JP3814115B2 - 可変入賞装置の防犯機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変入賞装置の防犯機構、詳しくは、パチンコ遊技機において可変入賞装置の可動翼片を外部操作によって開き、この開状態の入賞口に遊技球を入れて賞球(出玉)を不当に獲得する不正行為を防止するための可変入賞装置の防犯機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコ遊技機として、特定の入賞口に可変入賞装置を備えるタイプのものがある。
【0003】
可変入賞装置は、通常、電気駆動装置(一般には電磁ソレノイド)と、左右一対の回動可能な可動翼片と、これらの可動翼片の裏面に突設された操作ロッドと、上記電磁ソレノイドから駆動力を受け上記操作ロッドを回動するアームとを備え、上記電磁ソレノイドの作動時に上記アーム及び上記操作ロッドを介して上記可動翼片を開き、入賞口に遊技球を入り易くする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近、図7(A)に示すように、電磁ソレノイドが作動していないときに、外部からピアノ線やセル板等の不正道具1を遊技盤前面とガラス板との間に侵入させて可動翼片2に引っ掛け、図7(B)に示すように、可動翼片2を無理矢理に開けてこの入賞口3に遊技球4を入れ(図7(B)参照)、賞球を不当に獲得する不正行為が多発し、ホール側は多大な損害を受けている。
【0005】
本発明は、このような不正行為の防止策として案出されたものであり、外部から可変入賞装置の可動翼片を開けようとしても可動翼片が開かず不正行為を防止することができる可変入賞装置の防犯機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による可変入賞装置の防犯機構は、回動可能な可動翼片の裏面にリブ及び操作ロッドを突設すると共に、電気駆動装置から駆動力を受け前記操作ロッドを回動するアームを備え、該アームはストッパーとしての駆動片を有し、該駆動片は、前記可動翼片が閉状態にあるとき前記操作ロッドから離れた定位置にあり、前記電気駆動装置の作動時に前記操作ロッドと当接開始して該操作ロッドを前記可動翼片の開方向へ回動させるよう構成されており、前記電気駆動装置の作動時には、前記駆動片が前記定位置から前記操作ロッドと当接開始する位置まで移動した後に前記可動翼片が回動開始することにより、前記リブと前記駆動片との干渉が回避されて該可動翼片が開き、一方、前記電気駆動装置の非作動時に前記可動翼片に対し開方向の回動力が外部から加えられたときには、該可動翼片が直ちに回動開始するのに対し前記駆動片が依然として略定位置にあることにより、該リブが該駆動片と干渉し、該可動翼片の開方向への回動が阻止されることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、外部からピアノ線やセル板等の不正道具を用いて可動翼片を開けようとしても可動翼片が開かないため、賞球を不当に獲得する不正行為を防止することができる。また、アームにストッパーとしての機能をもたせることにより、ストッパーを別途設ける場合に比べ、部品点数の減少を図ることができる。さらに、簡単な構成によって可変入賞装置の通常の作動を確保しつつ不正行為を防止することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0011】
図1は、一実施形態に係る可変入賞装置における駆動系の斜視図であり、図1(A)は、不正行為の開始時に対応する斜視図、図1(B)は、不正行為の不成功時に対応する斜視図をそれぞれ示す。また、図2は、上記可変入賞装置の側面概略断面図、図3及び図4は、上記可変入賞装置の要部の分解斜視図、図5は、上記可変入賞装置が通常の作動をする時の可動翼片の動作説明図、図6は、上記可変入賞装置に対し不正行為が行われた時の可動翼片の動作説明図をそれぞれ示す。
【0012】
本実施形態に係る可変入賞装置100は、左右一対の可動翼片2と前ケース5と電磁ソレノイド(電気駆動装置)6と左右一対のアーム7と後ケース8と取付プレート9とを備える。
【0013】
各可動翼片2の裏面(後面)には、リブ10が突設されている。また、各可動翼片2の裏面から、操作ロッド11が突出している。また、各可動翼片2は前後方向の軸孔12を有し、各軸孔12に前ケース5の軸13が挿通されることにより、各可動翼片2はこの軸13を中心として回動自在とされる。
【0014】
前ケース5は、前板部14と底板部15とを有しており、前板部14の後面に上記二本の軸13が突設されている。また、前板部14の後面には、上方から落下してきた遊技球(入賞球)4を後方へ案内するガイドレーン部16が形成されている。さらに、前板部14の後面には、ねじ孔を有する二本の係止脚17が突設されており、前ケース5の後端に取付プレート9及び後ケース8を順にセットした後、ねじ18を後ケース8の孔19、取付プレート9の孔20に通した後、係止脚17の上記ねじ孔にねじ込むことによって、前ケース5と取付プレート9と後ケース8とが一体に組み付けられる。
【0015】
電磁ソレノイド6は、前後方向へ往復動可能なプランジャー21を有する。プランジャー21の前端部には凹部22が形成されており、この凹部22に、各アーム7の従動ピン23が収容、保持される。
【0016】
各アーム7は、垂直部分24と水平部分25とからなるL字状をしている。水平部分25の先端部は、側面視コ字状に形成されており、この先端部の下側部位が、操作ロッド11を押し上げる駆動片26を構成している。垂直部分24の上端部の内側面には、上述した如き、プランジャー21の凹部22に収容、保持される従動ピン23が突設されている。垂直部分24と水平部分25との接続部の内側面には、水平軸部27が突設されている。水平軸部27は軸線方向の貫通孔28を有し、この貫通孔28は、上記接続部の貫通孔29の延長線上に位置している。これらの貫通孔28、29には、後ケース8の軸孔30に挿通され止め金具31によって後ケース8に装着される軸ピン32が挿通され、アーム7は、軸ピン32を中心として回動自在とされる。
【0017】
後ケース8は、垂直な前板部33を備える。前板部33の上端には、遊技球4の通過可能な孔34を有する枠体35が前方に突設されている。この枠体35の孔34を通過する遊技球4は、可動翼片2の開閉とは無関係に前ケース5のガイドレーン部16に到達することができ、入賞球となる。前板部33の下部には、ガイドレーン部16まで落下してきた入賞球4の通過可能な孔36が形成されており、また、前板部33の後面には、この孔36を通過した入賞球4を遊技盤の裏面側に誘導するためのガイドレーン部37が突設されている。さらに、前板部33には、軸13を中心とする各可動翼片2の操作ロッド11及びリブ10の回動を許容するための略L字状の窓38が形成されている。この窓38の上端39は、可動翼片2が開方向へ回動したときに操作ロッド11と当接し、可動翼片2の全開時の角度を規制する作用をする。また、この窓38の左右外側の端部40は、可動翼片2が閉方向へ回動したときにリブ10と当接し、可動翼片2の全閉時の角度を規制する作用をする。前板部33の後面には、ガイドレーン部37を挟んで左右一対の垂直壁41が突設されており、各垂直壁41とガイドレーン部37との間に、アーム7の水平部25が干渉することなく上下方向へ回動可能なように配される。また、各垂直壁41とガイドレーン部37との間に、水平な床部42が形成されており、電磁ソレノイド6が作動していないとき、この床部42の上にアーム7の駆動片26が載った状態となる。また、各垂直壁41には、前板部33の上記窓38から連続し、軸13を中心とするリブ10の回動を許容する窓43が形成されている。
【0018】
次に、上記のように構成された可変入賞装置100の動作を説明する。
【0019】
まず、電磁ソレノイド6が作動していないときには、プランジャー21は図1(A)及び図2に示すような前進位置にあり、アーム7の駆動片26は後ケース8の床部42の上に載置された状態に保たれる。また、リブ10は後ケース8の窓38の左右外側の端部40と当接した状態に保たれ、可動翼片2は全閉状態に保持される。
【0020】
電磁ソレノイド6が作動すると、プランジャー21は後退し、アーム7は軸ピン32を中心に回動し、その駆動片26が上昇してゆく。この駆動片26の上昇に伴う可動翼片2の作動を図5に基づいて説明する。まず、電磁ソレノイド6が作動していないときには、図5(A)に示すように、駆動片26は操作ロッド11から下方に離れた定位置にあり、可動翼片2は全閉状態にある。そして、電磁ソレノイド6が作動すると、駆動片26は、上昇し始め、図5(B)に示すように操作ロッド11と当接するようになる。この当接開始した後は、駆動片26は操作ロッド11を押し上げてゆき、このため、図5(C)に示すように可動翼片2は軸13を中心として開方向へ回動してゆく。そして、図5(D)に示すように操作ロッド11が後ケース8の窓38の上端39に当接することで、可動翼片2は全開状態となり、遊技球4は入賞口に入り易くなる。なお、可動翼片2が上記のように全閉状態から全開状態になるまでの間において、リブ10は、図5(C)に示すように駆動片26の下方へ回り込む動作をするため、駆動片26と干渉することはない。
【0021】
その後、電磁ソレノイド6の作動を解除すると、プランジャー21が前進位置まで戻ることにより、可動翼片2は図5(A)に示す全閉状態に戻る。
【0022】
一方、図6(A)に示すように可動翼片2の上端にピアノ線又はセル板等の不正道具1を引っ掛け、可動翼片2を無理矢理に開けようとすると、直ちに操作ロッド11が軸13を中心として回動し始め、図6(B)及び図1(B)に示すように、リブ10が、略定位置にある駆動片26の側面と当接するようになる。この駆動片26にリブ10が当接することにより、以後、可動翼片2は開方向へ回動できなくなり、可動翼片2は、僅かにしか開かない。このため、遊技球4は、可動翼片2が全閉状態にあるときと同様、入賞口へ入ることができない。
【0023】
以上説明したように、本実施形態に係る可変入賞装置100は、回動可能な可動翼片2の裏面にリブ10を突設し、可動翼片2に対し開方向の回動力が外部から加えられた時、可動翼片2の開方向への回動に伴いリブ10がストッパー(アーム7の駆動片26)に干渉し、可動翼片2の開方向への回動が阻止されるよう構成される。このため、外部からピアノ線やセル板等の不正道具1を用いて可動翼片2を開けようとしても可動翼片2が開かないため、賞球を不当に獲得する不正行為を防止することができる。
【0024】
また、本実施形態に係る可変入賞装置100は、アーム7がストッパーを兼ねるものであるため、ストッパーを別途設ける場合に比べ、部品点数の減少を図ることができる。
【0025】
さらに、アーム7は駆動片26を有し、駆動片26は、可動翼片2が閉状態にあるとき操作ロッド11から離れた定位置にあり、電磁ソレノイド6の作動時に操作ロッド11と当接開始して操作ロッド11を可動翼片2の開方向へ回動させるよう構成されており、電磁ソレノイド6の作動時には、駆動片26が定位置から操作ロッド11と当接開始する位置まで移動した後に可動翼片2が回動開始することにより、リブ10と駆動片26との干渉が回避されて可動翼片2が開き、一方、可動翼片2に対し開方向の回動力が外部から加えられた時には、可動翼片2が直ちに回動開始するのに対し駆動片26が依然として略定位置にあることにより、リブ10が駆動片26と干渉し、可動翼片2の開方向への回動が阻止される。これにより、簡単な構成によって可変入賞装置100の通常の作動を確保しつつ不正行為を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明による可変入賞装置の防犯機構によると、外部からピアノ線やセル板等の不正道具を用いて可動翼片を開けようとしても可動翼片が開かないため、賞球を不当に獲得する不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可変入賞装置における駆動系の斜視図であり、図1(A)は、不正行為の開始時に対応する斜視図、図1(B)は、不正行為の不成功時に対応する斜視図をそれぞれ示す。
【図2】上記可変入賞装置の側面概略断面図を示す。
【図3】図4とともに上記可変入賞装置の要部の分解斜視図を示し、該要部の一部の分解斜視図を示す。
【図4】上記要部の残部の分解斜視図を示す。
【図5】上記可変入賞装置が通常の作動をする時の可動翼片の動作説明図を示す。
【図6】上記可変入賞装置に対し不正行為が行われた時の可動翼片の動作説明図を示す。
【図7】従来の可変入賞装置に対する不正行為を説明するための説明図を示す。
【符号の説明】
100 可変入賞装置
2 可動翼片
6 電磁ソレノイド(電気駆動装置)
7 アーム
10 リブ
11 操作ロッド
26 駆動片
Claims (1)
- 回動可能な可動翼片の裏面にリブ及び操作ロッドを突設すると共に、電気駆動装置から駆動力を受け前記操作ロッドを回動するアームを備え、該アームはストッパーとしての駆動片を有し、該駆動片は、前記可動翼片が閉状態にあるとき前記操作ロッドから離れた定位置にあり、前記電気駆動装置の作動時に前記操作ロッドと当接開始して該操作ロッドを前記可動翼片の開方向へ回動させるよう構成されており、
前記電気駆動装置の作動時には、前記駆動片が前記定位置から前記操作ロッドと当接開始する位置まで移動した後に前記可動翼片が回動開始することにより、前記リブと前記駆動片との干渉が回避されて該可動翼片が開き、一方、前記電気駆動装置の非作動時に前記可動翼片に対し開方向の回動力が外部から加えられたときには、該可動翼片が直ちに回動開始するのに対し前記駆動片が依然として略定位置にあることにより、該リブが該駆動片と干渉し、該可動翼片の開方向への回動が阻止されることを特徴とする可変入賞装置の防犯機構。
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