JP4393796B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,パチンコ遊技機又はアレンジボール遊技機等の遊技機に関し,特に枠体に対して開閉扉を開閉可能に配設するためのヒンジピンの取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば,パチンコ遊技機においては,遊技領域を備えた遊技盤を配設した前枠(機枠)の前面側にガラス扉(表枠)を,ヒンジ機構を介して開閉及び着脱可能に取り付けてなる。上記ヒンジ機構は,ガラス扉に配設したブラケットにヒンジピン(枢軸)をスライド可能に配設してなり,ヒンジピンの先端部がガラス扉の上方へ突出した状態で,ガラス扉を前枠に取り付けている。また,この取付状態においては,バネ(付勢手段)により,ヒンジピンがガラス扉の上方へ突出する方向に付勢されている。
そして,上記ヒンジピンを,下方に上記バネの付勢力に抗してスライドさせて,その先端部をガラス扉内へと引っ込めることによって,上記ガラス扉を前枠との間で着脱することができる。
【0003】
このようなパチンコ遊技機としては,例えば,特許文献1に示すものがある。この特許文献1においては,バネの一端をブラケットに支持させると共に,バネの他端を枢軸に形成した撮みに支持させ,枢軸の先端部を表枠から突出させて,この表枠を機枠に取り付けている。また,特許文献1においては,ブラケットの裏面側に配設した枢軸の撮みを,ブラケットに形成した侵入口を介してブラケットの表面側に配置させ,その後,バネによりヒンジピンを引っ張ることによって,撮みが上記侵入口から外れないようになっている。
さらに,特許文献1においては,表枠の機枠への取付性を改善するために,ブラケットにL字溝を形成し,撮みをL字溝の水平溝に挿通させることにより,上記枢軸の先端部が表枠内に没入した状態を保持できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−161994号公報(図4〜図7等)
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,特許文献1においては,上記バネは,その他端が上記枢軸の撮みに支持されていることにより,上記ブラケットの表面側に配設されている。そのため,作業者が上記撮みを操作してヒンジピンの先端部を表枠内へと引っ込める際には,バネがこの操作の障害になるおそれがある。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,開閉扉へのヒンジ機構の配設作業が容易で,付勢手段がスライド操作の障害にならず,ヒンジピンのスライド操作が容易で,開閉扉の着脱が容易な遊技機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
本発明は,枠体と,該枠体に対してヒンジ機構を介して開閉可能に取り付けてなる開閉扉とを有してなる遊技機において,
上記ヒンジ機構は,上記開閉扉に固定した固定板と,該固定板における上記開閉扉に対面する側である裏面側に配設したヒンジピンとを有してなり,
上記ヒンジピンは,上記開閉扉が開閉する際の開閉支点となる軸部と,該軸部から突出形成した操作部とを有していると共に,上記軸部の軸方向において,上記枠体に対して上記開閉扉を開閉可能に取り付けるための取付位置と,上記枠体に対して上記開閉扉を着脱可能にするための着脱位置との間でスライド可能であり,
上記固定板は,その上記裏面側で上記ヒンジピンを組み付けた後に,上記操作部を上記軸部を中心に回動させて上記裏面側からその反対の表面側へと通過させるためのピン通過穴と,該ピン通過穴に連通形成し,上記操作部を上記表面側に配置した状態で,上記ヒンジピンを上記取付位置と上記着脱位置との間でスライド可能にするためのスライド穴とを有しており,
上記スライド穴には,上記取付位置にある上記ヒンジピンの上記操作部を挿通させて,当該ヒンジピンが上記着脱位置にスライドすることを防止するスライド防止穴が連通形成されており,
上記ヒンジピンは,上記固定板の裏面側に配設した付勢手段によって上記取付位置に付勢されており,該取付位置においては,上記操作部は,上記スライド穴の内壁を上記操作部の回動軌跡領域内に設けたことにより,上記固定板の裏面側に回動することが規制されていることを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
【0008】
本発明においては,上記固定板に上記ヒンジピン及び付勢手段を設けてなるヒンジ機構によって,上記開閉扉を上記枠体に開閉及び着脱可能に取り付けている。
そして,ヒンジピン及び付勢手段を固定板に配設する際には,まず,ヒンジピン及び付勢手段を固定板の裏面側において組み付ける。その後,ヒンジピンの操作部を,上記軸部を中心に回動させて固定板のピン通過穴を通過させることにより,この操作部をスライド穴内に挿通させると共に固定板の表面側に配置させることができる。そのため,固定板へのヒンジピン及び付勢手段の配設が容易であり,ヒンジ機構を容易に形成することができる。
【0009】
また,開閉扉にヒンジ機構を配設する際には,ヒンジピンの操作部がスライド穴の内壁に当接することによって,この操作部が意図せず固定板の裏面側に回動することを防止することができる。そのため,このヒンジ機構の配設が容易である。
【0010】
そして,上記開閉扉を上記枠体に取り付けた際には,上記ヒンジピンが上記取付位置に位置して開閉扉が開閉可能な取付状態を形成する。このとき,ヒンジピンは,付勢手段によって上記取付位置に付勢されており,上記取付状態を容易に維持することができる。
なお,上記取付位置にあるヒンジピンの操作部は,上記固定板の表面側に位置しており,上記スライド穴の内壁に当接することによって上記固定板の裏面側に回動できないようになっている。そのため,ヒンジピンの操作部がスライド穴内に挿通された状態を容易に維持することができ,この操作部が,意図せず固定板の裏面側に回動してしまうことを防止するという効果も得られる。
【0011】
そして,上記開閉扉を上記枠体との間で着脱する際には,上記固定板の表面側にある操作部を操作して,ヒンジピンを上記取付位置から上記着脱位置にスライドさせることができる。このとき,上記付勢手段は固定板の裏面側に配設されており,上記操作部を操作する際に付勢手段が操作の障害になることがない。
それ故,上記遊技機によれば,開閉扉へのヒンジ機構の配設作業が容易であり,また,付勢手段がスライド操作の障害にならず,ヒンジピンを容易にスライド操作させることができ,開閉扉を枠体との間で容易に着脱することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において,上記ヒンジピンは,上記開閉扉の上端部又は下端部のいずれか一方に設けることができる。そして,上記枠体には,ヒンジピンの軸部の先端部を回動可能に保持する回動保持穴を設けておく。
また,上記ヒンジピンを設けていない開閉扉の上端部又は下端部には,固定してスライドしない固定ヒンジピン又はこの固定ヒンジピンの先端部を回動可能に保持する回動保持穴のいずれか一方を設けることができる。
【0013】
また,上記固定板の裏面側には,上記ヒンジピンの上記軸部を支持するための一対の支持部が立設形成されており,上記付勢手段はスプリングで構成し,該スプリングは,上記一対の支持部の間に配置されており,当該スプリングの内周側には上記軸部が挿通されていることが好ましい
この場合には,上記スプリングは,上記一対の支持部及び上記ヒンジピンの軸部を利用して,上記固定板に配設することができる。そのため,スプリングを固定板に配設することが容易であり,かつヒンジピンを上記取付位置に付勢するスプリングの付勢力を容易に作用させることができる。
【0014】
また,上記のごとく,上記スライド穴には,上記取付位置にある上記ヒンジピンの上記操作部を挿通させて,当該ヒンジピンが上記着脱位置にスライドすることを防止するスライド防止穴が連通形成されている
上記開閉扉を上記枠体に取り付けた状態において,上記ヒンジピンを上記スライド防止穴に挿通させておくことにより,このヒンジピンを上記着脱位置にスライドさせることができなくなる。そのため,上記取付状態において,外部からの不正な操作によってヒンジピンが上記着脱位置にスライドさせられることを防止することができる。
【0015】
また,上記枠体には,該枠体に対して上記開閉扉を閉じた際に,上記取付位置にある上記ヒンジピンの上記操作部が上記スライド防止穴から上記スライド穴に回動することを防止する回動防止部が形成されていることが好ましい(請求項)。
この場合には,上記開閉扉を上記枠体に閉じた際には,上記ヒンジピンの操作部に枠体に設けた回動防止部が対向し,この回動防止部により,ヒンジピンの操作部を上記スライド防止穴から上記スライド穴に回動させることができなくなる。そのため,外部からの不正な操作によってヒンジピンが上記着脱位置にスライドさせられることを一層容易に防止することができる。
【0016】
また,上記枠体は上記遊技機における外枠の前面側に配設した前枠であり,上記開閉扉は上記前枠の前面側に開閉可能に配設したガラス扉であることが好ましい
この場合には,上記優れた作用効果を有するヒンジ機構を上記ガラス扉に形成して,このガラス扉を上記前枠との間で容易に着脱することができる遊技機を形成することができる。
【0017】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の遊技機にかかる実施例につき説明する。
(実施例1)
図1,図2に示すごとく,本例の遊技機はパチンコ遊技機1であり,パチンコ遊技機1は,枠体としての前枠2と,この前枠2に対してヒンジ機構4を介して開閉可能に取り付けてなる開閉扉としてのガラス扉3とを有してなる。
図1に示すごとく,上記ヒンジ機構4は,上記ガラス扉3に固定した固定板5と,この固定板5における上記ガラス扉3に対面する側である裏面側502に配設したスライド及び回動可能なヒンジピンとしてのスライドヒンジピン6とを有している。
【0018】
図6,図7に示すごとく,本例のヒンジ機構4は,ガラス扉3の上端角部に配設されている。また,前枠2の上端角部には,上記スライドヒンジピン6を回動可能に保持する第1回動保持穴21が形成されている。
また,ガラス扉3の下端角部及び前枠2の下端角部には,いずれか一方にスライドしない固定した固定ヒンジピン22が設けられていると共に,他方に上記固定ヒンジピン22を回動可能に保持する第2回動保持穴31が形成されている。
【0019】
図1,図3〜図5に示すごとく,上記スライドヒンジピン6は,上記ガラス扉3が開閉する際の開閉支点となる軸部61と,この軸部61から略直角に突出形成した操作部62とを有している。また,スライドヒンジピン6は,上記軸部61の軸方向において,前枠2に対してガラス扉3を開閉可能に取り付けるための取付位置601(図4参照)と,前枠2に対してガラス扉3を着脱可能にするための着脱位置602(図5参照)との間でスライド可能である。
【0020】
図1,図4,図5に示すごとく,上記固定板5は,その裏面側502でスライドヒンジピン6を組み付けた後に,このスライドヒンジピン6の操作部62をその軸部61を中心に回動させて,上記裏面側502からその反対の表面側501へと通過させるためのピン通過穴51を有している。また,固定板5は,ピン通過穴51に連通形成し,上記操作部62を上記表面側501に配置した状態で,スライドヒンジピン6を上記取付位置601と上記着脱位置602との間でスライド可能にするためのスライド穴52とを有している。
【0021】
図1,図3,図4に示すごとく,上記スライドヒンジピン6は,上記固定板5の裏面側502に配設した付勢手段としてのスプリング7によって上記取付位置601に付勢されている。
そして,図2に示すごとく,この取付位置601においては,上記操作部62は,上記スライド穴52の内壁521を操作部62の回動軌跡Xの領域内に設けたことにより,上記固定板5の裏面側502に回動することが規制されている。
以下に,これを詳説する。
【0022】
図2に示すごとく,本例のパチンコ遊技機1は,このパチンコ遊技機1における外枠20と,この外枠20の前面側に配設した上記前枠2と,この前枠2の前面側に開閉可能に配設した上記ガラス扉3とを有している。上記前枠2は,遊技領域を形成する遊技盤,パチンコ遊技を制御する各種制御装置及び各種電気部品を配設してなるものである。また,図6に示すごとく,上記ガラス扉3は,プラスチック製の枠部35の内側にガラス板36を配設してなるものである。
【0023】
また,図6,図7に示すごとく,本例では,前枠2に上記固定ヒンジピン22が設けてあり,ガラス扉3に上記第2回動保持穴31が形成してある。そして,スライドヒンジピン6と第1回動保持穴21との係合,固定ヒンジピン22と第2回動保持穴31との係合により,ガラス扉3の開閉支点を形成することができ,ガラス扉3を前枠2に開閉及び着脱可能に取り付けることができる。
【0024】
なお,上記枠体と開閉扉とは,上記前枠2とガラス扉3とする以外にも,パチンコ遊技機1における種々の枠部材と,これに開閉及び着脱可能に取り付けてなる種々の扉部材とすることができる。例えば,上記枠体は前枠2とし,上記開閉扉は遊技球を貯留するために前枠2の前面側に配設した球皿とすることもできる。この場合には,例えば,上記ヒンジ機構4は,球皿の下端角部に設けることができる。
【0025】
図2に示すごとく,本例のヒンジ機構4は,ガラス扉3を前枠2に閉じた状態において,ガラス扉3の後面側に配設されている。ここで,前面側とは,パチンコ遊技機1において遊技者に対向する側といい,後面側とは,前面側とは反対側のことをいう。
【0026】
本例においては,図2,図3に示すごとく,上記スライドヒンジピン6は,上記固定板5に対してスライド可能であると共に回動可能に組み付けられている。また,固定板5は,ガラス扉3の面方向に略平行に配設されており,スライドヒンジピン6の軸部61は,固定板5の面方向に沿って配設されている。
また,スライドヒンジピン6は,上記軸部61に対して上記操作部62を略直角に折り曲げることにより製作されている。
【0027】
図3,図4に示すごとく,上記取付位置601においては,上記スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611は,上記ガラス扉3の上下方向の端部から突出した状態にある。そして,取付位置601においては,ガラス扉3の上下方向の端部から突出したスライドヒンジピン6の軸部61の先端部611が,前枠2に形成した第1回動保持穴21に回動可能に保持されている。
また,本例では,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611は,後述する一対の支持部54A,Bのうちの突出側支持部54Aから突出した状態にあり,かつガラス扉3の上端角部から上方に突出した状態にある。
【0028】
図3〜図5に示すごとく,上記スライドヒンジピン6は,上記スライド穴52内を上下方向にスライドして,上記取付位置601と着脱位置602との間で移動する。そして,図5に示すごとく,スライドヒンジピン6を,取付位置601から着脱位置602にスライドさせたときには,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611をガラス扉3内に引っ込めることができる。これにより,ガラス扉3を前枠2との間で着脱可能にすることができる。なお,着脱位置602においては,必ずしもスライドヒンジピン6の軸部61の先端部611をガラス扉3内に引っ込めなくても,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611がガラス扉3の上下方向の端部から突出する量を少なくすることによっても,ガラス扉3を前枠2との間で着脱可能にすることもできる。
【0029】
なお,以下に,図3〜図5に示すごとく,上記スライドヒンジピン6を上記取付位置601にスライドさせる方向,すなわちスライドヒンジピン6の軸部61の先端部611をガラス扉3の上下方向の端部から突出させる方向を突出方向D1ということがある。また,これとは逆に,スライドヒンジピン6を上記着脱位置602にスライドさせる方向,すなわちスライドヒンジピン6の軸部61の先端部611をガラス扉3内に引っ込める方向を引込方向D2ということがある。
【0030】
図1,図3に示すごとく,上記固定板5の裏面側502には,上記ヒンジピンの軸部61を支持するための一対の支持部54A,Bが立設形成されている。そして,スライドヒンジピン6は,その軸部61を一対の支持部54A,Bにそれぞれ形成した軸穴541に挿入して,固定板5の裏面側502にスライド可能に配設されている。また,上記スプリング7は,上記一対の支持部54A,Bの間に配置されており,このスプリング7の内周側には上記軸部61が挿通されている。このように,スプリング7は,一対の支持部54A,B及びヒンジピンの軸部61を利用して,固定板5に配設されている。
なお,上記一対の支持部54A,Bは,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611の側に位置する一方を突出側支持部54Aといい,操作部62の側に位置する他方を操作部側支持部54Bという。
【0031】
また,図3に示すごとく,本例のスプリング7は,圧縮バネであり,上記スライドヒンジピン6の軸部61には,このスライドヒンジピン6を着脱位置602にスライドさせるときにスプリング7を圧縮させるための鍔部612が形成されている。本例では,図9,図10に示すごとく,この鍔部612は,スライドヒンジピン6の軸部61に形成した溝613に係合するEリング612により形成している。また,鍔部612は,上記取付位置601にあるヒンジピンの軸部61において,上記一対の支持部54A,Bの間において,上記突出側支持部54Aにできるだけ近い位置に形成されている。
また,上記スプリング7は,その内周側に上記軸部61を挿通させた状態で,上記鍔部612と上記操作部側支持部54Bとの間に配設されている。
【0032】
そして,図5に示すごとく,上記スライドヒンジピン6は,その操作部62を操作することにより,鍔部612と上記操作部側支持部54Bとの間でスプリング7を圧縮させ,スプリング7の圧縮付勢力に抗して,取付位置601から着脱位置602へとスライドさせることができる。また,図4に示すごとく,スライドヒンジピン6は,着脱位置602にスライドさせた後に,その操作部62を放すと,スプリング7の付勢力により元の取付位置601に戻ることができる。
【0033】
図4,図5に示すごとく,上記固定板5におけるスライド穴52は,上記スライドヒンジピン6が上下にスライドする方向に沿って形成されている。本例では,ヒンジ機構4をガラス扉3の上端角部に配設しており,上記スライド穴52は,固定板5において,上記一対の支持部54A,Bを形成した位置よりも下方側に形成されており,上記ピン通過穴51は,スライド穴52の下方部分の左右のいずれか一方に連通形成されている。
【0034】
なお,ヒンジ機構4をガラス扉3の下端角部に配設した場合には,上記スライド穴52は,固定板5において,上記一対の支持部54A,Bを形成した位置よりも上方側に形成し,上記ピン通過穴51は,スライド穴52の上方部分の左右のいずれか一方に連通形成することができる。
【0035】
また,図4に示すごとく,上記取付位置601にあるスライドヒンジピン6の操作部62の外周面から上記スライド穴52の上記引込方向D2の側の内壁522までの距離L1は,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611が突出側支持部54Aから突出する長さと突出側支持部54Aの厚みとの合計寸法L2よりも短くなっている。これにより,図5に示すごとく,スライドヒンジピン6を取付位置601から着脱位置602にスライドさせたときに,スライドヒンジピン6の軸部61の先端部611が突出側支持部54Aから抜けないようにすることができる。
【0036】
また,図2に示すごとく,スライド穴52の左右方向(横方向)の幅は,スライド穴52の左右方向における一対の内壁521がスライド穴52に挿通させた状態のスライドヒンジピン6の操作部62を回動させたときの回動軌跡Xの領域内に位置するように決定している。これにより,スライド穴52の左右方向における一対の内壁521は,取付位置601にあるスライドヒンジピン6の操作部62が回動したときに当接するストッパー部521をそれぞれ形成している。そして,取付位置601にあるスライドヒンジピン6の操作部62は,上記固定板5の表面側501から裏面側502には回動できなくなっている。
【0037】
次に,上記スライドヒンジピン6及びスプリング7を上記固定板5に配設する方法につき説明する。
この配設の際には,スライドヒンジピン6及びスプリング7を固定板5の裏面側502において組み付ける。このとき,まず,図8に示すごとく,上記一対の支持部54A,Bの間に上記スプリング7を配置し,上記スライドヒンジピン6の軸部61を,上記突出方向D1に向けて各支持部54A,Bの軸穴541及びスプリング7の内周側に挿通させる。そして,図9,図10に示すごとく,この挿通を行った状態で,スプリング7を圧縮変形させながら,スライドヒンジピン6の軸部61に形成した溝613にEリング612を嵌め込む。
【0038】
その後,図10,図11に示すごとく,スプリング7を圧縮変形させながら,スライドヒンジピン6の操作部62を,上記引込方向D2にスライドさせた状態で上記固定板5に形成したピン通過穴51を通過させ,固定板5の裏面側502から表面側501へと回動させる。そして,図1に示すごとく,作業者が操作部62を放すと,スプリング7の復元力によって,スライドヒンジピン6が上記取付位置601に配置される。
【0039】
このように,上記スライドヒンジピン6及びスプリング7は,固定板5の裏面側502において組み付け,その後,スライドヒンジピン6の操作部62を裏面側502から表面側501に回動させる。そのため,固定板5へのヒンジピン及びスプリング7の配設が容易であり,上記ヒンジ機構4を容易に形成することができる。
【0040】
また,ガラス扉3の枠部35にヒンジ機構4を配設する際に,スライドヒンジピン6の操作部62がスライド穴52の内壁521に当接することによって,スライドヒンジピン6の操作部62が意図せず固定板5の裏面側502に回動することを防止することができる。そのため,このスライドヒンジピン6及びスプリング7を固定板5に配設した状態のヒンジ機構4を,上記ガラス扉3の枠部35に配設することが容易である。
【0041】
次に,上記ガラス扉3を上記前枠2に取り付ける方法につき説明する。
この取付の際には,ガラス扉3の第2回動保持穴31に前枠2の固定ヒンジピン22を挿入すると共に,ガラス扉3におけるスライドヒンジピン6の軸部61の先端部611を前枠2の第1回動保持穴21に挿入する。
【0042】
このとき,図5に示すごとく,作業者は,上記固定板5のスライド穴52内に挿通配置されたスライドヒンジピン6の操作部62を操作して,このスライドヒンジピン6を上記スプリング7による付勢力に抗して上記取付位置601から上記着脱位置602までスライドさせる。そして,作業者がスライドヒンジピン6の操作部62を放したときには,図3に示すごとく,上記スプリング7の復元力により,スライドヒンジピン6は上記取付位置601に復帰する。
その後は,上記ガラス扉3は,上記スライドヒンジピン6及び固定ヒンジピン22を回動中心にして回動可能になり,ガラス扉3を前枠2に対して開閉可能に取り付けることができる。
【0043】
次に,上記パチンコ遊技機1における作用効果につき説明する。
上記のようにして,ガラス扉3を前枠2に取り付けた際には,スライドヒンジピン6が上記取付位置601に位置してガラス扉3が開閉可能な取付状態を形成する。このとき,スライドヒンジピン6は,スプリング7によって上記取付位置601に付勢されており,上記取付状態を容易に維持することができる。
【0044】
また,上記取付位置601にあるスライドヒンジピン6の操作部62は,上記固定板5の表面側501に位置しており,上記スライド穴52の左右方向の内壁(ストッパー部)521に当接することによって固定板5の裏面側502に回動できないようになっている。そのため,スライドヒンジピン6の操作部62がスライド穴52内に挿通された状態を容易に維持することができ,この操作部62が,意図せず固定板5の裏面側502に回動してしまうことを防止することができる。
【0045】
そして,ガラス扉3を前枠2との間で着脱する際には,固定板5の表面側501にある操作部62を操作して,スライドヒンジピン6を上記取付位置601から上記着脱位置602にスライドさせることができる。このとき,スプリング7は固定板5の裏面側502に配設されており,上記操作部62を操作する際にスプリング7が操作の障害になることがない。
それ故,本例のパチンコ遊技機1によれば,スプリング7がスライド操作の障害にならず,スライドヒンジピン6を容易にスライド操作させることができ,ガラス扉3を前枠2との間で容易に着脱することができる。
【0046】
(実施例2)
本例は,ガラス扉3を前枠2に対して閉じた際に,スライドヒンジピン6が外部からの不正な操作によって,上記取付位置601から着脱位置602にスライドさせられることを防止する例である。
すなわち,図12に示すごとく,本例のスライド穴52には,上記取付位置601にある上記スライドヒンジピン6の操作部62を挿通させて,スライドヒンジピン6が上記着脱位置602にスライドすることを防止するスライド防止穴53が連通形成されている。また,図13に示すごとく,本例の前枠2には,ガラス扉3を前枠2に対して閉じた状態で,上記取付位置601にあるスライドヒンジピン6の操作部62が上記スライド防止穴53に維持されるように,スライドヒンジピン6の回動を防止する回動防止部23が形成されている。
【0047】
本例においては,スライドヒンジピン6の操作部62をスライド防止穴53に挿通させた状態で,ガラス扉3を前枠2に対して閉じることができる。そして,ガラス扉3を前枠2に対して閉じた状態においては,前枠2に設けた回動防止部23がスライドヒンジピン6の操作部62に対向する。そのため,回動防止部23により,スライドヒンジピン6の操作部62を上記スライド防止穴53から上記スライド穴52に回動させることができなくなる。
【0048】
これにより,ガラス扉3を前枠2に閉じた際には,外部からの不正な操作によってスライドヒンジピン6を取付位置601から着脱位置602にスライドさせることをできなくすることができる。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
(実施例3)
本例は,図14,図15に示すごとく,ガラス扉3の後面側301に,ヒンジ機構4におけるスライドヒンジピン6の操作部62が回動することを防止する一対のガイド部32を設けた例である。この一対のガイド部32は,スライドヒンジピン6のスライド方向に沿って形成されている。そして,一対のガイド部32は,ガラス扉3にヒンジ機構4を固定したときには,スライドヒンジピン6の操作部62を左右両側から挟み込むことができる。
【0050】
これにより,スライドヒンジピン6は,その操作部62を常にガラス扉3に対して略直角に位置させた状態で上記取付位置601と着脱位置602との間でスライドさせることができる。そのため,本例によれば,操作部62を操作して,スライドヒンジピン6をスライドさせることが容易になる。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,パチンコ遊技機におけるヒンジ機構を示す斜視図。
【図2】実施例1における,ヒンジ機構を配設したガラス扉を前枠に閉じた状態の要部を上方から見た状態で示す上方断面図。
【図3】実施例1における,ヒンジ機構を配設したガラス扉を前枠に取り付けた状態の要部を側方から見た状態で示す側方断面図。
【図4】実施例1における,ヒンジ機構におけるスライドヒンジピンが固定位置にある状態のガラス扉の要部を後面側から見た状態で示す後面図。
【図5】実施例1における,ヒンジ機構におけるスライドヒンジピンを固定位置から着脱位置にスライドさせた状態のガラス扉の要部を後面側から見た状態で示す後面図。
【図6】実施例1における,ヒンジ機構を配設したガラス扉を後面側から見た状態で示す後面図。
【図7】実施例1における,パチンコ遊技機を前面側から見た状態で示す前面図。
【図8】実施例1における,一対の支持部の軸穴及び付勢手段の内周側にスライドヒンジピンの軸部を挿通させる状態を示す斜視図。
【図9】実施例1における,一対の支持部の軸穴及び付勢手段の内周側に挿通したスライドヒンジピンの軸部における溝にEリングを嵌め込む状態を示す斜視図。
【図10】実施例1における,スライドヒンジピンの操作部を固定板の裏面側から表面側に回動させる状態を示す斜視図。
【図11】実施例1における,スライドヒンジピンの操作部を固定板の裏面側から表面側に回動させた状態を示す斜視図。
【図12】実施例2における,固定板のスライド穴に連通形成したスライド防止穴にスライドヒンジピンの操作部を挿通させた状態のガラス扉の要部を後面側から見た状態で示す後面図。
【図13】実施例2における,ヒンジ機構を配設したガラス扉を前枠に閉じ,前枠の回動防止部をスライドヒンジピンの操作部に対向させた状態の要部を上方から見た状態で示す上方断面図。
【図14】実施例3における,一対のガイド部を後面側に設けたガラス扉にヒンジ機構を配設した状態の要部を後面側から見た状態で示す後面図。
【図15】実施例3における,一対のガイド部を後面側に設けたガラス扉にヒンジ機構を配設した状態の要部を側方から見た状態で示す側方断面図。
【符号の説明】
1...パチンコ遊技機,
2...前枠(枠体),
23...回動防止部,
3...ガラス扉(開閉扉),
4...ヒンジ機構,
5...固定板,
501...表面側,
502...裏面側,
51...ピン通過穴,
52...スライド穴,
521...左右方向の内壁,
53...スライド防止穴,
54A,B...支持部,
6...スライドヒンジピン,
601...取付位置,
602...着脱位置,
61...軸部,
611...先端部,
62...操作部,
7...スプリング(付勢手段),
X...回動軌跡,

Claims (2)

  1. 枠体と,該枠体に対してヒンジ機構を介して開閉可能に取り付けてなる開閉扉とを有してなる遊技機において,
    上記ヒンジ機構は,上記開閉扉に固定した固定板と,該固定板における上記開閉扉に対面する側である裏面側に配設したヒンジピンとを有してなり,
    上記ヒンジピンは,上記開閉扉が開閉する際の開閉支点となる軸部と,該軸部から突出形成した操作部とを有していると共に,上記軸部の軸方向において,上記枠体に対して上記開閉扉を開閉可能に取り付けるための取付位置と,上記枠体に対して上記開閉扉を着脱可能にするための着脱位置との間でスライド可能であり,
    上記固定板は,その上記裏面側で上記ヒンジピンを組み付けた後に,上記操作部を上記軸部を中心に回動させて上記裏面側からその反対の表面側へと通過させるためのピン通過穴と,該ピン通過穴に連通形成し,上記操作部を上記表面側に配置した状態で,上記ヒンジピンを上記取付位置と上記着脱位置との間でスライド可能にするためのスライド穴とを有しており,
    上記スライド穴には,上記取付位置にある上記ヒンジピンの上記操作部を挿通させて,当該ヒンジピンが上記着脱位置にスライドすることを防止するスライド防止穴が連通形成されており,
    上記ヒンジピンは,上記固定板の裏面側に配設した付勢手段によって上記取付位置に付勢されており,該取付位置においては,上記操作部は,上記スライド穴の内壁を上記操作部の回動軌跡領域内に設けたことにより,上記固定板の裏面側に回動することが規制されていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において,上記枠体には,該枠体に対して上記開閉扉を閉じた際に,上記取付位置にある上記ヒンジピンの上記操作部が上記スライド防止穴から上記スライド穴に回動することを防止する回動防止部が形成されていることを特徴とする遊技機。
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