JP5093188B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
一般にパチンコ機等の遊技機には、店員など特定の者にしか触れさせたくない部材(特定部材)が設けられており、この特定部材の操作状況等特定部材の状態を検知してその状態に関する情報を出力可能に構成することが好ましい。即ち、遊技機本体や遊技機を統括管理するホールコンピュータ等に特定部材の状態に関する情報を出力することにより、特定部材の状態に応じた制御を遊技機やホールコンピュータに行わせることができるのである。
しかしながら、部品点数増加すると、構造の複雑化による組み付け作業の煩雑化や製造コストの増大、或いは、遊技者にとっての遊技に直接的に関係する部材の配置スペースが狭められてしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつ遊技機の状態に関する情報を出力することができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、被操作ユニットに対して特定の操作部材を第1の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される第1開閉部材と、その第1開閉部材とは別に設けられ前記特定の操作部材を第2の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される第2開閉部材と、前記特定の操作部材による操作が行われて前記第1開閉部材または前記第2開閉部材が開放される場合に検知信号を出力する検知手段と、前記被操作ユニットが設けられるとともに、前記第1開閉部材および前記第2開閉部材を施錠する施錠装置とを備え、前記施錠装置は、前記第1開閉部材および前記第2開閉部材が施錠状態である場合に施錠位置に配置され、前記施錠位置に対して前記特定の操作部材を前記第1の手順で操作した場合に一方向へ移動し、前記第2の手順で操作した場合に他方向へ移動する1つの作動部材と、前記第1開閉部材を施錠する状態と解錠する状態とに変位可能な2つの鉤部材と、前記第2開閉部材を施錠する状態と解錠する状態とに変位可能な2つの係合部材と、その2つの係合部材および前記2つの鉤部材のそれぞれに付勢力を付与する4つのバネ部材と、前記特定の操作部材の操作に一義的に連動するカムと、を備え、前記検知手段は、第1フォトセンサ及び第2フォトセンサを有し、前記カムは、径方向に向けて突設された第1腕部及び第2腕部を有し、前記作動部材は、前記カムの第1腕部と係合可能な第1係合溝及び前記カムの第2腕部と係合可能な第2係合溝を有し、前記カムの第1腕部が前記第1係合溝に係合することで前記作動部材が前記特定の操作部材の操作に連動し、前記カムの第1腕部により前記作動部材の前記一方向への移動に連動して前記2つの鉤部材が解錠位置へ移動し、前記カムの第1腕部により前記作動部材が前記他方向へ移動する場合には前記2つの鉤部材が施錠位置に保持されるように構成し、前記カムの第2腕部が前記第2係合溝に係合することで前記作動部材が前記特定の操作部材の操作に連動し、前記カムの第2腕部により前記作動部材の前記他方向への移動に連動して前記2つの係合部材が解錠位置へ移動し、前記カムの第2腕部により前記作動部材が前記一方向へ移動する場合には前記2つの係合部材は施錠位置に保持されるように構成し、前記第1開閉部材の解錠状態においては、前記カムの第2腕部は前記第2フォトセンサに重なって配置され、前記第2フォトセンサによって前記カムの第2腕部が検知され、前記第2開閉部材の解錠状態においては、前記カムの第1腕部は前記第1フォトセンサに重なって配置され、前記第1フォトセンサによって前記カムの第1腕部が検知されるものである。
請求項2記載の遊技機は、前記被操作ユニットは、特定の外形形状を有する鍵による操作に応じて作動するものである。
本発明の遊技機によれば、部品点数の増加を抑制しつつ遊技機の状態に関する情報を出力することができるという効果がある。
本発明の第1実施例におけるパチンコ機の正面図である。 パチンコ機の右側面図である。 施錠装置を左側面視して示した図である。 施錠装置の主要部を左側面視して示した図である。 施錠装置の主要部を背面視して示した図である。 図6(a)は、ガラス枠の解錠状態における施錠装置の主要部を背面視して示した図であり、図6(b)は、前面枠の解錠状態における施錠装置の主要部を背面視して示した図である。 第2実施例におけるパチンコ機の施錠装置の主要部を左側面視して示した図である。 第2実施例におけるパチンコ機の施錠装置の主要部を背面視して示した図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1実施例におけるパチンコ機10の正面図であり、図2は、図1の矢印II方向から見たパチンコ機10の右側面図である。なお、図2において、前面枠12及びガラス枠13の施錠及び解錠に使用する専用鍵Kを2点鎖線で示すと共に、電気的構成の一部を模式的に示している。
図1に示すように、パチンコ機10は、外枠11と、前面枠12(内枠ともいう)と、ガラス板が嵌め込まれたガラス枠13と、遊技盤14とを備えている。遊技盤14は前面枠12の内側に裏側(図1の紙面垂直方向奥側)から組み付けられており、前面枠12と遊技盤14とが一体化して前面扉を形成している。前面扉を形成する前面枠12は、外枠11の正面視左側端部(図1の左側端部)に設けられた上下一対のヒンジ部15,15を介して外枠11に取り付けられ、前面扉が外枠11に対して開閉可能となっている。また、ガラス枠13は、上下一対の軸支部16,16により前面枠12に対して開閉可能に支持されている。つまり前面枠12及びガラス枠13は、このパチンコ機10における開閉部材である。
なお、パチンコ機10は、その略上半部を占めるガラス枠13で区画された遊技盤領域と、略下半部を占めると共に前面枠12に造作された操作領域とに区分される。遊技盤領域には、表示装置、大小様々の入賞ロ、風車、ランプ、スピーカ、その他の遊技性を高めるための器具や装置(いずれも図示略)が設けられている。他方、操作領域には、弾発のための発射操作ハンドル17、遊技に使用する球を供給する上受け皿18、上受け皿18の余剰球を受ける下受け皿19、その他の器具や装置が設けられている。
前面枠12の正面視右側には、図1に示すように、縦長の施錠装置20が設けられている。この施錠装置20には、前面枠12が閉じられたときに前面枠12を外枠11に係止して開放方向への移動を規制する鉤部材41A,41B(図3参照)や、ガラス枠13が閉じられたときにガラス枠13を前面枠12に係止して開放不能とするためのガラス枠用係合部材33,33(図3参照)等を備え、前面枠12及びガラス枠13を施錠する装置である。
外枠11には、図2に示すように、前面枠12の一部に係合して施錠するための被係止部とする上下一対の受け金具11a,11bが固定されている。各受け金具11a,11bは、例えば高剛性の金属板を曲げ形成したものである。また、ガラス枠13には、前面枠12に対してガラス枠13を施錠するための被係止部(図示略)が設けられている。
次に、図3から図5を参照してパチンコ機10の施錠装置20について説明する。図3は施錠装置20を左側面視して示した図である。また、図4は、図3における施錠装置20の主要部を拡大して示した図であり、図5は、施錠装置20の主要部を背面視(図4の矢印V方向視)して示した図である。なお、図面の複雑化を避けるため、図3には、施錠装置20に設けられるフォトセンサ56,57省略して示しており、また、図3以降の図面においてコイルバネ44の一部を簡略化して示している。
施錠装置20は、専用鍵Kによる操作に応じて作動するシリンダ錠50と、そのシリンダ錠50に対して専用鍵Kによる操作が行われたことを検知して検知信号を出力するフォトセンサ56,57とを備えている。また、施錠装置20は、パチンコ機10への取付時に上下方向(図3から図5における左右方向)に延びて形成される枠体21を備えている。この枠体21は、長尺な金属板をほぼ直角に曲げてアングル状(横断面L字状)に加工されたものであり、遊技盤面に略平行に形成される第1取付け板22と、その第1取付け板22に略直交する第2取付け板23とを有している。第1取付け板22には、シリンダ錠50が2本のネジ27,27により螺着されており、一方、第2取付け板23には、作動部材30及び上下一対の鉤部材41A,41Bが第2取付け板23(枠体21)に対してスライド可能に支持されている。
作動部材30は、枠体21の長手方向に沿って延びる長尺な板状部材であり、第2取付け板23に支持されている。この作動部材30は、特定の形状に形成された専用鍵Kによるシリンダ錠50の作動に連動して第2取付け板23に沿ってスライドするものであり、この点については後ほど詳述する。
作動部材30の上端部には、外枠11に固定される上側の受け金具11aと係合可能な上側(図3では右側)の鉤部材41Aが設けられており、作動部材30の下端部には外枠11に固定される下側の受け金具11bと係合可能な下側(図3では左側)の鉤部材41Bが設けられている。これら鉤部材41A,41Bは前面枠12の施錠又は解錠に関与するものであり、枠体21の第2取付け板23に支持されると共に第2取付け板23に沿ってスライド可能に設けられている。
ここで、図5を参照して、上側の鉤部材41Aに着目して更に詳しく説明すると、上側の鉤部材41Aの一側面にはガイドピン42が突設されており、そのガイドピン42は、第2取付け板23の長手方向に沿った細長の線状に穿設されたガイド溝24内に係入されている。このガイドピン42は、ガイド溝24の幅(図5の紙面垂直方向の幅)より小径に形成された軸部と、ガイド溝24の幅より大径化された頭部とを備え、その大径化された頭部が第2取付け板23の一側面に接触してスライドする。よって、上側の鉤部材41Aは、第2取付け板23に対して平行状態を保ちつつ、ガイド溝24の長手方向(図5の左右方向)に沿ってガイドピン42が移動可能な範囲内でスライド可能となっている。
また、上側の鉤部材41Aには、図4に示すように、鉤部材41Aの一側面に突設されたフック部43に一端が支持され、他端が枠体21の第1取付け板22に突設されたフック部25に支持されるコイルバネ44が架設されている。このコイルバネ44は、上側の鉤部材41Aを枠体21の上端側(図4の右側)に向けて常時付勢するように架設されており、ガイドピン42がガイド溝24の上端部(図5のガイド溝24の右側端部)に当接することにより上側の鉤部材41Aの移動が規制される。この移動が規制された状態においては、上側の鉤部材41Aは、上側受け金具11aと係合する施錠位置(図4の実線位置)に位置決めされる。
また、図5に示すように、第2取付け板23と上側の鉤部材41Aとの間には、作動部材30の上端部(図5の右側端部)が配置されている。この作動部材30の上端部には、ガイドピン42の軸部より広幅に穿設された逃げ溝31が枠体21の長手方向に沿って形成されており、通常時(上側の鉤部材41Aが施錠位置にあるとき)には、ガイドピン42が逃げ溝31の上端部(図5の右側端部)に当接して配置される。ここで、作動部材30が施錠位置から上動(図5では右側に移動)する場合(図6(a)参照)には、ガイドピン42は逃げ溝31内を相対移動して作動部材30の上動が上側の鉤部材41Aに阻害されないようになっている。一方、作動部材30が図5の施錠位置から下動(図5では左側に移動)する場合(図6(b)参照)には、逃げ溝31の上端部がガイドピン42を押さえつつ上側の鉤部材41Aを下動(図5では左側に移動)させるので、コイルバネ44の弾性に抗して作動部材30と共に上側の鉤部材41Aが下動する。下側の鉤部材41Bも、上側の鉤部材41Aと同様の構造で第2取付け板23に設けられている。
つまり、上側及び下側の鉤部材41A,41Bは、図5の施錠位置から作動部材30が上動する場合には、作動部材30に係合することなく静止状態を維持するが、作動部材30が下動する場合には、作動部材30と一緒に下動して施錠位置(図5参照)から解錠位置(図6(b)参照)へスライドし、それぞれの鉤部材41A,41Bに対応する受け金具11a,11bとの係合状態が解除される。即ち、作動部材30の上下動に伴う鉤部材41A,41Bの位置変化に応じて、前面枠12の施錠及び解錠が切り替えられるのである。なお、パチンコ機10の前面枠12は、一般のパチンコ機と同様に、解錠状態にされた場合であっても前方へ開放されるものでなく、解錠操作を行った遊技場の管理者などが意図的に開放操作を行わない限り、前面枠12は閉鎖状態に維持される。
作動部材30の略中央部及び下端部(図3の左側端部)には、図3に示すように、ガラス枠13の施錠又は解錠に関与するガラス枠用係合部材33,33が設けられている。このガラス枠用係合部材33,33は、正面視(図3の下側から見た状態)において略矩形状に形成された係合部と、作動部材30の一側面に架設されたガイドピンを係入するためのガイド溝(図示せず)とを有している。ガラス枠用係合部材33,33の係合部は、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)と係合してガラス枠13の開放を規制する部位である。また、ガラス枠用係合部材33,33は、通常時には、それぞれに設けられたコイルバネによって下側(図3の左側)に付勢されており、ガイドピンにガイド溝の一端が当接して静止状態となっている。ガラス枠用係合部材33,33は、前記した鉤部材41A,41Bと同様、作動部材30が所定の方向に作動する場合にのみスライドするものである。
つまり、ガラス枠用係合部材33,33が静止した状態において作動部材30が下動(図3の左側に移動)する場合には、ガイド溝内をガイドピンが相対移動することによりガラス枠用係合部材33,33は、作動部材30に係合することなく静止し続けるが、作動部材30が上動(図3の右側に移動)する場合には、作動部材30と一緒にガラス枠用係合部材33,33が上動し、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)とガラス枠用係合部材33,33に形成された係合部との係合状態が解錠されてガラス枠13は開放可能な状態となる。即ち、作動部材30の上下動に伴うガラス枠用係合部材33,33の位置変化に応じてガラス枠13の施錠又は解錠が切り替わるのである。なお、パチンコ機10のガラス枠13は、従来のパチンコ機と同様に、解錠状態になると同時に図示しない機構により前方に開放される。
また、シリンダ錠50に対して専用鍵Kによる操作が行われていない状態においては、作動部材30は、図3及び図5に示す施錠位置に保持される。即ち、上下の鉤部材41A,41Bに架設されたコイルバネ44による作動部材30を上方へ付勢する付勢力によって施錠位置より下方へ作動部材30が移動することが規制される。一方、ガラス枠用係合部材33,33に架設されたコイルバネによる作動部材30を下方へ付勢する付勢力によって施錠位置より上方へ作動部材30が移動することが規制される。このため、専用鍵Kによる操作が行われなければ、作動部材30は施錠位置に保持される。
シリンダ錠50は、図3及び図4に示すように、枠体21の第1取付け板22における上端部(図3の右側端部)に設けられている。特に、図4に示すように、第1取付け板22には、シリンダ錠50用の一対の取付支持部26,26が所定間隔を隔てて突設されており、その取付支持部26,26にシリンダ錠50がネジ27で螺着されている。また、シリンダ錠50の背面側(専用鍵Kが差し込まれる鍵穴の反対側)には取付フランジ51(シリンダ錠50の取付部)がシリンダ錠50に一体形成されている。
シリンダ錠50の背面側に突出して、専用鍵Kの回動操作に一義的に連動する錠軸には、カム52がネジ(図示せず)により螺着されている。このカム52は、図5に示すように、径方向に向けて突設された第1腕部54及び第2腕部55を有しており、両腕部54,55間の角度は錠軸を中心として約80度に設定されている。このカム52の両腕部54,55は、後述するフォトセンサ56,57によってシリンダ錠50が操作されたことを検知させるために使用される部位である。このカム52がシリンダ錠50に設けられた錠軸に螺着されているので、専用鍵Kによる操作にカム52を一義的に連動させることができる。従って、専用鍵K無しにはカム52の両腕部54,55を可動させることができず、専用鍵Kを有しない者が不正な利益を得る目的でフォトセンサ56,57に検知信号を出力させるという不正行為を防止することができる。
ここで、作動部材30には、カムの第1腕部54と係合可能な第1係合溝34及びカムの第2腕部55と係合可能な第2係合溝35が形成されており、専用鍵Kがシリンダ錠50に差し込まれた状態において専用鍵Kが回動操作されることにより、カム52は、図6の時計回り方向(図6(a)参照)又は反時計回り方向(図6(b)参照)に回動する。カム52が所定方向に所定量回動すると、第1腕部54又は第2腕部55がそれぞれ対応する第1係合溝34又は第2係合溝35に進入すると共に進入した溝34,35の一端部に係合して作動部材30が特定方向に押されることにより、作動部材30は移動(下動又は上動)する。
シリンダ錠50の取付フランジ51には、図4及び図5に示すように、検知手段を構成する2つのフォトセンサ56,57が固着されている。この2つのフォトセンサ56,57は、シリンダ錠50に対して予め正常に作動する位置に配置されており、着脱不能に一体化して固着されているものである。このため、遊技場の管理者などがシリンダ錠50を独自のものに交換したときには、フォトセンサ56,57も同時に取り外される。よって、遊技機メーカーによって予め配置されたシリンダ錠50とフォトセンサ56,57との組み合わせのうち、シリンダ錠50のみが交換されることがなく、シリンダ錠50とフォトセンサ56,57とが誤った位置に配置されることによりパチンコ機10の制御が誤って行われることを未然に防止することができる。また、カム52が設けられたシリンダ錠50にフォトセンサ56,57が直接固着されているので、カム52と両センサ56,57との位置関係をより正確に定めることができ、各センサによるカム52の動き又は相対配置状況の検知精度や信頼性を高めることができる。
2つのフォトセンサ56,57は、両者間における錠軸を挟む位置に配置されている。各フォトセンサ56,57には、投光素子が設けられた投光部と受光素子が設けられた受光部とが上下に対向して配置されており、図4に示すように、側面視略コ字状をなしている。各フォトセンサ56,57は、その投光部と受光部との間に光線を遮る物体が進入することをもって当該物体を検知する非接触式のセンサで構成されている。
また、2つのフォトセンサ56,57は、図5の背面視においてシリンダ錠50の取付フランジ51より小さく形成されている。即ち、専用鍵Kが鍵穴に差し込まれる方向(図5の紙面垂直方向)に沿った方向視においては、フォトセンサ56,57がシリンダ錠50に重なって配置され、シリンダ錠50に対してフォトセンサ56,57を突出させないようにすることができる。従って、一般にガラス枠12や前面枠13を開閉させるために設けられているシリンダ錠50にフォトセンサ56,57が重なりつつ配置されることにより、パチンコ機10の正面視においてセンサを設けるために必要となるスペースを縮小することができ、遊技者にとっての遊技に直接関与する部材(例えば、遊技盤14に設けられる各種部材等)の配置スペースを広く確保することができる。また、シリンダ錠50における鍵穴の反対側にカム52及びフォトセンサ56,57が設けられるので、針金を鍵穴側から差し込んでカム52及びフォトセンサ56,57に対して直接不正な操作を試みても、シリンダ錠50自体が邪魔になって、その操作が極めて難しい。よって、防犯性を高めることができる。
なお、第1のフォトセンサ56は、カム52が施錠状態(図5に示す状態)から図5の時計回り方向に約40度回動した状態(図6(a)の状態)において、第1腕部54が第1フォトセンサ56の投受光部間に進入し得るように配置されている。また、第2のフォトセンサ57は、カム52が施錠状態から図5の反時計回り方向に約40度回動した状態(図6(b)の状態)において、第2腕部55が投受光部間に進入し得るように配置されている。
ここで、フォトセンサ56,57から出力される検知信号は、遊技場の管理者等、専用鍵Kを所持する資格者のみが出力可能な信号であり、遊技者又は遊技場の利益に直接的に影響する信号として使用されるものであるので、高い信頼性が要求される。パチンコ機10のフォトセンサ56,57は、非接触式のセンサであるので、頻繁に操作される前面枠12やガラス枠13の施錠及び解錠操作に連動させて検知信号を出力させても、カム52とフォトセンサ56,57とが擦られず、フォトセンサ56,57の故障防止及び作動信頼性を確保することができる。また、検知信号をフォトセンサによって出力するので、ノイズ等による影響を受けにくく検知信号の出力に対する信頼性を一層高めることができる。
これらフォトセンサ56,57は、コネクタ、中継基板及び電気配線(いずれも図示略)を介して当該パチンコ機10の制御装置(制御基板)に電気的に接続されている(図2参照)。また、パチンコ機10の制御装置は、遊技場の構内に設置されるケーブルを介して遊技場の設備を統括するホールコンピュータに外部出力用の端子を介して接続されている。つまり、フォトセンサ56,57から出力される検知信号は、当該パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータの双方に伝達可能に構成されている。また、制御装置と各フォトセンサ56,57とをつなぐ電気配線は、施錠装置20の可動部材(例えば作動部材30)と干渉しない経路で枠体21の一側面に配設される。なお、フォトセンサ56,57と外部出力用の端子とを直接接続し、パチンコ機10の制御装置を介すことなくフォトセンサ56,57から出力される検知信号をホールコンピュータに伝達する構成としても良い。
次に、図5及び図6を参照して施錠装置20の作用等について説明する。図6(a)は、ガラス枠13の解錠状態における施錠装置20の主要部を背面視して示した図であり、図6(b)は、前面枠12の解錠状態における施錠装置20の主要部を背面視して示した図である。
前面枠12及びガラス枠13が完全に閉じられると共にシリンダ錠50の鍵穴に対して専用鍵Kが差し込まれていない施錠状態においては、図5に示すように、作動部材30は、カム52の腕部54,55に係合することなく施錠位置に配置される。作動部材30が施錠位置に配置された状態では、上側及び下側の鉤部材41A,41Bがそれぞれ対応する受け金具11a,11bと係合して前面枠12が開放不能にされると共に、ガラス枠用係合部材33,33の係合部(図示せず)がガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)に係合してガラス枠13も開放不能にされている。
また、施錠状態においては、図5に示すように、カム52の腕部54,55が、それぞれの腕部54,55に対応するフォトセンサ56,57からずれて配置されており、フォトセンサ56,57の検知範囲外に位置している。即ち、前面枠12及びガラス枠13が共に施錠状態にある場合には、両センサ56,57ともカム52の腕部56,57を検知しないので、両センサ56,57はその旨を知らせる信号を制御装置及びホールコンピュータに出力する。制御装置及びホールコンピュータは、第1フォトセンサ56からの検知信号が「第1腕部54非検知」であり、且つ、第2フォトセンサ57からの検知信号が「第2腕部55非検知」であることをもって、前面枠12及びガラス枠13の双方が施錠状態にあるものと判断する。
ここで、本実施例における各フォトセンサ56,57は、常時検知信号を出力するものであり、具体的には、各腕部54,55が検知範囲内に配置される場合に「腕部検知」の検知信号を出力すると共に各腕部54,55が検知範囲外に配置される場合に「腕部非検知」の検知信号を出力するものである。なお、各フォトセンサ56,57は、検知範囲内に各腕部54,55が配置されているか否かのいずれかの場合にのみ検知信号を出力するものであっても良く、具体的には、各腕部54,55が検知範囲内(又は検知範囲外)に配置された場合にのみ「腕部検知」(又は「腕部非検知」)の検知信号を出力するものであっても良い。
施錠状態(図5に示す状態)からガラス枠13を解錠する場合には、シリンダ錠50の鍵穴に専用鍵Kを差し込み、その専用鍵Kをパチンコ機10の正面(図1参照)から見て左回り(図1の反時計回り方向)に回動操作する。パチンコ機10を背面視した図5に示す状態においては、専用鍵Kの回動操作に連動してカム52が右回り(図5の時計回り方向)に回動する。この回動によりカム52の第2腕部55は作動部材30の第2係合溝35に進入して第2係合溝35の上端部(図5の右側端部)に当接し、その後にカム52が右回りに回動するに従い、カム52の第2腕部55は、作動部材30を押さえつつ上動(図5の右側に移動)させる。
専用鍵Kがパチンコ機10の正面(図1参照)から見て左回り(図1の反時計回り方向)に約40度回動操作されると、カム52が施錠状態から図5の右回りに約40度回動されて、図6(a)に示す状態(ガラス枠13の解錠状態)となる。この状態においては、カム52の回動により作動部材30と共にガラス枠用係合部材33,33(図3参照)が所定距離だけ上動され、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)とガラス枠用係合部材33,33に形成された係合部との係合が解除される。この鉤部材とガラス枠用係合部材33,33との係合解除により、ガラス枠13は開放方向への移動規制が解除された解錠状態となる。
ガラス枠13の解錠状態(図6(a)の状態)においては、カム52の第1腕部54は第1フォトセンサ56に重なって配置され、当該フォトセンサ56によって第1腕部54が検知される。他方、カムの第2腕部55は、第2フォトセンサ57からずれた位置、即ち、第2フォトセンサ57の検知範囲外にあるため、第2フォトセンサ57は第2腕部55を検知しない。よって、ガラス枠13の解錠状態においては、パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータは、第1フォトセンサ56から「第1腕部54検知」の検知信号を受信すると共に、第2フォトセンサ57から「第2腕部55非検知」の検知信号を受信し、「第1腕部54検知」且つ「第2腕部55非検知」であることをもって、ガラス枠13が解錠状態にあるものと判断する。
一方、施錠状態(図5に示す状態)から前面枠12を解錠する場合には、シリンダ錠50の鍵穴に専用鍵Kを差し込み、その専用鍵Kをパチンコ機10の正面(図1参照)から見て右回り(図1の時計回り方向)に回動操作する。パチンコ機10を背面視した図5に示す状態においては、専用鍵Kの回動操作に連動してカム52が左回り(図5の反時計回り方向)に回動する。この回動によりカム52の第1腕部54は作動部材30の第1係合溝34に進入して第1係合溝34の下端部(図5の左側端部)に当接し、その後にカム52が左回りに回動するに従い、カム52の第1腕部54は作動部材30を抑えつつ下動(図5の左側に移動)させる。作動部材30が下動すると、作動部材30に形成された逃げ溝31の上端部(図5の右側端部)が上側の鉤部材41Aに突設されたガイドピン42に係合しつつガイドピン42が下動され、上側の鉤部材41Aが下動(図5の左側に移動)する。同様に、作動部材30が下動すると下側の鉤部材41Bも下動する。
専用鍵Kがパチンコ機10の正面(図1参照)から見て右回り(図1の時計回り方向)に約40度回動操作されると、カム52が施錠状態から図5の左回りに約40度回動された図6(b)に示す状態(前面枠12の解錠状態)となる。この状態においては、カム52の回動により作動部材30と共に上側及び下側の鉤部材41A,41Bが所定距離だけ下動され、各鉤部材41A,41Bと、それら鉤部材41A,41Bに対応する受け金具11a,11b(図2参照)との係合が解除される。この鉤部材41A,41Bと受け金具11a,11bとの係合解除により、前面枠12は開放方向への移動規制が解除された解錠状態となる。
前面枠12の解錠状態(図6(b)の状態)においては、カム52の第2腕部55は第2フォトセンサ57に重なって配置され、当該フォトセンサ57によって第2腕部55が検知される。他方、カムの第1腕部54は第1フォトセンサ56からずれた位置、即ち、第1フォトセンサ56の検知範囲外にあるため、第1フォトセンサ56は第1腕部54を検知しない。よって、前面枠12の解錠状態においては、パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータは、第1フォトセンサ56から「第1腕部54非検知」の検知信号を受信すると共に、第2フォトセンサ57から「第2腕部55検知」の検知信号を受信し、「第1腕部54非検知」且つ「第2腕部55検知」であることをもって前面枠12が解錠状態にあるものと判断する。
以上説明したように第1実施例の施錠装置20においては、特定の操作部材としての専用鍵Kによってシリンダ錠50が操作された場合に連動するカム52の配置位置(より具体的にはカム52の第1及び第2腕部54,55の配置位置)をフォトセンサ56,57が検知することにより検知信号が出力される。よって、特定の操作部材を所持する資格者(遊技場の管理者)のみによって検知信号を出力させることができる。また、特定の操作部材による操作が行われたことを検知して検知信号を出力するフォトセンサ56,57をシリンダ錠50に設けたので、遊技者にとっての遊技に直接関係のない部材を備えることによる部品点数の増加を抑制することができる。即ち、フォトセンサ56,57を支持する支持台をわざわざ設けたり、シリンダ錠50から離間して配置されたセンサにシリンダ錠50の作動を伝達するための伝達部材等を設ける必要が無くなり、部品点数の増加を抑制することができる。
また、パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータには、当該パチンコ機10の前面枠12及びガラス枠13の施錠又は解錠の状態をリアルタイムで把握させることができるので、施錠又は解錠状態の変化を迅速に察知させて各種の御御に役立たせることができる。換言すれば、各センサ56,57からの検知信号を、様々な制御のトリガー(引き金)として有効利用することができる。
例えば、前面枠12又はガラス枠13が所定時間以上(例えば5分以上)解錠され続ける場合に、ランプや音声などでエラーの発生を告知する制御を制御手段に行わせても良い。不正行為や異常事態によって解錠状態が継続すると、遊技者或いは遊技場が不当な不利益を被ることがあるが、制御手段の制御によって解錠状態であることを遊技者又は遊技場の管理者に示唆することにより、解錠状態の継続による被害の増大を抑止することができる。
フォトセンサ56,57からの信号をパチンコ機10等の制御に役立てる例としては、次のようなものが考えられる。例えば、パチンコ機10の貯留タンクから球が無くなってしまったときや球詰まり等の異常(エラー)発生時に、そのエラーの発生をランプ点灯や音声出力等で告知する場合、エラーの復旧作業を終えた遊技場の管理者にはそのランプの点灯や音声出力を停止させる必要がある。従来は、遊技場の管理者が所定の鍵を操作して前面枠を開放し、更にパチンコ機の内部に設けられた停止スイッチ(例えばリセットスイッチ)を操作することによりランプ点灯や音声出力を停止していた。
これに対し、パチンコ機10では、エラー発生が告知された状態において、前面枠12の解錠操作が行われてフォトセンサ57の検知信号が制御装置に入力された場合、ランプ点灯や音声出力を停止させるエラー解除の制御を行わせても良い。わざわざ前面枠12を開放してからリセットスイッチを操作することなく、パチンコ機10の前面側から直接的にリセットスイッチとしてのシリンダ錠50を操作させることができ、簡易にリセットスイッチの操作を行わせることができる。また、リセットスイッチを設ける必要も無くなり、リセットスイッチの配置スペースが低減された分だけ、遊技者にとっての遊技に直接関係する装置、即ち、液晶ディスプレイや遊技盤等を大型化することができ、より迫力のある遊技性を遊技者に提供することができる。更に、前面枠12は、解錠状態であっても開放されることなく閉鎖状態を維持するものであるので、専用鍵Kを回動操作しても前面枠12が開放されず、資格者には、より簡易にエラー解除の操作を行わせることができる。
なお、ガラス枠13の解錠操作によって出力されるフォトセンサ56の検知信号が制御装置に入力された場合に、制御装置にエラー解除の制御を行わせるものであっても良い。ガラス枠13は、解錠状態にされた場合に図示しない機構により前方に開放されるので、資格者がエラーランプを消灯させる意志がないのにエラー解除の操作を誤って行ってしまった場合には、ガラス枠13の開放によって誤った検知信号がフォトセンサ56から出力されたことを示唆して気付かせることができる。
また、フォトセンサ56,57から出力される検知信号をホールコンピュータにおける制御の引き金として有効利用する例としては、次のようなものが考えられる。遊技場の設備として監視カメラシステムが設けられている場合に、特定のパチンコ機10から前面枠12又はガラス枠13からの解錠操作があった旨の検知信号をホールコンピュータが受信したときには、その特定のパチンコ機10に対して監視カメラのレンズを向けさせ、ズームアップする等して一時的にカメラ監視を強化するというような制御も可能となる。
更に、第1フォトセンサ56及び第2フォトセンサ57は、専用鍵Kの回動操作に応じたいずれか一方のセンサのみがカム52の腕部54,55を検知して検知信号を出力するものであるので、第1フォトセンサ56が「第1腕部54検知」の検知信号を出力し且つ第2フォトセンサ57が「第2腕部55検知」の検知信号を出力する事態は原則としてあり得ない。よって、万一そのような組合せの検知信号が出力された場合には、パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータにより、その施錠装置20に何らかの機械的又は電気的故障が生じたものと判断させることができ、当該パチンコ機の施錠系統に故障が発生した旨を知らせる警告表示を行う等の処理を実行させることができる。つまり、第1及び第2フォトセンサ56,57からの信号を施錠装置20の故障判定に利用することができる。
次に、図7及び図8を参照して、第2実施例の施錠装置100について説明する。前記した第1実施例の施錠装置20においては、フォトセンサ56,57がシリンダ錠50に固着されていたのに対し、第2実施例の施錠装置100は、フォトセンサ56,57が連結部材71に固着されて検知ユニットが形成され、その検知ユニットがシリンダ錠70と共に2つのネジ27,27により枠体21に螺着されている。以下、第2実施例の説明にあたり、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
図7は、第2実施例におけるパチンコ機の施錠装置100の主要部を左側面視して示した図であり、図8は、施錠装置100の主要部を背面視(図7の矢印VIII方向視)して示した図である。
施錠装置100には、図7及び図8に示すように、第1フォトセンサ56と第2フォトセンサ57とが平板状の連結部材71に固着されており、第1のフォトセンサ56、第2のフォトセンサ57及び連結部材71が一体化された検知ユニットを形成している。この連結部材71には、ネジ27を挿通するための2つのネジ孔が形成され、この2つのネジ孔にネジ27,27が挿通されることにより、検知ユニットはシリンダ錠70と共に枠体21に共締めされている。
このように、第2実施例のパチンコ機によれば、施錠装置100に設けられた検知ユニットは、ネジ27,27によってシリンダ錠70と共に枠体21に対して共締めされているので、ネジ27,27を緩めることにより、シリンダ錠70に対して検知ユニットを取り外すことができる。つまり、シリンダ錠70に対して検知ユニットが着脱可能に固定されており、検知ユニットとシリンダ錠70とを別々に取り扱うことができる。よって、検知ユニット又はシリンダ錠70のうち、いずれか一方が故障した場合の交換時や、遊技機の廃棄時にいずれか一方を再利用する時、或いは、遊技場側で独自に調達したシリンダ錠への交換時等において、不要な一方の部材のみを取り外しつつ、必要な部材を残して継続使用することができる。例えば、施錠装置100に設けられたフォトセンサ56,57(検知ユニット)を残したままシリンダ錠70だけを交換することができ、施錠装置100付きのパチンコ機を購入後、最初から装着されているシリンダ錠70を、遊技場側で独自に調達した別のシリンダ錠に交換したいという遊技場側の要望にも、柔軟に対応することが可能となる。なお、フォトセンサ56,57を必ずしも連結部材71によって一体化した状態でシリンダ錠70に固定する必要はなく、各フォトセンサ56,57にネジ27を挿通するためのネジ孔をそれぞれ設け、シリンダ錠70に対して各フォトセンサ56,57が別々に着脱可能となるように、シリンダ錠70にフォトセンサ56,57を固定しても良い。
また、検知ユニットを枠体21に固定するネジ27,27によって、検知ユニット及びシリンダ錠70が枠体21に固定されているので、検知ユニットとシリンダ錠70とを別々の締結具を使用して枠体21に固定する場合に比較して、ネジ等の締結具の数を削減することができると共に組み付け作業を簡略化することができる。更に、検知ユニットを形成する第1及び第2センサ56,57間の相対位置関係が連結部材71によって一義的に確定すると共に、検知ユニットを2箇所で枠体21に固定しているため、ネジ27,27を用いた組立て操作をするだけで、ほとんど組付け誤差を生じることなく、当該検知ユニットを枠体21及びカム52に対して正確に位置決めすることができる。このため、各フォトセンサ56,57の取付け位置や取付け時の向きに腐心することなく、簡単に検知ユニットを位置決めでき、又、各フォトセンサ56,57によるカム52の腕部54,55の検知精度も高めることができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、検知手段を構成する第1及び第2のセンサとしてフォトセンサを採用したが、これに代えて、マイクロスイッチ等の機械式又は接触式のセンサを使用してもよい。
また、上記実施例では、専用鍵Kが操作された場合に検知信号を出力させるためのシリンダ錠50,70及びフォトセンサ56,57を施錠装置20,100に設けたが、必ずしも施錠装置20,100にシリンダ錠50,70及びフォトセンサ56,57を設ける必要はなく、施錠装置とは別に専用鍵の操作に応じて作動するシリンダ錠を設けると共に、そのシリンダ錠において専用鍵の操作が行われたことを検知して検知信号を出力するセンサを設けても良い。
本発明を上記実施例とは異なるタイプの遊技機に実施しても良い。例えば、アレパチ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記検知手段は、前記被操作ユニットに対して着脱可能に固定されていることを特徴とする遊技機1。検知手段が被操作ユニットに対して着脱可能に固定されているので、検知手段と被操作ユニットとを別々に扱うことができる。よって、検知手段又は被操作ユニットのうち、いずれか一方が故障した場合の交換時や、遊技機の廃棄時にいずれか一方を再利用する時、或いは、遊技場が独自に調達した被操作ユニットへの交換時等において、不要な一方の部材のみを取り外しつつ、必要な部材を残して継続使用することができる。
例えば、一般に遊技場には多種の遊技機が設置されるので、遊技機の種類に関わらず遊技場独自の被操作ユニットを各遊技機に設けて被操作ユニットの操作に必要な特定の操作部材を共通化したいという要望があるが、検知手段が被操作ユニットに対して着脱不能に固定されている場合には検知手段の分だけ被操作ユニットの交換に要するコストが高くなってしまう。遊技機1によれば、検知手段が被操作ユニットに対して着脱可能に固定されているので、遊技機を購入した遊技場が被操作ユニットを交換する場合には、予め設けられた検知手段を流用しつつ被操作ユニットのみを交換することができ、被操作ユニットの交換に必要なコストを低減することができる。
遊技機1において、前記検知手段を前記被操作ユニットに対して着脱可能に固定すると共に前記検知手段及び前記被操作ユニットを遊技機における所定の配置位置に固定する締結具を備えていることを特徴とする遊技機2。検知手段を被操作ユニットに対して固定する締結具によって検知手段及び被操作ユニットが所定の配置位置に固定されているので、被操作ユニットと検知手段とを別々の締結具を使用して所定の配置位置に取着する場合に比較して、部品点数を削減することができると共に組み付け作業を簡略化することができる。また、締結具を取り外し、被操作ユニットを別の被操作ユニットへ交換した後に、再度別の被操作ユニットと共に検知手段を取着すれば、検知手段を流用しつつ被操作ユニットだけを交換することができる。なお、締結具としては、例えば、ねじ、ビス、又は、ボルトのように所定の係合穴に螺着されて着脱可能なものが挙げられる。なお、締結具は、検知手段及び被操作ユニットを遊技機における所定の配置位置に固定する前から被操作ユニットに対して検知手段を固定するものであっても良く、検知手段及び被操作ユニットを遊技機における所定の配置位置に固定する前には被操作ユニットに対して検知手段を固定せず、検知手段及び被操作ユニットを遊技機における所定の配置位置に固定した場合に被操作ユニットに対して検知手段を固定するものであっても良い。
遊技機1または2において、前記検知手段は、前記特定の操作部材によって操作された状態をそれぞれ検知する少なくとも2以上のセンサ部材と、その2以上のセンサ部材を連結する連結部材とを備えていることを特徴とする遊技機3。検知手段は、特定の操作部材によって操作された状態をそれぞれ検知する2以上のセンサ部材を備えているので、特定の操作部材を所持する資格者(例えば遊技場の管理者)には、1の操作部材によって1の被操作ユニットを操作することにより2以上の異なる信号(検知信号)を出力させることができ、複数の検知信号を出力するための被操作ユニットを複数個設けるより設置スペースを縮小すると共に、簡易な操作で複数の検知信号を出力させることができる。また、2以上のセンサ部材が連結部材によって連結されるので、各センサ部材がユニット化されて各センサ部材間の相対位置が一義的に定められる。よって、検知手段と被操作ユニットとの相対位置を1回調整するだけで複数のセンサ部材と被操作ユニットとの位置調整を行うことができ、検知手段の取着作業や被操作ユニットの交換作業時における被操作ユニットと検知手段との位置調整作業をスムーズに行わせることができる。
請求項1記載の遊技機において、前記検知手段は、前記被操作ユニットに一体化されていることを特徴とする遊技機4。遊技機やホールコンピュータ等の制御が正確に行われない場合には、遊技者又は遊技場が不利益を被ることがあるので、それらの制御には高い信頼性が要求される。このため、検知手段によって出力される検知信号を遊技機やホールコンピュータの制御に使用する場合、特定の操作部材による操作が行われたことを検知手段は正確に検知することが求められる。しかし、被操作ユニットと検知手段とが分離可能となっていると、遊技場の管理者などにより被操作ユニットのみが交換された場合に被操作ユニットに対して検知手段が誤った位置に配置される可能性がある。検知手段が誤った位置に配置されると検知手段により誤った検知信号が出力されて誤った制御が行われるおそれがある。これに対し、遊技機4によれば、検知手段が被操作ユニットに一体化されているので、被操作ユニットの交換時には検知手段も取り外される。別の被操作ユニットを取着する場合、別の被操作ユニットと別の検知手段とを組み合わせて取着するか、或いは、別の被操作ユニットのみを取着することとなる。よって、遊技機メーカーによって予め取着された被操作ユニットと検知手段との組み合わせのうち、被操作ユニットのみが交換されることがなく、被操作ユニットと検知手段とが誤った位置に配置されることにより遊技機等の制御が誤って行われることを未然に防止することができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から4のいずれかにおいて、前記被操作ユニットは、前記特定の操作部材による操作に連動する連動部材を備えており、前記検知手段は、その連動部材の動き又は配置位置を検知して検知信号を出力するものであることを特徴とする遊技機5。
遊技機5において、前記検知手段は、前記連動部材の動き又は配置位置をその連動部材に接触することなく検知して検知信号を出力する非接触式のセンサで構成されていることを特徴とする遊技機6。遊技機の故障やエラーは、遊技者又は遊技場の利益に直接的に影響するものであり、遊技機の制御には高い信頼性が要求される。遊技機6によれば、非接触式のセンサによって検知手段が構成されているので、遊技機として頻繁に使用される信号(例えばエラーの解除信号)を検知手段から出力される検知信号とするように構成しても、被操作ユニットとセンサとが擦られず、センサの故障を防止してセンサの作動に対する信頼性を継続維持することができる。
遊技機6において、前記非接触式のセンサは、光を発光する発光部とその発光部から発光された光を受光する受光部とを有するフォトセンサであることを特徴とする遊技機7。連動部材の動きを非接触に検知するセンサとして磁気により位置を検知するセンサ等を使用すると、外部のノイズ等によって異常な作動を生じ易く、不当な利益を得ようとする遊技者によって不正な検知信号を出力させられ易い。遊技機7によれば、非接触式のセンサはフォトセンサであるので、ノイズ等による影響を受けにくく検知信号の出力に対する信頼性を一層高めることができる。
遊技機6または7において、前記被操作ユニットに設けられた連動部材は、前記特定の操作部材による操作に一義的に連動するものであることを特徴とする遊技機8。連動部材は、特定の操作部材による操作に一義的に連動するので、操作部材の操作を行わずに連動部材のみを作動させて不正な検知信号を出力するという不正行為を防止することができる。なお、遊技機8に設けられる連動部材としては、特定の操作部材による操作が行われない場合に連動部材が全く可動しないものである必要はなく、部材間に設けられた隙間によって生じるガタなどにより可動するものであっても良い。遊技機8に設けられる連動部材としては、特定の操作部材による操作が行われなければ、検知手段によって検知信号が出力されるより少量しか可動しない構成となっているものである。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から8のいずれかにおいて、前記被操作ユニットは、特定の外形形状を有する鍵による操作に応じて作動するものであることを特徴とする遊技機9。被操作ユニットを作動させる部材は、特定の外形形状を有する鍵であるので、例えば、一般に扉(ガラス枠や前面枠等)の施錠及び解錠に使用されているシリンダ錠を被操作ユニットとして流用した場合には、被操作ユニットの開発コストを低減することができる。なお、特定の外形形状を有する鍵としては、被操作ユニットに対して一義的に定められた外形形状を有する鍵であっても良く、又は、操作可能な鍵の外形形状を記憶する記憶手段を有する被操作ユニットにおけるその記憶手段に記憶された外形形状を有する鍵であっても良い。
遊技機9において、前記被操作ユニットは、前記鍵を差し込むための鍵穴を備え、前記検知手段(又は前記連動部材)は、前記被操作ユニットにおける前記鍵穴の反対側に設けられると共に前記鍵穴の差し込み方向視において前記被操作ユニットに重なりつつ配置されるものであることを特徴とする遊技機10。鍵穴の差し込み方向視において検知手段(又は連動部材)が被操作ユニットに重なりつつ配置されるので、被操作ユニットに対して検知手段(又は連動部材)が突出する量を低減することができ、検知手段(又は連動部材)を設けることにより必要となるスペースを縮小することができる。また、被操作ユニットにおける鍵穴の反対側に検知手段(又は連動部材)が設けられるので、鍵穴側から検知手段(又は連動部材)に対して直接不正な操作(例えば、隙間から針金を差し込んで連動部材を不正に動かす行為)を試みても、被操作ユニット自体が邪魔になってその操作が難しい。よって、防犯性を高めることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から10のいずれかにおいて、本体部材と、その本体部材に対して開閉可能に軸支される開閉部材と、前記本体部材に対する前記開閉部材の開放方向への移動を規制すると共に前記被操作ユニットの作動に連動してその規制を解除する規制部材とを備えていることを特徴とする遊技機11。規制部材は、被操作ユニットの作動に連動して開閉部材の開放方向への移動規制を解除するものであるので、被操作ユニットを作動させる1の操作部材を使用して、開閉部材の移動規制の解除と検知手段による検知信号の出力とを共に行うことができる。また、遊技機の種類毎に形状の異なる複数の操作部材を所持しなければならない資格者には、所持の必要な操作部材を減少することができ、操作部材の所持及び必要な操作部材の選択を容易に行わせることができる。なお、開閉部材としては、例えば、本体部材としての前面枠に支持されて遊技盤面を覆うガラス枠や、本体部材としての外枠に支持されて遊技の制御を行う基板や遊技媒体の払出を行う払出装置等を覆う前面枠等が例示される。
遊技機11において、前記検知手段は、前記特定の操作部材による操作によって前記開閉部材の開放方向への移動規制が解除された場合に検知信号の出力状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機12。検知手段は、開閉部材の開放方向への移動規制が解除された場合、即ち、開閉部材が解錠された場合に検知信号の出力状態を変化させるものであるので、特定の操作部材の1操作によって検知手段からの検知信号の出力と開閉部材の解錠操作との2つの操作を行うことができる。また、開閉部材の開放方向への移動規制が解除された場合に検知信号の出力状態が変化するので、開閉部材が施錠状態であるか或いは解錠状態であるかを示す信号として検知信号を使用することができる。よって、例えば、ホールコンピュータによる遊技機の監視制御を行わせるための信号等に検知手段から出力される検知信号を使用することができる。
なお、検知手段は、開閉部材の開放方向への移動規制が解除された場合に検知信号の出力状態を変化させるものであれば良い。例えば、開閉部材の開放方向への移動が規制されている場合に検知信号を出力せず、その移動規制が解除された場合に検知信号を出力するものであっても良い。また、検知手段は、開閉部材の開放方向への移動規制が解除されている場合には検知信号を出力せず、その移動が規制されている場合に検知信号を出力するものであっても良い。更に、検知手段は、開閉部材の開放方向への移動規制が解除されたか否かに対応させた別々の検知信号を出力して検知信号の出力状態を変化させるものであっても良い。
遊技機12において、前記特定の操作部材を1の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される1の開閉部材と、その1の開閉部材とは別に設けられ前記特定の操作部材を他の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される他の開閉部材とを備え、前記検知手段は、前記2つの開閉部材のうち開放方向への移動規制が解除された状態であっても閉鎖状態を維持する少なくとも一方の開閉部材に対する移動規制が解除されたときに検知信号の出力状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機13。一般に遊技機に設けられる開閉部材には、開放方向への移動規制が解除された場合であっても閉鎖状態を維持する開閉部材(例えば前面枠)と、開放方向への移動規制が解除された場合にバネなどの付勢力により開放される開閉部材(例えばガラス枠)とがある。遊技機13によれば、開放方向への移動規制が解除された状態であっても閉鎖状態を維持する開閉部材に対する移動規制が解除された場合に、検知手段によって検知信号の出力状態が変化させられるので、開閉部材を開放させることなく検知信号の出力状態を変化させることができる。よって、開閉部材を開放する必要がない場合における検知信号の出力を特定の操作部材を有する資格者に簡易に行わせることができる。
遊技機12または13において、前記特定の操作部材を1の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される1の開閉部材と、その1の開閉部材とは別に設けられ前記特定の操作部材を他の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される他の開閉部材とを備え、前記検知手段は、前記2つの開閉部材のうち開放方向への移動規制が解除された場合に開放される少なくとも一方の開閉部材に対する移動規制が解除されたときに検知信号の出力状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機14。一般に遊技機に設けられる開閉部材には、開放方向への移動規制が解除された場合にも閉鎖状態を維持する開閉部材(例えば前面枠)と、開放方向への移動規制が解除されると同時にバネなどの付勢力により開放される開閉部材(例えばガラス枠)とがある。遊技機14によれば、検知手段は、開放方向への移動規制が解除された場合に開放される開閉部材に対する移動規制が解除された場合に検知信号の出力状態を変化させるので、特定の操作部材の操作によって検知信号の出力状態が変化すると開閉部材が開放される。よって、特定の操作部材を有する資格者が検知信号の出力状態を誤って変化させた場合、その誤った検知信号の出力状態を開閉部材の開放によって資格者に気付かせて迅速に処置を行わせることができる。
なお、遊技機13及び14における操作部材を操作する手順としては、特定の操作部材を被操作ユニットにおける所定位置へ配置した後に特定の方向へ操作部材を所定量移動又は回動する1操作で構成される手順であっても良く、特定の操作部材を被操作ユニットにおける所定位置へ配置した後に操作部材を複数回所定方向へ所定量移動又は回動する複数の操作で構成される手順であっても良い。複数の操作で構成される手順としては、例えば、特定の操作部材を奥側へ5mm移動する第1の操作と右回りに40度回動する第2の操作との組み合わせ等が挙げられる。
遊技機11から14のいずれかにおいて、前記被操作ユニットは、前記特定の操作部材による操作に連動すると共に前記規制部材に係合する係合部を備えており、前記検知手段は、その係合部を検知して検知信号を出力するものであることを特徴とする遊技機15。一般に開閉部材として設けられるガラス枠や前面枠等には被操作ユニットが設けられ、開閉部材の開放を規制する規制部材と被操作ユニットとは、それぞれに設けられた係合部が係合して連動するように構成される。遊技機15によれば、検知手段は、被操作ユニットにおける規制部材に係合する係合部を検知して検知信号を出力するものであるので、従来の被操作ユニットの構造を踏襲しつつ検知手段による検知信号の出力機能を設けることができ、開発コストを低減できると共に同一の被操作ユニットを使用する従来の遊技機に検知手段を容易に後付けすることができる。なお、係合部としては、例えば、被操作ユニットに設けられると共に円盤状に形成されたカムの外周面における一部分に突出し、或いは、凹んで形成された係合部等が挙げられる。又、検知手段は、係合部の動き又は配置位置を検知して検知信号を出力するものであっても良い。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から15のいずれかにおいて、遊技機の制御を行う制御手段を備え、前記検知手段は、その制御手段に検知信号を出力するものであることを特徴とする遊技機16。検知手段から制御手段に検知信号が出力されるので、遊技機の制御に検知手段から出力される検知信号を利用することができる。例えば、所定のエラーの発生をランプや音声等で外部に告知する遊技機において、そのエラーの発生が告知されている状態にあっては検知信号が制御手段に入力されるか否かを制御手段に監視させ、制御手段に検知信号が入力された場合にエラー発生状態を解除する処理の実行に検知信号を利用することが挙げられる。
遊技機11から15のいずれかにおいて、遊技機の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、前記開閉部材の開放方向への移動規制が解除されたか否かを示唆する解除信号として前記検知手段から出力される検知信号を使用するものであることを特徴とする遊技機17。検知手段から出力される検知信号を、開閉部材の開放方向への移動規制が解除されたか否かを示唆する解除信号として使用することにより、制御手段によって行われる遊技機の制御をより多様化させることができる。例えば、開閉部材の開放方向への移動規制が所定時間以上(例えば5分以上)解除され続ける場合には、異常事態の発生であると制御手段に判断させ、ランプや音声などでエラーの発生を告知する制御を行わせることができる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から17のいずれかにおいて、前記検知手段によって出力される検知信号を外部機器へ出力するための出力手段を備えていることを特徴とする遊技機18。検知手段から出力される検知信号を外部機器へ出力するための出力手段が設けられているので、複数の遊技機を統括管理する島管理装置やホールコンピュータ等へ検知信号を出力して制御に利用することができる。例えば、特定の遊技機から検知手段によって出力された検知信号をホールコンピュータが受信した場合に、その検知信号を出力した遊技機に対して監視カメラによる監視を強化して行い、防犯目的の制御を行うための情報として検知信号を使用することが挙げられる。なお、出力手段としては、例えば、検知信号を出力するために設けた端子であっても良く、又は、検知信号を無線送信する送信装置であっても良い。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から18のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機19。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から18のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機20。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
請求項1記載の遊技機または遊技機1から18のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機21。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
10 パチンコ機(遊技機)
11 外枠(本体部材)
12 前面枠(第1開閉部材)
13 ガラス枠(第2開閉部材)
20 施錠装置
30 作動部材
33 ガラス枠用係合部材(係合部材)
34,35 第1,第2係合溝
41A,41B 鉤部材
44 コイルバネ(バネ部材)
50 シリンダ錠(被操作ユニット)
52 カム
54,55 第1,第2腕部
56,57 フォトセンサ(第1,第2フォトセンサ

Claims (2)

  1. 被操作ユニットに対して特定の操作部材を第1の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される第1開閉部材と、その第1開閉部材とは別に設けられ前記特定の操作部材を第2の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解除される第2開閉部材と、前記特定の操作部材による操作が行われて前記第1開閉部材または前記第2開閉部材が開放される場合に検知信号を出力する検知手段と、前記被操作ユニットが設けられるとともに、前記第1開閉部材および前記第2開閉部材を施錠する施錠装置とを備えた遊技機であって、
    前記施錠装置は、
    前記第1開閉部材および前記第2開閉部材が施錠状態である場合に施錠位置に配置され、前記施錠位置に対して前記特定の操作部材を前記第1の手順で操作した場合に一方向へ移動し、前記第2の手順で操作した場合に他方向へ移動する1つの作動部材と、
    前記第1開閉部材を施錠する状態と解錠する状態とに変位可能な2つの鉤部材と、
    前記第2開閉部材を施錠する状態と解錠する状態とに変位可能な2つの係合部材と、
    その2つの係合部材および前記2つの鉤部材のそれぞれに付勢力を付与する4つのバネ部材と
    前記特定の操作部材の操作に一義的に連動するカムと、を備え、
    前記検知手段は、第1フォトセンサ及び第2フォトセンサを有し、
    前記カムは、径方向に向けて突設された第1腕部及び第2腕部を有し、
    前記作動部材は、前記カムの第1腕部と係合可能な第1係合溝及び前記カムの第2腕部と係合可能な第2係合溝を有し、
    前記カムの第1腕部が前記第1係合溝に係合することで前記作動部材が前記特定の操作部材の操作に連動し、前記カムの第1腕部により前記作動部材の前記一方向への移動に連動して前記2つの鉤部材が解錠位置へ移動し、前記カムの第1腕部により前記作動部材が前記他方向へ移動する場合には前記2つの鉤部材が施錠位置に保持されるように構成し、
    前記カムの第2腕部が前記第2係合溝に係合することで前記作動部材が前記特定の操作部材の操作に連動し、前記カムの第2腕部により前記作動部材の前記他方向への移動に連動して前記2つの係合部材が解錠位置へ移動し、前記カムの第2腕部により前記作動部材が前記一方向へ移動する場合には前記2つの係合部材は施錠位置に保持されるように構成し、
    前記第1開閉部材の解錠状態においては、前記カムの第2腕部は前記第2フォトセンサに重なって配置され、前記第2フォトセンサによって前記カムの第2腕部が検知され、
    前記第2開閉部材の解錠状態においては、前記カムの第1腕部は前記第1フォトセンサに重なって配置され、前記第1フォトセンサによって前記カムの第1腕部が検知されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記被操作ユニットは、特定の外形形状を有する鍵による操作に応じて作動するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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