している。従って、ロット3は、下方への摺動が阻止される。これにより、ロット3やフック7、7等を直接押し下げることによる、ロット3と外枠51との不正な解錠が不能となる。つまり、ロット3が二重ロックされた状態となっている。
【0035】
一方、前枠53の閉状態において、合鍵がシリンダー錠21に挿入され、前枠53が解錠操作されると、図20に示すように、シリンダーカム28が矢印c方向へと回転される。すると、シリンダーカム28のロック解除段部28cが、ロックカム47のロック解除斜面47dを押圧し、ロックカム47を矢印a方向へ回転させる。これにより、ロックカム47のロック腕47cが、ロット3の係合突起13と干渉しない図20(c)に示す位置へと移動され、ロット3の二重ロックが解除され、シリンダーカム28によってロット3が下方向へと摺動されて、図1に示したフック7,7と外枠51との係止が解除されて、前枠53が解錠により開放される。
【0036】
なお、前枠53の開放状態では、図21に示すように、検知杆43が検知杆用バネ45によって矢印a方向へ回転された状態となり、ロックカム47も同方向へ回転された状態となることから、ロックカム47のロック腕47cが係合突起13と干渉しない位置に配置され、ロット3の上下摺動は自在となる。
【0037】
また、図22に示すように、前枠53が閉鎖されると、まず、フック7,7が外枠51と係止し、その後、検知杆43の凸部43aが外枠51に当接して再び図19の状態となる。すなわち、検知杆43が矢印b方向へ回転され、これに伴ってロックカム47も同方向へと回転され、ロックカム47のロック腕47cが再び係合突起13の下部に当接する位置へと配置されて、ロット3の下方向への摺動を阻止し、ロット3を二重ロック状態とする。
【0038】
このように、上記の施錠装置によれば、前枠53が外枠51に閉鎖され、ロット3が外枠51に係止した状態となると、このロット3にさらにロックカム47が係合し、ロット3の摺動が規制される。つまり、二重のロック状態となる。従って、ロット3を直接摺動することによるロット3と外枠51との係止解除が阻止される。これにより、前枠53の木口と外枠51との隙間から針金等を挿入して、ロット3の係止を解除する前枠の不正解錠が防止される。
【0039】
また、施錠機構の主要部材である検知杆43とロックカム47とが一つの軸回りに配設され、施錠機構の占有スペースが小さくなって、コンパクト化が実現可能となる。また、検知杆43とロックカム47とが同一軸回りで作動されるので、それぞれが別個の軸で作動する機構に比べ、部材相互の相対位置精度が高まり、作動信頼性が高まる。
【0040】
さらに、シリンダーカム28、検知杆43、ロックカム47がユニットカバー29によって覆われるので、遊技機の背面側からロックカム47等を解除操作し、前枠を開放する等の不正行為が行えなくなる。また、防犯性を高めるためのユニットカバー29を利用して検知杆43及びロックカム47が支持され、例えばフレーム1等にこれらを支持するための部材を設ける必要がなくなり、施錠機構の占有スペースが小さくなり、かつ部材の高密度配置が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の施錠装置によれば、前枠の閉鎖によって一方向に回転する検知杆と、この検知杆の回転に従動してロットに係合する一方、シリンダーカムの回転に従動してロットに対する係合を解除するロックカムとを備えたので、外枠に係止したロットにロックカムが係合し、ロットの摺動を規制することができ、ロットを直接摺動することによるロットと外枠との係止解除を阻止できる。これにより、前枠の木口と外枠との隙間から針金等を挿入してロットの係止を解除する前枠の不正解錠を防止でき、前枠の施錠信頼性を向上させることができる。
【0042】
請求項2記載の施錠装置によれば、検知杆及びロックカムを、シリンダーカムの回動軸に対し直交する同一軸上に支持したので、施錠機構の主要部材を一つの軸回りに配設することができ、施錠機構の占有スペースを小さくして、コンパクト化を実現させることができる。
【0043】
請求項3記載の施錠装置によれば、シリンダーカム、検知杆、ロックカムを、ユニットカバーが覆うので、遊技機の背面側からロックカムを解除操作し、前枠を開放する等の不正行為を防止することができる。また、ユニットカバーに取り付けられた支持軸に、検知杆及びロックカムが回動自在に支持されるので、防犯性を高めるためのユニットカバーを利用して、検知杆及びロックカムを支持でき、例えばフレーム等にこれらを支持するための部材を設ける必要がなくなり、これによっても、施錠機構の占有スペースを小さくし、かつ部材の高密度配置が可能となって、コンパクト化を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施錠装置の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る施錠装置の要部分解斜視図である。
【図3】図2に示したシリンダーカムの斜視図である。
【図4】図2に示したベース材の斜視図である。
【図5】図2に示したユニットカバーの斜視図である。
【図6】図2に示した支持軸の斜視図である。
【図7】図2に示した検知杆の斜視図である。
【図8】図2に示したロックカムの斜視図である。
【図9】図2に示した軸受板の斜視図である。
【図10】図2に示したガイド軸の斜視図である。
【図11】前枠閉鎖時における要部を背面から見た動作説明図である。
【図12】図1の側面視を(a)、背面視を(b)で示した組立外観図である。
【図13】前枠解錠時における要部を背面から見た動作説明図である。
【図14】図12の前枠解錠状態における組立外観図である。
【図15】ガラス扉解錠時における要部を背面から見た動作説明図である。
【図16】図12のガラス扉解錠状態における組立外観図である。
【図17】前枠閉鎖時のシリンダー錠近傍の水平断面図である。
【図18】前枠解放時のシリンダー錠近傍の水平断面図である。
【図19】前枠閉鎖時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図である。
【図20】前枠解錠時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図である。
【図21】前枠開放時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図である。
【図22】前枠閉動開始時の状態を背面視(a)、b−b断面(b)、c−c断面(c)で示した動作説明図である。
【図23】従来の遊技台用施錠装置の斜視図である。
【符号の説明】
1…フレーム
3…ロット
21…シリンダー錠
28…シリンダーカム
29…ユニットカバー
35…支持軸
43…検知杆
43a…凸部
47…ロックカム
51…外枠
53…前枠

Claims (3)

  1. ガラス扉を有し外枠に対して開閉自在となった前枠を施錠する遊技機の施錠装置であって、
    前記前枠の背面に固設したフレームと、
    該フレームに摺動自在に設けられ前記外枠に係止するロットと、
    前記フレームに固着して遊技機前面にキー穴を表出するシリンダー錠と、
    該シリンダー錠の解錠によって回転し前記ロットを係止解除方向に摺動させるシリンダーカムと、
    凸部を有しフレーム側に回動自在に支持され前記前枠が前記外枠に閉鎖されることで前記凸部が押圧されて一方向に回転する検知杆と、
    フレーム側に回動自在に支持され該検知杆の一方向の回転に従動して前記ロットに係合して該ロットの摺動を阻止する一方、前記シリンダーカムの回転に従動して前記ロットに対する係合を解除するロックカムと、
    を具備したことを特徴とする施錠装置。
  2. 請求項1記載の施錠装置において、
    前記検知杆及び前記ロックカムが、
    前記シリンダーカムの回動軸に直交方向の同一軸上に相対回転自在に支持されていることを特徴とする施錠装置。
  3. 請求項2記載の施錠装置において、
    前記シリンダーカム、前記検知杆、前記ロックカムを覆うユニットカバーが前記フレームに固着され、
    該ユニットカバーに取り付けられた支持軸に、前記検知杆及び前記ロックカムが回動自在に支持されることを特徴とする施錠装置。
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