JP5095566B2 - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機、スロットマシンなどのゲーム機の施錠装置に関し、特に、ゲーム機の前面枠(前扉)を本体枠(筐体)に対し施錠する施錠装置において、針金等の不正器具を用いた不正解錠を防止しつつ、ゲーム機をリサイクルする際には、キーのない状態であっても、解錠を可能としたゲーム機の施錠装置に関する。
近年、パチンコ機などのゲーム機において、パチンコホールに設置されて使用した後、専門のリサイクル業者或いはゲーム機メーカーなどが、使用後のゲーム機を回収し、回収したゲーム機から、使用可能な枠体、電気機器、機械部品などを取り外し、使用可能な枠体、電気機器、機械部品などを、ゲーム機に再使用する、ゲーム機のリサイクルが行なわれつつある。
一方、本発明者らは、従来、前面枠側に固定される基枠体の上部と下部に、本体枠側に固定される受け金具を、受け入れて拘束する拘束溝部を有したラッチ部材を回動可能に枢支し、基枠体に沿って作動杆を摺動可能に且つラッチ部材に連結して配設したゲーム機の施錠装置において、基枠体にシリンダ錠を押し込み引き出し移動可能に装着し、シリンダ錠を押し込んだとき、作動杆を介してラッチ部材をロックするロック手段を設けたゲーム機の施錠装置を、下記特許文献1で提案している。
この施錠装置は、前面枠を本体枠に対し閉じると、受け金具がラッチ部材の拘束溝部内に進入し、受け金具がラッチ部材を押し込むようにして、ラッチ部材がばねの付勢力に抗して回動し、ラッチ部材の拘束溝部内に受け金具が拘束された状態となり、このとき、シリンダ錠が手動或いはばねの付勢力により基枠体内に押し込まれ、係止部材が作動杆を施錠位置にロックして、作動杆及びラッチ部材をロックし、施錠状態となる。このような施錠状態では、係止部材が作動杆及びラッチ部材を施錠位置にロックするため、その移動や回動が不可能となり、不正な針金等を前面枠の隙間から差し込んで行なう不正解錠を防止することができる。
特開2006−218034号公報
このような、施錠状態での作動杆やラッチ部材の動きをロックするロック機構を備えた施錠装置は、シリンダ錠に適正なキーを挿入して正常な解錠操作を行なったときのみ、作動杆とラッチ部材が解錠側に作動し、解錠されるため、ゲーム機がパチンコホールの島から外され、本体枠の背面側が露出した状態となった場合、背面側から手を差し入れて作動杆またはラッチ部材を解錠側に移動させようとしても、不可能であり、適正なキーをシリンダ錠に挿入して解錠操作したときのみ、前面枠を開くことができる。
一方、ゲーム機はパチンコホールでの使用が終了すると、パチンコホールから撤去されるが、殆どのゲーム機がキーのない状態で、且つ施錠状態で撤去され、撤去されたゲーム機は、リサイクルを行なう業者に引き渡される。
このため、ゲーム機のリサイクルを行なう業者は、ゲーム機を分解して、使用可能な枠体、電気機器、機械部品などを取り外してリサイクルを実施する際、先ず、ゲーム機の前面枠の施錠装置を解錠することから作業を始めるところ、キーのない施錠装置を解錠するために、ロック機構を分解し或いはシリンダ錠を分解するという煩雑な作業を行なう必要があった。また、それらを分解する際、施錠装置の部品の破壊を伴う場合があり、リサイクルで使用可能な施錠装置を破壊せざるを得ないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、施錠状態で、ラッチ部材、ラッチ部材用の作動杆がロックされる施錠装置であっても、ゲーム機のリサイクル時にはキーを使用せずにロックを解除することができるゲーム機の施錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の請求項1のゲーム機の施錠装置は、
ゲーム機の前面枠を施錠し解錠する前面枠施錠機構が縦長の支持部材に取り付けられ、該前面枠施錠機構には受け具を拘束する拘束溝部を有したラッチ部材が回動可能に該支持部材の上部と下部に枢支され、該ラッチ部材を解錠側に動作させる作動杆が該支持部材の長手方向に沿って摺動可能に装着され、該ラッチ部材を解錠側に付勢するばね部材が装着され、該支持部材の側部に突設された取付座部にシリンダ錠が取り付けられ、該シリンダ錠の錠軸に固定されたカム部材が該作動杆に係合可能とされ、該シリンダ錠によりカム部材を介して該作動杆を摺動させて該ラッチ部材を解錠動作させるゲーム機の施錠装置において、
該作動杆には施錠時に該作動杆をロックするロック機構が設けられ、該ラッチ部材にロック凹部が設けられ、ロックピンを有したラッチロック部材が、施錠時、該ロック凹部に該ロックピンを嵌入させて該ラッチ部材をロックするように、該支持部材の上部と下部に各々摺動可能に取り付けられ、該ラッチロック部材には、該ロックピンを該ラッチ部材のロック側に付勢するばね部材が装着され、該ラッチロック部材は該作動杆の解錠側への摺動時に、該作動杆と係合してアンロック側に摺動する一方、該ラッチロック部材は、施錠状態で、該支持部材の開口凹部から差し込んだ工具により解錠側に押されたとき、該作動杆とは独立して、アンロック側に摺動可能とされ
前記前面枠施錠機構及び作動杆を含む該支持部材が1本のケース内に収納され、該ケースには、該支持部材における前記開口凹部に対応した位置に、該ケース側の開口凹部が形成され、
該ラッチロック部材には、該支持部材及び該ケースの該開口凹部から差し込んだ工具により押圧する部分として、該ラッチ部材の側面形状より小形の側面形状の押圧部が、該ラッチ部材の陰に隠れる形態で、該ラッチ部材の拘束溝部の近傍に形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、施錠状態で、ロック機構によりラッチ部材用の作動杆及びラッチ部材がロックされるが、ラッチロック部材は、施錠状態で、支持部材の開口凹部から差し込んだ工具により解錠側に押されたとき、作動杆とは独立して、アンロック側に摺動するので、これにより、ゲーム機のリサイクル時にはキーを使用せずに、比較的簡単にラッチ部材のロックを解除して解錠し、ゲーム機のリサイクルを容易に行うことができる。
また、前面枠施錠機構のラッチ部材及び作動杆がケースに収納されてケースで覆われるため、針金等の不正工具による不正解錠を防止することができる。さらに、ラッチ部材はケースの内側で回動可能に枢支されるので、施錠装置の背面側に突出する鉤状部分がなくなる。このため、前面枠を開き、ゲーム機の内部を保守点検する際などに、前面枠内側の施錠装置の背面側には、突出部分がないので、手や工具などの動きが干渉して邪魔になることがなく、安全且つスムーズに作業を行なうことができる。
また、ラッチロック部材が施錠装置の支持部材または支持部材をカバーするケースに覆われている場合でも、リサイクル時にはキーを使用せずに解錠操作を可能とし、且つ通常使用時には、ラッチロック部材がラッチ部材の陰に隠れる状態となり、針金等の不正器具によるラッチロック部材の不正摺動を防止することができる。
請求項の発明は、上記請求項1の施錠装置において、施錠時に上記作動杆の摺動をロックするロック機構として、上記作動杆における上記シリンダ錠のカム部材と係合する位置に、係合部が突設され、該カム部材の第1係合部と第2係合部が該係合部を挟み込んでロックすることを特徴とする。
この発明によれば、簡単な構造で、且つ部品点数を増やすことなく、施錠時に作動杆をロックすることができる。
請求項の発明は、上記請求項1の施錠装置において、上記支持部材にはガラス枠を施錠するガラス枠施錠機構が設けられ、該ガラス枠施錠機構にはガラス枠鉤部材が、該ケース内の該支持部材の少なくとも2箇所に、単独で傾動可能に枢支され、該各ガラス枠鉤部材には施錠側に付勢するばね部材が装着され、該各ガラス枠鉤部材は、上記作動杆を上記ラッチ部材の解錠方向とは逆の方向に摺動させたとき、該作動杆の係合凸部に係合して、解錠側に傾動するように構成されたことを特徴とする。
この発明によれば、1本の作動杆を前面枠施錠機構用とガラス枠施錠機構用に兼用することができ、部品点数を少なくし、且つ構造を簡単化することができる。また、前面枠またはガラス枠を閉じたときに施錠動作は各ラッチ部材の回動またはガラス枠鉤部材の傾動によって行なわれ、また、ラッチ部材とガラス枠鉤部材は、施錠する際、作動杆の摺動摩擦抵抗とは無関係に単独で傾動(回動)して施錠が行なわれるので、各部品の製造時の寸法誤差や形状のばらつきがある場合でも、支持部材に枢支されるラッチ部材とガラス枠鉤部材の摩擦抵抗は小さく、円滑に施錠することができる。
本発明のゲーム機の施錠装置によれば、施錠状態で、ラッチ部材及びラッチ部材解錠用の作動杆がロックされるので、針金等の不正工具を使用する不正解錠を防止することができる一方、ゲーム機のリサイクル時には、キーを使用せずにラッチロック部材を動かしてロックを解除することができ、ゲーム機のリサイクルを効率良く行なうことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機の施錠装置の正面図と平面図を示し、図2はその右側面図を示している。図3はその左側面図を、図4はその背面図を示している。また、図5はケース1を外した状態の右側面図を示し、図6は分解左側面図を示している。
図1〜図4に示すように、この施錠装置の装置本体Sは、概略的には、外側を覆うケース1を有し、ケース1は、薄い板状空間を内部に有した断面コ字状に形成される共に、薄く細い長尺状に形成され、そのケース1内に、板状で縦に長い支持部材2が挿入され、支持部材2には、図5に示すように、ゲーム機の前面枠を施錠し解錠する前面枠施錠機構Aと、パチンコ機のガラス枠を施錠し解錠するガラス枠施錠機構Bとが取り付けられて構成される。
図6,7に示すように、支持部材2は帯状金属板の前縁部と後縁部の一部を直角に曲折した基枠として形成され、ケース1の板状空間内に収納され、前面枠施錠機構Aのラッチ部材4、5がケース1内の支持部材2の上部と下部に回動可能に枢支される。また、ガラス枠施錠機構Bのガラス枠鉤部材7,8が支持部材2の上部と中間部に、ケース1から前方にその先端部が突出する形態で、傾動可能に枢支されている。
さらに、ケース1内の支持部材2の右側面に、ラッチ部材4、5及び後述のガラス枠鉤部材7,8を解錠動作させる1本の作動杆6が、その長手方向(上下縦方向)に沿って、ガイド孔6gとガイドピン19により所定の範囲で摺動可能に装着される。作動杆6は、ラッチ部材4、5の解錠用とガラス枠鉤部材7,8の解錠用に、兼用して動作するもので、後述のシリンダ錠17のカム部材18の回動に応じて上下に摺動し、下摺動時にラッチ部材4,5を解錠動作させ、上摺動時にガラス枠鉤部材7,8を解錠動作させる。支持部材2上のラッチ部材4,5及び作動杆6は、支持部材2を覆うケース1によって、その全体がケース1で覆われる。
図5に示すように、ラッチ部材4、5は、支持部材2の右側面(正面を示す図1の右側面)に枢軸4a,5aを軸に回動可能に枢支され、ラッチ部材4,5と支持部材2との間に、ばね部材(コイルばね)4c、5cが装着され、ラッチ部材4,5は解錠方向(図5の時計方向)に付勢される。ここでは、ばね部材4c、5cとしてコイルばねが使用されているが、トーションばねを枢軸4a,5aの周囲に装着することもできる。
図6に示すように、ラッチ部材4,5は、金属板を略楕円形状に打抜いて形成され、ラッチ部材4,5には受け具(係止ピン)41、42を拘束する拘束溝部4b,5bと後述のロックピン9a,10aを嵌入させるロック凹部4d、5dが形成される。また、ケース1の対応部分には、受け具41,42を受け入れる開口凹部11,12が形成され、支持部材2の対応位置にも、受け具41,42を受け入れる開口凹部21,22が形成されている。
これにより、施錠時には、受け具41,42がケース1と支持部材2の開口凹部11,12,21,22内に進入し、さらにラッチ部材4,5の拘束溝部4b、5bに進入して、ラッチ部材4,5が回動され、ラッチロック位置に達したラッチ部材4,5がロックピン9a,10aによりロックされ、これにより、受け具41,42が拘束溝部4b、5bと開口凹部11,12,21,22内で拘束され施錠される構造となっている。
ロックピン9a,10aは図7に示すように、各々ラッチロック部材9,10の右側面に突設され、ラッチロック部材9,10は図12〜図15に示すように、各々、支持部材2の上部と下部の左側面に所定の範囲で上下摺動可能に取り付けられる。さらに、ラッチロック部材9,10は、ラッチ部材4,5との間に装着されたばね部材4c、5cにより、ロックピン9a,10aをロック凹部4d、5dに嵌入させるように付勢され、作動杆6の下方摺動時に、作動杆6によって下方に摺動し、ロックピン9a,10aによるロックを外す構造となっている。
ケース1の正面は正面開口部として開口し、この開口した正面開口部から、支持部材2が挿入されて、所定位置に固定される。支持部材2には上記の如く、ラッチ部材4,5、ガラス枠鉤部材7,8及び作動杆6などが取り付けられる。支持部材2の前面及び背面側には、図7に示すように、複数個所に固定座2aが直角に曲折するように形成され、これらの固定座2aは前面枠の内側に本装置を固定するために、前面または背面側にケース1から突出して設けられている。
さらに、ケース1内に挿入される支持部材2には、図7などに示すように、正面視で左側に突出板部を直角に曲折して、シリンダ錠17用の取付座部3が形成されている。この取付座部3の基部の右側面に開口部が形成され、この開口部から作動杆6の係合部6aが支持部材2の右側面から取付座部3の内側に差し込まれるように作動杆6が支持部材2に摺動可能に取り付けられる。
図6,7に示すように、シリンダ錠17の錠軸17aにカム部材18が固定され、カム部材18には、第1係合部18aと第2係合部18bが略C型を呈するように側方に突出して形成されている。この第1係合部18aと第2係合部18b間には、作動杆6の下部近傍に突設された係合部6aが図13のように取付座部3の内側に差し込まれて保持され、シリンダ錠17からキーが抜かれた施錠状態において、作動杆6の摺動がカム部材18によりロックされるようになっている。シリンダ錠17、カム部材18及び作動杆6の係合部6aが作動杆6のロック機構を構成する。
一方、シリンダ錠17の操作時にカム部材18が上方または下方に回動したときには、作動杆6の係合部6aにカム部材18の第1係合部18aまたは第2係合部18bが係合して、作動杆6が上方にまたは下方に摺動するようになっている。
このように、シリンダ錠17からキーを抜いた状態で、シリンダ錠17の錠軸17aはロックされて回動不可能であり、錠軸17aに固定されたカム部材18も回動不可能であるから、これにより、シリンダ錠17からキーを抜いた施錠状態では、静止したカム部材18の第1係合部18aと第2係合部18bの間に係合部6aが保持され、ロックされ、針金等により不正に作動杆を摺動させて行なわれる不正解除を阻止することができる。
ケース1は、図6,7などに示すように、その正面幅(背面幅)の側面幅に対する比率が、略1/3〜1/4に設定され、正面幅(背面幅)が側面幅に比して細くスリムに形成され、ケース1の内部に板状空間が形成されている。
このケース1の板状空間内に挿入される支持部材2は、図6、7に示すように、長尺の帯状鋼板をプレス加工して成型され、その正面と背面端部は長手方向にそって直角に曲げて固定座2aとされ、さらに支持部材2の下部近傍の側方にシリンダ錠用の取付座部3が正面から左側に直角に曲折して形成されている。
取付座部3には、シリンダ錠17の矩形部付き円筒部分を挿入するための異形孔が形成され、シリンダ錠17のフランジ17bを固定するための固定孔が形成される。また、図6に示すように、支持部材2におけるラッチ部材4,5の装着位置の近傍に、後述のラッチロック部材9,10のロックピン9a,10aを挿通させるための長孔27,28が設けられる。さらに、支持部材2におけるラッチロック部材9,10の装着位置の近傍に、ラッチロック部材9,10の係合部9b、10bを挿通させるためのスリット23,24が縦方向に形成されている。
また、支持部材2には、受け具41、42の係止ピン41a,42aを受け入れるための開口凹部21,22が、上記ケース1の開口凹部11と12に対応した上部と下部位置に形成されている。
前面枠施錠機構Aには、2個のラッチ部材4,5が、支持部材2の右側面の上部と下部における開口凹部21と22の直下位置に、枢軸4a,5aにより回動可能に枢支される。ラッチ部材4,5は、図6のように、開口凹部11,12、21,22内に進入した受け具41、42(係止ピン)を係止拘束する拘束溝部4b、5bを有して形成され、さらに、ラッチ部材4,5の一部には、ラッチロック部材9,10に設けたロックピン9a,10aが嵌入してロックするロック凹部4d、5dが設けられる。
ラッチロック部材9,10は、図12〜15に示すように、支持部材2の左側面に、所定の範囲で上下摺動可能に装着され、且つ作動杆6がラッチ部材の解錠側となる下方に摺動したときのみ、ラッチロック部材9,10が下方に摺動して、ロックピン9a,10aによるロックを外すように、ラッチロック部材9,10には係合部9b、10bが端部を曲折して設けられる。
また、その係合部9b、10bは支持部材2に設けたスリット23,24を貫通して支持部材2の左側面から右側面に突出し、右側面に突出した係合部9b、10bは、図5に示すように、作動杆6のスリット状の係合孔6b、6cに係合し、作動杆6が解錠操作時に下降したとき、ラッチロック部材9,10が下方に動かされ、ラッチ部材4,5が解錠動作するようになっている。
ラッチ部材4,5には、図6に示すように、ラッチロック部材9,10との間に、ばね部材(コイルばね)4c、5cが掛けられ、ラッチ部材4,5は、このばね部材4c、5cにより解錠側に回動するように付勢され、ラッチロック部材9,10はこのばね部材4c、5cによりロックピン9a,10aをラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dに嵌入させてロックする方向に付勢される。
したがって、前面枠を閉じて施錠する際、このラッチ部材4,5が受け具41、42に押されて回動し、施錠位置に進入し、ラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dがロックピン9a,10aの対向位置まで回動したとき、ラッチロック部材9,10がばね部材4c、5cのばね力により上昇し、ロックピン9a,10aがラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dに嵌入してラッチ部材4,5が施錠位置でロックされ、ラッチ部材4,5が受け具41,42を拘束して施錠される構造となっている。
一方、シリンダ錠17による前面枠の解錠操作時には、カム部材18の回動により、作動杆6が下方に摺動し、作動杆6の係合孔6b、6cに係合した係合部9b、10bを介してラッチロック部材9,10が下降し、それにより、ロックピン9a,10aが下降してラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dから外れ、ラッチ部材4,5のロックが解除され、このとき、ばね部材4c、5cのばね力によりラッチ部材4,5が解錠側に回動して、前面枠が解錠されるようになっている。
一方、上部と下部のラッチロック部材9,10は、施錠状態において、作動杆6がロックされた状態であっても、各々単独で下方に摺動可能となっている。すなわち、図6に示すように、作動杆6の係合孔6b、6の長さは、その係合孔に係合するラッチロック部材9,10の係合部9b、10bの長さより長く形成される。
ラッチロック部材9,10は、リサイクル時に、キーのない施錠状態で、ラッチロック部材9,10がゲーム機の裏側から、ドライバなどの工具で、押し下げられたとき、単独で下方に摺動し、ロックピン9a,10aが下降してラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dから外れ、ラッチ部材4,5のロックが解除されるようになっている。
このとき、ラッチロック部材9,10の押し下げに使用される部分(ドライバなどで押圧して押し下げる部分)は、図12,13に示すように、施錠装置の背面の開口凹部11,12,21,22に現れるようになっている。
つまり、ラッチロック部材9,10には、開口凹部11,12,21,22から差し込んだドライバなどの工具により押圧する部分として、図6、図12,13に示すように、ラッチ部材9,10の側面形状より小形の側面形状を有した押圧部9c、10cが、ラッチ部材9,10の陰に隠れる形態で、ラッチ部材9,10の拘束溝部4b、5bの近傍に形成されている。
これにより、ゲーム機がパチンコホールなどで使用される間は、ラッチロック部材9,10がケース1によってその殆どの部分をカバーされ、且つカバーされない開口凹部11,12,21,22から現れる押圧部9c、10cについては、ラッチ部材9,10の陰に隠れる形態で配置されることにより、不正解錠を防止することができる。
作動杆6は、図5、6に示すように、支持部材2の右外面(正面視で支持部材2の右側)に上下摺動可能に装着され、作動杆6の中間部にガイド孔6gが設けられ、そのガイド孔6gに挿通されるガイドピン19の先端が支持部材2の右側面に固定される。
これにより、作動杆6はガイド孔6gとガイドピン19の係合範囲内で上下に摺動可能となっており、さらに、作動杆6にはばね受け部材26を介してばね部材(コイルばね)25が支持部材2との間に装着されている。作動杆6はこのばね部材25により上方に付勢され、ラッチ部材4,5を解錠する際、作動杆6はシリンダ錠17とカム部材18の回動により、ばね部材25の付勢力に抗して下方に摺動する。シリンダ錠17の錠軸17aの回動操作時、カム部材18が図4の反時計方向に回動すると、カム部材18の第1係合部18aが下側に回動し、係合部6aに係合して、作動杆6を下方に押し下げ、作動杆6は下降する。
さらに、ガラス枠施錠機構Bには、2本のガラス枠鉤部材7,8がケース1内の支持部材2の上部と中間部に、傾動可能に枢支される。図2、3,5,6などに示すように、ガラス枠鉤部材7,8は、支持部材2の右側面の上部と中間部の近傍に、正面を向いて、枢軸7a,8aにより、水平位置から上方に傾動可能に枢支される。また、各ガラス枠鉤部材7,8は、その先端部が、ケース1の前面開口部から、正面側に突き出すように配設される。
各ガラス枠鉤部材7,8には、ガラス枠鉤部材を施錠側(図5の反時計方向)に付勢するばね部材(トーションばね)7b、8bがその枢軸7a,8a,9aの周囲に装着される。このばね部材7b、8bとしてトーションばねが使用されるが、トーションばねによれば、コイルばねの場合に比べ、ガラス枠鉤部材に対し良好に傾動方向の付勢力を付与し、またばねの設置スペースを縮小することができる。
ガラス枠鉤部材7,8は、ラッチ部材4,5の解錠用と兼用される作動杆6により、解錠動作し、作動杆6がカム部材18の回動による上昇したとき、作動杆6の係合凸部6d,6eがガラス枠鉤部材7,8を押し上げ、これにより、ガラス枠鉤部材7,8が図5の時計方向に回動し、ガラス枠が解錠される。このために、作動杆6の上部と中間部に、ピン状の係合凸部6d,6eがガラス枠鉤部材7,8側に向けて突設され、ガラス枠鉤部材7,8に設けた異形孔に各係合凸部6d,6eが係合するようになっている。
ガラス枠を解錠するために、シリンダ錠17の錠軸17aを図1の反時計方向に回動したとき、カム部材18と係合部6aを介して作動杆6が上昇し、その係合凸部6d,6eが各ガラス枠鉤部材7,8を上側に回動させ、各ガラス枠鉤部材7,8がばね部材7b、8bのばね力に抗して上方に傾動し、ガラス枠が解錠される構造となっている。
シリンダ錠17は、図1などに示すように、ケース1の左側に突出した支持部材2の取付座部3に、フランジ17bを介して取り付けられ、シリンダ錠17の錠軸17aの先端にはカム部材18が固定される。カム部材18には、図7に示すように、2つの第1、第2係合部18a、18bが略C形状に設けられ、上述の如く、カム部材18が正面視で右側(時計方向)に回動したとき、カム部材18の第1係合部18aが係合して作動杆6を下降させてラッチ部材4,5を解錠動作させる。一方、カム部材18が正面視で左側(反時計方向)に回動したとき、カム部材18の第2係合部18bが係合して作動杆6を上昇させ、ガラス枠鉤部材7,8を上側に傾動させて解錠させるようになっている。
支持部材2には、前面枠施錠機構Aのラッチ部材4,5、作動杆6、ガラス枠施錠機構Bのガラス枠鉤部材7,8、シリンダ錠17などが組み付けられ、その組み付けられた状態の支持部材組付体の外側を覆うように、その組付体がケース1内に挿入されるが、図14〜図19に示すように、ケース1の内部空間を保持するために、支持部材2の4箇所に、スペーサピン29が取り付けられ、支持部材2の各所に固定されたスペーサピン29の先端と末端がケース1の両側面に固定される。
このように構成された施錠装置は、図9に示すように、パチンコ機(ゲーム機)における例えば合成樹脂製の前面枠45の自由端側の内側に、シリンダ錠17の先端を前面に露出させた状態で、固定座2aなどを前面枠45の内側に当て、固定座2aの孔に固定ねじを背面から正面に向けて挿入し、締め付け固定する。
一方、本体枠44の内側のラッチ部材4,5に対応した上下位置には、受け具41,42が固定される。受け具41,42にはラッチ部材4,5の拘束溝部4b、5b内に進入可能な係止ピンが突設される。また、前面枠45の前面にガラス枠46が開閉可能に装着される。
ガラス枠46は、遊技盤の前面に板ガラスまたは透明板を装着してパチンコ機の前面を覆う前扉となるもので、前面枠45の前面にヒンジを介して開閉可能に取り付けられ、その内側の、ガラス枠鉤部材7,8に対応した位置に、各々、ガラス枠受け具43が設けられている。
この施錠装置の装置本体Sは、パチンコ機の前面枠45の自由端側縁部の内側に、縦に取り付けられるが、図2に示す如く、その装置本体Sの右側面に何れの解錠用部材も現れず、ラッチ部材4,5、ロック解除用の作動杆6などは、ケース1内に収納されている。したがって、ケース1の背面及び右側面側は、図4のように、ラッチ部材用の開口凹部11,12を除き閉鎖され、また背面側に施錠用の突出部は現れない。
このため、不正解錠の際に、本体枠44と前面枠45の自由端側の隙間から、針金などが差し込まれたとしても、ラッチ部材4,5、ロック解除用の作動杆6などに、針金等の不正器具は到達せず、その種の不正解錠を、効果的に防止することができる。また、図2、図4などに示すように、ケース1の背面側に、鉤部材などの突出部や突起物は全くなく、保守点検などの際に前面枠45の内側を開いて部品交換などを行なうとき、施錠装置の突起物に干渉せずに安全に作業を行なうことができる。
また、図1に示すように、ケース1は正面視において非常に薄く形成され、パチンコ機の前面枠45内の右端の僅かな隙間でも施錠装置を装着することができ、施錠装置が占有する占有空間を非常に少なくすることができる。これにより、前面枠45内に装着される電気機器や機械部品などの配置設計の自由度を増すことができる。
次に、上記構成のゲーム機の施錠装置の動作を説明する。パチンコ機(ゲーム機)の前面枠45を本体枠44に対し閉じると、図9に示すように、施錠装置の上部と下部の開口凹部11,12,21,22内に、本体枠44側の受け具41,42(係止ピン)が進入し、ラッチ部材4,5のラッチ動作により受け具41,42が施錠装置内でロックされる。
このような施錠時、上部と下部のラッチ部材4,5は、受け具41,42の進入によって、図5の状態からその反時計方向に回動し、受け具41,42がラッチ部材4,5の拘束溝部4b、5b内に嵌りながらラッチ部材4,5を、ばね部材4c、5cのばね力に抗して奥側に回動させる。
これにより、ラッチ部材4、5は、図8の状態まで回動し、このとき、ラッチロック部材9,10に突設したロックピン9a,10aが、ばね部材4c、5cのばね力によるラッチロック部材9,10の上昇に伴って、ラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dに嵌入し、その位置でラッチ部材4,5がロックされる。これにより、図8,9及び図12,13に示すように、受け具41,42は、開口凹部11,12,21,22内で、ラッチ部材4,5の拘束溝部4b、5b内に拘束され、前面枠45は施錠状態となる。
このように、前面枠45を閉じて施錠するとき、ラッチ部材4,5はばね部材4c、5cのばね力に抗して回動し、施錠位置まで回動してロックされるが、ばね部材4c、5cのばね力は小さく、ラッチ部材4,5は単独で回動するため、摺動時の摩擦抵抗は小さく、僅かな力で前面枠45を閉じるだけで、前面枠45を確実に施錠することができる。また、同じばね部材4c、5cのばね力により、ラッチロック部材9,10が上昇して、ロックピン9a,10aがラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dに嵌入し、ラッチ部材4,5がロックされるので、ロック動作は円滑に且つ確実に行なわれる。
一方、前面枠45を解錠する場合は、キーによってシリンダ錠17の錠軸17aを右に回し、カム部材18を図4の反時計方向に回転させる。このとき、カム部材18の第1係合部18aは作動杆6の係合部6aに係合してこれを押し下げる(図10)。
この作動杆6の下降により、図10に示すように、上部と下部のラッチロック部材9,10が、係合孔6b、6c、係合部9b、10bを介して押し下げられ、ロックピン9a,10aが、ラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dから外れる。このとき、ラッチ部材4,5は、ばね部材4c、5cのばね力により、図10の如く、時計方向に回動し、図14、15のように、受け具41,42が拘束溝部4b、5bから離脱し、前面枠45は解錠される。解錠操作した後、ラッチ部材4,5はばね部材4c、5cのばね力により図10の状態を保持する。
一方、前面枠45内のガラス枠46を前面枠45に対し閉じて施錠する場合、ガラス枠46を前面枠45に対し押して閉じる。このとき、ガラス枠46の内側に設けたガラス枠受け具43が、まず、ガラス枠鉤部材7,8の頭部の傾斜面に当り、これを上方に傾動させ、係止位置に達したとき、ばね部材7b、8bの付勢力によりガラス枠鉤部材7,8が水平位置に(下方に)戻り、図9のように、ガラス枠受け具43にガラス枠鉤部材7,8が係止され、ガラス枠46は施錠状態となる。
このように、ガラス枠46を閉じて施錠する際、各ガラス枠鉤部材7,8がガラス枠受け具43に当たり、上方への回動力を受けて上に傾動し、その後、ばね部材7b、8bのばね力によりガラス枠鉤部材7,8が水平位置に戻り、各ガラス枠鉤部材7,8の傾動動作のみで施錠される。したがって、各ガラス枠鉤部材7,8と支持部材2間に生じる摺動摩擦抵抗は小さく、僅かな力でガラス枠46を閉じるだけで、ガラス枠46を確実に施錠することができる。
一方、ガラス枠46を解錠する場合は、キーによってシリンダ錠17の錠軸17aを左に回し、カム部材18を図4の時計方向に回転させる。このとき、カム部材18の係合凸部8bが作動杆6の係合部6aに係合してこれを押し上げる。
この作動杆6の上昇により、その上部、中間部に設けた係合凸部6d,6eが、各ガラス枠鉤部材7,8に当たり、各ガラス枠鉤部材7,8を上に傾動させる。これによって、ガラス枠鉤部材7,8が、図11のように、上側に傾動してガラス枠受け具43との係合が外れ、ガラス枠46は解錠される。
一方、パチンコ機がパチンコホールなどでの使用を終え、それらをリサイクル業者やメーカーが回収し、ゲーム機を分解して、リサイクル可能な部品を取り出す場合、キーのない施錠装置を解錠してゲーム機の前面枠45を開放する必要がある。
そこで、キーを使用せずに施錠装置のラッチ部材4,5を解錠動作させることとなる。パチンコホールの島から外されて回収されゲーム機の背面側は、開放されているため、その開放された背面側から、施錠装置にアクセスし、ドライバなどの工具を施錠装置のケース1の開口凹部11,12内に差し込む。そして、開口凹部11,12内に露出している上部と下部のラッチロック部材9、10の押圧部9c、10cを、工具の先端で押し下げる。上部と下部のラッチロック部材9、10の押し下げ操作は、各々個別に行なえばよい。
このようなラッチロック部材9、10の押圧部9c、10cの押し下げ操作により、ラッチロック部材9、10が下降してそのロックピン9a,10aがラッチ部材4,5のロック凹部4d、5dから外れる。このとき、ラッチ部材4,5は、ばね部材4c、5cのばね力により、図14、15に示すように回動し、拘束溝部4b、5b内に拘束されていた受け具41,42が開放され、前面枠45が解錠される。
上述のように、本施錠装置は、不正解錠を防止するために、支持部材2、ラッチ部材4,5、作動杆6などの施錠機構がケース1に覆われ、且つ作動杆6がロック機構により施錠時にロックされる構造となっており、施錠装置に適正なキーが付されていない場合、施錠装置全体を外し或いは破壊するなどの煩雑な作業が必要となるが、本施錠装置によれば、ドライバなどの工具によりアクセス可能な開口凹部11,12の左側面に、ラッチロック部材9,10の押圧部9c、10cが露出するため、施錠装置の左側面から開口凹部11,12に工具を差し込めば、ラッチロック部材9,10を押し下げて、ラッチ部材4,5を解錠させることができる。
一方、パチンコ機が通常使用される施錠状態において、施錠装置は、図8、図12、図13などに示すように、前面枠45の自由端側に近い、施錠装置の右側面の開口凹部11,12,21,22に現れる、ラッチロック部材9,10の押圧部9c、10cが、ラッチ部材4,5の陰に隠れる状態となっているので、仮に前面枠45の自由端側の隙間から針金等の不正器具を差し込まれたとしても、その押圧部9c、10cに到達することは難しく、ラッチロック部材9,10の不正摺動による不正解錠は不可能である。
このように、ゲーム機をリサイクルするために回収したとき、キーのないパチンコ機であって、ラッチ部材4,5、作動杆6などがケース1により覆われ、且つロック機構によりそれらが施錠時にロックされた状態であっても、リサイクル時には、比較的簡単な操作により、ラッチ部材4,5を解錠してリサイクルを行なうことができる。
さらに、前面枠45またはガラス枠46を閉じたとき、施錠動作は各ラッチ部材4,5の回動またはガラス枠鉤部材7,8の傾動によって行なわれ、また、ラッチ部材4,5の場合、解錠動作はラッチ部材4,5のばね部材4c、5cのばね力による回動によって行なわれるので、スリム化されたケース1内の作動杆6の摺動摩擦抵抗とは無関係に、施錠・解錠動作が行なわれ、各部品の製造時の寸法誤差や形状のばらつきがあった場合でも、円滑に施錠・解錠することができる。
また、ラッチ部材4,5は、ケース1の内側で回動可能に枢支されるので、施錠装置の背面側に突出する鉤状部分がない。このため、前面枠45を開き、ゲーム機の内部を保守点検する際などに、手や工具などの動きが施錠装置の突出部分に干渉して邪魔になることがなく、安全にまたスムーズに作業を行なうことができる。
しかも、ラッチ部材4,5や作動杆6を含む前面枠施錠機構Aが略完全にケース1内に収納されるので、前面枠の隙間から針金等を差し込み、それを前面枠施錠機構Aに引掛けて不正解錠しようとしても、ケース1内の前面枠施錠機構Aに針金等は到達せず、針金等の不正器具を用いた不正解錠を防止することができる。
また、1本の作動杆6が前面枠施錠機構Aとガラス枠施錠機構Bとで兼用して使用されるため、構造を簡単化すると共に、部品点数を削減することができる。
なお、上記実施形態では、金属板をプレス加工などして支持部材2を形成したが、この支持部材2は合成樹脂により形成することもできる。合成樹脂製の支持部材の場合、支持部材の厚さは、ケース1内に密に挿入可能な寸法に成形し、ケース1内に支持部材を密に嵌入するようにする。このように、合成樹脂製の支持部材をケース1内に密に嵌入することにより、曲げ強度の低い合成樹脂製の支持部材を問題なく使用することができる。
さらにこの場合、支持部材の内側面に、ラッチ部材4,5とガラス枠鉤部材7,8が回動可能または傾動可能に収納される凹部を形成すればよく、また、支持部材の一方の側面に、作動杆6を収納するための凹部を形成すればよい。また、ラッチ部材4,5用の枢軸4a,5aは合成樹脂製の支持部材にボスとして突設することができ、ガラス枠鉤部材7,8用の枢軸7a,8aも合成樹脂製の支持部材にボスとして突設することができる。
上記実施形態では、パチンコ機用の施錠装置について説明したが、スロットマシンなどのガラス枠を有しない、前面枠(前扉)のみを備えたゲーム機に、本発明の施錠装置を適用することもできる。この場合、ガラス枠施錠機構がなく、前面枠施錠機構のみが支持部材に組み付けられ、その支持部材がケース内に収納されることとなる。また、スロットマシンのように鍵によりリセットスイッチを動作させる場合、スイッチ作動杆を支持部材の左側面に沿って摺動可能に配設し、そのスイッチ作動杆をカム部材に係合可能とし、スイッチ作動杆もケース内に収納する。シリンダ錠に挿入した鍵を、前扉の反解錠側(左側)に回したとき、スイッチ作動杆を動作させることとなる。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の正面図(a)と平面図(b)である。 同施錠装置の右側面図である。 同施錠装置の左側面図である。 同施錠装置の背面図である。 ケース1を外した状態の右側面図である。 同施錠装置の分解左側面図である。 同施錠装置の分解背面図である。 ケース1を外し、ラッチ部材4,5を施錠状態としたときの右側面図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示す施錠時の右側面図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示す解錠時の右側面図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示し、ガラス枠を解錠した時の右側面図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示し、施錠時の左側背面からの上部部分拡大斜視図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示し、施錠時の左側背面からの下部部分拡大斜視図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示し、解錠時の左側背面からの上部部分拡大斜視図である。 ケース1を外した状態での使用状態を示し、解錠時の左側背面からの下部部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 ケース
2 支持部材
3 取付座部
4 ラッチ部材
4a 枢軸
4b 拘束溝部
4c ばね部材
4d ロック凹部
6 作動杆
6a 係合部
6b 係合孔
6d 係合凸部
7、8 ガラス枠鉤部材
7a,8a 枢軸
9、10 ラッチロック部材
9a,10a ロックピン
9b、10b 係合部
9c、10c 押圧部
11、12 開口凹部
17 シリンダ錠
17a 錠軸
18 カム部材
18a 第1係合部
18b 第2係合部
21、22 開口凹部
25 ばね部材
41、42 受け具
43 ガラス枠受け具
44 本体枠
45 前面枠
46 ガラス枠
A 前面枠施錠機構
B ガラス枠施錠機構
S 装置本体

Claims (3)

  1. ゲーム機の前面枠を施錠し解錠する前面枠施錠機構が縦長の支持部材に取り付けられ、該前面枠施錠機構には受け金具を拘束する拘束溝部を有したラッチ部材が回動可能に該支持部材の上部と下部に枢支され、該ラッチ部材を解錠側に動作させる作動杆が該支持部材の長手方向に沿って摺動可能に装着され、該ラッチ部材を解錠側に付勢するばね部材が装着され、該支持部材の側部に突設された取付座部にシリンダ錠が取り付けられ、該シリンダ錠の錠軸に固定されたカム部材が該作動杆に係合可能とされ、該シリンダ錠によりカム部材を介して該作動杆を摺動させて該ラッチ部材を解錠動作させるゲーム機の施錠装置において、
    該作動杆には施錠時に該作動杆をロックするロック機構が設けられ、該ラッチ部材にロック凹部が設けられ、ロックピンを有したラッチロック部材が、施錠時、該ロック凹部に該ロックピンを嵌入させて該ラッチ部材をロックするように、該支持部材の上部と下部に各々摺動可能に取り付けられ、該ラッチロック部材には、該ロックピンを該ラッチ部材のロック側に付勢するばね部材が装着され、該ラッチロック部材は該作動杆の解錠側への摺動時に、該作動杆と係合してアンロック側に摺動する一方、該ラッチロック部材は、施錠状態で、該支持部材の開口凹部から差し込んだ工具により解錠側に押されたとき、該作動杆とは独立して、アンロック側に摺動可能とされ
    前記前面枠施錠機構及び作動杆を含む該支持部材が1本のケース内に収納され、該ケースには、該支持部材における前記開口凹部に対応した位置に、該ケース側の開口凹部が形成され、
    該ラッチロック部材には、該支持部材及び該ケースの該開口凹部から差し込んだ工具により押圧する部分として、該ラッチ部材の側面形状より小形の側面形状の押圧部が、該ラッチ部材の陰に隠れる形態で、該ラッチ部材の拘束溝部の近傍に形成されたことを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 施錠時に前記作動杆の摺動をロックするロック機構として、該作動杆における前記シリンダ錠のカム部材と係合する位置に、係合部が突設され、該カム部材の第1係合部と第2係合部が該係合部を挟み込んでロックすることを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  3. 前記支持部材にガラス枠を施錠するガラス枠施錠機構が設けられ、該ガラス枠施錠機構にはガラス枠鉤部材が、前記ケース内の該支持部材の少なくとも2箇所に、単独で傾動可能に枢支され、該各ガラス枠鉤部材には施錠側に付勢するばね部材が装着され、該各ガラス枠鉤部材は、前記作動杆を前記ラッチ部材の解錠方向とは逆の方向に摺動させたとき、該作動杆の係合部に係合して、解錠側に傾動するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
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