JP2009131514A - 遊技機用施錠装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の内部構造の配置スペースや遊技盤を大きく形成するために、薄型化された遊技機用施錠装置及びそれを用いた遊技機を提供する。
【解決手段】 外枠に係合する外枠用フック部52を有する第1スライド部材50と、前面扉に係合する前面扉用フック部62を有する第2スライド部材60と、それら第1及び第2スライド部材50,60をスライド移動可能に支持するスライド部材支持部71と、第1及び第2スライド部材50,60をスライド移動させるためのシリンダ錠80が固定配置されたシリンダ錠取付部72とを有して、内枠の所定場所に取り付けられるベースプレート70とを備え、第1及び第2スライド部材50,60が、スライド部材支持部71の支持面71aに対して並設されてなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技機用施錠装置及びそれを備えた遊技機に関する。
近年のパチンコ機(遊技機)において、遊技盤の前面側(遊技者側)に形成される遊技領域では、抽選結果の表示やリーチアクション等の種々の演出表示を行うための可変表示装置(例えば液晶表示装置)の面積を拡大したり、それらの演出表示を効果的に行うためのセンター役物の大型化が図られている。しかしながら、遊技領域では、その遊技領域を流下する遊技球の流路を十分に確保する必要があるためこれら可変表示装置やセンター役物の大きさに一定の制約がある。そして、可変表示装置やセンター役物を大きくするとパチンコ機の内部構造(例えば遊技盤の裏面側)も大きく、また複雑となるので、従来にも増してそれらの配置スペースの確保が求められている。
ところで、パチンコ機は、その外形をなす枠状の外枠と、その外枠に開閉可能に支持されるとともに、遊技盤や制御基板等が設けられた内枠と、その内枠の前面側に開閉可能に支持されるとともに、遊技盤を視認するためのガラス板を備えた前面扉とを含み構成されている。そして、内枠には、外枠に係合して内枠を施錠し、かつ前面扉を係合保持して施錠する施錠装置(遊技機用施錠装置)が取り付けられている(特許文献1参照)。
特開2006−130070号公報
特許文献1の施錠装置によれば、支持体に対して外枠鉤、ガラス扉鉤を同一平面上の支持面で支持するようにして、それら外枠鉤、ガラス扉鉤、及び第1作動体などの各種部材をその支持体に対して同一方向から組み付けるようにしたものである。これにより、支持体に対する外枠鉤やガラス扉鉤等の各種部材の組み付け、すなわち施錠装置の組み立ての容易化を図っている。
しかしながら、施錠装置の組み立ての容易化もさることながら、特許文献1を含み通常の施錠装置では、前枠(内枠)の背面の一側に当接して固定する支持体を横断面L字状(例えば固定板及び側板)をなすように折り曲げ形成している。したがって、前枠(内枠)の背面には、施錠装置を固定配置する配置スペース(具体的には、支持体の固定板の幅に対応する配置スペース)を設けることとなり、内部構造の配置スペース並びに遊技盤を圧迫(制限)しているという問題がある。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、遊技機の内部構造の配置スペースや遊技盤を大きく形成するために、薄型化された遊技機用施錠装置及びそれを用いた遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用施錠装置は、
遊技機の外形をなす枠状の外枠に対して開閉可能な内枠の所定場所に取り付けられ、その外枠に係合して該内枠を施錠する一方、その内枠に対して開閉可能に設けられた前面扉を係合保持して施錠する遊技機用施錠装置であって、
外枠に係合する外枠用フック部を有する第1スライド部材と、
前面扉に係合する前面扉用フック部を有する第2スライド部材と、
それら第1及び第2スライド部材をスライド移動可能に支持するスライド部材支持部と、第1及び第2スライド部材をスライド移動させるためのシリンダ錠が固定配置されたシリンダ錠取付部とを有して、内枠の所定場所に取り付けられるベースプレートと、を備え、
第1及び第2スライド部材が、スライド部材支持部の支持面に対して並設されてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、内枠の所定場所(例えば内枠の開放側端部)に取り付けられるベースプレートのスライド部材支持部における支持面に第1スライド部材及び第2スライド部材が並設されている。これによれば、第1スライド部材と第2スライド部材とがともに同一の支持面(例えば同一平面上)に設けられるので、互いに重なり合うこともなく、全体として薄型化を図ることができる。ひいては、施錠装置が薄型化されるので、パチンコ機の内部構造の配置スペースや遊技盤を大きく形成することができるようになる。
また、第1スライド部材と第2スライド部材とが、それぞれ独立してスライド部材支持部の支持面に支持されるので、構造が簡単となり、特別な伝達機構や構造を設けることなく第1及び第2スライド部材それぞれをシリンダ錠を介してスライド移動させることが可能となる。なお、第1及び第2スライド部材がスライド部材支持部の同一の支持面に取り付けられるので、これらの組付作業性がよいのは言うまでもない。
また、第1スライド部材と第2スライド部材とは、短冊状の板形態をなし、スライド部材支持部の支持面に並設状態で、相手側と対向するそれぞれの長辺側部とは反対側の長辺側部に、第1スライド部には外枠用フック部が、また、第2スライド部材には前面扉用フック部が面内方向で突出する形で形成される構成とすることができる。
これによれば、スライド部材支持部の支持面に対して、互いのフック部が干渉することなく、コンパクトかつ合理的に第1及び第2スライド部材を並設させることができる。なお、第1及び第2スライド部材のスライド移動方向は、長辺側部に平行となる。また、外枠用フック部及び前面扉用フック部は第1及び第2スライド部材において面内方向に突出する形で形成されているので、薄型化に寄与する。また、各フック部がスライド部材にそれぞれ一体的に形成されているので、部品点数を減らすことができる。
また、第1スライド部材と第2スライド部材とは、外枠用フック部又は前面扉用フック部が形成された反対側の長辺側部を折り返し形成することができる。すなわち、スライド部材支持部の支持面に支持された第1スライド部材及び第2スライド部材における相手側と近接(対向)する長辺側部に折り返し部を形成することができる。これによれば、第1及び第2スライド部材がお互いに相手側に乗り上げるなどの心配が解消されるとともにガイド壁となり、スライド移動を円滑に行うことができる。また、折り返し形成しているので、スライド部材自身の強度を増すことができ、無理な応力が働いても屈曲し難くなる。
遊技機用施錠装置において、第1スライド部材の外枠用フック部が係合する方向(外枠用フック部が外枠に係合して内枠の施錠状態を保持する方向)に該第1スライド部材をスライド移動させる第1付勢ばねと、第2スライド部材の前面扉用フック部が係合する方向(前面扉用フック部が前面扉に係合して前面扉の施錠状態を保持する方向)に該第2スライド部材をスライド移動させる第2付勢ばねとが、それぞれ一端が各スライド部材に、他端がスライド部材支持部の支持面に固定されるように設けることができる。
通常、ベースプレート(支持体)は、横断面L字状(例えば固定板及び側板)をなすように折り曲げ形成されており、その側板に付勢ばねの一端が固定されている。しかしながら、上記構成によれば、第1及び第2付勢ばねは、一端を各スライド部材に、他端をスライド部材支持部の支持面に固定しているので、ベースプレートを横断面L字状に形成する必要がなく、一層の薄型化を可能とする。
そして、ベースプレートには、スライド部材支持部の側縁から、第1及び第2スライド部材の厚みよりも高く立ち上がる側壁部を形成することができる。また、ベースプレートには、スライド部材支持部の側縁から、第1及び第2スライド部材の厚み、並びに第1及び第2付勢ばねの高さ(例えば、コイルばねの直径)よりも高く立ち上がる側壁部を形成することがより望ましい。
これによれば、側壁部がスライド部材支持部の側縁から立ち上がることで、ベースプレートが第1及び第2スライド部材並びに第1及び第2付勢ばねを収容する形態となり、可動するこれらの部材を簡単な構造でかつ効果的に保護することができる。そして、第1及び第2スライド部材は、側壁部と相手側の折り返し部とによってそれぞれ挟まれてスライド移動がガイドされるので、スライド移動が安定化される。また、側壁部が形成されているので、ベースプレート自身の強度を増すことができ、無理な応力が働いても屈曲し難くなる。
ここで、遊技機は、その外形をなす枠状の外枠と、その外枠に開閉可能に支持されるとともに、前面側に遊技盤、背面側に制御基板を備えた内枠と、その内枠の前面側に開閉可能に支持されるとともに、遊技盤を視認するためのガラス板を備えた前面扉とを含み構成されている。したがって、内枠には制御基板が搭載されていることもあり、例えば内枠と外枠との間に生じた隙間に異物を差し込んで、外枠に対して内枠を施錠する第1スライド部材を不正にスライド移動させて内枠を無理に開けようとする不正行為がなされる恐れがあり、このような不正開放を防止するために遊技機用施錠装置には不正防止機能を具備する必要がある。
そこで、遊技機用施錠装置における第1スライド部材には、外枠に係合して内枠の施錠状態を形成する位置において、シリンダ錠を介さずにその施錠状態を解除する方向へ強制的にスライド移動させるための外力が加えられたとき、第1スライド部材が該施錠状態を解除しないようにシリンダ錠のカムに当接してその第1スライド部材のスライド移動を阻止する阻止部を形成する構成とすることができる。
これによれば、第1スライド部材にシリンダ錠を介さずにその施錠状態を解除する方向へ強制的にスライド移動させるための外力が加えられたとしても、阻止部がシリンダ錠のカムに当接することとなり、物理的に第1スライド部材のスライド移動を阻止することができる。ひいては、第1スライド部材がシリンダ錠を介さずにはスライド移動しないので、外枠に対する内枠の施錠を解除することができず、無理(不正)に内枠を開けることができない。
また、第1スライド部材と同様に、第2スライド部材においてもスライド移動を阻止する阻止部を形成することができる。これによれば、第2スライド部材にシリンダ錠を介さずにその施錠状態を解除する方向へ強制的にスライド移動させるための外力が加えられたとしても、阻止部がシリンダ錠のカムに当接することとなり、物理的に第2スライド部材のスライド移動を阻止することができる。ひいては、第2スライド部材がシリンダ錠を介さずにはスライド移動しないので、内枠に対する前面扉の施錠を解除することができず、無理に前面扉を開けることができない。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
以上のような遊技機用施錠装置が、第1及び第2スライド部材が内枠の厚み方向に並設するように内枠の開放側端部に取り付けられていることを特徴とする。
これによれば、第1及び第2スライド部材が内枠の厚み方向に並設するように遊技機用施錠装置が内枠の開放側端部に取り付けられているので、遊技機の幅方向に対して遊技機用施錠装置が薄型化された配置となり、パチンコ機の内部構造の配置スペースや遊技盤を大きく形成することが可能な遊技機を実現することができる。
本発明によれば、簡単な構造で遊技機用施錠装置を薄型化することができるとともに、その薄型化された遊技機用施錠装置を搭載することで、遊技機の内部構造の配置スペースや遊技盤を大きく形成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る遊技機の一例を示す正面図、図2は図1の遊技機における内枠及び前面扉が開状態の後方斜視図、図3は本発明の実施形態に係る遊技機用施錠装置の一例の通常状態を示す側面図及び斜視図、図4は図3の遊技機用施錠装置の拡大底面図及びA−A断面拡大図である。
図1及び図2に示すように、パチンコ機(遊技機)1は、そのパチンコ機1の外形をなす枠状の外枠2と、その外枠2に対してヒンジ機構10によって前面側に開閉可能な内枠3と、その内枠3に対してヒンジ機構10によって前面側に開閉可能な前面扉4と、内枠3の開放側端部3a(ヒンジ機構10とは反対側の側端部)に取り付けられる施錠装置(遊技機用施錠装置)5とを備えている。
外枠2には、内枠3の下側に位置するように幕板21が形成されるとともに、施錠装置5が係合する係合受け部22(本実施例においては2つ)が形成されている。また、前面扉4には、内枠3に支持された後述する遊技盤11を覆うためのガラス板41が取り付けられるとともに、裏面側に施錠装置5が係合保持する係合部42(本実施例においては3つ)が形成されている。これにより、施錠装置5は、外枠2に係合して内枠3を施錠するとともに、その内枠3に対して前面扉4を係合保持して施錠することとなる。
内枠3には、図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤11が支持されている。この遊技盤11の前面11aには、ガイドレール12によってほぼ左半周が区画された遊技領域11bが形成されている。そして、この遊技領域11bの中央には液晶画面等を含む可変表示装置13が配置されており、その下方に始動入賞口14及び大入賞口15が配置されている。また、大入賞口15の下方にはアウト口16が配置され、可変表示装置13の左右には通過ゲート17や風車18等が設けられている。なお、遊技盤11の右下方には、ガイドレール12を通り遊技領域11bへ遊技球を発射するための発射ハンドル19が配置されており、その発射ハンドル19の上方に施錠装置5のシリンダ錠80が露出するように形成されている。
また、内枠3の裏面側には、具体的には図示しないが賞球を貯留する貯留タンクやタンクレール、賞球払出装置並びに各種制御基板(例えば可変表示装置13の画像処理制御基板、パチンコ機1の主制御基板、賞球払出装置の払出制御基板、発射装置の発射制御基板、電源基板)などを備える構造体30が支持されている(図2参照)。
次に、施錠装置5について詳しく説明する。図3及び図4に示すように、施錠装置5は、係合受け部22(外枠2)に係合する第1スライド部材50と、係合部42(前面扉4)に係合する第2スライド部材60と、それら第1及び第2スライド部材50,60をスライド移動可能に支持する支持壁(スライド部材支持部)71を有するとともに、内枠3に固定配置されるベースプレート70と、第1及び第2スライド部材50,60をスライド移動させるためのシリンダ錠80とを備えている。そして、施錠装置5は、第1及び第2スライド部材50,60が、ベースプレート70の支持壁71における支持面71aに対して並設されるように形成されている。これにより、施錠装置5は、各スライド部材が重なり合わないので、それらの厚み分はもとより、構造を簡素化して薄型化することが可能となる。
そして、図2に示すように、パチンコ機1は、施錠装置5が第1及び第2スライド部材が内枠3の厚み方向に並設するように内枠3の開放側端部3aに取り付けられるので、施錠装置5が内枠3(パチンコ機1)の幅方向(左右方向)に対して薄型化された配置となり、内枠3に支持される遊技盤11や構造体30の配置スペースを大きく形成することができ、配置の自由度が増す。なお、シリンダ錠80は、ベースプレート70におけるシリンダ錠取付部72に固定配置されている(図3参照)。
図3及び図4に戻り、第1スライド部材50は、短冊状の板形態をなすスライド本体部51と、そのスライド本体部51の長辺側部51a,51bの片側(例えば長辺側部51a)に面内方向で突出形成された外枠用フック部52とを含み構成されている。なお、第1スライド部材50は、スライド本体部51の長辺側部51a,51bに沿ってスライド移動(往復移動)するように設けられ、外枠用フック部52が、外枠2の係合受け部22に係合して外枠2に対して内枠3を施錠する(図2参照)。
また、第1スライド部材50は、スライド本体部51において外枠用フック部52とは反対側の長辺側部51bが折り返し形成された折り返し部53と(図4参照)、シリンダ錠80の操作によってカム82が作用する被作用部54と(図3(b),図4(a)参照)、外枠用フック部52が係合する方向(外枠2の係合受け部22に係合して内枠3の施錠状態を保持する方向;図中上方向)に第1スライド部材50をスライド移動させる第1付勢ばねS1の一端部を掛止(固定)する掛止部55と、不正行為による第1スライド部材50のスライド移動(図中下方向)を阻止する阻止部56と、スライド本体部51において厚み方向に貫通し、スライド移動をガイドするために長手方向に延びる複数の長孔57とを備えている。
なお、第1付勢ばねS1は、一端が第1スライド部材50の掛止部55に、他端がベースプレート70の支持壁71の掛止部74に固定されている。また、第1スライド部材50は、長孔57にピン58が挿通され、そのピン58がベースプレート70の支持壁71にかしめ固定されており、このピン58及び長孔57を介してスライド移動可能に支持される。
第2スライド部材60は、第1スライド部材50と同様に、スライド本体部61(長辺側部61a,61b)、前面扉用フック部62、折り返し部63、被作用部64、掛止部65、及び長孔67を備えている。なお、本実施例においては、不正行為によるスライド移動を阻止する阻止部を形成していないもので例示しているが、第1スライド部材50と同様に形成してもよい。その場合には、同様の効果を得ることができる。
ここで、第1及び第2スライド部材50,60は、図3(a)に示すように、並設状態で、相手側とは反対側の長辺側部51a,61aに外枠用フック部52と前面扉用フック部62とが位置するようにベースプレート70の支持壁71における支持面71aに支持されている。
次に、ベースプレート70は、図4(a)に示すように、底面視(平面視)コ字形状をなし、上記のように第1及び第2スライド部材50,60を支持する支持壁71を有し、その支持壁71の側縁から第1及び第2スライド部材50,60の厚みよりも高く、また、第1及び第2付勢ばねS1,S2の高さ(例えば、コイル部分の直径)よりも立ち上がる側壁部73が形成されている(図4参照)。なお、側壁部73は、外枠用フック部52及び前面扉用フック部62のスライド移動領域を阻害しないように形成されている。見方を変えれば、側壁部73に外枠用フック部52及び前面扉用フック部62が当接することで、スライド移動範囲を規定している。そして、シリンダ錠取付部72は、第2スライド部材60側の側壁部73と一体的に形成されている。
なお、第1及び第2スライド部材50,60及びベースプレート70における相互関係では、第1スライド部材50のスライド本体部51は、第2スライド部材60の折り返し部63と、ベースプレート70の側壁部73とに挟まれた形態となっている。また、第2スライド部材60のスライド本体部61は、第1スライド部材50の折り返し部53と、ベースプレート70の側壁部73とに挟まれた形態となっている。これによれば、それぞれの折り返し部53,63及び側壁部73がガイド壁となり、第1及び第2スライド部材50,60それぞれが互いに円滑なスライド移動が可能となる。
続いて、シリンダ錠80は、図3(b)及び図4(a)に示すように、シリンダ部81とカム82とを備えており、カム82には、被作用部54に当接して第1スライド部材50をスライド移動させる第1爪部82aと、被作用部64に当接して第2スライド部材60をスライド移動させる第2爪部82bとが形成されている。なお、第1爪部82a及び第1爪部82bは、カム82の外周縁部の所定場所からシリンダ部81の軸線方向に沿って第1及び第2スライド部材50,60に対応する位置まで立ち上がって折り曲げられる形で形成されている。
次に、以上のような構成を有する施錠装置5の作動を説明する。図5は通常状態を示す図3(b)を一部省略した拡大図、図6は第1スライド部材の作動状態を示す図5に対応する拡大図、図7は第2スライド部材の作動状態を示す図5に対応する拡大図である。
まず、通常状態において施錠装置5は、図5に示すように、第1スライド部材50は第1付勢ばねS1により、また第2スライド部材60は第2付勢ばねS2によって図中矢印方向に引っ張られ(付勢され)、外枠用フック部52及び前面扉用フック部62が側壁部73に当接する位置、あるいは長孔57,67の端部がピン58,68に当接する位置で保持されている。なお、図示しないが、この位置(状態)の外枠用フック部52及び前面扉用フック部62に対応して、外枠2、内枠3及び前面扉4が施錠状態となるように、外枠2の係合受け部22及び前面扉4の係合部42が配置されることとなる。また、シリンダ錠80のカム82の第1爪部82aと第1スライド部材50の被作用部54とは、当接していてもよいし、離間した状態でもよい。
通常状態から図6に示すように、シリンダ錠80のシリンダ部81における図示しない内筒を矢印P方向に回転させると、カム82の第1爪部82aが第1スライド部材50の被作用部54に当接し、第1付勢ばねS1の付勢力に抗して図中矢印方向に第1スライド部材50をスライド移動させる。これにより、外枠用フック部52の係合受け部22(図2,図3(a)参照)への係合が解除される。そして、内枠3が外枠2に対して開放可能(施錠解除状態)となる。なお、このとき、カム82の第2爪部82bは第2スライド部材60の被作用部64とは反対方向に回転するため、通常状態のまま施錠状態で保持される。
一方、通常状態から図7に示すように、シリンダ錠80のシリンダ部81を矢印Q方向に回転させると、カム82の第2爪部82bが第2スライド部材60の被作用部64に当接し、第2付勢ばねS2の付勢力に抗して図中矢印方向に第2スライド部材60をスライド移動させる。これにより、前面扉用フック部62の係合部42(図2,図3(a)参照)への係合が解除される。そして、前面扉4が内枠3に対して開放可能(施錠解除状態)となる。なお、このとき、カム82の第1爪部82aは第1スライド部材50の被作用部54とは反対方向に回転するため、通常状態のまま施錠状態で保持される。なお、第1スライド部材50には阻止部56が形成されているが、第1爪部82aの回転軌跡からはずれた位置に設けられている。
図5に戻り、通常状態において、シリンダ錠80を介さずにその施錠状態を解除する方向(第1付勢ばねS1の付勢力に抗する方向)へ強制的にスライド移動させるための外力が加えられると、シリンダ錠80を介していない(回転させていない)のでカム82の第1爪部82aはそのまま被作用部54に対応していた状態で保持されており、阻止部56が少しスライド移動するとこの第1爪部82a(カム82)に当接して、第1スライド部材50が施錠状態を解除しないようにスライド移動を阻止することができる。すなわち、阻止部56のスライド移動距離よりも、外枠用フック部52のフックの大きさを大きくすればよい。
なお、本発明では遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他に例えばアレンジボール機、パチスロ機、雀球機等の施錠装置が設けられる他の遊技機に適用することができる。また、第1及び第2スライド部材50,60の施錠するスライド移動方向を反転させてもよい。
本発明の実施形態に係る遊技機の一例を示す正面図。 図1の遊技機における内枠及び前面扉が開状態の後方斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機用施錠装置の一例の通常状態を示す側面図及び斜視図。 図3の遊技機用施錠装置の拡大底面図及びA−A断面拡大図。 通常状態を示す図3(b)を一部省略した拡大図。 第1スライド部材の作動状態を示す図5に対応する拡大図。 第2スライド部材の作動状態を示す図5に対応する拡大図。
符号の説明
1 パチンコ機(遊技機)
2 外枠
3 内枠
3a 開放側端部
4 前面扉
5 施錠装置(遊技機用施錠装置)
10 ヒンジ機構
11 遊技盤
22 係合受け部
41 ガラス板
42 係合部
50 第1スライド部材
51 スライド本体部
52 外枠用フック部
53 折り返し部
54 被作用部
55 掛止部
56 阻止部
57 長孔
58,68 ピン
60 第2スライド部材
61 スライド本体部
62 前面扉用フック部
63 折り返し部
64 被作用部
65 掛止部
67 長孔
70 ベースプレート
71 支持壁(スライド部材支持部)
71a 支持面
72 シリンダ錠取付部
73 側壁部
74 掛止部
80 シリンダ錠
81 シリンダ部
82 カム
82a 第1爪部
82b 第2爪部

Claims (5)

  1. 遊技機の外形をなす枠状の外枠に対して開閉可能な内枠の所定場所に取り付けられ、その外枠に係合して該内枠を施錠する一方、その内枠に対して開閉可能に設けられた前面扉を係合保持して施錠する遊技機用施錠装置であって、
    前記外枠に係合する外枠用フック部を有する第1スライド部材と、
    前記前面扉に係合する前面扉用フック部を有する第2スライド部材と、
    それら第1及び第2スライド部材をスライド移動可能に支持するスライド部材支持部と、前記第1及び第2スライド部材をスライド移動させるためのシリンダ錠が固定配置されたシリンダ錠取付部とを有するベースプレートと、を備え、
    前記第1及び第2スライド部材が、前記スライド部材支持部の支持面に対して並設されてなることを特徴とする遊技機用施錠装置。
  2. 前記第1スライド部材と第2スライド部材とは、短冊状の板形態をなし、前記スライド部材支持部の支持面に並設状態で、相手側と対向するそれぞれの長辺側部とは反対側の長辺側部に、前記第1スライド部には前記外枠用フック部が、また、前記第2スライド部材には前面扉用フック部が面内方向で突出する形で形成されている請求項1に記載の遊技機用施錠装置。
  3. 前記第1スライド部材の外枠用フック部が係合する方向に該第1スライド部材をスライド移動させる第1付勢ばねと、前記第2スライド部材の前面扉用フック部が係合する方向に該第2スライド部材をスライド移動させる第2付勢ばねとが、それぞれ一端が各スライド部材に、他端が前記スライド部材支持部の支持面に固定されて設けられている請求項1又は2に記載の遊技機用施錠装置。
  4. 前記ベースプレートには、前記スライド部材支持部の側縁から、前記第1及び第2スライド部材の厚みよりも高く立ち上がる側壁部が形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用施錠装置が、前記第1及び第2スライド部材が前記内枠の厚み方向に並設するように前記内枠の開放側端部に取り付けられていることを特徴とする遊技機。
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