JP2003245452A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003245452A
JP2003245452A JP2002051963A JP2002051963A JP2003245452A JP 2003245452 A JP2003245452 A JP 2003245452A JP 2002051963 A JP2002051963 A JP 2002051963A JP 2002051963 A JP2002051963 A JP 2002051963A JP 2003245452 A JP2003245452 A JP 2003245452A
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Japan
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locking
frame
outer frame
piece
engagement
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Application number
JP2002051963A
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English (en)
Inventor
Nobuo Osumi
信雄 大住
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Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外枠に対する中枠の不正開放を確実に防止す
る。 【解決手段】 外枠Aに、上下方向に離間して2つの係
止片26,26が配設される。中枠Bに、上下方向に離
間して2つの係止フック30,30が配設され、各係止
片26に対応する係止フック30が係合することで外枠
Aに中枠Bが閉鎖状態で施錠される。施錠装置22は、
上下に離間する2つの係止片26,26の略中間位置の
外枠Aに配設された規制片28と、同じく上下に離間す
る2つの係止フック30,30の略中間位置の支持本体
34に配設されたロック部材32とから、係止片26,
26に対する係止フック30,30の係合解除を規制可
能な係合解除規制手段24を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機に関し、
更に詳細には、外枠に開閉可能に配設された中枠の不正
開放を防止し得る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やスロットマシン等の遊技機
では、外枠に対して中枠が回動開閉可能に配設されると
共に、両枠には施錠装置が配設されている。この施錠装
置は、外枠に配設されて上下に所定間隔離間する一対の
係止片と、各係止片と対応するよう中枠に上下に所定間
隔離間して配設されて各係止片に対して係脱可能な係止
フックとから基本的に構成される。すなわち、係止片に
対して係止フックが係合した状態では、前記外枠に対し
て中枠が閉鎖状態で施錠される。そして、機表側からの
錠操作に基づいて、係止フックの係止片に対する係合を
解除することで、外枠に対して中枠を開放し得るように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記遊技機では、該遊
技機を設置する設置枠と外枠との間、あるいは隣接する
遊技機同士の間に存在する隙間に、針金等の不正部材を
機表側から挿入して外枠の裏側に臨ませ、該不正部材に
より前記係止フックを係止片との係合を解除する解錠方
向に操作(解錠操作)することで、中枠が不正に開放され
てしまう問題がある。
【0004】そこで、前記係止フックの近傍に不正行為
防止手段を設け、前記不正部材による係止フックの直接
的な解錠操作を、該不正行為防止手段により防止する提
案がなされている。しかるに、不正行為防止手段が係止
フックに近接配置されているため、該防止手段による不
正防止状態および係止フックの施錠状態を、前記不正部
材により同時に不正解除されてしまうおそれがあり、有
効な不正防止手段とは云えなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、外枠に対する中枠の不正開放を確
実に防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機
は、外枠(A)に対して中枠(B)が開閉可能に配設され、両
枠(A,B)の何れか一方の枠には少なくとも2つ以上の係
止片(26)が上下に所定間隔離間して配設されると共に、
他方の枠には前記各係止片(26)に係脱可能な係止フック
(30)が対応して上下に所定間隔離間して配設され、前記
係止片(26)に係止フック(30)が係合することで前記外枠
(A)に中枠(B)が閉鎖状態で施錠される遊技機において、
前記両枠(A,B)には、上下に離間する係止片(26,26)また
は係止フック(30,30)の略中間位置に、係止片(26,26)に
対する係止フック(30,30)の係合解除を規制する係合解
除規制手段(24,55)が配設されていることを特徴とす
る。
【0007】また前述した課題を克服し、所期の目的を
好適に達成するため本願の別の発明は、外枠(A)に対し
て中枠(B)が開閉可能に配設され、両枠(A,B)の何れか一
方の枠には少なくとも2つ以上の係止片(26)が上下に所
定間隔離間して配設されると共に、他方の枠には前記各
係止片(26)に係脱可能な係止フック(30)が対応して上下
に所定間隔離間して配設され、前記係止片(26)に係止フ
ック(30)が係合することで前記外枠(A)に中枠(B)が閉鎖
状態で施錠され、機表側からの錠操作に基づいて係止片
(26)に対する係止フック(30)の係合を解除することで中
枠(B)を外枠(A)に対して開放し得る遊技機において、前
記他方の枠には、上下に離間する係止フック(30)の略中
間位置に、直接的な操作に基づいて係止フック(30)が係
止片(26)との係合を解除する解錠方向へ動作する際には
連動して上下方向に移動するロック部材(32,54)が配設
され、前記一方の枠には、前記ロック部材(32,54)の上
下方向の移動を規制する規制片(28,48,62)が配設され、
前記外枠(A)に対する中枠(B)の閉鎖状態では、前記規制
片(28,48,62)によりロック部材(32,54)の上下方向の移
動を規制するよう構成したことを特徴とする。
【0008】なお、前記規制片(28,48,62)は、前記ロッ
ク部材(32,54)の上下方向の移動を規制する規制位置お
よび許容する退避位置の間を移動可能に構成され、退避
位置への移動が可能な状態で、弾性部材(46)により常に
は規制位置に臨むよう付勢されるよう構成することが好
適である。
【0009】
【作用】外枠と中枠に配設した係止片および係止フック
から離間する位置に係合解除規制手段を配設したから、
不正部材による係止フックの係止片に対する係合状態の
解除操作と、係合解除規制手段による規制状態の解除操
作とを同時に行なうのを防止し得る。従って、遊技者に
よる不正な中枠の開放を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る遊技機につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0011】
【第1実施例】先ず、第1実施例に係るパチンコ遊技機
(遊技機)の概略構成につき、図15に基づいて要約説明
する。第1実施例に係るパチンコ遊技機Pは、基本的な
構成として、外枠(一方の枠)Aに対して開閉および着脱
可能に組付けられた中枠(他方の枠)Bと、この中枠Bの
裏側に固定された収容保持枠10の裏側に着脱可能に装
備される機構セット盤Cと、前記中枠Bの前側から前記
収容保持枠10内に着脱交換可能に収容セットされる遊
技盤(図示せず)等を備えており、これら主要構成体の各
部に各種の電気部品や装置、器具ならびに部材等が装着
されている。なお中枠Bの前側には、ガラス板や照明具
等を装着した前枠や、球送り装置等を装着した上球皿が
開閉可能に配設される一方、打球発射装置の打球操作部
等を装着した下球皿(何れも図示せず)等が配設されてい
る。
【0012】前記機構セット盤Cは、前記収容保持枠1
0に対応し得る略矩形状に樹脂成形された本体11の中
央部に遊技盤裏面の点検用の窓口12が開口され、これ
に裏カバー部材13が開閉および着脱可能に取着されて
いる。そして、窓口12の上部から右側部に亘る外周囲
部に、球容器部材15、球整流路部材16および球送出
路部材17から構成される球貯留排出経路部14が形成
され、該球貯留排出経路部14の下側に、カセット形態
とされる電動制御式の第1球払出装置D1(貸球用)およ
び第2球払出装置D2(賞球用)が設置される。また、こ
れら球払出装置D1,D2の下方に、該装置D1,D2か
ら払出された貸球および賞球を前記上球皿または下球皿
へ給出する球払出経路18が形成されている。
【0013】図1は、前述したパチンコ遊技機Pの外枠
Aおよび中枠Bに配設される第1実施例の施錠装置を示
す概略図である。この施錠装置22は、外枠Aに対する
中枠Bの開閉支点側の側縁とは反対側の側縁に配設され
るものであって、外枠Aの上下方向に離間して配設され
た2つの係止片26,26と、中枠Bの上下方向に離間
して配設されて対応する係止片26,26に対して係脱
可能な2つの係止フック30,30とを備え、各係止片
26に対応する係止フック30が係合することで外枠A
に中枠Bが閉鎖状態で施錠されるよう構成される。な
お、前記係止片26,26は外枠Aの内側に配設され、
また両係止フック30,30は、中枠Bに配設された支
持本体34に取付けられており、該支持本体34に配設
されて中枠Bの前側に露出する錠38に鍵40(図4参
照)を差込んで所定方向に回す機表側からの錠操作に基
づいて、両係止片26,26に対する両係止フック30,
30の係合状態が同時に解除されるよう設定されてい
る。
【0014】なお、前記両係止フック30,30は、係
止片26,26と係合可能な施錠位置と係合しない解錠
位置との間を移動可能で、常には図示しないバネによっ
て施錠位置に保持されるよう構成される。また各係止フ
ック30は、係止片26を指向する上面が先端から支持
本体34に向かうにつれて上方傾斜すると共に、その傾
斜終端には係合溝部30aが形成されている。そして後
述する如く、中枠Bを外枠Aに対して閉成する際には、
施錠位置に臨む係止フック30の傾斜面が係止片26の
下端部に押されて解錠位置に移動した状態で更に中枠B
を閉めることで、該傾斜面の終端から係止片26が離れ
たときに係止フック30がバネの付勢下に施錠位置に移
動して係合溝部30aに係止片26が係合して施錠され
るようになっている(図7参照)。
【0015】前記施錠装置22は、上下に離間する2つ
の係止片26,26から所定間隔離間する位置、例えば
両係止片26,26の略中間位置の外枠Aに配設された
規制片28と、同じく上下に離間する2つの係止フック
30,30から所定間隔離間する位置、例えば両係止フ
ック30,30の略中間位置の前記支持本体34に配設
されたロック部材32とから構成されて、前記係止片2
6,26に対する係止フック30,30の係合解除を規制
可能な係合解除規制手段24を備える。なお、前記規制
片28は、外枠Aの内側に配設されている。
【0016】前記支持本体34の上下方向の略中央部位
には、外枠Aに対して中枠Bを閉成したときに前記規制
片28が挿入される係合凹部36が外枠A側に開放する
よう切欠成形されており、この係合凹部36の上側に前
記ロック部材32が上下方向に移動するよう配設されて
いる。このロック部材32は、図1および図2に示すよ
うに、全体が矩形状に成形された部材であって、前記係
合凹部36に突出しない退避位置(図2(a)参照)と突出
する作動位置(図2(b)参照)との間を移動可能に構成さ
れると共に、常には退避位置に保持されるようになって
いる。またロック部材32は、前記係止フック30が、
手指や不正部材等によって直接的に操作されて施錠位置
から解錠位置へ移動(係止片26との係合を解除する解
錠方向へ動作)する際には、この移動と連動して退避位
置から作動位置へ移動すると共に、該ロック部材32の
退避位置から作動位置への移動が規制された際には、係
止フック30の施錠位置から解錠位置への移動が規制さ
れるよう構成されている。但し、前記錠38に鍵40を
差込んで所定方向に回す機表側からの錠操作により係止
フック30が施錠位置から解錠位置へ移動するときに
は、ロック部材32は退避位置に保持されて作動位置へ
は移動しないようになっている。なお、手指や不正部材
等によって直接的に操作されて解錠位置に移動した係止
フック30から手指や不正部材等を離すことで該係止フ
ック30が施錠位置に移動する際には、前記ロック部材
32も連動して作動位置から退避位置へ移動するように
なっている。
【0017】前記規制片28は、図3に示す如く、平面
において逆L字状を呈するよう成形された板状部材であ
って、外枠Aに接する基部28aには、上下に離間して
一対の支軸42,42が貫通配置されている。また規制
片28が配設される外枠Aの前記支軸42,42と対応
する位置に、前後方向(中枠Bに対する近接・離間方向)
に延在する長孔44,44が平行に形成されており、各
長孔44に対応する支軸42が挿通配置された状態で、
該規制片28は長孔44,44に沿って前後方向に移動
可能に構成される。更に、規制片28における基部28
aの前端に直角に折曲形成された垂直部28bの後面
と、外枠Aに突設された支持体47との間にバネ等の弾
性部材46が弾力的に介挿され、該規制片28は、常に
は弾性部材46により垂直部28bが前記中枠Bに近接
する規制位置に保持されるようになっている。なお、規
制片28の規制位置は、図1に示すように、外枠Aに対
する中枠Bの閉鎖状態において、前記支持本体34の係
合凹部36に挿入される位置であって、この規制位置に
おいて前記ロック部材32の上下動を規制するよう設定
される。また規制片28は、手指等の操作によって係合
凹部36から離間する退避位置(図6の位置)に移動させ
得るよう構成してある。
【0018】
【第1実施例の作用】次に、第1実施例に係るパチンコ
遊技機の作用につき説明する。このパチンコ遊技機Pの
施錠装置22は、図1に示す如く、外枠Aに対して中枠
Bが閉鎖状態にある場合、前記係止フック30,30が
外枠Aの係止片26,26に係合して施錠している。ま
た、外枠Aに配設されて規制位置に臨んでいる規制片2
8が、中枠Bに配設された前記支持本体34の前記係合
凹部36に挿入されている。このとき、前記ロック部材
32は係合凹部36に突出しない退避位置に臨んでいる
から、規制片28には接触していない。
【0019】この状態から外枠Aに対して中枠Bを開放
する場合は、前記支持本体34に設けた前記錠38に鍵
40を差込み、前記係止フック30,30を施錠位置か
ら解錠位置へ移動させる方向に該鍵40を回す。このと
きには、図4に示すように前記ロック部材32は退避位
置から作動位置へは移動しないから、前記係止フック3
0,30の移動は規制されず、施錠位置から解錠位置へ
移動して該フック30,30と係止片26,26との係合
が解除され、中枠Bを開放することが可能となる。
【0020】次に、前述した外枠Aに対する中枠Bの閉
鎖状態において、遊技者が針金等の不正部材を機表側か
ら裏側に挿入して、該不正部材により前記上下何れかの
係止フック30を係止片26との係合を解除する解錠方
向に操作しようとした場合は、図5(a)に示す如く、該
係止フック30と連動して移動するロック部材32の作
動位置への移動が、前記係合凹部36に挿入されている
前記規制片28に当接して規制される(図5(b)参照)。
従って、係止フック30の施錠位置から解錠位置への移
動も規制され、該係止フック30と係止片26との係合
状態は維持され、中枠Bの不正な開放は防止される。し
かも、前記係合解除規制手段24は、上下の係止フック
30,30から離間する位置に設けてあるから、該規制
手段24による規制状態と、係止フック30の係合状態
とを同時に解除することは極めて困難であり、これによ
り不正行為を抑制することができる。
【0021】なお、前記外枠Aに対する中枠Bの閉鎖状
態において、前記支持本体34の係合凹部36に挿入さ
れている規制片28を、図6(a),(b)に示すように、
該係合凹部36から離間する方向に手指等で移動させて
退避位置に臨ませれば、前記ロック部材32の退避位置
から作動位置への移動は可能となる。従って、この状態
で前記上下何れかの係止フック30を施錠位置から解錠
位置へ移動させる方向に操作すれば、ロック部材32が
退避位置から作動位置に移動することで、係止フック3
0,30も解錠位置へ移動して係止片26,26に対する
係合が解除され、中枠Bを開放することが可能となる。
【0022】次に、開放した前記中枠Bを閉成する際に
は、該中枠Bの施錠位置に保持されている係止フック3
0,30を、外枠Aの係止片26,26に近接するよう中
枠Bを回動させる。これにより外枠Aの係止片26,2
6における下端部に傾斜面が当接した係止フック30,
30は、図7(a)に示す如く、下方、すなわち解錠位置
に向けて移動される。このときには、前記ロック部材3
2も退避位置から作動位置に移動して前記係合凹部36
に突出し、外枠Aの規制位置に臨む規制片28に前面か
ら当接することとなる。前述したように、規制片28は
弾性部材46によって退避位置への移動が可能な状態で
規制位置に保持されているから、中枠Bの閉成途次にお
いてロック部材32が規制片28に当接した際には、図
7(b)に示す如く、ロック部材32によって規制片28
が退避位置まで移動され、該中枠Bを閉成することがで
きる。そして、係止フック30,30における傾斜面の
終端が係止片26,26から離間し、該係止フック30,
30が施錠位置に移動して係合溝部30a,30aに係
止片26,26が係合した際には、これと連動してロッ
ク部材32も作動位置から退避位置に戻る。従って、前
記弾性部材46により付勢されている規制片28が係合
凹部36に挿入された規制位置に戻り、外枠Aに対して
中枠Bは不正開放が規制された閉鎖状態で施錠されるこ
ととなる。
【0023】図8は、前記規制片の外枠に対する支持構
造の変更例を示すものであって、この規制片48では、
外枠Aに接する基部48aに、前後方向に所定長さで延
在する2本の長孔50,50が上下に離間して平行に形
成されている。これに対して外枠Aには、各長孔50と
対応する位置に支軸52が夫々立設され、各支軸52が
対応する長孔50に摺動可能に挿通されている。従って
この規制片48も、長孔50,50が支軸52,52に案
内された状態で、前記規制位置と退避位置との間を前後
方向に移動することができる。なお、この変更例におい
ても規制片48は、その基部48aの前端に直角に折曲
形成した垂直部48bと前記支持体47との間に介挿し
た弾性部材46により常には規制位置に保持されるよう
になっている。
【0024】
【第2実施例】図9は、本発明の好適な第2実施例に係
るパチンコ遊技機を示すものであって、その基本的な構
成は前述した第1実施例と同一であり、外枠および中枠
に配設される施錠装置の構成のみが異なっている。ま
た、外枠に配設される係止片、および中枠に配設される
係止フックや支持本体の構成は第1実施例と同じである
ので、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0025】第2実施例に係る施錠装置53の係合解除
規制手段55を構成する規制片62は、前記支持本体3
4の係合凹部36に挿入可能な寸法に設定されると共
に、上下に離間する2つの係止片26,26の略中間位
置の外枠Aに固定配置されている。そして、図9(a),
(b)に示す如く、外枠Aに対して中枠Bを閉鎖した際
に、該規制片62が係合凹部36に挿入されるようにな
っている。すなわち第2実施例の規制片62は、第1実
施例における規制位置に固定配置してある。
【0026】前記係合解除規制手段55を構成するロッ
ク部材54は、図9(b)に示す如く、前記支持本体34
における係合凹部36の上方位置に、回動軸58を介し
て回動可能に枢支されると共に上下方向に移動可能に構
成されている。またロック部材54の枢支部(回動軸5
8)から下方に垂下する部位に、係合凹部36と略同一
形状の凹設部56が、外枠A側に開放するよう形成され
る。そしてこのロック部材54は、図9に示すように、
凹設部56が係合凹部36と整列して、凹設部56およ
び係合凹部36内に外枠Aの前記規制片62が挿入可能
な退避位置と、凹設部56の下端部が係合凹部36に突
出して規制片62の係合凹部36への挿入を規制する作
動位置(図10(a)参照)との間を上下方向に移動可能に
構成されると共に、常には退避位置に保持されるように
なっている。
【0027】また、前記ロック部材54における枢支部
より上側の後端部(外枠A側を指向する側)には、手指等
が掛止可能な掛止片60が形成されており、該ロック部
材54は、掛止片60に手指等を引掛けて後方に引くこ
とで、回動軸58を中心として前記係合凹部36内に臨
む規制片62から前記凹設部56が離間する方向(図9
の反時計方向)へ回動し得るよう構成される。そして、
凹設部56の下端部先端が、図11(a)に示す如く、係
合凹部36内に臨む規制片62と上下の関係で干渉しな
い解除位置まで回動した状態で、該ロック部材54の上
方への移動が許容されるようになっている。
【0028】前記ロック部材54は、前記係止フック3
0が、手指や不正部材等によって直接的に操作されて施
錠位置から解錠位置へ移動(係止片26との係合を解除
する解錠方向へ動作)する際には、この移動と連動して
退避位置から作動位置に向けて上方へ移動すると共に、
該ロック部材54の退避位置から作動位置への移動が規
制された際には、係止フック30の施錠位置から解錠位
置への移動が規制されるよう構成されている(図10参
照)。但し、前記錠38に鍵40を差込んで所定方向に
回す機表側からの錠操作により係止フック30が施錠位
置から解錠位置へ移動するときには、ロック部材54は
前記解除位置まで回動した後に係止フック30と連動し
て上方へ移動し得るようになっている(図12参照)。な
お、手指や不正部材等によって直接的に操作されて解錠
位置に移動した係止フック30から手指や不正部材等を
離すことで該係止フック30が施錠位置に移動する際に
は、前記ロック部材54も連動して作動位置から退避位
置に向けて下方へ移動するよう構成してある。
【0029】
【第2実施例の作用】次に、第2実施例に係るパチンコ
遊技機の作用につき説明する。このパチンコ遊技機Pの
施錠装置53は、図9に示すように、外枠Aに対して中
枠Bが閉鎖状態にある場合、前記係止フック30,30
が外枠Aの係止片26,26に係合して施錠している。
また、外枠Aに配設された規制片62が、中枠Bに配設
された前記支持本体34の前記係合凹部36に挿入され
ている。このとき、前記ロック部材54は、その凹設部
56の下端部が係合凹部36に突出しない退避位置に臨
んでおり、規制片62には接触していない。
【0030】この状態から外枠Aに対して中枠Bを開放
する場合は、図12に示す如く、前記支持本体34に設
けた前記錠38に鍵40を差込み、前記係止フック3
0,30を施錠位置から解錠位置へ移動させる方向に該
鍵40を回す。このとき前記ロック部材54は、先ず図
11(a)に示すように、前記係合凹部36内に臨む規制
片62と凹設部56の下端部先端とが上下の関係で干渉
しない解除位置まで回動する。これによりロック部材5
4の上方への移動は許容されるから、図11(b)に示す
ように、該ロック部材54が上方へ移動するのに伴って
係止フック30,30は施錠位置から解錠位置へ移動
し、該フック30,30と係止片26,26との係合が解
除されて中枠Bを開放することが可能となる。
【0031】次に、前述した外枠Aに対する中枠Bの閉
鎖状態において、遊技者が針金等の不正部材を機表側か
ら裏側に挿入して、該不正部材により前記上下何れかの
係止フック30を係止片26との係合を解除する解錠方
向に操作しようとした場合は、図10(b)に示す如く、
該係止フック30と連動して移動するロック部材54の
作動位置への移動が、前記係合凹部36に挿入されてい
る前記規制片62に当接して規制される。従って、係止
フック30の施錠位置から解錠位置への移動も規制さ
れ、該係止フック30と係止片26との係合状態は維持
され、中枠Bの不正な開放は防止される。しかも、前記
係合解除規制手段55は、上下の係止フック30,30
から離間する位置に設けてあるから、該規制手段55に
よる規制状態と、係止フック30の係合状態とを同時に
解除することは極めて困難であり、これにより不正行為
を抑制することができる。
【0032】なお、前記外枠Aに対する中枠Bの閉鎖状
態において、前記ロック部材54を、図11(a)に示す
ように、前記掛止片60に手指等を引掛けて回動させて
解除位置に臨ませれば、前記係合凹部36内に規制片6
2が臨んでいる状態で、該ロック部材54の上方への移
動は可能となる。従って、この状態で前記上下何れかの
係止フック30を施錠位置から解錠位置へ移動させる方
向に操作すれば、ロック部材54は規制片62により規
制されることなく上方へ移動することで、係止フック3
0,30も解錠位置へ移動して係止片26,26に対する
係合が解除され、中枠Bを開放することが可能となる。
【0033】次に、開放した前記中枠Bを閉成する際に
は、該中枠Bの施錠位置に保持されている係止フック3
0,30を、外枠Aの係止片26,26に近接するよう中
枠Bを回動させる。これにより外枠Aの係止片26,2
6における下端部に傾斜面が当接した係止フック30,
30は、図13に示す如く、下方、すなわち解錠位置に
向けて移動される。このときには、前記ロック部材54
も退避位置から作動位置に向けて上方に移動して前記係
合凹部36に凹設部56の下端部が突出し、外枠Aに配
設されている規制片62に前面から当接することとな
る。前述したように、ロック部材54は、前記回動軸5
8を中心に回動可能に構成されているから、中枠Bの閉
成途次においてロック部材54が規制片62に当接した
際には、図14に示す如く、該ロック部材54が解除位
置まで回動すると共に規制片62が係合凹部36に挿入
されて、該中枠Bを閉成することができる。そして、係
止フック30,30における傾斜面の終端が係止片26,
26から離間し、該係止フック30,30が施錠位置に
移動して係合溝部30a,30aに係止片26,26が係
合した際には、これと連動してロック部材54も下方へ
移動する。このロック部材54における凹設部56の下
端部が規制片62より下方に至ると、該ロック部材54
は回動軸58を中心として反対方向に回動して初期の退
避位置に戻り、外枠Aに対して中枠Bは不正開放が規制
された閉鎖状態で施錠されることとなる。
【0034】なお、前述した各実施例では、前記外枠A
に係止片26を配設すると共に中枠Bに係止フック30
を配設した構成を例に挙げて説明したが、外枠Aに係止
フック30を配設し、中枠Bに係止片26を配設するよ
うにしてもよい。また同様に、係合解除規制手段24,
55の規制片28,62、ロック部材32,54および係
合凹部36に関しても、実施例とは逆に外枠Aにロック
部材32,54と係合凹部36とを設けると共に、中枠
Bに規制片28,62を設ける構成を採用し得る。更
に、係止フック30や係止片26の設置数については、
前述した如く、2つに限定されるものではなく、例えば
両枠A,Bの上部、中間部および下部の3箇所あるいは
それ以上であってもよい。なお3箇所に設置した場合に
は、上部と中間部に設けた係止片26や係止フック30
の間、または中間部と下部に設けた係止片26や係止フ
ック30の間に前記係合解除規制手段24,55が配設
されていればよい。
【0035】また第1実施例においては、係止片26の
下端部側に係止フック30が係合する関係となっている
が、係止片26の上端部側に係止フック30が係合する
構成であってもよく、この場合にロック部材32が規制
片28に対して下方から当接するようにしてもよい。
【0036】更に、第2実施例においては、規制片62
を外枠Aに固定し、ロック部材54を上下動および回動
可能に構成したが、規制片62を第1施例と同様に外枠
Aに対して前後方向に移動可能に配設し、ロック部材5
4の上下動に際して規制片62で規制したりまたは該ロ
ック部材54の上下動を許容するよう退避させる構成を
採用し得る。すなわちこの場合は、ロック部材54は上
下動するだけでよく、回動する構成を省略することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る遊技機
によれば、外枠および中枠に、係止片に対する係止フッ
クの係合解除を規制する係合解除規制手段を設けたか
ら、中枠の遊技者による不正開放を有効に防止すること
ができる。しかも、係合解除規制手段は上下に離間する
係止片または係止フックの略中間位置に設けてあるか
ら、、該規制手段による規制状態と、係止片に対する係
止フックの係合状態とを同時に解除することは極めて困
難であり、これにより不正行為を抑制し得る利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るパチンコ遊技機の施
錠装置を、外枠に配設された係止片に中枠に配設した係
止フックを係合させた状態で示す概略構成図である。
【図2】第1実施例に係る施錠装置の支持本体に配設さ
れたロック部材およびその動作状態を示す概略構成図で
ある。
【図3】第1実施例に係る施錠装置を構成する規制片を
示す正面図および平面図である。
【図4】第1実施例に係る施錠装置であって、支持本体
に配設された錠に鍵を差込んで回すことで係止フックを
施錠位置から解錠位置に移動させた状態を示す概略構成
図である。
【図5】第1実施例に係る施錠装置であって、係止フッ
クを直接的に操作した際にロック部材が規制片に当接し
て移動が規制される状態を示す概略構成図である。
【図6】第1実施例に係る施錠装置であって、規制片を
退避させた後に係止フックを直接的に操作することで、
ロック部材の移動が許容されると共に係止フックも施錠
位置から解錠位置に移動される状態を示す概略構成図で
ある。
【図7】第1実施例に係る施錠装置であって、外枠に対
して中枠を閉成させる状態を示す概略構成図である。
【図8】第1実施例に係る施錠装置を構成する規制片の
支持構造の変更例を示す正面図および平面図である。
【図9】第2実施例に係るパチンコ遊技機の施錠装置
を、外枠に配設された係止片に中枠に配設した係止フッ
クを係合させた状態で示す概略構成図である。
【図10】第2実施例に係る施錠装置であって、支持本
体に配設されたロック部材およびその動作状態を示す概
略構成図である。
【図11】第2実施例に係る施錠装置であって、ロック
部材の動作を示す概略構成図である。
【図12】第2実施例に係る施錠装置であって、支持本
体に配設された錠に鍵を差込んで回すことで係止フック
を施錠位置から解錠位置に移動させた状態を示す概略構
成図である。
【図13】第2実施例に係る施錠装置であって、外枠に
対して中枠を閉成する状態を示す概略構成図である。
【図14】第2実施例に係る施錠装置であって、外枠に
対して中枠を閉成する際のロック部材の動作状態を示す
概略構成図である。
【図15】パチンコ遊技機の構成を示す背面図である。
【符号の説明】
24 係合解除規制手段 26 係止片 28 規制片 30 係止フック 32 ロック部材 46 弾性部材 48 規制片 54 ロック部材 55 係合解除規制手段 62 規制片 A 外枠 B 中枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠に対して中枠が開閉可能に配設さ
    れ、両枠の何れか一方の枠には少なくとも2つ以上の係
    止片が上下に所定間隔離間して配設されると共に、他方
    の枠には前記各係止片に係脱可能な係止フックが対応し
    て上下に所定間隔離間して配設され、前記係止片に係止
    フックが係合することで前記外枠に中枠が閉鎖状態で施
    錠される遊技機において、 前記両枠には、上下に離間する係止片または係止フック
    の略中間位置に、係止片に対する係止フックの係合解除
    を規制する係合解除規制手段が配設されていることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 外枠に対して中枠が開閉可能に配設さ
    れ、両枠の何れか一方の枠には少なくとも2つ以上の係
    止片が上下に所定間隔離間して配設されると共に、他方
    の枠には前記各係止片に係脱可能な係止フックが対応し
    て上下に所定間隔離間して配設され、前記係止片に係止
    フックが係合することで前記外枠に中枠が閉鎖状態で施
    錠され、機表側からの錠操作に基づいて係止片に対する
    係止フックの係合を解除することで中枠を外枠に対して
    開放し得る遊技機において、 前記他方の枠には、上下に離間する係止フックの略中間
    位置に、直接的な操作に基づいて係止フックが係止片と
    の係合を解除する解錠方向へ動作する際には連動して上
    下方向に移動するロック部材が配設され、 前記一方の枠には、前記ロック部材の上下方向の移動を
    規制する規制片が配設され、 前記外枠に対する中枠の閉鎖状態では、前記規制片によ
    りロック部材の上下方向の移動を規制するよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記規制片は、前記ロック部材の上下方
    向の移動を規制する規制位置および許容する退避位置の
    間を移動可能に構成され、退避位置への移動が可能な状
    態で、弾性部材により常には規制位置に臨むよう付勢さ
    れている請求項2記載の遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005211479A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Takeya Co Ltd 玉磨き揚送装置
JP2007307141A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Moriyama Kogyo Kk 遊技機用施錠装置

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