JP5023278B2 - 遊技機のヒンジ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機において、枠体に対して開閉部材を開閉可能に配設するためのヒンジ構造に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、例えば、遊技領域を備えた遊技盤を取り付けた前枠の前面に、上記遊技領域が見えるようガラス板を設けて形成したガラス扉を開閉可能に配設している。このガラス扉は、メンテナンス性等を考慮して上記前枠に対して着脱可能に配設している。
例えば、特許文献1の遊技機においては、枠体に対して開閉扉を開閉可能に取り付けるために支持部に配設されたヒンジピンに、開閉扉が開閉する際の開閉支点となる軸部と、この軸部に対して屈曲形成した操作部とを形成している。
また、ヒンジピンは、コイルスプリングによって、開閉扉を枠体に取り付けるための取付位置に付勢してあり、操作部を操作したときには、コイルスプリングの付勢力に抗して、開閉扉を枠体に対して着脱するための着脱位置にスライドさせる(ヒンジピンの軸方向に移動させる)ことができる。これにより、ヒンジピンのスライド操作が容易で、開閉扉の着脱が容易な遊技機を構成している。
しかしながら、上記従来のヒンジピンにおいては、軸部に対して屈曲形成した操作部をスライド操作する際には、軸部には偏心荷重(モーメント荷重)が加わることになる。そのため、軸部と、この軸部を支持する固定板の支持部との間に大きな摩擦力が作用し、ヒンジピンのスライド操作を円滑に行うためには十分ではなかった。また、この問題は、屈曲形成された操作部の長さを長くしたときには、一層顕著になってしまう。
特開2005−379号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ヒンジピンと支持部との間に作用する摩擦力を低減させることができ、ヒンジピンのスライド操作を円滑に行うことができる遊技機のヒンジ構造を提供しようとするものである。
本発明は、遊技機における枠体に対して、開閉部材を開閉可能に配設するためのヒンジ構造であって、
軸方向にスライド可能なヒンジピンと、
該ヒンジピンをスライド可能に支持する支持部と、
上記ヒンジピンをスライド操作するための操作部材とを有しており、
上記ヒンジピンは、その先端部を上記支持部から突出させて、上記開閉部材の開閉軸を形成するよう構成してあると共に、付勢部材によって、当該ヒンジピンの先端部が上記支持部から突出する方向に付勢されており、
上記操作部材は、その回動支点部を中心に回動操作可能であり、かつ、その一端側に上記ヒンジピンの後端側と連結する連結部を有すると共に、その他端側に当該操作部材を操作するための操作部を有しており、
上記操作部材の上記操作部を操作することによって、上記ヒンジピンの先端部を上記突出する方向とは反対方向にスライドさせるよう構成してあり、
上記開閉部材には、上記回動支点部を上記反対方向から支持する平面を有する回動受け部と、上記操作部材の上記操作部を挿入配置する挿入配置穴とが形成してあり、
該挿入配置穴には、上記開閉部材を上記枠体に配設した状態において、上記ヒンジピンの周方向に回した上記操作部材の上記操作部が嵌り込む不正防止溝が形成してあることを特徴とする遊技機のヒンジ構造にある(請求項1)。
本発明の遊技機のヒンジ構造は、上記ヒンジピンをスライド操作する(ヒンジピンの軸方向に移動操作する)ための操作部材を有している。そして、ヒンジピンは、操作部材を操作することによって、その先端部を支持部側へ後退させるように構成してある。また、操作部材は、その回動支点部を中心に回動操作可能であり、その一端側に上記連結部を有すると共に、その他端側に上記操作部を有している。
上記操作部材の操作部を操作していない状態においては、ヒンジピンの先端部が上記支持部から突出しており、ヒンジピンの先端部によって、上記開閉部材の開閉軸が形成されている。また、この状態においては、ヒンジピンは、付勢部材によって当該ヒンジピンの先端部を支持部から突出させる方向に付勢されている。そのため、ヒンジピンの先端部によって、開閉部材の開閉軸を安定して形成することができる。
一方、開閉部材を枠体から取り外す際には、操作部材の操作部を操作して、この操作部材を回動支点部を中心に回動させ、ヒンジピンの先端部を支持部側へ後退させる(上記突出する方向とは反対方向に引き込む)。このとき、テコの原理を利用することにより、操作部材の操作部に係る力は、操作部材の連結部からヒンジピンに対して、その軸方向へ移動させる力(スライドさせる力)として適切に伝達することができる。
これにより、ヒンジピンに加わる偏心荷重を効果的に減少させることができ、ヒンジピンのスライド方向(軸方向)に、操作部材の操作部の操作による荷重をより直接的に加えることができる。
それ故、本発明の遊技機のヒンジ構造によれば、ヒンジピンと支持部との間に作用する摩擦力を低減させることができ、ヒンジピンのスライド操作を円滑に行うことができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記支持部は、上記開閉部材に直接形成することができ、また、開閉部材に配設した支持部材に形成することもできる。
また、上記支持部は、上記ヒンジピンの軸方向端部をそれぞれ支持するよう一対に形成し、上記付勢部材は、ヒンジピンの外周に装着すると共に、上記一対の支持部同士の間に配置したコイルスプリングとすることができる。この場合には、付勢部材によって、ヒンジピンを上記突出する方向に付勢する状態をコンパクトな形状で容易に構成することができる。
上記操作部材の回動支点部は、基点とした位置において操作部材を支えて回動させるよう構成することができる。また、回動支点部は、移動しながら操作部材を回動させるよう構成することもできる。具体的には、例えば、回動支点部は、開閉部材に形成した回動受け部に対してスライドしながら操作部材を回動させるよう構成することができる。この場合には、ヒンジピンの軸方向以外に発生する力(より詳しくは軸方向と交差する方向に発生する力)を容易に吸収する(減衰させる)ことができ、ヒンジピンに作用する摩擦力をより低減させることができる。
また、上記ヒンジ構造は、枠体側に配設することもできる。
以下に、本発明の遊技機1のヒンジ構造にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の遊技機1のヒンジ構造10は、図1、図2、図3に示すごとく、遊技機1における枠体11に対して、開閉部材12を開閉可能に配設するための構造である。このヒンジ構造10は、軸方向Lにスライド可能なヒンジピン3と、このヒンジピン3をスライド可能に支持する支持部材2と、ヒンジピン3をスライド操作するための操作部材4とを有している。
また、図1、図3に示すごとく、上記ヒンジピン3は、その先端部301を支持部材2から突出させて、開閉部材12の開閉軸120を形成するよう構成してあると共に、付勢部材35によって、当該ヒンジピン3の先端部301が支持部材2から突出する方向に付勢されている。また、上記操作部材4は、その回動支点部43を中心に回動操作可能であり、かつ、その一端側にヒンジピン3の後端部(後端側)302に連結した連結部41を有すると共に、その他端側に当該操作部材4を操作するための操作部42を有している。図2に示すごとく、上記ヒンジ構造10は、操作部材4の操作部42を操作することによって、ヒンジピン3の先端部301を突出する方向とは反対方向にスライドさせるよう構成してある。
以下に、本例の遊技機1のヒンジ構造10につき、図1〜図7と共に詳説する。
図3〜図6に示すごとく、本例の遊技機1は、パチンコ遊技機1である。本例の枠体11は、遊技領域を備えた遊技盤110を取り付けた前枠11であり、本例の開閉部材12は、前枠11の前面側に開閉可能に配設すると共に遊技領域を視認可能なガラス板123を設けてなるガラス扉12である。このガラス扉12は、メンテナンス性等を考慮して前枠11に対して開閉可能であると共に着脱可能に配設している。前枠11は、外枠14の前面側に配設してあると共に、パチンコ遊技を制御する各種制御装置及び各種電気部品を配設してなり、ガラス扉12は、プラスチック製の枠部121の裏側にガラス板123を配設してなる。
図3、図6に示すごとく、本例の支持部材2は、ガラス扉12の枠部121に配設してある。より具体的には、支持部材2は、ガラス扉12の枠部121に配設した防犯用板金122の一部を利用して形成してある。
また、図4、図6に示すごとく、ガラス扉12は、その側部の上下に形成した開閉軸120によって開閉可能である。本例のヒンジ構造10を形成するヒンジピン3は、ガラス扉12の側部の上側に配設してあり、ヒンジピン3の軸方向(スライド方向)Lをガラス扉12の上下方向Hに向けて、この上下方向Hにスライド可能に配設したスライドヒンジピン3である。また、ヒンジピン3は、その軸方向Lを、パチンコ遊技機1における上下方向Hに向けて配設してあり、本例のヒンジピン3の先端部301は上端部を形成し、後端部302は下端部を形成する。
また、図6に示すごとく、ガラス扉12の側部の下側には、ヒンジピン3と共に開閉軸120を形成する固定ヒンジ部(嵌合孔)15が形成してある。
また、図5に示すごとく、前枠11には、ヒンジピン3の先端部301を回動可能に支持する上側の回動支持部(嵌合孔)111及び、固定ヒンジ部15を回動可能に支持する下側の回動支持部(突出ピン)112が形成してある。
なお、上記枠体11と開閉部材12とは、上記前枠11とガラス扉12とする以外にも、パチンコ遊技機1における種々の枠部材と、これに開閉及び着脱可能に取り付けた種々の扉部材とすることができる。例えば、上記枠体11は前枠11とし、上記開閉部材12は遊技球を貯留するために前枠11の前面側に配設した球皿を有する球皿パネル13とすることもできる。この場合には、例えば、上記ヒンジ構造10は、球皿パネル13の下端角部に設けることができる。
図3に示すごとく、本例のヒンジ構造10は、ガラス扉12の裏面側に配設してあり、ガラス扉12を前枠11に閉じた際には、ガラス扉12の後方に隠され、操作部材4が操作できないようになっている。ここで、前面側とは、パチンコ遊技機1において遊技者に対向する側といい、裏面側とは、前面側とは反対側のことをいう。
本例においては、図1、図2に示すごとく、上記ヒンジピン3は、上記支持部材2に対してスライド可能に組み付けてある。
支持部材2には、ヒンジピン3の軸方向端部301、302をそれぞれ支持する一対の支持部21が形成してあり、各支持部21には、ヒンジピン3を挿通させるヒンジ穴211が形成してある。
本例の付勢部材35は、圧縮したときに弾性反発力を生ずるコイルスプリング35である。このコイルスプリング35は、ヒンジピン3の外周に装着した状態で、一対の支持部21同士の間に配置してある。また、ヒンジピン3の上側端部の近傍には、上側の支持部21Aの下側に位置すると共にコイルスプリング35の上端部を掛止する掛止リング31が装着してあり、コイルスプリング35は、掛止リング31と、下側の支持部21Bとの間に配置してある。本例の掛止リング31は、ヒンジピン3に形成した溝に係合させたEリングである。
図1、図2に示すごとく、本例の操作部材4は、その連結部41がヒンジピン3の後端部(下端部)302の近傍に連結してあり、その操作部42を上方へ引き上げることによって、ヒンジピン3を下降させるよう構成してある。操作部材4の操作部42は、操作性を考慮して、その先端操作部421が回動支点部43よりも下方に位置するよう、下方へ屈曲形成してある。本例の操作部材4は、ヒンジピン3及び回動受け部124と摺動する部位の摩擦力を低減させるために、ポリアセタール(POM)、又はフッ素入りのポリカーボネイト(PCF)等によって構成してある。
また、本例の操作部材4においては、回動支点部43から先端操作部421までの距離が、回動支点部43から連結用ピン32までの距離よりも長くなっている。より具体的には、前者の距離は、後者の距離の2倍以上になっている。また、本例の回動支点部43は、連結用ピン32の近傍に形成してある。これにより、ヒンジピン3を直接下げる動作と同等の効果を得ることができる。
また、操作部材4は、下側の支持部21Bと操作過程において接触する部分(当接する部分)が円弧形状を有している。これにより、操作部材4の滑らかな移動(若干の前後方向のスライド移動を含め)を補助している。
また、本例の回動支点部43は、操作部材4から外側に向けて突出形成した円柱形状を有している。
本例の操作部材4の連結部41は、ヒンジピン3の後端部302に形成した貫通穴及び、操作部材4の連結部41に形成した一対の連結支持部21における各貫通穴に、連結用ピン32(本例ではスプリングピン)を挿通配置することによって、ヒンジピン3に連結してある。
図7に示すごとく、ガラス扉12には、操作部材4の回動支点部43を回動可能に支持する回動受け部124が形成してある。そして、図1、図2に示すごとく、ヒンジピン3の先端部301を支持部材2から突出させた状態から、支持部材2へ引き込んだ状態へ移行させる過程において、操作部材4は、その回動支点部43を回動受け部124に対してパチンコ遊技機1の前後方向に若干スライドさせながら、この回動支点部43を中心に回動するよう構成してある。このようにすることで、ヒンジピンの軸方向以外に発生する力(より詳しくは軸方向と交差する方向に発生する力)を容易に吸収する(減衰させる)ことができ、ヒンジピンに作用する摩擦力をより低減させることができる。
また、本例の回動受け部124は、回動支点部43の下側位置に形成してある。また、ガラス扉12には、回動支点部43の上側位置において、操作部材4が不要に上方へ移動することを防止するための受け部125が形成してある。なお、回動受け部124は、支持部材2に形成することもできる。
また、図示は省略するが、上記回動受け部124は、回動支点部43を位置を固定して回動支持する軸受部とし、連結部41に、連結用ピン32がスライド可能に係合する長穴を形成することもできる。この場合には、操作部材4を回動支点部43を中心に回動させる際には、長穴内を連結用ピン32が移動することにより、ヒンジピン3を円滑にスライド操作することができる。
また、図7に示すごとく、支持部材2には、操作部材4の操作部42を挿入配置する挿入配置穴22が形成してあり、この挿入配置穴22には、ガラス扉12を前枠11に対して閉じた時(通常遊技時)に、その閉じる動作に伴って操作部材4の操作部42が前枠11側に設けられた当接部(図示略)に当接することにより案内されて、嵌り込まれる不正防止溝221が形成してある。
操作部材4及びヒンジピン3は、ヒンジピン3の軸方向Lに対する周方向に回すことが可能であり、操作部材4を回動操作するための操作可能状態と、この操作可能回転位置からヒンジピン3の軸方向Lに対する周方向に回転させることによって、操作部材4の他端側の部分を不正防止溝221内に配置する操作不能状態とを形成可能である。
そして、ヒンジピン3によってガラス扉12の開閉軸120を形成し、このガラス扉12を前枠11に閉じた状態において、操作不能状態を形成したときには、遊技者等が不正にヒンジピン3を軸方向Lへスライドさせようとしても、回動支点部43が回動受け部124に支持されることで、操作部材4が下方へ移動することが規制されると共に、操作部42が不正防止溝221に支持されることで、操作部材4が上方へ移動することが規制されることも相まって、ヒンジピン3を下方にスライドさせることができなくなる。これにより、ガラス扉12を前枠11に対して閉じたときの防犯効果を向上させることができる。
上記操作部材4の操作部42を操作していない状態においては、図1に示すごとく、ヒンジピン3の先端部301が支持部材2の上側の支持部21Aから突出しており、ヒンジピン3の先端部301によって、ガラス扉12の開閉軸120が形成されている。また、ガラス扉12を前枠11に対して閉じ、遊技者によってパチンコ遊技可能な状態を形成したときには、操作部材4がガラス扉12の後方に隠され、操作部材4が操作できないようになっている。さらに、パチンコ遊技可能な状態においては、上記のごとく、ヒンジピン3の不正なスライド操作もできなくなっている。
また、ガラス扉12の開閉軸120としてのヒンジピン3を中心に、ガラス扉12を前枠11に対して開閉させるときには、コイルスプリング35によって、ヒンジピン3の先端部301が支持部材2の上側の支持部21Aから突出した状態が維持される。これにより、ヒンジピン3の先端部301によって、ガラス扉12の開閉軸120を安定して形成することができる。
一方、パチンコ遊技機1の組付時又はメンテナンス時等に、ガラス扉12を前枠11から取り外す際には、図2に示すごとく、操作部材4の操作部42を操作して、付勢部材35による付勢力に抗して、操作部材4を回動支点部43及び回動受け部124を中心に前後方向に若干スライドさせながら回動させ、ヒンジピン3の先端部301を支持部材2へ後退させる(上記突出する方向とは反対方向に引き込む)。このとき、操作部材4の操作部42を上方へ持ち上げることにより、操作部材4の連結部41が下降し、この連結部41に連結されたヒンジピン3が支持部材2に対して下降する。
これにより、操作部材4の操作部42の操作によりヒンジピン3をスライド(下降)させる力は、操作部材4の連結部41からヒンジピン3に直接伝達することができる。そのため、ヒンジピン3に加わる偏心荷重を効果的に減少させることができ、ヒンジピン3のスライド方向(軸方向)Lに、操作部材4の操作部42の操作による荷重を直接加えることができる。
それ故、本例のパチンコ遊技機1のヒンジ構造10によれば、ヒンジピン3と支持部材2(詳しくは支持部21のヒンジ穴211)との間に作用する摩擦力を低減させることができ、ヒンジピン3のスライド操作を円滑に行うことができる。
また、本例のヒンジ構造10は、支持部材2におけるヒンジピン3の形成位置から、操作部42の先端までの操作距離が長い場合に、特に有効な構造である。
すなわち、図3、図4に示すごとく、近年のパチンコ遊技の演出効果の拡充により、ガラス扉12の枠部121には、電飾部品等が多く配置されることにより、また、意匠効果の拡充により、ガラス扉の枠部を前面側に張り出すように形成することで、ガラス扉12の枠部121における前後方向Dの厚み寸法が大きくなる傾向にある。
これに対し、ガラス扉12の枠部121におけるヒンジピン3の形成位置を従来のように枠部121の後方位置に形成すると、ガラス扉12を前枠11に対して開閉する際に、ガラス扉12の枠部121の側壁部121Aが前枠11の先端部11Aに干渉するおそれが生じる。図3においては、枠部121の後方位置に形成したヒンジピンを3Xで示し、枠部121の側壁部121Aの回動軌跡をX1で示す。この場合、ガラス扉を45°程開放させただけで枠部121の側壁部121Aが前枠11の先端部11Aに干渉してしまうことがわかる。
また、ガラス扉12の開閉軸120の裏側周辺には、近年、パチンコ遊技機1の防犯性の強化を目的として、板金等を屈曲形成してネズミ返し的に嵌合させる構造を施している。この場合も、ヒンジピン3の形成位置を従来のように枠部121の後方位置に形成すると、ガラス扉12を前枠11に対して開閉する際に、ガラス扉12の枠部121に配設した防犯用板金122の先端部122Aが遊技盤110に配設したレール飾り114に干渉したり、ガラス扉12の枠部121の後方角部121Bが前枠11における防犯板金113の先端部113Aに干渉するおそれが生じる。
図3においては、防犯用板金122の先端部122Aの回動軌跡及び枠部121の後方角部121Bの回動軌跡をX2で示す。この場合にも、防犯用板金122の先端部122Aがレール飾り114に干渉し、枠部121の後方角部121Bが防犯板金113の先端部113Aに干渉してしまうことがわかる。
そこで、ガラス扉12の枠部121におけるヒンジピン3をできるだけ枠部121の前方位置に形成すると共に、ヒンジピン3をスライド操作する操作部材4の長さを長くすることが考えられる。このとき、従来のヒンジピン(ヒンジピンの端部に操作部分を直接折曲形成したもの)によると操作部分の長さが長くなることにより、ヒンジピンの軸部に加わる偏心荷重(モーメント荷重)が一層大きくなり、結果として支持部材2に一層大きな摩擦力が作用し、ヒンジピン3の円滑なスライド操作を一層阻害する要因になる。
これに対し、本例の操作部材4を用いれば、操作部42を長くしても、操作部材の操作部に係る力を、部材操作部の連結部からヒンジピンに対して、その軸方向へ移動させる力(スライドさせる力)として適切に伝達することができる。
それ故、ヒンジピンと支持部との間に作用する摩擦力を低減させることができ、ヒンジピンのスライド操作を円滑に行うことができる。
なお、本例の遊技機のヒンジ構造10は、上記パチンコ遊技機1に採用するだけでなく、アレンジボール遊技機、コイン、メダル、遊技球等を遊技媒体に使用するスロットマシン等の各種遊技機に採用することができる。
実施例における、ヒンジピンの先端部によって開閉部材の開閉軸を形成した状態のパチンコ遊技機のヒンジ構造を示す説明図。 実施例における、ヒンジピンの先端部を支持部材へ引き込んだ状態のパチンコ遊技機のヒンジ構造を示す説明図。 実施例における、前枠に対してガラス扉を閉じた状態のパチンコ遊技機を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、前枠に対してガラス扉を開けた状態のパチンコ遊技機を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、パチンコ遊技機の全体を簡略的に示す正面図。 実施例における、ガラス扉の裏面側を示す裏面図。 実施例における、パチンコ遊技機のヒンジ構造を示す斜視説明図。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
10 ヒンジ構造
11 前枠(枠体)
12 ガラス扉(開閉部材)
120 開閉軸
124 回動受け部
2 支持部材
21 支持部
3 ヒンジピン
301 先端部
302 後端部
35 付勢部材(コイルスプリング)
4 操作部材
41 連結部
42 操作部
43 回動支点部
L 軸方向

Claims (1)

  1. 遊技機における枠体に対して、開閉部材を開閉可能に配設するためのヒンジ構造であって、
    軸方向にスライド可能なヒンジピンと、
    該ヒンジピンをスライド可能に支持する支持部と、
    上記ヒンジピンをスライド操作するための操作部材とを有しており、
    上記ヒンジピンは、その先端部を上記支持部から突出させて、上記開閉部材の開閉軸を形成するよう構成してあると共に、付勢部材によって、当該ヒンジピンの先端部が上記支持部から突出する方向に付勢されており、
    上記操作部材は、その回動支点部を中心に回動操作可能であり、かつ、その一端側に上記ヒンジピンの後端側と連結する連結部を有すると共に、その他端側に当該操作部材を操作するための操作部を有しており、
    上記操作部材の上記操作部を操作することによって、上記ヒンジピンの先端部を上記突出する方向とは反対方向にスライドさせるよう構成してあり、
    上記開閉部材には、上記回動支点部を上記反対方向から支持する平面を有する回動受け部と、上記操作部材の上記操作部を挿入配置する挿入配置穴とが形成してあり、
    該挿入配置穴には、上記開閉部材を上記枠体に配設した状態において、上記ヒンジピンの周方向に回した上記操作部材の上記操作部が嵌り込む不正防止溝が形成してあることを特徴とする遊技機のヒンジ構造。
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