JP3307895B2 - パチンコ機の錠装置 - Google Patents

パチンコ機の錠装置

Info

Publication number
JP3307895B2
JP3307895B2 JP22041499A JP22041499A JP3307895B2 JP 3307895 B2 JP3307895 B2 JP 3307895B2 JP 22041499 A JP22041499 A JP 22041499A JP 22041499 A JP22041499 A JP 22041499A JP 3307895 B2 JP3307895 B2 JP 3307895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
lock plate
movable lock
lock
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22041499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001038026A (ja
Inventor
次夫 近藤
Original Assignee
次夫 近藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 次夫 近藤 filed Critical 次夫 近藤
Priority to JP22041499A priority Critical patent/JP3307895B2/ja
Publication of JP2001038026A publication Critical patent/JP2001038026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3307895B2 publication Critical patent/JP3307895B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機の機
台枠の前面側に片開き状に取付けられた表枠と、この表
枠の前面側に片開き状に取付けられた金枠とを備え、施
錠ユニットによって機台枠に対する表枠の施錠及び表枠
に対する金枠の施錠を行うパチンコ機の錠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、パチンコ機における施錠ユニ
ットは表枠の自由端側の内側面に沿って縦設されてお
り、機台枠に対する表枠の施錠及び表枠に対する金枠の
施錠を行う。機台枠に対する表枠の施錠は、表枠を機台
枠に対して閉じることにより自動的に行われる。一方、
機台枠に対する表枠の解錠は、施錠ユニットのシリンダ
錠をキーで右回動させ、ロック爪を備える第2可動錠板
を解錠方向にスライドさせることにより行う。同様に、
表枠に対する金枠の施錠は、金枠を表枠に対して閉じる
ことにより自動的に行われる。一方、表枠に対する金枠
の解錠は、シリンダ錠をキーで左回動させ、ロック爪を
備える第1可動錠板を解錠方向にスライドさせることに
より行う。
【0003】前述のように、施錠ユニットは第1可動錠
板、第2可動錠板を解錠方向にスライドさせることによ
り金枠の解錠及び表枠の解錠を行うため、表枠と金枠と
の隙間等から特殊工具を使用して第1可動錠板等を解錠
方向にスライドさせれば不正に金枠等を開くことも可能
である。特に、遊戯中に金枠が開かれると表枠に装着さ
れた遊技盤に直接手を触れることが可能となるため、不
正行為によりパチンコ店が大きな被害を受ける。このた
め、遊戯中等に金枠が表枠から開かれるのを禁止するた
め、金枠の不正解錠禁止機構を備えたパチンコ機が特願
平8−295274号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表枠の
裏面、即ち、遊技盤の裏面にもパチンコ機を作動させる
マイコン等が装着されているため、表枠が機台枠から不
正に開かれても、RAM等が操作されることによりパチ
ンコ店が被害を受ける。本発明は、上記課題を解決する
ためになされたもので、金枠が表枠に対して閉じられて
いるときにはその表枠が機台枠から開かないようにする
ことにより、表枠が機台枠から不正に開かれるのを防止
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、パチ
ンコ機の機台枠の前面側に片開き状に取付けられた表枠
と、この表枠の前面側に片開き状に取付けられた金枠と
を備え、施錠ユニットによって機台枠に対する表枠の施
錠及び表枠に対する金枠の施錠を行うパチンコ機の錠装
置であって、施錠ユニットは、表枠の自由端側に取付け
られた固定基枠と、前記固定基枠に対して上下にスライ
ドして、表枠に対する金枠の施錠あるいは解錠を行う第
1可動錠板と、前記固定基枠に対して上下にスライドし
て、機台枠に対する表枠の解錠あるいは施錠を行う第2
可動錠板と、不正解錠禁止機構とを有しており、不正解
錠禁止機構は、前記固定基枠に取付けられて、前記金枠
の開閉に連動して一定範囲内を回動する係合部材と、前
記係合部材に設けられた係合片と、前記第2可動錠板に
形成されており、前記係合片が係合可能な掛合段部とを
有しており、前記係合部材は、前記金枠が閉じられると
きにその金枠に押されて、その係合部材の係合片が前記
第2可動錠板の掛合段部と係合する位置まで回動し、そ
の第2可動錠板の解錠方向のスライドを禁止することを
特徴とする。請求項2の発明は、請求項1記載のパチン
コ機の錠装置であって、不正解錠禁止機構の係合部材
は、金枠が閉じられるときにその金枠に押されて、その
係合部材の係合片が第1可動錠板に設けられたクラッチ
部材と係合する位置まで回動し、その第1可動錠板の解
錠方向のスライドを禁止することを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明によると、表枠に対して金枠が
閉じられた状態で、不正解錠禁止機構の係合部材の係合
片と第2可動錠板の掛合段部とが係合して、第2可動錠
板の解錠方向のスライドが禁止される。即ち、表枠に対
して金枠が閉じられた状態での機台枠に対する表枠の不
正解錠が禁止される。このため、パチンコ機の遊戯中や
運搬中等に表枠が機台枠から不正に開かれるようなこと
がなく、マイコンのRAM等の不正操作を防止できる。
また、請求項2の発明によると、表枠に対して金枠が閉
じられた状態で、不正解錠禁止機構の係合部材の係合片
と第1可動錠板のクラッチ部材とが係合して、第1可動
錠板の解錠方向のスライドが禁止される。即ち、表枠に
対して金枠が閉じられた状態での表枠に対する金枠の不
正解錠も禁止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1から図6に基づいて、
本発明の一の実施の形態に係るパチンコ機の錠装置の説
明を行う。ここで、図1は本実施の形態に係る錠装置を
備えるパチンコ機1の前方から見た斜視図、図2は同じ
く後方から見た斜視図を表している。前記パチンコ機1
は略方形枠状に枠組み形成された機台枠2と、この機台
枠2の前面側にヒンジ(図示せず)を介して片開き状に
取付けられる表枠3とを備えている。なお、表枠3には
図示されていないパチンコ機1の遊技盤が装着されてい
る。また、前記表枠3の前面には上下側にヒンジを介し
て片開き状に取付けられるガラス付の金枠5と、この金
枠5の下部側にヒンジを介して片開き状に前板6が取付
けられる。
【0008】前記機台枠2には、図2に示されるよう
に、縦枠2aの内側面の上下所定位置にその機台枠2の
内方に突出するロック受け金具7が止着されている。前
記ロック受け金具7には、表枠3の裏面自由端側に取付
けられた後述する施錠ユニット15の第2ロック爪70
a,70bが掛けられるようになっており、その第2ロ
ック爪70a,70bがロック受け金具7と係合した状
態で、表枠3は閉じられて機台枠2に固定される。
【0009】前記表枠3の自由端側を構成する縦枠3a
には、図1に示されるように、前記施錠ユニット15の
第1ロック爪56a,56bを通す長孔3bが金枠5の
上下に対応する位置に貫設されており、それらの長孔3
bから第1ロック爪56a,56bの先端部分がその表
枠3の表面側に突出している。また、前記表枠3の縦枠
3aには後記する不正解錠禁止機構87の作動レバー9
2を通す長孔3dが中央部分に貫設されており、その長
孔3dから作動レバー92の先端部分が表枠3の表面側
に突出している。さらに、前記表枠3の縦枠3aには上
下の長孔3bの間にシリンダ錠22を取付ける錠取付孔
が貫設されている。一方、前記金枠5の自由端側の裏面
には、表枠3の自由端側の表面から突出した施錠ユニッ
ト15の第1ロック爪56a,56bが掛けられるロッ
ク受け金具8が止着されている。
【0010】次に、表枠3の裏面自由端側に縦設される
施錠ユニット15について説明する。前記施錠ユニット
15は、図4に示されるように、固定基枠16と、ハネ
出しプレート40と、第1可動錠板50と、第2可動錠
板65とを備えており、前記ハネ出しプレート40と第
1可動錠板50及び第2可動錠板65との間に、図5に
示されるように、不正解錠禁止機構87が介装されてい
る。なお、図4の分解斜視図はばね部材を省略して示し
ている。
【0011】前記固定基枠16は施錠ユニット15を表
枠3の裏面に取付けるための部材であり、取付片17と
スライド保持片18とにより断面略L形状に形成されて
いる。前記取付片17の上下の所定の位置には後記する
第2可動錠板65を支持するガイド金具19がスライド
保持片18と平行になるように折り曲げ成形されてい
る。それぞれのガイド金具19には第2可動錠板65に
装着された第2ロック爪70a,70bの中央部を上下
回動可能に支持する第2ロックピン20が取付けられ
る。
【0012】前記取付片17の上端部寄りの所定位置に
はシリンダ錠22の取付部21が切欠き形成されてお
り、シリンダ錠22が着脱可能にかつ位置調節可能に取
付けられている。また、シリンダ錠22を取付けた取付
部21と対応するスライド保持片18側にはシリンダ錠
22に取付けられた解錠レバー23の第1解錠片23a
および第2解錠片23bの逃し長孔24が貫設されてい
る。前記解錠レバー23の第1解錠片23aおよび第2
解錠片23bは所定角度で開拡する略ブーメラン形状に
形成されるとともに、第1解錠片23aは屈曲されて後
述するハネ出しプレート40の第1作動開口43の掛合
段部43aに係合可能となる。また、第2解錠片23b
は第2可動錠板65の第2作動開口73の掛合段部73
aに係合可能となる。
【0013】前記取付片17に形成された取付部21の
上下の所定位置には切起し状に第2可動錠板65のガイ
ド凸部25a,25bが形成されている。また、このガ
イド凸部25a,25bに近接した位置には切起し状に
ばね掛け26aが形成されている。前記取付片17の上
端部と中央下部には、その取付片17とスライド保持片
18の隅角部に第1可動錠板50の上下の第1ロック爪
56a,56bを通す挿通長孔27a,27bが貫設さ
れている。また、下側の挿通長孔27bの上方には取付
片17とスライド保持片18とに亘り窓部28が開設さ
れている。前記窓部28のスライド保持片18側には、
後記する不正解錠禁止機構87の作動レバー92を支持
する支持片29が切起し状に形成されている。
【0014】前記固定基枠16のスライド保持片18に
は、挿通長孔27a,27bに近接した位置に後記する
第1可動錠板50の第1ロック爪56a,56bを上下
回動可能に支持する第1ロックピン30が取付けられて
いる。また、前記スライド保持片18の逃し長孔24に
近接した位置にはばね掛け31aが切起し状に形成され
ている。前記スライド保持片18の窓部28に近接する
上部側の所定位置には、後記するハネ出しプレート40
及び第1可動錠板50をガイドするとともに、不正解錠
禁止機構87の係合部材88を枢着するガイドピン33
が固定される取付孔32が貫設されている。
【0015】第1可動錠板50は、固定基枠16のスラ
イド保持片18に沿って移動することにより第1ロック
爪56a,56bを上下回動させる部材であり、その第
1可動錠板50の上端部53と下端部52とに連結ピン
57a,57bを介して第1ロック爪56a,56bの
基端部が回動可能に装着されている。ここで、前述のよ
うに、第1ロック爪56a,56bの中央部は第1ロッ
クピン30によって回動可能な状態で固定基枠16のス
ライド保持片18に取付けられているため、第1可動錠
板50が下方にスライドすることにより第1ロック爪5
6a,56bは上方に回動する。また、第1可動錠板5
0が上方にスライドすることにより第1ロック爪56
a,56bは下方に回動する。
【0016】第1ロック爪56a,56bにはその下側
に金枠5のロック受け金具8と係合する切り欠き56k
が形成されている。このため、第1可動錠板50が固定
基枠16に対して上限位置まで移動して第1ロック爪5
6a,56bが水平になるまで下方に回動すると、その
切り欠き56kが金枠5のロック受け金具8に確実に掛
けられ、金枠5は表枠3に固定される。逆に、第1可動
錠板50が下方に移動して第1ロック爪56a,56b
が上方に回動すると、その切り欠き56kが金枠5のロ
ック受け金具8から外れ、金枠5は表枠3から開放可能
となる。ここで、第1可動錠板50は後記する不正解錠
禁止機構87のばね部材103により引き上げられ、外
力が加えられていない状態では、図3、図4に示される
ように、上限位置に保持されている。
【0017】第1可動錠板50には下側の連結ピン57
bの上方に受け片59が折曲形成されている。前記受け
片59は後記する不正解錠禁止機構87のクラッチ95
が取付孔58aを中心に右回動する際にそのクラッチ9
5の回動を止める働きをする。前記第1可動錠板50の
取付孔58aの前側上方には上下方向に所定長さのガイ
ド孔62が貫設されている。また、その第1可動錠板5
0の中央位置にはスライド保持片18の逃し長孔24に
対応する位置に長孔60が貫設されている。
【0018】ハネ出しプレート40は第1可動錠板50
を下方にスライドさせて第1ロック爪56a,56bを
金枠5のロック受け金具8から外すための部材であり、
固定基枠16のスライド保持片18と第1可動錠板50
との間にスライド可能に介装される。前記ハネ出しプレ
ート40の上部所定位置には第1可動錠板50の長孔6
0と対応する位置に第1作動開口43が貫設されてい
る。第1作動開口43は上方が幅広で下方が幅狭に形成
された細L字形の開口であり、その第1作動開口43の
高さ方向ほぼ中央に掛合段部43aが上向きに形成され
ている。前記掛合段部43aにはシリンダ錠22の第1
解錠片23aが掛けられ、そのシリンダ錠22がキーに
より左方向に回動されることにより、そのハネ出しプレ
ート40は押し下げられる。
【0019】前記ハネ出しプレート40のほぼ中央には
機台枠2側(後方)に水平状に張出すレバー片44が形
成されており、このレバー片44によってもハネ出しプ
レート40を押し下げることが可能である。前記レバー
片44の前側下方にはばね掛け48が形成されており、
このばね掛け48とスライド保持片18のばね掛け31
aとの間にハネ出しプレート40を引き上げる方向に付
勢されたばね部材38aが掛合されている(図3参
照)。即ち、ハネ出しプレート40は外力が加えられて
いない状態で上限位置に保持されている。また、前記ば
ね掛け48の前側下方には第1可動錠板50のガイド孔
62と対応する位置に所定長さのガイド孔45が貫設さ
れている。前記ハネ出しプレート40の下端部には所定
長さの垂下片46が垂下され、この垂下片46の下端に
取付片17とほぼ平行状に押下げ片47が形成されてい
る。
【0020】前記ハネ出しプレート40と第1可動錠板
50とは後記する不正解錠禁止機構87を介して連結さ
れている。このため、前記ハネ出しプレート40がシリ
ンダ錠22あるいはレバー片44によってばね部材38
aのばね力に抗して押し下げられると、第1可動錠板5
0がばね部材103のばね力に抗して下方にスライド
し、第1ロック爪56a,56bが上方に回動して金枠
5のロック受け金具8との係合状態が解除される。
【0021】第2可動錠板65は、固定基枠16のスラ
イド保持片18及びガイド凸部25a,25bに沿って
スライドすることにより第2ロック爪70a,70bを
上下回動させる部材であり、第1可動錠板50の外側に
配置される。前記第2可動錠板50の上端部69と下端
部67とには、連結ピン71a,71bを介して第2ロ
ック爪70a,70bの基端部が回動可能に装着されて
いる。ここで、第2ロック爪70a,70bは第2ロッ
クピン20によって回動可能な状態で取付片17のガイ
ド金具19に取付けられているため、第2可動錠板65
が下方に移動することにより第2ロック爪70a,70
bは上方に回動する。また、第2可動錠板65が上方に
移動することにより第2ロック爪70a,70bは下方
に回動する。なお、図3、図4は、第2可動錠板65が
下限位置にある状態を表している。
【0022】第2ロック爪70a,70bにはその上側
に機台枠2のロック受け金具7と係合する切り欠き70
kが形成されている。このため、第2可動錠板65が固
定基枠16に対して下限位置まで移動して第2ロック爪
70a,70bが水平になるまで上方に回動すると、そ
の切り欠き70kが機台枠2のロック受け金具7に確実
に掛けられ、表枠3は機台枠2に固定される。逆に、第
2可動錠板65が上方に移動して第2ロック爪70a,
70bが下方に回動すると、その切り欠き70kが機台
枠2のロック受け金具7から外れ、表枠3は機台枠2か
ら開放可能になる。
【0023】第2可動錠板65の上端部69の下側は段
差状に折り曲げられており、その段差68bの下にばね
掛け74が切起し形成されている。前記ばね掛け74に
は固定基枠16のばね掛け26aとの間に前記第2可動
錠板65を引き下げる方向に付勢されたばね部材38c
が掛合されている。このため、第2可動錠板65はばね
部材38cの力で下限位置に保持され(図3(a)参
照)、第2ロック爪70a,70bは機台枠2のロック
受け金具7と係合状態に保持される。
【0024】第2可動錠板65のばね掛け74の下方に
はハネ出しプレート40の第1作動開口43と対応して
第2作動開口73が貫設されている。第2作動開口73
は上方が幅狭で下方が幅広に形成された細L字形の開口
であり、その第2作動開口73の高さ方向ほぼ中央に掛
合段部73aが下向きに形成されている。前記掛合段部
73aにはシリンダ錠22の第2解錠片23bが掛けら
れ、そのシリンダ錠22がキーにより右方向に回動され
ることにより、第2可動錠板65はばね部材38cの力
に抗して押し上げられる。これによって、第2ロック爪
70a,70bが下方に回動し、機台枠2のロック受け
金具7との係合状態が解除される。
【0025】第2可動錠板65の第2作動開口73の下
方には段差状の折り曲げ部68xが形成されており、そ
の折り曲げ部68xの下側に第3作動開口78が形成さ
れている。第3作動開口78は上方が幅広で下方が幅狭
に形成されたL字形の開口であり、その第3作動開口7
8の高さ方向ほぼ中央に掛合段部78aが上向きに形成
されている。そして、前記掛合段部78aに後記する不
正解錠禁止機構87の係合片91が掛けられる。
【0026】不正解錠禁止機構87は、金枠5が表枠3
に対して閉じられているときにパチンコ機1が不正に解
錠されないようにする機構であり、図5および図6
(a)(b)に示されるように、係合部材88とクラッ
チ部材95とから構成されている。なお、図6(a)
(b)においては、図面を分かり易くするため、第2可
動錠板65と第1可動錠板50とを重ねて表さず、分け
て表している。
【0027】前記係合部材88は金枠5の開閉に連動す
る略横T字形の部材であり、第1可動錠板50のガイド
孔62及びハネ出しプレート40のガイド孔45に対応
する位置でその第1可動錠板50及びハネ出しプレート
40の外側から固定機枠16に取付けられる。係合部材
88は下端部にフック部90を備えており、このフック
部90に対してほぼ直角に係合片91が折曲形成されて
いる。前記係合片91の先端部分は係合部材88の外側
に位置する第2可動錠板65の第3作動開口78に通さ
れる。係合部材88の上端部にはピン孔93が貫設され
ており、そのピン孔93にガイドピン33が挿通され
る。前記ガイドピン33は第1可動錠板50のガイド孔
62とハネ出しプレート40のガイド孔45とに挿通さ
れて固定機枠16(スライド保持片18)の取付孔32
に止着される。
【0028】この構造により、係合部材88はガイドピ
ン33によって固定機枠16に回動可能に取付けられる
とともに、第1可動錠板50とハネ出しプレート40は
ガイド孔62,45の働きでガイドピン33に沿ってそ
のガイド孔62,45の長さ分だけ上下移動が可能にな
る。また、前記ピン孔93の近傍には切起し状にばね掛
け94が形成されている。係合部材88の中央部にはT
字の縦棒に相当する作動レバー92が所定の長さで形成
されている。前記作動レバー92は固定基枠16に切起
し形成された支持片29に通され、その先端部が表枠3
の長孔3dから突出している。
【0029】クラッチ部材95はハネ出しプレート40
の押下げ片47に当接するとともに、係合部材88の係
合片91が掛けられる略L字形の部材であり、そのクラ
ッチ部材95の下端部が取付孔100及び取付ピン10
2によって回動可能な状態で第1可動錠板50に取付け
られる。ここで、クラッチ部材95は第1可動錠板50
の受け片59に当接する位置まで右回動が可能になる。
【0030】前記クラッチ部材95の上部には係合部材
88の係合片91が掛けられる係合凹部97が形成され
ており、その係合凹部97の横に切起し状にばね掛け1
01が形成されている。前記クラッチ部材95のばね掛
け101と係合部材88のばね掛け94との間には両者
95,88を引き付ける方向に付勢されたばね部材10
3が掛合されている。ここで、前記ばね部材103は係
合部材88をガイドピン33の回りに図中右回りに回動
させる働きをするとともに、第1可動錠板50を押し上
げて上限位置に保持する働きをする。また、前記クラッ
チ部材95の右端部にはハネ出しプレート40の押下げ
片47と当接係合される屈曲縁98aが形成されてい
る。
【0031】次に、不正解錠禁止機構87の動作を説明
する。表枠3から金枠5が開かれ、係合部材88の作動
レバー92に金枠5が当接していない状態では、不正解
錠禁止機構87はばね部材103の働きにより、図6
(a)に示される状態に保持される。即ち、係合部材8
8はガイドピン33を中心に図中右回りに回動し、作動
レバー92は前方に移動してその先端部分が固定基枠1
6から最大量突出する。また、クラッチ部材95は取付
ピン102を中心に左回動限位置まで回動し、屈曲縁9
8aはハネ出しプレート40の押下げ片47に当接す
る。そして、係合部材88の係合片91はクラッチ部材
95の係合凹部97から外れた位置に保持されるととも
に、その係合片91は第2可動錠板65の第3作動開口
78の掛合段部78aからも外れた位置に保持される。
【0032】即ち、固定基枠16に取付けられた係合部
材88の係合片91が第1可動錠板50に取付けられた
クラッチ部材95の係合凹部97から外れた位置に保持
されているため、第1可動錠板50は固定基枠16に対
してスライドが可能になる。また、固定基枠16に取付
けられた係合部材88の係合片91が第2可動錠板65
の掛合段部78aからも外れた位置に保持されているた
め、第2可動錠板65も固定基枠16に対してスライド
が可能になる。したがって、表枠3に対して金枠5が開
かれた状態では、不正解錠禁止機構87は働かない。
【0033】表枠3に対して金枠5が閉じられると、金
枠5によって係合部材88の作動レバー92が固定基枠
16内に押し込まれる。これによって、係合部材88
は、図6(b)に示されるように、ガイドピン33の回
りをばね部材103のばね力に抗して図中左回りに回動
し、その係合部材88の係合片91は右限位置まで移動
する。これによって、前記係合片91はクラッチ部材9
5の係合凹部97と下方から係合できる位置に保持され
るとともに、第2可動錠板65の第3作動開口78の掛
合段部78aと上方から係合できる位置に保持される。
【0034】即ち、固定基枠16に取付けられた係合部
材88の係合片91が第1可動錠板50に取付けられた
クラッチ部材95の係合凹部97に対して下方から係合
可能になるため、前記ばね部材103の働きで上限位置
に保持されている第1可動錠板50の下方へのスライド
が止められる。このため、第1ロック爪56a,56b
は金枠5のロック受け金具8に掛けられた状態でロック
される。さらに、固定基枠16に取付けられた係合部材
88の係合片91が第2可動錠板65の掛合段部78a
と上方から係合可能になるため、ばね部材38cの働き
で下限位置に保持されている第2可動錠板65の上方へ
のスライドが止められる。このため、第2ロック爪70
a,70bは機台枠2のロック受け金具7に掛けられた
状態でロックされる。即ち、金枠5が閉じられた状態で
不正解錠禁止機構87が動作する。
【0035】次に、金枠5が閉じられた状態で、シリン
ダ錠22あるいはレバー片44によってハネ出しプレー
ト40が押し下げられると、そのハネ出しプレート40
の押下げ片47がクラッチ部材95を押してそのクラッ
チ部材95を取付ピン102の回りに右回動させる。こ
れによって、クラッチ部材95の係合凹部97が係合部
材88の係合片91から外れる位置まで右に移動する。
【0036】即ち、第1可動錠板50に取付けられたク
ラッチ部材95の係合凹部97が固定基枠16に取付け
られた係合部材88の係合片91から外れるため、ハネ
出しプレート40が押し下げられることにより、第1可
動錠板50もハネ出しプレート40と共にばね部材10
3のばね力に抗して下方にスライドする。これによっ
て、第1ロック爪56a,56bが金枠5のロック受け
金具8から外され、金枠5は表枠3から開放可能にな
る。このように、不正解錠禁止機構87が働いている状
態でもシリンダ錠22等による正当な解錠方法によれば
表枠3に対する金枠5の解錠が可能になる。
【0037】ここで、金枠5が閉じられた状態では、前
述のように、第2可動錠板65の上方へのスライドは止
められるため、シリンダ錠22等による正当な解錠方法
によっても機台枠2に対する表枠3の解錠は禁止され
る。
【0038】次に、前記パチンコ機1の錠装置の動作を
簡単に説明する。先ず、機台枠2に対する表枠3の施錠
は、表枠3を機台枠2に対して閉じることにより自動的
に行われる。即ち、表枠3を閉じることにより、第2可
動錠板65の第2ロック爪70a,70bの先端の傾斜
面が機台枠2のロック受け金具7に当接し、表枠3が閉
じられる過程で第2ロック爪70a,70bの傾斜面が
ロック受け金具7に倣う。これによって、第2ロック爪
70a,70bがばね部材38cのばね力に抗して下方
に回動する。そして、第2ロック爪70a,70bの切
り欠き70kがロック受け金具7に到達した状態で、第
2ロック爪70a,70bがばね部材38cのばね力に
より上方に回動し、その切り欠き70kがロック受け金
具7に掛けられる。この状態で、表枠3が閉じられて機
台枠2に固定される。
【0039】表枠3に対する金枠5の施錠も、金枠5を
表枠3に対して閉じることにより自動的に行われる。即
ち、金枠5を閉じることにより、第1可動錠板50の第
1ロック爪56a,56bの先端の傾斜面が金枠5のロ
ック受け金具8に当接し、金枠5が閉じられる過程で第
1ロック爪56a,56bの傾斜面がロック受け金具8
に倣う。これによって、第1ロック爪56a,56bが
ばね部材103のばね力に抗して上方に回動する。そし
て、ロック受け金具8が第1ロック爪56a,56bの
切り欠き56kまで到達した状態で、第1ロック爪56
a,56bがばね部材103のばね力により下方に回動
し、その切り欠き56kがロック受け金具8に掛けられ
る。この状態で、金枠5が閉じられて表枠3に固定され
る。
【0040】次に、表枠3から金枠5を開くには、シリ
ンダ錠22にキーを挿入して左回動し、解錠レバー23
の第1解錠片23aによってハネ出しプレート40をば
ね部材38aのばね力に抗して押し下げる。前記ハネ出
しプレート40が押し下げられると、その押下げ片47
が不正解錠禁止機構87のクラッチ部材95を押し下
げ、そのクラッチ部材95が取付ピン102の回りに右
回動する。これによって、クラッチ部材95の係合凹部
97が係合部材88の係合片91から外れる位置まで右
に移動し、第1可動錠板50はハネ出しプレート40と
共にばね部材103のばね力に抗して下方にスライドす
る。第1可動錠板50が下方にスライドすると、第1ロ
ック爪56a,56bが上方に回動して金枠5のロック
受け金具8から外され、金枠5は表枠3から開放され
る。
【0041】ここで、金枠5の解錠にあたり、不正解錠
禁止機構87の係合部材88がばね部材103のばね力
により右回動しようとするため、金枠5は作動レバー9
2によって押出され、金枠5は表枠3からスムーズに開
かれる。なお、金枠5の解錠にあたりシリンダ錠22を
使用したが、機台枠2の裏側からレバー片44によって
ハネ出しプレート40を押し下げても良い。
【0042】次に、機台枠2から表枠3を開くには、シ
リンダ錠22にキーを挿入して右回動し、解錠レバー2
3の第2解錠片23bによって第2可動錠板65をばね
部材38cのばね力に抗して押し上げる。この時、金枠
5が開かれて不正解錠禁止機構87は動作しないため、
第2可動錠板65は上方にスライドする。これによっ
て、第2ロック爪70a,70bが下方に回動して機台
枠2のロック受け金具7から外され、表枠3は機台枠2
から開放される。
【0043】このように本実施の形態によると、金枠5
が閉じられた状態では不正解錠禁止機構87が動作する
ため、第1可動錠板50及び第2可動錠板65のスライ
ドが止められる。このため、例えば、表枠3と金枠5の
隙間あるいは表枠3と機台枠2との隙間から特殊工具を
使用して不正に解錠しようとしても、表枠3に対する金
枠5の解錠及び機台枠2に対する表枠3の解錠が禁止さ
れる。特に、機台枠2に対する表枠3の解錠が禁止され
るため、パチンコ機1の遊戯中や運搬中等に表枠3が不
正に開かれることはなく、マイコンのRAM等の不正操
作を防止できる。また、不正解錠禁止機構87は係合片
91を第2可動錠板65の掛合段部78aに掛けるだけ
の簡単な構造で表枠3の解錠を禁止できるため、不正解
錠禁止機構87を低コストで製作できる。なお、本実施
の形態においては、施錠ユニット15を表枠3の裏面自
由端側に取付ける例を示したが、これに限定されること
はなく、機台枠2の自由端側に取付けることも可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明によると、パチンコ機の遊戯中や
運搬中等に表枠が機台枠から不正に開かれることがない
ため、マイコンのRAM等の不正操作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の前方から見た斜視図である。
【図2】同じく後方から見た斜視図である。
【図3】(a) 施錠ユニットの側面図である。 (b) 図3(a) の背面図である。
【図4】施錠ユニットの分解斜視図である。
【図5】ハネ出しプレートと第1可動錠板および不正解
錠禁止機構との関係を示す分解斜視図である。
【図6】(a)(b)不正解錠禁止機構の作用説明図である。
【符号の説明】
15 施錠ユニット 16 固定基枠 33 ガイドピン 40 ハネ出しプレート 50 第1可動錠板 65 第2可動錠板 78 第3作動開口 78a 掛合段部 87 不正解錠禁止機構 91 係合片 92 作動レバー 95 クラッチ部材 97 係合凹部 98 押下げ受け部 103 ばね部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機の機台枠の前面側に片開き状
    に取付けられた表枠と、この表枠の前面側に片開き状に
    取付けられた金枠とを備え、施錠ユニットによって機台
    枠に対する表枠の施錠及び表枠に対する金枠の施錠を行
    うパチンコ機の錠装置であって、施錠ユニットは、 表枠の自由端側に取付けられた固定基枠と、 前記固定基枠に対して上下にスライドして、表枠に対す
    る金枠の施錠あるいは解錠を行う第1可動錠板と、 前記固定基枠に対して上下にスライドして、機台枠に対
    する表枠の解錠あるいは施錠を行う第2可動錠板と、 不正解錠禁止機構とを有しており、 不正解錠禁止機構は、 前記固定基枠に取付けられて、前記金枠の開閉に連動し
    て一定範囲内を回動する係合部材と、 前記係合部材に設けられた係合片と、 前記第2可動錠板に形成されており、前記係合片が係合
    可能な掛合段部とを有しており、 前記係合部材は、前記金枠が閉じられるときにその金枠
    に押されて、その係合部材の係合片が前記第2可動錠板
    の掛合段部と係合する位置まで回動し、その第2可動錠
    板の解錠方向のスライドを禁止することを 特徴とするパ
    チンコ機の錠装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパチンコ機の錠装置であ
    って、 不正解錠禁止機構の係合部材は、金枠が閉じられるとき
    にその金枠に押されて、その係合部材の係合片が第1可
    動錠板に設けられたクラッチ部材と係合する位置まで回
    動し、その第1可動錠板の解錠方向のスライドを禁止す
    ることを特徴とするパチンコ機の錠装置。
JP22041499A 1999-08-03 1999-08-03 パチンコ機の錠装置 Expired - Fee Related JP3307895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22041499A JP3307895B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 パチンコ機の錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22041499A JP3307895B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 パチンコ機の錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001038026A JP2001038026A (ja) 2001-02-13
JP3307895B2 true JP3307895B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=16750749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22041499A Expired - Fee Related JP3307895B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 パチンコ機の錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3307895B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4937212B2 (ja) * 2007-12-26 2012-05-23 次夫 近藤 遊技機の錠装置
JP5208705B2 (ja) * 2008-12-05 2013-06-12 中東産業株式会社 パチンコ機の施錠装置
JP5093188B2 (ja) * 2009-05-22 2012-12-05 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001038026A (ja) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4223263B2 (ja) パチンコ機用施錠装置
JP2002177586A (ja) パチンコ機の錠装置
JP4072378B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP4707551B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP3976553B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP3307895B2 (ja) パチンコ機の錠装置
JP3127290B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP2880462B2 (ja) パチンコ機の錠装置
JP3693914B2 (ja) パチンコ機の錠装置
JP2003175251A (ja) 遊技機用施錠装置
JP5057849B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP2004044305A (ja) 遊技機用施錠装置
JP4198420B2 (ja) パチンコ機の施錠装置
JP2001204942A (ja) 遊技機
JP4266559B2 (ja) パチンコ機用施錠装置
JP3401592B2 (ja) 遊技機の施錠装置
JP2004073260A (ja) パチンコ機の錠装置
JP3146820B2 (ja) 自動販売機の扉ロック機構
JP5016257B2 (ja) 遊技機用施錠装置
JP3989700B2 (ja) パチンコ機の施錠装置
JP2001006035A (ja) 自動販売機の扉ロック装置
JPS5822785Y2 (ja) パチンコ機における窓枠のための旋錠装置
JP3383277B2 (ja) パチンコ機の錠装置
JP4195310B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP4746992B2 (ja) ゲーム機の施錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees