JP2005204842A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機構板の開放又は取外しを容易とすると共に、前面枠の閉鎖時には機構板の撓みを確実に防止するパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】方形枠状の機枠1の前面に開閉自在に設けられる前面枠2と、前記前面枠2の裏面側に着脱可能に設けられる機構板11とを備え、前記機枠1に対し前面枠2を閉じることで前記機構板11が該機枠1内に収納されるパチンコ遊技機であって、前記前面枠2の閉鎖時に前記機構板11の周縁部後面に当接する衝止片13aを前記機枠1内面に突設した。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技盤の裏面に機構板が開閉又は着脱自在に装着されるパチンコ遊技機に関するものである。
従来のパチンコ球を使用する遊技機は、機枠の前面に開閉自在に設けられる前面枠に遊技盤を装着する取付枠が設けられ、その裏面側に球タンク,球払出装置等の裏機構部品を備えた機構板が開閉又は着脱自在に装着されている。そして、機構板は遊技盤の裏面に密着させるように、複数個所に設けられる係止具を作用させて遊技盤取付枠に押圧固定するように構成されていた。
また、上記したパチンコ遊技機にあっては、特に機構板の上部にパチンコ球が貯留される球タンクが設けられていることから、該球タンクに貯留されるパチンコ球の球重量によって機構板の上部が後方へ反ったり撓んだりして、その歪みにより球タンクのパチンコ球を球払出装置へ導く球誘導樋等で球止りが発生して、パチンコ球の払出し動作に支障を及ぼすという問題が発生する。そのため、確実にその撓みを防止するように、機構板の周縁上部に係止具を設けて固定するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−236752号公報
しかしながら、機構板に数多くの係止具が複数箇所に設けられていることから、機構板を開放又は取外す際には、複数の係止具を操作解除するのが面倒であり、一部の係止具を係止解除し忘れることがあり、機構板の開放又は取外しに手間がかかっていた。また、係止具の係脱を簡単にすると、パチンコ球の球荷重により機構板が撓んで係止具が簡単に外れてしまうことがあり、係止具の用をなさないものとなっていた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、機枠に前面枠が閉鎖されたパチンコ遊技機の使用状態で、機構板の反り・撓みを確実に防止するパチンコ遊技機を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、方形枠状の機枠の前面に開閉自在に設けられる前面枠と、前記前面枠の裏面側に着脱可能に設けられる機構板とを備え、前記機枠に対し前面枠を閉じることで前記機構板が該機枠内に収納されるパチンコ遊技機であって、前記前面枠の閉鎖時に前記機構板の周縁部後面に当接する衝止片を前記機枠内面に突設したことを特徴とする。ここでいう「周縁部」とは必ずしも機構板自体の端部とは限らず、機構板の周縁部に位置する球タンク等の裏機構部品をも含む。また、機構板は1枚ものであっても複数に分割形成されたものであってもよく、該機構板に裏機構部品として必ずしも球タンクを設けなくてもよい。また、ここでいう「パチンコ遊技機」とは、遊技媒体としてパチンコ球を使用して遊技をするものであり、所謂パチンコ球を弾いて遊技をするアレパチ等の「弾球遊技機」の他に、コインの替わりにパチンコ球を賭球として回収し遊技をする「スロット遊技機」を含むものである。
請求項2記載の発明は、方形枠状の機枠の前面に開閉自在に設けられる前面枠と、前記前面枠の裏面側に着脱可能に設けられる機構板と、前記機枠に設けられる係合部材に係止して前記前面枠の自由端を施錠する施錠装置とを備え、前記機枠に対し前面枠を施錠することで前記機構板が該機枠内に収納されるパチンコ遊技機であって、前記前面枠の施錠時に前記機構板の周縁部後面に当接する衝止片を前記係合部材に一体的に設けたことを特徴とする。前記係合部材は、前記前面枠の施錠時に前記機構板の周縁部後面に当接させるように機枠に設けられる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記衝止片に弾性を付与して前面枠の閉鎖時に機構板を前方に押圧させるようにしたことを特徴とする。衝止片に弾性を付与する手段として、材質の特性により弾性を付与するようにしても、別途衝止片を前方に付勢する弾性体を付加するようにしてもよい。この弾性体としては、例えばスプリング,ゴム,スポンジ等である。このように、衝止片に弾性を付与することで、機構板をより遊技盤に圧接させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記衝止片を機枠に着脱自在に設けたことを特徴とする。衝止片を着脱自在に設けることにより、破損しても簡単に交換ができ、しかも機種ごとに最適な衝止片を取着することができる。好ましくは、任意に衝止片の取付位置が変更できるように取着部を設けるのがよく、衝止片の取着位置を変更するだけで衝止片を何種類も作る必要がなく経済的である。
また、前記衝止片を機枠の角部に設けられる補強板又はヒンジ機構の金具に一体に設けるのが好ましく、製造コストを低減させると共に取付け作業も容易となる。
前記衝止片を機枠と共に一体に形成するのが好ましく、このとき機枠は金属であっても合成樹脂であってもよい。
本発明によれば、前面枠が機枠に対して閉止された状態で機構板の周縁部後面に当接する衝止片を機枠に設けることによって、特に前面枠を閉鎖した状態で機構板の反りによる球誘導樋等における球止まりを確実に防止することができる。また、衝止片を適宜位置に設けることにより機構板を直接係止する係止具を少なくすることができ、機構板を開放又は取外す際には簡単に機構板の係止を解除することができて作業性がよくなる。しかも、前面枠に対し仮止め程度の係止状態でよく、係止具の構造を簡単にすることができる。
次に、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2はパチンコ遊技機の裏面図である。図において、1は方形枠状に形成されたパチンコ遊技機の機枠、2は上下一対のヒンジ機構3により前記機枠1の前面に開閉自在に装着される前面枠であり、該前面枠2の裏面側に設けられる遊技盤取付枠4に遊技盤5が着脱自在に取着され、該遊技盤5は前面枠2の前面に開閉自在に設けられるガラス扉枠6を介して視認し得るように設けられる。さらに、ガラス扉枠6の下方には前板9を介して打球供給皿7が該打球供給皿7の余剰球を貯留する余剰球受皿8と共に一体に設けられている。そして、前記余剰球受皿8の側方にパチンコ球の打力を調整する操作ハンドル10が設けられている。また、前記前面枠2の裏面側には機構板11が着脱可能に設けられている。
前記機枠1は、図3に示すように上下左右の枠板により矩形に枠組され、その下部前面に補強用の腰板1aが横設されており、前面枠2を閉じた状態で該腰板1aの上端面と前面枠2の下端面とが重合するように構成されている。該腰板1aの上端面に、前記前面枠2を機枠1に閉鎖する際に該前面枠2が自重で下がる下縁を誘導し、且つ端面の摩耗を防止するガイド金具121が設けられている。また、機枠1の右枠板1b内側面の上下位置には前面枠2を閉止状態に係止する係合部材としての受金具12,12が取付けられている。そして、上部枠1cに機構板11の後面側への撓みを防止する金属製の押え部材13が機枠1内面に突出するように設けられている。前記押え部材13は、図18に示すように金属片をほぼZ状に屈曲して形成され、一側片は上部枠1c前面に取付ける取着片13bとし、他側片は上部枠1c下面から垂下するように屈曲して形成され、機構板11の周縁後面に当接する衝止片13aとしている。該衝止片13aは、前面枠2の閉鎖時に機構板11の周縁後面に当接する位置に設けられる。
前記遊技盤5は、図4に示すようにほぼ方形状に形成され、前面に遊技球を案内するガイドレール14により遊技領域5aがほぼ円形に形成され、該遊技領域5aに一般入賞口15や可変表示装置16の図柄を変動させるチューリップタイプの始動入賞口17、また可変表示装置16の予め設定された図柄の組合せにより開放する大入賞口19等が設けられている。そして、前記遊技盤5の周縁の適宜位置に、該遊技盤5を遊技盤取付枠4に固定させる係止部材20が着脱回動自在に設けられている。前記係止部材20は、図4に示すように軸部の一端に操作部20aが設けられ、他端に遊技盤取付枠4の後面に係止する係止片20bが、ほぼ遊技盤5の厚みを隔てて設けられている。
前記遊技盤取付枠4は、図4に示すように遊技盤5の下端を支持する下部側枠4bと、遊技盤5の上部及び左右両側をそれぞれ支持する上部側枠4a及び左右側枠4c,4dとにより額縁状に形成されており、遊技盤5が取付けられる設置領域21が前後方向に開放して形成されている。そして、前記遊技盤取付枠4の遊技盤設置領域21の四隅後方には遊技盤5の後面を支持する支持片22が設けられ、該支持片22には前記係止部材20が係止する係止孔23が開設されている。そして、遊技盤5を遊技盤取付枠4に装着するには、係止部材20の係止片20bが遊技盤5内に収まった状態で、上部又は対角線上の操作部20aを摘んで遊技盤5を持ち上げ、前面側から遊技盤取付枠4の設置領域21に臨ませて、前記支持片22に遊技盤5の後面を当接させると共に、係止部材20の係止片20bを係止孔23に挿通させる。この状態で、操作部20aを回動させると係止片20bが支持片22の後面に係止し、遊技盤5が遊技盤取付枠4に確固と取付けられる。なお、遊技盤5の取付けは、例えば遊技盤取付枠4の前面に設けられるファール樋24の一部を可動自在設け、該ファール樋24の一部を可動させることによりファール樋24の一部が遊技盤5の下端に係止するようにして遊技盤5を遊技盤取付枠4に固定すると共に、ファール樋24が使用可能な状態となるようにしてもよい。このように遊技盤取付枠4の前面に設けられるファール樋24の一部によって遊技盤5を係止することで、係止部材20の個数を減らすこともできる。同様に遊技盤取付枠4の前面に設けられる発射レール25を可動自在に設けて、遊技盤5の取着時に発射レール25を可動させて遊技盤5を取付けるようにしてもよい。
前記機構板11は、球タンク26及び球払出装置27等の裏機構部品を備え、一側をヒンジ具28により前面枠2に枢支して開閉及び着脱自在に設けられている。前記ヒンジ具28は、図5に示すように前面枠2側に取着される上下固定ヒンジ部材31と機構板11側に取着される上下可動ヒンジ部材32とにより構成されている。そして、前記上下固定ヒンジ部材31は鋼やステンレス等の金属製の連結部材33の上部及び下部に一体的に形成され、前記上下可動ヒンジ部材32は鋼やステンレス等の金属製の補強フレーム34の上部及び下部に一体的に形成されている。この実施例において、固定ヒンジ部材31には軸孔35が開設され、可動ヒンジ部材32には前記軸孔35に嵌挿される軸ピン36が垂下されている。なお、ヒンジ具28は、この実施例に限ることなく、固定ヒンジ部材31に上向の軸ピン36を設け、可動ヒンジ部材32に軸孔35を開設するようにしてもよい。また、補強フレーム34には、後述する球払出装置27の側壁を支持するように支持片41が延設されており、該支持片41により球払出装置27を支持するのは当然のことながら、外部から不正目的で侵入する針金等の不正具によって球払出装置27を操作して作動させ、不正にパチンコ球を獲得することを防ぐことができる。好ましくは、後述する球払出装置27を係止固定する操作部材123が操作され、球払出装置27が外されてパチンコ球を不正に獲得されることを防ぐために、支持片41により該操作部材123を操作できないように覆うようにしたり、該支持片41を屈曲させて球払出装置27の後面を覆うようにしたりして、球払出装置27が無用に外されないようにするのがよい。このとき、前記屈曲部を可倒式として、球払出装置27の着脱時の作業性を向上させるのがよい。
一方、前記連結部材33には、前記可動ヒンジ部材32が接触し、前記軸ピン36の軸線が前記軸孔35内に位置するように位置決めするガイド部40が、前記固定ヒンジ部材31と所定間隔(軸ピン36の長さ以下)を隔てて設けられ、該ガイド部40と連結部材33とで形成されるL字型のコーナー部に、可動ヒンジ部材32を当接させることにより位置決めがなされる。なお、連結部材33には機枠1の後面又は機枠1に形成した係合部に係止するL型の係止片42を設けている。これは、前面枠2の軸支側を撓ませてその隙間から針金等の不正具を挿入して行われる不正行為を防止するためのもので、前面枠2を機枠1に対して閉鎖した際に前記係止片42が機枠1の後面に係止して、機枠1と前面枠2との間に隙間ができないようにしている。なお、連結部材33を遊技盤5側に臨むように折曲することで、該折曲片が遊技盤5と遊技盤取付枠4との隙間に位置し、該隙間からの不正を防止することができる。また、連結部材33にガラス扉枠6及び打球供給皿7を開閉自在に装着するヒンジ部のヒンジ部材を一体的に設けられるようにして、前面枠2の裏面から前面枠2の前面に貫通する透孔を設け、該透孔からガラス扉枠6及び打球供給皿7のヒンジ部材を前面枠2の前面に臨ませて固定すればよい。このとき、連結部材33に設けるヒンジ具は軸孔を有するヒンジ部材とするのが好ましく、前面枠2に開設する透孔がヒンジ部材の板厚分でよく、余分な開口を開設しなくてよいため開口から不正が行われることもない。また、前記連結部材33に、遊技盤5の固定具の取付部を一体に設けて、該取付部に固定具を回動自在にビス着するようにしてもよい。
また、機構板11の自由端は、前記前面枠2及びガラス扉枠6と共に、前面枠2の裏面に設けられる施錠装置43によって施錠される。前記施錠装置43は、図6及び図7に示すように前面枠2の自由端の裏面に固設されるL字状の基板44と、前記基板44の長手方向に沿って摺動自在に設けられ前面枠2及びガラス扉枠6,機構板11を開閉するための施錠杆45と、前記基板44に取付けられるシリンダ錠46と、前記シリンダ錠46の錠軸に固着され前記施錠杆45の摺動方向に操作力を伝達し摺動させるカム板47とで構成されている。前記施錠杆45には、長板状の上下部に機枠1に設けられる受金具12に係止する上下一対の下向き鉤片48,48と、前記ガラス扉枠6の裏面に開口して設けられる係止部49に係止する上向き鉤部材50と、前記機構板11に設けられる係合孔51に係脱する鉤状片52とが長孔53a〜53cを介して、スプリング54a〜54cによって常に鉤片48,鉤部材50,鉤状片52を施錠方向に付勢している。前面枠2を施錠する鉤片48は、施錠杆45に形成した長孔53aに一端を軸ピン55aにより摺動自在に設け、スプリング54aにより前記長孔53aの下端に軸ピン55aが当接するように付勢している。前記長孔53aは、前記鉤部材50の係合が解除される長さが選ばれる。次に、ガラス扉枠6を施錠する鉤部材50は、施錠杆45に形成した長孔53bに一端を軸ピン55bにより摺動自在に設け、スプリング54bにより前記長孔53bの上端に軸ピン55bが当接するように付勢している。このとき、前記長孔53bの長さは前記鉤片48の解錠範囲長さと、さらに鉤状片52の解錠範囲長さとをプラスした長さが選ばれる。また、機構板11の自由端を係止する鉤状片52は、一端が施錠杆45に形成した長孔53c及び基板44に形成したガイド長孔56に軸ピン55cを介して回動自在に設けられ、スプリング54cにより前記基板44に形成したガイド長孔56の下端に軸ピン55cが当接するように付勢している。このとき、施錠杆45に形成された長孔53cは、前記鉤部材50及び鉤片48の係合が解除される長さをプラスした長さとして、常には軸ピン55cがガイド長孔56の下端に位置すると共に長孔53cのほぼ中央に位置している。なお、基板44には前記機構板11の自由端に設けられた可動係止板57の第二係合突片58bが係止する固定フック59及び前記遊技盤5を後面を支持し圧接する弾性部材60が取付けられる取付部が固設されている。61は基板44に設けられるガイド片であり、先端が機構板11側に下傾して、機構板11の閉鎖時に自由端側が荷重によりに下傾するのを所定位置に誘導し、前記鉤状片52が係合孔51に対向位置して係合しやすくするものである。62は施錠杆45を手で操作する操作部である。そして、鍵の操作によりカム板16の操作力を施錠杆45に伝達して、鉤片48又は鉤部材50を解錠方向に摺動させ、前面枠2及びガラス扉枠6を解錠するようにしている。なお、本実施例において、1本の施錠杆45に前面枠2及びガラス扉枠6,機構板11を施錠する鉤片48,鉤部材50,鉤状片52を設けるようにしたが、それぞれを別の作動杆に設けるようにしてもよい。
前記機構板11は遊技盤5の後面が臨む開口窓63が開設され、該開口窓63を閉塞するように所定高さを有するカバー部材64が機構板11と一体に突出形成されている。そして、機構板11の上部ほぼ中央に、前記金属製の押え部材13が当接する受片65を突出して形成している。また、機構板11の裏面側に配線収納部66が設けられており、該配線収納部66は図9に示すように、一側内面に後述する蓋部材67の一端を支持する支持部68a及び位置決めリブ68bが所定間隔に設けられ、他側壁には係止孔69が複数箇所に形成されている。一方、蓋部材67は、一端を補強フレーム34を折曲して配線収納部66に臨むように形成した押え片34aの下方に潜り込むように段状に形成され前記位置決めリブ68bに嵌る凹欠き97が形成され、他端には前記係止孔69に係合する弾性係止片70を切り溝によって形成しており、該弾性係止片70の上端に係合解除するための操作摘み70aを僅かに突出させている。そして、蓋部材67の装着は、一端を前記押え片34aの下面に臨むように凹欠き97を前記位置決めリブ68bに嵌合して位置決めし、弾性係止片70を係止孔69に係合させることで、蓋部材67を配線収納部66にがたつきなく装着することができる。蓋部材67の取外しは、前記操作摘み70aを操作して弾性係止片70を撓ませて係止孔69との係合を解除して、押え片34aの下面から他端を外すことで簡単に取外すことができる。18は蓋部材67の下面に設けられ、配線が挟み込まれないように配線収納部66に押さえ込む押えリブである。
また、前記開口窓63の周囲には球タンク26等の多くの裏機構部品が固着されている。前記球タンク26は、図10及び図11に示すように上面が開口する平面略長方形の箱状に形成されたタンク本体26aと、板状部材26bとで構成している。そして、前記板状部材26bを球タンク本体26a内に装着して、パチンコ球が貯留される球貯留部71とパチンコ球を整列して流下させる球整流部72とを区画している。前記板状部材26bの上面はほぼ平坦面であり、僅かに厚みを有する枠板状に形成され、下流側に球貯留部71のパチンコ球を球整流部72に流出させる球導出口73が開設されると共に、該球導出口73の前後両側開口縁にパチンコ球の半球程度の段部により球崩し部74が隆起して形成されている。前記球整流部72は、前記球導出口73の下方に位置して拡幅状に形成された球受け部77と、該球受け部77の下流側に連設してパチンコ球が1列又は半複列で流下する凹溝状の整流路75と、該整流路75に並列して段状に設けられ該整流路75に下流側で合流するように設けられる補助通路部76によって構成している。前記整流路75は実施例において約18mmの通路幅としてパチンコ球が球心をずらしてランダムに流下し得るようにしている。前記補助通路部76の下流には段状の球崩し76aが設けられ、該補助通路部76のパチンコ球を製流路75にスムーズに合流させるようにしている。なお、球受け部77及び整流路75には金属板が敷設されており、パチンコ球の流下による磨耗を防止すると共に静電気のアースとしての用をなす。該球タンク26は、後述する傾斜樋78aと共にカバー部材64の立壁64aにより下端を支持されている。
前記整流路75の下流には、図2に示すように球誘導樋78が接続され、該球誘導樋78は開口窓63の上方に位置する傾斜樋78aと開口窓63の側方に位置する屈曲樋78bとにより逆L字状に形成されている。そして、前記屈曲樋78bは、一条で導かれる供給通路79を機構板11に対して垂直方向に屈曲させて、幅方向より奥行き幅が長くなるように機構板11に立設して前記カバー部材64に沿うように設けられ、その立壁64aにはリブ壁64bを設けて該立壁64aを補強すると共に前記球誘導樋78の側面の支持を確実なものとしている。また、前記球誘導樋78の上部には配電盤80が設けられ、多数の配線Hが接続され開口から前記配線収納部66に導かれる。なお、前記球タンク26の球導出口73を該球タンク26の後面壁端部又はその近傍に形成し、それに伴って前記整流路75及び傾斜樋78aを前記カバー部材64の後端近傍位置となるように設けることで、特に遊技盤5裏面上部の空間部を広くすることができ、表示装置等を大型化したり該空間部を有効活用することができる。
前記球誘導樋78の下流側には、球払出装置27が機構板11に立設され、前記屈曲樋78bと同様にカバー部材64に沿うようにリブ壁64bに支持されると共に補強フレーム34の支持片41に支持されている。前記球払出装置27は、前記屈曲樋78bの流下端近傍に設けられる操作部材123により機構板11に係止固定され、前記操作部材123は、球払出装置27を係止する係止部123aと前記供給通路79内に突入して該供給通路79内のパチンコ球の流下を阻止する球止部123bとを有し、前記球払出装置27を係止する位置とその係止状態を解除する位置とに変位自在に設けられ、前記球払出装置27を係止する位置で前記球止部123bは供給通路79から後退し、その係止状態を解除された状態で球止部123aが前記供給通路79内に突入して該供給通路79内のパチンコ球の流下を阻止するように設けられている。球払出装置27は、図12に示すようにほぼパチンコ球の径に等しい薄型箱枠状のケース体81に前記屈曲樋78bの供給通路78と連通する球通路82と、前記球通路82に進退自在に臨み最先のパチンコ球を制御支持する払出制御体83と、前記払出制御体83を駆動する電気的駆動源としてのソレノイド84とを備え構成している。そして、前記払出制御体83の上方に位置して鉛直面内で球荷重により回動する回転規制体85が回動自在に設けられ、球通路82を流下するパチンコ球の流速を制御すると共に、所定間隔をもってパチンコ球を払出制御体83に導くようにしている。そして、前記回転規制体85には、図13に示すように球荷重により回転規制体85が次第に加速されて、該払出規制体85の回転を制御するのが難しくなるのを防止するため、より確実に回転を制御する盲動防止装置86が設けられている。
球払出装置27の動作は、ソレノイド84の励磁により払出制御体83を回動させて、前記打球供給皿7に導く排出通路87に排出させるようにしている。また、払出制御体83の下流側に球抜き装置88を設けて、操作部材89の操作により払出制御体83を回動させると共に通路を球抜き通路90に切り替えるようにしている。このように、本実施例において球誘導樋78及び球払出装置27を、横幅寸法より奥行幅寸法が長くなるようにほぼ一列状に設けることで、機構板11の側方部の寸法を機枠1の内側端から50mm程度に狭くすることができ、その分開口窓63を横方向に大型化することができ、近年複雑化する遊技に伴って遊技盤5の表示装置等の役物が大型化かつ複雑化しても容易に対応することができる。
前記盲動防止装置86は、図13に示すように前記回転規制体85の同軸にステンレス等の磁性体で形成された板状の回転円盤91を回転自在に設け、円筒体のケース体92内には前記回転円盤91に対向位置させて電磁石93を設けている。そして、払出制御体83の作動に伴って前記回転規制体85が回転し、それにともなって回転円盤91が回転する。回転規制体85が、パチンコ球の払出しに伴って次第に加速されると前記電磁石93を励磁させて、回転円盤91を吸着させて回転規制体85の回転にブレーキをかけて、回転規制体85を制御しやすい回転速度にするようにしている。なお、前記回転円盤91の全体を磁性体としたが、前記電磁石93に対向する部分のみ磁性体としてもよい。さらに、図14に示すように回転円盤91に払出規制体85の歯数と同数の磁性吸着部91aを周方向に所定間隔で設けると共に、該吸着部91a間を磁性帯91bで連接して、回転円盤91が所定位置で吸着されるようにするのが好ましい。また、回転円盤91の形状は図上の板状に限らず、一端が開放する円筒形としてもよく、前記電磁石93を円筒形の回転円盤91の側壁に対応して設けるようにしてもよい。
また、前記開口窓63の下方には、図2に示すように入賞球集合樋94が設けられ、その後面を覆うようにパチンコ球の払出しを制御する払出制御基板95及び遊技内容を制御する基板ボックス29等の取着板30が開閉自在に装着される。該取着板30は金属ベースに樹脂板を介して前記基板ボックス29等が設けられ、前記金属ベースの一端に機構板11に軸支するヒンジ部30aを屈曲形成すると共に、他端には図15に示すように機構板11の自由端側に設けられる帯状の補強プレート96に可動自在に設けられる可動係止板57に係止する上向き係止フック98を設けて、取着板30が単独で開閉し得るように設けられる。このとき、前記取着板30のヒンジは、図5に示すように前記補強フレーム34に設けており、一方のヒンジは前記可動ヒンジ部材32の軸ピン36と同軸上又はその近傍に上向に軸ピン37を突設し、他方のヒンジは前記可動ヒンジ部材32と上方に所定間隔離れた個所にヒンジ板38を設け、該ヒンジ板38に上向に軸ピン37を突設しており、取着板30側に設けた軸孔39を有するヒンジ部30aと連繋するようにして、取着板30が撓まないようにすることができ、撓み防止の係止具をなくすことができる。また、前記可動ヒンジ部材32及びヒンジ板38の上方に、取着板30のヒンジ部30aが接触しヒンジ部30aの軸孔39が軸ピン37の軸線内に位置するように位置決めするガイド部40が形成され、機構板11に取着板30を容易に装着することができる。また、取着板30を前記入賞球集合部94側に緩やかな湾曲又は山形状として、その湾曲により機構板11の下部を前面枠2側に圧着させることができ、取着板30により機構板11が後面側に撓むのを防止する効果を奏することができる。
前記補強プレート96は、図6に示すように機構板11の自由端側縁に沿って設けられ、前記係合孔51の開口端を補強すると共に、施錠装置43の鉤状片52との係合具合を調整する係止板99が一体に形成されている。そして、補強プレート96は一部を断面L字状に形成しており、ほぼ中央に前記ガイド片61に接触して機構板11を所定位置に導く規制片100が設けられている。前記補強プレート96は、前記係止板99及び規制片100の上端に設けられる5mm〜10mm程度の取着用舌片99a,100aを機構板11の側縁に形成される下向き袋状の挿通孔101に挿通して、前記規制片100の近傍にビスを螺締することで取付けられる。また、補強プレート96の下方には、図15乃至図17に示すように前記取着板30の一端が係止する可動係止板57が上下方向に可動し得るようにガイドピン103により規制されスプリング102より係止方向である下方に付勢されている。前記可動係止板57には前記取着板30の係止フック98が係合する第一係合突片58aと前記固定フック59が係合する第二係合突片58bを折曲して上下に設けられている。104は可動係止板57の上部に折曲して設けられ、施錠装置43の鉤片48が接触作用する作用片である。前記係止フック98が第一係合突片58aに係合する係止量は、固定フック59が第二係合突片58bに係合する係止量より多く設定され、機構板11が開放してから取着板30が開放するようになっている。なお、実施例において係止フック98及び固定フック59が係合する第一係合突片58aと第二係合突片58bを上下に複数設けたが一ヶ所で係止させるようにしてもよい。また、前記補強プレート96に前記球タンク26を締付固定する締付具等を配設して、該締付具によって球タンク26を取着するようにしてもよい。
次に、上記構成の機構板11の装着について説明する。まず、機構板11の可動ヒンジ部材32の端部をガイド部40に当接させて軸ピン37の軸線を固定ヒンジ部材31の軸孔35内に位置させ下方にスライドさせると、軸ピン37が軸孔35に挿通されて機構板11が前面枠2に対して開閉自在に装着される。そして、機構板11の自由端側を遊技盤5に押し付けるように閉鎖すると、補強プレート96の規制片100が施錠装置43のガイド片61に接触して機構板11を所定高さ位置に誘導すると共に、係合孔51に鉤状片52が臨んで、該鉤状片52が係止板99に接触して一旦下向き回動し、スプリング54cの付勢により鉤状片52が復帰回動して係止板99に係合する。そして、機構板11の下方は固定フック59に可動係止板57の第二係止突片58bが接触することにより、図16一点鎖線に示すように可動係止板57が一旦上動して第二係止突片58bが固定フック59に係合し、機構板11が遊技盤5に密着状に固着される。そして、前面枠2を機枠1に対して閉鎖して鉤片48が受金具12に係止することにより、図18に示すように、受片65が上部枠1c下面に設けられた金属製の押え部材13の衝止片13aに当接して、遊技盤5の裏面との密着状態が常時確固と維持され、反りや歪みが抑止され、機構板11の撓みを確実に防止することができる。このとき、衝止片13aは金属片により形成されているため弾性が付与されており、より機構板11を前方に押圧することができる。
次に、機構板11を開放させるには、まず鍵によりシリンダ錠46を操作してカム板47を回動させて施錠杆45を上動させ、鉤片48と受金具12との係合を解除して前面枠2を開放させる。そして、操作部62を操作して施錠杆45を上動させて、前記鉤状片52と係合孔51との係合を解除すると共に、図16一点鎖線に示すように鉤片48が作用片120に接触して可動係止板57を上動させて固定フック59と第二係止突片58bとの係合を解除して、同図二点鎖線に示すように機構板11を簡単に開放することができる。このとき、第一係合突片58aと係止フック98との係合量が第二係合突片58bと固定フック59との係合量より多いため、第一係合突片58aは係止フック98に係合した状態にあり、取着板30が無用に開放することはない。このように、機構板11の上部は衝止片13aによって押圧されているだけであるため、従来のように機構板11の開放時に何箇所も係止解除操作をすることがなく手間がかからず作業性に優れている。
また、前面枠2の閉鎖時に機構板11を衝止片13aにより確実に押圧することで、該機構板11を遊技盤5に密着させることができるので、前面枠2が機枠1から開放されている時には、機構板11は多少のがたつきがあっても仮止め程度の係止力で係止されていればよい。逆に、常態で鉤状片52及び固定フック59と機構板11の係止孔51及び第二係止突片58bとの係止具合に余裕(遊び)がないと、設計及び成形時に精密さが要求されることになりコスト高の要因となる。しかも、少しでも精度に誤差が生じると、強引に係止させなければならなくなり、機構板11を閉鎖するだけの簡単な操作で係止することができず、余計に手間がかかることになる。なお、押え部材13は機構板11の上部に限定されることなく、機構板11の側方又は下方に位置して設けるようにしてもよく、このように、機構板11の側方を衝止片13aにより押圧係止するようにすると、回動自在に装着された機構板11の自由端は係止具(鉤状片52)により一箇所係止するだけで、パチンコ遊技機の使用時には機構板11の側方が確実に固定することができるため、パチンコ遊技機の使用には何等問題となることはない。また、前記した鉤状片52等の係止具を例えば1個に減らしたりなくしたりすることも可能となり、機構板11の係止具も前記鉤状片52に限らず、ナイラッチ又は弾性片等の仮止め程度の係止が可能なものであってもよい。
また、取着板30の開放は、機構板11を開放した状態で図17一点鎖線に示すように可動係止板57の作用片104を操作して該可動係止板57を上動させ、第一係合突片58aと係止フック98との係合を解除して同図二点鎖線に示すように開放させることができる。
なお、前記押え部材13を金属製としたが合成樹脂により形成してもよく、好ましくは図19に示すように該押え部材13を機枠1に取付るための位置決めボス13cを複数設けるのがよい。複数の位置決めボス13cを設けることで、位置決めが確実となると共に最少のビスで押え部材13を取付けることができ、特に位置決めボス13cを前後位置に設けることで機構板11の当接に際しても強固なものとなる。また、前記押え部材13を、前記機枠1の側枠1bに設けた受金具12と同様のものを使用すれば、押え部材13をわざわざ別途形成することがないため、コストを大幅に削減することができる。さらに、前記衝止片13aに弾性を付与するのが好ましく、確実に受片65又は機構板11の周縁後面に当接して該機構板11を前方に圧接させることができ、機構板11が後方に撓むのを防止することができる。弾性付与の仕方としては、金属又は合成樹脂の素材の特性を利用しても、切り溝により弾性を付与したり別途弾性体を設けたりすればよい。この弾性体としては、例えばスプリング,ゴム,スポンジ等であり、該弾性体により衝止片を前方に付勢させたり衝止片の前面に該弾性体を設けたりして、機構板を前方に押圧させるようにするのがよい。また、機枠1を合成樹脂又はアルミ・マグネシウム等により形成して、前記押え部材13を機枠1と一体に形成するようにしてもよい。このとき、機枠1を分割形成して、少なくとも上部枠1cのみを合成樹脂又はアルミ・マグネシウム等により成形するようにして、該上部枠1cに押え部材13を一体に形成するようにしてもよい。さらに、ボルト・ビスを押え部材として上部枠1cの下面に突出させ、該ボルト・ビスにより機構板11の周縁後面又は受片65を前記ボルト・ビスに当接させることにより機構板11の撓みを防止するようにしてもよい。
また、他の撓み防止方法として、機枠1の上部枠1c下面に干渉するように、機構板11に受片65を突出させ、上部枠1cの前面側から前記受片65を受入れて前面枠2の閉鎖時に該受片65が当接する切溝を切削するようにしてもよい。このとき、強度的に切削量を少なくするために、切溝端に当接する受片65を前面側に延出するようにするのが好ましい。また、施錠装置43側においても鉤状片52と係合孔51との係合が緩くなると、機構板11にがたつきが生じるため、図8に示すように前記受金具12を屈曲延設して機構板11の裏面端部に当接する衝止片13aを一体的に形成し、前面枠2の閉鎖時に該衝止片13aで機構板11の周縁端部後面を押さえ込み、がたつきをなくすようにしてもよい。なお、実施例において受金具12を屈曲して衝止片13aを形成したが、機構板11の位置関係により、受金具12の係止部12aと同一面に衝止片13aを延設するようにしてもよい。また、機構板11の下方は、図2に示すように前記腰板1aの上端面に設けたガイド金具121の一部を後方に延接すると共に、機構板11の周縁後面(例えば余剰球排出樋又はアウト球排出樋)に当接するように衝止片13aを屈曲形成して、該衝止片13aにより機構板11を前方に押圧するようにすればよい。このとき、ガイド金具121(衝止片13a)はアウト球を機外に排出するアウト球タンクの邪魔にならないように設けるのが好ましい。また、機枠1のコーナー部に設けられるL型等の補強板又はヒンジ機構3の金具の一部を延設して機構板11の周縁後面を押圧する衝止片を形成するようにしてもよい。
これまで説明した押え部材13は、機枠1に固定的に設けるようにしたが、該押え部材13を機枠1に着脱し得るように設けるようにしてもよい。具体的には、図20乃至図22に示すように例えば機枠1の上部枠1c又は側枠1bの機構板11の後端面に位置する任意の場所に、押え部材13の挿通孔110を段状に開設している。一方、押え部材13は上部枠1c及び側枠1bを貫通して機構板11の後端面に当接する長さを有し、機枠1の内方向への移動を規制する規制片13dと、外向きに拡開弾性を有し挿通孔110端に係止して機枠1の外方向への移動(抜脱)を阻止する係止片13eとを設けている。そして、押え部材13を挿通孔110に挿通すると、段部に係止片13eが嵌り前後方向を規制し規制片13dが挿通孔110端に係止することにより押え部材13が所定位置に固定される。このとき、当然のことではあるが押え部材13は機枠1の外周から突出することはなく、規制片13dにより前後方向を規制するため、衝止片13aが機構板11の周縁後面に当接しても確実に機構板11を押圧することができる。また、押え部材13の取外しは、前記弾性係止片13eを摘んで撓ませて、挿通孔110との係合を解除することで簡単に機枠1から取外すことができる。このように、押え部材13を機枠1に対して着脱自在に設けることにより、パチンコ遊技機のホールへの納入前に、検査等の必要に応じて前記押え部材13を外して、機枠1の後面側から機構板11の開放を可能とすることできる。さらに、規制片13d及び弾性係止片13eを同じ構成とし衝止片13aの位置を前後にずらした押え部材13を複数種類用意して、機種毎に最適な状態で機構板11を押圧する押え部材13に交換することもできる。当然のことながら、押え部材13を着脱自在に装着することで押え部材13が破損しても簡単に交換することができ、押え部材13の交換作業の作業性がよくなる。また、任意に押え部材13の取付位置が変更できるように押え部材13の取着部を形成することで、押え部材13を最適な位置に設けることができ、しかも押え部材13を何種類も作る必要がないため経済的である。例えば、押え部材13の差込孔を前後方向に複数穿設するようにすればよい。さらに、衝止片13aを取付板に対して螺子等により移動調整自在設けるようにしてもよい。
なお、実施例において押え部材13によって受片65を押圧するようにしたが、機構板11に受片65を形成することなく押え部材13によって直接機構板11の周縁部後面を押圧するようにしてもよい。さらに、機構板11を直接押圧することなく、機構板11の周縁部の後面に設けられる球タンク26,球払出装置27等の裏機構部品を押圧するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
また、機構板11は前記した1枚ものであっても複数に分割形成されたものであってもよく、該機構板11に裏機構部品として必ずしも球タンク26を設けなくてもよい。当然のことではあるが、機構板11を分割形成した際にはそれぞれ分割した機構板11に対応して機枠1に機構板11の四側(上下左右)周縁に対応して押え部材13を設けるようにすればよい。
前記実施例において、機構板11はヒンジ具28により開閉自在に装着されたが、固定具により直接機構板11を前面枠2に対して着脱自在に取着するようにしてもよい。図23を参照して前記実施例と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。なお、押え部材13は前記実施例と同様に機構板11のほぼ中央に位置して設けられる。そして、前記固定具は、図23に示すように前面枠2側に取着される上下係止部材としての鉤状片52と機構板11側に取着される上下係合部材111とにより構成され、前記上下係合部材111は補強フレーム34により一体的に形成されている。そして、前記補強フレーム34に該補強フレーム34を少なくとも一側とする配線収納部66が設けられている。具体的には、配線収納部66は補強フレーム64をコ字状に屈曲して、該補強フレーム34を機構板11へ取着した際に一側が開口するように形成して、該開口を蓋部材112によって閉塞している。また、係合部材111には鉤状片52が係合する係合孔113が開設され、該係合孔113を切欠して形成した切欠片113aの屈曲度合いによって、前記鉤状片52との係合度合いを調整することができる。前記鉤状片52が設けられる連結杆114には操作部114aが屈曲して設けられ、前面枠2に設けられる取付板115に対して摺動自在に配設している。一方、取付板115には、遊技盤5の後面を位置決めする位置決め片115aが延設されている。この実施例のように、機構板11を軸支することなく着脱自在とした際には、機構板11の装着時に機構板11の支点(位置決め)となるようにガイド片等の支持手段を設けるのが好ましく、該支持手段は機構板11の装着時に機構板11の一部を支持させて、そこを支点(位置決め)として鉤状片52と係合孔113を係合させるのがよい。なお、支持手段は、機構板11の上部を引っ掛けるようにしても、機構板11の下部を戴置支持するようにしてもよい。このときの支持部は、好ましくは前記補強フレーム34及び補強プレート96と一体に設けるようにするのがよい。また、固定具は実施例に示した鉤状片52に限定されることなく、鉤状片52を固定的なものとして係止具により係止する等、他に様々な形態が考えられる。
上記のように構成した機構板11は、補強プレート96の規制片100をガイド片61に支持させて、施錠装置43の鉤状片52と連結杆114に設けた鉤状片52とを係合孔51,113に係合させることにより、機構板11が前面枠2に対して着脱自在に装着される。そして、このように機構板11を装着した前面枠2を、機枠1に対して閉鎖すると、押え部材13により機構板11が確実に押圧され、球荷重による撓みも確実に防止することができる。また、機構板11を取外すには、前記実施例と同様に鍵により施錠装置43を操作して前面枠2を開放し、前記操作部62,114aを操作して施錠杆45及び連結杆114を上方にスライドさせることで鉤状片52と係合孔51,113との係合を外すことができ、機構板11を取外すことができる。
また、前記鉤状片52の係止解除を簡単にするために、鉤状片52が設けられる施錠杆45と連結杆114とを同時に操作し得るように、リンク部材等を介してレバー部材を設けるのが好ましい。このレバー部材を操作することにより、施錠杆45と連結杆114とが同時に可動して、鉤状片52と係合孔51,114との係合を一挙に解除することができ、機構板11の取外しが簡単に行われる。また、前記鉤状片52は機構板11側に設けるようにしてもよく、このとき該鉤状片52の係止部は基板44及び取付板115に配設すればよい。
なお、前記カバー部材64は上記実施例に限られるものではなく、カバー部材64全体を機構板11と別体に形成しても、カバー部材64の立壁64aを機構板11と一体に形成し、その後面を閉塞する蓋部を別体に形成するようにしてもよい。なお、カバー部材64の下面の立壁64aは必ずしも設けなければならないものではなく、少なくとも上面及び側面があれば強度を保持することができる。つまり、立壁64aは下向きコ字状か逆L字状であればよく、側面の立壁64aを一側とした際には球払出装置27側の一側とするのが好ましい。このとき、他側は蓋部と共に開閉自在又は着脱自在に設けるようにすればよい。また、前記カバー部材64の側方に位置する球誘導樋78及び球払出装置27を、カバー部材64の立壁64aに沿うように直接取着するようにしてもよい。前記カバー部材64を機構板11と別体に形成した際には、該カバー部材64が球誘導樋78及び球払出装置27を備えたユニットとすることができる。なお、前記球誘導樋78及び球払出装置27の供給通路79及び球通路82の少なくとも一部をカバー部材64に設けるようにしてもよい。また、球払出装置27の配線を収納する配線収納部をカバー部材64に沿って設けるようにしてもよく、好ましくは球誘導樋78及び球払出装置27の後面に位置させて、球誘導樋78及び球払出装置27の後面を保護するように設けるのがよい。なお、予め球誘導樋78及び球払出装置27をユニット化したユニットベースをカバー部材64に取付けるようにしてもよいのはいうまでもなく、前記ユニットベースに球誘導樋78及び球払出装置27を覆う保護カバーを設けるようにしてもよい。さらに、ユニットベースに前記カバー部材64の蓋部を係止する係止部を形成するのが好ましい。
なお、前記遊技盤取付枠4に沿って設けられる前記連結部材33及び前記施錠装置43の基板44を、遊技盤取付枠4を直接構成する一部又は一側としてもよい。さらに、該連結部材33及び施錠装置43の基板44に、遊技盤5を遊技盤取付枠4に前面又は後面から装着する際の位置決めとなる規制片を延設するようにしてもよく、好ましくは遊技盤5に当接する規制片の当接面に弾性片を設けて、遊技盤5を圧接させるようにするのがよい。このとき、基板44及び連結部材33が遊技盤取付枠4の角部を構成するように、該基板44及び連結部材33を正面L字状又はコ字状に形成してもよい。なお、前記規制片を波状としたり、規制片にスリットを設けて僅かに起こして該規制片に直接弾性片を形成するようにしてもよい。さらに、前記基板44及び連結部材33に遊技盤5の固定具を取付ける取着部を延設又は形成するようにしてもよく、該取着部に固定具をビスにより回動自在に設けるようにすればよい。このように、施錠装置43の近傍に位置する付随具(位置規制片,固定具の取着部等)を該施錠装置43に設けるようにすることで、加工組立てが容易になり、コスト的にも削減することができる。
なお、実施例においてパチンコ遊技機を、所謂「フィーバー機」として説明したが、本願のいう「パチンコ遊技機」とは遊技媒体としてパチンコ球を使用して遊技をするものであり、実施例に示した「フィーバー機」又は「アレパチ」等のように遊技盤面にパチンコ球を打ち込む弾球遊技機の他に、コインの替わりにパチンコ球を賭球として使用する「スロット遊技機」をも含むものである。
パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の裏面図である。 前面枠を開放した状態を示す裏面斜視図である。 ガラス扉枠を開放し遊技盤を取外した状態の斜視図である。 ヒンジ具の分解斜視図である。 施錠装置部分の要部斜視図である。 施錠装置の分解斜視図である。 施錠装置部分の要部断面図である。 配線収納部の要部分解斜視図である。 球タンク部分の断面図である。 球タンクの平面図である。 球誘導樋及び球払出装置の側断面図である。 盲動防止装置の断面図である。 他の盲動防止装置の断面図である。 機構板及び取着板の施錠具の分解斜視図である。 機構板の開放を示す作用説明図である。 取着板の開放を示す作用説明図である。 機構板の係止状態を示す要部断面図である。 衝止片の他の実施例を示す斜視図である。 さらに衝止片の他の実施例を示す斜視図である。 図20の正面断面図である。 図20の側断面図である。 機構板の固定具による取付を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 機枠
2 前面枠
11 機構板
12 受金具(係合部材)
13 押え部材
13a 衝止片
43 施錠装置
52 鉤状片(係止部材)

Claims (4)

  1. 方形枠状の機枠の前面に開閉自在に設けられる前面枠と、前記前面枠の裏面側に着脱可能に設けられる機構板とを備え、前記機枠に対し前面枠を閉じることで前記機構板が該機枠内に収納されるパチンコ遊技機であって、
    前記前面枠の閉鎖時に前記機構板の周縁部後面に当接する衝止片を前記機枠内面に突設したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 方形枠状の機枠の前面に開閉自在に設けられる前面枠と、前記前面枠の裏面側に着脱可能に設けられる機構板と、前記機枠に設けられる係合部材に係止して前記前面枠の自由端を施錠する施錠装置とを備え、前記機枠に対し前面枠を施錠することで前記機構板が該機枠内に収納されるパチンコ遊技機であって、
    前記前面枠の施錠時に前記機構板の周縁部後面に当接する衝止片を前記係合部材に一体的に設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 前記衝止片に弾性を付与して前面枠の閉鎖時に機構板を前方に押圧させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記衝止片を機枠に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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