JP5057849B2 - 遊技機用施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に使用される施錠装置に関し、特に施錠状態におけるロック爪の動きを完全にロックし、不正解錠を防止することができる遊技機用施錠装置に関する。
例えば、パチンコ機の施錠装置として、従来、下記特許文献1に記載される構造の施錠装置が知られている。この施錠装置は、縦長でアングル材形の基枠の上部と下部に各々、パチンコ機の表枠を施錠するための表枠用ロック爪と、金枠(ガラス枠)を施錠するための金枠用ロック爪とを揺動可能に枢支すると共に、基枠内に上下の表枠用ロック爪を連結する表枠用帯板と上下の金枠用ロック爪を連結する金枠用帯板とを摺動可能に配設し構成される。
さらに、基枠の中間部にシリンダ錠が取り付けられ、シリンダ錠の錠軸先端に、カム部材が取り付けられ、カム部材が表枠用帯板と金枠用帯板に係合可能とされ、シリンダ錠の一方向の回動により、カム部材を表枠用帯板に係合させ同帯板を摺動させて表枠を解錠し、シリンダ錠の他方向への回動により、カム部材を金枠用帯板に係合させ同帯板を摺動させて金枠を解錠するように動作する。
特開2001−38026号公報 特開平10−151254号公報
この種のパチンコ機の施錠装置は、通常、表枠または金枠を閉じると、表枠用ロック爪または金枠用ロック爪が、自動的に傾動して、本体枠側の受け金具または表枠側の受け金具に係止されて施錠され、解錠する際には、シリンダ錠によりカム部材を回動させることにより、表枠用帯板または金枠用帯板を摺動させて解錠操作する。このため、施錠状態において、表枠の隙間から針金などを差し込んで不正に表枠用帯板または金枠用帯板を移動させた場合、表枠用ロック爪または金枠用ロック爪が傾動して、不正解錠が可能となる問題があった。
このために、上記特許文献1の施錠装置では、施錠状態で表枠用帯板と金枠用帯板の移動をロックするロック部材とそのロックを解除するロック解除部材を取り付けている。しかしながら、このロック部材とロック解除部材は金枠用帯板に揺動可能に枢支され、表枠及び金枠の開閉時には揺動し、表枠用帯板などを係止する構造のため、表枠用帯板と金枠用帯板がキーによる解錠時に円滑に移動しない場合があり、また、ロック部材とロック解除部材及びそれらを付勢するコイルばねなどの部材が必要となって部品点数が増大し、製造時の組付工数も増大する課題があった。
一方、従来、遊技機の施錠装置として、基枠の上部と下部に鉤部材が傾動可能に枢支され、各鉤部材に施錠方向に付勢するコイルばねが掛止され、基枠内に摺動可能に配設した帯状の作動板を鉤部材に係合可能とし、且つ施錠時には上部と下部の鉤部材が単独で傾動しながらパチンコ機本体側の受け金具に係止される構造の施錠装置が、上記特許文献2により提案されている。この施錠装置は、上下の鉤部材が施錠動作する際、単独で傾動しながら受け金具に係止されて施錠するのであるが、針金などの不正器具により鉤部材つまりロック爪を動かした場合、解錠側に傾動可能のため、作動板を上記のロック部材によりロックしたとしても、鉤部材はロックされない。このため、不正器具による不正解錠が可能となってしまう課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、施錠する際に単独で傾動してロックされるロック爪であっても、施錠時のロック爪の動きをロックして不正解錠を防止することができる遊技機用施錠装置を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機用施錠装置は、断面略コ字状のチャンネル材状で取付板と支持板を有する縦長の基枠の該支持板に、表枠ロック爪が背面側に突出し且つ上下に傾動可能に枢支されると共に、該基枠内に作動帯板が該表枠ロック爪を解錠動作させるために該支持板に沿って上下に摺動可能に配設され、シリンダ錠が錠軸を基枠の内側に挿入し正面側に突出して該取付板に取り付けられ、該錠軸に固定されたカム部材に、該作動帯板と係合可能な係合凸部が設けられ、該基枠が遊技機の本体枠に対し開閉可能な表枠の内側に縦に取り付けられ、本体枠側に取り付けられた受け金具の係止部に、該表枠ロック爪が係止されて表枠が施錠される遊技機用施錠装置において、該表枠ロック爪の基部に隣接して、該表枠ロック爪の動きをロックするための摺動ロック部材が、略長方形の板状に形成されて、該基枠内の該支持板に沿って上下摺動可能に配設され、該表枠ロック爪には係止溝が形成されると共に、該係止溝に係合して該表枠ロック爪をロック状態に保持する係止部が該摺動ロック部材に設けられ、該摺動ロック部材には、該摺動ロック部材の係止部を係止方向に付勢するばね部材が掛止され、前記作動帯板には解錠時の摺動に伴い該摺動ロック部材の該係止部に係合して該摺動ロック部材のロックを解除する側に該摺動ロック部材を摺動させる係合部が設けられ、該表枠を前記本体枠側に閉じたとき、該表枠ロック爪が該本体枠の受け金具から回動力を受け、施錠側に回動してロック位置に達したとき、該ばね部材の付勢力により該摺動ロック部材の該係止部が該表枠ロック爪の該係止溝に進入して係止され施錠されることを特徴とする。
また、上記ばね部材としてコイルばねが上記表枠ロック爪と上記摺動ロック部材との間に掛け渡され、解錠時には、該コイルばねにより該表枠ロック爪を解錠側に付勢するように構成することができる。
また、上記表枠ロック爪の基部に円弧状の膨出部を形成し、該膨出部に係止溝が形成され、該表枠ロック爪の傾動時、該摺動ロック部材の該係止部が該円弧状縁部を摺動し、表枠ロック爪がロック状態まで回動したとき、該係止部が該係止溝に係止され、該表枠ロック爪がロックされるように構成することができる。
さらに、上記カム部材には、係合凸部が設けられ、該作動帯板には該カム部材の係合凸部が進入して嵌合する係合孔が設けられ、施錠状態において該係合凸部が該作動帯板の係合孔に嵌入した状態を保持して、該作動帯板の解錠側への摺動を阻止し、解錠時には該カム部材の該係合凸部が該係合孔内にさらに進入して該作動帯板を摺動させるように構成することができる。
さらに、上記表枠ロック爪の係止溝の近傍に、押し出し部が設けられ、解錠時に該表枠ロック爪が解錠側に回動する際、該押し出し部が受け金具を押して表枠が開放されるように構成することができる。
さらに、上記基枠の取付板に設けた開口部から正面側に突出し且つ上下に摺動可能にガラス枠ロック爪が配設され、上記作動帯板が上記カム部材の回動により上記表枠ロック爪の解錠方向と反対方向に移動したとき、該作動帯板の係合部に係合して、該ガラス枠ロック爪を解錠方向に摺動させるための係合部が該ガラス枠ロック爪に設けられ、該ガラス枠ロック爪を施錠方向に付勢するばね部材を該ガラス枠ロック爪に装着することができる。
上記構成の遊技機用施錠装置は、施錠する際に単独で傾動してロックされる表枠ロック爪を有した構造であっても、施錠時、摺動ロック部材の係止部が表枠ロック爪の係止溝に係合して表枠ロック爪の動きをロックするため、針金などの不正器具で表枠ロック爪を傾動させることは全く不可能であり、不正解錠を防止することができる。また、施錠状態において、表枠に開方向の力が印加された場合、その力は表枠ロック爪の枢軸と摺動ロック部材の係止部に分散してかかるため、無理に表枠を開こうとする際の施錠保持力を、従来の施錠装置より大きく向上させることができる。
さらに、表枠ロック爪と摺動ロック部材間に、表枠ロック爪を解錠方向に付勢すると共に摺動ロック部材の係止部を係止させる方向に付勢するばね部材を装着することにより、1個のばね部材のみで摺動ロック部材のロック動作を確実に行うことができ、表枠ロック爪は解錠時、そのばね力により受け金具を開放する方向に付勢され、表枠の開動作を良好に行うことができる。
さらに、ガラス枠を施錠するガラス枠ロック爪を基枠に設け、上記作動帯板を表枠ロック爪の解錠時とは逆方向に摺動させたとき、ガラス枠ロック爪を解錠動作させる構成とすれば、表枠とガラス枠の両方の施錠を行うことができると共に、1本の作動帯板のみで、カム部材とシリンダ錠を使用して選択的に解錠操作を行うことができる。
また、施錠状態においては、カム部材の係合凸部が、作動帯板の係合孔に嵌入した状態を保持して、作動帯板の解錠側への摺動を阻止する構成とすれば、不正器具の先端を引っ掛けて作動帯板を動かしガラス枠ロック爪や表枠ロック爪を摺動させようとしても、作動帯板はロックされて動かず、不正解錠を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ遊技機用の施錠装置の右側面図を示し、図2はその背面図を示し、図3はその分解右側面図を示している。本施錠装置は、基本的には、縦長で略チャンネル材形の基枠1の支持板12の上部と下部に、パチンコ遊技機の表枠21(図5)を施錠するための上下1対の表枠ロック爪2,3を、上下に傾動可能に背面に向けて配設し、さらに、基枠1の上部と中央下寄りに、上下1対のガラス枠ロック爪6,7を、上下摺動可能に配設し、上下の表枠ロック爪2,3及びガラス枠ロック爪6,7を解錠方向に傾動または摺動させる作動帯板8を、基枠1内の支持板12に沿って摺動可能に配設し、基枠1の取付板11の中間部下寄りにシリンダ錠9を取り付け、シリンダ錠9の錠軸9bの先端に固定したカム部材10を、作動帯板8に係合可能として構成される。
基枠1は、図3、図4の分解図に示すように、断面略コ字状の略チャンネル材状に形成され、その底板となる取付板11と、取付板11から直角に立ち上がるように曲折された支持板12とを有している。取付板11と支持板12が相互に直角に曲折され、支持板12には、表枠ロック爪2,3を支持するための幅広部が設けられ、その幅広部に枢軸2a,3aを介して表枠ロック爪2,3が各々上下に傾動可能に枢支される。支持板12の幅広部には、ロック爪用のストッパが設けられ、ばね部材14b.14eにより解錠側に付勢される表枠ロック爪2,3は、下方に傾動した解錠状態でこのストッパに当たって停止する。
さらに、基枠1の取付板11の上部と中間部上寄りに、ガラス枠ロック爪6,7用のスリット状の開口部11a、11bが形成され、この開口部11a,11bからフック部(ロック爪)を正面側に突き出す形態で、ガラス枠ロック爪6,7が基枠1内に上下摺動可能に配設される。上部と中間部上寄りに位置するガラス枠ロック爪6,7は、基部となる略矩形のスライド部6a,7aから正面側に突き出すようにフック部が上向きに形成されて構成され、施錠位置から解錠位置の範囲内で、基枠1内を上下に摺動可能に配設されている。
ガラス枠ロック爪6,7の基部となるスライド部6a,7aの縁部には、作動帯板8の係合部8e、8hと係合可能な係合部6c、7cが、ばね掛け部として兼用で設けられている。作動帯板8の下降時、作動帯板8の係合部8i、8hがガラス枠ロック爪6,7の係合部6c、7cに係合し、ガラス枠ロック爪6,7を下に摺動させ、受け金具との係合を外すように解錠動作する。ばね掛け部としての係合部6c、7cと取付板11間に、各々ばね部材14a、14dが掛止され、ガラス枠ロック爪6,7は施錠方向(上側)に付勢されている。ガラス枠ロック爪6,7の基部のスライド部6a,7aには、ガイド孔6b、7bが形成され、ガイド孔6b、7bにはガイドピン13a,13cが挿通され、ガイド孔6b、7bの範囲でガラス枠ロック爪6,7は上下摺動する。
支持板12の内側で表枠ロック爪2,3とガラス枠ロック爪6,7の外側に、1本の作動帯板8が上下摺動可能に配設され、作動帯板8には、上下方向に3個のガイド孔8a,8b,8cが形成される。この1本の作動帯板8は、表枠ロック爪2,3とガラス枠ロック爪6,7の両方を解錠するために兼用して使用され、上に移動したとき、表枠ロック爪2,3を傾動して表枠21を解錠し、下に移動したとき、ガラス枠ロック爪6,7を摺動させてガラス枠22を解錠する。
図3のように、ガイドピン13a,13b,13cが作動帯板8のガイド孔8a,8b,8c及びガラス枠ロック爪6,7のガイド孔6b、7bに挿入され、ガイドピン13a,13b、13cの先端は支持板12に固定される。なお、支持板12の中間部と作動帯板8の間にスライド部材15が上下摺動可能に配設される。このスライド部材15にはガイド孔15aが形成され、ガイドピン13bは作動帯板8のガイド孔8bからこのガイド孔15aを通り、先端が支持板12に固定される。
スライド部材15はガイド孔8bの範囲内で上下に摺動可能であると共に、ばね部材14cが係合部15bとしてのばね掛け部と取付板11との間に掛けられている。スライド部材15の係合部15bは、作動帯板8に設けた係合部8jと係合可能であり、作動帯板8が表枠ロック爪2,3を解錠動作させるために上移動したとき、係合部8jがスライド部材15の係合部15bと係合して,これを上に摺動させ、これに伴い、ばね部材14cによって下方への適度な付勢力を生じさせ、解錠操作後に作動帯板8を下方に戻すように摺動させる。作動帯板8はガイド孔8a,8b,8c及びガイドピン13a,13b,13cの範囲内で上下動可能となっている。
上下1対の表枠ロック爪2,3は、上述のように、支持板12の幅広部に枢軸2a,3aを軸に回動(傾動)可能に枢支されるが、表枠ロック爪2,3の基部の上部側に、膨出部2b、3bが上に膨出するように円弧状に形成され、その膨出部2b、3bの縁部に、係止溝2c、3cが上から下に向けて形成されている。この膨出部2b、3bの縁部には、後述の摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが接触しており、表枠ロック爪2,3が施錠状態に回動したとき、係止溝2c、3cに、摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが進入して嵌入し、表枠ロック爪2、3が施錠状態にロックされる。
摺動ロック部材4,5は、各々、略長方形の板状に形成され、表枠ロック爪2、3の基部と支持板12との間に、支持板12に沿って上下摺動可能に配設される。摺動ロック部材4,5には図3のように、係止部4a,5aと長孔4b、5bが設けられ、さらに、摺動ロック部材4,5は、各々、表枠ロック爪2、3との間に掛け渡されたばね部材(コイルばね)14b,14eにより下方つまり係止部4a,5aが係止溝2c、3cに進入して係止される方向に付勢される。
すなわち、図7の仮想線に示すように、表枠21の解錠状態において、表枠ロック爪2、3は、ばね部材14b,14eにより開く方向つまり下方に傾斜した状態を保持し、表枠21を閉じると、表枠21側の受け金具23,24が表枠ロック爪2,3の押し出し部2d、3d近傍を押して、表枠ロック爪2,3が施錠方向(上側)に回動し、施錠位置で摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが表枠ロック爪2,3の係止溝2c、3cに到達したとき、摺動ロック部材4,5がばね部材14b,14eの付勢力により下に移動し、係止部4a,5aが係止溝2c、3cに係止されて表枠ロック爪2,3は図9のように施錠状態となってロックされる。
一方、図3,図4に示すように、作動帯板8の上記摺動ロック部材4,5に対応した位置に長孔が形成され,その長孔の下縁に係合部8d,8eが形成されている。この作動帯板8の長孔には摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが嵌入して移動可能であり、作動帯板8がシリンダ錠9とカム部材10の作用により上に摺動したとき、その長孔の下縁の係合部8d,8eが係止部4a,5aと係合し、係止部4a,5aを上に摺動させる。これにより、係止溝2c、3cから係止部4a,5aを離脱させて、表枠ロック爪2,3のロックを解除する構造である。
一方、基枠1の取付板11の中間部下寄りに、シリンダ錠用の取付開口部が形成され、図3、図4に示すように、フランジ9aを有するシリンダ錠9がその取付開口部に挿入する形態で取り付けられる。シリンダ錠9は、取付板11の内側からフランジ9aを取付板11に当て、取付開口部からシリンダを正面に突出させ、固定ねじにて締め付け固定して取り付けられる。これにより、シリンダ錠9の錠軸9bは基枠1の内側に位置する。
基枠1の内側では、シリンダ錠9の錠軸9bの先端に、カム部材10が固定される。カム部材10には、第1係合凸部10aと第2係合凸部10bが突設され、図2、図4に示すように、第1係合凸部10aと第2係合凸部10bは、基枠1内で、支持板12及び作動帯板8の側を向いて配設される。また、カム部材10の第1係合凸部10aと第2係合凸部10bは、施錠状態(キーによる解錠時以外の状態時)において、作動帯板8の係合孔8f,8g(図3)及び支持板12の長孔に進入して嵌り込み、作動帯板8の移動を阻止する構造となっている。
さらに、カム部材10の第1係合凸部10aは、シリンダ錠9にキーを差し込み右に回したとき、図2の反時計方向に回動するが、このとき、第1係合凸部10aが係合孔8g内にさらに進入して作動帯板8を上に摺動させるように形成されている。また、同様に、カム部材10の第2係合凸部10bは、シリンダ錠9にキーを差し込み左に回したとき、図2の時計方向に回動するが、このとき、第2係合凸部10bが係合孔8f内にさらに進入して作動帯板8を下に摺動させるように形成されている。
上記構成の遊技機用施錠装置は、図5,図6に示すように、パチンコ遊技機の本体枠20の前面に、ヒンジを介して開閉可能に装着された表枠21の内側の自由端寄りに、縦に固定される。このとき、シリンダ錠9の正面鍵口は表枠21の正面に露出し、表枠ロック爪2,3は、表枠21の背面側つまり本体枠20側を向いて取り付けられる。
本体枠20内における表枠ロック爪2,3の対応位置に、受け金具23,24が固定される。この受け金具23,24は、図5,図6に示すように、略立方体形状に形成され、表枠ロック爪2,3のフック状のロック爪の内側に、密に嵌入可能な大きさと形状に形成されている。
一方、表枠21の正面側には、ガラス枠22がヒンジを介して開閉可能に取り付けられ、そのガラス枠22の閉鎖時にガラス枠22が嵌る表枠21の正面部分の縁部に、1対のガラス枠ロック爪6,7が突出する。そして、ガラス枠22の内側には、ガラス枠22の閉鎖時に、ガラス枠ロック爪6,7が係止可能な受け金具25,26がガラス枠22の内側に取り付けられる。
パチンコ遊技機の本体枠20に対し表枠21を閉じると、図9に示すように、施錠装置の解錠状態にある表枠ロック爪2,3の基部の押し出し部2d、3dの近傍に本体枠20の内側の受け金具23,24が接触し、これにより、表枠ロック爪2,3が上に回動していく。このとき、ばね部材14b,14eの付勢力により摺動ロック部材4,5が下に付勢される。そして、表枠ロック爪2,3の係止溝2c、3cが、摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aの位置に達したとき、図9のように、係止部4a,5aが係止溝2c、3cに嵌入し、受け金具23,24が表枠ロック爪2,3の内側に係止保持されてロックされ、表枠21が施錠状態となる。
このように、表枠21の施錠状態において、表枠ロック爪2,3の係止溝2c、3cに摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが嵌入して表枠ロック爪2,3がロックされる。このため、遊技機の表枠21と本体枠20の隙間から針金などの不正器具を差し込み、その先端で引っ掛けて、表枠ロック爪2,3を解錠側へ移動させようとしても、表枠ロック爪2,3は、摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aによりロックされているため、解錠への傾動は不可能である。
したがって、施錠状態における表枠ロック爪2,3は、解錠方向への傾動が不可能となり、表枠の隙間から針金などを差し込んで表枠ロック爪2,3を動かすことができず、不正解錠を防止することができる。また、施錠状態において、カム部材10の第1、第2係合凸部10a,10bが、作動帯板8の係合孔8f,8gに嵌入した状態を保持して、作動帯板8の移動はロックされる。
つまり、キーを抜いた状態のシリンダ錠9では、その錠軸9bは回動できず、回動不可能であるから、カム部材10はシリンダ錠9によりロックされ、作動帯板8はカム部材10により上下摺動を阻止される。このため、不正器具の先端を引っ掛けて作動帯板8を動かし表枠ロック爪2,3を摺動させようとしても、作動帯板8は摺動せず、不正解錠を防止することができる。
一方、表枠21に対しガラス枠22を閉じると、1対のガラス枠ロック爪6,7の先端傾斜部が、ガラス枠22の受け金具25,26に当って一旦下に摺動し、ばね部材14a,14dの付勢力によって上方に戻ることにより、ガラス枠ロック爪6,7がガラス枠22の受け金具25,26に係止される。
表枠21を解錠する場合、キーをシリンダ錠9に差し込み、右に回すと、カム部材10の第1係合凸部10aが図2の反時計方向に回動して作動帯板8の係合孔8gに係合し、作動帯板8を上方に移動させる。このとき、図10に示すように、作動帯板8の係合部8d,8eが摺動ロック部材4,5の係止部4a,5a係合して、摺動ロック部材4,5をばね部材14b,14eの付勢力に抗して、上に摺動させ、係止部4a,5aを表枠ロック爪2,3の係止溝2c、3cから外す。
これにより、表枠ロック爪2,3は、係止部4a,5aによる係止を外され、ばね部材14b,14eの付勢力により下側に傾動し、受け金具23,24から外れ、解錠される。また、この表枠21の解錠時、表枠ロック爪2,3はばね部材14a,14eにより開放方向に付勢され、表枠ロック爪2,3の押し出し部2d、3dが受け金具23,24を押し出すように作用し、これにより、解錠操作時に表枠21を楽に開くことができる。
ガラス枠22を解錠する場合、シリンダ錠9にキーを差し込み、キーを左に回すと、カム部材10の第2係合凸部10bが図2の時計方向に回動して作動帯板8を下方に移動させる。このとき、作動帯板8の係合部8h、8iが、ガラス枠ロック爪6,7の係合部6c、7cに係合してこれを押し下げ、ガラス枠ロック爪6,7が下方に摺動する。これにより、ガラス枠ロック爪6,7と受け金具25,26との係合が外れ、ガラス枠22が解錠される。
このように、施錠する際に単独で傾動してロックされる表枠ロック爪2、3を有した施錠装置であっても、施錠時、摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aが表枠ロック爪2,3の係止溝2c、3cに係合して表枠ロック爪2,3の動きをロックするため、針金などの不正器具で表枠ロック爪2,3を傾動させることは全く不可能であり、不正解錠を防止することができる。また、施錠状態において、表枠21に開方向の力が印加された場合、その力は表枠ロック爪2,3の枢軸2a,3aと摺動ロック部材4,5の係止部4a.5aに分散してかかるため、無理に表枠21を開く力に対抗する施錠保持力を増大させ、不正解錠を防止することができる。
さらに、表枠ロック爪2,3と摺動ロック部材4,5間に、表枠ロック爪2,3を解錠方向に付勢すると共に摺動ロック部材4,5の係止部4a,5aを係止させる方向に付勢する1本のばね部材(コイルばね)14b,14eが装着される。よって、各表枠ロック爪2,3は、1個のばね部材のみでロック動作を確実に行うことができ、表枠ロック爪2,3は解錠時、そのばね力により受け金具23,24を開放する方向に付勢されるから、表枠21の開動作を良好に行うことができる。
さらに、ガラス枠22を施錠するガラス枠ロック爪6,7を基枠1に設け、作動帯板8を表枠ロック爪2,3の解錠時とは逆方向に摺動させたとき、ガラス枠ロック爪6,7を解錠動作させるため、表枠21とガラス枠22の両方の施錠を行うことができると共に、1本の作動帯板8のみで、カム部材10とシリンダ錠9を使用して,両者を選択的に解錠操作を行うことができる。
また、施錠状態においては、カム部材10の係合凸部が、作動帯板8の係合孔8f、8gに嵌入した状態を保持して、作動帯板8の解錠側への摺動を阻止するため、不正器具の先端を引っ掛けて作動帯板8を動かしガラス枠ロック爪6,7を摺動させようとしても、作動帯板8は摺動せず、不正解錠を防止することができる。
本発明の一実施形態を示す遊技機用施錠装置の右側面図である。 同施錠装置の背面図である。 同施錠装置の分解右側面図である。 同施錠装置の分解背面図である。 使用状態を示す、表枠、ガラス枠を開いた状態の部分断面付き右側面図である。 使用状態を示す、表枠、ガラス枠を閉じた状態の部分断面付き右側面図である。 表枠ロック爪の動作を示す部分拡大右側面図である。 ガラス枠ロック爪の動作を示す部分拡大右側面図である。 表枠を閉じる際の施錠装置の施錠動作を示す部分右側面の説明図である。 表枠を解錠する際の施錠装置の解錠動作を示す部分右側面の説明図である。
符号の説明
1 基枠
2 表枠ロック爪
2a 枢軸
2b 膨出部
2c 係止溝
4 摺動ロック部材
4a 係止部
6 ガラス枠ロック爪
6c 係合部
8 作動帯板
8d〜8e 係合部
8f〜8g 係合孔
8h〜8j 係合部
9 シリンダ錠
10 カム部材
11 取付板
12 支持板
20 本体枠
21 表枠
22 ガラス枠
23〜26 受け金具

Claims (6)

  1. 断面略コ字状のチャンネル材状で取付板と支持板を有する縦長の基枠の該支持板に、表枠ロック爪が背面側に突出し且つ上下に傾動可能に枢支されると共に、該基枠内に作動帯板が該表枠ロック爪を解錠動作させるために該支持板に沿って上下に摺動可能に配設され、シリンダ錠が錠軸を基枠の内側に挿入し正面側に突出して該取付板に取り付けられ、該錠軸に固定されたカム部材に、該作動帯板と係合可能な係合凸部が設けられ、該基枠が遊技機の本体枠に対し開閉可能な表枠の内側に縦に取り付けられ、本体枠側に取り付けられた受け金具の係止部に、該表枠ロック爪が係止されて表枠が施錠される遊技機用施錠装置において、
    該表枠ロック爪の基部に隣接して、該表枠ロック爪の動きをロックするための摺動ロック部材が、略長方形の板状に形成されて、該基枠内の該支持板に沿って上下摺動可能に配設され、
    該表枠ロック爪には係止溝が形成されると共に、該係止溝に係合して該表枠ロック爪をロック状態に保持する係止部が該摺動ロック部材に設けられ、
    該摺動ロック部材には、該摺動ロック部材の係止部を係止方向に付勢するばね部材が掛止され、
    前記作動帯板には解錠時の摺動に伴い該摺動ロック部材の該係止部に係合して該摺動ロック部材のロックを解除する側に該摺動ロック部材を摺動させる係合部が設けられ
    該表枠を前記本体枠側に閉じたとき、該表枠ロック爪が該本体枠の受け金具から回動力を受け、施錠側に回動してロック位置に達したとき、該ばね部材の付勢力により該摺動ロック部材の該係止部が該表枠ロック爪の該係止溝に進入して係止され施錠されることを特徴とする遊技機用施錠装置。
  2. 前記ばね部材としてコイルばねが前記表枠ロック爪と前記摺動ロック部材との間に掛け渡され、解錠時には、該コイルばねにより該表枠ロック爪が解錠側に付勢されて回動することを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
  3. 前記表枠ロック爪の基部に膨出部が円弧状に膨出して形成され、該表枠ロック爪の傾動時、前記摺動ロック部材の係止部が該膨出部の縁を摺動し、表枠ロック爪がロック位置まで回動したとき、該係止部が該係止溝に係止され、該表枠ロック爪がロックされることを特徴とする請求項2記載の遊技機用施錠装置。
  4. 前記カム部材には、係合凸部が設けられ、前記作動帯板には該カム部材の係合凸部が進入して嵌合する係合孔が設けられ、施錠状態において該係合凸部が該作動帯板の係合孔に嵌入した状態を保持して、該作動帯板の解錠側への摺動を阻止し、解錠時には該カム部材の該係合凸部が該係合孔内にさらに進入して該作動帯板を摺動させることを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
  5. 前記表枠ロック爪の係止溝の近傍に、押し出し部が設けられ、解錠時に該表枠ロック爪が解錠側に回動する際、該押し出し部が前記受け金具を押して前記表枠が開放されることを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
  6. 前記基枠の取付板に設けた開口部から正面側に突出し且つ上下に摺動可能にガラス枠ロック爪が配設され、前記作動帯板が前記カム部材の回動により前記表枠ロック爪の解錠方向と反対方向に移動したとき、該作動帯板の係合部に係合して、該ガラス枠ロック爪を解錠方向に摺動させるための係合部が該ガラス枠ロック爪に設けられ、該ガラス枠ロック爪を施錠方向に付勢するばね部材が該ガラス枠ロック爪に掛止されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
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