JP2003181078A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003181078A
JP2003181078A JP2001382246A JP2001382246A JP2003181078A JP 2003181078 A JP2003181078 A JP 2003181078A JP 2001382246 A JP2001382246 A JP 2001382246A JP 2001382246 A JP2001382246 A JP 2001382246A JP 2003181078 A JP2003181078 A JP 2003181078A
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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で機枠と前面枠との隙間から行わ
れる不正を防止することができる遊技機を提供する。 【解決手段】 機枠1の前面に前面枠2が上下ヒンジ機
構3a,3bにより開閉自在に装着される遊技機であっ
て、前記前面枠2の上下ヒンジ機構3a,3b側であり
かつ上下ヒンジ機構3a,3b間に位置する裏面側に前
記前面枠2の閉鎖動作にともない機枠1に係止して機枠
1と前面枠2間に隙間があかないようにする係止手段5
2を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機枠等の装着体の
前面に前面枠等の開閉体が開閉自在に装着された遊技機
に関するものあり、特に軸支側の不正防止機能を備えた
遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機として例えばパチンコ遊技
機にあっては、前面枠が機枠にヒンジ機構を介して開閉
自在に装着されており、開放側を施錠装置により施錠す
るようにしている。しかし、開放側は施錠装置により機
枠と前面枠が密着状になるもののヒンジ機構側は、該ヒ
ンジ機構が前面枠の上下端に位置することから中央部を
無理に引張って撓ませ隙間をあけて、該隙間からピアノ
線等の不正具を侵入させて球払出装置を作動させたり大
入賞口を不正に開放したりして多量のパチンコ球を獲得
する不正遊技が行われていた。
【0003】そこでヒンジ機構側に不正防止片および不
正防止溝を設けて不正防止を施したパチンコ遊技機があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記パ
チンコ遊技機に設けられる不正防止片および不正防止溝
は前面枠および機枠の高さのほぼ全長に設けなければ意
味がなく、しかも噛み合った状態で撓みをカバーする所
定の深さを必要とし、該不正防止片および不正防止溝を
成形する金型等コスト高となっていた。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構造で機枠
と前面枠との隙間から行われる不正を未然に防止するこ
とができる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、機枠の前面に前面枠が上下
ヒンジ機構により開閉自在に装着される遊技機であっ
て、前記前面枠の上下ヒンジ機構側でありかつ上下ヒン
ジ機構間に位置する裏面側に前記前面枠の閉鎖動作にと
もない機枠に係止して機枠と前面枠間に隙間があかない
ようにする係止手段を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、機枠の前面に前面
枠が上下ヒンジ機構により開閉自在に装着され、前記前
面枠の裏面に該前面枠と同方向をヒンジ具により軸支す
る機構板が開閉自在に装着される遊技機であって、前記
機構板のヒンジ具に前記前面枠の閉鎖動作により機枠の
後面に係止する鉤状片を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、機枠の前面に前面
枠が上下ヒンジ機構により開閉自在に装着される遊技機
であって、前記上下ヒンジ機構は支軸と軸孔の嵌合によ
り構成され、前記軸孔は前面枠の閉鎖時に機枠と密着し
た状態で支軸が嵌る第一孔部と前面枠の開放によって機
枠との密着状態を解放した状態で嵌る第二孔部を連通状
に設けたことを特徴とする。
【0009】前記ヒンジ機構側の機枠または前面枠に、
前記前面枠の閉鎖時に圧接する弾性部材を設けて隙間が
できないようにするのが好ましい。また、前記弾性部材
は前面枠および機枠の高さのほぼ全長に設けるのがよ
い。
【0010】また、前面枠の前面にガラス扉枠が上下ヒ
ンジ機構により開閉自在に装着される遊技機であって、
前記ガラス扉枠の上下ヒンジ機構側でありかつ上下ヒン
ジ機構間に位置する裏面側に前記ガラス扉枠の閉鎖動作
にともない前面枠に係止して前面枠とガラス扉枠間に隙
間があかないようにする係止手段を設けるのが好まし
い。
【0011】また、前面枠の前面にガラス扉枠が上下ヒ
ンジ機構により開閉自在に装着される遊技機であって、
前記上下ヒンジ機構は支軸と軸孔の嵌合により構成さ
れ、前記軸孔はガラス扉枠の閉鎖時に前面枠と密着した
状態で支軸が嵌る第一孔部とガラス扉枠の開放によって
前面枠との密着状態を解放した状態で嵌る第二孔部を連
通状に設けるのが好ましい。
【0012】本発明は、上記構成により上下ヒンジ機構
により開閉自在に装着される前面枠等の開閉体と該開閉
体が装着される機枠等の装着体の軸支側に隙間があかな
いようにして、その隙間から行われる不正行為を未然に
防ぐことができる。
【0013】また、本発明の遊技機はパチンコ遊技機,
雀球遊技機,アレンジボール式遊技機を始めとしてパチ
ンコ球を使用する回胴式遊技機(パチロット)であり、
さらにはメダルを使用する回胴式遊技機(スロット)等
の他の遊技機にも使用できることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる遊技機とし
てパチンコ遊技機の実施の形態を図面を参照しつつ説明
する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2はパチンコ
遊技機の裏面図、図3は前面枠および機構板を開放した
状態のパチンコ遊技機の斜視図である。図において1は
パチンコ遊技機の装着体としての機枠、2は機枠1の前
面に上下一対のヒンジ機構3a,3bにより開閉自在に
設けられる開閉体としての前面枠であり、開放側は施錠
装置4により施錠される。前記前面枠2の裏面には遊技
盤取付枠5を介して遊技盤6が着脱自在に取付けられて
おり、前面枠2の前面にはガラス扉枠7および前板8が
上下ヒンジにより開閉自在に装着されており、前板8の
前面に打球供給用の上部球受皿9が取付けられている。
また、前面枠2の下部には上部球受皿9から溢出するパ
チンコ球を貯留する下部球受皿10およびパチンコ球の
弾発力を調節する操作ハンドル11が設けられている。
なお、本実施の形態では前面枠2および遊技盤取付枠5
は、合成樹脂により一体に形成されている。
【0015】前記上下ヒンジ機構3a,3bは、図4お
よび図5に示すように機枠1に設けられる上下固定ヒン
ジ部材12a,12bと前面枠2に設けられる上下可動
ヒンジ部材13a,13bとにより構成される。前記下
固定ヒンジ部材12bは軸受板14上面に支軸として所
定高さの先細りの支持軸15を設けており、上固定ヒン
ジ部材12aは前方に突出した軸受板14に軸孔16を
形成している。一方、前記上下可動ヒンジ部材13a,
13bは、前方に水平突出する軸受板部17に支軸とし
ての軸ピン18および軸孔19が突設および穿設されて
いる。そして、前面枠2の軸孔19を支持軸15に嵌挿
すると共に軸ピン18を軸孔16に挿通することで前面
枠2が機枠1に開閉自在に装着される。なお、前面枠2
の軸支側は裏面端部が、前面枠2が上下ヒンジ機構3
a,3bにより回動可能なように支軸15,18を中心
とした円弧状に切削されている。59は前面枠2の軸支
側に設けられ閉塞時に機枠1の側端に当接する規制片で
あり、該規制片59は不正防止の用もなす。
【0016】前記前面枠2の開放側裏面には施錠装置4
が装着される。前記施錠装置4は、前面枠2の一側部解
放側の裏面に固着された取付基板20に前面枠2を開閉
するための摺動板21をスプリング22を介して摺動自
在に設け、この摺動板21の上下部に機枠1に設けられ
る係合部23に係止する上下鉤片24,24を固着設置
し、該上下鉤片24,24を下方へ付勢している。そし
て、前記上下鉤片24,24が前記係合部23に係合す
ることで前面枠2の開放側が機枠1にほぼ密着状に閉塞
する。また、前記施錠装置4は錠26の解錠操作により
上下鉤片24,24を上方へ持ち上げて前記係合部23
との係合が解除されて、前面枠2を簡単に開放すること
ができる。
【0017】前記遊技盤6の前面に遊技球を案内するガ
イドレール等のガイド手段27により遊技領域6aが形
成され、該遊技領域6aに一般入賞口28や可変表示装
置29の図柄を変動させるチューリップタイプの始動入
賞口30、また可変表示装置29の予め設定された図柄
の組合せにより開放する大入賞口31等が設けられてい
る。なお、大入賞口31は、取付板32に形成した横長
の開口に開閉扉33を前後方向に開閉自在に設け、電気
的駆動源(図示せず)により開閉扉33を開閉する周知
構造のものである。
【0018】また、遊技盤6の裏面には、合成樹脂によ
り方形状に形成された機構板35が前記上下ヒンジ機構
3a,3bと同軸方向であり該上下ヒンジ機構3a,3
b間に位置する上下一対のヒンジ具36,36により着
脱開閉可能に装着され、開放側はいわゆる「ナイラッ
チ」と呼ばれる固定具44,44により係止固定してい
る。前記機構板35は、合成樹脂によりほぼ方形状に形
成されており、ほぼ中央に前記可変表示装置29の後部
が臨む窓部38が開設されており、該窓部38の上方に
パチンコ球を貯留する球タンク39が取付けられる。ま
た、球タンク39の下方にはパチンコ球を整列して導き
出す球誘導樋40が設けられ、その下流端は、屈曲誘導
樋41を介して所定数のパチンコ球を払出す球払出装置
42が接続されている。該球払出装置42の下方には払
出されたパチンコ球を前記上部球受皿9に導く排出樋4
3が設けられている。
【0019】前記ヒンジ具36,36は、図5よび図6
示すように軸孔45を有する固定ヒンジ部材46と軸ピ
ン47を有する可動ヒンジ部材48とを遊技盤取付枠5
および機構板35の一側上下に配設して構成される。該
固定ヒンジ部材46および可動ヒンジ部材48は取付台
板49から軸受板50を垂設しており、固定ヒンジ部材
46の軸受板50に軸孔45が穿設され、他方の可動ヒ
ンジ部材48の軸受板50に先細の軸ピン47が設けら
れている。また、前記固定ヒンジ部材46に前記機枠1
の後面に係止する係止手段としてのL型の鉤状片52が
一体に形成されており、該鉤状片52の先端部は前記ヒ
ンジ機構3a,3bの支軸15,18を中心とした緩や
かな円弧状としている。前記固定ヒンジ部材46は遊技
盤取付枠5の一側上下にビス着53,53され、可動ヒ
ンジ部材48は前記固定ヒンジ部材46の取付け位置に
相対して機構板35の一側上下に軸ピン47,47が同
心上となるようにビス着53,53される。なお、上下
固定ヒンジ部材46,46および上下可動ヒンジ部材4
8,48のそれぞれを取付台板49を介して一体に形成
するようにしてもよく、一体にすることにより上下軸心
の位置合わせが不要になると共に取付台板49が補強の
役割をなす。また、取付台板49により上下固定ヒンジ
部材46,46を一体とするかわりに前記鉤状片52を
上下ヒンジ具36,36に跨って設けるようにして、機
枠1に対して強固に係合するようにし不正防止をより確
実なものとすることができる。
【0020】また、機枠1の後面であり前記鉤状片52
が係止する係止部54は、図4および図5に示すように
前記鉤状片52の先端形状に合致するように緩やかに切
削されており、前記鉤状片52との接触面が多くなるよ
うにしている。
【0021】上記構成のパチンコ遊技機は、図5に示す
ように前面枠2を閉じる動作により前記鉤状片52が機
枠1の後面係止部54に係止すると共に、前記施錠装置
4の上下鉤片24,24が係止部54に係合し前面枠2
が機枠1に対しほぼ密着状に装着される。このため前面
枠2の軸支側をいくら手前に引張って機枠1との間に隙
間を開けようとしても、前記鉤状片52が機枠1の後面
に係止しているために前面枠2が撓んで隙間が開くこと
がなく、ピアノ線等の不正具を隙間に差し込んで前記球
払出装置42を作動させたり前記大入賞口31の開閉扉
33を不正に開放したりして多量のパチンコ球を獲得す
る等の不正行為を未然に防ぐことができる。なお、鉤状
片52を機構板35のヒンジ具36(固定ヒンジ具4
6)と一体に形成するようにしたが、機構板35に固着
される可動ヒンジ部材48に一体に形成してもよく、機
構板35が前面枠2の閉鎖動作にともなって一体的に回
動することから問題はない。
【0022】また、前記鉤状片52の先端を屈曲したり
突起を設けたりして、該屈曲部または突起が機枠1に確
実に接触することにより機枠1と鉤状片52との係合を
さらに確実なものとするのが好ましい。また、図7に示
すように鉤状片52の先端にローラ等の回転体56を設
けて、前面枠2の閉鎖時の機枠1との係合をスムーズに
すると共に、係止部54に係合する際に回転体56によ
り前面枠2を機枠1側に引っ張るように係合するため、
閉鎖時に前面枠2が機枠1に圧着して密着性をより高め
ることができる。
【0023】また、係止手段は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、図8に示すように係止手段としての
鉤状片52aを前面枠2の裏面側に一体に設け、機枠1
の中間部に係止部54を形成して前記鉤状片52aを係
合させるようにしてもよい。前面枠2が樹脂により形成
されていることから鉤状片52aを該前面枠2と一体に
形成すると鉤状片52aに弾性が付与され、図8に示す
ように先端に突部を設けても係止部54に何等支障なく
係合することができる。当然のことながら係止手段とし
ての係止部材を別途形成して前面枠2の裏面側に直接設
けるようにしてもよい。さらに、機枠1および前面枠2
側に一対の係止半体からなる係止手段を設けるようにし
てもよい。また、他の係止手段としてガラス扉枠7の開
放時に回動自在な係止レバーを少なくとも前面枠2の軸
支側に設け、一方機枠1に前記係止レバーの係止部が係
止する係合部54または係合部材を設け、前面枠2の閉
鎖にともない係止レバーを回動させて、機枠1を引っ張
るように係止部を係合部54または係合部材に係合させ
ることで軸支側に隙間があかないようにすることができ
る。前記係止レバーは、ガラス扉枠7を閉じることで隠
蔽されるため遊技者に悪戯で回動されることはない。
【0024】なお、上記実施の形態においては機枠1と
前面枠2との軸支側に隙間があかないようにしたが、前
面枠2を装着体とすると共にガラス扉枠7を開閉体とし
て、上下ヒンジにより前面枠2に開閉自在に装着される
ガラス扉枠7をそれぞれ開閉体および装着体として、ガ
ラス扉枠7の軸支側裏面であり上下ヒンジ間にガラス扉
枠の閉鎖動作にともない前面枠2に係止して、前面枠2
とガラス扉枠7間に隙間があかないようにする係止手段
を設けるようにしてもよく、前面枠2およびガラス扉枠
7間の隙間から遊技盤6面の大入賞口31等への不正を
確実に防ぐことができる。
【0025】図9および図10は前記上下ヒンジ機構3
a,3bにより軸支側の密着性を高める実施の形態を示
している。この実施の形態において、前面枠2の軸支側
裏面は、前記実施の形態と異なり端部全面が機枠1前面
に密着するように平坦に形成されている。そして、上下
ヒンジ機構3a,3bは、前記軸孔16,19を前面枠
2の閉鎖時に機枠1と密着した状態で支持軸15および
軸ピン18が嵌る第一孔部16a,19aと前面枠2の
開放によって機枠1との密着状態を解放した状態で嵌る
第二孔部16b,19bを連通状に形成した長孔として
いる。長孔に形成した軸孔16,19の第一孔部16
a,19aと第二孔部16b,19bとは、前面枠2の
閉鎖時に係合する上下鉤片24,24と係止部23を始
点とした等距離にはなく、前面枠2の閉鎖時には必ず第
一孔部16a,19aに支持軸15および軸ピン18が
嵌るようになっている。当然のことではあるが、前面枠
2の閉鎖時には上ヒンジ機構3aにおいて軸ピン18が
軸支側の第一孔部16aに嵌り、下ヒンジ機構3bにお
いては支持軸15が開放側の第一孔部19aに嵌るよう
になっている。
【0026】なお、上記軸支機構の作用説明を図10を
参照して説明するが、図上下ヒンジ機構3bについて説
明する。下ヒンジ機構3b(上ヒンジ機構3a)は、図
10鎖線に示すように前面枠2を開放した状態では支持
軸15(軸ピン18)が第二孔部19b(16b)に位
置して機枠1に干渉することなく余裕を持って開閉でき
るようになっており、前面枠2を閉鎖すると同図実線に
示すように支持軸15(軸ピン18)が軸孔19(1
6)の第一孔部19a(16a)に位置して機枠1に対
し前面枠2が横方向に移動するように閉じられ面接触に
よる密着状態となる。なお、前記軸孔16,19と支軸
(支持軸15および軸ピン18)の構成は機枠1側およ
び前面枠2側とを逆にしてもよく、機枠1側または前面
枠2側の一方に支軸を設けるようにしてもよいのはいう
までもない。このとき長孔に形成した軸孔16,19の
位置関係は変わるものの、前面枠2の閉鎖時に支軸が軸
孔16,19に対し機枠1に密着状態で嵌ることには変
わりがない。また、前記実施の形態に示した係止手段
(鉤状片52)をこの上下ヒンジ機構3a,3bの実施
の形態と同時に使用することにより、前面枠2を引張る
ことによる撓みを防止すると共に密着性を確実なものと
することができる。さらに、軸孔16,19を長孔とし
て図示したように前面枠2の開放時の軸支位置がパチン
コ遊技機の内方位置に移動するようにした付帯効果とし
て、前面枠2が機枠1から内側へ離脱して開放されるこ
とから隣接するパチンコ遊技機に対して従来に比べて大
きな角度で開放することができる。また、その分上下球
受皿9,10の貯留量を多くするために前方に大型化し
ても、前面枠2の開放時に隣接するパチンコ遊技機や球
貸し機等と上下球受皿9,10とが干渉することがない
等の効果を奏する。
【0027】なお、上記した機枠1と前面枠2の上下ヒ
ンジ機構3a,3bにより軸支側の密着性を高める構成
は、前面枠2を装着体としてガラス扉枠7を開閉体とし
た上下ヒンジにおいても適用でき、密着性を高めると共
に隙間をなくし不正をも防止することができる。また、
機構板35を遊技盤6裏面に回動自在に軸支する上下ヒ
ンジ具36においても同様のことが可能である。
【0028】図11はさらに機枠1と前面枠2との密着
性を高める実施の形態を示し、前記機枠1または前面枠
2の少なくともいずれかの軸支側に前面枠2を閉鎖した
際に圧接し隙間をなくす弾性部材58を設けている。前
記弾性部材58は図上機枠1に設けられ、鉄板を断面く
字状の折曲して弾性付与した折曲片を前面枠2の高さの
ほぼ全長に亘り設けている。このように前面枠2と機枠
1間に弾性部材58を介在させることで常に前面枠2と
機枠1間には隙間が存在することがなく、前面枠2の閉
鎖時には弾性部材58の付勢に抗して圧着させるためよ
り密着性が高められ、例え前面枠2を引っ張って隙間を
開けようとしても弾性部材58の付勢により隙間が開く
ことはなく確実に不正行為を防止することができる。な
お、前記弾性部材は弾性樹脂,ゴム等であってもよい。
また、弾性部材により機枠1と前面枠2との密着性を高
めることから、前記弾性部材を前面枠2およびガラス扉
枠7間さらには遊技盤6および機構板35間に介在させ
るようにして、少なくともいずれかの軸支側に固着させ
るようにすればよい。
【0029】なお、本発明の前面枠とは本実施の形態で
示したガラス扉枠7が前面枠2に対して回動することな
く、機枠1に対してガラス扉枠部と前面枠部とが直接的
に回動するものであってもよい。
【0030】また、本発明の遊技機はパチンコ遊技機に
限らず、雀球遊技機,アレンジボール式遊技機を始めと
してパチンコ球を使用する回胴式遊技機(パチロッ
ト)、さらにはメダルを使用する回胴式遊技機(スロッ
ト)等の他の遊技機にも使用できることは言うまでもな
い。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係わる遊技
機は、機枠等の装着体に開閉自在に装着される前面枠等
の開閉体の軸支側に不正具を侵入させる隙間ができない
ようにしたので、不正具の侵入によって多量のパチンコ
球を不正獲得する不正行為を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる遊技機としてのパチンコ遊技機
の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】前面枠を開放した状態のパチンコ遊技機の裏面
斜視図である。
【図4】パチンコ遊技機の要部裏面斜視図である。
【図5】パチンコ遊技機の要部平断面図である。
【図6】ヒンジ部材の斜視図である。
【図7】他の実施の形態の係止手段を示す要部平断面図
である。
【図8】他の実施の形態の係止手段を示す要部平断面図
である。
【図9】ヒンジ機構の他の実施の形態を示す要部分解斜
視図である。
【図10】図9のヒンジ機構の要部平断面図である。
【図11】さらに他の実施の形態のパチンコ遊技機の要
部平断面図である。
【符号の説明】
1 機枠(装着体) 2 前面枠(開閉体,装着体) 3a,3b 上下ヒンジ機構 7 ガラス扉枠(開閉体) 15 支持軸(支軸) 16 軸孔 16a 第一孔部 16b 第二孔部 18 軸ピン(支軸) 19 軸孔 19a 第一孔部 19b 第二孔部 35 機構板 36 ヒンジ具 46 固定ヒンジ部材(ヒンジ具) 48 可動ヒンジ部材(ヒンジ具) 52 鉤状片(係止手段) 54 係止部 56 回転体 58 弾性部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠の前面に前面枠が上下ヒンジ機構に
    より開閉自在に装着される遊技機であって、 前記前面枠の上下ヒンジ機構側でありかつ上下ヒンジ機
    構間に位置する裏面側に前記前面枠の閉鎖動作にともな
    い機枠に係止して機枠と前面枠間に隙間があかないよう
    にする係止手段を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 機枠の前面に前面枠が上下ヒンジ機構に
    より開閉自在に装着され、前記前面枠の裏面に該前面枠
    と同方向をヒンジ具により軸支する機構板が開閉自在に
    装着される遊技機であって、 前記機構板のヒンジ具に前記前面枠の閉鎖動作により機
    枠の後面に係止する鉤状片を設けたことを特徴とする遊
    技機。
  3. 【請求項3】 機枠の前面に前面枠が上下ヒンジ機構に
    より開閉自在に装着される遊技機であって、 前記上下ヒンジ機構は支軸と軸孔の嵌合により構成さ
    れ、前記軸孔は前面枠の閉鎖時に機枠と密着した状態で
    支軸が嵌る第一孔部と前面枠の開放によって機枠との密
    着状態を解放した状態で嵌る第二孔部を連通状に設けた
    ことを特徴とする遊技機。
JP2001382246A 2001-12-14 2001-12-14 遊技機 Pending JP2003181078A (ja)

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