JP2007007309A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技盤を従来よりも大型化してより広い遊技領域を確保することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 外枠2側に設けられた被係合部材72と、前開閉体3側に設けられ且つ前開閉体3が閉状態のときに被係合部材72に係合する係合部材73を有する施錠作動機構74とを備え、前開閉体3は、閉状態時に外枠2の前端面2aに略当接する閉鎖当接部41と、閉鎖当接部41よりも内側に配置され且つ遊技盤21を着脱自在に保持する装着枠22と、装着枠22と閉鎖当接部41とを連結する連結部42とを備えると共に係合部材73を遊技盤21の側方に配置した遊技機で、装着枠22は、遊技盤21の外周面21aに沿ってこの外周面21aを保持する外周保持部44を備え、連結部42は、外周保持部44の後端側と閉鎖当接部41の内縁側とを連結し、連結部42と閉鎖当接部41とを遊技盤21に略平行な同一平面上に配置したものである。
【選択図】 図10

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
遊技機、例えばパチンコ機等の弾球遊技機では、左右一対の縦枠板と上下一対の横枠板とで略矩形状に形成された外枠と、この外枠の前側に左右一端側のヒンジにより開閉可能に枢着された前開閉体とで遊技機本体が構成されている。遊技機本体を遊技ホールに設置する際には、遊技機本体の外枠を遊技島側の装着枠に嵌め込み、外枠の内側から装着枠に対して釘等を打ち込んで固定するようになっている。
パチンコ機等では、前開閉体に一体に設けられた遊技盤装着枠に装着される遊技盤をはじめ、その遊技盤側に遊技球を発射する発射手段、賞球の払い出し手段、各種の遊技制御を行う制御基板等、遊技機の主要構成部分のほとんどが前開閉体側に設けられ、特に制御基板等、遊技の進行や利益の還元に関する構成部分は前開閉体の裏側に装着されており、前開閉体を閉じた状態では遊技機本体の前側からアクセスできないようになっている。
また、パチンコ機等には、一般の遊技者が前開閉体を開放できないように、前開閉体を閉状態で施錠する施錠手段が設けられている。この施錠手段は、外枠側に設けられた被係合部材と、前開閉体側に設けられ且つ前開閉体が閉状態のときに被係合部材に係合する係合部材を有する施錠作動機構とを備えており、前開閉体の前側から施錠作動機構に対して鍵操作を行うことにより、係合部材の被係合部材への係合を解除して前開閉体を開放することが可能となっている。
従来のパチンコ機では、遊技盤は、前開閉体の閉状態における外枠の前端面よりも後方の位置で遊技盤装着枠により保持されると共に、その遊技盤装着枠と外枠との間に、施錠作動機構を構成する係合部材が配置されていた(特許文献1参照)。
特開2003−320141号公報
パチンコ機等の遊技機においては、演出画像等を表示するための液晶表示装置の画面が大型化する傾向にあるため、それに伴って遊技領域をより広く確保する必要性が高まっている。
しかしながら、従来のパチンコ機は、上述したような構成となっているため、外枠の内面側と遊技盤の側端面との間に、施錠作動機構を構成する係合部材と、遊技盤装着枠のうち、遊技盤の外周面に沿ってこの外周面を保持する外周保持部とを配置する必要があることから、遊技盤の大型化による遊技領域の拡大にも自ずと限界があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、遊技盤を従来よりも大型化してより広い遊技領域を確保することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、左右一対の縦枠板4と上下一対の横枠板5とで略矩形状に形成された外枠2と、該外枠2の前側に左右一端側のヒンジ11により開閉可能に枢着された前開閉体3と、前側に遊技領域33を備え且つ前記前開閉体3に装着される遊技盤21と、前記外枠2側に設けられた被係合部材72と、前記前開閉体3側に設けられ且つ前記前開閉体3が閉状態のときに前記被係合部材72に係脱可能に係合する係合部材73を有する施錠作動機構74とを備え、該前開閉体3は、閉状態時に前記外枠2の前端面2aに略当接する閉鎖当接部41と、該閉鎖当接部41よりも内側に配置され且つ前記遊技盤21を着脱自在に保持する遊技盤装着枠22と、該遊技盤装着枠22と前記閉鎖当接部41とを連結する連結部42とを備えると共に前記係合部材73を前記遊技盤21の側方に配置した遊技機において、前記遊技盤装着枠22は、前記遊技盤21の外周面21aに沿ってこの外周面21aを保持する外周保持部44を備え、前記連結部42は、前記外周保持部44の後端側と前記閉鎖当接部41の内縁側とを連結するように形成され、少なくとも前記係合部材73に対応する部分では前記連結部42と前記閉鎖当接部41とを前記遊技盤21に略平行な同一平面上に配置したものである。
本発明によれば、例えば被係合部材72を外枠2の内側面側に設けた場合でも、外周保持部44と外枠2の内側面との間には係合部材73等を配置できる間隔さえあればよい。従って、従来に比べて外周保持部44を外寄りに配置することが可能であり、遊技盤21を大型化してより広い遊技領域33を確保することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図13は本発明をパチンコ機として具現化した第1の実施形態を例示している。図1〜図5において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側を覆う前枠(前開閉体)3とを備えている。
外枠2は、図2,図4等に示すように、木材等よりなる左右一対の縦枠板4,4と、同じく木材等よりなる上下一対の横枠板5,5とで略矩形状に形成され、更にその下端部前側には、下側の横枠板5の上縁側に沿って縦枠板4,4を左右に連結する合成樹脂等よりなる下部前面板6が設けられている。なお、外枠2はその一部又は全部を合成樹脂、金属等により形成してもよい。
前枠3は、例えば合成樹脂製で、図3,図4等に示すように、外枠2側の縦枠板4,4に沿って配置される左右一対の縦枠部7a,7bと、外枠2の上側の横枠板5に沿って配置される横枠部8と、外枠2の下部前面板6の上側に沿って縦枠部7a,7bの下部側を左右に連結する下部支承部9とを例えば一体に備え、それら縦枠部7a,7b、横枠部8、及び下部支承部9で取り囲まれて略矩形状の窓孔10が形成されており、左右方向の一端側、例えば向かって左側の端部に設けられた上下一対のヒンジ11によって、外枠2の前側に着脱及び開閉自在に枢着されている。
前枠3の前側には、窓孔10に対応するガラス扉12と、下部支承部9に対応する前面開閉板13とが上下に配置され、左右方向一端側、例えばヒンジ11と同じ側のヒンジ14により前枠3に開閉自在に枢着されている。前面開閉板13の前側には発射用の遊技球を貯留するための上皿15が装着され、上皿カバー16により覆われている。また、前枠3の前側で且つ前面開閉板13の下側には余剰球等を貯留する下皿17が配置され、下皿カバー18により覆われている。
21は遊技盤で、前枠3の窓孔10に対応するように、前枠3の裏側の遊技盤装着枠22に後側から着脱自在に装着され、下部支承部9の上側に設けられた遊技盤支持部23により下側から支持されている。
24は発射手段で、下部支承部9に装着された発射レール26,発射モータ27、打撃槌28等を備え、下皿17の一側で前枠3の前側に突設された発射ハンドル25を操作したときに、発射モータ27により打撃槌28が作動して、球送り手段29により上皿15側から発射レール26上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤21側に発射させるようになっている。
遊技盤21の前側には、発射手段24により発射された遊技球を案内するガイドレール31,32が、液晶表示手段、可変式入賞手段、大入賞手段、普通入賞手段、通過ゲート等の各種遊技部品(図示省略)が配置された遊技領域33を取り囲むように配置されている。
遊技盤21の裏側には、図2に示すように、その液晶表示手段等の遊技部品を裏側から覆う裏カバー34が装着されている。裏カバー34の裏側には、各種制御基板を収納する基板ケース35等が着脱自在に装着されている。
遊技盤装着枠22は、図3等に示すように、前枠3の縦枠部7a,7b及び横枠部8に沿って門形状に配置され、前枠3の裏側に一体に形成されている。即ち、前枠3の縦枠部7a,7b及び横枠部8は、図3,図6,図9〜図12等に示すように、閉状態時に外枠2の前端面2aに略当接する閉鎖当接部41と、この閉鎖当接部41よりも内側に配置される遊技盤装着枠22と、遊技盤装着枠22と閉鎖当接部41とを連結する連結部42と、閉鎖当接部41の外縁側から前向きに延設された外周部43とを一体に備えている。
遊技盤装着枠22は、遊技盤21の外周面21aに沿ってこの外周面21aを保持する外周保持部44と、この外周保持部44の前端側から遊技盤21の前面21bに沿って内向きに延設され且つこの前面21bを保持する前面保持部45とで断面略L字形に形成されている。
連結部42は、外周保持部44の後端側と閉鎖当接部41の内縁側とを連結するように一体に形成されている。横枠部8側では、図9に示すように、閉鎖当接部41は外周保持部44の後端側よりも前側に配置されており、連結部42は、閉鎖当接部41の内縁側から後ろ向きに延設された横連結部42aと、外周保持部44の後端側から上向きに延設された縦連結部42bとで断面略L字型に形成されている。
一方、縦枠部7a,7b側では、図10〜図12等に示すように、上下方向の所定範囲、例えば遊技盤装着枠22と下部支承部9との略全体に対応する範囲において、閉鎖当接部41が外周保持部44の後端側と同じ位置に配置されており、連結部42と閉鎖当接部41とは遊技盤21に略平行な同一平面を形成する1つの平板で構成されている。
このように、縦枠部7a,7b側では、上下方向の所定範囲において閉鎖当接部41が横枠部8側よりも後方に後退し、それに伴って外周部43も横枠部8側よりも後方に突出して後方突出部46が形成されており、外枠2側の縦枠板4,4には、前枠3の閉鎖時にこの後方突出部46が前側から嵌合する嵌合凹部47が形成されている(図4)。
また、遊技盤装着枠22の前側には、前面保持部45の内縁側からガラス扉12の後側近傍まで前向きに延設された内周壁48が一体に設けられている。この内周壁48は、その一部がガイドレール31,32と共に遊技領域33の外周側を規定している。
更に、遊技盤装着枠22のうち縦枠部7bに対応する部分には、図10〜図12に示すように、外周保持部44の前端側から前向きに延設された施錠取付部49が一体に形成されている。
また、遊技盤装着枠22の後側には、図2に示すように、遊技盤21を裏側から押圧して固定するための裏機構板51が左右方向一端側、例えばヒンジ11と同じ側のヒンジ52により開閉自在に枢着されており、遊技盤装着枠22の後側に設けられた複数の締結具53により閉状態で固定可能となっている。
裏機構板51には、その中央部に裏カバー34が嵌合する開口部54が形成され、この開口部54の上側に遊技球タンク55とタンクレール56が、左右一側に払い出し手段57が、下側に通路ユニット58、基板ケース59等が夫々設けられており、遊技球が大入賞手段等に入賞したとき、或いは図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに、遊技球タンク55内の遊技球をタンクレール56を経て払い出し手段57により払い出し、その遊技球を通路ユニット58を経て上皿15に案内するようになっている。
下部支承部9は、図3,図4等に示すように、遊技盤21を下側から支持する遊技盤支持部23、この遊技盤支持部23から上向きに突設され且つ遊技盤21の前面21bに略当接する起立板部61、払い出し手段57から払い出された遊技球を上皿15側に案内する案内通路62等を一体に備えると共に、発射手段24を構成する発射レール26,発射モータ27、打撃槌28の他、球送り手段29、発射手段24を制御する発射制御基板を収納する基板ケース63等が装着されている。
ガラス扉12は、図5に示すように、扉枠64と、この扉枠64を前側から覆う例えば合成樹脂製の扉カバー65と、扉枠64の裏側に固定されたガラス保持レール66と、このガラス保持レール66により保持された例えば2枚のガラス板67とを備えている。
扉枠64は、例えば金属板を折り曲げ加工することにより形成されており、その略中央部分には遊技盤21側の遊技領域33に対応する開口部68が設けられ、内外縁部には後方に向けて折り曲げリブ64aが設けられている。
ガラス保持レール66は、ガラス板67の左右両縁部を保持する左右一対の縦レール66a,66bと、この縦レール66a,66bの下端部間に配置され且つガラス板67の下縁部を保持する横レール66cとで構成されている。縦レール66a,66b及び横レール66cは、例えば金属板の折り曲げ加工により、ガラス板67に対応する前後一対の嵌合溝69が設けられており、前縁側の固定部70において扉枠64の背面側に固定されている。
また、遊技機本体1には、前枠3を閉状態で施錠する施錠手段71が設けられている。施錠手段71は、図7等に示すように、外枠2側に設けられた外枠側被係合部材(被係合部材)72と、前枠3側に設けられ且つ前枠3が閉状態のときに外枠側被係合部材72に係脱可能に係合する外枠側係合部材(係合部材)73を有する施錠作動機構74とで構成されている。
施錠作動機構74は、前枠3側の施錠及びその解除を行う前枠施錠機構75と、ガラス扉12側の施錠及びその解除を行うガラス扉施錠機構76と、外部からの鍵操作により前枠施錠機構75及びガラス扉施錠機構76の施錠解除操作を行う施錠操作機構77と、それら前枠施錠機構75、ガラス扉施錠機構76、及び施錠操作機構77を前枠3側に支持する支持部材78とを備えている。
支持部材78は、縦長状に形成された金属板により形成されており、前枠3の外周保持部44及び施錠取付部49の外面側(遊技盤21とは反対側)に沿って上下に配置され、施錠取付部49にネジ等の固定手段により着脱自在に固定されている。
前枠施錠機構75は、支持部材78に左右方向の回転軸73aにより軸着され且つ外枠2側の外枠側被係合部材72に夫々前側から係脱可能な複数、例えば上下一対の外枠側係合部材73と、支持部材78により上下方向摺動自在に支持され且つ外枠側係合部材73を上下に連動連結する縦長状の連動板91と、この連動板91を施錠方向、例えば下向きに付勢するバネ部材92とを備え、前枠3を閉じた時に、外枠側係合部材73が外枠側被係合部材72に係合して前枠3を施錠するようになっている。
なお、外枠側被係合部材72は、複数の外枠側係合部材73に対応するように外枠2側に複数、例えば上下に2つ設けられている。各外枠側被係合部材72は、図13等に示すように、例えば金属板を折り曲げることにより、外枠2の縦枠板4の内側面4aに沿って配置される固定部72aと、この固定部72aの前縁側から内向き略直角方向に設けられた被係合部72bと、この被係合部72bの先端側から後ろ向きに設けられた折り曲げリブ72cとを備えた平面視略J字形に形成されており、固定部72aにおいてネジ止め等により外枠2側に固定されている。
外枠側係合部材73は、外枠側被係合部材72の被係合部72bに対して例えば下側から係合可能な係合爪73bを後端側上部に備え、前枠3の連結部42に設けられた貫通孔93を介してその係合爪73bを後側に突出させた状態で、係合爪73bよりも前側の位置で回転軸73aにより支持部材78に支持され、更に回転軸73aよりも前端側のピン結合部73cにおいて連動板91とピン結合されている。従って、後述する鍵操作により連動板91をバネ部材92の付勢力に抗して上向きに移動させ、外枠側係合部材73をその後端側が上昇する方向に回動させれば、係合爪73bの外枠側被係合部材72への係合が解除される。
なお、支持部材78には、外枠側係合部材73が外枠側被係合部材72に係合した状態で連動板91の下向き移動を規制する規制部78aが、例えば連動板91の下端部に対応して外向きの突起状に設けられている。
また、支持部材78の下端部後側には、左右方向の軸廻りに回動自在の車輪78bが設けられている。車輪78bは、前枠3を閉じる際、例えば下側の外枠側被係合部材72に一体に設けられた案内レール94上に乗り上げることにより、自重により垂れ下がった前枠3の開閉端側を押し上げると共に、前枠3を閉じた状態では、施錠作動機構74側の垂れ下がりを防止して外枠側係合部材73が外枠側被係合部材72に完全に係合した状態を維持するようになっている。
ガラス扉施錠機構76は、ガラス扉12側のガラス扉側被係合部材95に例えば下側から係合可能な1又は複数、例えば上下一対の係合爪96を一体に備え且つ支持部材78により上下方向摺動自在に支持されたガラス扉側係合部材97と、このガラス扉側係合部材97を施錠方向、例えば上向きに付勢するバネ部材92とを備え、ガラス扉12を閉じた時に、ガラス扉側係合部材97の係合爪96がガラス扉側被係合部材95の被係合部95aに係合してガラス扉12を施錠するようになっている。従って、後述する鍵操作によりガラス扉側係合部材97をバネ部材92の付勢力に抗して下向きに移動させれば、係合爪96のガラス扉側被係合部材95への係合が解除される。
なお、ガラス扉側被係合部材95は、図5に示すように、ガラス扉側係合部材97の係合爪96に対応するようにガラス扉12側に1又は複数、例えば上下に2つ設けられており、被係合部95aと、この被係合部95aを例えば縦レール66bの嵌合溝69の背面側に固定する固定部95bとを一体に備えている。
前枠施錠機構75側の連動板91とガラス扉施錠機構76側のガラス扉側係合部材97とは、支持部材78の一側、例えば遊技盤装着枠22と反対側に、ガラス扉側係合部材97,連動板91の順で重ねて取り付けられている。また、図8等に示すように、前枠施錠機構75の連動板91には第1係合孔98が、ガラス扉施錠機構76のガラス扉側係合部材97には第2係合孔99が、施錠操作機構77に対応する所定位置に設けられている。
施錠操作機構77は、錠本体101と、この錠本体101の後端側に設けられ且つ錠本体101の鍵操作に応じて前後方向の軸廻りに回動可能な回動操作部材102とを備え、錠本体101の前端部を前枠3の前側に突出させ、且つ回動操作部材102を前枠3の外周部43と施錠取付部49との間に配置した状態で、例えば支持部材78に一体に設けられた取付部103を介して前枠3側に着脱自在に固定されている。
なお、取付部103は、支持部材78の前縁側の一部から外向き直角方向に突設されている。また、前枠3の前側には施錠部カバー104が例えば着脱自在に装着されており、錠本体101はこの施錠部カバー104に形成された挿通孔105を介してその先端側を前側に露出している。
回動操作部材102は、図8等に示すように、前枠施錠機構75用の第1係合片102aとガラス扉施錠機構76用の第2係合片102bとを一体的に備え、それら係合片102a,102bは、錠本体101側の鍵操作に応じて正逆方向に回動したときに、連動板91、ガラス扉側係合部材97に設けられた第1係合孔98、第2係合孔99に夫々係合して連動板91、ガラス扉側係合部材97を解除方向に移動させるようになっている。
即ち、遊技機本体1の前側から錠本体101に鍵を挿入し、例えば時計回りに回転させると、それに伴って回動操作部材102も時計回りに回動し、第1係合片102aが上向きに移動して第1係合孔98に係合し、連動板91を上向きに押し上げる。これにより、外枠側係合部材73が解除方向に回動して係合爪73bの外枠側被係合部材72への係合が解除され、前枠3を開放可能な状態となる。
一方、鍵を反時計回りに回転させると、それに伴って回動操作部材102も反時計回りに回動し、第2係合片102bが下向きに移動して第2係合孔99に係合し、ガラス扉側係合部材97を下向きに押し下げる。これにより、係合爪96のガラス扉側被係合部材95への係合が解除され、ガラス扉12を開放可能な状態となる。
以上説明したように、本実施形態では、遊技盤装着枠22と閉鎖当接部41とを連結する連結部42が、外周保持部44の後端側と閉鎖当接部41の内縁側とを連結するように形成され、縦枠部7b上で且つ係合部材73に対応する部分を含む所定範囲内では連結部42と閉鎖当接部41とを遊技盤21に略平行な同一平面上に配置しているため、例えば外枠側被係合部材72を外枠2の内側面4a側に設けた場合でも、図10に示すように、外周保持部44と外枠2の内側面との間には係合部材73等を配置できる間隔さえあればよい。従って、従来に比べて外周保持部44を外寄りに配置することが可能であり、遊技盤21を大型化してより広い遊技領域33を確保することが可能である。
また、外枠側被係合部材72が外枠2の内側面4a側に設けられ、施錠作動機構74が、外枠側係合部材73の後端側を連結部42に形成された貫通孔93を介して後側に突出させた状態で連結部42及び閉鎖当接部41よりも前側に配置されているため、施錠作動機構74のうち、外枠側係合部材73の後端側以外の部分については比較的空間に余裕のある位置に配置しつつ、外周保持部44と外枠2の内側面4aとの間隔を必要最小限まで狭めることが可能である。
外周保持部44の前端側から前向きに延設された施錠取付部49を備え、この施錠取付部49に沿って施錠作動機構74を装着しているため、施錠作動機構74及びその装着に必要な横方向のスペースを極力小さくすることができ、この施錠作動機構74の設置スペースが遊技領域33の拡大を阻害するようなことなく施錠作動機構74を余裕を持って配置できる利点がある。
図14及び図15は本発明の第2の実施形態を、図16及び図17は本発明の第3の実施形態を夫々例示し、共に、外枠側係合部材(係合部材)73が係合する被係合部72bが外枠2の前端面2a側に位置するように外枠側被係合部材(被係合部材)72が配置され、施錠作動機構74が閉鎖当接部41の前側に配置され、外枠側係合部材73と外枠側被係合部材72とが閉鎖当接部41に形成された貫通孔93を介して互いに係合するように構成した例を示している。
第2の実施形態では、図14及び図15に示すように、外枠側被係合部材72は、例えば互いに平行な一対の固定板部111と、それら固定板部111の前端側を連結する連結板部112とで断面略コの字型に形成されると共に連結板部112に例えば開口孔よりなる被係合部72bが設けられ、一対の固定板部111で外枠2を板厚方向に挟み込むように外枠2の縦枠板4の前端側に装着され、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。
なお、外枠2には、被係合部72bの後方に一定の空間を確保するための切欠部113が外枠側被係合部材72の装着位置に対応して設けられている。
また、施錠作動機構74側の外枠側係合部材73を挿通させるべく前枠3側に設けられる貫通孔93は、外枠側被係合部材72側の被係合部72bに対応して閉鎖当接部41側に形成されている。
更に、外枠側係合部材73は、その後端側の係合爪73bが貫通孔93を介して後ろ向きに突出するように例えば長手方向の複数箇所で折り曲げられており、前枠3が閉状態のときに係合爪73bが外枠側被係合部材72の被係合部72bに係合して施錠されるようになっている。なお、その他の構成については第1の実施形態と基本的に同様である。
第3の実施形態では、図16及び図17に示すように、外枠側被係合部材72は、例えば互いに平行な一対の固定板部111と、それら固定板部111の前端側を連結する連結板部112とで断面略コの字型に形成されると共に連結板部112の前側に被係合部72bが突設されており、一対の固定板部111で外枠2を板厚方向に挟み込むように外枠2の縦枠板4の前端側に装着され、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。
被係合部72bには、例えば上部側に切欠部72dが形成されると共に、その切欠部72dの前側は、先端側から切欠部72d側にかけて前下がりの傾斜状に形成された係合案内部72eとなっている。
また、前枠3側の閉鎖当接部41には、外枠側被係合部材72側の被係合部72bに対応して貫通孔93が形成されている。
外枠側係合部材73は、その後端側が閉鎖当接部41の前面側に沿って貫通孔93側に折り曲げられ、その折り曲げ部分の例えば下側に係合爪73bが設けられている。
前枠3が閉じられると、外枠側被係合部材72の被係合部72bが前枠3側の貫通孔93に後側から嵌合して、貫通孔93の前側で外枠側係合部材73の係合爪73bが被係合部72bの72dに係合し、施錠される。なお、その他の構成については第1の実施形態と基本的に同様である。
これら第2,第3の実施形態のような構成とすることにより、外周保持部44と外枠2の内側面4aとの間に外枠側係合部材73を配置するための隙間を設ける必要がなくなるため、第1の実施形態と比べて外周保持部44を更に外寄りに配置することが可能であり、遊技領域33を更に広く確保することが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では前枠3の後側から遊技盤21を着脱するように構成したが、前枠3の前側から遊技盤21を着脱するように構成してもよい。この場合、遊技盤装着枠22は、外周保持部44の後端側に、遊技盤21の背面側を保持する背面保持部を設ければよい。
施錠作動機構74は、前枠3を外枠2側に施錠可能に構成されていれば十分であり、その施錠機構や取付構造は任意である。
例えば外枠2が合成樹脂により一体成形される場合には、外枠側被係合部材72をインサート成型により装着してもよい。
その他、本発明はパチンコ機以外のアレンジボール機や雀球遊技機等の弾球遊技機の他、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体背面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠の背面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠、遊技盤、及び外枠の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機のガラス扉の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠の施錠手段近傍における側面断面図及び背面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示す施錠手段の施錠解除動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の横枠部近傍の側面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示す係合部材と被係合部材との係合関係を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す係合部材と被係合部材との係合関係を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す係合部材と被係合部材との係合関係を示す斜視図である。
符号の説明
2 外枠
2a 前端面
3 前枠(前開閉体)
4 縦枠板
4a 縦枠板内側面
5 横枠板
11 ヒンジ
21 遊技盤
21a 外周面
22 遊技盤装着枠
33 遊技領域
41 閉鎖当接部
42 連結部
44 外周保持部
49 施錠取付部
72 外枠側被係合部材(被係合部材)
72b 被係合部
73 外枠側係合部材(係合部材)
74 施錠作動機構
93 貫通孔

Claims (4)

  1. 左右一対の縦枠板(4)と上下一対の横枠板(5)とで略矩形状に形成された外枠(2)と、該外枠(2)の前側に左右一端側のヒンジ(11)により開閉可能に枢着された前開閉体(3)と、前側に遊技領域(33)を備え且つ前記前開閉体(3)に装着される遊技盤(21)と、前記外枠(2)側に設けられた被係合部材(72)と、前記前開閉体(3)側に設けられ且つ前記前開閉体(3)が閉状態のときに前記被係合部材(72)に係脱可能に係合する係合部材(73)を有する施錠作動機構(74)とを備え、該前開閉体(3)は、閉状態時に前記外枠(2)の前端面(2a)に略当接する閉鎖当接部(41)と、該閉鎖当接部(41)よりも内側に配置され且つ前記遊技盤(21)を着脱自在に保持する遊技盤装着枠(22)と、該遊技盤装着枠(22)と前記閉鎖当接部(41)とを連結する連結部(42)とを備えると共に前記係合部材(73)を前記遊技盤(21)の側方に配置した遊技機において、前記遊技盤装着枠(22)は、前記遊技盤(21)の外周面(21a)に沿ってこの外周面(21a)を保持する外周保持部(44)を備え、前記連結部(42)は、前記外周保持部(44)の後端側と前記閉鎖当接部(41)の内縁側とを連結するように形成され、少なくとも前記係合部材(73)に対応する部分では前記連結部(42)と前記閉鎖当接部(41)とを前記遊技盤(21)に略平行な同一平面上に配置したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記被係合部材(72)が前記外枠(2)の内側面(4a)側に設けられ、前記施錠作動機構(74)が、前記係合部材(73)の後端側を前記連結部(42)に形成された貫通孔(93)を介して後側に突出させた状態で前記連結部(42)及び前記閉鎖当接部(41)よりも前側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記外周保持部(44)の前端側から前向きに延設された施錠取付部(49)を備え、この施錠取付部(49)に施錠作動機構(74)を装着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記係合部材(73)が係合する被係合部(72b)が前記外枠(2)の前端面(2a)側に位置するように前記被係合部材(72)が配置され、前記施錠作動機構(74)が前記閉鎖当接部(41)の前側に配置され、前記係合部材(73)と前記被係合部材(72)とが前記閉鎖当接部(41)に形成された貫通孔(93)を介して互いに係合するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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