JP2010253118A - 遊技機の施錠装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立し易くしかも遊技機に取付けた際に遊技機を正面視しても錠本体(シリンダ錠)が遊技機のデザインを損うことなく、遊技機全体のデザインの自由度が制約されない施錠装置及びそれを用いた遊技機を提供する。
【解決手段】施錠装置5は、内枠3に取付けられる基体70と、鍵によって錠軸81が回動操作可能な錠本体80と、該錠本体80に設けられ該錠本体80の操作により作用するカム部材82と、錠本体80の操作によりカム部材82と連係して前記基体70に支持される施錠杆50,60とを備え、基体70は施錠杆50,60をスライド自在に支持する支持板71と、錠本体80が直交して取付けられる取付板72とを含んで構成され、該基体70を内枠3に取付けしたときに水平面に投影した錠本体80の錠軸81が内枠3の外方から内方に向く軸線を有するように設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機の外形をなす外枠に遊技盤が組付けられる内枠とガラス板等を有する前面枠とが重ね合わされて各々施錠される遊技機の施錠装置及びそれを備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機、アレンジボール式遊技機等の弾球遊技機を含む種々の遊技機に設けられる施錠装置は、シリンダ錠を取付ける取付板と施錠杆を支持する支持板とを断面L字状に形成した基体の内側に鉤部を連係又は一体に設けた内枠用と前面枠用の施錠杆を重ね合わせるように摺動自在に設け、シリンダ錠のカム部材の係合により夫々の施錠杆をスライドさせて、鉤の係合を解除するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、例えば遊技機としてのパチンコ遊技機は、遊技機の外形をなす外枠に対して開閉可能な内枠に遊技盤が着脱可能に組み付けられ、該内枠には前面枠(ガラス枠)が開閉可能に設けられている。内枠は、例えば前面枠を正面視して左側の縦枠部の上下に設けられたヒンジを中心に開閉可能に設けられており、開放側(正面視して右側)に施錠装置を設けて施錠するようにしている。
そして、近年のパチンコ遊技機は見栄えを良くして目立つように前面枠及び内枠のデザインが派手になり、それに伴って前面枠及び内枠の前面を覆う装飾部材を前方に膨出して形成している。そのため、装飾部材に窪み部を形成して、その後端にシリンダ錠の操作開口を形成するようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平2001−38026号公報 特開平11−4948号公報
しかしながら従来の施錠装置は、断面L字状に形成された基体の内側に、施錠杆及びシリンダ錠を組み付ける際に、90度の限られた範囲内に組み付けしなければならないため作業がし難いものとなっている。また、施錠杆とシリンダ錠を連係するカム部材は、シリンダ錠に組み付けた状態で基体に組み付けようとすると、取付範囲が狭いためカム部材と施錠杆とを連係させ難く、結局基体に施錠杆及びシリンダ錠を組み付けた後にカム部材をシリンダ錠に固定するようにしなければならず、組立の作業性が悪いものとなっている。
また、施錠装置を遊技機に取付ける際にはシリンダ錠が正面を向いて取付けられるため、遊技機を正面視した際にシリンダ錠が露呈して目立つものとなり、デザインの妨げとなっている。また、前面枠のデザインが派手になり前面側への膨出量が増すとシリンダ錠を操作するための窪み部を広く深く形成しなければならず、なるべくシリンダ錠の取付位置を装飾部の目立たない遊技機の下方部に位置する等しており、施錠部によってデザインが制約されるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、組立し易くしかも遊技機に取付けた際に遊技機を正面視しても錠本体(シリンダ錠)が遊技機のデザインを損うことなく、遊技機全体のデザインの自由度が制約されない施錠装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の施錠装置は次の構成を備える。施錠装置は、遊技機の外形をなす矩形状の外枠に開閉自在に装着される内枠の開放側を施錠する遊技機の施錠装置であって、前記施錠装置は、前記内枠に取付けられる基体と、鍵によって錠軸が回動操作可能な錠本体と、該錠本体に設けられ該錠本体の操作により作用するカム部材と、前記錠本体の操作により前記カム部材と連係して前記基体に支持される施錠杆とを備え、前記基体は前記施錠杆をスライド自在に支持する支持板と、前記錠本体が直交して取付けられる取付板とを含んで構成され、該基体を前記内枠に取付けしたときに水平面に投影した錠本体の錠軸の軸方向が内枠の外方から内方に向く軸線を有するように設けられることを特徴とする。
また、前記基体は、前記支持板が帯板状に形成され、前記支持板の短手方向端部に前記取付板が設けられて、前記取付板と支持板となす挟角が鈍角となるように形成されていることを特徴とする。錠本体を水平面に投影した際に該錠本体と直交する取付板と施錠杆の幅方向となす挟角が鈍角となる。
また、上記目的を達成するために、本発明の遊技機は次の構成を備える。遊技機は、上述したいずれかの施錠装置を備え、前記内枠は少なくとも開放側の前面が前方に膨出形成される装飾部材により覆われると共に該装飾部材に前記錠本体が臨む操作開口が形成され、該操作開口は前記錠本体の軸線と略直交する装飾面に形成したことを特徴とする。
施錠装置は、施錠杆として外枠に係合する外枠用フック部を有する第1スライド部材と、前面扉に係合する前面扉用フック部を有する第2スライド部材とを備え、それら第1スライド部材及び第2スライド部材を支持板の支持面に対して並設するとよい。
上記構成によれば、内枠の所定場所(例えば内枠の開放側端部)に取り付けられる基体の支持板に対して第1スライド部材及び第2スライド部材が並設されている。これによれば、第1スライド部材と第2スライド部材とがともに同一の支持面(例えば同一平面上)に設けられるので、互いに重なり合うこともなく、全体として薄型化を図ることができる。ひいては、施錠装置が薄型化されるので、パチンコ遊技機の内部構造の配置スペースや遊技盤(遊技領域)を大きく形成することができるようになる。また、取付板と支持板となす挟角を鈍角とすることにより、第1スライド部材及び第2スライド部材に係合するカム部材の爪部の立ち上がりの高さを低くすることができる。
本発明によれば、施錠装置を遊技機に取り付けたときには錠本体が遊技機の外側を向くので、施錠装置が目立たずデザインの意匠性を損なうことがなく、遊技機の前面を覆う装飾部材のデザイン自由度を向上させ見栄えをよくすることができる。また、取付板と支持板となす挟角を鈍角とすることにより組付けの作業領域が広くなり、基体に施錠杆及び錠本体,カム部材の組付けが容易となり施錠装置の組立作業性が向上する。
本発明の実施形態に係る遊技機の一例を示す正面図である。 内枠及び前面枠を開状態としたパチンコ遊技機の後方斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機用施錠装置の側面図である。 図3の施錠装置の分解斜視図である。 (a)は仮想線で示すパチンコ遊技機に取付けた状態の施錠装置の平面図であり、(b)は基体の平面図である。 施錠装置の通常状態を示す要部拡大図である。 第1スライド部材の作動状態を示す要部拡大図である。 第2スライド部材の作動状態を示す要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る遊技機の一例を示すパチンコ遊技機の正面図、図2は図1の遊技機における内枠及び前面枠を開状態とした後方斜視図である。パチンコ遊技機1は、そのパチンコ遊技機1の外形をなす枠状の外枠2の正面一側にヒンジ機構10を介して内枠3が回動可能に設けられ、その内枠3には、遊技盤11が装着されると共に、遊技盤11の正面を覆う透明板41を備えた前面枠4が回動可能に設けられている。そして、内枠3及び前面枠4は内枠3の開放側端部3a(ヒンジ機構10とは反対側の側端部)に取り付けられる施錠装置5によって施錠するようにしている。また、前面枠4の下方に位置する内枠3には遊技球を貯留し発射部に整列して供給する供給皿20と余剰球を貯留する貯留皿21とが設けられている。そして、貯留皿21の右側に打球の弾発力を調節する操作ハンドル19が設けられている。
外枠2は、上下左右の側枠により矩形状に形成され、内枠3の下側に位置するように幕板2aが設けられている。そして、図2に示すように右側枠の内側には施錠装置5が係合する板状の係合受け部22(本実施例においては2箇所)が設けられている。また、前面枠4は、遊技盤11を視認し得る窓部の周囲を前面側に膨出形成される装飾カバーにより覆うと共に窓部に位置して遊技盤11を覆うためのガラス板等の透明板41が取り付けられる。そして、前面枠4の裏面側には、図2に示すように施錠装置5が係合保持する係合部42(本実施例においては3箇所)を設けている。
内枠3は、遊技者が視認し得る前面側(図1において前面枠4の下方位置)に装飾部材31が装着されている。装飾部材31は、図5に示すように前面枠4の装飾と連なるように前側に膨出して形成され、外側(開放側)に向かって緩やかに湾曲する装飾面を有し、この装飾面部に施錠装置5の操作開口32が形成されている。この操作開口32から図示しない鍵を差し込み、後述する錠本体(シリンダ錠80)の錠軸部81を一方向(図7矢印P方向)へ回転することにより内枠3の施錠が解錠され、他方向(図8矢印Q方向)へ回転することにより前面枠4の施錠が解錠されるようになっている。
遊技盤11は、略方形状に形成され、所定の幅員を有するガイドレール12により前面枠4の透明板41との間に略円形の遊技領域11aが区画形成されている。そして、この遊技領域11aの中央には液晶画面等を備えた可変表示装置13が配置されており、その下方に始動入賞口14及び大入賞口15が配置されている。また、可変表示装置13の左右には通過ゲート17や風車18等が設けられている。遊技領域11aの最下端には入賞球とならなかった遊技球がアウト球として流出するアウト口16が設けられている。
また、内枠3の裏面側には、具体的には図示しないが賞球を貯留する貯留タンクやタンクレール、賞球払出装置等の裏機構並びに各種制御基板(例えば可変表示装置13の画像処理制御基板、パチンコ遊技機1の主制御基板、賞球払出装置の払出制御基板、発射装置の発射制御基板、電源基板)などを備える構造体30が支持されている(図2参照)。
次に、施錠装置5の一実施例について図面を参照して説明する。図3及び図4に示すように、施錠装置5は、外枠2の係合受け部22に係合する外枠用フック部52を備えた第1スライド部材50(施錠杆)と、前面枠4の係合部42に係合する前面枠用フック部62を備えた第2スライド部材60(施錠杆)と、第1スライド部材50及び第2スライド部材60をスライド移動させる錠本体としてのシリンダ錠80と、シリンダ錠80の錠軸部81に取付けられるカム部材82と、第1スライド部材50,第2スライド部材60及びシリンダ錠80が配置される基体70を備えている。なお、第1スライド部材50及び第2スライド部材60は夫々第1付勢ばねS1及び第2付勢ばねS2によって施錠方向(図6矢印A,B方向)に付勢される。
基体70は、図3及び図5(b)に示すように第1スライド部材50及び第2スライド部材60をスライド移動可能に並設支持する帯板状の支持板71と、シリンダ錠80を直交して取付ける取付板72を備えて構成され、取付板72は支持板71となす角度θ(以後挟角θという)が鈍角(図上約135度)となるように設けられている。つまり、基体70は図4及び図5に示すように鈍角に折曲して平面視してく字状に形成されている。言い換えれば、支持板71と取付板72との折曲点の内角が鈍角である。パチンコ遊技機1に取付けた状態では、図5(a)に示すように取付板72の一側(内枠3の内方側)が他側より前面側となるように支持板71に対して鈍角方向に設けられる。なお、取付板72と支持板71との挟角θを図上約135度としたが、これは図5に示すように施錠装置5の操作開口32が形成された内枠3の装飾部材31の装飾面と取付板72とが略平行となるようにしている。なお、図上取付板72と支持板71との挟角θを約135度の鈍角としたが、挟角θは110度〜150度の範囲が好ましく、180度に近づくに従いシリンダ錠80の鍵操作がし難くなる。
また、支持板71は、図4及び図5に示すように、第1スライド部材50及び第2スライド部材60を支持する帯板の側縁から第1スライド部材50及び第2スライド部材60の厚みよりも高く且つ第1付勢ばねS1及び第2付勢ばねS2の高さ(例えば、コイル部分の直径)より立ち上がる側壁部73が形成され、平面視コ字形状となっている。側壁部73には、外枠用フック部52及び前面枠用フック部62のスライド移動領域を阻害しないように切欠部75が形成されている。見方を変えれば、側壁部73の切欠部75に外枠用フック部52及び前面枠用フック部62が位置して、切欠部75に外枠用フック部52及び前面枠用フック部62が当接することで、第1スライド部材50及び第2スライド部材60のスライド移動範囲を規定している。また、支持板71に第1スライド部材50及び第2スライド部材60のスライド移動方向を規制するガイドピン58,68がかしめ固定される。実施例において、シリンダ錠80を取付ける取付板72は、第2スライド部材60側の側壁部73と一体的に屈曲形成されている。なお、取付板72は支持板71と別体で形成してもよく、支持板71の長辺側部に所定の角度(鈍角)で取着してもよい。このように取付板72を別体で形成することで、シリンダ錠80を遊技機の装飾部材31の形状(デザイン)に合わせて任意で水平方向に傾斜させることができ、装飾部材31の角度に幅広く対応することができる。また、取付板71は、側壁部73の上端から段差状に形成するようにしてもよい。
第1スライド部材50は、図3及び図4に示すように、帯板状のスライド本体51の長辺側部51b(第2スライド部材60と隣接する側)に折り返し部53が形成され、第1スライド部材50自身の強度を増すと共にこの折り返し部53がスライド移動を円滑に行うガイド壁の役割を果たす。また、他方の長辺側部51aにはスライド本体51と同一面内に先端から下方に傾斜した案内部が形成された上向きの外枠用フック部52を突出形成している。そして、スライド本体51には、シリンダ錠80の操作によってカム部材82が作用する被作用部54と、被作用部54と対向して不正行為による第1スライド部材50のスライド移動(図6矢印A方向)を阻止する阻止部56とを起立形成している。さらに、スライド本体51には、基体70に設けられるガイドピン58が遊挿されスライド移動をガイドする長手方向に延びる複数の長孔57を厚み方向に貫設しており、第1スライド部材50を施錠方向に付勢する第1付勢ばねS1の一端部を掛止する掛止部55を設けている。この付勢ばねS1により、図6に示すように第1スライド部材50がスライド移動して外枠用フック部52が外枠2の係合受け部22に係合して内枠3を施錠状態としている。
第2スライド部材60は、図3及び図4に示すように、第1スライド部材50と同様の形態をなし、帯板状のスライド本体61の長辺側部61b(第1スライド部材50と隣接する側)に折り返し部63が形成され、第2スライド部材60自身の強度を増すと共にスライド移動を円滑に行うガイド壁の役割を果たす。また、他方の長辺側部61aにはスライド本体61と同一面内に先端から上方に傾斜した案内部が形成された下向きの前面枠用フック部62を突出形成している。そして、スライド本体61には、シリンダ錠80の操作によってカム部材82が作用する被作用部64が起立形成され、基体70に設けられるガイドピン68が遊挿されスライド移動をガイドする長手方向に延びる複数の長孔67を厚み方向に貫設している。さらに、第2スライド部材60を施錠方向に付勢する第2付勢ばねS2の一端部を掛止する掛止部65を備えている。第2スライド部材60は付勢ばねS2により、図6に示すようにスライド移動し前面枠用フック部62が前面枠4の係合部42に係合して前面枠4を施錠状態としている。なお、本実施例においては、不正行為によるスライド移動を阻止する阻止部を形成していないもので例示しているが、第1スライド部材50と同様に被作用部64と対向して第2スライド部材60のスライド移動(図6矢印B方向)を阻止するように形成してもよい。その場合には、同様に不正防止効果を得ることができる。
カム部材82は、略円盤状のカム基板82cに第1スライド部材50の被作用部54に当接して第1スライド部材50をスライド移動させる第1爪部82aと、第2スライド部材60の被作用部64に当接して第2スライド部材60をスライド移動させる第2爪部82bとが形成されている。この第1爪部82a及び第2爪部82bは、カム基板82cの外周縁部の所定場所からシリンダ錠80の軸線方向に沿って第1スライド部材50及び第2スライド部材60に対応する位置まで立ち上がって折り曲げられる形で形成されている。なお、取付板72と支持板71との挟角θを鈍角とすることにより、第1爪部82a及び第2爪部82bの立ち上がりの高さを低くすることができる。つまり、取付板72と支持板71との挟角θが180度に近づくに従い、第1爪部82a及び第2爪部82bの立ち上がりの高さが低くなる。
次に、上記構成の施錠装置の組立は、基体70の支持板71に第1スライド部材50及び第2スライド部材60を図3に示すように、相手側と対向する反対側の長辺側部51b,61bに外枠用フック部52と前面枠用フック部62とが位置し、基体70の支持板71に第1スライド部材50及び第2スライド部材60が夫々相対するように並設支持する。このとき、スライド移動可能にすると共にガイドピン58,68を長孔57,67に遊挿してガイド規制し、第1付勢ばねS1及び第2付勢ばねS2の一端を掛止部55、65に掛止して他端を基体70の支持板71の掛止部74に固定し、第1スライド部材50及び第2スライド部材60が施錠方向に付勢される。そして、カム部材82を錠軸部81にビス着固定したシリンダ錠80を取付板72にビス着し、カム部材82の第1爪部82a及び第2爪部82bを夫々第1スライド部材50及び第2スライド部材60の被作用部54,64に対応位置させて組み立てられる。このとき、取付板72と支持板71との挟角θが鈍角であるため、取付板72と支持板71との間の空間に余裕があり、支持板71に第1スライド部材50及び第2スライド部材60を装着した状態で、錠軸部81にカム部材82をビス着固定したシリンダ錠80を取付板72に取付け、簡単に第1爪部82a及び第2爪部82bを被作用部54,64に連係させることができる。
なお、第1スライド部材50及び第2スライド部材60と基体70における相互関係では、第1スライド部材50のスライド本体51は、第2スライド部材60の折り返し部63と、基体70の側壁部73とに挟まれた形態となっている。また、第2スライド部材60のスライド本体61は、第1スライド部材50の折り返し部53と、基体70の側壁部73とに挟まれた形態となっている。これにより、夫々の折り返し部53,63及び側壁部73がガイド壁となり、第1スライド部材50及び第2スライド部材60の夫々が互いに円滑なスライド移動が可能となる。
上記構成の施錠装置5は、第1スライド部材50及び第2スライド部材60が、基体70の支持板71に対して並設されるように形成されているため、各スライド部材50,60が重なり合わないので、それらの厚み分はもとより、構造を簡素化して薄型化することが可能となる。また、第1スライド部材50と第2スライド部材60とが、それぞれ独立して支持板71の支持面に支持されるので、構造が簡単となり、特別な伝達機構や構造を設けることなく第1スライド部材50及び第2スライド部材60それぞれをシリンダ錠80を介してスライド移動させることが可能となる。なお、第1スライド部材50及び第2スライド部材60が支持板71の同一の支持面に取り付けられるので、これらの組付作業性がよい。
また、施錠装置5は、図2及び図5に示すように、第1スライド部材50及び第2スライド部材60が内枠3の厚み方向に並設するように内枠3の開放側端部3aに取り付けられる。したがって、施錠装置5が内枠3(パチンコ遊技機1)の幅方向(左右方向)に対して薄型化された配置となり、内枠3に支持される遊技盤11や構造体30の配置スペースを大きく形成することができる。また、基体70の支持板71と取付板72とがなす挟角θを鈍角に設定し、シリンダ錠80がパチンコ遊技機1の外方に向くようにすることで、施錠装置5の操作開口32によりデザインが規制されることがなく、装飾部材31のデザインの自由度を増すことができる。
次に、上記構成を有する施錠装置5の動作を図6乃至図8を参照して説明する。まず、施錠装置5は、図5(a)に示すように内枠3の内方側に位置する取付板72の一側が他側より前面側(遊技者側)となるように取付けられる。これにより、シリンダ錠80の前端面が装飾部材31の表面と略平行な状態となる。このようにパチンコ遊技機1に装着された施錠装置5は、通常状態において図6に示すように、第1スライド部材50及び第2スライド部材60は、第1付勢ばねS1及び第2付勢ばねS2によって夫々施錠方向に付勢され、外枠用フック部52及び前面枠用フック部62が側壁部73に当接する位置、或いは長孔57,67の端部がピン58,68に当接する位置で保持されている。このとき、外枠2の係合受け部22及び前面枠4の係合部42は、外枠用フック部52及び前面枠用フック部62に対応して配置されている(図3参照)。なお、施錠装置5の常態において、カム部材82の第1爪部82a及び第2爪部82bは、第1スライド部材50の被作用部54及び第2スライド部材60の被作用部64とは、当接した状態であっても離間した状態であってもよい。
解錠操作によって前記引張バネの付勢力に抗し前記施錠杆を支持板に沿って摺動させ、前記鉤部材を解錠方向に傾動させて前記受け金具との係合を解除することで解錠を行う
通常状態から図7に示すように、シリンダ錠80の錠軸部81を矢印P方向に回転させると、カム部材82の第1爪部82aが第1スライド部材50の被作用部54に当接し、第1付勢ばねS1の付勢力に抗して図6矢印A方向に第1スライド部材50をスライド移動させる。これにより、外枠用フック部52の係合受け部22との係合が解除される。そして、内枠3が外枠2に対して開放可能(施錠解除状態)となる。このとき、カム部材82の第2爪部82bは、第2スライド部材60の被作用部64とは反対方向に回転するため、第2スライド部材60は通常状態のまま施錠状態で保持される。
一方、通常状態から図8に示すように、シリンダ錠80の錠軸部81を矢印Q方向に回転させると、カム部材82の第2爪部82bが第2スライド部材60の被作用部64に当接し、第2付勢ばねS2の付勢力に抗して図6矢印B方向に第2スライド部材60をスライド移動させる。これにより、前面枠用フック部62の係合部42との係合が解除される。そして、前面枠4が内枠3に対して開放可能(施錠解除状態)となる。このとき、カム部材82の第1爪部82aは第1スライド部材50の被作用部54とは反対方向に回転するため、第1スライド部材50は通常状態のまま施錠状態で保持される。なお、第1スライド部材50には阻止部56が形成されているが、第1爪部82aの回転軌跡からはずれた位置に設けられているため、第1爪部82aが阻止部56に回動を阻止されることはない。
また、図6に示す通常状態において、例えば制御基板に細工して不正に賞球を獲得させるために内枠と外枠との間に生じた隙間に異物を差し込んで、第1スライド部材50を強制的にその施錠状態を解除する方向(第1付勢ばねS1の付勢力に抗する方向)へスライド移動させようと外力が加えられたとしても、シリンダ錠80を介していない(回転させていない)ので、カム部材82の第1爪部82aはそのまま被作用部54に対応していた状態で保持されている。そのため、阻止部56が少しスライド移動するとこの第1爪部82a(カム部材82)に当接して、第1スライド部材50が施錠状態を解除しないようにスライド移動を阻止することができる。すなわち、阻止部56により内枠3の不正開放を防止する不正防止機能を果たすことになる。なお、阻止部56のスライド移動距離は、外枠用フック部52のフックの大きさより小さく設定されている。
実施例において、第1スライド部材50及び第2スライド部材60の施錠するスライド移動方向を反転させてもよいのはいうまでもない。また、実施例において第1スライド部材50及び第2スライド部材60を基体70の支持板71に並べて設けるようにしたが、第1スライド部材50及び第2スライド部材60を重ね合わせるように設けるようにしてもよい。また、支持板71の両側に第1スライド部材50及び第2スライド部材60をそれぞれ配置する構成としてもよい。
さらに、施錠装置5の操作開口32を内枠3の装飾部材31に開設するようにしたが、前面枠4の装飾カバーに開設してもよく、パチンコ遊技機1のデザインを阻害するようなことはない。
また、本発明では遊技機の一例としてパチンコ遊技機について説明したが、他に例えばアレンジボール式遊技機、パチスロ機、雀球遊技機等の施錠装置が設けられる他の遊技機にも適用できる。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 外枠
3 内枠
3a 開放側端部
4 前面枠
5 施錠装置
10 ヒンジ機構
22 係合受け部
31 装飾部材
32 操作開口
42 係合部
50 第1スライド部材(施錠杆)
51 スライド本体
52 外枠用フック部
53 折り返し部
54 被作用部
56 阻止部
60 第2スライド部材(施錠杆)
61 スライド本体
62 前面枠用フック部
63 折り返し部
64 被作用部
70 基体
71 支持板
72 取付板
73 側壁部
80 シリンダ錠(錠本体)
81 錠軸部(錠軸)
82 カム部材
82a 第1爪部
82b 第2爪部
82c カム本体
θ 挟角

Claims (3)

  1. 遊技機の外形をなす矩形状の外枠に開閉自在に装着される内枠の開放側を施錠する遊技機の施錠装置であって、
    前記施錠装置は、前記内枠に取付けられる基体と、鍵によって錠軸が回動操作可能な錠本体と、該錠本体に設けられ該錠本体の操作により作用するカム部材と、前記錠本体の操作により前記カム部材と連係して前記基体に支持される施錠杆とを備え、
    前記基体は前記施錠杆をスライド自在に支持する支持板と、前記錠本体が直交して取付けられる取付板とを含んで構成され、該基体を前記内枠に取付けしたときに水平面に投影した錠本体の錠軸の軸方向が内枠の外方から内方に向く軸線を有するように設けられることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  2. 前記基体は、前記支持板が帯板状に形成され、前記支持板の短手方向端部に前記取付板が設けられて、前記取付板と支持板となす挟角が鈍角となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機の施錠装置。
  3. 請求項1又は2記載の施錠装置を前記内枠に備えた遊技機であって、前記内枠は少なくとも開放側の前面が前方に膨出形成される装飾部材により覆われると共に該装飾部材に前記錠本体が臨む操作開口が形成され、該操作開口は前記錠本体の軸線と略直交する装飾面に形成したことを特徴とする遊技機。
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JP2013102783A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Daito Giken:Kk 遊技台
JP6372939B1 (ja) * 2017-03-15 2018-08-15 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
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