JP3383277B2 - パチンコ機の錠装置 - Google Patents

パチンコ機の錠装置

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JP3383277B2
JP3383277B2 JP2000261435A JP2000261435A JP3383277B2 JP 3383277 B2 JP3383277 B2 JP 3383277B2 JP 2000261435 A JP2000261435 A JP 2000261435A JP 2000261435 A JP2000261435 A JP 2000261435A JP 3383277 B2 JP3383277 B2 JP 3383277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機台枠に片開き
状に取付けられた表枠と、この表枠に片開き状に取付け
られた金枠とを備えるパチンコ機において、前記機台枠
に対する前記表枠の施錠と、前記表枠に対する前記金枠
の施錠とを行なうパチンコ機の錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、パチンコ機は、図7、図8に
示すように、機台枠52の前面側に遊技盤(図示されて
いない)等を支持する表枠54が片開き状に取付けられ
ており、この表枠54の前面側に遊技盤を被うガラスを
備える金枠56が片開き状に取付けられている。金枠5
6の回動自由端側にはその金枠56の解錠及び表枠54
の解錠を行うシリンダ錠53が装着されている。また、
表枠54の裏側には金枠56及び表枠54の施錠を行う
施錠ユニット60が取付けられている。
【0003】施錠ユニット60は、表枠54に固定され
る固定基板62とその固定基板62に沿って上下に摺動
可能な第1可動錠板64及び第2可動錠板66とを備え
ている。第1可動錠板64はシリンダ錠53の右方向の
回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで下降し、金枠
56の施錠を行う第1ロック爪64a,64bを解錠方
向に移動させる。第2可動錠板66はシリンダ錠53の
左方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで下降
し、表枠54の施錠を行う第2ロック爪66a,66b
を解錠方向に移動させる。
【0004】施錠ユニット60の固定基板62及び表枠
54には、シリンダ錠53との干渉を避けるために逃が
し凹部54xが形成されている。これによって、金枠5
6が閉じられた状態でシリンダ錠53は表枠54の裏側
まで到達し、そのシリンダ錠53の解錠レバー53rは
第1可動錠板64あるいは第2可動錠板66と係合が可
能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たパチンコ機50では、金枠56のシリンダ錠53と表
枠54の施錠ユニット60とをその表枠54の裏側にお
いて係合させる構造ため、そのシリンダ錠53が表枠5
4の裏側まで到達できるようにそのシリンダ錠53を長
く製作しなければならない。このため、シリンダ錠53
が途中で表枠54及び施錠ユニット60の固定基板62
と干渉しないように、その表枠54等に逃がし凹部54
xを設ける必要がある。このため、表枠54等の強度が
低下するという問題がある。
【0006】本発明は、この問題に鑑みなされたもの
で、錠を短く製作して表枠等の逃がし凹部を不要にする
ことにより、表枠等の強度が低下を防止することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、機台
枠に片開き状に取付けられた表枠と、この表枠に片開き
状に取付けられた金枠とを備えるパチンコ機において、
前記機台枠に対する前記表枠の施錠と、前記表枠に対す
る前記金枠の施錠とを行なうパチンコ機の錠装置であっ
て、前記金枠に取付けられており、一方向に回動させて
その金枠の解錠を行ない、逆方向に回動させて表枠の解
錠を行なう錠本体と、前記金枠に装着されており、前記
錠本体の一方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置
までスライドし、前記金枠施錠用の係合爪を解錠方向に
移動させる第1可動錠板と、前記表枠に装着されてお
り、前記錠本体の逆方向の回動力を受けて施錠位置から
解錠位置までスライドし、前記表枠施錠用の係合爪を解
錠方向に移動させる第2可動錠板とを有しており前記
第2可動錠板と前記錠本体とは、前記金枠が閉じられた
ときに、前記表枠の表面側で互いに係合可能に保持され
ることを特徴とする。
【0008】本発明によると、金枠及び表枠の解錠を行
なう錠本体は金枠に取付けられており、その錠本体の回
動力を受けて表枠施錠用の係合爪を解錠方向に移動させ
る第2可動錠板は表枠に装着されている。そして、第2
可動錠板と錠本体とは、前記金枠が閉じられたときに、
前記表枠の表面側において互いに係合可能に保持され
る。このように、第2可動錠板と錠本体とは前記表枠の
表面側において係合可能に保持されるため、従来のよう
に、錠本体を表枠の裏側まで延ばさなくても良くなる。
したがって、表枠等に錠本体のための逃がし凹部を設け
る必要がなくなり、表枠の強度低下を防止できる。
【0009】また、請求項2の発明によると、第2可動
錠板には表枠の表面から金枠側に突出する操作レバーが
設けられており、その操作レバーが前記金枠の錠本体と
係合可能に構成されている。このため、金枠が開かれた
状態では、手動で操作レバーを操作して表枠を開くこと
ができるようになり、表枠を開く際の操作性が向上す
る。また、請求項3に示すように、表枠に設けられた被
係合爪に金枠の閉じ力をその金枠の押し上げ力に変える
傾斜面を形成すれば、金枠の重量が大きい場合でもその
金枠をスムーズに閉じることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、図1、図2
に基づいて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機の錠
装置の説明を行う。ここで、図1は本実施の形態に係る
錠装置を備えるパチンコ機の分解斜視図であり、図2
(A)は前記パチンコ機の金枠の斜視図、図2(B)は
金枠を開いた状態のパチンコ機の全体斜視図である。図
1に示すように、パチンコ機10は機台枠12の前面側
に片開き状に取付けられた表枠14と、この表枠14の
前面側に片開き状に取付けられた金枠16とを備えてい
る。
【0011】金枠16は、表枠14の遊技盤24yの表
面を被うガラス枠であり、その金枠16の裏面にガラス
板16bを支えるU字形のガラス受け16uが固定され
ている。また、ガラス受け16uには回動自由端側の縦
部に第1施錠ユニット20が装着されている(図1、図
2(A)参照)。第1施錠ユニット20は金枠16の施
錠を行うユニットであり、ガラス受け16uに沿って固
定される板状の固定基板22を備えている。固定基板2
2は金枠16の裏面に対して直角に配置されており、そ
の固定基板22の上下所定位置に切欠き22kが形成さ
れている。
【0012】切欠き22kは、表枠14の表面側に突出
した一対の錠爪部材14kと対応する位置に形成されて
おり、金枠16が閉じられたときに固定基板22と錠爪
部材14kとが干渉しないように配慮されている。固定
基板22には、その固定基板22に沿って一定範囲で上
下摺動できる第1可動錠板24が装着されている。第1
可動錠板24は上下所定位置に第1ロック爪24rが形
成されており、その第1ロック爪24rの外側が傾斜面
となっている。
【0013】そして、第1可動錠板24が上動するとそ
れらの第1ロック爪24rは表枠14の錠爪部材14k
に掛けられ、第1可動錠板24が下動すると第1ロック
爪24rは錠爪部材14kから外される。ここで、第1
可動錠板24は図示されていないバネの働きで上限位
置、即ち、施錠位置に保持されている。また、第1可動
錠板24のほぼ中央位置には後記するシリンダ錠40の
第1解錠レバー42と係合する開口24dが形成されて
いる。即ち、第1ロック爪24rが本発明の金枠の施錠
を行う係合爪に相当し、錠爪部材14kが本発明の被係
合爪に相当する。
【0014】金枠16の裏面には、第1施錠ユニット2
0の外側に取付け座16xが設けられており、その取付
け座16xにシリンダ錠40がネジ止めされている。な
お、図1における金枠16の全体斜視図には第1施錠ユ
ニット20は省略されている。シリンダ錠40は第1施
錠ユニット20及び後記する第2施錠ユニット30の解
錠を行うための部材であり、そのシリンダ錠40の先端
側にキー46(図2(A)参照)と同方向に回動する第
1解錠レバー42及び第2解錠レバー44が取付けられ
ている。なお、金枠16にはキー46をシリンダ錠40
に挿入するための開口(図示されていない)が形成され
ている。
【0015】表枠14は遊技盤24yや裏部品等(図示
されていない)が取付けられる枠であり、その表枠14
の回動自由端側に前述の錠爪部材14kが固定されてい
る。また、錠爪部材14kの外側には第2施錠ユニット
30が装着されている。第2施錠ユニット30は機台枠
12に対する表枠14の施錠を行うユニットであり、表
枠14の裏面縦方向に固定される断面L字形の固定基板
(図示されていない)を有している。
【0016】前記固定基板には表枠14の裏面に対して
直角なガイド面が形成されており、そのガイド面に沿っ
て一定範囲で上下摺動できるように、第2可動錠板34
がその固定基板に装着されている。第2可動錠板34の
前側には表枠14の表面から突出して金枠16の近傍ま
で延びる操作レバー34rが設けられており、その操作
レバー34rがシリンダ錠40の第2解錠レバー44と
係合できるようになっている。また、第2可動錠板34
の上下端には第2ロック爪34xが連結されている。
【0017】第2ロック爪34xは表枠14の後方に延
びる爪体であり、その先端部下側に傾斜面34fと切欠
き状の係合凹部34kとが形成されている。また、第2
ロック爪34xはその略中央部が上下回動可能なように
前記固定基板に連結されており、さらにその基端部が第
2可動錠板34に連結されている。このため、第2可動
錠板34が上動すると第2ロック爪34xは図1におい
て右回動(下方に回動)し、その第2ロック爪34xは
機台枠12の内側面に設けられた錠爪部材12kに掛け
られる。逆に、第2可動錠板34が下動すると、第2ロ
ック爪34xは左回動(上方に回動)し錠爪部材12k
から外される。ここで、第2可動錠板34は図示されて
いないバネの働きで上限位置、即ち、施錠位置に保持さ
れている。即ち、第2ロック爪34xが本発明の表枠施
用の係合爪に相当する。また、シリンダ錠40が本発
明の錠本体に相当する。
【0018】次に、本実施の形態に係るパチンコ機10
の錠装置の動作説明を行う。先ず、表枠14の施錠は、
その表枠14を閉じることにより第2施錠ユニット30
によって自動的に行われる。即ち、表枠14が閉じられ
る過程で第2施錠ユニット30を構成する第2ロック爪
34xの傾斜面34fが錠爪部材12kに当接して摺動
し、第2ロック爪34xがバネ力に抗して上方に回動す
る。そして、第2ロック爪34xの傾斜面34fが錠爪
部材12kを通過して係合凹部34kが錠爪部材12k
に到達した状態で、第2ロック爪34xがバネ力により
下方に回動し、その係合凹部34kが錠爪部材12kに
掛けられる。この状態で、表枠14が閉じられてその表
枠14の施錠が行われる(図2(B)参照)。
【0019】金枠16の施錠は、その金枠16を閉じる
ことにより第1施錠ユニット20によって自動的に行わ
れる。即ち、金枠16が閉じられる過程で第1施錠ユニ
ット20を構成する第1ロック爪24rの傾斜面が表枠
14の錠爪部材14kに当接して摺動し、第1可動錠板
24がバネ力に抗して下方にスライドする。そして、第
1ロック爪24rの傾斜面が錠爪部材14kから外れた
状態で、第1可動錠板24がバネ力により上動し、第1
ロック爪24rがその錠爪部材14kに掛けられる。こ
の状態で、金枠16が閉じられてその金枠16の施錠が
行われる。
【0020】次に、金枠16の解錠を行うには、キー4
6をシリンダ錠40に挿入して左回動させる。これによ
って、シリンダ錠40の第1解錠レバー42が左回動
(図1において矢印の方向に回動)する過程で、その第
1解錠レバー42が第1施錠ユニット20の第1可動錠
板24と係合し、第1可動錠板24をバネ力に抗して押
し下げる。これによって、第1可動錠板24の第1ロッ
ク爪24rと表枠14の錠爪部材14kとの係合が解除
され、金枠16は表枠14から開放可能となる。即ち、
キー46で金枠16を解錠した後、そのキー46をつか
んだまま金枠16を開放できる。このため、片手操作で
金枠16を開放できるようになり、金枠の開放時の操作
性が向上する。
【0021】金枠16の開放後、機台枠12から表枠1
4を開くには、図2(B)に示されるように、表枠14
の表面から突出している第2施錠ユニット30の操作レ
バー34rを下方に押し下げる。これによって、第2可
動錠板34がバネ力に抗して下動し、その第2可動錠板
34と連結されている第2ロック爪34xが上方に回動
して機台枠12の錠爪部材12kから外される。即ち、
表枠14の解錠が行われ、この状態で表枠14を機台枠
12から開放できるようになる。
【0022】また、金枠16が閉じられている状態で、
表枠14を解錠するには、キー46をシリンダ錠40に
挿入して右回動させる。これによって、シリンダ錠40
の第2解錠レバー44が右回動(矢印の方向に回動)す
る過程で、その第2解錠レバー44が第2施錠ユニット
30の操作レバー34rと係合してその操作レバー34
rを下方に押し下げる。このため、前述のように、第2
可動錠板34がバネ力に抗して下動し、第2ロック爪3
4xが上方に回動して機台枠12の錠爪部材12kから
外される。
【0023】このように、本実施の形態に係るパチンコ
機の錠装置によると、金枠16の施錠を行う第1ロック
爪24rを解錠方向に移動させる第1可動錠板24と、
表枠14の施錠を行う第2ロック爪34xを解錠方向に
移動させる第2可動錠板34(第2可動錠板34の操作
レバー34r)とは、金枠16が閉じられた状態でその
金枠16と表枠14との間でシリンダ錠40の第1解錠
レバー42、第2解錠レバー44と係合する。このた
め、シリンダ錠40を従来のように表枠14の裏側まで
延ばす必要がない。即ち、シリンダー錠40の長さを金
枠16と表枠14との間に納まる長さに設定できる。こ
のため、従来のように、表枠等にシリンダ錠のための逃
がし凹部を設ける必要がなく表枠14の強度低下を防止
できる。
【0024】また、施錠ユニットは金枠16用の第1施
錠ユニット20と表枠14用の第2施錠ユニット30と
に分割されているため、施錠ユニットの構造が単純化す
る。また、表枠14の裏面に固定された第2施錠ユニッ
ト30はその表枠14の表面側に突出した操作レバー3
4rを介してシリンダ錠40と係合するため、金枠16
を開いた後、手動で操作レバー34rを操作して前記表
枠14を開くことができる。このため、表枠14を開く
際の操作性が向上する。なお、本実施形態では、キー4
6をシリンダ錠40に挿入して左回動させることにより
金枠16の解錠を行い、右回動させることにより表枠1
4の解錠を行う例を示したが、右回動で金枠16を解錠
し、左回動で表枠14を解錠するように改造することも
可能である。
【0025】[実施形態2]以下、図3〜図6に基づい
て、本発明の実施形態2に係るパチンコ機の錠装置の説
明を行う。本実施形態に係るパチンコ機の錠装置は、実
施形態1に係るパチンコ機の錠装置の第1施錠ユニット
20等を改良したものであり、その他の構造は実施形態
1に係るパチンコ機の錠装置と同様である。このため、
実施形態1に係るパチンコ機の錠装置において使用され
た部材と同じ部材については同一番号を付して説明を省
略する。ここで、図3は本実施の形態に係る錠装置を備
えるパチンコ機の分解斜視図であり、図4は第1施錠ユ
ニットを構成する固定基板の平面図(A図)、正面図
(B図)及び側面図(C図)、図5は第1施錠ユニット
を構成する第1可動錠板の正面図(A図)及び側面図
(B図)、図6は表枠に固定される錠爪部材の正面図
(A図)及び側面図(B図)である。なお、パチンコ機
の幅方向をX方向、高さ方向をY方向、奥行き方向をZ
方向とする。
【0026】金枠16の施錠を行う第1施錠ユニット1
20は、ガラス受け16uに沿って固定される固定基板
130を備えている。固定基板130は、図4に示すよ
うに、帯状の板を略コ字形に縦折りしてレール状に成形
した部材であり、Z方向に形成された一対の奥行板部1
31と、両奥行板部131の先端位置間でX方向に形成
された幅板部132と、一方(外側)の奥行板部131
の基端部で直角外側に折り曲げられた縁板部133とか
ら構成されている。固定基板130は縁板部133が金
枠16の裏面に面接触してその裏面に固定されるととも
に、内側の奥行板部131がガラス受け16uに固定さ
れる。なお、図3における金枠16の全体斜視図には第
1施錠ユニット120は省略されている。
【0027】固定基板130の上下所定位置には幅板部
132から外側の奥行板部131にかけて角形開口13
5が形成されている。角形開口135は、表枠14に固
定された後記する錠爪部材150の一対のロック爪部1
52が挿入される開口であり、それらのロック爪部15
2に対応する位置に形成されている。
【0028】固定基板130の外側の奥行板部131に
は、図3に示すように、第1可動錠板140が一定範囲
で上下摺動できるように装着されている。このため、外
側の奥行板部131には、第1可動錠板140を取付け
るためのピン138が角形開口135の近傍に固定され
ている。また、外側の奥行板部131の上部には第1可
動錠板140を引き上げるバネ(図示されていない)の
一端を掛けるバネ掛け139が形成されている。
【0029】第1可動錠板140は、図5に示すよう
に、帯状に形成された平板であり、上下端に角形の係合
片142がその第1可動錠板140に対して直角に折り
曲げ成形されている。係合片142は、第1可動錠板1
40が固定基板130の奥行板部131に装着された状
態で、その固定基板130の角形開口135の下部に収
納される。また、第1可動錠板140の上下所定位置に
は固定基板130の奥行板部131に固定されたピン1
38が通される縦長穴144が形成されている。縦長穴
144はピン138の頭部を通す上部大径孔144u
と、そのピン138の軸部を通す小径長穴144sとか
ら構成されている。このため、第1可動錠板140は固
定基板130に対して縦長穴144の長さ寸法分だけ上
下摺動が可能になる。
【0030】第1可動錠板140の上部にはその第1可
動錠板140を引き上げるための前記バネの他端を掛け
るバネ掛け146が形成されている。このため、第1可
動錠板140は前記バネの力で常に上限位置(施錠位
置)に保持されている。また、第1可動錠板140のほ
ぼ中央位置にはシリンダ錠40の第1解錠レバー42が
下方に回動する際にその第1解錠レバー42と係合する
係合段部147が形成されている。即ち、キーをシリン
ダ錠40に挿入して第1解錠レバー42を下方に回動さ
せることにより、その第1解錠レバー42と第1可動錠
板140の係合段部147とが係合し、第1可動錠板1
40はバネ力に抗して上限位置(施錠位置)から下限位
置(解錠位置)までスライドする。
【0031】表枠14の表面側には、金枠16の固定基
板130に対向する位置に錠爪部材150が固定されて
いる。錠爪部材150は、図6に示すように、表枠14
の表面に面接触してその表面に固定される帯板状の固定
板151と、その固定板151の上下所定位置に形成さ
れたロック爪部152とから構成されている。なお、固
定板151のほぼ中央に形成された切欠き156は操作
レバー34rとの干渉をさけるためのものである。
【0032】ロック爪部152は略台形状に成形された
板状部材であり、固定板151に対して直角に形成され
ている。ロック爪部152は表枠14の表面から突出し
ており、金枠16が閉じられる際に各々のロック爪部1
52は金枠16の固定基板130の角形開口135に挿
入される。
【0033】ロック爪部152の上側には先端から中央
にかけて上り勾配の上部傾斜面153が形成されてい
る。また、ロック爪部152の下側には先端から中央に
かけて下り勾配の下部傾斜面154が形成されており、
その下部傾斜面154の固定板151寄りに切欠き状の
係合凹部155が形成されている。ロック爪部152の
上部傾斜面153には、金枠16が閉じられる際に固定
基板130に形成された角形開口135の上縁135f
(図4(B)(C)参照)が当接する。このため、ロッ
ク爪部152が角形開口135に挿入される際に、上縁
135fが上部傾斜面153に沿って摺動し、金枠16
の回動自由端側はロック爪部152から押し上げ力を受
ける。即ち、金枠16の閉じ力が金枠16の押し上げ力
として作用する。
【0034】また、ロック爪部152の下部傾斜面15
4には、金枠16が閉じられる際に第1可動錠板140
の係合片142が当接する。このため、ロック爪部15
2が角形開口135に挿入される際に、係合片142が
下部傾斜面154に沿って摺動し、第1可動錠板140
はバネ力に抗して押し下げられる。そして、係合片14
2が下部傾斜面154を通過して係合凹部155の位置
まで到達すると、バネ力で第1可動錠板140が上動
し、係合片142が係合凹部155に係合して金枠16
の施錠が行われる。即ち、係合片142が本発明の金枠
の施錠を行う係合爪に相当し、ロック爪部152が本発
明の被係合爪に相当する。また、上部形斜面153が本
発明における金枠の閉じ力を押し上げ力に変える傾斜面
に相当する。
【0035】次に、本実施の形態に係るパチンコ機10
の錠装置の動作説明を行う。金枠16の施錠は、その金
枠16を閉じることにより第1施錠ユニット120によ
って自動的に行われる。このとき、錠爪部材150のロ
ック爪部152が固定基板130の角形開口135に挿
入される際に、角形開口135の上縁135fが上部傾
斜面153に沿って摺動し、金枠16の回動自由端側が
ロック爪部152から押し上げ力を受けるため、金枠1
6の重量が大きい場合でもその金枠16をスムーズに閉
じることができる。
【0036】金枠16の解錠を行うには、キー46をシ
リンダ錠40に挿入して左回動させる。これによって、
シリンダ錠40の第1解錠レバー42が左回動(図1に
おいて矢印の方向に回動)する過程で、その第1解錠レ
バー42が第1施錠ユニット120の第1可動錠板14
0と係合し、第1可動錠板24をバネ力に抗して押し下
げる。これによって、第1可動錠板140の係合片14
2と表枠14に設けられたロック爪部152の係合凹部
155との係合が解除され、金枠16は表枠14から開
放可能となる。
【0037】なお、本実施形態では、錠爪部材150を
固定板151とロック爪部152とから構成し、固定板
151によってロック爪部152を表枠14の表面に固
定する例を示したが、ロック爪部152を直接的に表枠
14に固定することも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、シリンダ錠の長さを金
枠と表枠との間に納まる長さに設定できるため、従来の
ように、前記表枠や施錠ユニットの固定基板に逃がし凹
部を設ける必要がなくなり、表枠の強度低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る錠装置を備えるパチ
ンコ機の分解斜視図である。
【図2】前記パチンコ機の金枠の斜視図(A図)及び金
枠を開いた状態を表す全体斜視図である(B図)。
【図3】本発明の実施形態2に係る錠装置を備えるパチ
ンコ機の分解斜視図である。
【図4】金枠の施錠を行う第1施錠ユニットを構成する
固定基板の平面図(A図)、正面図(B図)及び側面図
(C図)である。
【図5】金枠の施錠を行う第1施錠ユニットを構成する
第1可動錠板の正面図(A図)及び側面図(B図)であ
る。
【図6】表枠に固定される錠爪部材の正面図(A図)及
び側面図(B図)である。
【図7】従来の錠装置を備えるパチンコ機の施錠ユニッ
ト及び機台枠の斜視図である。
【図8】従来の錠装置を備えるパチンコ機の金枠及び表
枠の斜視図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機 12 機台枠 14 表枠 16 金枠 24 第1可動錠板 34 第2可動錠板 34r 操作レバー 40 シリンダ錠(錠本体) 42 第1解錠レバー 44 第2解錠レバー 130 固定基板 135 角形開口 135f上縁 140 第1可動錠板 142 係合片(係合爪) 150 錠爪部材 152 ロック爪部(被係合爪)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 E05B 61/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台枠に片開き状に取付けられた表枠
    と、この表枠に片開き状に取付けられた金枠とを備え
    パチンコ機において、前記機台枠に対する前記表枠の施
    錠と、前記表枠に対する前記金枠の施錠とを行なうパチ
    ンコ機の錠装置であって、 前記金枠に取付けられており、一方向に回動させてその
    金枠の解錠を行ない、逆方向に回動させて表枠の解錠を
    行なう錠本体と、 前記金枠に装着されており、前記錠本体 の一方向の回動
    力を受けて施錠位置から解錠位置までスライドし、前記
    金枠施錠用の係合爪を解錠方向に移動させる第1可動錠
    板と、前記表枠に装着されており、前記錠本体 の逆方向の回動
    力を受けて施錠位置から解錠位置までスライドし、前記
    表枠施錠用の係合爪を解錠方向に移動させる第2可動錠
    板とを有しており前記第2可動錠板と前記錠本体とは、前記金枠が閉じら
    れたときに、前記表枠の表面側で互いに係合可能に保持
    されることを特徴とする パチンコ機の錠装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパチンコ機の錠装置で
    あって、第2可動錠板には表枠の表面から金枠側に突出する操作
    レバーが設けられており、その操作レバーが前記金枠の
    錠本体と係合可能に構成されていることを特徴とするパ
    チンコ機の錠装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    のパチンコ機の錠装置であって、 表枠には、金枠施錠用の係合爪と係合する被係合爪が固
    定されており、その被係合爪には前記金枠の閉じ力をそ
    の金枠の押し上げ力に変える傾斜面が形成されているこ
    とを特徴とするパチンコ機の錠装置。
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