JP2003310989A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003310989A
JP2003310989A JP2002125479A JP2002125479A JP2003310989A JP 2003310989 A JP2003310989 A JP 2003310989A JP 2002125479 A JP2002125479 A JP 2002125479A JP 2002125479 A JP2002125479 A JP 2002125479A JP 2003310989 A JP2003310989 A JP 2003310989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を抑制しつつ特定部材の状態
に関する情報を出力することができる遊技機を提供する
こと。 【解決手段】 パチンコ機のガラス枠及び前面枠を施錠
又は解錠するための施錠装置20には、専用鍵による操
作に応じて作動するシリンダ錠50が設けられ、そのシ
リンダ錠50にカム52が螺着されている。カム52
は、その径方向に突設された腕部54,55を備え、カ
ム52の腕部54,55が専用鍵による操作に連動して
回動する。かかるシリンダ錠50において専用鍵による
操作が行われたことを検知して検知信号を出力するフォ
トセンサ56,57を設けている。よって、専用鍵の所
持者による専用鍵の操作に連動する検知信号をフォトセ
ンサ56,57によって出力させることができると共
に、遊技者にとっての遊技に直接関係のない部材を備え
ることによる部品点数の増加を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 一般にパチンコ機等の遊技機には、店
員など特定の者にしか触れさせたくない部材(特定部
材)が設けられており、この特定部材の操作状況等特定
部材の状態を検知してその状態に関する情報を出力可能
に構成することが好ましい。即ち、遊技機本体や遊技機
を統括管理するホールコンピュータ等に特定部材の状態
に関する情報を出力することにより、特定部材の状態に
応じた制御を遊技機やホールコンピュータに行わせるこ
とができるのである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、特定
部材の状態を検知するためには遊技者にとっての遊技に
関係のない部材を装備しなければならず、部品点数の増
加により、構造の複雑化による組み付け作業の煩雑化や
製造コストの増大、或いは、遊技者にとっての遊技に直
接的に関係する部材の配置スペースが狭められてしまう
という問題点があった。 【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつ特
定部材の状態に関する情報を出力することができる遊技
機を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、特定の操作部材による操
作に応じて作動する被操作ユニットを備え、その被操作
ユニットにおいて前記特定の操作部材による操作が行わ
れたことを検知して検知信号を出力する検知手段を設け
たものである。 【0006】請求項1記載の遊技機によれば、特定の操
作部材によって被操作ユニットが作動させられると、操
作部材による操作が行われたことが検知手段によって検
知されて検知信号が出力される。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1
実施例におけるパチンコ機10の正面図であり、図2
は、図1の矢印II方向から見たパチンコ機10の右側
面図である。なお、図2において、前面枠12及びガラ
ス枠13の施錠及び解錠に使用する専用鍵Kを2点鎖線
で示すと共に、電気的構成の一部を模式的に示してい
る。 【0008】図1に示すように、パチンコ機10は、外
枠11と、前面枠12(内枠ともいう)と、ガラス板が
嵌め込まれたガラス枠13と、遊技盤14とを備えてい
る。遊技盤14は前面枠12の内側に裏側(図1の紙面
垂直方向奥側)から組み付けられており、前面枠12と
遊技盤14とが一体化して前面扉を形成している。前面
扉を形成する前面枠12は、外枠11の正面視左側端部
(図1の左側端部)に設けられた上下一対のヒンジ部1
5,15を介して外枠11に取り付けられ、前面扉が外
枠11に対して開閉可能となっている。また、ガラス枠
13は、上下一対の軸支部16,16により前面枠12
に対して開閉可能に支持されている。つまり前面枠12
及びガラス枠13は、このパチンコ機10における開閉
部材である。 【0009】なお、パチンコ機10は、その略上半部を
占めるガラス枠13で区画された遊技盤領域と、略下半
部を占めると共に前面枠12に造作された操作領域とに
区分される。遊技盤領域には、表示装置、大小様々の入
賞ロ、風車、ランプ、スピーカ、その他の遊技性を高め
るための器具や装置(いずれも図示略)が設けられてい
る。他方、操作領域には、弾発のための発射操作ハンド
ル17、遊技に使用する球を供給する上受け皿18、上
受け皿18の余剰球を受ける下受け皿19、その他の器
具や装置が設けられている。 【0010】前面枠12の正面視右側には、図1に示す
ように、縦長の施錠装置20が設けられている。この施
錠装置20には、前面枠12が閉じられたときに前面枠
12を外枠11に係止して開放方向への移動を規制する
鉤部材41A,41B(図3参照)や、ガラス枠13が
閉じられたときにガラス枠13を前面枠12に係止して
開放不能とするためのガラス枠用係合部材33,33
(図3参照)等を備え、前面枠12及びガラス枠13を
施錠する装置である。 【0011】外枠11には、図2に示すように、前面枠
12の一部に係合して施錠するための被係止部とする上
下一対の受け金具11a,11bが固定されている。各
受け金具11a,11bは、例えば高剛性の金属板を曲
げ形成したものである。また、ガラス枠13には、前面
枠12に対してガラス枠13を施錠するための被係止部
(図示略)が設けられている。 【0012】次に、図3から図5を参照してパチンコ機
10の施錠装置20について説明する。図3は施錠装置
20を左側面視して示した図である。また、図4は、図
3における施錠装置20の主要部を拡大して示した図で
あり、図5は、施錠装置20の主要部を背面視(図4の
矢印V方向視)して示した図である。なお、図面の複雑
化を避けるため、図3には、施錠装置20に設けられる
フォトセンサ56,57省略して示しており、また、図
3以降の図面においてコイルバネ44の一部を簡略化し
て示している。 【0013】施錠装置20は、専用鍵Kによる操作に応
じて作動するシリンダ錠50と、そのシリンダ錠50に
対して専用鍵Kによる操作が行われたことを検知して検
知信号を出力するフォトセンサ56,57とを備えてい
る。また、施錠装置20は、パチンコ機10への取付時
に上下方向(図3から図5における左右方向)に延びて
形成される枠体21を備えている。この枠体21は、長
尺な金属板をほぼ直角に曲げてアングル状(横断面L字
状)に加工されたものであり、遊技盤面に略平行に形成
される第1取付け板22と、その第1取付け板22に略
直交する第2取付け板23とを有している。第1取付け
板22には、シリンダ錠50が2本のネジ27,27に
より螺着されており、一方、第2取付け板23には、作
動部材30及び上下一対の鉤部材41A,41Bが第2
取付け板23(枠体21)に対してスライド可能に支持
されている。 【0014】作動部材30は、枠体21の長手方向に沿
って延びる長尺な板状部材であり、第2取付け板23に
支持されている。この作動部材30は、特定の形状に形
成された専用鍵Kによるシリンダ錠50の作動に連動し
て第2取付け板23に沿ってスライドするものであり、
この点については後ほど詳述する。 【0015】作動部材30の上端部には、外枠11に固
定される上側の受け金具11aと係合可能な上側(図3
では右側)の鉤部材41Aが設けられており、作動部材
30の下端部には外枠11に固定される下側の受け金具
11bと係合可能な下側(図3では左側)の鉤部材41
Bが設けられている。これら鉤部材41A,41Bは前
面枠12の施錠又は解錠に関与するものであり、枠体2
1の第2取付け板23に支持されると共に第2取付け板
23に沿ってスライド可能に設けられている。 【0016】ここで、図5を参照して、上側の鉤部材4
1Aに着目して更に詳しく説明すると、上側の鉤部材4
1Aの一側面にはガイドピン42が突設されており、そ
のガイドピン42は、第2取付け板23の長手方向に沿
った細長の線状に穿設されたガイド溝24内に係入され
ている。このガイドピン42は、ガイド溝24の幅(図
5の紙面垂直方向の幅)より小径に形成された軸部と、
ガイド溝24の幅より大径化された頭部とを備え、その
大径化された頭部が第2取付け板23の一側面に接触し
てスライドする。よって、上側の鉤部材41Aは、第2
取付け板23に対して平行状態を保ちつつ、ガイド溝2
4の長手方向(図5の左右方向)に沿ってガイドピン4
2が移動可能な範囲内でスライド可能となっている。 【0017】また、上側の鉤部材41Aには、図4に示
すように、鉤部材41Aの一側面に突設されたフック部
43に一端が支持され、他端が枠体21の第1取付け板
22に突設されたフック部25に支持されるコイルバネ
44が架設されている。このコイルバネ44は、上側の
鉤部材41Aを枠体21の上端側(図4の右側)に向け
て常時付勢するように架設されており、ガイドピン42
がガイド溝24の上端部(図5のガイド溝24の右側端
部)に当接することにより上側の鉤部材41Aの移動が
規制される。この移動が規制された状態においては、上
側の鉤部材41Aは、上側受け金具11aと係合する施
錠位置(図4の実線位置)に位置決めされる。 【0018】また、図5に示すように、第2取付け板2
3と上側の鉤部材41Aとの間には、作動部材30の上
端部(図5の右側端部)が配置されている。この作動部
材30の上端部には、ガイドピン42の軸部より広幅に
穿設された逃げ溝31が枠体21の長手方向に沿って形
成されており、通常時(上側の鉤部材41Aが施錠位置
にあるとき)には、ガイドピン42が逃げ溝31の上端
部(図5の右側端部)に当接して配置される。ここで、
作動部材30が施錠位置から上動(図5では右側に移
動)する場合(図6(a)参照)には、ガイドピン42
は逃げ溝31内を相対移動して作動部材30の上動が上
側の鉤部材41Aに阻害されないようになっている。一
方、作動部材30が図5の施錠位置から下動(図5では
左側に移動)する場合(図6(b)参照)には、逃げ溝
31の上端部がガイドピン42を押さえつつ上側の鉤部
材41Aを下動(図5では左側に移動)させるので、コ
イルバネ44の弾性に抗して作動部材30と共に上側の
鉤部材41Aが下動する。下側の鉤部材41Bも、上側
の鉤部材41Aと同様の構造で第2取付け板23に設け
られている。 【0019】つまり、上側及び下側の鉤部材41A,4
1Bは、図5の施錠位置から作動部材30が上動する場
合には、作動部材30に係合することなく静止状態を維
持するが、作動部材30が下動する場合には、作動部材
30と一緒に下動して施錠位置(図5参照)から解錠位
置(図6(b)参照)へスライドし、それぞれの鉤部材
41A,41Bに対応する受け金具11a,11bとの
係合状態が解除される。即ち、作動部材30の上下動に
伴う鉤部材41A,41Bの位置変化に応じて、前面枠
12の施錠及び解錠が切り替えられるのである。なお、
パチンコ機10の前面枠12は、一般のパチンコ機と同
様に、解錠状態にされた場合であっても前方へ開放され
るものでなく、解錠操作を行った遊技場の管理者などが
意図的に開放操作を行わない限り、前面枠12は閉鎖状
態に維持される。 【0020】作動部材30の略中央部及び下端部(図3
の左側端部)には、図3に示すように、ガラス枠13の
施錠又は解錠に関与するガラス枠用係合部材33,33
が設けられている。このガラス枠用係合部材33,33
は、正面視(図3の下側から見た状態)において略矩形
状に形成された係合部と、作動部材30の一側面に架設
されたガイドピンを係入するためのガイド溝(図示せ
ず)とを有している。ガラス枠用係合部材33,33の
係合部は、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せ
ず)と係合してガラス枠13の開放を規制する部位であ
る。また、ガラス枠用係合部材33,33は、通常時に
は、それぞれに設けられたコイルバネによって下側(図
3の左側)に付勢されており、ガイドピンにガイド溝の
一端が当接して静止状態となっている。ガラス枠用係合
部材33,33は、前記した鉤部材41A,41Bと同
様、作動部材30が所定の方向に作動する場合にのみス
ライドするものである。 【0021】つまり、ガラス枠用係合部材33,33が
静止した状態において作動部材30が下動(図3の左側
に移動)する場合には、ガイド溝内をガイドピンが相対
移動することによりガラス枠用係合部材33,33は、
作動部材30に係合することなく静止し続けるが、作動
部材30が上動(図3の右側に移動)する場合には、作
動部材30と一緒にガラス枠用係合部材33,33が上
動し、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)と
ガラス枠用係合部材33,33に形成された係合部との
係合状態が解錠されてガラス枠13は開放可能な状態と
なる。即ち、作動部材30の上下動に伴うガラス枠用係
合部材33,33の位置変化に応じてガラス枠13の施
錠又は解錠が切り替わるのである。なお、パチンコ機1
0のガラス枠13は、従来のパチンコ機と同様に、解錠
状態になると同時に図示しない機構により前方に開放さ
れる。 【0022】また、シリンダ錠50に対して専用鍵Kに
よる操作が行われていない状態においては、作動部材3
0は、図3及び図5に示す施錠位置に保持される。即
ち、上下の鉤部材41A,41Bに架設されたコイルバ
ネ44による作動部材30を上方へ付勢する付勢力によ
って施錠位置より下方へ作動部材30が移動することが
規制される。一方、ガラス枠用係合部材33,33に架
設されたコイルバネによる作動部材30を下方へ付勢す
る付勢力によって施錠位置より上方へ作動部材30が移
動することが規制される。このため、専用鍵Kによる操
作が行われなければ、作動部材30は施錠位置に保持さ
れる。 【0023】シリンダ錠50は、図3及び図4に示すよ
うに、枠体21の第1取付け板22における上端部(図
3の右側端部)に設けられている。特に、図4に示すよ
うに、第1取付け板22には、シリンダ錠50用の一対
の取付支持部26,26が所定間隔を隔てて突設されて
おり、その取付支持部26,26にシリンダ錠50がネ
ジ27で螺着されている。また、シリンダ錠50の背面
側(専用鍵Kが差し込まれる鍵穴の反対側)には取付フ
ランジ51(シリンダ錠50の取付部)がシリンダ錠5
0に一体形成されている。 【0024】シリンダ錠50の背面側に突出して、専用
鍵Kの回動操作に一義的に連動する錠軸には、カム52
がネジ(図示せず)により螺着されている。このカム5
2は、図5に示すように、径方向に向けて突設された第
1腕部54及び第2腕部55を有しており、両腕部5
4,55間の角度は錠軸を中心として約80度に設定さ
れている。このカム52の両腕部54,55は、後述す
るフォトセンサ56,57によってシリンダ錠50が操
作されたことを検知させるために使用される部位であ
る。このカム52がシリンダ錠50に設けられた錠軸に
螺着されているので、専用鍵Kによる操作にカム52を
一義的に連動させることができる。従って、専用鍵K無
しにはカム52の両腕部54,55を可動させることが
できず、専用鍵Kを有しない者が不正な利益を得る目的
でフォトセンサ56,57に検知信号を出力させるとい
う不正行為を防止することができる。 【0025】ここで、作動部材30には、カムの第1腕
部54と係合可能な第1係合溝34及びカムの第2腕部
55と係合可能な第2係合溝35が形成されており、専
用鍵Kがシリンダ錠50に差し込まれた状態において専
用鍵Kが回動操作されることにより、カム52は、図6
の時計回り方向(図6(a)参照)又は反時計回り方向
(図6(b)参照)に回動する。カム52が所定方向に
所定量回動すると、第1腕部54又は第2腕部55がそ
れぞれ対応する第1係合溝34又は第2係合溝35に進
入すると共に進入した溝34,35の一端部に係合して
作動部材30が特定方向に押されることにより、作動部
材30は移動(下動又は上動)する。 【0026】シリンダ錠50の取付フランジ51には、
図4及び図5に示すように、検知手段を構成する2つの
フォトセンサ56,57が固着されている。この2つの
フォトセンサ56,57は、シリンダ錠50に対して予
め正常に作動する位置に配置されており、着脱不能に一
体化して固着されているものである。このため、遊技場
の管理者などがシリンダ錠50を独自のものに交換した
ときには、フォトセンサ56,57も同時に取り外され
る。よって、遊技機メーカーによって予め配置されたシ
リンダ錠50とフォトセンサ56,57との組み合わせ
のうち、シリンダ錠50のみが交換されることがなく、
シリンダ錠50とフォトセンサ56,57とが誤った位
置に配置されることによりパチンコ機10の制御が誤っ
て行われることを未然に防止することができる。また、
カム52が設けられたシリンダ錠50にフォトセンサ5
6,57が直接固着されているので、カム52と両セン
サ56,57との位置関係をより正確に定めることがで
き、各センサによるカム52の動き又は相対配置状況の
検知精度や信頼性を高めることができる。 【0027】2つのフォトセンサ56,57は、両者間
における錠軸を挟む位置に配置されている。各フォトセ
ンサ56,57には、投光素子が設けられた投光部と受
光素子が設けられた受光部とが上下に対向して配置され
ており、図4に示すように、側面視略コ字状をなしてい
る。各フォトセンサ56,57は、その投光部と受光部
との間に光線を遮る物体が進入することをもって当該物
体を検知する非接触式のセンサで構成されている。 【0028】また、2つのフォトセンサ56,57は、
図5の背面視においてシリンダ錠50の取付フランジ5
1より小さく形成されている。即ち、専用鍵Kが鍵穴に
差し込まれる方向(図5の紙面垂直方向)に沿った方向
視においては、フォトセンサ56,57がシリンダ錠5
0に重なって配置され、シリンダ錠50に対してフォト
センサ56,57を突出させないようにすることができ
る。従って、一般にガラス枠12や前面枠13を開閉さ
せるために設けられているシリンダ錠50にフォトセン
サ56,57が重なりつつ配置されることにより、パチ
ンコ機10の正面視においてセンサを設けるために必要
となるスペースを縮小することができ、遊技者にとって
の遊技に直接関与する部材(例えば、遊技盤14に設け
られる各種部材等)の配置スペースを広く確保すること
ができる。また、シリンダ錠50における鍵穴の反対側
にカム52及びフォトセンサ56,57が設けられるの
で、針金を鍵穴側から差し込んでカム52及びフォトセ
ンサ56,57に対して直接不正な操作を試みても、シ
リンダ錠50自体が邪魔になって、その操作が極めて難
しい。よって、防犯性を高めることができる。 【0029】なお、第1のフォトセンサ56は、カム5
2が施錠状態(図5に示す状態)から図5の時計回り方
向に約40度回動した状態(図6(a)の状態)におい
て、第1腕部54が第1フォトセンサ56の投受光部間
に進入し得るように配置されている。また、第2のフォ
トセンサ57は、カム52が施錠状態から図5の反時計
回り方向に約40度回動した状態(図6(b)の状態)
において、第2腕部55が投受光部間に進入し得るよう
に配置されている。 【0030】ここで、フォトセンサ56,57から出力
される検知信号は、遊技場の管理者等、専用鍵Kを所持
する資格者のみが出力可能な信号であり、遊技者又は遊
技場の利益に直接的に影響する信号として使用されるも
のであるので、高い信頼性が要求される。パチンコ機1
0のフォトセンサ56,57は、非接触式のセンサであ
るので、頻繁に操作される前面枠12やガラス枠13の
施錠及び解錠操作に連動させて検知信号を出力させて
も、カム52とフォトセンサ56,57とが擦られず、
フォトセンサ56,57の故障防止及び作動信頼性を確
保することができる。また、検知信号をフォトセンサに
よって出力するので、ノイズ等による影響を受けにくく
検知信号の出力に対する信頼性を一層高めることができ
る。 【0031】これらフォトセンサ56,57は、コネク
タ、中継基板及び電気配線(いずれも図示略)を介して
当該パチンコ機10の制御装置(制御基板)に電気的に
接続されている(図2参照)。また、パチンコ機10の
制御装置は、遊技場の構内に設置されるケーブルを介し
て遊技場の設備を統括するホールコンピュータに外部出
力用の端子を介して接続されている。つまり、フォトセ
ンサ56,57から出力される検知信号は、当該パチン
コ機10の制御装置及びホールコンピュータの双方に伝
達可能に構成されている。また、制御装置と各フォトセ
ンサ56,57とをつなぐ電気配線は、施錠装置20の
可動部材(例えば作動部材30)と干渉しない経路で枠
体21の一側面に配設される。なお、フォトセンサ5
6,57と外部出力用の端子とを直接接続し、パチンコ
機10の制御装置を介すことなくフォトセンサ56,5
7から出力される検知信号をホールコンピュータに伝達
する構成としても良い。 【0032】次に、図5及び図6を参照して施錠装置2
0の作用等について説明する。図6(a)は、ガラス枠
13の解錠状態における施錠装置20の主要部を背面視
して示した図であり、図6(b)は、前面枠12の解錠
状態における施錠装置20の主要部を背面視して示した
図である。 【0033】前面枠12及びガラス枠13が完全に閉じ
られると共にシリンダ錠50の鍵穴に対して専用鍵Kが
差し込まれていない施錠状態においては、図5に示すよ
うに、作動部材30は、カム52の腕部54,55に係
合することなく施錠位置に配置される。作動部材30が
施錠位置に配置された状態では、上側及び下側の鉤部材
41A,41Bがそれぞれ対応する受け金具11a,1
1bと係合して前面枠12が開放不能にされると共に、
ガラス枠用係合部材33,33の係合部(図示せず)が
ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)に係合し
てガラス枠13も開放不能にされている。 【0034】また、施錠状態においては、図5に示すよ
うに、カム52の腕部54,55が、それぞれの腕部5
4,55に対応するフォトセンサ56,57からずれて
配置されており、フォトセンサ56,57の検知範囲外
に位置している。即ち、前面枠12及びガラス枠13が
共に施錠状態にある場合には、両センサ56,57とも
カム52の腕部56,57を検知しないので、両センサ
56,57はその旨を知らせる信号を制御装置及びホー
ルコンピュータに出力する。制御装置及びホールコンピ
ュータは、第1フォトセンサ56からの検知信号が「第
1腕部54非検知」であり、且つ、第2フォトセンサ5
7からの検知信号が「第2腕部55非検知」であること
をもって、前面枠12及びガラス枠13の双方が施錠状
態にあるものと判断する。 【0035】ここで、本実施例における各フォトセンサ
56,57は、常時検知信号を出力するものであり、具
体的には、各腕部54,55が検知範囲内に配置される
場合に「腕部検知」の検知信号を出力すると共に各腕部
54,55が検知範囲外に配置される場合に「腕部非検
知」の検知信号を出力するものである。なお、各フォト
センサ56,57は、検知範囲内に各腕部54,55が
配置されているか否かのいずれかの場合にのみ検知信号
を出力するものであっても良く、具体的には、各腕部5
4,55が検知範囲内(又は検知範囲外)に配置された
場合にのみ「腕部検知」(又は「腕部非検知」)の検知
信号を出力するものであっても良い。 【0036】施錠状態(図5に示す状態)からガラス枠
13を解錠する場合には、シリンダ錠50の鍵穴に専用
鍵Kを差し込み、その専用鍵Kをパチンコ機10の正面
(図1参照)から見て左回り(図1の反時計回り方向)
に回動操作する。パチンコ機10を背面視した図5に示
す状態においては、専用鍵Kの回動操作に連動してカム
52が右回り(図5の時計回り方向)に回動する。この
回動によりカム52の第2腕部55は作動部材30の第
2係合溝35に進入して第2係合溝35の上端部(図5
の右側端部)に当接し、その後にカム52が右回りに回
動するに従い、カム52の第2腕部55は、作動部材3
0を押さえつつ上動(図5の右側に移動)させる。 【0037】専用鍵Kがパチンコ機10の正面(図1参
照)から見て左回り(図1の反時計回り方向)に約40
度回動操作されると、カム52が施錠状態から図5の右
回りに約40度回動されて、図6(a)に示す状態(ガ
ラス枠13の解錠状態)となる。この状態においては、
カム52の回動により作動部材30と共にガラス枠用係
合部材33,33(図3参照)が所定距離だけ上動さ
れ、ガラス枠13に設けられた鉤部材(図示せず)とガ
ラス枠用係合部材33,33に形成された係合部との係
合が解除される。この鉤部材とガラス枠用係合部材3
3,33との係合解除により、ガラス枠13は開放方向
への移動規制が解除された解錠状態となる。 【0038】ガラス枠13の解錠状態(図6(a)の状
態)においては、カム52の第1腕部54は第1フォト
センサ56に重なって配置され、当該フォトセンサ56
によって第1腕部54が検知される。他方、カムの第2
腕部55は、第2フォトセンサ57からずれた位置、即
ち、第2フォトセンサ57の検知範囲外にあるため、第
2フォトセンサ57は第2腕部55を検知しない。よっ
て、ガラス枠13の解錠状態においては、パチンコ機1
0の制御装置及びホールコンピュータは、第1フォトセ
ンサ56から「第1腕部54検知」の検知信号を受信す
ると共に、第2フォトセンサ57から「第2腕部55非
検知」の検知信号を受信し、「第1腕部54検知」且つ
「第2腕部55非検知」であることをもって、ガラス枠
13が解錠状態にあるものと判断する。 【0039】一方、施錠状態(図5に示す状態)から前
面枠12を解錠する場合には、シリンダ錠50の鍵穴に
専用鍵Kを差し込み、その専用鍵Kをパチンコ機10の
正面(図1参照)から見て右回り(図1の時計回り方
向)に回動操作する。パチンコ機10を背面視した図5
に示す状態においては、専用鍵Kの回動操作に連動して
カム52が左回り(図5の反時計回り方向)に回動す
る。この回動によりカム52の第1腕部54は作動部材
30の第1係合溝34に進入して第1係合溝34の下端
部(図5の左側端部)に当接し、その後にカム52が左
回りに回動するに従い、カム52の第1腕部54は作動
部材30を抑えつつ下動(図5の左側に移動)させる。
作動部材30が下動すると、作動部材30に形成された
逃げ溝31の上端部(図5の右側端部)が上側の鉤部材
41Aに突設されたガイドピン42に係合しつつガイド
ピン42が下動され、上側の鉤部材41Aが下動(図5
の左側に移動)する。同様に、作動部材30が下動する
と下側の鉤部材41Bも下動する。 【0040】専用鍵Kがパチンコ機10の正面(図1参
照)から見て右回り(図1の時計回り方向)に約40度
回動操作されると、カム52が施錠状態から図5の左回
りに約40度回動された図6(b)に示す状態(前面枠
12の解錠状態)となる。この状態においては、カム5
2の回動により作動部材30と共に上側及び下側の鉤部
材41A,41Bが所定距離だけ下動され、各鉤部材4
1A,41Bと、それら鉤部材41A,41Bに対応す
る受け金具11a,11b(図2参照)との係合が解除
される。この鉤部材41A,41Bと受け金具11a,
11bとの係合解除により、前面枠12は開放方向への
移動規制が解除された解錠状態となる。 【0041】前面枠12の解錠状態(図6(b)の状
態)においては、カム52の第2腕部55は第2フォト
センサ57に重なって配置され、当該フォトセンサ57
によって第2腕部55が検知される。他方、カムの第1
腕部54は第1フォトセンサ56からずれた位置、即
ち、第1フォトセンサ56の検知範囲外にあるため、第
1フォトセンサ56は第1腕部54を検知しない。よっ
て、前面枠12の解錠状態においては、パチンコ機10
の制御装置及びホールコンピュータは、第1フォトセン
サ56から「第1腕部54非検知」の検知信号を受信す
ると共に、第2フォトセンサ57から「第2腕部55検
知」の検知信号を受信し、「第1腕部54非検知」且つ
「第2腕部55検知」であることをもって前面枠12が
解錠状態にあるものと判断する。 【0042】以上説明したように第1実施例の施錠装置
20においては、特定の操作部材としての専用鍵Kによ
ってシリンダ錠50が操作された場合に連動するカム5
2の配置位置(より具体的にはカム52の第1及び第2
腕部54,55の配置位置)をフォトセンサ56,57
が検知することにより検知信号が出力される。よって、
特定の操作部材を所持する資格者(遊技場の管理者)の
みによって検知信号を出力させることができる。また、
特定の操作部材による操作が行われたことを検知して検
知信号を出力するフォトセンサ56,57をシリンダ錠
50に設けたので、遊技者にとっての遊技に直接関係の
ない部材を備えることによる部品点数の増加を抑制する
ことができる。即ち、フォトセンサ56,57を支持す
る支持台をわざわざ設けたり、シリンダ錠50から離間
して配置されたセンサにシリンダ錠50の作動を伝達す
るための伝達部材等を設ける必要が無くなり、部品点数
の増加を抑制することができる。 【0043】また、パチンコ機10の制御装置及びホー
ルコンピュータには、当該パチンコ機10の前面枠12
及びガラス枠13の施錠又は解錠の状態をリアルタイム
で把握させることができるので、施錠又は解錠状態の変
化を迅速に察知させて各種の御御に役立たせることがで
きる。換言すれば、各センサ56,57からの検知信号
を、様々な制御のトリガー(引き金)として有効利用す
ることができる。 【0044】例えば、前面枠12又はガラス枠13が所
定時間以上(例えば5分以上)解錠され続ける場合に、
ランプや音声などでエラーの発生を告知する制御を制御
手段に行わせても良い。不正行為や異常事態によって解
錠状態が継続すると、遊技者或いは遊技場が不当な不利
益を被ることがあるが、制御手段の制御によって解錠状
態であることを遊技者又は遊技場の管理者に示唆するこ
とにより、解錠状態の継続による被害の増大を抑止する
ことができる。 【0045】フォトセンサ56,57からの信号をパチ
ンコ機10等の制御に役立てる例としては、次のような
ものが考えられる。例えば、パチンコ機10の貯留タン
クから球が無くなってしまったときや球詰まり等の異常
(エラー)発生時に、そのエラーの発生をランプ点灯や
音声出力等で告知する場合、エラーの復旧作業を終えた
遊技場の管理者にはそのランプの点灯や音声出力を停止
させる必要がある。従来は、遊技場の管理者が所定の鍵
を操作して前面枠を開放し、更にパチンコ機の内部に設
けられた停止スイッチ(例えばリセットスイッチ)を操
作することによりランプ点灯や音声出力を停止してい
た。 【0046】これに対し、パチンコ機10では、エラー
発生が告知された状態において、前面枠12の解錠操作
が行われてフォトセンサ57の検知信号が制御装置に入
力された場合、ランプ点灯や音声出力を停止させるエラ
ー解除の制御を行わせても良い。わざわざ前面枠12を
開放してからリセットスイッチを操作することなく、パ
チンコ機10の前面側から直接的にリセットスイッチと
してのシリンダ錠50を操作させることができ、簡易に
リセットスイッチの操作を行わせることができる。ま
た、リセットスイッチを設ける必要も無くなり、リセッ
トスイッチの配置スペースが低減された分だけ、遊技者
にとっての遊技に直接関係する装置、即ち、液晶ディス
プレイや遊技盤等を大型化することができ、より迫力の
ある遊技性を遊技者に提供することができる。更に、前
面枠12は、解錠状態であっても開放されることなく閉
鎖状態を維持するものであるので、専用鍵Kを回動操作
しても前面枠12が開放されず、資格者には、より簡易
にエラー解除の操作を行わせることができる。 【0047】なお、ガラス枠13の解錠操作によって出
力されるフォトセンサ56の検知信号が制御装置に入力
された場合に、制御装置にエラー解除の制御を行わせる
ものであっても良い。ガラス枠13は、解錠状態にされ
た場合に図示しない機構により前方に開放されるので、
資格者がエラーランプを消灯させる意志がないのにエラ
ー解除の操作を誤って行ってしまった場合には、ガラス
枠13の開放によって誤った検知信号がフォトセンサ5
6から出力されたことを示唆して気付かせることができ
る。 【0048】また、フォトセンサ56,57から出力さ
れる検知信号をホールコンピュータにおける制御の引き
金として有効利用する例としては、次のようなものが考
えられる。遊技場の設備として監視カメラシステムが設
けられている場合に、特定のパチンコ機10から前面枠
12又はガラス枠13からの解錠操作があった旨の検知
信号をホールコンピュータが受信したときには、その特
定のパチンコ機10に対して監視カメラのレンズを向け
させ、ズームアップする等して一時的にカメラ監視を強
化するというような制御も可能となる。 【0049】更に、第1フォトセンサ56及び第2フォ
トセンサ57は、専用鍵Kの回動操作に応じたいずれか
一方のセンサのみがカム52の腕部54,55を検知し
て検知信号を出力するものであるので、第1フォトセン
サ56が「第1腕部54検知」の検知信号を出力し且つ
第2フォトセンサ57が「第2腕部55検知」の検知信
号を出力する事態は原則としてあり得ない。よって、万
一そのような組合せの検知信号が出力された場合には、
パチンコ機10の制御装置及びホールコンピュータによ
り、その施錠装置20に何らかの機械的又は電気的故障
が生じたものと判断させることができ、当該パチンコ機
の施錠系統に故障が発生した旨を知らせる警告表示を行
う等の処理を実行させることができる。つまり、第1及
び第2フォトセンサ56,57からの信号を施錠装置2
0の故障判定に利用することができる。 【0050】次に、図7及び図8を参照して、第2実施
例の施錠装置100について説明する。前記した第1実
施例の施錠装置20においては、フォトセンサ56,5
7がシリンダ錠50に固着されていたのに対し、第2実
施例の施錠装置100は、フォトセンサ56,57が連
結部材71に固着されて検知ユニットが形成され、その
検知ユニットがシリンダ錠70と共に2つのネジ27,
27により枠体21に螺着されている。以下、第2実施
例の説明にあたり、前記した第1実施例と同一の部分に
は同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分の
みを説明する。 【0051】図7は、第2実施例におけるパチンコ機の
施錠装置100の主要部を左側面視して示した図であ
り、図8は、施錠装置100の主要部を背面視(図7の
矢印VIII方向視)して示した図である。 【0052】施錠装置100には、図7及び図8に示す
ように、第1フォトセンサ56と第2フォトセンサ57
とが平板状の連結部材71に固着されており、第1のフ
ォトセンサ56、第2のフォトセンサ57及び連結部材
71が一体化された検知ユニットを形成している。この
連結部材71には、ネジ27を挿通するための2つのネ
ジ孔が形成され、この2つのネジ孔にネジ27,27が
挿通されることにより、検知ユニットはシリンダ錠70
と共に枠体21に共締めされている。 【0053】このように、第2実施例のパチンコ機によ
れば、施錠装置100に設けられた検知ユニットは、ネ
ジ27,27によってシリンダ錠70と共に枠体21に
対して共締めされているので、ネジ27,27を緩める
ことにより、シリンダ錠70に対して検知ユニットを取
り外すことができる。つまり、シリンダ錠70に対して
検知ユニットが着脱可能に固定されており、検知ユニッ
トとシリンダ錠70とを別々に取り扱うことができる。
よって、検知ユニット又はシリンダ錠70のうち、いず
れか一方が故障した場合の交換時や、遊技機の廃棄時に
いずれか一方を再利用する時、或いは、遊技場側で独自
に調達したシリンダ錠への交換時等において、不要な一
方の部材のみを取り外しつつ、必要な部材を残して継続
使用することができる。例えば、施錠装置100に設け
られたフォトセンサ56,57(検知ユニット)を残し
たままシリンダ錠70だけを交換することができ、施錠
装置100付きのパチンコ機を購入後、最初から装着さ
れているシリンダ錠70を、遊技場側で独自に調達した
別のシリンダ錠に交換したいという遊技場側の要望に
も、柔軟に対応することが可能となる。なお、フォトセ
ンサ56,57を必ずしも連結部材71によって一体化
した状態でシリンダ錠70に固定する必要はなく、各フ
ォトセンサ56,57にネジ27を挿通するためのネジ
孔をそれぞれ設け、シリンダ錠70に対して各フォトセ
ンサ56,57が別々に着脱可能となるように、シリン
ダ錠70にフォトセンサ56,57を固定しても良い。 【0054】また、検知ユニットを枠体21に固定する
ネジ27,27によって、検知ユニット及びシリンダ錠
70が枠体21に固定されているので、検知ユニットと
シリンダ錠70とを別々の締結具を使用して枠体21に
固定する場合に比較して、ネジ等の締結具の数を削減す
ることができると共に組み付け作業を簡略化することが
できる。更に、検知ユニットを形成する第1及び第2セ
ンサ56,57間の相対位置関係が連結部材71によっ
て一義的に確定すると共に、検知ユニットを2箇所で枠
体21に固定しているため、ネジ27,27を用いた組
立て操作をするだけで、ほとんど組付け誤差を生じるこ
となく、当該検知ユニットを枠体21及びカム52に対
して正確に位置決めすることができる。このため、各フ
ォトセンサ56,57の取付け位置や取付け時の向きに
腐心することなく、簡単に検知ユニットを位置決めで
き、又、各フォトセンサ56,57によるカム52の腕
部54,55の検知精度も高めることができる。 【0055】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良
が可能であることは容易に推察できるものである。 【0056】例えば、上記各実施例では、検知手段を構
成する第1及び第2のセンサとしてフォトセンサを採用
したが、これに代えて、マイクロスイッチ等の機械式又
は接触式のセンサを使用してもよい。 【0057】また、上記実施例では、専用鍵Kが操作さ
れた場合に検知信号を出力させるためのシリンダ錠5
0,70及びフォトセンサ56,57を施錠装置20,
100に設けたが、必ずしも施錠装置20,100にシ
リンダ錠50,70及びフォトセンサ56,57を設け
る必要はなく、施錠装置とは別に専用鍵の操作に応じて
作動するシリンダ錠を設けると共に、そのシリンダ錠に
おいて専用鍵の操作が行われたことを検知して検知信号
を出力するセンサを設けても良い。 【0058】本発明を上記実施例とは異なるタイプの遊
技機に実施しても良い。例えば、アレパチ、雀球、いわ
ゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機な
どの各種遊技機として実施するようにしても良い。 【0059】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。 【0060】なお、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。 【0061】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記検知手段は、前記被操作ユニ
ットに対して着脱可能に固定されていることを特徴とす
る遊技機1。検知手段が被操作ユニットに対して着脱可
能に固定されているので、検知手段と被操作ユニットと
を別々に扱うことができる。よって、検知手段又は被操
作ユニットのうち、いずれか一方が故障した場合の交換
時や、遊技機の廃棄時にいずれか一方を再利用する時、
或いは、遊技場が独自に調達した被操作ユニットへの交
換時等において、不要な一方の部材のみを取り外しつ
つ、必要な部材を残して継続使用することができる。 【0062】例えば、一般に遊技場には多種の遊技機が
設置されるので、遊技機の種類に関わらず遊技場独自の
被操作ユニットを各遊技機に設けて被操作ユニットの操
作に必要な特定の操作部材を共通化したいという要望が
あるが、検知手段が被操作ユニットに対して着脱不能に
固定されている場合には検知手段の分だけ被操作ユニッ
トの交換に要するコストが高くなってしまう。遊技機1
によれば、検知手段が被操作ユニットに対して着脱可能
に固定されているので、遊技機を購入した遊技場が被操
作ユニットを交換する場合には、予め設けられた検知手
段を流用しつつ被操作ユニットのみを交換することがで
き、被操作ユニットの交換に必要なコストを低減するこ
とができる。 【0063】遊技機1において、前記検知手段を前記被
操作ユニットに対して着脱可能に固定すると共に前記検
知手段及び前記被操作ユニットを遊技機における所定の
配置位置に固定する締結具を備えていることを特徴とす
る遊技機2。検知手段を被操作ユニットに対して固定す
る締結具によって検知手段及び被操作ユニットが所定の
配置位置に固定されているので、被操作ユニットと検知
手段とを別々の締結具を使用して所定の配置位置に取着
する場合に比較して、部品点数を削減することができる
と共に組み付け作業を簡略化することができる。また、
締結具を取り外し、被操作ユニットを別の被操作ユニッ
トへ交換した後に、再度別の被操作ユニットと共に検知
手段を取着すれば、検知手段を流用しつつ被操作ユニッ
トだけを交換することができる。なお、締結具として
は、例えば、ねじ、ビス、又は、ボルトのように所定の
係合穴に螺着されて着脱可能なものが挙げられる。な
お、締結具は、検知手段及び被操作ユニットを遊技機に
おける所定の配置位置に固定する前から被操作ユニット
に対して検知手段を固定するものであっても良く、検知
手段及び被操作ユニットを遊技機における所定の配置位
置に固定する前には被操作ユニットに対して検知手段を
固定せず、検知手段及び被操作ユニットを遊技機におけ
る所定の配置位置に固定した場合に被操作ユニットに対
して検知手段を固定するものであっても良い。 【0064】遊技機1または2において、前記検知手段
は、前記特定の操作部材によって操作された状態をそれ
ぞれ検知する少なくとも2以上のセンサ部材と、その2
以上のセンサ部材を連結する連結部材とを備えているこ
とを特徴とする遊技機3。検知手段は、特定の操作部材
によって操作された状態をそれぞれ検知する2以上のセ
ンサ部材を備えているので、特定の操作部材を所持する
資格者(例えば遊技場の管理者)には、1の操作部材に
よって1の被操作ユニットを操作することにより2以上
の異なる信号(検知信号)を出力させることができ、複
数の検知信号を出力するための被操作ユニットを複数個
設けるより設置スペースを縮小すると共に、簡易な操作
で複数の検知信号を出力させることができる。また、2
以上のセンサ部材が連結部材によって連結されるので、
各センサ部材がユニット化されて各センサ部材間の相対
位置が一義的に定められる。よって、検知手段と被操作
ユニットとの相対位置を1回調整するだけで複数のセン
サ部材と被操作ユニットとの位置調整を行うことがで
き、検知手段の取着作業や被操作ユニットの交換作業時
における被操作ユニットと検知手段との位置調整作業を
スムーズに行わせることができる。 【0065】請求項1記載の遊技機において、前記検知
手段は、前記被操作ユニットに一体化されていることを
特徴とする遊技機4。遊技機やホールコンピュータ等の
制御が正確に行われない場合には、遊技者又は遊技場が
不利益を被ることがあるので、それらの制御には高い信
頼性が要求される。このため、検知手段によって出力さ
れる検知信号を遊技機やホールコンピュータの制御に使
用する場合、特定の操作部材による操作が行われたこと
を検知手段は正確に検知することが求められる。しか
し、被操作ユニットと検知手段とが分離可能となってい
ると、遊技場の管理者などにより被操作ユニットのみが
交換された場合に被操作ユニットに対して検知手段が誤
った位置に配置される可能性がある。検知手段が誤った
位置に配置されると検知手段により誤った検知信号が出
力されて誤った制御が行われるおそれがある。これに対
し、遊技機4によれば、検知手段が被操作ユニットに一
体化されているので、被操作ユニットの交換時には検知
手段も取り外される。別の被操作ユニットを取着する場
合、別の被操作ユニットと別の検知手段とを組み合わせ
て取着するか、或いは、別の被操作ユニットのみを取着
することとなる。よって、遊技機メーカーによって予め
取着された被操作ユニットと検知手段との組み合わせの
うち、被操作ユニットのみが交換されることがなく、被
操作ユニットと検知手段とが誤った位置に配置されるこ
とにより遊技機等の制御が誤って行われることを未然に
防止することができる。 【0066】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
4のいずれかにおいて、前記被操作ユニットは、前記特
定の操作部材による操作に連動する連動部材を備えてお
り、前記検知手段は、その連動部材の動き又は配置位置
を検知して検知信号を出力するものであることを特徴と
する遊技機5。 【0067】遊技機5において、前記検知手段は、前記
連動部材の動き又は配置位置をその連動部材に接触する
ことなく検知して検知信号を出力する非接触式のセンサ
で構成されていることを特徴とする遊技機6。遊技機の
故障やエラーは、遊技者又は遊技場の利益に直接的に影
響するものであり、遊技機の制御には高い信頼性が要求
される。遊技機6によれば、非接触式のセンサによって
検知手段が構成されているので、遊技機として頻繁に使
用される信号(例えばエラーの解除信号)を検知手段か
ら出力される検知信号とするように構成しても、被操作
ユニットとセンサとが擦られず、センサの故障を防止し
てセンサの作動に対する信頼性を継続維持することがで
きる。 【0068】遊技機6において、前記非接触式のセンサ
は、光を発光する発光部とその発光部から発光された光
を受光する受光部とを有するフォトセンサであることを
特徴とする遊技機7。連動部材の動きを非接触に検知す
るセンサとして磁気により位置を検知するセンサ等を使
用すると、外部のノイズ等によって異常な作動を生じ易
く、不当な利益を得ようとする遊技者によって不正な検
知信号を出力させられ易い。遊技機7によれば、非接触
式のセンサはフォトセンサであるので、ノイズ等による
影響を受けにくく検知信号の出力に対する信頼性を一層
高めることができる。 【0069】遊技機6または7において、前記被操作ユ
ニットに設けられた連動部材は、前記特定の操作部材に
よる操作に一義的に連動するものであることを特徴とす
る遊技機8。連動部材は、特定の操作部材による操作に
一義的に連動するので、操作部材の操作を行わずに連動
部材のみを作動させて不正な検知信号を出力するという
不正行為を防止することができる。なお、遊技機8に設
けられる連動部材としては、特定の操作部材による操作
が行われない場合に連動部材が全く可動しないものであ
る必要はなく、部材間に設けられた隙間によって生じる
ガタなどにより可動するものであっても良い。遊技機8
に設けられる連動部材としては、特定の操作部材による
操作が行われなければ、検知手段によって検知信号が出
力されるより少量しか可動しない構成となっているもの
である。 【0070】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
8のいずれかにおいて、前記被操作ユニットは、特定の
外形形状を有する鍵による操作に応じて作動するもので
あることを特徴とする遊技機9。被操作ユニットを作動
させる部材は、特定の外形形状を有する鍵であるので、
例えば、一般に扉(ガラス枠や前面枠等)の施錠及び解
錠に使用されているシリンダ錠を被操作ユニットとして
流用した場合には、被操作ユニットの開発コストを低減
することができる。なお、特定の外形形状を有する鍵と
しては、被操作ユニットに対して一義的に定められた外
形形状を有する鍵であっても良く、又は、操作可能な鍵
の外形形状を記憶する記憶手段を有する被操作ユニット
におけるその記憶手段に記憶された外形形状を有する鍵
であっても良い。 【0071】遊技機9において、前記被操作ユニット
は、前記鍵を差し込むための鍵穴を備え、前記検知手段
(又は前記連動部材)は、前記被操作ユニットにおける
前記鍵穴の反対側に設けられると共に前記鍵穴の差し込
み方向視において前記被操作ユニットに重なりつつ配置
されるものであることを特徴とする遊技機10。鍵穴の
差し込み方向視において検知手段(又は連動部材)が被
操作ユニットに重なりつつ配置されるので、被操作ユニ
ットに対して検知手段(又は連動部材)が突出する量を
低減することができ、検知手段(又は連動部材)を設け
ることにより必要となるスペースを縮小することができ
る。また、被操作ユニットにおける鍵穴の反対側に検知
手段(又は連動部材)が設けられるので、鍵穴側から検
知手段(又は連動部材)に対して直接不正な操作(例え
ば、隙間から針金を差し込んで連動部材を不正に動かす
行為)を試みても、被操作ユニット自体が邪魔になって
その操作が難しい。よって、防犯性を高めることができ
る。 【0072】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
10のいずれかにおいて、本体部材と、その本体部材に
対して開閉可能に軸支される開閉部材と、前記本体部材
に対する前記開閉部材の開放方向への移動を規制すると
共に前記被操作ユニットの作動に連動してその規制を解
除する規制部材とを備えていることを特徴とする遊技機
11。規制部材は、被操作ユニットの作動に連動して開
閉部材の開放方向への移動規制を解除するものであるの
で、被操作ユニットを作動させる1の操作部材を使用し
て、開閉部材の移動規制の解除と検知手段による検知信
号の出力とを共に行うことができる。また、遊技機の種
類毎に形状の異なる複数の操作部材を所持しなければな
らない資格者には、所持の必要な操作部材を減少するこ
とができ、操作部材の所持及び必要な操作部材の選択を
容易に行わせることができる。なお、開閉部材として
は、例えば、本体部材としての前面枠に支持されて遊技
盤面を覆うガラス枠や、本体部材としての外枠に支持さ
れて遊技の制御を行う基板や遊技媒体の払出を行う払出
装置等を覆う前面枠等が例示される。 【0073】遊技機11において、前記検知手段は、前
記特定の操作部材による操作によって前記開閉部材の開
放方向への移動規制が解除された場合に検知信号の出力
状態を変化させるものであることを特徴とする遊技機1
2。検知手段は、開閉部材の開放方向への移動規制が解
除された場合、即ち、開閉部材が解錠された場合に検知
信号の出力状態を変化させるものであるので、特定の操
作部材の1操作によって検知手段からの検知信号の出力
と開閉部材の解錠操作との2つの操作を行うことができ
る。また、開閉部材の開放方向への移動規制が解除され
た場合に検知信号の出力状態が変化するので、開閉部材
が施錠状態であるか或いは解錠状態であるかを示す信号
として検知信号を使用することができる。よって、例え
ば、ホールコンピュータによる遊技機の監視制御を行わ
せるための信号等に検知手段から出力される検知信号を
使用することができる。 【0074】なお、検知手段は、開閉部材の開放方向へ
の移動規制が解除された場合に検知信号の出力状態を変
化させるものであれば良い。例えば、開閉部材の開放方
向への移動が規制されている場合に検知信号を出力せ
ず、その移動規制が解除された場合に検知信号を出力す
るものであっても良い。また、検知手段は、開閉部材の
開放方向への移動規制が解除されている場合には検知信
号を出力せず、その移動が規制されている場合に検知信
号を出力するものであっても良い。更に、検知手段は、
開閉部材の開放方向への移動規制が解除されたか否かに
対応させた別々の検知信号を出力して検知信号の出力状
態を変化させるものであっても良い。 【0075】遊技機12において、前記特定の操作部材
を1の手順で操作した場合に開放方向への移動規制が解
除される1の開閉部材と、その1の開閉部材とは別に設
けられ前記特定の操作部材を他の手順で操作した場合に
開放方向への移動規制が解除される他の開閉部材とを備
え、前記検知手段は、前記2つの開閉部材のうち開放方
向への移動規制が解除された状態であっても閉鎖状態を
維持する少なくとも一方の開閉部材に対する移動規制が
解除されたときに検知信号の出力状態を変化させるもの
であることを特徴とする遊技機13。一般に遊技機に設
けられる開閉部材には、開放方向への移動規制が解除さ
れた場合であっても閉鎖状態を維持する開閉部材(例え
ば前面枠)と、開放方向への移動規制が解除された場合
にバネなどの付勢力により開放される開閉部材(例えば
ガラス枠)とがある。遊技機13によれば、開放方向へ
の移動規制が解除された状態であっても閉鎖状態を維持
する開閉部材に対する移動規制が解除された場合に、検
知手段によって検知信号の出力状態が変化させられるの
で、開閉部材を開放させることなく検知信号の出力状態
を変化させることができる。よって、開閉部材を開放す
る必要がない場合における検知信号の出力を特定の操作
部材を有する資格者に簡易に行わせることができる。 【0076】遊技機12または13において、前記特定
の操作部材を1の手順で操作した場合に開放方向への移
動規制が解除される1の開閉部材と、その1の開閉部材
とは別に設けられ前記特定の操作部材を他の手順で操作
した場合に開放方向への移動規制が解除される他の開閉
部材とを備え、前記検知手段は、前記2つの開閉部材の
うち開放方向への移動規制が解除された場合に開放され
る少なくとも一方の開閉部材に対する移動規制が解除さ
れたときに検知信号の出力状態を変化させるものである
ことを特徴とする遊技機14。一般に遊技機に設けられ
る開閉部材には、開放方向への移動規制が解除された場
合にも閉鎖状態を維持する開閉部材(例えば前面枠)
と、開放方向への移動規制が解除されると同時にバネな
どの付勢力により開放される開閉部材(例えばガラス
枠)とがある。遊技機14によれば、検知手段は、開放
方向への移動規制が解除された場合に開放される開閉部
材に対する移動規制が解除された場合に検知信号の出力
状態を変化させるので、特定の操作部材の操作によって
検知信号の出力状態が変化すると開閉部材が開放され
る。よって、特定の操作部材を有する資格者が検知信号
の出力状態を誤って変化させた場合、その誤った検知信
号の出力状態を開閉部材の開放によって資格者に気付か
せて迅速に処置を行わせることができる。 【0077】なお、遊技機13及び14における操作部
材を操作する手順としては、特定の操作部材を被操作ユ
ニットにおける所定位置へ配置した後に特定の方向へ操
作部材を所定量移動又は回動する1操作で構成される手
順であっても良く、特定の操作部材を被操作ユニットに
おける所定位置へ配置した後に操作部材を複数回所定方
向へ所定量移動又は回動する複数の操作で構成される手
順であっても良い。複数の操作で構成される手順として
は、例えば、特定の操作部材を奥側へ5mm移動する第
1の操作と右回りに40度回動する第2の操作との組み
合わせ等が挙げられる。 【0078】遊技機11から14のいずれかにおいて、
前記被操作ユニットは、前記特定の操作部材による操作
に連動すると共に前記規制部材に係合する係合部を備え
ており、前記検知手段は、その係合部を検知して検知信
号を出力するものであることを特徴とする遊技機15。
一般に開閉部材として設けられるガラス枠や前面枠等に
は被操作ユニットが設けられ、開閉部材の開放を規制す
る規制部材と被操作ユニットとは、それぞれに設けられ
た係合部が係合して連動するように構成される。遊技機
15によれば、検知手段は、被操作ユニットにおける規
制部材に係合する係合部を検知して検知信号を出力する
ものであるので、従来の被操作ユニットの構造を踏襲し
つつ検知手段による検知信号の出力機能を設けることが
でき、開発コストを低減できると共に同一の被操作ユニ
ットを使用する従来の遊技機に検知手段を容易に後付け
することができる。なお、係合部としては、例えば、被
操作ユニットに設けられると共に円盤状に形成されたカ
ムの外周面における一部分に突出し、或いは、凹んで形
成された係合部等が挙げられる。又、検知手段は、係合
部の動き又は配置位置を検知して検知信号を出力するも
のであっても良い。 【0079】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
15のいずれかにおいて、遊技機の制御を行う制御手段
を備え、前記検知手段は、その制御手段に検知信号を出
力するものであることを特徴とする遊技機16。検知手
段から制御手段に検知信号が出力されるので、遊技機の
制御に検知手段から出力される検知信号を利用すること
ができる。例えば、所定のエラーの発生をランプや音声
等で外部に告知する遊技機において、そのエラーの発生
が告知されている状態にあっては検知信号が制御手段に
入力されるか否かを制御手段に監視させ、制御手段に検
知信号が入力された場合にエラー発生状態を解除する処
理の実行に検知信号を利用することが挙げられる。 【0080】遊技機11から15のいずれかにおいて、
遊技機の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、
前記開閉部材の開放方向への移動規制が解除されたか否
かを示唆する解除信号として前記検知手段から出力され
る検知信号を使用するものであることを特徴とする遊技
機17。検知手段から出力される検知信号を、開閉部材
の開放方向への移動規制が解除されたか否かを示唆する
解除信号として使用することにより、制御手段によって
行われる遊技機の制御をより多様化させることができ
る。例えば、開閉部材の開放方向への移動規制が所定時
間以上(例えば5分以上)解除され続ける場合には、異
常事態の発生であると制御手段に判断させ、ランプや音
声などでエラーの発生を告知する制御を行わせることが
できる。 【0081】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
17のいずれかにおいて、前記検知手段によって出力さ
れる検知信号を外部機器へ出力するための出力手段を備
えていることを特徴とする遊技機18。検知手段から出
力される検知信号を外部機器へ出力するための出力手段
が設けられているので、複数の遊技機を統括管理する島
管理装置やホールコンピュータ等へ検知信号を出力して
制御に利用することができる。例えば、特定の遊技機か
ら検知手段によって出力された検知信号をホールコンピ
ュータが受信した場合に、その検知信号を出力した遊技
機に対して監視カメラによる監視を強化して行い、防犯
目的の制御を行うための情報として検知信号を使用する
ことが挙げられる。なお、出力手段としては、例えば、
検知信号を出力するために設けた端子であっても良く、
又は、検知信号を無線送信する送信装置であっても良
い。 【0082】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
18のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機19。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装
置において動的表示されている識別情報が所定時間後に
確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態
の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可
変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球
を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品
球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含
む)が付与されるものが挙げられる。 【0083】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
18のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機20。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、
停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報
の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特
定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利
な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを
備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、
メダル等が代表例として挙げられる。 【0084】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
18のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機21。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、
所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態
を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体
として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の
開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの球が払い出されるように構成され
ている遊技機」となる。 【0085】 【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、特定の操作
部材によって被操作ユニットが作動させられた場合に
は、検知手段によって特定の操作部材による操作が行わ
れたことが検知されて検知信号が出力される。よって、
特定の操作部材を所持する資格者等による操作部材の操
作状況に関する情報(検知信号)を検知手段に出力させ
ることができるという効果がある。また、被操作ユニッ
トにおいて特定の操作部材による操作が行われたことを
検知して検知信号を出力する検知手段を設けたので、遊
技者にとっての遊技に直接関係のない部材を備えること
による部品点数の増加を抑制することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機の正
面図である。 【図2】 パチンコ機の右側面図である。 【図3】 施錠装置を左側面視して示した図である。 【図4】 施錠装置の主要部を左側面視して示した図で
ある。 【図5】 施錠装置の主要部を背面視して示した図であ
る。 【図6】 図6(a)は、ガラス枠の解錠状態における
施錠装置の主要部を背面視して示した図であり、図6
(b)は、前面枠の解錠状態における施錠装置の主要部
を背面視して示した図である。 【図7】 第2実施例におけるパチンコ機の施錠装置の
主要部を左側面視して示した図である。 【図8】 第2実施例におけるパチンコ機の施錠装置の
主要部を背面視して示した図である。 【符号の説明】 10 パチンコ機(遊技機) 50 シリンダ錠(被操作ユニット) 56,57 フォトセンサ(検知手段) K 専用鍵(操作部材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 特定の操作部材による操作に応じて作動
    する被操作ユニットを備えた遊技機であって、その被操
    作ユニットにおいて前記特定の操作部材による操作が行
    われたことを検知して検知信号を出力する検知手段を設
    けたことを特徴とする遊技機。
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