JP4451367B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、この遊技機の前扉として、上扉、及び、下扉を備えた遊技機に関するものである。
従来、スロットマシン等の遊技機としては、資源の有効利用、遊技機交換作業の簡易化及び経費削減等の観点から、遊技内容の変更に最低限必要な構成部品のみを交換し、筐体やその他の部品は交換せずにホールに残したままにしておく、いわゆる分離型遊技機が提供されている。
具体的には、このような分離型遊技機は、筐体と、この筐体の内部空間の上部に着脱自在に収納できるように形成された分離体とを有している。そして、この分離体には、遊技機の作動を制御するための制御装置等、遊技内容の変更に必要な構成部品が備えられている。
さらに、このような分離型遊技機は、遊技機の正面構造を構成する前扉を有しており、この前扉は、通常、上扉と下扉とに分割されている。また、この上扉の内側部には、前記分離体の外枠として構成される支持体にロックされるロック手段(上扉ロック手段)が備えられており、分離体が筐体に収納固定された状態で、上扉をロックすることにより、筐体の開口上部が施錠されるように形成されている。
また、前記ロック手段(上扉ロック手段)の下端は、当該ロック手段(上扉ロック手段)と分離体とのロックを解除するための解除つまみ(ロック手段引き下げ部)として形成されている。そして、この解除つまみ(ロック手段引き下げ部)を下方に引き下げることで、ロック手段(上扉ロック手段)も下方に引き下げられ、ロック手段(上扉ロック手段)と分離体とのロックが解除されるものとなっている。
このような遊技機は、たとえば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2003−47686号公報
上述のような遊技機においては、ホールの店員等が、前記解除つまみ(ロック手段引き下げ部)を操作しやすいものとするため、前記上扉の下面には貫通孔(移動貫通孔)を有し、この貫通孔(移動貫通孔)を介して、解除つまみ(ロック手段引き下げ部)を上扉の下面から下方に突出させている。
ここで、ロック手段(上扉ロック手段)と分離体とのロックを解除するには、上述の如く、解除つまみ(ロック手段引き下げ部)を下方に引き下げることで、ロック手段(上扉ロック手段)を下方に引き下げなければならない。したがって、前記貫通孔(移動貫通孔)は、ロック手段が上下動することができる程度の大きさを有するものとなる。すなわち、前記貫通孔(移動貫通孔)は、少なくともロック手段(上扉ロック手段)の断面よりもやや大きいものとなる。
このため、ロック手段(上扉ロック手段)と上扉の下面との間には間隙が生じることとなり、いわゆるゴト師等が、前述の間隙を利用して、設定変更装置等が備えられている筐体内上部(分離体の内部)へピアノ線等の異物を挿入し、不当な操作を行う等のゴト行為が行われるおそれが生じていた。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、上記事情によりなされたものであり、筐体内上部へのピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような遊技機を提供することを目的とする。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、下扉を閉めた際に、より確実に、筐体内上部への異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような遊技機を提供することを目的とする。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の目的に加え、下扉の開閉についてゴト行為が行われるのを効果的に防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、正面側に開口部11を有する筐体1と、筐体1の開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3と、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能に形成された図柄表示手段と、前記図柄表示手段の図柄表示を制御するための制御装置と、を少なくとも有し、前記前扉3は、筐体1の開口部11の上部を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口部11の下部を開閉自在に塞ぐ下扉40と、から構成され、前記上扉30の内側部には、当該上扉30を閉めた際に、前記筐体1とロックされる上扉ロック手段6を備え、前記上扉ロック手段6の下端には、当該上扉ロック手段6を下方へ引き下げることによって筐体1とのロックを解除するロック手段引き下げ部82を備え、前記上扉30の下端には、前記ロック手段引き下げ部82が上扉30の下端から下方に突出して上下動するための移動貫通孔38を有し、前記ロック手段引き下げ部82は、前記移動貫通孔38を介して上下方向に移動可能な移動部92と、前記移動部92の下端に設けられ、かつ、前記移動貫通孔38を介して前記上扉30の下方に突出し、かつ、前記移動貫通孔38に嵌まることができる把持部94と、を備え、前記ロック手段引き下げ部82が上方向に移動して前記把持部94が前記移動貫通孔38に嵌まることにより、前記移動貫通孔38を閉塞するように形成されたことを特徴とする遊技機である。
ここで、遊技機としては、スロットマシン、パロット(登録商標)遊技機などが挙げられる。
また、図柄表示手段は、表面に複数の図柄を表示した回転リール23や、液晶表示装置などが含まれる。
また、制御装置は、遊技や遊技に付随する演出を制御するための基板を備えることができる。基板としては、たとえば、遊技機の各装置の作動を制御することができる電子部品を搭載した基板である主基板が挙げられる。前記主基板は、ROM、RAM、CPU等を有しており、主として、当選の抽選や、図柄表示手段における図柄変動表示及び停止表示など遊技を制御するものである。また、前記主基板のみを備えるのではなく、図柄表示手段などの作動以外を制御することができる基板として副基板を備えることも可能である。
また、基板は、不正防止等の観点から、密封可能なケースなどに収納するのが望ましい。
また、主基板及び副基板などを、ケースに収納して一体に構成することで、基板ユニット24を形成することもできる。このように、基板は、基板ユニット24として筐体1内に設けることもできる。
また、本発明に係る遊技機には、前述の図柄表示手段や制御装置等を搭載可能であって、筐体1の内部に着脱自在な分離体2を備えることもできる。
上扉ロック手段6は、上述の如く、上扉30を閉めた際に、筐体1とロックされるものである。ここで、「筐体1とロックされる」とは、筐体1自体と直接ロックされることを意味するだけでなく、筐体1に固定された部材等とロックされることで、筐体1と間接的にロックされることも含むものである。たとえば、筐体1の内部に前述の分離体2が固定されている場合には、前記上扉ロック手段6は、この分離体2とロックされるものであってもよい。
また、ロック手段引き下げ部82は、上述の如く、上扉ロック手段6を下方へ引き下げることによって筐体1とのロックを解除するものである。このロック手段引き下げ部82は、上扉ロック手段6を下方へ引き下げることができれば、その構造は特に限定されるものではなく、上扉ロック手段6と一体に形成された部材であってもよく、上扉ロック手段6と別体となるように形成された部材であってもよい。
また、移動貫通孔38は、上述の如く、ロック手段引き下げ部82を上扉30の下端から下方に突出させて上下動可能とするためのものである。そして、この移動貫通孔38は、前記ロック手段引き下げ部82によって閉塞されるものである。
この移動貫通孔38は、ロック手段引き下げ部82を上扉30の下端から下方に突出させるものであれば、その態様については限定されるものではなく、たとえば、上扉30の下端を貫通する貫通孔として形成してもよく、上扉30の下端の一部を切り欠いた切り欠き部として形成してもよい。
また、ロック手段引き下げ部82による移動貫通孔38の閉塞の態様や、移動貫通孔38及びロック手段引き下げ部82の形状についても、特に限定されるものではない。たとえば、前記移動貫通孔38に嵌め込み可能な形状の部材を、ロック手段引き下げ部82の下端に備え、この部材を前記移動貫通孔38に嵌め込むことで、移動貫通孔38を閉塞するように形成することができる。具体的には、たとえば、移動貫通孔38を円形状の貫通孔として形成し、かつ、ロック手段引き下げ部82の下端に、前記移動貫通孔38の直径以上の球体部材を設け、この球体部材を移動貫通孔38に嵌め込むことで、当該移動貫通孔38を閉塞するようにすることができる。
(作用)
本発明によれば、上扉ロック手段6の下端に、この上扉ロック手段6を下方へ引き下げることによって筐体1とのロックを解除するロック手段引き下げ部82が設けられ、このロック手段引き下げ部82は、上扉30の下端における移動貫通孔38を閉塞可能に形成されている。
したがって、前記移動貫通孔38がロック手段引き下げ部82によって閉塞されると、上扉30の下面には、筐体1の内部に進入可能となる間隙が無くなるため、上扉30の下面からピアノ線等の異物を挿入して制御基板などに不正な操作を行うようなゴト行為を防止することができることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、前記図柄表示手段及び前記制御装置を少なくとも搭載可能であり、かつ、前記筐体1の開口部11の上部の内部に着脱自在な分離体2、を有し、前記上扉ロック手段6は、当該上扉30を閉めた際に、前記分離体2とロックするように形成されたことを特徴とする。
分離体2は、たとえば直方体状の金属枠などからなる支持体21に、図柄表示手段や基板ユニット24等の遊技機の装置等を備えたものであり、筐体1内部の上部に着脱自在となっている。この支持体21は、金属枠のような枠状の構造体として形成するのみならず、側板や天板などを備えた箱状の構造体として形成することもできる。また、この支持体21の内部には、複数の仕切り等を設けて、制御装置等を配置しやすくしても良いものである。
また、分離体2は筐体1内部の上部に着脱自在であれば、その着脱手段は、特に限定されるものではない。たとえば、筐体1の内部空間に分離体2を載置可能とする載置手段を設け、この載置手段により、分離体2を筐体1に着脱自在とすることができる。この載置手段としては、たとえば、筐体1の内部に横方向に渡されて、この筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切るような板状の中板12が挙げられる。また、分離体2を筐体1に吊り下げ可能とし、かつ、筐体1内部を前後方向に移動可能とする吊り下げ手段を設け、分離体2を筐体1に吊り下げることで、分離体2を筐体1に着脱自在とすることもできる。
また、上扉30に係合部(上扉係合部36)を設け、支持体21には、前記上扉係合部36と回転自在に係合する係合部(上部係合部25)を設け、分離体2を筐体1に固定した状態で、筐体1の開口上部13を上扉30で閉塞可能に形成してもよいものである。
(作用)
本発明によれば、請求項1記載の発明と同様に、上扉ロック手段6に設けられたロック手段引き下げ部82が、上扉30の下端における移動貫通孔38を閉塞可能に形成されているため、移動貫通孔38がロック手段引き下げ部82によって閉塞されると、上扉30の下面からピアノ線等の異物を挿入するようなゴト行為を防止することができることとなる。
さらに、本発明によれば、上扉ロック手段6は、分離体2とロックするように形成されているため、上扉30を閉めたまま分離体2を着脱することが可能となり、いわゆる面替え等の作業を効果的に行うことができることとなる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、上扉30及び下扉40を閉めるときには、上扉30を閉めた後に下扉40を閉めることが可能となるように形成されている一方、上扉30及び下扉40を開放するときには、下扉40を開放した後に上扉30を開放することが可能となるように形成され、前記下扉40を閉めていくと、前記ロック手段引き下げ部82の把持部94が前記下扉40の上端押し上げられて前記ロック手段引き下げ部82が上方向に移動して前記把持部94が前記移動貫通孔38に嵌まることにより、前記移動貫通孔38を閉塞するように形成されているとともに、前記下扉40を開放した際には、前記ロック手段引き下げ部82が引き下げ可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「上扉30を閉めた後に下扉40を閉めることが可能となる」とは、上扉30、下扉40という順番で閉めていかなければ、両扉を閉めることができないことを意味する。すなわち、下扉40を閉めてから上扉30を閉めるということはできない。
また、同様に、「下扉40を開放した後に上扉30を開放することが可能となる」とは、下扉40、上扉30という順番で開放していかなければ、両扉を開放することができないことを意味する。すなわち、上扉30を開放してから下扉40を開放するということはできない。
また、前記ロック手段引き下げ部82は、下扉40を閉めた際に下扉40の上端によって押し上げられていれば、下扉40を開放した際には、ロック手段引き下げ部82が押し上げられたままの状態となっていても良く、又は、ロック手段引き下げ部82が自重によって下に下がっていても良い。
(作用)
本発明によれば、ロック手段引き下げ部82は、下扉40を閉めた際に、下扉40の上端によって押し上げられて、移動貫通孔38を閉塞するように形成されている。
したがって、下扉40を閉めることで、より確実に、筐体1内上部へピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができることとなる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、前記ロック手段引き下げ部82が引き下げられているか否かを検出するためのセンサ95を備え、前記センサ95によって、前記ロック手段引き下げ部82が下方に下がっていることが検知された場合に、下扉40が開放している状態であると判断するように形成されたことを特徴とする。
ここで、センサ95は、ロック手段引き下げ部82が引き下げられているか否かを検出することができれば良いものであって、その種類については特に限定されるものではない。たとえば、光線を発光する発光部、及び、前記光線を受光する受光部を備え、発光部が発する光線を受光できるか否かで検出を行う遮光センサ、接触したか否かで検出を行う接触センサ、又は、押圧スイッチなどを用いることができる。また、同様に、センサ95を備える位置等についても、特に限定されるものではない。
(作用)
本発明によれば、遊技機に設けられたセンサ95によって、ロック手段引き下げ部82が引き下げられていることが検知された場合には、下扉40が開放している状態であると判断される。
これにより、店員等は、下扉40が開放されているか否かを確実に把握することができることとなる。したがって、下扉40の開閉に関してゴト行為が行われることを効果的に防止することができることとなる。
さらには、下扉40の開閉についての異常を確実に認識することができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、筐体内上部へのピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような遊技機を提供することができる。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、下扉を閉めた際に、より確実に、筐体内上部への異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような遊技機を提供することができる。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、下扉の開閉についてゴト行為が行われるのを効果的に防止可能な遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図6までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを分解した状態を示す斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3の開放状態、及び、上扉30並びに下扉40を示す斜視図である。図3は、スロットマシンSの前扉3の右側部を示す拡大図である。図4は、上扉30を閉じ、下扉40を開放した状態における上扉30を示す側断面図(a)、及び、上扉30並びに下扉40共に閉じた状態における上扉30を示す側断面図(b)である。図5は、上扉ロック手段6を示す側断面図である。図6は、上扉ロック手段6におけるロック手段引き下げ部82を示す斜視図である。
本実施の形態における遊技機は、分離型のスロットマシンSである。
この分離型のスロットマシンSは、図1に示すように、正面側に開口部11を有し、かつ、内部空間を上下方向に仕切る水平状の中板12を有する筐体1と、筐体1内部で中板12に着脱自在に設けられる分離体2と、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらに、この前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(筐体1)
図1に示すように、筐体1は、底板15、右側板16a、左側板16b、天板17、及び、背板18から構成される正面側に開口する箱体である。そして、筐体1内部の、高さ方向略中央部には、右側板16aと左側板16bとの間に水平方向に中板12が設けられている。
そして、この中板12の下面には、電源ユニット4が設けられている。電源ユニット4には、特に図示していないが、電源装置が内装されているとともに、遊技における各種当選役の抽選確率を変更するための設定変更部が設けられている。設定変更部には、特に図示していないが、設定変更用のキーを挿入するための鍵穴や、設定を切り替える設定変更ボタン等の設定変更操作部が備えられている。
なお、電源ユニット4の設置場所は、中板12の下面に限られるものではなく、電源ユニット4は、たとえば、底板15上面の左部に設置することもできる。
また、筐体1内部における底板15の略中央部には、遊技者にスロットマシンSの遊技を行うための遊技メダルを払い出すホッパーユニット5が設けられている。このホッパーユニット5は、上方に向けて開口しており、かつ、遊技メダルを貯留可能に形成されている。また、筐体1内部における底板15の右部には、上方に開口した箱状に形成されたオーバーフロータンク8が、前記ホッパーユニット5に近接して、設けられる。
また、特に図示しないが、筐体1の内部には、集中端子板を取り付けることもできる。集中端子板とは、総メダル投入枚数、総メダル払い出し枚数、総回転数、大当たり抽選回数などの遊技に関するデータを、ホールコンピュータ等との間で送受信する装置である。この集中端子板は、ホールコンピュータとのネットワーク接続ができるのであれば、たとえば筐体1の右側板16a又は左側板16bに備えても良く、中板12の下面に備えても良い。
前述の、電源ユニット4、ホッパーユニット5などは、遊技性に影響を与える部品ではないことから、分離体2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっている。
また、前記左側板16bには、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための下部係合部19が、上下方向に間隔を置いて二つ設けられている。
また、前記右側板16aには、すなわち、前記下部係合部19の対向側には、後述する下扉ロック手段7と係止することで、下扉40をロックするための下部突出片27が、上下方向に間隔を置いて二つ設けられている。
(分離体2)
分離体2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット(図柄表示手段)20、及び、スロットマシンSに関する種々の制御を行う基板を収納する基板ユニット(制御装置)24から形成されている。
ここで、リールユニット20は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸には、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されている。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
前記支持体21は、図1に示すように枠体構造となっている。また、この支持体21の左側には、前記上扉30を係合させ、回転自在となるように支持するための上部係合部25が上下方向に間隔を置いて二つ設けられている。
また、この支持体21の右側、すなわち、上部係合部25の対向側には、後述する上扉ロック手段6と係止することで、上扉30をロックするための上部突出片26が設けられている。
分離体2は、筐体1の中板12の上に載置され、開口上部13内部に収納されるものである。そして、分離体2を開口上部13に収納した後、分離体2は、固定装置10によって筐体1に着脱自在に固定される。
また、後述する上扉30に設けられた上扉ロック手段6は、分離体2とロックするように形成されている。すなわち、この上扉ロック手段6によって、上扉30と分離体2とがロックされるため、上扉30を閉めたまま分離体2を着脱することが可能となっている。
なお、分離体2は、筐体1の天板17に吊り下げられるような形で支持される構造に形成することで、中板12の上方に収納するようにしてもよい。
なお、筐体1と分離体2との電気的接続は下記のように行うことができる。
具体的には、筐体1の背板18に、電気的接続のための筐体コネクタを設ける。さらに、分離体2の背面に、分離体2を筐体1の開口上部13に押し込んだときに前記筐体コネクタと電気的に接続するための分離体コネクタを設ける。このように形成することで、分離体2を筐体1の開口上部13に収納した際には、筐体コネクタと分離体コネクタとが接続されて、筐体1と分離体2との電気的接続を行うことができる。なお、筐体1と分離体2との電気的接続は、上述のような態様によるものに限られるわけではない。
(前扉3)
前扉3は、上述の如く、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐものであり、この前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
ここで、本実施の形態に係るスロットマシンSにおいて、前扉3を閉めるときは、上扉30を閉めた後でなければ下扉40を閉めることができないように形成されている。また、前扉3を開放するときは、下扉40のロックを解除して下扉40を開放した後でなければ、上扉30を開放することができないように形成されている。
なお、上扉30及び下扉40を閉めることにより、それぞれ自動的にロックされるように形成されている。
(上扉30)
上扉30は、分離体2の支持体21の左側に回転自在に支持され、かつ、支持体21の右側で係止可能に形成されている板状の扉であり、図1に示すように、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、図柄表示窓31の下方には、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである(図1参照)。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、上扉30の裏面には、図2に示すように、前記上部係合部25に係合可能な上扉係合部36が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。また、上扉係合部36の対向側には、分離体2の右側に設けられた前記上部突出片26と係止して、上扉30と分離体2とをロックするための上扉ロック手段6が設けられている。なお、上扉ロック手段6の下端には、後述する如く、図2及び図3に示すように、当該上扉ロック手段6を下方へ引き下げて、上扉30と分離体2とのロックを解除するためのロック手段引き下げ部82が設けられている。なお、上扉ロック手段6については、後から詳述する。
また、図3に示すように、上扉30の下端には、前記ロック手段引き下げ部82が、当該上扉30の下端から下方に突出するための円形状の移動貫通孔38が形成されている。具体的には、前記移動貫通孔38は、上扉30を構成する下板における、前記ロック手段引き下げ部82の下方に対応する位置に、当該下板の上面から下面まで至るように形成されている。
そして、図3及び図5に示すように、前記ロック手段引き下げ部82が、前記移動貫通孔38を介して、前記上扉30の下端から下方に突出しており、かつ、このロック手段引き下げ部82は、前記移動貫通孔38を介して、上下動可能となっている。
また、後述する如く、ロック手段引き下げ部82の下端は、当該ロック手段引き下げ部82を把持するための球状の把持部94となっている(図3参照)。そして、後述する如く、この把持部94は、その直径が前記移動貫通孔38の直径以上となるように形成されているため、前記ロック手段引き下げ部82を上方に移動させていくと、前記把持部94が前記移動貫通孔38に嵌まることとなる。これにより、前記移動貫通孔38は前記把持部94によって閉塞させられることとなる(図4参照)。
また、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
以上のように構成された上扉30は、前記分離体2を筐体1に固着した状態で扉を閉めて、後述する上扉ロック手段6の上扉係止片37と上部凸部26とを係止することにより、筐体1の開口上部13を密閉することができるものである。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための扉であり、筐体1の左側板16bに回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部手前側は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面手前側は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部41とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている(図1参照)。また、前記表示パネルの下部には、ホッパーユニット5からメダル受け皿43へ、遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口45が設けられている。
前記操作部41としては、図1に示すように、下扉40の上面手前側右端にはメダル投入口42及び上面手前側左部に設けられたベットスイッチ、下扉40の正面略中央部にはスタートスイッチ、ストップスイッチ、及び、鍵穴44が設けられている。
なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、下扉40の施錠を解除する際に所定の鍵を挿入可能に形成されている。
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。
また、図2に示すように、下扉40の裏面には、前記下部係合部19と係合可能な下扉係合部46が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部46の対向側には、筐体1の右側に設けられた前記下部突出片27と係止し、下扉40をロックするための下扉ロック手段7が設けられている。
また、図2及び図3に示すように、前記上扉ロック手段6の下方に位置する下扉40の上面右奥側には、奥側から手前側に向けて上方に傾斜する押し上げ板50が設けられている。この押し上げ板50は、上扉30を閉めた後下扉40を閉めていくと、前述のロック手段引き下げ部82の把持部94の下端に当接するとともに、面の傾斜によって当該把持部94を押し上げていくものである(図4(b)参照)。そして、下扉40を閉めた際には、把持部94が移動貫通孔38に嵌まり、当該移動貫通孔38が把持部94によって閉塞させられることとなる。なお、下扉40を開放すると、移動貫通孔38を閉塞していた把持部94が、自重によって下方向に移動することとなり、移動貫通孔38は開放されることとなる(図4(a)参照)。
このように、下扉40を閉めると、前記ロック手段引き下げ部82の把持部94が移動貫通孔38に嵌まり、下扉40の移動貫通孔38と上扉ロック手段6との間に生じる間隙が閉塞されるため、下扉40の下面からピアノ線等の異物が挿入されるようなゴト行為を防止することができることとなる。
なお、下扉40は、面替えの際には、パネルユニットを新機種に対応したものに交換して、本体は筐体1に据え置かれたままにされるものである。
(上扉ロック手段6)
上扉ロック手段6は、図5に示すように、上扉30の裏面側部に固定された固定部70と、この固定部70に上下方向に摺動可能に取り付けられた可動部80と、この可動部80の下端に上下方向に移動可能に取り付けられたロック手段引き下げ部82と、を有する。固定部70は可動部80を支持するためのものである。また、可動部80は、分離体2の支持体21に設けられた上部突出片26に係合し、上扉30と分離体2とをロックし、又は、ロック解除するためのものである。また、ロック手段引き下げ部82は、上方に押し上げられることで上扉30の移動貫通孔38を閉塞し、又は、前記可動部80を下方に引き下げることで上扉30と分離体2とのロックを解除するためのものである。
具体的には、図5に示すように、固定部70には、ピン73及びストッパー71が設けられており、これらで可動部80を支持している。さらに、固定部70と可動部80との間に取り付けられたバネ72が、可動部80を常に上方向に引き上げるように働いており、一方、可動部80には段部83が設けられ、この段部83がストッパー71に当接して可動部80を係止している。
また、可動部80には、斜辺81aと溝部81bとを有する上扉係止片37が二つ設けられている。
ここで、上扉30を閉めるときには、前記上扉係止片37の斜辺81aが、分離体2の上部突出片26に当接し、さらに上扉30を閉める方向に押すと前記可動部80は徐々に下に下がっていく。そして、さらに上扉30を閉める方向に押すと、前記可動部80がバネ72により上方向に引っ張られているので、ついには上部突出片26が斜辺81aを乗り越えるような形で、前記溝部81bに嵌まり込み、上扉係止片37は上部突出片26に係止される。そして、前記溝部81bに上部突出片26が引っ掛かり、かつ、前記バネ72が可動部80を上方向に引っ張っているので、上扉30と分離体2とがロックされた状態となるのである。すなわち、上述のように、上扉30を閉めれば自動的にロックされるように形成されているのである。
また、上述の如く、図5に示すように、前記可動部80の下端にはロック手段引き下げ部82が設けられている。そして、このロック手段引き下げ部82を下に引っ張ると、前記可動部80が引き下げられ、前記上扉係止片37の溝部81bから上部突出片26が外れ、ロックが解除されることとなる。なお、ロック手段引き下げ部82は、下扉40を開放しないと操作できないようになっている(図4(b)参照)。
ところで、図5及び図6に示すように、可動部80の下端には、水平方向に突出した板体である連通板84が設けられている。また、連通板84には、この連通板84の上面から下面まで至り、かつ、後述するロック手段引き下げ部82を挿入可能に形成された連通孔85が設けられている。そして、前記ロック手段引き下げ部82を連通板84の連通孔85に挿入することで、当該ロック手段引き下げ部82は、連通板84によって保持されるとともに、当該連通板84を介して可動部80の下端に上下動可能に取り付けられることとなる。
また、図6に示すように、可動部80の側面であって前記連通板84の上方には、断面コ字状で、かつ、受光部及び発光部を備えたセンサ95が設けられている。具体的には、センサ95は、上扉30を閉めた後に下扉40を閉めて、前記ロック手段引き下げ部82が下扉40の押し上げ板50によって押し上げられたときの、ロック手段引き下げ部82の上端(後述する遮光片93)の高さ位置に備えられている。
このセンサ95は、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられているか否か、すなわち、下扉40が開放されているか否かを、判断するものである。
すなわち、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられていない状態では、センサ95の発光部と受光部との間に何も障害物が無い状態であるため、センサ95の発光部から発せられる光線を、受光部が受光できるものとなっている。一方、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられると、ロック手段引き下げ部82の上端(遮光片93)が、センサ95の発光部及び受光部の間に位置することとなる。したがって、センサ95の発光部から発せられる光線が、ロック手段引き下げ部82の上端(遮光片93)によって妨げられ、センサ95の受光部は前記光線を受光できないこととなる。
これにより、センサ95の発光部からの光線を受光部が受光している場合には、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられていない状態であると判断することができる。これに対して、発光部からの光線を受光部が受光していない場合には、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられている状態であると判断することができる。
そして、上述の如く、上扉30を閉めた後に下扉40を閉めることで、ロック手段引き下げ部82は下扉40に設けられた押し上げ板50によって押し上げられることから、発光部からの光線を受光部が受光していない場合は、下扉40が閉められた状態であると判断することができる。また、上述の如く、下扉40を開放すると、ロック手段引き下げ部82は自重により下方向に移動する、すなわち、下扉40によってロック手段引き下げ部82が押し上げられていない状態となることから、発光部からの光線を受光部が受光している場合は、下扉40が開放された状態であると判断することができる。
このようなセンサ95を設けることで、下扉40が開放されているか否かを確実に把握することができることとなる。したがって、下扉40の開閉に関してゴト行為が行われることを効果的に防止することができることとなる。
さらには、下扉40の開閉についての異常を確実に認識することができることとなる。具体的には、たとえば、外見からは下扉40は開放されていないのに、センサ95によって下扉40が開放された状態であると認識されたような場合には、下扉40の開放に何らかの異常が発生している旨を感知することができる。
ここで、ロック手段引き下げ部82の構成等について、説明する。
図6に示すように、ロック手段引き下げ部82は、前記可動部80の連通板84に形成された連通孔85に挿入可能に形成され、かつ、当該連通孔85を介して上下方向に移動可能に取り付けられた長方形板状の移動部92と、この移動部92の下端に取り付けられ、かつ、前記移動貫通孔38の直径以上の大きさの直径を有する球状の把持部94と、移動部92の上端から水平方向に突出するように設けられた板体である移動部ストッパー91と、この移動部ストッパー91の上端から上方向に突出するように設けられた遮光片93と、から構成されている。
このロック手段引き下げ部82は、前述の如く、上扉30を構成する下板に形成された移動貫通孔38を介して、上扉30の下方に突出している。具体的には、前記移動部92の下部、及び、移動部92の下端に取り付けられた把持部94が、移動貫通孔38を介して、上扉30の下方に突出している(図3参照)。
また、ロック手段引き下げ部82は、前述の如く、移動貫通孔38を介して上下動するが、これは、すなわち、ロック手段引き下げ部82の移動部92が、可動部80の連通板84に形成された連通孔85を介して上下動することにより行われるものである(図6参照)。
具体的には、上扉30を閉めた後下扉40を閉めると、下扉40に設けられた押し上げ板50によって前記把持部94が押し上げられ、前記把持部94が移動貫通孔38に嵌まるまで、ロック手段引き下げ部82の移動部92は上方向に移動することとなる。一方、下扉40を開放すると、ロック手段引き下げ部82の移動部92は自重により下方に移動していき、前記移動部92の上端に設けられた移動部ストッパー91が、可動部80の連通板84に当接するまで、ロック手段引き下げ部82の移動部92は下方向に移動することとなる。
また、上述の如く、ロック手段引き下げ部82の把持部94が移動貫通孔38に嵌まるまで、ロック手段引き下げ部82の移動部92が上方向に移動すると、前記移動部ストッパー91の上端に設けられた遮光片93は、前記上扉ロック手段6の可動部80に設けられたセンサ95の発光部及び受光部の間に位置することとなり、当該センサ95の発光部からの光線が発光されるのが妨げられることとなる。
また、前述の如く、上扉30と分離体2とのロックの解除は、ロック手段引き下げ部82を下に引っ張って、上扉ロック手段6の可動部80を引き下げることによって行われるが、これは、すなわち、前記ロック手段引き下げ部82の把持部94を下に引っ張ることで行われるものである。
具体的には、下扉40を開放すると、上述の如く、ロック手段引き下げ部82の移動部92が、自重によって、移動部ストッパー91が連通板84に当接するまで、下方向に移動する。そして、この状態から、ロック手段引き下げ部82の把持部94を下に引っ張ると、移動部ストッパー91が連通板84に引っ掛かっているので、連通板84が移動部ストッパー91によって引き下げられるとともに、この連通板84を備えている上扉ロック手段6の可動部80も引き下げられることとなる。
このように、下扉40を開放して、ロック手段引き下げ部82の把持部94を下に引っ張ることで、上扉30と分離体2とのロックが解除されることとなる。
(下扉ロック手段7)
下扉ロック手段7の構造は、上扉ロック手段6の構造と基本的には同様であり、上扉ロック手段6は、上述の如く、下扉40を開放した後、ロック手段引き下げ部82を下に引っ張って解錠するようになっているが、下扉ロック手段7は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで解錠するようになっている点が異なるものである。すなわち、上扉ロック手段6は、外側から解錠することができず、下扉40が開いているときにのみロック解除可能となっているものであるが、下扉ロック手段7は、外側からの解錠が可能となっているものである。
(上扉30及び下扉40の開閉)
以上のような上扉30及び下扉40の開閉について説明する。
上扉30及び下扉40が開いている状態から扉を閉める際には、上述の如く、上扉30から閉めていく。そして、上扉30が閉まると、上述の如く、自動的にロックされる。
なお、この状態においては、ロック手段引き下げ部82に設けられている遮光板93は下に下がっているため、上扉ロック手段6に設けられたセンサ95の発光部からの光線は妨げられることなく、受光部によって受光される。これにより、センサ95によって、ロック手段引き下げ部82が下に下がっている旨が検知され、下扉40は開いていると判断されることとなる。
そして、その後、下扉40を閉めていく。下扉40を閉めるときには、上述の如く、ロック手段引き下げ部82に設けられた把持部94が、下扉40に設けられた押し上げ板50に当接し、上方に押し上げられていく。
そして、下扉40が閉まると、前記把持部94が上扉30の移動貫通孔38に嵌まり、この移動貫通孔38が、前記把持部94によって閉塞されることとなる。すなわち、下扉40の移動貫通孔38と上扉ロック手段6との間に生じる間隙が閉塞されるため、下扉40の下面からピアノ線等の異物が挿入されるようなゴト行為を防止することができることとなる。
なお、この状態においては、ロック手段引き下げ部82に設けられている遮光板93は、前記センサ95の発光部と受光部との間に位置することとなるため、センサ95の発光部からの光線が遮光板93によって妨げられ、受光部は前記光線を受光することができなくなる。これにより、センサ95によって、ロック手段引き下げ部82が押し上げられている旨が検知され、下扉40は閉まっていると判断されることとなる。
そして、この状態から上扉30及び下扉40を開放するには、基本的には、上述の手順と逆の手順を行えばよい。
すなわち、まず、下扉40の鍵穴44に所定の鍵を挿入して、所定の解錠方向(たとえば、右回り)に回転させる。すると、下扉40に設けられている下扉ロック手段7が引き下げられ、下扉40を開放することができることとなる。そして、下扉40の右端を手前側に引いて下扉40を開放していくと、下扉40の押し上げ板50によって押し上げられていたロック手段引き下げ部82が、自重によって、下に下がっていく。
なお、ロック手段引き下げ部82が下に下がることにより、このロック手段引き下げ部82に設けられている遮光板93がセンサ95よりも下に位置することとなると、センサ95の発光部からの光線は、妨げられなくなり、受光部によって受光される。したがって、センサ95によって、下扉40が開いていると判断されることとなる。
そして、上述の如く、下扉40を開放すると、前記ロック手段引き下げ部82は、移動部ストッパー91が上扉ロック手段6の可動部80に設けられた連通板84に当接するまで、下に下がることとなる。そして、この状態から、ロック手段引き下げ部82の把持部94を下に引っ張ると、前記可動部80が引き下げられ、上扉30と分離体2とのロックが解除されることとなり、上扉30を開放することができることとなる。そして、上扉30の右端を手前側に引けば、上扉30が開放されることとなる。
(総括)
上述の如く、本発明の実施の形態に係るスロットマシンSでは、上扉30を開放するための、上扉ロック手段6の引き下げを行いやすいものとすべく、上扉30の下面に移動貫通孔38を有しており、前記上扉ロック手段6が、前記移動貫通孔38を介して、上扉30の下方に突出している。そして、下扉40を閉めると、この下扉40の上端に設けられた押し上げ板50が、前記上扉ロック手段6に設けられたロック手段引き下げ部82を押し上げ、前記ロック手段引き下げ部82が前記移動貫通孔38に嵌まる。
したがって、下扉40を閉めた際には、前記移動貫通孔38が前記ロック手段引き下げ部82によって閉塞させられることとなり、上扉30の下面には、筐体1の内部に進入可能な間隙が無くなるため、上扉30の下面からピアノ線等の異物を挿入して制御基板などに不正な操作を行うようなゴト行為を効果的に防止することができる。
なお、下扉40を開放すると、前記ロック手段引き下げ部82は、自重によって下に下がり、このロック手段引き下げ部82の下端は上扉30の下方に突出するため、依然として上扉ロック手段6を引き下げて、上扉30と分離体2とのロックを解除することは容易なものとなる。
また、本発明の実施の形態に係るスロットマシンSでは、下扉40が前記上扉ロック手段6にはセンサ95が設けられている。そして、このセンサ95は、下扉40が開放されてロック手段引き下げ部82が下がっているときは、前記センサ95の発光部からの光線を受光部で受光することができるように形成されている。一方、下扉40が閉められて、この下扉40に設けられた押し上げ板50によってロック手段引き下げ部82が押し上げられているときは、前記センサ95の発光部からの光線が、ロック手段引き下げ部82に設けられた遮光板93によって妨げられ、受光部で受光することができないように形成されている。
したがって、このようなセンサ95を設けることで、下扉40が開放されているか否かを確実に把握することができることとなり、下扉40の開閉に関してゴト行為が行われることを効果的に防止することができることとなる。
さらには、下扉40の開閉についての異常を確実に認識することができることとなる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機に使用してもよいものである。
(変形例)
本実施の形態に係るロック手段引き下げ部82は、上述のように、下扉40を開放すると、自重により下に下がるように形成されているが、下扉40を開放しても、ロック手段引き下げ部82が上に押し上げられた状態が保持され、この状態から、さらにロック手段引き下げ部82を押し上げた後、このロック手段引き下げ部82を離す(ロック手段引き下げ部82に加えていた押し上げ力を解放する)ことで、ロック手段引き下げ部82が下に下がるように形成することもできる。
具体的には、特に図示しないが、上扉ロック手段6に設けられたセンサ95の下面に、下方向に付勢するバネを設け、かつ、このバネの自由端側に磁石片を設ける。また、ロック手段引き下げ部82の上端に備えられた移動部ストッパー91を、磁石に引き付けられる部材(鉄等)によって形成する。
このような構成の上扉ロック手段6においては、下扉40を閉めていくことで、ロック手段引き下げ部82が、下扉40の押し上げ板50によってある程度の位置まで押し上げられると、前記移動部ストッパー91が、センサ95下部に設けられた磁石片に引っ張られ、くっつくこととなる。そして、この状態から下扉40を開放しても、ロック手段引き下げ部82は磁石片にくっついたままであるため、上に押し上げられた状態が保持されることとなる。
そして、ロック手段引き下げ部82を磁石片から引き離すためには、上述の状態から、まず、ロック手段引き下げ部82を押し上げる。すると、磁石片に取り付けられているバネが縮められることとなる。そして、この後、ロック手段引き下げ部82を離して、このロック手段引き下げ部82に加えていた力を解放すると、バネが下方向に伸びる。すると、磁石片にくっついていた移動部ストッパー91も下方向に移動し、さらには、このバネの付勢力によって、移動部ストッパー91が磁石片から引き離されることとなる。そして、磁石片から引き離されたロック手段引き下げ部82は自重により下に下がることとなる。
このように形成した場合でも、下扉40を閉めた際には、前記移動貫通孔38が前記ロック手段引き下げ部82によって閉塞させられることとなり、下扉40の下面には、筐体1の内部に進入可能な間隙が無くなるため、下扉40の下面からピアノ線等の異物を挿入して制御基板などに不正な操作を行うようなゴト行為を効果的に防止することができる。
また、下扉40を開放したのみでは、ロック手段引き下げ部82が下にさがらないため、迅速性が要求されるゴト行為をさらに行いづらいものとすることができ、ひいては、ゴト行為を防止することができることとなる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの前扉の開放状態、及び、上扉並びに下扉を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの前扉の右側部を示す拡大図である。 本発明の実施の形態であって、上扉を閉じ、下扉を開放した状態における上扉を示す側断面図(a)、及び、上扉並びに下扉共に閉じた状態における上扉を示す側断面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、上扉ロック手段を示す側断面図である。 本発明の実施の形態であって、上扉ロック手段におけるロック手段引き下げ部を示す斜視図である。
S スロットマシン
1 筐体 2 分離体
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 上扉ロック手段
7 下扉ロック手段 8 オーバーフロータンク
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
16a 右側板 16b 左側板
17 天板 18 背板
19 下部係合部
20 リールユニット(図柄表示手段)
21 支持体 23 回転リール
24 基板ユニット(制御装置)
25 上部係合部 26 上部突出片
27 下部突出片
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
35 スピーカ 36 上扉係合部
37 上扉係止片 38 移動貫通孔
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 メダルセレクター
46 下扉係合部 47 下扉係止片
50 押し上げ板
70 固定部 71 ストッパー
72 バネ 73 ピン
80 可動部 81a 斜辺
81b 溝部 82 ロック手段引き下げ部
83 段部 84 連通板
85 連通孔
91 移動部ストッパー 92 移動部
93 遮光片 94 把持部
95 センサ

Claims (4)

  1. 正面側に開口部を有する筐体と、
    筐体の開口部を開閉自在に塞ぐ前扉と、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能に形成された図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段の図柄表示を制御するための制御装置と、を少なくとも有し、
    前記前扉は、筐体の開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、筐体の開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉と、から構成され、
    前記上扉の内側部には、当該上扉を閉めた際に、前記筐体とロックされる上扉ロック手段を備え、
    前記上扉ロック手段の下端には、当該上扉ロック手段を下方へ引き下げることによって筐体とのロックを解除するロック手段引き下げ部を備え、
    前記上扉の下端には、前記ロック手段引き下げ部が上扉の下端から下方に突出して上下動するための移動貫通孔を有し、
    前記ロック手段引き下げ部は、
    前記移動貫通孔を介して上下方向に移動可能な移動部と、
    前記移動部の下端に設けられ、かつ、前記移動貫通孔を介して前記上扉の下方に突出し、かつ、前記移動貫通孔に嵌まることができる把持部と、を備え、
    前記ロック手段引き下げ部が上方向に移動して前記把持部が前記移動貫通孔に嵌まることにより、前記移動貫通孔を閉塞するように形成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機は、
    前記図柄表示手段及び前記制御装置を少なくとも搭載可能であり、かつ、前記筐体の開口部の上部の内部に着脱自在な分離体、を有し、
    前記上扉ロック手段は、当該上扉を閉めた際に、前記分離体とロックするように形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機は、
    上扉及び下扉を閉めるときには、上扉を閉めた後に下扉を閉めることが可能となるように形成されている一方、上扉及び下扉を開放するときには、下扉を開放した後に上扉を開放することが可能となるように形成され、
    前記下扉を閉めていくと、前記ロック手段引き下げ部の把持部が前記下扉の上端押し上げられて前記ロック手段引き下げ部が上方向に移動して前記把持部が前記移動貫通孔に嵌まることにより、前記移動貫通孔を閉塞するように形成されているとともに、
    前記下扉を開放した際には、前記ロック手段引き下げ部が引き下げ可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記遊技機は、
    前記ロック手段引き下げ部が引き下げられているか否かを検出するためのセンサーを備え、
    前記センサーによって、前記ロック手段引き下げ部が下方に下がっていることが検知された場合に、下扉が開放している状態であると判断するように形成されたことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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