JP5810349B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
前面枠2および意匠枠3は側端2a,3aがヒンジ部材5で結合されて両枠2,3が同方向に開閉するように構成されている。そして前面枠2の開放端側の側端2bに設けた施錠装置4により、前面枠2と外枠1および前面枠2と意匠枠3とを施錠するように構成されている。
施錠装置4は、シリンダ錠45を有する縦長のベース部40に、前方へ突出する前側フック41a,41bと、後方へ突出する複数の後側フック42a,42bを備え、前側フック41a,41bが意匠枠に係脱可能に係合して前面枠と意匠枠とを施錠するとともに、後側フック42a,42bが外枠に係脱可能に係合して前面枠と外枠とを施錠する。
そして施錠装置4は、ベース部40のほぼ全長に沿って上下方向に延びる作動部材43が設けられ、シリンダ錠45に挿したキー451を回転操作することで作動部材43が上下方向にスライド作動するように構成されている。
図9(a)に示すようにキー451を一方の回転方向(矢印e方向)へ操作することで作動部材43が下方へ作動し、これにより前側フック41a,41bが下方の係合解除位置(仮想線)へ作動して意匠枠を開錠する。
一方、図9(b)に示すようにキー451を他方の回転方向(矢印f方向)へ操作することで作動部材43が上方へ作動し、これにより後側フック42a,42bが上方の係合解除位置(仮想線)へ作動して前面枠を開錠する。
前記ワイヤロック装置は、ワイヤ巻取機構から引き出したワイヤの端末を施錠装置の作動部材に連結して、ワイヤの張力により前面枠を開錠する方向への作動部材の作動を規制して不正に前面枠が開放されること防止している。
ワイヤロック装置を2つ設けて前面枠および意匠枠を個別に規制することも考えられるが、ワイヤロック装置の設置スペースの確保やコスト増の問題が生じる。
そこで本発明は、一つのワイヤロック装置により前面枠および意匠枠の不正な開放を効率よく規制することができ、もって不正行為を効果的に防止する弾球遊技機の不正防止構造を実現することを課題としてなされたものである。
外枠と、該外枠の前面に開閉可能に設けられた前面枠と、該前面枠の前面に設けられ、前記前面枠と同一方向に開閉可能の意匠枠とを備え、前記前面枠の開放端に設けられた施錠装置により前記外枠と前記前面枠の開放端、および前記前面枠と前記意匠枠の開放端とをそれぞれ個別に施錠、開錠可能の弾球遊技機において、
前記施錠装置は、前記意匠枠の開放端に係脱可能に係合せしめて意匠枠を施錠するフックと、
前記外枠に係脱可能に係合せしめて前面枠を施錠するフックと、
前記前面枠の開放端に沿って上下方向に作動可能に設けられ、上方又は下方のいずれか一方の作動方向に作動せしめて前記意匠枠を施錠するフックの係合を解除せしめる一方、前記一方の作動方向とは逆方向に作動して前記前面枠を施錠するフックの係合を解除せしめる作動部材と、を有し、
前記作動部材を支持する前記施錠装置のベース部又は前記外枠に設けられ、前記弾球遊技機が設置される島設備に設置固定されたワイヤロック装置のワイヤ巻取機構から引き出した1本のワイヤを巻き回して前記ワイヤの前端を前記作動部材の前記意匠枠を開錠する前記上方又は下方のいずれか一方の作動方向に沿って方向転換せしめる滑車と、
前方へ引き出すとともに前記滑車によりほぼ直角ないしそれ以上に曲げて方向転換せしめた前記ワイヤの前端を前記作動部材に連結する連結部と、を備え、
前記施錠装置を介して前記前面枠と前記島設備との間に前記ワイヤを架設するようになし、前記ワイヤ巻取機構部により巻取られた前記ワイヤの張力により前記作動部材の前記一方の作動方向への作動を阻止して前記意匠枠の開錠を規制するとともに、前記張力により前記前面枠と前記島設備との間で前面枠の開放移動を規制する不正防止構造を備えた構成とする。
パチンコ機Pは、外枠1を遊技施設の島設備Sに固定することで遊技施設に設置される。そしてパチンコ機Pの裏面側で操作が必要なときには施錠装置4を開錠し前面枠2を開放して裏面側での作業を行う一方、遊技盤の前面で球詰り解消などの操作が必要なときには施錠装置4を開錠し意匠枠3を開放して前面枠2の前面側の作業を行うようにしてある。
一方、キー451を他方の回転方向(図9(b)の矢印f方向)へ操作することで作動部材43が上方へスライド作動し、これに連動して後側フック42a,42bが上側の係合解除位置(図9(b)の仮想線)に作動して前面枠を開錠する。フック42aは上側へスライドすることで、フック42bは下側へ揺動して係合解除位置となる。
ワイヤロック装置6は、ワイヤ61と、ワイヤ61を巻取るワイヤ巻取機構部60と、該ワイヤ巻取機構部60から引き出されたワイヤ61を巻き回してワイヤ61の端末を所定の方向に方向転換せしめる滑車62とで構成されている。
ワイヤ巻取機構部60は、金属製または樹脂製のケースの内部に、ワイヤ61を巻取る円盤状のリール64と、該リール64を回転駆動せしめる図略の電動モータおよびモータ制御回路等が設けられ、リール64の回転によりワイヤ61をケース前面の開口よりケース内に巻取る構成である。リール64は、電動モータ停止時、ブレーキ機構により回転位置が保持され、ワイヤ61を巻取り状態にロックする。
そして前記ブレーキ機構を解除することで、ワイヤ61をワイヤ巻取機構部60より前方へ引き出すことが可能である。尚、ワイヤ巻取機構部60は、遊技施設の従業員によるリモコンでの遠隔操作や、遊技施設のホールコンピュータからの指令によってワイヤ巻取り動作やワイヤのロックの解除が実行される。
滑車62は金属製の円盤体で周縁にワイヤ61を巻き回す凹部を有する。滑車62は中心の支軸621により縦壁402に回転可能に軸支されている。
本実施形態のワイヤロック装置6によれば、不正に入手したキー451等でシリンダ錠45を操作して不正に意匠枠3を開錠しようとしたり、前面枠2と意匠枠3の隙間から不正な工具を挿入して施錠装置4の前側フック41a,41bを不正に係合解除させようとしても、施錠装置4の作動部材43は、ワイヤロック装置6のワイヤ61の張力により下方へのスライド作動が規制されるので、意匠枠3の不正な開錠を防ぎ、意匠枠3が開放されることを防いで、釘曲げ等の不正行為を確実に防止することができる。
従って、一つのワイヤロック装置6により、前面枠2および意匠枠3のいずれの不正開放をも効率よく規制することができ、コスト面でも低コストで済む。
また滑車62によりワイヤ61の前端をほぼ直角ないしはそれ以上に屈曲せしめて方向転換し、作動部材43に連結せしめたので、ワイヤ61を確実に滑車62に掛けることができ、これにより滑車62側の荷重負担を増やし、その分、ワイヤ61が連結された作動部材43側の荷重負担を軽減できる。
そこで第4の実施形態として、図6に示すように、施錠装置4のベース部40の上端寄りの位置で前記縦壁部403と、前記縦壁402にそれぞれ2つの滑車62,62を設けるとともに、各滑車62に、62に応じて作動部材43の上下位置にそれぞれ2つの連結部65,65を設ける構成とした。
意匠枠3の開錠を規制するときに、ワイヤ61の張力に対する施錠装置4側の荷重負担を軽減できる。更に滑車と作動部材の連結部との間でワイヤが前下がりの傾斜姿勢となり、この傾斜姿勢のワイヤにより確実に意匠枠3の開錠を規制できる。
ワイヤ巻取機構部60は、施錠装置4および前面枠2の他方の側端2bの下端に対応する位置で外枠1の内面に設置固定されている。そしてワイヤ巻取機構部60から前方へ引出したワイヤ61を施錠装置4の下端寄りの位置に設置された滑車62に巻き回し、ワイヤ61の前端を下方へほぼ直角ないしはそれ以上に曲げて方向転換せしめ、下方へ向けたワイヤ61の端末が作動部材43に連結(連結部65)せしめてある。
図8に示すように、遊技の制御を司る主制御装置80と演出中継端子板を介して接続されたサブ統合制御装置(サブ制御装置)83に、遊技施設の従業員が操作するリモコンの受信部66を設け、受信した信号に基づいてサブ統合制御装置83によりワイヤ巻取機構部60を制御せしめる構成とする。サブ統合制御装置83は特許請求の範囲に記載の制御手段に相当する。
尚、図8中、81は主制御装置80からの指示により賞球や貸し球等を払い出す払出制御装置、84は遊技盤に遊技球を発射する発射制御装置、82はサブ統合制御装置83からの指示により演出図柄表示装置に演出図柄を表示制御せしめる演出図柄制御装置である。
またサブ統合制御装置83に限らず主制御装置80でワイヤ巻取機構部60を制御するようにしてもよい。
1 外枠
2 前面枠
2b 前面枠の他方の側端(開放端)
3 意匠枠
3b 意匠枠の他方の側端(開放端)
4 施錠装置
40 ベース部
41a,41b 前側フック
42a,42b 後側フック
43 作動部材
6 ワイヤロック装置
60 ワイヤ巻取機構部
61 ワイヤ
62 滑車
83 サブ統合制御装置83(制御手段)
S 島設備
Claims (1)
- 外枠と、該外枠の前面に開閉可能に設けられた前面枠と、該前面枠の前面に設けられ、前記前面枠と同一方向に開閉可能の意匠枠とを備え、前記前面枠の開放端に設けられた施錠装置により前記外枠と前記前面枠の開放端、および前記前面枠と前記意匠枠の開放端とをそれぞれ個別に施錠、開錠可能の弾球遊技機において、
前記施錠装置は、前記意匠枠の開放端に係脱可能に係合せしめて意匠枠を施錠するフックと、
前記外枠に係脱可能に係合せしめて前面枠を施錠するフックと、
前記前面枠の開放端に沿って上下方向に作動可能に設けられ、上方又は下方のいずれか一方の作動方向に作動せしめて前記意匠枠を施錠するフックの係合を解除せしめる一方、前記一方の作動方向とは逆方向に作動して前記前面枠を施錠するフックの係合を解除せしめる作動部材と、を有し、
前記作動部材を支持する前記施錠装置のベース部又は前記外枠に設けられ、前記弾球遊技機が設置される島設備に設置固定されたワイヤロック装置のワイヤ巻取機構から引き出した1本のワイヤを巻き回して前記ワイヤの前端を前記作動部材の前記意匠枠を開錠する前記上方又は下方のいずれか一方の作動方向に沿って方向転換せしめる滑車と、
前方へ引き出すとともに前記滑車によりほぼ直角ないしそれ以上に曲げて方向転換せしめた前記ワイヤの前端を前記作動部材に連結する連結部と、を備え、
前記施錠装置を介して前記前面枠と前記島設備との間に前記ワイヤを架設するようになし、前記ワイヤ巻取機構部により巻取られた前記ワイヤの張力により前記作動部材の前記一方の作動方向への作動を阻止して前記意匠枠の開錠を規制するとともに、前記張力により前記前面枠と前記島設備との間で前面枠の開放移動を規制する不正防止構造を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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