JP5229941B2 - 遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機用可変入賞装置及びそれを備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機などの弾球遊技機を含む種々の遊技機に設けられる遊技機用可変入賞装置として、入賞口に対応して配置される回動翼片や入賞扉等の可動部材をソレノイド等の電気駆動源により、入賞口に遊技球が相対的に入り難い閉鎖位置と、遊技球が相対的に入り易い開放位置との間で移動したりするものがある。通常、このような可動部材は、ソレノイドが励磁されていないときには、コイルばねの弾発力や可動部材自身の自重によって閉鎖位置で保持されるように形成されているが、その可動部材を閉鎖位置から開放位置に向かって移動させようとする外力が加わると、簡単に可動部材は開放位置に向かって移動してしまい、そこから不正に賞球を獲得される恐れがある。そこで、近年において、可動部材に入賞口を開放しようとする外力が加わっても、簡単に可動部材が開放しないように、ロック機構が搭載された種々の遊技機用可変入賞装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−327687号公報
特許文献1の遊技機用可変入賞装置では、不正行為を未然に防止し得るために、水平な回転軸で開閉自在に支持される入賞案内部材(入賞扉)と、ソレノイドの作動によって回転軸と平行な支軸(揺動軸)で反復回転動するように支持される制動片(揺動部材)とにおいて、入賞扉の裏側に形成された係合片と制動片との位置関係により、制動片が係合片に当接して入賞案内部材を閉状態に保持することができるようにしたものである。
しかしながら、仮に入賞案内部材(入賞扉)を開けようと制動片(揺動部材)に直接外力が加えられた場合には、このようなロック機構は機能せずに制動片が支軸で回転して入賞案内部材を開放してしまうこととなり、不正に賞球を獲得される危険性が残っている。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、不正行為により入賞扉に外力が加えられた場合にも、簡単な構成でありながら入賞扉の閉鎖位置から開放位置への移動を抑制することができ、不当な賞球を獲得されない遊技機用可変入賞装置及びそれを用いた遊技機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可変入賞装置は、
遊技盤に固定され、その遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技球を受け入れるための入賞口を備える遊技機用可変入賞装置において、
入賞口の下縁側で左右方向に延びる遊技盤に平行な回動軸線周りで回動可能に配置され、遊技盤に沿って起立することにより入賞口を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置から前方側に倒伏して入賞口を開放する開放位置とに変位する入賞扉と、
前後方向で直線的に変位するプランジャを有し、そのプランジャを前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、入賞扉を回動軸線周りで回動して閉鎖位置と開放位置とに変位させるソレノイドと、
プランジャに連結され、該プランジャとともに前後方向で直線的に変位するスライド部材と、入賞扉の回動軸線よりも後方においてその回動軸線と平行な揺動軸線周りで揺動可能に配置され、スライド部材に連係してそのスライド部材の直線的な変位を回転変位に変換するとともに、入賞扉に連係してその回転変位を該入賞扉に伝動する揺動部材とを有する伝動機構と、
ソレノイドや伝動機構を収容するケースと、を含み、
揺動部材は、揺動軸線に沿って両側に突出する揺動軸が設けられ、この揺動軸がケースの軸支部に固定されており、
スライド部材は、揺動軸線の平行方向に貫通して前後方向に沿って延びる長孔に揺動軸が挿入されてその揺動軸にガイドされることにより、プランジャと一体的に前後方向で直線的に変位し、
伝動機構は、スライド部材と揺動部材とが、該スライド部材に形成される揺動軸線に平行状に突出する突起が該揺動部材に形成される案内部に挿入されて連係し、且つ、これら突起と案内部とが揺動部材の揺動軸線よりも上方で連係されており、入賞扉が閉鎖位置の状態において、該入賞扉を閉鎖位置から開放位置へ強制的に回動させるための外力が加えられて該入賞扉が回動するのに伴って揺動部材が揺動したとき、突起案内部に形成されたロック面が上側から当接して入賞扉が開放位置に達しないように揺動部材の揺動を阻止するロック機構を備えていることを特徴とする。
上記本発明によれば、ソレノイドのプランジャが直線的に変位することにより、入賞扉が起立又は倒伏して入賞口を閉鎖又は開放する。また、これら入賞扉とソレノイドとの間には、プランジャに連結されるスライド部材と、そのスライド部材及び入賞扉に連係される揺動部材とを含む伝動機構が形成されている。そして、このスライド部材と揺動部材とが連係する突起と案内部とにおいて、入賞扉を閉鎖位置から開放位置へ強制的に回動させるための外力が加えられたときに突起が当接して揺動部材の揺動を阻止するロック面が案内部に形成されている。したがって、不正行為により入賞扉に外力が加えられた場合に、簡単な構成でありながら入賞扉の閉鎖位置から開放位置への移動を阻止及び抑制することができ、不当な賞球を獲得されるのを防止することができる。
そして、突起と案内部とが、スライド部材の直線変位を揺動部材の回転変位に変換する伝動機構と、揺動部材(入賞扉)の揺動(回動)を阻止するロック機構とを兼ね備えているので、伝動機構を大型化することなく、コンパクトに形成することができる。
さらに、ロック機構がスライド部材と揺動部材との間に形成されているので、不正に入賞扉を開放しようと、仮に揺動部材に直接外力が加えられた場合にも、揺動部材の揺動を阻止することができ、入賞扉(入賞口)が不正行為によって開放されるのを阻止して、不正に賞球を獲得されることを防止できる。
なお、本発明における案内部とは、突起を挿入できる形状であれば特に限定されず、揺動部材の周縁に局部的に形成する凹み形状(切欠形状)や、内部に形成される揺動軸線に沿って貫通又は有底の孔形状(穴形状)などが含まれる。
また、遊技機用可変入賞装置の具体的な態様の第1として、
スライド部材に突起が形成され、揺動部材に案内部が形成され、これら突起と案内部とが揺動部材の揺動軸線よりも上方で連係されており、
ロック機構は、揺動部材の揺動を阻止するとき(入賞扉の回動を阻止するとき)、突起にロック面が上側から当接する構成とすることができる。
これによれば、突起が揺動軸線に対して上方に位置してロック面が上側から当接するので、突起がストッパーとなり、ロック面が前後方向に交差する方向(上下方向)に移動できず、効果的に揺動部材の揺動を阻止することができる。ひいては、入賞扉の回動を阻止することができる。そして、揺動部材において、ロック面が上側から当接するときに突起が揺動軸線よりも後方に位置する場合には、ロック機構(スライド部材との連係部分)が入賞扉との連係部分と揺動軸線を挟んで反対側に位置するので、揺動軸線が支点となり安定して揺動部材の揺動を規制することができる。
また、遊技機用可変入賞装置の具体的な態様の第2として、
スライド部材に案内部が形成され、揺動部材に突起が形成され、これら突起と案内部とが揺動部材の揺動軸線よりも上方で連係されており、
揺動部材の揺動を阻止するとき、突起が揺動軸線よりも前方に位置してその突起がロック面に下側から当接する構成とすることができる。
これによれば、スライド部材側の案内部に形成されたロック面に揺動部材側の突起が下側から当接するので、ロック面がストッパーとなり、突起が前後方向に交差する方向(上下方向)に移動できず、効果的に揺動部材の揺動を阻止することができ、ひいては入賞扉の不正行為による開放を防止することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、以上のような遊技機用可変入賞装置を備えたことを特徴とする。
上記本発明によれば、不正行為により遊技機用可変入賞装置の入賞扉に外力が加えられた場合にも、簡単な構成でありながら入賞扉の閉鎖位置から開放位置への移動を阻止及び抑制することができ、不当な賞球を獲得されない遊技機を実現することができる。
上記本発明によれば、不正行為により遊技機用可変入賞装置の入賞扉に外力が加えられた場合にも、簡単な構成でありながら入賞扉の閉鎖位置から開放位置への移動を阻止及び抑制することができ、不当な賞球を獲得される問題を解消できる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る遊技機の正面図、図2は本発明の実施形態に係る遊技機用可変入賞装置の分解斜視図、図3は閉鎖状態における図2の遊技機用可変入賞装置の主要部を示す斜視図、図4は図3の両側面図及び要部拡大図、図5は図4に対応する開放状態の両側面図及び要部拡大図、図6は図4(c)に対応する作動状態を説明する要部拡大図である。
図1に示すように、遊技機1(以下、パチンコ機1ともいう)には、遊技盤2が設けられている。この遊技盤2の盤面2a(前面)には、円形の遊技領域2bが形成されており、この遊技領域2bは上側領域を除く外周縁に沿って円弧状のガイドレール2cが配置されている。そして、遊技領域2bの中央には、液晶表示部3が搭載され、その液晶表示部3の下方(遊技領域2bの中央下部)に遊技機用可変入賞装置4(以下、入賞装置4ともいう)が配置されている。また、液晶表示部3と入賞装置4との間には、始動入賞口を有して一対の回動翼片5aによって形成される電動チューリップ(電チュー)5が配置されている。
なお、本明細書において、パチンコ機1における上下方向とは遊技盤2の盤面2aに沿う態様で遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面2aに沿う態様で上下方向に直交する方向(水平方向)を意味する。また、前後方向とは遊技盤2の盤面2aに直交する方向(水平方向)を意味し、盤面2aの遊技者側が前側であり、盤面2aの奥側が後側である。
図1及び図2に示すように、この入賞装置4は、遊技盤2に固定され、その遊技盤2の盤面2a上に形成された遊技領域2bから遊技球を受け入れるための入賞口11を備えている。具体的には、入賞装置4は、遊技盤2に固定するための台板10を含んで構成され、この台板10に、厚さ方向(前後方向)に貫通形成されるとともに、左右方向を長手方向とする矩形状の入賞口11(大入賞口)が形成されている。したがって、図示しない発射装置からガイドレール2cに沿って打ち出された遊技球は、遊技盤2の盤面2a上に形成された遊技領域2bから入賞口11を通過して後方側に誘導され入賞となる。
また、入賞装置4は、入賞口11に対応して台板10に取り付けられる入賞扉12と、前後方向で直線的に変位するプランジャ21(図3参照)を有するソレノイド20と、入賞扉12とソレノイド20との間に配置されプランジャ21の駆動力を入賞扉12に伝動する伝動機構30とを備えている。また、入賞装置4は、入賞した遊技球を検出する検出スイッチ31や、発光素子32aを実装する発光基板32、それら検出スイッチ31や発光基板32等の配線を接続する中継基板33などを備え、ソレノイド20や伝動機構30とともにハウジングとしての上ケース34及び下ケース35に収容され、台板10の後方側に配置される。
なお、上ケース34及び下ケース35には、台板10とともに入賞扉12の回動軸13(回動ピン)を軸支する軸支部34a,35aや、伝動機構30の後述する揺動部材50の揺動軸51を軸支する軸支部34b,35bが形成されており、下ケース35には、入賞した遊技球を検出スイッチ31へ誘導するステージ部35cなどが形成されている。
入賞扉12は、図2ないし図4に示すように、正面視において左右方向が長手方向となる矩形状の板状形態をなし(図1参照)、入賞口11に嵌め込まれるように、その入賞口11の下縁11u側で左右方向に延びる遊技盤2に平行な回動軸線O1周りで回動可能に配置されている。そして、遊技盤2に沿って起立することにより入賞口11を閉鎖する閉鎖位置(図3,4参照)と、その閉鎖位置から前方側に倒伏して入賞口11を開放する開放位置(図2,5参照)とに回動変位する。
具体的には、入賞扉12は、両側部下端に回動軸線O1に沿って突出する回動軸13,13が設けられており、この回動軸13,13が台板10や上ケース34及び下ケース35の軸支部34a,35aによって回転可能に固定されている。なお、回動軸13,13の代わりに軸孔を形成して台板10などの固定部材側から軸支する形態としてもよい。また、入賞扉12は、両側部で後方に延出される延出部14,14が形成され、その中、遊技者側から見て左側の延出部14には、外側に突出形成(例えば、回動軸線O1に平行状)にされる凸部15が設けられている。
次に、ソレノイド20は、前端部にフランジ部21aを形成するプランジャ21と、電流を通電させることにより電磁力でプランジャ21を変位させるコイル22と、フランジ部21aなどを介してプランジャ21を突出位置側に付勢するコイルばね23とを備えている。そして、ソレノイド20は、そのプランジャ21を前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、入賞扉12を回動軸線O1周りで回動して閉鎖位置と開放位置とに変位させることとなる。
続いて、伝動機構30は、プランジャ21に連結され、プランジャ21とともに前後方向で直線的に変位するスライド部材40と、入賞扉12の回動軸線O1よりも後方においてその回動軸線O1と平行な揺動軸線O2周りで揺動可能に配置される揺動部材50とを含み構成されている。そして、揺動部材50は、スライド部材40に連係してそのスライド部材40の直線的な変位を回転変位に変換するとともに、入賞扉12(具体的には、延出部14の凸部15)に連係してその回転変位を入賞扉12に伝動する。
スライド部材40は、プランジャ21のフランジ部21aが連結部41に嵌め込まれ、揺動軸線O2に平行方向に貫通して前後方向に沿って延びる長孔42に揺動軸51が挿入されてその揺動軸51にガイドされることにより、プランジャ21と一体的に前後方向で直線的に変位する。また、スライド部材40には、揺動軸線O2に平行状に突出する突起43が形成されており、この突起43が揺動部材50と連係される。
揺動部材50は、揺動軸線O2に沿って両側に突出する揺動軸51,51が設けられており、この揺動軸51,51が上ケース34及び下ケース35の軸支部34b,35bに固定されるとともに、入賞扉12に形成される凸部15と係合(連係)する切欠状の作用凹部52と、スライド部材40の突起43と係合(連係)する切欠状の案内部53(以下、案内溝53ともいう)とが形成されている。ここで、作用凹部52は、図4(c)に示すように、凸部15を上方から押圧(当接)して入賞扉12を保持する保持部(面)52aと、凸部15を下方から蹴り上げて(当接して)入賞扉12が倒伏するのを助成する補助部(面)52bとを含み構成されている。
また、案内溝53は、図4(c)に示すように、鉤状やL字形状(アンダーカット状)に切り欠き形成されている。また、案内溝53は、前後方向に対向する面において、後方側に位置し、スライド部材40が後退するのに伴い突起43が当接して揺動部材50を後方に押し上げるガイド面53a(以下、後側ガイド面53aという)と、前方側に位置し、スライド部材40が突出(前進)するのに伴い突起43が当接して揺動部材50を前方に押し下げるガイド面53b(以下、前側ガイド面53bという)とを含み構成されている。また、前側ガイド面53bは、案内溝53の奥側に突起43の一部を収容可能な窪みを形成しており、その窪みの上側がロック面54として構成されている。
したがって、本実施形態において、伝動機構30は、入賞扉12が閉鎖位置の状態において、入賞扉12を閉鎖位置から開放位置へ強制的に回動させるための外力が加えられて入賞扉12が回動するのに伴って揺動部材50が揺動したとき、突起43と案内溝53に形成されたロック面54とが当接して入賞扉12が開放位置に達しないように揺動部材50の揺動を阻止するロック機構を備えている。
ここで、スライド部材40と揺動部材50との相互関係は、突起43と案内溝53とが揺動部材50の揺動軸線O2よりも上方で連係され、入賞扉12が閉鎖位置のときに、突起43が揺動軸線O2(揺動軸51)の上方(真上)に位置するように配置されている。そして、不正行為により入賞扉12が回動させられると、突起43が揺動軸線O2よりも後方にわずかに移動(位置)して、その突起43にロック面54が上側から当接することで揺動部材50の揺動を阻止するロック機構として構成することができる。
次に、図4ないし図6を用いて、以上のような構成を有する入賞装置4の作動を説明する。まず、このような入賞装置4は、遊技盤2上での作動として、電動チューリップ5へ遊技球が入賞すると当否抽選が実行され、その抽選結果が大当たりであると、液晶表示部3に大当たり図柄(例えば、「7,7,7」のゾロ目)が表示される。さらに、入賞装置4のソレノイド20が通電(励磁)されて、入賞扉12が回動軸線O1周りに回動して開放位置へ変位する。そして、入賞口11への所定個数(例えば10個)の入賞を検出スイッチ31が検出したとき、又は所定時間(例えば、30秒)が経過したときに入賞装置4のソレノイド20の通電が解除(消磁)されて、入賞扉12が閉鎖位置へ変位する。これを1ラウンド(1R)として所定のラウンド数(例えば、15R)が繰り返され、遊技者はこの間に大量の賞球を獲得することができる(図1,2参照)。
そして、入賞装置4の実際の作動としては、ソレノイド20が通電解除状態(消磁)においては、プランジャ21が、コイルばね23の付勢力により、スライド部材40とともに前方に押し出され、そのスライド部材40の突起43が揺動部材50の案内溝53に作用して、揺動部材50が揺動軸51(揺動軸線O2)を中心として一方側(図4(a)で時計回り)に回転変位する。そして、作用凹部52(保持部52a)に保持された入賞扉12の凸部15に作用して入賞扉12が回動軸13(回動軸線O1)を中心として一方側(図4(a)で反時計回り)に回転変位することとなる(閉鎖状態;図4参照)。
続いて、ソレノイド20が通電状態(励磁)においては、プランジャ21がコイルばね23の付勢力に抗して、スライド部材40とともに後方に後退すると、スライド部材40の突起43によって揺動部材50の案内溝53に作用して、揺動部材40が揺動軸51(揺動軸線O2)を中心として他方側(図4(a)で反時計回り)に回転変位する。そして、作用凹部52(保持部52a)に保持されていた入賞扉12の凸部15の作用が解放されて入賞扉12が回動軸13(回動軸線O1)を中心として他方側(図4(a)で時計回り)に回転変位することとなる(開放状態;図5参照)。
ここで、上記作動において、スライド部材40の突起43と揺動部材50の案内溝53との作動について詳しく説明する。図4(c)に示すように、まず、ソレノイド20が通電解除状態のとき、コイルばね23の付勢力により前方に押し出された突起43(スライド部材40)は、揺動部材50を押し下げるように案内溝53の前方側の前側ガイド面53bを前方に押圧(当接)している。具体的には、突起43が、前側ガイド面53bに形成された窪みに嵌まり込むように当接している。そして、ソレノイド20が通電状態になると、突起43が直線的に後退するので、図6(a)に示すように、前側ガイド面53bに形成された窪みから抜け出すとともに、図5(c)に示すように、揺動部材50を引っ張り上げるように滑らかに湾曲形成された案内溝53の後方側の後側ガイド面53aを後方に押圧(当接)しながら所定距離移動して保持される。その後、ソレノイド20が再び通電解除状態となると、コイルばね23の付勢力により、突起43は前側ガイド面53bを押圧して、揺動部材50を揺動させながら、窪みに嵌まり込んで保持される。
ここで、図4(c)に戻り、入賞扉12が閉鎖位置のときに、不正行為により入賞扉12を閉鎖位置から開放位置に回動させようとする外力が加わると、図6(b)に示すように、入賞扉12が回動軸13(回動軸線O1)を中心として他方側(図6(a)で時計回り)に回転変位する。そして、入賞扉12の凸部15が揺動部材50の作用凹部52に作用して、揺動部材50が揺動軸51(揺動軸線O2)を中心として他方側(図6(b)で反時計回り)に回転変位する。このとき、ソレノイド20は通電解除状態であるため、スライド部材40の突起43は、案内溝53の前側ガイド面53bの当接(押圧)により、わずかに後退するもののロック面54が後方に回り込むように突起43の上側に当接する。したがって、スライド部材40(突起43)は、長孔42及び揺動軸51などにより上下方向の移動が規制されているので、揺動部材50は、それ以上回動することができなくなり、それに伴い、入賞扉12が開放位置に達することなく回動が規制することができる。これにより、遊技球Pが入賞口11を通過することができなくなり、不正に大量の賞球を獲得されるのを防止することができる。
また、ロック面54が突起43に当接するとき、突起43が揺動軸線O2よりも後方に位置するので、より確実(良好)にロック機構として機能させることができる。そして、入賞扉12が閉鎖位置のときに、突起43を揺動軸線O2よりも前方に配置した場合には、ロック面54の形状を適宜調整(傾斜)することにより、揺動軸線O2よりも前方でロックすることも可能となる。
なお、突起43及びロック面54との係合位置が、揺動部材50と入賞扉12との係合位置よりも揺動軸線O2(揺動軸51)からの距離が近いので、大きな力が加わり、効率よくロックがかかるようになる。また、通常時において、ソレノイド20が作動したときに、突起43が前側ガイド面53bの窪みからスムーズに抜け出せるように突起43とロック面54との間にはクリアランス(遊び)を形成することができ、その場合には、その遊びを調節することにより賞球確認作業を効率的に行なうことも可能である。さらに、ソレノイド20のプランジャ21の直線変位の距離を調節することで、前側ガイド面53bの窪みの深さを大きくすることができ、その場合には、より効果的に揺動部材50の揺動をロックすることができる。
また、本実施形態において、突起43は断面円形状をなして形成されているが、これに限るものではなく楕円形状や多角形状等で形成してもよく、又はロック面54と当接する位置で円弧を切り欠く断面D形状や、その当接する位置を凹凸形状に形成してもよい。その場合には、突起43がロック面54と係合し易くなり、より確実にロック機構を機能させることができる。
次に変形例に係る入賞装置について説明する。図7は変形例に係る遊技機用可変入賞装置の主要部を示す斜視図、図8は図7の両側面図及び要部拡大図、図9は図8(c)に対応する作動状態を説明する要部拡大図である。以下の説明では、上述した実施形態と異なる部分について主に述べ、重複する部分については同番号を付して説明を省略又は簡略化する。
図7及び図8に示すように、変形例に係る入賞装置4A(図8(c)参照)は、スライド部材と揺動部材との係合(連係)に際して、上記実施形態における突起及び案内溝が反対に形成されている。すなわち、変形例に係る入賞装置4Aは、スライド部材40Aに切欠状の案内溝43Aが形成され、かつ、揺動部材50Aに揺動軸線O2に平行状に突出する突起53Aが形成されている。そして、これら突起53Aと案内溝43Aとが揺動部材50Aの揺動軸線O2よりも上方で連係されている。なお、揺動部材50Aの突起53Aは、その揺動軸線O2を中心に回動(揺動)する。
スライド部材40Aの案内溝43Aは、図8(c)に示すように、前方側に位置し、スライド部材40Aが後退するのに伴い突起53Aが当接して揺動部材50Aを後方に押し上げる前側ガイド面43aと、後方側に位置し、スライド部材40Aが突出(前進)するのに伴い突起53Aに当接して揺動部材50を前方に押し下げる後側ガイド面43bとを含み構成されている。また、後側ガイド面43bは、案内溝43Aの奥側で突起53Aの一部を収容するようにアンダーカット状に形成されており、その窪みの上側がロック面44として構成されている。
ここで、スライド部材40Aの案内溝43Aと揺動部材50Aの突起53Aとの作動について詳しく説明する。まず、ソレノイド20が通電解除状態のとき、図8(c)に示すように、コイルばね23(図8(a),(b)参照)の付勢力により前方に押し出された案内溝43A(スライド部材40A)は、揺動部材50Aを押し下げるように後方側の後側ガイド面43bで突起53Aを前方に押圧(当接)している。具体的には、突起53Aが、後側ガイド面43bに形成された窪みに嵌まり込むように当接している。そして、ソレノイド20が通電状態になると、案内溝43Aが直線的に後退するので、突起53Aが、後側ガイド面43bに形成された窪みから抜け出すとともに、図9(a)に示すように、揺動部材50Aを引っ張り上げるために滑らかに湾曲形成された案内溝43Aの前方側の前側ガイド面43aで後方に押圧(当接)しながら所定距離移動して保持される。その後、ソレノイド20が再び通電解除状態となると、コイルばね23の付勢力により、案内溝43Aの後側ガイド面43bが突起53Aを前方に押圧して、揺動部材50Aを揺動させながら、突起53Aが窪みに嵌まり込むように保持される。
ここで、図8(c)に戻り、入賞扉12が閉鎖位置のときに、不正行為により入賞扉12を閉鎖位置から開放位置に回動させようとする外力が加わると、図9(b)に示すように、入賞扉12が回動軸13(回動軸線O1)を中心として他方側(図9(b)で時計回り)に回転変位する。そして、入賞扉12の凸部15が揺動部材50Aの作用凹部52に作用して、揺動部材50Aが揺動軸51(揺動軸線O2)を中心として他方側(図9(b)で反時計回り)に回転変位する。このとき、ソレノイド20は通電解除状態であるため、スライド部材40Aの案内溝43Aは、突起53Aの当接(押圧)により、わずかに後退するものの、突起53Aが上方に移動してロック面44に当接する。したがって、スライド部材40A(案内溝43A)は、長孔42及び揺動軸51などにより上下方向の移動が規制されているので、揺動部材50Aは、それ以上回動することができなくなり、それに伴い、入賞扉12が開放位置に達することなく回動が規制することができる。これにより、遊技球Pが入賞口11を通過することができなくなり、不正に大量の賞球を獲得されるのを防止することができる。
そして、本発明では遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他に例えばアレンジボール遊技機、雀球遊技機等の装飾装置が設けられる他の遊技機に適用することができる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図。 本発明の実施形態に係る遊技機用可変入賞装置の分解斜視図。 閉鎖状態における図2の遊技機用可変入賞装置の主要部を示す斜視図。 図3の両側面図及び要部拡大図。 図4に対応する開放状態の両側面図及び要部拡大図。 図4(c)に対応する作動状態を説明する要部拡大図。 変形例に係る遊技機用可変入賞装置の主要部を示す斜視図。 図7の両側面図及び要部拡大図。 図8(c)に対応する作動状態を説明する要部拡大図。
符号の説明
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
2a 盤面
2b 遊技領域
2c ガイドレール
3 液晶表示部
4,4A 入賞装置(遊技機用可変入賞装置)
5 電動チューリップ
10 台板
11 入賞口
12 入賞扉
13 回動軸
14 延出部
15 凸部
20 ソレノイド
21 プランジャ
21a フランジ部
22 コイル
23 コイルばね
30 伝動機構
31 検出スイッチ
34 上ケース
34a,34b,35a,35b 軸支部
35 下ケース
40,40A スライド部材
41 連結部
42 長孔
43 突起
43A 案内溝(案内部)
44 ロック面
50,50A 揺動部材
51 揺動軸
52 作用凹部
53 案内溝(案内部)
53A 突起
54 ロック面
O1 回動軸線
O2 揺動軸線
P 遊技球

Claims (2)

  1. 遊技盤に固定され、その遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技球を受け入れるための入賞口を備える遊技機用可変入賞装置において、
    前記入賞口の下縁側で左右方向に延びる前記遊技盤に平行な回動軸線周りで回動可能に配置され、前記遊技盤に沿って起立することにより前記入賞口を閉鎖する閉鎖位置と、その閉鎖位置から前方側に倒伏して前記入賞口を開放する開放位置とに変位する入賞扉と、
    前後方向で直線的に変位するプランジャを有し、そのプランジャを前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、前記入賞扉を前記回動軸線周りで回動して前記閉鎖位置と開放位置とに変位させるソレノイドと、
    前記プランジャに連結され、該プランジャとともに前後方向で直線的に変位するスライド部材と、前記入賞扉の回動軸線よりも後方においてその回動軸線と平行な揺動軸線周りで揺動可能に配置され、前記スライド部材に連係してそのスライド部材の直線的な変位を回転変位に変換するとともに、前記入賞扉に連係してその回転変位を該入賞扉に伝動する揺動部材とを有する伝動機構と、
    前記ソレノイドや伝動機構を収容するケースと、を含み、
    前記揺動部材は、前記揺動軸線に沿って両側に突出する揺動軸が設けられ、この揺動軸が前記ケースの軸支部に固定されており、
    前記スライド部材は、前記揺動軸線の平行方向に貫通して前後方向に沿って延びる長孔に前記揺動軸が挿入されてその揺動軸にガイドされることにより、前記プランジャと一体的に前後方向で直線的に変位し、
    前記伝動機構は、前記スライド部材と揺動部材とが、該スライド部材に形成される前記揺動軸線に平行状に突出する突起が該揺動部材に形成される案内部に挿入されて連係し、且つ、これら突起と案内部とが前記揺動部材の揺動軸線よりも上方で連係されており、前記入賞扉が前記閉鎖位置の状態において、該入賞扉を前記閉鎖位置から開放位置へ強制的に回動させるための外力が加えられて該入賞扉が回動するのに伴って前記揺動部材が揺動したとき、前記突起前記案内部に形成されたロック面が上側から当接して前記入賞扉が開放位置に達しないように前記揺動部材の揺動を阻止するロック機構を備えていることを特徴とする遊技機用可変入賞装置。
  2. 請求項1に記載の遊技機用可変入賞装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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