JP3907434B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機などの遊技機に関し、特に前面枠の開口部を前面から塞ぐガラス枠等の前面開閉部材を開閉可能に設けた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明すると、大きな開口部を開設した前面枠に、表面に遊技部を形成した遊技盤を配置し、前面枠の開口部を、ガラス枠や開閉パネルを開閉可能に取り付けて前面から覆って塞ぎ、ガラス枠のガラスを通して遊技盤の遊技部が見えるように構成されている。
そして、ガラス枠や開閉パネルは、その一側に設けた蝶番機構により前面枠に対して開閉可能に、且つ着脱可能に取り付けられており、他側に設けた施錠機構により閉状態で施錠される。着脱可能な蝶番機構は、前面枠側に軸受孔を設け、この軸受孔に挿入する軸を例えば開閉パネル側に設け、軸を上下動させることにより軸受孔から抜いて開閉パネルが前面枠から取り外せるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した蝶番機構は、開閉パネルやガラス枠を閉じた状態では外部から軸に手が届かないので、取り外し操作を行うことができないはずである。
しかしながら、巧妙な不正行為者が開閉パネルやガラス枠と前面枠との僅かな隙間などから細長いプラスチック板を挿入して軸を上下動させてガラス枠等を外してしまい、遊技部内の入賞口に直接球を入れる不正行為が行われることも考えられる。
【0004】
本発明は上記した事情に鑑み提案されたもので、その目的は、本来的に取り外し操作を行う必要がない閉状態においては取り外し操作が不能であって、開いた状態でのみ取り外し操作を行うことができる蝶番機構を備え、不正行為を有効に防止できる遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、開口部を開設した前面枠と、該前面枠の開口部を前面から塞ぐようにして前面枠に取り付けられた前面開閉部材と、前面開閉部材の一側上下を前面枠に対して開閉可能に取り付ける第1蝶番機構及び第2蝶番機構とを備えた遊技機において、
上記第1蝶番機構は、前面開閉部材の一側上下の一方に設けた固定軸受孔と、前面枠側に設けられて上記固定軸受孔に挿入する固定軸部材と、から構成され、
上記第2蝶番機構は、前面開閉部材の一側上下の他方に上下動可能に設けられて前面開閉部材と共回りする可動軸部材と、前面開閉部材の裏側に取り付けられ、上記可動軸部材を支持する軸支持部材と、前面枠側に設けられて上記可動軸部材の先端が挿入される可動側軸受孔と、可動軸部材の先端が可動側軸受孔に挿入する方向に付勢する付勢部材とから構成され、可動軸部材の一部を横方向へ突出して横突出部とし、
上記前面開閉部材の背面と軸支持部材との間に空部を形成し、該空部内に横突出部を収容し、前面開閉部材の開閉動作により可動軸部材を前面開閉部材と共回りさせるように構成し、
前面開閉部材が閉じた状態では、可動軸部材が可動側軸受孔から抜ける方向に移動する際に可動軸部材の横突出部に当接して可動軸部材の抜けを阻止し、前面開閉部材が開いた状態では、上記横突出部が前面開閉部材と共回りして可動軸部材の抜け方向への移動を許容する可動軸部材用可動範囲規制部材を前面枠側から突出した状態で設けたことを特徴とする遊技機である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1の斜視図、図2はガラス枠2を開いた状態におけるパチンコ遊技機1の右側面図、図3は遊技盤とガラス枠2と開閉パネル3とを取り外した状態におけるパチンコ遊技機1の正面図である。
【0012】
パチンコ遊技機1は、図1から図3に示すように、機枠4の前面に、開口部5を有する額縁状の前面枠6をヒンジ7により開閉可能に取り付け、前面枠6の裏面に遊技盤収納枠8を固定し、該遊技盤収納枠8の下部に、発射レール9を前面に備えたフレームボード10を設け、表面に遊技部を形成した遊技盤(図示せず)をフレームボード10上に載置した状態で遊技盤収納枠8内に着脱可能に取り付けて遊技部を上記開口部5に臨ませ、前面枠6には、前面から開口部5を覆って塞ぐガラス枠2と開閉パネル3を開閉可能に取り付け、開閉パネル3の前面には上皿11を設け、前面枠6の下部前面に下皿12と発射操作ハンドル13と灰皿14とを並べて設けてある。そして、本実施形態では、ガラス枠2と開閉パネル3を前面枠6に取り付けるためのベースとして、前面枠6の開口部5の左開口縁に沿って、金属板製の縦長な取付ベース15をねじで固定し、右開口縁に沿って、金属板製の縦長な施錠ベース16をねじで固定し、この施錠ベース16にガラス枠用施錠機構と開閉パネル用施錠機構を設け、両施錠機構をシリンダ錠17と連携してある。
なお、ガラス枠2及び開閉パネル3は、本発明における前面開閉部材として機能するものである。
【0013】
ガラス枠2は、図2に示すように、開口部を開設したプラスチック製の枠本体20の裏面に金属製のガラス保持枠21を設け、該ガラス保持枠21の断面略W字状の溝内に縁部を嵌合した状態で透明な板ガラス22を前後2枚設け、一側下部に設けた第1蝶番機構23Aと一側上部に設けた第2蝶番機構24Aにより前面枠6に対して開閉可能に取り付けられ、閉状態ではガラス枠用施錠機構のフック(図示せず)が自由端側裏面の施錠受部25に係合して施錠される。
【0014】
開閉パネル3は、プラスチック製の横長なベース26の前面に上皿11を取り付けるとともに上皿11以外の前面をプラスチック製のカバー部材27を被覆して装飾性を高めたパネルであり、一側上部に設けた第1蝶番機構23Bと一側下部に設けた第2蝶番機構24Bにより前面枠6に対して開閉可能に取り付けられ、閉状態では開閉パネル用施錠機構のフックが自由端側裏面の施錠受部28に係合して施錠される。
【0015】
次に、蝶番機構について説明する。
先ず、開閉パネル3の一側上部を前面枠6側に取り付ける第1蝶番機構23Bについて説明する。
第1蝶番機構23は軸が固定されたタイプの蝶番機構であり、図5に示すように、開閉パネル3の一側に金属板製の軸支持部材30をねじで固定した状態で設け、この軸支持部材30の上部に形成された固定軸受孔31と、前面枠6側に設けた前記取付ベース15の起立片32に上下方向に向けて固定された固定軸部材33とからなり、固定軸部材33が固定軸受孔31内に挿入されると、固定軸受孔31側、すなわち軸支持部材30側を固定軸部材33側、すなわち前面枠6側に対して回動可能に軸着することができる。
【0016】
本実施形態では、図4に示すように、取付ベース15から前方に突出した起立片を上下に貫通した状態で1本の軸材を設け、起立片32から上方に突出した部分を、ガラス枠2の一側下部を軸着するための第1蝶番機構23Aの固定軸部材33として機能させ、起立片32から下方に突出した部分を、開閉パネル3の一側上部を軸着するための第1蝶番機構23Bの固定軸部材33として機能させている。しかし、固定軸部材33は、ガラス枠2用と開閉パネル3用とを別個にしたり、或いは、固定軸部材のそれぞれの位置を異ならせるようにしてもよい。
なお、図4中に符号34で示す部分は、取付ベース15の内側の縁から起立した異物挿入防止用の壁部であり、本願発明の異物進入防止部材として機能するものである。
【0017】
開閉パネル3の一側下部を前面枠6に対して開閉可能に軸着する第2蝶番機構24Bは、軸が可動の蝶番機構であり、前記軸支持部材30の下部に上下動可能に設けられて開閉パネル3と共回りする可動軸部材40と、前面枠6側に設けられて上記可動軸部材40の先端が挿入される可動側軸受孔41と、可動軸部材40の先端を可動側軸受孔41内に挿入する下方向に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング42などから構成されている。
【0018】
具体的には、図4に示すように、前面枠6の開口部5の一側最下部に位置している前記取付ベース15の下端に起立片43を前方に立設し、この起立片43に可動側軸受孔41を開設してある。
【0019】
軸支持部材30は、図5から図8に示すように、金属板を断面クランク形に屈曲して下段面30aと接続面30bと上段面30cとを形成し、下段面30aから突出した耳片43に固定用の孔44を開設し、上段面30cの軸着側から下段面側の途中まで切り欠いて操作開口部45を開設し、上段面30aの上端部分を前方に屈曲した屈曲片46に前記固定軸受孔31を開設し、上段面30aの軸着側下端部分を前方に屈曲した屈曲片47と上記操作開口部45の軸着側下端開口縁部を前方に屈曲した屈曲片48とに可動軸用支持孔50を直線上に開設し、操作開口部45の上方及び下方に固定用の孔51を複数箇所開設してある。なお、前記下段面30aと上段面30cとの段差は、後述する可動軸部材40の操作部を収納し得る寸法としてある。また、両屈曲片47,48の間であって可動軸部材40の先端側に位置する軸支持部材30の一部を前方に膨出して、後述する可動軸部材40のばね受部が支障なく上下動可能に収まるように膨出部52を形成してある。
【0020】
可動軸部材40は、図面の実施形態では軸材の一部、詳しくは上半部分(後端部分)を横方向に屈曲して該屈曲部分を操作部55を兼ねた横突出部としたL字状の軸であり、先端から少し上方に後退した位置にフランジ状のばね受部56を設けてある。なお、操作部55の長さは、可動軸用支持孔50から操作開口部45の下段面30a側の縁までの寸法よりも少し長く設定してある。
【0021】
この可動軸部材40を軸支持部材30に装着すると、すなわち図7に示すように、軸部にコイルスプリング42を巻装した状態で先端部分を下の可動軸用支持孔50内に、軸部の上端部分を上の可動軸用支持孔50内に挿入すると、コイルスプリング42の付勢力により可動軸部材40が下方に押し下げられて操作部55が上の可動軸用支持孔50の屈曲片48に当接して停止し、先端が下の可動軸用支持孔50から突出する。また、操作部55は、前記した長さに設定してあるので、その先端が操作開口部45の縁に係合(当接)可能となる。
【0022】
そして、可動軸部材40を装着した軸支持部材30を開閉パネル3の裏側にねじ57で固定すると、図8に示すように、開閉パネル3の背面と軸支持部材30との間に操作部収容用の空部58が形成され、該空部58内に収容された操作部55は上下動可能であるが、軸支持部材30の背面と開閉パネル3のベース26とに挟まれることによって、開閉パネル3に対して自由回動不能となる。したがって、軸支持部材30と開閉パネル3の背面が係合部として機能し、開閉パネル3の開閉操作を行うと、軸支持部材30と開閉パネル3の背面のいずれか一方が係合部として操作部55に当接し、これにより可動軸部材40と開閉パネル3と共回りさせることができる。
【0023】
なお、開閉パネル3の背面には、図5に示すように、ストッパー60を操作部55の上方に突設してあるので、可動軸部材40を上昇させて先端が可動軸用支持孔50の近くまで後退しても操作部55が上記ストッパー60に当接して上昇範囲が規制され、この規制により可動軸部材40の先端が可動軸用支持孔50から外れることはない。すなわち、本実施形態ではストッパー60が本発明のストッパー部材として機能して、開閉パネル3が開いた状態ではストッパー60が可動軸部材40の可動範囲(ストローク)を規制し、これにより外れることを防止している。
【0024】
このような第1,第2蝶番機構23B,24Bを備えた開閉パネル3を前面枠6に取り付けるには、開閉パネル3を少し傾けた状態で、先ず、第1蝶番機構23Bの固定軸受孔31内に前面枠6側の固定軸部材33を挿入し、第2蝶番機構24Bの操作部55を指で上昇させて可動軸部材40の先端を後退させた状態で当該先端を前面枠6側の可動側軸受孔41上に位置合わせして、この状態で可動軸部材40を下降して先端を可動側軸受孔41内に挿入する。
【0025】
このようにして開閉パネル3を前面枠6に取り付けると、第1蝶番機構23Bの固定軸部材33及び第2蝶番機構24Bの可動軸部材40を中心にして開閉パネル3が回動自在となる。そして、開閉パネル3の自由端側を前面側に押圧すると、施錠機構のフックが施錠受部28に係合して閉状態で施錠される。
【0026】
本発明では、開閉パネル3などの前面開閉部材が閉じた状態では、可動軸部材40が可動側軸受孔41から抜ける方向に移動する際に可動軸部材40の横突出部に当接する位置に突設されて可動軸部材40の抜けを阻止し、前面開閉部材が開いた状態では、上記横突出部が前面開閉部材と共回りして可動軸部材40の抜け方向の移動を許容する可動軸部材用可動範囲規制部材61を設けてある。
【0027】
本実施形態では、図4及び図5に示すように、取付ベース15の下部の一部を切り起こすことにより、下降状態(挿入状態)で停止している可動軸部材40の操作部55の少し上方(可動軸部材40の先端が可動側軸受孔41から抜けるためのストロークよりも短い長さの範囲)に可動軸部材用可動範囲規制部材61を突設してある。
【0028】
したがって、開閉パネル3を閉じると、前記可動軸部材用可動範囲規制部材61が操作部55の上に位置して、可動軸部材40の上昇を強制的に阻止している。このため、前面枠6の開口部5と開閉パネル3との間の隙間からプラスチック板等の異物を差し込んで可動軸部材40を上昇させて可動軸側軸受孔41から抜こうとしても、可動軸部材40が可動軸部材用可動範囲規制部材61によって上昇が阻止され、開閉パネル3の軸着側が取り外される不正行為を確実に防止できる。
【0029】
そして、球供給装置や球発射装置のメンテナンス等で開閉パネル3を取り外す必要があるときには、先ず、ガラス枠2を開放した後に開閉パネル3の施錠を解錠し、開閉パネル3を大きく開いて開状態とする。開閉パネル3を開状態にすると、可動軸部材40が開閉パネル3と共回りして操作部55が可動軸部材用可動範囲規制部材61の規制から外れて移動が許容される。すなわち自由に上下動可能となるので、従来通り、作業者が指で操作部55を持ち上げて可動軸部材40の先端を可動側軸受孔41から引き抜いて外すことができる。可動軸部材40が可動側軸受孔41から外れたならば、開閉パネル3の下部を手前に引きながら下降することにより、前面枠6側の固定軸部材33から軸支持部材30の固定軸受孔31を外すことができ、これにより開閉パネル3を前面枠6から取り外すことができる。
【0030】
また、異物進入防止部材として前面枠6側から突出した状態で設けた異物挿入防止用壁部34が前記可動軸部材用可動範囲規制部材61よりも内側(中央側)、換言すると前面枠6の開口部5側に設けられているので、開閉パネル3が閉じた状態で、前面枠6と開閉パネル3との重合部分に万一異物が挿入された場合に、不正行為を未然に防止できる。すなわち、可動軸部材40は、不正行為者により不正に操作されてしまいかねない位置に配設されているが、可動軸部材用可動範囲規制部材61の存在により可動軸部材40が動作しないので、万一、異物が挿入されたとしても開閉パネル3が取り外されてしまうことを防止でき、また、異物進入防止用壁部34が突出しているので、この異物進入防止用壁部34により、それよりも内側へは不正行為者による不正行為を防止できる。したがって、前面枠6と開閉パネル3との重合部分への異物の進入による不正行為を確実に防止できる。
【0031】
さらに、異物挿入防止用壁部34は、軸支持部材30のクランク形状に屈曲した部分と隣り合うように突設されているので、可動軸部材40の操作部55を回避して大きく形成することができる。したがって、開閉パネル3の縦方向全体を挿入防止用壁部34で防御することができる。
【0032】
なお、異物挿入防止用壁部34は、例えば可動軸部材40の外側に設けることも考えられるが、開閉パネル3の外側に接近した状態で設けると開閉パネル3を開く際に開閉パネル3の側部と異物挿入防止用壁部34とが干渉してしまい、開動作に支障を生じ、また、開動作できるように少し離して異物挿入防止用壁部34を設けると、開閉パネル3の側部との間に隙間ができてしまい、異物挿入による不正行為防止という機能が満たされなくなってしまう。また、可動軸部材40に近い内側に異物挿入防止用壁部34を設けることも考えられるが、軸支持部材30の面が存在し、異物挿入防止用壁部34の突出長さがその面までに制限されてしまうので、異物進入防止の機能はある程度満たすが不完全である。この様な理由により、本実施形態においては前記したように、異物挿入防止用壁部34は、クランク形状となっている軸支持部材30の屈曲部に隣り合うように突設してある。
【0033】
次に、ガラス枠2の一側下部を前面枠6側に取り付ける第1蝶番機構23Aについて説明すると、この第1蝶番機構23Aは、図2に示すように、ガラス枠2の枠本体20の裏面一側下部に軸支持部材30´をねじで固定し、この軸支持部材30´の下部に固定軸受孔31´を形成し、前面枠6側に設けた前記固定軸部材33が上記固定軸受孔31´内に嵌合するように構成されている。
【0034】
また、ガラス枠2の一側上部を前面枠6側に取り付ける第2蝶番機構24Aは、可動軸部材の上下の向きが逆になるだけであって、基本的な構成は開閉パネル3の第2蝶番機構24Bと同様である。すなわち、図2、及び図10に示すように、枠本体20の裏側に軸支持部材を35をねじで固定し、この軸支持部材35に可動軸部材40aを、先端を上に向けて操作部55aを下にして上下動可能な状態で設け、軸支持部材35と枠本体20との間に操作部55aを、上下動可能だが操作部55aが軸支持部材30aまたは枠本体20に当接してガラス枠2と共回りする状態で収容し、この可動軸部材40aの下方に、枠本体20から突設したストッパー60aを突設してある。そして、ガラス枠2を閉じた状態で、操作部55aのすぐ下に位置するように、可動軸部材用可動範囲規制部材61aを前面枠6側に設ける。この可動軸部材用可動範囲規制部材61aは、開閉パネル3用の第2蝶番機構24Bの場合と同様に、取付ベース15の一部を切り起こして成形する。なお、軸支持部材35のガラス保持枠21側には、図10に示すように、配線63の引っ掛かりを防止する壁部64を立設してある。
【0035】
したがって、ガラス枠2は、第1,第2蝶番機構23A,24Aの固定軸部材33及び可動軸部材40aを中心にして開閉動作を行うことができる。そして、自由端側を前面枠6に押圧すると、ガラス枠用施錠機構のフックがガラス枠2の裏面に設けてある施錠受部25に係合して施錠することができる。この閉状態においては、可動軸部材用可動範囲規制部材61aが可動軸部材40aの下降を阻止しているので、前面枠6の開口部5とガラス枠2との間の隙間から細長いプラスチック板等の異物を挿入して可動軸部材40aを下降しようとしても下降させることができない。したがって、この部分からの不正行為を有効に防止できる。なお、ガラス枠2を開いた状態においては、可動軸部材40aの操作部55aが可動軸部材用可動範囲規制部材61aの規制範囲から外れて移動を許容するので、作業者が操作部55aを操作して可動軸部材40aを下降して先端を可動側軸受孔41aから引き抜くことができる。したがって、作業者は必要に応じてガラス枠2を取り外すことができる。
【0036】
ところで、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0037】
例えば、本発明の前面開閉部材は、ガラス枠2と開閉パネル3に限定されるものではなく、前面枠6の開口部5を前面から塞ぐようにして前面枠6に開閉可能に取り付けられる部材であればよい。具体的には、本実施形態のガラス枠と開閉パネルとを一体化した前面開閉パネルでもよい。
【0038】
また、可動軸部材40に設ける横突出部は、前記操作部55に限定されるものではなく、可動軸部材40の軸方向から横方向に突出して可動軸部材用可動範囲規制部材61に当接するものであればよい。例えば、可動軸部材40の途中に横方向に突出する突起により構成してもよい。
【0039】
さらにまた、可動軸部材40を前面開閉部材と共回りさせる構成は、横突出部を前面開閉部材の背面と軸支持部材30との間に形成した空間に収容する構成に限らず、共回りさせることができる構成であればどのような構成でもよい。例えば、可動軸部材40を支持する軸孔の断面を多角形とし、これに貫通する可動軸部材40の断面も多角形としてもよいし、前面開閉部材に、可動軸部材40の横突出部に係合して共回りさせる係合部を形成してもよい。
【0040】
また、本発明は、パチンコ遊技機1に限らず、前面枠6の開口部5に前面開閉部材を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよく、例えばスロット遊技機、雀球式遊技機などでもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、前面開閉部材が閉じた状態では、可動軸部材が可動側軸受孔から抜ける方向に移動する際に、前面枠側に突設した可動軸部材用可動範囲規制部材が可動軸部材の横突出部に当接し、これにより可動軸部材の抜けを阻止することができる。したがって、前面枠の開口部と前面開閉部材との隙間から異物を挿入して可動軸部材を操作して不正に前面開閉部材を前面枠から外す不正行為を有効に防止することができる。
そして、前面開閉部材が開いた状態では、上記横突出部が前面開閉部材と共回りして可動軸部材の抜け方向の移動を許容するので、店員等が必要に応じて前面開閉部材を取り外すことができ、メンテナンスや修理などの作業性を損なうことがない。
【0043】
さらに、可動軸部材を支持する軸支持部材を前面開閉部材の裏側に取り付け、該前面開閉部材の背面と軸支持部材との間に空部を形成し、該空部内に横突出部を収容し、前面開閉部材の開閉動作により可動軸部材を前面開閉部材と共回りさせるようにしたので、可動軸部材を前面開閉部材と共回りさせるために別部材を新たに追加することなく構成することができ、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】ガラス枠と開閉パネルを開いた状態におけるパチンコ遊技機の右側面図である。
【図3】遊技盤とガラス枠と開閉パネルを外した状態におけるパチンコ遊技機の正面図である。
【図4】取付ベースの下部の正面図である。
【図5】開閉パネルの第1蝶番機構及び第2蝶番機構の要部の正面図である。
【図6】軸支持部材と可動軸部材の分解した状態の正面図である。
【図7】(a)は可動軸部材を装着した状態における軸支持部材の斜視図、(b)は可動軸部材を外した状態の斜視図である。
【図8】開閉パネルの第2蝶番機構の部分で切断した断面図である。
【図9】開閉パネルが前面枠に対して閉じた状態における開閉パネルの第2蝶番機構の部分で切断した断面図である。
【図10】ガラス枠の第2蝶番機構の正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 ガラス枠
3 開閉パネル
4 機枠
5 前面枠の開口部
6 前面枠
7 ヒンジ
8 遊技盤収納枠
9 発射レール
10 フレームボード
11 上皿
12 下皿
13 発射操作ハンドル
14 灰皿
15 取付ベース
16 施錠ベース
20 ガラス枠の枠本体
21 ガラス保持枠
22 板ガラス
23 第1蝶番機構
24 第2蝶番機構
25 施錠受部
26 ベース
27 カバー部材
28 施錠受部
30 軸支持部材
31 固定軸受孔
32 起立片
33 固定軸部材
34 異物挿入防止用壁部
40 可動軸部材
41 可動側軸受孔
42 コイルスプリング
43 耳片
44 孔
45 操作開口部
46,47,48 屈曲片
50 可動軸用支持孔
51 固定用の孔
52 膨出部
55 操作部
56 ばね受部
57 ねじ
58 操作部収容用の空部
60 ストッパー
61 可動軸部材用可動範囲規制部材
63 配線
64 壁部
Claims (1)
- 開口部を開設した前面枠と、該前面枠の開口部を前面から塞ぐようにして前面枠に取り付けられた前面開閉部材と、前面開閉部材の一側上下を前面枠に対して開閉可能に取り付ける第1蝶番機構及び第2蝶番機構とを備えた遊技機において、
上記第1蝶番機構は、前面開閉部材の一側上下の一方に設けた固定軸受孔と、前面枠側に設けられて上記固定軸受孔に挿入する固定軸部材と、から構成され、
上記第2蝶番機構は、前面開閉部材の一側上下の他方に上下動可能に設けられて前面開閉部材と共回りする可動軸部材と、前面開閉部材の裏側に取り付けられ、上記可動軸部材を支持する軸支持部材と、前面枠側に設けられて上記可動軸部材の先端が挿入される可動側軸受孔と、可動軸部材の先端が可動側軸受孔に挿入する方向に付勢する付勢部材とから構成され、可動軸部材の一部を横方向へ突出して横突出部とし、
上記前面開閉部材の背面と軸支持部材との間に空部を形成し、該空部内に横突出部を収容し、前面開閉部材の開閉動作により可動軸部材を前面開閉部材と共回りさせるように構成し、
前面開閉部材が閉じた状態では、可動軸部材が可動側軸受孔から抜ける方向に移動する際に可動軸部材の横突出部に当接して可動軸部材の抜けを阻止し、前面開閉部材が開いた状態では、上記横突出部が前面開閉部材と共回りして可動軸部材の抜け方向への移動を許容する可動軸部材用可動範囲規制部材を前面枠側から突出した状態で設けたことを特徴とする遊技機。
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